JP4706126B2 - 化粧板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の建築物の内外装材や建具等の建築資材、自動車等の輸送機器の内外装材、家具什器類、電気機械器具の部品や外装筐体等に使用される化粧板に関する。更に詳しくは、外形略平板状の化粧板用基材の外表面における上面、下面及び側面のそれぞれ少なくとも一部を含み、切り開かずには平面状には展開不可能な部分に、化粧シートの貼着による化粧が施されてなる化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】
合板等の化粧板用基材の表裏面及び側面から選ばれる複数の面に化粧シートの貼着による化粧が施されてなる化粧板は、既に各種の用途に広く使用されている。係る化粧板のうち、化粧シートの貼着による化粧を必要とする面が、例えば外形が直方体状の化粧板用基材における上面と相対する1対の側面との3面の様に、切り開かずとも平面状に展開可能な幾何学的配置をとる部分であれば、平面状の化粧シートを化粧板用基材の外表面に沿って折り曲げながら貼着することで、化粧を必要とする面に連続して1枚の化粧シートを貼着することが可能である。しかし、例えば外形が直方体状の化粧板用基材における上面、下面及び隣接する2側面の合計4面といった様に、切り開かずには平面状に展開不可能な幾何学的配置をとる部分には、1枚の化粧シートを連続して貼着することは不可能である。
【0003】
この様な場合の化粧シートの貼着方法としては、化粧を必要とする各面毎にそれぞれ別体の化粧シートを貼着する方法や、化粧を必要とする複数の面を、切り開かずに平面状に展開可能な複数面の群と、それ以外の面(単数又は複数)とに分けて、それぞれ別体の化粧シートを貼着する方法(例えば、直方体状の化粧板用基材における上面及び相対する1対の側面との3面に連続して化粧シートを貼着した後、残る2側面にエッジシート又はエッジバンド等と称される別体の化粧シートを貼着する方法等)、化粧を必要とする複数の面をその境界となる稜線の一部に沿って切り開くことで平面状に展開した形状の化粧シートを、化粧板用基材の外表面に沿って折り曲げながら貼着する方法等が考えられる。しかしながら、そのいずれの場合にあっても、化粧板の外表面における化粧が施された面同士の境界をなす稜線の一部において、化粧シートが連続していない継ぎ目部が形成されるので、この継ぎ目部をきっかけとして化粧シートが化粧板用基材から剥離する事故が発生し易いという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は従来の技術における上記した問題点を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、化粧板用基材の外表面における切り開かずには平面状に展開不可能な部分に化粧シートの貼着による化粧が施されてなる化粧板において、化粧シートの継ぎ目部をきっかけとした化粧シートの化粧板用基材からの剥離事故を効果的に防止することができる化粧板を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上側基板と下側基板との2枚の平板状基板が重層された複合基材の表面の少なくとも一部に化粧シートの貼着による化粧が施されてなる化粧板であって、前記上側基板及び前記下側基板が、それらの各々の外周の全部又は一部であって、角部及び/又は曲線部を少なくとも含み、化粧板の使用状態において化粧板の表面が外部に露出した状態で使用される部分(以下、露出外周部という)を相互に整合させた状態で重層されると共に、少なくとも前記上側基板の上面、前記下側基板の下面、及び、前記上側基板並びに前記下側基板のそれぞれの側面の内の前記露出外周部に対応する部分(以下、露出外周部側面という)に亘って、化粧シートの貼着による化粧が施されてなる化粧板において、前記上側基板には、その上面、露出外周部側面、及び下面の内の露出外周部近傍端部に亘って1枚の化粧シートが連続して貼着されており、前記下側基板には、その下面、露出外周部側面、及び上面の内の露出外周部近傍端部に亘って1枚の化粧シートが連続して貼着されており、
前記上側基板の前記化粧シートが貼着された露出外周部近傍端部を含む下面と、前記下側基板の前記化粧シートが貼着された露出外周部近傍端部を含む上面とが、それぞれの露出外周部を相互に整合させた状態で重層されており、前記化粧シートは、少なくとも表面保護シートを有し、前記表面保護シートは紫外線吸収剤および光安定剤のうち少なくとも一つが添加されており、前記上側基板及び前記下側基板を合わせた化粧板の露出外周部側面が、その垂直断面の最小曲率半径が2mm以上の凸状曲面をなしており、前記上側基板の上面と露出外周部側面との間に、その垂直断面の最小曲率半径が5〜15mmであり、上面との間でなす角が90度以上180度未満であり、前記露出外周部側面のなす凸状曲面との間で角をなすことなく滑らかに連続する凹状曲面をなす切欠部を有することを特徴とする化粧板である。
