JPH08123408A - 電子鍵盤楽器の鍵盤装置 - Google Patents

電子鍵盤楽器の鍵盤装置

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JPH08123408A
JPH08123408A JP6289133A JP28913394A JPH08123408A JP H08123408 A JPH08123408 A JP H08123408A JP 6289133 A JP6289133 A JP 6289133A JP 28913394 A JP28913394 A JP 28913394A JP H08123408 A JPH08123408 A JP H08123408A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発光する鍵の視認性を向上させる共に、押鍵
状態を明確に把握し得て、さらに、鍵盤装置に必要不可
欠な構成要素に発光手段を配設することで、製品のコス
トの低減を図り得るようにした電子鍵盤楽器の鍵盤装置
を提供する。 【構成】 少なくとも鍵ストッパの鍵側対向部対向部を
透明もしくは半透明に形成して、前記鍵ガイドに押鍵ガ
イド等の為の発光手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子オルガン、ポータ
ブル電子鍵盤楽器、電子ピアノ等に用いられる鍵盤装置
に係わり、特に、練習時に鍵盤の鍵を発光させ得るよう
にした電子鍵盤楽器の鍵盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子オルガン等の押鍵表示装置と
しては、例えば特開昭54−126015号公報に開示
のものが知られている。この装置は、鍵盤周囲の枠部分
もしくは鍵に表示器を設け、この表示器を、各種記録装
置からの信号に基づいて表示させ、演奏者(練習者)
が、この表示器の表示にしたがって鍵を押すことによ
り、電子鍵盤楽器の練習を行うようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、この
電子鍵盤楽器の鍵盤にあっては、表示される鍵の視認性
が劣ると共に、押鍵状態を明確に把握することが難し
く、かつ製品のコストがアツプするという問題点があっ
た。すなわち、表示器が鍵盤周囲の枠部分に設けられる
場合は表示器が鍵の後方か前方に設けられることから、
後方の場合は指で押鍵する部分と表示部が遠くなり、前
方の場合は指あるいは手で表示器が隠れてしまい、演奏
者が発光する鍵を確実に視認することが難しくなる。ま
た、表示器を枠部分に設ける場合も鍵に設ける場合も、
表示器が、比較的小さい面積でしか表示しないため、き
らきらして見にくく、それを避けるため輝度を落とすと
演奏者による視認性が劣ることになる。
【0004】また、表示器は明るさ等が常に一定状態で
表示されるため、表示された鍵が実際に押されたか否か
の確認は、指による鍵の沈み込みがかなり進行した時点
で、電子鍵盤楽器から発せられる音での確認となり、演
奏者が押鍵状態を早めにかつ明確に把握することが難し
い。さらに、表示器を鍵に設ける場合は、鍵に表示器取
付用の孔が必要であるため、鍵成形用の新たな金型等が
必要になって、製品のコストがアップすることになる。
【0005】そこで、鍵盤の下方に押鍵表示器を設ける
ことが考えられるが、単に下方に表示器を設けただけで
は鍵と鍵のすきまから光が洩れるだけであるので、鍵を
透光材で形成する必要がある。ところが、透光材使用鍵
ではスイッチ基板、フレーム等が見えて見苦しいのみな
らず、それが気になり演奏しにくい。従って、半透明透
光材鍵の使用を思いついたわけであるが、これだけでは
製品化に至らない。なぜなら、半透明透光材に光を当て
るとその性質上光の散乱が起こることから、透過光を見
るとメリハリのつかない表示部にならざるを得ないので
ある。そこで、光源の光量を増すため大型表示器を配設
することも考えられるが、鍵盤の下方ということもあ
り、鍵下には鍵スイッチ、ストッパ等種々の鍵に必要欠
くべからざる部品が多くあり、光源配設スペースをどう
