JPH11140654A - 回転電極を用いた薄膜形成装置 - Google Patents

回転電極を用いた薄膜形成装置

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JPH11140654A
JPH11140654A JP9313069A JP31306997A JPH11140654A JP H11140654 A JPH11140654 A JP H11140654A JP 9313069 A JP9313069 A JP 9313069A JP 31306997 A JP31306997 A JP 31306997A JP H11140654 A JPH11140654 A JP H11140654A
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rotating electrode
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Yoichi Domoto
洋一 堂本
Hitoshi Hirano
均 平野
Keiichi Kuramoto
慶一 蔵本
Hisaki Tarui
久樹 樽井
Yuzo Mori
勇藏 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転電極2への電力供給を安定化し、安定し
たプラズマを発生させる。また反応容器1内での遊離し
た微粒子の発生を抑制し、基板7以外への薄膜付着等を
低減する。 【解決手段】 回転電極2に対し非接触となるように設
けられる電力伝達部材4を介して高周波電源5からの高
周波電力を回転電極2に印加する。また、回転電極2の
電極表面2bに沿って該回転電極2の一部を覆うように
カバー部材4を設け、該カバー部材4によってプラズマ
発生領域を密閉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電極を用いた
薄膜形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】アモル
ファスシリコン等の薄膜を比較的高い圧力で形成する薄
膜形成装置としては、反応容器内に平行平板型電極を設
置したプラズマCVD装置が知られている。このような
装置においては、一方の電極に高周波電力または直流電
力を印加し、他方の電極を接地し、これらの電極間でプ
ラズマを発生させ、発生したプラズマ中に反応ガスを供
給し、反応ガスを分解することにより基板上に所望の薄
膜を形成させている。
【0003】高速でかつ大きな面積の薄膜を形成するこ
とができる薄膜形成装置として、特開平9−10498
5号公報では、回転電極を用いた薄膜形成装置が提案さ
れている。このような回転電極を用いた薄膜形成装置に
よれば、回転電極の回転によりプラズマ空間に反応ガス
を効率よく供給することができるので、反応ガスの利用
効率を大幅に向上させることができるとともに、速い速
度で均一な薄膜を形成することができる。
【0004】本発明の第1の目的は、このような回転電
極を用いた薄膜形成装置において、回転電極への電力供
給を安定化し、プラズマを安定して発生することができ
る薄膜形成装置を提供することにある。
【0005】本発明の第2の目的は、このような回転電
極を用いた薄膜形成装置において、反応容器内での遊離
した微粒子の発生を抑制し、基板以外への薄膜付着等を
低減することができる薄膜形成装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の局面に従
う薄膜形成装置は、回転することにより基板表面の近傍
を移動しながら通過する電極表面を有する回転電極に高
周波電力または直流電力を印加することによりプラズマ
を発生させて基板上に薄膜を形成する薄膜形成装置であ
り、回転電極に対し非接触となるように設けられる電力
伝達部材を介して電力が回転電極に印加されることを特
徴としている。
【0007】本発明の第1の局面に従うさらに具体的な
実施形態においては、反応容器内でプラズマを発生させ
て基板上に薄膜を形成するための薄膜形成装置であり、
回転することにより基板表面の近傍を移動しながら通過
する電極表面を有する回転電極と、回転電極を回転させ
るための駆動手段と、基板表面と回転電極の間にプラズ
マを発生させるため回転電極に印加される高周波電力ま
たは直流電力を供給する電源と、回転電極に対し非接触
となるように設けられる電力伝達部材と、基板を保持す
る基板ホルダーとを備え、電源からの電力が電力伝達部
材を介して回転電極に印加されることを特徴としてい
る。
【0008】従来の回転電極を用いた薄膜形成装置にお
いては、回転電極の回転軸受けの部分で、回転電極に電
力を供給しており、この回転軸受けの部分での接触状態
が変化すると、供給する電力が変化し、その結果電力供
給が不安定になった。本発明の第1の局面に従えば、回