【0006】
また本発明は、前記上側基板の下面及び前記下側基板の上面における前記化粧シートが貼着された露出外周部近傍端部の幅が2mm以上であることを特徴とする化粧板である。
【0007】
また本発明は、前記露出外周部が、角部を含まないと共に、曲線部の最小曲率半径が2mm以上であることを特徴とする化粧板である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0011】
図1に示す例は、外形略長方形板状の上側基板11及び下側基板12が重層されて構成され、四隅1LF、1FR、1RE、1ELが曲線部とされた化粧板10であり、左側面1L、前側面1F、右側面1R、後側面1E及び四隅1LF、1FR、1RE、1ELの曲線部側面からなる全ての外周部が露出状態で使用可能となる様に(露出外周部)、上面1U、下面1D及び全ての外周部側面(露出外周部側面)に、化粧シート13、14の貼着による化粧が施されている。
【0012】
上記化粧板10の前側面1Fから後側面1Eにかけての垂直断面図を図2に示す(この化粧板10の場合、左側面1Lから右側面1Rにかけての垂直断面図も略同様である)。
【0013】
上側基板11に貼着された化粧シート13は、上側基板11の上面11U、露出外周部側面(左側面、前側面11F、右側面、後側面11E及び四隅の曲線部側面)及び下面11Dの内の露出外周部近傍端部(左側面近傍端部、前側面近傍端部11DF、右側面近傍端部、後側面近傍端部11DE及び四隅の曲線部側面近傍端部)に亘って連続して貼着されている。
【0014】
一方、下側基板12に貼着された化粧シート14は、下側基板12の下面12D、露出外周部側面(左側面、前側面12F、右側面、後側面12E及び四隅の曲線部側面)及び上面12Uの内の露出外周部近傍端部(左側面近傍端部、前側面近傍端部12UF、右側面近傍端部、後側面近傍端部12UE及び四隅の曲線部側面近傍端部)に亘って連続して貼着されている。
【0015】
そして、上記上側基板11と下側基板12とは、化粧シート13、14が貼着された露出外周部近傍端部11DF、11DE、12UF、12UEを含む上側基板11の下面11Dと下側基板12の上面12Uとが、それぞれの露出外周部を相互に整合させた状態で重層されて、本発明の化粧板10を成している。
【0016】
この様に、本発明の化粧板10は、その露出外周部における化粧シート13、14の端部が、上側基板11と下側基板12との間に巻込まれており、化粧シート13、14の端部が外部に露出していないので、該端部をきっかけとして化粧シート13、14が上側基板11や下側基板12から剥離する事故を発生することがない。この目的のために、化粧シート13、14の端部が巻込まれて貼着される、上側基板11の下面11D及び下側基板12の上面12Uの内の露出外周部近傍端部11DF、11DE、12UF、12UEの幅は、少なくとも2mm以上とすることが望ましい。
【0017】
化粧シート13、14を上記した様に上側基板11の下面11Dの露出外周部近傍端部11DF、11DEや下側基板12の上面12Uの露出外周部近傍端部12UF、12UEにまで巻込んで貼着するためには、化粧シート13、14として熱成形性を有する熱可塑性樹脂製のものを使用し、真空成形法により上側基板11や下側基板12の外表面の形状に沿って成形しつつ貼着する手法を採用すると良い。この手法によれば、化粧板用基材の主たる貼着面から端部の裏面側に最大10mm程度巻込ませて貼着することも、比較的容易だからである。
【0018】
上記真空成形法による化粧シート13、14の貼着において、上側基板11及び下側基板12が、化粧シート13、14の貼着の対象となる露出外周部に角部を含んでいると、該角部において化粧シートが強く伸ばされる結果、亀裂や皺、密着不良、柄伸び、白化等の成形不良を惹起し易いので、本発明の化粧板は、露出外周部に角部を含まず、曲線部の最小曲率半径が2mm以上、より好ましくは5mm以上の形状とされていることが望ましい。
【0019】
なお、該曲線部としては、外側に向かって凸状の曲線部の他、凹状曲線部が存在していても良いが、曲率半径の極端に小さい凹状曲線部が存在していると、化粧シート13、14を当該曲線部の側面や反対面にまで巻込んで貼着することが困難となるため、真空成形法による化粧シート13、14の成形貼着が可能な範囲内で設計する必要があるので注意を要する。
【0020】
