JPH11135580A - ウェハ一括型プローブカードによる検査に適した半導体ウェハおよび半導体装置の検査方法ならびに半導体装置の製造方法 - Google Patents

ウェハ一括型プローブカードによる検査に適した半導体ウェハおよび半導体装置の検査方法ならびに半導体装置の製造方法

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JPH11135580A
JPH11135580A JP29809497A JP29809497A JPH11135580A JP H11135580 A JPH11135580 A JP H11135580A JP 29809497 A JP29809497 A JP 29809497A JP 29809497 A JP29809497 A JP 29809497A JP H11135580 A JPH11135580 A JP H11135580A
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健 荒川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェハ一括型プローブカードによる検査に適
した、基板電位の変動が生じにくい構造の半導体ウェハ
および半導体装置の検査方法を提供する。 【解決手段】 高濃度p型不純物領域41をウェハ裏面
の全面に形成するとともに、スクライブレーン内をウェ
ハ裏面からウェハ表面まで延ばすことによって、各チッ
プを分離する。ウェハ一括型検査測定に際し、基板電流
の発生によって基板電位が上昇したことを検知すると、
高濃度p型不純物領域41を介して基板電流をウェハ外
部へ引き抜き、基板電位をもとのレベルに復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェハ一括型プロ
ーブカードによる検査に適した半導体ウェハおよびその
検査方法ならびに半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路装置(以後、「半
導体装置」と称する。)を搭載した電子機器の小形化及
び低価格化の進展は目ざましく、これに伴って、半導体
装置に対する小形化及び低価格化の要求が強くなってい
る。
【0003】通常、半導体装置は、半導体チップとリー
ドフレームとがボンディングワイヤによって電気的に接
続された後、半導体チップ及びリードフレームが樹脂又
はセラミクスにより封止された状態で供給され、プリン
ト基板に実装される。ところが、電子機器の小形化の要
求から、半導体装置を半導体ウエハから切り出したまま
の状態(以後、この状態の半導体装置をベアチップと称
する。)で回路基板に直接実装する方法が開発され、品
質が保証されたベアチップを低価格で供給することが望
まれている。
【0004】ベアチップに対して品質保証を行なうため
には、半導体装置に対してウェハ状態でバーンイン等の
検査をする必要がある。ところが、半導体ウェハ上に形
成されている複数のベアチップに対して1個又は数個づ
つ何度にも分けて検査を行なうことは多くの時間を要す
るので、時間的にもコスト的にも現実的ではない。そこ
で、全てのベアチップに対してウェハ状態で一括してバ
ーンイン等の検査を行なうことが要求される。
【0005】ベアチップに対してウェハ状態で一括して
検査を行なうには、半導体ウェハ上に形成された複数の
半導体チップの電極に電源電圧や信号を同時に印加し、
該複数の半導体チップを動作させる必要がある。このた
めには、非常に多く(通常、数千個以上)のプローブ針
を持つプローブカードを用意する必要があるが、このよ
うにするには、従来のニードル形プローブカードではピ
ン数の点からも価格の点からも対応できない。
【0006】そこで、ウェハ上の多数のパッド電極に対
してプローブ電極を一括的にコンタクトできるプローブ
カードが提案されている(特開平7−231019号公
報)。この技術によれば、プローブカードに多数のバン
プを形成し、これらのバンプをプローブ電極として用い
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記プローブカードに
よるウェハ一括型測定検査において、ウェハに含まれる
多数のチップは、隣接するチップと基板を介して電気的
に接触した状態にある。このため、あるチップに対する
測定検査の影響が他のチップに及びやすい。また、バー
ンイン検査時のように、高い電源電圧を印加しながら各
チップ内の半導体装置を動作させると、大きな基板電流
が流れやすくなり、基板の電位が変動する。その影響
は、ウェハ一括型検査の場合、共通の基板を介して他の
チップ内の半導体装置にも及んでしまう。また、基板電
位を制御するための構成を各チップの表面に設けたとし
ても、あるチップ内で生じた基板電流が他のチップに流
れ込むことを防止するのは困難である。このため、ウェ
ハ一括型バーンイン検査では基板電位の変動を防止する
ことが強く求められる。
【0008】本発明は斯かる問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、基板電位の変動が生じにくい、ウ
