JPH11128785A - 多彩色模様塗装を施す塗装装置及び塗装方法 - Google Patents

多彩色模様塗装を施す塗装装置及び塗装方法

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JPH11128785A
JPH11128785A JP29693097A JP29693097A JPH11128785A JP H11128785 A JPH11128785 A JP H11128785A JP 29693097 A JP29693097 A JP 29693097A JP 29693097 A JP29693097 A JP 29693097A JP H11128785 A JPH11128785 A JP H11128785A
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徹 田中
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秀年 鈴木
Kaoru Yoshihara
薫 吉原
Keizo Ikemoto
啓造 池本
Koji Koizumi
宏司 小泉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被塗物に良好な膜質ないしは色調の多彩色模
様塗装を長時間にわたって安定して施すことができる塗
装装置を提供する。 【解決手段】 被塗物1に多彩色模様塗装を施す塗装装
置PSにおいては、塗料貯槽7、16から、塗装機Pの
2液同心型塗装ガン3への塗料供給通路9、18にそれ
ぞれ塗料循環機13、21が設けられ、これらの塗料循
環機13、21によって2液同心型塗装ガン3への塗料
供給圧が一定化され、これによりポンプ10、19、26
の脈動等に起因する多彩色模様塗装の膜質ないしは色調
の変動が防止される。かくして、被塗物1に良好な膜質
ないしは色調の多彩色模様塗装を長時間にわたって安定
して施すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被塗物に多彩色模
様塗装を施すための塗装装置及び塗装方法に関するもの
であって、とくに多彩色模様塗装の膜質ないしは品質を
長時間にわたって安定化させることができる塗装装置及
び塗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、被塗物に多彩色模様塗装、例え
ば天然石(大理石等)のような外観を呈する模様塗装を
施す手法としては、従来より複数色の塗料を順次ハケ塗
り、スプレー塗り等により塗り重ねてゆくといった単純
な手法が広く用いられている。しかしながら、このよう
な従来の手法では、塗装する塗料の色数だけ塗装作業を
繰り返さなければならないので塗装作業に手間がかかる
といった問題がある。また、下層の塗装面が乾いてから
上層の塗装を行わなければならないので、作業能率が極
めて悪く、施工コストも高くつくといった問題がある。
【0003】そこで、このような問題を解決すべく、例
えば特開昭50−4137号公報では、基材となるエポ
キシ樹脂と、これと非相溶性の樹脂を有機溶剤に溶解し
て着色したカラーベースと、硬化剤とが混合されてなる
塗料を用いて1回の塗装で多彩色模様塗装を施すように
した塗装手法が提案されている。この塗装手法において
は、塗装時に、溶剤が気化する一方、反応による発熱に
よってカラーベースの析出が起こるとともに対流が起こ
り、上記析出物の流動によって多彩色模様が形成され
る。
【0004】また、特開昭59−61638号公報で
は、容易に混じり合わないように高粘度に調整された合
成樹脂エマルジョンからなる複数色の塗料を用い、塗装
ガンの内部を仕切り板で仕切って塗料同士が互いに混合
しないようにして、各塗料を塗装ガンから同時に噴射す
ることにより、複数色の塗料を互いに混合することなく
塗り分けて多彩色模様を形成するといった塗装手法が提
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
50−4137号公報に開示されている従来の塗装手法
では、エポキシ樹脂と、該エポキシ樹脂とは非相溶性の
樹脂との組み合わせしか用いることができないので、使
用可能な樹脂材料が極めて狭い範囲に限定され、汎用性
に欠けるといった問題がある。また、溶剤の蒸発特性や
反応による発熱特性によってカラーベースの析出物の流
動状態が変わるので、環境温度や湿度等の条件によって
模様の形態が大きく変わり、所望の模様を得るための条
件の設定ないしは調整が非常にむずかしく、均一な塗膜
を形成するのが困難であるといった問題がある。
【0006】また、特開昭59−61638号公報に開
示されている従来の塗装手法では、複数色の塗料を互い
に混じり合わないようにするために塗料を高粘度に設定
しなければならないが、このように塗料を高粘度にする
と、細かい模様を形成したり被塗装面を平滑に仕上げた
りするのが極めてむずかしくなるといった問題がある。
また、高粘度の塗料では、塗装ムラが生じやすく、被塗
装面全体にわたって均一な模様を形成するのがむずかし
いといった問題がある。
【0007】さらに、特開平1−293163号公報で
は、内側ノズルと、該内側ノズルを取り囲むようにして
同心状に配置された外側ノズルとを備えた2液同心型塗
装ガンを用いて、霧化エアを用いて内側ノズルと外側ノ
ズルとからそれぞれ色の異なる塗料を同時に被塗物に噴
射し、1回の塗装で被塗物に多彩色模様塗装を施すよう
にした塗装手法が提案されている。しかしながら、この
塗装手法においては、2液同心型塗装ガンに供給される
各塗料の供給圧の変動ないしは脈動により、各塗料の噴
射特性が変動し、長時間にわたって安定した膜質ないし
は色調の多彩色模様塗装を施すことができないといった
問題がある。また、該2液同心型塗装ガンを備えた塗装
装置の具体的な構成ないしは操作条件等が必ずしも適切
とはいえず、これによっても多彩色模様塗装の膜質ない
しは色調の低下を招いているといった問題がある。
【0008】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたものであって、簡素な塗装工程で、被塗物
に、良好な膜質ないしは色調の多彩色模様塗装を長時間
にわたって安定して施すことができる手段を提供するこ
とを解決すべき課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明にかかる多彩色模様塗装を施す塗装装
置は、(a)第1の塗料を吐出する内側ノズルと、該内
側ノズルを取り囲むようにして同心状に配置され第2の
塗料を吐出する外側ノズルとを有し、霧化エアにより第
1及び第2の塗料を同時に噴射して、所定の方向に所定
の速度(コンベアスピード)で移動する被塗物に多彩色
模様塗装を施す2液同心型塗装ガンを備えた塗装機と、
(b)第1塗料貯槽内に貯留された第1の塗料を、第1
ポンプにより2液同心型塗装ガンの内側ノズルに供給す
る第1塗料供給系統(塗料供給経路)と、(c)第1ポ
ンプと2液同心型塗装ガンとの間の第1塗料供給系統に
介設され、該第1塗料供給系統内の第1の塗料の一部を
第1塗料貯槽に還流させる第1塗料循環装置と、(d)
第2塗料貯槽内に貯留された第2の塗料を、第2ポンプ
により2液同心型塗装ガンの外側ノズルに供給する第2
塗料供給系統(塗料供給経路)と、(e)第2ポンプと
2液同心型塗装ガンとの間の第2塗料供給系統に介設さ
れ、該第2塗料供給系統内の第2の塗料の一部を第2塗
料貯槽に還流させる第2塗料循環装置とが設けられてい
て、(f)2液同心型塗装ガンのノズル先端部と被塗物
との間の距離(ガン距離)が250〜350mmの範囲
