JP5191442B2 - 偏光板、及び、その製造方法、並びに、偏光板製造用接着剤 - Google Patents

偏光板、及び、その製造方法、並びに、偏光板製造用接着剤 Download PDF

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偏光板用接着剤、偏光板及びその製造方法に関し、とくに偏光板を構成する偏光素子とその保護フィルムの接着に関する。
近年、液晶表示装置の需要の増大に伴い、偏光板の需要も増大してきている。液晶表示装置は、液晶パネルの両面または片面に、偏光板が貼合されて構成される。このような偏光板は、一般に、偏光性能を有する偏光素子と、その両面又は片面に接着剤層を介して形成された保護フィルムとで構成される。
偏光素子は、一般に、ポリビニルアルコール(以下「PVA」と云う)系フィルムを、ヨウ素などの二色性色素で染色し、一軸延伸することによって形成される。このようにして形成された偏光素子は機械的強度や耐湿性に劣るため、その少なくとも片方の面に、保護フィルムが張り合わされて保護される。このような保護フィルムとしては、要求される光学的透明性を満たすなどの理由から、トリアセチルセルロース(以下「TAC」と云う)系フィルムが多く用いられている。
この偏光素子と保護フィルムとの接着には、PVAとTACがいずれも親水性であり、良好な接着性が得られることから親水性の接着剤を用いることが好ましく、たとえば、特許文献1(特開平7−198945号公報)に開示されているように、PVA系接着剤が使用される。
しかしながら、特許文献2(特開2005−189615公報)などで、PVA系接着剤では充分なポットライフが得られないことが指摘されている。ポットライフが得られないとは、接着剤の使用期限が短いことであり、そのようなポットライフの短い接着剤を偏光板製造の際の偏光素子と保護フィルムを接着する工程に用いると、偏光板の生産性が悪化するという問題を生じる。そこで、特許文献2では、アセトアセチル基を含有するPVA系樹脂と架橋剤とを含む水溶液からなる接着剤を、pHを4.3以下に調製する技術を開示している。特許文献2の段落0030には、このようにpHを調整する酸として、酢酸、クエン酸、シュウ酸、ホウ酸、リン酸、ギ酸、グルコン酸、硝酸、塩酸、硫酸が開示され、その中で、とくに酢酸の使用が提唱されている。
しかしながら、酢酸はTACの加水分解を促進させるという問題点を有する。すなわち、特許文献3(特開平9−288214号公報)の段落0006では、酢酸が触媒となってTACの加水分解を生じさせ、延いては、TACの崩壊現象を生じさせるおそれがあることが記載されている。
近年の液晶表示装置の大型化やその用途の多様化に伴い、そこに用いられる偏光板にも、より過酷な条件下での耐久性が要求されるようになってきた。ここで、特許文献2に記載の技術では、生産時の接着剤のポットライフによる問題は改善されても、偏光板の耐久性が充分でなくなると云う問題が生じる。
特開平7−198945号公報 特開2005−189615公報 特開平9−288214号公報
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、生産上充分なポットライフを有し、耐湿熱性及び耐久性に優れた偏光板を製造可能とする偏光板製造用接着剤、耐湿熱性及び耐久性に優れた偏光板、及び、その製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、PVA系樹脂からなる偏光板用接着剤に添加する酸としてマレイン酸を用いることで、偏光板の製造において充分なポットライフを有しつつ、耐湿熱性及び耐久性に優れた偏光板を製造できることを見出し、本願発明を完成させた。このように、マレイン酸が偏光素子の保護フィルムに対して良好な耐湿熱性、耐久性を付与するという知見は、本発明者らによって得られたものである。
