JPH11138752A - 枚葉印刷機のシート案内装置 - Google Patents

枚葉印刷機のシート案内装置

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JPH11138752A
JPH11138752A JP30265197A JP30265197A JPH11138752A JP H11138752 A JPH11138752 A JP H11138752A JP 30265197 A JP30265197 A JP 30265197A JP 30265197 A JP30265197 A JP 30265197A JP H11138752 A JPH11138752 A JP H11138752A
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sheet
air
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sheet guide
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Shinichi Fujimoto
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  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、排紙部におけるシートのばたつき
や浮き上がりを防止し、印刷品質向上のために必要なパ
ウダーなどの粉塵を確実に回収することができ、かつ設
備費の高騰を招来することがない枚葉印刷機のシート案
内装置を提供することにある。 【解決手段】 本発明では、排紙部Rに搬送されてくる
シート2をガイドするためのシートガイド100を備
え、シートガイド100に、これを装置横幅方向で3個
の区域に分割した独立の空気ダクト1,4a,4bを設
け、幅方向の中央に位置する空気吐出ダクト1の上側表
面に、幅方向の中央から幅方向の各端側へ向かって空気
を吐出する空気吐出ノズル3を設け、幅方向の両端に位
置する空気吸入ダクト4a,4bに、幅方向の中央から
幅方向の各端側に流れてくる空気を吸引する空気吸引ノ
ズル5,6を設け、空気吸入ノズル5,6で吸引した空
気を空気吐出ダクト1へ循環させる空気循環装置Pを配
設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枚葉印刷機の排紙
部に設備し、シートを安定的に移送するシート案内装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の枚葉印刷機のシート案内装置とし
ては、例えば図9〜図11に示すものが提案されてい
る。すなわち、図9及び図10は枚葉印刷機に設備され
たシート案内装置の構成、機能を示す説明図、図11は
一般的な枚葉印刷機における排紙部の構成を示す説明図
である。
【0003】多色印刷を施す枚葉印刷機は、図11に示
す如く、主なユニット(構成要素)として給紙部(図示
せず)、複数組の印刷装置16〜16n及び排紙部R等
によって構成されている。このような枚葉印刷機におい
て、給紙部から一枚ずつ送り出されたシート2は、複数
組の印刷装置16〜16nを順次経由する過程で所定色
の印刷が施され、図11に示す如く、中間胴17を介し
て最終印刷装置16nのブランケット胴18と圧胴19
の中間へ送り込まれて全ての印刷が完了する。なお、図
11において、40はブランケット胴18の上方に配設
され、これと係合する版胴である。
【0004】上記印刷を終えたシート2は、圧胴19か
ら排紙軸13の部分(排紙部R側)へ受け渡される。つ
まり、このシート2は、排紙軸13を巻回して走行する
エンドレスチェン20のチェングリッパ21へ引き渡さ
れ、該チェングリッパ21によって前端が把持された状
態で排紙部Rにおいて前方へ移送され、その後、順次排
紙部Rの積重テーブル22上に積重されることになる。
また、排紙部Rには、チェングリッパ21から落下投入
するシート2の走行速度を制動すべく機能する真空車2
3が配設されている。
【0005】ところで、通常、枚葉印刷機において印刷
を施すシート2には、厚さ0.04mm位の薄紙から
1.0mm程度の厚紙があり、また金属板で形成された
剛性の高いシート等、仕様として種々多様なものがあ
る。このため、シート2の移送に際して、一般的に、薄