転電極に対し非接触状態となるよう設けられる電力伝達
部材を介して電力が回転電極に供給される。電力伝達部
材と回転電極は非接触であるため、常に一定の状態で電
力伝達部材を介して電力を回転電極に印加することがで
きる。従って、回転電極への電力供給を安定化すること
ができ、安定してプラズマを発生させることができる。
従って、本発明の第1の局面に従えば、均質な薄膜を形
成することができる。
【0009】本発明の第1の局面に従う好ましい実施形
態の一つにおいては、電力伝達部材は、回転電極の電極
表面に沿って該回転電極の一部を覆うよう設けられるカ
バー部材である。このようなカバー部材を電力伝達部材
として用いることにより、広い面積を有する電極表面を
利用して回転電極に電力を供給することができる。
【0010】本発明の第1の局面において、電力伝達部
材を介しての回転電極への電力供給は、容量結合的に電
力が供給されるものである。従って、電力伝達部材と回
転電極との間で形成される静電容量は、大きいことが好
ましく、具体的には、回転電極と基板との間で形成され
る静電容量の10倍以上であることが好ましい。電力伝
達部材と回転電極との間の静電容量を大きくするために
は、電力伝達部材と回転電極とが対向する面積をできる
だけ大きくし、かつ電力伝達部材と回転部材との間の距
離をできるだけ短くすることが必要である。
【0011】従って、上記カバー部材の電力伝達部材を
用いる場合には、回転電極の電極表面の1/2以上を覆
うようなカバー部材を用いることが好ましい。また、電
力伝達部材と回転電極の電極表面との間のギャップは、
1mm以下であることが好ましく、さらに好ましくは
0.1〜1mm程度である。このギャップがあまりに小
さくなりすぎると、回転電極の熱膨張等により回転電極
と電力伝達部材とが接触するおそれがある。
【0012】本発明の第2の局面に従う薄膜形成装置
は、回転することにより基板表面の近傍を移動しながら
通過する電極表面を有する回転電極に高周波電力または
直流電力を印加することによりプラズマを発生させて基
板上に薄膜を形成する薄膜形成装置であり、回転電極の
電極表面に沿って回転電極の一部を覆うようにカバー部
材が設けられており、該カバー部材によってプラズマ発
生領域が密閉されていることを特徴としている。
【0013】本発明の第2の局面に従うさらに具体的な
実施形態においては、反応容器内でプラズマを発生させ
て基板上に薄膜を形成するための薄膜形成装置であり、
回転することにより基板表面の近傍を移動しながら通過
する電極表面を有する回転電極と、回転電極を回転させ
るための駆動手段と、基板表面と回転電極の間にプラズ
マを発生させるため回転電極に印加される高周波電力ま
たは直流電力を供給する電源と、回転電極の電極表面に
沿って該回転電極の一部を覆うように設けられ、かつプ
ラズマ発生領域を密閉するように設けられているカバー
部材と、基板を保持する基板ホルダーとを備えることを
特徴としている。
【0014】本発明の第2の局面によれば、回転電極の
電極表面に沿って覆うように設けられるカバー部材によ
り、プラズマ発生領域が密閉されるので、反応容器内の
容積を減少させることができる。従って、薄膜形成に関
与しない領域における反応ガスの溜まりがなくなり、薄
膜形成に関与しない遊離した微粒子の発生を抑制するこ
とができ、基板以外への薄膜付着等を低減することがで
きる。
【0015】また、本発明の第2の局面に従えば、遊離
した微粒子の発生や基板以外への薄膜付着等を低減する
ことができるので、反応ガスの利用効率をさらに向上さ
せることができる。また、遊離した微粒子の発生や基板
以外への薄膜付着等を低減することができるので、装置
のメンテナンスが容易になる。
【0016】また、本発明の第1の局面において、電力
伝達部材として用いられるカバー部材を、本発明の第2
の局面に従いプラズマ発生領域を密閉するように設けら
れるカバー部材とすれば、上記本発明の第1の局面の作
用効果を発揮するとともに、上記本発明の第2の局面の
作用効果を得ることもできる。すなわち、回転電極への
電力供給を安定化し、安定してプラズマを発生させるこ
とができるとともに、反応容器内での遊離した微粒子の
発生を抑制し、基板以外の薄膜付着等を低減することが
できる。
【0017】本発明において用いられる回転電極として
は、例えば、特開平9−104985号公報に開示され
た回転電極を挙げることができる。従って、電極表面に
凹凸を有した回転電極や、電極表面の一部もしくは全部
の上に絶縁膜を有した回転電極等を用いることができ
る。
【0018】また、薄膜形成条件は、特に限定されるも
のではなく、例えば、特開平9−104985号公報に
開示された薄膜形成条件を採用することができる。本発
明の薄膜形成装置は、通常、回転電極と基板の間に発生
させたプラズマにより反応ガスを分解させるプラズマC
VD法により薄膜を形成させることができる装置であ
る。本発明の薄膜形成装置は、特に高い圧力下で薄膜を
