JPH11154214A - Icモジュール付き光カード - Google Patents

Icモジュール付き光カード

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JPH11154214A
JPH11154214A JP33662897A JP33662897A JPH11154214A JP H11154214 A JPH11154214 A JP H11154214A JP 33662897 A JP33662897 A JP 33662897A JP 33662897 A JP33662897 A JP 33662897A JP H11154214 A JPH11154214 A JP H11154214A
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card
optical
optical recording
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JP33662897A
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Hiroshi Tanabe
浩 田邊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隠蔽層を印刷する工程を省略し、工程が簡略
化され、光記録面に傷がつく恐れもなく、歩留まりが向
上したICモジュール付き光カードを提供する。 【解決手段】 透明基板、光記録層、接着剤層及び保護
基板をこの順番で有し、該光記録層に記録された情報の
再生および/または記録を行う記録・再生光ビームが照
射される該透明基板の表面に表面硬化層を有し、更に該
保護基板の面から形成した凹部にICモジュールが該保
護基板側に露出するように埋め込まれてなるIC付き光
カードに於いて、該光記録層または接着剤層が該ICモ
ジュールの背面を該透明基板側から実質的に見えないよ
うに隠蔽する隠蔽層を兼ねているICモジュール付き光
カード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICモジュールを
埋め込んだICモジュール付き光カードに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】現在、磁気カードをはじめとする携帯性
に優れたカード状情報記録媒体は、広く一般に普及して
おり、近年では、さらに大容量のメモリとして、ICカ
ード、光カード等が数多く提案されている。また、特開
昭61−103287号公報のように、磁気・光・IC
の機能を組み合わせたハイブリッドカードが数多く提案
されている。
【0003】ところで、磁気・光・ICの機能を組み合
わせたハイブリッドカードは、規定のカードサイズ(8
5.6mm×54mm)内に、各構成要素を配置しなく
てはならない。サイズの確定している磁気ストライプお
よびICに対し、光記録は容量を多くすることができる
ために、より多く記録領域を確保する必要がある。その
ため、ハイブリッドカードの各要素の配置については、
様々な構成が提案されている。
【0004】なかでも、IC記録部と光記録部、各々が
記録再生可能なハイブリッドカードの場合、装置を簡略
化するためには、各記録部へのアクセスを各面から行え
るように光記録面の反対側にICモジュールを埋設した
構成が好ましい。この場合、光記録部はレーザーによる
記録再生を行っているため、光記録部の保護層は透明基
板である必要がある。
【0005】ところが、ICモジュールを記録面の反対
側に埋設すると、ICモジュールの背面部が光記録面の
透明基板側から見えてしまい見苦しくなり著しく商品価
値を落とすだけでなく、IC配線部を容易に確認するこ
とが可能になり機密性の保持ができなくなるため、その
改善策として、特開平8−142551号公報のよう
に、ICの背面部に隠蔽層をもつハイブリッドカードも
提案されている。
【0006】また、カード透明基板側表面に、隠蔽/デ
ザインおよび偽造防止等の目的で印刷層を設ける方法と
しては、特開平6−328886号公報に透明基板に印
刷を施す方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記I
Cモジュールの背面部に隠蔽層を設ける方法では、隠蔽
層の基板への密着性を向上させるために表面硬化層を物
理的(薄く削る工程)に除去した後に隠蔽層を印刷する
方法なので、表面硬化層を削る工程がカードごとに必要
となるため工程が複雑になりコストがかかるばかりでな
く、表面硬化層を削る工程により硬化層切削部端部に微
少な割れが生じてカード屈曲により割れが拡大すること
がある。更には、表面硬化層の除去により、光記録面に
傷がつくという問題があった。
