JPH11145681A - 回路部品装着システムおよび回路部品装着方法 - Google Patents

回路部品装着システムおよび回路部品装着方法

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JPH11145681A
JPH11145681A JP9306163A JP30616397A JPH11145681A JP H11145681 A JPH11145681 A JP H11145681A JP 9306163 A JP9306163 A JP 9306163A JP 30616397 A JP30616397 A JP 30616397A JP H11145681 A JPH11145681 A JP H11145681A
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circuit
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Kouichi Asai
鎬一 浅井
Shinsuke Suhara
信介 須原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路部品装着システムのコストダウンを図
る。 【解決手段】 基板支持装置30において支持された回
路基板には、回路部品が回路部品装着装置12において
装着される。回路部品が装着された後、基板支持装置3
0において支持された回路基板は、基板取外装置48に
より厚み方向に取り外され、取り外された回路基板は、
基板水平搬出装置46に厚み方向に引き渡される。この
ように、回路基板の基板支持装置30と基板取外装置4
8との間の受渡し、基板取外装置48と基板水平搬出装
置46との間の受渡しの両方が厚み方向に行われるた
め、基板取外装置48を回路基板を厚み方向にも水平方
向にも受渡し可能な構造のものとする必要がなく、構造
を簡単なものとすることができる。その結果、回路部品
装着システムのコストダウンを図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、回路基板に回路部
品を装着する回路部品装着システムおよび回路部品装着
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願出願人が出願し、未だ公開されてい
ない特願平9─38842号の明細書には、回路部品装
着システムの一タイプが記載されている。この回路部品
装着システムは、回路部品装着位置において回路基板
を支持する基板支持装置と、その基板支持装置に支持
された回路基板に回路部品を装着する回路部品装着装置
と、基板支持装置から回路基板を取り外す基板取外装
置と、その基板取外装置から回路基板を受け取り、ほぼ
水平方向に搬出する基板水平搬出装置とを含む基板搬出
装置とを含むものであり、基板支持装置と基板取外装置
との間の回路基板の受渡しが回路基板の厚み方向に行わ
れ、基板取外装置と基板水平搬出装置との間の受け渡し
が水平方向に行われる。すなわち、(a) 基板支持装置に
支持された回路基板に回路部品が装着される回路基板装
着工程と、(b) 回路部品が装着された回路基板を基板支
持装置から厚み方向に取り外す基板取外工程と、(c) 取
り外された回路基板を基板水平搬出装置に水平方向に引
き渡す基板引渡工程と、(d)引き渡された回路基板をほ
ぼ水平な姿勢でほぼ水平方向に移動させて搬出する基板
搬出工程とを含む回路基板装着方法が実施されるのであ
る。そのため、基板取外装置を、回路部品を厚み方向に
取外し可能で、かつ、水平方向に引渡し可能なものとす
る必要があった。例えば、基板取外装置に含まれる搬出
用基板保持部を、水平軸線回りに回動可能な回動部材
と、その回動部材にそれの回動軸線と平行な直線に沿っ
て、その回動軸線と直交する回転軸線の回りに回転可能
に取り付けられた複数の回転支持部材と、これら回転支
持部材を前記回動部材に対して回転させる回転支持部材
駆動装置とを含むものとする必要があったのである。そ
のために、基板取外装置の構造が複雑となり、回路部品
装着システムのコストが高くなる問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,解決手段,作用および
効果】本発明は以上の事情を背景としてなされたもので
あり、その課題は、前記タイプの回路部品装着システム
のコストダウンを図ることである。この課題は、回路部
品装着システムおよび回路部品装着方法をそれぞれ下記
各態様に記載の構成とすることによって解決される。な
お、各態様はそれぞれ項に分け、項番号を付し、必要に
応じて他の項の番号を引用して請求項と同じ形式で記載
する。各項に記載の特徴を組み合わせて採用することの
可能性を明示するためである。 (1)回路部品装着位置において回路基板を支持する基
板支持装置と、その基板支持装置に支持された回路基板
に回路部品を装着する回路部品装着装置と、前記回路部
品が装着された回路基板を搬出する基板搬出装置とを含
む回路部品装着システムであって、前記基板搬出装置
が、前記基板支持装置から回路基板を取り外す基板取外
装置と、その基板取外装置から回路基板を受け取り、ほ
ぼ水平方向に搬出する基板水平搬出装置とを含み、前記
基板支持装置と基板取外装置との間の受渡しと、基板取
外装置と基板水平搬出装置との間の受渡しとの両方が、
回路基板の厚み方向に行われる回路部品装着システム
(請求項1)。基板支持装置に支持された状態で回路部
品を装着された回路基板が基板取外装置によって回路基
板の厚み方向に取り外され、その取り外された回路基板
が基板水平搬出装置に厚み方向に引き渡される。基板水
平搬出装置に引き渡された回路基板は、ほぼ水平方向に
移動させられ、搬出される。このように、本項に記載の
回路部品装着システムにおいては、基板支持装置に支持
された回路基板の取外しと基板水平搬出装置への引渡し
との両方が厚み方向に行われる。そのため、基板取外装
置に含まれる搬出用基板保持部を、回路基板を厚み方向
に受渡し可能な構造のものとすればよく、前述のように
水平方向と厚み方向との両方向に受渡し可能な構造のも
のとする必要がない。したがって、搬出用基板保持部の
構造を簡単にすることができ、その分コストダウンを図
ることができる。基板支持装置と基板取外装置との間、
および基板取外装置と基板水平搬出装置との間で回路基
板の受渡しが厚み方向に行われるようにするためには、
これら装置の基板保持部同士を、回路基板の厚み方向に
受渡し可能な状態で対向させる必要がある。しかし、そ
の厚み方向に受渡しが可能な状態のままで基板保持部同
士を水平方向に相対移動させると、それら基板保持部の
一部が互いに干渉するおそれがあるため、水平方向に相
対移動させる際には、これら基板保持部同士を回路基板
を受渡し可能な状態より離間させることが望ましい。換
言すれば、回路基板の厚み方向受渡し時には、水平方向
相対移動時より、基板保持部同士を接近させることが望
ましいのである。そのためには、受渡しを行う両方の基
板保持部が厚み方向に移動させられる(昇降させられ
る)ようにしても、いずれか一方が固定で他方が昇降さ
せられるようにしてもよい。基板支持装置から基板取外
装置によって回路基板が取り外される際、基板支持装置
の主基板保持部が固定され、基板取外装置の搬出用基板
保持部が昇降させられることによって、これらが接近さ
せられ、主基板保持部に支持された回路基板が取り外さ
れる場合と、主基板保持部と搬出用基板保持部との両方
が昇降させられる場合と、搬出用基板保持部が固定され
主基板保持部が昇降させられる場合とがある。主基板保
持部が昇降させられる場合には、主基板保持部を厚み方
向に移動させる厚み方向移動装置(昇降装置)も基板取
外装置の構成要素であると考えることができる。 (2)さらに、回路基板をほぼ水平方向に搬入する基板
水平搬入装置と、その基板水平搬入装置によって搬入さ
れた回路基板を前記基板支持装置に装着する基板装着装
置とを含む基板搬入装置を含み、これら基板装着装置と
基板水平搬入装置との間の受渡しと、基板装着装置と前
記基板支持装置との間の受渡しとの両方が、回路基板の
厚み方向に行われる(1) 項に記載の回路部品装着システ
ム。従来の回路部品装着システムにおいては、基板水平
搬入装置と基板装着装置との間の回路基板の受渡しが水
平方向に行われ、基板装着装置と基板支持装置との間の
受渡しが厚み方向に行われていた。そのため、基板装着
装置に含まれる搬入用基板保持部を、回路基板を、厚み
方向にも水平方向にも受渡し可能な構造のものとする必
要があった。それに対して、本項に記載の回路部品装着
システムにおいてはその必要がないため、基板装着装置
の構造を簡単にすることができる。また、(1) 項に関し
て記載したように、基板装着装置によって回路基板が基
板支持装置に装着される際に、基板支持装置の主基板保
持部が基板装着装置の搬入用基板保持部に対して接近さ
せられる場合には、主基板保持部を昇降させる昇降装置
を、基板装着装置の構成要素と考えることができる。 (3)前記基板取外装置と基板装着装置との少なくとも
一方が、回路基板を保持する基板保持部と、その基板保
持部を水平方向に移動させる保持部移動装置とを含む
(2) 項に記載の回路部品装着システム。基板取外装置と
基板支持装置との間、および基板取外装置と基板水平搬
出装置との間の両方で回路基板が厚み方向に受け渡され
るようにするためには、例えば、基板取外位置において
基板支持装置から回路基板が搬出用基板保持部に保持さ
れて厚み方向に取り外され、基板引渡位置において搬出
用基板保持部から基板水平搬出装置に厚み方向に引き渡
されるようにすればよい。そして、基板取外位置と基板
引渡位置とが水平方向に隔たっている場合には、搬出用
基板保持部を水平方向に基板取外位置と基板引渡位置と
に移動させる搬出用保持部移動装置を設けるのである。
同様に、基板装着装置と基板支持装置との間、および基
板装着装置と基板水平搬入装置との間の両方で回路基板
が厚み方向に受け渡されるようにするためには、基板受
取位置において基板水平搬入装置から搬入用基板保持部
に厚み方向に引き渡され、基板装着位置において搬入用
基板保持部から基板支持装置に厚み方向に装着されるよ
うにすればよく、基板受取位置と基板装着位置とが水平
方向に隔たっている場合には、搬入用基板保持部を水平
方向に基板受取位置と基板装着位置とに移動させる搬入
用保持部移動装置を設けるのである。 (4)前記保持部移動装置が、前記基板保持部の水平方
向の移動速度を制御する保持部移動速度制御装置を含む
(3) 項に記載の回路部品装着システム。基板保持部を水
平方向に移動させる場合には、基板保持部に回路基板が
保持されている場合と保持されていない場合とがある。
保持されている場合には、基板保持部の水平方向の移動
速度を小さくし、保持されていない場合には大きくする
ことが望ましい。 (5)前記基板取外装置と基板装着装置との少なくとも
一方が、保持部本体と、その保持部本体に互いに対向し
てかつ移動可能に保持された第一,第二保持部材と、そ
れら第一,第二保持部材をそれら保持部材の保持部が前
記対向方向において互いに接近,離間するように相対移
動させる保持部材移動装置とを備えた基板保持部を含
み、かつ、前記第一,第二保持部材が、互いに離間した
状態では前記回路基板の両縁部から側方に外れた位置に
あり、互いに接近した状態では前記回路基板の両縁部の
下方に位置する状態となる基板支持面を有する (2)ない
し (4)項のいずれか1つに記載の回路部品装着システ
ム。第一,第二保持部材が互いに接近した状態では、そ
れぞれの基板支持面が回路基板の両縁部の下方に位置す
る状態となるため、回路基板を下方から支持することが
でき、第一,第二保持部材が互いに離間した状態では、
基板支持面が回路基板の両縁部から側方に外れるため、
回路基板を下方から支持しない状態となる。それによっ
て、基板保持部が、回路基板を受け取る場合も引き渡す
場合も厚み方向に受渡し可能なものとなり、水平方向に
受渡し可能なものとする必要がないため、従来の回路部
品装着システムにおける基板取外装置,基板装着装置に
おいては必要であった回転支持部材,回転支持部材駆動
装置等が不要になる。 (6)前記第一,第二保持部材の保持部が、互いに接近
した状態では前記回路基板の両側端面に近接または接触
することにより、回路基板の、第一,第二保持部材の対
向方向における位置決めを行う基板位置決め面を有する
(5)項に記載の回路部品装着システム。本態様の第一,
第二保持部材は、それぞれの基板位置決め面により回路
基板を両側から挟んで移動を規制することによって回路
基板を位置決めした状態で、その回路基板の両縁部を基
板支持面により下方から支持する。 (7)前記第一,第二保持部材が、それらの対向方向と
直角な方向に並んだ複数ずつの第一,第二保持爪を備え
た (5)または (6)項に記載の回路部品装着システム。こ
の態様の基板保持部と回路基板の受渡しを行う相手の基
板保持部も同様に複数の保持爪を備えたものとし、両者
の保持爪を互いに食い違うように配置すれば、後に実施
形態において説明するように両者の干渉を回避しつつ回
路基板の受渡しを行うことができる。 (8)前記第一,第二保持部材が、前記保持部本体に水
