JP2002298743A - プラズマディスプレイ用基板の製造方法 - Google Patents
プラズマディスプレイ用基板の製造方法Info
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- JP2002298743A JP2002298743A JP2001100338A JP2001100338A JP2002298743A JP 2002298743 A JP2002298743 A JP 2002298743A JP 2001100338 A JP2001100338 A JP 2001100338A JP 2001100338 A JP2001100338 A JP 2001100338A JP 2002298743 A JP2002298743 A JP 2002298743A
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Abstract
た場合に、コントラストを低下させてしまうというプラ
ズマディスプレイの課題について、コントラストを損な
うことなくプラズマディスプレイの発光効率を向上し
て、表示特性に優れたプラズマディスプレイを提供す
る。 【解決手段】背面板上に立設された隔壁が、上側隔壁部
と下側隔壁部とからなり、上側隔壁部が光透過層であ
り、かつ、下側隔壁部が光反射層であることを特徴とす
るプラズマディスプレイパネルによって達成される。
Description
型モニターに用いられるプラズマディスプレイに係り、
特に発光効率の高いプラズマディスプレイパネルに関す
る。
レイとして、プラズマディスプレイパネル(以下、PD
Pと略す)が注目されている。PDPとしての一例を図
2に示す。図2のPDPにおいて、表示面となる前面板
側のガラス基板21には、対をなす複数のサステイン電
極23が銀やクロム、アルミニウム、ニッケル等の材料
で形成されている。さらにサステイン電極を被覆してガ
ラスを主成分とする誘電体層25aが20〜50μm厚
みで形成され、該誘電体層を被覆してMgO層26が形
成されている。一方、背面板側のガラス基板22には、
複数のアドレス電極29がストライプ状に形成され、ア
ドレス電極を被覆してガラスを主成分とする誘電体層2
5bが形成されている。該誘電体層上に放電セルを仕切
るための隔壁28が形成され、該隔壁28と誘電体層2
5bで形成された放電空間内に蛍光体層27が形成され
てなる。該蛍光体層27として、RGBに発光する蛍光
体を順次形成することにより、フルカラー表示が可能な
PDPを作成することができる。前面板側のガラス基板
21のサステイン電極23と背面板側のアドレス電極2
9が互いに直交するように、ガラス基板21とガラス基
板22を封着して、それら基板の間隙内にヘリウム、ネ
オン、キセノンなどから構成される希ガスを封入してパ
ネルを形成することができる。スキャン電極2とアドレ
ス電極7の交点を中心として画素セルが形成されるの
で、PDPは複数の画素セルを有し、画像の表示が可能
になる。
れた画素セルにおいて、発光していない状態からサステ
イン電極23とアドレス電極29との間に封入ガスの放
電開始電圧以上の電圧を印加するとMgO層26の特性
などによって定まる。放電開始電圧の印加により画素セ
ルにおいて放電が開始されると、電離によって生じた陽
イオンや電子は、画素セルが容量性負荷であるために放
電空間内を反対極性の電極へと向けて移動して両側のM
gO層26の内壁に帯電し、内壁の電荷はMgO層26
の抵抗が高いために減衰せずに残留する。この壁電荷に
より放電空間内に外部からの印加電圧とは逆極性の電界
が形成されるのでセル内の電界は弱められて放電は直ち
に停止する。
持電圧を印加することにより放電は維持される。壁電荷
により放電開始電圧より低い電圧での放電が継続され
る。該放電により放電空間内のキセノンガスが励起さ
れ、147nmの紫外線が発生し、該紫外線が蛍光体を
励起することにより、発光表示が可能になる。
においては、発光効率が低く消費電力が大きい、また、
輝度が不十分でブラウン管に比べて美しい映像が出せな
いという課題があった。そこで、発光効率が低いという
課題を解決するために、放電空間内に高さの異なる隔壁
を設ける試みがなされてきた。例えば、特開平10−3
21148号公報に提案されたような通常の隔壁以外に
補助隔壁を設けて蛍光体の発光面積を増やす試みがなさ
れてきた。
合、外来光の反射を防止することによって、明室でのコ
ントラストを向上することができる。しかし、この場
