JPH09128816A - 光カードの製造方法 - Google Patents

光カードの製造方法

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JPH09128816A
JPH09128816A JP7287051A JP28705195A JPH09128816A JP H09128816 A JPH09128816 A JP H09128816A JP 7287051 A JP7287051 A JP 7287051A JP 28705195 A JP28705195 A JP 28705195A JP H09128816 A JPH09128816 A JP H09128816A
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card
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optical
gap
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JP7287051A
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Takeshi Kubota
毅 久保田
Toshiyuki Hasegawa
俊幸 長谷川
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 埋め込み型の光カードにおいて、光記録の安
定性を向上させる。 【解決手段】 光記録部材1を埋め込むための凹部を備
えたカードサイズのカード基材2を作製し、凹部の側面
とのギャップが5〜200μmのサイズの光記録部材1
を埋め込むようにする。または、光記録部材1を埋め込
むための凹部を備えたカードサイズよりも大きなカード
基材2を作製し、凹部の側面とのギャップが5〜500
μmのサイズの光記録部材1を埋め込んだ後、カード基
材2をカードサイズに打ち抜くようにする。光記録部材
1をカード基材2の凹部に埋め込むのに支障がなく、さ
らに光記録のトラッキングとカードエッジの平行度が出
るため、読取り及び書込み適性が安定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレジットカー
ド、キャッシュカード、医療カード等に使用される光カ
ードの製造方法に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、カード形態の記
録メディアにおいて、磁気カード、ICカードを上回る
記憶容量を有する光カードが開発されている。この光カ
ードの記録方式には、ROM型、追記型、消去可能型が
あり、それぞれについて記録媒体及び構成が検討されて
いる。そして、このような光カードのうち、光記録部材
をカード基材にアイランド状に埋め込んだものが知られ
ている(例えば、実公平2−22299号公報参照)。
【0003】ところで、上記の如き埋め込み型の光カー
ドは、カード基材に設けた矩形状の凹部に光記録部材を
埋め込むため、光記録部材の端面とカード基材の凹部側
面の間には或る程度のギャップが必要である。すなわ
ち、このギャップが小さすぎると光記録部材をカード基
材に装填できないからである。一方、光カードにおいて
は、光記録のトラッキングがカードの長手方向エッジに
対して平行であり、その値はカードのスキューという形
で規定されている。ISO規格ではその傾きが0.2度
以内と規定されており、これを越えると光記録に支障が
生じてしまう。したがって、埋め込み型の光カードで
は、光記録部材を装填するためのギャップが必要な反
面、そのギャップが大きすぎるとカードの長手方向エッ
ジに対する平行度が出ないという問題点がある。
【0004】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、埋め込み
型の光カードを製造するに際し、光記録のトラッキング
のカードの長手方向エッジに対する平行度を出し、光記
録の安定性を向上させるようにした光カードの製造方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る光カードの製造方法は、光記録部材を
