JPH11149864A - プラズマディスプレイパネルの背面板 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの背面板

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JPH11149864A
JPH11149864A JP9333577A JP33357797A JPH11149864A JP H11149864 A JPH11149864 A JP H11149864A JP 9333577 A JP9333577 A JP 9333577A JP 33357797 A JP33357797 A JP 33357797A JP H11149864 A JPH11149864 A JP H11149864A
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JP
Japan
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pattern
back plate
plasma display
display panel
partition
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JP9333577A
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Inventor
Sukeaki Hamanaka
亮明 濱中
Kazuo Ando
一雄 安藤
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Toray Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマディスプレイパネルの背面板として
要求される耐熱性や均熱性等の各種の特性が十分であっ
て大量生産が可能な安価な背面板を得ること。 【解決手段】 背面板は、ガラス基板11上に複数の電
極パターン2及び隔壁パターン6を形成している。な
お、それらの電極パターン2及び隔壁パターン6は、無
機接着剤10でガラス基板11に固着され、かつ、隔壁
パターン6は、その表層に絶縁体層6aを形成したアル
ミニウム箔で構成されている。その為、耐熱性や均熱性
等の各種の特性が十分であって大量生産性に優れている
が、この背面版の隔壁パターン6の上端に、電極パター
ンが形成されている前面ガラス基板(図示されていな
い)を固着せしめてセル13を形成すると共に、ここに
蛍光体12を封入して高性能のプラズマディスプレイパ
ネルを構成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネルの背面板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、周知のように、プラズマディスプ
レイパネルの背面板は、ガラス基板上に電極パターン及
び隔壁パターンを形成して構成されているが、かかる隔
壁パターンは、例えば、特開平5−166460号公報
において開示されているように、電極パターンが形成さ
れたガラス基板上にスクリーン印刷により隔壁形成材料
を所定パターンに積層する方法、或いは、例えば、特開
平7−45190号公報において開示されているよう
に、電極パターンが形成されたガラス基板上に一面に塗
布されている隔壁形成材料を隔壁部分を残すように削り
取るサンドブラスト方法、更には、例えば、特開平6−
139922号公報において開示されているように、電
極パターンが形成されたガラス基板上に貼着されている
感光性樹脂フイルムをパターンマスクを介して露光し、
次いで現像して未露光部分を除去した後、その箇所に隔
壁形成材料を充填する等、各種の方法が提案されてい
る。なお、隔壁形成材料は、ガラス粉末を有機バイン
ダ、溶媒等と混合せしめたガラスペースが広く用いられ
ている。
【0003】ところが、このように、ガラスペーストで
隔壁パターンを形成した背面板は、高価で取扱いが煩わ
しい高粘性のガラスペーストを用いることに基づいて製
造コストが高くなると共に隔壁パターンの背丈や断面形
状が不均一になり易い等の欠点を有していた。加えて、
PbO等の有害物質を含有している為、環境上又は資源
のリサイクル上の問題を惹起する恐れがあった。
【0004】そこで、例えば、特開平3ー205738
号公報において開示されているように、それに代えて、
その表層に絶縁体層(上記公報に記載の誘電体層が該
当)を形成したメタルコアリブを用いて隔壁パターンを
形成、すなわち、合金箔を基材とし、これをエッチング
して所定の抜き穴パターンを形成せしめ、次いで、その
表面をガラス若しくはガラスを含む無機材料で被覆した
