JPH11138325A - カムシャフト加工機のカッタ装置 - Google Patents
カムシャフト加工機のカッタ装置Info
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- JPH11138325A JPH11138325A JP30689097A JP30689097A JPH11138325A JP H11138325 A JPH11138325 A JP H11138325A JP 30689097 A JP30689097 A JP 30689097A JP 30689097 A JP30689097 A JP 30689097A JP H11138325 A JPH11138325 A JP H11138325A
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- chamfering
- cutting
- cutter
- tip
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- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/02—Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
- B23C5/08—Disc-type cutters
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C3/00—Milling particular work; Special milling operations; Machines therefor
- B23C3/08—Milling cams, camshafts, or the like
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2215/00—Details of workpieces
- B23C2215/16—Camshafts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 カムに隣接するジャーナルの径が大きい場
合、カッタ本体がジャーナルと干渉してカムの加工がで
きない。 【解決手段】 円盤状のカッタ本体１の外周部に、ワー
ク５に設けられたカム５ａのカム面を切削加工するカム
面切削用チップ４と、カム５ａの角部を面取り加工する
面取り用チップ３を設けたカムシャフト加工機のカッタ
装置において、上記カッタ本体１の外周部両側に、円周
方向に間隔を存し、かつカッタ本体１の側面とほぼ平行
するよう複数の取付け座１ｅを形成し、これら取付け座
１ｅに面取り用チップ３を着脱自在に取付けると共に、
上記カッタ本体１の外周面に、複数のカム面切削用チッ
プ４を円周方向に間隔を存して着脱自在に取付けたもの
で、加工するカム５ａに隣接するジャーナルの径が大き
い場合でも、カッタ本体１がジャーナルに干渉すること
がないため、カム５ａの加工が可能になる。
合、カッタ本体がジャーナルと干渉してカムの加工がで
きない。 【解決手段】 円盤状のカッタ本体１の外周部に、ワー
ク５に設けられたカム５ａのカム面を切削加工するカム
面切削用チップ４と、カム５ａの角部を面取り加工する
面取り用チップ３を設けたカムシャフト加工機のカッタ
装置において、上記カッタ本体１の外周部両側に、円周
方向に間隔を存し、かつカッタ本体１の側面とほぼ平行
するよう複数の取付け座１ｅを形成し、これら取付け座
１ｅに面取り用チップ３を着脱自在に取付けると共に、
上記カッタ本体１の外周面に、複数のカム面切削用チッ
プ４を円周方向に間隔を存して着脱自在に取付けたもの
で、加工するカム５ａに隣接するジャーナルの径が大き
い場合でも、カッタ本体１がジャーナルに干渉すること
がないため、カム５ａの加工が可能になる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明はカムシャフトを加
工するカムシャフト加工機に使用するカッタ装置に関す
る。
工するカムシャフト加工機に使用するカッタ装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来エンジンなどに使用するカムシャフ
トはカムシャフト加工機を使用してカム面（プロフィ
ル）を切削加工しており、カム面の加工時カムの角部も
同時に面取り加工することもある。またカムシャフトの
カム面の加工と、角部の面取り加工が同時に行えるカッ
