JP3960901B2 - ポリビニルアルコール系フィルムの製造方法 - Google Patents

ポリビニルアルコール系フィルムの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルムの厚さや光学的性能の均一性及びフィルム外観が非常に優れ、またロングラン製膜性も良好なポリビニルアルコール系フィルムの製造方法に関し、特に光学的ムラ等の障害のない光学的外観に優れた偏光フィルムを得るための原反フィルムとして有用なポリビニルアルコール系フィルムの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ポリビニルアルコール系フィルムは、ポリビニルアルコール系樹脂を溶媒に溶解し、脱泡して原液を調製した後、溶液流延法(キャスティング法)により製膜したフィルムを金属加熱ロール等を使用して乾燥することにより製造されている。
このようにして得られたポリビニルアルコール系フィルムは形状安定性に優れたフィルムとして多くの用途に利用されており、その有用な用途の一つに光学用フィルム、特に偏光フィルムが挙げられる。
かかる偏光フィルムは、上記ポリビニルアルコール系フィルムを一軸延伸し、染色したフィルムであり、液晶ディスプレイの基本構成要素として用いられている。近年では高品位で高信頼性の要求される機器、特に大画面の液晶ディスプレー等への用途展開が行われ、それに伴う要求物性である大型化、面内均一性等の高品位化への改善が強く求められている。
【0003】
このような中、ポリビニルアルコール系フィルムを原反フィルムとした偏光フィルムを製造する場合、優れた光学特性を有するためには、例えばポリビニルアルコール系フィルムを均一に延伸することや、フィルムの厚さや内面リターデーション(Rd)値を均一にすること、並びにフィルムの外観が良好であること等が必要である。
中でもポリビニルアルコール系フィルムの厚さ均一性を得る方法として、製膜用の原液を表面粗さが3S以下である金属表面上に流延して製膜する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】
特開2001−315138号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、該公報開示技術では物性面においてフィルムの厚さ均一性は得られるものの、フィルム外観についてはまだまだ満足のいくものではなく、より高品位、高光学特性を得るためには更なる改良が求められるところである。
また、製造面においても、生産性を向上するためには最低でも7日は連続して製膜が続けられる程度のロングラン製膜性も重要である。
【0005】
そこで、本発明ではこのような背景下において、フィルムの厚さや光学性能の均一性及びフィルム外観が非常に優れ、また高品位のフィルムを恒常的に安定して製造すると言うロングラン製膜性にも優れたポリビニルアルコール系フィルムの製造方法、特に偏光フィルムの原反フィルムとして有用なポリビニルアルコール系フィルムの製造方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
しかるに、本発明者等が上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液を直接ドラム型ロール表面に流延して製膜するにあたり、鏡面仕上げしたクロム表面をもち、該表面がpH1〜3の酸水溶液で処理されてなり、かつ該ドラム型ロール表面のぬれ張力が25〜50mN/mであるドラム型ロールを用いるポリビニルアルコール系フィルムの製造方法が、フィルムの厚さや光学特性の均一性に優れ、また高品位のフィルム外観特性を有するフィルムの製造が可能で、かつロングラン製膜性にも優れることを見出し、本発明を完成した
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について具体的に説明する。