平方向に延びた回動軸線回りに回動可能に保持された回
動保持部材である (5)ないし (7)項のいずれか1つに記
載の回路部品装着システム。第一,第二保持部材を回動
保持部材とすれば、第一,第二保持部材を保持部本体に
保持させる機構が簡単になる。本項に記載の基板保持部
を回動型基板保持部と称することができる。 (9)前記基板取外装置と基板装着装置とのうちの前記
基板保持部を有するものが、前記回動保持部材を回路基
板の保持位置と保持解除位置とに回動させる回動保持部
材駆動装置を含み、その回動保持部材駆動装置が、シ
リンダ本体とそのシリンダ本体に対して相対移動可能な
ピストンとを含む保持用シリンダと、前記ピストンの
軸方向移動を回動に変換して前記回動部材に伝達する運
動変換装置とを含む(8) 項に記載の回路部品装着システ
ム。ピストンの軸方向の移動が運動変換装置により回動
に変換されて回動部材に伝達される。回動部材の回動に
より、基板保持部が保持状態と保持解除状態とに切り換
えられる。運動変換装置をカムとカムフォロワとを備え
たカム機構により構成することができる。例えば、後に
実施形態として説明するように、カムとしてほぼ半円形
をなす半円形部材を使用し、カムフォロワとして半円形
部材の外周面に先端の半円筒面,半球面等により接触
し、あるいは先端に回転可能に保持したローラやボール
により接触する棒状部材を使用することができる。半円
形部材の半円の中心に相当する部分を回動部材に相対回
転不能に取り付け、棒状部材を保持用シリンダのピスト
ンの移動につれて移動するものとすれば、ピストンによ
り棒状部材が軸方向に移動させられるにつれて半円形部
材が回動させられ、回動部材が回動させられせる。カム
フォロワとしての棒状部材が原節、カムとしての半円形
部材が従節として機能するのである。運動変換装置は、
リンク機構等、カム機構以外の機構により構成すること
も可能である。ここで、回動保持部材駆動装置は、保持
部本体に設けても、基板取外装置,基板装着装置の装置
本体に設けても、保持部本体と装置本体とに分けて設け
てもよい。例えば、保持用シリンダを装置本体に設け、
運動変換装置の少なくとも一部を保持部本体に設けると
いうように、回動保持部材駆動装置を複数部分に分け、
各部分を装置本体や保持部本体に設けるのである。基板
保持部が(3) 項に記載のように、保持部移動装置により
水平方向に移動させられる場合には、回動保持部材駆動
装置の、保持部本体に設けられる部分が基板保持部と共
に移動させられることになる。回動保持部材駆動装置の
全体が保持部本体に設けられる場合には、回動保持部材
駆動装置が基板保持部とともに水平方向に移動させら
れ、回動保持部材駆動装置の全体または一部が装置本体
に設けられる場合には、その部分は移動させられない。
例えば、保持用シリンダが装置本体に設けられ、運動変
換装置の少なくとも一部が保持部本体に設けられる場合
には、その一部のみが移動させられることになる。この
場合、保持用シリンダは1個で、運動変換装置が、保持
部本体がどの位置にあっても保持用シリンダにより駆動
され得るように構成されてもよく、保持部本体が移動さ
せられる複数の位置( 作動位置) の各々に対応して複数
の保持用シリンダが設けられてもよい。回動保持部材駆
動装置の全体が保持部本体に設けられる第一の場合に
は、基板保持部と共に移動する部分の質量が大きくなる
ものの、構成が簡単となる利点があり、回動保持部材駆
動装置の全体が装置本体に設けられる第二の場合には、
例えば、運動変換装置のカムを、基板保持部の水平方向
の移動を阻止することなく基板保持部の回動部材に係
合,離脱可能とする必要があり、構造が複雑となるもの
の、基板保持部と共に移動する部分の質量が小さくて済
む利点がある。それに対し、回動保持部材駆動装置が保
持部本体と装置本体とに分けて設けられる第三の場合に
は、例えば、基板保持部が保持状態と保持解除状態とに
切り換えられる際、保持用シリンダ(すなわち装置本
体)と基板保持部(すなわち保持部本体)との相対位置
が、保持用シリンダのピストンロッドと前記棒状部材と
が軸方向に対向する状態、換言すれば、保持用シリンダ
のピストンロッドの軸方向の移動に伴って棒状部材が軸
方向に移動させられる状態にすればよいのであり、この
場合には、構造がそれほど複雑になることはなく、基板
保持部と共に移動する部分の質量も比較的小さくでき
る。 (10)前記基板保持部が、回路基板を上方から押さえ
る基板押さえ部材と、その基板押さえ部材を上下方向に
移動可能に保持する基板押さえ部材保持装置とを含む
(3) 項ないし(9) 項のいずれか1つに記載の回路部品装
着システム。本項に記載の基板保持部においては、回路
基板が、保持突起と基板押さえ部材とによって挟持され
る。基板押さえ部材は、上下方向に移動可能に保持され
ているため(保持突起に接近・離間可能とされているた
め)、厚みが異なっても、回路基板を上方から良好に押
さえることができる。また、基板保持部が、水平方向に
移動させられる場合において、保持された回路基板が水
平方向にずれることを回避し得る。基板押さえ部材保持
装置は、基板押さえ部材を下方(保持突起に接近させる
方向)に付勢するスプリングを有するものとすることが
できる。この場合には、スプリングの付勢力により、回
路基板を下方に押し付けることができ、後述するよう
に、回路基板の受取りあるいは引渡しを、確実に、速や
かに行うことができる。 (11)前記基板水平搬入装置と基板水平搬出装置との
少なくとも一方が、互いに対向して設けられた一対の装
置本体の各々の内側に取り付けられ、前記回路基板の搬
送方向と平行な両縁部を保持する一対の水平移動用基板
支持部材と、これら一対の水平移動用基板支持部材の内
側に、前記装置本体に対して昇降可能に設けられた昇降
用基板支持部材と、その昇降用基板支持部材を昇降させ
る基板支持部材昇降装置とを含む(2) 項ないし(10)項の
いずれか1つに記載の回路部品装着システム。本項に記
載の回路部品装着システムにおいては、回路基板を昇降
用基板支持部材の昇降に伴って昇降させることができ
る。ここで、昇降用基板支持部材が、水平移動用基板支
持部材の内側に設けられているため、回路基板は水平移
動用基板支持部材によって支持されている両縁部より内
側において昇降用基板支持部材によって支持されること
になる。このように、昇降用基板支持部材と水平移動用
基板支持部材とが、水平方向に重ならない状態で配設さ
れているため、回路基板が水平移動用基板支持部材によ
って支持される状態と昇降用基板支持部材によって支持
される状態とに、速やかに切り換えることができる。ま
た、基板装着装置,基板取外装置が、回路基板をそれの
両縁部において保持する装置である場合には、基板水平
搬入装置と基板装着装置との間、基板取外装置と基板水
平搬出装置との間における回路基板の厚み方向の受渡し
時に、昇降用基板支持部材が邪魔になることがなく、受
渡しを容易に行うことができる。基板装着装置が基板水
平搬入装置から回路基板を受け取る場合には、基板水平
搬入装置において、回路基板を支持した昇降用基板支持
部材が上昇させられ、基板装着装置において、基板保持
部が回路基板を両縁部において下方から保持する。その
後、昇降用基板支持部材が下降させられれば、回路基板
は基板装着装置に保持されることになる。ここで、昇降
用基板支持部材は、基板水平搬入装置の下流側に設ける
ことが望ましい。基板取外装置から回路基板が基板水平
搬出装置に引き渡される際には、回路基板は基板取外装
置によって両縁部を保持されており、基板水平搬出装置
において、昇降用基板支持部材が上昇させられる。昇降
用基板支持部材が回路基板の下面に当接した後、基板取
外装置による保持が解除されれば、回路基板は昇降用基
板支持部材に支持される。昇降用基板支持部材がそれの
上面が水平移動用基板支持部材の上面より下方に位置す
るまで下降させられば、回路基板が水平移動用基板支持
部材に保持される。昇降用基板支持部材は、基板水平搬
出装置の上流側に設けることが望ましい。このように、
本項に記載の回路部品装着システムにおいては、基板水
平搬入装置と基板装着装置との間、基板取外装置と基板
水平搬出装置との間における回路基板の厚み方向の受渡
しを容易に行うことができる。ここで、基板装着装置の
搬入用基板保持部が、(10)項に記載の基板押さえ部材
と、スプリングを有する基板押さえ部材保持装置とを含
むものである場合において、回路基板を基板水平搬入装
置から受け取る際の作動を説明する。基板水平搬入装置
において、回路基板を支持した昇降用基板支持部材が上
昇させられると、回路基板の上面が基板押さえ部材に当
接し、基板押さえ部材がスプリングの付勢力に抗して上
昇させられる。回動部材の回動により、搬入用基板保持
部が保持状態に切り換えられ、昇降用基板支持部材が下
降させられれば、スプリングの付勢力によって回路基板
が基板支持面に押し付けられ、保持爪と基板押さえ部材
とによって確実に挟持される。基板取外装置の搬出用基
板保持部が、同様に基板押さえ部材とスプリングを有す
る基板押さえ部材支持装置とを含むものである場合に
は、基板水平搬出装置において昇降用基板支持部材が上
昇させられると、昇降用基板支持部材の上面が回路基板
の下面に当接させられ、基板押さえ部材が上昇させられ
て、スプリングの付勢力により回路基板が昇降用基板支
持部材に押し付けられる。その状態で、回動部材の回動
により保持解除状態に切り換えられれば、基板取外装置
による回路基板の保持が解除され、昇降用基板支持部材
の下降につれて回路基板が下降し、基板水平搬出装置の
水平移動用基板支持部材に支持される。例えば、水平移
動用基板支持部材を搬送用ベルトとし、昇降用基板支持
部材を基板支持プレートとすることができる。基板支持
プレートは、回路基板の両縁部を除いた部分のほぼ全体
を支持する形状のものとすることもできるが、回路基板
の昇降の際に水平な姿勢を保ち得る形状のものとすれば
よく、1枚のプレートによって構成されるようにしても
複数枚のプレートによって構成されるようにしてもよ
い。 (12)前記基板支持部材昇降装置が、前記昇降用基板
支持部材の昇降速度を制御する昇降速度制御装置を含む
(11)項に記載の回路部品装着システム。前記昇降用基板
支持部材が上昇あるいは下降させられる際に、その支持
部材上に回路基板が支持されている場合と、支持されて
いない場合とがある。昇降速度が制御可能であれば、例
えば、回路基板が支持されている場合には昇降速度を小
さく、支持されていない場合には大きくすることができ
る。なお、基板押さえ部材を有する基板装着装置,基板
取外装置と基板水平搬入装置,基板水平搬出装置との間
で回路基板の受渡しが行われる場合には、昇降用基板支
持部材の上昇速度を小さくすることが望ましい。上昇速
度を小さくすれば、基板押さえ部材と回路基板との当接
速度を小さくすることができる。 (13)前記基板水平搬入装置と基板水平搬出装置との
少なくとも一方に基板水平移動停止装置が1つ以上設け
られ、その基板水平移動停止装置が、回路基板の搬送行
程の上流端と下流端との間に設けられ、前記回路基板の
水平方向の移動を阻止する中間ストッパと、その中間ス
トッパを作動位置と非作動位置とに移動可能に保持する
ストッパ保持部材と、中間ストッパをストッパ保持部材
に対して相対移動させることにより、中間ストッパを作
動位置と非作動位置とに移動させる中間ストッパ移動装
置とを含む(2) 項ないし(12)項のいずれか1つに記載の
回路部品装着システム。中間ストッパによれば、回路基
板の水平移動を搬送行程の上流端と下流端との中間位置
において停止させ、その位置に保つことができる。中間
ストッパは、その中間ストッパの位置に回路基板を停止
させる必要がある場合に作動位置に移動させられ、停止
させる必要がない場合には非作動位置に移動させられ
る。中間ストッパを作動位置に移動させるか否かは、回
路基板の搬送方向の大きさ等に基づいて決められる。例
えば、基板水平搬出装置が水平移動用基板支持部材とし
て搬出用ベルトを有する場合に、複数の回路基板が基板
取外装置から引き渡されれば、搬出用ベルト上に複数の
回路基板が搬送方向に適当な間隔を隔てて支持される。
その状態で、隣接する回路基板間に設けられた中間スト
ッパが作動位置に移動させられ、搬送用ベルトが駆動さ
れれば、最も下流側に位置する回路基板が水平方向に移
動させられて搬出され、それより上流側に位置する1枚
以上の回路基板は対応する中間ストッパにより静止状態
に保たれる。上流側に位置する回路基板が複数枚である
場合には、それら回路基板が互いに適当な間隔を隔てて
静止状態に保たれるのである。次に、最も下流側に位置
する中間ストッパが非作動位置に移動させられれば、そ
の中間ストッパにより静止状態に保たれていた回路基板
が搬出される。以下、下流端に位置する中間ストッパか
ら順次非作動位置に移動させられ、下流側の回路基板か
ら順次搬出される。中間ストッパは、作動位置と非作動
位置とに移動可能であるため、可動ストッパと称するこ
ともできる。一方、基板水平搬入装置において、回路基
板が搬入用ベルトの駆動により水平方向に移動させられ
搬入される場合、最初に搬入された回路基板は、作動位
置にある中間ストッパあるいは下流端に固定的に設けら
れた下流端ストッパによって停止させられる。その後、
その回路基板の上流側に設けられた中間ストッパが作動