ェハ一括型プローブカードによる検査に適した半導体ウ
ェハおよびその検査方法ならびに半導体装置の製造方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体ウェハ
は、各々に集積回路が形成された複数のチップを含む第
1導電形半導体ウェハであって、前記複数チップのそれ
ぞれを分離する第2導電形不純物領域を備え、前記第2
導電形不純物領域は、ウェハ裏面に形成された部分と、
前記複数のチップの間を前記ウェハ裏面からウェハ表面
まで延びる部分とを有する。
【0010】前記ウェハ表面において、前記第2導電形
不純物領域に電気的に接触する導電性部材と、前記チッ
プ上に設けられた基板電位検知用電極とを備えているこ
とが好ましい。
【0011】本発明の半導体装置の検査方法は、請求項
1記載の半導体ウェハの前記ウェハ裏面に対向する位置
に設けた電極に負電位を与える工程と、前記半導体ウェ
ハ内で基板電流が発生した場合、前記基板電流の少なく
とも一部を前記第2導電形不純物領域を介してウェハ外
部へ引き抜く基板電位制御工程とを包含する。
【0012】本発明の他の半導体装置の検査方法は、請
求項2記載の半導体ウェハの前記ウェハ裏面に対向する
位置に設けた電極に負電位を与える工程と、基板電位検
知用電極を用いて基板電位の変動を検出し、それによっ
て前記半導体ウェハ内で基板電流が発生したことを検知
した場合、前記導電性部材から前記第2導電形不純物領
域に少数キャリアを注入し、基板電流の少なくとも一部
を前記第2導電形不純物領域を介してウェハ外部へ引き
抜く基板電位制御工程とを包含する。
【0013】前記基板電位制御工程は、ウェハ一括型プ
ローブカードを用いたウェハ一括型測定検査時に行うこ
とが好ましい。
【0014】前記プローブカードは、二次元的に配列さ
れた複数のプローブ電極と、前記複数のプローブ電極に
電気的に接続された多層配線基板とを備えていることが
好ましい。
【0015】前記プローブ電極はバンプ電極であること
が好ましい。
【0016】前記プローブ電極と前記多層配線基板との
間において、前記プローブ電極を前記多層配線基板に電
気的に接続するための導電性ゴムを備えていることが好
ましい。
【0017】前記プローブ電極は剛性リングに張力を持
った状態で張られた薄膜上に形成されていることが好ま
しい。
【0018】前記プローブ電極は前記多層配線基板の配
線層の少なくとも一部から形成されていてもよい。
【0019】本発明の半導体装置の製造方法は、前記半
導体ウェハを形成する工程と、前記半導体ウェハに対し
てウェハ一括型の測定検査を行う工程と、前記半導体ウ
ェハから各チップを分離する工程とを備えている。
【0020】本発明の半導体装置の検査方法は、二次元
的に配列された複数のプローブ電極と、前記複数のプロ
ーブ電極に電気的に接続された多層配線基板とを備えた
ウェハ一括測定検査型プローブカードを用いて行う半導
体装置の検査方法であって、検査対象のウェハの裏面に
導電性プレートを接触させ、それによって前記ウェハの
基板電位を所定範囲内に制御する。
【0021】前記導電性プレートは、前記ウェハを搭載
するためのウェハトレイ内に設けられていることが好ま
しい。
【0022】前記プローブ電極はバンプ電極であること
が好ましい。
【0023】前記プローブ電極と前記多層配線基板との
間において、前記プローブ電極を前記多層配線基板に電
気的に接続するための導電性ゴムを備えていることが好
ましい。
【0024】前記プローブ電極は剛性リングに張力を持
った状態で張られた薄膜上に形成されていることが好ま
しい。
【0025】前記プローブ電極は前記多層配線基板の配
線層の少なくとも一部から形成されていてもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】まず、本発明の理解を容易にする
ため、本発明が適用されるウェハ一括型測定・検査技術
を説明する。
【0027】図1には、ウェハ上の多数のパッド電極に
対してプローブ電極を一括的にコンタクトできるプロー
ブカード1が示されている。測定・検査の対象となる素
子・回路が形成されたウェハ(例えば直径200mmの
シリコンウェハ)2は、チップ状に分割されることな
く、そのままの状態でウェハトレイ3上に載置される。
測定・検査に際して、ウェハ2はプローブカード1とウ
ェハトレイ3との間に挟まれる。プローブカード1とウ
ェハトレイ3との間にできる僅かな空間は、シールリン
グ4によって大気からシールされる。その空間を真空バ
ルブ5を介して減圧する(例えば大気圧に比べて200
ミリトール程度減圧する)ことにより、プローブカード
1は大気圧の力をかりて均等にウェハ2を押圧する。そ
の結果、プローブカード1のプローブ電極は、広いウェ
ハ2の全面にわたって均等な力でウェハ2上のパッド電
極を押圧することができる。プローブカード1上の多数
のバンプがウェハ2上の所定のパッド電極と確実に接触
するためには、接触の前に、プローブカード1とウェハ
2との間のアライメントを高精度で実行する必要があ
る。
