JPH11142871A - 配線基板 - Google Patents
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- JPH11142871A JPH11142871A JP32519297A JP32519297A JPH11142871A JP H11142871 A JPH11142871 A JP H11142871A JP 32519297 A JP32519297 A JP 32519297A JP 32519297 A JP32519297 A JP 32519297A JP H11142871 A JPH11142871 A JP H11142871A
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Abstract
る電圧の電位に差があっても、配線が電食作用により腐
食・断線しないようにする。 【解決手段】 基板2に並列されたアルミニウム合金か
らなる5本の配線8には、左から順にゲートオンレベル
VGH、電源電圧VDD、クロック信号VCLK、接地電圧V
GND、ゲートオフレベルVGLがそれぞれ印加される。こ
の場合、印加される電圧の電位の関係は次の通りであ
る。 VGH>VDD>VCLK>VGND>>VGL そして、電位差の大きい左側から4本目の接地電圧V
GND用配線8と5本目のゲートオフレベルVGL用配線8
間にダミー配線21を設け、これにより当該両配線8の
うち印加電圧の高い方の配線8が電食作用により腐食さ
れないようにすることができる。
Description
の電子機器における配線基板の構造に関する。
ようなものがある。この液晶表示装置は液晶表示パネル
1を備えている。液晶表示パネル1は、ガラス等からな
る2枚の透明な基板2、3間に液晶(図示せず)が封入
された構造となっている。この場合、下側の基板2の右
辺部及び下辺部は上側の基板3から突出され、これらの
突出部2a、2bの上面の各所定の箇所にはゲートドラ
イバ用の半導体チップ4及びデータドライバ用の半導体
チップ5が搭載されている。また、下側の基板2の下辺
右端部の上面には入力配線用としてのフレキシブル配線
基板6の一端部が異方導電性接着剤7を介して接合され
ている。そして、一方の突出部2aの上面において、半
導体チップ4が搭載された領域とフレキシブル配線基板
6の一端部が接合された領域との間には、複数の配線
(駆動配線)8が設けられている。また、他方の突出部
2bの上面において、半導体チップ5が搭載された領域
とフレキシブル配線基板6の一端部が接合された領域と
の間には、複数の配線(駆動配線)9が設けられてい
る。さらに、配線8と配線9との間には上側の基板3に
設けられている共通電極に接続された配線(駆動配線)
10が設けられている。また、フレキシブル配線基板6
の下面には、配線8〜10に対応して、複数の入力配線
11が設けられている。そして、配線8〜10を含む突
出部2a、2bの上面であって、フレキシブル配線基板
6の一端部が接合された部分を除く部分には、オーバー
コート膜12が設けられている。
接合部分の詳細について、図3(A)及び(B)を参照
して説明する。なお、図3(A)では、ゲートドライバ
(半導体チップ4)用の配線8のみを図示している。こ
の場合、ゲートドライバ用の配線8は、アルミニウム合
金によって形成され、下側の基板2の上面の所定の箇所
に並列された5本の配線8からなっている。また、この
5本の配線8に対応して、フレキシブル配線基板6の下
面の所定の箇所には銅からなる5本の入力配線11が並
列に設けられている。そして、下側の基板2の配線8の
接続端子8aとフレキシブル配線基板6の入力配線11
の接続端子11aとは異方導電性接着剤7を介して接合
されている。この場合、異方導電性接着剤7がフレキシ
ブル配線基板6の一端部から突出しているのは、下側の
基板2とフレキシブル配線基板6との接合強度を十分と
するために、下側の基板2とフレキシブル配線基板6と
の間に異方導電性接着剤7をやや多めに介在させるから
である。
(A)において左から順にそれぞれクロック信号
VCLK、電源電圧VDD、ゲートオフレベルVGL、ゲート
オンレベルVGH、接地電圧VGNDが印加されるようにな
っている。この場合、5本の配線8、11にそれぞれ印
加される電圧の電位について見ると、次のように、 VGH>VDD>VCLK>VGND>>VGL と、ゲートオンレベルVGHが最も高く、電源電圧VDD、
クロック信号VCLK、接地電圧VGND、ゲートオフレベル
