JPH11133953A - 電子楽器の鍵盤装置 - Google Patents
電子楽器の鍵盤装置Info
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- JPH11133953A JPH11133953A JP9315943A JP31594397A JPH11133953A JP H11133953 A JPH11133953 A JP H11133953A JP 9315943 A JP9315943 A JP 9315943A JP 31594397 A JP31594397 A JP 31594397A JP H11133953 A JPH11133953 A JP H11133953A
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Abstract
鍵盤装置を提供する。 【解決手段】 第1の発明は、導光体の一部を、弾性を
有したスカート部で構成し、押離鍵の全行程にわたっ
て、導光体を設置盤と鍵との間に狭持するようにした。
第2の発明は、該導光体が、鍵復帰手段を兼用する構成
とした。第3の発明は、該導光体が、鍵センシング部材
を兼用する構成とした。第4の発明は、通常必要部品が
多数存在する部位である複数黒鍵先端面を結ぶ線上の鍵
表面に各々鍵表示器を固着した。
Description
ータブル電子鍵盤楽器、電子ピアノ、音楽教室における
立面ボード上、等に用いられる鍵盤装置に係わり、特
に、練習時に鍵盤の鍵を発光させ得るようにした電子楽
器の鍵盤装置に関する。
しては、例えば特開昭54−126015号公報に開示
のものが知られている。この装置は、鍵盤周囲の枠部分
に表示器を設け、この表示器を、各種記録装置からの信
号に基づいて表示させ、演奏者(練習者)が、この表示
器の表示にしたがって鍵を押すことにより、電子鍵盤楽
器の練習を行うようにしたものである。
電子鍵盤楽器の鍵盤にあっては、表示される鍵の視認性
が劣ると共に、押鍵状態を明確に把握することが難し
く、かつ製品のコストがアップするという問題点があっ
た。すなわち、表示器が鍵盤周囲の枠部分に設けられる
場合は表示器が鍵の後方か前方に設けられることから、
後方の場合は指で押鍵する部分と表示部が遠くなり、前
方の場合は指あるいは手で表示器が隠れてしまい、演奏
者が発光する鍵を確実に視認することが難しくなる。ま
た、上記従来技術では、表示器を鍵に設けることも示唆
されているが、具体例が開示されていない。
る場合を考えてみよう。一般に、鍵は、フレーム等の支
持部材に回動自在に固着されているので、鍵に表示器を
固着すると、その電源供給のための配線が、煩雑にな
る。即ち、固着位置が、鍵の自由端に近ければ近いほ
ど、表示器は、支持部材に対して、その可動範囲が大と
なり、その配線をフレキシブルにする必要がある。とこ
ろが、鍵は、何十万回もの押離鍵を繰り返す必要がある
ので、断線が起こり易い。また、鍵毎の表示器固着とな
るので、鍵復帰ばね、鍵ガイド、鍵スイッチ等の必要部
品を避けての配線処理は、極めて困難となり、また煩雑
な配線処理のため、鍵タッチ感も悪くなる。このように
表示器を鍵に設けるアイデアは、過去において願望に近
い形で存在したが、製品レベルでは、採用を見合わせて
いるのが現状である。
示器が同一出願人によって、特開平8−83073、特
開平8−95560として出願されている。この従来技
術では、鍵を透明に構成して、フレームに固着した表示
器の光を鍵下面から上方に向けて、発光させるようにし
ている。これによって、特開昭54−126015より
は、その視認性が改善されたと言える。しかしながら、
特開昭8−95560等は、LED等の直接光を一旦鍵
表面で受光してから目に入る間接光を視認する方式であ
るので、光は、鍵表面で散乱し、LED等の輝度を大に
しなければ、視認性は劣る。また、鍵を透明にする必要
