JPH1079594A - 透光性電磁波シールド材料とその製造方法 - Google Patents

透光性電磁波シールド材料とその製造方法

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JPH1079594A
JPH1079594A JP16193097A JP16193097A JPH1079594A JP H1079594 A JPH1079594 A JP H1079594A JP 16193097 A JP16193097 A JP 16193097A JP 16193097 A JP16193097 A JP 16193097A JP H1079594 A JPH1079594 A JP H1079594A
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JP
Japan
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metal layer
black
transparent
film
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Withdrawn
Application number
JP16193097A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Suyama
寛志 陶山
Tatsuo Ishibashi
達男 石橋
Shuzo Okumura
秀三 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissha Printing Co Ltd
Original Assignee
Nissha Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁波シールド各層の形成に際し簡単な設備
で済み、どんな形状の立体物からなる透明基体にも電磁
波シールド効果を付与でき、歩留まりがよく、安価で、
材質の選択幅の広い透光性電磁波シールド材料とその製
造方法を提供する。 【構成】 フィルムからなる透明な第一基体1上に金属
層2がパターン状に設けられ、金属層2上に金属層2と
見当一致した黒色レジスト層3が設けられた貼付シート
4が、接着層6を介して、板、立体物または機能性層を
有するフィルムからなる透明な第二基体5に貼り合わせ
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、電子レンジの
窓、VDTの表示装置を構成するCRTやプラズマディ
スプレイパネルなどの表示面前面に配置されるフィルタ
ー、計測機器の表示部などに用いられる透光性電磁波シ
ールド材料およびその製造方法に関するものであり、よ
り詳しくあh、電磁波を遮蔽する働きをし、かつ電子レ
ンジや計測機器などの内部、CRTやプラズマディスプ
レイパネルなどの表示面を透視することができる透光性
電磁波シールド材料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ICやLSIが多量に使用されているコンピ
ュータなどの電子機器は、電磁波を発生しやすく、この
電磁波が周囲の機器を誤動作させるなどの障害を起こす
原因となっている。近年、電磁波障害に関わる機器の広
まりに従い、また電磁波の人体に対する影響が論じられ
るようになって、電磁波シールド材料に対する要求はま
すます高くなっている。
【0003】電磁波シールド材料の中には、電磁波をシ
ールドする働きをするだけではなく、たとえば、ディス
プレイなどの前面パネルにしたり、電子レンジの窓にし
たりすることができるように電磁波シールド材料を通し
て電磁波シールド材料の後方を視ることができる透光性
のものがある。とくに、ディスプレイなどの前面パネル
にする場合には、電磁波シールド材料を通してディスプ
レイ画面を視ることになるので、電磁波シールド性を保
ちながらディスプレイ画面の視認性に優れたものが望ま
れる。
【0004】そこで、本発明者は、電磁波シールド効果
並びに視認性の優れた透光性電磁波シールド材料および
その製造方法を先に発明し、特許出願(特願平8−71149
号)している。すなわち、この透光性電磁波シールド材
料は、透明基体上に金属層がパターン状に積層され、金
属層上に金属層と見当一致した黒色レジスト層が積層さ
れているものがある。
【0005】また、このような透光性電磁波シールド材
料の製造方法は、透明基体全面に金属層を設ける工程、
金属層上に黒色レジスト層をパターン状に設ける工程、
黒色レジスト層で覆われていない部分の金属層をエッチ
ング液を用いて除去する工程よりなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、先の特許出願
(特願平8−71149号)に係る透光性電磁波シールド材料
の製造方法については次のような問題点がある。
【0007】透明基体に電磁波シールド各層を直接形成
するので、透明基体が板からなる場合、特に大面積にな
るほど重量的に扱い難く、電磁波シールド各層の形成に
際し大掛かりな設備を必要とした。
【0008】また、透明基体に電磁波シールド各層を直
接形成するので、透明基体が立体物からなる場合、複雑
な形状の立体物には電磁波シールド効果を付与すること
ができなかった。
【0009】また、透明基体に電磁波シールド各層を直
接形成するので、透明基体が機能性層を有するフィルム
からなる場合、ピンホール・傷等が一部分ででも見つか
れば、透光性電磁波シールド材料は不良品となる。その
結果、従来法によって得られた透光性電磁波シールド材
料は歩留まりが悪く、製品コストが高くならざるを得な
かった。
【0010】また、透明基体に電磁波シールド各層を直
接形成するので、各層の形成工程で必要になる加熱処理
や各種薬液処理による損傷を避けるために透明基体の材
質を制限しなければならなかった。
【0011】したがって、本発明は、電磁波シールド各
層の形成に際し簡単な設備で済み、どんな形状の立体物
からなる透明基体にも電磁波シールド効果を付与でき、
歩留まりがよく、安価で、材質の選択幅の広い透光性電
磁波シールド材料とその製造方法を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の透光性電磁波シールド材料は、フィルム
からなる透明な第一基体上に金属層がパターン状に設け
られ、金属層上に金属層と見当一致した黒色レジスト層
が設けられた貼付シートが、接着層を介して、板、立体
物または機能性層を有するフィルムからなる透明な第二
基体に貼り合わせられているように構成した(以下、第
1発明とする)。
【0013】また、本発明の透光性電磁波シールド材料
は、フィルムからなる透明な第一基体上に金属層がパタ
ーン状に設けられ、金属層上に金属層と見当一致した黒
色電気析出層が設けられた貼付シートが、接着層を介し
て、板、立体物または機能性層を有するフィルムからな
る透明な第二基体に貼り合わせられているように構成し
た(以下、第2発明とする)。
【0014】また、本発明の透光性電磁波シールド材料
は、フィルムからなる透明な第一基体上に金属層がパタ
ーン状に設けられ、金属層の表層部分が黒色を呈する金
属化合物である貼付シートが、接着層を介して、板、立
体物または機能性層を有するフィルムからなる透明な第
二基体に貼り合わせられているように構成した(以下、
第3発明とする)。
【0015】また、本発明の透光性電磁波シールド材料
は、フィルムからなる透明な第一基体上にパターン状の
脱色部とその他の非脱色部とからなる黒染色層が設けら
れ、黒染色層上に非脱色部と見当一致した金属層が設け
られた貼付シートが、接着層を介して、板、立体物また
は機能性層を有するフィルムからなる透明な第二基体に
貼り合わせられているように構成した(以下、第4発明
とする)。
【0016】また、本発明の透光性電磁波シールド材料
は、剥離層と、剥離層の上にパターン状に設けられた金
属層と、金属層の上に金属層と見当一致して設けられた
黒色レジスト層とからなる転写層が、接着層を介して、
剥離層が外表面となるように板、立体物または機能性層
を有するフィルムからなる透明な第二基体上に転写され
ているように構成した(以下、第5発明とする)。
【0017】また、本発明の透光性電磁波シールド材料
は、剥離層と、剥離層の上にパターン状に設けられた金
属層と、金属層の上に金属層と見当一致して設けられた
黒色電気析出層とからなる転写層が、接着層を介して、
剥離層が外表面となるように板、立体物または機能性層
を有するフィルムからなる透明な第二基体上に転写され
ているように構成した(以下、第6発明とする)。
【0018】また、本発明の透光性電磁波シールド材料
は、剥離層と、剥離層の上にパターン状に設けられ且つ
表層部分が黒色を呈する金属化合物である金属層とから
なる転写層が、接着層を介して、剥離層が外表面となる
ように板、立体物または機能性層を有するフィルムから
なる透明な第二基体上に転写されているように構成した
(以下、第7発明とする)。
【0019】また、本発明の透光性電磁波シールド材料
は、剥離層と、剥離層の上に設けられたパターン状の脱
色部とその他の非脱色部とからなる黒染色層と、黒染色
層の上に非脱色部と見当一致して設けられた金属層とか
らなる転写層が、接着層を介して、剥離層が外表面とな
るように板、立体物または機能性層を有するフィルムか
らなる透明な第二基体上に転写されているように構成し
た(以下、第8発明とする)。
【0020】また、本発明の透光性電磁波シールド材料
は、フィルムからなる透明な第一基体上に金属層がパタ
ーン状に設けられ、金属層上にアース部を除いて金属層
と見当一致した黒色レジスト層が設けられた貼付シート
が、接着層を介して、板、立体物または機能性層を有す
るフィルムからなる透明な第二基体に貼り合わせられて
いるように構成した(以下、第9発明とする)。
【0021】また、本発明の透光性電磁波シールド材料
は、フィルムからなる透明な第一基体上に金属層がパタ
ーン状に設けられ、金属層上にアース部を除いて金属層
と見当一致した黒色電気析出層が設けられた貼付シート
が、接着層を介して、黒色電気析出層が外表面となるよ
うに板、立体物または機能性層を有するフィルムからな
る透明な第二基体に貼り合わせられているように構成し
た(以下、第10発明とする)。
【0022】また、本発明の透光性電磁波シールド材料
は、フィルムからなる透明な第一基体上に金属層がパタ
ーン状に設けられ、金属層の表層部分がアース部を除い
て黒色を呈する金属化合物である貼付シートが、接着層
を介して、黒色を呈する金属化合物が外表面となるよう
に板、立体物または機能性層を有するフィルムからなる
透明な第二基体に貼り合わせられているように構成した
(以下、第11発明とする)。
【0023】また、本発明の透光性電磁波シールド材料
は、剥離層と、剥離層の上にパターン状に設けられた金
属層と、金属層の上に金属層と見当一致して設けられた
黒色レジスト層とからなる転写層が、接着層を介して、
剥離層が外表面となるように板、立体物または機能性層
を有するフィルムからなる透明な第二基体上に転写され
ており、かつ剥離層側で金属層がアース部のみ露出して
いるように構成した(以下、第12発明とする)。
【0024】また、本発明の透光性電磁波シールド材料
は、剥離層と、剥離層の上にパターン状に設けられた金
属層と、金属層の上に金属層と見当一致して設けられた
黒色電気析出層とからなる転写層が、接着層を介して、
剥離層が外表面となるように板、立体物または機能性層
を有するフィルムからなる透明な第二基体上に転写され
ており、かつ剥離層側で金属層がアース部のみ露出して
いるように構成した(以下、第13発明とする)。
【0025】また、本発明の透光性電磁波シールド材料
は、剥離層と、剥離層の上にパターン状に設けられ且つ
表層部分が黒色を呈する金属化合物である金属層とから
なる転写層が、接着層を介して、剥離層が外表面となる
ように板、立体物または機能性層を有するフィルムから
なる透明な第二基体上に転写されており、かつ剥離層側
で金属層がアース部のみ露出しているように構成した
(以下、第14発明とする)。
【0026】また、本発明の透光性電磁波シールド材料
は、剥離層と、剥離層の上に設けられたパターン状の脱
色部とその他の非脱色部とからなる黒染色層と、黒染色
層の上に非脱色部と見当一致して設けられた金属層とか
らなる転写層が、接着層を介して、剥離層が外表面とな
るように板、立体物または機能性層を有するフィルムか
らなる透明な第二基体上に転写されており、かつ剥離層
側で金属層がアース部のみ露出しているように構成した
(以下、第15発明とする)。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態をさらに詳しく説明する。
【0028】(第1発明)図1に第1発明に係る透光性
電磁波シールド材料の実施例を示す。すなわち、フィル
ムからなる透明な第一基体1上に金属層2がパターン状
に設けられ、金属層2上に金属層2と見当一致した黒色
レジスト層3が設けられた貼付シート4が、接着層6を
介して、透明な第一基体1が外表面となるように板、立
体物または機能性層を有するフィルムからなる透明な第
二基体5に貼り合わせられている。
【0029】この透光性電磁波シールド材料を製造する
には、まず、貼付シート4を作製する。具体的には、第
一に、フィルムからなる透明な第一基体1全面に金属層
2を設ける(図2a参照)。フィルムからなる透明な第
一基体1の材質としては、アクリル系樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリエチレン樹脂、AS樹脂、酢酸ビニル
樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などを使用する。金属層2の
材質としては、たとえば、金、銀、銅、鉄、ニッケル、
クロムなど充分に電磁波をシールドできる程度の導電性
を持つものを使用する。また、金属層2は単体でなくて
も、合金あるいは多層であってもよい。金属層2の形成
方法としては、蒸着、スパッタリング、イオンプレーテ
ィングなどの気相から析出させる方法、金属箔を貼り合
わせる方法、透明な第一基体1表面を無電解メッキする
方法などがある。金属層2の膜厚は、0.1μm〜50μm
とするのが好ましい。50μmを超えるとパターンを精度
よく仕上げるのが困難になり、0.1μmより小さいと電
磁波シールド効果を保つために必要最低限の導電性が安
定して確保できなくなる。
【0030】次に、金属層2上に黒色レジスト層3をパ
ターン状に設ける(図2b参照)。黒色レジスト層3
は、金属層2表面の反射を抑えて視認性を高めるための
層であり、透光性電磁波シールド材料の製造過程におい
て金属層2をパターン化するために使用する層である。
黒色レジスト層3には、フォトレジストや印刷レジスト
などがある。フォトレジストは、たとえば、感光性ポリ
イミド、ポリエポキシアクリレート、ノボラックなどの
感光性樹脂に黒色の染顔料を含有させたものをロールコ
ート法、スピンコート法、全面印刷法、転写法などによ
り金属層2上にベタ形成し、フォトマスクを用いて露光
し、現像してパターン状に形成したものである。また、
印刷レジストは、たとえば、ポリエステルなどの樹脂に
黒色の染顔料を含有させたものを用いてスクリーン印刷
法やオフセット印刷法、グラビア印刷法にて金属層2上
にパターン状に形成したものである。また、黒色レジス
ト層3のパターンは、たとえば、格子状(図3参照)、
ハニカム状(図4参照)、ラダー状(図5参照)、逆水
玉状(図6参照)などのパターンがある。黒色レジスト
層3の膜厚は、0.1μm〜10μmとするのが好ましい。1
0μmを超えると上記パターンを精度よく仕上げるのが
困難になり、0.1μmより小さいと充分な遮光性を保て
ず金属層2表面の反射を抑えにくくなる。
【0031】次いで、黒色レジスト層3で覆われていな
い部分の金属層2をエッチング液を用いて除去する(図
2c参照)。この結果、透明な第一基体1上に金属層2
がパターン状に積層され、金属層2上に金属層2と見当
一致した黒色レジスト層3が積層された貼付シート4が
得られる。エッチング液は、金属層2の材質により選択
する。たとえば、金属層2の材質が金であれば王水、銀
であれば硝酸第二鉄水溶液、銅であれば塩化第二鉄また
は塩化第二銅水溶液、クロムであれば硝酸セリウム水溶
液などを使用するとよい。
【0032】一方、板、立体物または機能性層を有する
フィルムからなる透明な第二基体5に接着層6を設けて
おき、貼付シート4を透明な第一基体1が外表面となる
ように貼り合わせることにより透光性電磁波シールド材
料を得る(図7参照)。板、立体物からなる透明な第二
基体5の材質としては、ガラス、アクリル系樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、AS樹脂、酢酸
ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサ
ルホン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂を使用する。また、機
能性層を有するフィルムからなる透明な第二基体5の材
質としては、アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリエチレン樹脂、AS樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリス
チレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリ塩
化ビニル樹脂などの樹脂フィルムの表面に、硬化層、透
明導電層、アンチリフレクション層、微細な凹凸層、含
フッ素層などの機能性層を設けたものを挙げることがで
きる。これらの機能性層により、硬化向上、帯電防止、
反射防止、防曇、撥水などの機能が付与される。また、
接着層6の材質としては、たとえば、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、反応型アクリル樹脂、ポリウレタン樹
