JP2016165868A - 床用化粧シート及び床用化粧材 - Google Patents

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Abstract

【課題】遮熱性を有し、赤外光による反りを防ぐことができる床用化粧シートを提供する。【解決手段】熱可塑性樹脂基材層11と、この熱可塑性樹脂基材層11の一方の面に形成される印刷層13と、この印刷層13の表面保護層19と、がこの順に形成される床用化粧シート3を製造する。そして、表面保護層19は、粒径が表面保護層の厚さの1/3以上2/3以下であるガラスビーズを10質量部以上20質量部以下含有し、かつ、ワックス成分を3質量部以上5質量部以下含有する。また、印刷層13は、黒色顔料を含み、この黒色顔料を、ペリレン系黒色顔料とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、床用の建材として使用される床用化粧シート及び、これを利用した床用化粧材に関する。
化粧シートは、安価で加工性に優れた建材として、建築物の屋内、屋外及び家具や什器といった様々な用途に使用されている。このような化粧シートのうち、床面に使用される床用の化粧シートは、窓等から入射する太陽光の照射を受けて劣化することが考えられる。このため、床用化粧シートには、耐候性が要求される。
耐候性を有する化粧シートとして、現在、オレフィン系の材料を用いた化粧シートが実用化されている。耐候性の評価は、実際の屋外暴露や促進耐候性試験によって行われている。オレフィン系材料を用いた化粧シートの耐候性は、実用の条件を満たすものである。なお、このような化粧シートは、例えば、特許文献1に記載されている。
特開2012−131112号公報
しかしながら、既存の化粧シートは、太陽光の紫外光に対する耐候性については評価し、処方が施されているものの、赤外光に対する耐候性については考慮されていなかった。床用化粧シートにあっては、赤外光を吸収することによって蓄熱し、蓄えらえた熱が床用化粧シートの基材に伝わることによって膨張が発生する。床用化粧シートの基材が膨張すると、床用化粧シートが貼り合わされた床用化粧材に反りが発生し、建材としての美観や建築物を保護する機能が低下することになる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、遮熱性を有し、赤外光による反りを防ぐことができる床用化粧シート及び床用化粧材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様の床用化粧シートは、熱可塑性樹脂基材層と、該熱可塑性樹脂基材層の一方の面に形成される印刷層と、該印刷層の表面保護層と、がこの順に形成され、前記表面保護層は、粒径が前記表面保護層の厚さの1/3以上2/3以下であるガラスビーズを10質量部以上20質量部含有し、かつ、ワックス成分を3質量部以上5質量部含有し、前記印刷層は、黒色顔料を含み、該黒色顔料は、ペリレン系黒色顔料であることを特徴とする。
本発明によれば、遮熱性を有し、赤外光による反りを防ぐことができる床用化粧シート及び床用化粧材を提供することができる。
本発明の一実施形態の床用化粧シート、及び床用化粧シートを用いた床用化粧材の断面図である。
以下、本発明の一実施形態の床用化粧シート及び床用化粧材について説明する。
(床用化粧材)
図1は、本実施形態の床用化粧材1を説明するための断面図である。図1は、基材20と、基材20と貼り合わされる床用化粧シート3と、基材20と床用化粧シート3と貼り合わせる第1接着層21と、を有している。本実施形態の床用化粧シート3は、熱可塑性樹脂基材層11と、この熱可塑性樹脂基材層11の一方の面に形成される印刷層13と、この印刷層の表面保護層19と、がこの順に形成されるものである。
(床用化粧シート)
床用化粧シート3は、基材20の側から順に設けられる、熱可塑性樹脂基材層11、印刷層13、第2接着層15、オーバーレイフィルム層17及び表面保護層19を有している。本実施形態の床用化粧材1は、波長が0.7μm〜1000μmの赤外光に対する印刷層13の透過率を高め、透過した赤外光を熱可塑性樹脂基材層11で反射することによって基材20の蓄熱を防いでいる。