ものを用いて隔壁パターンを形成することが提案されて
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかるメタル
コアリブは、ニッケルとクロムと鉄とからなる合金箔又
はニッケルと鉄とからなる合金箔といった特殊な材を基
材とする関係上、基材コストが高く、また、エッチング
も煩わしく、更には、前記基材を被覆する絶縁体材料と
してガラス若しくはガラスを含む無機材料(Al
2 3 、FeO、Cr23 等)を用いている為、均一
な被膜を形成し難く、また、緻密な膜を形成する為の焼
成を、ガラス基板の変形が発生し易い高温度(600℃
以上)で行わなければならない等の諸々の欠点を有して
おり、従って、一定品質の物を大量生産するのに適して
いない為、安価な背面板の提供が困難であった。
【0006】本発明は、このような欠点に鑑みて発明さ
れたものであって、隔壁パターンを、アルミニウム箔で
構成し、かつ、それに絶縁体層を形成することにより、
大量生産が可能であって安価な背面板を提供し得ること
を見い出し本発明をなし得たものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
プラズマディスプレイパネルの背面板は、請求項1に記
載するように、電極パターン及び隔壁パターンを形成し
たプラズマディスプレイパネルの背面板において、前記
隔壁パターンが、少なくともその表層に絶縁体層を形成
したアルミニウム箔で構成されていることを特徴とする
ものである。なお、絶縁体層は、陽極酸化処理によって
形成されているのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】プラズマディスプレイパネルの背
面板の一部分が図1において拡大されて示されている
が、この背面板は、ガラス基板11上に複数の電極パタ
ーン2及び隔壁パターン6を形成している。
【0009】なお、電極パターン2及び隔壁パターン6
は、無機接着剤10でガラス基板11に固着され、そし
て、隔壁パターン6は、その表層に絶縁体層6aを形成
したアルミニウム箔で構成され、かつ、その上端が黒色
染めされている。
【0010】その為、隔壁パターン6の上端に、電極パ
ターンが形成されている前面ガラス基板(図示されてい
ない)を固着せしめてセル13を形成すると共に、ここ
に蛍光体12を封入してプラズマディスプレイパネルを
構成することができるが、このようなプラズマディスプ
レイパネルによると、可視光線14の全反射により、輝
度の向上を図ることができ、しかも、アルミニウム箔で
構成されている隔壁パターン6は、その表層にAl2
3 の絶縁体層6aを形成している為、靭性が大で衝撃に
強く、かつ、その耐熱性も十分であり、更に、アルミニ
ウム箔は熱伝導度が大きいから、プラズマディスプレイ
パネルが局所的に連続発光しても、その局所発熱を周囲
に伝熱拡散する為、均熱性に優れ、発光の変色や蛍光体
の寿命低下を防止することができる。
【0011】また、更に加えて、隔壁パターンの形成材
料としてアルミニウム箔を用いているので、エッチング
等の各種の加工を容易に行うことができ、従って、背面
板の大量生産を可能ならしめて安価な背面板を提供し得
ると共に環境上又は資源のリサイクル上の問題を容易に
解消することができるといった効果も奏し得る。
【0012】なお、上述の背面板は、例えば、図2,3
において示されているような工程を経て製造することが
できる。図2において、第1工程においては、アルミニ
ウム箔1の一方の面1aに電極パターン2が形成される
と共に反対側の面1bに隔壁パターン形成用のレジスト
パターン3が形成される。
【0013】すなわち、最初に、同図の(a)において
示されているように、アルミニウム箔1の一方の面1a
に、電極パターン2を形成する為に必要なレジストパタ
ーン4aが形成されると共に反対側の面1bに、レジス
ト4bが全面塗布される。このように全面塗布するの
は、電極パターン2を形成する際において面1bにメッ
キが付着するのを防止する為である。
【0014】なお、レジストパターン4aの形成は、ス
クリーン印刷により行うのが好ましいと共に、それの形
成後、所定に乾燥せしめられる。しかし、必要に応じて
他の方法、例えば、ドライフィルムレジスト(DFR)
を貼着し、これを露光及び現像して形成する方法等を選
択することができ、かつ、その際において用いられるレ
ジストも、液状の感光レジスト等、いかなるものであっ
てもよい。
【0015】また、レジストパターン4bの形成は、ス
クリーン印刷の他に、ダイコーティング等のいかなる方
法で行ってもよいと共に、その形成後、所定に乾燥せし
められる。また、アルミニウム箔1は、後工程での加熱
影響を考慮、すなわち、これに形成される電極2等との