【0008】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、隠蔽層を印刷する工程を省略
し、工程が簡略化され、光記録面に傷がつく恐れもな
く、歩留まりが向上した安価で商品品位の高いハイブリ
ッドカードを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、透明基
板、光記録層、接着剤層及び保護基板をこの順番で有
し、該光記録層に記録された情報の再生、または該光記
録層に記録された情報の再生及び該光記録層に対して情
報の記録を行う記録・再生光ビームが照射される該透明
基板の表面に表面硬化層を有し、更に該保護基板の面か
ら形成した凹部にICモジュールが該保護基板側に露出
するように埋め込まれてなるIC付き光カードに於い
て、該ICモジュールの背面が該透明基板側から実質的
に見えないように隠蔽されていることを特徴とするIC
モジュール付き光カードである。
【0010】本発明のICモジュール付き光カードは、
保護基板側に露出するように埋め込まれているICモジ
ュールの背面が該透明基板側から実質的に見えないよう
に隠蔽されている構成からなる。
【0011】具体的には、該光記録層が該ICモジュー
ルの背面を該透明基板側から実質的に見えないように隠
蔽する隠蔽層を兼ねている構成からなる場合、または該
接着剤層が少なくともICモジュールの背面部を該透明
基板側から見えないような遮光性を有する構成からなる
場合が挙げられる。後者の該遮光性を有する接着剤層の
光記録層と接する部分が透明であるのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明を詳
細に説明する。まず、本発明のICモジュール付き光カ
ードの第一の実施態様として、光記録層が隠蔽層を兼ね
ている構成からなるカードについて説明する。
【0013】図1は本発明のICモジュール付き光カー
ドの第一の実施態様を示す光記録面側から見た平面図、
図2は該光カードの底面図である。図3は図1に示した
光カードのA−A線断面図である。
【0014】図1〜図3において、1は保護基板、2は
ICモジュール、3は光記録層、4は透明基板、5は接
着剤層、6は表面硬化層、7はカード印刷層、8は光記
録領域、10は磁気ストライプ、11は記録・再生光ビ
ームである。
【0015】図1〜図3に示す本発明のICモジュール
付き光カードは、透明基板4、光記録層3、接着剤層5
及び保護基板1をこの順番で有し、該光記録層3に記録
された情報の再生、または該光記録層3に記録された情
報の再生及び該光記録層3に対して情報の記録を行う記
録・再生光ビーム11が照射される該透明基板4の表面
に表面硬化層6を有し、更に該保護基板1の面から形成
した凹部にICモジュール2が該保護基板1側に露出す
るように埋め込まれて成るIC付き光カードに於いて、
ICモジュール2の背面部分が光記録層3の領域内にあ
り、且つ、該光記録層3が、該ICモジュール2の背面
を該透明基板4側から実質的に見えないように隠蔽する
隠蔽層を兼ねていることを特徴とする。
【0016】上記の様に、本発明のICモジュール付き
光カードのICモジュール2は、保護基板1側に露出す
るように埋め込まれており、しかも保護基板、或いは保
護基板と接着剤層の中に完全に埋め込まれている。よっ
て、ICモジュール2の背面部分には光記録層3が設け
られ、光カード用透明基板4側からレーザー等の光を用
いて情報の記録再生が行われる。本発明のICモジュー
ル付き光カードはICモジュールの位置の背面にも光記
録領域が設けられているため、光記録領域がICモジュ
ールによって制約されることがなく、より大容量の光記
録が可能となる。また、ICモジュールを埋め込むため
に、従来のように一旦カードを作成してから切削加工を
施すのと異なり、先に保護基板のみにICモジュールを
埋め込むための凹部を切削加工してからカードを作成す
ることができるので、万が一、切削加工の時点で不良が
発生しても、保護基板のみ交換すればよいので、製造コ
ストを下げることができる。
【0017】保護基板1は、光記録層を機械的、化学的
に保護でき、しかもICモジュール2を埋め込むための
切削加工が可能なあらゆるものが使用でき、プラスチッ
クが特に望ましい。
【0018】本発明ではICモジュールを保護基板内に
完全に埋め込むため、保護基板の厚みは埋め込まれるI
Cモジュールの厚みと等しいか、又はそれ以上の厚みが
必要である。即ち、ICモジュールの厚みに合わせて保
護基板の厚みを設定すればよく、例えば、ICモジュー
ルの厚みが0.6mmであれば保護基板の厚みは0.6
mm以上あれば良く、また、ICモジュールの厚みが
0.3mmであれば保護基板の厚みは0.3mm以上あ
れば良いことになる。
【0019】また、保護基板の何れかの側の面にはカー