まず、本発明のフィルムを製造するに当たって使用するポリビニルアルコール系樹脂は、通常、酢酸ビニルを重合したポリ酢酸ビニルをケン化して製造されるが、本発明では必ずしもこれに限定されるものではなく、少量の不飽和カルボン酸(塩、エステル、アミド、ニトリル等を含む)、炭素数2〜30のオレフィン類(エチレン、プロピレン、n−ブテン、イソブテン等)、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸塩等、酢酸ビニルと共重合可能な成分を含有させた変性ポリビニルアルコール系樹脂であっても良い。
【0009】
また、かかる変性以外にポリビニルアルコール系樹脂にシリル基を含有させたものでも良く、ポリビニルアルコールにシリル化剤を用いて後変性させたり、シリル基含有オレフィン性不飽和単量体と酢酸ビニルを共重合して得られる共重合体をケン化させる等の方法が挙げられる。シリル基含有オレフィン性不飽和単量体としてはビニルシラン、(メタ)アクリルアミド−アルキルシラン等が挙げられる。
【0010】
ポリビニルアルコール系樹脂における粘度平均重合度は特に限定されないが、中でも1000〜5000が好ましく、特には1200〜5000が好ましく、更には1400〜4500が好ましい。かかる粘度平均重合度が1000未満では光学フィルムとする場合に充分な光学性能が得られず、5000を越えると延伸が困難となり工業的な生産が難しくなり好ましくない。
尚、粘度平均重合度は、JIS K 6726に準じて測定が行われる。
【0011】
更に、ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度は80モル%以上であることが好ましく、特には85〜100モル%、更には98〜100モル%が好ましい。かかるケン化度が80モル%未満では光学フィルムとする場合に充分な光学性能が得られず好ましくない。
【0012】
上記ポリビニルアルコール系樹脂には、必要に応じてグリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール等、一般的に使用される可塑剤の一種又は二種以上をポリビニルアルコール系樹脂に対して30重量%以下、好ましくは3〜25重量%、更に好ましくは5〜20重量%含有させることもできる。該可塑剤が30重量%を越えるとフィルム強度が劣り好ましくない。
【0013】
また、更に好ましくはフィルムの剥離性を向上させるために、各種剥離剤の一種又は二種以上をポリビニルアルコール系樹脂に対して5重量%以下、好ましくは0.001〜3重量%、更に好ましくは0.001〜2重量%含有させることも可能である。該剥離剤が5重量%を越えるとフィルム表面外観不良やフィルム同士のブロッキングが起こり好ましくない。
【0014】
かくして本発明においては、上記ポリビニルアルコール系樹脂を用いて、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液を調製し、該水溶液をドラム型ロールに流延して製膜、乾燥することでポリビニルアルコール系フィルムを製造する。
【0015】
ポリビニルアルコール系樹脂水溶液の調製に際しては、溶媒として水、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチロールプロパン等の多価アルコール、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン等のアミン類及びこれらの混合物を使用する。
ポリビニルアルコール系樹脂水溶液中のポリビニルアルコール系樹脂の濃度は5〜50重量%が実用的である。
【0016】
次に、該ポリビニルアルコール系樹脂水溶液は、T型スリットダイよりドラム型ロールに流延して製膜される。
かかるドラム型ロールの材質としては、特に限定されないが通常ステンレスが好適に用いられ、かかるロール表面は傷つき防止のため金属メッキが施されていることが好ましい。金属メッキの種類としては、例えばクロムメッキ、ニッケルメッキ、亜鉛メッキなどが好適に用いられ、単独でまたは2種以上の多層の組み合わせで使用することができるが、特に表面平滑化の容易さやその耐久性の点から最表面がクロムメッキであることが好ましい。