タとしては、例えば実用新案登録第２５２４０９９号公
報に記載されたものが公知である。上記公報のカッタは
図１に示すように、円盤状のカッタ本体ａの外周面に、
カムシャフトｂに設けられたカムｃの外周面（カム面）
ｄを切削する被削面切削用チップｅを、そしてカッタ本
体ａの外周縁部に斜めに形成したチップ取付け座ｆに、
カムｃの角度を面取り加工する面取り用チップｇを設け
た構成となっている。
トはカムシャフト加工機を使用してカム面（プロフィ
ル）を切削加工しており、カム面の加工時カムの角部も
同時に面取り加工することもある。またカムシャフトの
カム面の加工と、角部の面取り加工が同時に行えるカッ
タとしては、例えば実用新案登録第２５２４０９９号公
報に記載されたものが公知である。上記公報のカッタは
図１に示すように、円盤状のカッタ本体ａの外周面に、
カムシャフトｂに設けられたカムｃの外周面（カム面）
ｄを切削する被削面切削用チップｅを、そしてカッタ本
体ａの外周縁部に斜めに形成したチップ取付け座ｆに、
カムｃの角度を面取り加工する面取り用チップｇを設け
た構成となっている。
【０００３】一方別のカッタとしては、図２に示すよう
に主軸ｈに２個のカッタ本体ａ，ａ′を取付けて、図３
に示すように第１工程では互いに隣接する２個のカムｃ
の外周面と角部の面取り加工を同時に行い、第２工程で
カムシャフトｂの軸部に突設されたボスｉを加工するよ
うにしたものがある。
に主軸ｈに２個のカッタ本体ａ，ａ′を取付けて、図３
に示すように第１工程では互いに隣接する２個のカムｃ
の外周面と角部の面取り加工を同時に行い、第２工程で
カムシャフトｂの軸部に突設されたボスｉを加工するよ
うにしたものがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記公報のカッ
タでは、径の大きなジャーナルを有するカムシャフトの
場合、ジャーナルｊに隣接するカムｃを加工しようとす
ると、カッタ本体ａの一部が図１に示すように斜線部分
でジャーナルｊと干渉してカムｃの加工ができないなど
の不具合がある。
タでは、径の大きなジャーナルを有するカムシャフトの
場合、ジャーナルｊに隣接するカムｃを加工しようとす
ると、カッタ本体ａの一部が図１に示すように斜線部分
でジャーナルｊと干渉してカムｃの加工ができないなど
の不具合がある。
【０００５】また図２に示すように主軸ｈに２個のカッ
タ本体ａ，ａ′を取付けたものでは、軸部に突設された
ボスｉの位置がカムｃに近接していたり、ボスｉの高さ
が低い場合、ボスｉを加工しない方のカッタ本体ａ′に
取付けられた面取り用チップｇが、図３の斜線で示すよ
うにカムｃと干渉して、ボスｉの加工ができない。この
ような場合従来では、カムｃを加工後ボスｉを別工程で
加工したり、ボスｉの位置を変更するなどの対策を行っ
ているが、ボスを別工程で加工すると、工程数が多くな
って生産性が低下するなどの不具合がある・
タ本体ａ，ａ′を取付けたものでは、軸部に突設された
ボスｉの位置がカムｃに近接していたり、ボスｉの高さ
が低い場合、ボスｉを加工しない方のカッタ本体ａ′に
取付けられた面取り用チップｇが、図３の斜線で示すよ
うにカムｃと干渉して、ボスｉの加工ができない。この
ような場合従来では、カムｃを加工後ボスｉを別工程で
加工したり、ボスｉの位置を変更するなどの対策を行っ
ているが、ボスを別工程で加工すると、工程数が多くな
って生産性が低下するなどの不具合がある・
【０００６】またボスｉの位置を変更する方法では、ボ
スｉの位置を変更できないカムシャフトには実施できな
い不具合がある。この発明はかかる従来の不具合を改善
するためになされたもので、カッタ本体や面取り用チッ
プが隣接するカムやジャーナルなどに干渉することな
く、カム面の加工と角部の面取り加工を可能にしたカム
シャフト加工機のカッタ装置を提供することを目的とす
るものである。
スｉの位置を変更できないカムシャフトには実施できな
い不具合がある。この発明はかかる従来の不具合を改善
するためになされたもので、カッタ本体や面取り用チッ
プが隣接するカムやジャーナルなどに干渉することな
く、カム面の加工と角部の面取り加工を可能にしたカム
シャフト加工機のカッタ装置を提供することを目的とす
るものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するため請求項１記載の発明は、円盤状のカッタ本
体の外周部に、ワークに設けられたカムのカム面を切削
加工するカム面切削用チップと、カムの角部を面取り加