以下、床用化粧シート3の各層について説明する。
〈熱可塑性樹脂基材層〉
熱可塑性樹脂基材層11は、着色ベースフィルム層等の着色性基材である。熱可塑性樹脂基材層11に用いる熱可塑性樹脂としては、種類は特に限定されず、例えば、化粧シート用の基材シートの素材として使用されている公知の熱可塑性樹脂を任意に使用することができる。
具体的には、熱可塑性樹脂基材層11として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体またはその鹸化物、エチレン−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体等のポリオレフィン系共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート等のポリエステル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂、6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂等のスチレン系樹脂、セルロースアセテート、ニトロセルロース等の繊維素誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の塩素系樹脂、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフロロエチレン、エチレン−テトラフロロエチレン共重合体等のフッ素系樹脂等、またはこれらから選ばれる2種または3種以上の共重合体や混合物、複合体、積層体等を使用することができる。
熱可塑性樹脂基材層11の成形方法としては、例えば押出成形法、インフレーション成形法、カレンダー成形法、キャスト成形法等が使用可能である。さらに、本実施形態は、熱可塑性樹脂基材層11の表面に押出しと同時エンボスを施してもよいし、押出し後にエンボスを施してもよい。
熱可塑性樹脂基材層11の厚みは、20μm〜200μm程度、更に好ましくは50μm〜150μm程度の範囲内であることが、印刷し易さや、基材20に貼り付ける際の容易性の点で好適である。
熱可塑性樹脂基材層11を着色する場合、着色剤としては、高屈折率、耐候性及び隠蔽性に優れた無機顔料を使用することが望ましい。無機顔料としては、例えば、黄鉛、黄色酸化鉄、チタンイエロー、バリウムイエロー、キナクリドン、オーレオリン、モリブデートオレンジ、弁柄、マルスバイオレット、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット、コバルトブルー、セルリアンブルー、群青、紺青、エメラルドグリーン、ビリジアン、鉄黒、カーボンブラック等の有色顔料や、酸化チタン(チタン白、チタニウムホワイト)、酸化亜鉛(亜鉛華)、塩基性炭酸鉛(鉛白)、塩基性硫酸鉛、硫化亜鉛、リトポン、チタノックス等の白色顔料等を使用することができる。また、各種充填剤、耐候性処方添加剤(ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、トリアジン系等の紫外線吸収剤、ヒンダートアミン系光安定剤、ヒンダードフェノール系酸化防止剤等)を適宜添加することも任意である。さらに、以上の樹脂は、それぞれ単独でまたは複数種混合して使用されるものであってもよい。
また、本実施形態では、熱可塑性樹脂基材層11における赤外光の反射率を高めるため、上記材料に酸化チタンを添加し、熱可塑性樹脂基材層に含有させてもよい。このとき、本実施形態では、熱可塑性樹脂基材層11が酸化チタンを23質量部以上含有させることにより、遮熱性が向上させる。基材の着色に酸化チタンを用いる場合、着色のために添加された酸化チタンの含有量と反射のために添加された酸化チタンとの合計が23質量部以上であればよい。また、熱可塑性樹脂基材層11が着色のために添加された酸化チタンを23質量部以上含む場合、これ以上酸化チタンを添加しなくともよい。
