JPH11142648A - 偏光板の製造法 - Google Patents

偏光板の製造法

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JPH11142648A
JPH11142648A JP32231997A JP32231997A JPH11142648A JP H11142648 A JPH11142648 A JP H11142648A JP 32231997 A JP32231997 A JP 32231997A JP 32231997 A JP32231997 A JP 32231997A JP H11142648 A JPH11142648 A JP H11142648A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性及び視野角等に優れた偏光板の製造法
を提供すること。 【解決手段】 偏光フィルムの少なくとも一方の面に接
着剤を介して保護層を設けて偏光板を製造するにあた
り、該接着剤としてトリアセチルセルロース系フィルム
を30℃で1週間浸漬したとき10%以上の重量増加を
させる有機溶剤である有機化合物を含有したポリビニル
アルコール系樹脂水溶液を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐久性等に優れた
偏光板の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、卓上電子計算機、電子時計、
ワープロ、自動車や機械類の計器類等に液晶表示装置が
用いられ、これに伴い偏光板の需要も増大しており、近
年においては、かかる偏光板の耐久性の向上も望まれて
いる。
【0003】かかる対策として特開昭53−82433
号公報には、偏光板の保護フィルム層にウレタン樹脂を
塗工することが開示されており、また特開昭56−80
001号公報には、ウレタンアクリレート化合物にイソ
シアネートと反応しうる組成物を配合したものを塗工す
ることが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
いずれの技術についても、40〜60℃で90〜95%
RH程度の耐湿熱性しか実現しておらず、湿・熱の繰り
返し条件等の苛酷な条件での耐久性は考慮されていな
い。
【0005】
【課題を解決する為の手段】そこで、本発明者が、かか
る現況に鑑みて鋭意検討を行った結果、偏光フィルムの
少なくとも一方の面に接着剤を介して保護層を設けて偏
光板を製造するにあたり、該接着剤としてトリアセチル
セルロース系フィルムを30℃で1週間浸漬したとき1
0%以上の重量増加をさせる有機溶剤(a)を含有した
ポリビニルアルコール系樹脂水溶液を用いることによ
り、湿・熱の繰り返し条件等の苛酷な条件での耐久性に
優れた偏光板が得られることを見いだし本発明の完成に
至った。
【0006】尚、上記のトリアセチルセルロース系フィ
ルムを30℃で1週間浸漬したとき10%以上の重量増
加をさせる有機溶剤(a)とは、トリアセチルセルロー
ス系フィルムを有機溶剤(a)に30℃で1週間浸漬さ
せた時、該溶剤による膨潤(吸収)により、該フィルム
の重量増加率が10重量%以上になるような有機溶剤
(a)を意味し、有機溶剤(a)を特定するための重量
増加(率)の具体的な測定方法としては、三酢酸セルロ
ースフィルム(例えば100mm×100mm×0.2
mmの大きさが好ましいが、他の大きさ、形状でもよ
い)を30℃で1週間完全浸漬前後の重量を20℃で測
定することにより、下式より算出することが可能であ
る。浸漬後の測定にあたっては、取り出し直後にウエス
等でフィルムに付着している有機溶剤を除去した後、直
ちに重量測定を行えばよい。 重量増加率(%)=[(浸漬後の重量−浸漬前の重量)/浸
漬前の重量]×100
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の偏光フィルムは、偏光特性を有する染色・一軸