すなわち、本発明の偏光板の製造方法は、請求項1に記載の通り、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムからなる偏光素子の少なくとも一方の面に接着剤層を介してトリアセチルセルロース系樹脂からなる保護フィルムが貼り合わされている偏光板の製造方法において、前記接着剤層が、ポリビニルアルコール系樹脂、架橋剤、及び、マレイン酸から構成される接着剤により形成されていることを特徴とする偏光板の製造方法である。
また、本発明の偏光板の製造方法は、請求項2に記載の通り、請求項1に記載の偏光板の製造方法において、前記接着剤を前記偏光素子と前記保護フィルムとの少なくとも一方に塗布する接着剤塗布工程、該偏光素子と該保護フィルムとを貼り合わせる貼合工程、そして、乾燥処理を行う乾燥工程をこの順に有することを特徴とする。
また、本発明の偏光板の製造方法は、請求項3に記載の通り、請求項1または請求項2に記載の偏光板の製造方法において、前記接着剤が水性接着剤であって、pHが4.5以下であることを特徴とする。
また、本発明の偏光板は、請求項4に記載の通り、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の偏光板の製造方法によって製造された偏光板である。
また、本発明の偏光板は、請求項5に記載の通り、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムからなる偏光素子の少なくとも一方の面に接着剤層を介してトリアセチルセルロース系樹脂からなる保護フィルムが貼り合わされている偏光板において、前記接着剤層に、架橋剤によって少なくとも一部が架橋されたポリビニルアルコール系樹脂とマレイン酸とが含有されていることを特徴とする偏光板である。
本発明の偏光板製造用接着剤は、請求項6に記載の通り、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムからなる偏光素子の少なくとも一方の面に接着剤層を介してトリアセチルセルロース系樹脂からなる保護フィルムが貼り合わされている偏光板製造に用いる偏光板製造用接着剤において、前記接着剤層が、ポリビニルアルコール系樹脂、架橋剤、及び、マレイン酸から構成されていることを特徴とする偏光板製造用接着剤である。
また、本発明の偏光板製造用接着剤は、請求項7に記載の通り、請求項6に記載の偏光板製造用接着剤において、水性接着剤であって、pHが4.5以下であることを特徴とする。
本発明によれば、偏光素子と保護フィルムを接着する接着剤に添加する酸として、とくにTAC系フィルムからなる保護フィルムの耐湿熱性、耐久性に悪影響を及ぼす酢酸を用いず、マレイン酸を用いることによって、保護フィルムの耐湿熱性、耐久性を向上させることができ、耐久性にすぐれた偏光板を得ることができる。また、マレイン酸によって偏光板用接着剤のpHが所定の値に調整されるため、偏光板の製造上、充分なポットライフを得ることができ、偏光板の生産性を良好にすることができる。さらに、マレイン酸は、酢酸やギ酸に比べて取り扱いが容易で刺激臭もなく、取り扱い時に環境空気も汚染しないので特別な換気装置等も必要としないという利点も有する。
本発明による偏光板の一例のモデル断面図である。
本発明の偏光板は、偏光性能を有する偏光素子と、偏光素子の少なくとも一方の面に形成された接着剤層と、接着剤層を介して偏光素子に接着された保護フィルムとで構成される。接着剤層と保護フィルムは、偏光素子の両面に形成されることが好ましいが、一方の面にのみ形成されてもよい。接着剤層は、PVA系樹脂、架橋剤及びマレイン酸を少なくとも含有した本発明の偏光板用接着剤を用いて形成される。
図1に、本発明による偏光板の一例のモデル断面図を示す。図中、符号10を付して偏光素子の両面に保護フィルムが形成された偏光板を示す。偏光板10は、偏光素子11、その両面に接着剤層12a、12bを介して形成された保護フィルム13a、13bが積層されている。この例では偏光素子11は、ヨウ素で染色され延伸されて形成されたPVA系樹脂からなり、その膜厚は、この例では30μmである。保護フィルム13a、13bは、TAC系フィルムからなり、膜厚は、この例ではそれぞれ60μmである。接着剤層12a、12bは、架橋剤によって少なくとも一部が架橋されたPVA系樹脂からなり、マレイン酸を含有している。以下に、それぞれについて詳細に説明する。