があるが、そうすると、内部が見えて好ましくない。ま
た、見えない程度に半透明にしたとすると、輝度を大に
しなければ、ますます視認性が落ちる。輝度を大にする
と、多くの電力を使用し、不経済である。
た押鍵表示器付の電子楽器の鍵盤装置が望まれていた。
そこで、本発明では、視認性を向上させた押鍵表示器付
の電子楽器の鍵盤装置を提供することを共通の目的と
し、本発明請求項1及び2では、その構成を簡単にした
ことを目的としている。本発明請求項3では、上記鍵表
示の視認性向上に加えて、可動側鍵操作センシング部材
と鍵表示器(導光体)とを一体に形成して構成簡単かつ
組立容易な電子楽器の鍵盤装置の提供を目的としてい
る。
達成するために、本発明請求項1記載の電子機器の表示
装置は、押離鍵操作される鍵と、押された鍵もしくは押
されるべき鍵の表示を促す鍵表示器と、上記鍵を支点部
にて揺動自在に保持する支持部材とを有する電子楽器の
鍵盤装置において、上記支持部材と固定関係に保持さ
れ、鍵盤回路等を搭載した設置盤を設けるとともに、上
記鍵表示器は、発光体と導光体とからなり、上記導光体
は、本体と、この本体に対する先端方向の鍵表面へ開口
した孔に係止される頂部と、該設置盤に繋がる部分が弾
性を有するようにスカート状に構成したスカート部とを
有し、上記発光体の光を外方に導くように構成してな
り、上記発光体は、上記導光体本体下方に設けられて上
記設置盤もしくは上記導光体に固定されてなり、押離鍵
の全行程にわたって、上記設置盤と上記鍵との間に上記
導光体を狭持するようにしている。
体スカート部に弾性を持たせることで導光体の高さを可
変にしている。そして、押離鍵の全行程にわたって、上
記設置盤と上記鍵との間に上記導光体を狭持し、導光体
頂部を鍵表面に露出させたので、押鍵表示に際して、演
奏者は、鍵表面の表示部(導光体頂部)を見ればよい。従
って、押鍵すべき鍵そのものを見ることで、押鍵表示ガ
イドがなされる。さらに発光体が、導光体の固定部(導
光体本体下面)に設けられる場合は、押離鍵時のストロ
ーク長が変化しても発光体への供給電圧が同じなら、視
認部の輝度は変化しない。発光体が、基板等の設置盤に
固着される場合は、押鍵されるにつれて発光体の輝度が
増加する。これによって、視認効果が上がる。この場
合、非押鍵時の鍵表示は、鍵表面の導光体頂部の発光を
直視できるので、やはり、視認し易い。
本発明請求項2記載の電子機器の表示装置は、導押離鍵
操作される鍵と、押された鍵もしくは押されるべき鍵の
表示を促す鍵表示器と、上記鍵を支点部にて揺動自在に
保持する支持部材と、上記鍵を非押鍵状態に復帰させる
鍵復帰手段とを有する電子楽器の鍵盤装置において、上
記鍵には、その表面に鍵表示器を設け、上記支持部材と
固定関係に保持され、鍵盤回路等を搭載した設置盤を設
けるとともに、上記鍵表示器は、発光体と導光体とから
なり、上記導光体は、本体と、該設置盤に繋がる部分が
弾性を有するようにスカート状に構成したスカート部と
を有し、上記発光体の光を外方に導くように構成してな
り、上記発光体は、上記導光体本体下方に設けられて設
置盤もしくは上記導光体に固定されてなり、押離鍵の全
行程にわたって、上記設置盤と上記鍵との間で、上記鍵
表示器の下方において上記導光体を狭持することによ
り、上記スカート部を上記鍵復帰手段として構成した。
本発明請求項2記載の装置によれば、請求項1記載の装
置の作用に加え、上記スカート部を上記鍵復帰手段とし
たので、バネ等による別部材の鍵復帰手段を不要にする
ことができる。
本発明請求項3記載の電子機器の表示装置は、押離鍵操
作される鍵と、この鍵を支点部にて揺動自在に保持する
支持部材とを有する電子楽器の鍵盤装置において、上記
支持部材と固定関係に保持され、鍵盤回路等を搭載した
設置盤と、この設置盤に載置され、押鍵時に長手軸方向
(押鍵方向と同じ)に圧縮し得る弾性を有するスカート
部を具備した可動側鍵操作センシング部材と、からな