工する面取り用チップを設けたカムシャフト加工機のカ
ッタ装置において、上記カッタ本体の外周部両側に、円
周方向に間隔を存し、かつカッタ本体１の側面とほぼ平
行するよう複数の取付け座を形成し、これら取付け座に
面取り用チップを着脱自在に取付けると共に、上記カッ
タ本体の外周面に、複数のカム面切削用チップを円周方
向に間隔を存して着脱自在に取付けたものである。
達成するため請求項１記載の発明は、円盤状のカッタ本
体の外周部に、ワークに設けられたカムのカム面を切削
加工するカム面切削用チップと、カムの角部を面取り加
工する面取り用チップを設けたカムシャフト加工機のカ
ッタ装置において、上記カッタ本体の外周部両側に、円
周方向に間隔を存し、かつカッタ本体１の側面とほぼ平
行するよう複数の取付け座を形成し、これら取付け座に
面取り用チップを着脱自在に取付けると共に、上記カッ
タ本体の外周面に、複数のカム面切削用チップを円周方
向に間隔を存して着脱自在に取付けたものである。
【０００８】上記構成により、径の大きなジャーナルに
隣接するカムのカム面及び角部の面取り加工を行う際、
ジャーナルとカッタ本体またはジャーナルと面取り用チ
ップが干渉することがないため、径の大きなジャーナル
に隣接するカムの加工も可能になる。
隣接するカムのカム面及び角部の面取り加工を行う際、
ジャーナルとカッタ本体またはジャーナルと面取り用チ
ップが干渉することがないため、径の大きなジャーナル
に隣接するカムの加工も可能になる。
【０００９】また主軸に複数のカッタ本体を取付けて複
数のカムを同時加工することができると共に、一方のカ
ッタ本体でワークの軸部に突設されたボスを加工する
際、他方のカッタ本体や面取り用チップがボスに隣接す
るカムと干渉することがないため、ボスを別工程で加工
する必要がなく、これによって生産性の向上が図れるよ
うになる。
数のカムを同時加工することができると共に、一方のカ
ッタ本体でワークの軸部に突設されたボスを加工する
際、他方のカッタ本体や面取り用チップがボスに隣接す
るカムと干渉することがないため、ボスを別工程で加工
する必要がなく、これによって生産性の向上が図れるよ
うになる。
【００１０】上記目的を達成するため請求項２記載の発
明は、円盤状のカッタ本体の外周部に、ワークに設けら
れたカムのカム面を切削加工するカム面切削用チップ
と、カムの角部を面取り加工する面取り用チップを設け
たカムシャフト加工機のカッタ装置において、上記カッ
タ本体の外周部両側に、円周方向に間隔を存し、かつカ
ッタ本体１の側面とほぼ平行するよう複数の取付け座を
形成し、これら取付け座に、回転方向に対して断面がほ
ぼ菱形をなし、かつ両端部に面取り角度に合せて傾斜さ
れた切刃を有する面取り用チップを着脱自在に取付ける
と共に、上記カッタ本体の外周面に、複数のカム面切削
用チップを円周方向に間隔を存して着脱自在に取付けた
ものである。
明は、円盤状のカッタ本体の外周部に、ワークに設けら
れたカムのカム面を切削加工するカム面切削用チップ
と、カムの角部を面取り加工する面取り用チップを設け
たカムシャフト加工機のカッタ装置において、上記カッ
タ本体の外周部両側に、円周方向に間隔を存し、かつカ
ッタ本体１の側面とほぼ平行するよう複数の取付け座を
形成し、これら取付け座に、回転方向に対して断面がほ
ぼ菱形をなし、かつ両端部に面取り角度に合せて傾斜さ
れた切刃を有する面取り用チップを着脱自在に取付ける
と共に、上記カッタ本体の外周面に、複数のカム面切削
用チップを円周方向に間隔を存して着脱自在に取付けた
ものである。
【００１１】上記構成により、径の大きなジャーナルに
隣接するカムのカム面及び角部の面取り加工を行う際、
ジャーナルとカッタ本体またはジャーナルと面取り用チ
ップが干渉することがないため、径の大きなジャーナル
に隣接するカムの加工も可能になる。
隣接するカムのカム面及び角部の面取り加工を行う際、
ジャーナルとカッタ本体またはジャーナルと面取り用チ
ップが干渉することがないため、径の大きなジャーナル
に隣接するカムの加工も可能になる。
【００１２】また主軸に複数のカッタ本体を取付けて複
数のカムを同時加工することができると共に、一方のカ
ッタ本体でワークの軸部に突設されたボスを加工する
際、他方のカッタ本体や面取り用チップがボスに隣接す
るカムと干渉することがないため、ボスを別工程で加工
する必要がなく、これによって工程数が増加することが
ないので生産性の向上が図れるようになる。
数のカムを同時加工することができると共に、一方のカ
ッタ本体でワークの軸部に突設されたボスを加工する
