JPH10164014A - スペクトル拡散通信受信方法 - Google Patents

スペクトル拡散通信受信方法

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JPH10164014A
JPH10164014A JP8313723A JP31372396A JPH10164014A JP H10164014 A JPH10164014 A JP H10164014A JP 8313723 A JP8313723 A JP 8313723A JP 31372396 A JP31372396 A JP 31372396A JP H10164014 A JPH10164014 A JP H10164014A
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multiplexing
spectrum communication
spread spectrum
data
quantization
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JP8313723A
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English (en)
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Naoki Okamoto
直樹 岡本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遅延多重し、多重数を変えた場合においても
特性の劣化がしないスペクトル拡散通信受信方法を提供
する。 【解決手段】 アンテナ51で受信された信号は周波数
変換部53で中間周波数帯に変換され、利得可変増幅器
55を介して周波数変換部57に入力され、ベースバン
ド信号に変換され、A/Dコンバータ59でkビットの
ディジタル信号に変換され、コリレータ61に入力され
る。コリレータ61の出力は同期回路75で相関同期タ
イミングの相関出力を用いて設定値と比較され、この設
定値を外部からの多重数を表わす信号である切換信号に
よって切換えることにより、多重数ごとの最適な設定値
に切換えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はスペクトル拡散通
信受信方法に関し、特に、無線通信あるいは有線通信に
関して、直接拡散を用いたスペクトル拡散通信に関する
ものであって、ディジタルデータの伝送に広く用いられ
るようなスペクトル拡散通信受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スペクトル拡散通信方式は、新し
い通信方式として注目されている。一般のデータ通信に
用いられる変調方式は、狭帯域変調方式であり、比較的
小型の回路で実現できるが、室内(オフィス,工場な
ど)のように、マルチパスや狭帯域の有色雑音に対して
は弱いという欠点を持つ。
【0003】これに対して、スペクトル拡散通信方式
は、データのスペクトルを拡散符号によって拡散し、広
帯域で伝送するため、これらの欠点を解消できるという
利点を持つ。
【0004】しかし、その反面、データの伝送速度に対
して、幅広い帯域を必要とするため、高速のデータ伝送
は困難であった。たとえば、11チップの拡散符号でデ
ータを拡散して伝送する場合でQPSK変調を用いて伝
送する場合を考えると、2MBPSのデータ伝送に対し
て、22MHzの帯域が必要となる。もし、10MBP
Sのデータを送る場合には、110MHzの帯域が必要
になることになる。しかし、無線で伝送できる帯域は限
られているので、高速データの伝送が困難となってい
た。
【0005】そこで、本願発明者らは限られた帯域で高
速伝送を行なう手段として、拡散した信号を遅延して多
重する方式(以下、遅延多重方式と称する)を特願平7
−206159において提案した。この方式を用いるこ
とによって、限られた帯域で高速伝送ができるようにな
る。先ほどの例では、遅延多重方式を用いた場合、同じ
帯域で2多重すると、4MBPSのデータが通信可能と
なり、5多重すると10MBPSのデータが通信できる
ようになる。
【0006】図1は上述の遅延多重方式の送信系の例を
示すブロック図である。図1において、データ発生部1
で発生されたデータは差動符号化部3で差動符号化さ
れ、その後S/P変換部5で多重する数にパラレル変換
される。S/P変換部5の各出力は、乗算器11〜17
に与えられ、PN発生器7で発生されたPN符号がかけ
られて拡散される。その後、変調器19〜25で変調さ
