JPH11151879A - Ic付き光カード - Google Patents

Ic付き光カード

Info

Publication number
JPH11151879A
JPH11151879A JP33662797A JP33662797A JPH11151879A JP H11151879 A JPH11151879 A JP H11151879A JP 33662797 A JP33662797 A JP 33662797A JP 33662797 A JP33662797 A JP 33662797A JP H11151879 A JPH11151879 A JP H11151879A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
module
information
layer
card
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33662797A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Nagano
和美 長野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP33662797A priority Critical patent/JPH11151879A/ja
Publication of JPH11151879A publication Critical patent/JPH11151879A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICモジュールの偽造を防止することが可能
なIC付き光カードを提供する。 【解決手段】 透明基板1に光記録層2が形成され、該
光記録層2を覆うように接着剤層3、保護層4を積層
し、ICモジュール7が該ICモジュールの一方の表面
が保護層4側に露出するように埋め込まれており、該光
記録層2に記録された情報の再生または/および記録を
行う光ビーム11が照射される該透明基板側の少なくと
もICモジュールの背面部の情報記録領域13が透明で
あるIC付き光カード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICモジュールを
埋め込んだIC付き光カードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、磁気カードをはじめとする携帯性
に優れたカード状情報記録媒体は、広く一般に普及して
おり、近年では、さらに大容量のメモリとして、ICカ
ード、光カード等が提案されている。また、特開昭61
−103287号公報のように、磁気メモリ、光記録部
及びICメモリの各情報記録媒体を組み合わせ、一体化
したハイブリットカードも提案されている。
【0003】ところで、光記録部及びICメモリの機能
を組み合わせたハイブリットカードは、規定のカードサ
イズ(縦85.6mm、横54mm、厚さ0.68〜
0.84mm)内に、各メモリの構成要素を配置しなく
てはならない。
【0004】特に、光記録部は、サイズの確定している
磁気ストライプおよびICメモリに対し、より多くの領
域を確保することによって記録容量を大きくすることが
可能であるため、光記録部を備えたハイブリットカード
の各メモリの配置については様々な構成が提案されてい
る。
【0005】なかでも、ICモジュールと光記録部の各
々への情報記録、及びICモジュールと光記録部の各々
に記録された情報の再生の少なくとも一方が可能なハイ
ブリットカードの場合には、ICモジュールと光記録部
が同一表面にある構成の他に、特に記録再生装置の構成
を簡略化するために、各メモリヘの記録・再生手段が表
裏両面から行えるように、光記録面の反対側にICモジ
ュールを埋設した構成が望ましい。
【0006】具体的には、例えば図5に示すように、透
明基板1上に光記録層2及び保護層4がこの順番で積層
され、記録・再生ビーム11が透明基板1側から照射さ
れるように構成されている光カードの場合、記録・再生
ビーム11の入射面とは反対側の保護層表面に、ICモ
ジュール7の電極面が露出するような構成とすることが
好ましい。
【0007】このような構成の場合、光記録部はレーザ
ーによる記録再生を行っているため、光記録部14の基
板は透明である必要がある。通常、カードの厚みは0.