内の所定値に設定され、(g)各2液同心型塗装ガンの
塗料吐出量が両ノズル合計で250〜450cc/分の
範囲内の所定値に設定され、(h)内側ノズルの塗料吐
出量と外側ノズルの塗料吐出量の比率が4:6〜6:4
の範囲内の所定値に設定され、(i)2液同心型塗装ガ
ンの霧化圧が0.30〜0.40kg/cm2の範囲内の
所定値に設定され、(j)第1及び第2の塗料がそれぞ
れ、顔料濃度が6〜10重量%の範囲内の所定値に設定
され、4号フォードカップ(あるいは、岩田カップ)に
よる粘度が23〜27秒の範囲内の所定値に設定され、
かつ撹拌速度が6rpm及び60rpmである場合にお
けるチクソインデクス値(Ti値)が4.5〜5.5の範
囲内の所定値に設定された塗料であることを特徴とする
ものである。
【0010】この塗装装置においては、第1の塗料と第
2の塗料とが、それぞれ霧化エアを用いて2液同心型塗
装ガンの内側ノズルと外側ノズルとから同時に被塗物に
向かって噴射される。その際、両塗料の一部同士が霧化
状態で互いに混合されて被塗物の被塗装面に付着し中間
色ないしは混合色の塗膜を形成する。また、第1の塗料
の一部と第2の塗料の一部とは、それぞれ、他方の塗料
とはほとんど混合せずに被塗物の被塗装面に付着しそれ
ぞれの固有の色の塗膜を形成する。すなわち、被塗物の
被塗装面には、それぞれの色の塗料による単独色の部分
に加えて、両塗料が混合されてなる中間色ないしは混合
色の部分が形成され、供給された塗料の色数以上の色部
分に塗り分けられた多彩色模様が形成される。つまり、
1回の塗装工程で、各塗料の単独色部分及び両塗料の混
合色部分からなる多彩色模様を得ることができる。
【0011】そして、この塗装装置においては、第1塗
料循環装置及び第2塗料循環装置によって、それぞれ、
2液同心型塗装ガンに供給される第1及び第2の塗料の
供給圧が一定化されるので、被塗物に形成される多彩色
模様の色調ないしは品質が長時間にわたって安定化され
る。すなわち、長時間にわたって多彩色模様塗装を施し
ても、塗料供給圧の脈動に起因する多彩色模様の色調の
変動が生じない。
【0012】なお、この塗装装置においては、第1及び
第2の塗料は、特殊な塗料でなく、汎用の塗料を用いる
ことができる。すなわち、第1及び第2の塗料として
は、互いに混合可能なものでありさえすればよく、通常
の塗装に用いられている汎用の塗料を使用することがで
き、豊富な色数を有する汎用の塗料を用いて、多様な色
の組み合わせを実現することができる。この塗装装置に
おいては、混合色部分が形成されるので、使用する塗料
の色数よりも多くの色部分に塗り分けることができる。
とくに、混合色部分がベースコート色となるようにすれ
ば、従来の塗装手法のような、予めベースコート色を塗
装した後その上に別工程で模様部分の塗装を行うといっ
た手間が不要となり、塗装作業が大幅に能率化される。
【0013】この塗装装置ないしは塗装手法によれば、
基本的には、通常の塗装手法と同様の装置条件で塗装を
行うことができるので、塗装作業は簡単であり、塗装コ
ストも安価なものとなる。また、多彩色模様の仕上がり
は、塗料の吐出量等の塗装条件を変えるだけで調整する
ことができ、容易に所望の仕上がり状態を得ることがで
きる。つまり、塗装作業自体は通常の塗装手法と同様に
行うことができ、環境条件等によって左右されないの
で、塗装作業にはとくには熟練を要さず、塗装能率が極
めて高くなる。とくに、この塗装装置は、建築物の内外
装面等の大量塗装に好適である。
【0014】上記塗装装置においては、第1塗料循環装
置を、第1塗料供給系統から分岐して第1塗料貯槽につ
ながり第1の塗料を重力で自然流下させる還流通路と
し、かつ第2塗料循環装置を、第2塗料供給系統から分
岐して第2塗料貯槽につながり第2の塗料を重力で自然
流下させる還流通路とするのが好ましい。このようにす
れば、極めて簡素な構造で、2液同心型塗装ガンに供給
される第1及び第2の塗料の供給圧を確実に一定化する
ことができる。
【0015】また、本発明にかかる多彩色模様塗装を施
す塗装方法は、(a)第1の塗料を吐出する内側ノズル
と、該内側ノズルを取り囲むようにして同心状に配置さ
れ第2の塗料を吐出する外側ノズルとを有する2液同心
型塗装ガンを備えた塗装機を用いて、霧化エアにより第
1及び第2の塗料を同時に噴射して、所定の方向に所定
の速度で移動する被塗物に多彩色模様塗装を施す塗装方
法であって、(b)塗料貯槽内に貯留された第1の塗料
をポンプにより2液同心型塗装ガンの内側ノズルに供給
する一方、該ポンプと上記2液同心型塗装ガンとの間の
塗料供給系統内の第1の塗料の一部を該塗料貯槽に還流
させ、(c)塗料貯槽内に貯留された第2の塗料をポン
プにより2液同心型塗装ガンの外側ノズルに供給する一
方、該ポンプと上記2液同心型塗装ガンとの間の塗料供
給系統内の第2の塗料の一部を該塗料貯槽に還流させ、
(d)2液同心型塗装ガンを、そのノズル先端部と被塗
物との間の距離が250〜350mmの範囲内にあるよ
うに配置し、(e)2液同心型塗装ガンの塗料吐出量を
両ノズル合計で250〜450cc/分の範囲内に設定
するとともに、内側ノズルの塗料吐出量と外側ノズルの
塗料吐出量の比率を4:6〜6:4の範囲内に設定し、
(f)2液同心型塗装ガンの霧化圧を0.30〜0.40
kg/cm2の範囲内に設定し、(g)第1及び第2の
塗料としてそれぞれ、顔料濃度が6〜10重量%の範囲
内にあり、4号フォードカップによる粘度が23〜27
秒の範囲内にあり、かつ撹拌速度が6rpm及び60r
pmである場合におけるチクソインデクス値が4.5〜
5.5の範囲内にある塗料を用いることを特徴とするも
のである。この塗装方法においては、第1の塗料を、該
塗料の供給系統から分岐する通路内を重力で自然流下さ
せることにより塗料貯槽に還流させ、第2の塗料を、該
塗料の供給系統から分岐する通路内を重力で自然流下さ
せることにより塗料貯槽に還流させるのが好ましい。こ
の塗装方法においても、前記の本発明にかかる塗装装置
の場合と同様に、被塗物に形成される多彩色模様の色調
ないしは品質を長時間にわたって安定化することができ
る。すなわち、長時間にわたって多彩色模様塗装を施し
ても、塗料供給圧の脈動に起因する多彩色模様の色調の
変動が生じない。
【0016】上記塗装装置又は塗装方法においては、塗
装機に複数(例えば、4丁)の2液同心型塗装ガンを設
け、該複数の2液同心型塗装ガンを被塗物の移動方向に
所定の間隔(ガンピッチ)で配列し、かつ塗装機を被塗
物の移動方向とは垂直な方向に所定の速度(レシプロス
ピード)で往復移動させるのが好ましい。この場合、
(a)塗装機における複数の2液同心型塗装ガンの配列
間隔(ガンピッチ)を130〜170mmの範囲内の所
定値に設定し、(b)各2液同心型塗装ガンのパターン
幅(被塗装面での塗料噴霧の広がり幅)を250〜35
0mmの範囲内の所定値に設定し、(c)被塗物の移動
速度(コンベアスピード)を4.9〜5.9m/分の範囲
内の所定値に設定し、(d)塗装機の往復移動速度(レ
シプロスピード)を58〜68m/分の範囲内の所定値
に設定するのが好ましい。このようにすれば、被塗物に
対して、一層良好な膜質ないしは色調の多彩色模様塗装
を施すことができる。
【0017】なお、上記塗装機においては、被塗物移動
方向にみて2液同心型塗装ガンより上流側に、第1の塗
料と第2の塗料とが混合されてなる中間色ないしは混合
色の塗料を被塗物に先行塗装するエアレス型の塗装ガン
を設けてもよい。このようにすれば、被塗物表面に比較
的深い凹凸が存在する場合でも、全被塗装面に確実にか
つ満遍なく中間色ないしは混合色の塗膜を形成すること
ができる。
【0018】上記塗装装置又は塗装方法においては、被