位置に移動させられ、搬入用ベルトの駆動により次の回
路基板が搬入されるが、その回路基板は上記作動位置に
移動させられた中間ストッパによって停止させられる。
この間、最初に搬入された回路基板は静止状態に保たれ
る。以下、同様の作動が繰り返され、順次搬入される回
路基板が、適当な間隔を隔てて搬入用ベルト上に並べら
れる。基板水平搬入装置においては、上記下流端ストッ
パを設けることが望ましい。下流端ストッパは固定スト
ッパと称することもできる。 (14)前記基板水平移動停止装置が、前記ストッパ保
持部材の、前記基板水平搬入装置と基板水平搬出装置と
のうちの当該基板水平移動停止装置を含む装置の装置本
体への搬送方向の取付位置が変更可能とされている(13)
項に記載の回路部品装着システム。ストッパ保持部材の
搬送方向の取付位置を変更することによって、搬送方向
の所望の位置において中間ストッパを作動位置に移動さ
せ、それに対応する位置に回路基板を停止させることが
できる。ストッパ保持部材の取付位置は、回路基板の搬
送方向の長さ等に基づいて決定することができる。基板
水平搬出装置は、例えば、装置本体に搬送方向に延びて
形成された長穴に取り付ける取付装置を含むものとする
ことができ、この場合には、長穴および取付装置によ
り、中間ストッパ作動位置調節装置が構成される。 (15)前記基板支持装置が、支持装置本体に対して
回転可能に設けられた水平方向に延びた回転軸と、その
回転軸に相対回転不能に設けられ、クランプ爪を有する
複数のクランプ部材とを含む主基板保持部と、前記回
転軸を、クランプ爪のクランプ位置とクランプ解除位置
とに回転させる回転軸駆動装置とを含む (1)ないし(14)
項のいずれか1つに記載の回路部品装着システム。回転
軸が回転軸駆動装置により回転させられ、それにより、
主基板保持部は、クランプ爪によるクランプ状態とクラ
ンプ解除状態とに切り換えられる。 (16)前記回転軸駆動装置が、前記支持装置本体に対
して揺動可能に設けられたクランプ用シリンダと、その
クランプ用シリンダのピストンロッドに一端部が回動可
能に連結され、他端部が前記回転軸の先端部に係合させ
られた駆動レバーとを含む(15)項に記載の回路部品装着
システム。クランプ用シリンダのピストンロッドが伸長
させられると、駆動レバーが回転軸に係合させられた他
端部を中心に回動させられ、これにより回転軸が回転さ
せられる。クランプ用シリンダは支持装置本体に揺動可
能に支持されているため、駆動レバーの回動時にピスト
ンロッドにこじり力が作用することがない。なお、回転
軸駆動装置は、主基板保持部に含まれると考えることも
できる。 (17)回路部品装着位置において回路基板を支持する
基板支持装置と、その基板支持装置に支持された回路基
板に回路部品を装着する回路部品装着装置と、回路基板
を搬入し、前記基板支持装置に引き渡す基板搬入装置
と、前記回路部品が装着された回路基板を搬出する基板
搬出装置とを含む回路部品装着システムであって、前記
基板搬入装置が、回路基板をほぼ水平方向に移動させ
て搬入する基板水平搬入装置と、回路基板を厚み方向
に受渡し可能な状態で保持する搬入用基板保持部と、そ
の搬入用基板保持部をほぼ水平方向に移動させる搬入用
保持部移動装置とを含み、基板受取位置において前記基
板水平搬入装置によって搬入された回路基板をそれの厚
み方向に受け取り、前記基板受取位置から水平方向に隔
たった基板装着位置において前記基板支持装置に厚み方
向に装着する基板装着装置とを含み、前記基板搬出装置
が、回路部品が装着された回路基板をほぼ水平方向に
移動させて搬出する基板水平搬出装置と、回路基板を
厚み方向に受渡し可能な状態で保持する搬出用基板保持
部と、その搬出用基板保持部をほぼ水平方向に移動させ
る搬出用保持部移動装置とを含み、基板取外位置におい
て前記基板支持装置から回路基板をそれの厚み方向に取
り外し、前記基板取外位置から水平方向に隔たった基板
引渡位置において前記基板水平搬出装置に厚み方向に引
き渡す基板取外装置とを含み、かつ、前記搬入用保持部
移動装置と搬出用保持部移動装置とが駆動源を共有する
ことを特徴とする回路部品装着システム(請求項2)。
本項に記載の回路部品装着システムにおいては、搬入用
基板保持部と搬出用基板保持部とが共通の駆動源によっ
て水平方向に移動させられる。駆動源をそれぞれ専用に
設ける必要がなく、その分、コストダウンを図ることが
できる。搬入用基板保持部と搬出用基板保持部とを一体
的に構成すれば、共通の駆動源で搬入用基板保持部と搬
出用基板保持部とを一緒に移動させることができる。一
体的に構成された搬入用基板保持部と搬出用基板保持部
とを合わせて、搬送用基板保持部と称することとする。
搬送用基板保持部が、基板受取位置,基板装着位置,基
板取外位置,基板引渡位置に水平方向に移動させられる
ようにされている場合には、実施形態において詳述する
ように、搬入用基板保持部と搬出用基板保持部とが別々
に移動させられるようにされている場合に比較して、移
動距離を大きくしたり、余分な移動を行わせることが必
要になったりするが、回路部品が装着されている間に行
われる移動であるため、作業能率に影響はない。それに
対して、搬入用基板保持部と搬出用基板保持部とが一体
的に構成されていない場合に、駆動源の駆動力を、搬入
用基板保持部に伝達する状態、搬出用基板保持部に伝達
する状態、両方に伝達する状態に切り換え可能な駆動力
伝達状態切換装置を設ければ、一方が静止した状態で他
方を移動させたり、両方を一緒に移動させたりすること
が可能となる。 (18)基板支持装置に支持された回路基板に回路部品
を装着する回路部品装着工程と、基板取外装置が、回路
部品が装着された回路基板を前記基板支持装置から回路
基板の厚み方向に取り外す基板取外工程と、取り外され
た回路基板を基板水平搬出装置に回路基板の厚み方向に
引き渡す基板引渡工程と、引き渡された回路基板をほぼ
水平な姿勢でほぼ水平方向に移動させて搬出する基板搬
出工程とを含むことを特徴とする回路部品装着方法(請
求項3)。本項に記載の回路部品装着方法によれば、基
板取外工程と基板引渡工程との両方において回路基板が
厚み方向に受け渡されるため、基板取外装置の構造を簡
単にすることができ、回路部品装着システムのコストダ
ウンを図ることができる。本項に記載の回路部品装着方
法は、上述の(1) 項ないし(17)項のいずれに記載の回路
部品装着システムによっても実施し得る。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、請求項1に記載の発明の一
実施形態である回路部品装着システムについて、図面に
基づいて詳細に説明する。この回路部品装着システムに
おいては、請求項3に記載の発明の一実施形態である回
路部品装着方法を実施し得る。図1において、10は回
路基板搬送装置,12は回路部品装着装置,14は回路
部品供給装置である。回路部品供給装置14は、図示し
ない回路部品供給ユニットが複数個搭載された部品供給
テーブル20,22を含むものであり、これら部品供給
テーブル20,22は、送りねじ機構24,26によっ
てガイドレール28に沿って移動可能とされている。回
路部品装着装置12に対応する装着位置まで移動させら
れた状態において、回路部品が回路部品供給ユニットに
よって回路部品装着装置12に1つずつ供給される。回
路部品供給ユニットは、回路部品が貼付されたテープを
保持するカートリッジ、テープを回路部品が回路部品装
着装置12に1つずつ供給されるように送るテープ送り
装置等を含むものであり、回路部品装着装置12のイン
デックスの回転に同期してテープ送り装置により回路部
品が1つずつ送られる。本実施形態においては、回路部
品供給テーブル20,22が、合計2つ設けられている
ため、多量の回路部品を連続的に供給したり、多種類の
回路部品を連続的に供給したりすることができる。
【0005】回路部品は、回路部品装着装置12によっ
て、回路部品装着位置において基板支持装置30おいて
支持された回路基板に装着される。回路部品装着装置1
2は、回路部品の吸着および装着を行う複数の吸着ヘッ
ドを含むものであり、これら吸着ヘッドが間欠回転可能
な回転盤に等間隔に取り付けられている。回転盤の間欠
回転に伴って回路部品供給装置14から供給された回路
部品が1つずつ吸着されるとともに回路基板に装着され
る。回路部品の受取りと装着とが並行して行われるので
ある。また、回路部品装着装置12には、フィデューシ
ャルマーク読取用カメラ32が設けられており、このフ
ィデューシャルマーク読取用カメラ32によって、回路
基板マークが読み取られた後、回路部品が装着されるの
である。フィデューシャルマク読取用カメラ32は、マ
ークを1つずつ読み取るものであるが、2個以上のマー
クを同時に読取可能なものとすることもできる。2個以
上のマークを同時に読取可能なものとすれば、基板装着
装置30に回路基板が2枚以上支持されている場合に、
特に有効であり、回路部品の装着に要する時間を短縮し
得る。
【0006】回路基板搬送装置10は、基板搬入装置3
6と基板搬出装置38とを含むものであり、これら基板
搬入装置36および基板搬出装置38が搬送方向に沿っ
て配設されている。基板搬入装置36は、図示しない回
路基板供給装置から供給された回路基板をほぼ水平方向
に移動させて搬入する基板水平搬入装置40と、基板水
平搬入装置40によって搬入された回路基板を厚み方向
に受け取り、基板支持装置30に厚み方向に装着する基
板装着装置42とを含むものであり、基板搬出装置38
は、回路部品が装着された回路基板を水平方向に移動さ
せて搬出する基板水平搬出装置46と、回路基板を基板
支持装置30から厚み方向に取り外し、基板水平搬出装
置46に厚み方向に引き渡す基板取外装置48とを含む
ものである。
【0007】基板水平搬入装置40、基板水平搬出装置
46は、回路部品装着システム本体50(図3等参照)
上に搬送方向(X方向)に間隔を隔てて設けられてい
る。基板水平搬入装置40は、搬送方向に沿って設けら
れた一対の本体52,54を有するが、これら一対の本
体52,54のうちの本体52が固定され、本体54が
本体52に対して接近・離間可能とされている。基板水
平搬出装置46についても同様に、搬送方向に沿って設
けられた一対の本体56,58を有するが、本体56が
固定され、本体58が移動可能とされている。基板装着
装置42も、基板取外装置48も、搬送方向に沿った一
対の固定側本体と可動側本体とを有するが、固定側の本
体60が基板装着装置42と基板取外装置48とに共通
のものとされ、この共通の固定側の本体60が、上述の
基板水平搬入装置40の固定側の本体52と基板水平搬
出装置46の固定側の本体56とに跨がって取り付けら
れ、基板装着装置42の可動側の本体62が基板水平搬
入装置40の可動側の本体54に固定され、基板取外装
置48の可動側の本体64が基板水平搬出装置46の可
動側の本体58に固定されている。このように、基板水
平搬入装置40の本体52,54に基板装着装置46の
本体60,62がそれぞれ固定され、基板水平搬出装置
42の本体56,58にそれぞれ基板取外装置48の本
体60,64が固定されているため、これら本体間の間
隔(基板の搬送幅)を調節する際には、可動側の本体
を、同時に移動させることができる。本体間の間隔の調
節については後述する。
【0008】基板水平搬入装置40は、上記本体52,
54の他、図2ないし図5に示すように、サイドフレー
ム70、本体52,54を支持する支持装置72、搬送
幅調節装置74、基板水平移動装置76、基板支持部材
昇降装置78、基板水平移動停止装置80等を含むもの
である。支持装置72は、図2,5に示すように、本体
52,54の下方において搬送方向と直交する方向に延
びた状態で配設され2本の柱状ロッド82、柱状ロッド
82を支持する2本ずつの支柱84等を含むものであ
る。支柱84は、本体50に固定されたものであり、柱
状ロッド82は、それの両端部において固定側の本体5
2とサイドフレーム70とに固定されている。支柱84
は、高さが調節可能なものであり、支柱84の高さを調
節することにより回路基板の搬入高さを調節することが
可能である。
【0009】搬送幅調節装置74は、図2に示すよう
に、2つの送りねじ機構88,90、2つのガイドロッ
ド92,94等を含むものである。送りねじ機構88,
90には、基板水平搬出装置46に設けられたハンドル
96の回転が回転伝達装置98により伝達される。回転
伝達装置98は、図1に示すように、複数のチェーンお
よびスプロケット等を含むものであり、これらにより、
ハンドル96の回転が送りねじ機構88に伝達され、送
りねじ機構88における回転が、一対のスプロケット1
04,106およびチェーン108により送りねじ機構
90に伝達される。送りねじ機構88,90における回
転により、可動側の本体54がガイドロッド92,94
に沿って本体52に接近・離間させられる。前述のよう
に、ハンドル96の回転により、基板水平搬出装置4
6、基板水平搬入装置40、基板装着装置42、基板取
外装置48において、同時に搬送幅が調節されるのであ
る。本実施形態においては、搬送幅調節装置74の駆動
装置が、基板水平搬出装置46に設けられていることに
なる。
