JPH11145932A - マルチレート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システムにおける送信装置および受信装置並びにマルチレート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システム - Google Patents
マルチレート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システムにおける送信装置および受信装置並びにマルチレート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システムInfo
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- JPH11145932A JPH11145932A JP30218297A JP30218297A JPH11145932A JP H11145932 A JPH11145932 A JP H11145932A JP 30218297 A JP30218297 A JP 30218297A JP 30218297 A JP30218297 A JP 30218297A JP H11145932 A JPH11145932 A JP H11145932A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 多重数可変のマルチレート化遅延多重方式に
よるスペクトル直接拡散通信システムにおいて、送信電
力の一定化を行う場合に、出力変動を小さく抑え、制御
動作を可及的に早く行うようにした当該システムを提供
する。 【解決手段】 変調器19の後に、利得可変増幅器21
を用い、電力増幅部23の出力を検波した検波信号にも
とづいて生成されるコントロール信号により利得を制御
する。検波・コントロール部21cで遅延多重拡散信号
のRF出力をダイオード検波し、積分器により平均電力
を求め、比較電圧と比較することにより生成するコント
ロール信号で、利得可変増幅器21の出力を比較電圧と
等しくするが、この際、1重/多重部分を示す制御信号
によって、検波・コントロール部21cにおける積分の
時定数を一定時間だけ小さくする。その結果、多重化切
り換え部分において、急速に電力制御が行える。
よるスペクトル直接拡散通信システムにおいて、送信電
力の一定化を行う場合に、出力変動を小さく抑え、制御
動作を可及的に早く行うようにした当該システムを提供
する。 【解決手段】 変調器19の後に、利得可変増幅器21
を用い、電力増幅部23の出力を検波した検波信号にも
とづいて生成されるコントロール信号により利得を制御
する。検波・コントロール部21cで遅延多重拡散信号
のRF出力をダイオード検波し、積分器により平均電力
を求め、比較電圧と比較することにより生成するコント
ロール信号で、利得可変増幅器21の出力を比較電圧と
等しくするが、この際、1重/多重部分を示す制御信号
によって、検波・コントロール部21cにおける積分の
時定数を一定時間だけ小さくする。その結果、多重化切
り換え部分において、急速に電力制御が行える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル拡散通
信に関し、より詳細には、多重数を可変とした(マルチ
レート化)スペクトル直接拡散多重通信において、送信
電力を一定とした当該通信システムに関するものであ
る。
信に関し、より詳細には、多重数を可変とした(マルチ
レート化)スペクトル直接拡散多重通信において、送信
電力を一定とした当該通信システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、スペクトル拡散通信方式は、新し
い通信方式として、注目されている。一般のデータ通信
に用いられる変調方式は、狭帯域変調方式であり、比較
的小型の回路で実現できるが、室内(オフィス、工場
等)のように、マルチパスや狭帯域の有色雑音に対して
は弱いという欠点をもつ。これに対して、スペクトル拡
散通信方式は、データのスペクトルを拡散符号によって
拡散し、広帯域で伝送するため、これらの欠点を解消で
きるという利点をもつ。
い通信方式として、注目されている。一般のデータ通信
に用いられる変調方式は、狭帯域変調方式であり、比較
的小型の回路で実現できるが、室内(オフィス、工場
等)のように、マルチパスや狭帯域の有色雑音に対して
は弱いという欠点をもつ。これに対して、スペクトル拡
散通信方式は、データのスペクトルを拡散符号によって
拡散し、広帯域で伝送するため、これらの欠点を解消で
きるという利点をもつ。
【0003】しかし、反面、データの伝送速度に対し
て、幅広い帯域を必要とするため、高速のデータ伝送は
困難であった。例えば、11チップの拡散符号で拡散し
て伝送する場合でQPSK(Quadrature Phase Shift K
eying)変調を用いて伝送する場合を考えると、2Mb
psのデータ伝送に対して、22MHzの帯域が必要と
なる。もし、10Mbpsのデータを送る場合には、1
10MHzの帯域が必要になることになる。しかも、無
線で伝送できる帯域は限られているので、この面からも
高速データの伝送を困難なものとしていた。
て、幅広い帯域を必要とするため、高速のデータ伝送は
困難であった。例えば、11チップの拡散符号で拡散し
て伝送する場合でQPSK(Quadrature Phase Shift K
eying)変調を用いて伝送する場合を考えると、2Mb
psのデータ伝送に対して、22MHzの帯域が必要と
なる。もし、10Mbpsのデータを送る場合には、1
10MHzの帯域が必要になることになる。しかも、無
線で伝送できる帯域は限られているので、この面からも
高速データの伝送を困難なものとしていた。
【0004】そこで、限られた帯域で高速伝送を行う手
段として、拡散した信号を遅延して多重する方式(以
下、遅延多重方式、と呼ぶ)が提案されている(特開平
9−55714号公報、参照)。この方式を用いること
によって、限られた帯域で高速伝送ができるようにな
る。先程の例(2Mbpsデータ、22MHz帯域)で
は、特開平9−55714号公報開示の方法を用いた場
合、同じ帯域で2多重すると4Mbpsのデータが、5
多重すると10Mbpsのデータ通信ができるようにな
る。
段として、拡散した信号を遅延して多重する方式(以
下、遅延多重方式、と呼ぶ)が提案されている(特開平
9−55714号公報、参照)。この方式を用いること
によって、限られた帯域で高速伝送ができるようにな
る。先程の例(2Mbpsデータ、22MHz帯域)で
は、特開平9−55714号公報開示の方法を用いた場
合、同じ帯域で2多重すると4Mbpsのデータが、5
多重すると10Mbpsのデータ通信ができるようにな
る。
【0005】図16は、従来、提案されている遅延多重
方式に用いる回路の一例を示すブロック図である。図1
6において、データ発生部110で発生したデータは、
差動符号化部111で差動符号化され、その後、S/P
変換部112で多重する数にパラレル変換される。その
後、パラレルデータは、各乗算部(113−1〜113
−4)でPN発生器114からのPN符号をかけて拡散
された後に、遅延素子(115−1〜115−4)に
て、各々遅延する。次に、遅延されたデータを合波器1
16で合波して、多値のデジタル信号になり、変調器1
19にて発振器120の発振が変調されて、周波数変換
部122、電力増幅部123等を経て、送信される。こ
の結果、限られた帯域での高速伝送が可能になる。
方式に用いる回路の一例を示すブロック図である。図1
6において、データ発生部110で発生したデータは、
差動符号化部111で差動符号化され、その後、S/P
変換部112で多重する数にパラレル変換される。その
後、パラレルデータは、各乗算部(113−1〜113
−4)でPN発生器114からのPN符号をかけて拡散
された後に、遅延素子(115−1〜115−4)に
て、各々遅延する。次に、遅延されたデータを合波器1
16で合波して、多値のデジタル信号になり、変調器1
19にて発振器120の発振が変調されて、周波数変換
部122、電力増幅部123等を経て、送信される。こ
の結果、限られた帯域での高速伝送が可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなスペクトル
拡散を用いた通信システムは、送信信号が、1,−1で
あり、これを多重すると多重後に多重部では、多値を取
る。例えば、5多重においては、−5,−3,−1,
1,3,5の値を取る。これを図17に示す。図17に
示すように、多重後の演算値は、1重部と多重部で、大
きく異なってしまう。一方、通信システムでは、通常、
通信帯域であるRF帯域まで、周波数変換して送信する
が、その場合、この演算値である、1重部の1,−1
と、5多重部の、−5,−3,−1,1,3,5では、
送信出力が1重部と多重部で同一とならなくなってしま
う状態になっていた。ところで、日本のスペクトル拡散
を用いた通信には、現状日本の帯域では、ISM(Indu
strial Scientifie Medical)帯域を用いた通信システ
ムが、特定小電力の通信システムとして認められてお
り、RCR−STD−33(RCR:Researeh and Dev
elopment Center for Radio System)として、規格化さ
れいる。
拡散を用いた通信システムは、送信信号が、1,−1で
あり、これを多重すると多重後に多重部では、多値を取
る。例えば、5多重においては、−5,−3,−1,
1,3,5の値を取る。これを図17に示す。図17に
示すように、多重後の演算値は、1重部と多重部で、大
きく異なってしまう。一方、通信システムでは、通常、
通信帯域であるRF帯域まで、周波数変換して送信する
が、その場合、この演算値である、1重部の1,−1
と、5多重部の、−5,−3,−1,1,3,5では、
送信出力が1重部と多重部で同一とならなくなってしま
う状態になっていた。ところで、日本のスペクトル拡散
を用いた通信には、現状日本の帯域では、ISM(Indu
