JPH0760510A - スローアウェイチップ - Google Patents
スローアウェイチップInfo
- Publication number
- JPH0760510A JPH0760510A JP21654593A JP21654593A JPH0760510A JP H0760510 A JPH0760510 A JP H0760510A JP 21654593 A JP21654593 A JP 21654593A JP 21654593 A JP21654593 A JP 21654593A JP H0760510 A JPH0760510 A JP H0760510A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tip
- cutting edge
- holder
- cutting
- front surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 外周に互いに独立して突設されている複数の
切刃部に２、チップ１の厚み方向に延設され、且つホル
ダー取付面３に向かって片下りの切刃２ａ、あるいは円
弧状のを形成したスローアウェイチップ１。 【効果】 深い段付部を有する被削材の加工もチャック
近傍の加工も可能であり、さらに、本発明のチップは、
内径加工あるいは中ぐり加工にも応用することができる
ものである。
切刃部に２、チップ１の厚み方向に延設され、且つホル
ダー取付面３に向かって片下りの切刃２ａ、あるいは円
弧状のを形成したスローアウェイチップ１。 【効果】 深い段付部を有する被削材の加工もチャック
近傍の加工も可能であり、さらに、本発明のチップは、
内径加工あるいは中ぐり加工にも応用することができる
ものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、切削加工に用いられる
スローアウェイチップ（以下、チップと略称する）に係
り、特に外径バイトに用いられる多コーナー使いのチッ
プに関するものである。
スローアウェイチップ（以下、チップと略称する）に係
り、特に外径バイトに用いられる多コーナー使いのチッ
プに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、外径バイトに用いられる多コ
ーナー使いのスローアウェイチップとして、種々の形状
のものがあり、そのうち、実公平１ー１１３６２号の考
案のスローアウェイチップは、略６角形プレート状であ
って、側面の６個の角片に台座を設けるとともに、この
台座にダイヤモンドの切刃ブロックを埋め込んであり、
形６個の切刃を使用することが出来た。
ーナー使いのスローアウェイチップとして、種々の形状
のものがあり、そのうち、実公平１ー１１３６２号の考
案のスローアウェイチップは、略６角形プレート状であ
って、側面の６個の角片に台座を設けるとともに、この
台座にダイヤモンドの切刃ブロックを埋め込んであり、
形６個の切刃を使用することが出来た。
【０００３】また、実開昭６２ー６８７０２号、或いは
特開平２ー２３７７０２号の記載されるスローアウェイ
チップは、切刃部が外方に互いに独立して突設された全
体形状をなすとともに、該切刃部の最外縁が切刃として
形成されており、裏表合計で、（切刃部の個数×２）個
の切刃を使用することが出来た。
特開平２ー２３７７０２号の記載されるスローアウェイ
チップは、切刃部が外方に互いに独立して突設された全
体形状をなすとともに、該切刃部の最外縁が切刃として
形成されており、裏表合計で、（切刃部の個数×２）個
の切刃を使用することが出来た。
【０００４】これらは、いずれもスローアウェイチップ
の厚みを限定する広面がワークの長軸方向に平行となる
ようにして切削を行うものであった。
の厚みを限定する広面がワークの長軸方向に平行となる
ようにして切削を行うものであった。
【０００５】
【従来技術の課題】しかしながら、上記従来技術のうち
前者のスローアウェイチップは、段付部の加工が出来
ず、他方、後者のスルーアウェイチップも、段付部の深
さが、最大で、切刃部の突出長さまでの加工に限られ、
さらに、チャックとチップが干渉するので、チャック付
近の外径を加工できないという不具合があった。
前者のスローアウェイチップは、段付部の加工が出来
ず、他方、後者のスルーアウェイチップも、段付部の深
さが、最大で、切刃部の突出長さまでの加工に限られ、
さらに、チャックとチップが干渉するので、チャック付
近の外径を加工できないという不具合があった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、チップの外周に互いに独立して突設され
ている複数の切刃部に、チップの厚み方向に延設し且つ
ホルダー取付面に向かって片下りの切刃、あるいは円弧