【0010】基板水平移動装置76は、図5に示すよう
に、一対の水平移動用基板支持部材としての搬入用ベル
ト120,122、ガイドプレート124,126、コ
ンベア用電動モータ128,130等を含むものであ
る。搬入用ベルト120,122は、それぞれ本体5
2,54に回転可能に取り付けられた一対のプーリに巻
き掛けられており、プーリの回転により駆動させられ
る。プーリはコンベア用電動モータ128,130によ
り回転させられ、搬入用ベルト120,122に支持さ
れた回路基板がガイドプレート124,126によって
ガイドされつつ水平方向に移動させられることにより、
搬入される。コンベア用電動モータ128,130は、
同期して駆動させられるため、一対の駆動用ベルト12
0,122はほぼ同時に同じ速度で移動させられる。
【0011】基板支持部材昇降装置78は、図4に示す
ように、昇降用基板支持部材としての基板支持プレート
140を昇降させる装置であり、昇降用シリンダ14
2、基板支持プレート昇降部材144等が含まれる。こ
の基板支持部材昇降装置78は、基板水平搬入装置40
の下流側に設けられている。基板支持プレート昇降部材
144は、搬送方向と直交する方向に延びたものであ
り、両端部においてガイド装置146,148によって
支持され、中間部において昇降用シリンダ142のピス
トンロッド150に対向した状態で配設されている。こ
こで、基板支持部材昇降部材144の上昇端は、昇降用
シリンダ142におけるピストンロッド150の上昇端
により規定され、下降端は、ピストンロッド150の先
端部に設けられたストッパがシリンダ本体に当接するこ
とによって規定される。
【0012】基板支持プレート140は、搬送方向と平
行に延びる2枚の平板部材を含むものであり、それぞれ
本体52,54にプレートガイド装置152を介して取
り付けられている。プレートガイド装置152は、上述
のプレート昇降部材144の上方に隙間を隔てて設けら
れたものであり、基板支持プレート140を支持するプ
レート支持部材154と、そのプレート支持部材154
と本体52,54との間に設けられたスプリング156
と、スプリング156と並列に設けられたガイドロッド
158とを含むものである。スプリング156はプレー
ト支持部材154を下方に付勢する状態で設けられてい
る。また、ガイドロッド158の上端部にはストッパ1
59が設けられており、このストッパ159が本体5
2,54の下段面160に当接することによって、基板
支持プレート140の下降端が規定され、上段面161
に当接することによって上昇端が規定される。基板支持
プレート140は、搬入用ベルト120,122の内側
に配設されているため、昇降時に、搬入用ベルト12
0,122と干渉することが回避される。また、回路基
板は、回路基板の搬入用ベルト120,122によって
保持されていた両縁部より内側において基板支持プレー
ト140により支持されることになるため、後述する
が、基板装着装置42において保持される際に邪魔にな
ることが回避される。
【0013】昇降用シリンダ142の駆動によりピスト
ンロッド150が上昇させられると、基板支持プレート
昇降部材144がガイド装置146,148にガイドさ
れつつ上昇させられる。基板支持プレート昇降部材14
4の上昇により基板支持プレート支持部材154がガイ
ドロッド158にガイドされつつ、スプリング156の
付勢力に抗して上昇させられ、基板支持プレート140
が上昇させられる。また、ピストンロッド150が下降
させられると、基板支持プレート140およびプレート
昇降部材144は、スプリング156の付勢力によって
下降させられる。
【0014】基板水平移動停止装置80は、図3に示す
ように、回路基板を基板水平搬入装置40の搬送方向に
おける上流端と下流端との間の中間位置に停止させる装
置であり、具体的には、2枚以上の回路基板を搬入する
場合に、2枚目以降に供給された回路基板を所定の中間
位置において停止させるための装置である。また、本実
施形態においては、搬送方向の取付位置が変更可能とさ
れている。そのため、回路基板を所定の中間位置で停止
させることができ、隣接する回路基板間に適当な間隔を
設けることができる。基板水平移動停止装置80は、中
間ストッパ162と、停止装置保持プレート164と、
その停止装置等保持プレート164に取り付けられ、中
間ストッパ162を作動位置と非作動位置との間で移動
させる中間ストッパ移動装置166とを含むものであ
る。この停止装置等保持プレート164が、基板水平搬
入装置40の本体52に設けられた停止装置用フレーム
168に形成された長穴170にボルトおよびナット等
を含む取付装置172によって取り付けられている。基
板水平移動停止装置80は、搬送方向の取付位置が長穴
170の範囲内において調節可能とされているのであ
り、取付位置は、回路基板の搬送方向の長さに基づいて
決定される。
【0015】中間ストッパ移動装置166には、ストッ
パ用シリンダ174と、移動用レバー176とが含まれ
る。移動用レバー176は、概してL字型の部材であ
り、その先端部に中間ストッパ162が固定され、他端
部においてストッパ用シリンダ174のピストンロッド
178に回動可能に取り付けられ、中間部180の折れ
曲がった部分において、停止装置保持プレート164に
回動可能に取り付けられたものである。ピストンロッド
178が後退端に位置する場合には、中間ストッパ16
2は非作動位置にあるが、ピストンロッド178の前進
に伴って移動用レバー176が中間部180の回りに回
動させられると、中間ストッパ162が作動位置に移動
させられる。本実施形態においては、取り付けられた基
板水平移動停止装置80は1つであるが、2つ以上取り
付けることもでき、その場合には、3枚以上の回路基板
が搬入される際にも、これらの間隔を適当に設けること
ができる。また、基板水平搬入装置40の本体52,5
4の下流端部には、図2に示すように、固定ストッパと
しての下流端ストッパ182が設けられており、最初に
搬入された回路基板は、この下流端ストッパ182によ
り、水平方向の移動が停止させられる。
【0016】回路基板の搬入が開始される場合は、中間
ストッパ162は非作動位置にある。搬入用ベルト12
0,122の駆動により、回路基板が1枚水平方向に移
動させられる。回路基板は下流端ストッパ182に当接
させられることにより、水平方向の移動が停止させられ
る。その下流端まで搬入された回路基板の上流側の中間
ストッパ162がストッパ用シリンダ174の駆動によ
り、作動位置に移動させられる。搬入用ベルト120,
122により、次の回路基板が水平方向に移動させられ
るが、その水平方向の移動が中間ストッパ162により
停止させられる。下流端ストッパ182に当接している
回路基板は静止状態に保たれる。この状態においては、
搬入用ベルト120,122には、2枚の回路基板が中
間ストッパ162によって規定された間隔で保持される
ことになる。
【0017】基板水平搬入装置40には、基板支持プレ
ート140が上昇端に位置するか下降端に位置するかを
検出するプレート昇降端センサ192(図23参照)、
中間ストッパ162が作動位置にあるか非作動位置にあ
るかを検出するストッパ作動状態センサ194、回路基
板が下流端まで搬入されたこと、中間ストッパ162に
よって規定された位置まで搬入されたことをそれぞれ検
出する基板到達センサ196、回路基板の水平方向移動
速度が小さくなったことを検出する減速センサ198等
が設けられている。これら基板到達センサ196,減速
センサ198は、搬送される回路基板の大きさに応じて
取付位置を調節することができる。水平方向に移動させ
られる回路基板が中間ストッパ162,下流端ストッパ
182と当接する際の当接速度を小さくするために、コ
ンベア用電動モータ128,130の制御により、水平
移動速度が小さくされるのである。図は、センサの機能
を概念的に示したものであり、実際に設けられている位
置を示すものではない。プレート昇降端センサ192、
ストッパ作動状態センサ194等は、昇降用シリンダ1
42,ストッパ用シリンダ174に設けられているわけ
ではなく、これらのピストンロッドの移動に伴って移動
させられる部材の移動端を検出し得る位置に設けられて
いるのが普通である。
【0018】基板装着装置42は、図6〜10に示すよ
うに、前述の本体60,62の他、搬入用基板保持部2
10、連結装置212、搬入用保持部移動装置214等
を含むものである。搬入用基板保持部210は、一対の
回動型保持部216,218を有するものであり、これ
ら一対の回動型保持部216,218の保持部本体22
0,222がそれぞれ基板装着装置42の本体60,6
2に搬送方向に相対移動可能に、かつ、幅方向に相対移
動不能に係合させられている。本体62は本体60に対
して接近・離間可能とされているため、これら本体6
0,62間の距離を調節することにより、回動型保持部
216,218の間隔が調節され、幅方向の異なる大き
さの回路基板を保持することが可能となる。
【0019】連結装置212は、図8,9に示すよう
に、一対の回動型保持部216,218の保持部本体2
20,222間に跨がって配設された保持部間連結部材
224を含むものであり、連結装置212により、保持
部本体220,222は、保持部本体222の幅方向の
移動を許容しつつ、保持部本体220と保持部本体22
2との間の搬送方向と平行な方向の相対移動を阻止する
状態で連結させられる。保持部間連結部材224は、平
面形状が三角形を成したものであり、その底辺側におい
て固定側の保持部本体220に固定されている。保持部
間連結部材224の下面には、幅方向に延びたガイドレ
ール224が取り付けられ、このガイドレール224に
保持部本体222に固定のスライダ228が係合させら
れ、幅方向に移動可能とされている。ガイドレール22
4は、幅方向、すなわち、搬送方向と直交する方向に延
びたものであるため、保持部本体220,222間の搬
送方向における相対移動が阻止される。
【0020】搬入用保持部移動装置214は、図6に示
すように、搬入側移動用シリンダ230、駆動側スライ
ダ232、装置本体60,62の内側に各々設けられた
保持部側ガイドレール234,236、保持部側ガイド
レール234,236にそれぞれ係合させられた保持部
側スライダ238,240、移動用連結部材241等を
含むものである。保持部側スライダ238は、固定側の
装置本体60に設けられた保持部側ガイドレール234
に係合させられたものであり、保持部側スライダ240
は、移動可能な装置本体62に設けられた保持部側ガイ
ドレール236に係合させられたものであり、これら保
持部側スライダ238,240は、それぞれ2つずつ設
けられ、保持部本体220,222に固定されている。
搬入側移動用シリンダ230は、ロッドレスシリンダで
あり、図示しないピストンに一体的に移動可能に駆動側
スライダ232が設けられている。この駆動側スライダ
232と保持部本体220とが、移動用連結部材241
によって連結させられている。図10に示すように、移
動用連結部材241に設けられた係合部242が保持部
本体220に形成された係合穴243に係合させられ
る。係合穴243は上下方向の長さが水平方向の長さよ
り長くなっているため、駆動側スライダ232が保持部
本体220に、上下方向に僅かに相対移動可能に、水平
方向に相対移動不能に係合させられることになる。
【0021】搬入側移動用シリンダ230の駆動によ
り、ピストンが搬送方向に移動させられると、駆動側ス
ライダ232が搬送方向に移動させられ、保持部本体2
20が保持部側ガイドレール236に沿って移動させら
れる。また、保持部本体220と保持部本体222と
が、連結装置212によって連結させられているため、
保持部本体220の移動に伴って保持部本体222も移
動させられ、搬入用基板保持部210が移動させられる
ことになる。なお、図6において破線で示す駆動側スラ
イダ244(図10の下方に示すスライダ)は基板取外
装置48用のものであり、搬出側移動用シリンダ246
の図示しないピストンに固定されたものである。基板取
外装置48においても同様に搬出用基板保持部248
(図20参照)が水平方向に移動させられるのである。
【0022】搬入用基板保持部210は、前述の一対の
回動型保持部216,218を含むものであるが、これ
ら回動型保持部216,218は同じものであるため、
固定側の装置本体60に設けられた回動型保持部216
について説明し、可動側の装置本体62に設けられた回
動型保持部218についての説明を省略する。回動型保
持部216は、図9(a),(b)に示すように、保持
部本体222の他、保持部本体222に回動可能に設け
られた回動部材250、回動部材250に適当な間隔を
隔てて固定された基板支持面232および基板位置決め
面234を含む保持爪254,保持爪254の上方に設
けられた基板押さえ板256等を含むものである。保持
爪254は、保持突起の一態様である。基板押さえ板2
56は、図8に示すように、櫛歯状のものであり、歯部
が保持爪254に対応する状態で、基板押さえ板保持部
材258にスプリング260およびガイドロッド262
を介して取り付けられている。基板押さえ板保持部材2
58は、保持部本体222に両端部においてねじ部材2