紙等の剛性の低いシート2では、移送方向の後端でばた
つきが発生し、また厚紙等の剛性の高いシート2では、
シートガイド24(図9参照)の湾曲部での移送に伴う
遠心力とシート自身の曲げに対する復元力によって、当
該シート2の後端がシートガイド24から離れ、エンド
レスチェン20等の移送手段やその他の周辺部へ激突す
ることが起こる。つまり、紙はねが発生する傾向があ
る。
【0006】前記紙のばたつきや紙はねは、シート2の
印刷施行面の汚れ、シート2の折れ変形や傷を発生させ
るものであり、印刷シート2の品質を著しく低下させる
要因となっている。その他、最終印刷が完了した直後の
シート2は、インキの乾燥状態が不完全であるため、積
重テーブル22上に積み重ねられた場合、シート2とシ
ート2との積重、或いは相対的ズレによって裏移りが発
生し、印刷面の品質を低下させるという問題がある。
【0007】この問題に対処すべく、従来より、例えば
図9に示す如く、排紙軸13の下流側においてパウダー
スプレーノズル12を配置し、該ノズル12からシート
2の印刷面へパウダー(粉)41を噴射することによっ
て、シート2の裏側と印刷されたインキの貼着を防止す
る方法が採られている。
【0008】ところで、シート2の搬送状態を安定させ
る手段、つまりシート案内装置として、今日、種々の形
式のものが提案されている。まず、図9に例示したシー
ト案内装置では、シート2を把持して移送するチェング
リッパ21の走行経路下方において、排紙軸13の部分
からシート積重装置の入口に配設した真空車23へ至る
間の立ち上がり部にプレート状のシートガイド24が配
設されている。なお、上記排紙軸13の直下部のシート
ガイド24には複数個の空気吸入孔25が穿設され、該
空気吸入孔25を穿設したシートガイド24の下面には
真空吸引ボックス26が配設されている。
【0009】一方、上記シート案内装置には、走行する
シート2の上方に位置して複数組の送風ファン27が配
置されていると共に、排紙軸13の近傍にパウダースプ
レーノズル12と集塵ノズル28が互いに近接して並設
されている。また、上記真空吸引ボックス26及び上記
集塵ノズル28は、配管29a,29bを介して配管2
9に合流させた後、重力降下式フィルタ9に連結され、
更にフィルタ10を経由してエアポンプ11に接続され
ている。
【0010】上記構成のもと、最終印刷装置16nの圧
胴19からエンドレスチェン20のチェングリッパ21
へ受け渡されたシート2は移送の途上で、送風ファン2
7群からの空気吹き付けによって、遠心力や曲げに対す
るシート2の復元力等に起因したシート2の浮き上がり
が規制されると共に、パウダースプレーノズル12から
パウダー41がシート2の印刷面に噴射される。
【0011】なお、上記パウダースプレーノズル12か
ら吹き付けられたパウダー41の一部は、図9の矢印で
示す如く、並設した集塵ノズル28によって回収され
る。また、回収されなかったパウダー41の一部はシー
トガイド24に沿って下方へ落下し、空気吸入孔25か
ら真空吸引ボックス26内へ回収された後、集塵機、つ
まり重力降下式フィルタ9とフィルタ10へ順次送ら
れ、浄化された空気となってエアポンプ11を介して大
気中へ放出されることになる。
【0012】このように構成された枚葉印刷機のシート
案内装置においては、前述の如く、排紙部Rの立ち上が
り部にて発生するシート2のばたつきと遠心力等による
シート2の浮き上がりを規制しコントロールする手段と
して、送風ファン27によるエアの吹き付け力を利用し
たものであるから、次のような種々の問題があった。 (1) 送風ファン27による空気流が安定化しない状
態(乱気流)の下でパウダー41を噴出させているた
め、シート2の面へのパウダー41の付着効率が悪く、
一旦付着したパウダー41も送風ファン27からのエア
で吹き飛ばされ、パウダー41の消費量が増大してしま
うという欠点がある。また、飛散したパウダー41は不
安定な空気流により散乱して集塵効率も悪くなり、この
結果、装置周辺に飛散することになる。 (2) 上記により、装置周辺に飛散するパウダー41
の量が多くなるため、印刷現場の作業環境が著しく悪化
するという欠点がある。
【0013】次に、図10に例示したシート案内装置で
は、シート2を把持して移送するチェングリッパ21の
走行経路下方において、排紙軸13の部分からシート積
重装置の入口に配設した真空車23へ至る間、つまり立
ち上がり部にボックス状のシートガイド30が配設され
