JPH11148181A - 木造建築の継手具とそれを利用する緊結構造 - Google Patents

木造建築の継手具とそれを利用する緊結構造

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JPH11148181A
JPH11148181A JP31688597A JP31688597A JPH11148181A JP H11148181 A JPH11148181 A JP H11148181A JP 31688597 A JP31688597 A JP 31688597A JP 31688597 A JP31688597 A JP 31688597A JP H11148181 A JPH11148181 A JP H11148181A
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joint
foundation
anchor bolt
wooden building
fastening means
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Yoshinori Okura
義憲 大倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基礎と通し柱の間に継手具を介在し、継手具
を基礎と通し柱に夫々緊結することによって、美観の向
上並びに接合部分に施す加工の簡便化を図ることのでき
る木造建築の継手具とそれを利用する緊結構造を提供す
ることである。 【解決手段】 本発明は、基礎1と通し柱2の間に介在
する木造建築の継手具3であって、基礎1から突出する
アンカーボルトAに締付け手段92で緊結される第一接
合部31と、第一接合部31から上方に突出し且つ通し
柱2の下端面に備える切削凹部21に嵌め込んだ状態で
締結手段91で緊結される第二接合部32とを備え、第
一接合部31は内部にアンカーボルトAの上部並びに該
アンカーボルトAに捩じ込む締付け手段92を収納する
為の空間部33を横向きに開口する状態で設け、締付け
手段92で基礎1に押付けられる底壁34に、アンカー
ボルトAを挿通する為の抜孔35を設けてあることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に三階建ての木造
建築において、基礎と通し柱を緊結する為に両者の間に
介在する木造建築の継手具とそれを利用する緊結構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】三階建ての木造建築は、基礎に通し柱を
緊結することが義務付けられている。この為、従来の木
造家屋の緊結構造は、例えば基礎の上部外周面と、通し
柱の下部外周面に亘って帯板状の短尺金物を配置し、該
金物をボルト、ナットで布基礎や基礎スラブと通し柱に
夫々固着する構造が知られている。また、基礎は布基礎
と独立基礎に大まかに分けることができるが、何れの上
に通し柱を直立する場合にあっても、接合部分に仕口を
形成する必要があった。具体的に言えば、通し柱の下面
には下方に突出するほぞを設け、基礎上面にはほぞ穴を
形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の木造
建築の緊結構造は金属板が恰も取って付けたような形態
で目に付く箇所に晒されているので、建築物において重
要な要素である美観を著しく損ねていた。また、仕口の
加工は熟練度を要する厄介な作業であり、経験豊かな職
人が慢性的に不足している現状では、複雑な加工を要し
ない緊結構造が業界として求められている。
【0004】請求項1、2、又は4記載の発明は上記実
情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところ
は、基礎と通し柱の間に継手具を介在し、継手具を基礎
並びに通し柱に夫々緊結することによって、美観の向上
並びに接合部分に施す加工の簡便化を図ることのできる
木造建築の継手具とそれを利用する緊結構造を提供する