ただし、熱可塑性樹脂基材層11に添加される酸化チタンが多くなると、熱可塑性樹脂基材層11の膜質に酸化チタンが影響を及ぼす。このため、熱可塑性樹脂基材層11の酸化チタンの好適な含有量は、23質量部以上40質量部以下である。
また、本実施形態は、図1に示したように、熱可塑性樹脂基材層11の印刷層13の側の面に酸化チタンを塗布して酸化チタン層111を設けてもよい。なお、酸化チタン層111を設ける場合であっても、酸化チタン層111によって熱可塑性樹脂基材層11が酸化チタンを23質量部以上含有すれば熱可塑性樹脂基材層11による基材20への遮熱性が向上する。このような条件により、酸化チタン層111の厚さとしては、5μm〜10μmが好ましい。
〈印刷層〉
印刷層13は、目的とする床用化粧シートに任意の所望の絵柄の意匠性を付与する目的で設けられるものである。本発明においては熱可塑性樹脂基材層11の表面に、印刷法等の手段により適宜の絵柄模様を有する印刷層13が設けられる。
印刷層13は、熱可塑性樹脂基材層11に好適なインキを用いて設けられる。具体的には熱可塑性樹脂基材層11がポリプロピレン樹脂であれば、ウレタン樹脂と塩化ビニル=酢酸ビニル共重合樹脂の混合物が好適に用いられる。
着色剤としては、特に黒色顔料として、ペリレン系の黒色顔料を用いる。代表的なペリレン系の黒色顔料としては、ペリレンブラックがある。この点により、本実施形態は、既存の床用化粧シートが黒色顔料としてカーボンブラックを用いることが多く、近赤外光領域(0.781μm〜2.5μm)においての反射率が低かったため、赤外光による熱の吸収によって、蓄熱作用が発生するという不具合を改善することができる。
また、黒色顔料以外の顔料として、印刷層13には、イソインドリノン、ジスアゾ、ポリアゾ、ジケトピロロピロール、キイナクリドン、フタロシアニン、酸化チタンの少なくとも一つ以上が用いられる。
本発明の発明者らは、以上の着色剤を使って木目柄を印刷し、印刷層13の総合的な赤外光透過率を測定した。この測定によれば、波長が0.781μm〜2.5μmの光の透過率は、40%以上であった。
その他、印刷層13には、必要に応じて例えば体質顔料や可塑剤、分散剤、界面活性剤、粘着付与剤、接着助剤、乾燥剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、硬化剤、硬化促進剤または硬化遅延剤等の各種の添加剤を適宜添加することもできる。
印刷層13の形成方法には特に制限はなく、例えばグラビア印刷法やオフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、静電印刷法、インキジェット印刷法等の従来公知の各種の印刷方法を使用することができる。また、例えば全面ベタ状の場合には前記した各種の印刷方法の他、例えばロールコート法やナイフコート法、エアーナイフコート法、ダイコート法、リップコート法、コンマコート法、キスコート法、フローコート法、ディップコート法等の各種のコーティング方法によることもできる。その他、例えば手描き法、墨流し法、写真法、レーザービームまたは電子ビーム描画法、金属等の部分蒸着法やエッチング法等、またはこれらの方法を複数組み合わせて行うことも勿論可能である。
また、印刷層13の形成に先立ち、必要に応じて、熱可塑性樹脂基材層11の表面に例えばコロナ処理、オゾン処理、プラズマ処理、電離放射線処理、重クロム酸処理、アンカーまたはプライマー処理等の表面処理を施すことによって、熱可塑性樹脂基材層11と印刷層13との間の密着性を向上することもできる。
印刷層13が構成する絵柄の種類には特に制限はなく、従来より化粧シートの分野において広く採用されている木目柄や、石目柄、布目柄、抽象柄、幾何学模様等、或いは単なる着色や色彩調整を目的とする場合には単色無地であっても良く、要するに、目的の床用化粧シートの用途に応じ任意の所望の絵柄を採用することができる。
〈第2接着層〉