り、該センシング部材は、上記スカート部の上方部をほ
ぼ弾性変形しない透光材で形成して、該上方部を鍵に固
着するとともに、該上方部の下面に鍵表示用発光体を固
着してなり、該発光体からの光を鍵表面に導出する手段
を鍵に施してなる。発明請求項3記載の装置によれば、
鍵構成に必須な部材である鍵操作センシング部材と鍵表
示器(導光体)とを一体に形成するとともに、鍵表示の
ための発光体、導光体、鍵表面の視認部までのルートを
固定長にしつつ、鍵移動に伴う可動部分を鍵表示部の可
動許容体(例えばスカート部432)だけに留まらず、
鍵操作センシング部と共用するようにした。これによっ
て、構成簡単かつ組立容易を可能にした。
本発明請求項4記載の電子機器の表示装置は、複数の白
鍵と複数の黒鍵とからなる鍵盤と、押された鍵もしくは
押されるべき鍵の表示を促す鍵表示器とを備えた電子楽
器の鍵盤装置において、上記複数の黒鍵の自由端部立面
を鍵表面に対し鍵支点方向に寝かせた斜め方向に立設
し、前記複数の立面と、前記複数の立面を結ぶ鍵並び方
向の線上に対する白鍵表面とに、上記鍵表示器を固着し
た。本発明請求項4記載の装置によれば、黒鍵自由端部
立面に鍵表示器を固着する構成にしたので、演奏者から
は、鍵表示器が、一番よく見える。さらに、白鍵の鍵表
示に対しても、演奏に際して、あまり指が触れない所に
設けていることに加え、演奏部に最も近い所に設けてい
るので、視認効果が上がる。なお、上記鍵表示器は、少
なくとも、発光体からの光を導光する導光体の頂部を前
記立面と、白鍵対応部の白鍵表面とに露出する構成とす
れば、よりいっそうの視認効果を上げることができる。
(第1実施例)を図1〜図7を用いて説明する。図1
は、この発明の1つの実施形態を示した斜視図であっ
て、表示器部分を取り除いて示されている。図2は、鍵
を取り除いた他の部分を示した図1に対応する斜視図で
あって、表示器部分を中心に支持部材であるフレームに
該表示器部分が載置された状態を示している。図3は、
複数の鍵からなる鍵盤の表面図、図4は、白鍵の長手軸
に沿った縦断面図、図5は、黒鍵の長手軸に沿った縦断
面図である。図6は、鍵表示器の主要部を構成する導光
体ユニット4を下面を上にして示した斜視図、図7は、
導光体ユニット4が載置されて、発光体に電力を供給す
るための基板(設置盤)100を示した平面図である。
2、、、及び黒鍵本体2、、、を備えた鍵盤は、3ユニ
ットからなる鍵集合体によって構成され、鍵共通基端部
2b、1w1、1w2同士を重ねて配設する事により、
1オクターブの鍵からなる鍵盤ユニットが形成される。
即ち、この鍵盤は、基端部2bを最上位に配設した1オ
クターブ内の全黒鍵を有する黒鍵ユニットBUと、基端
部1w1を中段に配設したC、E、G、Bからなる白鍵
ユニットwu1と、基端部1w2を最下位に配設した
D,F,Aからなる白鍵ユニットwu2とからなる。
はA鍵を、鍵本体2はA#鍵の本体を、それぞれ表わし
ている。そして、鍵本体2、11、12と基端部2b、
1w1、1w2との間には、ヒンジ支点部を含む鍵接続
部21、22、121(121はwu2用)が設けら
れ、この接続部によって、鍵本体と基端部とが押離鍵方
向に揺動自在に連結されている。この接続部は、接続部
21を代表して説明すると、鍵本体後部25より幅広の
幅広部からなり、基端部側の薄肉部で構成された支点部
hgと、ヨーイングしにくい厚肉部hvとから構成され
ている。鍵の自由端部には、鍵揺動のストッパを構成す
る鍵側壁SDから下方に延設した2条のL型垂直部11
2が設けられ、その下方の上面にて鍵の上限ストッパS
Uを構成する。鍵本体上面Uの演奏部UPよりやや支点
側には、鍵表示器dsp(正確には、後述する導光体頂
部)が配設される。図1では、その実体が省略されてい
るので、表示器配設用の透孔h3が図示されている。
前方の垂直部32に設けられた孔321に鍵垂直部11
