JPH11144328A - 光カード媒体のセキュリティ方法及びその光カード媒体 - Google Patents

光カード媒体のセキュリティ方法及びその光カード媒体

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JPH11144328A
JPH11144328A JP31666697A JP31666697A JPH11144328A JP H11144328 A JPH11144328 A JP H11144328A JP 31666697 A JP31666697 A JP 31666697A JP 31666697 A JP31666697 A JP 31666697A JP H11144328 A JPH11144328 A JP H11144328A
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JP
Japan
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optical
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card medium
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JP31666697A
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Hiroshi Tanabe
浩 田辺
Yoshihiro Ogawa
善広 小川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個人のセキュリティ情報を、その存在に気付
かれることなく、しかも既存の感熱プリンターを用いて
簡便に記録することを可能とした光カード媒体のセキュ
リティ方法を提供する。 【解決手段】 光学的手段によって情報の記録・再生を
行う光カード媒体の記録・再生面側の基板表面に、耐擦
傷性保護層を設けた光カード媒体に於いて、該耐擦傷性
保護層が記録再生光に対して実質的に透明で、かつ吸収
極大波長が900nm以上1800nm以下の遠赤外線
波長の領域に吸収を持つ色素を含有しており、該色素を
含有する耐擦傷性保護層にサーマルヘッドの熱によって
セキュリティ情報を書き込み、該セキュリティ情報を遠
赤外線を照射して読み取り、カードの照合を行う光カー
ド媒体のセキュリティ方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光カード媒体表面
にセキュリティ情報を記録する光カード媒体のセキュリ
ティ方法及びそのセキュリティ方法に使用する光カード
媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、磁気カードをはじめとする携帯性
に優れたカード状情報記録媒体は、広く一般に普及して
おり、近年では、さらに大容量のメモリとして、ICカ
ード、光カード等が数多く提案されている。
【0003】中でも、光カードは光学的に情報の記録/
再生を行う光記録媒体であり、レーザー光によって数ミ
クロンオーダーの情報ピットを記録/再生することがで
きるため、高密度で大容量の記録が可能であるばかり
か、磁気カードやICカードのように磁気や静電気の影
響を受けないため記録情報の保持に非常に優れた媒体と
して注目されている。また、使用目的に応じて磁気スト
ライプやICチップを埋め込み、ハイブリッドカードと
して使用することも可能であり、光情報記録媒体の特殊
性に加え、カードが持つ利便性、汎用性を兼ね備えるこ
とができる。
【0004】これらのカード状情報記録媒体は一般的に
パーソナルユースであるため、個人のIDカードとし
て、また、あらゆるサービスカードとして、個人の情報
や金銭を扱う重要な媒体となっている。したがって、そ
のカードが所有者のものであることを証明すると同時
に、偽造防止手段を施すことが重要になっている。
【0005】その方法として、カード所有者の顔写真や
個々人の情報、発行者のデータ等のイニシアライズ情報
や、バーコード等のOCR文字、サインパネル等をカー
ドに設けることが通例である。
【0006】これら、顔写真や個々人等のイニシアライ
ズ情報の付設方法としては、カードの計画的な偽造を防
止する目的を加味した様々な方法が用いられている。ま
た、これらイニシアライズ情報の他に、偽造防止のみを
目的とした加工も多く付設されている。
【0007】たとえば、情報シートを透明なシートでラ
ミネートする積層型の内挿カードでは、透かし模様や特
殊な微細印刷を挿入する方法も可能である。また、多層