また、露出外周部側面が上面1Uや下面1Dから垂直に切り立っていると、やはりその角部化粧シート13、14が強く伸ばされて上記各種の成形不良の原因となる場合があるので、係る現象を緩和するために、露出外周部側面は、その垂直断面の最小曲率半径が2mm以上、好ましくは4〜20mm程度の凸状曲面をなす形状とされることが望ましい。係る如くして、露出外周部側面を全体として曲面的に構成すれば、器物の衝突による傷付き(凹み傷)の発生や、器物の損傷の防止等にも有効である。
【0021】
上記の化粧板10は、上面1U及び下面1Dの全部又は大部分と、外周部の全部又は大部分とが、外部に露出した状態で使用される用途に、特に有効である。具体的には例えば、化粧板10の外周部近傍の3点乃至4点(例えば三隅又は四隅の近傍)における上面1U内及び/又は下面1D内に接合された支柱により支持された構造の棚における棚板や、左側面1L及び右側面1Rの近傍の上面1U内及び下面1D内において板材又は棒材により相互に連結された構造、若しくは、化粧板10の全幅よりやや狭い幅で互いに平行に水平面から傾斜して設置された2枚の板材の水平な切込部に化粧板10の後側面1E側の2箇所を嵌合した構造などの、蹴込板が設けられず反対側を透視可能な構造とされた階段における踏板などの用途が考えられる。
【0022】
なお、上記棚板の様に、本発明の化粧板10をその上面1U上に物品を載置する用途に使用する場合等には、上面1Uと曲面状をなす露出外周部側面との境界が明確に視認できないと、物品を端部に寄せ過ぎて載置するための落下事故の原因となるので、上面1Uの平面部の端部の位置が明確に視認できる様に、図3に示す様に、上面1Uと露出外周部側面(図上では前側面1F及び後側面1E)との間に、上面1Uとの間で角をなし、露出外周部側面との間で角をなすことなく滑らかに連続する凹状曲面をなす切欠部(図上では前側面上部切欠部1FU及び後側面上部切欠部1EU)を設けることが望ましい。
【0023】
上記切欠部が上面との間でなす角は、当該角部への物品の衝突による傷付き(凹み傷)事故の防止のため、鈍角すなわち90度以上180度未満とすることが必要であるが、その中でも小さ過ぎると物品との衝突による角部の傷付きや物品の破損が防ぎ切れず、逆に大き過ぎると角部として視認しにくくなるので、好ましくは110度以上150度以下とするのが良い。また、上記切欠部の凹状曲面の曲率半径は、化粧シート13の貼着性の観点からは少なくとも2mm以上とすることが好ましく、意匠面等も併せ考慮すると5〜15mm程度とするのが良い。
【0024】
また、上記階段用の踏板として使用する場合には、上面1Uの平面部と露出外周部側面との境界部は、少なくとも前側面1F側において明瞭に視認されれば足りるから、図4に示す様に、上面1Uと露出外周部側面との間の切欠部は、上面1Uと後側面1Eや左右側面1L、1Rとの間には設けずに、上面1Uと前側面1Fとの間のみに前側面上部切欠部1FUとして設けられていても良い。また、上面1Uの平面部の前側面1F側の端部には、例えば溝加工1UG等の滑り止め加工が施されていても良い。
【0025】
本発明の化粧板は、上記の様に全ての外周側面に化粧シート13、14が貼着された構成に限定されるものではなく、化粧板の使用状態において、他の部材又は建築物の内壁面等に接合されるために、露出することのない部分が存在する場合には、当該部分には化粧シート13、14が貼着されていなくても良い。
【0026】
図5に示すのがその一例で、建築物の内壁面の隅角部に設置されるコーナー棚等として使用される化粧板10であり、長方形板状体から前側面1Fと右側面1Rとの間の角部を斜めに切除した5角形状の外形をなし、前側面1Fと切除部である斜辺側面1Hとの間及び該斜辺側面1Hと右側面1Rとの間には曲線部1FH、1HRが形成されているが、他の三隅は直角状の角部とされている。
【0027】
そして、その前側面1Fから後側面1Eにかけての垂直断面図を図3に示す様に(斜辺側面1H又は右側面1Rから後側面1E又は左側面1Lにかけての垂直断面図も略同様である)、化粧シート13、14は上面1U及び下面1Dに加え、露出外周部側面である前側面1F、斜辺側面1H、右側面1L及び曲線部1FH、1HR側面には貼着されているが、左側面1L及び後側面1Eには貼着されていない。また、左側面1L及び後側面1Eはその垂直断面において曲面状ともされていなければ、左側面1L及び後側面1Eと上面1Uとの間には切欠部も形成されていない。
【0028】
これは、この化粧板10は左側面1L及び後側面1Eが建築物の内壁面の隅角部の隣り合う2面の壁面に接合されて使用されるので、使用状態において外部に露出することのない左側面1L及び後側面には化粧シートの貼着による化粧を施す必要もないし、またその施工面から左側面1L及び後側面1Eは垂直平面とされている必要があるからである。この化粧板10におけるその他の点は、前述した棚板の場合と基本的に同様である。
【0029】