ている。このシートガイド30の内部へは、エアポンプ
11から配管31を介して圧縮空気Aが吹き込めるよう
になっている。
【0014】一方、上記シート2の移送経路に沿ったシ
ートガイド30の上面(ガイド面)には、複数個の空気
吐出ノズル3が配設されている。空気吐出ノズル3は、
高速の空気流がシートガイド30のガイド面に沿って排
紙軸13側へ、或いは当該シートガイド30のガイド面
に沿って真空車23側へ流れるように方向が設定されて
いる。また、移送するシート2の上方に位置し、かつ排
紙軸13に近接した箇所には、パウダースプレーノズル
12が配置されている。
【0015】上記構成のもと、最終印刷装置16nの圧
胴19からエンドレスチェン20のチェングリッパ21
へ受け渡されたシート2は、移送の途上で、パウダース
プレーノズル12からパウダー41が噴射されると共
に、シートガイド30のガイド面における空気吐出ノズ
ル3から吐出する高速空気流によって、上記ガイド面側
へ引き付けられ、遠心力や曲げに対するシート2の復元
力等に起因したシート2の浮き上がりが規制される。
【0016】なお、シート2の引き付け力及びシートガ
イド30のガイド面に接近しすぎた場合の押出し力は、
吐出する空気Aの流速を変え、走行するシート2とシー
トガイド30のガイド面に発生する圧力を上下させるこ
とにより、ある程度任意に調整し得るものであり、これ
によって種々の剛性のシート2に対応できるようになっ
ている。
【0017】このように構成された枚葉印刷機のシート
案内装置においては、前述の如く、排紙部Rの立ち上が
り部にて発生する遠心力等による浮き上がり等を規制し
コントロールする手段として、シート2の下面に発生す
る空気流の流速差に伴う圧力(負圧)、すなわちシート
2の引き付け力を利用したものであるから、シート2の
走行安定性において、所定の機能を得ることができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のシート案内装置では、次のような問題を有して
いる。 (1) パウダースプレーノズル12から噴射したパウ
ダー41の多くは、シートガイド30からのガイド用空
気噴流によって、機械の周辺に飛散し、印刷現場の環境
を著しく低下させることになる。このため、機械に集塵
機を取付けて、パウダー41や紙粉等の回収を図る必要
性があり、構造上2台のポンプが必要となることから設
備費が高騰するおそれがある。 (2) しかも、広範囲に飛散するパウダー41等を回
収するに当たっては、取付けた集塵機が十分に機能せ
ず、印刷現場の作業環境を良好に改善することが困難で
ある。
【0019】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、排紙部におけるシートのばた
つきや浮き上がりを防止し、印刷品質向上のために必要
なパウダーなどの粉塵を確実に回収することができ、か
つ設備費の高騰を招来することがない枚葉印刷機のシー
ト案内装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本発明においては、排紙部に搬送
されてくるシートをガイドするためのシートガイドを備
えた枚葉印刷機のシート案内装置において、前記シート
ガイドに、これを装置横幅方向で3個の区域に分割した
独立の空気ダクトを設け、前記幅方向の中央に位置する
空気ダクトの上側表面に、幅方向の中央から幅方向の各
端側へ向かって空気を吐出する空気吐出ノズルを設け、
前記幅方向の両端に位置する空気ダクトに、幅方向の中
央から幅方向の各端側に流れてくる空気を吸引する空気
吸引ノズルを設け、前記空気吸入ノズルで吸引した空気
を前記空気吐出ノズルが設けられた空気ダクトへ循環さ
せる空気循環装置を配設している。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。ただし、従来例で示した構
成要素と共通する要素には同一の符号を付して、その説
明を簡略化する。ここで、図1〜図5は枚葉印刷機に設
備された本発明の第1実施形態に係るシート案内装置を
説明するものであり、図1はその斜視図、図2はその概
略構成図、図3及び図4は要部の詳細図、図5はその側
面図を示している。
【0022】第1実施形態に係る枚葉印刷機のシート案
内装置は、図1及び図2に示す如く、排紙部Rに順次搬
送されてくるシート2をガイドするためのシートガイド
100を備えたものであって、シートガイド100に