ことである。
【0005】また、請求項3、又は5記載の発明は、基
礎と通し柱の間に継手具を介在する状態で、継手具に土
台を緊結する作業を容易に行うことのできる木造建築の
継手具とそれを利用する緊結構造を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、基礎と通し柱の間に介在する
継手具であって、基礎から突出するアンカーボルトに締
付け手段で緊結される第一接合部と、第一接合部から上
方に突出し且つ通し柱の下端面に備える切削凹部に嵌め
込んだ状態で締結手段で緊結される第二接合部とを備
え、第一接合部は内部にアンカーボルトの上部並びに該
アンカーボルトに捩じ込む締付け手段を収納する為の空
間部を横向きに開口する状態で設け、締付け手段で基礎
に押付けられる底壁に、アンカーボルトを挿通する為の
抜孔を設けてあることを特徴とする。ここでいう「基
礎」とは、布基礎及び独立基礎を含む概念である。ま
た、空間部を横向きに開口する状態で設けてあるのは、
外部から空間部に締付け手段を差し入れて緊結作業を行
えるようにするためである。「締付け手段」とは、アン
カーボルトに捩じ込むナットを構成要素の一つとして用
いるものである。「切削凹部」とは、第二接合部をがた
つきのない状態で収納する為に、切削工具を用いて加工
されたものであり、その形状は限定されないが、具体的
な形状としては、のこ刃で形成する溝形状や、ドリルで
形成する円柱形状等が挙げられる。また、第一接合部の
大きさや形状は特に限定されるものではないが、通し柱
の端面形状に合わせておくことが体裁上望ましく、例え
ば横向きに開口する円柱形状や、直方体の箱型形状等が
挙げられる。「締結手段」とは、ボルト、ナット、ピン
などを含む概念である。「緊結」とは、強固に連結する
ことを意味する。
【0007】本発明の請求項2記載の木造建築の継手具
は、第一接合部が横向きに開口する直方体の箱型形状を
なし、第二接合部が円柱形状に形成してあることを特徴
とする。
【0008】本発明の請求項3記載の木造建築の継手具
は、第一接合部の周面に、土台の端面に備わる係合凹部
に収まると共に結合手段で緊結される第三接合部を突設
してあることを特徴とする。「結合手段」とは、ボル
ト、ナット、ピンなどを含む概念である。
【0009】本発明の請求項4記載の木造建築の緊結構
造は、基礎と通し柱を緊結する為の木造建築の緊結構造
において、基礎と通し柱の間に請求項1又は2記載の継
手具を介在し、第一接合部の空間部内に収納するアンカ
ーボルトの上部に、外部から空間部に差し入れた締付け
手段を捩じ込むことによって底壁を基礎に押付ける状態
で第一接合部をアンカーボルトに緊結し、第二接合部を
通し柱の切削凹部に嵌め込んだ状態で締結手段で緊結し
てあることを特徴とする。また、基礎上に載置する土台
の端面を継手具の周面に当接する状態で配置する場合
は、基礎から突出する土台用のアンカーボルトに土台の
端部を挿通する状態でナットを捩じ込んで、土台を基礎
に緊結しても良いが、請求項5記載の木造建築の緊結構
造のように、請求項3記載の継手具の第三接合部を土台
の係合凹部に収める状態で結合手段で緊結して、土台を
基礎に緊結する作業を容易にしても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明による木造建築の緊結構造
の第一実施形態は図1〜図4に示すように、基礎1と通
し柱2の間に継手具3を介在し、通し柱2に継手具3を
締結手段91で緊結すると共に、基礎1から突出する複
数(図面上四本)のアンカーボルトAの一本に継手具3
を締付け手段92で緊結し、残りのアンカーボルトA
に、基礎1上に載置する複数の土台4を、土台4の端面
を継手具3の外周面に当接する状態で夫々緊結したもの
である。
【0011】基礎1は、その上面を面一に形成し、通し
柱2の真下に相当し且つ継手具3を載置する箇所の中央
部、即ち図面上ではT字型に交差する部分の中央部に、
継手具用のアンカーボルトAを上方に突設し、さらに、
交差する部分から三方に分岐した各辺に土台用のアンカ
