JP3049218U - 圧力調整機能付き液圧タンク - Google Patents

圧力調整機能付き液圧タンク

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JP3049218U
JP3049218U JP1997010509U JP1050997U JP3049218U JP 3049218 U JP3049218 U JP 3049218U JP 1997010509 U JP1997010509 U JP 1997010509U JP 1050997 U JP1050997 U JP 1050997U JP 3049218 U JP3049218 U JP 3049218U
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雅弘 小渕
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雅弘 小渕
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、タンク本体の内圧を一定範囲内に
維持できると共に、圧力調整バルブやエアー通路及びエ
アーフィルタが蓋体の上方に突出せず外力で破損等を招
く心配を無くせる圧力調整機能付き液圧タンクを提供す
ることにある。 【解決手段】 作動液体Aを入れたタンク本体2の上側
口部2cを塞ぐ蓋体4の肉厚中に、横穴式に外端7aが
蓋体4の外側部に開口し内方部8が蓋体4の下面に開口
8aするエアー通路6を設け、このエアー通路6の内方
下面開口部8aにエアーフィルタ9を装着し、蓋体4の
下面にエアー通路6と内部連通し且つタンク本体2の内
圧が外気圧に対し所定以上正圧或いは所定以上負圧にな
ると開弁してエアー通路6及びエアーフィルタ9を介し
タンク本体2内のエアーを外気中に放出したり外気をタ
ンク本体2内に取込んだりしてタンク本体2内圧を一定
範囲内に維持する圧力調整バルブ10を設けて構成した
ことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、建設機械等の油圧タンクなど、特に加圧タンク用としてタンク本体 内の圧力を一定範囲内に維持する圧力調整機能付き液圧タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】
液圧タンクの主な例としては、例えばパワーシャベルなどの建設機械に搭載さ れた油圧システムにおける油圧タンクが一般的である。この種の液圧タンクでは 、タンク本体内の油(作動液体)をパワーユニットの油圧ポンプや流量制御弁な どを介して油圧機器に圧送したり逆に還流したりしている。
【0003】 こうした油圧システムの油圧タンク、即ち液圧タンクでは、作動液体の流入出 に伴いタンク本体内の圧力(気圧)が外気圧に対し正圧になったり逆に負圧にな ったりする。こうした圧力変動がパワーユニットのポンプや流量制御弁等による 液圧制御に微妙な影響を及ぼすことから、タンク本体内の圧力を一定範囲内に維 持する圧力調整機能を持たせる必要がある。
【0004】 このために、通常の液圧タンクには、タンク本体上部にエアーブリーザ等と称 されるエアーフィルタ付き圧力調整バルブが取付けられている。この圧力調整バ ルブは、エアーフィルタと排気側弁機構及び吸気側弁機構とを内蔵した構成で、 外形的には直径並びに高さが60cm乃至120cm程度のキャップ形状をなし 、下端部に突設した接続口部をタンク本体の上側口部の蓋体上面部に上方から嵌 め込むようにして取付けられている。
【0005】 そして、タンク本体内の圧力が外気圧に対し所定以上正圧になると排気側弁機 構が開いて該タンク本体内の空気をエアーフィルタを介し外気中に放出し、タン ク本体内の圧力が所定以上負圧になると吸気側弁機構が開いて該タンク本体内に エアフィルタを介し外気を取込むことにより、該タンク本体内圧を一定範囲内に 維持するようになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来の液圧タンクでは、タンク本体の蓋体上面部にフィル タ付き圧力調整バルブを取付けているので、この圧力調整バルブがタンク本体上 面に大きく突出した状態にあり、そのバルブ突出部分に例えば建設機械のメンテ ナンス等のときに作業員の不注意で工具などの物を当ててしまうなど、該バルブ 突出部分が外力を受け易く破損されてしまう問題があった。