図7に示す例は、縦枠20、30及び上枠40と共に窓枠を構成する下枠として使用される化粧板10の使用状態を模式的に示した見取図(但し、図上で窓枠の内部はガラス窓等が設置される開口部、窓枠の外側は内壁面である)である。
【0030】
上記化粧板10は、その平面図を図8に示す様に、外形略長方形板状体から左後部及び右後部をL字状に切り欠いて切欠部1LC、1RCを形成すると共に、左側面1Lと前側面1Fとの間及び前側面1Fと右側面1Rとの間に曲線部1LF、1FRを形成した平面形状を有し、またその後側面1Eから前側面1Fにかけての(図8の図上のX−Y部の)垂直断面図を図9に示す様に、平面内における左右後部のL字状の切欠部1LC、1RCと同じ前後幅で垂直面内のL字状の切欠部1DCを下面1Dの後部に形成した形状を有している。但し、この切欠部1DCは、上側基板11と下側基板12との前後方向の寸法差により形成されている。
【0031】
上記化粧板10は、左右後部のL字状切欠部1LC、1RCが建築物壁面の開口部下端の左右端部(又は当該部に設置された縦枠20、30の下端部)にそれぞれ嵌合されると共に、下面後部のL字状切欠部1DCが建築物壁面の開口部下端面に嵌合されて、下枠として縦枠20、30及び上枠40と共に建築物壁面の開口部における窓枠を構成する。そして、この下枠である化粧板10は、建築物の内壁面より室内側に突出した突出部1Pを有することにより、その上面1U上に例えば花瓶や鉢植等の物品を載置することを可能とする。
【0032】
また、平面内左右の切欠部1LC、1RCの手前側の部分は、室内側において縦枠20、30よりも外側に張り出した張出部(左側張出部1PL、右側張出部1PR)を構成し、物品をその左右端部近傍(縦枠20、30近傍)に載置した際の転落事故を防止すると共に、装飾効果に富む意匠外観を与える。
【0033】
上記化粧板10の場合には、その外周部のうち使用状態において外部に露出した状態で使用される部分は、左側面1L、前側面1F、右側面1R及びそれらの相互間の曲線部1LF、1FRの側面であり、これらに上面1U及び後方切欠部以外の下面1Dを加えた部分に、化粧シートの貼着による化粧が施される。つまり、使用状態において壁面開口部に嵌合される左右後部の切欠部1LC、1RCの側面1LCE、1LCL、1RCE、1RCR、下面後方の切欠部1DCにおける上側基板11の下面11CE及び下側基板12の後側面12E、及び、外壁材若しくは窓サッシ等との接合面となる上側基板11の後側面11Eの合計7面には、化粧シートの貼着による化粧は施されない。
【0034】
この窓枠の下枠用の化粧板10におけるその他の部分の特徴は、前述した棚板又はコーナー棚板用の場合と基本的に共通であるので、詳細は省略する。
【0035】
本発明の化粧板において、化粧板用基材である上側基板11及び下側基板12や、その外表面に貼着される化粧シート13、14の材質は、特に限定されるものではない。化粧板用基材としては例えば木材単板、合板、集成材、単板積層材(LVL)、配向性ボード(OSB)、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)、硬質繊維板(HDF)等の木質系材料や、アルミニウム、鋼鉄、真鍮、ステンレス鋼等の金属系材料、大理石、花崗岩等の天然石材、石膏板、珪酸カルシウム板、セメント板、コンクリート板等の無機質系材料、繊維強化プラスチック(FRP)等の合成樹脂系材料等、或いはそれらの2種以上の複合物等から適宜選択が可能である。階段踏み板等の重荷重用途であれば合板等の耐力材料を使用する必要があるが、コーナー棚や窓枠下枠等の軽荷重用途であれば、軽量で加工性に富み適度の強度を有する中密度繊維板を化粧板用基材として使用することが最も望ましい。
【0036】
上記中密度繊維板は周知の様に、解叩した木材繊維に適宜の接着剤を添加して密度が0.35〜0.8g/cm3程度の板状に成形したものであり、使用する接着剤の種類により尿素樹脂系、尿素−メラミン樹脂系及びフェノール樹脂系のものなどが市販されている。本発明にはそのいずれのものも使用可能であるが、結露等に対する寸法安定性や耐膨潤性、加工性や経済性、市場における調達の容易性などを総合的に考慮すると、一般的には、普通耐水型として知られる尿素−メラミン樹脂系のものが最も適当である。
【0037】
化粧シート13、14は、前述した様に、化粧板用基材である上側基板11及び下側基板12の表面の曲面を含む立体形状に沿って貼着するために、熱成形性を有する熱可塑性樹脂からなるものを採用することが望ましい。具体的には、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂等からなるものが好適に使用可能である。化粧シート13、14の厚さは通常50〜300μm程度である。
【0038】