線膨脹係数の相違に基づいて惹起される悪影響を極力緩
和させる為に、柔らかく伸び易いアニールされたものを
用いるのが好ましく、かつ、その際の加熱温度は、出来
る限り高温度で行うのが好ましいが、一般には、後工程
の焼成温度まで加熱すればよい。
【0016】次いで、同図の(b)において示されてい
るように、レジストパターン4aが形成されていない箇
所(アルミニウム箔1の一方の面1aが露出している箇
所)に電極パターン2が形成される。これは、ニッケル
や銀或いは他の金属(例えば、銅やクロム等)をカニゼ
ンメッキしたり或いは他の方法(例えば、無電解メッキ
等)で形成される。なお、ニッケルをカニゼンメッキす
る場合においては、レジストパターン3が形成されてい
ない箇所(アルミニウム箔1の一方の面1aが露出して
いる箇所)を亜鉛処理してからメッキするのが好まし
い。
【0017】次いで、同図の(c)において示されてい
るように、アルミニウム箔1の一方の面1aに形成され
ているレジストパターン4aが除去されると共に他方の
面1bに全面塗布されているレジスト4bが除去され
る。このレジスト除去は、所定の除去液を選択して行う
ことができるが、水酸化ナトリウム水溶液をスプレーし
て行うのが好ましい。
【0018】次いで、同図の(d)において示されてい
るように、アルミニウム箔1の電極パターン2が形成さ
れている方の面1aと反対側の面1bに隔壁パターン形
成用のレジストパターン3が形成される。なお、このレ
ジストパターン3は、後工程における隔壁パターンの形
成に際しエッチング用マスクとしての役割をなす。その
為、電極パターン2との相対的位置関係が正確であるこ
とが要求されるから、これの形成も、スクリーン印刷に
より行うのが好ましい。
【0019】しかし、必要に応じて他の方法、例えば、
ドライフィルムレジスト(DFR)を貼着し、これを露
光及び現像して形成する方法等を選択することができ、
かつ、その際において用いられるレジストも、液状の感
光レジスト等、いかなるものであってもよい。なお、パ
ターン形成後、所定に乾燥せしめられる。
【0020】また、上述の形態においては、アルミニウ
ム箔1に対して、電極パターン2と、隔壁パターン形成
用のレジストパターン3とを時差的に形成しているが、
それを同時に形成してもよく、かつ、同時に形成するこ
とにより、両パターンの相対位置関係をより正確にする
ことができるから好ましい。
【0021】かかる同時形成の形態として、例えば、両
面スクリーン印刷若しくは両面露光方法によって電極パ
ターン2と隔壁パターン形成用のレジストパターン3と
を同時に印刷する形態の他、感光性の導電ペースト(電
極パターン2を形成する為のペースト)をアルミニウム
箔1の一方の面1aに全面塗布すると共に他方の面1b
に、液状レジストを全面塗布するか若しくはドライフィ
ルムレジスト(DFR)を貼着した後、その両面を同時
に露光し現像する形態等が挙げられる。
【0022】次いで、第2工程においては、電極パター
ン2及び隔壁パターン形成用のレジストパターン3が形
成されているアルミニウム箔1にベース部材5が貼着若
しくは塗布されるが、ベース部材5は、電極パターン2
を被覆するように一方の面1aに全面貼着若しくは全面
塗布される。
【0023】なお、ベース部材5は、液状、シート状の
いずれであってもよく、液状のものである場合には、ブ
レードコーティングやダイコーティング等により塗布さ
れると共にシート状のものである場合には、適当な接着
剤や粘着剤で貼着、すなわち、後工程において溶剤等に
よって容易に剥離することができるような接着剤や粘着
剤で貼着される。
【0024】かかる接着剤又は粘着剤の例として、ウレ
タン系、PPS系等の高分子系接着剤、ポリビニルアル
コール等の水溶性ポリマー、デキストリン等の澱粉化合
物、アクリル系、ポリイソブチレン、ポリビニルブチラ
ール等の粘着剤、SBR、ブチルゴム、クロロプレンゴ
ム等のゴム系粘着剤、熱剥離性粘着剤、紫外線剥離性粘
着剤等が挙げられる。
【0025】また、ベース部材5の例として、後工程に
おいて用いられる酸やアルカリ等に侵され難いもの、例
えば、PETやPP等の高分子ポリマーが好ましいと共
にその厚さは、後工程におけるハンドリングに際してシ
ワが発生するのを防止する為に50μm以上のものが好
ましい。
【0026】次いで、第3工程において、アルミニウム
箔1を湿式エッチングして隔壁パターン6が形成され
る。その際、同図の(e)において示されているよう
に、隔壁パターン形成用のレジストパターン3が、エッ
チング用マスクとして利用され、その後、同図の(f)
において示されているように、隔壁パターン形成用のレ
ジストパターン3が除去される。
【0027】なお、かかる湿式エッチングは、エッチン
グ液をスプレーして行うのが好ましく、これにより、良