塗物の塗膜の膜厚は、170〜180g/m2の範囲内
に設定するのが好ましい。なお、両塗料の色調について
は、第1の塗料を濃色(例えば、ペールグレー、ベージ
ュ等)とし、第2の塗料を淡色(例えば、グレー、ホワ
イト等)とするのが好ましい。このようにすれば、被塗
物に対して、なお一層良好な膜質ないしは色調の多彩色
模様塗装を施すことができる。
【0019】なお、上記塗装装置又は塗装方法において
は、第1の塗料の供給系統と第2の塗料の供給系統と
を、洗浄装置等を設け、適宜洗浄水で洗浄してエアパー
ジを施すのが好ましい。このようにすれば、塗料の種類
を取り替える場合等において、塗料供給系統を極めて容
易に清浄化することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
的に説明する。図1は本発明にかかる塗装装置のシステ
ム構成図である。図1に示すように、この塗装装置PS
においては、被塗物1がコンベア2によって一定の方向
に一定の速度(コンベアスピード)で搬送されるように
なっている(図2参照)。そして、この被塗物1の上側
表面(被塗装面)に、塗装機Pにより多彩色模様の塗装
が施されるようになっている。この塗装機Pには、4丁
の2液同心型塗装ガン3(図3〜図6参照)と、2丁の
エアレス型のエアコンビ塗装ガン4とが設けられている
(図2参照)。
【0021】ここで、2液同心型塗装ガン3は、後で詳
しく説明するように、内側塗料供給路5に導入された濃
色塗料と外側塗料供給路6に導入された淡色塗料とを、
それぞれ、霧化エアを用いて内側ノズル70(図6参
照)と外側ノズル71(図6参照)とから被塗物1に向
かって吹き付け、該被塗物1に多彩色模様の塗装を施す
ようになっている。他方、エアコンビ塗装ガン4は、濃
色塗料と淡色塗料とが所定の割合で混合されてなる中間
色塗料を、加圧エアを用いることなくその供給液圧でも
って被塗物1に向かって噴射し、該被塗物1に一様な中
間色の塗装を施すようになっている。
【0022】以下、2液同心型塗装ガン3への塗料供給
系を具体的に説明する。まず、淡色塗料供給系を説明す
る。この淡色塗料供給系においては、基本的には淡色塗
料貯槽7に貯留された淡色塗料8(例えば、グレー、ホ
ワイト等)が、淡色塗料供給通路9(9a〜9c)を介
して、2液同心型塗装ガン3の外側塗料供給路6に供給
されるようになっている。そして、淡色塗料の基本的な
流れ方向にみて、淡色塗料貯槽7よりやや下流側におい
て淡色塗料供給通路9aには、淡色塗料貯槽7内の淡色
塗料8をポンプアップ(ポンプ輸送)する淡色塗料用ポ
ンプ10が設けられている。さらに、淡色塗料用ポンプ
10のやや下流側において淡色塗料供給通路9aには、
淡色塗料用ポンプ10から吐出された淡色塗料の吐出圧
の脈動を抑制する脈動緩衝用容積部11が設けられてい
る。
【0023】このように、脈動緩衝用容積部11が設け
られ、さらに後で説明するように2液同心型塗装ガン3
への淡色塗料供給圧を一定化する淡色塗料循環機13が
設けられているので、淡色塗料用ポンプ10としては、
種々の種類のポンプを用いることができる。すなわち、
吐出圧の脈動が比較的小さいスネークポンプ等のほか
に、吐出圧の脈動が比較的大きいポンプ、例えばダイヤ
フラムポンプ等も支障なく用いることができる。また、
ギヤポンプも用いることができる。
【0024】そして、脈動緩衝用容積部11より下流側
において淡色塗料供給通路9には、上流側から順に、淡
色塗料供給通路9から2液同心型塗装ガン3の外側塗料
供給路6(外側ノズル71)までの淡色塗料供給経路を
適宜洗浄するための第1洗浄装置12(メイン洗浄装
置)と、2液同心型塗装ガン3に供給される淡色塗料の
供給圧を一定化する淡色塗料循環機13と、主として2
液同心型塗装ガン3の外側塗料供給路6ないし外側ノズ
ル71(図6参照)を適宜洗浄するための第2洗浄装置
15(サブ洗浄装置)とが介設されている。なお、第1
洗浄装置12及び第2洗浄装置15は、後で説明するよ
うに、淡色塗料供給経路だけでなく、濃色塗料供給経路
をも適宜洗浄するようになっている。
【0025】淡色塗料循環機13は、第1洗浄装置12
と第2洗浄装置15との間の淡色塗料供給通路9bに介
設され、該淡色塗料供給通路9b内を流れる淡色塗料の
一部(塗料噴射時)又は全部(塗料噴射停止時)を淡色
塗料還流通路14を介して淡色塗料貯槽7に自然流下に
より還流させるようになっている。これにより、2液同
心型塗装ガン3への淡色塗料の供給圧が一定化される。
【0026】第1洗浄装置12には、淡色塗料供給経路
を洗浄する際、該淡色塗料供給経路にパージ用のエアを
導入するためのオン・オフ式のエア導入バルブ12a
と、洗浄水を導入するためのオン・オフ式の洗浄水導入
バルブ12bとが設けられている。さらに、第1洗浄装
置12には、塗装時に淡色塗料を下流側に流すためのオ
ン・オフ式の淡色塗料バルブ12cが設けられている。
ここで、塗装時には、淡色塗料バルブ12cが開かれる
一方、エア導入バルブ12a及び洗浄水導入バルブ12
bが閉じられ、このとき第1洗浄装置12より上流側の
淡色塗料供給通路9a内の淡色塗料は、該第1洗浄装置
12より下流側の淡色塗料供給通路9bに流入する。
【0027】他方、淡色塗料供給経路洗浄時には、まず
洗浄水導入バルブ12bが開かれる一方、エア導入バル
ブ12a及び淡色塗料バルブ12cが閉じられ、このと
き第1洗浄装置12より下流側の淡色塗料供給経路(淡
色塗料供給通路9b〜2液同心型塗装ガン3の外側塗料
供給路6ないし外側ノズル71)は、洗浄水によって洗
浄される。この後、エア導入バルブ12aが開かれる一
方、洗浄水導入バルブ12b及び淡色塗料バルブ12c
が閉じられ、このとき第1洗浄装置12より下流側の淡
色塗料供給経路がエアパージされ、該経路内に残留して
いる洗浄水が排出される。かくして、第1洗浄装置12
より下流側の淡色塗料供給経路が清浄化される。
【0028】第2洗浄装置15には、2液同心型塗装ガ
ン3(外側塗料供給路6ないし外側ノズル71)を洗浄
する際、淡色塗料供給経路にパージ用のエアを導入する
ためのオン・オフ式のエア導入バルブ15aと、洗浄水
を導入するためのオン・オフ式の洗浄水導入バルブ15
bとが設けられている。さらに、第2洗浄装置15に
は、塗装時に淡色塗料を下流側に流すためのオン・オフ
式の淡色塗料バルブ15cが設けられている。ここで、
塗装時には、淡色塗料バルブ15cが開かれる一方、エ
ア導入バルブ15a及び洗浄水導入バルブ15bが閉じ
られ、このとき第2洗浄装置15より上流側の淡色塗料
供給通路9b内の淡色塗料は、該第2洗浄装置15より
下流側の淡色塗料供給通路9cに流入する。
【0029】他方、2液同心型塗装ガン洗浄時には、ま
ず洗浄水導入バルブ15bが開かれる一方、エア導入バ
ルブ15a及び淡色塗料バルブ15cが閉じられ、この
とき第2洗浄装置15より下流側の淡色塗料供給経路
(淡色塗料供給通路9c〜2液同心型塗装ガン3の外側
塗料供給路6ないし外側ノズル71)は、洗浄水によっ
て洗浄される。この後、エア導入バルブ15aが開かれ
る一方、洗浄水導入バルブ15b及び淡色塗料バルブ1
5cが閉じられ、このとき第2洗浄装置15より下流側
の淡色塗料供給経路がエアパージされ、該経路内に残留
している洗浄水が排出される。かくして、第2洗浄装置
15より下流側の淡色塗料供給経路が清浄化される。
【0030】次に、濃色塗料供給系を説明する。この濃
色塗料供給系においては、第1濃色塗料(例えば、ペー
ルグレー)及び第2濃色塗料(例えば、ベージュ)の2
種類の濃色塗料を任意に切り替えて2液同心型塗装ガン
3に供給することができるようになっている。なお、3
種類以上の濃色塗料を切り替えて用いるようにしてもよ