2のストッパ部SSの先端を揺動自在に挿入してから、
基端部を支持部材であるフレーム3の後方へ取り付け孔
h1からのネジ(図示せず)によって固着される。そし
て、後に詳述する鍵表示器を透孔h3の下方で、フレー
ム3の垂直部32寄りの上面に配設し、鍵盤装置が形成
される。このようにしてなる鍵盤装置は、演奏者側の下
段水平部33に設けられたネジ孔h33からのネジ(図
示せず)と、フレーム3の後方に設けられた取り付け孔
h34からのネジ(図示せず)とにて、図示しない下ケ
ース上面に固着されることになる。。
図6にあっては、430で表わす。なぜなら、先端部を
除く導光体本体431からベース部40にかけては、白
鍵用導光体と黒鍵用導光体とがほぼ同様の構成をなして
いるので、まとめて同番号を付した。白鍵用導光体と黒
鍵用導光体との共通部分については次のようになってい
る。導光体430は、透明もしくは半透明の樹脂材から
なる彎曲した円錐台状の本体431と、この本体431
を支えるスカート状をなしたスカート部432と、本体
431の先端tpを含む頂部433とからなり、この頂
部433と本体431とは、スロープで連設され、全体
として図示のようにテーパー状を構成する。白鍵用は、
全体としてS字状をなし、黒鍵用は、く字状を成す。そ
して、頂部433の先端tpは、鍵に設けられた透孔h
3から鍵表面に露出して嵌め込まれる。スカート部43
2の裾から放射状に、ベース部40が設けられ、該ベー
ス部40は、他の導光体のスカート部に連設される。
は、鍵を押下した時の押鍵最下位時の下限ストッパ40
1が鍵並び方向に沿って、一様な断面形状にて、ベース
部本体(ストッパ401を除くベース部)と一体的に形
成されている。このストッパ401は、白黒鍵の自由端
先端におけるストローク長を同一にするため、黒鍵の方
を低く設定して一体的に設けるようにしてもよい。
側は中空になっており、その天面435は基板(設置盤
/設置部材)100と平行に構成され、天面435の中
央にドーム型凹部4351が設けられ、この凹部435
1に発光体としてのチップ状LED412が嵌合するよ
うに、チップ付き小基板450が導電性接着剤にて天面
435へ固着される。上記小基板450は、図6(b)
に示すように、回路パターンP1,P2を施したポリエ
チレン等の樹脂のフレキシブルフィルムからなり、あら
かじめ上記LEDチップを導電性接着剤にて一体的に形
成しておく。上記小基板450の天面435への固着
は、天面435を下にして、例えば、自動挿入機によっ
て、図6(b)の点線部452、453に対応する基板
凹部4352の所定ポイントに導電性接着剤を点下し、
小基板450をアーム先端でチャックし、マーク突起4
51に対応する基板凹部4352の凹部4353をセン
サで確認しつつ、小基板450を凹部4352に載置す
ればよい。この小基板450の天面435への取り付け
は、勿論手作業によってもよいが、この場合も、マーク
突起451を設けていることで、その作業効率が上が
る。
部437を含む側壁436で構成され、主にこの側壁4
36が弾性を有している。そして、このスカート部43
2が有する弾性を利用して、押鍵時の鍵とフレームもし
くは基板との距離差を吸収させている。さらに、上記弾
性にて鍵復帰力を与えてもよい。図1、2の鍵盤装置で
は、バネ等を使用せずにスカート部432の弾性のみ
で、鍵復帰力を発生させている。スカート部内面には、
ベース部40下面から内側面361を介して天面435
まで、LED412への電源供給路である回路パターン
P3、P4がペア状に施されており、このパターンの存
在しないベース部の2点に基板100への鉤部付き保持
用突起439、439が設けられている。天面435の
周囲部には、基板100方向に突設した突起4356、
4358が設けられているが、これは、図6(a)のよ
うなスイッチを有しない表示器では不可抗力的な導光体
沈み変位に対してLED412及び小基板450を保護
