JP3107018B2 - プラズマディスプレイおよびその製造方法 - Google Patents
プラズマディスプレイおよびその製造方法Info
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Description
プレイおよびその製造方法に係わり、特に、プラズマデ
ィスプレイのバス電極、およびその形成方法に関する。
スプレイの構造を、図2に基づき説明する。表示面とな
る前面ガラス基板1aには、SnO2,ITO等でスト
ライプ状に透明維持電極2aと透明走査電極2bが図示
紙面に垂直で、互いに平行に形成されている。それぞれ
透明電極2a、2b上にはITO等の表面抵抗値が比較
的高いため、この抵抗値を下げるためニッケル、クロ
ム、銅等の金属でバス電極9が形成されている。電極上
には所要電荷を保持及び電極を保護するための鉛ガラス
のグレーズ層6aと、電極保護と放電特性を良くするた
めの酸化マグネシウム薄膜11が形成されている。裏面
ガラス基板1bには、紙面に平行に、Cr等の金属によ
りストライプ状のデータ電極3が形成されている。電極
上には電極を保護する役割と反射率を上げるための役割
を果たす白グレース層6bが形成されている。さらにそ
の上に、隔壁4が形成されている。隔壁4は2枚のガラ
ス基板1a、1b間のギャップを維持する機能と、隣接
画素からの発光漏れや紫外線の影響を除く機能を持つ。
隔壁4内には紫外線により赤、青、緑の単色発光を呈す
る蛍光体8が形成されている。
からの発光を妨げないように、各透明電極2a、2bの
端部に透明電極2a、2bより細く形成されている。ま
た、バス電極9は低抵抗値化と、コントラストの向上の
ため黒色が要求される。
印刷法がある。この方法は、厚膜形成法の一種で、被印
刷物のガラス基板上にバス電極の形状にパターニングさ
れたスクリーン版を配置し、スクリーン上にバス電極の
材料となるペーストを置き、スキージングによりガラス
基板上にペーストを転移させる方法である。
平5−183259号公報に示されたものもある。これ
は、図5に示すように、絶縁基板21上に形成した導体
回路パターン25上に基板全体を覆うようにレジスト2
4を被覆し、次いで、導体回路パターン25付近のレジ
スト24を除去して導体回路パターン25を露出させ、
かつ、露出部分における導体回路パターン25とメッキ
レジスト24の高さをほぼ同一面となし、その後導体回
路パターン25上に化学メッキ22、23を施す方法で
ある。
されるものもある。これは、図6に示すように、透明電
極31の表面を含めてガラス基板30の上に表面の全体
を被覆するように、無電解メッキ法によってニッケル3
2を析出させた後、酸性の銅メッキ溶液を用いる電解メ
ッキ法によって、銅33をニッケル32よりも厚く析出
させて、ニッケル32からなる下地層、銅33からなる
主導電層、該主導電層を囲むニッケル34からなる被覆
層によって金属膜35を形成するものである。なお、図
6中30aはシリカ(SiO2)である。
た従来の技術にあっては、次に示す欠点があった。すな
わち、スクリーン印刷法の場合には、スクリーン版が伸
縮性を有するために、形成されるバス電極のパターンは
スクリーン版のパターンとは異なったものとなる。これ
を回避するためには、スクリーン版の伸縮性を考慮して
スクリーン版の設計を行う必要があるが、それは非常に
困難な作業である。また、スクリーン版は使用毎に不可
逆的に変形を起こすために、使用回数及びパターンの精
細度により寿命が短くなる。また、この方法によって形
成されたバス電極の形状は、図4に示すように、波状に
なりがちである。これはペーストがスクリーン版を通過
するときに、斜のメッシュ部分がペーストの転移を妨害
するためである。前記諸理由により高精細なパターンの
場合、バス電極の断線を起こす確率が高くなる。また、
このスクリーン印刷法の場合、印刷後焼成工程が必要と
なるが、焼成工程で基板変形を起こす等の欠点もあっ
た。
に示す方法の場合、透明電極となる導体回路パターン2
5上に化学メッキによりニッケル等の金属22、23を
付着させる方法であり、金属付着部分は黒色を施すこと
ができるものの、透明電極25まで黒色化できるもので
はなく、得られるパネルを絶縁基板(ガラス表示面)2
1側から見たときに所望するコントラスト感が得にくい
という欠点があった。
示す方法の場合にも、無電解メッキによりニッケル32
を付着させる方法であるため、透明電極31までも黒色
化できるものではなく、前述の特開平5−183259
号公報に示す方法と同様に、所望するコントラスト感が
得にくいという欠点があった。
ので、高精細なパターンにおけるバス電極の位置精度の
向上と断線の低下が実現でき、また、バス電極に金属を
使用したときに生じるコントラスト感の低下を防止でき
るプラズマディスプレイおよびその製造方法を提供する
ことを目的とする。
め、第1の請求項に係わる発明のプラズマディスプレの
製造方法では、ガラス基板上に形成された透明電極上
に、バス電極をメッキにより形成するに際して、前記透
明電極を覆うようにレジストを被覆し、その後、前記被
覆したレジストのうちバス電極を形成すべき透明電極よ
りも狭い部分を除去し、そのレジストを除去した部分に
電着で金属をメッキし、さらにレジストを剥離してバス
電極を形成することを特徴とする。請求項2に係わる発
明のプラズマディスプレイの製造方法は、前記メッキす
る金属にニッケルを用いることを特徴とする。請求項3
に係わる発明のプラズマディスプレイの製造方法は、前
記透明電極にSnO2を用いることを特徴とする。ま
た、請求項4に係わる発明のプラズマディスプレイは、
ガラス基板と、該ガラス基板上に形成された透明電極
と、該透明電極上に金属を電着でメッキされてなるバス
電極を備えることを特徴とする。本発明によれば、バス
電極を形成するにあたり、レジストを除去した部分に金
属を電着によりメッキするものであり、金属を酸化させ
て黒色化するほか、無電解メッキ法では不可能であっ
た、透明電極を還元させて黒色化させることができる。