第2接着層15は、オレフィン系の熱可塑性樹脂基材層11とオーバーレイフィルム層17との間でのドライラミネート法による接着を可能とし、両層間での接着強度を発現させる目的で設けられるものである。第2接着層15は、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂及び塩化ビニル=酢酸ビニル共重合樹脂の少なくとも1つ以上からなる。
本実施形態では、特に、第2接着層15として、ポリエステル系樹脂を主鎖とするウレタン系樹脂からなる接着剤を採用する。ウレタン系樹脂からなる接着剤としては、ポリエステルポリオール系等と硬化剤としてヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート及びこれらの混合物の2液ウレタン樹脂系接着剤がある。第2接着層15は、このような接着剤を乾燥後の厚みが2μm〜10μmになるように塗工して形成される。
第2接着層15には、目的とする床用化粧シートの用途により必要に応じて、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、可塑剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤、充填剤等の従来公知の各種の添加剤の1種以上が添加されていてもよい。
〈オーバーレイフィルム層〉
オーバーレイフィルム層17としては、ポリ塩化ビニル樹脂、非晶状態の結晶性ポリエステル樹脂、非結晶性ポリエステル樹脂、2軸延伸ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂及びポリエチレン樹脂等からなる単層あるいは複数の層が使用される。オーバーレイフィルム層17の厚みは、耐候性、耐熱性、巻取りのしやすさや、耐傷性等などを考慮すると70〜200μmが望ましい。
オーバーレイフィルム層17は少なくとも下層となる印刷層13を透視可能な程度の透明性を有している必要があり、無色透明であることが最も望ましいが、着色透明や半透明であってもよい。その限りにおいて、オーバーレイフィルム層17は着色剤や充填剤を含有していてもよい。
オーバーレイフィルム層17の表面には、必要に応じて所望の模様のエンボスを適宜設けることもできる。エンボスの模様の種類にも特に制限はなく、例えば木目調(特に導管模様状)、石目調、布目調、和紙調、幾何学模様状等の各種模様状であってもよいし、或いは例えば単なる艶消状や砂目状、ヘアライン状、スウェード調等であってもよい。また、これらのエンボスの模様を印刷層13の絵柄と同調させることによって更なる意匠性の向上を図ることもできるが、その必要がなければ非同調であっても良く、また印刷層13の絵柄と同調した模様と同調しない模様との両者を含む模様のエンボスを設けることもできる。
エンボスの形成方法にも特に制限はないが、金属製のエンボス版を使用した機械エンボス法が最も一般的である。またエンボスの形成時期にも特に制限はなく、透明アクリル系樹脂フィルム5の熱可塑性樹脂基材層11との積層前、積層と同時または積層後の中から任意の時期を選択することができ、またの各時期から選ばれる複数の時期に同一または異なる模様のエンボスを複数回に亘って施すこともできる。
〈表面保護層〉
本発明における表面保護層19は、床用化粧シートの表面の各種耐性を得るために設けられるものであり、公知の硬化型樹脂が使用可能であり、特には紫外線硬化型樹脂が好適である。
本実施形態では、オーバーレイフィルム層17の表面に、アクリルポリオール100質量部に対してヘキサメチレンジイソシアネート10質量部と紫外線吸収剤5質量部とヒンダードアミン系光安定剤5質量部を添加したものをコーティングにより厚さが9μmとなるようにして設け、表面保護層19とした。
硬化型樹脂には適宜ベンゾトリアゾール系、トリアジン系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、ガラスビーズ31等を適宜添加する。表面保護層19の厚みは、耐衝撃性試験、耐キャスター性試験の復元性を考慮すると、乾燥後の塗布量で6g/m〜15g/m程度が好適である。