(接着剤)
本発明の偏光板用接着剤は、少なくとも、PVA系樹脂、架橋剤、及びマレイン酸を含有し、これらをそれぞれ所定の濃度で混合し、水溶液としたものである。
本発明の偏光板用接着剤は、偏光板製造過程での偏光素子と保護フィルムを接着する工程における使用時に、これらPVA系樹脂の粉末、架橋剤、及び、マレイン酸のそれぞれを適切な量で調合し、水に配合されて作成される。
PVA樹脂は、周知のように、一般にはポリ酢酸ビニルを鹸化することによって得られる。鹸化度は、85モル%以上、好ましくは90モル%以上、より好ましくは95%以上である。また、PVAの平均重合度は、1000〜4000、さらに好ましくは1500〜3000である。ポリ酢酸ビニルとしては、酢酸ビニルモノマーのほか、不飽和カルボン酸とその誘導体、オレフィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸塩などを共重合させて得たものを用いてもよい。
本発明で用いるPVA系樹脂としては、その一部がアセトアセチル化された変性PVA系樹脂であることが好ましい。このようなアセトアセチル化された変性PVA、公知の方法によって、たとえばPVAにジケテンを反応させて得られる。
また、本発明の偏光板用接着剤で用いる変性PVA系樹脂としては、上述のようにPVAをアセトアセチル化して形成するのに変えて、PVAにアルデヒド類、メチロール化合物、エポキシ化合物、イソシアネート類などを反応させてえた変性PVA樹脂であってもよい。
架橋剤は、公知のものを使用できるが、グリオキザールを用いることが好ましい。グリオキザールの配合量は、変性PVA系樹脂の重量を100とした場合の重量で、0.1〜200、好ましくは1〜100、より好ましくは5〜60である。
マレイン酸の配合量は、水溶液となっている偏光板用接着剤全体の重量を100とした場合の重量比で、0.001〜5、好ましくは0.003〜2、より好ましくは0.006〜1である。マレイン酸は、その無水物である無水マレイン酸を用いてもよく、マレイン酸と無水マレイン酸との混合物でもよい。無水マレイン酸は水溶液にすることによってマレイン酸となる。無水マレイン酸を用いる場合は、水溶液にてマレイン酸となったときに上記濃度になるように配合する。
本発明において、偏光板用接着剤のpHは、4.5以下、好ましくは1〜4、より好ましくは2〜3に調整される。pHの調整は、添加するマレイン酸の濃度で調整するが、さらに水酸化ナトリウムなどの塩基を添加して調整してもよい。pHをこの範囲とすることにより、粘度の経時的な上昇を抑制し、充分なポットライフ、つまり充分な使用期限を得ることができ、偏光板の生産性が良好である。また、偏光素子の両面に保護フィルムを形成する場合、それぞれの面で、本発明の偏光板用接着剤のPVA系樹脂、グリオキザール、および、マレイン酸の配合濃度を、pHを異なったものとして用いてもよい。
(偏光素子)
本発明の偏光素子としては、周知の偏光素子を用いることができる。偏光素子は、一般にPVA系樹脂フィルムを用い、このPVA系樹脂フィルムをヨウ素などの二色性色素で染色し、一軸延伸することによって形成される。
PVA系樹脂は、前述のように、一般に、ポリ酢酸ビニル系樹脂を鹸化して得られるものを用いる。鹸化度は、約85モル%以上、好ましくは約90モル%以上、より好ましくは約99モル%〜100モル%である。ポリ酢酸ビニル系樹脂としては、酢酸ビニルの単独重合体であるポリ酢酸ビニルのほか、酢酸ビニルとこれに共重合可能な他の単量体との共重合体、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。共重合可能な他の単量体としては、例えば不飽和カルボン酸類、オレフィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸類などが挙げられる。PVA系樹脂の重合度としては、1000〜10000、好ましくは1500〜5000である。このPVA系樹脂は変性されていてもよく、たとえば、アルデヒド類で変性されたポリビニルホルマール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラールなどでもよい。