は、これを装置横幅方向(シート2の搬送方向に対して
左右の幅方向)で3個の区域に分割した独立の空気ダク
トが設けられ、つまり幅方向の中央部に位置する空気吐
出ダクト1と、幅方向の両端部に位置する空気吸入ダク
ト4a,4bとを有しており、空気吐出ダクト1の上側
表面には、幅方向の中央部から幅方向の各端部側へ向か
って空気を吐出する空気吐出ノズル3が設けられてお
り、空気吸入ダクト4a,4bには、幅方向の中央部か
ら幅方向の各端部側に流れてくる空気を吸引する空気吸
引ノズル(孔5或いはスリット6)が設けられており、
孔5或いはスリット6で吸引した空気を空気吐出ノズル
3が設けられた空気吐出ダクト1へ循環させる空気循環
装置Pが配設されている。
【0023】すなわち、本実施形態の枚葉印刷機のシー
ト案内装置は、枚葉印刷機の排紙部Rにおいて、搬送す
るシート2のシートガイド100を機械横幅方向(図2
においてシート2の左右方向、又は図11において紙面
に直交する方向)で3個の区域に分割し、各々が独立し
た空気ダクト、つまり空気吐出ダクト1、空気吸入ダク
ト4a,4bとして構成されている。
【0024】上記中央部に位置する空気吐出ダクト1
は、図2に示す如く、搬送するシート2の最大横幅に対
応する横幅を有し、当該空気吐出ダクト1の上側表面に
は、図3に示す如く、機械中心Cを境にして両幅端側へ
向かって圧縮空気Aを吐出させることが可能な複数個の
空気吐出ノズル3が間隔を置いて2個ずつ対に並べて配
設されている。すなわち、空気吐出ノズル3は、機械中
心Cに対して直交する方向へ圧縮空気Aを吐出するよう
になっている。このため、空気吐出ノズル3は、図1及
び図2に示す如く、略三角錐形状の凹部であって、中央
部側の壁面に圧縮空気Aの通過する開口部3aが設けら
れており、その底面が中央部から幅端側へ向かって徐々
に立ち上がる傾斜面で、かつ幅端側先端が鋭角の平面三
角形状に形成されている。
【0025】また、上記両幅端に位置する空気吸入ダク
ト4a,4bの上側表面には、一例として図4(a)に
示す如き複数個の孔5、或いは図4(b)に示す如き複
数本のスリット6が穿設されており、これら孔5又はス
リット6を介して幅端部側へ流れてくる圧縮空気Aを吸
引するようになっている。また、両幅端の各空気吸入ダ
クト4a,4bの底部には、管継手7a,7bがそれぞ
れ対応して形成されている。そして、これら管継手7
a,7bは、それぞれ吸入管8a,8bを介して吸入管
8に合流させた後、重力降下式フィルタ9に接続され、
更にフィルタ10及びエアポンプ11を経て前記中央に
位置する空気吐出ダクト1の底部に形成した管継手7に
吐出管31を介して連結され、これによって空気循環系
統(空気循環装置)Pが構成されている。なお、図5に
おいて、12はシート案内装置である空気吐出ダクト1
の上方で、かつ排紙軸13に近接した位置に設備されて
いるパウダースプレーノズルであり、該ノズル12から
パウダー41が噴射されるようになっている。
【0026】上記のように構成された本実施形態の枚葉
印刷機のシート案内装置において、エアポンプ11を作
動させると、図2及び図3の矢印で示す如く、空気吐出
ダクト1の空気吐出ノズル3群より圧縮空気Aが横方向
に吐き出され、搬送するシート2の走行方向と直角方向
の両側へ流出する。その後、流出した上記圧縮空気A
は、両幅端に配設した空気吸入ダクト4a,4bの上側
表面に形成した孔5或いはスリット6から吸入され、さ
らに重力降下式フィルタ9、フィルタ10を経て元のエ
アポンプ11へ送り返され、再度中央の空気吐出ダクト
1へと循環される。
【0027】上記重力降下式フィルタ9では、空気吸入
ダクト4a,4bによって回収した粉塵のうち、重量の
重いものだけが下降して除去されるようになっている。
また、重力降下式フィルタ9において回収しきれなかっ
た微細な粒子は、次工程のフィルタ10によって除去さ
れるようになっている。上記フィルタ9,10の機能に
より、エアポンプ11からは浄化された状態の空気が送
り出されることになる。
【0028】本第1実施形態に係る枚葉印刷機のシート
案内装置は、以上の如く構成され、かつ機能するもので
あるから、次のような種々の効果を得ることができるよ
うになった。 (1) 排紙部R内において、空気の循環流を形成する
ため、空気の乱れが少なく、安定したシート2の搬送を
行うことができる。 (2) 上記空気流の安定化により、シート2の上面に
おけるパウダー41の付着状態のコントロールが可能と