本発明における表面保護層19は、平均粒径が表面保護層19の層厚の1/3以上2/3以下であるガラスビーズ31を10質量部以上20質量部以下含有する。ガラスビーズ31の平均粒径が層厚の2/3より大きいと、ガラスビーズ31が塗膜面から出ている面積が多くなり過ぎ、床用化粧シートを積層した際に各層同士を傷付けてしまう。また、ガラスビーズ31の離脱等も多くなり、所望の物性値が得られなくなる。
一方、ガラスビーズ31の平均粒径が層厚の1/3より小さいと、ガラスビーズ31が塗膜面にもぐってしまい、耐傷付き性を向上させる効果が得られない。ガラスビーズの含有量が10質量部より少ないと、耐傷付き性を向上させる効果が得られず、ガラスビーズ31の含有量が30質量部より多くなると化粧シートを積層した際に傷付きやすいものとなってしまう。
本発明におけるガラスビーズ31としては公知のガラスビーズ(シリカ系、球状、屈折率約1.47)が使用可能であり、容易に且つ安価に得る事ができる。特には、その屈折率が表面保護層19と近く、内部が均質で透明度が高く、真球に近く、しかも表面が平滑な球状粒子が好適である。
本発明における表面保護層19は、ワックス成分33を3質量部以上5質量部以下含有する。ワックス成分33の含有量が3質量部より少ないと、床用化粧シートを積層した際に表面保護層19が傷付きやすいものとなる。一方、ワックス成分33の含有量が5質量部より多くなると、表面保護層19の表面が滑り易いものになってしまう。
本実施形態のワックス成分33としては、公知の天然ワックスまたは合成ワックスの中から適宜選択して使用することができる。本発明で使用することのできる天然ワックスの例としては、例えばミツロウ、羊毛脂、鯨ロウのような動物性ワックス、カルナバロウ、木ロウのような植物性ワックスまたはモンタンロウ、パラフィンロウ等の鉱物性ワックスがある。また、合成ワックスとしては、例えば、アクリル系またはアクリル−スチレン系エマルジョン等を使用することができる。
(基材)
基材20は、表面に床用化粧シート3を貼着(ラミネート)して使用するものである。基材20には、金属系基材や木質系基材等の各種材料のものがある。金属系基材としては、アルポリック材がある。アルポリック材は、塗装や鏡面仕上げ等の表面加工処理が施された金属板で樹脂材を挟んだアルミ樹脂複合板である。金属板としては、アルミ、ガルバリウム鋼板、ステンレス及びチタン等が使用される。また、樹脂材としては、ポリエチレン単体、あるいはポリエチレンに無機材を加えたもの等が使用される。
また、木質系基材としては、例えば、MDF(medium density fiberboard)や合板、パーチクルボード等が使用される。
基材20へのシート3の貼り付けには、例えばウレタン系や酢酸ビニル系等の適宜の接着剤が使用される。
(第1接着層)
第1接着層21としては、床用化粧シートと基材との貼り合わせに使用される公知の接着剤であれば、どのようなものを用いてもよい。また、本実施形態では、例えば、反応性ホットメルト系の接着剤を使用して第1接着層21を形成することができる。特に、反応性ホットメルト系の接着剤のうち、2液タイプのポリウレタンの接着剤を用いて第1接着層21を形成してもよい。このような第1接着層21のうち、本実施形態では、特に、一般社団法人日本壁装協会の規定による不燃認定を受けている部材を用いることが望ましい。
第1接着層21は、紫外線吸収剤や光安定剤等を含有するものであってもよい。また、第1接着層21の厚みは、5μm〜50μm程度が好ましい。
以上説明した本実施形態によれば、黒色顔料としてペリレン系の黒色顔料を用いたため、印刷層における光の透過率が既存の床用化粧シートよりも高まる。印刷層13を透過した赤外光は熱可塑性樹脂基材層で反射されるため、基材20に熱が伝わらず、基材20の蓄熱を防ぐことができる。そして、基材20の蓄熱を防ぐことにより、屋外で使用しても太陽光による反り等が発生し難い床用化粧材1を得ることができる。