単層にかかわらず比較的簡便に使用できる偽造防止方法
として、ホログラム情報や精密印刷を薄いシート状に作
成し、カードに接着して設ける方法等、目視でその存在
が確認できても模倣が困難なセキュリティ情報をカード
上に設ける方法が用いられている。
【0008】一方、目視ではその存在を確認できず、あ
る環境下でのみ、その存在がはじめて確認できる方法が
種々提案されており、これらはセキュリティの面で非常
に有効である。例えば、カード表面に紫外線インキを用
いた印刷を施し、可視光ではその存在を確認できない
が、ブラックライトの下でのみ、カードの真偽を照合可
能とする方法である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな印刷方式によってセキュリティ印刷がなされた場
合、印刷インキの存在する場所に微妙な段差が生じるた
め、万が一、セキュリティ印刷の存在に気付かれた場
合、ブラックライト等の特別な識別装置がなくとも、施
された印刷内容を容易に知られてしまうといった欠点が
あった。
【0010】また、このような印刷はロット単位で行わ
れるため、カード毎のセキュリティ情報を入れることが
不可能であった。カード毎のセキュリティ情報を施す方
法として、カード表面に赤外線や紫外線等でのみ識別可
能な感熱材料を塗布し、感熱ヘッドで感熱材料の一部を
脱色させて個人のセキュリティ情報を記録する方法があ
るが、この方法によっても、一般のカード材料である塩
化ビニル樹脂の表面に感熱ヘッドによる微妙な変形がカ
ード表面に残るため、セキュリティ情報として十分とは
いえなかった。
【0011】本発明は、上記従来例の欠点に鑑み、個人
のセキュリティ情報を、その存在に気付かれることな
く、しかも既存の感熱プリンターを用いて簡便に記録す
ることを可能とした光カード媒体のセキュリティ方法及
びそのセキュリティ方法に使用する光カード媒体を提供
することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、光学的
手段によって情報の記録・再生を行う光カード媒体の記
録・再生面側の基板表面に、耐擦傷性保護層を設けた光
カード媒体のセキュリティ方法に於いて、該耐擦傷性保
護層が記録再生光に対して実質的に透明で、かつ吸収極
大波長が900nm以上1800nm以下の遠赤外線波
長の領域に吸収を持つ色素を含有しており、該色素を含
有する耐擦傷性保護層にサーマルヘッドの熱によってセ
キュリティ情報を書き込み、該セキュリティ情報を遠赤
外線を照射して読み取り、カードの照合を行うことを特
徴とする光カード媒体のセキュリティ方法である。
【0013】更に本発明は、該セキュリティ情報がカー
ドの所有者又は発行者に関する情報であり、光カード媒
体の光情報記録部にも同一の情報を予め記録しておき、
両者の情報を照合してカードの真偽判定を行うことを特
徴とする。
【0014】また、本発明は、光学的手段によって情報
の記録・再生を行う光カード媒体の記録・再生面側の基
板表面に、耐擦傷性保護層を設けた光カード媒体に於い
て、該耐擦傷性保護層が記録再生光に対して実質的に透
明で、かつ遠赤外線波長の領域に吸収を持つ色素を含有
しており、該色素を含有する耐擦傷性保護層にサーマル
ヘッドの熱によってセキュリティ情報を書き込み、該セ
キュリティ情報を遠赤外線を照射して読み取り、カード
の照合を行うことが可能であることを特徴とする光カー
ド媒体である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明を
詳細に説明する。図1は本発明の光カード媒体の一例を
示す説明図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は
A−A’線断面図である。
【0016】同図において、本発明の光カード媒体10
は、一方の面にプリフォーマットパターンを有する光カ
ード基板1の他方の外側の面に耐擦傷性保護層6を設
け、該光カード基板1のプリフォーマットパターンの上
に光記録層2を設け、該光記録層2の上に接着剤層3を
介して保護基板4を積層し、該保護基板4の表面に、情
報を有するカード印刷層5を印刷して設けた構成からな
る。9は光記録領域を示す。
【0017】図2は本発明の光カード媒体の他の例を示
す断面図である。図1及び図2において、耐擦傷性保護
層6には遠赤外線波長領域に吸収を持つ色素7が含有さ
れている。ここで、耐擦傷性保護層6は図1のように単
層でもよく、又、図2のように色素を含有する層と色素
を含有しない層からなる複数の耐擦傷性保護層6a,6
bから構成されていても良い。この場合、カード表面の
層のみ色素を含有している構成が望ましく、また、カー