埋め込むための凹部を備えたカードサイズのカード基材
を作製し、前記凹部の側面とのギャップが5〜200μ
mのサイズの光記録部材を埋め込むようにしたことを特
徴としている。
【0006】また同様の目的を達成するため、本発明に
係るもう一つの光カードの製造方法は、光記録部材を埋
め込むための凹部を備えたカードサイズよりも大きなカ
ード基材を作製し、前記凹部の側面とのギャップが5〜
500μmのサイズの光記録部材を埋め込んだ後、前記
カード基材をカードサイズに打ち抜くようにしたことを
特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明により製造
された光カードの一例を示すもので、図1はその斜視
図、図2は図1のA−Aにおける一部拡大断面図であ
る。
【0008】図1に示されるように、この光カードは光
記録部材1をカード基材2にアイランド状に埋め込んだ
ものである。光記録部材1は、図2に示すように、下面
にトラックパターン4を有する透明保護層3、トラック
パターン4を覆って積層された光記録層5、透明保護層
3の表面に設けられた表面硬化層6からなる構成のもの
で、カード基材2に形成された凹部7に接着層8を介し
て埋め込まれている。そして、光記録部材1の端面aと
カード基材の凹部側面bとのギャップxが5〜200μ
mの範囲にある。
【0009】なお、光記録部材1はその端面aがカード
基材2表面から露出しない状態でカード基材2の凹部7
に埋め込むことが好ましい。また、光記録部材1をカー
ド基材2の凹部7に嵌め込むのを容易にするため、図2
に示すように、光記録部材1の端面a及びカード基材2
の凹部側面bにテーパーαを設けることが好ましく、こ
のようなテーパーαは少なくとも長手方向の各辺に設け
ておくとよい。
【0010】ここで、上記の如き光記録部材1とカード
基材2を得るにはそれぞれについて2つの方法がある。
大まかに言えば、第1の方法は切削加工による方法であ
り、第2の方法は成形による方法である。以下、それぞ
れの方法について詳細に説明する。
【0011】第1の方法で光記録部材1を作成するに
は、まず、透明保護層3の一方の面に表面硬化層6を形
成するとともに他方の面にトラックパターン4を有する
層及び光記録層5を形成してなる多面付けの光記録部材
シートを作成する。これを個々に切断した後、端面を切
削加工して光記録部材1を形成する。この時、光記録部
材1の長手方向がトラックパターン4と平行度が出るよ
うにその端面を切削する。また、必要に応じて端面に所
望のテーパーを設けるようにする。この切削時に光記録
層5を傷つけないようにするため、通常は光記録層5の
面に保護層を設けておくようにする。この保護層として
は、アクリル系、塩酢ビ系、ポリエステル系等、光記録
層5に影響を与えないものが用いられる。なお、保護フ
ィルムが用いられればこの保護層を設ける必要はない。
【0012】透明保護層3に用いる材料としては、複屈
折が少ないことが必要である。具体的には、ポリカーボ
ネート(PC)、ポリメタクリル酸メチル(PMM
A)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS)、
セルロースプロピオネート(CP)、セルロースアセテ
ートブチレート(CAB)、ポリ塩化ビニル(PV
C)、ポリエステル等が使用できるが、この中でも厚さ
400μm程度のポリカーボネート(PC)が適してい
る。
【0013】透明保護層3の一方の面に形成する表面硬
化層6としては、アクリル系のUV硬化性ハードコート
剤が適している。その他にメラミン系、シリコン系等の
ハードコート剤を用いてもよいが、好ましくは温湿度適
性に優れたもので、硬度が高く曲げてもクラックの生じ
ないものを使用する。また、透明保護層3の他方の面に
形成するトラックパターン4のある層は、一般に既知の
2P法、インジェクション法、キャスティング法等を用
いて形成される。この時、2P法でパターンを形成する
場合はUVで硬化する樹脂を用い、インジェクション
法、キャスティング法では透明保護層3と同一のものを
使用する。光記録層5としては、一般に用いられている
金属系光記録材料のテルル系、ビスマス系等の他に、染
料系光記録材料のフタロシアニン系、ナフトキノン系等