strial Scientifie Medical)帯域を用いた通信システ
ムが、特定小電力の通信システムとして認められてお
り、RCR−STD−33(RCR:Researeh and Dev
elopment Center for Radio System)として、規格化さ
れいる。
【0007】この規格には使用できる帯域、電力等の物
理的な規格が決められており、送信出力についても、申
請した出力値に対して、その出力を守ることが規定され
ている(但し、いくつかの許容誤差がある)。このた
め、多重したままの値を同一増幅率で、増幅して出力す
ると、この規格に収まらない危険性を有している。ま
た、システム自体も、1重部分/多重部分で同一電力で
あることが、送信系の高出力アンプや、受信系のアンプ
にとっても望ましく、これらの条件を満足しないままシ
ステムを用いることが問題となっていた。
理的な規格が決められており、送信出力についても、申
請した出力値に対して、その出力を守ることが規定され
ている(但し、いくつかの許容誤差がある)。このた
め、多重したままの値を同一増幅率で、増幅して出力す
ると、この規格に収まらない危険性を有している。ま
た、システム自体も、1重部分/多重部分で同一電力で
あることが、送信系の高出力アンプや、受信系のアンプ
にとっても望ましく、これらの条件を満足しないままシ
ステムを用いることが問題となっていた。
【0008】また、当該通信システムにおける別の回路
方式を図18及び図19に示す。図18において、上述
した図16に示す回路との相違は、多重数の違いと、付
加的な手段として検波・コントロール部121cと利得
可変増幅器121をさらに備えた点にある。また、図1
9は、拡散,遅延,加算演算をデジタルで行うようにす
るために、図18の構成を変更したもので、それぞれデ
ジタル動作を行う乗算器113′−1〜113′−5,
遅延素子115′−1〜115′−5及び演算部117
を用い遅延多重化した後で、D/A変換部118でD/
A変換して変調器119へ入力するという手段をとって
いるが、その点を除き図18と変わりがない。図18,
図19に示すように、通信システムによっては、送信系
の電力を検知し、送信出力を一定に制御する検波・コン
トロール部121cからの制御信号で利得を変える利得
可変増幅器121を有するものがある。これは、素子間
のばらつき,温度特性,素子の経年変化になる出力低下
等のシステムのばらつきをなくし、一定の出力にするた
めのもので変調器119の後に利得可変増幅器121を
設ける。そして、通常、検波・コントロール部121c
は、変調器119後のRF信号かIF信号部分にて電力
を検波して、被制御信号として検出し、これをもとに検
波後の電力を一定に保つように利得可変増幅器121を
コントロールしている。
方式を図18及び図19に示す。図18において、上述
した図16に示す回路との相違は、多重数の違いと、付
加的な手段として検波・コントロール部121cと利得
可変増幅器121をさらに備えた点にある。また、図1
9は、拡散,遅延,加算演算をデジタルで行うようにす
るために、図18の構成を変更したもので、それぞれデ
ジタル動作を行う乗算器113′−1〜113′−5,
遅延素子115′−1〜115′−5及び演算部117
を用い遅延多重化した後で、D/A変換部118でD/
A変換して変調器119へ入力するという手段をとって
いるが、その点を除き図18と変わりがない。図18,
図19に示すように、通信システムによっては、送信系
の電力を検知し、送信出力を一定に制御する検波・コン
トロール部121cからの制御信号で利得を変える利得
可変増幅器121を有するものがある。これは、素子間
のばらつき,温度特性,素子の経年変化になる出力低下
等のシステムのばらつきをなくし、一定の出力にするた
めのもので変調器119の後に利得可変増幅器121を
設ける。そして、通常、検波・コントロール部121c
は、変調器119後のRF信号かIF信号部分にて電力
を検波して、被制御信号として検出し、これをもとに検
波後の電力を一定に保つように利得可変増幅器121を
コントロールしている。
【0009】この制御動作は、本来はシステムのばらつ
きを吸収するためのものであるので、ノイズ等でばらつ
かないように積分の時定数は比較的長く取っている。こ
の回路において、1重部/多重部をもつ信号を入力した
場合の特性を図20に示す。図20(A)は、利得可変
増幅器121の入力側の出力電力変化を示し、図20
(C)は、利得を可変制御した場合の出力を示す。図2
0(B)は、上述した積分の時定数を比較的長く取った
場合のコントロール電圧を示す。図20(C)に示すよ
うに、かなりの時間経過後においては、送信電力は一定
になるように保たれるが、過渡期において、積分区間
分、送信出力が大きく増大してしまう問題点を有してい
た。
きを吸収するためのものであるので、ノイズ等でばらつ
かないように積分の時定数は比較的長く取っている。こ
の回路において、1重部/多重部をもつ信号を入力した
場合の特性を図20に示す。図20(A)は、利得可変
増幅器121の入力側の出力電力変化を示し、図20
(C)は、利得を可変制御した場合の出力を示す。図2
0(B)は、上述した積分の時定数を比較的長く取った
場合のコントロール電圧を示す。図20(C)に示すよ
うに、かなりの時間経過後においては、送信電力は一定
になるように保たれるが、過渡期において、積分区間
分、送信出力が大きく増大してしまう問題点を有してい
た。
【0010】この発明は、こうした従来技術における問
題点に鑑みてなされたもので、多重数が変わるマルチレ
ート化した遅延多重化方式によるスペクトル直接拡散通
信システムにおいて、送信電力の一定化を行う場合に、
出力変動を小さく抑え、制御動作を可及的に早く行うよ
うにした当該システムを提供することをその解決すべき
課題とする。
題点に鑑みてなされたもので、多重数が変わるマルチレ
ート化した遅延多重化方式によるスペクトル直接拡散通
信システムにおいて、送信電力の一定化を行う場合に、
出力変動を小さく抑え、制御動作を可及的に早く行うよ
うにした当該システムを提供することをその解決すべき
課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、同一
の拡散符号で直接拡散した信号それぞれを任意のチップ
数ずつ遅延させた複数系列の信号を多重する遅延多重化
手段と、該遅延多重化手段による多重化後の信号を変調
し、帯域変換し送信信号を生成する送信処理手段とを備
え、1重部分と所定数の多重部分を持ったフォーマット
でマルチレートの送信信号の生成動作を行うマルチレー
ト化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システムにお
ける送信装置において、送信電力を一定にコントロール
するコントロール手段を設け、該コントロール手段は前
記フォーマットの多重数に応じた制御動作を行うことを
特徴としたものである。
の拡散符号で直接拡散した信号それぞれを任意のチップ
数ずつ遅延させた複数系列の信号を多重する遅延多重化
手段と、該遅延多重化手段による多重化後の信号を変調
し、帯域変換し送信信号を生成する送信処理手段とを備
え、1重部分と所定数の多重部分を持ったフォーマット
でマルチレートの送信信号の生成動作を行うマルチレー
ト化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システムにお
ける送信装置において、送信電力を一定にコントロール
するコントロール手段を設け、該コントロール手段は前
記フォーマットの多重数に応じた制御動作を行うことを
特徴としたものである。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記コントロール手段は、前記フォーマットによる
多重数信号により多重化の動作が切り替えられる場合
に、該多重数信号に応じて制御動作を変更し、各多重数
について、相互間の送信電力を一定にすることを特徴と
したものである。
て、前記コントロール手段は、前記フォーマットによる
多重数信号により多重化の動作が切り替えられる場合
に、該多重数信号に応じて制御動作を変更し、各多重数
について、相互間の送信電力を一定にすることを特徴と
したものである。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記送信処理手段における出力送信電力を検
知する検知手段と、前記コントロール手段として前記送
信処理手段のアンプ出力を前記検知手段の検知出力によ
ってコントロールする手段を設け、前記フォーマットに
よる多重切り換え信号に基づいて前記検知手段の積分の
時定数を多重切り換え時の過渡期において小さくするこ
とを特徴としたものである。
において、前記送信処理手段における出力送信電力を検
知する検知手段と、前記コントロール手段として前記送
信処理手段のアンプ出力を前記検知手段の検知出力によ
ってコントロールする手段を設け、前記フォーマットに
よる多重切り換え信号に基づいて前記検知手段の積分の
時定数を多重切り換え時の過渡期において小さくするこ
とを特徴としたものである。
【0014】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記送信処理手段における出力送信電力を検知する
検知手段と、前記コントロール手段として前記送信処理
手段のアンプ出力を前記検知手段の検知出力によってコ
ントロールする手段を設け、前記フォーマットによる1
重部信号および前記フォーマットによる多重切り換え信
号に基づいて前記検知手段の積分の時定数を多重切り換
え時の過渡期において、小さくすることを特徴としたも
のである。
て、前記送信処理手段における出力送信電力を検知する
検知手段と、前記コントロール手段として前記送信処理
手段のアンプ出力を前記検知手段の検知出力によってコ
ントロールする手段を設け、前記フォーマットによる1
重部信号および前記フォーマットによる多重切り換え信
号に基づいて前記検知手段の積分の時定数を多重切り換
え時の過渡期において、小さくすることを特徴としたも
のである。
【0015】請求項5の発明は、請求項1ないし4いず
れか1の発明において、前記送信処理手段における出力
