JPH10255332A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JPH10255332A
JPH10255332A JP9059160A JP5916097A JPH10255332A JP H10255332 A JPH10255332 A JP H10255332A JP 9059160 A JP9059160 A JP 9059160A JP 5916097 A JP5916097 A JP 5916097A JP H10255332 A JPH10255332 A JP H10255332A
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JP9059160A
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Tomoyuki Tamura
知之 田村
Yoshihiro Ogawa
善広 小川
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Canon Inc
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Canon Inc
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で偽造防止効果の高い光記録媒体を提供
することを目的とする。 【解決手段】 透明基板及び可視領域の光に対して透過
性を有する光記録層を備え、更に可視情報を担持する可
視情報層が、該可視情報が透明基板及び光記録層を透し
て視覚認識可能である様に配置されている光記録媒体に
おいて、該可視情報層の少なくとも一部に直径200μ
m以下のドット、或いは幅50μm以下の線からなる情
報が形成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視情報を有する
光記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、社会の情報化が進み、多種多様の
情報を効率よく扱う手段として、光ディスク、光カー
ド、光テープ等の光学的に情報の記録または再生を行う
光記録媒体及び情報記録再生装置が多く提案されてい
る。光記録媒体の特徴としては、記録密度が高く、且つ
非接触で記録再生が可能なために、寿命が長い等の優れ
た点がある。そして、携帯性に優れ、大きさに比べて大
容量であるカード型光記録媒体(以下、光カードと称す
る)についても最近盛んに研究、開発されており、提案
もされている。
【0003】ところでこのような光記録媒体に対して、
可視情報、例えば媒体のデストリビュータ名、システム
の名称、媒体の所有者の文字情報等や画像情報等を印刷
によって付加することが提案されている。
【0004】特開昭64−16696には、可視情報を
有する光記録媒体として、図3及び図4に示される断面
図のように、ハードコート層102、プリピット及びプ
リグルーブからなるプリフォーマットパターン106有
する基板透明103、該プリフォーマットパターンの上
に形成された光記録層101、接着剤層104、裏基板
105、可視情報107を含む印刷層108で構成され
た光記録媒体が提案されている。図3では可視情報の印
刷層108が裏基板105の外側に形成され、図4で
は、裏基板105の内側に印刷層108が形成されてい
る。
【0005】また特開平2−30595には図5に示す
ように透明基板103表面の光記録層101が形成され
ている面と同一面でプリフォーマットパターン106の
外側に光記録層と同じ材料で可視情報107を形成した
もの、または図6に示すようにプリフォーマットパター
ン106の外側の可視情報領域まで光記録層101を形
成し、該光記録層101を介して可視情報107が読み
とれる光記録媒体が開示されている。また特開平2−2
47820には図7に示すようにマグネチックストライ
プ109が設けられた基板111上に可視情報107を
形成し、その上に光記録層101を重ねて構成すること
により、光記録層101を介して可視情報が読みとれる
光記録媒体が知られている。
【0006】このような光記録媒体において、上記可視
情報は可視情報層が媒体表面に形成されていると、可視
情報層を切削加工、研磨加工等の機械的加工または溶剤
による溶解等の化学的加工方法により除去し、その部分
に別の可視情報を形成した可視情報層を形成することに
よって光記録媒体の偽造が可能であった。
【0007】そのため従来、可視情報の一部に例えばU