76mm、光記録面の透明基板の厚みは0.4mm、I
Cモジュールの厚みは0.5〜0.6mmであるため、
ICモジュールを光記録面の反対側に埋設すると、IC
モジュールの背面部が光記録面の透明基板側から見える
ため、特開平8−142551号公報のように、ICモ
ジュールの背面部に隠蔽層8をもつハイブリットカード
が提案されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ICモジュールと光記
録部が同一表面にある構成、また光記録面の反対側にI
Cモジュールを埋設してあっても、ICモジュールの背
面部に隠蔽層を設けた構成では、いずれもICモジュー
ルの電極接触面が露出している。しかし、ICモジュー
ルの電極接触面はどのチップも一様な規格で製造されて
いるため、各チップを個別に判別する方法がない。その
うえ、露出面に、刻印・印刷などその他の加工を施すこ
とは、電極としての機能の妨げとなる可能性があるため
困難である。
【0009】従って、ハイブリットカードにおいて、各
ICモジュールを個別に同定・判別する方法がないため
に、ICモジュール自体が交換され偽造されていても、
これを識別する方法がなかった。本発明は、上記問題点
に鑑みなされたものであって、ICモジュールの偽造を
防止することが可能なIC付き光カードを提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、透明基
板に光記録層が形成され、該光記録層を覆うように接着
剤層、保護層を積層し、ICモジュールが該ICモジュ
ールの一方の表面が保護層側に露出するように埋め込ま
れている光カードであって、該光記録層に記録された情
報の再生または/及び該光記録層に対する情報の記録を
行う光ビームが照射される該透明基板側の少なくともI
Cモジュールの背面部の領域が透明であって、かつIC
モジュールの背面部が情報記録領域であることを特徴と
するIC付き光カードである。
【0011】本発明において、該情報記録領域は光記録
情報からなるのが好ましい。また、該情報記録領域が可
視情報からなるのが好ましい。該可視情報がICモジュ
ールの背面部に刻印されているか、またはICモジュー
ルの背面部に印刷されているのが好ましい。該可視情報
が密着強度の異なる複数の印刷によって形成されている
のが好ましい。該ICモジュールの背面部の情報が、ハ
イブリットカードを構成する各メモリの少なくとも一つ
にメモリ情報として記録されているのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明を詳
細に説明する。図1は本発明のIC付き光カードの光記
録・再生ビーム入射面側から見た平面図、図2は該光カ
ードの底面図である。図3は図1に示した光カードのA
−A線断面図である。
【0013】図1〜図3において、1はプリフォーマッ
トパターンを有する透明基板、2は光記録層、3は接着
剤層、4は保護層、5は印刷層、6は表面硬化層、7は
ICモジュール、13は情報記録領域、および9は、光
記録層2の、情報の記録が実際になされる、或いは再生
されるべき光学的情報が記録されている光記録領城であ
る。
【0014】具体的には、IC付き光カード10は、透
明基板1に光記録層2が形成され、該光記録層2を覆う
ように接着剤層3、保護層4を積層し、ICモジュール
7が該ICモジュールの一方の表面が保護層4側に露出
するように埋め込まれており、該光記録層2に記録され
た情報の再生または/および記録を行う光ビーム11が
照射される該透明基板側の少なくともICモジュールの
背面部の部分15が透明であって、かつICモジュール
の背面部16が情報記録領域13となっていることを特
徴とする。
【0015】本発明のICモジュールの背面部16に、
情報記録領域13を設ける方法としては、情報が光記録
情報であれば、ICモジュールの背面部に光記録材料を
直接設けても良いし、フィルム状に作成した光記録フィ
ルムをICモジュールに接着しても良い。光記録材料と
しては、レーザービームによって記録再生および消去が
行える光記録材料に用いられる材料であれば何れでも良
く、有機染料系記録材料、金属系記録材料が使用でき
る。また、反射層、下引き層等他の層構成があってもよ
い。ICモジュールの背面部に光記録領域を配置するこ
とによって、ICモジュールを剥がすと必ず情報記録領
域13の光記録層が破壊されることから、ICモジュー
ルの偽造をより効果的に防止することが可能になるばか
りでなく、ICモジュールの背面部を情報記録領域とし
て有効に利用することが出来る。
【0016】また、可視情報を具備する方法としては、
ICモジュールの背面部に刻印または印刷を施す方法が