【0028】このようなウェハ一括型の測定・検査技術
によれば、ウェハ2の全面に形成された数千から数万個
以上の多数のパッド電極に対して、プローブカード1に
形成した多数のプローブ電極を同時にしかも確実にコン
タクトさせることができる。
【0029】図2は、本発明が適用されるプローブカー
ド20の断面構成例を示している。
【0030】このプローブカード20は、測定・検査装
置に電気的に接続されることになる多層配線基板21
と、バンプ付きポリイミド薄膜22と、これらの間に設
けられた局在形異方導電性ゴム23とを少なくとも備え
ている。局在形異方導電性ゴム23は、多層配線基板2
1の電極配線21bとバンプ付きポリイミド薄膜22の
バンプ22bとを電気的に接続する弾性部材である。図
2では、上記3つの部材21〜23が縦方向に分離され
た状態が示されているが、これらの部材21〜23を密
着固定することにより、一枚のプローブカード20が形
成される。
【0031】多層配線基板21としては、ガラス基板2
1a上に多層配線21bが形成されたものを使用でき
る。ガラス基板21aは、広い面積にわたって高い平坦
性を持つものが比較的容易に作製され得るので好まし
い。また、ガラスの熱膨張係数はシリコンウェハの熱膨
張係数に近いため、ガラスは、特にバーンイン用プロー
ブカードの多層配線基板の材料として好適である。
【0032】多層配線21bの形成は、公知の薄膜堆積
技術とパターニング技術を用いて行える。たとえば、銅
(Cu)などの導電性薄膜をスパッタリング法等により
ガラス基板21a上に堆積した後、フォトリソグラフィ
およびエッチング工程で導電性薄膜をパターニングすれ
ば、任意のパターンを持った配線21bを形成すること
ができる。異なるレベルの配線21bは、層間絶縁膜2
1cにより分離される。層間絶縁膜21cは、たとえば
ポリイミド薄膜をスピンコート等の方法でガラス基板2
1a上に形成することで得られる。多層配線21bは、
面内に二次元的に配列される多数のバンプ(プローブ電
極)22bをプローブカード20の周辺領域に設けられ
た不図示の接続電極やコネクタにに電気的に接続し、外
部の検査装置や検査回路とプローブ電極22bとの電気
的接続を可能にするものである。
【0033】バンプ付きポリイミド薄膜22は、たとえ
ば次のようにして得られる。まず、厚さ18μm程度の
ポリイミド薄膜22aと厚さ35μm程度の銅薄膜とが
二層になった基材に多数の開口部(内径20〜30μm
程度)を設ける。電解メッキなどの方法を用いて各開口
部をNi等の金属材料で埋め込み、バンプ22bを形成
する。ポリイミド薄膜22aから銅薄膜の不要部分をエ
ッチングで除去すれば、図示されるようなバンプ付きポ
リイミド薄膜22が得られる。バンプ22bの高さは、
一例としては、約20μm程度である。バンプの横方向
サイズは、40μm程度である。ポリイミド薄膜22a
のどの位置にバンプ22bを形成するかは、測定対象の
ウェハ25のどの位置にパッド電極26が形成されてい
るかに依存して決定される。
【0034】局在形異方導電性ゴム23は、シリコーン
製ゴムのシート(厚さ200μm程度)23a内の特定
箇所に導電性粒子23bが配置されており、その箇所で
導通方向(膜厚方向)に鎖状につなげたものである。多
層配線基板21とバンプ22bとの間に、弾力性を持っ
たゴムを介在させることにより、ウェハ25上の段差や
ウェハ25のそりの影響を受けることなく、プローブカ
ード20のバンプ22bとウェハ25上の電極26との
間のコンタクトを確実に実現することができる。
【0035】このようなプローブカード20をバーンイ
ン検査に使用する場合、ポリイミド薄膜22aの熱膨張
係数(約16×10-6/℃)とウェハ25の熱膨張係数
(約3×10-6/℃)とが異なるため、バーンインのた
めの加熱時に、ポリイミド薄膜22a上のバンプ22b
の位置がウェハ25上のパッド電極26の位置に対して
横方向にずれてしまう。この位置ズレは、ウェハ25の
中央部よりも周辺部で大きくなり、ウェハ25とプロー
ブカード20との間で正常な電気的コンタクトがとれな
くなる。このような問題を解決するには、特開平7−2
31019号公報に開示されているように、熱膨張係数
がシリコンウェハに近いセラミックリングなどの剛性リ
ング(不図示)にポリイミド薄膜22aを張りつけ、そ
のポリイミド薄膜22aにあらかじめ張力を与えておく
ことが有効である。この場合、ポリイミド薄膜22aを
剛性リングに張りつけてから、バンプ22bを形成する
方がよい。バンプ22bの位置がずれにくいからであ
る。
【0036】ウェハ25は、ウェハトレイ28に配置さ
れる。ウェハ25を搭載したウェハトレイ28がプロー
ブカード20に対して適切な位置に配置された後、プロ
ーブカード20とウェハトレイ28との間隔が縮小され
る。その結果、ウェハ25上のパッド電極26とプロー
ブカード20のバンプ22bとが物理的にコンタクトす
る。前述のように、プローブカード20とウェハトレイ
28との間のシールされた空間を減圧することにより、
各バンプ22bがほぼ均等な力をもってウェハ25上の
パッド電極26を押圧することなる。その後、不図示の