脂、メラミン樹脂、ゴム系樹脂、ユリア樹脂、またはこ
れらの樹脂を含むポリマーブレンドあるいは共重合物な
どを使用する。接着層6の形成方法としては、グラビア
コート法、ロールコート法、コンマコート法などのコー
ト法、グラビアコート法、スクリーン印刷法などの印刷
法がある。
【0033】なお、第1発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の構成は、上記態様に限定されるものではなく、
たとえば、貼付シート4が、接着層6を介して、黒色レ
ジスト層3が外表面となるように板、立体物または機能
性層を有するフィルムからなる透明な第二基体5に貼り
合わせられていてもよい(図8,図9参照)。
【0034】また、第1発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、貼付シート4の方に接着層
6を設けておき、板、立体物または機能性層を有するフ
ィルムからなる透明な第二基体5に貼り合わせることに
より透光性電磁波シールド材料を得てもよい(図10,
11参照)。
【0035】また、第1発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、黒色レジスト層3をパター
ン状に設ける工程が、金属層2上にパターニングされた
遊離層7を設け(図12a参照)、金属層2および遊離
層7上に黒色レジスト層3を設け(図12b参照)、遊
離層7を遊離除去液で除去することによりその上の黒色
レジスト層3も除去する(図12c参照)ものであって
もよい。遊離層7の材質としては、一般に市販されてい
る印刷レジスト材料やフォトレジスト材料を使用する。
遊離層7の形成方法としては、印刷レジスト材料を用い
てスクリーン印刷法などにて金属層2上にパターン状に
形成したり、フォトレジスト材料を用いてロールコート
法、スピンコート法、ディップコート法、全面印刷法、
転写法などにより金属層2上にベタ形成し、フォトマス
クを用いて露光し、現像してパターン状に形成したりす
る。遊離層7のパターンは、たとえば、逆格子状(図1
3参照)、逆ハニカム状(図14参照)、逆ラダー状
(図15参照)、水玉状(図16参照)などのパターン
がある。遊離除去液は、遊離層7の材質により異なる種
類のものを用いる。たとえば、遊離層7がアルカリ剥離
タイプなら水酸化カリウム水溶液、水酸化ナトリウム水
溶液などを使用する。また、遊離層7が水剥離タイプな
ら水、溶剤剥離タイプならエチルセロソルブアセテー
ト、アセトンなどを使用する。
【0036】また、以上のようにして作成された透光性
電磁波シールド材料が強度的に弱い場合は、必要に応じ
てシールド材料のどちらかの面または両面に保護層を塗
布やフィルムラミネートにより設けてもよい。保護層の
材質としては、保護層に様々な機能、例えばノングレア
機能、帯電防止機能、アンチニュートンリング機能など
を含ませることができるので、各機能に応じた材質を選
択すればよく、特に限定されない。
【0037】(第2発明)図17に第2発明に係る透光
性電磁波シールド材料の実施例を示す。すなわち、フィ
ルムからなる透明な第一基体1上に金属層2がパターン
状に設けられ、金属層2上に金属層2と見当一致した黒
色電気析出層8が設けられた貼付シート9が、接着層6
を介して、透明な第一基体1が外表面となるように板、
立体物または機能性層を有するフィルムからなる透明な
第二基体5に貼り合わせられている。
【0038】この透光性電磁波シールド材料を製造する
には、まず、貼付シート9を作製する。具体的には、第
一に、フィルムからなる透明な第一基体1に金属層2を
パターン状に設ける(図18a参照)。透明な第一基体
1、金属層2の材質および材厚等は、第1発明と同様で
ある。パターン状の金属層2の形成方法としては、蒸
着、スパッタリング、イオンプレーティングなどの気相
から析出させる方法、金属箔を貼り合わせる方法、透明
な第一基体1表面を無電解メッキする方法などにより金
属層2を透明な第一基体1全面に設けた後、パターニン
グする。パターニングの方法としては、フォトレジスト
をベタ形成し、フォトマスクを用いて露光し、現像して
パターン状に形成しエッチング、剥膜すればよい。ま
た、印刷レジストを用いてもよい。金属層2のパターン
は、第1発明同様、格子状、ハニカム状、ラダー状、逆
水玉状などがある。
【0039】次に、黒色系粒子を含むイオン性高分子の
溶液10中に、前工程で金属層2を設けた透明な第一基
体1を対向電極11と共に浸漬し、通電する(図18b
参照)。黒色系粒子としては、カーボンブラック、チタ
ンブラック、アニリンブラックなどがある。また、黒色
系粒子の替わりに黒色系以外の粒子をいくつか組み合わ
せて、実質的に黒色系を呈するようにしてもよい。な
お、本発明でいう黒色系とは、真黒以外の、たとえば、
黒っぽい茶色とか、黒っぽい緑色とかも含む。イオン性
高分子としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リブタジエン樹脂、マレイン樹脂、エポキシ樹脂、ウレ
タン樹脂、ポリアミド樹脂あるいはその変性体をアミノ
化またはカルボキシル化したものを使用する。これらイ
オン性高分子の水溶液中への含有量は、固形分1〜30
重量部である。通電は、透明な第一基体1に積層された
金属層2の一部を液界面から上に露出させるか絶縁被覆
したリード線をつなぎ、対向電極11との間に1〜300
Vの電圧をかければよい。また、通電時の条件を安定さ
せたり、得られる黒色電気析出層8の導電性、機械的表
面性などを向上させたりする目的で無機塩、有機塩、界
面活性剤、有機溶剤などの添加剤をイオン性高分子の溶
液に加えてもよい。
【0040】上記通電により金属層2上に黒色電気析出
層8が析出し、この結果、透明な第一基体1上に金属層
2がパターン状に設けられ、金属層2上に金属層2と見
当一致した黒色電気析出層8が積層された貼付シート9
が得られる(図18c参照)。黒色電気析出層8は、金
属層2表面の反射を抑えて視認性を高めるための層であ
る。
【0041】一方、板、立体物または機能性層を有する
フィルムからなる透明な第二基体5に接着層6を設けて
おき、貼付シート9を透明な第一基体1が外表面となる
ように貼り合わせることにより透光性電磁波シールド材
料を得る(図19参照)。透明な第二基体5および接着
層6の材質および接着層6の形成方法は、第1発明と同
様である。
【0042】なお、第2発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の構成は、上記態様に限定されるものではなく、
たとえば、貼付シート9が、接着層6を介して、黒色電
気析出層8が外表面となるように板、立体物または機能
性層を有するフィルムからなる透明な第二基体5に貼り
合わせられていてもよい(図20,図21参照)。
【0043】また、第2発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、貼付シート9の方に接着層
6を設けておき、板、立体物または機能性層を有するフ
ィルムからなる透明な第二基体5に貼り合わせることに
より透光性電磁波シールド材料を得てもよい(図22,
23参照)。
【0044】また、第2発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、黒色電気析出層8を設ける
工程が、フィルムからなる透明な第一基体1に金属層2
をパターン状に設け、導電性高分子のモノマーの溶液中
に前工程で金属層2を設けた透明な第一基体1を対向電
極11と共に浸漬し、通電するものであってもよい。い
わゆる電解重合である。導電性高分子のモノマーとして
は、ピロール、アニリン、チオフェンおよびその誘導体
などより選ばれる。また、モノマーを溶解させるための
溶媒としては、水、アセトニトリル、プロピオンカーボ
ネイト、テトラヒドロフラン、ニトロメタン、メタノー
ル、エタノール、スルホランなどを用いる。なお、通電
を安定化しかつ電気化学的にドーピングするため、導電
性高分子のモノマーの溶液中にドーパントを溶液中に加
えて行う。ドーパントとしては、過塩素酸リチウム、ホ
ウフッ化テトラアルキルアンモニウム、硫酸などがあ
る。
【0045】さらに、黒色電気析出層8の形成をより安
定に行うためには、参照電極を用いて電位をコントロー
ルするのが望ましい。また、通電方法としては、定電位
電解法、定電流電解法の他、周期的に電位を上下させる
方法がある。析出した導電性高分子の色は、通電時の条
件、重合程度、モノマーの種類などにより様々な色を呈
するが、一般的には黒色系であり、金属層2表面の反射
を抑えることができる。
【0046】また、黒色電気析出層8については、荷電
性の黒色系粒子からなる黒色電気析出層8や、製造工程
においてミセル中に黒色系粒子を含む溶液を用いるもの
などが可能である。
【0047】また、第2発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、黒色電気析出層8を設ける
工程が、フィルムからなる透明な第一基体1に金属層2
をパターン状に設け、黒色系の色調を有する電気めっき
被膜を形成するめっき液中に前工程で金属層2を設けた
透明な第一基体1を対向電極11と共に浸漬し、通電す
るものであってもよい。黒色系の色調を有する電気めっ
き被膜としては、ニッケル系、クロム系、ロジウム系、
スズ−ニッケル−銅三元合金系またはスズ−ニッケル−
モリブデン三元合金系のものを用いることができる。電
気めっきの方法としては、たとえば金属層2を積層した
透明な第一基体1をラックに納めたり、吊るしたりして
浸漬、通電してめっきする方法、スプレーノズルからめ
っき液を金属層2を積層した透明な第一基体1に噴射し
ながら通電してめっきする方法などがある。また、金属
層2を積層した透明な第一基体1が巻き取り可能なフィ
ルム状の場合は、連続(フープ)めっき法を用いること
もできる。析出した電気めっき被膜の色調は、通電時の
条件、めっき液成分の組成等により微妙に異なるが、基
本的には黒色系であり、金属層2表面の反射を抑えるこ
とができる。なお、本発明でいう黒色系とは、真黒以外
の、たとえば、黒っぽい茶色とか、黒っぽい緑色とかも
含む。
【0048】また、黒色電気析出層5の膜厚は、0.1
μm〜10μmとするのが好ましい。10μmを超える
と上記パターンを精度よく仕上げるのが困難になり、
0.1μmより小さいと充分な遮光性を保てず、金属層
2表面の反射を抑えにくくなる。
【0049】また、以上のようにして作成された透光性
電磁波シールド材料が強度的に弱い場合は、第1発明同
様、必要に応じてシールド材料のどちらかの面または両
面に保護層を塗布やフィルムラミネートにより設けても
よい。
【0050】(第3発明)図24に第3発明に係る透光
性電磁波シールド材料の実施例を示す。すなわち、フィ
ルムからなる透明な第一基体1上に金属層2がパターン
状に設けられ、金属層2の表層部分が黒色を呈する金属
化合物12である貼付シート13が、接着層6を介し
て、透明な第一基体1が外表面となるように板、立体物
または機能性層を有するフィルムからなる透明な第二基
体5に貼り合わせられている。
【0051】この透光性電磁波シールド材料を製造する
には、まず、貼付シート13を作製する。具体的には、
第一に、フィルムからなる透明な第一基体1に金属層2
をパターン状に設ける(図25a参照)。透明な第一基
体1および金属層2の材質および材厚、パターン状の金
属層2の形成方法、金属層2のパターン等は、第2発明
と同様である。
【0052】次に、化成処理を施すことにより、金属層
2の表層部分を黒色を呈する金属化合物12とする(図
25b参照)。この結果、透明な第一基体1上に金属層
2がパターン状に設けられ、金属層2の表層部分が黒色
を呈する金属化合物12である貼付シート13が得られ
る。化成処理とは、薬品又はその溶液によって、金属表
面の組成を変える処理であり、たとえば、酸化処理、リ
ン酸塩化処理、硫化処理などがある。本発明では、金属
層2の材質に応じて金属化合物が黒色を呈するような化
成処理を選択使用し、たとえば、金属層2の材質が銅の
場合には、亜塩素酸ナトリウム及び水酸化カリウムを含
む水溶液や、多硫化アンチモンを含む水溶液、亜塩素酸
ナトリウム及びリン酸ナトリウム、水酸化ナトリウムを
含む水溶液、過硫酸カリウム及び水酸化ナトリウムを含
む水溶液などに金属層2を浸漬するとよい。また、金属
層2の材質が鉄の場合には、リン酸二水素亜鉛を含む水
溶液などに金属層2を浸漬するとよい。黒色を呈する金
属化合物12は、金属層2表面の反射を抑えて視認性を
高めるための部分であり、黒色を呈する金属化合物12
の形成深度は、化成処理の溶液の組成、温度、浸漬時間
などの条件を調節することにより、金属層2のシールド
効果を妨げない程度に設定する。また、本発明でいう黒
色とは、真黒以外の、たとえば、黒っぽい茶色とか、黒
っぽい緑色とかも含む。
【0053】一方、板、立体物または機能性層を有する
フィルムからなる透明な第二基体5に接着層6を設けて
おき、貼付シート13を透明な第一基体1が外表面とな
るように貼り合わせることにより透光性電磁波シールド
材料を得る(図26参照)。透明な第二基体5および接
着層6の材質および接着層6の形成方法は、第1発明と
同様である。
【0054】なお、第3発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の構成は、上記態様に限定されるものではなく、
たとえば、貼付シート13が、接着層6を介して、黒色
を呈する金属化合物12が外表面となるように板、立体
物または機能性層を有するフィルムからなる透明な第二
基体5に貼り合わせられていてもよい(図27,図28
参照)。この場合、必要に応じて黒色を呈する金属化合
物12側に保護層または保護フィルムを設けてもよい。
【0055】また、第3発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、貼付シート13の方に接着
層6を設けておき、板、立体物または機能性層を有する
フィルムからなる透明な第二基体5に貼り合わせること
により透光性電磁波シールド材料を得てもよい(図2
9,30参照)。
【0056】また、以上のようにして作成された透光性
電磁波シールド材料が強度的に弱い場合は、第1発明同
様、必要に応じてシールド材料のどちらかの面または両
面に保護層を塗布やフィルムラミネートにより設けても
よい。
【0057】(第4発明)図31に第4発明に係る透光
性電磁波シールド材料の実施例を示す。すなわち、フィ
ルムからなる透明な第一基体1上にパターン状の脱色部
14とその他の非脱色部15とからなる黒染色層16が
設けられ、黒染色層16上に非脱色部15と見当一致し
た金属層2が設けられた貼付シート17が、接着層6を
介して、透明な第一基体1が外表面となるように板、立
体物または機能性層を有するフィルムからなる透明な第
二基体5に貼り合わせられている。
【0058】この透光性電磁波シールド材料を製造する
には、まず、貼付シート17を作製する。具体的には、
第一に、フィルムからなる透明な第一基体1上に黒染色
層16、金属層2を順次設ける(図32a参照)。透明
な第一基体1、金属層2の材質および金属層2の形成方
法等は、第1発明と同様である。黒染色層16は、金属
層2の反射を抑えて視認性を高めるための層である。黒
染色層16は、たとえば、アクリル系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、
ポリビニルアルコール系樹脂、ゼラチン等の天然高分子
型樹脂およびこれらの共重合体、混合物などを黒色染料
とともに溶媒に溶解または分散し、ロールコート法、ス
ピンコート法、全面印刷法などにより形成したものであ
る。また、上記樹脂からなる被膜をロールコート法、ス
ピンコート法、全面印刷法などにより形成した後、黒色
染料で染色してもよい。また、熱移行性染料を、熱移行
により上記樹脂被膜に染色してもいい。なお、染料の黒
染色層16基質からの脱色性は染料と基質の組み合せに
よって大きく異なるので、基質の樹脂の種類によって使
用できる染料の種類は異なる。また、黒色染料は、市販
のものを用いるか、または黒色以外の色相の染料を2種
類以上混合して黒色にしてもよい。
【0059】次に、金属層2上にレジスト層18をパタ
ーン状に設ける(図32b参照)。レジスト層18の材
質としては、フォトレジストや印刷レジストなどがあ
る。フォトレジストは、たとえば、感光性ポリイミド、
ポリエポキシアクリレート、ノボラックなどの感光性樹
脂をロールコーティング法、スピンコーティング法、全
面印刷法、転写法などにより金属層2上にベタ形成し、
フォトマスクを用いて露光し、現像して形成したもので
ある。また、印刷レジストは、たとえば、ポリエステル
などの樹脂を用いてオフセット印刷やグラビア印刷法に
て金属層2上にパターン状に形成したものである。この
レジスト層18のパターンは、たとえば、格子状、ハニ
カム状、ラダー状、逆水玉状などのパターンがある。
【0060】次に、レジスト層18で覆われていない部
分の金属層2をエッチング液を用いて除去し、このエッ
チング工程においてパターン化された金属層2で覆われ
ていない部分の黒染色層16をエッチング液により脱色
することにより貼付シート17を得る(図32c参
照)。エッチング液は、金属層2の材質により選択す
る。たとえば、金属層2の材質が金であれば王水、銀で
あれば硝酸第二鉄水溶液、銅であれば塩化第二鉄または
塩化第二銅水溶液、クロムであれば硝酸セリウム水溶液
などを使用するとよい。なお、この方法においては、黒
染色層16の染料は、上記エッチング液によって脱色し
やすいものが選択使用される。なお、エッチング工程
後、レジスト層18を残しておいてもよいし、レジスト
除去液を用いて除去してもよい。レジスト除去液として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ
水溶液、アセトン、エチルセロソルブアセテートなどの
