JPH11151880A - Icモジュール付き光カード - Google Patents

Icモジュール付き光カード

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JPH11151880A
JPH11151880A JP33662997A JP33662997A JPH11151880A JP H11151880 A JPH11151880 A JP H11151880A JP 33662997 A JP33662997 A JP 33662997A JP 33662997 A JP33662997 A JP 33662997A JP H11151880 A JPH11151880 A JP H11151880A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
module
optical
card
layer
substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP33662997A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Tanabe
浩 田邊
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光記録面を傷つけることを防止し、また工程
を簡略化できるICモジュール付き光カードを提供す
る。 【解決手段】 光記録層3を有する透明基板4と保護基
板1を接着剤層5を介して貼り合わせて、該光記録層3
に対して情報の記録及び記録された情報の再生を行う記
録・再生光ビーム11が照射される該透明基板4の表面
に表面硬化層6を有し、更にICモジュール2が該保護
基板1側に露出するように埋め込まれてなる光カードに
於いて、該保護基板1が該透明基板4と貼り合わされる
前に保護基板1に予めICモジュール2を埋め込む部位
12を形成し、該埋め込む部位12にICモジュール2
を埋め込んでなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICモジュールを
埋め込んだICモジュール付き光カードに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】現在、磁気カードをはじめとする携帯性
に優れたカード状情報記録媒体は、広く一般に普及して
おり、近年では、さらに大容量のメモリとして、ICカ
ード、光カード等が数多く提案されている。また、特開
昭61−103287号公報のように、磁気・光・IC
の機能を組み合わせたハイブリッドカードが数多く提案
されている。
【0003】ところで、磁気・光・ICの機能を組み合
わせたハイブリッドカードは、規定のカードサイズ(8
5.6mm×54mm)内に、各構成要素を配置しなく
てはならない。サイズの確定している磁気ストライプお
よびICに対し、光記録は容量を多くすることができる
ために、より多く記録領域を確保する必要がある。その
ため、ハイブリッドカードの各要素の配置については、
様々な構成が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ICカード
の場合、塩ビのカードを作成した後に切削加工によって
ICモジュールを埋め込むためのキャビティを形成して
ICモジュールを埋め込むのが一般的な方法であるしか
しながら、上記のように光カードの表面にICモジュー
ルを埋め込む場合、光カードを作成した後、カードごと
に切削加工を行いICモジュールを埋め込むためのキャ
ビティを形成してICモジュールを埋め込む工程を経る
ため、工程が非常に複雑であった。
【0005】特に、IC記録部と光記録部の各々が記録
再生可能なハイブリッドカードの場合、装置を簡略化す
るためには、各記録部へのアクセスを各面から行えるよ
うに光記録面の反対側にICモジュールを埋設した構成
が特に好ましいが、この場合、ICモジュールの切削加
工の際、光記録面がステージに固定されるため、切削時
のゴミを光記録面とステージの間に巻き込むと、光記録
面側に傷がついてしまうという問題があった。更に、I
Cモジュールを固定する接着剤の成分が光記録層へ拡散
し、光記録層を劣化させてしまうという問題もあった。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、カードを作成した後にカードごとに切削加工
を行う工程をなくし、基板の貼り合わせ前に、ICモジ