するためのストッパとなり、後述する図8のようなスイ
ッチ付き表示器では、可動接点用突起として作用する。
412への電源供給路としての回路パターンが、ペアで
スカート部432の下面に沿って円形状もしくは、円弧
状あるいは馬蹄形に設けられている。LED412に
は、なるべく高輝度のものを使用したいので、それに伴
って電流容量を大とするため、該パターンは、銅、銀等
の金属パターンP6、P7の上にカーボンパターンP
8、P9を施すようにしてなる。パターンP8、P9の
各端部間には、上記保持用突起439が圧入嵌合される
透孔14、14が設けられている。そして、この透孔1
4を介して、突起439は、フレーム透孔300を貫通
して導光体及び基板100を共に固着している。なお、
P5は一般的な銅箔回路パターンである。
有しないものであった。このタイプのものは、図示しな
い別部材によるスイッチ装置が、鍵とフレームとの間に
設けられ、このスイッチによって、押離鍵動作を検出す
る。図2で示す鍵盤装置は、導光体にスイッチが、組み
込まれたタイプのものであり、その構成を図8、図9に
示し、次に詳述する。
定接点)のパターン平面であり、図9は、導光体を下側
から見た平面図である。図8に示すように基板100に
は、LED412への電源供給路として図7と同じ回路
パターンP5が設けられるとともに、導光体400のス
カート下面に対応して図7のパターンP8、P9とほぼ
同様(図8の方が対向間隔が広い)なパターンP88と
P99とが設けられている。これらのパターンは、向き
合って設けられ、その向き合い間に固定接点81、82
のための電路パターン83、84が介在され固定接点8
1、82は、各々ペア状に図面上上下に配設されて、櫛
歯状に形成され、互いに噛み合わされて配設されてい
る。各固定接点ペアを接続するパターン81a、82a
は、導光体天面435にある導電部を避けるように配設
されている。さらに、基板100には、適当な間隔で、
鉤部付き導光体保持突起39に対応した透孔93が設け
られている。
面に当たる所に、図8に示した基板100からの電路を
リレーするパターン61及び62が、馬蹄形状に施され
ている。このパターンは、内面361を介して天面43
5まで施され、小基板450のパターンに結合される。
各馬蹄形パターン61、62のあわせ部の間は、導電パ
ターンが施されず、固定接点への通路として確保されて
いる。可動接点66、67は、表示器のみの導光体の場
合で説明したストッパとして作用する突起4356、4
358の表面に設けられる。この可動接点66、67
は、例えば、カーボンまたは銀の粉末を含んだ導電イン
クを図示の当該部分に塗布して乾燥して形成される。
なし/スイッチありのいずれの導光体を図1の鍵盤装置
に用いるにせよ、図2のように配設され、その頂部43
3の先端tpは、鍵表面に露出して配設される。図3
は、その状態を示した鍵盤表面図、図4は、白鍵での導
光体設置状態を表わす図3における4−4から見た断面
図、図5は黒鍵のそれを表わす図3における5−5から
見た断面図である。
2は、鍵への配設時に、平面リブL1、L2、L3で支
持される。該リブL1、L2は、鍵長手方向から見て、
U字状に構成され、黒鍵のリブL3は、その先端部(下
方側)前面がえぐられて形成され、そのえぐり部に導光
体本体が接触するよう構成されている。押鍵時の動作を
図4において説明する。非押鍵状態では、フレーム下面
前方に設けた上限ストッパFSUにストッパ部ssの上
面(ストッパSU)が当接しているが、押鍵され、下方
に鍵が移動するにつれて、複数のリブL1〜L3によっ
て、導光体本体431が下方に押される。導光体は、後
述する他の実施例(図10)の当該部分に代表して押鍵
時の導光体変形態様が示されるように、そのスカート部
432の弾性によって変形し、最押下位置近傍において
下限ストッパ401(図10では402)に鍵側壁SD
