JPH11131689A - 断熱採光板及びその製造方法 - Google Patents

断熱採光板及びその製造方法

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JPH11131689A
JPH11131689A JP29408897A JP29408897A JPH11131689A JP H11131689 A JPH11131689 A JP H11131689A JP 29408897 A JP29408897 A JP 29408897A JP 29408897 A JP29408897 A JP 29408897A JP H11131689 A JPH11131689 A JP H11131689A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 艶のない和紙の風合いをもった断熱採光板を
提供する。 【解決手段】 シリカ粉末を含有するマット材層1を表
面に設けたプラスチックフィルム2を含む表面材6を、
拡散光透過性硬質プラスチック発泡板6に積層した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱性と採光性と
を備える断熱採光板に関し、特に表面光沢度の低い断熱
採光板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば和室の障子、内戸等に利用
される断熱性・採光性を備える断熱採光板として、透光
性を有するポリスチレン系発泡板の表面を熱融着材層及
び接着剤層を介して紫外線吸収剤を含有するポリメチル
メタアクリレート(以下、「PMMA」と記す)フィル
ムで被覆したものが知られている。 かかる断熱採光板
は、断熱性と透光性に優れるが耐候(光)性の低いポリ
スチレン系発泡板を、紫外線吸収剤を含有するPMMA
系フィルムによって保護することにより、断熱性・採光
性を確保すると共に耐候(光)性を付与したものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の断熱採光板は、その表面に光が当たると反射による
ツヤ(艶)が発生しプラスチック然としていたため、障
子等の用途としては違和感があった。すなわち、一般に
障子紙に使用されている和紙の表面光沢度(JIS Z
8741 鏡面光沢度測定方法による)は数%であるの
に対し、従来の断熱採光板は20%程度である。
【0004】表面光沢度を下げ艶消しを行う方法として
は、例えば表面材に直接エンボスロールを押しつけるエ
ンボス方法、表面材に微粉末を吹き付けて表面を粗面化
するサンドブラスト方法等が知られているが、これらの
方法は上記従来の断熱採光板の製造には不向きである。
すなわち、エンボス方法もしくはサンドブラスト方法を
用いてPMMA系フィルムと熱融着材を積層した表面材
に凹凸形状を付与することにより、かかる表面材単体の
表面光沢度を低下させることができるものの、この表面
材をポリスチレン系発泡板等に熱接着すると表面材の熱
軟化(可塑化)によって熱戻りがあり、結果として凹凸
形状が平坦化され表面光沢度が高くなってしまう。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、断熱性・採光
性を備える断熱採光板の表面光沢度を低下させ、艶のな
い和紙の風合いをもった断熱採光板を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく成
された本発明の構成は、以下の通りである。
【0007】すなわち、本発明の第1は、マット材を含
有する薄層を表面に設けたプラスチックフィルムを含む
表面材が、拡散光透過性硬質プラスチック発泡板の少な
くとも一面に積層されていることを特徴とする断熱採光
板にある。
【0008】また、本発明の第2は、無機質微小粒材を
含むマット層を表面に設けたポリエステルフィルム又は
ポリカーボネートフィルムとポリスチレン系フィルムと
が積層された表面材を、ポリスチレン系フィルムを内側
にして拡散光透過性硬質ポリスチレン系合成樹脂発泡体
に熱接着する工程を有することを特徴とする断熱採光板
の製造方法にある。
【0009】なお、上記において、マット材とは、艶消
し調を付与する材(剤)であり、艶消し調にされた層が
マット層である。
【0010】本発明においては、粒状もしくは粉末状の
マット材を含有する薄層を設けたプラスチックフィルム
を含む表面材を用いている。かかるマット材を含有する
薄い層は光の乱反射によって表面光沢度が低く、更にエ
ンボス方法等により微細な凹凸を形成することにより表
面光沢度を低下させることもできる。そして、この表面
材を拡散光透過性を有する例えばポリスチレン発泡体等
の硬質プラスチック発泡板に熱接着した本発明の断熱採
光板は、表面材単体の表面光沢度をそのまま維持でき、
その理由は明らかではないが、多くの場合、表面光沢度
はさらに低下し、艶のない製品となる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、好ましい実施形態を挙げて
本発明を詳しく説明する。
【0012】図1は本発明の断熱採光板の一例を示す断
面図であり、1はマット材を含有する薄層(以下、「マ
ット層」と称す)、2はプラスチックフィルム、3は接
着剤層、4は熱融着材層、5は拡散光透過性硬質プラス
チック発泡板であり、6はマット材層1,プラスチック
フィルム2,接着剤層3及び熱融着材層4からなる表面
材である。また、7はマット層1の表面に設けられた微
小凹凸である。
【0013】マット層1は、粒状もしくは粉状等のマッ
ト材をバインダー樹脂に混合させたものを薄く形成した
層である。
【0014】マット材の材質としては、シリカ粉末、ア
ルミ粉末、ガラスビーズ等の高硬度の無機質微小粒材
や、ポリエチレン粒子、テフロン粉末等の有機質微小粒
材等を使用できるが、紫外線劣化(黄変)がしにくい、
或いは製造工程、特に熱接着工程での熱に対して変形し
にくい点で上記の無機質微小粒材が好ましい。
【0015】バインダー樹脂としては、ポリエステル系
樹脂、ポリエーテル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ
系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、アクリル系
−メラミン系混合樹脂、アクリル系−ウレタン系混合樹
脂等の様々な硬化性樹脂を用いることが可能であるが、
耐候性の面から特にアクリル系樹脂とウレタン系樹脂の
混合樹脂が好ましく用いられる。
【0016】また、マット層1には、マット層1の耐候
性向上と共に、後述の拡散光透過性を有する例えばポリ
スチレン発泡体等の硬質プラスチック発泡板の光劣化を
防止するために、紫外線吸収剤を混合することも好まし
い。かかる紫外線吸収剤としては、例えばニッケル塩、
ニッケル錯塩系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾー
ル系、サリチル酸フェニル系、トリアジン系など種々の
ものを用いることができる。
【0017】上記のマット材及び紫外線吸収剤は、上記
のバインダー樹脂に適当な配合比で混合され、プラスチ
ックフィルム2に塗工(コーティング)もしくは吹付け
によって薄く形成される。
【0018】プラスチックフィルム2としては、各種プ
ラスチックフィルムを用いることができ、例えばポリエ
ステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレ
ンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリ
デンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアミド
フィルム、ポリスチレンフィルム、エチレン−酢酸ビニ
ルコポリマーフィルム等を用いることができる。これら
の中でも、透明性に優れ、またマット層1を乾燥定着さ
せる際の加熱環境下での熱変形の小さい耐熱性等の物性
にも優れるポリエステルフィルム及びポリカーボネート
フィルムが特に好ましい。
【0019】プラスチックフィルム2の厚さは、ポリエ
ステルフィルム又はポリカーボネートフィルムの場合、
15μm以下であることが好ましく、特に好ましくは1
2μm前後である。プラスチックフィルム2の厚さが1
5μmを超えると、フィルムの強度が強過ぎて、後述の
拡散光透過性硬質プラスチック発泡板5への熱接着時に
熱変形(ネジレ)が発生し易くなり、外観を損なう場合
がある。また、プラスチックフィルム2の厚さが薄過ぎ
ると、工程上取扱いの面で問題が発生し易い。拡散光透
過性硬質プラスチック発泡板5とは光線透過率の比較的
高い材質からなる硬質プラスチック発泡板であり、例え
ばポリスチレン系合成樹脂発泡板、ポリメチルメタアク
リレート系合成樹脂発泡板等を用いることができ、特に
採光性、断熱性、強度面等で優れるポリスチレン発泡板
もしくはポリメチルメタアクリレート(PMMA)発泡
板が好ましく用いることができる。
【0020】発泡板5の平均セルサイズは0.2mm〜
5.0mmが好ましく、特に好ましくは0.3mm〜
2.0mmである。平均セルサイズとは、気泡径の寸法
を板の横方向、縦方向及び厚み方向で測定した気泡径の
平均値であり、気泡径にバラツキがある場合には厚み方
向の各気泡の平均セルサイズの平均値で表す(通常「A
STM D3576」による)。なお、発泡板中のセル
(気泡)はほぼ均一に分布しているのが好ましい。
【0021】また、発泡板5の厚さは材質及び平均セル
サイズ等によっても異なるが、1mm〜15mmである
のが好ましい。
【0022】発泡板5の平均セルサイズが小さ過ぎたり
厚さが大き過ぎる場合には、断熱性には優れるものの採
光性(光線透過率)が悪くなる。一方、発泡板5の平均
セルサイズが大き過ぎたり厚さが小さ過ぎる場合には、
光線透過率は高くなるものの、セルの形状が視覚的に認
識され易く自然な感じの採光が得られず、断熱性も悪く
なる。
【0023】熱融着材層4は、発泡板5に対して熱接着
性を有する材料からなる層であり、例えば発泡板5とし
て特に好ましいポリスチレン発泡板を用いる場合には、
ポリスチレン系フィルム、エチレン−酢酸ビニル樹脂系
フィルム等を用いることができる。また、発泡板5とし
てPMMA発泡板を用いる場合には、アクリル系フィル
ムが好ましい。
【0024】表面材6は、前述のマット層1を設けた面
と反対側のプラスチックフィルム2の面に接着剤層3を
介して熱融着材層4を貼り合わせて形成される。そし
て、この表面材6と発泡板5を熱接着することにより断
熱採光板Aが形成される。なお、前述のプラスチックフ
ィルム2としてポリスチレンフィルムを用い、発泡板5
にポリスチレン系樹脂発泡板を用いる場合には、熱融着
材層4及び接着剤層3を省略し、マット層1を設けたプ
ラスチックフィルム2を発泡板5に直接熱接着して断熱
採光板を形成することもできる。
【0025】表面材6を発泡板5に熱接着する際、発泡
板5の表面の凹凸に左右されることなく表面材6を良好
に熱接着させるためには、熱融着材層4の厚さは15μ
m以上であるのが好ましい。一方、熱融着材層4の厚さ
が厚すぎると熱融着がしにくくなるので、熱融着材層4
の厚さは100μm以下であることが好ましい。
【0026】また、本発明の断熱採光板には、静電誘導
防止剤を付与しておくことも好ましい。この静電誘導防
止剤は、マット材層1を設けた面と反対側のプラスチッ
クフィルム2の面に設けることができ、これにより断熱
採光板の帯電防止を図り、埃等が付着するのを防止する
ことができる。静電誘導防止剤としては、静電誘導防止
機能とフィルムへの接着機能を兼ね備えた高分子(ポリ
マー)が好ましく、具体的には、例えば「ボンディップ
(BONDEIP)」(商品名)をグラビア印刷によっ
てフィルム面に塗工することができる。
【0027】図1に示した断熱採光板Aでは発泡板5の
両面に表面材6を積層しているが、本発明の断熱採光板
はこれに限定されるものではなく、発泡板5の片面にの
み表面材6を積層したものも含まれる。
【0028】次に、本発明の断熱採光板の製造方法につ
いて説明する。
【0029】マット材を含有するマット層1は、プラス
チックフィルム2の表面に形成される。
【0030】マット層1の形成方法としては、例えば、
ブレードコーティング方法、グラビアコーティング方
法、スプレーコーティング方法等、任意の塗布方法を用
いることができるが、特に塗布厚の精度等に優れるグラ
ビアコーティング方法等が好適である。また、グラビア
ロールには台形版、亀甲版、斜線版等があるが、耐候性
向上の面で塗布厚を比較的厚くする場合には斜線版が好
適である。
【0031】このマット層1の形成に際しては、バイン
ダー樹脂へのマット材の添加量、マット材の粒径及び層
の厚み等を適宜設定することにより、表面光沢度をある
程度設計することができ、表面光沢度を低く抑えること
もできる。
【0032】また、マット層1にエンボス方法等により
微細な凹凸を形成することにより、更に表面光沢度を低
下させることもできる。このエンボス方法としては、エ
ンボスロールを用いる連続フィルムエンボス方法、高周
波エンボス方法等、従来公知の方法を用いることができ
る。
【0033】マット層1が形成されたプラスチックフィ
ルム2に必要に応じて接着剤層3を介して熱融着材層4
を貼り合わせ、表面材6を形成する。接着剤層3として
はアクリル樹脂系、ウレタン樹脂系等を用いることがで
きる。
【0034】次に、表面材6を、プラスチックフィルム
2(熱融着材層4を貼り合わせた場合には熱融着材層
4)を内側にして拡散光透過性硬質プラスチック発泡板
5に熱接着して断熱採光板が得られる。
【0035】このようにして作製される本発明の断熱採
光板では、マット層1にエンボス方法等により微細な凹
凸7を形成した場合であっても、表面材6自体の表面光
沢度を維持し、多くの場合、表面光沢度はさらに低下
し、艶のないパネルとすることができるものである。
【0036】
【実施例】次に、本発明の実施例及び比較例を示す。
【0037】(実施例1〜4)図1に示したような本発
明の断熱採光板を以下のようにして製造した。
【0038】先ず、アクリル系−ウレタン系混合樹脂
(バインダー樹脂)/シリカ粉末(マット材)/シュウ
酸アニリド誘導体ヒンダードアミン系光安定剤(紫外線
吸収剤)=100/24/7.2の割合で配合したもの
を、厚さ12μmの二軸延伸ポリエステルフィルム2に
グラビアロールで塗布し、温度190℃、線速度25m
/分の乾燥炉で硬化後、ロール巻き状態とし、室温で7
日間養生し、定着させた。
【0039】なお、本実施例では平均粒径4μmのシリ
カ粉末を用い、グラビアロールには斜線版を使用してマ
ット剤の塗布厚を6μmとした。
【0040】次に、マット剤を塗布したポリエステルフ
ィルム2の裏面にアクリル樹脂系接着剤3をロールコー
ターで3μmの厚さに塗布し、乾燥させ同時に厚さ20
μmのポリスチレン樹脂系延伸フィルム4をドライラミ
ネーションして、室温で3日間養生し、表面材6を得
た。
【0041】この表面材6の艶の度合いを判断するため
に表面光沢度を測定した。具体的には、JIS Z 8
741鏡面光沢度測定方法(方法名:60度鏡面光沢)
により測定した。その結果、表面材6の表面光沢度は1
2%であった。
【0042】次に、表面材6とポリスチレン系樹脂発泡
板5とを重ね合わせ、加圧された170℃の加熱ロール
とバックアップロールとの間を線速度5m/分で通し、
熱接着してパネル7を得た。
【0043】ここで用いたポリスチレン系樹脂発泡板5
は、厚さ2mm,平均セルサイズ0.6mm(実施例
1)、厚さ4mm,平均セルサイズ0.6mm(実施例
2)、厚さ6mm,平均セルサイズ0.6mm(実施例
3)、厚さ10mm,平均セルサイズ0.7mm(実施
例4)の4種類である。
【0044】以上のようにして製造した4種類のパネル
7について、前記と同様にして表面光沢度を測定した。
また、表面の粗さを測定したところ、平均山高さ3.5
μmのものが0.1mm2 当たりにほぼ均等に96個存
在していた。なお、マット剤を塗布する前のポリエステ
ルフィルム2の表面の粗さを測定したところ、平均山高
さ0.9μmのものが0.1mm2 当たりにほぼ24個
存在していた。
【0045】また、JIS K 6717により光線透
過率を測定し、更にサンシャインウエザーメーターによ
る300時間照射後の黄色度を測定し耐候性を評価し
た。
【0046】以上の結果を表1に示す。表1に示される
ように、実施例1〜4のパネルはいずれも適度な光線透
過率(採光性)及び断熱性を有するとともに、表面光沢
度が表面材単体の表面光沢度よりも低く艶のない和紙の
風合いをもった断熱採光板であった。
【0047】(比較例1及び2)表1に示すように、ポ
リスチレン系フィルムの表面にPMMA系フィルムを接
着剤で貼り付けた構成の表面材と、ポリスチレン系樹脂
発泡板とを用いてパネルを作製した。
【0048】比較例1においては表面材にエンボス方法
により凹凸を形成し、比較例2においてはサンドブラス
ト方法により凹凸を形成している。
【0049】以上の表面材単体及びパネルについて前述
の実施例と同様にして各評価を行った。その結果、表1
に示されるように、表面材単体の表面光沢度も高いが、
発泡板に表面材を熱接着したパネルでは表面材の熱戻り
により表面光沢度が更に高くなり、室内灯の反射により
表面に艶がありプラスチック然としたものであった。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果を奏する。 (1)適度な断熱性・採光性を有し、しかも表面光沢度
が低く、艶のない和紙の風合い(いわゆるマット調)を
もった断熱採光板が実現される。 (2)特に、マット層のバインダー樹脂として熱又は紫
外線硬化樹脂、例えばアクリル系樹脂とウレタン系樹脂
の混合樹脂を用いることにより、プラスティックフィル
ム表面に強固に固着され耐候(光)性に優れ変色しにく
い断熱採光板が実現される。 (3)特に、表面材を構成するプラスチックフィルムに
ポリエステルフィルム又はポリカーボネートフィルムを
用いることにより、衝撃強度に優れ(飛散しない)、採
光性及び耐久性・耐水性にも優れる断熱採光板が実現さ
れる。 (4)特に、拡散光透過性硬質プラスチック発泡板とし
て特定の平均セルサイズ及び厚さのポリスチレン系合成
樹脂発泡体又はポリメチルメタアクリレート系合成樹脂
発泡体を用いることにより、極めて断熱性・採光性に優
れる断熱採光板が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断熱採光板の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 マット材層 2 プラスチックフィルム 3 接着剤層 4 熱融着材層 5 拡散光透過性硬質プラスチック発泡板 6 表面材 7 微小凹凸 A 断熱採光板

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マット材を含有する薄層を表面に設けた
    プラスチックフィルムを含む表面材が、拡散光透過性硬
    質プラスチック発泡板の少なくとも一面に積層されてい
    ることを特徴とする断熱採光板。
  2. 【請求項2】 マット材が、無機質微小粒材であること
    を特徴とする請求項1に記載の断熱採光板。
  3. 【請求項3】 マット材を含有する薄層が、硬化樹脂層
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載の断熱採
    光板。
  4. 【請求項4】 マット材を含有する薄層が、表面に微小
    凹凸を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の断熱採光板。
  5. 【請求項5】 プラスチックフィルムが、ポリエステル
    フィルム又はポリカーボネートフィルムであることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の断熱採光
    板。
  6. 【請求項6】 プラスチックフィルムの厚さが15μm
    以下であることを特徴とする請求項5に記載の断熱採光
    板。
  7. 【請求項7】 拡散光透過性硬質プラスチック発泡板
    が、平均セルサイズが0.3mm乃至2.0mm、厚さ
    が1mm乃至15mmのポリスチレン系合成樹脂発泡体
    又はポリメチルメタアクリレート系合成樹脂発泡体であ
    ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の
    断熱採光板。
  8. 【請求項8】 マット材を含有する薄層を設けた面と反
    対側のプラスチックフィルムの面に、静電誘導防止剤を
    設けたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記
    載の断熱採光板。
  9. 【請求項9】 無機質微小粒材を含むマット層を表面に
    設けたポリエステルフィルム又はポリカーボネートフィ
    ルムとポリスチレン系フィルムとが積層された表面材
    を、ポリスチレン系フィルムを内側にして拡散光透過性
    硬質ポリスチレン系合成樹脂発泡体に熱接着する工程を
    有することを特徴とする断熱採光板の製造方法。
  10. 【請求項10】 表面材を拡散光透過性硬質ポリスチレ
    ン系合成樹脂発泡体に熱接着する工程の前に、表面材の
    マット層の表面に微小凹凸形状を付与する工程を有する
    ことを特徴とする請求項9に記載の断熱採光板の製造方
    法。
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