際、他方のカッタ本体や面取り用チップがボスに隣接す
るカムと干渉することがないため、ボスを別工程で加工
する必要がなく、これによって工程数が増加することが
ないので生産性の向上が図れるようになる。
【００１３】さらに面取り用チップを断面がほぼ菱形と
し、かつ両端部に面取り角度に合せて傾斜された切刃を
形成したことから、面取り用チップの長さに対して厚さ
を十分に小さくでき、これによってカッタ本体の全幅を
小さくできることから、カッタ本体の価格低減も図れる
ようになる。
し、かつ両端部に面取り角度に合せて傾斜された切刃を
形成したことから、面取り用チップの長さに対して厚さ
を十分に小さくでき、これによってカッタ本体の全幅を
小さくできることから、カッタ本体の価格低減も図れる
ようになる。
【００１４】上記目的を達成するため請求項３記載の発
明は、カッタ本体の外周部に、面取り用チップと、カム
面切削用チップを千鳥状に配置したものである。
明は、カッタ本体の外周部に、面取り用チップと、カム
面切削用チップを千鳥状に配置したものである。
【００１５】上記構成により、面取り用チップとカム面
切削用チップが同時にカムを切削することがないので、
切削時発生する振動などの影響を受けずにカム面の切削
ができるため、加工精度が向上する。
切削用チップが同時にカムを切削することがないので、
切削時発生する振動などの影響を受けずにカム面の切削
ができるため、加工精度が向上する。
【００１６】上記目的を達成するため請求項４記載の発
明は、面取り用チップ及びカム面切削用チップを固定具
によりカッタ本体に着脱自在に取付けたものである。
明は、面取り用チップ及びカム面切削用チップを固定具
によりカッタ本体に着脱自在に取付けたものである。
【００１７】上記構成により、チップが摩耗した場合、
切刃の位置を変えたり、新しいチップに交換するなどの
作業が短時間で容易に行える。
切刃の位置を変えたり、新しいチップに交換するなどの
作業が短時間で容易に行える。
【００１８】上記目的を達成するため請求項５記載の発
明は、面取り用チップの近傍に、取付け時面取り用チッ
プの位置決めを行うと共に、加工時面取り用チップに加
わる切削力を担持する押え部材を設けたものである。
明は、面取り用チップの近傍に、取付け時面取り用チッ
プの位置決めを行うと共に、加工時面取り用チップに加
わる切削力を担持する押え部材を設けたものである。
【００１９】上記構成により、チップの切刃の位置を変
えたり、チップを新しいものと交換する作業が容易かつ
正確に行えると共に、加工中はチップを固定している固
着具に過大な切削反力が作用することがないので、固着
具が緩んでチップの取付け位置が狂うなどの心配もな
い。
えたり、チップを新しいものと交換する作業が容易かつ
正確に行えると共に、加工中はチップを固定している固
着具に過大な切削反力が作用することがないので、固着
具が緩んでチップの取付け位置が狂うなどの心配もな
い。
【００２０】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図４ない
し図８に示す図面を参照して詳述する。図４はカムシャ
フト加工機（図示せず）の主軸に２個のカッタ本体を取
付けた状態の断面図、図５はカッタ本体外周面の展開
図、図６は図４のＡ円内の拡大図、図７は同斜視図、図
８は加工時の作用説明図である。
し図８に示す図面を参照して詳述する。図４はカムシャ
フト加工機（図示せず）の主軸に２個のカッタ本体を取
付けた状態の断面図、図５はカッタ本体外周面の展開
図、図６は図４のＡ円内の拡大図、図７は同斜視図、図
８は加工時の作用説明図である。
【００２１】これら図において１は円盤状のカッタ本体
で、中心部に主軸２へ取付けるための取付け孔１ａが開
口されている。上記カッタ本体１の外周部側は、中心部
側よりやや薄肉となっていて、厚肉部１ｂと、薄肉部１
ｃの間は傾斜面１ｄにより連設されていると共に、薄肉
部１ｃの外周部両側に、面取り用スローアウエイチップ
（以下単に面取り用チップという）３を取付ける複数の
取付け座１ｅが、そして外周面にカム面切削用スローア
ウエイチップ（以下単にカム面切削用チップという）４
を取付ける複数の取付け座１ｆが形成されている。
で、中心部に主軸２へ取付けるための取付け孔１ａが開
口されている。上記カッタ本体１の外周部側は、中心部
側よりやや薄肉となっていて、厚肉部１ｂと、薄肉部１
ｃの間は傾斜面１ｄにより連設されていると共に、薄肉
部１ｃの外周部両側に、面取り用スローアウエイチップ
（以下単に面取り用チップという）３を取付ける複数の