有機溶媒、これらの混合液などを使用するとよい。
【0061】一方、板、立体物または機能性層を有する
フィルムからなる透明な第二基体5に接着層6を設けて
おき、貼付シート17を透明な第一基体1が外表面とな
るように貼り合わせることにより透光性電磁波シールド
材料を得る(図33参照)。透明な第二基体5および接
着層6の材質および接着層6の形成方法は、第1発明と
同様である。
【0062】なお、第4発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の構成は、上記態様に限定されるものではなく、
たとえば、貼付シート17が、接着層6を介して、金属
層2が外表面となるように板、立体物または機能性層を
有するフィルムからなる透明な第二基体5に貼り合わせ
られていてもよい(図34,図35参照)。この場合、
必要に応じて金属層2側に保護層または保護フィルムを
設けてもよい。
【0063】また、第4発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、貼付シート17の方に接着
層6を設けておき、板、立体物または機能性層を有する
フィルムからなる透明な第二基体5に貼り合わせること
により透光性電磁波シールド材料を得てもよい(図3
6,37参照)。
【0064】また、第4発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、パターン状の脱色部14と
その他の非脱色部15とからなる黒染色層16を設ける
工程が、フィルムからなる透明な第一基体1上に黒染色
層16、金属層2を設け、金属層2上にレジスト層18
をパターン状に設け(図38a参照)、レジスト層18
で覆われていない部分の金属層2をエッチング液を用い
て除去し(図38b参照)、次いでパターン化された金
属層2で覆われていない部分の黒染色層16をエッチン
グ液とは別の脱色液により脱色する(図38c参照)も
のであってもよい。脱色液としては、界面活性剤の水溶
液、亜塩素酸ナトリウム水溶液、次亜塩素酸ナトリウム
水溶液、過酸化水素水溶液、硝酸ナトリウム水溶液、塩
化第一錫水溶液、ホルムアルデヒドナトリウムスルホキ
シラート二水塩水溶液、二酸化チオ尿素水溶液、ハイド
ロサルファイトナトリウム水溶液、無色透明の染料中間
体水溶液などがあり、黒染色層16の染料に適した脱色
剤を適宜使用する。なお、エッチング工程後、レジスト
層18を残しておいてもよいし、脱色液による脱色の前
あるいは後にレジスト除去液を用いて除去してもよい。
【0065】また、第4発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、パターン状の脱色部14と
その他の非脱色部15とからなる黒染色層16を設ける
工程が、フィルムからなる透明な第一基体1上に黒染色
層16、金属層2を設け、金属層2上にレジスト層18
をパターン状に設け(図39a参照)、レジスト層18
で覆われていない部分の金属層2をエッチング液を用い
て除去し(図39b参照)、次いでレジスト層18をレ
ジスト除去液を用いて除去し、このレジスト層18の除
去工程においてパターン化された金属層2で覆われてい
ない部分の黒染色層16をレジスト除去液により脱色す
る(図39c参照)ものであってもよい。なお、この方
法においては、黒染色層23の染料は、レジスト除去液
によって脱色しやすいものが選択使用される。
【0066】また、第4発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、エッチング液による脱色、
エッチング液とは別の脱色液による脱色、レジスト除去
液による脱色のうち複数を組み合わせてもよい。
【0067】また、以上のようにして作成された透光性
電磁波シールド材料が強度的に弱い場合は、第1発明同
様、必要に応じてシールド材料のどちらかの面または両
面に保護層を塗布やフィルムラミネートにより設けても
よい。
【0068】(第5発明)図40に第5発明に係る透光
性電磁波シールド材料の実施例を示す。すなわち、剥離
層19と、剥離層19の上にパターン状に設けられた金
属層2と、金属層2の上に金属層2と見当一致して設け
られた黒色レジスト層3とからなる転写層20が、接着
層6を介して、剥離層19が外表面となるように板、立
体物または機能性層を有するフィルムからなる透明な第
二基体5上に転写されている。
【0069】この透光性電磁波シールド材料を製造する
には、まず、転写シート22を作製する。具体的には、
第一に、フィルムからなる第一基体21全面に剥離層1
9、金属層2を順次設ける(図41a参照)。フィルム
からなる第一基体21の材質としては、アクリル系樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、AS樹
脂、酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエ
ーテルサルホン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などを使用
し、透明である必要はない。剥離層19は、転写後に第
一基体21を剥離した際に、第一基体21から剥離して
透光性電磁波シールド材料の最外面となる層である。剥
離層19の材質としては、ポリアクリル系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹
脂、ゴム系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ酢酸ビニル
系樹脂などのほか、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系
樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂などのコポ
リマーを用いるとよい。剥離層19の形成方法として
は、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート
法などのコート法、グラビアコート法、スクリーン印刷
法などの印刷法がある。金属層2の材質、形成方法等は
第1発明と同様である。
【0070】次に、金属層2上に黒色レジスト層3をパ
ターン状に設ける(図41b参照)。黒色レジスト層3
の材質、パターン形成方法等は第1発明と同様である。
もちろん、遊離層7を用いてパターン化を行なう方法
(図42参照)も第1発明と同様に可能である。
【0071】次いで、黒色レジスト層3で覆われていな
い部分の金属層2をエッチング液を用いて除去する(図
41c参照)。この結果、第一基体21上に剥離層19
が積層され、剥離層1上に金属層2がパターン状に積層
され、金属層2上に金属層2と見当一致した黒色レジス
ト層3が積層された転写シート22が得られる。エッチ
ング液は、第1発明と同様のものを使用する。
【0072】一方、板、立体物または機能性層を有する
フィルムからなる透明な第二基体5に接着層6を設けて
おき、転写シート22を第一基体21が外表面となるよ
うに貼り合わせた(図43参照)後、第一基体21のみ
を剥離することにより透光性電磁波シールド材料を得
る。板、立体物または機能性層を有するフィルムからな
る透明な第二基体5および接着層6の材質および接着層
6の形成方法は、第1発明と同様である。
【0073】なお、第5発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、転写シート22の方に接着
層6を設けておき、転写シート22を第一基体21が外
表面となるように貼り合わせた(図44参照)後、第一
基体21のみを剥離することにより透光性電磁波シール
ド材料を得てもよい。
【0074】また、以上のようにして作成された透光性
電磁波シールド材料が強度的に弱い場合は、第一基体2
1の剥離後、必要に応じて剥離層19上に保護層を塗布
やフィルムラミネートにより設けてもよい。また、必要
に応じて透明な第二基体5上に保護層を塗布やフィルム
ラミネートにより設けてもよい。
【0075】(第6発明)図45に第6発明に係る透光
性電磁波シールド材料の実施例を示す。すなわち、剥離
層19と、剥離層19の上にパターン状に設けられた金
属層2と、金属層2の上に金属層2と見当一致して設け
られた黒色電気析出層8とからなる転写層23が、接着
層6を介して、剥離層19が外表面となるように板、立
体物または機能性層を有するフィルムからなる透明な第
二基体5上に転写されている。
【0076】この透光性電磁波シールド材料を製造する
には、まず、転写シート24を作製する。具体的には、
第一に、フィルムからなる第一基体21全面に剥離層1
9を設け、剥離層19上に金属層2をパターン状に設け
る(図46a参照)。第一基体21、剥離層19の材質
および剥離層19の形成方法は、第5発明と同様であ
る。金属層2の材質、材厚およびパターン状の金属層2
の形成方法等は、第2発明と同様である。
【0077】次に、黒色系粒子を含むイオン性高分子の
溶液10中に前工程で剥離層19および金属層2を設け
た第一基体21を対向電極11と共に浸漬し、通電する
(図46b参照)。黒色系粒子およびイオン性高分子の
材質、その他通電の条件等は、第2発明と同様である。
【0078】上記通電により金属層2上に黒色電気析出
層8が析出し、この結果、第一基体21上に剥離層19
が積層され、その上に金属層2がパターン状に設けら
れ、金属層2上に金属層2と見当一致した黒色電気析出
層8が積層された転写シート24が得られる(図46c
参照)。
【0079】一方、板、立体物または機能性層を有する
フィルムからなる透明な第二基体5に接着層6を設けて
おき、転写シート24を第一基体21が外表面となるよ
うに貼り合わせた(図47参照)後、第一基体21のみ
を剥離することにより透光性電磁波シールド材料を得
る。板、立体物または機能性層を有するフィルムからな
る透明な第二基体5および接着層6の材質、接着層6の
形成方法は、第2発明と同様である。
【0080】なお、第6発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、転写シート24の方に接着
層6を設けておき、転写シート24を第一基体21が外
表面となるように貼り合わせた(図48参照)後、第一
基体21のみを剥離することにより透光性電磁波シール
ド材料を得てもよい。
【0081】また、第6発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、黒色電気析出層8を設ける
工程が、フィルムからなる第一基体21全面に剥離層1
9を設け、剥離層19上に金属層2をパターン状に設
け、導電性高分子のモノマーの溶液中に前工程で金属層
2を設けた第一基体21を対向電極11と共に浸漬し、
通電するものであってもよい。導電性高分子のモノマー
およびモノマーを溶解させる溶媒の材質、その他通電の
条件等は、第2発明と同様である。
【0082】また、第6発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、黒色電気析出層8を設ける
工程が、フィルムからなる第一基体21全面に剥離層1
9を設け、剥離層19上に金属層2をパターン状に設
け、黒色系の色調を有する電気めっき被膜を形成するめ
っき液中に前工程で金属層2を設けた第一基体21を対
向電極11と共に浸漬し、通電するものであってもよ
い。黒色系の色調を有する電気めっき被膜を形成するめ
っき液、その他通電の条件等は、第2発明と同様であ
る。
【0083】また、以上のようにして作成された透光性
電磁波シールド材料が強度的に弱い場合は、第一基体2
1の剥離後、必要に応じて剥離層19上に保護層を塗布
やフィルムラミネートにより設けてもよい。また、必要
に応じて透明な第二基体5上に保護層を塗布やフィルム
ラミネートにより設けてもよい。
【0084】(第7発明)図49に第7発明に係る透光
性電磁波シールド材料の実施例を示す。すなわち、剥離
層19と、剥離層19の上にパターン状に設けられ且つ
表層部分が黒色を呈する金属化合物12である金属層2
とからなる転写層25が、接着層6を介して、剥離層1
9が外表面となるように板、立体物または機能性層を有
するフィルムからなる透明な第二基体5上に転写されて
いる。
【0085】この透光性電磁波シールド材料を製造する
には、まず、転写シート26を作製する。具体的には、
第一に、フィルムからなる第一基体21全面に剥離層1
9を設け、剥離層19上に金属層2をパターン状に設け
る(図50a参照)。第一基体21、剥離層19の材質
および剥離層19の形成方法は、第5発明と同様であ
る。金属層2の材質、材厚およびパターン状の金属層2
の形成方法等は、第3発明と同様である。
【0086】次に、化成処理を施すことにより、金属層
2の表層部分を黒色を呈する金属化合物12とする(図
50b参照)。この結果、第一基体21上に剥離層19
が積層され、剥離層19上に金属層2がパターン状に設
けられ、金属層2の表層部分が黒色を呈する金属化合物
12である転写シート26が得られる。化成処理につい
ては、第3発明と同様である。
【0087】一方、板、立体物または機能性層を有する
フィルムからなる透明な第二基体5に接着層6を設けて
おき、転写シート26を第一基体21が外表面となるよ
うに貼り合わせた(図51参照)後、第一基体21のみ
を剥離することにより透光性電磁波シールド材料を得
る。板、立体物または機能性層を有するフィルムからな
る透明な第二基体5および接着層6の材質、接着層6の
形成方法は、第3発明と同様である。
【0088】なお、第7発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、転写シート26の方に接着
層6を設けておき、転写シート26を第一基体21が外
表面となるように貼り合わせた(図52参照)後、第一
基体21のみを剥離することにより透光性電磁波シール
ド材料を得てもよい。
【0089】また、以上のようにして作成された透光性
電磁波シールド材料が強度的に弱い場合は、第一基体2
1の剥離後、必要に応じて剥離層19上に保護層を塗布
やフィルムラミネートにより設けてもよい。また、必要
に応じて透明な第二基体5上に保護層を塗布やフィルム
ラミネートにより設けてもよい。
【0090】(第8発明)図53に第8発明に係る透光
性電磁波シールド材料の実施例を示す。すなわち、剥離
層19と、剥離層19の上に設けられたパターン状の脱
色部14とその他の非脱色部15とからなる黒染色層1
6と、黒染色層16上に非脱色部15と見当一致して設
けられた金属層2とからなる転写層27が、接着層6を
介して、剥離層19が外表面となるように板、立体物ま
たは機能性層を有するフィルムからなる透明な第二基体
5上に転写されている。
【0091】この透光性電磁波シールド材料を製造する
には、まず、転写シート28を作製する。具体的には、
第一に、フィルムからなる第一基体21全面に剥離層1
9、黒染色層16、金属層2を順次設ける(図54a参
照)。第一基体21、剥離層19の材質および剥離層1
9の形成方法は、第5発明と同様である。黒染色層1
6、金属層2の材質および形成方法等は、第4発明と同
様である。
【0092】次に、金属層2上にレジスト層18をパタ
ーン状に設ける(図54b参照)。レジスト層18の材
質および形成方法等は、第4発明と同様である。
【0093】次に、レジスト層18で覆われていない部
分の金属層2をエッチング液を用いて除去し、このエッ
チング工程においてパターン化された金属層2で覆われ
ていない部分の黒染色層16をエッチング液により脱色
することにより転写シート28を得る(図54c参
照)。エッチング液や黒染色層16の染料は、第4発明
と同様のものを使用する。なお、エッチング工程後、レ
ジスト層18を残しておいてもよいし、レジスト除去液
を用いて除去してもよい。レジスト除去液としては、第
4発明と同様のものを使用する。
【0094】一方、板、立体物または機能性層を有する
フィルムからなる透明な第二基体5に接着層6を設けて
おき、転写シート28を第一基体21が外表面となるよ
うに貼り合わせた(図55参照)後、第一基体21のみ
を剥離することにより透光性電磁波シールド材料を得
る。板、立体物または機能性層を有するフィルムからな
る透明な第二基体5および接着層6の材質、接着層6の
形成方法は、第4発明と同様である。
【0095】また、第8発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、転写シート28の方に接着
層6を設けておき、転写シート28を第一基体21が外
表面となるように貼り合わせた(図56参照)後、第一
基体21のみを剥離することにより透光性電磁波シール
ド材料を得てもよい。
【0096】また、第8発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、パターン状の脱色部14と
その他の非脱色部15とからなる黒染色層16を設ける
工程が、フィルムからなる透明な第一基体1上に剥離層
19、黒染色層16、金属層2を設け、金属層2上にレ
ジスト層18をパターン状に設け(図57a参照)、レ
ジスト層18で覆われていない部分の金属層2をエッチ
ング液を用いて除去し(図57b参照)、次いでパター
ン化された金属層2で覆われていない部分の黒染色層1
6をエッチング液とは別の脱色液により脱色する(図5
7c参照)ものであってもよい。脱色液としては、第4
発明と同様のものを使用する。なお、エッチング工程
後、レジスト層18を残しておいてもよいし、脱色液に
よる脱色の前あるいは後にレジスト除去液を用いて除去
してもよい。レジスト除去液としては、第4発明と同様
のものを使用する。
【0097】また、第8発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、パターン状の脱色部14と
その他の非脱色部15とからなる黒染色層16を設ける
工程が、フィルムからなる透明な第一基体1上に剥離層
19、黒染色層16、金属層2を設け、金属層2上にレ
ジスト層18をパターン状に設け(図58a参照)、レ