合、蛍光体層で発光した光が隔壁によって吸収されるた
め輝度が低下する問題点がある。
合、蛍光体層で発光した光を観察者側に反射することに
よる輝度向上が期待できる。しかし、外来光の反射によ
る明室でのコントラスト低下が問題となる。これらを両
立させる技術として、特開平2−242548号公報に
は、図3のように観察者側を光吸収層、それ以外の部分
を光反射層である隔壁を形成する技術が提案されてい
る。しかし、隔壁の一部でも光吸収層を形成することに
より、発光した光が光吸収層で吸収されるという課題が
あった。特に、ハイビジョン等の高精細PDPでは、一
定の面積に占める隔壁の本数が多くなるため、光吸収層
による輝度低下は大きな問題になる。
って、発光効率、コントラストが良好なプラズマディス
プレイパネルを提供することを目的とするものである。
と背面板からなるプラズマディスプレイパネルにおい
て、背面板上に立設された隔壁が、上側隔壁部と下側隔
壁部とからなり、上側隔壁部が光透過層であり、かつ、
下側隔壁部が光反射層であることを特徴とするプラズマ
ディスプレイパネルによって達成される。その一例が図
1である。
ディスプレイパネルにおいて、背面板上に立設された隔
壁が、上側隔壁部と下側隔壁部とからなり、上側隔壁部
が光透過層であり、かつ、下側隔壁部が光反射層である
ことを特徴とするプラズマディスプレイパネルによって
達成される。
は、光反射層で反射されて観察者側での輝度向上に寄与
する。また、発光光の一部は光透過層を経由して、観察
者側に照射される。また、外来光については、隔壁頂部
が光透過性であるため、隔壁の表面での反射は小さく、
隔壁内部に進入する。隔壁内部に進入した光は、光反射
層で反射されて再度隔壁から観察者側に出てくることに
より、コントラストを低下させるが、大部分が隔壁側面
から出た際に蛍光体層に吸収されるため、光反射性の物
質のみで形成された隔壁よりはコントラストを向上する
ことができる。
は、発光光が十分に活用されないために、輝度が低下す
る。また、光反射層の反射率が40%未満の場合は、発
光光が有効に反射されず、輝度が低下する。また、隔壁
の高さをTとしたとき、上側隔壁部の高さが0.01T
〜0.5Tの範囲内であることを特徴とするプラズマデ
ィスプレイパネルとすることにより、コントラストと輝
度を両立させることができる。
れ形成されたセルを仕切る隔壁に対して垂直方向に補助
隔壁を形成することによって、放電チラツキが抑制され
る。該補助隔壁も観察者側が光透過性であって、それ以
外の部分が光反射性であることことが好ましいが、該補
助隔壁が隔壁に対して、高さを低く形成した場合は、補
助隔壁全体を光反射性にすることによって、発光効率を
向上することができる(図4)。但し、この場合には、
補助隔壁の上部にも蛍光体層を形成することが好まし
い。
説明する。ただし、本発明はこれに限定はされない。 (実施例1)旭硝子社製ガラス基板“PD200”上
に、感光性銀ペーストを用いて、アドレス電極を形成
し、その上に、低融点ガラスと酸化チタンからなる白色
の誘電体層を形成した。該誘電体層上にストライプ状の
隔壁層を形成した。該隔壁層は、幅40μm、高さ13
0μmで、下側隔壁部の100μmが光反射層であり、上
側隔壁部の30μmが光透過層である。前記光反射層
は、低融点ガラス90重量%と酸化チタン10重量%か
らなる。隔壁幅に相当する40μm厚みでの光反射率は
65%である(波長555nmの光で測定)。前記光透
過層は、低融点ガラスからなる透明な隔壁層であり、隔
壁幅に相当する40μm厚みでの光透過率は75%であ
る。
酸化チタンを含有する感光性ペーストをベタ塗布・乾燥
した後に、低融点ガラス粉末を含有する感光性ペースト
をベタ塗布・乾燥し、隔壁パターン対応するフォトマス
クを介して露光を行い、不要部分を現像により取り除く
ことで、隔壁パターンを形成した。該隔壁パターンを形
成した基板を580℃で焼成することにより、電極、誘
電体、隔壁を形成した基板を作製し、該隔壁間にRGB
蛍光体層を形成した。蛍光体層の形成は、蛍光体パター
ンに対応したスクリーン版を使用するスクリーン印刷法
で行い、基板上に電極、誘電体、隔壁、蛍光体からなる
背面板を作製した。
用いて、ピッチ375μm、線幅150μmのスキャン
電極を形成した。また、その基板上に感光性銀ペースト
を塗布した後に、フォトマスクを介したマスク露光、
0.3%炭酸ナトリウム水溶液を用いた現像、580℃
15分間の焼成工程を経て、線幅50μm、厚み3μm