ーボルトAを、上方に突設してある。基礎1に土台4を
緊結する手法は、通常どおり、土台用のアンカーボルト
Aを、各土台4の端部に穿設した取付孔(図示省略)に
挿通し、ナットNを捩じ込むことによって緊結してあ
る。なお、土台用のアンカーボルトAに比べて継手具用
のアンカーボルトAの突出高さを低く設けてあるのは、
継手具3を土台4の高さに略等しく形成した状態で内部
にアンカーボルトAを収納できるようにする為で、これ
によって体裁が良くなる。
【0012】通し柱2は、その下端面の中央部に、円柱
形状の切削凹部21を備え、下部の外周面の各面に複数
の通孔22を上下方向に間隔を開けて形成したもので、
各通孔22は切削凹部21に連通する状態で水平方向に
貫通している。なお、切削凹部21並びに通孔22はド
リルで穿設したものである。
【0013】継手具3は金属製品で、基礎1と通し柱2
の間隔を一定に保持し且つアンカーボルトAの上部を収
納する状態で締付け手段92で緊結される第一接合部3
1と、第一接合部31の上面中央部から上方に突出し且
つ通し柱2内に嵌め込んだ状態で締結手段91を介して
緊結される第二接合部32を備えるものである。
【0014】第一接合部31は横向きに開口する直方体
の箱形状をなし、各面、即ち、上下面並びに三面から成
る周面を通し柱2と土台4の各端面に一致する大きさに
形成し、通し柱2と土台4と基礎1の間に形成される空
き領域内に違和感のない纏まった形態で組み込まれてい
る。また、第一接合部31は、その内部をアンカーボル
トAの上部並びに該アンカーボルトAに捩じ込む締付け
手段92を収容する空間部33となし、基礎1上に載置
する底壁34の中央部に、アンカーボルトAを空間部3
3内に突入させる為の抜孔35を備え、外部から空間部
33に、締付け手段92であるスペーサーSとナットN
を差し入れ、底壁34上にスペーサーSを、アンカーボ
ルトAを挿通する状態で載置し、アンカーボルトAにナ
ットNを捩じ込むことによって、底壁34が基礎1上に
押付けられた状態で緊結される。
【0015】前記アンカーボルトAは、その下部を基礎
1中に埋設する施工を行う為、基礎1から突設する箇所
が、継手具3を載置する予定箇所の理想的な中央点か
ら、数cm程度ずれるのが一般的である。このようなア
ンカーボルトAのずれに関係なく継手具3を、基礎1上
の設置予定箇所に載置できるように、抜孔35とスペー
サーSに以下のような工夫が成されている。上記抜孔3
5はアンカーボルトAの径よりかなり大口径の円形に形
成してある。また、スペーサーSは、その周縁部で底壁
34を下方に押し付けるようにする為に、抜孔35より
も大きな円盤形状に形成し、アンカーボルトAを挿通す
る長孔36を、中央部から縁部に向かって前記抜孔35
の外周に達するまで(図7参照)直線状に形成してあ
る。なお、長孔36の幅は、アンカーボルトAの径より
僅かに大きく形成して、ナットNによって確実に押付け
られるようにしてある。
【0016】第二接合部32はパイプ形状をなし、前記
通し柱2の通孔22に対応する箇所に、水平方向に貫通
する貫通孔37を設け、通孔22と貫通孔37を一致す
る状態で締結手段91であるピンPとボルトBとナット
Nのうち、ピンPを打ち込んで仮止めを行い、木造建築
の施工状況に応じて、最終的にボルトB、ナットNで緊
結する。なお、第二接合部32はパイプの下部を第一接
合部31の空間部33に突入する状態で溶接して一体化
してある。
【0017】本発明による木造建築の緊結構造の第二実
施形態は図5〜図7に示すように、継手具3を基礎1と
通し柱2に夫々緊結する構造については第一実施形態と
同一で、土台4の端部を継手具3を介して基礎1に緊結
することを特徴となし、さらに詳しく言えば、継手具3
の第一接合部31の周面を構成する三面に、第三接合部
5を突出する状態で夫々取付け、各土台4の端面に第三
接合部5を収める係合凹部45を設け、第三接合部5に
土台4を結合手段93で緊結したものである。
【0018】第三接合部5は断面コ字型をなす鉄板で、
第一接合部3の周面に当接する支持板51と、該支持板