ジスト層18で覆われていない部分の金属層2をエッチ
ング液を用いて除去し(図58b参照)、次いでレジス
ト層18をレジスト除去液を用いて除去し、このレジス
ト層18の除去工程においてパターン化された金属層2
で覆われていない部分の黒染色層16をレジスト除去液
により脱色する(図58c参照)ものであってもよい。
なお、この方法においては、黒染色層23の染料は、レ
ジスト除去液によって脱色しやすいものが選択使用され
る。
【0098】また、第8発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、エッチング液による脱色、
エッチング液とは別の脱色液による脱色、レジスト除去
液による脱色のうち複数を組み合わせてもよい。
【0099】また、以上のようにして作成された透光性
電磁波シールド材料が強度的に弱い場合は、第一基体2
1の剥離後、必要に応じて剥離層19上に保護層を塗布
やフィルムラミネートにより設けてもよい。また、必要
に応じて透明な第二基体5上に保護層を塗布やフィルム
ラミネートにより設けてもよい。
【0100】(第9発明)第9発明はシールド材料の黒
色を呈する面で金属層2の一部が露出したアース部29
が存在する態様である。透光性電磁波シールド材料はア
ースをとる必要があり、その手段はいろいろあるが上記
金属層2を一部露出させる手段が一番簡単である。アー
ス部29としては、たとえば透光性電磁波シールド部3
0を囲む枠状部分(図59参照)や透光性電磁波シール
ド部30の端辺に隣接する棒状部分などがある。
【0101】図60に第9発明に係るアース部29を有
する透光性電磁波シールド材料1の実施例を示す。すな
わち、フィルムからなる透明な第一基体1上に金属層2
がパターン状に設けられ、金属層2上にアース部29を
除いて金属層2と見当一致した黒色レジスト層3が設け
られた貼付シート31が、接着層6を介して、板、立体
物または機能性層を有するフィルムからなる透明な第二
基体5に貼り合わせられている。
【0102】このアース部29を有する透光性電磁波シ
ールド材料を製造するには、まず、貼付シート31を作
製する。具体的には、第一に、フィルムからなる透明な
第一基体1上に金属層2を設ける(図61a参照)。フ
ィルムからなる第一基体1の材質、金属層2の材質およ
び形成方法等は第1発明と同様である。次に、金属層2
上の一部にマスク層32を設ける(図61b参照)。マ
スク層32は、金属層2をパターン化する際に金属層2
のアース部29となる部分をエッチング液より保護し、
パターン化完了後には剥離除去される層である。マスク
層32には、一般に市販されている印刷レジストやフォ
トレジスト材料を用いる。マスク層32の形成方法とし
ては、印刷レジスト材料を用いてスクリーン印刷法など
にて金属層2上の一部に形成したり、フォトレジスト材
料を用いてロールコーティング法、スピンコーティング
法、全面印刷法、転写法などにより金属層2上にベタ形
成し、フォトマスクを用いて露光し、現像して部分的に
形成したものである。次に、少なくとも金属層2上に黒
色レジスト層3をパターン状に設ける(図61c参
照)。黒色レジスト層3の材質、パターン形成方法等は
第1発明と同様である。次いで、黒色レジスト層3およ
びマスク層32で覆われていない部分の金属層2をエッ
チングにより除去する(図61d参照)。このとき、マ
スク層32と黒色レジスト層3との間にわずかな隙間が
あってもエッチングによりアース部29と透光性電磁波
シールド部30との断線が起こるので、これを防止する
ためには黒色レジスト層3をマスク層32上に一部重複
させるように形成するのが好ましい。エッチング液は、
第1発明と同様のものを使用する。最後に、マスク層3
2を除去して金属層2の露出した部分をアース部29と
する(図61e参照)。この結果、フィルムからなる透
明基体1上に金属層2がパターン状に積層され、金属層
2上にアース部29を除いて金属層2と見当一致した黒
色レジスト層3が積層されている貼付シート31が得ら
れる。マスク層32を除去する方法としては、たとえば
剥離液により溶解除去する方法などがある。
【0103】また、図62に示すアース部29を有する
貼付シート31の製造工程は、黒色レジスト層3の形成
をマスク層32より先に行なうものである。すなわち、
透明な第一基体1上に金属層2を設け(図62a参
照)、金属層2上にパターニングされた黒色レジスト層
3を設けた後に(図62b参照)、露出した金属層2の
一部にマスク層32を設け(図62c参照)、黒色レジ
スト層3およびマスク層32で覆われていない部分の金
属層2をエッチングにより除去し(図62d参照)、マ
スク層32を除去して金属層2の露出した部分をアース
部29とする(図62e参照)。
【0104】また、図63に示すアース部5を有する貼
付シート31の製造工程は、マスク層32を用いずにア
ース部29を形成するものである。すなわち、透明な第
一基体1上に金属層2を設け(図63a参照)、金属層
2上にパターニングされた黒色レジスト層3を設けた後
(図63b参照)、黒色レジスト層3で覆われていない
部分の金属層2をエッチングにより除去し(図63d参
照)、黒色レジスト層3の一部を除去して金属層2の露
出した部分をアース部29とする(図63e参照)。黒
色レジスト層3の一部を除去する方法としては、たとえ
ば接着性のテープなどに接着させて剥離する方法、機械
的に削りとる方法などがある。
【0105】一方、板、立体物または機能性層を有する
フィルムからなる透明な第二基体5に接着層6を設けて
おき、貼付シート31を黒色レジスト層3側が外表面と
なるように貼り合わせることにより透光性電磁波シール
ド材料を得る(図64参照)。板、立体物または機能性
層を有するフィルムからなる透明な第二基体5および接
着層6の材質および接着層6の形成方法は、第1発明と
同様である。
【0106】なお、第9発明に係る透光性電磁波シール
ド材料の製造方法において、貼付シート31の方に接着
層6を設けておき、貼付シート31を黒色レジスト層3
側が外表面となるように貼り合わせることにより透光性
電磁波シールド材料を得てもよい(図65参照)。
【0107】また、金属層2上に黒色レジスト層3をパ
ターン状に設ける際に、遊離層7を用いてパターン化を
行なう方法(図66、図67参照)も第1発明と同様に
可能である。
【0108】また、以上のようにして作成された透光性
電磁波シールド材料が強度的に弱い場合は、第1発明同
様、必要に応じてシールド材料のどちらかの面または両
面に保護層を塗布やフィルムラミネートにより設けても
よい。
【0109】(第10発明)第10発明は、第9発明同
様、シールド材料の黒色を呈する面で金属層2の一部が
露出したアース部29が存在する態様である。
【0110】図68に第10発明に係るアース部29を
有する透光性電磁波シールド材料の実施例を示す。すな
わち、フィルムからなる透明な第一基体1上に金属層2
がパターン状に設けられ、金属層2上にアース部29を
除いて金属層2と見当一致した黒色電気析出層8が設け
られた貼付シート33が、接着6層を介して、黒色電気
析出層8が外表面となるように板、立体物または機能性
層を有するフィルムからなる透明な第二基体5に貼り合
わせられている。
【0111】このアース部29を有する透光性電磁波シ
ールド材料を製造するには、まず、貼付シート33を作
製する。具体的には、第一に、フィルムからなる透明な
第一基体1上に金属層2をパターン状に設ける(図69
a参照)。透明な第一基体1の材質、金属層2の材質お
よび形成方法等は第1発明と同様である。次に、金属層
2上の一部にマスク層32を設ける(図69b参照)。
マスク層32の材質および形成方法は第9発明と同様で
ある。次に、黒色系粒子を含むイオン性高分子の溶液中
に前工程で金属層2およびマスク層32を設けた透明な
第一基体1を対向電極11と共に浸漬し、通電する(図
69c参照)。黒色系粒子およびイオン性高分子の材
質、その他通電の条件等は、第2発明と同様である。上
記通電により金属層2上に黒色電気析出層8が析出され
る(図69d参照)。最後に、マスク層32を除去して
金属層2の露出した部分をアース部29とする(図69
e参照)。この結果、フィルムからなる透明な第一基体
1上に金属層2がパターン状に積層され、金属層2上に
アース部29を除いて金属層2と見当一致した黒色電気
析出層8が積層されている貼付シート33が得られる。
マスク層32を除去する方法は、第9発明と同様であ
る。
【0112】また、図70に示すアース部5を有する貼
付シート33の製造工程は、マスク層32を用いずにア
ース部29を形成するものである。すなわち、フィルム
からなる透明な第一基体1上に金属層2をパターン状に
設け(図70a参照)、黒色系粒子を含むイオン性高分
子の溶液中に前工程で金属層を設けた透明な第一基体1
を対向電極と共に浸漬して通電する(図70b参照)こ
とにより金属層2上に黒色電気析出層8を設け(図70
c参照)、黒色電気析出層8の一部を除去して金属層2
の露出した部分をアース部29とする。黒色電気析出層
8の一部を除去する方法としては、たとえば接着性のテ
ープなどに接着させて剥離する方法、機械的に削りとる
方法などがある。
【0113】また、図71に示すアース部29を有する
貼付シート33の製造工程は、透明な第一基体1上に金
属層2をパターン状に積層する工程で使用したポジ型レ
ジスト層34を加工してマスク層32の代わりとする方
法である。すなわち、フィルムからなる透明な第一基体
1全面上に金属層2を設け(図71a参照)、金属層2
上にポジ型レジスト層34をパターン状に設け(図71
b参照)、ポジ型レジスト層34で覆われていない部分
の金属層2をエッチングにより除去し(図71c参
照)、一部を残してポジ型レジスト層34を露光および
現像により除去し(図71d参照)、黒色系粒子を含む
イオン性高分子の溶液中に前工程で金属層2およびポジ
型レジスト層34を設けた透明な第一基体1を対向電極
11と共に浸漬して通電する(図71e参照)ことによ
り金属層2上に黒色電気析出層8を設け(図71f参
照)、残存のポジ型レジスト層34を除去して金属層2
の露出した部分をアース部29とする(図71g参
照)。
【0114】一方、板、立体物または機能性層を有する
フィルムからなる透明な第二基体5に接着層6を設けて
おき、貼付シート33を透明な第一基体1の黒色電気析
出層8側が外表面となるように貼り合わせることにより
透光性電磁波シールド材料を得る(図72参照)。透明
な第二基体5および接着層6の材質、接着層6の形成方
法は、第9発明と同様である。
【0115】なお、第10発明に係る透光性電磁波シー
ルド材料の製造方法において、貼付シート33の方に接
着層6を設けておき、貼付シート33を透明な第一基体
1の黒色電気析出層8側が外表面となるように貼り合わ
せることにより透光性電磁波シールド材料を得てもよい
(図73参照)。
【0116】また、金属層2上に黒色電気析出層8をパ
ターン状に設ける際に、導電性高分子のモノマーの溶液
や黒色系の色調を有する電気めっき被膜を形成するめっ
き液を用いて電気析出を行なう方法も第2発明と同様に
可能である。
【0117】また、以上のようにして作成された透光性
電磁波シールド材料が強度的に弱い場合は、第1発明同
様、必要に応じてシールド材料のどちらかの面または両
面に保護層を塗布やフィルムラミネートにより設けても
よい。
【0118】(第11発明)第11発明は、第9発明同
様、シールド材料の黒色を呈する面で金属層2の一部が
露出したアース部29が存在する態様である。
【0119】図74に第11発明に係るアース部29を
有する透光性電磁波シールド材料の実施例を示す。すな
わち、フィルムからなる透明な第一基体1上に金属層2
がパターン状に設けられ、金属層2の表層部分がアース
部29を除いて黒色を呈する金属化合物12である貼付
シート35が、接着層6を介して、黒色を呈する金属化
合物12が外表面となるように板、立体物または機能性
層を有するフィルムからなる透明な第二基体5に貼り合
わせられている。
【0120】このアース部29を有する透光性電磁波シ
ールド材料を製造するには、まず、貼付シート35を作
製する。具体的には、第一に、フィルムからなる透明な
第一基体1上に金属層2をパターン状に設ける(図75
a参照)。透明な第一基体1の材質、金属層2の材質お
よび形成方法等は第1発明と同様である。次に、金属層
2上の一部にマスク層32を設ける(図75b参照)。
マスク層32の材質および形成方法は第9発明と同様で
ある。次に、化成処理を施して金属層2のマスク層32
で覆われていない表層部分を黒色を呈する金属化合物1
2とする(図75c参照)。化成処理については第3発
明と同様である。最後に、マスク層を除去して金属層の
露出した部分をアース部とする(図75d参照)。この
結果、フィルムからなる透明な第一基体1上に金属層2
がパターン状に積層され、金属層2の表層部分がアース
部29を除いて黒色を呈する金属化合物12である貼付
シート35が得られる。マスク層32を除去する方法
は、第9発明と同様である。
【0121】また、図76に示すアース部29を有する
貼付シート35の製造工程は、透明な第一基体1上に金
属層2をパターン状に積層する工程で使用したポジ型レ
ジスト層34を加工してマスク層32の代わりとする方
法である。すなわち、フィルムからなる透明な第一基体
1全面に金属層2を設け(図76a参照)、金属層2上
にポジ型レジスト層34をパターン状に設け(図76b
参照)、ポジ型レジスト層34で覆われていない部分の
金属層2をエッチングにより除去し(図76c参照)、
一部を残してポジ型レジスト層34を露光および現像に
より除去し(図76d参照)、化成処理を施して金属層
2のポジ型レジスト層34で覆われていない表層部分を
黒色を呈する金属化合物12とし(図76e参照)、残
存のポジ型レジスト層34を除去して金属層2の露出し
た部分をアース部29とする(図76f参照)。
【0122】一方、板、立体物または機能性層を有する
フィルムからなる透明な第二基体5に接着層6を設けて
おき、貼付シート35を透明な第一基体1の黒色を呈す
る金属化合物12側が外表面となるように貼り合わせる
ことにより透光性電磁波シールド材料を得る(図77参
照)。透明な第二基体5および接着層6の材質、接着層
6の形成方法は、第9発明と同様である。
【0123】なお、第11発明に係る透光性電磁波シー
ルド材料の製造方法において、貼付シート35の方に接
着層6を設けておき、貼付シート35を透明な第一基体
1の黒色を呈する金属化合物12側が外表面となるよう
に貼り合わせることにより透光性電磁波シールド材料を
得てもよい(図78参照)。
【0124】また、以上のようにして作成された透光性
電磁波シールド材料が強度的に弱い場合は、第1発明同
様、必要に応じてシールド材料のどちらかの面または両
面に保護層を塗布やフィルムラミネートにより設けても
よい。
【0125】(第12発明)第12発明は、第9発明同
様、シールド材料の黒色を呈する面で金属層2の一部が
露出したアース部29が存在する態様である。
【0126】図79bに第12発明に係るアース部29
を有す透光性電磁波シールド材料1の実施例を示す。す
なわち、剥離層19と、剥離層19の上にパターン状に
設けられた金属層2と、金属層2の上に金属層2と見当
一致して設けられた黒色レジスト層3とからなる転写層
20が、接着層6を介して、剥離層19が外表面となる
ように板、立体物または機能性層を有するフィルムから
なる透明な第二基体5上に転写されており、かつ剥離層
19側で金属層2がアース部29のみ露出している。
【0127】このアース部29を有する透光性電磁波シ
ールド材料を製造するには、第5発明の転写後に剥離層
19の一部を除去して金属層2の露出した部分をアース
部29とする(図79参照)。剥離層19の一部を除去
する方法としては、たとえば接着性のテープなどに接着
させて剥離する方法、機械的に削りとる方法などがあ
る。
【0128】また、以上のようにして作成された透光性
電磁波シールド材料が強度的に弱い場合は、第一基体2
1の剥離後、必要に応じて剥離層19上に保護層を塗布
やフィルムラミネートにより設けてもよい。また、必要
に応じて透明な第二基体5上に保護層を塗布やフィルム
ラミネートにより設けてもよい。
【0129】(第13発明)第13発明は、第9発明同
様、シールド材料の黒色を呈する面で金属層2の一部が
露出したアース部29が存在する態様である。
【0130】図80bに第13発明に係るアース部29
を有す透光性電磁波シールド材料1の実施例を示す。す
なわち、剥離層19と、剥離層19の上にパターン状に
設けられた金属層2と、金属層2の上に金属層2と見当
一致して設けられた黒色電気析出層8とからなる転写層
23が、接着層6を介して、剥離層19が外表面となる
ように板、立体物または機能性層を有するフィルムから
なる透明な第二基体5上に転写されており、かつ剥離層
19側で金属層2がアース部29のみ露出している。
【0131】このアース部29を有する透光性電磁波シ
ールド材料を製造するには、第6発明の転写後に剥離層
19の一部を除去して金属層2の露出した部分をアース
部29とする(図80参照)。剥離層19の一部を除去
する方法は、第12発明と同様である。
【0132】また、以上のようにして作成された透光性
電磁波シールド材料が強度的に弱い場合は、第一基体2
1の剥離後、必要に応じて剥離層19上に保護層を塗布
やフィルムラミネートにより設けてもよい。また、必要
に応じて透明な第二基体5上に保護層を塗布やフィルム
ラミネートにより設けてもよい。
【0133】(第14発明)第14発明は、第9発明同
様、シールド材料の黒色を呈する面で金属層2の一部が
露出したアース部29が存在する態様である。
【0134】図81bに第14発明に係るアース部29
を有す透光性電磁波シールド材料1の実施例を示す。す
なわち、剥離層19と、剥離層19の上にパターン状に
設けられ且つ表層部分が黒色を呈する金属化合物12で
ある金属層2とからなる転写層25が、接着層6を介し
て、剥離層19が外表面となるように板、立体物または
機能性層を有するフィルムからなる透明な第二基体5上