なる。 (3) 排紙部R内に空気の循環流を形成するため、当
該排紙部R内へ飛散するパウダー41を効率的に回収で
きる。 (4) 外部からシートガイドに空気を供給するような
従来の方式と比較してエネルギー効率が高く、電気代の
節約が図れる。 (5) 本実施形態のシートガイド100がエアによる
シート2のガイドと集塵機とを一体化した構造となって
いるため、初期の製造原価(設備費)を低減させること
ができる。 (6) パウダー41、紙粉等の散乱量が減少し、印刷
現場の作業環境が良好になる。
【0029】また、図6及び図7は枚葉印刷機に設備さ
れた本発明の第2実施形態に係るシート案内装置を説明
するものであり、図6はその要部断面図、図7はその要
部斜視図を示している。ただし、従来例及び第1実施形
態で示す構成要素と共通する要素には同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0030】第2実施形態に係る枚葉印刷機のシート案
内装置では、図6に示す如く、シートガイド100が装
置横幅方向において3個の区域に分割され、各々独立し
た空気吐出ダクト1及び空気吸入ダクト4a,4bとし
て構成されており、空気循環装置Pを介して中央部に位
置する空気吐出ダクト1の空気吐出ノズル3から圧縮空
気Aを吐出させ、両幅端部に配置した空気吸入ダクト4
a,4bの孔5或いはスリット6から空気Aを吸入して
循環させるといった一連の構成及び機能は前記第1実施
形態と同様である。
【0031】本実施形態の枚葉印刷機のシート案内装置
においては、機械横方向側端部に設置した空気吸入ダク
ト4a,4bの形状が変更されており、図7に示す如
く、吸引口として設けた空気吸入ダクト4a,4bの上
側表面に穿設する孔5或いはスリット6等に追加して、
各空気吸入ダクト4a,4bの上側表面にこれと所定の
間隔をおいて突出させた空気吸引用補助ダクト14が設
けられ、該空気吸引用補助ダクト14によって各幅端部
側に流れてきた空気Aを集めて孔5或いはスリット6に
案内するよう構成されている。例示した空気吸引用補助
ダクト14は、機械中心Cに向かう側板を開口した箱形
として形成されている。
【0032】上記のように構成された本実施形態の枚葉
印刷機のシート案内装置において、空気循環装置Pを介
して空気吐出ダクト1の空気吐出ノズル3より吐出した
空気Aを両幅端部に配設した空気吸入ダクト4a,4b
内へ吸引するに際して、高速度の境界層流をより効率的
に吸入させることができる。したがって、機械中心Cか
ら両幅端部に流れてくる空気Aの全体を空気吸引用補助
ダクト14によって集めて、各空気吸入ダクト4a,4
bに導くことが可能となるので、極めて効率良く集塵す
ることができる。
【0033】以上、本発明の実施の形態につき述べた
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形
及び変更を加え得るものである。例えば、第2実施形態
で示した空気吸引用補助ダクト14を図8に示す空気吸
引用補助ダクト15に置き換えることができる。この空
気吸引用補助ダクト15は、各空気吸入ダクト4a,4
bの上側表面に突出する部分が機械中心Cへ向かって斜
め上方に傾いており、より広い範囲の空気Aを効率良く
集めることができるとともに、ダクトを構成する材料費
の軽減及びコンパクト化に寄与し得るようになってい
る。
【0034】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係る枚葉印刷機の
シート案内装置は、排紙部に搬送されてくるシートをガ
イドするためのシートガイドを備えたものであって、前
記シートガイドに、これを装置横幅方向で3個の区域に
分割した独立の空気ダクトを設け、前記幅方向の中央に
位置する空気ダクトの上側表面に、幅方向の中央から幅
方向の各端側へ向かって空気を吐出する空気吐出ノズル
を設け、前記幅方向の両端に位置する空気ダクトに、幅
方向の中央から幅方向の各端側に流れてくる空気を吸引
する空気吸引ノズルを設け、前記空気吸入ノズルで吸引
した空気を前記空気吐出ノズルが設けられた空気ダクト
へ循環させる空気循環装置を配設しているので、以下の
ような効果が得られる。すなわち、本発明によれば、空
気が幅方向の中央に位置する空気ダクトの中央側から幅
方向の両端へ向けて安定的に流れるから、排紙部におけ
るシートのばたつきや浮き上がりを防止することがで
き、シートの搬送の安定化を図ることができる。また、