ド表面の層に向かって色素の含有量を徐々に増加させて
行く構成でも良い。
【0018】色素7は、耐擦傷性保護層6が可視光波長
領域、及び光情報の記録・再生光に対して実質的に透
明、即ち90%以上の透過率となるように含有量を調整
すれば良い。具体的には、色素の含有量は色素の種類に
より異なるが、好ましくは0.5〜10重量%の範囲で
ある。
【0019】このような図1および図2のような光カー
ド媒体の、色素7を含有する耐擦傷性保護層6にセキュ
リティ情報を記録する方法としては、一般に熱転写型の
プリンターに用いられているようなサーマルヘッドによ
って行うことができる。図3のように、耐擦傷性保護層
がサーマルヘッド11と接する向きに光カード媒体10
をセットし、光カード媒体10をサーマルヘッド11上
で走査させてセキュリティ印刷部8に記録を行う。サー
マルヘッドの熱を受けた部分では、耐擦傷性保護層内の
色素が分解され、遠赤外線波長領域での光の反射率が著
しく低下するため、熱を受けなかった部分のみが反射像
として、図4に示す様にシリコンビジコンカメラ等の遠
赤外感光カメラ13で確認することができる。
【0020】このような反射像、即ちセキュリティ印刷
として識別可能な情報としては、カード所有者に関する
情報、例えば氏名、生年月日等の文字情報、顔写真や指
紋等の画像情報、バーコードのようなパターン情報等が
ある。また、カードの発行年月日等の管理情報をいれた
り、カードの用途やユーザーの属性等の分類情報を入れ
ても良い。
【0021】これらの情報は可視光波長領域、及び光情
報の記録・再生光に対して実質的に透明であるため、光
情報記録領域やカードのデザインに制約を受けない。
【0022】また、図4に示す様に、これらのセキュリ
ティ情報と同一の情報を光記録部や、場合によりIC記
録部、磁気記録部にも記録し、これらを関連させながら
読み出すことにより、よりセキュリティを高めることが
できる。
【0023】本発明の光カード基板1に用いられる材料
としては、基板は光学的に記録再生の可能な基板であれ
ばよく、例えばガラス板あるいはポリカーボネート、ポ
リ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート等のプラスチ
ック樹脂基板等が挙げられる。
【0024】耐擦傷性保護層6は光カード基板1の表面
を傷・ゴミ等から保護するものであって、光学的に記録
再生に支障がなく、しかもサーマルヘッドの熱で変形し
ない材料を用いることができる。たとえばウレタンアク
リレート系の光硬化性樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル
系樹脂、シリコン系樹脂等が挙げられる。
【0025】色素7は遠赤外線波長領域で吸収を持つも
の、例えば、アミニウム塩、ジイモニウム塩構造を有す
る色素、ニッケルジチオ錯体、ベンゾピリリウム化合物
等が挙げられるが、一般に光カードの記録・再生に用い
られる波長が780〜830nmであるため、この波長
領域では吸収が少なく、吸収極大波長(λmax)が90
0nm以上1800nm以下、好ましくは900nm以
上l100nm以下、さらに好ましくは900nm以上
l000nm以下に吸収極大のある色素が望ましく、ジ
イモニウム塩構造を有する色素等が望ましい。
【0026】その遠赤外線波長の領域に吸収を持つ色素
の具体例として、下記の構造式(1)〜(4)で表され
る骨格のいずれかを有する色素が挙げられる。下記の各
色素の吸収極大は波長900nm以上が好ましい。
【0027】
【化2】
【0028】(式中、Rはアルキル基、アルキニル基、
アルケニル基またはアルコキシアルキル基を表し、X-
はClO4 -またはSbF6 -を表わす。)
【0029】色素の熱分解温度は100〜250℃程度
のものが好ましい。250℃こえるとサーマルヘッドで
ハードコート層を形成したプラスチック基板自身が変形
したり、またハードコート層自身が熱変形し可視光でハ
ードコート層の熱変形を読み取ることができてしまうた
めにセキュリティー情報にならない。
【0030】光記録層2としては、レーザービームによ
って記録再生および消去が行える光記録材料に用いられ
る材料であれば何れでも良く、有機染料系記録材料、金
属系記録材料が使用できる。また、反射層、下引き層等
他の層構成があってもよい。
【0031】接着剤層3としては、従来知られている通
常の接着剤が使用できる。例えば、酢酸ビニル、アクリ
ル酸エステル、塩化ビニル、エチレン、アクリル酸、ア
クリルアミド等のビニルモノマーの重合体及び共重合
体、ポリアミド、ポリエステル、エポキシ系等の熱可塑
性接着剤、アミノ樹脂(ユリア樹脂、メラミン樹脂)、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、熱硬化