れ、遅延素子27〜33で遅延され、合波器35で合波
される。合波器35の出力は多値のディジタル信号によ
り、周波数変換部37で周波数変換され、電力増幅部3
9からアンテナ41を介して送信される。
【0007】このような図1に示したシステムにおい
て、送信機と受信機は無線で通信するために受信強度が
一定ではなく、何らかの利得制御方法によって受信系の
増幅率を制御し、復調時点での信号レベルを最適にする
必要が生じてくる。
【0008】図2は遅延多重した信号を受信する受信機
の構成を示すブロック図である。図2において、アンテ
ナ51で受信された信号は周波数変換部53に与えられ
て中間周波数帯に変換され、利得可変増幅器55を介し
て周波数変換部57に入力される。この周波数変換部5
7では、信号をベースバンド信号に変換し、その後、A
/Dコンバータ59を介してkビットのディジタル信号
に変換され、その後kビットのディジタルコリレータ6
1に入力される。なお、周波数変換部57には各種増幅
器やフィルタが含まれる。コリレータ61の出力は分配
器63で分配され、ラッチ部65と67にラッチコント
ローラ69の制御によりラッチされ、差動部71で差動
増幅され、判別部73で復調される。
【0009】次に、図2に示した利得制御増幅器55の
制御方法について説明する。上述のコリレータ61の出
力から同期回路75が相関同期タイミングの相関出力
(相関スパイクと称する)を用いて比較器77で設定値
と比較させ、その差信号を基準信号としてフィルタ79
を介してコントロール回路81に与えて利得制御増幅器
55の利得を制御する。その結果、相関スパイクが設定
値より大きい場合には、利得を下げるようにし、一方、
相関スパイクが設定値より小さい場合には、利得を上げ
るように制御する。その結果、相関スパイクは常に設定
値と同一のレベルとなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図2に示したシステム
では、ディジタルのコリレータ61を用いているため
に、最適量子化間隔が存在していることが知られてい
る。図3はその例を示したものであり、IEEE Communica
tion Magazine vol.22, No.6 Spread-Spectrum Signal
Acquisition から引用したものである。図3において、
縦軸は理想値からの劣化量をデシベル値で示したもので
あり、横軸は信号振幅に対する1量子化レベルの値であ
る(これを規格しきい値と称する)。つまり、この値は
(量子化レベル/信号振幅)で求められる。これから3
ビット量子化の場合、規格化しきい値が0.6程度が最
も良く、それ以外では特性が劣化していることがわか
る。一般の多重しないスペクトル拡散通信においては、
相関スパイクと入力信号レベルとは、比例関係にあるの
で、従来例のように相関スパイクを一定に保つようにす
ることで、入力信号レベルが一定となり、その結果、規
格しきい値に対して最適に合わせることができるように
なる。
【0011】しかしながら、遅延多重するシステムにお
いては、相関スパイクと入力信号レベルが比較関係には
ならないという問題点がある。これを図4に示す。図4
において、(a)は多重しない場合の信号の時間波形を
示したもので、11チップのバーカ符号を示している。
これを実施した場合の相関スパイクは11,−11を示
す。
【0012】このとき、最適となる信号振幅は(e)の
ようになる。ここで、(d)には、3ビットを量子化す
るときの量子化値を示しており、入力信号レベルが0−
2のときには量子化値1を、2−4のときには量子化値
3を、4−6のときには量子化値5を、6以上のときに
は量子化値7を与える。マイナスのときにはこの反対と
なる。したがって、最適な規格化しきい値が0.6、量
子化レベルが2、であることから、信号振幅は3.33
となり、(e)に示すように2/0.6=3.33…と
なる。
【0013】一方、2多重した場合を考える。このとき
は、(b)に示したように、各々2つの系列を加算する
ために、多重後の波形は(c)のようになる。この場合
の受信した相関スパイクは−12,−10,10,12
の4値をとる。このとき、先ほどと同様に、相関スパイ
クを用いて図2のブロック図で制御すると、その入力信
号レベルは(f)のようになる。その結果、最適な規格
化しきい値とならずに、大きく特性が劣化してしまう。
これは、多重した場合に、相関スパイクと入力信号レベ
ルが多重数によって比例関係が保てなくなることに起因
しており、特性劣化の大きな原因となっていた。
【0014】それゆえに、この発明の主たる目的は、信
号を遅延多重し、多重数を変えた場合においても特性の