状の切刃を形成し、他方、チップの本体部の円周方向に
位置決め用の定位を形成した。
め、本発明は、チップの外周に互いに独立して突設され
ている複数の切刃部に、チップの厚み方向に延設し且つ
ホルダー取付面に向かって片下りの切刃、あるいは円弧
状の切刃を形成し、他方、チップの本体部の円周方向に
位置決め用の定位を形成した。
【０００７】
【作用】このように構成したチップは、ホルダー先端に
あって、その正面が逃げ面となるように固定した状態で
被削材の外径加工を行う。
あって、その正面が逃げ面となるように固定した状態で
被削材の外径加工を行う。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。図１の平面図は、チップ１を示し、このチップ１
は、複数の切刃部２が外周に互いに独立して突設されて
いるプレート状のものであって、上記切刃部２の各々に
は、その最外周側に、図２の拡大図に示すようにチップ
１の厚み方向に延設し、且つチップ１の表裏面の一方と
しての正面４から他方のホルダー取付面３に向かって、
下り角θ°でもって片下りの切刃２ａが形成されてい
る。
る。図１の平面図は、チップ１を示し、このチップ１
は、複数の切刃部２が外周に互いに独立して突設されて
いるプレート状のものであって、上記切刃部２の各々に
は、その最外周側に、図２の拡大図に示すようにチップ
１の厚み方向に延設し、且つチップ１の表裏面の一方と
しての正面４から他方のホルダー取付面３に向かって、
下り角θ°でもって片下りの切刃２ａが形成されてい
る。
【０００９】また、上記切刃部２より中心側に位置する
チップ１の本体部５には、その中央に、固定用のボルト
孔６が形成されるとともに、円周方向に等間隙をおい
て、図３に示す如く上記表または裏面（ホルダー取付面
３および正面４）を貫通する凹状の定位７を複数個形成
してあり、これらの定位７をホルダーＨのチップ固定用
ポケットＨ2 内に形成した凸起状の定位Ｈ1 に嵌合する
ことよって、チップ１の位置決めを行うとともに加工時
におけるチップ１の回転を防止している。
チップ１の本体部５には、その中央に、固定用のボルト
孔６が形成されるとともに、円周方向に等間隙をおい
て、図３に示す如く上記表または裏面（ホルダー取付面
３および正面４）を貫通する凹状の定位７を複数個形成
してあり、これらの定位７をホルダーＨのチップ固定用
ポケットＨ2 内に形成した凸起状の定位Ｈ1 に嵌合する
ことよって、チップ１の位置決めを行うとともに加工時
におけるチップ１の回転を防止している。
【００１０】このように、本実施例のチップ１は、本体
部５に形成した定位７で位置決めを行うよう構成されて
いるので、いずれかの切刃部２が破損、欠損した場合で
も取り外して、取付位置を変えることで確実に位置決め
変更することができる。
部５に形成した定位７で位置決めを行うよう構成されて
いるので、いずれかの切刃部２が破損、欠損した場合で
も取り外して、取付位置を変えることで確実に位置決め
変更することができる。
【００１１】なお、チップ１側に設けられる定位７は、
ホルダー取付面３側のみに形成したものでよく、さらに
凸起状であってもよい。この場合、ホルダーＨ側の定位
Ｈ1は凹状とする。
ホルダー取付面３側のみに形成したものでよく、さらに
凸起状であってもよい。この場合、ホルダーＨ側の定位
Ｈ1は凹状とする。
【００１２】図３は、チップ１の使用状態を示し、チッ
プ１をホルダーＨの先端部分に固定し、被削材Ｗの軸線
方向Ｄにその厚み方向がほぼ一致する如く、且つ正面４
が被削材Ｗの半径方向Ｌの断面に対し、逃げ角α°の傾
きを持つよう、このホルダーＨの位置を調整する。
プ１をホルダーＨの先端部分に固定し、被削材Ｗの軸線
方向Ｄにその厚み方向がほぼ一致する如く、且つ正面４
が被削材Ｗの半径方向Ｌの断面に対し、逃げ角α°の傾
きを持つよう、このホルダーＨの位置を調整する。
【００１３】すなわち、最も上側に位置する切刃２ａが
概ね水平あるいはチャックＣの反対側方向へ片下りであ
るように、且つチップ１の正面４が逃げ面となるように
設定される。
概ね水平あるいはチャックＣの反対側方向へ片下りであ
るように、且つチップ１の正面４が逃げ面となるように
設定される。
【００１４】このようにチップ１を固定した上で、被削
材Ｗを回転させ、その切削面がチップ１の切刃部２のひ
とつで切削加工するように調整移動させる。
材Ｗを回転させ、その切削面がチップ１の切刃部２のひ
とつで切削加工するように調整移動させる。
【００１５】上述のように構成されたチップ１を、この
ように使用することによって、チップ１が被削材Ｗの段
付部Ｗ2 あるいはチャックＣと干渉することがなく、従
って、深い段付部Ｗ2 を有する被削材Ｗの加工もチャッ
クＣ近傍の加工も可能となった。