送信電力を検知する検知手段と、前記送信処理手段のア
ンプ出力を前記検知手段の検知出力によってコントロー
ルする前記コントロール手段と、該コントロール手段か
らのコントロール信号の大きさを前記フォーマットによ
る多重化信号に基づいて変換する手段を設けることを特
徴としたものである。
れか1の発明において、前記送信処理手段における出力
送信電力を検知する検知手段と、前記送信処理手段のア
ンプ出力を前記検知手段の検知出力によってコントロー
ルする前記コントロール手段と、該コントロール手段か
らのコントロール信号の大きさを前記フォーマットによ
る多重化信号に基づいて変換する手段を設けることを特
徴としたものである。
【0016】請求項6の発明は、請求項1ないし5のい
ずれか1の発明において、前記遅延多重化手段にデジタ
ル演算を用いる場合に、前記コントロール手段の一手段
として、前記デジタル演算における多重化データへの乗
数の変更を前記フォーマットによる多重数信号に応じて
行い、1重を含む各多重数間において、その平均振幅が
平方根で等しくなるようにすることを特徴としたもので
ある。
ずれか1の発明において、前記遅延多重化手段にデジタ
ル演算を用いる場合に、前記コントロール手段の一手段
として、前記デジタル演算における多重化データへの乗
数の変更を前記フォーマットによる多重数信号に応じて
行い、1重を含む各多重数間において、その平均振幅が
平方根で等しくなるようにすることを特徴としたもので
ある。
【0017】請求項7の発明は、請求項1ないし5のい
ずれか1の発明において、前記遅延多重化手段にデジタ
ル演算を用いる場合に、前記コントロール手段の一手段
として、前記デジタル演算結果の多重化データにより参
照する数値テーブルを用い、前記フォーマットによる多
重数信号に応じ前記数値テーブルの変更を行うことによ
り送信電力の一定化を行うデータを出力させることを特
徴としたものである。
ずれか1の発明において、前記遅延多重化手段にデジタ
ル演算を用いる場合に、前記コントロール手段の一手段
として、前記デジタル演算結果の多重化データにより参
照する数値テーブルを用い、前記フォーマットによる多
重数信号に応じ前記数値テーブルの変更を行うことによ
り送信電力の一定化を行うデータを出力させることを特
徴としたものである。
【0018】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、前記数値テーブルを、該数値テーブル参照後のデー
タをD/A変換するD/Aコンバータに与える数値が離
散値においても、変換後の送信電力を一定とする数値を
もつものとして多重数ごとに用意し、前記フォーマット
による多重数信号に応じ前記数値テーブルを選択するこ
とを特徴としたものである。
て、前記数値テーブルを、該数値テーブル参照後のデー
タをD/A変換するD/Aコンバータに与える数値が離
散値においても、変換後の送信電力を一定とする数値を
もつものとして多重数ごとに用意し、前記フォーマット
による多重数信号に応じ前記数値テーブルを選択するこ
とを特徴としたものである。
【0019】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、11チップのバーカー符号を多重して8ビットのD
/Aコンバータを用いる場合に、前記数値テーブルの各
テーブルに用意される数値を、 1多重 −38,38 2多重 −54,0,54 3多重 −66,−22,22,66 4多重 −76,−38,0,38,76 5多重 −85,−51,−17,17,51,85 とすることを特徴としたものである。
て、11チップのバーカー符号を多重して8ビットのD
/Aコンバータを用いる場合に、前記数値テーブルの各
テーブルに用意される数値を、 1多重 −38,38 2多重 −54,0,54 3多重 −66,−22,22,66 4多重 −76,−38,0,38,76 5多重 −85,−51,−17,17,51,85 とすることを特徴としたものである。
【0020】請求項10の発明は、拡散符号で拡散した
信号を、任意のチップ数ずつ遅延した複数系列の信号を
所定数で多重した多重部分と1重部分とを持ったフォー
マットでマルチレート化し、送信出力が多重数に関わら
ず同一になるように制御された信号を受信する受信処理
手段を有し、該受信処理手段における受信時の利得調整
を相関出力値を用いて行うマルチレート化遅延多重方式
スペクトル直接拡散通信システムにおける受信装置にお
いて、利得調整のコントロール信号を生成するために前
記相関出力値と比較される基準比較値を前記フォーマッ
トによる多重切り換え部分からその多重数の電力比に応
じた比較値に設定することを特徴としたものである。
信号を、任意のチップ数ずつ遅延した複数系列の信号を
所定数で多重した多重部分と1重部分とを持ったフォー
マットでマルチレート化し、送信出力が多重数に関わら
ず同一になるように制御された信号を受信する受信処理
手段を有し、該受信処理手段における受信時の利得調整
を相関出力値を用いて行うマルチレート化遅延多重方式
スペクトル直接拡散通信システムにおける受信装置にお
いて、利得調整のコントロール信号を生成するために前
記相関出力値と比較される基準比較値を前記フォーマッ
トによる多重切り換え部分からその多重数の電力比に応
じた比較値に設定することを特徴としたものである。
【0021】請求項11の発明は、拡散符号で拡散した
信号を、任意のチップ数ずつ遅延した複数系列の信号を
所定数で多重した多重部分と1重部分とを持ったフォー
マットでマルチレート化し、送信出力が多重数に関わら
ず同一になるように制御された信号を受信する受信処理
手段を有し、該受信処理手段における受信時の利得調整
を相関出力値を用いて行うマルチレート化遅延多重方式
スペクトル直接拡散通信システムにおける受信装置にお
いて、利得調整のコントロール信号を生成するために用
いる基準比較値と比較される前記相関出力値として前記
フォーマットによる多重切り換え部分から受信信号とし
て得られた相関信号をその多重数の電力比に応じて変換
した相関出力値を用いることを特徴としたものである。
信号を、任意のチップ数ずつ遅延した複数系列の信号を
所定数で多重した多重部分と1重部分とを持ったフォー
マットでマルチレート化し、送信出力が多重数に関わら
ず同一になるように制御された信号を受信する受信処理
手段を有し、該受信処理手段における受信時の利得調整
を相関出力値を用いて行うマルチレート化遅延多重方式
スペクトル直接拡散通信システムにおける受信装置にお
いて、利得調整のコントロール信号を生成するために用
いる基準比較値と比較される前記相関出力値として前記
フォーマットによる多重切り換え部分から受信信号とし
て得られた相関信号をその多重数の電力比に応じて変換
した相関出力値を用いることを特徴としたものである。
【0022】請求項12の発明は、請求項1ないし9の
いずれか1記載の送信装置と、請求項10又は11記載
の受信装置と有するマルチレート化遅延多重方式スペク
トル直接拡散通信システムを構成するものである。
いずれか1記載の送信装置と、請求項10又は11記載
の受信装置と有するマルチレート化遅延多重方式スペク
トル直接拡散通信システムを構成するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の第1の実施形態
としてのマルチレート化遅延多重方式スペクトル直接拡
散通信システムの送信装置を示す。ここでは、従来例の
図18に対応するもので、変調器19の後に、利得可変
増幅器21を用い、電力増幅部23の出力を検波した検
波信号にもとづいて生成されるコントロール信号により
利得可変増幅器21をコントロールする。それは、検波
・コントロール部21cにおいて行われ、通常、検波
は、ダイオード等によって検波し、積分器等により平均
電力を電圧として求め、比較電圧と比較することにより
生成するコントロール信号で、利得可変増幅器21の出
力が比較電圧と同一になるようにコントロールする。コ
ントロール信号の生成に際しては、制御信号によって、
検波・コントロール部21cにおける積分の時定数を一
定時間だけ短くすることを特徴とする。
としてのマルチレート化遅延多重方式スペクトル直接拡
散通信システムの送信装置を示す。ここでは、従来例の
図18に対応するもので、変調器19の後に、利得可変
増幅器21を用い、電力増幅部23の出力を検波した検
波信号にもとづいて生成されるコントロール信号により
利得可変増幅器21をコントロールする。それは、検波
・コントロール部21cにおいて行われ、通常、検波
は、ダイオード等によって検波し、積分器等により平均
電力を電圧として求め、比較電圧と比較することにより
生成するコントロール信号で、利得可変増幅器21の出
力が比較電圧と同一になるようにコントロールする。コ
ントロール信号の生成に際しては、制御信号によって、
検波・コントロール部21cにおける積分の時定数を一
定時間だけ短くすることを特徴とする。
【0024】本実施形態においては、1重/多重部分を
示す制御信号により、この時定数を一定時間だけ小さく
する。その結果、切り換え部分において、急速に電力制
御が行えるようになる。この制御信号は、送信部で、多
重切り換えを行っている回路部分、あるいはそれをコン
トロールしている上位層からの信号を利用することがで
きる。また、時定数の切り換えには、容量の違うコンデ
ンサを切り換える等の手段にて容易に実現できる。ま
た、切り換えを行っているこの一定時間は、短くした時
定数によって安定化する時間を考慮して、実験等によっ
て決められる。
示す制御信号により、この時定数を一定時間だけ小さく
する。その結果、切り換え部分において、急速に電力制
御が行えるようになる。この制御信号は、送信部で、多
重切り換えを行っている回路部分、あるいはそれをコン
トロールしている上位層からの信号を利用することがで
きる。また、時定数の切り換えには、容量の違うコンデ
ンサを切り換える等の手段にて容易に実現できる。ま
た、切り換えを行っているこの一定時間は、短くした時
定数によって安定化する時間を考慮して、実験等によっ
て決められる。
【0025】この時の制御結果について図2に示す。図