また、本実施形態によれば、表面保護層19中のガラスビーズ31の充填量を10質量部以上20質量部以下に調整し、かつ、ワックス成分の充填量を3質量部以上5質量部以下に調整し、さらにはガラスビーズ31の粒径を表面保護層の1/3以上2/3以下と層厚よりも小さい範囲内で調整することにより、耐傷付性と滑りにくさを両立させた表面特性を得ることができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を上記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
また、実施形態中の図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は上記説明を参酌して判断すべきものである。
次に、本発明の実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1では、ポリエステル樹脂100質量部に、ヒンダードフェノール系酸化防止剤を3質量部、紫外線吸収剤を1質量部、ヒンダードアミン系光安定剤を1質量部、酸化チタンを23質量部添加して、熱可塑性樹脂基材層を作製した。熱可塑性樹脂基材層の厚みは、150μmであった。そして、実施例1では、熱可塑性樹脂基材層の表面に印刷層を形成した。印刷層は、木目柄をグラビア印刷によって印刷することによって作製された。印刷層のインキは、ウレタン樹脂と塩化ビニル=酢酸ビニル共重合樹脂を7:3の割合で混合したもの100質量部に、ヘキサメチレンジイソシアネートとイソホロンジイソシアネートを2:8で混合した硬化剤を3質量部添加し、イソインドリノン、ポリアゾ、フタロシアニン、ペリレンブラックからなる顔料を3質量部添加して作製された。
次に、実施例1では、印刷層上にポリエステルポリオールを主剤としたイソホロンジイソシアネートを硬化剤とする2液ウレタン樹脂系接着剤を、乾燥後の塗布量が2g/mになるように塗工して接着層を作製した。次に、実施例1では、接着層上にオーバーレイフィルム層を設けた。オーバーレイフィルム層は、透明ポリプロピレン樹脂と接着性樹脂(マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂)とを、透明ポリプロピレン樹脂の厚みが80μm、接着性樹脂の厚みが20μmとなり、接着性樹脂が印刷層側になるように共押出ラミネートすることによって作製された。
さらに、実施例1では、オーバーレイフィルム層の表面に、乾燥後の厚みが1g/mとなるように2液ウレタン樹脂からなるリコート層を設けた。そして、リコート層の表面に、表面保護層19を設けた。
表面保護層19の製造は、ウレタンアクリレート(ダイセル・ユーシービ(株)製「Ebecryl 4858:製品名」)100質量部に、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(ダイセル・ユーシービ(株)製「PETA−K:製品名」)20質量部、ベンゾフェノン系光開始剤(ダイセル・ユーシービ(株)製「Ebecryl BZO:製品名」)0.5質量部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5質量部、ヒンダードアミン系光安定剤0.5質量部、平均粒径6μmの球状ガラスビーズ15質量部、平均粒径6μmのポリエチレンワックス成分4質量部を添加した紫外線硬化型樹脂を厚さ15μmとなるように塗布し、メタルハライドランプによる紫外線照射によって硬化させることによって行われた。
以上の工程により、実施例1の床用化粧シートが得られた。
[実施例2]
実施例2は、熱可塑性樹脂基材層の作製において、ジケトピロロピロール2質量部、キイナクリドン2質量部、フタロシアニン1質量部、酸化チタンを23質量部に顔料として添加した点でのみ実施例1と作製の条件が相違する。他の作製の条件は、実施例1の条件と同一である。
[実施例3]
実施例3は、熱可塑性樹脂基材層の作製において、酸化防止剤、紫外線吸収剤及びヒンダードアミン系光安定剤を添加しない点でのみ実施例1と作製の条件が相違する。他の作製の条件は、実施例1の条件と同一である。