あげられる。ICモジュールの背面部に刻印する方法と
しては、加圧、加熱、溶剤、レーザーまたは彫刻によっ
て背面部を変形または溶融させればよい。
【0017】印刷する方法としては、小面積に印刷する
のに一般に用いられる方法であれば何れでもよく、例え
ばスタンプ印刷、インキ噴出によるドット印刷、熱転写
印刷、昇華転写印刷等が使用できる。例えば、印刷の密
着強度の違うインキを複数種類使用することによって、
ICモジュールをカード本体から剥がそうとする偽造、
破壊行為が行われた場合は、印刷の剥がれに差が生じ、
より確実に可視情報が再生復元不可能に破壊するため偽
造防止効果をより一層高めることが出来る。
【0018】また、表面硬化層6及び保護層4の少なく
とも一方の表面に、磁気メモリである磁気ストライプ1
2を配置しても良い。また、ICモジュール、または他
のメモリ要素である光記録部、磁気ストライプに、IC
モジュールの背面部に記録した情報をまたは、それと関
連するICモジュール単体固有の情報を記録させても良
い。目視情報をメモリ情報として各メモリに記録するこ
とによって、目視情報および記録情報の両方からICモ
ジュールを管理することが可能となる。
【0019】可視情報としては、数字、文字などの情
報、暗号、ロゴ、絵などの何れのデザインを用いても良
い。
【0020】また、ICモジュールをハイブリットカー
ドに固定する方法としては、ICモジュールを埋設する
基板を切削してICモジュール埋め込み用の穴を形成し
た後に接着剤で固定する方法が用いられる。ICモジュ
ール固定用接着剤としては、従来知られている通常の接
着剤が使用できる。例えば、酢酸ビニル、アクリル酸エ
ステル、塩化ビニル、エチレン、アクリル酸、アクリル
アミド等のビニルモノマーの重合体及び共重合体、ポリ
アミド、ポリエステル、エポキシ系等の熱可塑性接着
剤、アミノ樹脂(ユリア樹脂、メラミン樹脂)、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、熱硬化性ビニ
ル樹脂等の接着剤、ゴム系接着剤が使用される。しか
し、何れも、ICモジュールの背面部の可視情報が認識
しやすいように接着剤には透明な材料を用いることが望
ましい。
【0021】また、密着強度の異なる複数種類の接着剤
を共融押し出しして作成した接着剤は、部分的に密着強
度が異なるので、ICモジュールを埋設してある光カー
ド部分から剥がそうとする偽造・破壊行為がなされた場
合に、可視情報が再生復元不可能に破壊するため偽造防
止効果が一層高まるので望ましい。
【0022】透明基板1に用いられる材料としては、基
板は光学的に記録再生が可能であり、かつICモジュー
ルを埋め込むために切削加工可能な基板であればなんで
もよく、例えばポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポ
リメチルメタクリレート等のプラスチック樹脂基板等が
挙げられる。
【0023】耐擦傷性保護層である表面硬化層6は、透
明基板1の表面を傷・ゴミ等から保護するものであっ
て、光学的に記録再生に支障がなく、しかもサーマルヘ
ッドの熱で変形しない材料を用いることができる。たと
えばウレタンアクリレート系の光硬化性樹脂、エポキシ
系樹脂、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂等が挙げられ
る。
【0024】光記録層2に用いられる材料としては、レ
ーザービームによって記録再生および消去が行える光記
録材料に用いられる材料であれば何れでも良く、有機染
料系記録材料、金属系記録材料が使用できる。また、反
射層、下引き層等他の層構成があってもよい。
【0025】接着剤層3としては、従来知られている通
常の接着剤が使用できる。例えば、酢酸ビニル、アクリ
ル酸エステル、塩化ビニル、エチレン、アクリル酸、ア
クリルアミド等のビニルモノマーの重合体及び共重合
体、ポリアミド、ポリエステル、エポキシ系等の熱可塑
性接着剤、アミノ樹脂(ユリア樹脂、メラミン樹脂)、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、熱硬化
性ビニル樹脂等の接着剤、天然ゴム、ニトリルゴム、ク
ロロゴム、シリコンゴム等のゴム系接着剤が使用され
る。また、ICモジュールの背面部に接着剤層3が重な
る場合は、ICモジュールの背面部の可視情報が認識し
やすいように接着剤層3には透明な材料を用いることが
望ましい。
【0026】保護層4は、光記録層を機械的、化学的に
保護でき、しかもICモジュールを埋め込むための切削
加工が可能なあらゆるものが使用でき、プラスチックが
特に望ましい。保護層4の何れかの側の面にはカード印