駆動回路や検査回路からの電気信号および電源電圧が、
プローブカード20のバンプ22を介してウェハ25上
のパッド電極26に供給される。バーンイン検査の場
合、プローブカード20、ウェハ25およびウェハトレ
イ28は、図3に示されるような状態で、一体的にバー
ンイン装置に挿入され、加熱される。
【0037】検査・測定の間、および、その前後におい
て、プローブカード20、ウェハ25およびウェハトレ
イ28は、図3に示されるような状態に維持される。前
述の密閉空間が減圧状態にあるウェハトレイ28は、プ
ローブカード20から離脱することなく、これらの部材
は一体的にウェハを狭持している。
【0038】ウェハ一括型の検査・測定が終了すると、
プローブカード20とトレイ28との間にできた密閉空
間の圧力を上昇させ、大気圧程度に回復させる。その結
果、トレイ28はプローブカード20から分離され、中
からウェハ25が取り出される。
【0039】以下に、図4から図7を参照しながら本発
明の実施形態を説明する。
【0040】図4は、本実施形態にかかる半導体ウェハ
の主要部断面を模式的に示している。この図では、ウェ
ハに含まれる複数のチップのうち、ある一つのチップ
と、それに隣接する二つのチップの各々の一部分とが示
されている。
【0041】本実施形態にかかる半導体ウェハ49は、
各チップの間のスクライブレーン48およびウェハ裏面
51に形成された高濃度p型不純物領域(p+型不純物
領域)41を有している。各チップは高濃度p型不純物
領域41によって分離されている。高濃度p型不純物領
域41は、ウェハ表面50のスクライブレーン48上に
設けられた配線電極43と電気的に接続されており、高
濃度p型不純物領域の電位(Vbs)は、配線電極43
ならびに不図示のプローブカード上のプローブ電極およ
び配線を介して外部装置によって制御される。
【0042】半導体ウェハ49内において、高濃度p型
不純物領域41によって囲まれた領域の各々(各チップ
に対応)には半導体集積回路装置が形成されている。図
4に示される半導体集積回路装置は、p型基板42内に
形成されたp型ウェル領域31およびn型ウェル領域3
2と、p型ウェル領域31に形成されたNMOSトラン
ジスタと、n型ウェル領域32に形成されたPMOSト
ランジスタとを少なくとも具備している。図4では、簡
単化のため、二つのトランジスタのみが記載されている
が、現実には、多数のトランジスタおよびその他の集積
回路素子が形成されている。NMOSトランジスタは、
p型ウェル領域31の表面近傍に形成され、ソース/ド
レイン領域として機能する一対のn+型不純物拡散領域
33と、一対のn+型不純物拡散領域33に挟まれた領
域(チャネル領域)上に形成されたゲート絶縁膜35
と、ゲート絶縁膜35上に形成されたゲート電極36と
を備えている。
【0043】PMOSトランジスタは、n型ウェル領域
32の表面近傍に形成され、ソース/ドレイン領域とし
て機能する一対のp+型不純物拡散領域37と、一対の
+型不純物拡散領域37に挟まれた領域(チャネル領
域)上に形成されたゲート絶縁膜38と、ゲート絶縁膜
38上に形成されたゲート電極39とを備えている。
【0044】p型ウェル領域31の表面には、p型基板
42(p型ウェル31)の電位を検出するためのn+
不純物拡散領域34が形成されており、このn+型不純
物拡散領域34は基板電位検出用パッド電極44に接続
される。
【0045】図4の実施形態では、NMOSトランジス
タのソース領域には接地電位が与えられ、PMOSトラ
ンジスタのドレイン領域には電源電位(Vdd)が与えら
れる。プローブカードから与えられる電源電位(Vdd
が所定の大きさ以上に上昇することによって、各チップ
内の半導体装置の回路動作が開始する。バーンインモー
ドでは、通常モードでの電源電位(例えば5ボルト)よ
りも高い電源電位(例えば8ボルト)が各チップに供給
され、電圧ストレスのもとで加速試験が実行される。
【0046】上記トランジスタを含む半導体集積回路
は、公知の半導体製造プロセスによって形成される。高
濃度p型不純物領域41は、ウェハ表面50の側からの
不純物ドーピングに加えて、ウェハ裏面51の側からの
不純物ドーピングによって形成される。ウェハの表面5
0から裏面51に至る不純物領域を形成するためには、
例えば、高エネルギーイオン注入と高温長時間アニール
とを行うことが好ましい。そのため、高濃度p型不純物
領域41の形成は、上記トランジスタの形成に先だって
行うことが好ましい。高濃度p型不純物領域41のウェ
ハ表面50に表れたパターンを図5(a)に示し、ウェ
ハ裏面51に表れたパターンを図5(b)に示す。
【0047】図5(a)の例では、各チップ40の間に
位置するスクライブレーンを含む領域に高濃度p型不純
物領域41が形成されている。高濃度p型不純物領域4
1は、ウェハ裏面51においてはウェハ全面に実質的に
拡がっている。高濃度p型不純物領域41の不純物濃度
は、ウェハ裏面51において、1×1018cm-3以上に
設定されることが好ましく、また、ウェハ表面50にお
いては、1×1020cm-3以上に設定されることが好ま