に転写されており、かつ剥離層19側で金属層2がアー
ス部29のみ露出している。
【0135】このアース部29を有する透光性電磁波シ
ールド材料を製造するには、第7発明の転写後に剥離層
19の一部を除去して金属層2の露出した部分をアース
部29とする(図81参照)。剥離層19の一部を除去
する方法は、第12発明と同様である。
【0136】また、以上のようにして作成された透光性
電磁波シールド材料が強度的に弱い場合は、第一基体2
1の剥離後、必要に応じて剥離層19上に保護層を塗布
やフィルムラミネートにより設けてもよい。また、必要
に応じて透明な第二基体5上に保護層を塗布やフィルム
ラミネートにより設けてもよい。
【0137】(第15発明)第15発明は、第9発明同
様、シールド材料の黒色を呈する面で金属層2の一部が
露出したアース部29が存在する態様である。
【0138】図82bに第15発明に係るアース部29
を有す透光性電磁波シールド材料1の実施例を示す。す
なわち、剥離層19と、剥離層19の上に設けられたパ
ターン状の脱色部14とその他の非脱色部15とからな
る黒染色層16と、黒染色層16の上に非脱色部15と
見当一致して設けられた金属層2とからなる転写層27
が、接着層6を介して、剥離層19が外表面となるよう
に板、立体物または機能性層を有するフィルムからなる
透明な第二基体5上に転写されており、かつ剥離層19
側で金属層2がアース部29のみ露出している。
【0139】このアース部29を有する透光性電磁波シ
ールド材料を製造するには、第8発明の転写後に黒染色
層16の非脱色部15の一部とその上の剥離層19を除
去して金属層2の露出した部分をアース部29とする
(図82参照)。黒染色層16の非脱色部15の一部と
その上の剥離層19を除去する方法は、第12発明と同
様である。
【0140】また、以上のようにして作成された透光性
電磁波シールド材料が強度的に弱い場合は、第一基体2
1の剥離後、必要に応じて剥離層19上に保護層を塗布
やフィルムラミネートにより設けてもよい。また、必要
に応じて透明な第二基体5上に保護層を塗布やフィルム
ラミネートにより設けてもよい。
【0141】
【実施例】
実施例1 ポリエチレンテレフタレートフィルムを第一基体として
用い、その一面にポリメチルメタクリレートをコンマコ
ート法にて塗布し剥離層を設けた。次に、ニッケルを蒸
着して厚さ0.3μmの金属層を設けた。次いで、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂中にカーボンブラックを含有す
るインキを用い、スクリーン印刷にてニッケル層上に厚
さ10μmの黒色レジスト層を内径500μm、ピッチ700μm
の逆水玉パターン状に設けた。最後に、黒色レジスト層
で覆われていない部分の金属層を塩化第二鉄水溶液によ
りエッチング除去することによって転写シートを作製し
た。
【0142】一方、厚さ1.1mmのホウケイ酸ガラス板を
透明な第二基体として用い、その一面にビスフェノール
A型エポキシ樹脂をロールコート法にて塗布し接着層を
設けた。
【0143】最後に、転写シートを第一基体が外表面と
なるように第二基体上に貼り合わせた後、第一基体のみ
を剥離することにより透光性電磁波シールド材料を得
た。
【0144】実施例2 ポリエチレンテレフタレートフィルムを第一基体として
用い、その一面にポリメチルメタクリレートをコンマコ
ート法にて塗布し剥離層を設けた。次に、厚さ35μmの
銅箔を貼り合わせて金属層を設けた。次に、感光性ポリ
イミド樹脂中にカーボンブラックを含有するインキを用
い、ロールコート法にて金属層全面に厚さ1μmの黒色
レジスト層を形成し、フォトマスクを用いて露光した
後、炭酸ナトリウム水溶液により現像して幅10μm、目
の大きさ100×100μmの格子状にパターン化した。最後
に、黒色レジスト層で覆われていない部分の金属層を塩
化第二銅水溶液によりエッチング除去することによって
転写シートを作製した。
【0145】一方、厚さ3mmのポリエステル板を透明な
第二基体として用い、その一面にビスフェノールF型エ
ポキシ樹脂をロールコート法にて塗布し接着層を設け
た。
【0146】最後に、転写シートを第一基体が外表面と
なるように第二基体上に貼り合わせた後、第一基体のみ
を剥離することにより透光性電磁波シールド材料を得
た。
【0147】実施例3 ポリメチルメタクリレートフィルムを透明な第一基体と
して用い、その一面にアクリル樹脂「BR-77」(三菱レ
イヨン社製)を塗布し1%水酸化カリウム中に5分間浸
漬した後、塩化パラジウム/塩化錫コロイド溶液に浸漬
し、1%水酸化カリウム中に1分間浸漬し、無電解ニッ
ケルメッキを施して金属層を設けた。次に、「カラーモ
ザイクCK」(富士ハントエレクトロニクステクノロジー
社製)を用いて、ロールコート法にて金属層全面に厚さ
1.5μmの黒色レジスト層を形成し、フォトマスクを用い
て露光した後、「カラーモザイク現像液CD」(富士ハ
ントエレクトロニクステクノロジー社製)により現像し
て幅30μm、目の大きさ150×150μmの格子状にパターン
化した。最後に、黒色レジスト層で覆われていない部分
の金属層を希硝酸によりエッチング除去することによっ
て貼付シートを作製した。
【0148】一方、厚さ3mmのアクリル板を透明な第二
基体として用い、その一面にグリジシルアミン型エポキ
シ樹脂をロールコート法にて塗布し接着層を設けた。
【0149】最後に、貼付シートを第一基体が外表面と
なるように第二基体上に貼り合わせ透光性電磁波シール
ド材料を得た。
【0150】実施例4 ポリメチルメタクリレートフィルムを透明な第一基体と
して用い、その一面に銀蒸着して厚さ0.2μmの金属層を
設けた。次に、「ブラックレジストV-259BK739」(新日
鉄化学社製)を用い、スピンコート法にて金属層全面に
厚さ0.7μmの黒色レジスト層を形成し、フォトマスクを
用いて露光した後、「現像液V-2591-D」(新日鉄化学社
製)の50倍希釈液により現像して幅20μm、目の直径200
μmのハニカム状にパターン化した。最後に、黒色レジ
スト層で覆われていない部分の金属層を硝酸第二鉄水溶
液よりエッチング除去した。さらに、その上にアミノフ
ェノール型エポキシ樹脂をロールコート法にて塗布し接
着層を設けることによって貼付シートを作製した。
【0151】最後に、厚さ2mmのポリメチルメタクリレ
ート板を透明な第二基体として用い、貼付シートを第一
基体が外表面となるように第二基体上に貼り合わせ透光
性電磁波シールド材料を得た。
【0152】実施例5 ポリエチレンテレフタレートフィルムを透明な第一基体
として用い、その一面に厚さ18μmの銅箔を貼り合わせ
て金属層を設けた。次に、この銅箔上に水性印刷レジス
トインキを用い、スクリーン印刷にて金属層上に遊離層
を格子幅100μm、目の大きさ300μm×300μmの逆格子状
パターンに設けた。次いで、黒色カーボンインキを用
い、ロールコート法にて金属層および遊離層上面に厚さ
1μmの黒色レジスト層を設けた。次に、遊離除去液と
して水を用い、遊離層を除去することによりその上の黒
色レジスト層を除去した。最後に、黒色レジスト層を除
去した部分の金属層を塩化第二鉄水溶液によりエッチン
グ除去した。さらに、その上にビスフェノール型エポキ
シ樹脂をロールコート法にて塗布し接着層を設けること
によって貼付シートを作製した。
【0153】最後に、厚さ2mmのメタアクリル板を透明
な第二基体として用い、貼付シートを第一基体が外表面
となるように第二基体上に貼り合わせ透光性電磁波シー
ルド材料を得た。
【0154】実施例6 ポリエチレンフィルムを第一基体として用い、その一面
にポリメチルメタクリレートをスプレーノズル法にて塗
布し剥離層を設けた。次に、ニッケルをスパッタリング
して厚さ0.3μmの金属層を設けた。次に、アルカリ現像
タイプのフォトレジスト材料を金属層上にロールコート
し、プレベーク後、フォトマスクを用いて露光、現像し
て遊離層を格子幅10μm、目の大きさ100μm×100μmの
逆格子状パターンに設けた。次いで、黒色カーボンイン
キを用い、ロールコート法にて金属層および遊離層上面
に厚さ1μmの黒色レジスト層を設けた。次に、遊離除
去液として水酸化カリウム水溶液を用い、遊離層を除去
することによりその上の黒色レジスト層を除去した。最
後に、黒色レジスト層を除去した部分の金属層を硝酸水
溶液によりエッチング除去することによって転写シート
を作製した。
【0155】一方、厚さ2mmのポリカーボネート板を透
明な第二基体として用い、その一面にアミノフェノール
型エポキシ樹脂をロールコート法にて塗布し接着層を設
けた。
【0156】最後に、転写シートを第一基体が外表面と
なるように第二基体上に貼り合わせた後、第一基体のみ
を剥離することにより透光性電磁波シールド材料を得
た。
【0157】実施例7 ポリメチルメタクリレートフィルムを透明な第一基体と
して用い、その一面にセルロースアセテートプロピオネ
ートからなる透明インキをロールコートしてアンカー層
を形成した後、無電解銅メッキを施して厚さ0.2μmの金
属層を設けた。水性印刷レジストインキを用い、スクリ
ーン印刷にて金属層上に遊離層を格子幅80μm、目の大
きさ300μm×300μmの逆格子状パターンに設けた。次い
で、黒色カーボンインキを用い、ロールコート法にて金
属層および遊離層上面に厚さ1μmの黒色レジスト層を
設けた。次に、遊離除去液として水を用い、遊離層を除
去することによりその上の黒色レジスト層を除去した。
最後に、黒色レジスト層を除去した部分の金属層を塩化
第二鉄水溶液によりエッチング除去することによって貼
付シートを作製した。
【0158】一方、厚さ2mmのアクリル板を透明な第二
基体として用い、その一面にグリジシルアミン型エポキ
シ樹脂をロールコート法にて塗布し接着層を設けた。
【0159】最後に、貼付シートを第一基体が外表面と
なるように第二基体上に貼り合わせ透光性電磁波シール
ド材料を得た。
【0160】実施例8 ポリエチレンテレフタレートフィルムを第一基体として
用い、その一面にポリメチルメタクリレートをコンマコ
ート法にて塗布し剥離層を設けた。次に、厚さ35μmの
銅箔を貼り合わせて金属層を設けた。次に、この金属層
上にポジ型フォトレジスト(東京応化工業社製OFPR80
0)をベタ形成し、フォトマスクを用いて露光・現像し
て線幅10μm、目の大きさ100×100μmの格子状にパター
ン化した。次に、金属層を塩化第二鉄水溶液によりエッ
チングした後、レジストを剥膜した。この金属層に導電
線を接続し、カーボンブラック1%、アミノ化エポキシ
化ポリブタジエン(数平均分子量約1000)20%、トリエ
チルアミン1%を含んだ水溶液中に浸漬し、10Vの電圧
を1分かけて厚さ1μmの黒色電気析出層を形成するこ
とにより転写シートを作製した。
【0161】一方、片面にITOをスパッタリングによ
り形成した厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを透明な第二基体として用い、ITOと反対面に
ポリウレタン系接着剤をロールコート法にて塗布し接着
層を設けた。
【0162】最後に、転写シートを第一基体が外表面と
なるように第二基体上に貼り合わせた後、第一基体のみ
を剥離することにより透光性電磁波シールド材料を得た
【0163】実施例9 ポリエチレンテレフタレートフィルムを第一基体として
用い、その一面にポリメチルメタクリレートをコンマコ
ート法にて塗布し剥離層を設けた。次に、アクリル樹脂
(三菱レイヨン社製BR-77)を塗布し1%水酸化カリウ
ム中に5分間浸漬した後、塩化パラジウム/塩化錫コロ
イド溶液に浸漬し、1%水酸化カリウム中に1分間浸漬
し、無電解ニッケルメッキを施して金属層を設けた。次
に、この金属層上にポジ型フォトレジスト(東京応化工
業社製OFPR800)をベタ形成し、フォトマスクを用いて
露光・現像して線幅20μm、目の直径200μmのハニカム
状にパターン化した。次に、金属層を塩化第二鉄水溶液
によりエッチングした後、レジストを剥膜した。この金
属層に導電線を接続し、チタンブラック1%、アミノ化
エポキシ化ポリブタジエン20%、トリエチルアミン1%を
含んだ水溶液中に浸漬し、30Vの電圧を3分かけて厚さ
1μmの黒色電気析出層を形成を形成した。さらに、そ
の上にグリジシルエーテル型エポキシ樹脂をロールコー
ト法にて塗布し接着層を設けることによって転写シート
を作製した。
【0164】最後に、厚さ3mmのポリメチルメタクリレ
ート板を透明な第二基体として用い、転写シートを第一
基体が外表面となるように第二基体上に貼り合わせた
後、第一基体のみを剥離することにより透光性電磁波シ
ールド材料を得た。
【0165】実施例10 ポリエチレンテレフタレートフィルムを第一基体として
用い、その一面にポリメチルメタクリレートをコンマコ
ート法にて塗布し剥離層を設けた。次に、アクリル樹脂
(三菱レイヨン社製BR-77)を塗布し1%水酸化カリウ
ム中に5分間浸漬した後、塩化パラジウム/塩化錫コロ
イド溶液に浸漬し、1%水酸化カリウム中に1分間浸漬
し、無電解ニッケルメッキを施して金属層を設けた。次
に、この金属層上にポジ型フォトレジスト(東京応化工
業社製OFPR800)をベタ形成し、フォトマスクを用いて
露光・現像して線幅30μm、目の大きさ150×150μmの格
子状にパターン化した。次に、金属層を塩化第二鉄水溶
液によりエッチングした後、レジストを剥膜した。この
金属層に導電線を接続し、チタンブラック1%、アミノ
化エポキシ化ポリブタジエン20%、トリエチルアミン1%
を含んだ水溶液中に浸漬し、30Vの電圧を3分かけて厚
さ1μmの黒色電気析出層を形成することによって転写
シートを作製した。
【0166】一方、厚さ3mmのアクリル板を透明な第二
基体として用い、その一面にグリジシルエーテル型エポ
キシ樹脂をロールコート法にて塗布し接着層を設けた。
【0167】最後に、転写シートを第一基体が外表面と
なるように第二基体上に貼り合わせた後、第一基体のみ
を剥離することにより透光性電磁波シールド材料を得
た。
【0168】実施例11 ポリメチルメタクリレートフィルムを透明な第一基体と
して用い、その一面に厚さ0.3μmのニッケルを蒸着して
金属層を設けた。次に、この金属層上にポジ型フォトレ
ジスト(東京応化工業社製OFPR800)をベタ形成し、フ
ォトマスクを用いて露光・現像して内径100μm、ピッチ
110μmの逆水玉状にパターン化した。次に、金属層を塩
化第二鉄溶液によりエッチングした後、レジストを剥膜
した。この金属層に導電線を接続し、さらに、ピロール
0.5M、硫酸0.5M、ホウフッ化テトラエチルアンモニウ
ム0.2Mを含むアセトニリル溶液に浸漬し、対向電極と
して白金板、参照電極として飽和カロメル電極を設置
し、0.8Vvs.SCEで3分間通電して厚さ1μmの黒色電気
析出層を形成した。さらに、その上にフェノールボラッ
ク型エポキシ樹脂をロールコート法にて塗布し接着層を
設けることによって貼付シートを作製した。
【0169】最後に、厚さ1.1mmのホウケイ酸ガラス板
を透明な第二基体として用い、貼付シートを第一基体が
外表面となるように第二基体上に貼り合わせ透光性電磁
波シールド材料を得た。
【0170】実施例12 ポリエチレンテレフタレートフィルムを透明な第一基体
として用い、その一面に厚さ35μmの銅箔を貼り合わせ
て金属層を設けた。次に、この銅箔上にポジ型フォトレ
ジスト(東京応化工業社製OFPR800)をベタ形成し、フ
ォトマスクを用いて露光・現像して幅10μm、目の大き
さ100×100μmの格子状にパターン化した。次に、銅箔
を塩化第二鉄水溶液によりエッチングした後、レジスト
を剥膜した。これを、亜塩素酸ナトリウム3.1重量部、
リン酸ナトリウム1.2重量部を含み、さらにpH13.4とな
るように水酸化ナトリウムを加えた95℃の水溶液中に2
分間浸漬する化成処理を施して、銅箔の表層部分が黒色
を呈する金属化合物とした。さらに、その上にフェノー
ルボラック型エポキシ樹脂をロールコート法にて塗布し
接着層を設けることによって貼付シートを作製した。
【0171】最後に、厚さ2mmのポリエステル板を透明
な第二基体として用い、貼付シートを第一基体が外表面
となるように第二基体上に貼り合わせ透光性電磁波シー
ルド材料を得た。
【0172】実施例13 ポリエチレンテレフタレートフィルムを第一基体として
用い、その一面にポリメチルメタクリレートをコンマコ
ート法にて塗布し剥離層を設けた。次に、その一面に厚
さ35μmの銅箔を貼り合わせて金属層を設けた。次に、
この銅箔上にポジ型フォトレジスト(東京応化工業社製
OFPR800)をベタ形成し、フォトマスクを用いて露光・
現像して幅10μm、目の大きさ100×100μmの格子状にパ
ターン化した。次に、銅箔を塩化第二鉄水溶液によりエ
ッチングした後、レジストを剥膜した。これを、過硫酸
カリウム1重量部、水酸化ナトリウム5重量部を含む沸
騰した水溶液中に1分間浸漬する化成処理を施して、銅
箔の表層部分が黒色を呈する金属化合物とすることによ
って転写シートを作製した。
【0173】一方、厚さ2mmのポリメチルメタクリレー
ト板を透明な第二基体として用い、その一面にビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂をロールコート法にて塗布し接
着層を設けた。
【0174】最後に、転写シートを第一基体が外表面と
なるように第二基体上に貼り合わせた後、第一基体のみ
を剥離することにより透光性電磁波シールド材料を得
た。
【0175】実施例14 ポリエチレンテレフタレートフィルムを透明な第一基体
として用い、その一面に厚さ35μmの鉄箔を貼り合わせ
て金属層を設けた。次に、この鉄箔上にポジ型フォトレ
ジスト(東京応化工業社製OFPR800)をベタ形成し、フ
ォトマスクを用いて露光・現像して幅10μm、目の大き
さ100×100μmの格子状にパターン化した。さらに、鉄
箔を塩化第二鉄水溶液によりエッチングした後、レジス
トを剥膜した。これを、リン酸二水素亜鉛0.1Mを含む8
0℃の水溶液中に2分間浸漬する化成処理を施して、鉄
箔の表層部分が黒色を呈する金属化合物とすることによ