を使用できる。また、追記型だけでなくROM型でもよ
い。
【0014】第2の方法で光記録部材1を作成するに
は、まず、ポリカーボネート、アクリル等の樹脂を使用
して一般に既知のインジェクション法又はキャスティン
グ法によりトラックパターン付きの透明保護層3を作成
する。この時、透明保護層3の長手方向がトラックパタ
ーン4と平行度が出るように、また必要に応じて全ての
端面にテーパーを設けるように成形する。次いで、トラ
ックパターン4の反対側に表面硬化層6を形成するとと
もに、トラックパターン面に光記録層5を形成して光記
録部材1を作成する。なお、光記録層5、表面硬化層6
としては前記と同様のものが使用される。
【0015】第1の方法でカード基材2を作成するに
は、前記光記録部材1が埋め込まれる凹部7を切削加工
(ザグリ加工)により形成するとともにエッジを切削加
工する。この時、光記録部材1の端面aとカード基材2
の凹部側面bとのギャップが5〜200μmとなるよう
に設定し、光記録部材1の端面aにテーパーを設けてあ
る場合には、カード基材2の凹部側面bが光記録部材1
の端面aのテーパーと同じになるように切削加工する。
また、凹部7とカードの長手方向エッジとの平行度を出
す必要があるが、このためには凹部7とカード基材2の
エッジの切削加工を同軸で行うようにするとよい。
【0016】第1の方法で用いるカード基材2として
は、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂等が使用される。ポリ
塩化ビニルの場合、0.10/0.28/0.28/
0.10mm、0.05/0.37/0.37/0.0
5mm、等の4層のものが適している。なお、0.10
mm、0.05mmのものは透明ポリ塩化ビニルであ
り、0.28mm、0.37mmのものは乳白ポリ塩化
ビニルであり、印刷の耐磨耗性を上げるために乳白ポリ
塩化ビニルの片面に印刷が施される。
【0017】第2の方法でカード基材2を作成するに
は、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル等の樹脂を使用し、イ
ンジェクション法又はキャスティング法によりカード基
材2を作成する。この時、光記録部材1が埋め込まれる
凹部7を形成するが、光記録部材1の端面aとカード基
材2の凹部側面bとのギャップが5〜200μmとなる
ように設定し、光記録部材1の端面aにテーパーを設け
てある場合には、カード基材2の凹部側面bが光記録部
材1の端面aのテーパーと同じになるように成形する。
また、カード基材2の凹部7と長手方向エッジの平行度
が出るように成形する。なお、絵つけはインモールド成
形により行うようにする。
【0018】上述のようにして作成した光記録部材1を
カード基材2の凹部7に埋め込んで接着層8により固定
する。接着剤としては、ウレタン系、エポキシ系、アク
リル系、ビニル系、アミド系など従来既知のものが使用
できるが、接着層8は光記録層5に直接接触するため、
記録感度がよく、温湿度適性に優れているものが好まし
い。接着方法としては、UV硬化型接着剤をカード基材
2の凹部7に滴下した後、光記録部材1を嵌め込み、当
該光記録部材1のサイズに合わせた平プレスで押圧して
から紫外線を照射して接着する、或いは、光記録部材1
の方にホットメルト接着剤をT−ダイにて塗布してお
き、平プレス又はロールプレスにて熱プレスして接着す
る、等の方法がある。いずれの場合も、接着剤が光記録
部材1の端面aとカード基材2の凹部側面bの間に行き
渡るようにプレス条件を設定する。また、カード基材2
の凹部7に光記録部材1を固定するのに粘着剤を用いる
場合には、両面粘着シートを利用すればよい。
【0019】また、第1の方法で光記録部材1を作成す
る場合には次のような接着方法を採ってもよい。すなわ
ち、透明保護層3の一方の面に表面硬化層6を形成する
とともに他方の面にトラックパターン4のある層及び光
記録層5を形成してなる光記録部材シートを作成し、そ
の光記録層5の上に可塑性のホットメルト接着剤を塗布
した状態とし、この接着層8まで積層した光記録部材シ
ートを個々の光記録部材1に切断した後、前記したのと
同様な切削加工を行ってから、カード基材2の凹部7に