の下面が当接する。この時、発光体であるLEDを導光
体側に固着するようにしたので、導光体の全体長が変化
しても、鍵上方から見たLED輝度は、供給電圧または
電流が同じなら、不変にすることができる。
表示器では、スイッチングの際のスカート部の変形によ
ってもLED輝度が変化せず一定にすることができる。
従ってスイッチ(導光体)の押し始め、途中、押し終わ
り、押し終わり後離し途中、押し終わり後完全離し後の
いずれの状態から点灯/点滅表示をさせたとしても、輝
度が一定のスイッチ付き表示器を実現できる。接触型接
点スイッチでは、少なくとも可動接点が固定接点に接触
/非接触を検知してから電気回路もしくはソフト的な処
理にてそれ以後任意の位置または時間で表示器をオン/
オフ可能とすることができる。しかしながら、小基板4
50の下面(基板対向面)を白色塗装し、反射板として
構成するとともに、基板の対応部にフォトリフレクタ構
成の光スイッチを配設すれば、電気回路等の制御によっ
て、任意の位置で表示器のオン/オフ制御が可能とな
る。故に上記の表現を使用した。
体は、下限ストッパを極力自由端部に配設したいため
と、各鍵における表示器dspは、その配置を黒鍵前端
面に白鍵のそれも揃えて配設したいため(図3参照)に
導光体頂部433を導光体本体に対し、彎曲させて構成
した。これによって、 1)鍵表示器が極めて視認し易くなった。 2)押鍵終了時のストップ感が良好になった。 しかしながら、導光体製造技術としては、彎曲部(頂部
433)がアンダカットになり、スライドコアを使用し
た金型で製造するか、スライドコアを使用しない無理抜
き製法にするかが考えられるが、前者は高価になり、後
者は無理抜き時の不良率のアップを招く恐れがある。そ
こで、導光体頂部の形状を改善した他の実施例を図10
にもとづいて説明する。図10は、黒鍵幅方向中央の鍵
軸線に沿った縦断面図である。
限り、黒鍵先端面(自由端部立面)2fに接近配置さ
せ、導光体頂部433を本体431から略垂直上方に延
設させた点にある。図10では、白鍵W、黒鍵Bともに
押鍵状態を示している。上記特徴を有するため、黒鍵B
の下限ストッパ402は、導光体のすぐ後方(鍵支点寄
り)のベース部上に一体的に配設し、前述のストップ感
を落とさないようにと、鍵下面とストッパ402の上面
との接触面積が大きくなるように大きめの下限ストッパ
とした。前実施例では、鍵下限ストッパは、鍵長手方向
につき白黒鍵同一位置に配設したが、この実施例では白
鍵の下限ストッパ333を鍵の最前部(演奏者側)下面
のフレーム上に設けた。その他の構造は、白鍵の導光体
配置も黒鍵の配置に揃えてほぼ同様に配設される。
は、前述と同様の保持突起9が一体的に設けられ、この
突起9にて、該導光体は、基板100とともに、基板の
透孔(図示せず)フレーム透孔(図示せず)を介して、
フレーム3に固着される。そして、図示の押鍵状態に
て、スカート部の変形部mが、無理なく変形しうるよう
に黒鍵Bのみその先端下面B1が少し切りかかれて形成
されている。白鍵Wの表示器組み込み構造が、黒鍵のそ
れと異なる点は、白鍵の導光体430の頂部433が黒
鍵のそれに対し少し短く形成した事である。頂部433
の先端面は、黒鍵では、その先端面(傾斜面)2fに頂
部端面Btpとして露出させているが、白鍵では黒鍵の
それに並設される同様な位置に点線で示した位置に設け
られる。この白鍵用導光体頂部の先端面Wtpは、黒鍵
のそれと共に導光体本体の上方に配設されるので、導光
体製造時における金型が、アンダーカットになることな
く、アンダーカット回避型になり、ローコストタイプに
することができた。
押離鍵方向の揺動をガイドするガイド部材が存在しな
い。ガイドなし構成の鍵盤で如何にして鍵ガイドするか
と言うと、前述したように鍵の接続部が全体として鍵本
体後部25より幅広に構成されているので、鍵自由端部
で鍵並び方向に力を加えてもフレームに固定された鍵共