するか等の問題があった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的は、発光する鍵の視認性を向上させ
る共に、押鍵状態を明確に把握し得て、かつ製品のコス
トの低減を図り得る、電子鍵盤楽器の鍵盤装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、鍵ストッパ部を設けた鍵
フレームと、該フレームに対して自由端部側が上下動自
在にその支点部を介して配設され、押下位置にて前記鍵
ストッパ部に当接する鍵当接部が設けられている鍵とを
有する電子鍵盤楽器の鍵盤装置において、前記鍵ストッ
パ部の鍵側対向部を少なくとも透明もしくは半透明の透
光素材で形成すると共に、前記鍵ストッパ部に押鍵すべ
き鍵を発光させ得る発光手段が設けられている。
【0008】また、請求項2記載の発明は、前記発光手
段がその発光部を露出して配設されるとともに、前記鍵
ストッパ部にて少なくともそのリード線が保護されるよ
うに構成している。また、請求項3記載の発明は、前記
鍵ストッパ部の鍵対向面部が前記発光手段の光反射部を
形成するようにしている。また、請求項4記載の発明
は、前記鍵ストッパ部の鍵対向面部が全体として略凹面
で形成している。
【0009】また、請求項5記載の発明は、鍵ガイド部
と鍵ストッパ部とを設けた鍵フレームと、該フレームに
対して自由端部側が上下動自在にその支点部を介して配
設され、押下位置にて前記鍵ストッパ部に当接する鍵当
接部が設けられている鍵とを有する電子鍵盤楽器の鍵盤
装置において、前記鍵ストッパ部の鍵側対向部を少なく
とも透明もしくは半透明の透光素材で形成すると共に、
前記鍵ガイド部と前記鍵ストッパ部との中間部に押鍵す
べき鍵を発光させ得る発光手段を設け、これら鍵ガイド
部、鍵ストッパ部、発光手段が集積して設けられてい
る。また、請求項6記載の発明は、前記中間部が前記鍵
ガイド部と前記鍵ストッパ部とに渡って形成され、前記
鍵ガイド部と前記鍵ストッパ部とを含む形成面を該発光
手段の光反射部として形成するようにしている。
【0010】また、請求項7記載の発明は、鍵ガイド部
と鍵ストッパ部とを設けた鍵フレームと、該フレームに
対して自由端部側が上下動自在にその支点部を介して配
設され、押下位置にて前記鍵ストッパ部に当接する鍵当
接部が設けられている鍵とを有する電子鍵盤楽器の鍵盤
装置において、前記鍵ストッパ部の鍵側対向部を少なく
とも透明もしくは半透明の透光素材で形成すると共に、
前記鍵ガイド部と前記鍵ストッパ部との間に連続面で形
成された中間部に押鍵すべき鍵を発光させ得る発光手段
が設けられ、該中間部は前記鍵ストッパ部に向かうに従
ってその側面とこの側面に対向する鍵内側面との対向面
積が増すように形成されている。
【0011】
【作用】まず、請求項1記載の発明によれば、鍵ガイド
部に設けたLED等の発光手段から発光された光は、図
1中の矢印で示すように主に直接光a1によって鍵の表
面対応鍵ストッパ部(鍵側対向部)5aaが照射され
る。この部分は鍵の最も押鍵頻度も高い部分に近いとこ
ろであるので、視認性が向上する。また、鍵の上下動に
よって鍵と発光手段との間隔が変化し、押鍵量に応じて
鍵の発光度合が変化する。このことは、押鍵ストローク
の早い段階から押鍵視認が容易となり、これにより押鍵
の視覚等による確認がより確実にできて、演奏者によ
る、押鍵状態の把握がより明確になる。
【0012】さらにまた発光手段が鍵ストッパ部と同一
位置にあるので、配設スペースの有効利用がなされてい
る。例えば鍵下には、一般に鍵ガイド、ストッパ、鍵ス
イッチ等が設けられている。また最近では、特開平6ー
110450に見られるように、鍵フレームへの鍵ユニ
ットの組み込み効率を上げるための突起を鍵下に設けて
いるのもある。この発明の実施例(図1)でも上記技術
を利用することもできるのであるが、上記従来技術のよ
うに鍵下に機能追加部品を設けたくても配設するスペー
スがなく、やむを得ず視認性の低い押鍵部から遠い部所
に設けざるを得なかったが、この発明では上記のように
鍵ストッパ部と発光手段を兼ねるようにしている。また
鍵は従来の鍵と同一形状でよく、樹脂を透光材に代える
だけで新規の金型が不要になる。
【0013】また、請求項2記載の発明によれば、発光