って貼付シートを作製した。
【0176】一方、片面に粘着剤、もう片面に低反射処
理したポリウレタンフィルム(旭硝子社製3−7トッ
プ)を接着層付きの透明な第二基体として用いた。
【0177】最後に、貼付シートを第一基体が外表面と
なるように第二基体上に貼り合わせ透光性電磁波シール
ド材料を得た。
【0178】実施例15 ポリエチレンテレフタレートフィルムを第一基体として
用い、その一面にポリメチルメタクリレートをコンマコ
ート法にて塗布し剥離層を設けた。次に、ポリアクリル
ニトリルのN,N-ジメチルホルムアミド溶液をバーコータ
ーにより塗布、乾燥した後、黒色染料(住友化学株式会
社製スミアクリルブラックFFP)の染浴中に20分間浸漬
して黒染色層を設けた。次に、黒染色層全面に銀蒸着し
て金属層を設けた。次に、ポジ型フォトレジスト(東京
応化工業社製OFPR800)を用い、スピンコート法にて金
属層全面にレジスト層を形成し、フォトマスクを用いて
露光した後、現像して線幅20μm、ピッチ150μmの格子
状にパターン化した。次いで、硝酸第二鉄・亜塩素酸ナ
トリウム水溶液により、レジスト層で覆われていない部
分の金属層を除去すると同時に、金属層で覆われていな
い部分の黒染色層をエッチング液によって脱色すること
により転写シートを作製した。
【0179】一方、厚さ2mmのアクリル板を透明な第二
基体として用い、その一面にグリジシルアミン型エポキ
シ樹脂をロールコート法にて塗布し接着層を設けた。
【0180】最後に、転写シートを第一基体が外表面と
なるように第二基体上に貼り合わせた後、第一基体のみ
を剥離することにより透光性電磁波シールド材料を得
た。
【0181】実施例16 ポリカーボネートフィルムを透明な第一基体として用
い、その一面にエチレン・ビニルアルコール共重合体
(クラレ株式会社製エバールF)のn-プロピルアルコー
ル・水混合溶媒溶液の中に黒色染料(サンド社製Lanasy
n Brill BlackA)を添加したものをアプリケーター
により塗布、乾燥して黒染色層を設けた。次に、塩化パ
ラジウム水溶液に浸漬した後、無電解銅めっきを行な
い、金属層を設けた。次に、ポジ型フォトレジスト(東
京応化工業社製OFPR800)を用い、ロールコート法にて
金属層全面にレジスト層を形成し、フォトマスクを用い
て露光した後、現像して幅30μm、ピッチ200μmのハニ
カム状にパターン化した。次いで、塩化第二鉄水溶液を
エッチング液として用いて、レジスト層で覆われていな
い部分の金属層を除去した。最後に、3%水酸化カリウ
ム水溶液をレジスト除去液として用いて、レジスト層を
除去すると同時に、金属層で覆われていない部分の黒染
色層をレジスト除去液によって脱色することにより貼付
シートを作製した。
【0182】一方、厚さ1mmのセルロースアセテート板
を透明な第二基体として用い、その一面にグリジシルア
ミン型エポキシ樹脂をロールコート法にて塗布し接着層
を設けた。
【0183】最後に、貼付シートを金属層が外表面とな
るように第二基体上に貼り合わせ透光性電磁波シールド
材料を得た。
【0184】実施例17 実施例1〜4において、黒色レジスト層の形成前に金属
層上に四方の端から10mmの帯状に印刷レジストMA
830(太陽インキ社製)をスクリーン印刷により印刷
し、70℃で30分間乾燥してマスク層を形成してお
き、金属層のエッチング完了後にマスク層をブチルセロ
ソルブで溶解除去し、端部に金属層の露出したアース部
を形成させた。
【0185】実施例18 実施例5〜7において、遊離層の形成前に金属層上に四
方の端から10mmの帯状に印刷レジストMA830
(太陽インキ社製)をスクリーン印刷により印刷し、7
0℃で30分間乾燥してマスク層を形成しておき、金属
層のエッチング完了後にマスク層をブチルセロソルブで
溶解除去し、端部に金属層の露出したアース部を形成さ
せた。
【0186】実施例19 実施例8〜11において、レジストの剥離後に金属層上
に四方の端から10mmの帯状に印刷レジストMA83
0(太陽インキ社製)をスクリーン印刷により印刷し、
70℃で30分間乾燥してマスク層を形成しておき、黒
色電気析出層を形成した後にマスク層をブチルセロソル
ブで溶解除去し、端部に金属層の露出したアース部を形
成させた。
【0187】実施例20 実施例12〜14において、レジストの剥離後に金属層
上に四方の端から10mmの帯状に印刷レジストMA8
30(太陽インキ社製)をスクリーン印刷により印刷
し、70℃で30分間乾燥してマスク層を形成してお
き、化成処理を施した後にマスク層をブチルセロソルブ
で溶解除去し、端部に金属層の露出したアース部を形成
させた。
【0188】実施例21 実施例15において、黒染色層の脱色後に金属層上に四
方の端から10mmの帯状に剥離層および黒染色層の被
脱色部を接着性のテープにより剥離除去し、端部に金属
層の露出したアース部を形成させた。
【0189】
【発明の効果】本発明の透光性電磁波シールド材料とそ
の製造方法は、上記のような構成を有するので次のよう
な効果を奏する。
【0190】すなわち、本発明の透光性電磁波シールド
材料は、板より重量的に扱い易いフィルムからなる透明
な第一基体上に電磁波シールド各層を形成して貼付シー
トを作製した後、板からなる透明な第二基体に貼り合わ
せるので、電磁波シールド各層の形成に際し大掛かりな
設備を要しない。
【0191】また、フィルムからなる透明な第一基体上
に電磁波シールド各層を形成して貼付シートを作製した
後、立体物からなる透明な第二基体に沿わせて貼り合わ
せるので、どんな形状の立体物からなる透明基体にも電
磁波シールド効果を付与することができる。
【0192】また、機能性層を有するフィルムより安価
な通常のフィルムからなる透明な第一基体上に電磁波シ
ールド各層を形成して貼付シートを作製した後、機能性
層を有するフィルムからなる透明な第二基体に貼り合わ
せるので、貼付シートの段階でピンホール・傷等が一部
分で見つかれば、その部分の貼付シートを避けて使用す
ればよく、高価な第二基体を破棄する必要は全くない。
その結果、本発明によって得られた透光性電磁波シール
ド材料は歩留まりが良く、製品コストを安価なものとな
る。
【0193】さらに、フィルムからなる透明な第一基体
上に電磁波シールド各層を形成して貼付シートを作製し
た後、板、立体物または機能性層を有するフィルムから
なる透明な第二基体に沿わせて貼り合わせるので、第二
基体は電磁波シールド各層の形成工程で必要になる加熱
処理や各種薬液処理による損傷を受けることがなく、第
二基体の材質を従来より広範囲の中から選択できる。
【0194】また、本発明は、フィルムからなる第一基
体に剥離層および電磁波シールド各層を設けた転写シー
トを作製した後、板、立体物または機能性層を有するフ
ィルムからなる透明な第二基体上に貼り合わせ、さらに
第一基体のみを剥離する場合でも上記各効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明に係る透光性電磁波シールド材料の一
実施例を示す模式図である。
【図2】第1発明に係る透光性電磁波シールド材料の製
造工程前半の一実施例を示す模式図である。
【図3】金属層のパターンの一実施例を示す模式図であ
る。
【図4】金属層のパターンの他の実施例を示す模式図で
ある。
【図5】金属層のパターンの他の実施例を示す模式図で
ある。
【図6】金属層のパターンの他の実施例を示す模式図で
ある。
【図7】第1発明に係る透光性電磁波シールド材料の製
造工程後半の一実施例を示す模式図である。
【図8】第1発明に係る透光性電磁波シールド材料の他
の実施例を示す模式図である。
【図9】第1発明に係る透光性電磁波シールド材料の製
造工程後半の他の実施例を示す模式図である。
【図10】第1発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程前半の他の実施例を示す模式図である。
【図11】第1発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程前半の他の実施例を示す模式図である。
【図12】遊離層のパターンの他の実施例を示す模式図
である。
【図13】遊離層のパターンの他の実施例を示す模式図
である。
【図14】遊離層のパターンの他の実施例を示す模式図
である。
【図15】第1発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の他の実施例を示す模式図である。
【図16】第1発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の他の実施例を示す模式図である。
【図17】第2発明に係る透光性電磁波シールド材料の
一実施例を示す模式図である。
【図18】第2発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程前半の一実施例を示す模式図である。
【図19】第2発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の一実施例を示す模式図である。
【図20】第2発明に係る透光性電磁波シールド材料の
他の実施例を示す模式図である。
【図21】第2発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の他の実施例を示す模式図である。
【図22】第2発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の他の実施例を示す模式図である。
【図23】第2発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の他の実施例を示す模式図である。
【図24】第3発明に係る透光性電磁波シールド材料の
一実施例を示す模式図である。
【図25】第3発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程前半の一実施例を示す模式図である。
【図26】第3発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の一実施例を示す模式図である。
【図27】第3発明に係る透光性電磁波シールド材料の
他の実施例を示す模式図である。
【図28】第3発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の他の実施例を示す模式図である。
【図29】第3発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の他の実施例を示す模式図である。
【図30】第3発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の他の実施例を示す模式図である。
【図31】第4発明に係る透光性電磁波シールド材料の
一実施例を示す模式図である。
【図32】第4発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程前半の一実施例を示す模式図である。
【図33】第4発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の一実施例を示す模式図である。
【図34】第4発明に係る透光性電磁波シールド材料の
他の実施例を示す模式図である。
【図35】第4発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の他の実施例を示す模式図である。
【図36】第4発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程前半の他の実施例を示す模式図である。
【図37】第4発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程前半の他の実施例を示す模式図である。
【図38】第4発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の他の実施例を示す模式図である。
【図39】第4発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の他の実施例を示す模式図である。
【図40】第5発明に係る透光性電磁波シールド材料の
一実施例を示す模式図である。
【図41】第5発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程前半の一実施例を示す模式図である。
【図42】第5発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程前半の他の実施例を示す模式図である。
【図43】第5発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の一実施例を示す模式図である。
【図44】第5発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の他の実施例を示す模式図である。
【図45】第6発明に係る透光性電磁波シールド材料の
一実施例を示す模式図である。
【図46】第6発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程前半の一実施例を示す模式図である。
【図47】第6発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の一実施例を示す模式図である。
【図48】第6発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の他の実施例を示す模式図である。
【図49】第7発明に係る透光性電磁波シールド材料の
一実施例を示す模式図である。
【図50】第7発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程前半の一実施例を示す模式図である。
【図51】第7発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の一実施例を示す模式図である。
【図52】第7発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の他の実施例を示す模式図である。
【図53】第8発明に係る透光性電磁波シールド材料の
一実施例を示す模式図である。
【図54】第8発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程前半の一実施例を示す模式図である。
【図55】第8発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の一実施例を示す模式図である。
【図56】第8発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程前半の他の実施例を示す模式図である。
【図57】第8発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程前半の他の実施例を示す模式図である。
【図58】第8発明に係る透光性電磁波シールド材料の
製造工程後半の他の実施例を示す模式図である。
【図59】アース部を有する透光性電磁波シールド材料
の一実施例を示す模式図である。
【図60】第9発明に係るアース部を有する透光性電磁
波シールド材料の一実施例を示す模式図である。
【図61】第9発明に係るアース部を有する透光性電磁
波シールド材料の製造工程前半の一実施例を示す模式図
である。
【図62】第9発明に係るアース部を有する透光性電磁
波シールド材料の製造工程前半の他の実施例を示す模式
図である。
【図63】第9発明に係るアース部を有する透光性電磁
波シールド材料の製造工程前半の他の実施例を示す模式
図である。
【図64】第9発明に係るアース部を有する透光性電磁
波シールド材料の製造工程後半の一実施例を示す模式図
である。
【図65】第9発明に係るアース部を有する透光性電磁
波シールド材料の製造工程後半の他の実施例を示す模式
図である。
【図66】第9発明に係るアース部を有する透光性電磁
波シールド材料の製造工程前半の他の実施例を示す模式
図である。
【図67】第9発明に係るアース部を有する透光性電磁
波シールド材料の製造工程前半の他の実施例を示す模式
図である。
【図68】第10発明に係るアース部を有する透光性電
磁波シールド材料の一実施例を示す模式図である。
【図69】第10発明に係るアース部を有する透光性電
磁波シールド材料の製造工程前半の一実施例を示す模式
図である。
【図70】第10発明に係るアース部を有する透光性電
磁波シールド材料の製造工程前半の他の実施例を示す模
式図である。
【図71】第10発明に係るアース部を有する透光性電
磁波シールド材料の製造工程前半の他の実施例を示す模
式図である。
【図72】第10発明に係るアース部を有する透光性電
磁波シールド材料の製造工程後半の一実施例を示す模式
図である。
【図73】第10発明に係るアース部を有する透光性電
磁波シールド材料の製造工程後半の他の実施例を示す模
式図である。
【図74】第11発明に係るアース部を有する透光性電
磁波シールド材料の一実施例を示す模式図である。
【図75】第11発明に係るアース部を有する透光性電
磁波シールド材料の製造工程前半の一実施例を示す模式
図である。
【図76】第11発明に係るアース部を有する透光性電
磁波シールド材料の製造工程前半の他の実施例を示す模
式図である。
【図77】第11発明に係るアース部を有する透光性電
磁波シールド材料の製造工程後半の一実施例を示す模式
図である。
【図78】第11発明に係るアース部を有する透光性電
磁波シールド材料の製造工程後半の他の実施例を示す模
式図である。
【図79】第12発明に係るアース部を有する透光性電
磁波シールド材料の製造工程の一実施例を示す模式図で
ある。
【図80】第13発明に係るアース部を有する透光性電
磁波シールド材料の製造工程の一実施例を示す模式図で
ある。
【図81】第14発明に係るアース部を有する透光性電
磁波シールド材料の製造工程の一実施例を示す模式図で