【0017】
本発明では流延製膜時に、ドラム型ロール表面のぬれ張力を25〜50mN/mに調整しておくことが必要であり、ぬれ張力が25mN/m未満ではポリビニルアルコール系樹脂水溶液にハジキが生じフィルムの外観が不良となり、一方50mN/mを越えるとドラムからのフィルムの剥離性低下がおこり不均一な過度の延伸がかかったりして光学性能に悪影響を及ぼす。ドラム型ロール表面のぬれ張力の好ましい範囲は30〜45mN/mである。
本発明において、ぬれ張力はJIS K 6768に準じて測定される。
【0018】
上記のドラム型ロール表面のぬれ張力を満足させる手段として、鏡面仕上げしたクロム表面をもつドラムを用い、該表面をpH1〜3の酸水溶液(20℃で測定、以下同様)で処理すればよい。
かかるpH1〜3の酸水溶液としては 酢酸、硫酸、塩酸、硝酸などが挙げられ、中でも酢酸、硝酸の水溶液が特に好ましい。pHが上記範囲以外の酸水溶液では、上記範囲のぬれ張力を得ることが難しく好ましくない。
【0019】
また、本発明では上記の如くロール表面を酸水溶液で処理する以外にぬれ張力の調整法として、表面のぬれ張力が前記範囲となる条件で製膜が行われるように、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液に予め、アニオン系界面活性剤を添加しておき該水溶液をドラム型ロールに流延して製膜することもでき、この場合フィルム厚さの均一性及びフィルム外観特性の他、ロングラン製膜性がより向上する点で有用である。
【0020】
上記アニオン系界面活性剤の添加量については特に限定されないが、ポリビニルアルコール系樹脂100重量部に対して0.001〜5重量部、特には0.01〜2重量部、更には0.01〜1重量部であることが好ましい。かかる添加量が0.001重量部未満ではぬれ張力の調整が困難となり5重量部を越えるとフィルムにブロッキングの問題が起こり好ましくない。
【0021】
アニオン系界面活性剤としては脂肪酸石鹸、N−アシルアミノ酸及びその塩、ポリオキシエチレンアルキルエホテルカルボン酸塩、アシル化ペプチド等のカルボン酸塩型、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸の塩ホルマリン重縮合物、メラミンスルホン酸の塩ホルマリン縮合物、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、スルホコハク酸アルキル二塩、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸二塩、アルキルスルホ酢酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、ジメチル−5−スルホイソフタレートナトリウム塩等のスルホン酸塩型、硫酸化油、高級アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、高級アルコールエトキシサルフェート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、モノグリサルフェート等の硫酸エステル型塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩、アルキルリン酸塩等のリン酸エステル塩型等が挙げられる。
本発明の方法を実施するに当たっては、上記に説明した両方法を併用して製膜することも勿論可能である。
【0022】
製膜時のドラム型ロールの温度は50〜120℃が実用的であり、フィルムの含水率が5〜30重量%程度に達した時点でロールから剥離する。続いて単独又は多段ロールを用いて乾燥が継続され、乾燥後未延伸のポリビニルアルコール系フィルムを形成せしめる。必要に応じて乾燥後、熱処理や調湿が行われ、本発明のポリビニルアルコール系フィルムが得られる。
【0023】
そして上記で得られたポリビニルアルコール系フィルムは、光学用、特に偏光フィルム用の原反フィルムとして有用に用いられる。
以下、偏光フィルムの製造方法について説明する。