手段の一部もしくは大部分(例えばリード線、ベース
部)が鍵ストッパ部にて被われるので、鍵に対する発光
手段の位置決めが精度良く行われるのみならず、鍵の鍵
フレームへの取り付け及び鍵フレームから鍵の離脱等の
組立保守時に、リード線に関係する短絡事故、基板から
突出した部品である発光手段に鍵を当てて損傷させると
いう事故等の確率を低く押さえることができる。
【0014】また、請求項3及び請求項4記載の発明に
よれば、発光手段から発光された光は、図1中の矢印で
示すように前記直接光a1と鍵ストッパ部上面の反射面
による反射光a3とによって鍵の表面対向鍵ガイド部が
照射される。これにより鍵表示部の照度が上がり、視認
性がさらに向上する。請求項4記載の発明によれば、鍵
表示部の照度がさらに上がり、視認性もより以上に向上
する。
【0015】また、請求項5記載の発明によれば、鍵下
の限られたスペースに効率よく各機能部品が収納できる
のみならず、集積部品の各部がお互いに補強される。さ
らに発光手段のリード線等のガイド兼収納部を前記各部
を集積することによって効率よく形成することができ
る。より好ましい実施例(第二実施例)によれば、発光
手段であるLEDのベース部を基板配設と同時に該集積
部に収納でき、該LEDの位置決めも同時に行われる。
【0016】また、請求項6記載の発明によれば、鍵表
示部の照度が上がって視認性も向上する。また、請求項
7記載の発明によれば、鍵の押下につれて前記集積部の
側面とこれに対向する鍵内側面との対向面積が増す。こ
れにより鍵を押下するほど、鍵ガイド機能(鍵をローリ
ングさせずに上下動させること)がより強固になるとい
う副産的作用もある。これによって、この鍵構造にアフ
タセンサ等を付加して、ビブラート等のアフタ効果を付
与するようにした場合ローリングせずに効果付与ができ
る。
【0017】また、すべての請求項記載の発明におい
て、反射板等の光反射手段を設け、直接光と間接光とで
半透明鍵を照射するようにして、鍵表面における光影の
境界があるようでないようなあたかもルノワールの絵の
ような視神経をあまり刺激することなく、それでいて視
認効果が上がるように考えられている。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明に係わる電子鍵盤楽器の鍵
盤装置の一部を断面で表した側面図を示している。図2
は、鍵1を全て取り除いた鍵盤装置を示すものであっ
て、主として鍵フレームを後方斜め上から見た部分的斜
視図である。ここで説明の都合上、鍵自由端側を前方
(前端)、鍵支点部側を後方(後端)という。図1にお
いて、鍵1は、その後端部1aに支点部2を有し、この
支点部2を介して、自由端部1bが矢印イ方向に揺動自
在に鍵フレーム8に配設される。前記支点部2は、上下
方向可動の第1ヒンジ部(水平ヒンジ部)2aと左右方
向可動の第2ヒンジ部(垂直ヒンジ部)2bと共通基端
部(共通固定部)2cとからなり、図示しない黒鍵グル
ープ(共通基端部のみ全鍵図示)も含め、該基端部2c
で3ブロックの鍵群が重ね合わされ、ネジ8aで鍵フレ
ーム8に固着される。
【0019】また、鍵フレーム8の前方には、被ガイド
部3の後方切欠凹部上下端面に対向して上限ストッパ8
b、下限ストッパ8cが設けられている。そして、鍵1
の自由端部1b側を押鍵されると、切起こし片8fにア
ウトサート樹脂成形した鍵ガイド8dに被ガイド部3が
案内されつつ、鉤形片3dが透孔8e中を下に向って移
動するよう構成され、鍵当接部1cが下限ストッパ(鍵
ストッパ部)8cに当接することによって、押鍵の下限
を規定している。なお上限規定は図1のとおり鉤形片3
の上端面が上限ストッパ8bに当接することによってな
されている。また下限ストッパ8cには、押鍵を指示す
るためのLED(発光手段としての発光ダイオード)7
がそのリード線71と共に埋め込み保持されている。そ
して鍵の中央よりやや後端部1a側には、鍵スイッチを
押圧するためのアクチュエータ4が一体成形されてい
る。
【0020】このような鍵1は、合成樹脂を所定形状の
金型(図示せず)で成形することによって形成され、鍵
ストッパ部の鍵側対向部(5aa)を少なくとも透明も