化粧シート13、14は、上記の如き熱可塑性樹脂からなる1枚のシートの表面又は裏面に意匠絵柄を印刷等により付与した単層構成のものであっても良い。しかし、化粧板用基材への貼着時の接着剤等からの絵柄の保護と、貼着後の外的刺激からの絵柄の保護とを両立させる目的で、例えば図10に示す様に、絵柄層53を基材シート52と透明保護シート55との2枚の熱可塑性樹脂シートの間に挟持してなる複層構成の化粧シート50が採用されるのが一般的である。
【0039】
ここで、基材シート52と透明保護シート55とは、同一の材質から形成されていても良いし、互いに異なっていても良い。具体的な材質の組合せ(透明保護シート55/基材シート52)としては、例えばポリ塩化ビニル/ポリ塩化ビニル、アクリル/ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニル/アクリル、ポリエステル/ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニル/ポリエステル、ポリオレフィン/ポリオレフィン、ポリオレフィン/ポリエステル、ポリエステル/ポリオレフィン、ポリオレフィン/アクリル、アクリル/ポリオレフィン、ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/アクリル、アクリル/ポリエステル、アクリル/アクリル等がある。中でも、3次元真空成形適性、耐薬品性、耐溶剤性、耐擦傷性、耐磨耗性等の表面物性、低温時の耐衝撃性等のバランスに優れたものとして、ポリオレフィン/ポリエステル又はポリオレフィン/アクリルの組合せのものを採用することが最も望ましい。
【0040】
透明保護シート55に使用するポリオレフィン系樹脂としては、例えばホモポリプロピレン樹脂、ランダムポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等が使用可能であるが、表面の耐傷付き性に優れたホモポリプロピレン樹脂を使用することが最も望ましい。これには必要に応じて低密度ポリエチレンやエチレン−αオレフィン共重合ゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム又はその水素添加物等の軟質成分を添加して真空成形適性や耐衝撃性等を改善することもできる。
【0041】
基材シート52に使用するポリエステル系樹脂としては、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂の様な結晶化度の高い樹脂よりも、非晶質ポリエステル樹脂(いわゆるA−PET)や共重合ポリエステル樹脂(代表例として1,4−シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂であるイーストマンケミカル社製PETG(登録商標)等)等の様な結晶化度の低い樹脂の方が、3次元真空成形適性や低温時の耐衝撃性、耐折曲白化性等の面で望ましい。
【0042】
一方、アクリル系樹脂としては、ポリメチルメタクリレートを基本として、メタクリル酸メチル以外の(メタ)アクリル酸エステルやスチレン、ビニルエステル等の共重合成分や、スチレン−ブタジエンゴム、メチルメタクリレート−ブタジエンゴム等のゴム成分等を適宜添加してなる樹脂等を好適に使用することができる。
【0043】
基材シート52には、必要に応じて例えば二酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラック等の顔料を添加して、化粧シート50に隠蔽性を持たせることができる。また、表面保護シート55には、例えばベンゾトリアゾール系又はベンゾフェノン系等の紫外線吸収剤や、ヒンダードアミン系等の光安定剤等を添加して、化粧シート50に耐候性を持たせることができる。化粧シート50の耐候性としてはその用途にもよるが、例えば図7に示す住宅等の建築物の窓枠における下枠としての用途等であれば、サンシャイン・ウェザ・オ・メーター(SWOM)による促進耐候性試験2000時間にて試験前後の色差ΔEが10以下であることが、一つの目安となる。
【0044】
絵柄層53は、基材シート52の上面又は透明保護シート55の下面に例えばグラビア印刷法等により印刷形成されるのが一般的である。印刷に使用するインキとしては例えば2液ウレタン樹脂系、アクリル樹脂系、アクリル/塩化酢酸ビニル樹脂系等が使用可能であり、必要に応じて印刷面に予め2液ウレタン樹脂系やアクリル/塩化酢酸ビニル樹脂系等の易接着層を設けることもできる。絵柄層53以外の意匠効果の付与法として、表面保護シート55の表面にエンボスによる凹凸模様56を設けることもできる。
【0045】