ある。
【図82】第15発明に係るアース部を有する透光性電
磁波シールド材料の製造工程の一実施例を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1 透明な第一基体 2 金属層 3 黒色レジスト層 4 貼付シート 5 透明な第二基体 6 接着層 7 遊離層 8 黒色電気析出層 9 貼付シート 10 黒色系粒子を含むイオン性高分子の溶液 11 対向電極 12 黒色を呈する金属化合物 13 貼付シート 14 脱色部 15 非脱色部 16 黒染色層 17 貼付シート 18 レジスト層 19 剥離層 20 転写層 21 第一基体 22 転写シート 23 転写層 24 転写シート 25 転写層 26 転写シート 27 転写層 28 転写シート 29 アース部 30 透光性電磁波シールド部 31 貼付シート 32 マスク層 33 貼付シート 34 ポジ型レジスト層 35 貼付シート

Claims (63)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムからなる透明な第一基体上に金
    属層がパターン状に設けられ、金属層上に金属層と見当
    一致した黒色レジスト層が設けられた貼付シートが、接
    着層を介して、板、立体物または機能性層を有するフィ
    ルムからなる透明な第二基体に貼り合わせられているこ
    とを特徴とする透光性電磁波シールド材料。
  2. 【請求項2】 フィルムからなる透明な第一基体上に金
    属層がパターン状に設けられ、金属層上に金属層と見当
    一致した黒色電気析出層が設けられた貼付シートが、接
    着層を介して、板、立体物または機能性層を有するフィ
    ルムからなる透明な第二基体に貼り合わせられているこ
    とを特徴とする透光性電磁波シールド材料。
  3. 【請求項3】 フィルムからなる透明な第一基体上に金
    属層がパターン状に設けられ、金属層の表層部分が黒色
    を呈する金属化合物である貼付シートが、接着層を介し
    て、板、立体物または機能性層を有するフィルムからな
    る透明な第二基体に貼り合わせられていることを特徴と
    する透光性電磁波シールド材料。
  4. 【請求項4】 フィルムからなる透明な第一基体上にパ
    ターン状の脱色部とその他の非脱色部とからなる黒染色
    層が設けられ、黒染色層上に非脱色部と見当一致した金
    属層が設けられた貼付シートが、接着層を介して、板、
    立体物または機能性層を有するフィルムからなる透明な
    第二基体に貼り合わせられていることを特徴とする透光
    性電磁波シールド材料。
  5. 【請求項5】 剥離層と、剥離層の上にパターン状に設
    けられた金属層と、金属層の上に金属層と見当一致して
    設けられた黒色レジスト層とからなる転写層が、接着層
    を介して、剥離層が外表面となるように板、立体物また
    は機能性層を有するフィルムからなる透明な第二基体上
    に転写されていることを特徴とする透光性電磁波シール
    ド材料。
  6. 【請求項6】 剥離層と、剥離層の上にパターン状に設
    けられた金属層と、金属層の上に金属層と見当一致して
    設けられた黒色電気析出層とからなる転写層が、接着層
    を介して、剥離層が外表面となるように板、立体物また
    は機能性層を有するフィルムからなる透明な第二基体上
    に転写されていることを特徴とする透光性電磁波シール
    ド材料。
  7. 【請求項7】 剥離層と、剥離層の上にパターン状に設
    けられ且つ表層部分が黒色を呈する金属化合物である金
    属層とからなる転写層が、接着層を介して、剥離層が外
    表面となるように板、立体物または機能性層を有するフ
    ィルムからなる透明な第二基体上に転写されていること
    を特徴とする透光性電磁波シールド材料。
  8. 【請求項8】 剥離層と、剥離層の上に設けられたパタ
    ーン状の脱色部とその他の非脱色部とからなる黒染色層
    と、黒染色層の上に非脱色部と見当一致して設けられた
    金属層とからなる転写層が、接着層を介して、剥離層が
    外表面となるように板、立体物または機能性層を有する
    フィルムからなる透明な第二基体上に転写されているこ
    とを特徴とする透光性電磁波シールド材料。
  9. 【請求項9】 フィルムからなる透明な第一基体全面に
    金属層を設け、金属層上に黒色レジスト層をパターン状
    に設け、黒色レジスト層で覆われていない部分の金属層
    をエッチング液を用いて除去することより作製した貼付
    シートを、接着層を介して、板、立体物または機能性層
    を有するフィルムからなる透明な第二基体上に貼り合わ
    せることを特徴とする透光性電磁波シールド材料の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 黒色レジスト層をパターン状に設ける
    工程が、黒色の染顔料を含有する感光性樹脂インキを金
    属層上に塗布し、フォトマスクを用いて露光し、現像す
    るものである請求項9記載の透光性電磁波シールド材料
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 黒色レジスト層をパターン状に設ける
    工程が、金属層上にパターニングされた遊離層を設け、
    金属層および遊離層上に黒色レジスト層を設け、遊離層
    を遊離除去液で除去することによりその上の黒色レジス
    ト層も除去するものである請求項9記載の透光性電磁波
    シールド材料の製造方法。
  12. 【請求項12】 フィルムからなる透明な第一基体上に
    金属層をパターン状に設け、黒色系粒子を含むイオン性
    高分子の溶液中に前工程で金属層を設けた透明な第一基
    体を対向電極と共に浸漬して通電することにより金属層
    上に黒色電気析出層を設けて作製した貼付シートを、接
    着層を介して、板、立体物または機能性層を有するフィ
    ルムからなる透明な第二基体上に貼り合わせることを特
    徴とする透光性電磁波シールド材料の製造方法。
  13. 【請求項13】 フィルムからなる透明な第一基体上に
    金属層をパターン状に設け、導電性高分子のモノマーの
    溶液中に前工程で金属層を設けた透明な第一基体を対向
    電極と共に浸漬して通電することにより金属層上に黒色
    電気析出層を設けて作製した貼付シートを、接着層を介
    して、板、立体物または機能性層を有するフィルムから
    なる透明な第二基体上に貼り合わせることを特徴とする
    透光性電磁波シールド材料の製造方法。
  14. 【請求項14】 フィルムからなる透明な第一基体上に
    金属層をパターン状に設け、黒色系の色調を有する電気
    めっき被膜を形成するめっき液中に前工程で金属層を設
    けた透明な第一基体を対向電極と共に浸漬して通電する
    ことにより金属層上に黒色電気析出層を設けて作製した
    貼付シートを、接着層を介して、板、立体物または機能
    性層を有するフィルムからなる透明な第二基体上に貼り
    合わせることを特徴とする透光性電磁波シールド材料の
    製造方法。
  15. 【請求項15】 フィルムからなる透明な第一基体上に
    金属層をパターン状に設けた後、化成処理を施して金属
    層の表層部分を黒色を呈する金属化合物とすることによ
    り作製した貼付シートを、接着層を介して、板、立体物
    または機能性層を有するフィルムからなる透明な第二基
    体上に貼り合わせることを特徴とする透光性電磁波シー
    ルド材料の製造方法。
  16. 【請求項16】 フィルムからなる透明な第一基体上に
    黒染色層を設け、黒染色層上に金属層を設け、金属層上
    にレジスト層をパターン状に設け、レジスト層で覆われ
    ていない部分の金属層をエッチング液を用いて除去する
    工程を順次行い、エッチング工程においてパターン化さ
    れた金属層で覆われていない部分の黒染色層をエッチン
    グ液により脱色することにより作製した貼付シートを、
    接着層を介して、板、立体物または機能性層を有するフ
    ィルムからなる透明な第二基体上に貼り合わせることを
    特徴とする透光性電磁波シールド材料の製造方法。
  17. 【請求項17】 フィルムからなる透明な第一基体上に
    黒染色層を設け、黒染色層上に金属層を設け、金属層上
    にレジスト層をパターン状に設け、レジスト層で覆われ
    ていない部分の金属層をエッチング液を用いて除去する
    工程を順次行い、次いでパターン化された金属層で覆わ
    れていない部分の黒染色層をエッチング液とは別の脱色
    液により脱色することにより作製した貼付シートを、接
    着層を介して、板、立体物または機能性層を有するフィ
    ルムからなる透明な第二基体上に貼り合わせることを特
    徴とする透光性電磁波シールド材料の製造方法。
  18. 【請求項18】 フィルムからなる透明な第一基体上に
    黒染色層を設け、黒染色層上に金属層を設け、金属層上
    にレジスト層をパターン状に設け、レジスト層で覆われ
    ていない部分の金属層をエッチング液を用いて除去する
    工程を順次行い、次いでレジスト層をレジスト除去液を
    用いて除去し、このレジスト層の除去工程においてパタ
    ーン化された金属層で覆われていない部分の黒染色層を
    レジスト除去液により脱色することにより作製した貼付
    シート、接着層を介して、板、立体物または機能性層を
    有するフィルムからなる透明な第二基体上に貼り合わせ
    ることを特徴とする透光性電磁波シールド材料の製造方
    法。
  19. 【請求項19】 金属層をエッチング液を用いて除去す
    る工程の後に、レジスト層をレジスト除去液を用いて除
    去する請求項16または請求項17のいずれかに記載の
    透光性電磁波シールド材料の製造方法。
  20. 【請求項20】 レジスト層の除去工程においてパター
    ン化された金属層で覆われていない部分の黒染色層をレ
    ジスト除去液により脱色する請求項19記載の透光性電
    磁波シールド材料の製造方法。
  21. 【請求項21】 エッチング工程においてパターン化さ
    れた金属層で覆われていない部分の黒染色層をエッチン
    グ液により脱色する請求項17または請求項19、請求
    項20のいずれかに記載の透光性電磁波シールド材料の
    製造方法。
  22. 【請求項22】 フィルムからなる第一基体全面に剥離
    層を設け、剥離層上に金属層を設け、金属層上に黒色レ
    ジスト層をパターン状に設け、黒色レジスト層で覆われ
    ていない部分の金属層をエッチング液を用いて除去する
    ことより作製した転写シートを、接着層を介して、第一
    基体が外表面となるように板、立体物または機能性層を
    有するフィルムからなる透明な第二基体上に貼り合わせ
    た後、第一基体のみを剥離することを特徴とする透光性
    電磁波シールド材料の製造方法。
  23. 【請求項23】 黒色レジスト層をパターン状に設ける
    工程が、黒色の染顔料を含有する感光性樹脂インキを塗
    布し、フォトマスクを用いて露光し、現像するものであ
    る請求項22記載の透光性電磁波シールド材料の製造方
    法。
  24. 【請求項24】 黒色レジスト層をパターン状に設ける
    工程が、金属層上にパターニングされた遊離層を設け、
    金属層および遊離層上に黒色レジスト層を設け、遊離層
    を遊離除去液で除去することによりその上の黒色レジス
    ト層も除去するものである請求項22記載の透光性電磁
    波シールド材料の製造方法。
  25. 【請求項25】 フィルムからなる第一基体全面に剥離
    層を設け、剥離層上に金属層をパターン状に設け、黒色
    系粒子を含むイオン性高分子の溶液中に前工程で金属層
    を設けた第一基体を対向電極と共に浸漬して通電するこ
    とにより金属層上に黒色電気析出層を設けて作製した転
    写シートを、接着層を介して、第一基体が外表面となる
    ように板、立体物または機能性層を有するフィルムから
    なる透明な第二基体上に貼り合わせた後、第一基体のみ
    を剥離することを特徴とする透光性電磁波シールド材料
    の製造方法。
  26. 【請求項26】 フィルムからなる第一基体全面に剥離
    層を設け、剥離層上に金属層をパターン状に設け、導電
    性高分子のモノマーの溶液中に前工程で金属層を設けた
    第一基体を対向電極と共に浸漬して通電することにより
    金属層上に黒色電気析出層を設けて作製した転写シート
    を、接着層を介して、第一基体が外表面となるように
    板、立体物または機能性層を有するフィルムからなる透
    明な第二基体上に貼り合わせた後、第一基体のみを剥離
    することを特徴とする透光性電磁波シールド材料の製造
    方法。
  27. 【請求項27】 フィルムからなる第一基体全面に剥離
    層を設け、剥離層上に金属層をパターン状に設け、黒色
    系の色調を有する電気めっき被膜を形成するめっき液中
    に前工程で金属層を設けた第一基体を対向電極と共に浸
    漬して通電することにより金属層上に黒色電気析出層を
    設けて作製した転写シートを、接着層を介して、第一基
    体が外表面となるように板、立体物または機能性層を有
    するフィルムからなる透明な第二基体上に貼り合わせた
    後、第一基体のみを剥離することを特徴とする透光性電
    磁波シールド材料の製造方法。
  28. 【請求項28】 フィルムからなる第一基体全面に剥離
    層を設け、剥離層上に金属層をパターン状に設けた後、
    化成処理を施して金属層の表層部分を黒色を呈する金属
    化合物とすることにより作製した転写シートを、接着層
    を介して、第一基体が外表面となるように板、立体物ま
    たは機能性層を有するフィルムからなる透明な第二基体
    上に貼り合わせた後、第一基体のみを剥離することを特
    徴とする透光性電磁波シールド材料の製造方法。
  29. 【請求項29】 フィルムからなる第一基体全面に剥離
    層を設け、剥離層上に黒染色層を設け、黒染色層上に金
    属層を設け、金属層上にレジスト層をパターン状に設
    け、レジスト層で覆われていない部分の金属層をエッチ
    ング液を用いて除去する工程を順次行い、エッチング工
    程においてパターン化された金属層で覆われていない部
    分の黒染色層をエッチング液により脱色することにより
    作製した転写シートを、接着層を介して、第一基体が外
    表面となるように板、立体物または機能性層を有するフ
    ィルムからなる透明な第二基体上に貼り合わせた後、第
    一基体のみを剥離することを特徴とする透光性電磁波シ
    ールド材料の製造方法。
  30. 【請求項30】 フィルムからなる第一基体全面に剥離
    層を設け、剥離層上に黒染色層を設け、黒染色層上に金
    属層を設け、金属層上にレジスト層をパターン状に設
    け、レジスト層で覆われていない部分の金属層をエッチ
    ング液を用いて除去する工程を順次行い、次いでパター
    ン化された金属層で覆われていない部分の黒染色層をエ
    ッチング液とは別の脱色液により脱色することにより作
    製した転写シートを、接着層を介して、第一基体が外表
    面となるように板、立体物または機能性層を有するフィ
    ルムからなる透明な第二基体上に貼り合わせた後、第一
    基体のみを剥離することを特徴とする透光性電磁波シー
    ルド材料の製造方法。
  31. 【請求項31】 フィルムからなる第一基体全面に剥離
    層を設け、剥離層上に黒染色層を設け、黒染色層上に金
    属層を設け、金属層上にレジスト層をパターン状に設
    け、レジスト層で覆われていない部分の金属層をエッチ
    ング液を用いて除去する工程を順次行い、次いでレジス
    ト層をレジスト除去液を用いて除去し、このレジスト層
    の除去工程においてパターン化された金属層で覆われて
    いない部分の黒染色層をレジスト除去液により脱色する
    ことにより作製した転写シートを、接着層を介して、第
    一基体が外表面となるように板、立体物または機能性層
    を有するフィルムからなる透明な第二基体上に貼り合わ
    せた後、第一基体のみを剥離することを特徴とする透光
    性電磁波シールド材料の製造方法。
  32. 【請求項32】 金属層をエッチング液を用いて除去す
    る工程の後に、レジスト層をレジスト除去液を用いて除
    去する請求項29または請求項30のいずれかに記載の
    透光性電磁波シールド材料の製造方法。
  33. 【請求項33】 レジスト層の除去工程においてパター
    ン化された金属層で覆われていない部分の黒染色層をレ
    ジスト除去液により脱色する請求項32記載の透光性電
    磁波シールド材料の製造方法。
  34. 【請求項34】 エッチング工程においてパターン化さ
    れた金属層で覆われていない部分の黒染色層をエッチン
    グ液により脱色する請求項30または請求項32、請求
    項33のいずれかに記載の透光性電磁波シールド材料の
    製造方法。
  35. 【請求項35】 フィルムからなる透明な第一基体上に
    金属層がパターン状に設けられ、金属層上にアース部を
    除いて金属層と見当一致した黒色レジスト層が設けられ
    た貼付シートが、接着層を介して、黒色レジスト層が外
    表面となるように板、立体物または機能性層を有するフ
    ィルムからなる透明な第二基体に貼り合わせられている