また、本発明の発明者らは、実施例1、実施例2及び実施例3の床用化粧シートと比較するため、比較例となる床用化粧シートを作製した。
[比較例1]
比較例1の床用化粧シートは、実施例1の印刷層の顔料を、ペリレンブラックからカーボンブラックに変更したものである。床用化粧シートの他の製造条件は、実施例1と同様である。
[比較例2]
比較例2の床用化粧シートは、実施例1の表面保護層のガラスビーズの充填量を、15質量部から0に変更して製造されたものである。床用化粧シートの他の製造条件は、実施例1と同様である。
[比較例3]
比較例3の床用化粧シートは、実施例1の表面保護層のガラスビーズの充填量を、15質量部から30質量部に変更して製造されたものである。床用化粧シートの他の製造条件は、実施例1と同様である。
[比較例4]
比較例4の床用化粧シートは、実施例1の表面保護層のポリエチレンワックスの充填量を、4質量部から0に変更して製造されたものである。床用化粧シートの他の製造条件は、実施例1と同様である。
[比較例5]
比較例5の床用化粧シートは、実施例1の表面保護層のポリエチレンワックスの充填量を、4質量部から8質量部に変更して製造されたものである。床用化粧シートの他の製造条件は、実施例1と同様である。
[評価]
本発明の発明者らは、上記実施例1、実施例2、実施例3及び比較例1から比較例5について、それぞれ滑り性、摺動性、遮熱性能及び蓄熱性能を評価した。
評価では、上記した床用化粧シートを厚み12mmの合板の表面に貼り付けて行われた。床用化粧シートと合板との貼り合わせは、2液水性エマルジョン接着剤(中央理化工業(株)製「リカボンド:製品名」(「BA−20」と「BA−11B」を100質量部:5質量部で混合)を使って行われた。本発明の発明者らは、接着剤をウエットな状態で100g/mになるように合板表面に塗工し、ラミネータを使って実施例1、実施例2及び比較例1から比較例4の各床用化粧シートの熱可塑性樹脂基材層と貼り合わせ、12時間養生し床用化粧材を作製した。
〈滑り性評価〉
滑り性の評価は、ドライボアミューズ(HEIDON製「TYPE:94iII:製品名」)を使用して行われた。本発明の発明者らは、床用化粧材にストッキングを被せ、床用化粧材と測定機器の滑り片との間の静摩擦係数を測定した。
〈耐傷つき性評価〉
耐傷つき性の評価は、床用化粧基材に対して45度に傾けた10円玉を1kgから4kgの荷重で接触させ、引掻き傷をつける試験によって行われた。この試験では、本発明の発明者らが、傷がつき始めた荷重を目視にて判定した。
〈摺動性評価〉
摺動性の評価は、2枚の床用化粧材の表面同士を合わせ、一方の化粧材の裏面上から1kg/cmの荷重を加え、2000回往復して床用化粧材の表面同士を擦り合わせて行われた。本発明の発明者らは、擦り合わせた後の床用化粧材の表面を目視によって観察した。
〈遮熱性能〉
遮熱性の評価は、JIS規格、K5602に規定された塗膜の日射反射率の測定方法を用いて行われた。測定は、株式会社島津製作所製分光光度計UV3600(製品名)によって行われた。そして、本発明の発明者らは、JIS規格、K5602の規定により、塗膜の日射反射率が40%以上であれば「〇」と評価し、40%以下であれば「×」と評価した。
〈蓄熱性能〉
蓄熱性能の評価は、縦21cm、横29.7cm、厚みが0.5mmの無塗装鋼板の片側の表面に接着剤を用いて床用化粧シートを貼り合わせた試験片を使って行われた。本発明の発明者らは、試験片表面の真上であって、表面から15cm離れた位置にハロゲン球を設置し、120分間ハロゲン光を照射しながら試験片の表面と裏面の温度を1分毎に測定し、その最高温度を記録した。
Figure 2016165868
表1は、上記滑り性、耐傷つき性、摺動性、遮熱性能及び蓄熱性能の評価をまとめて示している。表1によれば、滑り性について、表面保護層がガラスビーズを15質量部、ポリエチレンワックスを4質量部含む実施例1、実施例2及び実施例3は、いずれも「滑りにくい」と評価された。しかし、表面保護層がガラスビーズを含まない比較例2の化粧材は「やや滑る」と評価された。また、表面保護層がポリエチレンワックスを8質量部含む比較例5の化粧材は、「滑る」と評価された。