基材シート52と透明保護シート55とは、接着剤層54を介さずに熱ラミネート法又は押出ラミネート法等により積層しても良いし、接着剤層54を介してドライラミネート法又は熱ラミネート法等により積層しても良い。接着剤層54としては、例えば2液ウレタン樹脂系等、公知の任意の接着剤を用いることができる。また、基材シート52の裏面には、化粧板用基材との接着剤による接着性を向上させるために、プライマー層51を設けることもできる。プライマー層51としては、例えば2液ウレタン系樹脂等を使用することができ、必要に応じて例えばシリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の充填剤を添加しても良い。
【0046】
表面保護シート55の表面上には透明保護層57を設けることが望ましい。透明保護層57は、例えば2液硬化型ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂等の熱硬化性樹脂や、(メタ)アクリレート系樹脂等の電離放射線硬化性樹脂等が使用される。直射日光にも曝される用途であるから、紫外線吸収剤や光安定剤を添加することが望ましい。必要に応じてシリカ粉末等の艶消剤を添加して適宜の艶状態に調整することができる。また、艶状態の異なる複数種類の透明保護層57を模様状に設けて、表面の艶の変化による視覚的な立体意匠効果を得ることも可能である。
【0047】
透明保護層57は、化粧板用基材への貼着前の化粧シート50の状態で既に設けておいても良いが、前記した熱硬化性樹脂や電離放射線硬化性樹脂は真空成形適性が十分でない場合もあるので、その様な場合には、透明保護層57がまだ設けられていない状態の化粧シート50を化粧板用基材に貼着した後に透明保護層57を設けることもできる。
【0048】
図8に示すのがその一例で、前記と同様の化粧シート50における透明保護シート層55の表面には、透明保護層57の代わりに、後塗装適性を有する樹脂組成物からなるリコート層58が設けられている。この化粧シート50を化粧板用基材の表面に真空成形法等により貼着した後、リコート層58の表面上に後塗装が施されて後塗装塗膜59が形成される。この様な手法は、後塗装塗膜59として例えば電離放射線硬化型塗料等の様に、架橋密度の特に高い硬質の塗料を厚く(例えば膜厚10μm以上に)塗装する必要がある場合に適している。
【0049】
上記の構成を採用すれば、架橋密度が高く伸びにくいために真空成形に適さない硬質の塗膜をも、真空成形後に後塗装塗膜59として設けることができるので、より表面硬度が高く、耐傷付き性や耐磨耗性に優れた化粧板を容易に得ることができる。なおその際、リコート層58としては、透明保護シート層55との密着性に優れると共に、塗料の硬化収縮に耐え得る強靱性を有する、接着力及び内部凝集力の高い材料を選定する必要があり、例えば2液ウレタン系樹脂などを好適に使用することができる。
【0050】
以上に説明した本発明の化粧板は、主として水平面に使用され、その上面から直線的でない側面を経て下面の少なくとも一部に亘って、化粧シートの貼着による化粧が必要とされる各種の用途に、好適に使用することができる。具体的には、例えば上述した棚板や、階段踏み板、窓枠における物品を載置可能な下枠(膳板)等を始め、玄関等の壁面に花瓶等を置くたに形成した凹所すなわちニッチにおける底板や、椅子の座面、机、テーブル、カウンター等の家具における天板等として使用することができる。また、この化粧板を縦や斜めに用いて、水平面以外の用途に使用することも勿論可能であり、例えば収納家具等の扉板や、庇板、室内における間仕切りのための衝立等への応用も可能である。
【0051】
【実施例】
<化粧シートの準備>
共重合ポリエステル樹脂(イーストマンコダック社製、イースター PETG(登録商標))に着色顔料(公知の透明、不透明顔料および染料)、無機充填剤、紫外線吸収剤、光安定剤を添加しペレットを作製した後、押出法により厚み60μmの着色共重合ポリエステル樹脂シートを得た。次に、該着色共重合ポリエステル樹脂シートの表面に、アクリル樹脂系グラビア印刷インキにて木目柄を印刷し、裏面にウレタン樹脂にてプライマー層を形成した後、前記印刷面上に、エチレン−エチルアクリレート系接着性樹脂と、光安定剤0.2重量%及び紫外線吸収剤0.3重量%を添加したホモ重合ポリプロピレン樹脂とを、厚みがそれぞれ20μm及び60μmとなる様に、共押出しラミネート法にて順次積層して透明保護シート層を形成し、最後に該透明保護シート層の表面に2液ウレタン系リコート樹脂(大日本インキ化学工業社製、UCクリアー)をグラビア塗工法にて乾燥後の塗布量4g/m2に形成してリコート層を形成して、本発明の化粧板に用いる化粧シートを作製した。
【0052】
<化粧板用基材の準備>