ように使用することによって、チップ１が被削材Ｗの段
付部Ｗ2 あるいはチャックＣと干渉することがなく、従
って、深い段付部Ｗ2 を有する被削材Ｗの加工もチャッ
クＣ近傍の加工も可能となった。
【００１６】なお、図２に示す前記切刃２ａの下り角θ
°としては、２°〜５５°の範囲が好ましい。すなわ
ち、下り角θ°が ２°より小さい場合、前記逃げ角α
°が２°より小さくなり、チップ１の正面４が被削材Ｗ
の段付部Ｗ2 にベタ当たりする恐れがあり、他方下り角
θ°が ５５°より大きい場合、切刃部２の刃先強度が
小さくなって、破損しやすくなるという不具合がある。
°としては、２°〜５５°の範囲が好ましい。すなわ
ち、下り角θ°が ２°より小さい場合、前記逃げ角α
°が２°より小さくなり、チップ１の正面４が被削材Ｗ
の段付部Ｗ2 にベタ当たりする恐れがあり、他方下り角
θ°が ５５°より大きい場合、切刃部２の刃先強度が
小さくなって、破損しやすくなるという不具合がある。
【００１７】また、切刃部２の先端、正面４側の角部２
ｂは、図２に示すように面取りされていることが望まし
く、その曲率半径Ｒとしては、０．２〜１．６の範囲が
好ましい。すなわち、上記曲率半径Ｒが０．２より小さ
いと、上記角部２ｂが鋭利となり過ぎて、この部分の強
度が小さく、破損し易くなるり、他方、上記曲率半径Ｒ
が１．６より大きいと、切削抵抗が大きくなり、ビビリ
振動が大きく、切削面が荒くなってしまうという不具合
が生じる。
ｂは、図２に示すように面取りされていることが望まし
く、その曲率半径Ｒとしては、０．２〜１．６の範囲が
好ましい。すなわち、上記曲率半径Ｒが０．２より小さ
いと、上記角部２ｂが鋭利となり過ぎて、この部分の強
度が小さく、破損し易くなるり、他方、上記曲率半径Ｒ
が１．６より大きいと、切削抵抗が大きくなり、ビビリ
振動が大きく、切削面が荒くなってしまうという不具合
が生じる。
【００１８】なお、前記段付部Ｗ2 との干渉を起こさな
いため、本実施例のチップ１においては、前記固定孔６
を段付形状とし、ボルトＢのヘッドＢ1 を外部に突出し
ないようにした。
いため、本実施例のチップ１においては、前記固定孔６
を段付形状とし、ボルトＢのヘッドＢ1 を外部に突出し
ないようにした。
【００１９】図４にはチップ１の切刃部２の別態様を示
し、同図に示すように、切刃部２の先端に、チップ１の
厚み方向に延設し且つ円弧状をなす切刃２ａを形成して
ある。このチップ１の使用方法は、概ね前述の方法に準
ずるが、このチップ１の場合、切刃が円弧状をなすので
表裏いずれの面側をホルダ側に当接させて装着しても使
用できる。そのため図５に示す如く前記固定孔６を両側
からの段付形状とした。
し、同図に示すように、切刃部２の先端に、チップ１の
厚み方向に延設し且つ円弧状をなす切刃２ａを形成して
ある。このチップ１の使用方法は、概ね前述の方法に準
ずるが、このチップ１の場合、切刃が円弧状をなすので
表裏いずれの面側をホルダ側に当接させて装着しても使
用できる。そのため図５に示す如く前記固定孔６を両側
からの段付形状とした。
【００２０】なお、上記円弧状の切刃２ａの曲率半径Ｒ
としては１．５〜５００の範囲が好ましい。すなわち、
上記曲率半径Ｒが１．５より小さい場合、切刃部２の先
端が蒲鉾状に大きく外方に突出する形状となるため、こ
の部分の強度が小さくなり、破損し易く、他方、上記曲
率半径Ｒが５００より大きくなると切削抵抗が大きくな
り、ビビリ振動が大きく、切削面が荒くなってしまうと
いう不具合がある。
としては１．５〜５００の範囲が好ましい。すなわち、
上記曲率半径Ｒが１．５より小さい場合、切刃部２の先
端が蒲鉾状に大きく外方に突出する形状となるため、こ
の部分の強度が小さくなり、破損し易く、他方、上記曲
率半径Ｒが５００より大きくなると切削抵抗が大きくな
り、ビビリ振動が大きく、切削面が荒くなってしまうと
いう不具合がある。
【００２１】さらに、前述のように構成された本実施例
のチップ１には、以下のように応用がある。すなわち、
図６に示すように、上記チップ１を逃げ角α°の傾きで
もってホルダーＨ′の先端面に固定し、これを内径加工
あるいは中ぐり加工に用いることができた。
のチップ１には、以下のように応用がある。すなわち、
図６に示すように、上記チップ１を逃げ角α°の傾きで
もってホルダーＨ′の先端面に固定し、これを内径加工
あるいは中ぐり加工に用いることができた。
【００２２】
【発明の効果】叙上のように、本発明のチップは、ホル
ダー先端にあって、その正面が逃げ面となるように固定
した状態で被削材の外径加工を行うようになっているの
で、チップと被削材の段付部或いはチャックとが干渉す
ることがなく、したがって、深い段付部を有する被削材
の加工もチャック近傍の加工も可能である。
ダー先端にあって、その正面が逃げ面となるように固定