    ことを特徴とする透光性電磁波シールド材料。
  36. 【請求項36】 フィルムからなる透明な第一基体上に
    金属層がパターン状に設けられ、金属層上にアース部を
    除いて金属層と見当一致した黒色電気析出層が設けられ
    た貼付シートが、接着層を介して、黒色電気析出層が外
    表面となるように板、立体物または機能性層を有するフ
    ィルムからなる透明な第二基体に貼り合わせられている
    ことを特徴とする透光性電磁波シールド材料。
  37. 【請求項37】 フィルムからなる透明な第一基体上に
    金属層がパターン状に設けられ、金属層の表層部分がア
    ース部を除いて黒色を呈する金属化合物である貼付シー
    トが、接着層を介して、黒色を呈する金属化合物が外表
    面となるように板、立体物または機能性層を有するフィ
    ルムからなる透明な第二基体に貼り合わせられているこ
    とを特徴とする透光性電磁波シールド材料。
  38. 【請求項38】 剥離層と、剥離層の上にパターン状に
    設けられた金属層と、金属層の上に金属層と見当一致し
    て設けられた黒色レジスト層とからなる転写層が、接着
    層を介して、剥離層が外表面となるように板、立体物ま
    たは機能性層を有するフィルムからなる透明な第二基体
    上に転写されており、かつ剥離層側で金属層がアース部
    のみ露出していることを特徴とする透光性電磁波シール
    ド材料。
  39. 【請求項39】 剥離層と、剥離層の上にパターン状に
    設けられた金属層と、金属層の上に金属層と見当一致し
    て設けられた黒色電気析出層とからなる転写層が、接着
    層を介して、剥離層が外表面となるように板、立体物ま
    たは機能性層を有するフィルムからなる透明な第二基体
    上に転写されており、かつ剥離層側で金属層がアース部
    のみ露出していることを特徴とする透光性電磁波シール
    ド材料。
  40. 【請求項40】 剥離層と、剥離層の上にパターン状に
    設けられ且つ表層部分が黒色を呈する金属化合物である
    金属層とからなる転写層が、接着層を介して、剥離層が
    外表面となるように板、立体物または機能性層を有する
    フィルムからなる透明な第二基体上に転写されており、
    かつ剥離層側で金属層がアース部のみ露出していること
    を特徴とする透光性電磁波シールド材料。
  41. 【請求項41】 剥離層と、剥離層の上に設けられたパ
    ターン状の脱色部とその他の非脱色部とからなる黒染色
    層と、黒染色層の上に非脱色部と見当一致して設けられ
    た金属層とからなる転写層が、接着層を介して、剥離層
    が外表面となるように板、立体物または機能性層を有す
    るフィルムからなる透明な第二基体上に転写されてお
    り、かつ剥離層側で金属層がアース部のみ露出している
    ことを特徴とする透光性電磁波シールド材料。
  42. 【請求項42】 フィルムからなる透明な第一基体全面
    に金属層を設け、金属層上の一部にマスク層を設け、少
    なくとも金属層およびマスク層上に黒色レジスト層をパ
    ターン状に設け、黒色レジスト層およびマスク層で覆わ
    れていない部分の金属層をエッチング液を用いて除去
    し、マスク層を除去して金属層の露出した部分をアース
    部とすることより作製した貼付シートを、接着層を介し
    て、黒色レジスト層が外表面となるように板、立体物ま
    たは機能性層を有するフィルムからなる透明な第二基体
    上に貼り合わせることを特徴とする透光性電磁波シール
    ド材料の製造方法。
  43. 【請求項43】 フィルムからなる透明な第一基体全面
    に金属層を設け、金属層上に黒色レジスト層をパターン
    状に設け、露出した金属層上の一部にマスク層を設け、
    黒色レジスト層およびマスク層で覆われていない部分の
    金属層をエッチング液を用いて除去し、マスク層を除去
    して金属層の露出した部分をアース部とすることより作
    製した貼付シートを、接着層を介して、黒色レジスト層
    が外表面となるように板、立体物または機能性層を有す
    るフィルムからなる透明な第二基体上に貼り合わせるこ
    とを特徴とする透光性電磁波シールド材料の製造方法。
  44. 【請求項44】 フィルムからなる透明な第一基体全面
    に金属層を設け、金属層上に黒色レジスト層をパターン
    状に設け、黒色レジスト層で覆われていない部分の金属
    層をエッチング液を用いて除去し、黒色レジスト層の一
    部を除去して金属層の露出した部分をアース部とするこ
    とより作製した貼付シートを、接着層を介して、黒色レ
    ジスト層が外表面となるように板、立体物または機能性
    層を有するフィルムからなる透明な第二基体上に貼り合
    わせることを特徴とする透光性電磁波シールド材料の製
    造方法。
  45. 【請求項45】 黒色レジスト層をパターン状に設ける
    工程が、黒色の染顔料を含有する感光性樹脂インキを金
    属層上に塗布し、フォトマスクを用いて露光し、現像す
    るものである請求項42〜44のいずれかに記載の透光
    性電磁波シールド材料の製造方法。
  46. 【請求項46】 黒色レジスト層をパターン状に設ける
    工程が、金属層上にパターニングされた遊離層を設け、
    金属層および遊離層上に黒色レジスト層を設け、遊離層
    を遊離除去液で除去することによりその上の黒色レジス
    ト層も除去するものである請求項42〜44のいずれか
    に記載の透光性電磁波シールド材料の製造方法。
  47. 【請求項47】 フィルムからなる透明な第一基体上に
    金属層をパターン状に設け、金属層上の一部にマスク層
    を設け、黒色系粒子を含むイオン性高分子の溶液中に前
    工程で金属層およびマスク層を設けた透明な第一基体を
    対向電極と共に浸漬して通電することにより金属層上に
    黒色電気析出層を設け、マスク層を除去して金属層の露
    出した部分をアース部とすることにより作製した貼付シ
    ートを、接着層を介して、黒色電気析出層が外表面とな
    るように板、立体物または機能性層を有するフィルムか
    らなる透明な第二基体上に貼り合わせることを特徴とす
    る透光性電磁波シールド材料の製造方法。
  48. 【請求項48】 フィルムからなる透明な第一基体上に
    金属層をパターン状に設け、黒色系粒子を含むイオン性
    高分子の溶液中に前工程で金属層を設けた透明な第一基
    体を対向電極と共に浸漬して通電することにより金属層
    上に黒色電気析出層を設け、黒色電気析出層の一部を除
    去して金属層の露出した部分をアース部とすることによ
    り作製した貼付シートを、接着層を介して、黒色電気析
    出層が外表面となるように板、立体物または機能性層を
    有するフィルムからなる透明な第二基体上に貼り合わせ
    ることを特徴とする透光性電磁波シールド材料の製造方
    法。
  49. 【請求項49】 フィルムからなる透明な第一基体全面
    上に金属層を設け、金属層上にポジ型レジスト層をパタ
    ーン状に設け、ポジ型レジスト層で覆われていない部分
    の金属層をエッチングにより除去し、一部を残してポジ
    型レジスト層を露光および現像により除去し、黒色系粒
    子を含むイオン性高分子の溶液中に前工程で金属層およ
    びポジ型レジスト層を設けた透明な第一基体を対向電極
    と共に浸漬して通電することにより金属層上に黒色電気
    析出層を設け、残存のポジ型レジスト層を除去して金属
    層の露出した部分をアース部とすることにより作製した
    貼付シートを、接着層を介して、黒色電気析出層が外表
    面となるように板、立体物または機能性層を有するフィ
    ルムからなる透明な第二基体上に貼り合わせることを特
    徴とする透光性電磁波シールド材料の製造方法。
  50. 【請求項50】 フィルムからなる透明な第一基体上に
    金属層をパターン状に設け、金属層上の一部にマスク層
    を設け、導電性高分子のモノマーの溶液中に前工程で金
    属層およびマスク層を設けた透明な第一基体を対向電極
    と共に浸漬して通電することにより金属層上に黒色電気
    析出層を設け、マスク層を除去して金属層の露出した部
    分をアース部とすることにより作製した貼付シートを、
    接着層を介して、黒色電気析出層が外表面となるように
    板、立体物または機能性層を有するフィルムからなる透
    明な第二基体上に貼り合わせることを特徴とする透光性
    電磁波シールド材料の製造方法。
  51. 【請求項51】 フィルムからなる透明な第一基体上に
    金属層をパターン状に設け、導電性高分子のモノマーの
    溶液中に前工程で金属層を設けた透明な第一基体を対向
    電極と共に浸漬して通電することにより金属層上に黒色
    電気析出層を設け、黒色電気析出層の一部を除去して金
    属層の露出した部分をアース部とすることにより作製し
    た貼付シートを、接着層を介して、黒色電気析出層が外
    表面となるように板、立体物または機能性層を有するフ
    ィルムからなる透明な第二基体上に貼り合わせることを
    特徴とする透光性電磁波シールド材料の製造方法。
  52. 【請求項52】 フィルムからなる透明な第一基体全面
    上に金属層を設け、金属層上にポジ型レジスト層をパタ
    ーン状に設け、ポジ型レジスト層で覆われていない部分
    の金属層をエッチングにより除去し、一部を残してポジ
    型レジスト層を露光および現像により除去し、導電性高
    分子のモノマーの溶液中に前工程で金属層およびポジ型
    レジスト層を設けた透明な第一基体を対向電極と共に浸
    漬して通電することにより金属層上に黒色電気析出層を
    設け、残存のポジ型レジスト層を除去して金属層の露出
    した部分をアース部とすることにより作製した貼付シー
    トを、接着層を介して、黒色電気析出層が外表面となる
    ように板、立体物または機能性層を有するフィルムから
    なる透明な第二基体上に貼り合わせることを特徴とする
    透光性電磁波シールド材料の製造方法。
  53. 【請求項53】 フィルムからなる透明な第一基体上に
    金属層をパターン状に設け、金属層上の一部にマスク層
    を設け、黒色系の色調を有する電気めっき被膜を形成す
    るめっき液中に前工程で金属層およびマスク層を設けた
    透明な第一基体を対向電極と共に浸漬して通電すること
    により金属層上に黒色電気析出層を設け、マスク層を除
    去して金属層の露出した部分をアース部とすることによ
    り作製した貼付シートを、接着層を介して、黒色電気析
    出層が外表面となるように板、立体物または機能性層を
    有するフィルムからなる透明な第二基体上に貼り合わせ
    ることを特徴とする透光性電磁波シールド材料の製造方
    法。
  54. 【請求項54】 フィルムからなる透明な第一基体上に
    金属層をパターン状に設け、黒色系の色調を有する電気
    めっき被膜を形成するめっき液中に前工程で金属層を設
    けた透明な第一基体を対向電極と共に浸漬して通電する
    ことにより金属層上に黒色電気析出層を設け、黒色電気
    析出層の一部を除去して金属層の露出した部分をアース
    部とすることにより作製した貼付シートを、接着層を介
    して、黒色電気析出層が外表面となるように板、立体物
    または機能性層を有するフィルムからなる透明な第二基
    体上に貼り合わせることを特徴とする透光性電磁波シー
    ルド材料の製造方法。
  55. 【請求項55】 フィルムからなる透明な第一基体全面
    上に金属層を設け、金属層上にポジ型レジスト層をパタ
    ーン状に設け、ポジ型レジスト層で覆われていない部分
    の金属層をエッチングにより除去し、一部を残してポジ
    型レジスト層を露光および現像により除去し、黒色系の
    色調を有する電気めっき被膜を形成するめっき液中に前
    工程で金属層およびポジ型レジスト層を設けた透明な第
    一基体を対向電極と共に浸漬して通電することにより金
    属層上に黒色電気析出層を設け、残存のポジ型レジスト
    層を除去して金属層の露出した部分をアース部とするこ
    とにより作製した貼付シートを、接着層を介して、黒色
    電気析出層が外表面となるように板、立体物または機能
    性層を有するフィルムからなる透明な第二基体上に貼り
    合わせることを特徴とする透光性電磁波シールド材料の
    製造方法。
  56. 【請求項56】 フィルムからなる透明な第一基体上に
    金属層をパターン状に設け、金属層上の一部にマスク層
    を設け、化成処理を施して金属層のマスク層で覆われて
    いない表層部分を黒色を呈する金属化合物とし、マスク
    層を除去して金属層の露出した部分をアース部とするこ
    とにより作製した貼付シートを、接着層を介して、黒色
    を呈する金属化合物が外表面となるように板、立体物ま
    たは機能性層を有するフィルムからなる透明な第二基体
    上に貼り合わせることを特徴とする透光性電磁波シール
    ド材料の製造方法。
  57. 【請求項57】 フィルムからなる透明な第一基体全面
    に金属層を設け、金属層上にポジ型レジスト層をパター
    ン状に設け、ポジ型レジスト層で覆われていない部分の
    金属層をエッチングにより除去し、一部を残してポジ型
    レジスト層を露光および現像により除去し、化成処理を
    施して金属層のポジ型レジスト層で覆われていない表層
    部分を黒色を呈する金属化合物とし、残存のポジ型レジ
    スト層を除去して金属層の露出した部分をアース部とす
    ることにより作製した貼付シートを、接着層を介して、
    黒色を呈する金属化合物が外表面となるように板、立体
    物または機能性層を有するフィルムからなる透明な第二
    基体上に貼り合わせることを特徴とする透光性電磁波シ
    ールド材料の製造方法。
  58. 【請求項58】 フィルムからなる第一基体上に剥離層
    を設け、剥離層上に黒染色層を設け、黒染色層上に金属
    層を設け、金属層上にレジスト層をパターン状に設け、
    レジスト層で覆われていない部分の金属層をエッチング
    液を用いて除去する工程を順次行い、エッチング工程に
    おいてパターン化された金属層で覆われていない部分の
    黒染色層をエッチング液により脱色することにより作製
    した転写シートを、接着層を介して、第一基体が外表面
    となるように板、立体物または機能性層を有するフィル
    ムからなる透明な第二基体上に貼り合わせた後、第一基
    体のみを剥離し、黒染色層の非脱色部の一部とその上の
    剥離層を除去して金属層の露出した部分をアース部とす
    ることを特徴とする透光性電磁波シールド材料の製造方
    法。
  59. 【請求項59】 フィルムからなる第一基体上に剥離層
    を設け、剥離層上に黒染色層を設け、黒染色層上に金属
    層を設け、金属層上にレジスト層をパターン状に設け、
    レジスト層で覆われていない部分の金属層をエッチング
    液を用いて除去する工程を順次行い、次いでパターン化
    された金属層で覆われていない部分の黒染色層をエッチ
    ング液とは別の脱色液により脱色することにより作製し
    た転写シートを、接着層を介して、第一基体が外表面と
    なるように板、立体物または機能性層を有するフィルム
    からなる透明な第二基体上に貼り合わせた後、第一基体
    のみを剥離し、黒染色層の非脱色部の一部とその上の剥
    離層を除去して金属層の露出した部分をアース部とする
    ことを特徴とする透光性電磁波シールド材料の製造方
    法。
  60. 【請求項60】 フィルムからなる第一基体上に剥離層
    を設け、剥離層上に黒染色層を設け、黒染色層上に金属
    層を設け、金属層上にレジスト層をパターン状に設け、
    レジスト層で覆われていない部分の金属層をエッチング
    液を用いて除去する工程を順次行い、次いでレジスト層
    をレジスト除去液を用いて除去し、このレジスト層の除
    去工程においてパターン化された金属層で覆われていな
    い部分の黒染色層をレジスト除去液により脱色すること
    により作製した転写シートを、接着層を介して、第一基
    体が外表面となるように板、立体物または機能性層を有
    するフィルムからなる透明な第二基体上に貼り合わせた
    後、第一基体のみを剥離し、黒染色層の非脱色部の一部
    とその上の剥離層を除去して金属層の露出した部分をア
    ース部とすることを特徴とする透光性電磁波シールド材
    料の製造方法。
  61. 【請求項61】 金属層をエッチング液を用いて除去す
    る工程の後に、レジスト層をレジスト除去液を用いて除
    去する請求項58または請求項59のいずれかに記載の
    透光性電磁波シールド材料の製造方法。
  62. 【請求項62】 レジスト層の除去工程においてパター
    ン化された金属層で覆われていない部分の黒染色層をレ
    ジスト除去液により脱色する請求項61記載の透光性電
    磁波シールド材料の製造方法。
  63. 【請求項63】 エッチング工程においてパターン化さ
    れた金属層で覆われていない部分の黒染色層をエッチン
    グ液により脱色する請求項59または請求項61、請求
    項62のいずれかに記載の透光性電磁波シールド材料の
    製造方法。
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