ド印刷層7を設けることができ、カードのデザイン印
刷、顔写真、カード所有者に関するイニシアライズ情
報、バーコード、OCR(Optical Chara
cter Recognition)文字、ホログラ
ム、サインパネル等、一般のクレジットカード等に設け
られているあらゆるものを設けることができる。
【0020】また、保護基板1若しくは透明基板4のい
ずれかの面に磁気ストライプを埋め込み、ICモジュー
ルに記録した情報と、光記録部に記録した情報、磁気ス
トライプに記録した情報を関連させながら記録・再生を
させても良い。
【0021】ICモジュール2の背面部分には光記録層
3が設けられ、光カード用透明基板4側からレーザー等
の光を用いて情報の記録再生が行われる。本発明のIC
モジュール付き光カードはICモジュールの位置の背面
にも光記録領域が設けられているため、光記録領域がI
Cモジュールによって制約されることがないため、より
大容量の光記録が可能となる。
【0022】また、本発明においては、光記録層3でI
Cモジュール2の背面を隠蔽する。光記録層3として
は、レーザービームによって記録再生および消去が行え
る光記録材料に用いられる材料であれば何れでも良く、
有機染料系記録材料、金属系記録材料が使用できる。ま
た、反射層、下引き層等他の層構成があってもよい。
【0023】また、光記録層3は、透明基板4側からI
Cモジュールの背面が見えぬように隠蔽する層としても
機能させることによって、特別な隠蔽層をカードの表面
や内部に設けることなく、簡便にICモジュールの背面
を隠蔽することができる。光記録層を隠蔽層として機能
させるには、これら反射層や下引き層が設けられた場合
にはこれらの層構成も含めて、可視光領域での光の透過
率が10%以下であればICモジュールの配線やチップ
ナンバー等の読解が困難になり、透過率が1%以下でモ
ジュールが全く判別できないことがわかった。
【0024】光記録層を隠蔽層として機能させる具体的
な方法としては、記録材料で形成した層に更に金属、カ
ーボンブラックからなる隠蔽層を積層して設ける方法、
金属系記録材料を用いて記録のための層と隠蔽のための
層の材料を変えて各層を積層して設ける方法、又は銀粒
子をゼラチンマトリックス中に分散させて、光記録材料
に隠蔽性を持たせる方法等が挙げられる。
【0025】透明基板4に用いられる材料としては、光
学的な記録再生が可能な透明な材料であり、ポリカーボ
ネート、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート等
のプラスチック樹脂基板等が挙げられる。
【0026】表面硬化層6は透明基板4の表面を傷・ゴ
ミ等から保護するものであって、光学的に記録再生に支
障がなく、しかも、カード発行時にサーマルヘッド等の
熱で変形しない材料が好ましい。たとえばウレタンアク
リレート系の光硬化性樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル
系樹脂、シリコン系樹脂等が挙げられる。
【0027】接着剤層5としては、従来知られている通
常の接着剤が使用できる。例えば、酢酸ビニル、アクリ
ル酸エステル、塩化ビニル、エチレン、アクリル酸、ア
クリルアミド等のビニルモノマーの重合体及び共重合
体、ポリアミド、ポリエステル、エポキシ系等の熱可塑
性接着剤、アミノ樹脂(ユリア樹脂、メラミン樹脂)、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、熱硬化
性ビニル樹脂等の接着剤、天然ゴム、ニトリルゴム、ク
ロロゴム、シリコンゴム等のゴム系接着剤が使用され
る。接着剤は光カード用透明基板と保護基板を貼り合わ
せるのみならず、ICモジュールの固定にも用いても良
い。
【0028】図4は本発明のICモジュール付き光カー
ドの第一の実施態様の他の例を示す断面図である。同図
は、図5に示す様に、保護基板1に設けられたICモジ
ュール埋め込み用の穴12を2段になる様に形成し、そ
の他は上記の図3に示すICモジュール付き光カードと
同様の構成からなる光カードを示すものである。
【0029】次に、本発明のICモジュール付き光カー
ドの第二の実施態様として、接着剤層が遮光性を有する
構成からなるカードについて説明する。図6は本発明の
ICモジュール付き光カードの第二の実施態様を示す光
記録面側から見た平面図、図7は該光カードの底面図で
ある。図8は図6に示した光カードのB−B線断面図で
ある。
【0030】図6〜図8に示す本発明のICモジュール
付き光カードは、透明基板4、光記録層3、接着剤層1
5及び保護基板1をこの順番で有し、該光記録層3に記
録された情報の再生、または該光記録層3に記録された
情報の再生及び該光記録層3に対して情報の記録を行う
記録・再生光ビーム11が照射される該透明基板4の表