図8及び図9に示した形状に従い、まず外形寸法縦196.5mm×横400mm×厚18mmの尿素−メラミン樹脂系中密度繊維板(MDF)の左右後部を縦76.5mm×横50mmのL字状に切除し、前側左右の角部を水平面内の曲率半径40mmに切削して曲線部を形成すると共に、該曲線部を含む左右側面及び前側面を、その垂直断面において上面側から順に、側面端部からの水平距離15mmにおいて上面と角度約120度をなす曲率半径8mmの凹状曲面と、該凹状曲面と傾斜度約15度において滑らかに連続する曲率半径8mmの凸状曲面と、該凸状曲面と滑らかに連続する幅5mmの垂直面とからなる形状に切削して、本発明の化粧板に用いる基板の一部である上側基板を作製した。
【0053】
一方、外形寸法縦120mm×横400mm×厚12mmの尿素−メラミン樹脂系中密度繊維板(MDF)の前側左右の角部を水平面内の曲率半径40mmに切削して曲線部を形成すると共に、該曲線部を含む左右側面及び前側面と下面とがなす角部を、その垂直断面において曲率半径4mmの、下面及び各側面と滑らかに連続する凸状曲面の形状に切削して、本発明の化粧板に用いる基板の残部である下側基板を作製した。
【0054】
<化粧シートの貼着>
上記上側基板の上面全面、左右側面び前側面(曲線部を含む)、及び下面における左右側及び前側(曲線部を含む)の端部から幅約4mmの部分の表面に、水性2液ウレタン樹脂系接着剤を乾燥後の塗布量10g/m2に塗工して指触乾燥させ、これを下面における接着剤塗布部近傍が露出するように上側基板より小面積の厚板状治具を介して、上面側を上に向けて真空成形機の載置台上に載置し、上記化粧シートを使用してシート温度60℃の条件にて真空成形を行い、化粧シートを側面近傍の下面に巻込ませながら上側基板の接着剤塗布部に接着させ、しかる後、接着剤塗布部以外において上側基板と接着していない部分の化粧シートを切除した。また、以上とほぼ同様の手順により、上記下側基板の下面全面、左右側面及び前側面、及び上面における左右側面及び前側面(曲線部を含む)の端部から幅約4mmの部分に化粧シートを貼着した。
【0055】
<化粧板の作製>
上記上側基板及び下側基板の化粧シート貼着面(但し、上側基板の下面及び下側基板の上面における化粧シート巻込部を除く)に、フローコート法により紫外線硬化型塗料を塗布量20g/m2に塗布し、高圧水銀灯(80W/cm×2灯、30m/min)により紫外線を照射して硬化させて後塗装塗膜を形成し、しかる後、上側基板の下面と下側基板の上面とを、その左右側面及び前側面(曲線部を含む)の側面端部を整合させて接着剤により接合して、図7に示した窓枠の下枠として用いられる本発明の化粧板を作製した。
【0056】
<物性試験>
上記化粧板は、図7に示した窓枠の下枠として施工した際の露出外周部である左右側面、前側面及びその間の曲線部における上側と下側の化粧シートの端部が、上側基板と下側基板との接合面内に巻込まれているため、上側と下側の化粧シートの継ぎ目をきっかけとしてこれらの化粧シートを化粧板用基板から剥離することは、事実上不可能であった。また、上記化粧板の耐候性を促進耐候性試験(SWOM)にて評価したところ、120分中18分降雨条件で2000時間照射後の照射前との色差ΔE=8の変化であり、窓枠用として十分な耐候性を有していることが確認された。その他、表面強度、曲げ加工性、R形状、耐傷付き性、耐摩耗性、耐薬品性、耐溶剤性、耐衝撃性、耐汚染性、耐水性、寒熱繰り返し性等、特に問題ないことが確認された。
【0057】
【発明の効果】
本発明の化粧板は、その立体形状における切り開かずには平面状に展開不可能な部分に、2枚の化粧シートの貼着による化粧が施されているにも拘わらず、その使用状態において外部に露出している部分(露出外周部)における化粧シートの継ぎ目の端部が、2枚の基板の間に好ましくは2mm以上の幅で巻込まれた構造とされているので、露出部分における化粧シートの継ぎ目をきっかけとして化粧シートが化粧板用基板から剥離する事故を効果的に防止することができ、以て良好な美観を長期に亘り維持することができる。
【0058】
また、露出外周部に角部を含ませずに、水平面内における曲線部の最小曲率半径を2mm以上とし、及び/又は、露出外周部側面の垂直断面の最小曲率半径が2mm以上の凸状曲面としたことにより、器物の衝突による凹み傷の発生や器物の損傷等の事故を効果的に防止し、以て良好な美観を長期に亘り維持すると共に安全に使用することができる。
【0059】
また、上面と露出外周部側面との間に、その垂直断面の最小曲率半径が2mm以上であり、上面との間でなす角が90度以上180度未満であり、前記露出外周部側面のなす凸状曲面との間で角をなすことなく滑らかに連続する凹状曲面をなす切欠部を設けたことにより、化粧板の上面の端部における平面部と曲面部との境界の視認性が高まり、例えば該化粧板の上に物品を載置する際に、物品を平面部内に安全に載置することが容易となるので、物品の端部からの転落事故を効果的に防止できることや、該化粧板を階段踏み板として使用する場合に、階段の踏み外し事故を効果的に防止できることなどにより、化粧板の使用上の安全性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧板の一例を模式的に示す見取図。