劣化がしないようなスペクトル拡散通信受信方法を提供
することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
同一の拡散符号で拡散した信号を任意の数チップずつ遅
延した複数系列の信号を多重して送信するスペクトル拡
散通信における受信方法であって、利得を可変にして受
信信号の振幅レベルを制御する利得制御手段と、利得制
御手段の出力を量子化する量子化手段とを備え、利得制
御手段によって制御される振幅レベルが多重した系列数
によって予め設定された値に選ぶようにしたものであ
る。
【0016】請求項2に係る発明は、利得制御手段と量
子化手段とを含み、量子化手段による量子化ビット数が
多重した系列数によって予め設定された値に選ぶように
したものである。
【0017】請求項3に係る発明では、多重した系列数
を単数あるいは複数個のいくつかのグループに分け、量
子化ビット数はそのグループ内では同一とし、そのグル
ープ内では振幅レベルを多重した系列数によって予め設
定された値に選ばれる。
【0018】請求項4に係る発明では、グループ間では
量子化ビット数と振幅レベルを組合せて設定される。
【0019】請求項5に係る発明では、使用する環境に
よって予め使用用途別に組合せ数を設定する。
【0020】請求項6に係る発明では、多重数に関する
情報は送信側で多重決定時にデータの一部に取込み、受
信側では復調したデータからその多重数を抽出する。
【0021】請求項7に係る発明では、プリアンブル部
にデータ既知部を有するようなデータフォーマットを有
し、データ既知部およびその後の規定されたデータ部分
では多重化を行なわず、それ以降の規定された部分で同
一の拡散符号で拡散した信号を、任意の数チップずつ遅
延した複数系列の信号を多重して送信するスペクトル拡
散通信における受信方法であって、利得制御手段と量子
化手段とを備え、多重しないデータ部分においてはその
制御された振幅レベルが固定の予め設定された値に選ば
れ、量子化ビット数も固定の値にされ、多重したデータ
部分からその振幅レベルを予め設定した値にする。
【0022】請求項8に係る発明では、請求項7の多重
を行なわない部分の規定されたデータ部分に多重数を組
込んで送信し、受信側ではこの情報から多重数を識別
し、多重部分から切換える。
【0023】
【発明の実施の形態】図5はこの発明の一実施形態を示
すブロック図である。図5において、比較器77の設定
値を切換えるための切換回路83を設けた以外は、従来
例の図2と同様にして構成される。同期回路75はコリ
レータ61の出力から相関同期タイミングの相関出力
(相関スパイク)を用いて比較器77により設定値と比
較させる。ここで、設定値は設定値切換回路83によっ
て切換えられる。設定値切換回路83は外部からの多重
数を表わす信号である切換信号によって切換えられる。
たとえば、多重数によって1,2,3,4,…あるいは
バイナリ信号として、001,010,011,10
0,…として表わされる。この信号によって、予め理論
式あるいはシミュレーションあるいは実験などによって
求めた多重数ごとの最適な設定値に切換えられる。その
後、比較器77の出力は差信号としてフィルタ79を介
してコントロール回路81に与えられ、コントロール回
路81によって利得制御増幅器55の利得が制御され
る。
【0024】このときの動作を図4の(d)〜(f)を
用いて説明する。従来例で示したように、多重しない場
合、信号振幅が3.33になるようにコントロールする
と、相関スパイクの値は3.33*11=36.63と
なり、したがって設定値は36.63となる。
【0025】しかし、多重した場合を考えると、相関ス
パイクの値が36.63/2=18.3程度になるよう
に設定値を設定すると、図4の(f)の振幅はちょうど
半分程度となり、信号振幅を小さくすることができるよ
うになる。実際には、2多重した場合、3値をとるの
で、(f)の値が半分になれば最適であるというわけで
はなく、多重による設定値はシミュレーションや実験に
よって求めることができる。
【0026】図6はこの発明の第2の実施形態を示す図
である。図6において、前述の図5に示した構成に加え
て、量子化ビット数切換回路85が設けられる。この量
子化ビット数切換回路85はたとえばA/Dコンバータ
59をkビットに設定したり、コリレータ61をkビッ
トに設定する。
【0027】図7は図6に示したコリレータ61の具体
的なブロック図である。図7において、コリレータ61
はシフトレジスタ601,602,603,…,60n
と乗算回路611,612,613,…,61nとリフ
ァレンス信号発生回路62と加算回路63とから構成さ