延伸されたフィルムであれば、特に限定されないが、ポ
リビニルアルコール系の偏光フィルムが好ましく、以下
かかる偏光フィルムについて詳述する。かかるポリビニ
ルアルコール(以下、PVAと略記することがある)系
偏光フィルムは、PVA系フィルムの一軸延伸フィルム
で、該PVAは通常、酢酸ビニルを重合したポリ酢酸ビ
ニルをケン化して製造されるが、本発明では必ずしもこ
れに限定されるものではなく、少量の不飽和カルボン酸
(塩、エステル、アミド、ニトリル等を含む)、オレフ
ィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸塩等の酢
酸ビニルと共重合可能な成分を含有していても良い。
【0008】PVA系偏光フィルムに用いられるPVA
のケン化度は85〜100モル%、好ましくは98〜1
00モル%が実用的である。又、本発明におけるPVA
の平均重合度としては、本発明の効果を得るためには5
00以上、好ましくは1100〜5000、特に好まし
くは1500〜4000が有利である。平均重合度が5
00未満では初期偏光性能(偏光度、透過率)が低い、
高温多湿の条件下において光学性能の低下が大きい等で
本発明の効果が得難い。
【0009】PVA系原反フィルムの製造法としては、
PVAを水又は有機溶媒に溶解した原液を流延製膜し
て、延伸してヨウ素染色又はアゾ系、アントラキノン
系、テトラジン系等の二色性染料で染色するか、延伸と
染色を同時に行うか、染色して延伸した後、ホウ素化合
物で処理する方法が挙げられる。原液調製に際し使用さ
れる溶媒としては、水、ジメチルスルホキシド、N−メ
チルピロリドン、グリセリン、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチ
ロールプロパン等の多価アルコール、エチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン等のアミン類及びこれらの混
合物が用いられる。
【0010】上記溶媒中には、少量例えば5〜30重量
%の水を含有させても差し支えない。原液中のPVAの
濃度は5〜20重量%程度が実用的である。該溶剤を用
いて得られたPVA製膜原液は、キャスト法、押出法等
任意の方法で製膜される。製膜方式としては乾・湿式製
膜法にて、即ち、該溶液を口金スリットから一旦空気
中、又は窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性雰囲気中
に吐出し次いで凝固浴中に導いて未延伸フィルムを形成
せしめる。又は、口金から吐出された製膜溶液は一旦ロ
ーラー、或いはベルトコンベアー等の上で溶剤を一部乾
燥した後凝固浴中に導入しても差し支えない。
【0011】また、凝固浴に用いる溶媒には前記PVA
の溶剤と混和性を有するもので、例えばメタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類
やアセトン、ベンゼン、トルエン等が挙げられる。PV
Aフィルムを得る方法としては、上記以外に所謂ゲル延
伸法と呼ばれている方法も採用可能である。
【0012】即ち、PVAを重合体濃度が30%以下に
なるよう溶剤に溶解してPVA製膜原液を調製する。該
溶液をスリット状口金を通して空気又は不活性雰囲気中
に吐出させ、次いで表面が冷却されたローラーやベルト
コンベアの上にあるいは凝固液中に導入してゲル化フイ
ルムを形成させる。該ゲル化フィルムは脱溶媒後延伸さ
せられる。該製膜法は前記乾・湿式製膜法と殆ど同じで
あるが重合体濃度が原液と変化しないようにゲル化フィ
ルムを形成させる点で差がある。この場合のPVA製膜
原液の溶媒としては、水、グリセリン、エチレングリコ
ール、テトラエチレングリコール、トリメチロールプロ
パン等の多価アルコール、ベンゼンスルホンアミド、カ
プロラクタム等が例示できる。
【0013】前記の如くして得られるPVA原反(未延