いのはもちろんである。
【0031】この濃色塗料供給系において、第1濃色塗
料が選択されたときには、第1濃色塗料貯槽16に貯留
された第1濃色塗料17が、第1濃色塗料供給通路18
(18a〜18c)を介して2液同心型塗装ガン3の内
側塗料供給路5に供給されるようになっている。そし
て、第1濃色塗料の基本的な流れ方向にみて、第1濃色
塗料貯槽16よりやや下流側において第1濃色塗料供給
通路18aには、第1濃色塗料貯槽16内の第1濃色塗
料17をポンプアップする第1濃色塗料用ポンプ19が
設けられている。さらに、第1濃色塗料用ポンプ19の
やや下流側において第1濃色塗料供給通路18aには、
淡色塗料供給系の場合と同様に、脈動緩衝用容積部20
が設けられている。
【0032】そして、脈動緩衝用容積部20より下流側
において第1濃色塗料供給通路18aは、前記の第1洗
浄装置12の第1濃色塗料バルブ12fに接続されてい
る。さらに、第1洗浄装置12より下流側の第1濃色塗
料供給通路18bは、前記の第2洗浄装置15の第1濃
色塗料バルブ15fに接続されている。そして、第2洗
浄装置15より下流側の第1濃色塗料供給通路18c
は、2液同心型塗料ガン3の内側塗料供給路5に接続さ
れている。
【0033】濃色塗料供給系において第2濃色塗料が選
択されたときには、第2濃色塗料貯槽23に貯留された
第2濃色塗料24が、第2濃色塗料供給通路25と、前
記の第1濃色塗料供給通路18b、18cとを介して、
2液同心型塗装ガン3の内側塗料供給路5に供給される
ようになっている。そして、第2濃色塗料の基本的な流
れ方向にみて、第2濃色塗料貯槽23よりやや下流側に
おいて第2濃色塗料供給通路25には、第2濃色塗料貯
槽23内の第2濃色塗料24をポンプアップする第2濃
色塗料用ポンプ26が設けられている。さらに、第2濃
色塗料用ポンプ26のやや下流側において第2濃色塗料
供給通路25には、淡色塗料供給系の場合と同様に、脈
動緩衝用容積部27が設けられている。
【0034】脈動緩衝用容積部27より下流側におい
て、第2濃色塗料供給通路25は、前記の第1洗浄装置
12の第2濃色塗料バルブ12gに接続されている。そ
して、第2濃色塗料供給通路25は第2濃色塗料バルブ
12gの直下流で前記の第1濃色塗料供給通路18bに
集合(接続)されている。つまり、第1洗浄装置12よ
り下流側では、第1濃色塗料供給通路18b、18c
は、第1濃色塗料及び第2濃色塗料に共通の塗料供給経
路として用いられる。
【0035】そして、第1洗浄装置12のやや下流側に
おいて第1濃色塗料供給通路18bには濃色塗料循環機
21が介設されている。この濃色塗料循環機21は、該
第1濃色塗料供給通路18b内を流れる第1濃色塗料も
しくは第2濃色塗料の一部(塗料噴射時)又は全部(塗
料噴射停止時)を、それぞれ、第1濃色塗料還流通路2
2又は第2濃色塗料還流通路28を介して、第1濃色塗
料貯槽16又は第2濃色塗料貯槽23に自然流下により
還流させるようになっている。これにより、2液同心型
塗装ガン3への第1濃色塗料又は第2濃色塗料の供給圧
が確実に一定化される。
【0036】このように、濃色塗料供給経路には脈動緩
衝用容積部20、27が設けられ、さらに2液同心型塗
装ガン3への濃色塗料の供給圧を一定化する濃色塗料循
環機21が設けられているので、第1濃色塗料用ポンプ
19又は第2濃色塗料用ポンプ26としては、淡色塗料
供給系の場合と同様に、種々の種類のポンプを用いるこ
とができる。
【0037】そして、第1洗浄装置12には、濃色塗料
供給経路を洗浄する際、該濃色塗料供給経路にパージ用
のエアを導入するためのオン・オフ式のエア導入バルブ
12dと、洗浄水を導入するためのオン・オフ式の洗浄
水導入バルブ12eとが設けられている。さらに第1洗
浄装置12には、塗装時に、それぞれ第1濃色塗料及び
第2濃色塗料塗料を導入するためのオン・オフ式の第1
濃色塗料バルブ12f及び第2濃色塗料バルブ12gが
設けられている。ここで、塗装時には、選択された濃色
塗料の種類に応じて両濃色塗料バルブ12f、12gの
いずれか一方が開かれる一方、他方の濃色塗料バルブ1
2f(12g)とエア導入バルブ12dと洗浄水導入バ
ルブ12eとが閉じられ、このとき第1洗浄装置12よ
り上流側の第1濃色塗料供給通路18a又は第2濃色塗
料供給通路25内の濃色塗料は、該第1洗浄装置12よ
り下流側の第1濃色塗料供給通路18bに流入する。他
方、濃色塗料供給経路洗浄時には、淡色塗料供給経路を
洗浄する場合と同様に、濃色塗料供給経路が洗浄水によ
って洗浄された後、エアパージされる。
【0038】また、第2洗浄装置15には、2液同心型
塗装ガン3(内側塗料供給路5ないし内側ノズル70)
を洗浄する際、濃色塗料供給経路にパージ用のエアを導
入するためのオン・オフ式のエア導入バルブ15dと、
洗浄水を導入するためのオン・オフ式の洗浄水導入バル
ブ15eとが設けられている。さらに、第2洗浄装置1
5には、塗装時に濃色塗料を下流側に流すためのオン・
オフ式の濃色塗料バルブ15fが設けられている。ここ
で、塗装時には濃色塗料バルブ15fが開かれる一方、
エア導入バルブ15d及び洗浄水導入バルブ15eが閉
じられ、このとき第2洗浄装置15より上流側の第1濃
色塗料供給通路18b内の濃色塗料は、該第2洗浄装置
15より下流側の第1濃色塗料供給通路18cに流入す
る。他方、2液同心型塗装ガン洗浄時には、淡色塗料供
給経路を洗浄する場合と同様に、第2洗浄装置15より
下流側の濃色塗料供給経路が洗浄水によって洗浄された
後、エアパージされる。
【0039】前記のとおり、2液同心型塗装ガン3への
塗料供給系においては、2液同心型塗装ガン3に供給さ
れる淡色塗料及び濃色塗料の供給圧が一定化されるの
で、被塗物1に形成される多彩色模様の色調ないしは品
質が長時間にわたって安定化される。すなわち、長時間
にわたって塗装を施しても、塗料供給圧の脈動に起因す
る多彩色模様の色調の変動が生じない。
【0040】以下、エアコンビ塗装ガン4に中間色塗料
を供給する中間色塗料供給系を具体的に説明する。この
中間色塗料供給系においては、淡色塗料タンク29に貯
留された淡色塗料30(例えば、グレー)と、濃色塗料
タンク34に貯槽された濃色塗料35(例えば、ベージ
ュ)とが塗料供給経路内で混合されて中間色塗料がつく
られ、この中間色塗料がエアコンビ塗装ガン4に比較的
高圧で供給され、この後該中間色塗料自体の液圧で被塗
物1に向けて噴射される。
【0041】具体的には、淡色塗料タンク29内の淡色
塗料30が、淡色塗料ポンプ31によって淡色塗料通路
32を介して塗料混合・洗浄装置33に供給される一
方、濃色塗料タンク34内の濃色塗料35が、濃色塗料
ポンプ36によって濃色塗料通路37を介して塗料混合
・洗浄装置33に供給される。ここで、淡色塗料ポンプ
31あるいは濃色塗料ポンプ36としては、高い吐出圧
が必要とされるので、通常、プランジャポンプが用いら
れる。
【0042】塗料混合・洗浄装置33には、中間色塗料
供給経路を洗浄する際、該中間色塗料供給経路にパージ
用のエアを導入するためのオン・オフ式のエア導入バル
ブ33aと、洗浄水を導入するためのオン・オフ式の洗
浄水導入バルブ33bとが設けられている。さらに、塗
料混合・洗浄装置33には、塗装時に、それぞれ淡色塗
料及び濃色塗料を導入するためのオン・オフ式の淡色塗
料バルブ33c及び濃色塗料バルブ33dが設けられて
いる。ここで、塗装時には、淡色塗料バルブ33c及び
濃色塗料バルブ33dが開かれる一方、エア導入バルブ
33a及び洗浄水導入バルブ33bが閉じられる。この
とき、淡色塗料通路32内の淡色塗料と濃色塗料通路3
7内の濃色塗料とは、塗料混合・洗浄装置33内に導入