そのため、ガラス表示面から見たとき、黒色を呈する効
果が得られ、コントラストの強いディスプレイが得られ
る。
より図面を参照して説明する。図1(a)〜(f)は本
発明の実施の形態を示す図である。ガラス基板101上
に透明電極102としてのSnO2を用いて所定のパタ
ーンを形成する。次いで、透明電極102上を含むガラ
ス基板101全体を、レジスト103を塗布して覆う。
次いで、例えば、フォトリソグラフィ法で透明電極10
2より狭い範囲で、バス電極を形成したい箇所のレジス
ト103を除去する。つまり、レジスト103に対して
所要箇所に露光した後、現像し、これによって、前記所
要箇所のレジスト103を除去する。次いで、レジスト
103を除去した部分103aにニッケル104を電着
によりメッキする。その後、不要部分のレジスト103
を剥離することでバス電極105を得る。
法によれば、ニッケル104を電着によりメッキしたと
きに、ニッケル104が酸化されて黒色化されるととも
に、透明電極のSnO2が還元されSnとなって透明か
ら黒色に変化する。そして、ガラス基板101の側から
プラズマディスプレイの表示を見たとき、たとえ、ニッ
ケル104の金属光沢があっても、それは黒色化された
Snにより遮られ、結果的にコントラストのよいディス
プレが得られる。
したレジストパターンの間にニッケル104を電着させ
るため、断線がなくまた直線性及び位置精度に優れたバ
ス電極104を透明電極102の黒色化と同時に形成で
きることとなる。
あたり、レジストを除去した部分に電着により金属をメ
ッキするものであり、金属を酸化させて黒色化するほ
か、無電解メッキ法では不可能であった、透明電極を還
元させて黒色化させることができる。そのため、ガラス
表示面から見たとき、黒色を呈する効果が得られ、コン
トラストの強いディスプレイが得られる。また、フォト
リソグラフィ法を用いて形成したレジスタパターンの間
に金属を電着させる方法であると、断線がなくまた直線
性及び位置精度に優れたバス電極を、透明電極の黒色化
と同時に形成できる。
方法の実施の形態を示す工程図である。
る。
の、ガラス表示面側から透明電極を見た図である。
造方法を示す断面図である。
の製造方法を示す断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ガラス基板上に形成された透明電極上
に、バス電極をメッキにより形成するに際して、前記透
明電極を覆うようにレジストを被覆し、その後、前記被
覆したレジストのうちバス電極を形成すべき透明電極よ
りも狭い部分を除去し、そのレジストを除去した部分に
電着で金属をメッキし、さらにレジストを剥離してバス
電極を形成することを特徴とするプラズマディスプレイ
の製造方法。 - 【請求項2】 前記メッキする金属にニッケルを用いる
ことを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイ
の製造方法。 - 【請求項3】 前記透明電極にSnO2を用いることを
特徴とする請求項1または2記載のプラズマディスプレ
イの製造方法。 - 【請求項4】 ガラス基板と、該ガラス基板上に形成さ
れた透明電極と、該透明電極上に金属を電着でメッキさ
れてなるバス電極を備えることを特徴とするプラズマデ
ィスプレイ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP09304597A JP3107018B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | プラズマディスプレイおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09304597A JP3107018B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | プラズマディスプレイおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11144610A JPH11144610A (ja) | 1999-05-28 |
JP3107018B2 true JP3107018B2 (ja) | 2000-11-06 |
Family
ID=17934928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP09304597A Expired - Fee Related JP3107018B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | プラズマディスプレイおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3107018B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010004092A (ko) * | 1999-06-28 | 2001-01-15 | 김영환 | 전해도금을 이용한 플라즈마 디스플레이 패널의 전극 형성 방법 |
KR100337883B1 (ko) * | 1999-11-15 | 2002-05-23 | 김순택 | 플라즈마 디스플레이 장치의 제조방법 |
JP4990966B2 (ja) * | 2006-04-13 | 2012-08-01 | コーロン インダストリーズ インク | 金属電極の製造方法 |
KR100987782B1 (ko) | 2006-04-28 | 2010-10-18 | 코오롱인더스트리 주식회사 | 금속 전극의 제조방법 |
-
1997
- 1997-11-06 JP JP09304597A patent/JP3107018B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11144610A (ja) | 1999-05-28 |
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