伸)フィルムは、次いで延伸及び染色が施される。延伸
と染色は別々に行っても同時に行っても良い。別々に行
う場合、延伸と染色の順序も任意である。延伸は一軸方
向に3.0倍以上、好ましくは3.5倍以上延伸するこ
とが望ましい。この際、前記と直角方向にも若干の延伸
(幅方向の収縮を防止する程度或いはそれ以上の延伸)
を行っても差し支えない。延伸時の温度条件は、50〜
130℃の範囲から選ぶのが適当である。
【0014】フィルムへの染色、つまり偏光素子の吸着
はフィルムに偏光素子を含有する液体を接触させること
によって行われる。通常は、ヨウ素−ヨウ化カリウムの
水溶液、又はアゾ系、アントラキノン系、テトラジン系
等の二色性染料の水溶液が用いられる。ヨウ素の濃度は
0.1〜2.0g/l、ヨウ化カリウムの濃度は10〜
50g/l、ヨウ素/ヨウ化カリウムの重量比は20〜
100が適当であり、二色性染料の濃度は、0.1〜
3.0g/lが適当である。染色時間は30〜500秒
程度が実用的である。水溶媒以外に水と相溶性のある有
機溶媒を少量含有させても差し支えない。
【0015】接触手段としては浸漬、塗布、噴霧等の任
意の手段が適用出来る。延伸及び染色の終了したフィル
ムは次いでホウ素化合物によって処理される。ホウ素化
合物としてはホウ酸、ホウ砂が実用的である。ホウ素化
合物は水溶液又は水−有機溶媒混合液の形で濃度0.5
〜2.0モル/l程度で用いられる。処理法は浸漬が望
ましいが勿論、塗布法、噴霧法も実用可能である。処理
時の温度は50〜70℃、処理時間5〜20分程度が好
ましく、必要に応じて処理中に、或いは処理後に延伸操
作を行っても良い。最後に30〜90℃で60秒〜5時
間乾燥することにより偏光フィルムを得ることができ
る。
【0016】かくして得られた偏光フィルムは、その片
面あるいは両面に接着剤を介して保護層が設けられるの
であるが、本発明においては、該接着剤としてトリアセ
チルセルロース系フィルムを30℃で1週間浸漬したと
き10%以上の重量増加をさせる有機溶剤(a)を含有
したポリビニルアルコール系樹脂水溶液を用いることを
最大の特徴とするもので、従来の如き単なるポリビニル
アルコール系樹脂のみの水溶液では、本発明の効果を得
ることはできない。
【0017】かかる有機溶剤(a)としては、ヘキサ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサンか
ら選ばれる炭化水素またはケトン基、アルデヒド基、水
酸基、カルボキシル基、スルホシキド基、アミノ基、ア
ミド基、エステル基、エーテル基のいずれかの官能基を
有する化合物を挙げることができ、またケトン基を有す
る化合物としては、アセトン、シクロヘキサン、メチル
エチルケトン等が、アルデヒド基を有する化合物として
は、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド等が、水酸基
を有する化合物としては、メタノール、エタノール等の
アルコール類が、カルボキシル基を有する化合物として
は、ギ酸、酢酸等が、スルホシキド基を有する化合物と
しては、DMSO(ジメチルスルホキシド)等が、アミ
ノ基を有する化合物としては、トリエチルアミン、ジエ
チルアミン等が、アミド基を有する化合物としては、D
MF(ジメチルホルムアミド)等が、エステル基を有す
る化合物としては、酢酸エチル、酢酸ブチル等が、エー
テル基を有する化合物としては、エーテル、THF(テ
トラヒドロフラン)等が、それぞれ挙げられ、好適には
アセトン、シクロヘキサン、メチルエチルケトン、DM
SO、DMF、酢酸エチル、酢酸ブチルが用いられ、そ
の含有量としては、該ポリビニルアルコール系樹脂水溶
液中に0.0001〜10重量%が好ましく、更には
0.001〜10重量%が好ましく、かかる含有量が
0.0001重量%未満では添加効果がなく、逆に10
重量%を越えると偏光板の耐久性の低下を招いて好まし
くない。