偏光素子の製造の開始にあたっては、このPVA系樹脂は、ロールに巻かれたフィルム状で供給され、この製造開始時(延伸などの加工前)のPVA系樹脂フィルム原反の厚さは、20μm〜100μm、好ましくは30μm〜80μmである。フィルムの幅は、目的とする偏光板の大きさにもよるが、たとえば1500mm〜4000mmが生産上実用的である。
このPVA系樹脂フィルムをロールから引き出し、まず、水などの膨潤処理液で膨潤処理を施し、次いで染色処理、架橋処理および水洗処理の順に溶液処理し、染色処理工程、架橋処理工程、またはその両方の工程の溶液中にて一軸延伸を行い、最後に乾燥処理を行うことによって、偏光素子の原反が得られる。これらの工程は、一般に連続して行なわれる。
膨潤処理工程は、PVA系樹脂フィルム表面の異物除去、フィルム中の可塑剤除去、次工程での易染色性の付与、フィルムの可塑化などの目的で行われる。処理条件はこれらの目的が達成できる範囲で、かつ、フィルムの極端な溶解、失透などの不具合が生じない範囲で決定される。例えば約10℃〜50℃、好ましくは約20℃〜40℃の膨潤処理液にフィルムを浸漬して行われる。フィルムの浸漬時間は、30秒〜300秒、好ましくは60秒〜240秒である。この膨潤処理工程では、フィルムが幅方向に膨潤してフィルムにシワが入るなどの問題が生じやすいので、エキスパンダーロール、スパイラルロール、クラウンロール、クロスガイダー、ベンドバー、テンタークリップなど公知の拡幅装置でフィルムのシワを取りつつフィルムを搬送することが好ましい。これら浴中のフィルム搬送を安定化させる目的で、浴中での水流を液中シャワーで制御したり、EPC装置(Edge Position Control装置:フィルムの端部を検出し、フィルムの蛇行を防止する装置)などを併用したりすることも有用である。この工程では、フィルムの走行方向にもフィルムが膨潤拡大するので、搬送方向のフィルムのたるみを無くすために、例えば処理槽前後の搬送ロールの速度をコントロールするなどの手段を講ずることが好ましい。また、使用する膨潤処理液としては、水の他、ホウ酸、塩化物、無機酸、無機塩、水溶性有機溶媒、アルコール類などを0.01重量%〜10重量%の範囲で添加した膨潤処理液も使用可能である。
染色処理工程は、フィルムを染色液に浸漬し、二色性色素を吸着、配向させる目的で行われる。処理条件はこれらの目的が達成できる範囲で、かつ基材フィルムの極端な溶解、失透などの不具合が生じない範囲で決定される。染色浴は1つでも複数あってもよい。二色性色素としては、ヨウ素が代表的である。この場合、染色液は、ヨウ素/ヨウ化カリウムの水溶液を用いる。その濃度は、重量比で水100に対して、ヨウ素の配合量が0.001〜0.5でヨウ化カリウムの配合量が0.1〜10となるように、好ましくはヨウ素の配合量が0.01〜0.3でヨウ化カリウムの配合量が0.1〜3.0/100である。染色浴が複数存在する場合は、それぞれの染色浴により濃度を異ならせてもよい。
また、ヨウ化カリウムに代えて、他のヨウ化物、例えばヨウ化亜鉛などを用いてもよい。さらに、ヨウ化物以外の化合物、例えば塩化亜鉛、塩化コバルトなどを共存させてもよい。
染色液の温度は10℃〜40℃、好ましくは20℃〜35℃、浸漬時間は30秒〜600秒、好ましくは60秒〜300秒である。ここで、染色浴の温度が10℃未満のときは、ホウ酸を添加する場合にホウ酸が溶解し難くなり、40℃を超えるとPVAの溶解が多くなるおそれがあるので、好ましくない。
この染色処理工程の染色浴にて一軸延伸を行いながら染色処理を行ってもよい。染色浴で一軸延伸を行うにあたって、延伸倍率を調整する必要がある。このためには、例えば、染色浴の入口側および出口側にそれぞれニップロールを設け、両ニップロールの回転速度比を変更できるようにするのがよい。また、エキスパンダーロール、スパイラルロール、クラウンロール、クロスガイダー、ベンドバーなどを、染色浴中や浴出入り口に設置して、一軸延伸を行うことができる。複数の染色浴において一軸延伸を行う場合、延伸倍率は、個別に独立して調節してよい。
