JPH08339576A - 情報記録媒体 - Google Patents

情報記録媒体

Info

Publication number
JPH08339576A
JPH08339576A JP7167899A JP16789995A JPH08339576A JP H08339576 A JPH08339576 A JP H08339576A JP 7167899 A JP7167899 A JP 7167899A JP 16789995 A JP16789995 A JP 16789995A JP H08339576 A JPH08339576 A JP H08339576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
substrate
recording medium
protective substrate
information recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7167899A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Nagano
和美 長野
Hiroyuki Imataki
寛之 今滝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP7167899A priority Critical patent/JPH08339576A/ja
Publication of JPH08339576A publication Critical patent/JPH08339576A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 偽造防止効果の高い安全性に優れた情報記録
媒体を提供する。 【構成】 保護基板12の接着層13を介さない側に印
刷層16を設けた情報記録媒体に於いて、該保護基板が
耐溶剤性の異なる材料の複合材からなる情報記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カード状の情報記録媒
体に関し、特に、カードの偽造防止に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在、磁気カードをはじめとする携帯性
に優れたカード状情報記録媒体は、広く一般に普及して
おり、近年では、さらに大容量のメモリとして、ICカ
ード、光カード等が数多く提案されている。
【0003】これらのカード状情報記録媒体は、パーソ
ナルユースであるため個人のIDカードとして、また、
あらゆるサービスカードとして、個人の情報や金銭を扱
う重要な媒体となっている。したがって、そのカードが
所有者のものであることを証明する方法として、カード
所有者の顔写真や個々人の情報、発行者のデーター等の
イニシアライズ情報をカードに設けることが通例であ
る。
【0004】これら、顔写真や個々人等のイニシアライ
ズ情報の付設方法としては、カードの計画的な偽造を防
止する目的を加味した様々な方法が用いられている。ま
た、これらイニシアライズ情報の他に、偽造防止のみを
目的とした加工も多く付設されている。
【0005】例えば、全体がプラスチックでできたオー
ルプラスチック製カードでは、カードが多層ではなく一
体型であるためカードそのものにイニシアライズ情報を
凹凸変形で設けた、所謂エンボッシング加工を施す方法
が広く用いられている。
【0006】また、情報シートを透明なシートでラミネ
ートする積層型の内挿カードでは、透かし模様や特殊な
微細印刷を挿入する方法も可能である。また、多層単層
にかかわらず比較的簡便に使用できる偽造防止方法とし
て、顔写真、ホログラム情報や精密印刷を薄いシート状
に作成し、カードに接着して設ける方法も用いられてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特に大容量で多くの情
報の記録が可能な光カードは多くの情報を記録できるの
でその重要性、機密性は一層高く、他のカードと同様、
摸写偽造から保護されることが必要かつ重要である。し
かし、従来の光カードは、図2に示す様に、透明基板に
光記録層、接着層、保護基板および印刷層を順次積層し
た構造になっており、また、透明基板の光記録面側は光
学的に記録再生を行うことから、透明な平板であること
が必要で、エンボッシングのようにカード自体に凹凸を
設けることは記録読み取りを阻害して望ましくない。
【0008】また、カードにシートを貼りつける方法で
は、顔写真などの偽造防止シートが貼り替えられ、不正
使用される恐れがある。これら偽造防止シートとして使
用されるホログラムや精密印刷は、たいへん高価で模倣
偽造しにくいが、いったん模倣に成功すれば大量の不正
使用が可能になる。
【0009】また、カードのイニシアライズ情報や偽造
防止加工を印刷層ごとに剥し、他の情報と交換するよう
な偽造にたいしては、これまでは防止方法が無かった。
【0010】本発明は、このような従来技術に鑑みてな
されたものであり、偽造防止効果の高い安全性に優れた
情報記録媒体を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、透
明基板上に設けられた光記録層が接着層を介して保護基
板と貼り合わされ、該保護基板の接着層を介さない側に
印刷層を設けた情報記録媒体に於いて、該保護基板が耐
溶剤性の異なる材料の複合材からなる情報記録媒体であ
る。
【0012】これらの情報媒体の構成材のうち特に、保
護基板の接着層を介さない側に設けた印刷層は顔写真、
氏名等重要なイニシアライズ情報が設けられている場合
が多く、様々な偽造の対象となっている。例えば、印刷
層を溶剤、熱等を用いて剥がし、再度、印刷層を設けて
偽造する方法がある。
【0013】すなわち本発明によれば、印刷層の下地と
なる保護基板を、特に、耐溶剤性に差のある材料を複合
した材料で形成しているため、印刷層を剥がす操作を行
っているときに同時に複合材料からなる保護基板面が著
しく不均一に破壊され、基板面が凹凸になったり、接着
層に達する穴があいたりして破損してしまうため、あら
たにまた同様の印刷層を設けることが非常に困難で、仮
に印刷層を設けても、面の均一性を欠くためすぐに偽造
したものであるかどうかが確認できる。
【0014】以下、図に基づいて、本発明を説明する。
図1は、本発明の情報記録媒体の一例を示す断面図であ
る。
【0015】図1において、本発明の情報記録媒体は、
透明基板15上に設けられた光記録層14が接着層13
を介して耐溶剤性の異なる材料の複合材からなる複合材
料保護基板12と貼り合わされ、該複合材料保護基板1
2の接着層を介さない側に印刷層16を設けた情報記録
媒体である。透明基板15の外側には、裏面を保護する
ための保護層17が設けられている。また、印刷層16
は複合材料保護基板12の接着層側に設けることもでき
る。
【0016】印刷層16には、外から見えるようにデザ
イン印刷が施されていたり、基板の地色印刷のほか、イ
ニシアライズ情報受容層を設けてもよく、その上に顔写
真、ホログラム等のイニシアライズ情報が設けてもよ
い。
【0017】偽造防止の技術は、模倣しにくいというこ
とが重要であって、シールやエンボッシングのように元
から認識できるものとは違い、複合材料保護基板は、偽
造しようと実際に加工してみないとわからないというこ
とは、偽造防止方法として大変に優れている。
【0018】また、複合材料保護基板は、保護基板自体
に係わるものであって、偽造防止シールのように剥され