【0018】また、該水溶液に用いられるポリビニルア
ルコール系樹脂は、特に限定されないが、ケン化度50
〜100モル%(更には70〜100モル%)で、重合
度500〜4000(更には1100〜4000)のも
のが好適に用いらる。該水溶液中のポリビニルアルコー
ル系樹脂の含有量は、0.0001〜50重量%が好ま
しく、更には0.001〜50重量%が好ましく、特に
0.001〜30重量%が好ましく、かかる含有量が
0.0001重量%未満では接着力が不足し、逆に50
重量%を越えると接着層の厚みが厚くなり過ぎて、耐久
性が低下して好ましくない。また、該接着剤の塗布厚み
(乾燥後)としては、0.001〜100μmが好まし
く、更には0.001〜10μmで、特に0.01〜1
0μmで、かかる塗布厚みが0.001μm未満では接
着性が低下し、逆に100μmを越えると接着後の可と
う性が低下して好ましくない。
【0019】かかる接着剤(該有機溶剤含有ポリビニル
アルコール系樹脂水溶液)にて、接着される保護層とし
ては、特に限定されず、酢酸セルロース系フィルム(二
酢酸セルロースフィルム、三酢酸セルロースフィルム
等)、アクリル系フィルム、ポリエステル系フィルム、
ポリオレフィン系フィルム、ポリカーボネート系フィル
ム、ポリエーテルエーテルケト系フィルム、ポリスルホ
ン系フィルム等の保護フィルムを挙げることができ、中
でも光学特性に優れる点で二酢酸セルロースフィルム、
三酢酸セルロースフィルム等の酢酸セルロース系フィル
ムが好適に用いられる。
【0020】かかる保護フィルムは、必要に応じて、そ
の接着(積層)表面に、アルカリによるケン化処理、プ
ラズマ処理、グロー放電処理、コロナ放電処理、高周波
処理、電子線処理等の処理が施され、特に接着性、作業
性、経済性等の面よりアルカリによるケン化処理が施さ
れていることが好ましく、水に対する接触角が40度以
下、好ましくは30度以下になるまで処理される。処理
水溶液に用いられるアルカリとしては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチュウム、水酸化カルシ
ュウム等が挙げられ、20重量%の水酸化ナトリウム又
は水酸化カリウム水溶液中に約5分間浸漬し、その後水
洗いして風乾させ、水に対する接触角(静止接触角)が
40℃以下、好ましくは30℃以下のケン化処理が行わ
れる。
【0021】尚、ここで言う接触角は静止接触角を意味
し、該接触角の測定法は接触角計(協和界面科学(株)
製、自動接触計CA−Z型)を用いて20℃ 65%R
Hの条件下で体積4μlの水滴を針先に作り、これをフ
イルムに接触させ、フイルム表面に液滴を作成し、この
とき生じる液滴とフイルム界面との角度を静止接触角と
して測定する方法を採用した。
【0022】上記の如き偏光フィルムと保護フィルム
(層)を接着剤を介して接着(積層)するのであるが、
具体的には、偏光フィルムと保護フィルムの間に接着剤
を存在させて接着させればよく、例えば偏光フィルムと
保護フィルムのいずれか一方または両方に接着剤を塗工
後、30〜120℃程度の温度で乾燥後、湿度50〜1
00%程度の状態で加湿してフィルムをラミネートし
て、保護フィルム(層)/接着剤/偏光フィルム/接着
剤/保護フィルム(層)あるいは保護フィルム(層)/
接着剤/偏光フィルムの積層構成を有する偏光板が得ら
れるのであるが、この方法に限定されるものではない。
【0023】得られた偏光板は、通常保護フィルム
(層)の表面にアクリル系粘着剤等により粘着加工され
て液晶セル等に貼着されて、実装に供されることが多
い。かくして、得られた偏光板は、耐久性(寸法変化、
光学特性等)及び視野角等に優れ、パソコン,ワープ
ロ,テレビ,モニター等の液晶表示装に大変有用であ
る。
【0024】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。
【0025】実施例1 (接着剤の調製)平均重合度1700、ケン化度99.