【0007】 本考案は上記事情に鑑みなされ、タンク本体の蓋体上面部が平坦で、圧力調整 バルブが上方に突出することがなく、つまり従来のようにバルブが外力により破 損されてしまう心配が無い圧力調整機能付き液圧タンクを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の圧力調整機能付き液圧タンクは、作動液体を入れたタンク本体の上側 口部を塞ぐ蓋体肉厚中に、横穴式に外端が該蓋体の外側部に開口し内方部が該蓋 体の下面に開口するエアー通路を設け、このエアー通路の内方下面開口部にエア ーフィルタを装着すると共に、前記蓋体の下面に前記エアーフィルタを介在して エアー通路と内部連通し且つタンク本体の内圧が外気圧に対し所定以上正圧或い は所定以上負圧になると開弁して前記エアー通路及びエアーフィルタを介し該タ ンク本体内のエアーを外気中に放出したり外気を該タンク本体内に取込んだりし て該タンク本体内圧を一定範囲内に維持する圧力調整バルブを設けて構成したこ とを特徴とする。
【0009】 こうした構成により、圧力調整バルブによりタンク本体内のエアーを外気中に 放出したり外気を該タンク本体内に取込んだりして、該タンク本体の内圧を一定 範囲内に維持できると共に、圧力調整バルブがタンク本体の蓋体の下面に収まり 且つ外気と連通するエアー通路及びエアーフィルタが該蓋体の肉厚中に収まって いて、タンク本体や蓋体の上方に突出する部分が無く、メンテナンス等のときに 物が当たってバルブが破損等の障害を受ける心配がなくなる。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の圧力調整機能付き液圧タンクを図面に示す一実施形態に基づい て説明する。なお、本実施形態では液体タンクとして建設機械の油圧システムの 圧力調整機能付き油圧タンク1を例にして説明する。
【0011】 まず、図1に示す如く、油圧タンク1は、このタンク本体2の底部中央に流通 口(サクションパイプ)3が設けられ、ここから該タンク本体2内に入れた油で ある作動液体Aが図示しない油圧システムの油圧ポンプや流量制御弁等により吸 引されて油圧機器に圧送されたり逆に還流されたりするようになっている。なお 、そのタンク本体2内にはフィルタ或いはストレーナと言った濾過器(図示せず )が底部の流通口3に接続する状態で設置される。
【0012】 前記タンク本体2の上側カバー2aの中央開口に補強用のリング状の肉厚なフ ランジ2bが溶接固定されて作動液体Aの供給・補充用等の口部2cが構成され 、これに上方から蓋体4が脱着可能に被せられている。この蓋体4は複数本のボ ルト5により締付けられることで口部2cを気密状態に閉塞するようになってい る。
【0013】 ここで、図2及び図3に示す如く、前記蓋体4は10mm乃至12mm程度の 肉厚のアルミ製の円板で、この肉厚中にエアー通路6が成形されている。このエ アー通路6は、外端7aが蓋体4の外側部に開口した横穴式のエアー流通孔7と 、このエアー流通孔7の内端と連通する内方部であるフィルタ室8とで構成され ている。このフィルタ室8は蓋体4の中央部に形成された円形縦穴で、上面は閉 塞されているが下面が該蓋体4の下面に開口8aされている。
【0014】 前記エアー通路6の内方部であるフィルタ室8の下面開口部8a内の段状拡径 部分に嵌め込むようにしてエアーフィルタ9が装着されている。このエアーフィ ルタ9は濾紙等により成形された薄い円板状のものである。
【0015】 前記蓋体4の中央下面に圧力調整バルブ10が設けられている。即ち、この圧 力調整バルブ10はアルミ製の中空略円筒状のケーシング11と、このケーシン グ11の一側部に設けられた排気側弁機構12と、ケーシング11の下端部に設 けられた吸気側弁機構13とで構成されている。
【0016】 そのケーシング11は、上端フランジ部を前記蓋体4の中央下面部にエアーフ ィルタ9を挟み込む状態に嵌め込んで、止め輪等の係止具(図示せず)により止 め付けることで取付けられている。つまり、このケーシング11はエアーフィル タ9を介在して前記エアー通路6のフィルタ室8と内部連通する状態に取付けら れている。
【0017】 前記排気側弁機構12は、ケーシング11の一側部に開口した排気孔21の中 央を貫通する状態に固定したロッド22と、これに摺嵌された弁体23及びこの 弁体23を付勢するばね24とで構成されている。このばね24の付勢で平時は 弁体23が排気孔21を塞いでおり、前記タンク本体2の内圧が外気圧に対し所 定以上正圧になる(一般的には内圧が大気圧より0.5kgf/cm2 以上高く なる)と、図2に示す如く、弁体23がばね24に抗して排気孔21を開き、タ ンク本体2内のエアーを前記エアーフィルタ9を介してエアー通路6より外気中 に放出するようになっている。
【0018】 前記吸気側弁機構13は、前記ケーシング11の下端部に止め輪等の係止具( 図示せず)により止め付けられた深皿形状の小さなケーシング31と、この内部 に装着された弁体32及びこの弁体32を上方に付勢する状態に保持するばね3 3とで構成されている。