この光記録部材1を嵌め込み、平プレス又はロールプレ
スで熱プレスして接着する。この場合、接着剤が溶融
し、光記録部材の端面とカード基材の凹部側面の間に行
き渡るようにプレス条件を設定する。
【0020】以上のようにして図1及び図2に示すよう
な光カードが作製されるが、光記録部材1の端面aとカ
ード基材2の凹部側面bとのギャップxが5〜200μ
mとなるように設定しているので、カード基材2の凹部
7に光記録部材1を嵌め込む際に支障がなく、また光記
録部材1のトラックパターン4とカードエッジの傾きが
0.2度以内に収まり、光記録に支障が生じるようなこ
とがない。なお、光記録部材1の長さによってギャップ
xの開き具合とスキューとの関係が変わるが、スキュー
を0.2度以内に保つにはカードの長手方向のサイズと
の関係でギャップxは200μm以下であればよい。
【0021】光記録部材1のトラックパターン4とカー
ドエッジの平行度をより高めるためには、次のような製
造方法を採るとよい。すなわち、上記した切削加工或い
は成形加工によってカードサイズよりやや大きめのサイ
ズで凹部7を備えたカード基材2を作成しておき、その
凹部7に光記録部材1を埋め込んだ後でトラックパター
ン4を基準にしてカードサイズに抜き加工を行うもので
ある。この場合、光記録部材1の端面aとカード基材2
の凹部側面bとのギャップxを前記の場合よりも緩い範
囲、すなわち5〜500μmとなるように設定してお
く。
【0022】ギャップxが5μm以上あることにより、
カード基材2の凹部7に光記録部材1を嵌め込むに際し
ては前記と同様に支障がない。光記録のスキューは抜き
加工の精度により必ずスペック内に収まるので問題はな
い。また、抜き加工は、光記録部材1のトラックパター
ン4を基準にして行うので、ギャップxが大き過ぎると
絵柄が斜めになってしまう恐れがあるが、ギャップxの
上限を500μmに押さえておけば、絵柄の傾きによっ
て見栄えが悪くなるようなことはない。ギャップxは狭
い方が見栄えはよいが、逆に広い方が嵌め込みやすい。
つまり、広くした方が量産時に装置設計がしやすいた
め、装置にかかる費用が下がり、さらには生産の良品率
が向上し、最終的にコストの低減が図れる。この装置適
性を満足する最もよい範囲としては150〜300μm
のギャップxが望ましい。
【0023】なお、上記したギャップxは天地左右にそ
れぞれ設けるが、光記録部材1の嵌め込み時は、装置誤
差等を含めているため、トラックパターン4の基準とな
る天左、天右、地左、地右などの当て基準で埋め込む方
が装置上好ましい。
【0024】また、何れの方法においても、光記録部材
1の端面aとカード基材2の凹部側面bとのギャップx
が開きすぎ、しかも接着層8の接着剤でその隙間を充填
できないで見栄えが悪くなっている場合、改めてその隙
間に樹脂を流し込んで見栄えを良くするとよい。また、
このように隙間に樹脂を充填すると光記録部材1がカー
ド基材2と十分に一体化して曲げ適性も向上する。
【0025】また、量産性を向上するには、カードを1
面で作製するよりも多面で作製した方が生産効率が高く
なる。多面で作製する場合、生産ラインの設計の仕方に
より面付け、面数が異なるが、少数のテストラインであ
れば2〜8面程度、量産ラインであれば8〜40面程度
が適当である。何れの場合も、基材の有効使用量、生産
稼働率等を考慮に入れて決定すればよい。
【0026】なお、図1に示すタイプの光カードは光記
録部材1をアイランド状に埋め込んだものであるが、図
3に示すように光記録部材1の両端をたち切り構造にし
てカード基材2に埋め込んでもよい。このような形態で
埋め込むようにすると、ザグリ加工によりカード基材2
に凹部7を形成する時に、凹部7が巾広でも一回のパス
で加工が可能になるので低コスト化が図れる。
【0027】また、本発明の光カードは、カード使用上
の多様化を図る上で、図4〜図6に例示する如く、光記
録部材1と同一面に磁気ストライプ9やICモジュール
10を設けてもよい。なお、カード基材2に設けておく
磁気ストライプ9のISO規格のスペックは0.5mm
以内の精度であるが、上記のように光記録部材1の端面
aとカード基材2の凹部側面bとのギャップxを最大で
も500μmに押さえてあるため、磁気記録ができなく