しい。ウェハ表面50およびウェハ裏面51から離れた
位置(ウェハ内部)においても、高濃度p型不純物領域
41の不純物濃度は、1×1019cm-3以上に設定され
ることが好ましい。スクライブレーンにおける高濃度p
型不純物領域41の幅は、好ましくは約60μmから約
100μmであり、ウェハ裏面51における高濃度p型
不純物領域41の厚さは、好ましくは3から300μm
である。
【0048】ウェハ表面50の側で高濃度p型不純物領
域41にコンタクトする配線電極43は、図5(a)の
各チップの間を延長するように引き回された配線であっ
ても良く、また、複数の孤立したアイランド状電極であ
ってもよい。
【0049】バーンイン検査に際して、上記半導体ウェ
ハ47は、図4に示すように、絶縁性シート46を介し
て導電性プレート47上に配置される。導電性プレート
47は外部装置に電気的に接続され、絶縁性シート46
上のウェハ49内に所望の電界を形成する機能を持つ。
導電性プレート47は、好ましくは、前述のウェハトレ
イ28から絶縁されながらウェハトレイ28の上部に組
み込まれる。導電性プレート47の電位(Vbm)は上記
外部装置によって制御される。
【0050】以下、図6および図7を参照しながら、本
実施形態にかかる半導体装置の検査方法を説明する。
【0051】まず、導電性プレート47の電位(Vbm
を0ボルトから、例えば−8ボルトに変化させ、それに
よってストレス電圧の印加を開始する。導電性プレート
47の電位(Vbm)は、−6ボルトから−12ボルトま
での範囲内の一定電位に変化させることが好ましい。導
電性プレート47の電位(Vbm)が負電位になると、p
型基板42内では、高濃度p型不純物領域41に向かっ
て正孔電流が流れ出す。その結果、p型基板42内の正
孔濃度が低下する。このとき、ゲート絶縁膜(図4おい
て参照番号「35」および「38」で示す。)の近傍の
空乏層領域が拡大され、一様な強度の電界が形成され
る。
【0052】次に、各チップ内の半導体装置に供給する
電源電位(Vdd)を所定値以上に上昇させ、バーインモ
ードでの回路動作を開始させる。
【0053】こうして回路に含まれる各トランジスタの
動作が開始した後、例えば、NMOSトランジスタのド
レイン領域近傍で電子・正孔対が大量に生成されるなど
の現象が生じると、それによって、そのトランジスタか
ら基板内部に向かって基板電流(IBB)が発生する。バ
ーンインモードでは、電源電位(Vdd)が通常モードに
おける値よりも大きくなるため、トランジスタのドレイ
ン領域近傍での電界強度が通常モード時よりも増大す
る。その結果、電子・正孔対の発生レートが大きくな
り、基板電流が発生しやすくなる。NMOSトランジス
タのドレイン領域近傍で生じた電子・正孔対のうち、生
成した電子は主にドレイン領域に流入するが、正孔はp
型基板42に流れて基板電流(IBB)を形成する。な
お、基板電流(IBB)は、PMOSトランジスタからよ
りもNMOSトランジスタから格段に発生しやすい。
【0054】正孔により形成される基板電流(IBB)が
p型基板42内に流れ出すと、基板電位(Vbb)が正方
向に変動する。この基板電位(Vbb)の変動をそのまま
放置すると、ラッチアップなどが生じるため、本実施形
態では、以下に述べる方法で、基板電位(Vbb)をもと
のレベルに復帰させる。すなわち、まず、基板電位(V
bb)を基板電位(Vbb)レベルモニター回路61によっ
て測定し、基板電位(Vbb)の正方向への変動を検知し
た場合は、配線電極43の電位(Vbs)をウェハ裏面に
位置する高濃度p型不純物領域41の電位よりも低下さ
せる。それによって、配線電極43から高濃度p型不純
物領域41に電子を注入し、高濃度p型不純物領域41
から配線電極43に電流I1を流す。トランジスタから
p型基板42内に流れ出した基板電流(IBB)を構成す
る正孔(p型基板42では「多数キャリア」)は、p型
基板42内に蓄積されることなく、高濃度p型不純物領
域41に拡散する。こうして、基板電流(IBB)の全部
または少なくともその一部を、ウェハ裏面に位置する高
濃度p型不純物領域41を介してウェハ外部へ引き抜く
ことができる。配線電極43から高濃度p型不純物領域
41への電子注入は、引き抜き電流(I1)制御回路6
2によって制御される。前述の基板電位レベルモニター
回路61および引き抜き電流制御回路62によって基板
電位制御回路60が構成される。基板電位制御回路60
は、典形的には、バーンイン検査装置などの測定検査装
置内に設けられる。この基板電位制御回路60と、ウェ
ハ49上の電極配線などとの電気的接続は、ウェハ一括
型プローブカード上の配線およびプローブ電極を介して
達成される。
【0055】このように電流I1をウェハ外部へ抜き出
すことによって、基板電位(Vbb)を再び負電位側の所
定レベルに復帰させることができる。基板電位(Vbb
が許容範囲内に復帰したことを基板電位レベルモニター
回路61によって検知したら、引き抜き電流制御回路6
2によって配線電極43の電位(Vbs)を元の電位に戻
す。こうすることによって、前述の電子注入を停止し、
電流I1をゼロにすることができる。