VGLの順に低くなっている。
ような液晶表示装置では、下側の基板2とフレキシブル
配線基板6とを異方導電性接着剤7を介して接合する場
合、熱圧着により行っている。この熱圧着の際に、異方
導電性接着剤の一部分がフレキシブル配線基板6の一端
部から外部へ溶け出すように押し出されて固化する。こ
の押し出された異方導電性接着剤7には圧力が掛かって
いないため、オーバーコート膜12との密着性が十分で
ない場合がある。このような場合、空気中の水分が、そ
の押し出された異方導電性接着剤7とオーバーコート膜
12との間の密着性の悪い部分から侵入することがあ
る。また、熱圧着の際に押し出された異方導電性接着剤
7はそのペーストの一部分が外部に溶け出して固化した
ものであるため、不純物イオンを吸着し易い状態となっ
ている。このような現象が生じた場合、隣接する電源電
圧VDD印加用の配線8とゲートオフレベルVGL印加用の
配線8との間ではそれぞれ印加される電圧に大きな差が
あるので、この両配線8のうち電圧の高い方の電源電圧
VDD印加用の配線8の接続端子8aが、これら接続端子
を介して水分や不純物イオンに電界が印加されて起こる
電気化学反応の所謂電食作用により腐食・断線すること
がある。また、同様に、互いに隣接するゲートオフレベ
ルVGL印加用の配線8とゲートオンレベルVGH印加用の
配線8との間でもそれぞれ印加される電圧に大きな差が
あるので、この両配線8のうち電圧の高い方のゲートオ
ンレベルVGH印加用の配線8の接続端子8aが電食作用
により腐食・断線することがあるという問題があった。
この発明の課題は、相隣接する配線にそれぞれ印加され
る電圧に差があっても、配線が電食作用により腐食・断
線しないようにすることである。
に複数の配線の少なくとも接続端子部が印加される電圧
の電位の高い順にまたは低い順に並列に配置した配線基
板によって解決される。また、上述の課題は、電気出力
対象が存在する複数本の駆動配線と電気出力対象が存在
しない少なくとも1本のダミー配線を有する配線基板で
あって、前記駆動配線の少なくとも接続端子部が印加さ
れる電圧の電位の高い順にまたは低い順に並列に配置さ
れ、前記ダミー配線は少なくとも端子部が前記駆動配線
の接続端子部間に並列に配置されるとともに電位が両隣
の駆動配線に印加される電圧の電位よりも高い電圧が印
加されるダミー配線である配線基板によっても、解決さ
れる。
る電圧の電位の高い順にまたは低い順に並列しており、
これは相隣接する配線にそれぞれ印加される電圧の電位
に差があってもこの差が可及的に小さくなる構成であ
り、したがって相隣接する配線のうち電位の高い方の配
線が電食作用を受けるのを防止することができる。
用した液晶表示装置の要部を示したものである。この図
において、図3(A)と同一名称部分には同一の符号を
付し、その説明を適宜省略する。この液晶表示装置で
は、5本の配線8、11に左から順にそれぞれゲートオ
ンレベルVGH、電源電圧VDD、クロック信号VCLK、接
地電圧VGND、ゲートオフレベルVGLが印加されるよう
になっている。すなわち、5本の配線8、11にそれぞ
れ印加される電圧の電位は、次のような関係にあり、 VGH>VDD>VCLK>VGND>>VGL 左側から右側に向かうに従って次第に低くなっている。
この場合、ゲートオンレベルVGHと電源電圧VDDとの電
位の差、電源電圧VDDとクロック信号VCLKとの電位の
差、及びクロック信号VCLKと接地電圧VGNDとの電位の
差はすべて比較的小さいが、接地電圧VGNDとゲートオ
フレベルVGLとの電位の差は比較的大きい。そこで、液
晶表示パネル1の下側の基板2の上面で、印加される電
位に比較的大きな差がある接地電圧VGND印加用の配線
8とゲートオフレベルVGL印加用の配線8との間には、
アルミニウム合金からなる電気出力対象が存在しないダ
ミー配線21が設けられ、フレキシブル配線基板6の下
面で、接地電圧VGND印加用の入力配線11とゲートオ
フレベルVGL印加用の入力配線11との間には、上記ダ
ミー配線21に対応させて銅からなるダミー配線22が
設けられている。この場合、ダミー配線21は配線8の
接続端子8aの部分及びその近傍のみに設けられてい
る。ダミー配線22は入力配線11と同様に設けられて
いる。そして、両ダミー配線21、22の接続端子21
a、22a同士は異方導電性接着剤7を介して接合され
ている。そして、両ダミー配線21、22には、その両
側の配線8、11にそれぞれ印加される電圧のうち高い
方の電圧、すなわち接地電圧VGNDよりも高いダミー電
圧VDUMMYが印加されるようになっている。