なるという問題は発生しない。ギャップを5〜200μ
mとした第1の発明においては、カード形状に抜いてか
ら光記録部材を装填するため、当然磁気ストライプの精
度は保てる。また、図示はしないが、磁気ストライプを
光記録部材と反対面若しくは両面に設けたり、ICモジ
ュールを光記録部材と反対面に設けるようにしてもよ
い。また、光記録部材以外の領域に、個人名や登録番号
等のカード情報をエンボス加工により浮き出し文字とし
て形成することも勿論可能である。
【0028】
【実施例】
(実施例1)まず、シート成形した厚さ0.4mmのポ
リカーボネート(透明保護層)における一方の面に、ス
ピンコート法でハードコート剤(東レ製、UH−00
1)を塗布して表面硬化層を形成した。次に、表面硬化
層と反対側の面に2P法でトラックパターンを形成し、
その上からTeOxをスパッタリングして光記録層を形
成した。次いで、この光記録層の上に、T−ダイを用い
て接着剤(東亜合成製、PPET−2101)を50μ
mの厚みで塗布した。そして、長手方向が60mm、短
辺方向が15mm、4角が2mmRとなるように、また
端面が10°のテーパーとなるように、且つ長手方向が
トラックパターンと平行度が出るように切削して光記録
部材を作成した。
【0029】一方、0.28mmの乳白塩ビからなるコ
アシート2枚に対しそれぞれ片面シルクオフセットの印
刷を行い、これら2枚のコアシートの非印刷面どうしを
合わせた状態で0.10mmのオーバーシート2枚で挟
み込み、熱融着にて4層のカード基材を作成した。一方
のオーバーシートの片面には650エルステッドの磁気
テープ、他方のオーバーシートの片面には290エルス
テッドの磁気テープをそれぞれ形成しておいた。そし
て、切削加工によりこのカード基材に上記光記録部材が
埋め込まれる凹部を形成した。すなわち、凹部は深さが
0.45mmで、側面が光記録部材のサイズよりそれぞ
れ100μm大きくなるように形成し、また凹部側面が
カード底面からの垂直方向に対して外向きに10°のテ
ーパー角度となるように切削加工を行った。
【0030】上記で作成したカード基材の凹部内に光記
録部材を嵌め込み、光記録部材の大きさに合わせた平プ
レスを用いて、120℃、6kg/cm2 の条件で30
分間熱プレスを行った。これにより接着剤が溶融し、光
記録部材の底面及び端面を覆った状態で接着することが
できた。そして、埋め込まれた光記録部材のトラックパ
ターンを基準にしてカード形状に抜き加工を行い、外寸
が16mm×84mmの光カードを作製した。得られた
光カードを見ると絵柄の傾きは気にならない程度であっ
た。
【0031】上記のサンプルに対し、光カードR/W
(オムロン製、3B3H−DJ−01)で100トラッ
クのデータを書き込んだところ、エラーレートは1×1
-4以内であった。さらに上記サンプルのカード基材に
エンボス加工を行っても光カードR/Wによるデータの
書込み及び読取りが可能であった。また、上記のサンプ
ルをISOのベンディングテスト規格に従って曲げテス
トを行ったが問題はなかった。
【0032】(実施例2)キャスティング法により厚さ
0.4mmのトラックパターン付きポリメチルメタクリ
レート(透明保護層)を作成した。この時、長手方向が
83mm、短辺方向が18mm、4角が1mmRとなる
ように、また端面が10°のテーパーとなるように、且
つ長手方向がトラックパターンと平行度が出るように設
計しておいた。次に、パターン面の反対側にスピンコー
ト法でハードコート剤(東レ製、UH−001)を塗布
して表面硬化層を形成した後、パターン面にTeOxを
スパッタリングして光記録層を形成することにより光記
録部材を作成した。
【0033】一方、ABS樹脂を用いてインジェクショ
ン法により、0.78mm厚のカードサイズであって、
前記光記録部材を埋め込むための凹部を有するカード基
材を作成した。この凹部は深さが0.45mmで、側面
が光記録部材のサイズよりそれぞれ50μm大きくなる
ように、またその側面がカード底面からの垂直方向に対
して外向きに10°のテーパー角度となり、外寸が16
mm×84mmとなるように成形した。この場合、イン
モールド成形により絵柄を形成しておいた。
【0034】次いで、カード基材の凹部にUV硬化型接