面に表面硬化層6を有し、更に該保護基板1の面から形
成した凹部にICモジュール2が該保護基板1側に露出
するように埋め込まれて成るIC付き光カードに於い
て、該接着剤層15が少なくともICモジュール2の背
面部を該透明基板4側から見えないような遮光性を有す
ることを特徴とする。
【0031】ここで、先にも述べたとおり、IC記録部
と光記録部、各々が記録再生可能なハイブリッドカード
の場合、装置を簡略化のため光記録面の反対側の面にI
Cモジュールを埋設した構成にすると、ICモジュール
の背面部が透明基板側から見えてしまうため、ICモジ
ュールの背面部に隠蔽層が設けられる。本発明では光カ
ードの接着剤層が隠蔽層を兼ねることを特徴としてい
る。よって、接着剤層は少なくともICモジュールの背
面部で遮光性を有することが必要である。
【0032】接着剤に遮光性を持たせる方法としては、
前述した接着剤に部分的、もしくは接着剤全体に可視光
吸収性のある染顔料を混合する方法や、接着剤を発泡さ
せる方法がある。染顔料は一般に用いられる有色のもの
を広く用いることができるが、金属光沢を持つものや、
記録再生波長領域の光に対して反射してしまうものを用
いると記録信号、特に記録コントラストやC/N信号に
悪影響を与えるため好ましくない。
【0033】一方、接着剤層は光記録面と直接密着構造
を有するため、これらの染顔料や発泡した部分と光記録
面が接していると、光記録信号にノイズが発生するおそ
れがあるため、光記録層と接する部分の接着剤を透明に
しておくことが望ましい。
【0034】例えば比重の差を利用して、染顔料の部分
や発泡した部分を接着剤の片面側に集中させても良い。
また、図9に示す様に、接着剤を2層以上の構成にし
て、片面の光記録層と接する部分に透明接着剤16を他
の面は遮光性を有する接着剤15aになるようにしても
良い。また、遮光性を有するフィルム等の基材の両面に
接着剤層を設け、しかもその少なくとも一方の面を透明
接着剤にしたものでも良い。
【0035】また、図10に示すように、光吸収性のあ
る有色の基材17の両面に透明な接着剤層18を設けた
サンドイッチ構造にしても良い。このような有色の基材
としては、プラスチック、紙など、一般に遮光性のある
フイルムを広く使用することができるが、金属や表面に
金属光沢を持つフイルム等は光による記録再生信号に悪
影響を与えるため好ましくない。
【0036】以上のように、本発明の第一及び第二の実
施態様に示す様に、ICモジュール付き光カードの光記
録層または接着剤層が隠蔽層を兼ねている場合、カード
表面に隠蔽層を設けた場合に比べ、隠蔽層がカード積層
体の内部に形成されているため、カード表面のこすれ等
で隠蔽層が剥がれてしまうこともなく、また、故意にI
Cモジュールの背面を見ようとしても、カードそのもの
を破壊しない限り読みとることが不可能である効果があ
る。
【0037】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
する。
【0038】実施例1 保護基板として100mm×l00mmの白色塩ビ(厚
み0.7mm)を用意し、ICモジュール埋め込み用の
穴を図5のように切削加工により設けた。この穴は、2
段になっており、浅い1段目のところで0.32mm、
深い2段目のところで0.64mmになるように加工し
た。この穴の1段目の浅い部分でエポキシ系接着剤を介
して固定しICモジュールを保護基板内に埋め込んだ。
【0039】次に、光カード用透明基板として、表面に
光カード用凹凸プリフォーマットパターンを予め設けた
100mm×l00mm、厚さ0.4mmのポリカーボ
ネート透明基板を用意し、基板の非パターン面上に紫外
線硬化樹脂ユニディック(大日本インキ社製)を4μm
の膜厚にスピンコートし、紫外線ランプ(パワー80W
/cm)で硬化し、表面硬化層を設けた。パターン面側
にはポリメチン系有機色素:IR−820(日本化薬株
式会社製)を1.5重量%含有するジアセトンアルコー
ル溶液をグラビア塗布でパターン上に部分塗布し、乾操
して厚み300Åの光記録層を設け、更に厚み2000
Åの金をスパッターによって設け、高反射光記録媒体を
得た。得られた光記録層の可視光領域での透過率は1%
以下であった。
【0040】上記保護基板のICモジュールを埋め込ん
でいない面と、上記光カード用透明基板の光記録層のあ
る面とを対向させた後、貼り合わせた後に透明になるE
VA系ホットメルト接着剤(ヒロダイン7580、ヒロ
ダイン工業株式会社製)を介し、120℃でラミネート
して2枚の基板を貼り合わせた後、85.6mm×54
mmのカードサイズに打ち抜き切断し、図4に示すよう
なICモジュール付き光カードを得た。得られたカード
の光記録面側からはICモジュールの存在を確認できな
かった。
【0041】実施例2 保護基板として100mm×100mmの白色塩ビ(厚