しくは半透明の透光素材で形成される。鍵全体を透明も
しくは半透明の透光素材で形成してもよいが、部分的に
透明もしくは半透明にする場合は、例えば、2色成形法
にて金型のダブルゲートからの(半)透明樹脂側を鍵先
端側に配設すれば金型による一体成形も可能である。そ
してこの鍵1は、内側に略断面コ字状の凹部5が形成さ
れ、この凹部5の一部は前述した鍵上下動用被ガイド部
3を形成する。なお、鍵全体を透明もしくは半透明の透
光素材で形成する場合の合成樹脂は、白鍵の場合は略白
色に、黒鍵の場合は略黒色に形成され、かつ白鍵及び黒
鍵とも、凹部である被ガイド部3内に照射される光が、
表面側から充分視認されるが内部の部品の形状等は視認
できない程度に形成される。
【0021】また鍵フレーム8の上面にはプリント基板
9が配設され、このプリント基板9上に向合いコ字状に
パターン印刷された固定接点(図示せず)と、この固定
接点に対向した可動接点を下面に有する伏腕状可動片9
Sと、からなる鍵スイッチを鍵1のアクチュエータ4の
下方に設けている。また光反射効率を高めるため前記プ
リント基板9は白色又はアイボリー系の薄めの基板を用
いても良い。なお、図2において、切り起こし片8fの
一部は解りやすくするため、アウトサート樹脂を取り除
いて示している。
【0022】このように形成された鍵ストッパ8Cに発
光手段であるLED7を挿入保持するには次のようにす
る。まずスイッチ回路用LED(図示せず)、抵抗(図
示せず)及び発光手段用LED7を基板9に保持し、自
動半田槽にデイップ処理して形成するとともに、複数の
鍵スイッチ9s1,9s2,、、、からなる鍵スイッチ
ユニット9suを図2に示すごとく、基板9の所定位置
に配設する。この基板9の全前側縁91を鍵フレーム8
の前後方向位置決め兼保持用突起8ca(下限ストッパ
の一部)に当接させ、基板9の下面を鍵フレーム8から
突出した鍵並び方向位置決め兼保持用弾性突起8g1の
つめ先に当接させながら、側縁91もしくは突起8ca
を基板9の軸として回転させつつ、LED7を鍵ストッ
パ8cの挿入孔8c1に挿入する。この時、まずスリッ
ト8d4にLED7のリード脚71が案内されつつ、L
ED7のベース部が前記挿入孔8c1に案内され、これ
と同時に鍵フレーム8から突出した突起8g1のつめ先
pが前後方向に遊びを有する長孔93に挿入されて突起
8g1の弾性にて前後方向不動にネジなし構成で基板9
がスムーズに固着される。なお突起8g1は、1つの基
板に対し2つ以上設けるものとし、そのつめ先pは鍵並
び方向にその先端が先細になっている。
【0023】そこで図1及び図2のように構成された鍵
盤装置におけるLED7は、制御回路から楽曲に対応し
た所定の信号が入力されることにより、例えば赤色で点
灯する。LED7が点灯すると、その光の多くが直達光
a1として、凹部5aの天面(鍵ストッパ部8cの鍵側
対向部5aa)に照射されると共に、光の一部が鍵内側
面5ab、被ガイド部3、被ガイドリブ前壁8d1、鍵
ガイド後面8drで反射(a2)され、さらに鍵ストッ
パ部8c及びプリント基板9の前部表面からの反射光a
3も合わせて凹部5aの天面に照射される。これによ
り、LED7からの直達光及び反射光の照射によって、
半透明な鍵1の鍵ガイド対向部5aaが照光する。
【0024】この時、隣合う鍵1は、それぞれの2重側
壁及び適宜の間隙を介して接しているため、点灯したL
ED7に対応する鍵1の凹部5a内に照射される光が、
隣接する他の鍵1の凹部5aにまで透光されることはほ
とんどなく、各鍵1がそれぞれ明瞭に発光する。もし仮
に燐鍵において、燐鍵からの光が漏れることがある場合
は、鍵1の両側壁1cのみ不透光処理を施せばよい。こ
の不透光処理をさらに積極的に利用して発光効率を上げ
ることもできる。即ち、鍵の側壁3bを不透明処理し、
またはせずに、かつその内面の反射効率を高めるための
反射板として、所定幅を有する光沢処理したプラスチッ
クシールを張り付ける。もしくはロボットを使用し、ロ
ボットアームで鍵(ユニット)を保持し、光沢処理兼不
透光処理用の塗布材を満たした液槽に鍵の側壁のみを浸
けては持ち上げて乾燥処理する。このような処理を施せ
ば、自鍵で他鍵が光るようなことは起こらず、しかも自