ュールを埋め込むためのキャビティを保護基板に予め形
成してから貼り合わせることにより、光記録面を傷つけ
ることを防止し、また工程を簡略化できるICモジュー
ル付き光カードを提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のICモジュール
付き光カードは、透明基板、光記録層、接着剤層及び保
護基板をこの順番で有し、該光記録層に記録された情報
の再生及び該光記録層に対して情報の記録を行う光ビー
ムが照射される該透明基板の表面に表面硬化層を有し、
更にICモジュールが該保護基板側に露出するように埋
め込まれてなるICモジュール付き光カードに於いて、
該保護基板が該透明基板と貼り合わされる前に、予めI
Cモジュールを埋め込む部位が形成されており、かつI
Cモジュールの背面部分が該接着剤層によって固定され
ていることを特徴とする。
【0008】更に本発明のICモジュール付き光カード
は、該接着剤層の接着剤がホットメルト接着剤からなる
ことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明を詳
細に説明する。図1は本発明のICモジュール付き光カ
ードの光記録面側から見た平面図、図2は該光カードの
底面図である。図3は図1に示した光カードのA−A線
断面図である。
【0010】図1〜図3において、1は保護基板、2は
ICモジュール、3は光記録層、4は透明基板、5は接
着剤層、6は表面硬化層、7はカード印刷層、8は光記
録領域、9はICモジュール固定用接着剤、10は磁気
ストライプ、11は記録・再生光ビームである。
【0011】具体的には、本発明のICモジュール付き
光カードは、光記録層3を有する透明基板4と保護基板
1を接着剤層5を介して貼り合わせて、透明基板4、光
記録層3、接着剤層5及び保護基板1をこの順番で有
し、該光記録層3に対して情報の記録及び記録された情
報の再生を行う記録・再生光ビーム11が照射される該
透明基板4の表面に表面硬化層6を有し、更にICモジ
ュール2が該保護基板1側に露出するように埋め込まれ
てなる光カードに於いて、該保護基板1が該透明基板4
と貼り合わされる前に保護基板1に予めICモジュール
2を埋め込む部位12を形成し、該埋め込む部位12に
ICモジュール2を埋め込むことを特徴とする。
【0012】本発明のICモジュール付き光カードの製
造方法は、該保護基板1が該透明基板4と貼り合わされ
る前に、保護基板1に予めICモジュール2を埋め込む
部位12を形成することに特徴を有する。また、透明基
板と保護基板を貼り合わせる方法は、保護基板に形成
されているICモジュールを埋め込む部位にICモジュ
ールを埋め込んだ後に、透明基板と保護基板を貼り合わ
せるか、または透明基板と保護基板を貼り合わさせた
後に、保護基板に形成されているICモジュールを埋め
込む部位にICモジュールを埋め込むいずれの方法でも
よい。
【0013】本発明のICモジュール付き光カードのI
Cモジュール2は、保護基板1側に露出するように埋め
込まれており、しかも保護基板1中に完全に埋め込まれ
ている。よって、ICモジュール2の背面部分にも光記
録層3を設けることができ、光カード用透明基板4側か
らレーザー等の光を用いて情報の記録再生が行われる。
本発明のICモジュール付き光カードはICモジュール
の位置の背面にも光記録領域を設けることができるた
め、光記録領域がICモジュールによって制約されるこ
とがなく、より大容量の光記録が可能となる。また、従
来のように一旦カードを作成してから切削加工を施すの
と異なり、先に保護基板のみ切削加工してからカードを
作成することができるので、万が一、切削加工の時点で
不良が発生しても、保護基板のみ交換すればよいので、
製造コストを下げることができる。
【0014】保護基板1は、記録層を機械的、化学的に
保護でき、しかもICモジュール2を埋め込むための切
削加工が可能なあらゆるものが使用でき、プラスチック
が特に望ましい。
【0015】本発明ではICモジュールを保護基板内に
完全に埋め込むため、保護基板の厚みは埋め込まれるI
Cモジュールの厚みと等しいか、又はそれ以上の厚みが
必要である。即ち、ICモジュールの厚みに合わせて保
護基板の厚みを設定すればよく、例えば、ICモジュー
ルの厚みが0.6mmであれば保護基板の厚みは0.6
mm以上あれば良く、また、ICモジュールの厚みが
0.3mmであれば保護基板の厚みは0.3mm以上あ
れば良いことになる。
【0016】また、保護基板の何れかの側の面にはカー