V発光微粒子含有のインキによる印刷、微細なラインの
集合体からなる文字や画像の印刷等による特殊な印刷を
施すこと、または可視情報層の表面にホログラムフィル
ム等の偽造しにくい部材を接着することによって可視情
報層の偽造防止を行っていた。
【0008】しかしながら、上記の従来例の図3〜6で
は、光情報記録領域と可視情報領域は光記録媒体面の異
なる領域に形成されているため、可視情報領域として光
記録領域外の少ない領域しか確保できなかった。さらに
光記録媒体表面にマグネチックストライプ(以下、MS
と称する)、エンボス、ICモジュール等の他の情報等
の他の情報領域が形成されると可視情報領域はさらに少
なくなるという問題点があった。また、上記従来例の図
7では、カード表面に可視情報を形成しその上に光記録
部を重ねた構成であり、光記録層がカードの最外層に位
置するため光記録、再生においてゴミや傷等に弱く情報
密度を上げることができないという問題点があった。ま
た偽造防止の為に特殊な印刷やホログラムフィルムの接
着等を付加して光記録媒体を作製した場合、製造工程が
複雑になり高価な材料を使用することから光記録媒体の
価格が高価になってしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高密度な光
記録部を有し、光記録媒体表面の広い領域で可視情報を
有する光記録媒体を提供することを目的とするものであ
る。さらに上記のような従来の欠点に鑑みでなされたも
のであり、安価で偽造防止効果の高い光記録媒体を提供
することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に関
わる光記録媒体は、透明基板及び可視領域の光に対して
透過性を有する光記録層を備え、更に可視情報を担持す
る可視情報構成層が、該可視情報が透明基板及び光記録
層を透して視覚認識可能である様に配置されている光記
録媒体において、該可視情報構成層が直径200μm以
下のドット、或いは幅50μm以下の線からなる情報を
有していることを特徴とする。
【0011】上記構成の光記録媒体において、可視情報
中の直径200μm以下のドットからなる情報部、もし
くは幅50μm以下の線からなる情報部は、室内の通常
の明るさの光(400〜800Lux)での透過光また
は反射光で視覚認識不可能であるが比較的に強い光(2
000Lux以上、20wの蛍光灯から30cm以下の
距離)での透過光または反射光で視覚認識可能になるこ
とによって、通常携帯している場合の光では見えない
が、ライトボックス等の光源にさらすことより見ること
ができるため、簡易的に媒体の真偽の識別が可能であ
る。
【0012】本出願に係わる第2の発明は、また本発明
にかかわる光記録媒体は、透明基板、可視光を透過する
光記録層、可視光を透過する接着剤層、可視光を透過す
る保護層がこの順で積層され、透明基板又は光記録層に
プリフォーマットパターンが形成され、該プリフォーマ
ットパターンと重なる領域で、かつ該保護層の該接着層
側とは反対側の面に可視情報を担持する可視情報構成層
が配置されている光記録媒体において、該可視情報構成
層が直径200μm以下のドット、或いは幅50μm以
下の線からなる情報を有していることを特徴とする。
【0013】上記構成によれば、第1の発明の効果に加
えて、可視情報は該裏基板の接着剤層とは逆の面に形成
されているため、光記録を行ってもその記録のための光
スポットの焦点から十分距離が確保できるため、再生信
号の信号とノイズの比であるC/Nは、高い値を得るこ
とができる。
【0014】本出願に係わる第3の発明は、可視情報層
が単層又は多層の印刷層で形成されている第1の発明の
光記録媒体である。
【0015】上記構成によれば、可視情報が印刷層で形
成されているため媒体を安価に作製することが可能であ
る。
【0016】本出願に係わる第4の発明は、可視情報が
黒色の下地印刷層の上に白色の可視情報印刷層で形成さ
れた第3の発明の光記録媒体である。
【0017】上記構成によれば、可視情報が光学的に大
きいコントラストで得られる。
【0018】本出願に係わる第5の発明は、該可視情報
が白色の下地印刷層の上に黒色の可視情報印刷層で形成
された第3の発明の光記録媒体である。
【0019】上記構成によれば、可視情報が光学的に大
きいコントラストで得られる。
【0020】本出願に係わる第6の発明は、該記録層が
有機色素を含有しているしている光記録媒体である。
【0021】上記構成によれば、該記録層は可視光を透
過しやすいという利点がある。