性ビニル樹脂等の接着剤、天然ゴム、ニトリルゴム、ク
ロロゴム、シリコンゴム等のゴム系接着剤が使用され
る。
【0032】保護基板4は、光カード基板1と同様の材
料のほか、光記録層を機械的、化学的に保護できるあら
ゆるものが使用でき、たとえば、プラスチック、金属、
セラミックス、紙或いはこれらの複合材料を使用するこ
とができる。
【0033】保護基板4の何れかの側の面にはカード印
刷層5を設けることができ、カードのデザイン印刷、顔
写真、カード所有者に関するイニシアライズ情報、バー
コード、OCR(Optical Character
Recognition)文字、ホログラム、サイン
パネル等、一般のクレジットカード等に設けられている
あらゆるものを設けることができる。
【0034】また、光カード基板、若しくは保護基板の
いずれかの面に磁気ストライプやICチップを埋め込ん
だ、ハイブリッドカードとすることもできる。
【0035】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
【0036】実施例1 未硬化の紫外線硬化樹脂(商品名 ユニディック、大日
本インキ(株)製)を用意し、この液中に下の構造式
(5)で示したアミニウム塩構造を有する色素IRG−
0l0(日本化薬(株)製)を3重量%溶解させた。
【0037】
【化3】
【0038】次に光カード基板として、表面に光カード
用凹凸プリフォーマットパターンを予め設けた、たて1
00mm×よこl00mm、厚さ0.4mmのポリカー
ボネート透明基板を用意し、基板の非パターン面上に、
上記の色素を溶解させた紫外線硬化樹脂(商品名 ユニ
ディック、大日本インキ(株)製)を5μmの膜厚にス
ピンコートし、紫外線ランプ(パワー80W/cm)で
硬化し、セキュリティ印刷層を含む耐擦傷性保護層を設
けた。さらに、パターン面側にポリメチン系有機色素:
IR−820(日本化薬(株))3重量%を含有するジ
アセトンアルコール溶液をグラビア塗布でパターン上に
部分塗布、乾燥して光記録層を設けた。
【0039】保護基板として、たてl00mm×よこl
00mm、厚さ0.3mmの透明ポリカーボネート基板
を用意し、保護基板の反射層を有する面と、上記光カー
ド用基板の記録面側とを、EVA系ホットメルト接着剤
(ヒロダイン7580 ヒロダイン工業(株)製)を介
して貼り合わせ、85.6mm×54mmのカードサイ
ズに打ち抜き切断し、光カード媒体を得た。
【0040】得られた光カード媒体の耐擦傷性保護層面
にサーマルヘッドを走査させ、カード所有者の氏名、カ
ード番号をセキュリティ印刷として書き込んだ。目視
上、この文字情報は全く確認できず、また、紫外線硬化
性樹脂の熱軟化点がサーマルヘッドの熱による温度より
も高いため、カード表面の形状変化もなかった。
【0041】次に、セキュリティ印刷と同一の情報を光
情報として光情報記録部に830nmのレーザー光にて
デジタル記録した。このようにして得られたセキュリテ
ィ情報入りの光カード媒体の表面から、遠赤外線感光カ
メラにて情報をOCR情報として読み取り、更に光記録
部からデジタルピット情報を読み取り、これらを照合し
た。
【0042】実施例2 実施例1で用いた光カード用の凹凸プリフォーマットパ
ターンを有するポリカーボネート透明基板を用意し、未
硬化の紫外線硬化樹脂(商品名 ユニディック、大日本
インキ(株)製)を5μmの膜厚にスピンコートし、紫
外線ランプ(パワー80W/cm)で硬化し、耐擦傷性
保護層を設けた。
【0043】さらに上記耐擦傷性保護層の上に未硬化の
紫外線硬化樹脂(商品名 ユニディック、大日本インキ
(株)製)中に下記の構造式(6)に示したジイモニウ
ム塩構造を有する色素IRG−023(日本化薬(株)
製)を10重量%溶解させたものを1μmの膜厚にスピ
ンコートし、紫外線ランプ(パワー80W/cm)で硬
化し、セキュリティ印刷層を含む耐擦傷性保護層を設け
た。
【0044】
【化4】
【0045】以下、実施例1と同様にしてセキュリティ
印刷部を有する光カード媒体を得た。得られた光カード
媒体に実施例1と同様にしてセキュリテイ印刷を施した
ところ、実施例1と比べて2層の耐擦傷性保護層のカー
ド表面にのみに色素が存在するため、印刷文字のコント
ラスト、品位良好であった。
【0046】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、可
視光ではその存在に気付かれずにセキュリティの情報を
光カード媒体内に記録することができるようになった。
しかもこれらの情報は可視光においては実質上透明であ
るため、光情報記録部やカード表面に通常施されるべき