れる。A/Dコンバータ59によってkビットに量子化
された信号はシフトレジスタ601に入力され、1ブロ
ックごとにシフトされる。このとき、やはり各クロック
ごとに逆拡散するための符号、つまりリファレンス信号
発生回路620から発生されたリファレンス信号と各シ
フトレジスタの出力とが乗算器611,612,61
3,…、61nで乗算され、その結果が加算器630に
よってすべて加算されて相関出力とされる。
【0028】コリレータ61では量子化されたビット数
分で長さがLチップのシフトレジスタが必要となる。一
般には、図7に示すように、1チップ2サンプル以上の
サンプリングを行なうので、2*k*L個のシフトレジ
スタが必要となる。このシフトレジスタは高速で動くの
で、全体の消費電力の大きな部分を占める。たとえば、
データレートが1MBPSで拡散長が16を考えた場
合、チップレートは16CPSとなるため、データの処
理部に比べて16倍もの高速動作となる。ディジタル回
路の場合、高速になればなるほど、消費電力が大きくな
るため、データ復調部の回路などに比べて消費電力が大
きく、kビットで演算するのか、k+1ビットで演算す
るのか、k−1ビットで演算するのかで、その消費電力
に大きな差となってくる。k=3のときには比べて、k
=4のときには、ディジタルコリレータ61の消費電力
は4/3となり、これにより全体の消費電力がかなり大
きくなる。
【0029】一方、今回の通信システムにおいて、多重
数が1、つまり多重しない場合には量子化数が3ビット
で処理しても、性能劣化はほとんどなく、一方多重数が
増えるに従って量子化ビット数も多くする必要がある。
したがって、この発明においては、多重数によって決ま
る外部からの切換信号によって量子化ビット数を決め、
使わないシフトレジスタは動作を止めるようにする。た
とえば、1多重の場合には3ビット量子化とし、2多重
の場合には4ビット量子化を、3多重の場合には5ビッ
ト量子化とするなどの制御を行なう。その結果、1多重
において5ビット量子化した値で処理するなどのことを
避けることができるようになり、消費電力の低減を図る
ことができるようになる。
【0030】なお、1多重,2多重,3多重,…で量子
化ビット数をいくらにすればよいかは、性能の劣化と、
消費電力の大きさのばらつきによって実験やシミュレー
ションによって決めることができる。
【0031】図8はこの発明の第3の実施形態を示すブ
ロック図である。図8において、基本的な構成は前述の
図6と同じであるが、図6の設定値切換回路83が省略
され、比較器77に設定信号Aが与えられ、量子化ビッ
ト数切換回路85には切換信号Bが与えられる。
【0032】図9は図8で示した2つの信号A,Bを与
えるための設定値保有手段を示すブロック図である。前
述のごとく、多重した多重数によって量子化ビット数を
変えることで低消費電力と特性劣化の両立を図ることが
できるが、同じビット数の量子化に異なる多重数が用い
られることがある。たとえば、1多重と2多重には3ビ
ット量子化が、3多重と4多重には4ビット量子化が、
5多重には5ビット量子化…のような場合がある。この
場合には、1多重と2多重を1つのグループとし、また
3多重と4多重を別のグループとする。そして、同一の
グループ内では第1の実施形態を用いて1多重と2多重
でその制御する振幅値の設定を変えることで最良の特性
を導き出すことができる。
【0033】一方、異なるグループに変わる場合、たと
えば3多重になる場合は、量子化ビット数を4とし、そ
のときの最適な振幅値に制御する。このように、この実
施形態においては、量子化値ごとにグループ化し、その
グループ内で最適な振幅値にすることでいかなる多重値
においても、最良の特性を得ることができるようにな
る。
【0034】図10はこの発明の第4の実施形態を示す
ブロック図であり、図9に示した設定値保有手段を改良
したものである。すなわち、この図10に示した実施形
態では、設定値保有手段88に4モード切換信号に応じ
て量子化ビット数を切換えるようにする。すなわち、た
とえば、性能モードと標準モードと省電力モードとを有
し、性能モードにおいては性能を優先させるために多重
数が少なくても、量子化ビット数を上げておくことによ
り、その誤り率特性劣化を最小限にすることができる。
一方、省電力モードでは、多重数が多くても量子化ビッ
ト数を小さくすることで、多少の誤り率特性劣化を持つ
ことにはなるが、消費電力を小さくすることができるよ
うになり、使用者の要求に応じて最も適した使い方がで
きるようになる。
【0035】図11は第5の実施形態を示すデータフォ
ーマットの一例を示す図である。図11において、送信
するデータフォーマットには、規定データ部分と送信デ