架橋処理工程は、ヨウ素で染色されたPVA系樹脂フィルムを、一般にはホウ酸を含有する水溶液に浸漬することにより行われる。ホウ酸含有水溶液には、さらにヨウ化物を含有させることが好ましい。ヨウ化物としてはヨウ化カリウム、ヨウ化亜鉛などが挙げられる。また、ヨウ化物以外の化合物、例えば塩化亜鉛、塩化コバルト、塩化ジルコニウム、チオ硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、硫酸ナトリウムなどを共存させてもよい。濃度は、たとえば、水の重量を100とした場合の重量比で、ホウ酸が3〜10、ヨウ化物が1〜20である。処理の温度は、45℃〜70℃、好ましくは50℃〜65℃、浸漬時間は、通常30〜600秒程度、好ましくは60〜420秒、より好ましくは90〜300秒である。
架橋処理工程後、光学特性を調整するためにさらに薬液処理を行ってもよい。薬液処理は、たとえば、架橋処理したPVA系樹脂フィルムを、薬液に浸漬、薬液をシャワーとして噴霧、あるいは浸漬と噴霧を併用することによって行われる。ここで用いる薬液としては、例えば、塩化亜鉛、ヨウ化カリウムを含有したホウ酸水溶液が挙げられる。薬液処理における薬液の温度は、たとえば、20〜50℃であり、浸漬時間は2〜120秒であるのがよい。
延伸処理は、前述のように染色処理工程で行ってもよく、また、架橋処理工程、その後の薬液処理工程で行ってもよい。また、別途、これらの処理工程の前後に延伸処理工程を設けてもよい。いずれか1つの工程で行えばよく、複数の工程つまり多段階による延伸を行ってもよい。総合的な延伸倍率は、4.0倍〜7.0倍、より好ましくは5.0倍〜6.5倍である。また、延伸後のPVA系樹脂フィルムの厚さは、たとえば、5μm〜50μm、より好ましくは20μm〜35μmである。
架橋処理工程、またはその後の薬液処理工程の後、乾燥処理工程の前に、PVA系樹脂フィルムに水洗処理を施す。この水洗処理工程では、水による洗浄のほか、塩化亜鉛水溶液による処理を施しても良い。その後、乾燥処理が施される。乾燥処理工程は、乾燥炉中で、たとえば、30〜100℃の温度で60〜600秒間行われる。以上の工程によって、偏光性能を有する偏光素子の原反が作成される。
なお、偏光素子の製造方法は上記記載に限定されるものではなく、このほか、たとえば、PVA系樹脂フィルムを、まず大気中あるいは不活性ガス中で一軸延伸し、その後、膨潤処理、染色処理、架橋処理、水洗処理および乾燥処理を順に施すことによって作製してもよい。もちろん、必要に応じて、上述以外の工程をいれてもよい。
(保護フィルム)
保護フィルムとしては、たとえば、TACやジアセチルセルロースのようなアセチルセルロース系樹脂からなるフィルム、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートのようなポリエステル系樹脂からなるフィルム、ポリカーボネート系樹脂からなるフィルム、ノルボルネンなどシクロオレフィン系樹脂からなるフィルムが挙げられる。これらの透明保護フィルムのうち、TACが好ましく用いられる。
保護フィルムの表面には、アンチグレア処理、アンチリフレクション処理、ハードコート処理、帯電防止処理、防汚処理などのいずれかの表面処理を施して、表面処理層を形成してもよい。表面処理は、これらの2以上の処理が施されていてもよい。これらの表面処理は、一般に、偏光素子との接着面とは反対の面に対して施される。保護フィルムとその表面保護層のいずれか一方または両方には、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物などの紫外線吸収剤や、フェニルホスフェート系化合物、フタル酸エステル化合物などの可塑剤を含有していてもよい。
保護フィルムの膜厚は光学特性の観点から薄いものが好ましいが、薄すぎると強度が低下し加工性に劣るものとなる。適切な膜厚としては、5〜200μmであり、好ましくは10〜150μm、より好ましくは20〜100μmである。