通基端部に対しほとんどヨーイング(鍵並び方向の変
位)しない、と言うメカニズムを有している。鍵ガイド
を不要にした構成であるので、黒鍵先端部近傍の一番込
み入った鍵必要部品密集部に鍵表示器を配設することが
でき、これに並設する形で白鍵にもその長手方向の同一
位置に鍵表示器を配設することができる。
て、押鍵表示のための発光体からの光を鍵外側に導くた
めの導光体と、鍵下限ストッパとをゴム状の軟質樹脂に
て一体的に形成したが、図11に示すように、鍵上限ス
トッパUSを該導光体COにさらに一体に形成してもよ
い。この場合、鍵のストッパ片L1、L2は、垂直部1
12下方から水平に張設し、このストッパ片の上部を互
いに連設してストッパ部STとする。固定側の上限スト
ッパは、導光体COのベース部Bから下方に突設した鉤
部USを基板及びフレームの貫通孔を介してフレームの
下面に突設させて形成する。従って、鍵は、ストッパ片
L1、L2がフレーム垂直部32のストッパ孔foを嵌
挿した状態で、揺動し、鍵の非押鍵位置では、ストッパ
部STの中央部(点線にて示す)が該鉤部USに当接す
る。そして、鍵の押下位置では、鍵の下限ストッパ部S
DU(図1参照)が、固定側の下限ストッパ401に当
接して鍵をストップさせる。この実施例でも、導光体C
Oと基板とに前実施例と同様スイッチ部を形成してもよ
い。図11による実施例では、鍵盤装置における多数の
必要部品を集積することができたので、鍵盤装置を組立
容易かつ安価に製作できる。
においては、鍵への導光体組み込み構造として、導光体
先端部を鍵表面に露出させて形成するようにした。これ
によって視認効果がかなり改善された反面、鍵表面に導
光体先端部露出用透孔を設けなくてはならず、表示器無
しの鍵金型とは異なる鍵金型が必要になる。そこで、図
12の縦断面図で示すように、鍵の表示部のみを極薄形
成して、表示器無し鍵と、表示器有り鍵とを共用するよ
うにした。その構成を次に説明する。
部433の設置用孔h33を不透孔とし、この孔h33
に頂部433を嵌入させる。孔h33の周囲には、小リ
ブ環F1が設けられる。導光体先端部tpと鍵表面対応
部wtpとの距離DSは、0.1〜0.5mm程度の極
薄厚みとする。このような鍵構造にすれば、同一金型に
て表示器無し鍵と表示器有り鍵とを同一金型で通常鍵構
造における不透明樹脂を用いて形成することができる。
即ち不透明樹脂であっても、薄肉部では、半透明になり
得る事を利用する。表示器無し鍵では、鍵をそのままフ
レームへ配設されるが、透孔が存在しないので、違和感
がない。表示器有り鍵では、導光体を含む表示器を鍵に
付設してフレームに配設される。表示器付鍵では、上記
距離DSを極めて小さく設定しているので、当該部分が
半透明状態となり、鍵表示機能を果たすことができる。
上記距離は、樹脂選定により、大きくする事もできる。
スカート部を設け、これに弾性を持たせている。これに
よって、鍵復帰手段を兼用する事ができる。しかし鍵復
帰手段を鍵とフレームとの間の板バネ等にて別途設ける
場合は、スカート部の弾性を弱く設定してもよい。いず
れにせよ、スカート部の弾性を有したことにより、1ス
トロークにおける鍵移動距離が異なる複数機種(例え
ば、大きな長い健を有する鍵盤と、短い小さい鍵を有す
る鍵盤)に同一の導光体及び/又は鍵スイッチを配設す
る事ができる。鍵移動距離が小さい鍵にあっては、導光
体にプリコンプレッションを与えつつ鍵とフレームとの
間に配設する。また、この発明の実施例では、発光体
は、導光体本体の下面(スカート部の上面)に固着する
ように設けたが、導光体を設置する基板(設置盤)上面
に設けてもよい。
の演奏ガイド、音楽教室等における鍵表示、自動演奏機
能付きの鍵盤装置における鍵の演奏指示などの鍵表示に
おいて表示による視認効果の向上が期待できる。
鍵盤装置の斜視図である。
る鍵盤装置の斜視図である。
る鍵盤の表面図である。
沿った縦断面図である。