されて混合され、中間色塗料となって中間色塗料供給通
路38に流入し、この後エアコンビ塗装ガン4に供給さ
れる。
【0043】他方、中間色塗料供給経路洗浄時には、ま
ず洗浄水導入バルブ33bが開かれる一方、エア導入バ
ルブ33aと両塗料バルブ33c、33dとが閉じら
れ、中間色塗料供給経路(中間色塗料供給通路38〜エ
アコンビ塗装ガン4)が、洗浄水によって洗浄される。
この後、エア導入バルブ33aが開かれる一方、洗浄水
導入バルブ33bと両塗料バルブ33c、33dとが閉
じられ、中間色塗料供給経路がエアパージされ、該経路
内に残留している洗浄水が排出される。このようにし
て、中間色塗料供給経路が清浄化される。
【0044】以下、塗装機Pの具体的な構造を説明す
る。図2に示すように、塗装機Pにおいては、細長い塗
装ガン支持部材40が、矢印Yで示すような、コンベア
2の搬送方向すなわち被塗物1の流れ方向ないしは移動
方向に長手となるように配置されている。そして、塗装
ガン支持部材40には、被塗物1の流れ方向にみて上流
側から下流側に向かって順に、2丁のエアコンビ塗装ガ
ン4と、4丁の2液同心型塗装ガン3とが、それぞれ、
ノズル先端が被塗物方向すなわち下方を向くようにし
て、所定の間隔(ガンピッチ)で配置されている。
【0045】そして、この塗装機Pにおいては、塗装ガ
ン支持部材40が、矢印X1、X2で示すような、被塗物
1の流れ方向ないしは移動方向とは垂直な方向、すなわ
ち被塗物1の幅方向に、所定の速度(レシプロスピー
ド)で往復移動するようになっている。ここで、塗装ガ
ン支持部材40は、おおむね被塗物1の幅方向の一端と
他端との間で往復移動するようになっている。
【0046】したがって、被塗物1がY方向に一定の速
度(コンベアスピード)で移動すると、該被塗物1は、
まずエアコンビ塗装ガン4によって中間色塗料による塗
装(先塗り塗装)が施され、この上に2液同心型塗装ガ
ン3によって多彩色模様の塗装が施されることになる。
なお、2液同心型塗装ガン3によって多彩色模様の塗膜
が形成されるメカニズムと、該塗装機Pの具体的な寸法
あるいは運転条件等の詳細事項とは後で説明する。この
ように、2丁のエアコンビ塗装ガン4によって中間色の
先塗り塗装が施されるので、被塗物1の被塗装面に比較
的深い凹凸が存在する場合でも、被塗装面全面に確実に
かつ満遍なく中間色の塗装(ベースコート)が施され
る。
【0047】以下、2液同心型塗装ガン3の具体的な構
造を説明する。図3及び図4に示すように、2液同心型
塗装ガン3には、塗料を霧化させるための霧化エアを噴
射する空気キャップセット45と、塗料を吐出する塗料
ノズルセット46と、空気キャップセット45及び塗料
ノズルセット46を支持ないしは保持する先端ボディセ
ット47と、塗料ノズルセット46を開閉させる先端ニ
ードル弁セット48とが設けられている。なお、先端ボ
ディセット47と先端ニードル弁セット48とのクリア
ランス部は、所定の位置でパッキンケース押し49とパ
ッキンケースセット50とによってシールされている。
なお、先端ボディセット47には、円盤ばね51が設け
られている。
【0048】先端ボディセット47は、本体セット53
に取り付けられている。そして、本体セット53内に
は、霧化エアの噴射特性を変えることにより多彩色模様
のパタンを調節するためのパタン調節装置52と、空気
シートセット54とが設けられている。また本体セット
53には、先端ニードル弁セット48を動作させるため
に、ピストンセット55と、ニードルセット56と、ピ
ストン押しばね57と、ニードルばね58とが設けられ
ている。さらに、本体セット53の後端部には、塗料調
節つまみ59を回すことによって塗料の吐出量を調節す
る塗料調節装置60が設けられている。
【0049】また、本体セット53には、霧化エア供給
通路41(図1参照)から該2液同心型塗装ガン3に霧
化エアを導入するための第1エアニップル68と、シリ
ンダエア供給通路42(図1参照)から該2液同心型塗
装ガン3に、ピストンセット55及びニードルセット5
6ひいては先端ニードル弁セット48を駆動する(すな
わち、塗料ノズルセット46を開閉する)シリンダエア
を導入するための第2エアニップル69とが設けられて
いる。そのほか、この本体セット53には、該本体セッ
ト53を塗装ガン支持部材に固定するための2つのボル
トセット61、62と、先端ニードル弁セット48とニ
ードルセット56を接続する接続棒63と、ニードル弁
パッキンセット64と、防護カバー65とが設けられて
いる。
【0050】そして、この2液同心型塗装ガン3には、
第1濃色塗料供給通路18c(図1参照)から内側塗料
供給路5に濃色塗料を導入するための第1塗料ニップル
66と、淡色塗料供給通路9c(図1参照)から外側塗
料供給路6に淡色塗料を導入するための第2塗料ニップ
ル67とが設けられている。ここで、第2エアニップル
69を介してシリンダエア供給通路41(図1参照)か
ら2液同心型塗装ガン3にシリンダエア(先端ニードル
弁セット駆動エア)が導入されたときには、先端ニード
ル弁セット48が後退させられ、塗料ノズルセット46
が開かれる。このとき、まず内側塗料供給路5と連通す
る内側ノズル70が開かれ、続いて外側塗料供給路6と
連通する外側ノズル71が開かれる(図6参照)。かく
して、内側塗料供給路5内の濃色塗料が内側ノズル70
から外部に吐出され、外側塗料供給路6内の淡色塗料が
外側ノズル71から外部に吐出される(図6参照)。
【0051】また、このように塗料ノズルセット46が
開かれて、内側ノズル70と外側ノズル71とからそれ
ぞれ濃色塗料と淡色塗料とが吐出されるときには、第1
エアニップルを介して、霧化エア供給通路41(図1参
照)から2液同心型塗装ガン3内の霧化エア供給路74
に霧化エアが導入され、この霧化エアは、噴霧エア供給
ノズル72及び補助エア供給ノズル73から外部に噴射
される。かくして、内側ノズル70及び外側ノズル71
からそれぞれ吐出された濃色塗料及び淡色塗料は、噴霧
エア供給ノズル72及び補助エア供給ノズル73から噴
射された霧化エアによって霧化され、この後被塗物1に
吹き付けられる。これにより、後で説明するように、被
塗物1に多彩色模様の塗装が施される。
【0052】なお、本発明にかかる塗装装置に用いられ
る2液同心型塗装ガン3の典型的な仕様を次に例示す
る。 (2液同心型塗装ガンの仕様) 内側ノズル口径:1.0mmφ 外側ノズル口径:2.0mmφ 最高使用圧力:7kgf/cm2 標準吹付圧力:3kgf/cm2 使用空気量:360ml/min 塗料加圧圧力:0.5〜2.0kgf/cm2 パターン開き:250mm 接液部材料:ステンレススチール及びアルミニウム 接液シール部:耐溶剤性パッキン ホース接続部:G1/4B 重量:850g 寸法:211×95×42 [mm]
【0053】以下、2液同心型塗装ガン3のさらに詳細
な構造と、該2液同心型塗装ガン3によって多彩色模様
の塗膜が形成されるメカニズムとを説明する。図5〜図
7は、図3及び図4に示す、多彩色模様の塗装を施すこ
とができる2液同心型塗装ガン3の先端部付近(ノズル
近傍)の構造を模式的に示している。この2液同心型塗
装ガン3の基本的な構造は、通常のエアスプレーガン等
と同様であるが、前記のとおり、濃色塗料と淡色塗料と
が同時に吐出されるようになっている。
【0054】具体的には図5〜図7に示すように、濃色
塗料を吐出する内側ノズル70と、該内側ノズル70を
取り巻くように形成され淡色塗料を吐出する外側ノズル
71とが、同心円状に隣接して配置されている。そし
て、内側ノズル70と外側ノズル71とは、それぞれ、
互いに隔離された各別の内側塗料供給路5と外側塗料供