【0022】本出願に係わる第7の発明は、該有機色素
がポリメチン系色素を含有している光記録媒体である。
上記構成によれば、該色素を記録層に製造する方法は、
コーティングの製法が可能であるため、他の方法、例え
ば蒸着法、スパッタリング法等の真空成膜方法に比べ安
価に記録層の形成ができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の光記録媒体につ
いて図を用いて詳しく説明する。
【0024】図1(a)は光学的に情報の記録、再生の
可能な光カードの概略平面図、図1の(b)は図1
(a)のA−A線断面図である。図1(a)及び(b)
において、1は光記録層、2はハードコート層、3は透
明基板、4は接着層、5は透明保護層、6は透明基板の
光記録層形成面に設けられているプリフォーマットであ
る。
【0025】また7a及び7bは協働して可視情報を構
成する層であって、7aは可視情報の図を構成する可視
情報部、7bは可視情報の地を構成する下地層である。
【0026】具体的には、可視情報部が黒色のインクで
印刷によって形成され、該可視情報部7aを被覆するよ
うに白色のインクで下地層7bが形成されている。そし
てこの光カードは、光記録層1が可視領域の光に対して
透過性を有し、可視情報構成層7の担持する可視情報を
光記録層1及び透明基板3を通して目視認識することが
できる様に構成されている。
【0027】更に可視情報構成層7には7cとして円形
の模様が、黒色のインクによって抜き印刷で形成されて
いる。即ち白色の下地層が該模様の部分では、透明基板
側から認識可能に構成されている。そして本実施態様に
おいてはこの円形の模様を直径200ミクロン以下とす
ることが好ましい。即ち直径(d7c)を200ミクロン
以下、特には190ミクロン以下とした場合、室内の通
常の明るさの光(400〜800Lux)での透過光ま
たは反射光では、この円形状の模様を透明基板及び光記
録層を介して目視認識することは不可能であるが、比較
的に強い光(2000Lux以上、20wの蛍光灯から
30cm以下の距離)での透過光または反射光では目視
認識が可能になる。従って通常携帯している場合にはこ
の模様を認識できないが、ライトボックス等の光源にさ
らすことより認識可能となるため、簡易的に光カードの
真偽の識別が可能である。
【0028】上記の実施態様では直径200ミクロン以
下の円形状の模様で説明したが、該模様は円形状に限定
されず、線からなっていてもよい。この場合には該線の
幅を50ミクロン以下とすることで上記と同様の効果を
得ることができる。
【0029】次に図2は本発明の第2の実施態様に係る
光カードの概略断面図である。同図においては可視情報
構成層7の下地層7bが黒色インクの印刷層からなり、
可視情報部7aが白色インクの印刷で形成され、更に7
cとして円形状の模様が白色インクの印刷で形成されて
いる。そしてこの円形状の模様は上記と同様に直径(d
7c)を200ミクロン以下、好ましくは190ミクロン
とした場合室内の通常の明るさの光(400〜800L
ux)での透過光または反射光では、この円形状の模様
を透明基板及び光記録層を介して目視認識することは不
可能であるが、比較的に強い光(2000Lux以上、
20wの蛍光灯から30cm以下の距離)での透過光ま
たは反射光では目視認識が可能になり、簡易な光カード
の真贋の識別の為の手段として利用できる。
【0030】本発明の光記録媒体に用いられる透明基板
としては、平滑性に優れ、記録再生に使用するレザー光
の透過率が高く、光学的な歪みが少ない材料が好まし
い。通常、プラスチックシートやフィルムが用いられ、
例えばアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカー
ボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ビニル系樹脂、
ポリイミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂等が用いら
れ、特にレーザー光透過率が良好で、かつ複屈折が小さ
いアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂が好まし
い。
【0031】また本発明に用いられる光記録層は光、例
えばレーザー光により情報の記録が可能な従来より公知
の光記録層を用いることができ、例えば金属、金属化合
物、及び有機色素を含む光記録層を用いることができ
る。有機色素を含む光記録層を用いれば、可視光の透過
率が高いため好ましい。ここで記録層に用いられる有機