鍵(発光鍵)は、より視認性が向上する。
【0025】このように、この実施例においては、演奏
者の指に近い位置で、鍵1自体を発光させることがで
き、演奏者による視認性を向上させることができる。
【0026】その際、鍵1の自由端部1b側を押すと、
発光する鍵1の鍵側対向部5aaがLED7に近づく。
すなわち、押鍵量に応じて、演奏者に視認される発光度
合及び発光範囲が変化することになる。この変化によ
り、目的の鍵1を押していることが視覚的に確認でき、
演奏者はこの視覚と押鍵によって発せられる音(聴覚)
とによる確認が可能となって、押鍵状態を明確に把握す
ることができる。即ち押鍵移動状態をよりよく視認でき
るため、いわゆるさぐり弾き等を許容し得る。これらの
ことから、演奏者は、発光する鍵1に追従して容易かつ
確実に押鍵することができ、電子鍵盤楽器の練習成果を
上げることができる。
【0027】さらに、この実施例では鍵フレーム8を金
属もしくは樹脂のいずれによっても形成することができ
る。また、鍵ガイド8dを含め、鍵フレーム8に付帯す
るもの全てを一体成形しても良い。例えば上限ストッパ
8bと下限ストッパ8cと鍵ガイド8dとLED保持部
とを柔らかい樹脂で鍵フレーム成形後にアウトサート一
体成形しても良い。このようにすると鍵ガイドが柔らか
いので横揺れ鍵盤に適する。
【0028】図3は、この発明の他の実施例であって、
鍵ガイド部及び鍵ストッパ部を切り出して示した斜視図
であり、鍵を取り除いて示している。この実施例では鍵
ガイド部8dと鍵ストッパ部8cとの中間部に押鍵指示
用の発光手段(LED7)を設け、かつ、これらの鍵ガ
イド部、鍵ストッパ部、発光手段がアウトサートの樹脂
成形にて集積して設けている。これらをアウトサート成
形するには前実施例(図1及び図2参照)でも示したよ
うに上限ストッパと下限ストッパとが樹脂回り込み可能
な透孔81を設け、一方向からでも樹脂注入ができるよ
うに、また両ストッパが鍵フレーム8から離れないよう
にすると共に、特に後端の透孔に充填した軟質樹脂によ
り基板保持時の弾性を確保しうるようにしている。
【0029】この実施例では、上記中間部が連続面で形
成され、この面が発光手段の光反射部として作用するよ
う光反射処理されている。その処理は白色系軟質樹脂で
アウトサート成形するとか、前述のロボット処理等同様
の手法で形成可能である。さらにまた、この実施例で
は、前記中間部が前記鍵ストッパ部(下限ストッパ)8
cに向かうに従ってその側面8d2とこの側面に対向す
る鍵内側面との対向面積が増すように形成されているの
で押鍵時のローリング感がほとんどない押鍵操作性の良
い鍵盤装置になっている。なお溝nは、すべり感を出す
ためのもので、例えばグリスを塗布すればそのグリス溜
まりとなる。
【0030】さらに、上記各実施例におけるLED7の
色及び鍵1の形状等は、一例であって、例えばLED7
として緑色等の他の色のLED7を使用したり、複数色
のLED7を使用しても良いし、鍵1の形状も各種の電
子鍵盤楽器に応じた適宜形状の鍵1を使用することがで
き、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可
能であることは言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明による電子
鍵盤楽器の鍵盤装置では、押鍵頻度の高い鍵ストッパ部
分が光るので、視認性が向上する。また演奏者は発光し
た(変化した)ところに一ばん近い部分を押鍵する習性
があるので、その部分がいちばん力のかかるところとな
る。この発明では最も力を受ける頻度が高い部分に鍵ス
トッパを設けることができたので鍵盤装置自体の耐久性
が向上する。また、発光部が比較的鍵の自由端側に位置
するため、押鍵時の鍵移動により、押鍵量に応じて発光
度合等が変化し、押鍵状態を早い段階から明確に把握す
ることができる。また、従来の鍵の金型をそのまま使用
することができ、かつ、鍵ストッパのような鍵に必要不
可欠の部品を利用して押鍵指示用光源を配設したので、
スペースの有効利用が図れるとともに、製品のコストの
低減が図れる。
【0032】さらにまた、請求項5記載の発明によれ