51の両側から突出する一対の接続板52からなり、支
持板51を第一接合部3の周面に位置決めされた状態で
ボルトB、ナットNで固着し、第一接合部3の周面から
突設する支持板51並びに両接続板52を土台4の係合
凹部45に挿入し、土台4の横面から両接続板52を貫
通するボルトBとナットNとピンP等による結合手段9
3で緊結するものである。
【0019】支持板51は位置決め用の突起部53を、
接続板52が突出する側とは反対側に向かって突出して
おり、各突起部53を第一接合部31の周面内に埋め込
み、ボルトB、ナットNで第一接合部31に固着してあ
る。また、突起部53はボルトBの頭またはナットNが
収まるように、カップ状の空洞体に形成してあり、カッ
プの底部にボルトBを挿通する透孔54を設けてある。
なお、ボルトB、ナットNの固着作業時に、前記空間部
33を利用している。
【0020】両接続板52は、その先部の対向する箇所
にU字状の受孔55を上向きに開口して設けると共に、
中間部の対向する箇所に丸孔56を設けている。また、
両接続板52の間隔は土台4の横幅の約1/3に形成す
ることが、土台4の強度上望ましく、接続板52の高さ
を土台4の高さと同じ程度に形成してある。
【0021】上記第一接合部31の周面は、各突起部5
3の全体が殆どがたつきなく嵌まる大きさの嵌合凹部3
8を備えるもので、前記支持板51の透孔54に対応す
る箇所にボルトBを通す挿通孔39を設けている。
【0022】土台4は、その端面に第三接合部5を収容
する係合凹部45を備えているもので、さらに詳しく言
えば、係合凹部45は、前記両接続板52を収める平行
な一対の係止溝41と、両係止溝41の先部に連通し且
つ前記支持板51を収める窪み部42とから成る。ま
た、土台4は接続板52の丸孔56に対応する箇所に、
水平方向に貫通する差込孔43を、係止溝41に連通す
る状態で設けると共に、接続板52の受孔55の奥部に
対応する箇所に挿入孔44を設けてあり、丸孔56と差
込孔43にピンPを差し込んで仮止めを行い、受孔55
と挿入孔44にボルトBを挿通して、ナットNで固着し
てある。さらに、土台4の端部にボルトB、ナットNを
予め設けておけば、係止溝41に第三接合部5の接続板
52を嵌め込んだ際に、ボルトBの軸部が第三接合部5
の受孔55に嵌まり込んで位置決めされ、作業効率が向
上する。なお、係止溝41並びに窪み部42は丸ノコ、
差込孔43、挿入孔44はドリルを用いて形成する。
【0023】本発明の木造建築の緊結構造の第三実施形
態は、図8に示すように、基礎1と土台4の間に通気口
6を設けてあることに特徴を有するもので、通気口6の
高さを設定するために、アンカーボルトAの適宜高さ箇
所にボルトBを止め、そのボルトBの上側にスペーサー
Sを載置し、該スペーサーSの上側に底壁34を載せた
状態で締付け手段92で緊結し、最後に、底壁34と基
礎1の間、並びに土台4の端部と基礎1の間にモルタル
を流し込んで、基礎1の一部となる盛上部11を形成
し、継手具3並びに土台4を基礎1上に安定して載置し
てある。
【0024】上記した三つの実施形態は、何れも基礎1
に布基礎を用いた構造であったが、本発明の木造建築の
緊結構造の第四実施形態は、図9に示すように基礎1に
独立基礎を用いたことを特徴とし、それ以外は第三実施
形態と同一構造にしてある。傾斜地に独立基礎を形成す
る場合、基礎1の高さを設計通り寸分の狂いもなく作る
ことは困難であるので、予め基礎1を設計高さより少し
低く作って、そこからアンカーボルトAを突設しておけ
ば、底壁34より下側に設けるボルトBの高さを調整す
れば、通し柱2の長さを切断して調整することなく、施
工できる利点がある。
【0025】本発明の木造建築の緊結構造は上記実施形
態に限定されるものではない。例えば、通し柱2の切削
凹部21は円柱形状に限らず、切削工具を使って形成で
きるならば他形状、例えば第二実施形態で示した係合凹
部45と同一の形状であっても良く、この場合、継手具
3の第一接合部41は、第三接合部5と同一の形状であ