好なエッチング形状が得易い。しかし、必要に応じて、
これ以外の例えば、浸漬エッチングや泡沫によるエッチ
ング等を選択してもよい。また、その際において用いら
れるエッチング液も、所定のものを適宜に選択すること
ができるが、一般には、濃塩酸水溶液が用いられ、か
つ、その濃度、温度等については必要に応じて適宜に設
定される。
【0028】よって、このエッチングにより、電極パタ
ーン2の直上までエッチングすることができ、残ったア
ルミニウム箔1で隔壁パターン6を形成することができ
る。なお、電極パターン2直上においてアルミニウム箔
1のエッチングを停止することにより、後工程における
陽極酸化処理時において、隔壁パターン6と一緒に電極
パターン2直上のアルミニウム箔1を酸化アルミニウム
にすることができ、従って、電極パターン2直上にも絶
縁体層を同時に形成することができる。
【0029】また、このようにして形成された電極パタ
ーン2及び隔壁パターン6は、ベース部材5で支持され
ていると共に隔壁パターン形成用のレジストパターン3
は、エッチング後において除去される。その際、所定の
除去液を選択して行うことができるが、水酸化ナトリウ
ム水溶液をスプレーして行うのが好ましい。
【0030】次いで、第4工程において、隔壁パターン
6を被覆するように保護部材7が塗布若しくは貼着され
た後、ベース部材5が除去される。なお、保護部材7
は、塗布若しくは貼着後、所定に乾燥せしめられる。
【0031】また、保護部材7の塗布は、液状の保護部
材7が用いられる場合において行われ、その塗布状態が
同図の(g)において示されているが、これにより、隔
壁パターン6どうし間に保護部材7を充填することがで
きて隔壁パターン6の折れ等をより有効に防止すること
ができる。
【0032】なお、必要に応じて、それに代えて、シー
ト状の保護部材を隔壁パターン6の上端に貼着してもよ
い。しかし、このように貼着すると、隣り合う隔壁パタ
ーン6どうし間に空間が形成されるから、前者よりも隔
壁パターン6の折れ防止等が劣る。従って、前者の方が
好ましい。また、前者の場合においては、一般に50μ
m以上の厚さに全面塗布すればよいのに対し、後者の場
合においては、100μm以上の厚さのシート状保護部
材が必要とされる。
【0033】なお、保護部材7は、乾燥等により固化せ
しめることができると共に再溶解(又は再溶融)できる
ものであれば、樹脂や低融点の金属等、いかなるもので
あってもよいが、一般に、ベース部材5を除去する場合
においては容易に剥離し得ない一方において、後工程に
おいてガラス基板に貼着せしめた後においては容易に剥
離することができるものが好適である。
【0034】このような保護部材7の例として、ポリビ
ニルアルコール等の水溶性ポリマー、にかわ、ゼラチン
等のゼラチン物質、メチルセルロース等のセルロース化
合物、デキストリン等の澱粉化合物、アクリル樹脂、ビ
ニル樹脂、スチロール樹脂等の高分子ポリマー等が挙げ
られる。
【0035】よって、必要に応じて、剥離を容易化せし
める為の適当な前処理、例えば、加熱等を行ってベース
部材5を容易に除去することができ、従って、同図の
(h)において示されているように、電極パターン2及
び隔壁パターン6を形成した隔壁形成用部材8を得るこ
とができ、そして、この隔壁形成用部材8を用いて図2
において示されているように、固着工程、除去工程、酸
化工程及び焼成工程を経てプラズマディスプレイパネル
の背面板9を製造することができる。
【0036】すなわち、固着工程においては、図2の
(i)において示されているように、隔壁形成用部材8
の一面(ベース部材5が除去された方の面)に接着剤1
0が塗布され、かつ、これが同図の(j)において示さ
れているように、ガラス基板11に固着される。なお、
接着剤10は、シリカやアルミナ等を主成分とする無機
接着剤や低融点ガラスフリットが好適であり、また、こ
の無機接着剤や低融点ガラスフリットを用いる場合にお
いては、隔壁形成用部材8をガラス基板11に貼着して
から、それを加熱して無機接着剤中の水分或いは低融点
ガラスフリットを塗布する為に混ぜた水分の大部分を保
護部材7に吸収せしめる仮乾燥を行い、その後、更に高
温度に加熱して本乾燥を行うのが好ましい。
【0037】次いで、除去工程において保護部材7が除
去される。これは、適当な剥離液を用いたり、或いは、
例えば、保護部材7がポリビニルアルコールである場合
においては、かかるポリビニルアルコールを熱水で溶解
して除去するといったように適当な手段により行うこと
ができる。
【0038】以下、保護部材7が除去されて乾燥せしめ
られた後、酸化工程において、隔壁パターン6が陽極酸
化処理される。これにより、隔壁パターン6を構成して
いるアルミニウム箔1が酸化アルミニウムにせしめられ