【0056】このように本実施形態では、基板電流(I
BB)の発生を基板電位(Vbb)の変化として検知し、ウ
ェハ裏面に設けた高濃度p型不純物領域41を介して基
板電流(IBB)をウェハ外部へ引く抜くようにしてい
る。その結果、基板電位の時間的変動を抑制することが
できる。また、基板電流が基板内を縦方向に流れるた
め、ウェハ表面において一様な電界を維持することがで
き、各トランジスタに電圧ストレスを均等に印加でき
る。更に、各チップは高濃度p型不純物領域41によっ
て囲まれているため、あるチップの基板内に生じた基板
電流が他のチップの基板に流れ込むようなこともない。
【0057】本実施形態では、電源電位の供給はもちろ
んのこと、基板電位(Vbb)の検知および高濃度p型不
純物領域への電子注入を、プローブカードに設けたプロ
ーブ電極(バンプ)とウェハ上のパッド電極とのコンタ
クトによって実行している。また、ゲート絶縁膜へのス
トレス電圧印加は、ウェハ裏面に絶縁性シートを介して
配置した導電性プレートを用いて与えている。従って、
上記半導体装置の検査は、一つのウェハ内の複数の半導
体装置に対して同時に行われ得る。
【0058】本実施形態では、チップごとに基板電位
(Vbb)を測定し、チップごとに基板電位を制御するこ
とができる。すなわち、本実施形態では、一枚のウェハ
に含まれる複数のチップのうち、あるチップ内の基板電
位(Vbb)が正側に変動したことを検知するたびに、配
線電極43から高濃度p型不純物領域41への電子注入
を行う。この電子注入は、基板電流の生じていないチッ
プに対してはなんら影響を及ぼすことなく、基板電位の
変動が生じつつあるチップから基板電流を引き抜くよう
に機能し、それによって、そのチップの基板電位を的確
に制御することができる。
【0059】ウェハ一括型測定検査が終了すると、各チ
ップはウェハから分離され、必要な工程を経て、所望の
半導体装置が完成する。
【0060】次に、図8を参照しながら、本発明の他の
実施形態を説明する。
【0061】図8は、本実施形態にかかる半導体装置の
検査に使用するウェハトレイ30を示している。このウ
ェハトレイ30は、ウェハ25に接触する位置に配置さ
れた導電性プレート80と、導電性プレート80からは
絶縁シート81によって電気的に絶縁されたウェハトレ
イ本体28とを備えている。導電性プレート80は、好
ましくはアルミニウム等の低抵抗金属から形成され、少
なくとも測定時において、外部装置と電気的に接続され
る。
【0062】導電性プレート80のサイズは、測定対象
のウェハ25に等しいか、それよも大きく形成されるこ
とが好ましい。ただし、導電性プレート80の形状は、
必ずしもウェハ25の形状に等しいものである必要はな
く、リング状や格子状であってもよい。また、ウェハ2
5内の各チップの電位を直接的に制御するためには、ウ
ェハ25内の各チップの裏面に対して少なくとも一部が
接触し得る形状を持つことが好ましい。導電性プレート
80の表面は、典形的には平坦であるが、必ずしも平坦
である必要はない。表面に複数の突起電極が二次元的に
配列されたものであってもよいし、メッシュ状のもので
あっても良い。重要な点は、ウェハ25の裏面と確実に
コンタクトし、それによって基板電位が所望の範囲内に
維持されるようにウェハ裏面の電位を制御できることに
ある。また、プローブカード20のプローブ電極22b
がウェハ25上のパッド電極26を押圧するときに、不
均一な応力がウェハ25内に生じないような形状を持つ
ことが好ましい。
【0063】このような導電性プレート80を用いるこ
とによって、ウェハ一括型測定検査の際に、ウェハ25
の裏面の電位を所定範囲内に維持し、それによって、基
板電位の変動を抑制することができる。図4を参照しな
がら説明した前述の実施形態では、ウェハ裏面に設けた
高濃度p型不純物領域41を介して基板電流をウェハ外
部へ引き抜いているが、本実施形態では、ウェハ裏面に
接触する導電性プレート80を介して、基板電流をウェ
ハ外部に引き抜くことになる。
【0064】本実施形態によれば、半導体ウェハ25内
に特別の構造を設けなくても、基板電位を安定化するこ
とができる。
【0065】なお、図2および図8に示す実施形態で
は、局在形異方導電性ゴム23を用いて、多層配線基板
上とバンプとを電気的に接続しているが、局在形異方導
電性ゴム23を用いることなく、直接に、多層配線基板
とバンプとを接触させても良い。また、逆に、測定対象
のウェハ上にバンプを形成しておけば、プローブカード
の側にバンプを形成する必要もなくなる。その場合は、
プローブカードの局在形異方導電性ゴム23の先端部分
を、ウェハ上のバンプに押圧するようにすれば、ウェハ
一括型測定・検査が実行できる。また、局在形異方導電
性ゴム23を用いることなく、多層配線基板の配線層を
直接にウェハ上のバンプにコンタクトさせても良い。
【0066】
【発明の効果】本発明の半導体ウェハによれば、第1導
電型半導体ウェハ内に設けた第2導電形不純物領域が各
チップを分離しているため、各チップ内で生じた基板電
流を他のチップに影響を与えることなく第2導電型不純
物領域を介してウェハ外部へ引き抜くことが可能にな