み0.6mm)を用意し、ICモジュール埋め込み用の
貫通穴を打ち抜き切断により切断した。
【0042】次に光カード用透明基板として、表面に光
カード用凹凸プリフォーマットパターンを予め設けた1
00mm×l00mm、厚さ0.4mmのポリカーボネ
ート透明基板を用意し、基板の非パターン面上に紫外線
硬化樹脂:ユニディック(大日本インキ社製)を4μm
の膜厚にスピンコートし、紫外線ランプ(パワー80W
/cm)で硬化し、表面硬化層を設けた。さらに、光記
録層としてパターン面側に酸化テルルを1500Åの厚
さにスパッターによって設けた。なお、光記録層は記録
再生の行われる透明基板側はTeリッチの膜で300Å
の厚みで設け、光記録に直接影響の少ない接着剤側の記
録層を光隠蔽性に優れたTeO2 リッチの膜にしてトー
タルの厚みを1500Åにして光記録層が十分に隠蔽性
を維持するようにした。光記録層の可視光領域での透過
率は5%以下であった。
【0043】次に、光カード用透明基板の記録面側にE
VA系ホットメルト接着剤(ヒロダイン7580、ヒロ
ダイン工業株式会社製)を介して、上記貫通穴を設けた
保護基板を積層し、更にICモジュールを埋め込んだ
後、100℃で30秒間熱プレスして上記光カード用透
明基板と保護基板を貼り合わせると同時にICモジュー
ルを2枚の貼り合わせ基板と一体化した後、85.6m
m×54mmのカードサイズに打ち抜き切断し、図3に
示すようなICモジュール付き光カードを得た。
【0044】得られたカードを光記録層側から観察した
ところ、ICモジュールの背面の存在は確認できたが、
配線等を識別することは全くできなかった。一方、IC
モジュールが背面に存在する部分と存在しない部分で、
光記録特性に変化はなかった。
【0045】また、ICモジュールの固定に基板の貼り
合わせと同じ接着剤を用いていることで、1回の熱プレ
スで基板の貼り合わせとICモジュールの固定が同時に
行われるため、工程を簡略化することが出来、歩留まり
の向上や低コスト化がはかれた。
【0046】実施例3 保護基板として100mm×l00mmの白色塩ビ(厚
み0.6mm)を用意し、ICモジュール埋め込み用の
穴を中空刃で打ち抜き貫通させた。
【0047】次に、光カード用透明基板として、表面に
光カード用凹凸プリフォーマットパターンを予め設けた
100mm×l00mm、厚さ0.4mmのポリカーボ
ネート透明基板を用意し、基板の非パターン面上に紫外
線硬化樹脂:ユニディック(大日本インキ社製)を4μ
mの膜厚にスピンコートし、紫外線ランプ(パワー80
W/cm)で硬化し、表面硬化層を設けた。さらに、パ
ターン面側にポリメチン系有機色素:IR―820(日
本化薬株式会社製)3重量%を含有するジアセトンアル
コール溶液をグラビア塗布でパターン上に部分塗布し、
乾燥して光記録層を設けた。
【0048】上記のICモジュール埋め込み用の貫通穴
を空けた保護基板と、上記光カード用透明基板の光記録
層のある面とを対向させた後、EVA系ホットメルト接
着剤(ヒロダイン7580、ヒロダイン工業株式会社
製)を溶解して黒色顔料(カーボンブラック、西独;テ
グサ製、粒径0.1μm)を35重量%加えて分散させ
た接着剤を介して積層し、更に保護基板の穴の中にIC
モジュールを埋め込んだ後、90℃でプレスして光カー
ド用透明基板と保護基板を貼り合わせると共にICモジ
ュールを基板に固定させた。
【0049】この積層体を85.6mm×54mmのカ
ードサイズに打ち抜き切断し、図8に示すようなICモ
ジュール付き光カードを得た。この光記録部分のC/N
を測定したところ、45dBであった。
【0050】実施例4 実施例3と同様にして光記録層を設けた光カード用透明
基板と、ICモジュールを埋め込むための貫通穴を開け
た保護基板を用意した。
【0051】次に光カード用透明基板の記録面側に透明
なEVA系ホットメルト接着剤(ヒロダイン7580、
ヒロダイン工業株式会社製)、そして保護基板側に実施
例3で用いた黒色顔料を分散させた接着剤を用い、その
2層の接着剤を積層して、更に保護基板に設けたICモ
ジュールを埋め込むための貫通穴にICモジュールを埋
め込んだ後、90℃で30秒間熱プレスして上記光カー
ド用透明基板と保護基板を貼り合わせると同時にICモ
ジュールを2枚の貼り合わせ基板と一体化した。
【0052】最後に85.6mm×54mmのカードサ
イズに打ち抜き切断し、図9に示すようなICモジュー
ル付き光カードを得た。この光記録部分のC/Nを測定
したところ、54dBであり、実施例3に比べて光記録
の信号特性がより向上した。さらに、光記録面にキズの
発生は認められなかった。
【0053】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のICモ
ジュール付き光カードは、光記録層または接着剤層がI
Cモジュールの背面部を隠蔽しているため、従来のよう