2(A)には利得可変増幅器21の入力側の電力変化を
示し、図2(B)に上述した積分の時定数を小さく(積
分区間を短く)した場合のコントロール信号の電圧の変
化を示し、図2(C)に制御された送信出力の電力の変
化を示す。図2に示されるように、従来例(図20,参
照)に比べて、多重に切り換えた後、時定数が小さく
(積分区間が短く)なったことによって、コントロール
電圧の変化が、積分の時定数の小さい分だけ過渡状態も
短くでき、出力電力もすばやく一定化できることが分か
る。この結果、多重切り換え時の課題を解決できる。こ
こでは、一重/多重の例を示したが、これは多重/多重
(例えば、2多重/5多重)でも、同様に実施できる。
また、この場合、制御信号によって、時定数を短くし、
また一定時間後、時定数を大きくしたが、1重部分の時
間が短い場合には、受信スタート時から時定数を短く
し、多重切り換え後の一定時間後に時定数を切り換える
ように制御することもできる。1重部/多重部から構成
されるデータフォーマットにおいては、1重部のデータ
部分の長さは比較的短い。時定数を短くしている場合に
は、いくぶんの安定感を欠き、多少の変動成分は残る
が、やはり一定の電力にすることができ、短い期間で
は、性能のわずかな劣化が起きる程度とすることができ
る。この結果、時定数の切り換えは1回でよくなり、制
御が簡単となる。また、制御信号も、この一定時間後に
与えることによって、コントロール電圧発生部で一定時
間をカウントする必要をなくすことができる。
2(A)には利得可変増幅器21の入力側の電力変化を
示し、図2(B)に上述した積分の時定数を小さく(積
分区間を短く)した場合のコントロール信号の電圧の変
化を示し、図2(C)に制御された送信出力の電力の変
化を示す。図2に示されるように、従来例(図20,参
照)に比べて、多重に切り換えた後、時定数が小さく
(積分区間が短く)なったことによって、コントロール
電圧の変化が、積分の時定数の小さい分だけ過渡状態も
短くでき、出力電力もすばやく一定化できることが分か
る。この結果、多重切り換え時の課題を解決できる。こ
こでは、一重/多重の例を示したが、これは多重/多重
(例えば、2多重/5多重)でも、同様に実施できる。
また、この場合、制御信号によって、時定数を短くし、
また一定時間後、時定数を大きくしたが、1重部分の時
間が短い場合には、受信スタート時から時定数を短く
し、多重切り換え後の一定時間後に時定数を切り換える
ように制御することもできる。1重部/多重部から構成
されるデータフォーマットにおいては、1重部のデータ
部分の長さは比較的短い。時定数を短くしている場合に
は、いくぶんの安定感を欠き、多少の変動成分は残る
が、やはり一定の電力にすることができ、短い期間で
は、性能のわずかな劣化が起きる程度とすることができ
る。この結果、時定数の切り換えは1回でよくなり、制
御が簡単となる。また、制御信号も、この一定時間後に
与えることによって、コントロール電圧発生部で一定時
間をカウントする必要をなくすことができる。
【0026】本発明の第2の実施形態としてのマルチレ
ート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システムに
おける送信装置を図3に示す。図3において、変調器1
9の出力を検波・コントロール部21c′に入力し検波
した信号にもとづいて生成されるコントロール信号に、
レベル変換部21tでレベル変換を行い利得可変増幅器
21への制御信号として入力するようにしている以外
は、変調器19の後に利得可変増幅器21を用いる送信
装置としての基本構成は、上述の図1の実施形態と変わ
らない。本実施形態においては、1重部/多重部の制御
信号をレベル変換部21tに入力することによって検波
・コントロール部21c′からのコントロール電圧のレ
ベルを変換することを特徴とする。上記したところで、
1重部と多重部の振幅レベルが異なることを示したが、
その振幅レベルの平均は、線形和となっているので、例
えば5多重の場合、電力の平均値は5倍となる。従っ
て、検波後の信号振幅は(√5)となる。そこで、本発
明においては、予めわかっている多重数に基づいて、検
波・コントロール部21c′から出力されるコントロー
ル電圧をその分レベル変換する手段を有する。具体的に
は、 1多重…そのまま 2多重…1/(√2) 3多重…1/(√3) 4多重…1/(√4)… となるので、その比例分だけコントロール電圧をかえる
ようにする。
ート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システムに
おける送信装置を図3に示す。図3において、変調器1
9の出力を検波・コントロール部21c′に入力し検波
した信号にもとづいて生成されるコントロール信号に、
レベル変換部21tでレベル変換を行い利得可変増幅器
21への制御信号として入力するようにしている以外
は、変調器19の後に利得可変増幅器21を用いる送信
装置としての基本構成は、上述の図1の実施形態と変わ
らない。本実施形態においては、1重部/多重部の制御
信号をレベル変換部21tに入力することによって検波
・コントロール部21c′からのコントロール電圧のレ
ベルを変換することを特徴とする。上記したところで、
1重部と多重部の振幅レベルが異なることを示したが、
その振幅レベルの平均は、線形和となっているので、例
えば5多重の場合、電力の平均値は5倍となる。従っ
て、検波後の信号振幅は(√5)となる。そこで、本発
明においては、予めわかっている多重数に基づいて、検
波・コントロール部21c′から出力されるコントロー
ル電圧をその分レベル変換する手段を有する。具体的に
は、 1多重…そのまま 2多重…1/(√2) 3多重…1/(√3) 4多重…1/(√4)… となるので、その比例分だけコントロール電圧をかえる
ようにする。
【0027】この制御動作の様子を図4に示す。図4
(A)は利得可変増幅器21の入力側の電力変化を示
し、図4(B)にコントロール電圧の変化を示し、図4
(C)に制御された送信出力の電力の変化を示す。この
場合、検波信号は、利得可変増幅器21の前の信号を用
いる。その結果、多重部分からの検波電力は、5倍とな
っている(図4(A)参照)。そこで、本実施形態にお
けるレベル変換部21tを用いて、コントロール電圧を
その分下げている(図4(B)参照)。ここで、利得可
変増幅器21は、電圧に比例して、増幅率があがるタイ
プのものとしている。その結果、利得可変増幅器21後
の出力電力は一定となり(図4(C)参照)、多重切り
換え時の課題を解決できる。また、実際の回路において
は、コントロール電圧と増幅率が、比例関係(1次特
性)にないものも多くあるので、コントロール電圧と増
幅率の特性に合わせて、コントロール電圧のレベル変換
を行うことが一般的となる。
(A)は利得可変増幅器21の入力側の電力変化を示
し、図4(B)にコントロール電圧の変化を示し、図4
(C)に制御された送信出力の電力の変化を示す。この
場合、検波信号は、利得可変増幅器21の前の信号を用
いる。その結果、多重部分からの検波電力は、5倍とな
っている(図4(A)参照)。そこで、本実施形態にお
けるレベル変換部21tを用いて、コントロール電圧を
その分下げている(図4(B)参照)。ここで、利得可
変増幅器21は、電圧に比例して、増幅率があがるタイ
プのものとしている。その結果、利得可変増幅器21後
の出力電力は一定となり(図4(C)参照)、多重切り
換え時の課題を解決できる。また、実際の回路において
は、コントロール電圧と増幅率が、比例関係(1次特
性)にないものも多くあるので、コントロール電圧と増
幅率の特性に合わせて、コントロール電圧のレベル変換
を行うことが一般的となる。
【0028】次に、本発明の第3の実施形態としてのマ
ルチレート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信シス
テムにおける送信装置を図5ないし図8を参照して説明
する。上述の第1及び第2の実施形態においては、変調
後のアナログ信号部分において処理を施していた。しか
し、回路方式によっては、拡散,遅延,加算演算をデジ
タルで行った後、D/A変換器等でアナログ変換して変
調器へ入力している場合がある。そこで、本実施形態に
おいては、D/A変換する前のデジタル信号部分におい
て、レベル変換を行う。このレベル変換に関する点以外
は、この実施形態では、従来例の図19に対応するもの
である。
ルチレート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信シス
テムにおける送信装置を図5ないし図8を参照して説明
する。上述の第1及び第2の実施形態においては、変調
後のアナログ信号部分において処理を施していた。しか
し、回路方式によっては、拡散,遅延,加算演算をデジ
タルで行った後、D/A変換器等でアナログ変換して変
調器へ入力している場合がある。そこで、本実施形態に
おいては、D/A変換する前のデジタル信号部分におい
て、レベル変換を行う。このレベル変換に関する点以外
は、この実施形態では、従来例の図19に対応するもの
である。
【0029】図5のD/A変換部18の前にある演算部
17において、デジタル信号の形でレベル変換がなされ
るが、そのために演算部17に対して、外部より多重数
に応じる制御信号が入力されている。図6は、演算部1
7のより詳細な回路構成を示す。演算部17では、各々
遅延した拡散信号を多重化するために加算する加算器1
7aと、レベル変換を行うための乗算演算部17mと、
1重部/多重部の制御信号を受け、レベル変換するとき
に乗ずる乗数の乗数発生部17iからなる。図7及び図
8は、演算機能を説明する波形図で、5多重している場
合の乗算演算部17mの演算前の波形(図7)及び演算
後の波形(図8)を示す。乗算演算部17mの前では、
5,3,1,−1,−3,−5の6値であったが、乗算
演算部17mの後には、(5/√5)k,(3/√5)
k,(1/√5)k,(−1/√5)k,(−3/√
5)k,(−5/√5)kの6値になっている。この結
果、振幅のレベル変換が行われることになる。このと
き、1重部の値は、k,−kとなる。この結果、平均電
力は1重部と多重部で等しくなる。