取付け座１ｅが、そして外周面にカム面切削用スローア
ウエイチップ（以下単にカム面切削用チップという）４
を取付ける複数の取付け座１ｆが形成されている。
【００２２】上記面取り用チップ３を取付ける取付け座
１ｅは、図５に示すように外周部の両側に円周方向に間
隔を存し、かつ千鳥状となるように２列に配置されてい
ると共に、カッタ本体１の側面に対して図６に示すよう
に僅かな逃げ角αを付して形成されており、これら取付
け座１ｅに、ワーク（カムシャフト）５に設けられたカ
ム５ａの角部を面取り加工する面取り用チップ３が固着
具６により着脱自在に取付けられている。
１ｅは、図５に示すように外周部の両側に円周方向に間
隔を存し、かつ千鳥状となるように２列に配置されてい
ると共に、カッタ本体１の側面に対して図６に示すよう
に僅かな逃げ角αを付して形成されており、これら取付
け座１ｅに、ワーク（カムシャフト）５に設けられたカ
ム５ａの角部を面取り加工する面取り用チップ３が固着
具６により着脱自在に取付けられている。
【００２３】上記面取り用チップ３は、平面がほぼ正方
形となる板状をなしていて、厚みに対して一辺の長さが
十分に大きいと共に、両端部には、カム５ａの面取り角
度θに合せて傾斜された切刃３ａが形成された断面がほ
ぼ菱形（図６参照）となっており、一方の切刃３ａが摩
耗して、切れ味が悪くなった場合は、反転して他方の切
刃３ａが使用できるようになっている。また面取り用チ
ップ３の近傍には、面取り用チップ３の取付け時面取り
用チップ３の位置決めを行うと共に、ワーク５の加工時
には、面取り用チップ３に加わる半径方向の切削力を担
持する押え部材７が固着具８により着脱自在に取付けら
れている。
形となる板状をなしていて、厚みに対して一辺の長さが
十分に大きいと共に、両端部には、カム５ａの面取り角
度θに合せて傾斜された切刃３ａが形成された断面がほ
ぼ菱形（図６参照）となっており、一方の切刃３ａが摩
耗して、切れ味が悪くなった場合は、反転して他方の切
刃３ａが使用できるようになっている。また面取り用チ
ップ３の近傍には、面取り用チップ３の取付け時面取り
用チップ３の位置決めを行うと共に、ワーク５の加工時
には、面取り用チップ３に加わる半径方向の切削力を担
持する押え部材７が固着具８により着脱自在に取付けら
れている。
【００２４】一方カッタ本体１の外周面に形成されたカ
ム面切削用チップ４の取付け座１ｆは、図５に示すよう
に面取り用チップ３と交互となるよう円周方向に間隔を
存して２列に形成されていて、これら取付け座１ｆに、
ほぼ正方形に形成されたカム面切削用チップ４が固着具
９により着脱自在に取付けられている。上記カム面切削
用チップ４は、各辺の上下縁が切刃４ａとなっていて、
固着具９を中心に回転し、また上下を反転することによ
り、４辺×２の８個所の切刃４ａが使用できるようにな
っている。
ム面切削用チップ４の取付け座１ｆは、図５に示すよう
に面取り用チップ３と交互となるよう円周方向に間隔を
存して２列に形成されていて、これら取付け座１ｆに、
ほぼ正方形に形成されたカム面切削用チップ４が固着具
９により着脱自在に取付けられている。上記カム面切削
用チップ４は、各辺の上下縁が切刃４ａとなっていて、
固着具９を中心に回転し、また上下を反転することによ
り、４辺×２の８個所の切刃４ａが使用できるようにな
っている。
【００２５】次に上記構成されたカッタ装置を使用し
て、ワーク５に設けられた複数のカム５ａのカム面の切
削加工と、角部の面取り加工を行う方法について説明す
る。まずカムシャフト加工機の主軸２に２個のカッタ本
体１を互いに重ね合せた状態で取付け、第１工程では、
はじめに加工する２個のカム５ａに図８に示すようにカ
ッタ本体１の位置を割出す。
て、ワーク５に設けられた複数のカム５ａのカム面の切
削加工と、角部の面取り加工を行う方法について説明す
る。まずカムシャフト加工機の主軸２に２個のカッタ本
体１を互いに重ね合せた状態で取付け、第１工程では、
はじめに加工する２個のカム５ａに図８に示すようにカ
ッタ本体１の位置を割出す。
【００２６】次にこの状態でワーク５及びカッタ本体１
を回転させながら、カッタ本体１をワーク５側へ前進さ
せて、各カッタ本体１の外周部に取付けられた面取り用
チップ３でカム５ａの角部の面取りを行うと同時に、カ
ム面切削用チップ４でカム５ａのカム面の切削加工を行
う。カム５ａのカム面と角部の面取り加工が完了した
ら、一旦カッタ本体１を後退させた後、一方のカッタ本
体１が第２工程で加工する軸部５ｂのボス５ｃの位置に
一致するよう位置割出しを行う。