る。その結果、基板電位の変動を抑制した状態でのウェ
ハ一括型測定検査を可能ならしめる。特に、高電圧を付
加しながら行うバーンイン検査に際して、顕著な効果を
発揮し、半導体ウェハ内の複数チップの検査を速やかに
完了させることを可能として、それによって、半導体装
置の製造コストを低減する。
【0067】半導体ウェハが前記ウェハ表面において、
前記第2導電形不純物領域に電気的に接触する導電性部
材と、前記チップ上に設けられた基板電位検知用電極と
を備えていると、第2導電型不純物領域を介した電流の
制御が容易になり、また、基板電位の測定によって基板
電流の発生を速やかに検出することができる。
【0068】本発明の半導体装置の検査方法によれば、
請求項1記載の半導体ウェハのウェハ裏面に対向する位
置に設けた電極に負電位を与える工程と、半導体ウェハ
内で基板電流が発生した場合、基板電流の少なくとも一
部を第2導電形不純物領域を介してウェハ外部へ引き抜
く基板電位制御工程とを包含するため、基板電流が基板
電位を大きく変化する前に、基板電流を構成するキャリ
アがウェハ外部に抜き取られる結果、基板電位をもとの
レベルに復帰させることができる。
【0069】本発明の他の半導体装置の検査方法によれ
ば、請求項2記載の半導体ウェハのウェハ裏面に対向す
る位置に設けた電極に負電位を与える工程と、基板電位
検知用電極を用いて基板電位の変動を検出し、それによ
って半導体ウェハ内で基板電流が発生したことを検知し
た場合、導電性部材から第2導電形不純物領域に少数キ
ャリアを注入し、基板電流の少なくとも一部を第2導電
形不純物領域を介してウェハ外部へ引き抜く基板電位制
御工程とを包含するため、基板電流が基板電位を大きく
変化する前に、基板電流を構成するキャリアがウェハ外
部に抜き取られる結果、基板電位をもとのレベルに復帰
させることができる。
【0070】基板電位制御工程を、ウェハ一括型プロー
ブカードを用いたウェハ一括型測定検査時に行うと、複
数のチップに対して、一括的な測定検査を実行できるた
め、検査効率が著しく向上する。また、ウェハ内の各チ
ップは第2導電型不純物領域によって分離されているた
め、一括的な測定検査を行っても、あるチップの影響が
他のチップに及ばない。
【0071】本発明の半導体装置の製造方法によれば、
検査工程をウェハ内のチップに対して一括的に行うた
め、測定検査に要する時間および労力が著しく短縮さ
れ、半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0072】本発明の更に他の半導体装置の検査方法に
よれば、ウェハ一括型測定検査に際して、ウェハの裏面
の電位を直接的に制御することができるため、基板電位
を安定に維持することができる。また、ウェハ内に特別
の構造を設けなくとも、基板電位の制御が可能になる点
で実施が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウェハ一括型の測定・検査技術を説明するため
の斜視図。
【図2】本発明のプローブカード等を示す断面図。
【図3】測定時におけるプローブカード、ウェハおよび
ウェハトレイの関係を示す断面図。
【図4】本発明の実施形態にかかる半導体ウェハの主要
部を示す断面図。
【図5】(a)は、図4の半導体ウェハの表面における
高濃度p型不純物領域を示す平面図、(b)は、その半
導体ウェハの裏面における高濃度p型不純物領域を示す
平面図。
【図6】図4の半導体ウェハと本実施形態にかかる基板
電位制御装置の等価回路図。
【図7】本発明の実施形態にかかる半導体装置の検査方
法を実施しているときに各部の電位や電流がどのように
変化するかを示すタイミングチャート。
【図8】本発明の他の実施形態にかかる半導体装置の検
査方法を説明するための断面図。
【符号の説明】
1 プローブカード 2 ウェハ(例えば直径200mmのシリコンウェ
ハ) 3 ウェハトレイ 4 シールリング 5 真空バルブ 20 プローブカード 21 多層配線基板 21a ガラス基板 21b 電極配線 21c 層間絶縁膜 22 バンプ付きポリイミド薄膜 22a ポリイミド薄膜 22b バンプ 23 局在形異方導電性ゴム 25 ウェハ 26 パッド電極 28 ウェハトレイ 30 ウェハトレイ 31 p型ウェル 32 n型ウェル 33 n+型不純物拡散領域(ソース/ドレイン領
域) 34 n+型不純物拡散領域 35 ゲート絶縁膜 36 ゲート電極 37 p+型不純物拡散領域(ソース/ドレイン領
域) 38 ゲート絶縁膜 39 ゲート電極 40 チップ 41 高濃度p型不純物領域 42 p型基板 43 配線電極 44 基板電位検知用端子 45 導電性プレート用端子 46 絶縁性シート 47 導電性プレート 48 スクライブレーン 49 半導体ウェハ 50 ウェハ表面 51 ウェハ裏面 60 基板電位制御回路 61 基板電位レベルモニター回路 62 引き抜き電流制御回路 80 導電性プレート 81 絶縁性シート

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々に集積回路が形成された複数のチッ