17において、デジタル信号の形でレベル変換がなされ
るが、そのために演算部17に対して、外部より多重数
に応じる制御信号が入力されている。図6は、演算部1
7のより詳細な回路構成を示す。演算部17では、各々
遅延した拡散信号を多重化するために加算する加算器1
7aと、レベル変換を行うための乗算演算部17mと、
1重部/多重部の制御信号を受け、レベル変換するとき
に乗ずる乗数の乗数発生部17iからなる。図7及び図
8は、演算機能を説明する波形図で、5多重している場
合の乗算演算部17mの演算前の波形(図7)及び演算
後の波形(図8)を示す。乗算演算部17mの前では、
5,3,1,−1,−3,−5の6値であったが、乗算
演算部17mの後には、(5/√5)k,(3/√5)
k,(1/√5)k,(−1/√5)k,(−3/√
5)k,(−5/√5)kの6値になっている。この結
果、振幅のレベル変換が行われることになる。このと
き、1重部の値は、k,−kとなる。この結果、平均電
力は1重部と多重部で等しくなる。
【0030】なお、kは、D/A変換器に与える信号の
量子化誤差が小さくなるように設定される。これは、比
例乗数なしに、加算後の出力を5/√5等でそのまま演
算すると、値は、2.236,1.342,0.447,
−0.447,−1.342,−2.236となり、6値
発生するが、D/A変換の場合には、整数の離散値に対
してアナログ値が対応するために、演算結果をそのまま
四捨五入すると、2,1,0,0,−1,2となって、
量子化時の誤差が大きくなり、均等に6レベルが発生し
ない。そこで、kを例えば、100程度に選べば、分解
能があがり、量子化誤差を1/100にすることができ
る。このkは、D/A変換器の量子化ビット数に応じて
選ばれる。例えば、8ビットD/A変換器か、10ビッ
トD/A変換器かで異なってくる。このように、デジタ
ル部の加算結果に演算を施すことで、送信出力を一定に
できる。また、前記実施例のようにデジタル部でレベル
変換することで、積分器等の時定数回路の影響を受けな
いので、制御信号に対してリアルタイムでレベル変換で
き、過渡期の出力誤差も小さくすることができる。
量子化誤差が小さくなるように設定される。これは、比
例乗数なしに、加算後の出力を5/√5等でそのまま演
算すると、値は、2.236,1.342,0.447,
−0.447,−1.342,−2.236となり、6値
発生するが、D/A変換の場合には、整数の離散値に対
してアナログ値が対応するために、演算結果をそのまま
四捨五入すると、2,1,0,0,−1,2となって、
量子化時の誤差が大きくなり、均等に6レベルが発生し
ない。そこで、kを例えば、100程度に選べば、分解
能があがり、量子化誤差を1/100にすることができ
る。このkは、D/A変換器の量子化ビット数に応じて
選ばれる。例えば、8ビットD/A変換器か、10ビッ
トD/A変換器かで異なってくる。このように、デジタ
ル部の加算結果に演算を施すことで、送信出力を一定に
できる。また、前記実施例のようにデジタル部でレベル
変換することで、積分器等の時定数回路の影響を受けな
いので、制御信号に対してリアルタイムでレベル変換で
き、過渡期の出力誤差も小さくすることができる。
【0031】本発明の第4の実施形態としてのマルチレ
ート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システムに
おける送信装置を説明する。前記実施形態においては、
kを選ぶことで、D/A変換器の量子化誤差を小さくし
たが、多少の量子化誤差が残留してしまう。そこで、前
記第3の実施形態と第1の実施形態,第2の実施形態の
送信出力のレベルコントロールとを組み合わせること
で、この残量誤差を吸収してしまうことができる。この
実施形態のより具体的な構成を図9,図10に例示す
る。
ート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システムに
おける送信装置を説明する。前記実施形態においては、
kを選ぶことで、D/A変換器の量子化誤差を小さくし
たが、多少の量子化誤差が残留してしまう。そこで、前
記第3の実施形態と第1の実施形態,第2の実施形態の
送信出力のレベルコントロールとを組み合わせること
で、この残量誤差を吸収してしまうことができる。この
実施形態のより具体的な構成を図9,図10に例示す
る。
【0032】図9の装置は、図5に示す装置の検波・コ
ントロール部を1重部/多重部の制御信号で動作させる
(なお、この動作は、図1の検波・コントロール部21
cと同じ)ようにしたものである。また、図10の装置
は、検波・コントロール部を図3に示す検波・コントロ
ール部21c′とレベル変換部21tで動作させるよう
にしたものである。すなわち、図1,図3において、合
波器を演算部に置き換え、これを制御信号によって、コ
ントロールすることになる。こうすることによって、量
子化の残留誤差を上記第1,第2の実施形態の効果で吸
収できる。特に、D/Aコンバータのビット数が小さい
ときには有効である。
ントロール部を1重部/多重部の制御信号で動作させる
(なお、この動作は、図1の検波・コントロール部21
cと同じ)ようにしたものである。また、図10の装置
は、検波・コントロール部を図3に示す検波・コントロ
ール部21c′とレベル変換部21tで動作させるよう
にしたものである。すなわち、図1,図3において、合
波器を演算部に置き換え、これを制御信号によって、コ
ントロールすることになる。こうすることによって、量
子化の残留誤差を上記第1,第2の実施形態の効果で吸
収できる。特に、D/Aコンバータのビット数が小さい
ときには有効である。
【0033】本発明の第5の実施形態としてのマルチレ
ート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システムに
おける送信装置を図11に示す。図11には、演算部の
みを示しており、この演算部を第3の実施形態(図5,
図6参照)、第4の実施形態(図9,図10参照)の演
算部に用いるものとする。図11に示す演算部17は、
各々遅延した信号を加算する加算器17aと、選択信号
によって数値テーブルの中から使用するテーブルを選ぶ
テーブル選択回路17sと、数値テーブル17tから構
成される。上記第3の実施形態(図5,参照)において
は、各多重数ごとに乗数を選び、乗算していた。しか
し、多重数は、せいぜい数種類であるので、その時の乗
算後の値を予め求めておき、数値テーブル17tとして
保有しておくことで、乗算器をなくすことができるよう
になる。一般に乗算器は回路が大きく、特に√に関わる
演算を行うには、演算ビット数が多く必要で、演算時間
も長くかかる。この演算部17では、制御信号によりテ
ーブル選択回路17sを動作させ選択信号を生成し選択
するテーブル17tにおける多重数のテーブルを決め加
算器17aの加算値で数値テーブル17tをアクセスし
てその出力を得る。このような動作をする数値テーブル
を予め用意することで、回路を小さくでき、また、テー
ブルから選択するだけなので、速度も速くなる。
ート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システムに
おける送信装置を図11に示す。図11には、演算部の
みを示しており、この演算部を第3の実施形態(図5,
図6参照)、第4の実施形態(図9,図10参照)の演
算部に用いるものとする。図11に示す演算部17は、
各々遅延した信号を加算する加算器17aと、選択信号
によって数値テーブルの中から使用するテーブルを選ぶ
テーブル選択回路17sと、数値テーブル17tから構
成される。上記第3の実施形態(図5,参照)において
は、各多重数ごとに乗数を選び、乗算していた。しか
し、多重数は、せいぜい数種類であるので、その時の乗
算後の値を予め求めておき、数値テーブル17tとして
保有しておくことで、乗算器をなくすことができるよう
になる。一般に乗算器は回路が大きく、特に√に関わる
演算を行うには、演算ビット数が多く必要で、演算時間
も長くかかる。この演算部17では、制御信号によりテ
ーブル選択回路17sを動作させ選択信号を生成し選択
するテーブル17tにおける多重数のテーブルを決め加
算器17aの加算値で数値テーブル17tをアクセスし
てその出力を得る。このような動作をする数値テーブル
を予め用意することで、回路を小さくでき、また、テー
ブルから選択するだけなので、速度も速くなる。
【0034】この一例を以下に示す。11チップのバー
カー符号を多重して8ビットのD/Aコンバータを用い
る場合には、その数値は、 1多重 −38,38 2多重 −54,0,54 3多重 −66,−22,22,66 4多重 −76,−38,0,38,76 5多重 −85,−51,−17,17,51,85 とすることができる。このときの平均振幅誤差は、 1多重 1.0000 2多重 1.0097 3多重 1.0055 4多重 1.0000 5多重 1.0007 であり、十分に小さく抑えられていることがわかる。
カー符号を多重して8ビットのD/Aコンバータを用い
る場合には、その数値は、 1多重 −38,38 2多重 −54,0,54 3多重 −66,−22,22,66 4多重 −76,−38,0,38,76 5多重 −85,−51,−17,17,51,85 とすることができる。このときの平均振幅誤差は、 1多重 1.0000 2多重 1.0097 3多重 1.0055 4多重 1.0000 5多重 1.0007 であり、十分に小さく抑えられていることがわかる。
【0035】本発明によるマルチレート化遅延多重方式
スペクトル直接拡散通信システムにおける受信装置を示
す第6の実施形態を説明する。上述の発明、あるいは従
来例においても示した方法で、送信時の送信出力を一定
に保っているシステムにおいて、受信装置側で利得制御
増幅器により受信出力を一定化するという方法で対応し
ているが、スペクトル拡散した信号は、一般にC/Nが
低く、時にはマイナスの時があり、相関前の信号では、
AGCが正常に動作しない場合がある。こうしたことか
ら、本発明においては、AGCを行う場合に受信した相
関出力よりそのレベルを一定に保つようにするシステム