【0024】
偏光フィルムの製造方法としては、かかるポリビニルアルコール系フィルムを延伸してヨウ素あるいは二色性染料の溶液に浸漬し染色するか、延伸と染色を同時に行うか、ヨウ素あるいは二色性染料により染色して延伸するかした後、ホウ素化合物処理する方法が挙げられる。又、染色した後ホウ素化合物の溶液中で延伸する方法等もあり、適宜選択して用いることができる。
【0025】
偏光フィルムに用いられるポリビニルアルコール系フィルムの膜厚としては、30〜100μmが好ましく、更には40〜90μm、特に好ましくは50〜80μmで、膜厚が30μm未満では延伸が難しく、100μmを越えると膜厚精度が低下して好ましくない。
【0026】
かかるポリビニルアルコール系フィルム(未延伸フィルム)の延伸及び染色、ホウ素化合物処理に際しては、延伸と染色更にホウ素化合物処理は別々に行っても同時に行っても良いが、本発明では染色工程、ホウ素化合物処理工程の少なくとも一方の工程中に一軸延伸を実施することが望ましい。
【0027】
延伸は一軸方向に3〜10倍、好ましくは3.5〜6倍延伸することが望ましい。この際、前記と直角方向にも若干の延伸(幅方向の収縮を防止する程度あるいはそれ以上の延伸)を行っても差し支えない。延伸時の温度条件は40〜170℃から選ぶのが望ましい。更に、かかる延伸倍率は最終的に上記の範囲に設定されれば良く、延伸操作は一段階のみならず、製造工程の任意の範囲の段階に実施すれば良い。
【0028】
フィルムへの染色はフィルムにヨウ素或いは二色性染料を含有する液体を接触させることによって行われる。
通常は、ヨウ素−ヨウ化カリの水溶液が用いられ、ヨウ素の濃度は0.1〜20g/l、ヨウ化カリの濃度は10〜70g/l、ヨウ化カリ/ヨウ素の重量比は10〜100が適当である。染色時間は30〜500秒程度が実用的である。処理浴の温度は5〜60℃が好ましい。水溶媒以外に水と相溶性のある有機溶媒を少量含有させても差し支えない。
接触手段としては浸漬、塗布、噴霧等の任意の手段が適用できる。
【0029】
染色処理されたフィルムは次いでホウ素化合物によって処理される。ホウ素化合物としてはホウ酸、ホウ砂が実用的である。ホウ素化合物は水溶液又は水−有機溶媒混合液の形で濃度0.3〜2モル/l程度で用いられ、液中には少量のヨウ化カリを共存させるのが実用上望ましい。
処理法は浸漬法が望ましいが勿論塗布法、噴霧法も実施可能である。処理時の温度は40〜70℃程度、処理時間は2〜20分程度が好ましく、又必要に応じて処理中に延伸操作を行っても良い。
【0030】
このようにして得られた偏光フィルムは、その片面又は両面に光学的に等方性の高分子フィルム又はシートを保護フィルムとして積層接着して用いることもできる。
かかる保護フィルムとしては、例えば、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリエーテルスルホン、ポリアリーレンエステル、ポリ−4−メチルペンテン、ポリフェニレンオキサイド等のフィルム又はシートが挙げられる。
【0031】
又、かかる偏光フィルムには、薄膜化を目的として上記保護フィルムの代わりに、その片面又は両面にウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ウレア樹脂等の硬化性樹脂を塗布し、積層させることもできる。
【0032】
かかる偏光フィルム(又はその少なくとも片面に保護フィルムあるいは硬化性樹脂を積層したもの)は、その一方の表面に必要に応じて、透明な感圧性接着剤層が通常知られている方法で形成されて、実用に供される場合もある。該感圧性接着剤層としてはアクリル酸エステル、例えばアクリル酸ブチル、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等とα−モノオレフィンカルボン酸、例えばアクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、メタクリル酸、クロトン酸等との共重合物(アクリルニトリル、酢酸ビニル、スチロールの如きビニル単量体を添加したものも含む。)を主体とするものが、偏光フィルムの偏光特性を阻害することがないので特に好ましいが、これに限定されることなく、透明性を有する感圧性接着剤であれば使用可能で、例えばポリビニルエーテル系、ゴム系等でもよい。