ることが肝要である。また、継手具3は第二接合部32
を第一接合部31に溶接等の手段を用いて分離不能に一
体化した構造に限らず、ボルト、ナットなどを用いて連
結して一体化した構造であっても良いし、同様に、第三
接合部5を第一接合部51にボルト、ナットを用いて連
結して一体化した構造に限らず、溶接等の手段を用いて
一体化した構造であっても良い。さらに、第三接合部3
1の形状もコ字形状に限らず、他形状、例えば支持板5
1に3枚以上の接続板52を突設する形状であっても良
いし、また、第三接合部5を接続板52のみから構成
し、接続板52の基部を第一接合部31に固着したもの
であっても良い。なお、このように第三接合部5の形状
が変わった場合は、係合凹部45もそれに対応した形状
となる。
【0026】なお、本発明の木造建築の緊結構造は、三
階建てや、設置面積の狭い二階建て、或いは通常よりも
高い二階建ての建築物等に使用することができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の木造建築の継手
具を使用すれば、第一接合部を基礎から突出するアンカ
ーボルトに締付け手段を介して緊結し、第二接合部を通
し柱に締結手段を介して緊結できるので、継手具を介し
て通し柱と基礎を緊結することができ、その上、第一接
合部内に備わる空間部に、アンカーボルトの上部並びに
締付け手段が収納されると共に、第二接合部が通し柱の
切削凹部内に嵌まり込むので、外観が全体的にすっきり
と纏まっており、従来に比べて美観が格段に向上する。
また、第二接合部を嵌め込むために、通し柱に設ける切
削凹部は、切削工具を利用して加工することができるの
で、従来のように複雑な形状の仕口を形成する必要がな
くなり、その結果、接合部分の加工作業を容易に行え
る。さらに、通し柱を基礎上に立設する作業は、第一接
合部の底壁に備える抜孔から空間部にアンカーボルトを
挿通し、空間部の横向きに開口する部分から締付け手段
を空間部に差し入れてアンカーボルトに螺合して緊結
し、また、第二接合部を通し柱の切削凹部に嵌合して締
結手段で緊結するだけなので、施工作業を容易且つ迅速
に行える。
【0028】請求項2記載の本発明の木造建築の継手具
を使用すれば、第二接合部を円柱形状に形成してあるの
で、第二接合部を通し柱に嵌め込む為には切削凹部をド
リルで加工するだけで良いので、通し柱の加工が一段と
容易になる。また、切削凹部に第二接合部を差し込むだ
けで通し柱を起立できるので、その結果、通し柱を基礎
上に立設する作業を一層容易且つ迅速に行える。
【0029】請求項3記載の本発明の木造建築の継手具
を使用すれば、第一接合部の周面に第三接合部を突設し
てあるので、その第三接合部を土台の端面に備わる係合
凹部に収め、結合手段で第三接合部に土台を緊結するだ
けで、土台を継手具を介して基礎に緊結することがで
き、その結果、施工作業を容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による木造建築の緊結構造の第一実施形
態を組み立てる状態を示す分解斜視図である。
【図2】継手具の第一接合部を基礎から突出するアンカ
ーボルトに緊結した状態を示す分解斜視図である。
【図3】第一実施形態の完成状態を示す斜視図である。
【図4】第一実施形態の緊結状態を示す一部切欠正面図
である。
【図5】本発明による木造建築の緊結構造の第二実施形
態を組み立てる状態を示す分解斜視図である。
【図6】第二実施形態の継手具の第三接合部を、土台の
端部に緊結する状態を示す分解斜視図である。
【図7】第二実施形態の継手具の第三接合部を、土台の
端部に緊結する状態を示す一部切欠平面図である。
【図8】本発明の木造建築の緊結構造の第三実施形態を
示す一部切欠正面図である。
【図9】本発明の木造建築の緊結構造の第四実施形態を
示す一部切欠正面図である。
【符号の説明】
1 基礎 2 通し柱 3 継手具 4 土台 5 第三接合部 A アンカーボルト 21 切削凹部 31 第一接合部 32 第二接合部 33 空間部 34 底壁 35 抜孔 45 係合凹部 91 締結手段 92 締付け手段 93 結合手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎(1)と通し柱(2)の間に介在す