を回転させながら、カッタ本体１をワーク５側へ前進さ
せて、各カッタ本体１の外周部に取付けられた面取り用
チップ３でカム５ａの角部の面取りを行うと同時に、カ
ム面切削用チップ４でカム５ａのカム面の切削加工を行
う。カム５ａのカム面と角部の面取り加工が完了した
ら、一旦カッタ本体１を後退させた後、一方のカッタ本
体１が第２工程で加工する軸部５ｂのボス５ｃの位置に
一致するよう位置割出しを行う。
【００２７】そしてこの状態で再びカッタ本体１を回転
させながらワーク５側へ前進させて、第２工程で一方の
カッタ本体１の面取り用チップ３とカム面加工用チップ
４によりボス５ｃの加工を行うもので、面取り用チップ
３は、カッタ本体１の外周部両側面に取付けられている
ことから、ボス５ｃを加工する際、他方のカッタ本体１
の面取り用チップ３が図８に示すように、カム５ａに干
渉することなくボス５ｃの加工が行えるようになる。
させながらワーク５側へ前進させて、第２工程で一方の
カッタ本体１の面取り用チップ３とカム面加工用チップ
４によりボス５ｃの加工を行うもので、面取り用チップ
３は、カッタ本体１の外周部両側面に取付けられている
ことから、ボス５ｃを加工する際、他方のカッタ本体１
の面取り用チップ３が図８に示すように、カム５ａに干
渉することなくボス５ｃの加工が行えるようになる。
【００２８】以上のようにしてボス５ｃの加工が完了し
たら、カッタ本体１を後退させた後、次に加工するカム
５ａへカッタ本体１を位置割りして、第３工程で再び２
個のカム５ａのカム面の加工と角部の面取り加工を行う
もので、以下上記動作を繰返すことにより、ワーク５の
全てのカム５ａとボス５ｃの加工が行えるようになる。
たら、カッタ本体１を後退させた後、次に加工するカム
５ａへカッタ本体１を位置割りして、第３工程で再び２
個のカム５ａのカム面の加工と角部の面取り加工を行う
もので、以下上記動作を繰返すことにより、ワーク５の
全てのカム５ａとボス５ｃの加工が行えるようになる。
【００２９】なお上記実施の形態では、面取り用チップ
３とカム面切削用チップ４を交互に設けるようにした
が、カム面切削用チップ４に対して面取り用チップ３を
１個置きもしくは複数個置きに設けるようにしてもよ
い。
３とカム面切削用チップ４を交互に設けるようにした
が、カム面切削用チップ４に対して面取り用チップ３を
１個置きもしくは複数個置きに設けるようにしてもよ
い。
【００３０】また上記実施の形態では、主軸２に２個の
カッタ本体１を取付けてワーク５を加工する場合につい
て説明したが、主軸２に１個のカッタ本体１を取付けて
ワーク５を加工してもよく、３個以上取付けても勿論よ
い。
カッタ本体１を取付けてワーク５を加工する場合につい
て説明したが、主軸２に１個のカッタ本体１を取付けて
ワーク５を加工してもよく、３個以上取付けても勿論よ
い。
【図１】従来のカムシャフト加工機のカッタ装置を示す
説明図である。
説明図である。
【図２】従来のカムシャフト加工機のカッタ装置を示す
説明図である。
説明図である。
【図３】従来のカムシャフト加工機のカッタ装置を示す
説明図である。
説明図である。
【図４】この発明の実施の形態になるカムシャフト加工
機のカッタ装置を示す断面図である。
機のカッタ装置を示す断面図である。
【図５】この発明の実施の形態になるカムシャフト加工
機のカッタ装置を構成するカッタ本体の外周面の展開図
である。
機のカッタ装置を構成するカッタ本体の外周面の展開図
である。
【図６】図４のＡ円内の拡大図である。
【図７】図４のＡ円内の斜視図である。
【図８】この発明の実施の形態になるカムシャフト加工
機のカッタ装置の作用説明図である。
機のカッタ装置の作用説明図である。
１…カッタ本体 １ｅ…取付け座 ２…主軸 ３…面取り用チップ ３ａ…切刃 ４…カム面切削用チップ ５…ワーク ５ａ…カム ６，８…固着具 ７…押え部材 θ…面取り角度
Claims (5)
- 【請求項１】 円盤状のカッタ本体（１）の外周部に、
ワーク（５）に設けられたカム（５ａ）のカム面を切削
加工するカム面切削用チップ（４）と、カム（５ａ）の
角部を面取り加工する面取り用チップ（３）を設けたカ
ムシャフト加工機のカッタ装置において、上記カッタ本
体（１）の外周部両側に、円周方向に間隔を存し、かつ
カッタ本体１の側面とほぼ平行するよう複数の取付け座
（１ｅ）を形成し、これら取付け座（１ｅ）に面取り用
チップ（３）を着脱自在に取付けると共に、上記カッタ
本体（１）の外周面に、複数のカム面切削用チップ
（４）を円周方向に間隔を存して着脱自在に取付けたこ