した状態で被削材の外径加工を行うようになっているの
で、チップと被削材の段付部或いはチャックとが干渉す
ることがなく、したがって、深い段付部を有する被削材
の加工もチャック近傍の加工も可能である。
【００２３】さらに、本発明のチップは、先端面にチッ
プを固定するよう構成したホルダーを用い、内径加工あ
るいは中ぐり加工にも応用することができるものであ
る。
プを固定するよう構成したホルダーを用い、内径加工あ
るいは中ぐり加工にも応用することができるものであ
る。
【図１】本発明実施例のスローアウェイチップを示す平
面図である。
面図である。
【図２】図１における領域Ａの拡大斜視図であって、
（ａ）は斜視図、（ｂ）は（ａ）のＸ線矢視図である。
（ａ）は斜視図、（ｂ）は（ａ）のＸ線矢視図である。
【図３】本発明実施例のスローアウェイチップの使用状
態を示す側面図である。
態を示す側面図である。
【図４】別態様の切刃部を示す図１における領域Ａの拡
大斜視図であって、（ａ）は斜視図、（ｂ）は（ａ）の
Ｙ線矢視図である。
大斜視図であって、（ａ）は斜視図、（ｂ）は（ａ）の
Ｙ線矢視図である。
【図５】図４に示す円弧状の切刃を有するスローアウェ
イチップの断面図である。
イチップの断面図である。
【図６】本発明実施例のスローアウェイチップと内径加
工あるいは中ぐり加工用のホルダーを示す側面図であ
る。
工あるいは中ぐり加工用のホルダーを示す側面図であ
る。
１ スローアウェイチップ（チップ） ２ 切刃部 ２ａ 切刃 ２ｂ 角部 ３ ホルダー取付面 ４ 正面 ５ 本体部 ６ ボルト孔 ７ 定位 Ｂ ボルト Ｂ1 ボルトヘッド Ｈ ホルダー Ｈ1 定位 Ｈ2 チップ固定用ポケット Ｄ 軸線方向 Ｗ 被削材 Ｗ2 段付部 Ｃ チャック Ｒ 曲率半径 θ° 下り角 α° 逃げ角
Claims (1)
- 【請求項１】 複数の切刃部が外周に互いに独立して突
設されてなるプレート状のスローアウェイチップにおい
て、上記切刃部の各々に、チップの厚み方向に延設し且
つホルダー取付面に向かって片下りの切刃、あるいは円
弧状の切刃を形成してなるスローアウェイチップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21654593A JPH0760510A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | スローアウェイチップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21654593A JPH0760510A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | スローアウェイチップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0760510A true JPH0760510A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16690120
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21654593A Pending JPH0760510A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | スローアウェイチップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0760510A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010103946A1 (ja) * | 2009-03-09 | 2010-09-16 | 三星ダイヤモンド工業株式会社 | 溝加工ツールおよびこれを用いた薄膜太陽電池の溝加工方法 |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP21654593A patent/JPH0760510A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010103946A1 (ja) * | 2009-03-09 | 2010-09-16 | 三星ダイヤモンド工業株式会社 | 溝加工ツールおよびこれを用いた薄膜太陽電池の溝加工方法 |
| JP2010212374A (ja) * | 2009-03-09 | 2010-09-24 | Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd | 溝加工ツールおよびこれを用いた薄膜太陽電池の溝加工方法 |
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