    プを含む第1導電形半導体ウェハであって、 前記複数チップのそれぞれを分離する第2導電形不純物
    領域を備え、 前記第2導電形不純物領域は、ウェハ裏面に形成された
    部分と、前記複数のチップの間を前記ウェハ裏面からウ
    ェハ表面まで延びる部分とを有することを特徴とする半
    導体ウェハ。
  2. 【請求項2】 前記ウェハ表面において、前記第2導電
    形不純物領域に電気的に接触する導電性部材と、 前記チップ上に設けられた基板電位検知用電極と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の半導体ウェ
    ハ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体ウェハの前記ウェ
    ハ裏面に対向する位置に設けた電極に負電位を与える工
    程と、 前記半導体ウェハ内で基板電流が発生した場合、前記基
    板電流の少なくとも一部を前記第2導電形不純物領域を
    介してウェハ外部へ引き抜く基板電位制御工程と、を包
    含することを特徴とする半導体装置の検査方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の半導体ウェハの前記ウェ
    ハ裏面に対向する位置に設けた電極に負電位を与える工
    程と、 基板電位検知用電極を用いて基板電位の変動を検出し、
    それによって前記半導体ウェハ内で基板電流が発生した
    ことを検知した場合、前記導電性部材から前記第2導電
    形不純物領域に少数キャリアを注入し、基板電流の少な
    くとも一部を前記第2導電形不純物領域を介してウェハ
    外部へ引き抜く基板電位制御工程と、を包含することを
    特徴とする半導体装置の検査方法。
  5. 【請求項5】 前記基板電位制御工程は、ウェハ一括型
    プローブカードを用いたウェハ一括型測定検査時に行う
    ことを特徴とする請求項4記載の半導体装置の検査方
    法。
  6. 【請求項6】 前記プローブカードは、二次元的に配列
    された複数のプローブ電極と、前記複数のプローブ電極
    に電気的に接続された多層配線基板とを備えていること
    を特徴とする請求項5記載の半導体装置の検査方法。
  7. 【請求項7】 前記プローブ電極がバンプ電極であるこ
    とを特徴とする請求項6記載の半導体装置の検査方法。
  8. 【請求項8】 前記プローブ電極と前記多層配線基板と
    の間において、前記プローブ電極を前記多層配線基板に
    電気的に接続するための導電性ゴムを備えていることを
    特徴とする請求項7記載の半導体装置の検査方法。
  9. 【請求項9】 前記プローブ電極が剛性リングに張力を
    持った状態で張られた薄膜上に形成されていることを特
    徴とする請求項7記載の半導体装置の検査方法。
  10. 【請求項10】 前記プローブ電極は前記多層配線基板
    の配線層の少なくとも一部から形成されていることを特
    徴とする請求項6記載の半導体装置の検査方法。
  11. 【請求項11】 請求項1または2記載の半導体ウェハ
    を形成する工程と、 前記半導体ウェハに対してウェハ一括型の測定検査を行
    う工程と、 前記半導体ウェハから各チップを分離する工程と、を包
    含することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 二次元的に配列された複数のプローブ
    電極と、前記複数のプローブ電極に電気的に接続された
    多層配線基板とを備えたウェハ一括測定検査型プローブ
    カードを用いて行う半導体装置の検査方法であって、 検査対象のウェハの裏面に導電性プレートを接触させ、
    それによって前記ウェハの基板電位を所定範囲内に制御
    することを特徴とする半導体装置の検査方法。
  13. 【請求項13】 前記導電性プレートは、前記ウェハを
    搭載するためのウェハトレイ内に設けられていることを
    特徴とする請求項12に記載の半導体装置の検査方法。
  14. 【請求項14】 前記プローブ電極がバンプ電極である
    ことを特徴とする請求項13記載の半導体装置の検査方
    法。
  15. 【請求項15】 前記プローブ電極と前記多層配線基板
    との間において、前記プローブ電極を前記多層配線基板
    に電気的に接続するための導電性ゴムを備えていること
    を特徴とする請求項14記載の半導体装置の検査方法。
  16. 【請求項16】 前記プローブ電極が剛性リングに張力
    を持った状態で張られた薄膜上に形成されていることを
    特徴とする請求項14記載の半導体装置の検査方法。
  17. 【請求項17】 前記プローブ電極は前記多層配線基板
    の配線層の少なくとも一部から形成されていることを特
    徴とする請求項13記載の半導体装置の検査方法。
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