ることもなく、また、複合材料保護基板を設けることに
よって印刷層に設けるイニシアライズ情報の付設方法が
限定されることはない。さらに、カードに凹凸を生じさ
せることもなく、光学的な記録再生にも影響はない。
【0019】本発明の情報記録媒体に用いられる材料と
しては、透明基板は光学的に記録再生の可能な基板であ
ればなんでもよく、例えばガラス板、あるいはポリカー
ボネート、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート
等のプラスチック樹脂基板等が挙げられる。
【0020】光記録層としては、レーザービームによっ
て記録再生および消去が行える光記録材料に用いられる
材料であれば何れでも良く、有機染料系記録材料、金属
系記録材料等が使用できる。また、反射層、下引き層等
の他の層の構成があってもよい。
【0021】接着層としては、従来知られている通常の
接着剤が使用できる。例えば、酢酸ビニル、アクリル酸
エステル、塩化ビニル、エチレン、アクリル酸、アクリ
ルアミド等のビニルモノマーの重合体及び共重合体、ポ
リアミド、ポリエステル、エポキシ系等の熱可塑性接着
剤、アミノ樹脂(ユリア樹脂、メラミン樹脂)、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、熱硬化性ビニ
ル樹脂等の接着剤、天然ゴム、ニトリルゴム、クロロゴ
ム、シリコンゴム等のゴム系接着剤が使用される。
【0022】複合材料保護基板は、記録層を機械的、化
学的に保護できるものであって、耐溶剤性の異なる材料
の複合された基板であれば何でも良く、たとえば、プラ
スチック、ガラス板、金属、セラミックスなどの材料を
適宣組合せて作製された基板を使用することができる。
特に、耐溶剤性の異なる材料の組み合わせが多様なこと
から、各種の樹脂を組合せた複合材料が好ましい。複合
材料基板は、基板面内に耐溶剤性に優れた部分と劣った
部分ができるように意図的に材料を混ぜ合わせて作られ
るもので樹脂材料の組み合わせとしてあらゆるものが可
能である。
【0023】複合基板は耐溶剤性の異なる幾種類かの樹
脂によって基板の表面が形成されるようにすればよく、
形成方法としては、例えば、エポキシ樹脂、シリコーン
樹脂などの熱硬化性樹脂またはアクリル等の熱可塑性樹
脂をマーブル状になるように注型固化して形成しても良
いし、一般的な熱可塑性樹脂を共押出しして形成しても
良い。また、各々シート状にした耐溶剤性の異なる基板
材料を、短冊状やブロック状にして板状に敷き詰めて接
着し一枚のシートとして形成しても良い。
【0024】基板成形の場合はいずれも、単なる樹脂の
混合もしくは、積層ではなく、基板表面の耐溶剤性が異
なる部分を基板同一面に持つようにしなければならな
い。
【0025】成形方法としては樹脂の場合、耐溶剤性の
異なる樹脂をマーブル状に注型固化して形成しても良い
し、共押出しして形成しても良い。
【0026】また、各々シート状にした耐溶剤性の異な
る材料を、短冊状やブロック状にして板状に敷き詰めて
接着し一枚のシートとして形成しても良い。
【0027】保護層としては、ウレタンアクリレート、
エポキシアクリレート、シリコーンハードコート剤等、
一般に用いられているコート剤を用いることができる。
【0028】印刷層としては、スクリーン印刷・グラビ
ア印刷、その他熱転写等、従来の印刷方法で形成される
ものであれば、何でも良く、塗料も各印刷方法に適した
ものを使用することができる。
【0029】
【実施例】以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に
説明する。なお、実施例によって本発明が限定されるも
のではない。
【0030】実施例1 横100mm×縦100mm、厚さ0.4mmのプリフ
ォーマットつきのアクリル透明基板にポリメチン系染料
からなる光記録層(厚さ:110Å)を設け、エチレン
酢酸ビニル系接着層を介して、スクリーン印刷によって
印刷層(厚さ:30μm)を設けた保護基板0.3mm
を印刷層を設けていない側と貼り合わせて打ち抜き切断
し、横85.6mm×縦54mmのカード状の情報記録
媒体を得た。印刷層のうえに熱転写プリンターでイニシ
アライズ情報を印刷した。
【0031】保護基板は耐溶剤性グレードの異なる樹脂
ポリアミド/ポリエチレンを共押出しして板状に成形し
て両樹脂が縞状分布した板を用いた。
【0032】実施例2 横100mm×縦100mm、厚さ0.4mmのプリフ
ォーマットつきのアクリル透明基板にポリメチン系染料
からなる光記録層を設け、エチレン酢酸ビニル系接着層
を介して、スクリーン印刷で印刷層(厚さ:30μm)
を設けた保護基板0.3mmを印刷層を設けていない側
と貼り合わせて打ち抜き切断し、横85.6mm×縦5
4mmのカード状の情報記録媒体を得た。印刷層のうえ
に熱転写プリンターでイニシアライズ情報を印刷した。
【0033】保護基板は耐溶剤性グレードの異なるアク
リル基板クラレックスS、クラレックスW(日東樹脂
製)を短冊状に切り、これを二塩化メチレン溶剤系接着
剤にて接着し、シート状にしたものを用いた。
【0034】比較例1 横100mm×縦100mm、厚さ0.4mmのプリフ
ォーマットつきのアクリル透明基板にポリメチン系染料
からなる光記録層を設け、エチレン酢酸ビニル系接着層
を介して、印刷層(厚さ:30μm)を設けた保護基板
0.3mmを貼り合わせて打ち抜き切断し、横85.6
mm×縦54mmのカード状の情報記録媒体を得た。印
刷層のうえに熱転写プリンターでイニシアライズ情報を
印刷した。保護基板にはポリアセタールを用いた。
【0035】実施例1、2および比較例1の各サンプル
についてイソプロピルアルコールおよびトルエンを用い
て印刷層を剥した。各カードに同様にして再び印刷層
(厚さ:30μm)を設けた。その結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、偽
造防止効果の高い安全性に優れた情報記録媒体を提供す
ることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録媒体の一例を示す断面図であ
る。
【図2】従来の情報記録媒体を示す断面図である。
【符号の説明】
11 保護基板 12 複合材料保護基板 13 接着層 14 光記録層 15 透明基板 16 印刷層 17 保護層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に設けられた光記録層が接着
    層を介して保護基板と貼り合わされ、該保護基板の接着
    層を介さない側に印刷層を設けた情報記録媒体に於い
    て、該保護基板が耐溶剤性の異なる材料の複合材からな
    ることを特徴とする情報記録媒体。
JP7167899A 1995-06-12 1995-06-12 情報記録媒体 Pending JPH08339576A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7167899A JPH08339576A (ja) 1995-06-12 1995-06-12 情報記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7167899A JPH08339576A (ja) 1995-06-12 1995-06-12 情報記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08339576A true JPH08339576A (ja) 1996-12-24