色素としては例えば、ポリメチン系色素、アントラキノ
ン誘導体、シアニン系色素、メロシアニン系色素、ナフ
トキノン系色素、ジオキサジン化合物、トリフェノジチ
アジン化合物、フェナンスレン誘導体、フタロシアニン
系色素、ピリリウム系色素、クロコニウム系色素、アゾ
色素、アズレン類等が挙げられる。有機色素としては特
に、ポリメチン系色素を用いることにより、記録感度が
高く耐久性の良い特性が得られ、コーティングにより製
造することができるため、安価な光記録媒体が製造でき
る。
【0032】また本発明で用いられる接着剤層は、光記
録材料に悪影響を及ぼさない接着剤であれば用いること
ができ、例えば酢酸ビニル、エチレン、アクリル酸、ア
クリルアミド等のビニルモノマーの重合体及び/又は共
重合体、ポリアミド、ポリエステル、エポキシ等の熱可
塑性接着剤、アミノ樹脂(ウレア樹脂、メラミン樹
脂)、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、
熱硬化性ビニル樹脂等の熱硬化性接着剤、天然ゴム、ニ
トリルゴム、クロロゴム、シリコーンゴム等のゴム系接
着剤が挙げられる。特にホットメルト型接着剤、例えば
エチレン−酢酸ビニル共重合体やエチレン−アクリル酸
共重合体は製造工程が簡略化でき好ましい。
【0033】また本発明に用いられる保護層としては、
平滑性に優れ、可視光の透過あれば使用できるが、耐久
性を考慮すると基板と同じ材料もしくは熱膨張係数等の
物性値が近い材料が好ましい。
【0034】この保護層の接着剤層側と逆の面には可視
情報構成層7が形成される。可視情報構成層7は、例え
ば単層の抜き印刷等の可視情報部材のみで構成されても
良いし、透明部又は半透明部と可視情報部で構成された
単層又は多層の構成でも良い。更には上記図1及び図2
に示した様に、可視情報部7aと下地層7bからなって
いてもよい。この可視情報部は金属、金属酸化物、有機
色素及び樹脂バインダーに染料又は顔料を混合した印刷
インキ等の可視情報が構成できる材料が含まれる部材で
あれば使用できる。可視情報部を形成する方法は、金属
及び金属酸化物の場合には真空蒸着法、スッパッタリン
グ法による真空成膜方法が用いられ、有機色素の場合に
はグラビアコート等のコーティング方法及びオフセット
印刷等の印刷方法が好適であり、樹脂バインダーに染料
又は顔料を混合した印刷インキであればオフセット印刷
及びスクリーン印刷等の印刷方法が好適である。上記製
法の中でも製造コストを考慮すれば、印刷インキを印刷
により製造する方式が最も安価であるため望ましい。ま
たこの可視情報部を保護する目的で、可視情報部の外側
に樹脂フィルムまたは透明樹脂の塗工膜等による保護層
を設けても良い。
【0035】可視情報部7aの形成に使用される印刷イ
ンキは通常のインキ、例えばアクリル樹脂、アクリルポ
リオールを含むインキ(商品名:アクリデイック:大日
本インキ化学工業(株)製)、ポリイソシアネート、ポ
リエステルポリオール、アルキドポリオール、ブロック
ポリイソシアネートを含むインキ(商品名:パーノッ
ク:大日本インキ化学工業(株)製)、ウレタンアクリ
レート、不飽和ポリエステル、エポキシアクリレートを
含むインキ(商品名:ユニディック:大日本インキ化学
工業(株)製)、塩化ビニル、アクリル系樹脂を含むイ
ンキ(商品名:セリコール13:帝国インキ(株)製)
及び(商品名:SS8:東洋インキ(株)製)、ポリエ
ステル系樹脂を含むインキ(商品名:セリコールEG
S:帝国インキ(株)製)、等から速乾性、残存溶剤量
及び光記録媒体の耐久性等を考慮して適宜選択したイン
キを用いることができる。なおインキの保護層への定着
性を向上させるために、該保護層上に定着層を設けても
良い。黒色の印刷インキとしては上記印刷インキに黒色
顔料を混合させたもの、例えばセリコール13に黒色顔
料(商品名:911−A:帝国インキ(株)製)を混合
させたもの、SS8に黒色顔料(商品名:911−S:
東洋インキ(株)製)を混合させたもの及びセリコール
EGSに黒色顔料(商品名:911−A:帝国インキ
(株)製)を混合させたもの等が使用でき、白色の印刷
インキとしては上記印刷インキに白色顔料を混合させた
もの、例えばセリコール13に白色顔料(商品名:61
1−A:帝国インキ(株)製)を混合させたもの、SS
8に白色顔料(商品名:611−S:東洋インキ(株)
製)を混合させたもの及びセリコールEGSに白色顔料
(商品名:611−A:帝国インキ(株)製)を混合さ
せたもの等が使用できる。
【0036】