63(固定側の本体220に固定されている状態を図1
0に示す)等によって固定されているため、基板押さえ
板256は、本体222に対して上下方向に相対移動可
能に取り付けられることになる。
【0023】回路基板は、下面が基板支持面252に当
接し、幅方向の端面が基板位置決め面253に当接する
状態で、保持爪254と基板押さえ板256とによって
挟持される。このように、保持爪254と基板押さえ板
256とに挟持されるため、搬入用基板保持部210が
水平方向に移動させられる際に、回路基板の水平方向に
ずれることが良好に回避される。また、上下方向の振動
も回避される。
【0024】回動部材250は、回動部材駆動装置26
4によって回動させられる。回動部材駆動装置264
は、保持用シリンダ266と、運動変換装置268とを
含むものであり、運動変換装置268は、保持用シリン
ダ266のピストンの軸方向の移動に伴って移動させら
れるカムフォロワとしてのロッド270と、断面が半円
形状を成した円筒部材であって、外周面において前記ロ
ッド270の先端部272と互いに滑りを許容した状態
で係合させられ、ほぼ中間部において前記回動部材25
0と相対回転不能に取り付けられたカム274とを含む
ものである。先端部272は、材質がシリコンで、形状
が半球状とされ、カム274の外周面との摩擦係数が小
さくされている。ロッド270と並列に、ロッド270
を上方(後退方向)に付勢するスプリング275が配設
されており、保持用シリンダ266のピストンが後退さ
せられると、ロッド270がスプリング275の付勢力
によって後退させられる。同様に、カム274と本体2
22との間には、カム274を保持位置(図示する原位
置)に付勢するスプリング276が配設されている。ま
た、カム274の回転限度を規定するストッパ278
が、前記基板押さえ板保持部材258に設けられてお
り、このストッパ278により、カム274および回動
部材250の回動限度が規定される。
【0025】保持用シリンダ266は、基板装着装置4
2の本体60,62の搬入用基板保持部210の作動位
置(基板受取位置,基板装着位置)に対応する位置にそ
れぞれ固定され、ロッド270およびカム274を含む
運動変換装置268が、保持部本体220,222に設
けられる。図6に示すように、基板装着位置に対応する
保持用シリンダ266は、図示しない回路部品装着シス
テムの本体に固定のシリンダ等保持部材279に取り付
けられており、詳細な図示は省略するが、搬送方向の取
付位置が調節可能とされている。搬入用基板保持部21
0が、保持部本体220に固定されたロッド270に保
持用シリンダ266のピストンロッドが対向する相対位
置(上述の作動位置に対応する)で停止させられ、保持
用シリンダ266の駆動によりピストンロッドが軸方向
に前進させられると、ロッド270が前進させられ、先
端部272がカム274の外周面に当接する。先端部2
72とカム274との間においては滑りが許容されるた
め、斜面の効果により、ロッド270はさらに前進させ
られ、カム274が回動させられる。カム274の回動
に伴って回動部材250が回動させられ、回動型保持部
216が保持爪254による保持状態から保持解除状態
に切り換えられる。また、ピストンが後退させられる
と、カム274はスプリング276の付勢力により保持
状態に戻され、ピストンロッド270は、スプリング2
75の付勢力によって後退させられる。このように、本
実施形態においては、保持用シリンダ266が装置本体
60,62に固定されているため、移動可能な搬入用基
板保持部210の軽量化を図ることができる。また、保
持用シリンダ266のピストンロッドと運動変換装置2
68のロッド270とは軸方向に対向した状態にすれば
よく、保持用シリンダ266と運動変換装置268と
が、それぞれ別部材に設けられていても、構造が複雑に
なることはない。
【0026】基板装着装置42においては、搬入用基板
保持部210は、基板水平搬入装置40から回路基板を
受け取る基板受取位置と基板支持装置30に装着する基
板装着位置との間で移動させられる。基板受取位置,基
板装着位置は、駆動側スライダ232の移動限度(搬入
側移動用シリンダ230におけるピストンの移動端)に
より決められ、搬入用基板保持部210は、これらの位
置において停止させられる。搬入用基板保持部210
が、基板受取位置,基板装着位置にあることは、搬入用
保持部位置センサ280によって検出される。また、搬
入用基板保持部210が保持状態にあるか保持解除状態
にあるかは、基板保持状態センサ282によって検出さ
れる。さらに、基板装着位置の基板装着高さに回路基板
が存在することを検出する装着時基板確認センサ284
が設けられている。装着時基板確認センサ284は、図
示しない回路部品装着システムの本体の、基板装着位置
において保持されている下流側の回路基板,上流側の回
路基板に対応する位置にそれぞれ設けられ、回路基板の
表面における光の反射により、回路基板の有無を検出す
るものである。したがって、図25に示すように、上流
側の回路基板を検出するセンサがONからOFFになっ
た後に、再び短い間、ONになるのは、搬入用基板保持
部210の水平方向の移動に伴って下流側の回路基板を
検出するからである。装着時基板確認センサ284によ
れば、回路基板が搬入用基板保持部210に受け渡さ
れ、脱落していないか否かを検出することができる。
【0027】基板支持装置30は、図11〜19に示す
ように、主基板保持部300、主保持部移動装置30
2、保持幅調節用ガイド装置304、主保持部昇降装置
306等を含むものである。主保持部移動装置302
は、基板支持装置30の装置本体310を支持するXY
テーブル312、XYテーブル312を移動させる電動
モータ313等を含むものであり、電動モータ313等
の駆動により、XYテーブル312が搬送方向(X方
向)および搬送方向に直交する方向(Y方向)に移動さ
せられ、それに伴って装置本体310がX,Y方向に移
動させられる。装置本体310には、主保持部昇降装置
306が設けられ、主基板保持部300の主保持部本体
314が、装置本体310に対して上下方向に移動させ
られる。主基板保持部300は、一対のクランプ型保持
部316,318を含むものであり、主保持部本体31
4にクランプ型保持部316の保持部本体220が固定
的に、クランプ型保持部318の保持部本体222が移
動可能に取り付けられる。クランプ型保持部本体220
は、図11に示すように、固定装置323により、主保
持部本体314に固定されている。なお、主基板保持部
300は、一対のクランプ型保持部316,318を含
むものであるため、保持部本体220,222も主保持
部本体314に含まれるものであると考えることができ
る。
【0028】クランプ型保持部316,318は、上記
保持部本体320,322と、保持部本体320,32
2に対して相対回転可能に支持された回転軸324と、
回転軸324に適当な間隔を隔てて固定された複数のク
ランプ部材326と、回転軸324を回転させるクラン
プ部材駆動装置328等を含むものである。クランプ型
保持部316,318は、主保持部本体314に対して
固定か移動可能かを除いて同様のものであるため、移動
可能に設けられた保持部本体222側のクランプ型保持
部318について説明し、固定的に設けられたクランプ
型保持部316についての説明を省略する。
【0029】クランプ型保持部318において、保持部
本体322は、搬送方向に延びた櫛歯状を成したもので
あり、図8,15〜18(図17は、クランプ型保持部
316についての図である)等に示すように、回路基板
を下方から支持する基板支持面332と回路基板の幅方
向の端面に当接することによって幅方向位置を規定する
位置決め面334と、回転軸324を収容する回転軸収
容空間336とを含むものである。回路基板は、保持部
本体322の基板支持面332とクランプ部材326の
クランプ爪344とによってクランプされることにな
る。回転軸324はそれの両端部において保持部本体2
22に相対回転可能に支持されるとともに、ほぼ中央部
において軸受け346を介して支持されている。保持部
本体222の一端部には、クランプ部材駆動装置328
が設けられている。
【0030】クランプ部材駆動装置328は、図14に
示すように、クランプ用シリンダ350と、駆動レバー
352とを含むものである。駆動レバー352は一端部
がクランプ用シリンダ350のピストン354に回動可
能に取り付けられ、他端部において、回転軸324に係
合させられている。回転軸324の先端部356に二面
取りが施され、その二面取りの部分において挟持するの
である。クランプ用シリンダ350の駆動によりピスト
ン354が上下方向に移動させられれば、駆動レバー3
52が、回転軸324を中心に回動させられることにな
り、回転軸324が回転させられる。回転軸324の回
転により、主基板保持部300が、クランプ爪344の
クランプ位置とクランプ解除位置とに切り換えられる。
クランプ用シリンダ350は、保持部本体322に揺動
可能に取り付けられているため、回路基板の厚みが異な
ってもほぼ一定のクランプ力によってクランプし得る。
また、クランプ用シリンダ350においてピストンロッ
ドがこじることが回避される。ここで、クランプ用シリ
ンダ350は、図15等に示すように、保持部本体22
2に設けられた収容部に、その一部が収容された状態で
取り付けられるため、その収容部の内側面357によ
り、揺動限度が規定される。
【0031】クランプ部材326は、保持部本体322
の基板支持面332に、それのクランプ爪344が対向
する位置に設けられるため、図8に示すように、基板装
着装置42との間で回路基板の受渡しが行われる場合
に、搬入用基板保持部210の保持爪254が隣接する
クランプ部材326の間に位置することになる。クラン
プ部材326のクランプ爪344と保持爪254とが交
互に位置し、これらが互いに干渉することが回避され
る。また、受渡し時に、回路基板が保持爪254とクラ
ンプ爪344との両方で同時に保持およびクランプ可能
となり、受渡しを確実に行うことが可能となる。同様
に、後述する基板取外装置48との間で回路基板の受渡
しが行われる場合においても、搬出用基板保持部348
の保持爪254とクランプ爪344とが交互に位置する
ため、主基板保持部300から回路基板を確実に取り外
すことができる。クランプ型保持部316,318によ
って回路基板がクランプされた状態においては、図13
に示すように、回路基板の予め設けられた穴に位置決め
ピン358が挿入し、バックアップピン360によって
回路部品が装着される面とは反対側の面が支持される。
バックアップピン360は、ピン支持部材362に固定
されているが、このピン支持部材362も昇降可能とさ
れている。
【0032】保持幅調節用ガイド装置304は、図1
4,15に示すように、幅方向に延びたガイドレール3
64と、ガイドレール364に係合させられる係合部3
66とを含むものである。ガイドレール364は主保持
部本体314の一構成要素であり、係合部366は、保
持部本体322に設けられたものである。保持部本体3
22の両端部には、図18に示すように、幅調節用嵌合
溝368が形成されており、この幅調節用嵌合溝368
には、基板取外装置48の可動側の本体64の両端部に
設けられた嵌合突起370が嵌合可能とされている。基
板支持装置30において支持された回路基板が基板取外
装置48により取り外される基板取外位置において、嵌
合突起370が幅調節用嵌合溝368に嵌合されるよう
になっており、嵌合した状態で、基板水平搬入装置4
0、基板水平搬出装置48、基板装着装置42、基板取
外装置48と同様に保持部本体322が保持部本体32
0に接近・離間させられる。
【0033】幅調節を行う際には、回路基板の幅方向の
端面が、基板水平搬入装置40においては、一対のガイ
ド部材124,126に当接するようにする。このよう
に調節すれば、基板装着装置42,基板取外装置48に
おいては、回路基板の幅方向の端面が回動型保持部21
6,218の保持爪254の基板位置決め面253に当
接し、基板支持装置30においては、保持部本体22
0,222の位置決め面334に当接することになる。
基板水平搬出装置46においては、基板水平搬入装置4
0における場合と同様に、ガイド部材124,126に
当接することになる。
【0034】保持部本体322には、図16に示す固定
装置374が設けられている。固定装置374は、固定
用シリンダ376を含むものであり、固定用シリンダ3
76の駆動により、ピストン378に固定された押付部
材380がガイドレール364を押し付け、保持部本体
322をその位置に固定する。ピストン378と保持部
本体322との間には、スプリング382が配設され、
固定用シリンダ376が非駆動状態にされた場合には、
このスプリング382の付勢力によってピストン378
が上方に移動させられ、固定が解除される。
【0035】主保持部昇降装置306は、前述のよう
に、クランプ型保持部316,318を支持する主保持
部本体314を昇降させるものであり、本実施形態にお
いては、図19に示すように、昇降用電動モータ38
4、駆動プーリ385、装置本体310の4つのコーナ