を構成してこの問題点を解決する。
スペクトル直接拡散通信システムにおける受信装置を示
す第6の実施形態を説明する。上述の発明、あるいは従
来例においても示した方法で、送信時の送信出力を一定
に保っているシステムにおいて、受信装置側で利得制御
増幅器により受信出力を一定化するという方法で対応し
ているが、スペクトル拡散した信号は、一般にC/Nが
低く、時にはマイナスの時があり、相関前の信号では、
AGCが正常に動作しない場合がある。こうしたことか
ら、本発明においては、AGCを行う場合に受信した相
関出力よりそのレベルを一定に保つようにするシステム
を構成してこの問題点を解決する。
【0036】このような構成をとる本発明による一実施
形態を図12に示す。アンテナで受信した信号は、周波
数変換部50にて、IF信号に変換される。変換された
IF信号に対し増幅を行う利得制御増幅器51があり、
増幅率のコントロールができるようにしている。なお、
図12中には、その他の増幅器やフィルタは省略して示
している。増幅されたのち、周波数変換部52で周波数
変換し、ベースバンド信号にしてから、A/D変換部5
3でデジタル化し、コリレータ54にて相関をとる。コ
リレータ54の出力は、復調に用いられるが、同時に、
相関同期回路55に入力し、相関タイミングの抽出を行
う。一方、利得制御増幅器51をコントロールするた
め、コリレータ54の出力が入力される比較器51sを
用い、その出力をフィルタ51fとコントロール回路5
1cを通すことにより、利得制御増幅器51のコントロ
ール信号を生成する。すなわち、相関同期回路55にお
ける相関同期タイミング時の相関スパイクタイミング
で、比較器51sで設定値と比較を行い、比較結果に応
じた値をコントロール信号とし、利得制御増幅器51を
制御し、かかる系で相関出力が一定になるようにコント
ロールする。ここでは、相関出力をフィードバックし、
コントロール信号を生成するので、制御後の相関出力
は、受信した信号成分に比例するので、拡散したままの
信号に対して検波し、制御するよりも、高いC/Nで制
御できるため、コントロール精度を上げることができる
ようになる。
形態を図12に示す。アンテナで受信した信号は、周波
数変換部50にて、IF信号に変換される。変換された
IF信号に対し増幅を行う利得制御増幅器51があり、
増幅率のコントロールができるようにしている。なお、
図12中には、その他の増幅器やフィルタは省略して示
している。増幅されたのち、周波数変換部52で周波数
変換し、ベースバンド信号にしてから、A/D変換部5
3でデジタル化し、コリレータ54にて相関をとる。コ
リレータ54の出力は、復調に用いられるが、同時に、
相関同期回路55に入力し、相関タイミングの抽出を行
う。一方、利得制御増幅器51をコントロールするた
め、コリレータ54の出力が入力される比較器51sを
用い、その出力をフィルタ51fとコントロール回路5
1cを通すことにより、利得制御増幅器51のコントロ
ール信号を生成する。すなわち、相関同期回路55にお
ける相関同期タイミング時の相関スパイクタイミング
で、比較器51sで設定値と比較を行い、比較結果に応
じた値をコントロール信号とし、利得制御増幅器51を
制御し、かかる系で相関出力が一定になるようにコント
ロールする。ここでは、相関出力をフィードバックし、
コントロール信号を生成するので、制御後の相関出力
は、受信した信号成分に比例するので、拡散したままの
信号に対して検波し、制御するよりも、高いC/Nで制
御できるため、コントロール精度を上げることができる
ようになる。
【0037】しかしながら、1重部,多重部を持つ構成
において、送信電力が一定の場合には、そのまま受信し
た場合、1重部に対して、多重部は、相関出力が下がっ
てしまう。この点を説明するものとして、1重,5多重
での相関出力の例がモデル化し図13に示されている。
ここでは、1重部での相関出力に対して、5多重部で
は、(1/√5)しか振幅がないことになる。このよう
にして得た値にもとづいて利得制御を行った場合、多重
部からは受信利得を√5倍にあげてしまうことから不都
合が生じていた。
において、送信電力が一定の場合には、そのまま受信し
た場合、1重部に対して、多重部は、相関出力が下がっ
てしまう。この点を説明するものとして、1重,5多重
での相関出力の例がモデル化し図13に示されている。
ここでは、1重部での相関出力に対して、5多重部で
は、(1/√5)しか振幅がないことになる。このよう
にして得た値にもとづいて利得制御を行った場合、多重
部からは受信利得を√5倍にあげてしまうことから不都
合が生じていた。
【0038】この問題点を解決するためになされた本発
明の第7の実施形態を図14に示す。なお、図14に示
す実施形態は、図12の実施形態において制御信号によ
り設定値を可変とした設定値発生部51gを付加した点
以外は、基本的に図12と変わらない。本実施形態にお
いては、多重数を表わす制御信号により設定値発生部5
1gの設定を変え、比較器51s′に与える設定値を多
重部分から切り換えることを特徴とする。ここでは、多
重数に応じて、設定値を1,√2,√3,√4,√5等
に切り換える。この結果、多重切り換え後においても、
受信電力を均一に保つことができるようになる。この制
御信号の発生タイミングは、受信時に復調した信号から
切り換えのタイミングを判断する、あるいは予め決まっ
たデータ長で切り換えること等の方法がある。なお、実
際の多重時の最適受信振幅は、多少変わることがあるの
で、実験・シミュレーション等のデータをもとに、多少
前記設定値を前後させることがある。このように本実施
形態を用いることにより、多重が切り替わった場合で
も、受信時の復調電力を一定に保つことができるように
なる。
明の第7の実施形態を図14に示す。なお、図14に示
す実施形態は、図12の実施形態において制御信号によ
り設定値を可変とした設定値発生部51gを付加した点
以外は、基本的に図12と変わらない。本実施形態にお
いては、多重数を表わす制御信号により設定値発生部5
1gの設定を変え、比較器51s′に与える設定値を多
重部分から切り換えることを特徴とする。ここでは、多
重数に応じて、設定値を1,√2,√3,√4,√5等
に切り換える。この結果、多重切り換え後においても、
受信電力を均一に保つことができるようになる。この制
御信号の発生タイミングは、受信時に復調した信号から
切り換えのタイミングを判断する、あるいは予め決まっ
たデータ長で切り換えること等の方法がある。なお、実
際の多重時の最適受信振幅は、多少変わることがあるの
で、実験・シミュレーション等のデータをもとに、多少
前記設定値を前後させることがある。このように本実施
形態を用いることにより、多重が切り替わった場合で
も、受信時の復調電力を一定に保つことができるように
なる。
【0039】また、受信装置側の利得制御を別の方法で
行う第8の実施形態を図15に示す。図15に示す実施
形態は、図12の実施形態において、制御信号で制御さ
れる相関値変換部56を付加し、比較器51sへの相関
値入力を相関値変換部56からの出力値としているが、
その点以外は、図12と基本的には変わらない。上記第
7の実施形態においては、設定値を切り換えることを特
徴としたがこれに対して、相関出力を変えることもで
き、このためにこの相関値変換部56を備える。図15
において、制御信号により相関値変換部56を動作さ
せ、比較器51sに入力する相関信号の出力を多重数に
応じて変換することにより、同様に多重切り換え後にお
いても、受信電力を均一に保つことができるようにな
る。この制御信号の発生タイミングも同様に得ることが
できる。この場合も、実際の多重時の最適受信振幅は、
多少変わることがあるので、実験・シミュレーション等
のデータをもとに、多少前記設定値を大小させ調整する
ことがある。このとき、変換の方法は、相関出力の除
算、変換テーブル等の利用が考えられる。この場合
も、多重が切り替わった場合でも、受信時の復調電力を
一定に保つことができるようになる。
行う第8の実施形態を図15に示す。図15に示す実施
形態は、図12の実施形態において、制御信号で制御さ
れる相関値変換部56を付加し、比較器51sへの相関
値入力を相関値変換部56からの出力値としているが、
その点以外は、図12と基本的には変わらない。上記第
7の実施形態においては、設定値を切り換えることを特
徴としたがこれに対して、相関出力を変えることもで
き、このためにこの相関値変換部56を備える。図15
において、制御信号により相関値変換部56を動作さ
せ、比較器51sに入力する相関信号の出力を多重数に
応じて変換することにより、同様に多重切り換え後にお
いても、受信電力を均一に保つことができるようにな
る。この制御信号の発生タイミングも同様に得ることが
できる。この場合も、実際の多重時の最適受信振幅は、
多少変わることがあるので、実験・シミュレーション等
のデータをもとに、多少前記設定値を大小させ調整する
ことがある。このとき、変換の方法は、相関出力の除
算、変換テーブル等の利用が考えられる。この場合
も、多重が切り替わった場合でも、受信時の復調電力を
一定に保つことができるようになる。
【0040】
【発明の効果】請求項1,2に対応する効果:マルチレ
ート化可能な遅延多重方式による送信信号において、多
重しない(一重)部分とこの方式で多重する部分を持っ
たフォーマットを有する場合に、1重/多重、および各
多重数について、相互間の送信電力が一定になるよう
に、多重数に応じてコントロールすることで、日本の電
波法の規格に対応してその特性を満足するようになり、
また、出力増幅器等の負荷を軽くすることできる。
ート化可能な遅延多重方式による送信信号において、多
重しない(一重)部分とこの方式で多重する部分を持っ
たフォーマットを有する場合に、1重/多重、および各
多重数について、相互間の送信電力が一定になるよう
に、多重数に応じてコントロールすることで、日本の電
波法の規格に対応してその特性を満足するようになり、
また、出力増幅器等の負荷を軽くすることできる。
【0041】請求項3,4に対応する効果:請求項1及
び2の効果に加えて、送信電力が一定になるようにコン
トロールする手法として、送信出力の電力を検知しアン