【0033】
又、更に偏光板(上記感圧性接着剤が設けられたもの)の片面(上記感圧性接着剤が設けられていない面)に各種機能層を設けることも可能であり、機能層としては、例えばアンチグレア層、ハードコート層、アンチリフレクション層、ハーフリフレクション層、反射層、蓄光層、拡散層、エレクトロルミネッセンス層、視野角拡大層、輝度向上層等が挙げられ、更に、各種2種以上の組み合わせをすることも可能で、例えばアンチグレア層とアンチリフレクション層、蓄光層と反射層、蓄光層とハーフリフレクション層、蓄光層と光拡散層、蓄光層とエレクトロルミネッセンス層、ハーフリフレクション層とエレクトロルミネッセンス層等の組み合わせが挙げられる。但し、これらに限定されることはない。
【0034】
かかる偏光フィルムは、電子卓上計算機、電子時計、ワープロ、パソコン、モニター、液晶テレビ、携帯情報端末機、自動車や機械類の計器類等の液晶表示装置、サングラス、防眩メガネ、立体メガネ、表示素子(CRT、LCD等)用反射低減層、医療機器、建築材料、玩具等に用いられる。
【0035】
【実施例】
以下、本発明について実施例を挙げて具体的に説明する。
尚、例中「部」、「%」とあるのは特に断りのない限り重量基準である。
【0036】
実施例1
粘度平均重合度1700、ケン化度99.7モル%のポリビニルアルコール系樹脂を用いて、45%濃度のポリビニルアルコール系樹脂水溶液(可塑剤としてグリセリン、剥離剤としてポリオキシエチレンアルキルアミノエーテルを併用)を調製した後、該水溶液をT型スリットダイより100℃の下記の如きドラム型ロールで流延製膜し、含水率10%まで乾燥、続いて120℃で3分間熱処理を行い、最後に調湿を行って含水率が4%のポリビニルアルコール系フィルムを得た。
【0037】
[ドラム型ロール]
ステンレス母材にニッケルメッキ、更にクロムメッキを施し鏡面仕上げしたドラム型ロールのロール表面に、pH1の硝酸水溶液(濃度6%)を総塗布量が460g/mとなるように塗布しロール表面のぬれ張力を32mN/mとした。
次に、得られた平均厚み75μmのポリビニルアルコール系フィルムについて下記方法でフィルムの厚さ均一性を評価したところ、幅方向の単位mm当たりの厚み変動は0.2μm/mmであった。
【0038】
(厚み変動の測定:JIS K 6900に基づく)
フィルムシックネステスタ(アンリツ(株)製「K306C」)を用いフィルムの流れ方向(MD方向)に1m間隔で3点フィルムを幅方向(TD方向)に採取して厚みを測定し、幅方向の単位mmあたりの厚み変動の最大値を求めた。
【0039】
更に、ポリビニルアルコール系フィルムをクロスニコル状態の2枚の偏光板の間に45°の角度で挟んだ後、表面照度が5000ルックスのライトボックスを用いて透過モードで観察したところ、光学的な色ムラ(Rd不均一性)は認められなかった。
又、上記フィルムの製造を連続して14日間続けた後に、同様にしてフィルムの厚みと外観を測定観察したところ、平均厚みは75μm、厚み変動は0.3μm/mmであり光学的な色ムラも認められずロングラン性は良好であった。
【0040】
又、得られたポリビニルアルコール系フィルムを1.25m/minで巻き出し、水洗槽(24℃)で膨潤させた後、ヨウ素槽(20℃、ヨウ素濃度0.05g/l)で1.3倍、ホウ酸槽(50℃、ヨウ濃度素0.0012g/l、ホウ酸濃度47g/l)で1.7倍の一軸延伸を行い、更に巻き取り速度7.5m/minでトータル6倍の一軸延伸を行い、偏光フィルムを得た。
【0041】
得られた偏光フィルムをクロスニコル状態の2枚の偏光板の間に45°の角度で挟んだ後に、表面照度5000ルックスのライトボックスを用いて、透過モードで観察したところ、ポリビニルアルコール系フィルムに起因する光学的色ムラは認められなかった。
【0042】
実施例2