に基板の表面硬化層を除去して隠蔽層を印刷する工程が
省略できるため、工程が簡略化されるばかりでなく、光
記録面に傷がつく恐れもなく、歩留まりが著しく向上し
た。
【0054】また、光記録層または接着剤層をICモジ
ュールの隠蔽層とすることで、従来のようにカードの表
面に隠蔽層を設ける必要がないため、カード表面に隠蔽
層による段差が発生することがないのでカードとしての
品位が高まるだけでなく、カードの内部に隠蔽層がある
ため、こすれ等によってICモジュールの背面が見えて
しまうこともなく、カードが破壊されない限りICモジ
ュールの背面が読まれないため、IC配線部の機密性が
高まるといった効果がある。
【0055】更には、光記録領域がICモジュールやカ
ード表面に設けた隠蔽層の制約を受けないため、より多
くの記録領域を確保できるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のICモジュール付き光カードの第一の
実施態様を示す光記録面側から見た平面図である。
【図2】図1の光カードの底面図である。
【図3】図1に示した光カードのA−A線断面図であ
る。
【図4】本発明のICモジュール付き光カードの第一の
実施態様の他の例を示す断面図である。
【図5】実施例1における保護基板の切削加工した一例
を示す断面図である。
【図6】本発明のICモジュール付き光カードの第二の
実施態様を示す光記録面側から見た平面図である。
【図7】図6の光カードの底面図である。
【図8】図6に示した光カードのB−B線断面図であ
る。
【図9】本発明のICモジュール付き光カードの第二の
実施態様の他の例を示す断面図である。
【図10】本発明のICモジュール付き光カードの第二
の実施態様の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 保護基板 2 ICモジュール 3 光記録層 4 透明基板 5 接着剤層 6 表面硬化層 7 カード印刷層 8 光記録領域 10 磁気ストライプ 11 記録・再生光ビーム 12 穴 15 接着剤層 15a 遮光性を有する接着剤 16 透明接着剤 17 有色の基材 18 透明な接着剤層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 7/24 572 G06K 19/00 K 13/00 C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板、光記録層、接着剤層及び保護
    基板をこの順番で有し、該光記録層に記録された情報の
    再生、または該光記録層に記録された情報の再生及び該
    光記録層に対して情報の記録を行う記録・再生光ビーム
    が照射される該透明基板の表面に表面硬化層を有し、更
    に該保護基板の面から形成した凹部にICモジュールが
    該保護基板側に露出するように埋め込まれてなるIC付
    き光カードに於いて、該ICモジュールの背面が該透明
    基板側から実質的に見えないように隠蔽されていること
    を特徴とするICモジュール付き光カード。
  2. 【請求項2】 該光記録層が該ICモジュールの背面を
    該透明基板側から実質的に見えないように隠蔽する隠蔽
    層を兼ねている請求項1に記載のICモジュール付き光
    カード。
  3. 【請求項3】 該接着剤層が少なくともICモジュール
    の背面部を該透明基板側から見えないような遮光性を有
    する請求項1に記載のICモジュール付き光カード。
  4. 【請求項4】 該遮光性を有する接着剤層の光記録層と
    接する部分が透明である請求項3に記載のICモジュー
    ル付き光カード。
JP33662897A 1997-11-21 1997-11-21 Icモジュール付き光カード Pending JPH11154214A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005259103A (ja) * 2004-01-30 2005-09-22 Toppan Forms Co Ltd スレッドの製造方法及びicチップ入りシートの製造方法
JP2006031644A (ja) * 2004-06-18 2006-02-02 Toppan Forms Co Ltd シート基材及びその製造方法

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JP2005259103A (ja) * 2004-01-30 2005-09-22 Toppan Forms Co Ltd スレッドの製造方法及びicチップ入りシートの製造方法
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