刷層5を設けることができ、カードのデザイン印刷、顔
写真、カード所有者に関するイニシアライズ情報、バー
コード、光学的に認識させることが出来る文字[OCR
(Optical、Character Recogn
ition)文字]、ホログラム、サインパネル等の一
般のクレジットカード等に設けられているあらゆるもの
を設けることができる。必要に応じて、カード印刷層の
表面、すなわちカードの最外層となる部分には、オーバ
ーコート層を設けても良い。
【0027】また、表面硬化層及び保護層の少なくとも
一方の表面に、磁気メモリである磁気ストライプ12を
配置しても良い。またICモジュールに記録した情報
と、光記録部に記録した情報、磁気ストライプに記録し
た情報を関連させながら記録、再生をさせても良い。
【0028】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
する。
【0029】実施例1 保護層として100mm×l00mmの白色塩ビ(厚み
0.6mm)を用意し、ICモジュール埋め込み用の穴
を図3のように切削加工により設けた。この穴は2段に
なっており、深さが浅い1段目のところで0.32m
m、深い2段目のところで0.6mmになるように加工
した。
【0030】ICモジュールの背面部に、セイコーアド
バンス社製、HACインキ(メジューム)10重量部
に、白顔料(ホワイト120、平均粒径5μm)3重量
部を混合しロゴをスタンプ印刷した。この穴の1段目の
浅い部分でエポキシ系接着剤を介して固定してICモジ
ュールを保護層に固定した。
【0031】次に光カード基板として、表面に光カード
用凹凸プリフォーマットパターンを予め設けた100m
m×l00mm、厚さ0.4mmのポリカーボネート透
明基板を用意し、基板の非パターン面上に紫外線硬化樹
脂(ユニディック、大日本インキ社製)を4μmの膜厚
にスピンコートし、紫外線ランプ(パワー80W/c
m)で硬化し、ハードコート層を設けた。さらに、パタ
ーン面側にポリメチン系有機色素IR−820(日本化
薬株式会社製)を3重量%含有するジアセトンアルコー
ル溶液をグラビア塗布でパターン上に部分塗布し、乾燥
して光記録層を設けた。
【0032】上記保護層のICモジュールの電極面側が
露出するように、保護層のICモジュールの非電極面側
と上記透明基板の光記録層のある面とを対向させ、貼り
合わせた後に透明になるEVA系ホットメルト接着剤
(ヒロダイン7580、ヒロダイン工業株式会社製)を
介し、120℃でラミネートして2枚の基板を貼り合わ
せた後、85.6mm×54mmのカードサイズに打ち
抜き切断し、ICモジュール付き光カードを得た。
【0033】得られたカードを光記録層側から目視観察
したところ、ICモジュールの背面の印刷情報を確認で
きた。ロゴデーターを画像情報として光記録領域に記録
した。ICチップを剥がすとロゴ印刷が接着界面で破断
された。
【0034】実施例2 ウレタンアクリレート系表面硬化層(4μm厚)を設け
た透明ポリカーボネート基板(100mm×l00m
m、厚さ0.4mm)の表面硬化層とは反対側に、光記
録層として日本化薬社製IR−820を0.1μmの厚
さに設けた。保護層として、透明ポリカーボネート基板
(100mm×l00mm、厚さ0.45mm)の片面
にデザイン印刷層を0.05mmの厚さで設けた。この
保護基板の印刷層のない側と、先の透明基板の光記録層
が向き合うようにして接着層としてホットメルト接着剤
(クラボウ社製、O−4121、厚さ50μm)を介し
てはりあわせた。これをカードサイズにレーザー切断し
た。
【0035】ICモジュールの背面部に厚さ10μmの
PETフィルムに、スパッタリング法によりTe膜(膜
厚1000Å)を設け、該PETフィルムをIC背面部
に接着しICモジュール背面部に情報記録領域を設け
た。
【0036】次に、ICモジュール埋め込み用の穴を先
のカードのデザイン印刷層側から切削加工により設け
た。この穴は、最大深さ0.6mmで、この穴は2段に
なっており、浅い1段目のところで0.32mm、深い
2段目のところで0.6mmになるように加工したの
で、穴は光記録層を設けた基板まで達している。(図4
参照)穴部に同じ大きさのホットメルト接着剤(O−4
121 クラボウ社)をしき、ICモジュールの背面部
の情報記録領域面を接着剤を介して透明基板に圧着さ
せ、ICモジュールをカードに貼り合わせ固定した。
【0037】ハイブリットカード発行時に、ICモジュ
ールの背面部と透明基板の光記録領域の双方にICモジ
ュールを同定する情報を記録した。ICモジュールをカ
ードから剥がし取ったところ、ICモジュール背面部の
情報記録領域は破壊してしまい記録情報を復元すること
は不可能であった。