のバス電極を形成した。
40μmの厚みになるように形成した。該誘電体操の表
面に酸化マグネシウムによる保護膜を形成して、前面板
を作製した。前記の背面板を前面板と封着して、パネル
化した後にNe−Xeガスを封入して、点灯表示を行っ
た。コントラストは、明室下での白輝度と黒輝度の比率
で求めた。この結果を表1に示すが、輝度とコントラス
トをバランス良く向上できることがわかった。
0重量%と酸化チタン10重量%からなる反射性の隔壁
(透過率15%)を用いた以外は、実施例1と同様にし
てパネルを作製して、輝度・コントラストの測定を行っ
た。
側隔壁部に低融点ガラス90重量%と酸化チタン10重
量%からなる反射性の隔壁を用い、30μmの上側隔壁
部に低融点ガラス95重量%と酸化コバルトからなる黒
顔料5重量%からなる隔壁(透過率5%)を用いた以外
は、実施例1と同様にしてパネルを作製して、輝度・コ
ントラストの測定を行った。
板上に立設された隔壁が、上側隔壁部と下側隔壁部とか
らなり、上側隔壁部が光透過層であり、かつ、下側隔壁
部が光反射層としたので、輝度を低下させずにコントラ
ストを向上することができる。
視図である。
である。
部分の一実施例を示す斜視図。
Claims (5)
- 【請求項1】前面板と背面板からなるプラズマディスプ
レイパネルにおいて、背面板上に立設された隔壁が、上
側隔壁部と下側隔壁部とからなり、上側隔壁部が光透過
層であり、かつ、下側隔壁部が光反射層であることを特
徴とするプラズマディスプレイパネル。 - 【請求項2】上側隔壁部の光透過率が40%以上である
ことを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイ
パネル。 - 【請求項3】下側隔壁部の光反射率が40%以上である
ことを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイ
パネル。 - 【請求項4】隔壁の高さをTとしたとき、上側隔壁部の
高さが0.01T〜0.5Tの範囲内であることを特徴
とするプラズマディスプレイパネル。 - 【請求項5】さらに、光反射性を有し、かつ前記隔壁と
直交する補助隔壁を有することを特長とする請求項1記
載のプラズマディスプレイパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001100338A JP2002298743A (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | プラズマディスプレイ用基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001100338A JP2002298743A (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | プラズマディスプレイ用基板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002298743A true JP2002298743A (ja) | 2002-10-11 |
JP2002298743A5 JP2002298743A5 (ja) | 2008-05-01 |
Family
ID=18953786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001100338A Pending JP2002298743A (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | プラズマディスプレイ用基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002298743A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007200816A (ja) * | 2006-01-30 | 2007-08-09 | Chunghwa Picture Tubes Ltd | 平板光源とその製造方法 |
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-
2001
- 2001-03-30 JP JP2001100338A patent/JP2002298743A/ja active Pending
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