JP2581699Y2 - 大引の支持装置 - Google Patents

大引の支持装置

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JP2581699Y2
JP2581699Y2 JP1992062808U JP6280892U JP2581699Y2 JP 2581699 Y2 JP2581699 Y2 JP 2581699Y2 JP 1992062808 U JP1992062808 U JP 1992062808U JP 6280892 U JP6280892 U JP 6280892U JP 2581699 Y2 JP2581699 Y2 JP 2581699Y2
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幸雄 村山
政彦 堀川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、主としてプレハブ住
宅に用いられる大引の支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プレハブ住宅における大引の支持
装置としては、コンクリート基礎上に設置された土台を
用いてその大引を支持することが行われている。即ち、
図7で示すように、まず、コンクリート基礎(1)の上
に、角型鋼管からなる独立柱(2)が立設しているもの
において、その独立柱(2)側方のコンクリート基礎
(1)の天端に沿って木製の土台(3)(3)を設置
し、独立柱()を挟む一対の土台(3)(3)の側面
に跨がって、添板(4)を釘打ち等して固定している。
そして、この添板(4)の前記独立柱()に対応する
部分に、図8で示すように、切欠(5)を形成するとと
もに、この切欠(5)部分に、大引(6)端部の切欠部
(7)を嵌合させて、相欠き継ぎ状にしてその大引
(6)端部を接続するようにしている。
【0003】また、上記のように土台(3)を用いてい
ない場合には、図9のように、独立柱(2)に対応して
コンクリートブロック(8)を設置するとともに、この
コンクリートブロック(8)上に固定した鋼製束(9)
(又は木製束)の上に、大引(6)を載せて支持するよ
うにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記の従来技術におい
て、土台(3)へ固定した添板(4)によって大引
(6)を支持するものにおいては、添板(4)の取付
け、同じく添板(4)の切欠といった現場作業が必要で
あり、このために作業工数が多くなる欠点がある。特
に、添板(4)の切欠は、現場作業で行うため作業に手
間を要するとともに、その切欠加工のために切屑が現場
に散乱するといった不都合がある。また、上記のように
添板(4)は、独立柱(2)を挟んで各土台(3)
(3)に跨がって比較的長い範囲で固定しなければなら
ず、その固定のための作業も手間を要するという欠点が
ある。
【0005】他方、前記束(9)で固定するものでは、
束(9)を支持するためのコンクリートブロック(8)
の搬入及び設置、その束(9)の固定といった作業が必
要であり、いずれにしても作業工数が増大するととも
に、大引(6)は束(9)に釘或いはビス等で固定され
ているとはいっても、コンクリートブロック(8)は地
盤側へ確実に定着されている訳ではないので、上方から
の荷重は支えることはできるが、浮き上がりに対しては
抵抗できないといった欠点がある。
【0006】この考案は、このような従来の欠点を解消
して、現場施工の作業が容易で、かつ、荷重及び浮き上
がりに対しても充分に対応することができるようにした
大引用の支持装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この考案では、平面から見てコの字型の大引嵌合部
を備えた支持具の背面側に、左右一対の嵌合片からなる
柱嵌合部が設けられ、その嵌合部が柱の側面に側方から
嵌合されてその側面に固定されるとともに、前記大引嵌
合部には、大引端部が嵌合されて、この嵌合部へその大
引が固定されてなることを特徴とする。
【0008】上記において、柱嵌合部に弾性支持片を設
けて、より確実に柱側へ保持させるようにすることが考
えられる。
【0009】
【作用】上記構成によれば、支持具を柱の側面に固定す
るから、比較的容易にその柱へ取付けられるとともに、
大引もその嵌合部分へ嵌合して固定するから、全体とし
て従来のものに比較して作業が容易で短時間で作業を行
うことができる。また、大引支持具は、柱側へ固定され
て、その柱を介して基礎側に連結されているので、浮き
上がりに対しても支えることができる。
【0010】
【実施例】この考案の実施例を示す図1〜図3におい
て、(11)はコンクリート基礎であり、このコンクリ
ート基礎(11)上に、鋼管製の独立柱(12)下端
が、その下端に取付けた水平なエンドプレート(13)
を介して、基礎(11)より突出するアンカーボルト
(14)へ固定されている。そして、この独立柱(1
2)の側面に、基礎(11)と直交方向に配置される大
引(15)用の支持具(16)が固定されている。
【0011】上記支持具(16)は、図2でも示すよう
に、平面から見てコの字型に形成された大引嵌合部(1
7)を有し、その大引嵌合部(17)の中央片(18)
の背面に、前記独立柱(12)の幅に略適合する間隔を
おいて、一対の嵌合片(19)(19)を一体に突設し
て柱嵌合部(20)を形成している。この柱嵌合部(2
0)は、その一部を大引嵌合部(17)の中央片(1
8)で兼用しており、これによって、平面から見て概略
コの字型に形成するとともに、その中央片(18)に、
取付け用のビス穴(21)を形成している。他方、大引
嵌合部(17)の互いに平行な側片(22)(22)
に、大引を固定するためのビス穴(23)を形成してい
る。
【0012】上記において、支持具(16)は、合成樹
脂によって一体に形成されるが、大引嵌合部(17)の
側片(22)(22)は、その上端部の内側コーナー部
を傾斜状に切欠して、面取り(24)(24)を行って