【0038】実施例3 ICモジュールの背面部に、セイコーアドバンス社製、
13インキ(メジューム)10重量部に黒顔料(710
ブラック、平均粒径5μm)3重量部を混合したもの
と、セイコーアドバンス社製、HACインキ(メジュー
ム)10重量部にシルバー顔料606A(平均粒径3μ
m)3重量部を混合したもので、ナンバーをスタンプ印
刷した。このICモジュールを用いて、実施例1と同様
にしてIC付き光カードを得た。
【0039】得られたカードを光記録層側から目視観察
したところ、ICモジュールの背面の印刷情報を確認で
きた。また、ナンバー情報を光記録領域に記録した。
【0040】実施例4 ICモジュールの背面部に、エングレービング彫刻によ
って平均文字深さ50μm、平均文字太さ150μmの
文字を刻印した。このICモジュールを用いて、実施例
1と同様にしてIC付き光カードを得た。
【0041】比較例1 ウレタンアクリレート系表面硬化層(4μm厚)を設け
た透明ポリカーボネート基板(100mm×l00m
m、厚さ0.4mm)の表面硬化層とは反対側に、光記
録層として日本化薬社製IR−820を厚さ0.1μm
に設けた。保護層として、透明ポリカーボネート基板
(100mm×l00mm、厚さ0.25mm)の片面
にデザイン印刷層を設けた。この印刷層を外側に、先の
光記録層を設けた基板の表面硬化層側を外側になるよう
に、接着層としてホットメルト接着剤(クラボウ社製、
O−4121)を使用してはりあわせた。
【0042】この貼り合わせたものの表面硬化層側にセ
イコーアドバンス製、HACインキ(メジューム)10
重量部に黒顔料(710ブラック、平均粒径5μm)3
重量部を混合し、メッシュ200のスクリーン版で、後
に設けるICモジュールが隠れるようにストライプ状に
印刷(10μm厚)した。これをカードサイズにレーザ
ー切断した。
【0043】次に、ICモジュール埋め込み用の穴をデ
ザイン印刷層側から切削加工により設けた。この穴は、
最大深さ0.66mmで、表面硬化層を設けた基板の中
程まで達している。この穴にICモジュールを埋め込み
接着剤で固定した。
【0044】カードの表面硬化層側から観察したとこ
ろ、ICモジュールを埋めた部分でICモジュールの背
面が透けて見えることはなかった。
【0045】表面硬化層側に設けた印刷を透明ポリカー
ボネート上に設け、透過率を測定したところ1.5%で
あった。サンプル作成後に、ICチップを剥がし他のチ
ップに交換したが外観として何も変化が無いので、チッ
プ交換を特定することが出来なかった。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ICモ
ジュールの偽造を防止することが可能で、安全性に優
れ、かつ偽造防止効果の高いIC付き光カードを得るこ
とが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のIC付き光カードの光記録・再生ビー
ム入射面側から見た平面図である。
【図2】図1の光カードの底面図である。
【図3】図1に示した光カードのA−A線断面図であ
る。
【図4】実施例2のIC付き光カードを示す断面図であ
る‘
【図5】ハイブリットカードの一般的な従来の構成を示
す断面図である
【符号の説明】
1 透明基板 2 光記録層 3 接着剤層 4 保護層 5 印刷層 6 表面硬化層 7 ICモジュール 8 隠蔽層 9 光記録領域 10 IC付き光カード 11 記録・再生光ビーム 12 磁気ストライプ 13 情報記録領域 14 光記録部 15 ICモジュールの背面部の部分 16 背面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 7/24 572 G06K 19/00 F

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板に光記録層が形成され、該光記
    録層を覆うように接着剤層、保護層を積層し、ICモジ
    ュールが該ICモジュールの一方の表面が保護層側に露
    出するように埋め込まれている光カードであって、該光
    記録層に記録された情報の再生または/及び該光記録層
    に対する情報の記録を行う光ビームが照射される該透明
    基板側の少なくともICモジュールの背面部の領域が透
    明であって、かつICモジュールの背面部が情報記録領
    域であることを特徴とするIC付き光カード。
  2. 【請求項2】 該情報記録領域が光記録領域からなる請
    求項1記載のIC付き光カード。
  3. 【請求項3】 該情報記録領域が可視情報からなる請求
    項1記載のIC付き光カード。