幅方向の両端側に移動した空気は、幅方向の両端に位置
する空気ダクトに設けられた空気吸入ノズルによって、
周囲の空気の流れを乱すことなく即座に吸引することが
できるから、例えば印刷品質向上のためにシートにパウ
ダーを噴射させた場合でも、このパウダーや紙粉などの
粉塵を周囲に飛散させることなく確実に回収することが
できる。したがって、印刷現場の作業環境を良好に改善
することができる。
【0035】そして、上記のようにシートの搬送が安定
化するから、シートの上面におけるパウダー付着状態を
簡単にコントロールすることができるようになる。ま
た、シートガイドがエアによるシートのガイドと集塵機
とを一体化したもので構成されているから、設備費の低
減を図ることができる。しかも、空気循環装置によっ
て、空気吸入ノズルで吸引した空気を空気吐出ノズルへ
再び供給することができるから、空気循環装置に設ける
ポンプとしては一つで済むことになる。したがって、吸
入ポンプと、吐出ポンプの2つのポンプを設ける必要が
ないから、設備費の高騰を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る枚葉印刷機のシー
ト案内装置を説明するものであって、シートガイドを示
す斜視図である。
【図2】上記枚葉印刷機のシート案内装置の概略構成を
説明するものであって、図1におけるA−A線に沿う断
面で表したシートガイド及び空気循環装置を示す概念図
である。
【図3】上記枚葉印刷機のシート案内装置を説明するも
のであって、シートガイドの要部を示す断面図である。
【図4】上記枚葉印刷機のシート案内装置を説明するも
のであって、(a)は空気吸入ダクトに設けられた空気
吸入ノズルの一例として示す孔の平面図であり、(b)
は同空気吸入ノズルの一例として示すスリットの平面図
である。
【図5】上記枚葉印刷機のシート案内装置を示す側面図
である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る枚葉印刷機のシー
ト案内装置を説明するものであって、シートガイドの一
部を示す断面図である。
【図7】上記枚葉印刷機のシート案内装置を説明するも
のであって、シートガイドの一部を示す斜視図である。
【図8】上記枚葉印刷機のシート案内装置におけるシー
トガイドの変形例を示す断面図である。
【図9】従来の枚葉印刷機のシート案内装置を示す側面
図である。
【図10】他の従来の枚葉印刷機のシート案内装置を示
す側面図である。
【図11】従来の一般的な枚葉印刷機のシート案内装置
を示す要部側面図である。
【符号の説明】
1 空気吐出ダクト 2 シート 3 空気吐出ノズル 4a,4b 空気吸入ダクト 5 空気吸引ノズル(孔) 6 空気吸引ノズル(スリット) 7 管継手 8 吸入管 9 重力降下式フィルタ 10 フィルタ 11 エアポンプ 12 パウダースプレーノズル 13 排紙軸 14,15 空気吸引用補助ダクト 41 パウダー 100 シートガイド C 機械中心 P 空気循環装置 R 排紙部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排紙部に搬送されてくるシートをガイド
    するためのシートガイドを備えた枚葉印刷機のシート案
    内装置において、 前記シートガイドに、これを装置横幅方向で3個の区域
    に分割した独立の空気ダクトを設け、 前記幅方向の中央に位置する空気ダクトの上側表面に、
    幅方向の中央から幅方向の各端側へ向かって空気を吐出
    する空気吐出ノズルを設け、 前記幅方向の両端に位置する空気ダクトに、幅方向の中
    央から幅方向の各端側に流れてくる空気を吸引する空気
    吸引ノズルを設け、 前記空気吸入ノズルで吸引した空気を前記空気吐出ノズ
    ルが設けられた空気ダクトへ循環させる空気循環装置を
    配設したことを特徴とする枚葉印刷機のシート案内装
    置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001206591A (ja) * 1999-12-15 2001-07-31 Heidelberger Druckmas Ag 平坦状の被印刷材料の処理機械、特に枚葉紙処理印刷機の案内装置、および、この案内装置を備えた平坦状の被印刷材料の処理機械
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