形成する場合に有用である。例えば、雰囲気圧力、すな
わち反応容器内の全圧が1Torr以上の条件が特に有
用である。反応ガスの分圧としては、0.01Torr
以上の条件が好ましい。反応容器内の全圧は、より好ま
しくは100Torr〜1atmであり、さらに好まし
くは約1atmである。反応ガスの分圧は、より好まし
くは0.1〜50Torrであり、さらに好ましくは5
〜50Torrである。
【0019】反応容器内には反応ガス以外に不活性ガス
を含有させることができる。このような不活性ガスとし
ては、He、Ne、Ar、Kr、及びXeなどが挙げら
れる。
【0020】反応容器内には、さらに水素ガスを含有さ
せることができる。水素ガスの分圧としては、1Tor
r以上が好ましく、より好ましくは1〜50Torrで
ある。
【0021】本発明において、回転電極の電極表面の周
速度は、10m/秒以上、音速以下が好ましい。周速度
がこの範囲よりも小さいと、プラズマ空間に対する反応
ガスの供給が不十分となる場合がある。また、周速度が
音速以上になると、音速を超えることによる衝撃波等の
問題が生じる。電極表面の周速度として、より好ましく
は、50m/秒〜音速であり、さらに好ましくは50〜
200m/秒である。
【0022】本発明において、回転電極と基板との間の
距離は、0.01〜1mm程度が好ましい。本発明の第
1の局面においては、上述のように、電力伝達部材と回
転電極との間で形成される静電容量が、回転電極と基板
との間で形成される静電容量の10倍以上となるように
回転電極と基板との間の距離が設定されることが好まし
い。
【0023】本発明において、回転電極に高周波電力を
印加する場合、パルス状に印加することが好ましい。高
周波電力をパルス状に印加することにより、安定したプ
ラズマを広範囲に維持することができる。パルス中に印
加する高周波電力のデューティ比としては、1/100
以上が好ましい。またパルス中に変調する変調周波数と
しては、100kHz以上が好ましい。
【0024】本発明において、回転電極に高周波電力を
印加する場合の高周波電力の周波数としては、13.5
6MHz以上が好ましく、さらに好ましくは150MH
z以上である。
【0025】本発明において、高周波電力の投入電力密
度としては、10W/cm2 以上が好ましく、より好ま
しくは10〜100W/cm2 以上であり、さらに好ま
しくは30〜100W/cm2 である。
【0026】本発明において、薄膜形成の際の基板温度
は、室温(20℃)〜500℃が好ましく、より好まし
くは室温(20℃)〜300℃である。本発明において
形成する薄膜は、プラズマCVD法等により形成するこ
とができる薄膜であれば特に限定されるものではない。
具体的には、Si、C(ダイヤモンド及びダイヤモンド
状薄膜を含む)、SiC、SiO2 、Si3 4 、Al
2 3 、AlNなどが挙げられる。反応容器内に供給す
る反応ガスは、これらの形成する薄膜に応じて適宜選択
される。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の局面及び
第2の局面に従う薄膜形成装置を示す断面図である。反
応容器であるチャンバー1内には、基板ホルダー6が設
けられており、基板ホルダー6の上に基板7が保持され
ている。基板7の上方には、アルミニウム(20℃のと
きの熱膨張率:23.1×10-6)等の金属からなる円
筒状の回転電極2が設けられている。従って、円周方向
に連続した電極表面を有している。回転電極2は、その
中心の位置に設けられた回転軸2aの回転により回転す
るように設けられている。回転軸2aは、図示されない
モーター等の駆動手段によって回転される。
【0028】回転電極2は、チャンバー1の回転電極収
納部1aの内部に収納されている。回転電極2の円筒周
面である電極表面2bの回りには導電材料からなるカバ
ー部材4が設けられている。本実施例においてカバー部
材4は、本発明の第1の局面における電力伝達部材であ
るとともに、本発明の第2の局面におけるカバー部材で
ある。本実施例においてカバー部材4は、アルミニウム
合金から形成されている。
【0029】カバー部材4は、絶縁部材3を介して、回
転電極収納部1aの内側に取付けられている。本実施例
において、絶縁部材3は、セラミックス(例えば、アル
ミナ)から形成されている。
【0030】本実施例において、回転電極2の直径は3
0cmであり、幅(図面奥から手前に向かう方向の幅)
は10cmである。また回転電極2の電極表面2bとカ
バー部材4との間のギャップは、0.5mmである。カ
バー部材4の幅(図面奥から手前に向かう方向の幅)は
10cmであり、回転電極2の電極表面2bに沿う円周
方向の長さは70cmである。
【0031】また基板7と回転電極2の下方端との間の
距離dは、300μm(0.3mm)である。本実施例
において、回転電極2とカバー部材4との間に形成され
る静電容量は約1200pFであり、回転電極2と基板