給路6とに連通している。前記のとおり、内側塗料供給
路5と外側塗料供給路6とへは、第1濃色塗料供給通路
18と淡色塗料供給通路9とを介して、濃色塗料と淡色
塗料とが供給される。なお、2液同心型塗装ガン3への
濃色塗料供給経路及び淡色塗料供給経路には、それぞれ
濃色塗料及び淡色塗料の供給量すなわち吐出量を測定す
ることができる吐出量測定器(図示せず)が取り付けられ
ている。
【0055】内側ノズル70及び外側ノズル71の外側
には、これらを取り巻くようにして同心円状の噴霧エア
供給ノズル72が配置されている。そして、噴霧エア供
給ノズル72からやや離れた位置に、1対の補助エア供
給ノズル73が設けられている。これらの補助エア供給
ノズル73は、噴霧エア供給ノズル72のエア噴射方向
と交差する方向にエアを噴射するようになっている。こ
れにより、噴霧エア供給ノズル72のみでは円形になる
塗料の噴射パターンが、細長い楕円状の噴射パターンと
なる。前記のとおり、噴霧エア供給ノズル72及び補助
エア供給ノズル73へは、第1エアニップル68(図3
参照)と霧化エア霧化エア供給路74とを介して、エア
ーコンプレッサ等の圧力空気供給源(図示せず)から霧化
エアが供給される。
【0056】このように、2液同心型塗装ガン3におい
ては、内側ノズル70と外側ノズル71とが同心円状に
配置され、これにより濃色塗料と淡色塗料とが同時にか
つ均等に噴霧される。そして、かかる該噴霧状態におい
ては、両塗料の一部が互いに良好かつ確実に混合される
ので、この構造は、均一な多彩色模様を形成する上で非
常に好ましいものである。
【0057】以下、2液同心型塗装ガン3による塗装方
法と、該塗装において多彩色模様の塗膜、例えば自然石
調の模様が形成されるメカニズムとを説明する。図7に
模式的に示すように、かかる塗装においては、2液同心
型塗装ガン3の内側ノズル70から濃色塗料が噴射され
て該濃色塗料は微細な濃色塗料粒子75a(図8参照)
となる。これと同時に、外側ノズル71から淡色塗料が
噴射されて該淡色塗料は微細な淡色塗料粒子75b(図
8参照)となる。そして、図8に示すように、多数の微
細な濃色塗料粒子75aと、多数の微細な淡色塗料粒子
75bとは、それぞれ、被塗物1(図1参照)の表面に
ランダムに積み重なって付着し、塗膜75を形成する。
この塗膜75において、濃色塗料粒子75aが集中的に
積み重なっている部分は、ほぼ濃色塗料と同一の色調と
なる。また、淡色塗料粒子75bが集中的に積み重なっ
ている部分は、ほぼ淡色塗料と同一の色調となる。
【0058】しかしながら、塗膜75においては、濃色
塗料粒子75aと淡色塗料粒子75bとが適度に混在し
て積み重なっている部分が大半を占め、この部分は濃色
塗料と淡色塗料の中間色の色調となる。そして、このよ
うな中間色の部分では、両塗料粒子75a、75bの混
合形態に応じて明度が異なる模様調の色調となる。例え
ば、図9に示すように、塗膜75上において、濃色塗料
粒子75aからなる塗料層の上側又は下側に、3個の淡
色塗料粒子75bが部分的に重なり合いながら付着して
いるとする。この場合、淡色塗料粒子75bが重なり合
っていない領域R1〜R3すなわち1個の淡色塗料粒子7
5bのみが濃色塗料層に付着している領域は、明度の低
い色調となる。そして、2個の淡色塗料粒子75bが重
なり合っている領域R4〜R5は、領域R1〜R3よりは明
度の高い中間的な明度の色調となる。また、3個の淡色
塗料粒子75bが重なり合っている領域R7は、さらに
明度が高い色調となる。つまり、この場合、塗膜75上
には、明度の低い色調の領域R1〜R3と、中間的な明度
の色調の領域R4〜R6と、明度の高い色調の領域R7
がランダムに散らばった模様が形成される。なお、この
ような中間色を基調とする模様の中に、実質的に濃色塗
料のみで構成された濃色部分と、実質的に淡色塗料のみ
で構成された淡色部分とが少量存在する。ここで、濃色
塗料粒子75aと淡色塗料粒子75bの混じり具合を好
ましく調整することにより、種々の模様を形成すること
ができ、例えば黒っぽい模様部分と中間調の模様部分と
白っぽい模様部分とが入り交じった自然石調の模様を表
現することができる。
【0059】以下、かかる2液同心型塗装ガン3による
塗装において各種塗装条件を設定する際に留意すべき事
項について説明する。塗装条件のうち、霧化エアの圧力
(霧化圧ないしは噴霧空気圧)を変えることにより、濃
色塗料と淡色塗料の混合割合、すなわち被塗物1の被塗
装面に形成される単独色部分と混合色部分との比率を変
えることができる。この場合、霧化圧が高くなり過ぎる
と、両塗料が過度に混合され、単独色部分の形成が充分
に行われず、多彩色模様が形成されにくい。逆に、霧化
圧が低過ぎると、両塗料がほとんど混合されないので、
混合色部分すなわちベースコート色部分が充分には形成
されない。このような点を考慮し、要求される多彩色模
様の仕上がり状態に応じて、霧化圧が適正値に設定され
る。なお、好ましい霧化圧は、後記のとおりである。
【0060】濃色塗料及び淡色塗料の粘度(塗装粘度)
によっても、被塗物1の被塗装面に形成される単独色部
分と混合色部分との比率が変わり、粘度が低過ぎると両
塗料が混合され過ぎて、多彩色模様が形成されにくくな
る。他方、粘度が高くなり過ぎると両塗料の混合が不充
分となり、混合色部分が形成されにくい。かくして、両
塗料の粘度は、このような事情を考慮して適正値に設定
される。なお、濃色塗料及び淡色塗料の好ましい粘度
は、後記のとおりである。
【0061】濃色塗料及び淡色塗料の吐出量は、塗膜の
仕上がりに影響し、吐出量が多過ぎると、噴霧される塗
料の微粒子化が損なわれやすく、被塗装面の平滑性が低
下するなどして仕上がり外観が悪くなる傾向がある。他
方、吐出量が少な過ぎると、塗装能率が悪くなり生産性
が低下する。かくして、濃色塗料及び淡色塗料の吐出量
は、これらの事情を考慮して適正値に設定される。な
お、濃色塗料及び淡色塗料の好ましい粘度は、後記のと
おりである。
【0062】吐出量全体、すなわち内側ノズル70及び
外側ノズルの総吐出量に対する各塗料の吐出量の比率
(以下、これを単に「吐出量比率]という)によって
も、多彩色模様の仕上がりが影響を受ける。例えば、混
合色からなるベースコート色に、それぞれの単独色部分
が部分的に模様として形成されるといった多彩色模様塗
装を施す場合、両塗料の吐出量の差が大きいときほど、
ベースコート色が吐出量の多い方の塗料の色に近くな
り、各単独色部分による模様とのコントラストが弱くな
る。とくに、吐出量の差が大き過ぎると吐出量の調整制
御がむずかしくなり、仕上がりが単色による塗装あまり
変わらなくなり、多彩色模様が形成されにくい。逆に、
吐出量の差が小さいと、ベースコート色は両着色塗料の
中間程度の色調色になり、両方の色とのコントラストが
強くなる。したがって、同じ塗料の組み合わせでも、吐
出量比率によって、多彩色模様の仕上がりが大きく変化
する。吐出量比率の調整は、吐出量測定器で各塗料の吐
出量を測定することによって、所望の吐出量比率に正確
に設定することができる。なお、好ましい吐出量比率
は、後記のとおりである。
【0063】以下、かかる2液同心型塗装ガン3による
塗装に用いられる塗料の性状を選定する際に留意すべき
事項について説明する。この塗装装置PSで使用される
濃色塗料及び淡色塗料としては、互いに混合可能なもの
でありさえすればよく、適当な分散媒体(溶媒)に必要
な色の着色顔料が分散された普通の着色塗料を使用する
ことができる。ただし、該塗料は、基本的には、塗料同
士が互いに混合可能なように比較的粘度の低い液状のも
のであるのが望ましい。
【0064】具体的な着色顔料としては、酸化チタン、
カーボンブラック、カドミウム赤、ベンガラ、モリブデ