    る継手具(3)であって、 基礎(1)から突出するアンカーボルト(A)に締付け
    手段(92)で緊結される第一接合部(31)と、第一
    接合部(31)から上方に突出し且つ通し柱(2)の下
    端面に備える切削凹部(21)に嵌め込んだ状態で締結
    手段(91)で緊結される第二接合部(32)とを備
    え、 第一接合部(31)は内部にアンカーボルト(A)の上
    部並びに該アンカーボルト(A)に捩じ込む締付け手段
    (92)を収納する為の空間部(33)を横向きに開口
    する状態で設け、締付け手段(92)で基礎(1)に押
    付けられる底壁(34)に、アンカーボルト(A)を挿
    通する為の抜孔(35)を設けてあることを特徴とする
    木造建築の継手具。
  2. 【請求項2】 第一接合部(31)が横向きに開口する
    直方体の箱型形状をなし、第二接合部(32)が円柱形
    状に形成してあることを特徴とする請求項1記載の木造
    建築の継手具。
  3. 【請求項3】 第一接合部(31)の周面に、土台
    (4)の端面に備わる係合凹部(45)に収まると共に
    結合手段(93)で緊結される第三接合部(5)を突設
    してあることを特徴とする請求項1、又は2記載の木造
    建築の継手具。
  4. 【請求項4】 基礎(1)と通し柱(2)を緊結する為
    の木造建築の緊結構造において、 基礎(1)と通し柱(2)の間に、請求項1又は2記載
    の継手具(3)を介在し、第一接合部(31)の空間部
    (33)に収納するアンカーボルト(A)の上部に、外
    部から空間部(33)に差し入れた締付け手段(92)
    を捩じ込むことによって底壁(34)を基礎(1)に押
    付ける状態で第一接合部(31)をアンカーボルト
    (A)に緊結し、第二接合部(32)を通し柱(2)の
    切削凹部(21)に嵌め込んだ状態で締結手段(91)
    で緊結してあることを特徴とする木造建築の緊結構造。
  5. 【請求項5】 基礎(1)と通し柱(2)と土台(4)
    を夫々緊結する為の木造建築の緊結構造において、 基礎(1)と通し柱(2)の間に請求項3記載の継手具
    (3)を介在し、第一接合部(31)の空間部(33)
    に収納するアンカーボルト(A)の上部に、外部から空
    間部(33)に差し入れた締付け手段(92)を捩じ込
    むことによって底壁(34)を基礎(1)に押付ける状
    態で第一接合部(31)をアンカーボルト(A)に緊結
    し、第二接合部(32)を通し柱(2)の切削凹部(2
    1)に嵌め込んだ状態で締結手段(91)で緊結し、第
    三接合部(5)を土台(4)の係合凹部(45)に収め
    る状態で結合手段(93)で緊結してあることを特徴と
    する木造建築の緊結構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002364069A (ja) * 2001-04-04 2002-12-18 Tanaka:Kk 柱固定金物及びその製造方法
JP2007100434A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Act:Kk 柱脚金物
JP2009249935A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Act Co Ltd 建築用の接合金物
JP2009281090A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Yoshikuni Okura 木造建築物の基礎構造

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