7との間に形成される静電容量は約100pFである。
従って、回転電極2とカバー部材4との間の静電容量
は、基板7との間での静電容量の約12倍の静電容量を
有している。従って、高周波電源5からの高周波電力
は、カバー部材4を介し、容量結合的に回転電極2に印
加され、回転電極2と基板7との間でプラズマが発生す
る。このようにして発生したプラズマにより、チャンバ
ー1内に供給された反応ガスが分解し、基板7上に薄膜
が形成される。なお、反応ガス等のガスは、図示されな
い反応ガス供給管によりチャンバー1内に供給される。
【0032】本実施例では、高周波電源5からの高周波
電力を、カバー部材4を介して非接触の状態で、回転電
極2に印加している。従って、回転電極2への電力供給
において接触不良等が生じることがなく、安定して電力
を供給することができる。従って、安定したプラズマを
回転電極2と基板7との間で発生することができ、均質
な薄膜を形成することができる。
【0033】また、本実施例では、本発明の第2の局面
に従い、回転電極2が、回転電極収納部1aの内側に設
けられたカバー部材4によって覆われており、該カバー
部材4によってチャンバー1の内部が密閉され、プラズ
マ発生領域が密閉された状態になっている。従って、チ
ャンバー1の容積が大幅に減少され、遊離した微粒子が
発生する空間が減少している。このため、チャンバー1
内での遊離した微粒子の発生を抑制することができる。
また、回転軸2aの軸受け部周辺などの、基板以外の領
域に対する薄膜付着等を低減することができる。
【0034】図2は、本発明の第1の局面に従う薄膜形
成装置を示す断面図である。図2に示す実施例の薄膜形
成装置においては、チャンバー11内に、回転電極2を
収納する回転電極収納部材12が設けられている。回転
電極収納部材12の内側の、回転電極2の電極表面2b
と対向する面には、電力伝達部材としてのカバー部材1
4が、図1に示すカバー部材4と同様にして設けられて
いる。カバー部材14は、絶縁部材13を介して設けら
れている。絶縁部材13も、図1に示す実施例の絶縁部
材3と同様に形成されている。高周波電源5は、カバー
部材14に接続されている。図2に示す実施例におい
て、回転電極2及びカバー部材14は、図1に示す実施
例と同様の寸法形状を有している。また基板7と回転電
極2の下方端の間の距離dも、図1に示す実施例と同様
に、300μm(0.3mm)となるように設定されて
いる。
【0035】高周波電源5から供給される高周波電力
は、カバー部材14を介して、容量結合的に、電極部材
2に印加され、回転電極2と基板7との間でプラズマが
発生する。
【0036】図2に示す実施例は、本発明の第1の局面
に従うものであり、電力伝達部材としてのカバー部材1
4を介して高周波電源5からの高周波電力を回転電極2
に印加している。従って、回転電極2への電力供給を安
定化することができ、安定したプラズマを発生すること
ができ、均一な薄膜を基板7上に形成することができ
る。
【0037】図3は、本発明の第2の局面に従う薄膜形
成装置を示す断面図である。図3に示す実施例において
は、回転電極2が、チャンバー21の回転電極収納部で
ある、カバー部材21aにより覆われている。カバー部
材21aは、回転電極2の電極表面2bに沿い回転電極
2を覆うように設けられている。カバー部材21aによ
り、チャンバー21が密閉されており、プラズマ発生領
域が密閉されている。回転電極2の回転軸2aに高周波
電源5が接続されている。従って、本実施例では、高周
波電源5からの高周波電力は、回転軸2aを通して回転
電極2に印加されている。
【0038】本実施例において、回転電極2は、図1の
回転電極2と同様の寸法形状を有しており、カバー部材
21aは、図1に示すカバー部材4と同様の寸法形状を
有している。
【0039】本実施例は、本発明の第2の局面に従うも
のであり、チャンバー21はカバー部材21aにより密
閉されているので、チャンバー21の容積は大幅に減少
されている。従って、遊離した微粒子が発生する領域が
少なくなっており、チャンバー21内での遊離した微粒
子の発生が抑制される。また、回転軸2a周辺などの基
板以外の領域への薄膜付着等も低減される。
【0040】
【発明の効果】本発明の第1の局面に従い、回転電極に
対し非接触となるように設けられる電力伝達部材を介し
て電力を回転電極に印加することにより、回転電極への
電力供給を安定化することができ、安定したプラズマを
発生することができる。従って、均質な薄膜を形成する
ことができる。
【0041】本発明の第2の局面に従い、回転電極の電
極表面に沿って該回転電極の一部を覆うようにカバー部
材を設け、該カバー部材によってプラズマ発生領域を密
閉することにより、反応容器の容積を減少することがで
き、遊離した微粒子の発生を抑制することができる。ま
た、基板以外への薄膜付着等を低減することができ、反
応ガスを有効に利用し、効率的に薄膜を形成することが