粘度平均重合度2600、ケン化度99.7モル%のポリビニルアルコール系樹脂を用いて、含水率3.5%のポリビニルアルコール系フィルムを得た以外は実施例1と同じ実験を行った。但しポリビニルアルコール系樹脂水溶液の濃度は35%とし、ドラム型ロールは以下のものを使用した。
【0043】
[ドラム型ロール]
ステンレス母材にニッケルメッキ、更にクロムメッキを施し鏡面仕上げしたドラム型ロールのロール表面に、pH3の酢酸水溶液(濃度0.5%)を総塗布量が460g/mとなるように塗布しロール表面のぬれ張力を35mN/mとした。
【0044】
得られたポリビニルアルコール系フィルムについて、実施例1と同様にフィルム性能を評価したところ平均厚み74μm、厚み変動0.3μm/mmであり、光学的色ムラは認められなかった。連続製膜を11日間続けても厚み変動は0.4μm/mmであった。
【0045】
又、得られたポリビニルアルコール系フィルムを1.25m/minで巻き出し、水洗槽(24℃)で膨潤させた後、ヨウ素槽(20℃、ヨウ素濃度0.05g/l)で1.8倍、ホウ酸槽(50℃、ヨウ素濃度0.0012g/l、ホウ酸濃度47g/l)で1.9倍の一軸延伸を行い、更に巻き取り速度5.6m/minでトータル4.5倍の一軸延伸を行い、偏光フィルムを得た。
得られた偏光フィルムについて、実施例1と同様に外観観察を行ったところ、当該ポリビニルアルコール系フィルムに起因する色ムラは認められなかった。
【0046】
参考例1
粘度平均重合度4000、ケン化度99.7モル%のポリビニルアルコール系樹脂を用いて、アニオン系界面活性剤としてラウリル硫酸エステルナトリウムを0.2%含有させてなる25%濃度のポリビニルアルコール系樹脂水溶液を使用し、ステンレス母材にニッケルメッキ、更にクロムメッキを施し鏡面仕上げしたドラム型ロール(酸水溶液による処理なし、ぬれ張力は57mN/m)を用いた以外は実施例1と同じ実験を行った。
【0047】
製膜開始1時間後のドラム型ロール表面のぬれ張力を測定したところ33mN/mであった。
得られたポリビニルアルコール系フィルムについて、実施例1と同様にフィルム性能を評価したところ平均厚みが75μm、厚み変動が0.4μm/mmであった。
又、上記フィルムの製造において27日間運転を続けてもフィルムの厚み変動は0.4μm/mmであり、異はなく良好なロングラン性を有するものであった。
【0048】
又、参考例1で得られたポリビニルアルコール系フィルムを1.25m/minで巻き出し、水洗槽(24℃)で膨潤させた後、ヨウ素槽(20℃、ヨウ素濃度0.17g/l)で1.7倍、ホウ酸槽(50℃、ヨウ素濃度0.0012g/l、ホウ酸濃度47g/l)で1.8倍の一軸延伸を行い、更に巻き取り速度5.3m/minでトータル4.2倍の一軸延伸を行い、偏光フィルムを得た。
得られた偏光フィルムについて、実施例1と同様に外観観察を行ったところ、当該ポリビニルアルコール系フィルムに起因する色ムラは認められなかった。
【0049】
参考例2
参考例1において、アニオン系界面活性剤としてポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムを0.1%を用いて実験を行った。
製膜開始1時間後のドラム型ロール表面のぬれ張力を測定したところ32mN/mであった。
得られたポリビニルアルコール系フィルムについて、同様にフィルム性能を評価したところ平均厚みが74μm、厚み変動が0.3μm/mmであった。
又、上記フィルムの製造において25日間運転を続けても厚み変動が0.3μm/mmであり、異常はなく良好なロングラン性も有するものであった。
【0050】
又、得られたポリビニルアルコール系フィルムを1.25m/minで巻き出し、水洗槽(24℃)で膨潤させた後、ヨウ素槽(20℃、ヨウ素濃度0.17g/l)で1.7倍、ホウ酸槽(50℃、ヨウ素濃度0.0012g/l、ホウ酸濃度47g/l)で2.25倍の一軸延伸を行い、更に巻き取り速度6.4m/minでトータル5.0倍の一軸延伸を行い、偏光フィルムを得た。