Family

ID=15858123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7167899A Pending JPH08339576A (ja) 1995-06-12 1995-06-12 情報記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08339576A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5679440A (en) Optical card
US5857709A (en) Anticounterfeit documentation with see-through and write-able hologram
JP4435312B2 (ja) 不正防止シール
JP2002351330A (ja) ホログラム積層体およびホログラムラベル
US6098889A (en) Hybrid information recording medium with masking layer
JP4011894B2 (ja) 情報記録部と可逆表示部とを有するカード、およびそれを用いる発行方法
JP5332325B2 (ja) ホログラムシート
JP2004213253A (ja) Icカード、icカード製造方法及びicカード製造装置並びにicカード判定システム
CA2199000C (en) Information recording medium and process for production thereof
JPH09190670A (ja) 情報記録媒体
JPH05201181A (ja) 身分証明書
JP2827788B2 (ja) カード及びその真偽判定方法並びにカードの製造に用いるホログラム転写箔
JP4335077B2 (ja) ホログラム転写箔、ホログラム転写方法およびホログラム転写物品
JPH08339576A (ja) 情報記録媒体
US6299719B1 (en) Method for the making of a secured document and secured document obtained by this method
JP3605542B2 (ja) 情報記録媒体および情報記録ラベル
JPH10255336A (ja) 情報記録媒体及びその製造方法
EP0349537A1 (en) Adhesive sheet material
JP2001202491A (ja) 偽造防止効果を高めたicカード
JP2001293982A (ja) 情報記録体および情報記録カード
JP2001219681A (ja) 装飾体
US20060157570A1 (en) Card armor
JP2006001212A (ja) ホログラム転写箔、ホログラム転写方法およびホログラム転写物品
JPH08339577A (ja) 情報記録媒体
JP4910630B2 (ja) 情報記録媒体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040223

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040407

A621 Written request for application examination

Effective date: 20060313

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080410

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080422

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081021

A521 Written amendment

Effective date: 20081222

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20090127

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090324

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees