JPH11131836A - サニタリー浴室における洗面カウンター化粧カバーの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】洗面カウンターの下方空間に配設された便器給
水装置などを容易に点検整備する。 【解決手段】洗面カウンター６の下方空間に配設された
便器給水装置５１に臨む一部に切欠部１１１ａが形成さ
れるとともに、切欠部１１１ａを除いて洗面カウンター
６の下方空間の前面を覆う第１化粧カバー１１が洗面カ
ウンター６に着脱自在に設けられ、また、第１化粧カバ
ー１１の切欠部１１１ａをその背面側から覆うととも
に、便器給水装置５１を便器５に接続する貫通穴１２ａ
を形成した第２化粧カバー１２が洗面カウンター６に着
脱自在に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、サニタリー浴室に
おける洗面カウンター化粧カバーの取付構造に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、住宅などにおいて、サニタリ
ー浴室を設置することが行われている。このサニタリー
浴室１は、図３に示すように、防水パン２と、この防水
パン２と一体の、もしくは、別体の浴槽３と、防水パン
２の周縁部に立設され、これらの防水パン２および浴槽
３の周囲を包囲する壁パネル４と、これらの壁パネル４
によって形成された上方開口部を覆う天井パネル（図示
せず）と、浴槽３に隣接して防水パン２に設置された便
器５と、この便器５の背面側において一の壁パネル４に
接して設けられた洗面ボウル６１を有する洗面カウンタ
ー６とから構成されている。そして、サニタリー浴室１
の洗面カウンター６の下方空間には、便器５に接続され
た便器給水装置（図示せず）が配設されている他、洗面
カウンター６の水栓金具６２に接続された図示しない給
水管や給湯管、さらには、洗面ボウル６１からの排水管
が敷設されている。また、洗面カウンター６の下方空間
は、通常その前面にエプロン７が立設されて閉鎖されて
おり、このエプロン７には、便器給水装置に臨んで貫通
穴が形成され、この貫通穴を通して便器５に便器給水装
置が接続されている。

【０００３】なお、洗面カウンター７の下方空間に配設
された便器給水装置や、給湯管や給水管および排水管の
点検整備を行うため、エプロン７の一角に点検口となる
開口部が形成され、この開口部を覆う点検口蓋８がエプ
ロン７に対して着脱自在に取り付けられている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに、エプロンの一角に形成された点検口を通して便器
給水装置などの点検整備を行う場合、便器給水装置など
との位置関係や、点検口の大きさが制限されることか
ら、点検整備作業がしにくいという問題があった。

【０００５】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、洗面カウンターの下方空間の前面を覆う化
粧カバーそのものを点検口蓋に形成し、便器給水装置な
どを点検整備する際、作業を容易に行うことのできるサ
ニタリー浴室における洗面カウンター化粧カバーの取付
構造を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、防水パンと、
防水パンと一体に、もしくは、別体に形成された浴槽
と、防水パンの周縁部に立設された壁パネルと、壁パネ
ルの上方開口部を覆う天井パネルと、浴槽に隣接して防
水パンに設置された便器と、便器の背面側において一の
壁パネルに沿って設けられた洗面ボウルを有する洗面カ
ウンターと、から構成されたサニタリー浴室において、
前記洗面カウンターの下方空間に配設された便器給水装
置に臨む一部に切欠部が形成されるとともに、該切欠部
を除いて洗面カウンターの下方空間の前面を覆う第１化
粧カバーが洗面カウンターに着脱自在に設けられ、ま
た、第１化粧カバーの切欠部をその背面側から覆うとと
もに、便器給水装置を便器に接続する貫通穴を形成した
第２化粧カバーが洗面カウンターに着脱自在に設けられ
ることを特徴とするものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を図
面に基づいて説明する。

【０００８】なお、説明の便宜上、図３に示した部材と
同一の部材には、同一の符号を用いるものとする。

【０００９】図１には、本発明のサニタリー浴室におけ
る洗面カウンター化粧カバーの取付構造が記載されてお
り、この洗面カウンター化粧カバーの取付構造は、便器
５と対向する一部に切欠部１１１ａが形成されるととも
に、この切欠部１１１ａを除いて化粧カウンター６の下
方空間の前面全体を覆って洗面カウンター６に着脱自在
に立設された第１化粧カバー１１と、この第１化粧カバ
ー１１の切欠部１１１ａをその背面側から覆って洗面カ
ウンター６に着脱自在に懸吊された第２化粧カバー１２
と、から構成され、第２化粧カバー１２には、洗面カウ
ンター６の下方空間に設置された便器給水装置５１を便
器５に接続することができるように貫通穴１２ａが形成
されている。

【００１０】第１化粧カバー１１は、切欠部１１１ａを
有し、洗面カウンター６の下方空間の前面全体をほぼ覆
う大きさに形成されたプラスチック製本体部１１１と、
この本体部１１１の裏面周縁部に貼着された補強材１１
２（図２参照）と、からなり、本体部１１１の上端縁
は、嵌め込み部１１１ｂに形成されている他、下方の補
強材１１２には、複数個の棒状の固定金具１１３が間隔
をおいて設けられている。そして、第１化粧カバー１１
の嵌め込み部１１１ｂは、後述する化粧カバー固定金具
１３に沿って差し込むことができ、また、固定金具１１
３は、後述する受け金具１４に嵌め込むことができる。

【００１１】また、第２化粧カバー１２は、第１化粧カ
バー１１と同様に、プラスチック製本体部１２１と、こ
の本体部１２１の裏面周縁部に貼着された補強材１２２
（図２参照）とからなり、前述した第１化粧カバー１１
に形成された切欠部１１１ａをその背面側から覆うこと
ができる大きさに形成されている。そして、第２化粧カ
バー１２の上方の補強材１２２にはフック１２３が固定
されている他、下方の補強材１２２には複数個の棒状の
固定金具１２４が間隔をおいて固定されており、フック
１２２は、化粧カウンター６の架台６４に懸吊すること
ができ、また、その固定金具１２４は、後述する受け金
具１４に嵌め込むことができる。

【００１２】一方、化粧カバー固定金具１３は、図２に
示すように、洗面ボウル６１を覆う洗面ボウルカバー６
３の下端に設けられた補強材６３１（図２参照）に取り
付けられ、第１化粧カバー１１の本体部１１１の嵌め込
み部１１１ｂを化粧カバー固定金具１３に沿って差し込
んだ場合、その嵌め込み部１１１ｂを洗面ボウルカバー
６３の補強材６３１と化粧カバー固定金具１３との間で
挟み込み、第１化粧カバー１１の倒れを防止して立設す
ることができる。この際、洗面ボウルカバー６３の下端
部表面と、第１化粧カバー１１の本体部１１１の表面と
は、略面一となるように設定されている。

【００１３】また、受け金具１４は、図２に示すよう
に、防水パン２に間隔をおいて固定された複数個のステ
ー１４１に設けられ、前述した固定金具１１３，１２４
が押し込まれると、その弾性力に抗して押し開かれた
後、固定金具１１３，１２４を係止して保持するもので
ある。

【００１４】したがって、洗面カウンター６の下方空間
に配設された便器給水装置５１などを点検整備する場
合、第１化粧カウンター１１を把持し、その下方を引き
抜き、固定金具１１３を受け金具１４からその弾性力に
抗して離脱させた後、下方に引き出して化粧カバー固定
金具１３による支持を解除すれば、第一化粧カバー１１
を除去することができる。この結果、洗面カウンター６
の下方空間の前面を第２化粧カバー１２部分を除いて開
放することができ、開放された大きな開口部分を通して
便器給水装置５１などの点検整備作業を容易に行うこと
ができる。また、第１化粧カバー１１が点検口蓋を兼用
していることから、化粧カバーに点検口蓋を設ける場合
に比較して構造を簡素化することができる。

【００１５】一方、第２化粧カバー１２は、その貫通穴
１２ａを通して便器給水装置５１が便器５に接続されて
いる他、第１化粧カバー１１の背面側において、フック
１２３が洗面カウンター６の架台６４に懸吊されている
とともに、固定金具１２４が受け金具１４に嵌め込まれ
ていることから、第１化粧カバー１１の離脱作業とは関
係なく保持されている。

【００１６】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、サニタリ
ー浴室を構成する洗面カウンターの下方空間に配設され
た便器給水装置に臨む一部に切欠部が形成されるととも
に、該切欠部を除いて洗面カウンターの下方空間の前面
を覆う第１化粧カバーが洗面カウンターに着脱自在に設
けられ、また、第１化粧カバーの切欠部をその背面側か
ら覆うとともに、便器給水装置を便器に接続する貫通穴
を形成した第２化粧カバーが洗面カウンターに着脱自在
に設けられることにより、洗面カウンターの下方空間の
点検整備に際し、第２化粧カバー部分を除くその前面全
体を開放することが可能となり、開放された大きな開口
部分を通して便器給水装置などを容易に点検整備するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のサニタリー浴室における洗面カウンタ
ー化粧カバーの取付構造を一部省略して示す分解斜視図
である。

【図２】本発明のサニタリー浴室における洗面カウンタ
ー化粧カバーの取付構造を示す断面図である。

【図３】サニタリー浴室を一部省略して示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ サニタリー浴室 ４ 壁パネル ５ 便器 ５１ 便器給水装置 ６ 洗面カウンター ６１ 洗面ボウル ６４ 架台 １１ 第１化粧カバー １２ 第２化粧カバー １１１，１２１ 本体部 １１１ａ 切欠部 １１２，１２２ 補強材 １２３ フック １１３，１２４ 固定金具 １３ 化粧カバー固定金具 １４ 受け金具

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 防水パンと、防水パンと一体に、もしく
   は、別体に形成された浴槽と、防水パンの周縁部に立設
   された壁パネルと、壁パネルの上方開口部を覆う天井パ
   ネルと、浴槽に隣接して防水パンに設置された便器と、
   便器の背面側において一の壁パネルに沿って設けられた
   洗面ボウルを有する洗面カウンターと、から構成された
   サニタリー浴室において、前記洗面カウンターの下方空
   間に配設された便器給水装置に臨む一部に切欠部が形成
   されるとともに、該切欠部を除いて洗面カウンターの下
   方空間の前面を覆う第１化粧カバーが洗面カウンターに
   着脱自在に設けられ、また、第１化粧カバーの切欠部を
   その背面側から覆うとともに、便器給水装置を便器に接
   続する貫通穴を形成した第２化粧カバーが洗面カウンタ
   ーに着脱自在に設けられることを特徴とするサニタリー
   浴室における洗面カウンター化粧カバーの取付構造。