着剤(協立化学産業社製、863)を滴下した後、光記
録部材を凹部内に嵌め込み、平プレスにより全体をプレ
スしてから、紫外線を照射して接着剤を硬化させた。こ
の時、光記録部材の端面にも接着剤が行き渡るようにプ
レス条件を設定した。
【0035】上記のサンプルに対し、光カードR/W
(オムロン製、3B3H−DJ−01)で100トラッ
クのデータを書き込んだところ、エラーレートは1×1
-4以内であった。また、上記のサンプルをISOのベ
ンディングテスト規格に従って曲げテストを行ったが問
題はなかった。
【0036】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、次に記載の効果を奏する。
【0037】請求項1に記載の製造方法では、光記録部
材を埋め込むための凹部を備えたカードサイズのカード
基材を作製し、この凹部側面とのギャップが5〜200
μmのサイズの光記録部材を埋め込むようにしたため、
光記録部材をカード基材の凹部に嵌め込むのに支障がな
く、さらに光記録のトラッキングとカードエッジの平行
度が出るため、読取り及び書込み適性が安定した光カー
ドを作製できる。
【0038】請求項2に記載の製造方法では、光記録部
材を埋め込むための凹部を備えたカードサイズよりも大
きなカード基材を作製し、前記凹部の側面とのギャップ
が5〜500μmのサイズの光記録部材を埋め込んだ
後、前記カード基材をカードサイズに打ち抜くようにし
たため、トラックパターンを基準にしてカード形状に抜
き加工することにより、光記録のトラッキングとカード
エッジの平行度をさらに良好に出すことができ、しかも
カード基材表面に形成した絵柄が傾いて見栄えが悪くな
るようなこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により作製された光カードの一例を示す
斜視図である。。
【図2】図1のA−Aにおける一部拡大断面図である。
【図3】別形態の光カードを示す斜視図である。
【図4】光記録部材と同一面に磁気ストライプを設けた
光カードの一例を示す斜視図である。
【図5】光記録部材と同一面に磁気ストライプとICモ
ジュールを設けた光カードの一例を示す斜視図である。
【図6】光記録部材と同一面に2本の磁気ストライプと
ICモジュールを設けた光カードの一例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 光記録部材 2 カード基材 3 透明保護層 4 トラックパターン 5 光記録層 6 表面硬化層 7 凹部 8 接着層 9 磁気ストライプ 10 ICモジュール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光記録部材を埋め込むための凹部を備え
    たカードサイズのカード基材を作製し、前記凹部の側面
    とのギャップが5〜200μmのサイズの光記録部材を
    埋め込むようにしたことを特徴とする光カードの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 光記録部材を埋め込むための凹部を備え
    たカードサイズよりも大きなカード基材を作製し、前記
    凹部の側面とのギャップが5〜500μmのサイズの光
    記録部材を埋め込んだ後、前記カード基材をカードサイ
    ズに打ち抜くようにしたことを特徴とする光カードの製
    造方法。
JP7287051A 1995-11-06 1995-11-06 光カードの製造方法 Pending JPH09128816A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100717044B1 (ko) * 2005-10-18 2007-05-10 삼성전자주식회사 광기록 매체가 매립된 광기록 메모리

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100717044B1 (ko) * 2005-10-18 2007-05-10 삼성전자주식회사 광기록 매체가 매립된 광기록 메모리

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