【図2】本発明の化粧板の一例を模式的に示す垂直断面図。
【図3】本発明の化粧板の一例を模式的に示す垂直断面図。
【図4】本発明の化粧板の一例を模式的に示す垂直断面図。
【図5】本発明の化粧板の一例を模式的に示す見取図。
【図6】本発明の化粧板の一例を模式的に示す垂直断面図。
【図7】本発明の化粧板の一例を下枠として用いた窓枠の施工状態を模式的に示す見取図。
【図8】本発明の化粧板の一例を模式的に示す平面図。
【図9】本発明の化粧板の一例を模式的に示す垂直断面図。
【図10】本発明の化粧板に用いる化粧シートの一例を模式的に示す垂直断面図。
【図11】本発明の化粧板に用いる化粧シートの一例を模式的に示す垂直断面図。
【符号の説明】
10 化粧板
11 上側基板
12 下側基板
13 化粧シート
14 化粧シート
1U 上面
1D 下面
1L 左側面
1F 前側面
1R 右側面
1E 後側面
1LF 曲線部
1FR 曲線部
1RE 曲線部
1EL 曲線部
11U 上側基板の上面
11D 上側基板の下面
11F 上側基板の前側面
11E 上側基板の後側面
11DF 上側基板の下面における前側面近傍端部
11DE 上側基板の下面における後側面近傍端部
12U 下側基板の上面
12D 下側基板の下面
12F 下側基板の前側面
12E 下側基板の後側面
12UF 下側基板の上面における前側面近傍端部
12UE 下側基板の上面における後側面近傍端部
1FU 切欠部
1EU 切欠部
1UG 溝加工
1H 斜辺側面
1FH 曲線部
1HR 曲線部
1P 突出部
1PL 左側張出部
1PR 右側張出部
1LC 左後部の切欠部
1LCE 左後部の切欠部の後側面
1LCL 左後部の切欠部の左側面
1RC 右後部の切欠部
1RCE 右後部の切欠部の後側面
1RCR 右後部の切欠部の右側面
1DC 下面後方の切欠部
11CE 下面後方の切欠部における上側基板の下面
20 縦枠
30 縦枠
40 上枠
50 化粧シート
51 プライマー層
52 基材シート
53 絵柄層
54 接着剤層
55 透明保護シート
56 凹凸模様
57 透明保護層
58 リコート層
59 後塗装塗膜

Claims (3)

  1. 上側基板と下側基板との2枚の平板状基板が重層された複合基材の表面の少なくとも一部に化粧シートの貼着による化粧が施されてなる化粧板であって、前記上側基板及び前記下側基板が、それらの各々の外周の全部又は一部であって、角部及び/又は曲線部を少なくとも含み、化粧板の使用状態において化粧板の表面が外部に露出した状態で使用される部分(以下、露出外周部という)を相互に整合させた状態で重層されると共に、少なくとも前記上側基板の上面、前記下側基板の下面、及び、前記上側基板並びに前記下側基板のそれぞれの側面の内の前記露出外周部に対応する部分(以下、露出外周部側面という)に亘って、化粧シートの貼着による化粧が施されてなる化粧板において、
    前記上側基板には、その上面、露出外周部側面、及び下面の内の露出外周部近傍端部に亘って1枚の化粧シートが連続して貼着されており、
    前記下側基板には、その下面、露出外周部側面、及び上面の内の露出外周部近傍端部に亘って1枚の化粧シートが連続して貼着されており、
    前記上側基板の前記化粧シートが貼着された露出外周部近傍端部を含む下面と、前記下側基板の前記化粧シートが貼着された露出外周部近傍端部を含む上面とが、それぞれの露出外周部を相互に整合させた状態で重層されており、
    前記化粧シートは、少なくとも表面保護シートを有し、前記表面保護シートは紫外線吸収剤および光安定剤のうち少なくとも一つが添加されており、
    前記上側基板及び前記下側基板を合わせた化粧板の露出外周部側面が、その垂直断面の最小曲率半径が2mm以上の凸状曲面をなしており、
    前記上側基板の上面と露出外周部側面との間に、その垂直断面の最小曲率半径が5〜15mmであり、上面との間でなす角が90度以上180度未満であり、前記露出外周部側面のなす凸状曲面との間で角をなすことなく滑らかに連続する凹状曲面をなす切欠部を有することを特徴とする化粧板。
  2. 前記上側基板の下面及び前記下側基板の上面における前記化粧シートが貼着された露出外周部近傍端部の幅が2mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の化粧板。
  3. 前記露出外周部が、角部を含まないと共に、曲線部の最小曲率半径が2mm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧板。
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