沿った縦断面図である。
部を構成する導光体ユニット4を下面を上にして示した
斜視図である。
体に電力を供給するための基板(設置盤)を示した平面
図である。
基板(設置盤)の平面図である。
裏面図である。
縦断面図である。
装置の要部斜視図である。
た鍵盤装置の縦断面図である。
黒鍵(黒鍵本体)、dsp…鍵表示器、 hg…鍵の支
点部、 3…支持部材(フレーム) 100…設置盤(基板)、412…発光体(LED)、
4…導光体ユニット、41、42、43、430…導光
体(鍵操作センシング部材)、431…導光体本体、
432…スカート部(鍵復帰手段)、433…導光体頂
部、 2f…黒鍵自由端立面(先端面)
Claims (4)
- 【請求項1】 押離鍵操作される鍵と、押された鍵もし
くは押されるべき鍵の表示を促す鍵表示器と、上記鍵を
支点部にて揺動自在に保持する支持部材とを有する電子
楽器の鍵盤装置において、 上記支持部材と固定関係に保持され、鍵盤回路等を搭載
した設置盤を設けるとともに、 上記鍵表示器は、発光体と導光体とからなり、 上記導光体は、本体と、この本体に対する先端方向の鍵
表面へ開口した孔に係止される頂部と、該設置盤に繋が
る部分が弾性を有するようにスカート状に構成したスカ
ート部とを有し、上記発光体の光を外方に導くように構
成してなり、 上記発光体は、上記導光体本体下方に設けられて上記設
置盤もしくは上記導光体に固定されてなり、 押離鍵の全行程にわたって、上記設置盤と上記鍵との間
に上記導光体を狭持するようにしたことを特徴とする電
子楽器の鍵盤装置。 - 【請求項2】 押離鍵操作される鍵と、押された鍵もし
くは押されるべき鍵の表示を促す鍵表示器と、上記鍵を
支点部にて揺動自在に保持する支持部材と、上記鍵を非
押鍵状態に復帰させる鍵復帰手段とを有する電子楽器の
鍵盤装置において、 上記鍵には、その表面に鍵表示器を設け、 上記支持部材と固定関係に保持され、鍵盤回路等を搭載
した設置盤を設けるとともに、 上記鍵表示器は、発光体と導光体とからなり、 上記導光体は、本体と、該設置盤に繋がる部分が弾性を
有するようにスカート状に構成したスカート部とを有
し、上記発光体の光を外方に導くように構成してなり、 上記発光体は、上記導光体本体下方に設けられて設置盤
もしくは上記導光体に固定されてなり、 押離鍵の全行程にわたって、上記設置盤と上記鍵との間
で、上記鍵表示器の下方において上記導光体を狭持する
ことにより、上記スカート部を上記鍵復帰手段として構
成したことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。 - 【請求項3】 押離鍵操作される鍵と、この鍵を支点部
にて揺動自在に保持する支持部材とを有する電子楽器の
鍵盤装置において、 上記支持部材と固定関係に保持され鍵盤回路等を搭載し
た設置盤と、この設置盤に載置され、押鍵時に長手軸方
向に圧縮し得る弾性を有するスカート部を具備した可動
側鍵操作センシング部材と、からなり、 該センシング部材は、上記スカート部の上方部をほぼ弾
性変形しない透光材で形成して、該上方部を鍵に固着す
るとともに、該上方部の下面に鍵表示用発光体を固着し
てなり、該発光体からの光を鍵表面に導出する手段を鍵
に施してなることを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。 - 【請求項4】 複数の白鍵と複数の黒鍵とからなる鍵盤
と、押された鍵もしくは押されるべき鍵の表示を促す鍵
表示器とを備えた電子楽器の鍵盤装置において、上記複
数の黒鍵の自由端部立面を鍵表面に対し鍵支点方向に寝
かせた斜め方向に立設し、前記複数の立面と、前記複数
の立面を結ぶ鍵並び方向の線上に対する白鍵表面とに、
上記鍵表示器を固着したことを特徴とする電子楽器の鍵
盤装置。
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