ド印刷層7を設けることができ、カードのデザイン印
刷、顔写真、カード所有者に関するイニシアライズ情
報、バーコード、OCR(Optical Chara
cter Recognition)文字、ホログラ
ム、サインパネル等、一般のクレジットカード等に設け
られているあらゆるものを設けることができる。
【0017】また、保護基板1若しくは透明基板4のい
ずれかの面に磁気ストライプ10を埋め込み、ICモジ
ュールに記録した情報と、光記録部に記録した情報、磁
気ストライプに記録した情報を関連させながら記録・再
生をさせても良い。
【0018】光記録層3としては、レーザービームによ
って記録再生および消去が行える光記録材料に用いられ
る材料であれば何れでも良く、有機染料系記録材料、金
属系記録材料が使用できる。また、反射層、下引き層等
他の層構成があってもよい。
【0019】本発明の透明基板4に用いられる材料とし
ては、光学的な記録再生が可能な透明な材料であり、ポ
リカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリ
レート等のプラスチック樹脂基板等が挙げられる。透明
基板4の表面には、透明基板4の表面を傷・ゴミ等から
保護するために、表面硬化層6が設けられていてもよ
く、材料としては光学的に記録再生に支障がなく、しか
も、カード発行時にサーマルヘッド等の熱で変形しない
材料が好ましい。たとえば、ウレタンアクリレート系の
光硬化性樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、シリ
コン系樹脂等が挙げられる。
【0020】IC記録部と光記録部の各々が記録再生可
能なハイブリッドカードの場合、装置を簡略化するため
に、各記録部へのアクセスを各面から行えるように光記
録面の反対側にICモジュールを埋設した構成が好まし
いが、ICモジュールを記録面の反対側に埋設すると、
図1のように保護基板を貫通してICモジュールを埋め
込んだ場合にICモジュールの背面部が透明な透明基板
側から見えてしまい見苦しくなるだけでなく、IC配線
部を容易に確認することが可能になり、機密性の保持が
できなくなるので、この場合ICモジュールの背面部に
隠蔽層を設けても良い。
【0021】隠蔽層としては、印刷層を設ける方法、磁
気ストライプを表面硬化層上に設ける方法があり、また
光カード用基板を切削加工してICモジュールを埋め込
む部位(キャビティ)を形成後、リライト表示シートを
埋め込んでも良い。
【0022】接着剤層5としては、従来知られている通
常の接着剤が使用できる。例えば、酢酸ビニル、アクリ
ル酸エステル、塩化ビニル、エチレン、アクリル酸、ア
クリルアミド等のビニルモノマーの重合体及び共重合
体、ポリアミド、ポリエステル、エポキシ系等の熱可塑
性接着剤、アミノ樹脂(ユリア樹脂、メラミン樹脂)、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、熱硬化
性ビニル樹脂等の接着剤、天然ゴム、ニトリルゴム、ク
ロロゴム、シリコンゴム等のゴム系接着剤が使用できる
が、光記録層を劣化させるものは不適である。
【0023】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
する。
【0024】実施例1 保護基板として100mm×l00mmの白色塩ビ(厚
み0.6mm)を用意し、ICモジュール埋め込み用の
穴を中空刃で打ち抜き貫通させた。
【0025】次に、透明基板として、表面に光カード用
凹凸プリフォーマットパターンを予め設けた100mm
×l00mm、厚さ0.4mmのポリカーボネート透明
基板を用意し、基板の非パターン面上に紫外線硬化樹
脂:ユニディック(大日本インキ社製)を4μmの膜厚
にスピンコートし、紫外線ランプ(パワー80W/c
m)で硬化し、表面硬化層を設けた。さらに、透明基板
のパターン面側にポリメチン系有機色素:IR−820
(日本化薬株式会社製)を3重量%含有するジアセトン
アルコール溶液をグラビア塗布でパターン上に部分塗布
し、乾燥して光記録層を設けた。
【0026】上記の保護基板の穴にICモジュールを埋
め込んだ保護基板と、上記光カード用透明基板の光記録
層のある面とを対向させた後、ホットメルト系接着剤
(クランベターP−2200、クラボウ株式会社製)を
介して積層し、100℃でプレスして光カード用透明基
板と保護基板を貼り合わせた。この積層体を85.6m
m×54mmのカードサイズに打ち抜き切断し、図3に