偏光板の用途によっては、保護フィルムとして光学異方性層を有する光学補償フィルムを用いることもできる。
(偏光素子と保護フィルムの接着)
このようにして作製された偏光素子と保護フィルムとを、上述の本発明による偏光板用接着剤を用いて接着して積層させる。偏光素子の両面に保護フィルムを積層する場合、その接着工程は、通常、片面ずつ順に接着させるが、両面同時に貼り合わせて接着させてもよい。また、偏光素子と保護フィルムとの接着の際には、偏光素子と接着剤、保護フィルムと接着剤との接着性を向上させるために、偏光素子の保護フィルムの一方または両方に、あらかじめコロナ処理、プラズマ処理、紫外線照射、プライマー塗布処理などの表面処理を施してもよい。また、保護フィルムに鹸化処理を施してもよい。
偏光素子と保護フィルムとを接着させる際に、本発明にかかる偏光板用接着剤を上述のように調合後、偏光板用接着剤の温度を15〜40℃にして、塗布する。偏光板用接着剤の塗布は、通常、偏光素子、保護フィルムのいずれか一方に行うが、両方に塗布してもよい。この接着工程の雰囲気の温度は、15〜30℃の範囲が好ましい。接着剤の塗布後、偏光素子と保護フィルムとを貼り合わせる。
偏光素子と保護フィルムとを貼り合わせた後、乾燥処理を施し、接着剤中に含まれる水などの溶剤を除去するとともに、架橋反応によって、接着剤中のPVA系樹脂の少なくとも一部を架橋させる。これによって、塗布された接着剤が固化して接着剤層が形成されるとともに、偏光素子と保護フィルムとが強固に接着される。この際の乾燥温度は、30〜85℃、好ましくは45〜80℃の範囲である。この乾燥処理による溶剤除去の際にマレイン酸の一部が除去されたり、また、乾燥処理の際の化学反応によってマレイン酸の一部が変化したりすることもあるが、少なくともマレイン酸の一部は、本発明の偏光板用接着剤によって形成された接着剤層に残存する。すなわち、本発明の偏光板の接着剤層は、少なくとも一部が架橋されたPVA系樹脂からなり、さらにマレイン酸を有している。ここで、このマレイン酸は、無水マレイン酸となっていてもよく、マレイン酸と無水マレイン酸とが共存していてもよい。
以上によって、偏光素子の両面又は片面に、接着剤層を介して保護フィルムが形成された偏光板が得られる。本発明の偏光板の接着剤層には、マレイン酸が含有されている。マレイン酸は、無水マレイン酸でもよい。マレイン酸は、酢酸のようなTACの加水分解反応を引き起こすことはない。よって、本発明によれば、保護フィルムの耐湿熱性、耐久性は良好となる。
偏光素子の両面に保護フィルムを形成する場合、同じ保護フィルムを用いてもよいが、異なる材質、組成、膜厚の保護フィルムを用いてもよい。図1では、両面にTAC系フィルムからなる保護層を形成した例をモデル的に示したが、たとえば、一方の面にはTAC系フィルム、もう一方の面にはシクロオレフィン系樹脂、たとえばノルボルネンからなるフィルムを形成してもよい。このように異なる材質の保護フィルムを形成した場合でも、接着剤層としては両方とも同じ本発明の偏光板用接着剤を用いてよい。このようにすることによって、接着工程での生産性を向上させることができる。もちろん、本発明はこれに限定されるものではなく、それぞれの面で異なる接着剤を用いてもよく、少なくともTAC系フィルムからなる保護層側に本発明にかかる偏光板用接着剤を用いればよい。
このようにして得られた偏光板は、後に液晶パネルに貼合するために、その片面に粘着剤を塗布して粘着剤層形成してもよい。粘着剤としては、たとえば、アクリル系、ビニルアルコール系、シリコン系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリエーテル系などのものが挙げられる。また、活性エネルギー線重合性化合物を含んでいてもよい。