絵、文字等のデザインの制約を全く受けず、カードの外
観上美観を損ねることが全くなかった。
【0047】従来のように、蛍光インク等を印刷方式で
設ける方式と異なるため、印刷部の段差が全くなく、よ
りセキュリティ情報の存在に気付かれにくくなった。ま
た、本発明のセキュリティ情報の記録方法が、サーマル
ヘッドによるため、カード毎に、カードの所有者に関す
る個人情報をセキュリティ情報として印刷することがで
き、カードの照合、真偽判定のセキュリティが一層向上
した。しかも既存の感熱方式のプリンター装置を用いて
簡便に記録することが可能となった。
【0048】硬化性樹脂による耐擦傷性保護層の内部に
感熱記録剤が含まれており、樹脂の熱変形温度が、サー
マルヘッドの温度に比べて十分高いため、従来のポリ塩
化ビニル製のカードのような感熱ヘッドによるカード表
面の微妙な凹凸がカード表面に残ることもなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光カード媒体の一例を示す説明図であ
る。
【図2】本発明の光カード媒体の他の例を示す断面図で
ある。
【図3】本発明の光カード媒体にセキュリティ印刷を施
す方法を示す説明図である。
【図4】本発明の光カード媒体のセキュリティ印刷を読
み取った一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光カード基板 2 光記録層 3 接着剤層 4 保護基板 5 カード印刷層 6 耐擦傷性保護層 7 色素 8 セキュリティ印刷部 9 光記録領域 10 光カード媒体 11 サーマルヘッド 12 搬送ロール 13 遠赤外線感光カメラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的手段によって情報の記録・再生を
    行う光カード媒体の記録・再生面側の基板表面に、耐擦
    傷性保護層を設けた光カード媒体のセキュリティ方法に
    於いて、該耐擦傷性保護層が記録再生光に対して実質的
    に透明で、かつ吸収極大波長が900nm以上1800
    nm以下の遠赤外線波長の領域に吸収を持つ色素を含有
    しており、該色素を含有する耐擦傷性保護層にサーマル
    ヘッドの熱によってセキュリティ情報を書き込み、該セ
    キュリティ情報を遠赤外線を照射して読み取り、カード
    の照合を行うことを特徴とする光カード媒体のセキュリ
    ティ方法。
  2. 【請求項2】 該セキュリティ情報がカードの所有者又
    は発行者に関する情報であり、光カード媒体の光情報記
    録部にも同一の情報を予め記録しておき、両者の情報を
    照合してカードの真偽判定を行うことを特徴とする請求
    項1記載の光カード媒体のセキュリティ方法。
  3. 【請求項3】 該遠赤外線波長の領域に吸収を持つ色素
    が下記の構造式(1)〜(4)で表される骨格のいずれ
    かを有することを特徴とする請求項1記載の光カード媒
    体のセキュリティ方法。 【化1】 (式中、Rはアルキル基、アルキニル基、アルケニル基
    またはアルコキシアルキル基を表し、X- はClO4 -
    たはSbF6 -を表わす。)
  4. 【請求項4】 該色素の熱分解温度が100〜250℃
    であることを特徴とする請求項3記載の光カード媒体の
    セキュリティ方法。
  5. 【請求項5】 光学的手段によって情報の記録・再生を
    行う光カード媒体の記録・再生面側の基板表面に、耐擦
    傷性保護層を設けた光カード媒体に於いて、該耐擦傷性
    保護層が記録再生光に対して実質的に透明で、かつ遠赤
    外線波長の領域に吸収を持つ色素を含有しており、該色
    素を含有する耐擦傷性保護層にサーマルヘッドの熱によ
    ってセキュリティ情報を書き込み、該セキュリティ情報
    を遠赤外線を照射して読み取り、カードの照合を行うこ
    とが可能であることを特徴とする光カード媒体。
JP31666697A 1997-11-04 1997-11-04 光カード媒体のセキュリティ方法及びその光カード媒体 Pending JPH11144328A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017078173A (ja) * 2007-01-17 2017-04-27 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se ジチオレン金属錯体の無色ir吸収剤

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