【0019】 このばね33の付勢で平時は弁体32がケーシング11の下端開口部11aを 塞いでおり、前記タンク本体2の内圧が外気圧に対し所定以上負圧になる(一般 的には内圧が大気圧より0.05kgf/cm2 以上低くなる)と、図3に示す 如く、弁体32がばね33に抗して開口部11a開いて、外気を前記エアー通路 6及びエアーフィルタ9を介しケーシング31の周側部の吸気孔31aよりタン ク本体2内に取込むようになっている。
【0020】 しかして、上述した構成であれば、タンク本体2の内圧が外気圧に対し所定以 上正圧になると(0.5kgf/cm2 以上高くなると)、その内圧により図2 に示す如く圧力調整バルブ10の排気側弁機構12の弁体23がばね24に抗し て排気孔21を開き、タンク本体2内のエアーを前記エアーフィルタ9を介して エアー通路6より外気中に放出する。これでタンク本体2の内圧が前記所定正圧 以下に下がると、この内圧に対しばね24の付勢力が勝って弁体23が排気孔2 1を塞ぐようになる。
【0021】 一方、タンク本体2の内圧が所定以上負圧になると(0.05kgf/cm2 以上低くなると)、外気圧により図3に示す如く圧力調整バルブ10の吸気側弁 機構13の弁体32がばね33に抗して開口部11aを開き、外気を前記エアー 通路6及びエアーフィルタ9を介しケーシング31の周側部の吸気孔31aより タンク本体2内に取込む。これでタンク本体2の内圧が前記所定負圧以上に高く なると、外気圧に対しばね33の付勢力が勝って弁体32が開口部11aを塞ぐ ようになる。
【0022】 以上ように圧力調整バルブ10の排気側弁機構12と吸気側弁機構13とがタ ンク本体2の内圧変動により開弁動作して、タンク本体2内のエアーを外気中に 放出したり外気を該タンク本体2内に取込んだりして、該タンク本体2の内圧を 一定範囲内に維持するようになる。
【0023】 しかも、その圧力調整バルブ10はタンク本体2の蓋体4の下面に収まり且つ 外気と連通するエアー通路6及びエアーフィルタ9が該蓋体4の肉厚中に収まっ て設けられているので、タンク本体2や蓋体4から上方に突出する部分が無く、 メンテナンス等のときに作業員の不注意などで物が当たって圧力調整バルブ10 等が破損等の障害を受ける心配がなくなる。
【0024】
【考案の効果】
本考案の圧力調整機能付き液圧タンクは、以上説明した構成としたことから、 圧力調整バルブの排気側弁機構と吸気側弁機構とによりタンク本体内のエアーを 外気中に放出したり外気を該タンク本体内に取込んだりして、該タンク本体の内 圧を一定範囲内に維持できると共に、圧力調整バルブがタンク本体の蓋体の下面 に収まり且つ外気と連通するエアー通路及びエアーフィルタが該蓋体の肉厚中に 収まっているので、タンク本体や蓋体から上方に突出する部分が無く、メンテナ ンス等のときに作業員の不注意などで物が当たって圧力調整バルブ等が破損等の 障害を受ける心配を無くせる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態に係る圧力調整機能付き液
圧タンクの構成を示す断面図。
【図2】同上実施形態に係る圧力調整バルブの排気側弁
機構の開弁状態を示す断面図。
【図3】同上実施形態に係る圧力調整バルブの吸気側弁
機構の開弁状態を示す断面図。
【符号の説明】
A…作動液体 1…液圧タンク(油圧タンク) 2…タンク本体 3…流通口 4…蓋体 6…エアー通路 7…エアー流通孔 7a…外端 8…フィルタ室(内方部) 8a…下面開口部 9…フィルタ 10…圧力調整バルブ 12…排気側弁機構 13…吸気側弁機構 21…排気孔 22…弁体 31a…吸気孔 32…弁体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動液体を入れたタンク本体の上側口部
    を塞ぐ蓋体肉厚中に、横穴式に外端が該蓋体の外側部に
    開口し内方部が該蓋体の下面に開口するエアー通路を設
    け、このエアー通路の内方下面開口部にエアーフィルタ
    を装着すると共に、前記蓋体の下面に前記エアーフィル
    タを介在してエアー通路と内部連通し且つタンク本体の
    内圧が外気圧に対し所定以上正圧或いは所定以上負圧に
    なると開弁して前記エアー通路及びエアーフィルタを介
    し該タンク本体内のエアーを外気中に放出したり外気を
    該タンク本体内に取込んだりして該タンク本体内圧を一
    定範囲内に維持する圧力調整バルブを設けて構成したこ
    とを特徴とする圧力調整機能付き液圧タンク。
JP1997010509U 1997-11-27 1997-11-27 圧力調整機能付き液圧タンク Expired - Lifetime JP3049218U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230094294A (ko) * 2021-12-21 2023-06-28 (주)한엑스 건설 장비용 작동오일의 저장탱크

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