できる。また、装置のメンテナンスを容易にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の局面及び第2の局面に従う薄膜
形成装置を示す断面図。
【図2】本発明の第1の局面に従う薄膜形成装置を示す
断面図。
【図3】本発明の第2の局面に従う薄膜形成装置を示す
断面図。
【符号の説明】
1…チャンバー 1a…回転電極収納部 2…回転電極 2a…回転電極の回転軸 2b…回転電極の電極表面 3…絶縁部材 4…電力伝達部材(カバー部材) 5…高周波電源 6…基板ホルダー 7…基板 11…チャンバー 12…回転電極収納部材 13…絶縁部材 14…電力伝達部材(カバー部材) 21…チャンバー 21a…カバー部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蔵本 慶一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 樽井 久樹 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 森 勇藏 大阪府交野市私市8丁目16番9号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転することにより基板表面の近傍を移
    動しながら通過する電極表面を有する回転電極に高周波
    電力または直流電力を印加することによりプラズマを発
    生させて前記基板上に薄膜を形成する薄膜形成装置にお
    いて、 前記回転電極に対し非接触となるように設けられる電力
    伝達部材を介して前記電力が前記回転電極に印加される
    ことを特徴とする薄膜形成装置。
  2. 【請求項2】 反応容器内でプラズマを発生させて基板
    上に薄膜を形成するための薄膜形成装置であって、 回転することにより前記基板表面の近傍を移動しながら
    通過する電極表面を有する回転電極と、 前記回転電極を回転させるための駆動手段と、 前記基板表面と前記回転電極の間にプラズマを発生させ
    るため前記回転電極に印加される高周波電力または直流
    電力を供給する電源と、 前記回転電極に対し非接触となるように設けられる電力
    伝達部材と、 前記基板を保持する基板ホルダーとを備え、 前記電源からの前記電力が前記電力伝達部材を介して前
    記回転電極に印加されることを特徴とする薄膜形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記電力伝達部材が、前記回転電極の電
    極表面に沿って該回転電極の一部を覆うように設けられ
    るカバー部材である請求項1または2に記載の薄膜形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記電力伝達部材と前記回転電極の電極
    表面との間のギャップが1mm以下である請求項3に記
    載の薄膜形成装置。
  5. 【請求項5】 前記電力伝達部材と前記回転電極との間
    で形成される静電容量が、前記回転電極と前記基板との
    間で形成される静電容量の10倍以上となるように、前
    記電力伝達部材の寸法形状及び位置が設定されている請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の薄膜形成装置。
  6. 【請求項6】 回転することにより基板表面の近傍を移
    動しながら通過する電極表面を有する回転電極に高周波
    電力または直流電力を印加することによりプラズマを発
    生させて前記基板上に薄膜を形成する薄膜形成装置にお
    いて、 前記回転電極の電極表面に沿って該回転電極の一部を覆
    うようにカバー部材が設けられており、該カバー部材に
    よってプラズマ発生領域が密閉されていることを特徴と
    する薄膜形成装置。
  7. 【請求項7】 反応容器内でプラズマを発生させて基板
    上に薄膜を形成するための薄膜形成装置であって、 回転することにより前記基板表面の近傍を移動しながら
    通過する電極表面を有する回転電極と、 前記回転電極を回転させるための駆動手段と、 前記基板表面と前記回転電極の間にプラズマを発生させ
    るため前記回転電極に印加される高周波電力または直流
    電力を供給する電源と、 前記回転電極の電極表面に沿って該回転電極の一部を覆
    うよう設けられ、かつプラズマ発生領域を密閉するよう
    に設けられるカバー部材と、 前記基板を保持する基板ホルダーとを備えることを特徴
    とする薄膜形成装置。
JP31306997A 1997-11-14 1997-11-14 回転電極を用いた薄膜形成装置 Expired - Lifetime JP3634599B2 (ja)

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