耐傷つき性について、表面保護層がガラスビーズを15質量部、ポリエチレンワックスを4質量部含む実施例1、実施例2及び実施例3の床用化粧材は、いずれも4kgの荷重をかけてから傷がつき始めた。一方、表面保護層がガラスビーズを含まない比較例2の床用化粧材では、1kgの荷重をかけた時点で傷がつき始めた。また、表面保護層がポリエチレンワックスを含まない比較例4の床用化粧材では、3kgの荷重をかけた時点で傷がつき始めた。
摺動性について、表面保護層がガラスビーズを15質量部、ポリエチレンワックスを4質量部含む実施例1、実施例2及び実施例3の床用化粧材は、いずれも上記摺動性の試験後表面の変化は見られなかった。しかし、ガラスビーズを表面保護層に30質量部充填されている比較例3、ポリエチレンワックスが表面保護層に充填されていない比較例4の化粧材では、摺動性の試験によって表面に擦り傷が生じた。
以上の結果から、表面保護層にガラスビーズ及びポリエチレンワックスを適量充填することにより、床用化粧材は、良好な滑り性、耐傷付き性及び摺動性を得ることが確認された。
また、黒色顔料としてペリレンブラックを用いた実施例1、実施例2、実施例3及び比較例2から比較例5の床用化粧材は、いずれも遮熱性能について「〇」の評価を得た。一方、黒色顔料としてカーボンブラックを用いた比較例1の床用化粧材は、遮熱性能について「×」と評価された。
また、蓄熱性能については、実施例1、実施例2、実施例3及び比較例2から比較例5の試験片が61℃または62℃になったのに対し、比較例1の試験片は71℃にまで温度が上昇した。このような差異は、実施例1、実施例2、実施例3及び比較例2から比較例5がペリレン系の黒色顔料を使用しているのに対し、比較例1は黒色顔料としてカーボンブラックを使用しているために生じたと考えられる。
なお、本発明の発明者らは、表面保護層がガラスビーズを10質量部含む、表面保護層がガラスビーズを20質量部含む、表面保護層がワックス成分を3質量部含む及び表面保護層がワックス成分を5質量部含む、の条件を組み合わせて化粧シートを作製した。そして、作製された化粧シートの滑り性、摺動性、遮熱性能及び蓄熱性能を評価した。この結果、このような条件の下作成された化粧シートは、実施例1から実施例3と同様に、いずれの評価においても良好な結果を得た。
以上説明した本発明の床用化粧基材及び床用化粧シートは、太陽光下に曝しても反りが発生し難いので、陽光の当たる室内の床材に好適である。
1 床用化粧材
3 床用化粧シート
11 熱可塑性樹脂基材層
13 印刷層
15 第2接着層
17 オーバーレイフィルム層
19 表面保護層
20 基材
21 第1接着層
31 ガラスビーズ
33 ワックス成分
111 酸化チタン層

Claims (4)

  1. 熱可塑性樹脂基材層と、該熱可塑性樹脂基材層の一方の面に形成される印刷層と、該印刷層の表面保護層と、がこの順に形成され、前記表面保護層は、粒径が前記表面保護層の厚さの1/3以上2/3以下であるガラスビーズを10質量部以上20質量部以下含有し、かつ、ワックス成分を3質量部以上5質量部以下含有し、
    前記印刷層は、黒色顔料を含み、該黒色顔料は、ペリレン系黒色顔料であることを特徴とする床用化粧シート。
  2. 前記印刷層は、前記黒色顔料の他、イソインドリノン、ジスアゾ、ポリアゾ、ジケトピロロピロール、キイナクリドン、フタロシアニン、酸化チタンの少なくとも一つ以上の顔料を含むことを特徴とする請求項1に記載の床用化粧シート。
  3. 前記熱可塑性樹脂基材層は、前記印刷層の側の面に酸化チタンを顔料とする塗料から成る膜を有する、または酸化チタンを顔料として含有することを特徴とする請求項1または2に記載の床用化粧シート。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の床用化粧シートを基材に貼り合わせてなることを特徴とする床用化粧材。
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