粘着剤塗布の後、養生工程を設けることが好ましい。この養生工程は、粘着剤を硬化する工程であるが、あわせて、前述の偏光素子と保護フィルムとの間に形成された接着剤層もさらに硬化され安定化する効果も得られる。この養生工程は、15〜85℃、好ましくは20〜50℃、より好ましくは20〜30℃の温度環境下で養生させる。期間は、たとえば、1〜90日間であるが、この養生期間が長いと生産性が悪くなるため、好ましくは1〜30日間程度、より好ましくは約1〜7日間である。また、偏光板は、併せて用いる液晶パネルの大きさにあわせて切断加工してもよい。この切断加工は、偏光板を液晶パネルに貼合した後に行なわれる場合もある。
以下に本発明の実施例を示す。なお、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。以下の本発明の実施例、および、比較例に示す偏光板を作成し、その耐熱性、耐湿熱性の評価を行った。実施例の接着剤は、本発明によるマレイン酸を含有する偏光板用接着剤を調製して用い、比較例では、特許文献2に係る酢酸、ギ酸を含有する接着剤を用いた。
評価は、偏光板の光学特性のうち、偏光板1枚での単体色相b値、単体透過率、偏光板2枚を偏光軸が直交するよう重ねての直交透過率について行った。単体色相b値については耐熱性試験前後で、単体透過率及び単体透過率については耐湿熱性試験の前後で、それぞれ測定しその変化を求めた。すなわち、この変化が小さいほど、耐熱性、耐湿熱性は良好といえる。これらの測定には、日立製作所社製の分光光度計U−3500を用いた。ここで、単体透過率YsはJIS Z 8701により視感度補正をした値を、単体色相b値はC光源に対するLab色空間をJIS Z 8730に準じて算出した値を用いた。
<実施例1>
(偏光素子の作製)
平均重合度2400、鹸化度99.9モル%の膜厚75μmのPVAフィルムを、25℃の温水中に120秒間浸漬し膨潤させた。次いで、ヨウ素/ヨウ化カリウム(重量比=2/3)の濃度0.6重量%の水溶液に浸漬し、2.1倍に延伸させながらPVAフィルムを染色した。その後、55℃のホウ酸エステル水溶液中で、トータルの延伸倍率が5.5倍となるように延伸を行い、水洗、乾燥を施し、偏光素子を作製した。
(偏光板製造用接着剤の作製)
アセトアセチル基を含有する変性PVA系樹脂(日本合成化学社製:Z−410)を水に溶解し、固形分濃度3%に調整した水溶液Aを調製した。次いで、前記水溶液Aに対して0.5重量%となるようにマレイン酸を添加し、その後、架橋剤としてグリオキザールを添加した。グリオキザールの添加量は、Z−410の重量を100とした場合に、重量で5となるようにした。この水溶液に水酸化ナトリウムを加えてpHを2.5に調整して、本発明に係る偏光板製造用接着剤を得た。
(偏光板の作製)
保護フィルムとするTACフィルムの片面に、上記の接着剤を乾燥後の接着剤層の厚みが150nmとなるように塗布した。次いで、偏光素子の両面に上述の接着剤が塗布された保護フィルムをロール機で貼り合せた後、60℃で10分間乾燥して本発明に係る偏光板を得た。
<実施例2>
実施例1と同様に、ただし、水溶液Aに対して0.5重量%ではなく、2.0重量%となるようにマレイン酸を添加して調製した偏光板製造用接着剤を用いて本発明に係る偏光板を得た。
<比較例1>
実施例1と同様に、ただし、マレイン酸ではなく、酢酸を水溶液Aに対して0.5重量%となるように添加して調製した偏光板製造用接着剤を用いて偏光板を得た。
<比較例2>
実施例1と同様に、ただし、マレイン酸ではなく、酢酸を水溶液Aに対して2.0重量%となるように添加して調製した偏光板製造用接着剤を用いて偏光板を得た。
<比較例3>
実施例1と同様に、ただし、マレイン酸ではなく、ギ酸を水溶液Aに対して0.5重量%となるように添加して調製した偏光板製造用接着剤を用いて偏光板を得た。
<比較例4>
実施例1と同様に、ただし、マレイン酸ではなく、ギ酸を水溶液Aに対して2.0%の添加して調製した偏光板製造用接着剤を用いて偏光板を得た。
(耐熱性試験)
上述の実施例1、2、比較例1〜4に係る偏光板をそれぞれ、80℃に設定された環境試験機内に500時間保持した。これら偏光板の環境試験前後での単体色相b値から、単体色相b値変化Δbを求めた。結果を表1に示す。
Figure 0005191442