【実施例】以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に
説明する。
【0037】(実施例1)図2に示す光カードを以下の
様にして形成した。
【0038】まず透明基板3として、厚さ0.4mm、
縦54mm、横85mmのポリメチルメタクリレート基
板(商品名:クラレックスS 登録商標;日東樹脂工業
株式会社製)を用意した。この基板を洗浄し乾燥した。
その基板上に熱プレス法にてプリフォーマットパターン
6を形成した。次に、このプリフォーマットパターン上
に、ポリメチン系色素(商品名:IR−820;日本化
薬株式会社製)の濃度3.0wt%のジアセトンアルコ
ール溶液をグラビアコートし、乾燥した後、厚さ900
Aの光記録部1を形成した。
【0039】次に、厚さ0.3mm、縦54mm、横8
5mmのポリメチルメタクリレート基板を保護層5用に
用意した。この保護層5の表面でかつ基板3と貼合わせ
た場合にプリフォーマット6の下になる位置に白色のイ
ンク(セリコール13に白色顔料611−Aを混合させ
たインキ:帝国インキ(株)製)を用いてロゴ等の可視
情報7aと 直径(d7c)が80μmのドット7cを1
50μmピッチでスクリーン印刷した。さらに裏基板5
の全面に黒色のインク(セリコール13に黒色顔料91
1−Aを混合させたインク:帝国インキ(株)製)をス
クリーン印刷し下地層7bを形成した。
【0040】次に、ホットメルトタイプのドライフィル
ムの接着剤4(商品名:ヒロダイン7500Exp8
0;ヒロダイン工業株式会社製)を介して、光記録層1
の形成された基板3と可視情報を外側にした裏基板5を
積層し、ホットプレスにて貼り合わせた。
【0041】最後に基板3の記録層と逆の面にハードコ
ート剤(商品名:ユニディック17−824−9;大日
本インキ化学工業株式会社製)をスピンコートし、UV
光で硬化させハードコート層を形成し光カードを得た。
【0042】この光カードを室内の通常の明るさの光
(400〜800Lux)での透過光または反射光で観
察したところ、可視情報構成層7に形成したドット7c
は、光記録層及び透明基板を介しては視覚認識できなか
った。しかし2000Lux以上の光の透過光または反
射光では可視情報構成層7に形成したドット7cは、光
記録層及び透明基板を介しては視覚認識できた。
【0043】(実施例2)保護層5に下記の構成の物を
用いた以外は実施例1と同様にして光カードを作製し
た。即ち保護層については以下のように多層印刷した。
まず保護層5の表面でかつ基板3と貼合わせた場合にプ
リフォーマット6の下になる位置に、黒色のインクでロ
ゴ等の可視情報7(a)および直径150ミクロンのド
ット7cを抜きパターンで スクリーン印刷した。さら
に下地層7bとして保護層5の全面に白銀、白色のイン
クを上記の順番でスクリーン印刷した。その上に光記録
面の逆側に可視情報を設けるために黒色の可視情報、濃
紺色の可視情報、赤色の可視情報をこの順番でスクリー
ン印刷し裏面表示用印刷層10とした。さらにオーバー
コート層11として透明樹脂(商品名:SS−25メジ
ューム;東洋インキ株式会社製)を2回塗りし、裏基板
に9回印刷した多層印刷層を形成した。その基板上に、
磁気ストライプフィルムMS13を熱圧着で貼合わせ
た。さらに切削加工で接着剤を介してICモジュール1
4を埋め込んだ。さらに図2の15の部分にデスクトッ
プカラーカードプリンター(商品名:CP−1000;
凸版印刷株式会社製)を用いて、顔写真等のカラー画像
の印刷を行った。上記のように作製することで、基板側
からプリフォーマットパターン上に黒地に青のロゴ等の
通常の光で視覚認識できる可視情報部と、強い光でのみ
視覚認識可能な可視情報部を備えた光記録媒体であり、
さらにプリフォーマットパターン領域とは別個に可視情
報領域を設ける必要がなく、光記録媒体表面にMS、I
Cモジュール、カラーの画像情報等の他の情報領域が十
分確保された光記録媒体を得ることができた。
【0044】この光カードを室内の通常の明るさの光
(400〜800Lux)での透過光または反射光で観
察したところ、可視情報構成層7に形成したドット7c
は、光記録層及び透明基板を介しては視覚認識できなか
った。しかし2000Lux以上の 光の透過光または
反射光では可視情報構成層7に形成したドット7cは、
光記録層及び透明基板を介しては視覚認識できた。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可視情報領域が光情報記録領域と光記録媒体面の同じ領
域に重なるように形成されているため、媒体表面にマグ