得られた偏光フィルムについて、同様に外観観察を行ったところ、当該ポリビニルアルコール系フィルムに起因する色ムラは認められなかった。
【0051】
実施例3
実施例1において、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウを0.1%含有させてなる45%濃度のポリビニルアルコール系樹脂水溶液を使用した以外は同じ実験を行った。
【0052】
製膜開始1時間後のドラム型ロール表面のぬれ張力を測定したところ32mN/mであった。
得られたポリビニルアルコール系フィルムについて、実施例1と同様にフィルム性能を評価したところ平均厚みが75μm、厚み変動が0.2μm/mmであった。
又、上記フィルムの製造において28日間運転を続けても厚み変動が0.3μm/mmであり、異はなく良好なロングラン性を有するものであった。
【0053】
又、得られたポリビニルアルコール系フィルムを1.25m/minで巻き出し、水洗槽(24℃)で膨潤させた後、ヨウ素槽(20℃、ヨウ素濃度0.17g/l)で1.7倍、ホウ酸槽(50℃、ヨウ素濃度0.0012g/l、ホウ酸濃度47g/l)で2.0倍の一軸延伸を行い、更に巻き取り速度5.3m/minでトータル4.2倍の一軸延伸を行い、偏光フィルムを得た。
得られた偏光フィルムについて、実施例1と同様に外観観察を行ったところ、当該ポリビニルアルコール系フィルムに起因する色ムラは認められなかった。
【0054】
比較例1
実施例1において、ステンレス母材にニッケルメッキ、更にクロムメッキを施し鏡面仕上げした濡れ性57mN/mのドラム型ロールを用いた以外は同様の実験を行い、ポリビニルアルコール系フィルムを得た。
得られたポリビニルアルコール系フィルムについて、実施例1と同様にフィルム外観を評価し、更に、実施例1と同様にして偏光フィルムを得、その物性を測定した。
【0055】
その結果、平均厚みが75μm、厚み変動が2.2μm/mmであり、光学的色ムラが全面に多く認められた。又、上記フィルムの製造において3日間運転を続けた時のフィルムの厚み変動は2.5μm/mmであった。
実施例1と同様にして製造した偏光フィルムにも、当該ポリビニルアルコール系フィルムに起因する色ムラが全面に認められた。
【0056】
比較例2
実施例1において、ステンレス母材にニッケルメッキ、更にクロムメッキ及びフッ素処理を施した鏡面仕上のぬれ張力23mN/mのドラム型ロールを用いた以外は同様の実験を行い、ポリビニルアルコール系フィルムを得た。
得られたポリビニルアルコール系フィルムについて、実施例1と同様にフィルム外観を評価し、更に、実施例1と同様にして偏光フィルムを得その物性を測定した。
【0057】
その結果、平均厚みが75μmのフィルムが得られたが、ハジキ現象が起こりフィルムのいたる所に穴が空いていた。
【0058】
【発明の効果】
本発明では、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液を直接ドラム型ロール表面に流延して製膜するにあたり、鏡面仕上げしたクロム表面をもち、該表面がpH1〜3の酸水溶液で処理されてなり、かつ該ドラム型ロール表面のぬれ張力を25〜50mN/mに調整することによって、フィルムの厚さや光学特性の均一性に優れ、又フィルム外観が非常に良好、且つロングラン製膜性にも優れた効果を有するものであり、特に偏光フィルムの原反フィルムとして有用なポリビニルアルコール系フィルムを得ることができる。

Claims (2)

  1. ポリビニルアルコール系樹脂水溶液を直接ドラム型ロール表面に流延して製膜するにあたり、鏡面仕上げしたクロム表面をもち、該表面がpH1〜3の酸水溶液で処理されてなり、かつ該ドラム型ロール表面のぬれ張力が25〜50mN/mであるドラム型ロールを用いることを特徴とするポリビニルアルコール系フィルムの製造方法。
  2. 偏光フィルムの原反フィルム用に使用することを特徴とする請求項1記載のポリビニルアルコール系フィルムの製造方法。
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