ば、鍵ガイド等の集積部品の各部がお互いに補強される
という効果がある。さらにまた、請求項7記載の発明に
よればアフタ効果発生時等の鍵並び方向に力を加えた場
合でもローリングしない鍵操作性の良い鍵盤装置が提供
できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電子鍵盤楽器の鍵盤装置の一部
を断面とした側面図
【図2】 本発明に係る鍵盤装置であって、鍵を除去し
た鍵フレームを主として示す斜め後方上部から見た部分
的斜視図
【図3】 本発明の他の実施例であって、その要部を示
した斜視図
【符号の説明】
1……鍵、 1b……自由端部、 1c……鍵当接部、
2……鍵の支点部、5a……鍵の凹部(被ガイド部)、
5aa……天面(鍵側対向部)、7……LED(発光
手段)、 71……リード線、8……鍵フレーム、 8
c……下限ストッパ(鍵ストッパ部)、8ca……鍵対
向面部、 8d……鍵ガイド部、 8d2……側面、s
1〜s4……凹面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鍵ストッパ部を設けた鍵フレームと、該フ
    レームに対して自由端部側が上下動自在にその支点部を
    介して配設され、押下位置にて前記鍵ストッパ部に当接
    する鍵当接部が設けられている鍵とを有する電子鍵盤楽
    器の鍵盤装置において、前記鍵ストッパ部の鍵側対向部
    を少なくとも透明もしくは半透明の透光素材で形成する
    と共に、前記鍵ストッパ部に押鍵すべき鍵を発光させ得
    る発光手段が設けられていることを特徴とする電子鍵盤
    楽器の鍵盤装置。
  2. 【請求項2】前記発光手段は、その発光部を露出して配
    設され、前記鍵ストッパ部にて少なくともそのリード線
    が保護されていることを特徴とする請求項1記載の電子
    鍵盤楽器の鍵盤装置。
  3. 【請求項3】前記鍵ストッパ部の鍵対向面部が、前記発
    光手段の光反射部を形成するようにした請求項1もしく
    は請求項2記載の電子鍵盤楽器の鍵盤装置。
  4. 【請求項4】前記鍵ストッパ部の鍵対向面部は、全体と
    して略凹面で形成されるようにした請求項3記載の電子
    鍵盤楽器の鍵盤装置。
  5. 【請求項5】鍵ガイド部と鍵ストッパ部とを設けた鍵フ
    レームと、該フレームに対して自由端部側が上下動自在
    にその支点部を介して配設され、押下位置にて前記鍵ス
    トッパ部に当接する鍵当接部が設けられている鍵とを有
    する電子鍵盤楽器の鍵盤装置において、前記鍵ストッパ
    部の鍵側対向部を少なくとも透明もしくは半透明の透光
    素材で形成すると共に、前記鍵ガイド部と前記鍵ストッ
    パ部との中間部に押鍵すべき鍵を発光させ得る発光手段
    を設け、これら鍵ガイド部、鍵ストッパ部、発光手段が
    集積して設けられていることを特徴とする電子鍵盤楽器
    の鍵盤装置。
  6. 【請求項6】前記中間部は前記鍵ガイド部と前記鍵スト
    ッパ部とに渡って形成され、前記鍵ガイド部と前記鍵ス
    トッパ部とを含む形成面を該発光手段の光反射部として
    形成するようにした請求項5記載の電子鍵盤楽器の鍵盤
    装置。
  7. 【請求項7】鍵ガイド部と鍵ストッパ部とを設けた鍵フ
    レームと、該フレームに対して自由端部側が上下動自在
    にその支点部を介して配設され、押下位置にて前記鍵ス
    トッパ部に当接する鍵当接部が設けられている鍵とを有
    する電子鍵盤楽器の鍵盤装置において、前記鍵ストッパ
    部の鍵側対向部を少なくとも透明もしくは半透明の透光
    素材で形成すると共に、前記鍵ガイド部と前記鍵ストッ
    パ部との間に連続面で形成された中間部に押鍵すべき鍵
    を発光させ得る発光手段が設けられ、該中間部は前記鍵
    ストッパ部に向かうに従ってその側面とこの側面に対向
    する鍵内側面との対向面積が増すように形成されている
    ことを特徴とする電子鍵盤楽器の鍵盤装置。
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