部各々に位置する送りねじ装置386、複数の従動プー
リ387、タイミングベルト388等を含むものであ
る。複数の従動プーリ387は、装置本体310に対し
て相対回転可能に取り付けられ、駆動プーリ385の回
転が送りねじ装置386に伝達される。送りねじ装置3
86は、タイミングベルト388が巻きかけられた被回
転部389と、その被回転部389と一体的に回転可能
なナット390と、ナット390と螺合させられたボー
ルねじ391とを含むものであり、ボールねじ391は
上端部において主保持部本体314に固定され、下部は
カバー部材392によって覆われている。ナット390
は、ハウジング393に軸受けを介して相対回転可能か
つ軸方向に移動不能に取り付けられているが、このハウ
ジング393が装置本体310に固定されている。ナッ
ト390の回転により、ボールねじ391が昇降させら
れるが、その場合にボールねじ391の下端部に設けら
れた摺動部材394がカバー部材392の内周面を摺動
する。
【0036】昇降用電動モータ384の駆動により、駆
動プーリ385が回転させられ、送りねじ装置386の
ナット390が回転させられる。それにより、送りねじ
391が昇降させられ、主保持部本体314が昇降させ
られ、クランプ型保持部316,318が昇降させられ
る。送りねじ装置386は、4つのコーナ各々に設けら
れているため、主基板保持部300が水平方向の姿勢を
保ちつつ昇降させられる。
【0037】基板取外装置48は、図20に示すよう
に、基板装着装置42とほぼ同様な構成を有するもので
あり、前述の搬出用基板保持部248,搬出側移動シリ
ンダ246等を含む搬出用保持部移動装置396等を含
むものである。基板装着装置42においては、保持用シ
リンダ266が搬入側に設けられているのに対し、基板
取外装置48においては搬出側に設けられている。ま
た、前述のように、基板支持装置30に形成された幅調
節用嵌合溝268との嵌合突起370が搬送方向の両端
部に各々設けられている。また、基板装着装置42にお
ける場合と同様に、搬出用基板保持部248の水平方向
の位置を検出する搬出用保持部位置センサ397,基板
保持状態センサ398等も設けられている。
【0038】基板水平搬出装置46は、基板水平搬入装
置40と同様なものであり、図21,22に示すよう
に、基板水平移動装置400、基板支持部材昇降装置4
02、基板水平移動停止装置404、搬送幅調節装置4
06等を含むものである。前述のように、搬送幅調節装
置406は、ハンドル96等を含むものであり、このハ
ンドル96の操作により、回路基板搬送装置10全体の
搬送幅が同時に調節可能とされている。基板支持部材昇
降装置402は、昇降用シリンダ408等を含むもので
あり、ここでは、搬送方向の搬入側に設けられている。
さらに、基板水平移動停止装置404も搬入側に設けら
れ、ストッパ用シリンダ410の駆動により、中間スト
ッパ412が作動位置と非作動位置とに移動させられ
る。
【0039】基板取外装置42から基板水平搬出装置4
6に2枚の回路基板が引き渡された場合には、搬出用ベ
ルト414に2枚の回路基板が保持されることになる。
これら2枚の回路基板の間において、中間ストッパ41
2を作動位置に移動させる。搬出用ベルト414の駆動
により、下流側に位置する回路基板が搬出されるが、そ
れの上流側に位置する回路基板は中間ストッパ412に
より水平方向移動が阻止される。次に、中間ストッパ4
12が非作動位置に切り換えられると、その回路基板が
水平方向に移動させられて搬出される。このように、中
間ストッパ412により、回路基板を1枚ずつ搬出させ
ることが可能となる。
【0040】なお、基板水平搬出装置46には、基板水
平搬入装置40における場合と同様に、プレート昇降端
センサ420,ストッパ作動状態センサ422,基板搬
出センサ423等が設けられている。基板搬出センサ4
23は、基板水平搬入装置40における基板到着センサ
196に対応するもので、回路基板が、予め定められた
位置を通過して搬出したことを検出するものである。ま
た、回路部品装着システムの図示しない本体には、基板
取外位置の基板取外し高さに回路基板が存在するか非か
を検出する取外し時基板確認センサ424が、基板装着
装置42における場合と同様に設けられている。基板取
外位置において回路基板が確実に取り外され、搬出用基
板保持部248に保持されているか否かが検出されるの
である。
【0041】本回路部品装着システムには、図示しない
エア源が設けられ、エア源の空気が予め設定された範囲
内の圧力に調節されて各シリンダに供給される。また、
基板水平搬入装置40,基板水平搬出装置46それぞれ
に設けられた昇降用シリンダ142,408、ストッパ
用シリンダ174、410、基板装着装置42に設けら
れた搬入側移動用シリンダ230および保持用シリンダ
266、基板取外装置48に設けられた搬出側移動シリ
ンダ246および保持用シリンダ266については、供
給される空気の流量が制御され、ピストンの移動速度が
制御される。
【0042】基板水平搬入装置40の昇降用シリンダ1
42においては、基板支持プレート140の上昇時に供
給される流量が制御され、基板支持プレート140の上
昇速度が小さくされる。基板支持プレート140に回路
基板が保持されているため、移動速度が小さくされるの
である。また、回路基板を基板装着装置42に引き渡す
際に、回路基板が基板押さえ板256に当接させられる
が、その場合の当接速度も小さくなる。同様に、基板水
平搬出装置40の昇降用シリンダ408においても基板
支持プレート140の上昇速度が小さくされる。基板取
外装置48から基板を受け取る場合に基板支持プレート
140が回路基板の下面に当接することになるが、その
場合の当接速度を小さくするために、上昇速度を小さく
するのである。ここでは、下降速度も小さくしてもよ
い。下降時には、回路基板が保持されているからであ
る。
【0043】基板装着装置42の搬入側移動用シリンダ
230については、搬入用基板保持部210が基板受取
位置から基板装着位置へ向かって移動する場合の前進速
度が小さくされる。前進時には、回路基板を保持してい
るからである。それに対して、基板装着位置から基板受
取位置へ向かって移動する場合には、回路基板が保持さ
れていないため、後退速度は大きくても差し支えない。
基板取外装置48においても同様に、搬出側移動用シリ
ンダ246については、搬出用基板保持部246が基板
取外位置から基板引渡位置へ向かって移動する場合の前
進時には、回路基板を保持しているため、前進速度が小
さくされるのである。
【0044】また、基板水平搬入装置40におけるスト
ッパ用シリンダ174については、中間ストッパ162
が作動位置に切り換えられる場合の速度が小さくされ
る。基板水平搬出装置46におけるストッパ用シリンダ
410についても同様である。さらに、保持用シリンダ
266については、基板装着装置42においては、保持
爪254が保持位置に切り換えられる際の速度が非保持
位置に切り換えられる際の速度より大きくされ、基板取
外装置48においては、非保持位置に切り換えられる際
の速度の方が保持位置に切り換えられる際の速度より大
きくされる。回路基板の受渡しを速やかに行うためであ
る。
【0045】本回路部品装着システムには、制御装置4
30も設けられている。制御装置430の入力部には、
上述の種々のセンサ等に加えて、基板支持装置30にお
ける主保持部300の高さを検出する主保持部高さ検出
装置432,回路基板がクランプされているか否かを検
出するクランプ状態検出装置434等が接続され、出力
部には、コンベア用電動モータ、昇降用電動モータ、シ
リンダにおける空気の流量を制御する電磁流量制御弁等
が駆動回路を介して接続されており、これらコンベア
用,昇降用電動モータ,電磁流量制御弁が、センサ等の
出力信号に基づいて制御される。
【0046】主保持部高さ検出装置432は、図示を省
略するが、複数の光電式の位置センサを含むものであ
り、装置本体310に設けられた感光部が主保持部本体
314と共に昇降させられる被検出部を検出することに
より、予め定められた高さに到達したことを検出するも
のである。本実施形態においては、3つの位置センサを
含むものであり、これらの出力信号に基づいて主基板保
持部300が基板装着高さ(基板取外高さ),水平移動
高さ,回路部品装着高さにあることが検出される。具体
的には、基板装着高さ以上の場合にOFF,それより低
い場合にONになる装着高さセンサと、水平移動高さ以
上の場合にON,それより低い場合にOFFになる移動
高さセンサと、回路部品装着高さ以下の場合にON,そ
れより高い場合にOFFになる下降端センサとが含まれ
る。
【0047】以上のように構成された回路部品装着シス
テムにおける作動を、図24,25に基づいて説明す
る。第1工程において、回路基板への回路部品の装着が
終了した後、第2工程において、主基板保持部300
が、XYテーブル312により、基板取外位置まで移動
させられる。基板取外位置においては、搬出用基板保持
部248が開状態で待機している。第3工程において、
主基板保持部300が基板取外高さ(装着高さ)まで上
昇させられる。回路基板は、搬出用基板保持部248の
基板押さえ板256に当接させられる。第4工程におい
て、主基板保持部300においてはクランプ用シリンダ
350の駆動により回転軸324が保持解除位置まで回
転させられ、搬出用基板保持部248においては保持用
シリンダ266の駆動により回動部材250が保持位置
まで回動させられる。クランプ爪344と保持爪254
とは交互に位置するようにされているため、回路基板を
搬出用基板保持部248に確実に受け渡すことができ
る。また、これら第1工程から第4工程までが実施され
る間、搬入用基板保持部210は、回路基板を保持した
状態で基板装着位置に待機している。この第4工程が、
基板取外工程であり、回路基板が基板支持装置30から
厚み方向に取り外される。
【0048】ここで、主基板保持部300が基板取外し
高さまで上昇させられたことは、主保持部高さ検出装置
432によって検出される。主基板保持部300がクラ
ンプ状態からクランプ解除状態に切り換えられたこと
は、クランプ状態センサ434によって検出され、搬出
用基板保持部248が保持解除状態から保持状態に切り
換えられたことは、基板保持状態センサ398によって
検出される。また、搬出用基板保持部248が基板取外
位置において回路基板を受け渡された後保持しているこ
とは、取外し時基板確認センサ424によって検出さ
れ、搬入用基板保持部210が基板装着位置において回
路基板を保持していることは、装着時基板確認センサ2
84によって検出される。
【0049】このように、回路基板が取り外された後、
第5工程において、主基板保持部300は水平移動高さ
まで下降させられ、基板装着位置まで水平方向に移動さ
せられる。基板取外し高さでは、主基板保持部300と
搬出用基板保持部248とが干渉するため、主基板保持
部300が干渉しない高さまで下降させられるのであ
る。主基板保持部300には、回路基板が保持されてい
ないため、基板装着位置まで高速で移動させることがで
きる。基板装着位置においては、前述のように、搬入用
基板保持部210が回路基板を保持した状態で待機して
いる。
【0050】第6工程において、主基板保持部300が
基板装着高さ(本実施形態においては、基板取外し高さ
と同じ)まで上昇させられ、回転軸324の回転により
クランプ状態に切り換えられ、搬入用基板保持部210
が、回動部材250の回動により保持解除状態に切り換
えられる。回路基板は基板装着装置42から基板支持装
置30に厚み方向に引き渡される。ここで、搬入用基板
保持部210の保持状態から保持解除状態への切換え
は、基板保持状態センサ282によって検出される。第
7工程において、主基板保持部300が回路部品装着高
さまで下降させられる。ここでは、基板装着位置におい
て搬入用基板保持部210に回路基板が保持されていな
いため、そのことが、装着時基板確認センサ284によ
って検出される。この場合には、回路基板が脱落したわ
けではなく、基板支持装置30に装着されたからであ
る。
【0051】第8工程において、主基板保持部300は
回路部品装着位置まで移動させられ、主基板保持部30
0において支持された回路基板に、回路基板装着装置1
0によって回路部品が装着される。その間、搬出用基板
保持部248は基板取外位置から基板引渡位置まで低速
で移動させられる。搬出用基板保持部248が基板引渡
位置まで移動させられたことは、搬出用基板保持部位置
センサ397によって検出される。また、回路基板が基
板取外位置に存在しなくなるため、取外し時基板確認セ
ンサ424によってそのことが検出される。それに対し
て、搬入用基板保持部210は基板受取位置まで高速で
移動させられ、そのことが、搬入用基板保持部位置セン
サ280によって検出される。
【0052】また、基板水平搬入装置40においては、
一対のコンベア用電動モータ128,130の同期駆動
により一対の搬入用ベルト120,122が駆動させら
れ、回路基板が1つずつ搬入される。最初の回路基板が
下流端まで移動させられると、電動モータ128,13
0の駆動が停止させられ、中間ストッパ162が作動位