  4. 【請求項4】 該可視情報がICモジュールの背面部に
    刻印されている請求項3記載のIC付き光カード。
  5. 【請求項5】 該可視情報がICモジュールの背面部に
    印刷されている請求項3記載のIC付き光カード。
  6. 【請求項6】 該可視情報が密着強度の異なる複数の印
    刷によって形成されている請求項3乃至5のいずれかの
    項に記載のIC付き光カード。
  7. 【請求項7】 該ICモジュールの背面部の情報が、ハ
    イブリットカードを構成する各メモリの少なくとも一つ
    にメモリ情報として記録されている請求項1乃至6のい
    ずれかの項に記載のIC付き光カード。
JP33662797A 1997-11-21 1997-11-21 Ic付き光カード Pending JPH11151879A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33662797A JPH11151879A (ja) 1997-11-21 1997-11-21 Ic付き光カード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33662797A JPH11151879A (ja) 1997-11-21 1997-11-21 Ic付き光カード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11151879A true JPH11151879A (ja) 1999-06-08

Family

ID=18301119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33662797A Pending JPH11151879A (ja) 1997-11-21 1997-11-21 Ic付き光カード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11151879A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013075421A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Dainippon Printing Co Ltd Icカード

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013075421A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Dainippon Printing Co Ltd Icカード

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101872577A (zh) 防伪介质
US6098889A (en) Hybrid information recording medium with masking layer
JP2007226736A (ja) Icカード及びicカード製造方法
JP2000284673A (ja) 体積型ホログラム積層体および体積型ホログラム積層体作製用ラベル
CN1339139A (zh) 一种包含一个含有集成电路芯片的安全元件的信息载体
JPH09190670A (ja) 情報記録媒体
JPH11151879A (ja) Ic付き光カード
JPH10255336A (ja) 情報記録媒体及びその製造方法
JPH11154214A (ja) Icモジュール付き光カード
JP2001293982A (ja) 情報記録体および情報記録カード
JPH10255332A (ja) 光記録媒体
JPH10166772A (ja) 情報記録媒体
JP2002007995A (ja) 光・非接触ハイブリッドカード
JPH08339617A (ja) 情報記録媒体
JPH11154213A (ja) Icモジュール付き光カード
JPH11151880A (ja) Icモジュール付き光カード
JPH11144328A (ja) 光カード媒体のセキュリティ方法及びその光カード媒体
JPH08339577A (ja) 情報記録媒体
JP2002007993A (ja) 光・非接触icハイブリッドカードの製造方法
CN101872152A (zh) 防伪介质
JPH08339576A (ja) 情報記録媒体
JPH09123655A (ja) 不正防止用表示シート
JP2008158621A (ja) Ed表示機能付きicカード及びその製造方法
JPH11154217A (ja) ハイブリッドカード
JPH11161959A (ja) 可視情報記録層付き光カードおよび可視情報記録方法