ン赤、酸化鉄、カドミウム黄、黄鉛、群青、紺青等の無
機系顔料、あるいは、アゾ顔料、ニトロ顔料、レーキ顔
料、フタロシアニン顔料等の有機系顔料を使用すること
ができる。
【0065】上記のような着色塗料のうちから色の異な
るものを複数色選んでこれらを組み合わせて用いること
になる。着色塗料の組み合わせ手法としては、色差の大
小による組み合わせ、色相の違いによる組み合わせ、明
度の違いによる組み合わせ等のうちの何れかひとつの属
性、あるいは異なる複数の属性による差に基づく組み合
わせのいずれをも用いることができる。
【0066】例えば、色差の大小としては白と黒の組み
合わせが考えられ、色差が大きくなるほど、仕上がり
に、強いコントラストが生じる。明度が等しく色相が異
なる組み合わせとしては、ピンクとスカイブルーの組み
合わせ等が考えられ、この場合は、色相差による強いコ
ントラストが生じる。色相が等しく明度が異なる組み合
わせとしては、ピンクと赤の組み合わせ等が考えられ、
この場合は、明度差によるコントラストであるので、仕
上がった多彩色模様塗装は遠目には単色に見え、近寄っ
て見ると模様が判るといった独特の外観を呈するものと
なる。
【0067】以下、前記の考察等に基づいて得られた、
塗装装置PSないしは塗装機Pの好ましい仕様及び操作
条件等を具体的に説明する。塗装機Pの好ましい仕様な
いしは操作条件は次のとおりである。 (塗装機の好ましい仕様等) 1.ガン距離h 250〜350mm 2.レシプロスピード 58〜68m/分 3.コンベアスピード 4.9〜5.9m/分 4.パターン幅w 250〜350mm 5.全吐出量(1ガン)250〜450cc/分 6.吐出量比率 4:6〜6:4 7.ガンピッチp 130〜170mm 8.霧化圧 0.30〜0.40kg/cm2
【0068】なお、図10には、上記仕様におけるガン
距離hとパターン幅wとガンピッチpとが模式的に示さ
れている。なお、図10において、隣り合う2つの2液
同心型塗装ガン3から被塗物1に噴射される塗料噴霧7
6は、dで示す範囲ではオーバーラップしている。これ
は、塗料噴霧76は、そのパターン中心部(ノズル直
下)で塗料密度が最も高く、周辺部にゆくほど程塗料密
度が低くなるので、隣り合う塗料噴霧76をある程度オ
ーバーラップさせて、被塗物1への塗料付着量を均一化
するためである。
【0069】濃色塗料及び淡色塗料の好ましい仕様は次
のとおりである。 (塗料の好ましい仕様) 1.粘度 23〜27秒:4号フォードカップ 2.顔料濃度 6〜10重量% 3.Ti値 4.5〜5.5 4.膜厚 170〜180g/m2
【0070】図11は、塗料粘度を種々変えて塗膜の色
差(ΔL及びΔE)を測定した結果を示すグラフであ
り、図12は霧化圧を種々変えて塗膜の色差(ΔL及び
ΔE)を測定した結果を示すグラフである。かかる多彩
色模様塗装においては、一般に色差ΔEがおおむね1.
5以下にあるのが美観上好ましいものとされる。そし
て、前記のとおり、この塗装装置PSでは、塗料粘度を
23〜27秒に設定しているが、この範囲の塗料粘度に
おいては、図11によれば色差ΔEは1.5ないしはこ
れより若干高い値にとどまっており、したがって塗料粘
度をこのように設定することは、多彩色模様塗装の美観
上好ましいことがわかる。
【0071】また、前記のとおり、この塗装装置PSで
は、霧化圧を0.30〜0.40kg/cm2に設定している
が、この範囲の霧化圧においては、図12によれば色差
ΔEは1.0以下であり、したがって霧化圧をこのよう
に設定することは、多彩色模様塗装の美観上好ましいこ
とがわかる。
【0072】以上、本発明にかかる塗装装置PSによれ
ば、簡素な塗装工程で被塗物1に、良好な膜質ないしは
色調の多彩色模様塗装を長時間にわたって安定して施す
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる塗装装置のシステム構成図で
ある。
【図2】 図1に示す塗装装置に用いられる塗装機を模
式的に示す斜視図である。
【図3】 2液同心型塗装ガンの一部断面正面図であ
る。
【図4】 図3に示す2液同心型塗装ガンの平面図であ
る。
【図5】 図3に示す2液同心型塗装ガンの先端部を模
式的に示す下面図である。
【図6】 図5に示す2液同心型塗装ガンのA−A線断
面図である
【図7】 図3に示す2液同心型塗装ガンのノズル部に
おける塗料及びエアの流れを模式的に示す図である。
【図8】 被塗物表面に形成された、濃色塗料粒子と淡
色塗料粒子とを含む塗膜を模式的にあらわした斜視図で
ある。
【図9】 図8に示す塗膜の円Aで囲まれた部分におけ
る、濃色塗料と淡色塗料の混合形態を模式的に示す図で
ある。
【図10】 塗装機の2液同心型塗装ガンの配置形態を
模式的に示す図である。
【図11】 多彩色模様塗膜の色差の塗料粘度に対する
依存性を示すグラフである。
【図12】 多彩色模様塗膜の色差の霧化圧に対する依
存性を示すグラフである。
【符号の説明】
PS…塗装装置、P…塗装機、1…被塗物、2…コンベ
ア、3…2液同心型塗装ガン、4…エアコンビ塗装ガ
ン、5…内側塗料供給路、6…外側塗料供給路、7…淡
色塗料貯槽、8…淡色塗料、9(9a〜9c)…淡色塗
料供給通路、10…淡色塗料用ポンプ、11…脈動緩衝
用容積部、12…第1洗浄装置、13…淡色塗料循環
機、14…淡色塗料還流通路、15…第2洗浄装置、1
6…第1濃色塗料貯槽、17…第1濃色塗料、18(1
8a〜18c)…第1濃色塗料供給通路、19…第1濃
色塗料用ポンプ、20…脈動緩衝用容積部、21…濃色
塗料循環機、22…第1濃色塗料還流通路、23…第2
濃色塗料貯槽、24…第2濃色塗料、25…第2濃色塗
料供給通路、26…第2濃色塗料用ポンプ、27…脈動
緩衝用容積部、28…第2濃色塗料還流通路、29…淡
色塗料タンク、30…淡色塗料、31…淡色塗料ポン
プ、32…淡色塗料通路、33…塗料混合・洗浄装置、
34…濃色塗料タンク、35…濃色塗料、36…濃色塗
料ポンプ、37…濃色塗料通路、38…中間色塗料供給
通路、40…塗装ガン支持部材、41…霧化エア供給通
路、42…シリンダエア供給通路、70…内側ノズル、
71…外側ノズル、72…噴霧エア供給ノズル、73…
補助エア供給ノズル、74…霧化エア供給路、75…塗
膜、75a…濃色塗料粒子、75b…淡色塗膜粒子、7
6…塗料噴霧。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 秀年 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 吉原 薫 神奈川県横浜市青葉区美しが丘4−44−3 (72)発明者 池本 啓造 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 (72)発明者 小泉 宏司 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の塗料を吐出する内側ノズルと、該
    内側ノズルを取り囲むようにして同心状に配置され第2
    の塗料を吐出する外側ノズルとを有し、霧化エアにより
    第1及び第2の塗料を同時に噴射して、所定の方向に所
    定の速度で移動する被塗物に多彩色模様塗装を施す2液
    同心型塗装ガンを備えた塗装機と、 第1塗料貯槽内に貯留された第1の塗料を、第1ポンプ
    により2液同心型塗装ガンの内側ノズルに供給する第1
    塗料供給系統と、 上記第1ポンプと上記2液同心型塗装ガンとの間の第1
    塗料供給系統に介設され、該第1塗料供給系統内の第1
    の塗料の一部を第1塗料貯槽に還流させる第1塗料循環