プ出力をコントロールする手段を用いる場合に、多重数
の切り換え時の過渡期において、検知手段の積分の時定
数を小さくすることで、過渡期の出力変動を小さく抑え
ることができ、従来多重数の切り換え時の過渡期におい
て生じた送信出力が増大してしまうという不利益を可及
的に少なくできる。また、1重部分の始めから時定数を
小さくすることで、1重部分に続く多重部分の切り換え
時の時定数の制御を省略することもできる。
び2の効果に加えて、送信電力が一定になるようにコン
トロールする手法として、送信出力の電力を検知しアン
プ出力をコントロールする手段を用いる場合に、多重数
の切り換え時の過渡期において、検知手段の積分の時定
数を小さくすることで、過渡期の出力変動を小さく抑え
ることができ、従来多重数の切り換え時の過渡期におい
て生じた送信出力が増大してしまうという不利益を可及
的に少なくできる。また、1重部分の始めから時定数を
小さくすることで、1重部分に続く多重部分の切り換え
時の時定数の制御を省略することもできる。
【0042】請求項5に対応する効果:請求項1ないし
4の効果に加えて、アンプの利得をコントロールするコ
ントロール電圧のレベルを多重数の切り換えに応じて変
換することで、より早く過渡期の出力変動を小さく抑え
ることができる。
4の効果に加えて、アンプの利得をコントロールするコ
ントロール電圧のレベルを多重数の切り換えに応じて変
換することで、より早く過渡期の出力変動を小さく抑え
ることができる。
【0043】請求項6に対応する効果:請求項1ないし
5の効果に加えて、多重化をデジタル演算により行い、
演算したデジタル値をD/A変換し、その出力をもとに
送信するシステム構成において、多重しない値に対し
て、多値化した部分、あるいは各多重数間において、そ
の平均振幅を平方根で等しくなるようにすることで、ア
ナログ系の変更なしに一定の送信電力とすることがで
き、処理もしやすく、また、過渡期の影響がなくなり、
送信電力の一定化ができる。また、アナログと組み合わ
せることで、離散値であるデジタル値によるコントロー
ルだけでは残留する量子化誤差の影響を小さくできる。
5の効果に加えて、多重化をデジタル演算により行い、
演算したデジタル値をD/A変換し、その出力をもとに
送信するシステム構成において、多重しない値に対し
て、多値化した部分、あるいは各多重数間において、そ
の平均振幅を平方根で等しくなるようにすることで、ア
ナログ系の変更なしに一定の送信電力とすることがで
き、処理もしやすく、また、過渡期の影響がなくなり、
送信電力の一定化ができる。また、アナログと組み合わ
せることで、離散値であるデジタル値によるコントロー
ルだけでは残留する量子化誤差の影響を小さくできる。
【0044】請求項7ないし9に対応する効果:請求項
1ないし5の効果に加えて、多重数ごとのD/Aコンバ
ータに与える数値を数値テーブルとして有することで、
乗算等の演算が不要になり、回路を簡易化できる。ま
た、請求項9の発明により、11チップのバーカー符号
および8ビットのD/Aコンバータを用いる場合に適し
た数値が示され、有効な具体化手段が提供される。
1ないし5の効果に加えて、多重数ごとのD/Aコンバ
ータに与える数値を数値テーブルとして有することで、
乗算等の演算が不要になり、回路を簡易化できる。ま
た、請求項9の発明により、11チップのバーカー符号
および8ビットのD/Aコンバータを用いる場合に適し
た数値が示され、有効な具体化手段が提供される。
【0045】請求項10,11に対応する効果:マルチ
レート化された遅延多重方式において送信電力を一定に
して送信された信号を受信する受信側で受信時の利得調
整を相関出力を用いて行っている場合において、その基
準とする比較値を多重切り換え部分から電力比に応じた
値に設定すること、あるいはAGCに与える値を多重切
り換え部分から電力比に応じた値に演算することで、1
重/多重部の構成の通信信号においても、相関出力を用
いた振幅制御方法を用いることができるようになる。
レート化された遅延多重方式において送信電力を一定に
して送信された信号を受信する受信側で受信時の利得調
整を相関出力を用いて行っている場合において、その基
準とする比較値を多重切り換え部分から電力比に応じた
値に設定すること、あるいはAGCに与える値を多重切
り換え部分から電力比に応じた値に演算することで、1
重/多重部の構成の通信信号においても、相関出力を用
いた振幅制御方法を用いることができるようになる。
【0046】請求項12に対応する効果:請求項1ない
し9の送信装置の効果及び請求項10,11の受信装置
の効果を有効に用いた通信システムが提供される。
し9の送信装置の効果及び請求項10,11の受信装置
の効果を有効に用いた通信システムが提供される。
【図1】本発明によるマルチレート化遅延多重方式スペ
クトル直接拡散通信システムにおける送信装置の一実施
形態を示す回路ブロックの図である。
クトル直接拡散通信システムにおける送信装置の一実施
形態を示す回路ブロックの図である。
【図2】本発明の送信出力制御動作を説明するための図
で、利得可変増幅器への入力、コントロール電圧および
送信出力を示す。
で、利得可変増幅器への入力、コントロール電圧および
送信出力を示す。
【図3】本発明によるマルチレート化遅延多重方式スペ
クトル直接拡散通信システムにおける送信装置の他の実
施形態を示す回路ブロック図である。
クトル直接拡散通信システムにおける送信装置の他の実
施形態を示す回路ブロック図である。
【図4】本発明の送信出力制御動作を説明するための図
で、利得可変増幅器への入力、コントロール電圧および
送信出力を示す。
で、利得可変増幅器への入力、コントロール電圧および
送信出力を示す。
【図5】本発明によるマルチレート化遅延多重方式スペ
クトル直接拡散通信システムにおける送信装置のさらに
他の実施形態を示す回路ブロック図である。
クトル直接拡散通信システムにおける送信装置のさらに
他の実施形態を示す回路ブロック図である。
【図6】図5の実施形態における演算部をより詳細にを
示す回路図である。
示す回路図である。
【図7】図6の演算部における演算機能を説明するため
の波形図である。
の波形図である。
【図8】図6の演算部における演算機能を説明するため
の波形図である。
の波形図である。
【図9】図5に示す装置の検波・コントロール部を1重
部/多重部の制御信号で動作させるようにした装置の回
路ブロック図である。
部/多重部の制御信号で動作させるようにした装置の回
路ブロック図である。
【図10】図5に示す装置の検波・コントロール部を図
3に示す検波・コントロール部とレベル変換部21tで
動作させる装置の回路ブロック図を示す。
3に示す検波・コントロール部とレベル変換部21tで
動作させる装置の回路ブロック図を示す。
【図11】本発明によるマルチレート化遅延多重方式ス
ペクトル直接拡散通信システムにおける送信装置のさら
に他の実施形態を示す回路ブロック図である。
ペクトル直接拡散通信システムにおける送信装置のさら
に他の実施形態を示す回路ブロック図である。
【図12】遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システ
ムにおける受信装置の先行例を示す回路ブロック図であ
る。
ムにおける受信装置の先行例を示す回路ブロック図であ
る。
【図13】図12の受信装置において受信した1重/多
重時の相関出力を多重数5を例にして示した図である。
重時の相関出力を多重数5を例にして示した図である。
【図14】本発明によるさらに他の実施形態として、マ
ルチレート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信シス
テムにおける受信装置を示す回路ブロック図である。
ルチレート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信シス
テムにおける受信装置を示す回路ブロック図である。
【図15】本発明によるさらに他の実施形態として、マ
ルチレート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信シス
テムにおける受信装置を示す回路ブロック図である。
ルチレート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信シス
テムにおける受信装置を示す回路ブロック図である。
【図16】遅延多重方式によるスペクトル直接拡散通信
システムの従来例を示す送信側回路ブロック図である。
システムの従来例を示す送信側回路ブロック図である。
【図17】1重と5多重した場合の各多重部の信号振幅
の演算値を示した図である。
の演算値を示した図である。
【図18】遅延多重方式によるスペクトル直接拡散通信
システムの他の従来例を示す送信側回路ブロック図であ
る。
システムの他の従来例を示す送信側回路ブロック図であ
る。
【図19】遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システ
ムのさらに他の従来例を示す送信側回路ブロック図であ
る。
ムのさらに他の従来例を示す送信側回路ブロック図であ
る。
【図20】図18,図19の従来例の送信動作時の送信
出力制御による出力の特性を説明するための図である。
出力制御による出力の特性を説明するための図である。
10,110…データ発生部、11,111…差動符号
化部、12,112…S/P変換部、13−1〜13−
5,13′−1〜13′−5,113−1〜113−
4,113′−1〜113′−5…乗算器、14,1
4′,114,114′…PN発生器、15−1〜15
−5,15′−1〜15′−5,115−1〜115−
4,115′−1〜115′−5…遅延素子、16,1
16…合波器、17,117…演算部、17a…加算
器、17i…乗数発生部、17m…乗算演算部、17s
…テーブル選択回路、17t…数値テーブル、18,1
18…D/A変換部、19,119…変調器、20,1
20…発振器、21,121…利得可変増幅器、21
c,21c′,21c″,121c,121c′…検波
・コントロール部、21t…レベル変換部、22,5
0,52,122…周波数変換部、23,123…電力