ータ部分とが含まれている。規定データ部分にはプリア
ンブル部やIDコードなどの回線接続に必要なデータが
入っており、一方、送信データ部分には伝送するデータ
がパケット上に分けられて送られる。この発明において
は、データフォーマットにはプリアンブル部,送信機の
ID番号などとともに、多重数の情報が織り込まれてい
る。受信機側では、一般には、たとえば図5に示される
ようにデータ復号した後にプリアンブル部などでデータ
の同期をとり、データの処理を行なうが、ここではその
処理されたデータの一部から多重数を抽出し、そのデー
タにより図5に示した切換信号や図6の切換信号や図8
の切換信号と設定信号などを制御する。
【0036】この場合、多重数を復調するまでは、消費
電力が多い,誤り率特性が悪いなどの問題が生じるが、
制御部は最適の設定となる。また、このようにすること
により、通信の途中に多重数を切換えた場合にも、常に
その情報がデータとして伝送されてくるので、最適設定
を保ったままデータ復調することができるようになり、
全体の特性改善を図ることができるようになる。
【0037】次に、この発明の第6の実施形態について
説明する。本願発明者らは特願平8−47118号にお
いて、データフォーマットでプリアンブル部の情報デー
タの入っていない部分においては、多重を行なわず、情
報データの入ってくる部分のみ多重化するシステムを提
案した。このシステムにおいては、多重しない部分と多
重する部分を持っているために、多重しない部分では従
来の通信で最適であった設定値にすることが望ましく、
一方多重した部分ではこの発明の第1〜第4の実施形態
を用いることが望ましい。
【0038】また、多重しない部分の構成、ビット長が
決まっているので、受信機側ではその切換タイミングは
既知であり、これは復調器側の復調回路においても用い
ている。
【0039】図12は切換タイミングを用いて構成した
切換回路を示すブロック図である。復調したデータから
求められるタイミング信号は、図2には示していない復
調器に入力されて1多重から数多重の復調システムに切
換えられる。同時に、そのデータを基準に設定値を決め
る。なお、この回路は、図9および図10の回路を用い
ることができる。
【0040】前述の本願発明者が提案したシステムにお
いては、多重数のデータも送信データに送り込むように
している。このシステムを適用した場合の実施形態とし
て、図13に切換回路を示す。第6の実施形態と同様
に、切換タイミング信号以外にデータ復調部から得た多
重数信号が切換器に入力される。この信号をもとにタイ
ミングを合わせて比較器や量子化ビット数切換回路に切
換信号を送る。このようにすることにより、システムの
特性の改善をすることができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、多重
数によって設定値を変えることでどの多重数時にも最適
な量子化が可能となり、特性を向上できる。
【0042】また、量子化ビット数を変えることによ
り、1多重において5ビット量子化した値で処理するこ
となどのことを避けることができるようになり、消費電
力の低減を図ることができる。
【0043】また、多重数に応じて量子化値ごとにグル
ープ化し、そのグループ内で最適な振幅値にすること
で、いかなる多重値においても最良の特性を得ることが
できるようになる。
【0044】また、設定値の決定手段に対してモード切
換手段を有することで、性能を優先する場合には多重数
が少なくとも量子化ビット数を上げておくことで、その
誤り率特性劣化を最小限にすることができる。一方、省
電力モードでは、多重数が多くても、量子化ビット数を
小さくすることで消費電力が減り、使用者の要求に応じ
て最も適した使い方ができるようになる。
【0045】さらに、多重数をデータとして送ることに
より、通信の途中に多重数を切換えた場合にも、常にそ
の情報がデータとして伝送されてくるので、最適な設定
を保ったままデータを復調することができるようにな
り、全体の特性改善を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスペクトル拡散通信システムにおける送
信系の回路ブロック図である。
【図2】従来のスペクトル拡散通信システムにおける受
信系の回路ブロック図である。
【図3】量子化間隔と量子化ビット数と特性劣化を示し
た図である。
【図4】多重しないときと多重したときのデータ列と量
子化のレベルを示す図である。
【図5】この発明の第1の実施形態を示す回路ブロック
図である。
【図6】この発明の第2の実施形態を示す回路ブロック
図である。
【図7】この発明の第2の実施形態で用いられているデ