ネチックストライプ(以下、MSと称する)、エンボ
ス、ICモジュール等の他の情報領域が形成されても可
視情報領域は広い領域を確保することができた。さらに
通常の光では目視認識不可能であるが、強い光を当てる
ことで目視認識可能な情報を含むため偽造防止効果が高
い媒体を提供でき、かつそれらが印刷で形成できるため
安価に形成できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の光記録媒体の1実施態様を示
す平面図である。(b)は図1(a)のA−A線断面図
である。
【図2】(a)は本発明の光記録媒体の他の実施態様を
示す平面図である。(b)は図2(b)のB−B線断面
図である。
【図3】(a)は従来の光記録媒体の平面図である。
(b)は図3のC−C線断面図である。
【図4】(a)は従来の光記録媒体の平面図である。
(b)は図4(a)のD−D線断面図である。
【図5】(a)は従来の光記録媒体を示す図である。
(b)は図5(a)のE−E線断面図である。
【図6】(a)は従来の光記録媒体の平面図である。
(b)は図6(a)のF−F線断面図である。
【図7】(a)は従来の光記録媒体の平面図である。
(b)は図7(a)の光記録部の拡大図である。(c)
は図7(c)のK−K線断面図である。
【符号の説明】
1 記録層 2 ハードコート層 3 基板 4 接着剤層 5 裏基板 6 プリフォーマットパターン 7 可視情報 8 遮蔽層 9 偽造防止部 13 マグネチックストライプ 15 カラー画像情報 14 ICモジュール 10 光記録面の逆側に可視情報を設けるため可視情報
層 11 オーバーコート層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板及び可視領域の光に対して透過
    性を有する光記録層を備え、更に可視情報を担持する可
    視情報構成層が、該可視情報が透明基板及び光記録層を
    透して視覚認識可能である様に配置されている光記録媒
    体において、 該可視情報構成層が直径200μm以下のドット、或い
    は幅50μm以下の線からなる情報を有していることを
    特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 透明基板、可視光を透過する光記録層、
    可視光を透過する接着剤層、可視光を透過する保護層が
    この順で積層され、透明基板又は光記録層にプリフォー
    マットパターンが形成され、該プリフォーマットパター
    ンと重なる領域で、かつ該保護層の該接着層側とは反対
    側の面に可視情報を担持する可視情報構成層が配置され
    ている光記録媒体において、該可視情報構成層が直径2
    00μm以下のドット、或いは幅50μm以下の線から
    なる情報を有していることを特徴とする光記録媒体。
  3. 【請求項3】 該可視情報構成層が単層又は多層の印刷
    層で形成されている請求項1又は2の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 該可視情報構成層が黒色の下地層及び白
    色の可視情報部を有する請求項1又は2の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 該可視情報構成層が白色の下地層及び黒
    色の可視情報部を有する請求項1又は2の光記録媒体。
  6. 【請求項6】 該光記録層が有機色素を含有している請
    求項1又は2の光記録媒体。
  7. 【請求項7】 該有機色素がポリメチン系色素を含有し
    ている請求項6の光記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017067919A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 大日本印刷株式会社 ホログラム積層体、情報記録媒体およびホログラム積層体の製造方法
JP2017067916A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 大日本印刷株式会社 ホログラム積層体、情報記録媒体およびホログラム積層体の製造方法
CN111152515A (zh) * 2020-01-23 2020-05-15 汕头市嘉信包装材料有限公司 一种环保型防伪香烟包材的生产工艺

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