示すようなICモジュール付き光カードを得た。
【0027】実施例2 実施例1と同様にして、貫通穴を開けた保護基板と、透
明基板を用意した。次に、透明基板の記録面側にEVA
系ホットメルト接着剤(ヒロダイン7580、ヒロダイ
ン工業株式会社製)、更に上記保護基板を積層し、12
0℃でロールラミネートして上記透明基板と保護基板を
貼り合わせたのち、85.6mm×54mmのカードサ
イズに打ち抜き切断し光カードを得た。
【0028】得られた光カードは、保護基板側に貫通穴
によるキャビティを有し、かつキャビティの底部は常温
では粘着性のないホットメルト系接着剤が露出してい
た。上記保護基板側にキャビティを有する光カードのキ
ャビティ部に厚み0.6mmのICモジュールを埋め込
み、85℃で30秒間熱プレスして、ICモジュールを
光カードと一体化させ、図3に示した構成のICモジュ
ール付き光カードを得た。
【0029】このように一旦完成した光カードに、後加
工によってICモジュールを埋め込む場合でも、新たな
接着剤を使用することなく、簡便にICモジュールの埋
め込みを行うことができた。又、ICモジュールを固定
するための接着剤が光カードの接着剤と同一のため、新
たな接着剤で光記録層に悪影響を与える恐れもない。
【0030】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のICモジュ
ール付き光カードは、保護基板が透明基板と貼り合わさ
れる前に、予めICモジュールを埋め込む部位を形成し
ているため、光カードを作成した後にカードごとに切削
加工を行う工程がないため工程が簡略化でき、保護基板
にICモジュールを埋め込む部位(キャビティ)を形成
するため、光記録面を傷つける問題も解消した。
【0031】また、切削加工の時点で不良が発生して
も、保護基板のみ交換すればよいので、製造コストを下
げることができる。更に、予めキャビティを設けた光カ
ードに、後加工でICモジュールの埋め込みを行う場合
にも、光カード接着剤にホットメルト型のものを用いる
ことによって、新たな接着剤を必要とせず、簡便にIC
モジュールを埋め込むことが可能となり、又、ICモジ
ュールを固定するための新たな接着剤によって光記録層
に悪影響を及ぼす恐れがないといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のICモジュール付き光カードの光記録
面側から見た平面図である。
【図2】図1の光カードの底面図である。
【図3】図1に示した光カードのA−A線断面図であ
る。
【符号の説明】
1 保護基板 2 ICモジュール 3 光記録層 4 透明基板 5 接着剤層 6 表面硬化層 7 カード印刷層 8 光記録領域 9 ICモジュール固定用接着剤 10 磁気ストライプ 11 記録・再生光ビーム 12 ICモジュールを埋め込む部位(キャビティ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 7/24 572 G06K 19/00 K 20/10 F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板、光記録層、接着剤層及び保護
    基板をこの順番で有し、該光記録層に記録された情報の
    再生及び該光記録層に対して情報の記録を行う光ビーム
    が照射される該透明基板の表面に表面硬化層を有し、更
    にICモジュールが該保護基板側に露出するように埋め
    込まれてなるICモジュール付き光カードに於いて、該
    保護基板が該透明基板と貼り合わされる前に、予めIC
    モジュールを埋め込む部位が形成されており、かつIC
    モジュールの背面部分が該接着剤層によって固定されて
    いることを特徴とするICモジュール付き光カード。
  2. 【請求項2】 該接着剤層の接着剤がホットメルト接着
    剤からなる請求項1記載のICモジュール付き光カー
    ド。
JP33662997A 1997-11-21 1997-11-21 Icモジュール付き光カード Pending JPH11151880A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33662997A JPH11151880A (ja) 1997-11-21 1997-11-21 Icモジュール付き光カード

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