とを特徴とするカムシャフト加工機のカッタ装置。 - 【請求項２】 円盤状のカッタ本体（１）の外周部に、
ワーク（５）に設けられたカム（５ａ）のカム面を切削
加工するカム面切削用チップ（４）と、カム（５ａ）の
角部を面取り加工する面取り用チップ（３）を設けたカ
ムシャフト加工機のカッタ装置において、上記カッタ本
体（１）の外周部両側に、円周方向に間隔を存し、かつ
カッタ本体１の側面とほぼ平行するよう複数の取付け座
（１ｅ）を形成し、これら取付け座（１ｅ）に、回転方
向に対して断面がほぼ菱形をなし、かつ両端部に面取り
角度θに合せて傾斜された切刃（３ａ）を有する面取り
用チップ（３）を着脱自在に取付けると共に、上記カッ
タ本体（１）の外周面に、複数のカム面切削用チップ
（４）を円周方向に間隔を存して着脱自在に取付けたこ
とを特徴とするカムシャフト加工機のカッタ装置。 - 【請求項３】 カッタ本体（１）の外周部に、面取り用
チップ（３）と、カム面切削用チップ（４）を千鳥状に
配置してなる請求項１または２記載のカムシャフト加工
機のカッタ装置。 - 【請求項４】 面取り用チップ（３）及びカム面切削用
チップ（４）を固定具（７），（８）によりカッタ本体
（１）に着脱自在に取付けてなる請求項１または２記載
のカムシャフト加工機のカッタ装置。 - 【請求項５】 面取り用チップ（３）の近傍に、取付け
時面取り用チップ（３）の位置決めを行うと共に、加工
時面取り用チップ（３）に加わる切削力を担持する押え
部材（６）を設けてなる請求項１または２記載のカムシ
ャフト加工機のカッタ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30689097A JPH11138325A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | カムシャフト加工機のカッタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30689097A JPH11138325A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | カムシャフト加工機のカッタ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11138325A true JPH11138325A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=17962495
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30689097A Pending JPH11138325A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | カムシャフト加工機のカッタ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11138325A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003004206A1 (en) * | 2001-07-04 | 2003-01-16 | Iscar Ltd. | Milling cutter and cutting insert therefor |
-
1997
- 1997-11-10 JP JP30689097A patent/JPH11138325A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003004206A1 (en) * | 2001-07-04 | 2003-01-16 | Iscar Ltd. | Milling cutter and cutting insert therefor |
| US6684752B2 (en) | 2001-07-04 | 2004-02-03 | Iscar, Ltd. | Milling cutter and cutting insert therefor |
| KR100830322B1 (ko) | 2001-07-04 | 2008-05-16 | 이스카 엘티디. | 밀링 절삭기 및 그 절삭 삽입체 |
| CN100402212C (zh) * | 2001-07-04 | 2008-07-16 | 伊斯卡有限公司 | 铣刀及其切削镶块 |
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