て、蛍光体からの可視光線を反射して輝度を向上させる
絶縁体層6aが形成される。
【0039】そして、引き続いて、前記酸化アルミニウ
ムの緻密性を向上させる為に、封孔処理するのが好まし
く、一般には、白色に着色され、かつ、その為に、一般
に染料が用いられるが、後工程における焼成において、
その成分の大部分が消失したり変質したりしない、例え
ば、鉛、亜鉛、チタン、錫、ニッケル、鉄、銀、マグネ
シウム等の無機顔料を電解着色するのが好適である。
【0040】また、白色以外の着色、例えば黒色に着色
する場合においては、上述と同一理由により染料より
も、例えば、鉛、ニッケル、コバルト、セレン、銀、ク
ロムや銅等の無機顔料を電解着色するのが好適である。
更に、白色度又は黒色度を向上させる為に染料を塗布し
てもよい。この場合においても、上述と同一理由により
有機系染料よりも無機顔料の方が好ましい。
【0041】なお、酸化工程における隔壁パターン6の
酸化処理は、上述の陽極酸化処理の他、化学被膜処理等
によって行ってもよいが、前者によると、厚膜化しても
全体にわたって完全に酸化させ得ることができるから、
これの方が好ましい。しかし、隔壁パターン6の表層部
分だけを酸化アルミニウムにさせようとすると、酸化ア
ルミニウムの厚みのバラツキが生じ易いから、隔壁パタ
ーン6の表層部分だけでなく、その内部(芯部)も含め
た全体を酸化アルミニウムにさせるように処理するのが
無難である。
【0042】また、酸化アルミニウムは絶縁物であるか
ら、酸化速度のバラツキによって酸化されない部分が取
り残されてしまうと、その部分は以後、酸化されなくな
ってしまうから、そのようなことを防止する為に、酸化
速度に対応させて電解液に順次浸漬させて行くのが無難
である。
【0043】次いで、焼成工程において、所定に加熱さ
れて焼成される。この焼成は、今までの工程において接
着剤10等に吸着されて乾燥されずに残留している水分
を除去する為に行われる。従って、一般には、150℃
以下で行うことができ、これにより、電極パーン2及び
隔壁パター6が形成された背面版9を得ることができ
る。
【0044】以上、本発明に係るプラズマディスプレイ
パネルの背面板の一製造方法について述べたが、本発明
に係るプラズマディスプレイパネルの背面板は、隔壁パ
ターンが、少なくともその表層に絶縁体層を形成したア
ルミニウム箔で構成されている限りにおいては、上述の
方法以外のいかなる方法で製造されたものであってもよ
い。
【0045】
【発明の効果】上述の如く、本発明によると、プラズマ
ディスプレイパネルの背面板として要求される耐熱性や
均熱性等の各種の特性が十分であって大量生産が可能な
安価な背面板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラズマディスプレイパネルの背面板の縦断面
図である。
【図2】プラズマディスプレイパネルの背面板を製造す
る為に用いられる隔壁形成用部材の製造フローを示す図
である。
【図3】隔壁形成用部材を用いてプラズマディスプレイ
パネルの背面板を製造するフローを示す図である。
【符号の説明】
1 アルミニウム箔 2 電極パターン 6 隔壁パターン 6a 絶縁体層 8 隔壁形成用部材 9 プラズマディスプレイパネルの背面板 11 ガラス基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極パターン及び隔壁パターンを形成し
    たプラズマディスプレイパネルの背面板において、前記
    隔壁パターンが、少なくともその表層に絶縁体層を形成
    したアルミニウム箔で構成されていることを特徴とする
    プラズマディスプレイパネルの背面板。
  2. 【請求項2】 絶縁体層が陽極酸化処理によって形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマデ
    ィスプレイパネルの背面板。
JP9333577A 1997-11-17 1997-11-17 プラズマディスプレイパネルの背面板 Pending JPH11149864A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002298743A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Toray Ind Inc プラズマディスプレイ用基板の製造方法
KR100658728B1 (ko) 2005-08-30 2006-12-15 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널
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