増幅部、51…利得制御増幅器、51c…コントロール
回路,51f…フィルタ、51g…設定値発生部、51
s,51s′…比較器、53…A/D変換部、54…コ
リレータ、55…相関同期回路、56…相関値変換部。
化部、12,112…S/P変換部、13−1〜13−
5,13′−1〜13′−5,113−1〜113−
4,113′−1〜113′−5…乗算器、14,1
4′,114,114′…PN発生器、15−1〜15
−5,15′−1〜15′−5,115−1〜115−
4,115′−1〜115′−5…遅延素子、16,1
16…合波器、17,117…演算部、17a…加算
器、17i…乗数発生部、17m…乗算演算部、17s
…テーブル選択回路、17t…数値テーブル、18,1
18…D/A変換部、19,119…変調器、20,1
20…発振器、21,121…利得可変増幅器、21
c,21c′,21c″,121c,121c′…検波
・コントロール部、21t…レベル変換部、22,5
0,52,122…周波数変換部、23,123…電力
増幅部、51…利得制御増幅器、51c…コントロール
回路,51f…フィルタ、51g…設定値発生部、51
s,51s′…比較器、53…A/D変換部、54…コ
リレータ、55…相関同期回路、56…相関値変換部。
Claims (12)
- 【請求項1】 同一の拡散符号で直接拡散した信号それ
ぞれを任意のチップ数ずつ遅延させた複数系列の信号を
多重する遅延多重化手段と、 該遅延多重化手段による多重化後の信号を変調し、帯域
変換し送信信号を生成する送信処理手段とを備え、 1重部分と所定数の多重部分を持ったフォーマットでマ
ルチレートの送信信号の生成動作を行うマルチレート化
遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システムにおける
送信装置において、 送信電力を一定にコントロールするコントロール手段を
設け、 該コントロール手段は前記フォーマットの多重数に応じ
た制御動作を行うことを特徴とするマルチレート化遅延
多重方式スペクトル直接拡散通信システムにおける送信
装置。 - 【請求項2】 前記コントロール手段は、前記フォーマ
ットによる多重数信号により多重化の動作が切り替えら
れる場合に、該多重数信号に応じて制御動作を変更し、
各多重数について、相互間の送信電力を一定にすること
を特徴とする請求項1記載のマルチレート化遅延多重方
式スペクトル直接拡散通信システムにおける送信装置。 - 【請求項3】 前記送信処理手段における出力送信電力
を検知する検知手段と、 前記コントロール手段として前記送信処理手段のアンプ
出力を前記検知手段の検知出力によってコントロールす
る手段を設け、 前記フォーマットによる多重切り換え信号に基づいて前
記検知手段の積分の時定数を多重切り換え時の過渡期に
おいて小さくすることを特徴とする請求項1又は2記載
のマルチレート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信
システムにおける送信装置。 - 【請求項4】 前記送信処理手段における出力送信電力
を検知する検知手段と、 前記コントロール手段として前記送信処理手段のアンプ
出力を前記検知手段の検知出力によってコントロールす
る手段を設け、 前記フォーマットによる1重部信号および前記フォーマ
ットによる多重切り換え信号に基づいて前記検知手段の
積分の時定数を多重切り換え時の過渡期において、小さ
くすることを特徴とする請求項1記載のマルチレート化
遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システムにおける
送信装置。 - 【請求項5】 前記送信処理手段における出力送信電力
を検知する検知手段と、 前記送信処理手段のアンプ出力を前記検知手段の検知出
力によってコントロールする前記コントロール手段と、 該コントロール手段からのコントロール信号の大きさを
前記フォーマットによる多重化信号に基づいて変換する
手段を設けることを特徴とする請求項1ないし4のいず
れか1記載のマルチレート化遅延多重方式スペクトル直
接拡散通信システムにおける送信装置。 - 【請求項6】 前記遅延多重化手段にデジタル演算を用
いる場合に、前記コントロール手段の一手段として、前
記デジタル演算における多重化データへの乗数の変更を
前記フォーマットによる多重数信号に応じて行い、1重
を含む各多重数間において、その平均振幅が平方根で等
しくなるようにすることを特徴とする請求項1ないし5
のいずれか1記載のマルチレート化遅延多重方式スペク
トル直接拡散通信システムにおける送信装置。 - 【請求項7】 前記遅延多重化手段にデジタル演算を用
いる場合に、前記コントロール手段の一手段として、前
記デジタル演算結果の多重化データにより参照する数値
テーブルを用い、 前記フォーマットによる多重数信号に応じ前記数値テー
ブルの変更を行うことにより送信電力の一定化を行うデ
ータを出力させることを特徴とする請求項1ないし5の
いずれか1記載のマルチレート化遅延多重方式スペクト
ル直接拡散通信システムにおける送信装置。 - 【請求項8】 前記数値テーブルを、該数値テーブル参
照後のデータをD/A変換するD/Aコンバータに与え
る数値が離散値においても、変換後の送信電力を一定と
する数値をもつものとして多重数ごとに用意し、 前記フォーマットによる多重数信号に応じ前記数値テー
ブルを選択することを特徴とする請求項7記載のマルチ
レート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システム
における送信装置。 - 【請求項9】 11チップのバーカー符号を多重して8
ビットのD/Aコンバータを用いる場合に、前記数値テ
ーブルの各テーブルに用意される数値を、 1多重 −38,38 2多重 −54,0,54 3多重 −66,−22,22,66 4多重 −76,−38,0,38,76 5多重 −85,−51,−17,17,51,85 とすることを特徴とする請求項8記載のマルチレート化
遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システムにおける
送信装置。 - 【請求項10】 拡散符号で拡散した信号を、任意のチ
ップ数ずつ遅延した複数系列の信号を所定数で多重した
多重部分と1重部分とを持ったフォーマットでマルチレ
ート化し、送信出力が多重数に関わらず同一になるよう
に制御された信号を受信する受信処理手段を有し、 該受信処理手段における受信時の利得調整を相関出力値
を用いて行うマルチレート化遅延多重方式スペクトル直
接拡散通信システムにおける受信装置において、 利得調整のコントロール信号を生成するために前記相関
出力値と比較される基準比較値を前記フォーマットによ
る多重切り換え部分からその多重数の電力比に応じた比
較値に設定することを特徴とするマルチレート化遅延多
重方式スペクトル直接拡散通信システムにおける受信装
置。 - 【請求項11】 拡散符号で拡散した信号を、任意のチ
ップ数ずつ遅延した複数系列の信号を所定数で多重した
多重部分と1重部分とを持ったフォーマットでマルチレ
ート化し、送信出力が多重数に関わらず同一になるよう
に制御された信号を受信する受信処理手段を有し、 該受信処理手段における受信時の利得調整を相関出力値
を用いて行うマルチレート化遅延多重方式スペクトル直
接拡散通信システムにおける受信装置において、 利得調整のコントロール信号を生成するために用いる基
準比較値と比較される前記相関出力値として前記フォー
マットによる多重切り換え部分から受信信号として得ら
れた相関信号をその多重数の電力比に応じて変換した相
関出力値を用いることを特徴とするマルチレート化遅延
多重方式スペクトル直接拡散通信システムにおける受信
装置。 - 【請求項12】 請求項1ないし9のいずれか1記載の
送信装置と、 請求項10又は11記載の受信装置と、をシステム要素
として有するマルチレート化遅延多重方式スペクトル直
接拡散通信システム。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30218297A JP3406494B2 (ja) | 1997-11-04 | 1997-11-04 | マルチレート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システムにおける送信装置および受信装置並びにマルチレート化遅延多重方式スペクトル直接拡散通信システム |
US09/509,486 US6738448B1 (en) | 1997-11-04 | 1998-10-16 | Transmitter and receiver for multi-rated delay multiplexing direct spread spectrum communication system, and multi-rated delay multiplexing direct spread spectrum communication system |
DE1998623545 DE69823545T2 (de) | 1997-11-04 | 1998-10-16 | Mehrratiges Multiplex-Kommunikationssystem mit verzögerten Direktspreizspektrumsignalen sowie Sender und Empfänger für ein solches System |
EP98947923A EP1037422B1 (en) | 1997-11-04 | 1998-10-16 | Transmitter and receiver for multi-rated delay multiplexing direct spread spectrum communication system, and multi-rated delay multiplexing direct spread spectrum communication system |
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