置に切り換えられる。その後、コンベア用電動モータ1
28,130の駆動が開始され、2つ目の回路基板が搬
入されるが、その回路基板は中間ストッパ162によっ
て停止させられる。2つ目の回路基板が水平方向に移動
させられている間、1つ目の回路基板は下流端ストッパ
182に当接させられた状態に保たれ、水平方向に移動
させられることはない。コンベア用電動モータ128,
130は、予め定められた位置まで回路基板が水平方向
に移動させられると回転速度が低下させられ、下流端ス
トッパ182あるいは中間ストッパ162に当接する際
の当接速度が小さくされる。回路基板の水平移動速度が
減速されたこと、回路基板がストッパ182,162に
当接する位置まで到達したことは、それぞれ基板減速セ
ンサ198,基板到達センサ196によって検出され
る。また、中間ストッパ162が作動位置に切り換えら
れたことは、ストッパ作動状態センサ194によって検
出される。
【0053】第9,10工程において、基板受取位置に
おいては、基板水平搬入装置40において、2枚の回路
基板を支持する基板支持プレート140が上昇させられ
る。搬入用基板保持部210は保持解除状態に保たれた
状態で待機させられている。基板支持プレート140の
上昇により、回路基板が基板押さえ板256に当接させ
られ、スプリング260の付勢力に抗して上昇させられ
る。回動部材250の回動により、保持状態に切り換え
られる。基板支持プレート140が下降させられれば、
基板押さえ板256によって回路基板が保持爪254の
基板支持面532に押し付けられ、保持爪254により
保持される。基板水平搬入装置40において搬入された
2枚の回路基板は、厚み方向に同時に基板装着装置42
に引き渡される。この受渡し時には、中間ストッパ16
2は作動位置にあっても差し支えないため、受け取りが
終了した後、非作動位置に戻される。しかし、2枚の回
路基板が搬入された後(基板装着装置42に引き渡され
る以前)に非作動位置に戻されるようにしてもよい。基
板支持プレート140の上昇は、プレート昇降端センサ
192によって検出される。
【0054】それに対して、基板引渡位置においては、
搬出用基板保持部248には2枚の回路基板が保持され
ている。基板水平搬出装置46において基板支持プレー
ト140が上昇させられ、搬出用基板保持部248にお
いて保持されている回路基板の下面に当接し、回路基板
の上面により基板押さえ板256が押し上げられる。搬
出用基板保持部248が保持解除状態に切り換えられ、
基板支持プレート140上に回路基板が基板押さえ板2
56によって押し付けられ、回路基板が基板水平搬出装
置46に厚み方向に引き渡される。その後、基板支持プ
レート140の下面が、搬出用ベルト414の上面より
下方まで下降させられれば、回路基板は、搬出用ベルト
414に保持される。
【0055】このように、回路基板が基板支持プレート
140に引き渡された場合に、基板取外装置48から基
板水平搬出装置46への厚み方向の引渡しが終了したと
考えることもできるが、搬出用ベルト414に保持され
た場合に終了したと考えることもできる。このように、
本実施形態においては、回路基板の受け渡しが下面を基
準に行われるのである。その後、搬出用ベルト414上
に保持された2枚の回路基板の間の中間ストッパ412
が作動位置に切り換えられる。コンベア用電動モータ1
28,130の駆動により、下流側に位置する回路基板
が搬出される。その後、電動モータ128,130の駆
動が停止させられ、中間ストッパ412が非作動位置に
切り換えられる。電動モータ128,130の駆動が再
開されて、上流側にあった回路基板が搬出される。この
ように、搬出用ベルト414に保持されていた2枚の回
路基板が1枚ずつ水平方向に移動させられて搬出される
のである。回路基板が搬出されたことは、基板搬出セン
サ423によって検出される。この第9工程が基板引渡
工程で、第10工程が基板搬出工程である。第8〜10
工程は、回路部品装着工程でもある。
【0056】回路部品が装着される回路基板が3枚以上
の場合にも、同様に、搬送される。この場合には、中間
ストッパ162,412を含む基板水平移動停止装置が
2つ以上必要となる。また、回路部品が装着される回路
基板が1枚の場合にも、同様に、搬送されるが、この場
合には、中間ストッパ162,412は、非作動位置に
保たれ、作動位置に切り換えられることはない。
【0057】以上のように、本実施形態においては、基
板水平搬入装置40と基板装着装置42との間、基板取
外装置48と基板水平搬出装置46との間における回路
基板の受渡しが厚み方向に行われるため、基板装着装置
42,基板取外装置48が有する搬入用,搬出用基板保
持部210,248を厚み方向と水平方向との両方向に
受渡し可能なものとする必要がなくなり、その分、構造
を簡単にし得、コストダウンを図ることができる。ま
た、基板装着装置42,基板取外装置48には、基板保
持部を昇降させる昇降装置が設けられていないため、昇
降装置が設けられている場合に比較して、コストダウン
を図り得る。さらに、中間ストッパ162により回路基
板を1枚ずつ必要な間隔を隔てて搬入することができ、
中間ストッパ412により1枚ずつ搬出することができ
る。また、エアシリンダの駆動によって作動させられる
部分が多いため、電動モータの駆動により作動させられ
る場合に比較してコストダウンを図ることができる。
【0058】なお、上記実施形態においては、回動部材
250の回動速度,基板支持プレート140の昇降速
度,搬入用基板保持部210,搬出用基板保持部248
の水平方向の移動速度が制御可能とされていたが、制御
可能とすることは不可欠ではなく、これらの作動速度は
一定であってもよい。また、搬入用基板保持部210や
搬出用基板保持部246を昇降させる昇降装置を設けて
もよい。その場合には、受渡しが行われる両方の基板保
持部を昇降させることができ、受渡しに要する時間を短
くし得る。
【0059】さらに、基板保持部の各態様については、
上記実施形態における場合に限らず、例えば、吸着等に
よるものとすることもできる。吸着によるものとして
も、回路基板を厚み方向に受け渡しすることができる。
また、搬入用基板保持部210,搬出用基板保持部24
8については、回動型でなくても水平移動型としてもよ
く、回動部材250と保持爪254とは一体的に設けら
れたものとしてもよい。複数個の保持爪254を含むも
のとする必要はなく、回動部材250の搬送方向のほぼ
全域に渡って、基板支持面532および基板位置決め面
533を有する保持突起を有するものとしてもよい。こ
の場合には、基板支持装置30との間における回路基板
の受渡し時に、保持爪とクランプ爪とが交互に位置しな
いことになるが差し支えない。さらに、搬送方向と平行
な方向において保持するようにすることは不可欠ではな
く、搬送方向と直交する方向において保持するようにし
てもよい。
【0060】また、基板装着装置42,基板取外装置4
8において、保持用シリンダ266を、保持部本体22
0,222に設けてもよい。このようにすれば、保持用
シリンダ266は一対あればよく、コストダウンを図る
ことができる。また、保持部本体220,222に設け
られた場合には、保持用シリンダ266も搬入用基板保
持部210,搬出用基板保持部248に含まれることに
なる。
【0061】同様に、基板支持装置30において、クラ
ンプ用シリンダ350を装置本体310に固定したり、
駆動レバー352を回転軸324にピン等により固定し
たりすることもできる。また、基板水平搬入装置40,
基板水平搬出装置46においては、基板支持プレート1
40を3枚以上の板状部材から構成されるものとしても
よく、搬送方向に分割されたものとすることもできる。
【0062】次に、請求項2に記載の発明の一実施形態
である回路部品装着システムについて説明する。この回
路部品装着システムにおいては、基板装着装置の搬入用
保持部移動装置と基板取外装置の搬出用保持部移動装置
とが共通の駆動源を有するものである。また、この回路
部品装着システムにおいては、請求項3に記載の発明の
一実施形態である回路部品装着方法を実施し得る。この
回路部品装着システムは、上記実施形態における回路部
品装着システムと、基板装着装置および基板取外装置が
異なるが、他は同様であるため、同様の部分についての
説明は省略する。本実施形態においては、図26に示す
ように、基板装着装置500と基板取外装置502とが
一体的に形成されており、基板装着装置500の搬入用
基板保持部504と基板取外装置502の搬出用基板保
持部506とが1つの電動モータ508の駆動により一
体的に水平方向に移動させられるようにされている。搬
入用基板保持部504の本体と搬出用基板保持部506
の本体とが一体的に設けられているため、1つの電動モ
ータ508の駆動により移動可能とされるのである。以
下、搬入用基板保持部504と搬出用基板保持部506
とが有する共通の本体を、保持部本体510,512と
し、搬入用基板保持部504と搬出用基板保持部506
とを合わせて、搬送用基板保持部514と称する。ま
た、基板装着装置500と基板取外装置502とを合わ
せて基板装着・取外装置515と称する。
【0063】なお、本実施形態においては、搬入用基板
保持部504と搬出用基板保持部506とで、保持部本
体510,512が共通とされているだけではなく、基
板装着装置500と基板取外装置502とでも、装置本
体516,518が共通とされている。装置本体51
6,518にはそれぞれガイドレール520,521が
設けられ、これらガイドレール520,521に沿って
上記搬送用基板保持部514が水平方向に移動させられ
るのである。また、搬入用基板保持部504の保持部本
体510側を回動型基板保持部522、搬出用基板保持
部506の保持部本体512側を、それぞれ回動型基板
保持部522,523とすることもできる。
【0064】本実施形態においては、搬入用基板保持部
504において基板が取り外されたり、搬入用基板保持
部506において基板が装着されたりすることはない。
また、搬入用基板保持部504と搬出用基板保持部50
6とが、同時に保持状態と保持解除状態とに切り換えら
れることもない。なお、搬入用基板保持部504におい
ては、保持用シリンダのピストンの軸方向移動を回動部
材の回動に変換する運動変換装置268が搬送方向の両
端部に設けられている。
【0065】回動型基板保持部522,523の保持部
本体510,512は、連結装置524によって連結さ
せられている。連結装置524は、連結部材525と、
スライダ526とを含むものであり、連結装置524に
よって、保持部本体510,512が、幅方向に相対移
動可能、搬送方向に相対移動不能に、連結させられるこ
とになる。本実施形態においては、連結装置524には
2つに連結部材525が含まれる。搬送用基板保持部5
14が、搬送方向に長く延びたものであるからである。
【0066】搬送用基板保持部514を水平方向に移動
する搬送用保持部移動装置527は、前述の電動モータ
508、ガイドレール520,521の他、ガイドレー
ル520,521に係合させられた複数のスライダ52
8,駆動側レール530,駆動側スライダ532等を含
むものであり、駆動側スライダ532と上記保持部本体
510とが駆動側連結部材534により連結させられて
いる。電動モータ508の駆動により、駆動側スライダ
532が駆動側レール530に沿って移動させられ、そ
れに伴って搬送用基板保持部514が移動させられる。
このように、本実施形態においては、搬入用基板保持部
504と搬出用基板保持部506とで、駆動装置として
の電動モータ508だけでなく、搬送用保持部移動装置
527も共通とされている。
【0067】搬送用基板保持部514は、そのうちの搬
入用基板保持部504が基板水平搬入装置40から回路
基板を受け取る基板受取位置と、搬入用基板保持部50
4が基板支持装置30に回路基板を装着する基板装着位
置と、搬出用基板保持部506が基板支持装置30から
回路基板を取り外す基板取外位置と、搬出用基板保持部
506が基板水平搬出装置46に回路基板を引き渡す基
板引渡位置との間で移動させられる。後述するが、ここ
で、回路部品装着システムにおいては、基板装着位置と
基板取外位置とは同一位置であるが、搬送用基板保持部
514は、移動させられる。
【0068】図26に示す状態においては、搬出用基板
保持部506が中間位置にある一対の保持用シリンダ5
36の駆動により保持解除状態と保持状態とに切り換え
られる(基板の取り外し)。また、搬入用基板保持部5
04の搬出側端部に設けられた運動変換装置268が上
述の保持用シリンダ536に対向する位置においては、
この保持用シリンダ536の駆動により搬入用基板保持
部504が保持解除状態と保持状態とに切り換えられる
(基板の装着)。このように、保持用シリンダ536
は、搬入用基板保持部504にも、搬出用基板保持部5
06にも、利用されるのである。また、両端部のうち搬
出側にある一対の保持用シリンダ538は、上述のよう
に、搬出用基板保持部506が基板水平搬出装置46に
回路基板を引き渡す場合に駆動させられ、搬入側にある
一対の保持用シリンダ540は、搬入用基板保持部50
4が基板水平搬入装置40から回路基板を受け取る場合