いる。
【0013】上記大引支持具(16)は、図1及び図3
で示すように、柱嵌合部(20)を、大引(15)端部
に対面する柱(12)の側面に嵌合して設置するととも
に、前記中央片(18)のビス穴(21)へ挿し込んだ
ビス(25)によって、この独立柱(12)側面へ固定
する。この状態で、大引嵌合部(17)へ、大引(1
5)の端部を挿入して嵌合させるとともに、その大引
(15)を、前記基礎(11)上に設置し、側片(2
2)(22)のビス穴(23)へ外側から挿し込んだビ
スによって、この大引(15)端部を固定するものであ
る。前記側片(22)(22)上端の面取り部(24)
は、このような大引(15)の上方からの落し込みを容
易にするためのものである。
【0014】なお、前記柱嵌合部(20)は、独立柱
(12)へ嵌合させた状態で脱落しないような大きさに
形成されるが、柱(12)及びこの嵌合部(20)の誤
差を考慮して、嵌合片(19)(19)に、図4のよう
に切欠を介して内方へ僅かに突出させた弾性支持片(2
7)を形成している。これにより、この弾性支持片(2
7)が、独立柱(12)の側面に弾性的に当接し、その
弾性力によって脱落しないよう保持し、この状態で、そ
の柱(12)へのビス留め作業を、手で支えておくこと
なく容易に作業できる。
【0015】図5及び図6は、大引嵌合部(17)に加
えて、更に、柱(12)両側に土台(28)を設ける場
合において、その土台(28)への固定をも兼ねるよう
にしたもので、前記大引嵌合部(17)の側片(20)
(20)の外側面に、それぞれ土台支持片(29)(2
9)を一体に突出させ、柱(12)の互いに対向する側
面に取付けた一対の大引支持部(17)(17)のそれ
らの土台支持片(29)(29)を互いに対向させて、
その支持片(29)(29)間に、土台(28)を介在
させて同様にビス等の手段によって、この土台(29)
を支持させるものである。
【0016】
【考案の効果】この考案によれば、予め形成された大引
支持具を柱の側面に固定するだけで良く、その場合の固
定は例えばタッピングビス等によって簡単に取付けるこ
とができるから、従来のように、土台の添板に切欠を形
成する必要がなく、或いは、コンクリートブロックを設
置して束を設置するといった作業が不要であり、従来の
ものよりもはるかに容易に支持部分の取付け作業を行う
ことができる。また、切欠を行うもののように現場に切
屑が散乱するといった不都合がない。加えて、大引は、
その支持具から柱を介して基礎側に連結されているの
で、浮き上がりにも対処することができるという効果が
ある。さらに、左右一対の嵌合片からなる柱嵌合部は、
柱の取付け後においても、その柱の側方から嵌合して取
り付けることが出来、従って、柱と同時若しくは柱の取
付け前に取り付けなければならないといった作業手順に
制約がない。加えて、柱嵌合部自体は、柱を支持するも
のではないので、構造体を支持するだけの強度は不要で
あり、通常のプラスチック材等により安価に製作するこ
とが出来る。
【0017】また、上記大引支持具は、その大引嵌合部
の背面側に柱への嵌合部を形成しておくことにより、そ
の嵌合部を柱へ嵌合させることによって仮付けし、この
状態でビス留め作業等を行うことによって、その支持部
を手で支えながらビス留め作業を行う必要がなく、作業
が容易となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示す大引支持部分の要部横
断平面図である。
【図2】大引支持具の斜視図である。
【図3】柱へ取付けた大引支持具への大引の取付け方法
を示す要部の斜視図である。
【図4】大引支持具の要部の拡大横断面図である。
【図5】この考案の別の実施例を示す大引支持部分の横
断平面図である。
【図6】同じく大引支持具の斜視図である。
【図7】従来の大引の支持装置の斜視図である。
【図8】図7の支持装置への大引の取付け方法を示す要
部の斜視図である。
【図9】束を用いた従来の大引の支持構造を示す要部の
斜視図である。
【符号の説明】
(12) 独立柱 (15) 大引 (16) 大引支持具 (17) 大引嵌合部(19) 嵌合片 (20) 柱嵌合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 牧田 正行 大阪市北区中之島6丁目2番27号 積水 ハウス株式会社内 (56)参考文献 実開 平1−100816(JP,U) 実公 昭57−39442(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 5/02 E04B 1/58 508 E04F 15/00 E04B 1/26

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面から見てコの字型の大引嵌合部を備
    えた支持具の背面側に、左右一対の嵌合片からなる柱嵌
    合部が設けられ、その嵌合部が柱の側面に側方から嵌合
    されてその側面に固定されるとともに、前記大引嵌合部
    には、大引端部が嵌合されて、この嵌合部へその大引が
    固定されてなることを特徴とする大引の支持装置。
  2. 【請求項2】 柱への嵌合部にその柱の側面に弾性的に
    当接してその嵌合部を支持する弾性支持片を設けた請求
    項2記載の大引の支持装置。
JP1992062808U 1992-08-13 1992-08-13 大引の支持装置 Expired - Fee Related JP2581699Y2 (ja)

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JPH0630309U JPH0630309U (ja) 1994-04-19
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JPH01100816U (ja) * 1987-12-24 1989-07-06

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