表1から、本発明に係る偏光板は、色相変化が小さく、耐熱性に優れていることがわかる。これに比べ、比較例では色相変化が大きく、このことから比較例ではTACの分解が起こっている可能性が示唆される。さらに、比較例3及び比較例4でのギ酸を添加した場合では、それぞれ同量の酢酸を加えた系である比較例1及び比較例2と比較した場合であっても色相変化が大きいが、このとき、偏光板の偏光性能も変化しており、ギ酸はTACの分解のみならず、偏光素子自体へ悪影響を及ぼすことが判った。
(耐湿熱性評価)
上記で得られた実施例1、2、比較例1〜4に係る偏光板を60℃、90%RHに設定された環境試験機内に500時間保持した。このとき、この環境試験の前後で、偏光板の単体透過率Ys、及び、直交透過率Tcをそれぞれ測定し、これらの値から、単体透過率変化ΔYs、直交透過率変化ΔTcを求めた。それを表2に示す。
Figure 0005191442
表2から、比較例で示した酢酸やギ酸を含有する接着剤を用いた偏光板は、単体透過率変化、直交透過率変化とも大きいことが理解される。とくに比較例2、4のように酢酸、ギ酸の添加濃度が高い場合にはこれらの変化が大きく、TACの分解が生じていることが示唆される。なお、経過観察によれば、ギ酸を添加した系での劣化が、酢酸を添加した系での劣化よりも早く生じた。
これら比較例1〜4に対し、実施例1及び2の本発明に係る接着剤を用いた偏光板では、単体透過率変化、直交透過率変化とも小さい。また、実施例2から理解されるように、マレイン酸の添加濃度を高くしてもその影響は見られない。このように、これら結果から、本発明に係る偏光板は、良好な耐湿熱性、耐久性を備えていることが確認された。
また、実施例1及び実施例2で用いた本発明に係る偏光板製造用接着剤の室温でのポットライフをデジタル回転計粘度計(ビスコテック社製ビスコベーシックプラス)により調べたところ、120時間以上であり、実際の作業で必要とされるポットライフである48時間を充分に満足していることが確認された。
10 偏光素子の両面に保護フィルムが形成された偏光板
11 偏光素子
12a、12b 接着剤層
13a、13b 保護フィルム

Claims (7)

  1. ポリビニルアルコール系樹脂フィルムからなる偏光素子の少なくとも一方の面に接着剤層を介してトリアセチルセルロース系樹脂からなる保護フィルムが貼り合わされている偏光板の製造方法において、
    前記接着剤層が、ポリビニルアルコール系樹脂、架橋剤、及び、マレイン酸から構成される接着剤により形成されていることを特徴とする偏光板の製造方法。
  2. 前記接着剤を前記偏光素子と前記保護フィルムとの少なくとも一方に塗布する接着剤塗布工程、該偏光素子と該保護フィルムとを貼り合わせる貼合工程、そして、乾燥処理を行う乾燥工程をこの順に有することを特徴とする請求項1に記載の偏光板の製造方法。
  3. 前記接着剤が水性接着剤であって、pHが4.5以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の偏光板の製造方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の偏光板の製造方法によって製造された偏光板。
  5. ポリビニルアルコール系樹脂フィルムからなる偏光素子の少なくとも一方の面に接着剤層を介してトリアセチルセルロース系樹脂からなる保護フィルムが貼り合わされている偏光板において、
    前記接着剤層に、架橋剤によって少なくとも一部が架橋されたポリビニルアルコール系樹脂とマレイン酸とが含有されていることを特徴とする偏光板。
  6. ポリビニルアルコール系樹脂フィルムからなる偏光素子の少なくとも一方の面に接着剤層を介してトリアセチルセルロース系樹脂からなる保護フィルムが貼り合わされている偏光板製造に用いる偏光板製造用接着剤において、
    前記接着剤層が、ポリビニルアルコール系樹脂、架橋剤、及び、マレイン酸から構成されていることを特徴とする偏光板製造用接着剤。
  7. 水性接着剤であって、pHが4.5以下であることを特徴とする請求項6に記載の偏光板製造用接着剤。
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