に駆動させられる。この場合には、搬入用基板保持部5
04の搬入側の運動変換装置268が利用される。この
ように、中間位置にある保持用シリンダ536は、搬入
用基板保持部504にも、搬出用基板保持部506にも
利用される。図27には、搬入用基板保持部504に
も、搬出用基板保持部506にも、シリンダが1つしか
記載されていないが、保持用シリンダ536,538に
より搬出側保持用シリンダが構成され、保持用シリンダ
536,540により搬入側保持用シリンダが構成され
ることになる。
【0069】このように、本実施形態においては、搬入
用基板保持部504の搬送方向の両端部に運動変換装置
268が設けられているため、基板装着位置において、
搬入用基板保持部504の搬入側端部に対向する位置に
保持用シリンダを設ける必要がない。なお、搬入用基板
保持部504の両端部に運動変換装置268がそれぞれ
設けられたが、搬出用基板保持部506に2つ設けても
同様である。
【0070】本回路部品装着システムにおける回路基板
の受渡しは、図27に示す制御装置560の指令に基づ
いて行われる。本実施形態においては、搬出用基板保持
部514の移動が電動モータ508の駆動により行われ
るため、搬出用基板保持部514の搬送方向の位置が、
それぞれ基板受取位置,基板装着位置,基板取外位置,
基板引渡位置に至ったことが、搬送用保持部位置センサ
562によって検出される。搬送用保持部位置センサ5
62による検出状態についての説明は省略する。
【0071】以下、作動について図28,29に基づい
て説明する。本実施形態においては、搬入用基板保持部
504と搬出用基板保持部506とが一体的に電動モー
タ508の駆動より移動させられるようにされているた
め、電動モータ508の制御が上記実施形態においては
行われなかった制御であるが、他のエアシリンダにおけ
る流量制御については、上記実施形態における場合と同
様である。
【0072】第1〜第4工程において、搬送用基板保持
部514が、搬出用基板保持部506が基板取外位置に
位置するように移動させられ、基板支持装置30におい
て支持された回路基板を取り外す。第5工程において、
搬送用基板保持部514が、搬入用基板保持部504が
基板装着位置に位置するように移動させられる。ここで
は、上記実施形態における場合と同様に、主基板保持部
300は移動高さまで下降させられており、これらの相
対移動時に基板保持部同士が干渉しないようにされてい
る。第6,7工程において、搬入用基板保持部504に
よって保持された回路基板が基板支持装置30に装着さ
れ、主基板保持部300が回路部品装着高さまで下降さ
せられ、回路基板装着位置まで移動させられる。このよ
うに、本実施形態においては、回路部品装着システムに
おける基板装着位置と基板取外位置とは同じ位置である
が、搬入用基板保持部504が基板装着位置に位置する
場合と、搬出用基板保持部506が基板取外位置に位置
する場合とでは、搬送用基板保持部514の回路部品装
着システムに対する相対位置が異なることになるため、
これらの間で移動させる必要があるのである。本実施形
態においては、主基板保持部300は、搬送方向に沿っ
て移動させられることがなく、搬送方向と直交する方向
に移動させられるのみである。
【0073】その後、第8,9工程において、搬出用基
板保持部506が基板引渡位置まで移動させられ、回路
基板が基板水平搬出装置46に引き渡される。第10工
程において、搬入用基板保持部504が基板受取位置ま
で移動させられる。この第10工程の作動が上記実施形
態においては行われることがなかった工程であり、搬入
用基板保持部504と搬出用基板保持部506とが一体
的に設けられていることに起因して必要になった移動で
ある。この場合には、基板引渡位置から基板受取位置ま
で移動させられることになるため、移動ストロークは長
いなる。しかし、搬入用基板保持部504にも搬出用基
板保持部506にも回路基板は保持されていないため、
高速で移動することができ、移動に要する時間は短い。
また、基板支持装置30に支持された回路基板に回路部
品が装着されている間に行われるため、ローディング時
間への影響はない。第11工程において、回路基板が、
基板水平搬入装置40から基板装着装置500に引き渡
される。
【0074】以上のように、本実施形態においては、搬
入用基板保持部504と搬出用基板保持部506とが同
一の電動モータ508によって移動させられるため、そ
れぞれ別個に電動モータを設ける場合より、コストダウ
ンを図ることができる。また、前述のように、保持用シ
リンダ266の個数を減らすことも可能となる。さら
に、基板支持装置において、主保持部移動装置302
を、搬送方向に移動不能なものとすることができ、その
場合には、コストダウンを図ることが可能となる。
【0075】また、図30,31に示すように、第3工
程,第5工程において、主基板保持部300を、搬送用
基板保持部514の移動と並行して搬入用基板保持部5
04に接近する方向に移動させてもよい。このようにす
れば、基板取外位置と基板装着位置との移動に要する時
間を短くし得、基板の受渡しに要する時間を短くし得
る。この場合には、基板装着位置に対応する位置、基板
取外位置のそれぞれにおいて保持用シリンダが必要とな
るが、運動変換装置を両端に設ける必要はない。
【0076】なお、上記実施形態においては、搬入用基
板保持部504と搬出用基板保持部506とが共通の保
持部本体510,512を有していたが、別々の保持部
本体を有していてもよい。電動モータ508の駆動が2
つの駆動側スライダ両方に伝達される状態と、いずれか
一方に伝達される状態と、いずれにも伝達されない状態
とに切り換え可能なクラッチ等を含む駆動伝達切換装置
を設ければ、駆動源は1つでもよい。この場合には、搬
入用基板保持部504,搬出用基板保持部506を同時
に異なる方向に移動させることは不可能であるが、これ
らを同じ方向に同時に移動させたり、一方が停止した状
態において、他方を移動させたりすることができ、第1
0工程における移動が不要となる。
【0077】その他、いちいち例示することはしない
が、特許請求の範囲を逸脱することなく当業者の知識に
基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明を実施
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である回路部品装着システ
ム全体を概念的に示す平面図である。この回路部品装着
システムにおいては、本発明の一実施形態である回路部
品装着方法を実施し得る。
【図2】上記回路部品装着システムに含まれる基板水平
搬入装置の平面図である。
【図3】上記基板水平搬入装置の正面図である。
【図4】上記基板水平搬入装置のAA断面図である。
【図5】上記基板水平搬入装置のBB断面図(一部)で
ある。
【図6】上記回路部品装着システムに含まれる基板装着
装置の平面図である。
【図7】上記基板装着装置のC矢視図(一部断面)であ
る。
【図8】上記基板装着装置のD矢視図(一部断面)であ
る。
【図9】(a)上記基板装着装置のEE断面図である。 (b)上記基板装着装置のFF断面図である。
【図10】上記基板装着装置のC′矢視図である。
【図11】上記回路部品装着システムに含まれる基板支
持装置の平面図である。
【図12】上記基板支持装置の正面図である。
【図13】上記基板支持装置のGG断面図である。
【図14】上記基板支持装置の側面図(H矢視図)であ
る。
【図15】上記基板支持装置のII断面図である。
【図16】上記基板支持装置のJJ断面図である。
【図17】上記基板支持装置のKK断面図である。
【図18】上記回路部品装着システムに含まれる基板取
外装置および基板支持装置の側面図である。
【図19】上記基板支持装置の側面図(H′矢視図)で
ある。
【図20】上記基板取外装置の平面図である。
【図21】上記回路部品装着システムに含まれる基板水
平搬出装置の平面図である。
【図22】上記基板水平搬出装置の正面図である。
【図23】上記回路部品装着システムに含まれる基板搬
送装置の作動機構を概念的に示す図である。
【図24】上記回路部品装着システムにおける回路基板
の受渡し状態を示す図である。
【図25】上記回路部品装着システムにおける作動状態
を示す図である。
【図26】本発明の別の一実施形態である回路部品装着
システムに含まれる基板装着・取外装置を示す平面図で
ある。この回路部品装着システムにおいては、本発明の
別の一実施形態である回路部品装着方法を実施し得る。
【図27】上記回路部品装着システムに含まれる基板搬
送装置の作動機構を概念的に表す図である。
【図28】上記回路部品装着システムにおける回路基板
の受渡し状態を示す図である。
【図29】上記回路部品装着システムにおける作動状態
を示す図である。
【図30】本発明のさらに別の一実施形態である回路部
品装着システムにおける受渡し状態を示す図である。
【図31】上記回路部品装着システムにおける作動状態
を示す図である。
【符号の説明】
10:回路基板搬送装置,12:回路部品装着装置,3
0:基板支持装置,36:基板搬入装置,38:基板搬
出装置,40:基板水平搬入装置,42:基板装着装
置,46:基板水平搬出装置,48:基板取外装置,7
4,406:搬送幅調節装置,78,402:基板支持
部材昇降装置,80:基板水平移動停止装置,140:
基板支持プレート,162,412:中間ストッパ,1
70:長穴,210,504:搬入用基板保持部,21
4:搬入用保持部移動装置,216,218,522,
523:回動型基板保持部,248,506:搬出用基
板保持部,254:保持爪,256:基板押さえ板,2
66,536〜540:保持用シリンダ,300:主基
板保持部,306:主保持部昇降装置,316,31
8:クランプ型保持部,326:クランプ部材,36
8:幅調節用嵌合溝,370:嵌合突起,374:固定
装置,508:電動モータ,514:搬送用基板保持
部,515:基板装着・取外装置,527:搬送用保持
部移動装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回路部品装着位置において回路基板を支持
    する基板支持装置と、 その基板支持装置に支持された回路基板に回路部品を装
    着する回路部品装着装置と、 前記回路部品が装着された回路基板を搬出する基板搬出
    装置とを含む回路部品装着システムであって、 前記基板搬出装置が、前記基板支持装置から回路基板を
    取り外す基板取外装置と、その基板取外装置から回路基
    板を受け取り、ほぼ水平方向に搬出する基板水平搬出装
    置とを含み、前記基板支持装置と基板取外装置との間の
    受渡しと、基板取外装置と基板水平搬出装置との間の受
    渡しとの両方が、回路基板の厚み方向に行われることを
    特徴とする回路部品装着システム。
  2. 【請求項2】回路部品装着位置において回路基板を支持
    する基板支持装置と、 その基板支持装置に支持された回路基板に回路部品を装
    着する回路部品装着装置と、 回路基板を搬入し、前記基板支持装置に引き渡す基板搬
    入装置と、 前記回路部品が装着された回路基板を搬出する基板搬出
    装置とを含む回路部品装着システムであって、 前記基板搬入装置が、回路基板をほぼ水平方向に移動
    させて搬入する基板水平搬入装置と、回路基板を厚み
    方向に受渡し可能な状態で保持する搬入用基板保持部
    と、その搬入用基板保持部をほぼ水平方向に移動させる
    搬入用保持部移動装置とを含み、基板受取位置において
    前記基板水平搬入装置によって搬入された回路基板をそ
    れの厚み方向に受け取り、前記基板受取位置から水平方
    向に隔たった基板装着位置において前記基板支持装置に
    厚み方向に装着する基板装着装置とを含み、 前記基板搬出装置が、回路部品が装着された回路基板
    をほぼ水平方向に移動させて搬出する基板水平搬出装置
    と、回路基板を厚み方向に受渡し可能な状態で保持す
    る搬出用基板保持部と、その搬出用基板保持部をほぼ水
    平方向に移動させる搬出用保持部移動装置とを含み、基
    板取外位置において前記基板支持装置から回路基板をそ
    れの厚み方向に取り外し、前記基板取外位置から隔たっ
    た基板引渡位置において前記基板水平搬出装置に厚み方
    向に引き渡す基板取外装置とを含み、かつ、 前記搬入用保持部移動装置と搬出用保持部移動装置とが
    駆動源を共有することを特徴とする回路部品装着システ
    ム。
  3. 【請求項3】基板支持装置に支持された回路基板に回路
    部品を装着する回路部品装着工程と、 回路部品が装着された回路基板を前記基板支持装置から
    回路基板の厚み方向に取り外す基板取外工程と、 取り外された回路基板を基板水平搬出装置に回路基板の
    厚み方向に引き渡す基板引渡工程と、 引き渡された回路基板をほぼ水平な姿勢でほぼ水平方向
    に移動させて搬出する基板搬出工程とを含むことを特徴
    とする回路部品装着方法。
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