ついて見ると、それぞれ印加されるゲートオンレベルV
GHと電源電圧VDDとの電位の差が比較的小さいので、電
位の高い方のゲートオンレベルVGH印加用の配線8でも
電食作用により腐食・断線し難く、また、左側から2本
目と3本目の配線8についても、それぞれ印加される電
源電圧VDDとクロック信号VCLKとの電位の差が比較的
小さいので、今度は電源電圧VDD印加用の配線8が電圧
が高くなるが、電食作用を受け難い。また、左側から3
本目と4本目の配線8について見ると、この場合もそれ
ぞれ印加されるクロック信号VCLKと接地電圧VGNDとの
電位の差が比較的小さいので、高電位側となるクロック
信号VCLK印加用の配線8が高電位側となるが、電食作
用を受け難くなる。
8について見ると、接地電圧VGNDとゲートオフレベル
VGLとの電位の差が比較的大きいので、この両配線8の
うち電位の高い方の接地電圧VGND印加用の配線8が電
食作用を受けるおそれがある。しかし、この場合、この
両配線8間にダミー配線21を設け、このダミー配線2
1に、当該両配線8にそれぞれ印加される電位のうち高
い方の電位、すなわち接地電圧VGNDよりも高いダミー
電圧VDUMMYを印加するので、ダミー配線21が電食作
用を受けることがあっても、当該両配線8は電食作用を
受けない。
電圧の電位が高い順に並列に配置し、電位差が大きくな
る配線間にダミー配線を配置したが、各配線間の電位差
が電食作用を発生させる程大きくならない場合は、ダミ
ー配線を配設しなくてもよい。すなわち、この場合は、
電気出力対象の存在する出力配線を印加電圧の高い順あ
るいは低い順に並列に配置するだけでよい。また、上記
実施形態では、ダミー配線21、22に、その両側の配
線8、11にそれぞれ印加される電圧の電位のうち高い
方の電位よりも高い電位の電圧を印加する場合について
説明したが、これに限定されるものではない。例えば、
ダミー配線21、22に、その両側の配線8、11にそ
れぞれ印加される電圧のうち高い方の電圧よりも低く、
かつ低い方の電圧よりも高い電圧を印加するようにして
もよい。ただし、この場合、配線8、11に印加される
電圧のうち高い方の電圧とダミー配線21、22に印加
される電圧との差は電食作用を受けない程度に小さいも
のとする必要がある。さらに、ダミー配線21、22
に、その両側の配線8、11にそれぞれ印加される電圧
のうち高い方の電圧と同電位の電圧を印加するようにし
てもよい。加えて、ダミー配線21、22に電圧を印加
せず、電気的にフローティング状態としてもよい。
1、22を1本設けた場合について説明したが、印加さ
れる電圧に大きな差がある配線間が複数箇所ある場合に
は、それぞれの配線間にダミー配線を設けるようにして
もよい。また、上記実施形態では、配線8をアルミニウ
ム合金によって形成した場合について説明したが、これ
に限らず、高融点金属膜、透明導電膜、またはそれらの
積層膜によって形成するようにしてもよい。さらに、上
記実施形態では、接合材として異方導電性接着剤7を用
いた場合について説明したが、これに限らず、例えば半
田を用いる場合にも本発明は好適に適用できる。
ば、複数の配線を印加される電圧の高い順にまたは低い
順に並列しているので、相隣接する配線にそれぞれ印加
される電圧に差があっても、この差を小さくすることが
でき、したがって配線接続部において相隣接する配線の
うち電圧の高い方の配線が電食作用を受けて腐食・断線
する不都合を防止することができる。
の要部の拡大平面図。
平面図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 基板上に複数の配線の少なくとも接続端
子部が印加される電圧の電位の高い順にまたは低い順に
並列に配置されていることを特徴とする配線基板。 - 【請求項2】 前記複数の配線のうち少なくとも1本は
電気出力対象が存在しないダミー配線であることを特徴
とする請求項1記載の配線基板。 - 【請求項3】 電気出力対象が存在する複数本の駆動配
線と電気出力対象が存在しない少なくとも1本のダミー
配線を有する配線基板であって、前記駆動配線の少なく
とも接続端子部が印加される電圧の電位の高い順にまた
は低い順に並列に配置され、前記ダミー配線は少なくと
も端子部が前記駆動配線の接続端子部間に並列に配置さ
れるとともに電位が両隣の駆動配線に印加される電圧の
電位よりも高い電圧が印加されるダミー配線であること
を特徴とする配線基板。
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