ィジタルコリレータの回路を示すブロック図である。
【図8】この発明の第3の実施形態を示す回路ブロック
図である。
【図9】この発明の第3の実施形態に用いる設定値決定
手段を示すブロック図である。
【図10】この発明の第4の実施形態に用いる設定値決
定手段を示すブロック図である。
【図11】この発明の第5の実施形態におけるデータフ
ォーマットを示す図である。
【図12】この発明の第6の実施形態に用いる設定値決
定手段を示すブロック図である。
【図13】この発明の第7の実施形態に用いる設定値決
定手段を示すブロック図である。
【符号の説明】
51 アンテナ 53 周波数変換部 55 利得制御増幅器 57 周波数変換部 59 A/Dコンバータ 61 コリレータ 63 分配器 65,67 ラッチ部 69 ラッチコントローラ 71 差動部 73 判別部 75 同期回路 77 比較器 79 フィルタ 81 コントロール回路 83 設定値切換回路 85 量子化ビット数切換回路 88 設定値保有手段 601〜60n シフトレジスタ 611〜61n 乗算器 620 リファレンス信号発生回路 630 加算器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の拡散符号で拡散した信号を任意の
    数チップずつ遅延した複数系列の信号を多重して送信す
    るスペクトル拡散通信における受信方法であって、 利得を可変にして受信信号の振幅レベルを制御する利得
    制御手段と、 前記利得制御手段の出力を量子化する量子化手段とを備
    え、 前記利得制御手段によって制御される振幅レベルは、前
    記多重した系列数によって予め設定された値に選ばれる
    ことを特徴とする、スペクトル拡散通信受信方法。
  2. 【請求項2】 同一の拡散符号で拡散した信号を任意の
    数チップずつ遅延した複数系列の信号を多重して送信す
    るスペクトル拡散通信における受信方法であって、 利得を可変にして受信信号の振幅レベルを制御する利得
    制御手段と、 前記利得制御手段の出力を量子化する量子化手段とを備
    え、 前記量子化手段による量子化ビット数は、前記多重した
    系列数によって予め設定された値に選ばれることを特徴
    とする、スペクトル拡散通信受信方法。
  3. 【請求項3】 前記多重した系列数を単数あるいは複数
    個のいくつかのグループに分け、量子化ビット数はその
    グループ内では同一とし、そのグループ内では振幅レベ
    ルを前記多重した系列数によって予め設定された値に選
    ばれることを特徴とする、請求項1または2のスペクト
    ル拡散通信受信方法。
  4. 【請求項4】 前記グループ間では前記量子化ビット数
    と前記振幅レベルを組合せることを特徴とする、請求項
    3のスペクトル拡散通信受信方法。
  5. 【請求項5】 使用する環境によって予め使用用途別に
    前記組合せ数を設定することを特徴とする、請求項4の
    スペクトル拡散通信受信方法。
  6. 【請求項6】 前記多重数に関する情報は送信側で多重
    決定時にデータの一部に組込まれ、受信側では復調した
    データからその多重数を抽出することを特徴とする、請
    求項1から5のいずれかに記載のスペクトル拡散通信受
    信方法。
  7. 【請求項7】 プリアンブル部にデータ既知部を有する
    ようなデータフォーマットを有し、前記データ既知部お
    よびその後の規定されたデータ部分では多重化を行なわ
    ず、それ以降の規定された部分で同一の拡散符号で拡散
    した信号を、任意の数チップずつ遅延した複数系列の信
    号を多重して送信するスペクトル拡散通信における受信
    方法であって、 利得を可変にして受信信号の振幅レベルを制御する利得
    制御手段と、 前記利得制御手段の出力を量子化する量子化手段とを備
    え、 前記多重しないデータ部分においてはその制御された振
    幅レベルが固定の予め設定された値に選ばれ、量子化ビ
    ット数も固定の値にされ、多重したデータ部分からその
    振幅レベルを予め設定した値にすることを特徴とする、
    スペクトル拡散通信受信方法。
  8. 【請求項8】 前記多重を行なわない部分の規定された
    データ部分に多重数を組込んで送信し、受信側ではこの
    情報から多重数を識別し、多重部分から切換えることを
    特徴とする、請求項7のスペクトル拡散通信受信方法。
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