8モル%のPVAを5部及び水95部からなる水溶液
に、メチルエチルケトン(トリアセチルセルロース系フ
ィルムを30℃で1週間浸漬したときの重量増加率は約
60%)を2部加えて接着剤を得た。平均重合度170
0、ケン化度99.8モル%のPVAからなる厚み40
μmの4.0倍に一軸延伸されたヨウ素染色のPVA系
偏光フィルムの両面に、上記の接着剤を乾燥後の厚みが
2μmとなるに塗工後、厚さ80μmの三酢酸セルロー
スフィルムの保護フィルムを積層して、偏光板を作製し
た。
【0026】得られた偏光板を用いて、以下の評価を行
った。 (耐久性)得られた偏光板を60℃、90%RHに12
時間放置後、更に40℃に12時間放置し、これを1サ
イクルとして、5サイクル後の偏光板の外観を目視観察
にて、以下の通り評価した。 ○ −−− 偏光板端部に保護フィルムのはがれもな
く、光学的斑も認められなかった。 △ −−− 偏光板端部に保護フィルムのはがれはなか
ったが、光学的斑が認められた。 × −−− 偏光板端部に保護フィルムのはがれが生
じ、光学的斑も認められた。
【0027】(視野角)得られた偏光板を液晶パネルに
貼合し,モニター10名を用いて実用上視野角による色
変化が問題となるか否かを、以下の通り評価した。 ○ −−− 5名以上が問題なしと判断 × −−− 6名以上が問題有りと判断
【0028】実施例2 実施例1において、接着剤をメチルエチルケトンをジメ
チルホルムアミド(トリアセチルセルロース系フィルム
を30℃で1週間浸漬したときの重量増加率は約50
%)に変更した以外は同様に偏光板を作製して、同様に
評価した。
【0029】実施例3 実施例1において、接着剤をメチルエチルケトンを酢酸
エチル(トリアセチルセルロース系フィルムを30℃で
1週間浸漬したときの重量増加率は約70%)に変更し
た以外は同様に偏光板を作製して、同様に評価した。
【0030】実施例4 実施例1において、メチルエチルケトン(トリアセチル
セルロース系フィルムを30℃で1週間浸漬したときの
重量増加率は約70%)の添加量を5部とした以外は同
様に偏光板を作製して、同様に評価した。
【0031】実施例5 実施例1において、三酢酸セルロースフィルムの保護フ
ィルムを偏光フィルムの片面に積層(接着)した以外は
同様に偏光板を作製して、同様に評価した。
【0032】実施例6 実施例1において、メチルエチルケトンをDMSO(ジ
メチルスルホキシド)(トリアセチルセルロース系フィ
ルムを30℃で1週間浸漬したときの重量増加率は約5
0%)に変更した以外は同様に偏光板を作製して、同様
に評価した。
【0033】比較例1 実施例1において、接着剤にメチルエチルケトンを配合
しなかった以外は同様に偏光板を作製して、同様に評価
した。実施例及び比較例の評価結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明の方法で得られた偏光板は、特定
の接着剤を用いて偏光フィルムに保護フィルム(層)を
積層しているため、耐久性及び視野角等に優れ、パソコ
ン,ワープロ,テレビ,モニター等の液晶表示装置に大
変有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光フィルムの少なくとも一方の面に接
    着剤を介して保護層を設けて偏光板を製造するにあた
    り、該接着剤としてトリアセチルセルロース系フィルム
    を30℃で1週間浸漬したとき10%以上の重量増加を
    させる有機溶剤(a)を含有したポリビニルアルコール
    系樹脂水溶液を用いることを特徴とする偏光板の製造
    法。
  2. 【請求項2】 有機溶剤(a)のポリビニルアルコール
    系樹脂水溶液中の含有量が0.0001〜10重量%で
    あることを特徴とする請求項1記載の偏光板の製造法。
  3. 【請求項3】 有機溶剤(a)がヘキサン、ベンゼン、
    トルエン、キシレン、シクロヘキサンから選ばれる炭化
    水素またはケトン基、アルデヒド基、水酸基、カルボキ
    シル基、スルホシキド基、アミノ基、アミド基、エステ
    ル基、エーテル基のいずれかの官能基を有する化合物で
    あることを特徴とする請求項1または2記載の偏光板の
    製造法。
  4. 【請求項4】 偏光フィルムがポリビニルアルコール系
    樹脂からなることを特徴とする請求項1〜3いずれか記
    載の偏光板の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010134448A (ja) * 2008-10-31 2010-06-17 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 偏光板およびその製造方法
KR101219096B1 (ko) 2009-07-03 2013-01-11 주식회사 엘지화학 편광판용 접착제 조성물 및 이를 이용하여 제조된 편광판
WO2015133270A1 (ja) * 2014-03-06 2015-09-11 住友化学株式会社 偏光板の製造方法

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