    装置と、 第2塗料貯槽内に貯留された第2の塗料を、第2ポンプ
    により2液同心型塗装ガンの外側ノズルに供給する第2
    塗料供給系統と、 上記第2ポンプと上記2液同心型塗装ガンとの間の第2
    塗料供給系統に介設され、該第2塗料供給系統内の第2
    の塗料の一部を第2塗料貯槽に還流させる第2塗料循環
    装置とが設けられていて、 上記2液同心型塗装ガンが、ノズル先端部と被塗物との
    間の距離が250〜350mmの範囲内にあるように配
    置され、 上記2液同心型塗装ガンの塗料吐出量が両ノズル合計で
    250〜450cc/分の範囲内に設定されるととも
    に、内側ノズルの塗料吐出量と外側ノズルの塗料吐出量
    の比率が4:6〜6:4の範囲内に設定され、上記2液
    同心型塗装ガンの霧化圧が0.30〜0.40kg/cm
    2の範囲内に設定され、 かつ、上記第1及び第2の塗料がそれぞれ、顔料濃度が
    6〜10重量%の範囲内にあり、4号フォードカップに
    よる粘度が23〜27秒の範囲内にあり、かつ撹拌速度
    が6rpm及び60rpmである場合におけるチクソイ
    ンデクス値が4.5〜5.5の範囲内にある塗料であるこ
    とを特徴とする、多彩色模様塗装を施す塗装装置。
  2. 【請求項2】 上記第1塗料循環装置が、第1塗料供給
    系統から分岐して第1塗料貯槽につながり、第1の塗料
    を重力で自然流下させる還流通路であり、 上記第2塗料循環装置が、第2塗料供給系統から分岐し
    て第2塗料貯槽につながり、第2の塗料を重力で自然流
    下させる還流通路であることを特徴とする、請求項1に
    記載された多彩色模様塗装を施す塗装装置。
  3. 【請求項3】 上記塗装機に複数の2液同心型塗装ガン
    が備えられていて、該複数の2液同心型塗装ガンが、被
    塗物の移動方向に所定の間隔で配列され、 かつ、上記塗装機が、被塗物の移動方向とは垂直な方向
    に所定の速度で往復移動するようになっていることを特
    徴とする、請求項1又は2に記載された多彩色模様塗装
    を施す塗装装置。
  4. 【請求項4】 上記塗装機における複数の2液同心型塗
    装ガンの配列間隔が130〜170mmの範囲内にあ
    り、かつ各2液同心型塗装ガンのパターン幅が250〜
    350mmの範囲内にあり、 上記被塗物の移動速度が4.9〜5.9m/分の範囲内に
    あり、かつ上記塗装機の往復移動速度が58〜68m/
    分の範囲内にあることを特徴とする、請求項3に記載さ
    れた多彩色模様塗装を施す塗装装置。
  5. 【請求項5】 上記塗装機に、被塗物移動方向にみて2
    液同心型塗装ガンより上流側に、第1の塗料と第2の塗
    料とが混合されてなる混合色塗料を被塗物に先行塗装す
    るエアレス型の塗装ガンが設けられていることを特徴と
    する、請求項3又は4に記載された多彩色模様塗装を施
    す塗装装置。
  6. 【請求項6】 上記第1の塗料が濃色塗料であり、上記
    第2の塗料が淡色塗料であることを特徴とする、請求項
    1〜5のいずれか1つに記載された多彩色模様塗装を施
    す塗装装置。
  7. 【請求項7】 被塗物の塗膜の膜厚が170〜180g
    /m2の範囲内に設定されることを特徴とする、請求項
    6に記載された多彩色模様塗装を施す塗装装置。
  8. 【請求項8】 上記第1塗料供給系統及び第2塗料供給
    系統を、洗浄水で洗浄してエアパージを施す洗浄装置が
    設けられていることを特徴とする、請求項1〜7のいず
    れか1つに記載された多彩色模様塗装を施す塗装装置。
  9. 【請求項9】 第1の塗料を吐出する内側ノズルと、該
    内側ノズルを取り囲むようにして同心状に配置され第2
    の塗料を吐出する外側ノズルとを有する2液同心型塗装
    ガンを備えた塗装機を用いて、霧化エアにより第1及び
    第2の塗料を同時に噴射して、所定の方向に所定の速度
    で移動する被塗物に多彩色模様塗装を施す塗装方法であ
    って、 塗料貯槽内に貯留された第1の塗料をポンプにより2液
    同心型塗装ガンの内側ノズルに供給する一方、該ポンプ
    と上記2液同心型塗装ガンとの間の塗料供給系統内の第
    1の塗料の一部を該塗料貯槽に還流させ、 塗料貯槽内に貯留された第2の塗料をポンプにより2液
    同心型塗装ガンの外側ノズルに供給する一方、該ポンプ
    と上記2液同心型塗装ガンとの間の塗料供給系統内の第
    2の塗料の一部を該塗料貯槽に還流させ、 上記2液同心型塗装ガンを、そのノズル先端部と被塗物
    との間の距離が250〜350mmの範囲内にあるよう
    に配置し、 上記2液同心型塗装ガンの塗料吐出量を両ノズル合計で
    250〜450cc/分の範囲内に設定するとともに、
    内側ノズルの塗料吐出量と外側ノズルの塗料吐出量の比
    率を4:6〜6:4の範囲内に設定し、上記2液同心型
    塗装ガンの霧化圧を0.30〜0.40kg/cm2の範
    囲内に設定し、 かつ、上記第1及び第2の塗料としてそれぞれ、顔料濃
    度が6〜10重量%の範囲内にあり、4号フォードカッ
    プによる粘度が23〜27秒の範囲内にあり、かつ撹拌
    速度が6rpm及び60rpmである場合におけるチク
    ソインデクス値が4.5〜5.5の範囲内にある塗料を用
    いることを特徴とする、多彩色模様塗装を施す塗装方
    法。
  10. 【請求項10】 上記第1の塗料を、該塗料の供給系統
    から分岐する通路内を重力で自然流下させることにより
    塗料貯槽に還流させ、 上記第2の塗料を、該塗料の供給系統から分岐する通路
    内を重力で自然流下させることにより塗料貯槽に還流さ
    せることを特徴とする、請求項9に記載された多彩色模
    様塗装を施す塗装方法。
  11. 【請求項11】 上記塗装機に複数の2液同心型塗装ガ
    ンを設ける一方、該複数の2液同心型塗装ガンを、被塗
    物の移動方向に所定の間隔で配列し、 かつ、上記塗装機を、被塗物の移動方向とは垂直な方向
    に所定の速度で往復移動させることを特徴とする、請求
    項9又は10に記載された多彩色模様塗装を施す塗装方
    法。
  12. 【請求項12】 上記塗装機における複数の2液同心型
    塗装ガンの配列間隔を130〜170mmの範囲内に設
    定し、かつ各2液同心型塗装ガンのパターン幅を250
    〜350mmの範囲内に設定し、 上記被塗物の移動速度を4.9〜5.9m/分の範囲内に
    設定し、かつ上記塗装機の往復移動速度を58〜68m
    /分の範囲内に設定することを特徴とする、請求項11
    に記載された多彩色模様塗装を施す塗装方法。
  13. 【請求項13】 被塗物移動方向にみて2液同心型塗装
    ガンより上流側において上記塗装機にエアレス型の塗装
    ガンが設け、該塗装ガンにより、第1の塗料と第2の塗
    料とが混合されてなる混合色塗料を被塗物に先行塗装す
    ることを特徴とする、請求項11又は12に記載された
    多彩色模様塗装を施す塗装方法。
  14. 【請求項14】 上記第1の塗料として濃色塗料を用
    い、上記第2の塗料として淡色塗料を用いることを特徴
    とする、請求項9〜13のいずれか1つに記載された多
    彩色模様塗装を施す塗装方法。
  15. 【請求項15】 被塗物の塗膜の膜厚を170〜180
    g/m2の範囲内に設定することを特徴とする、請求項
    14に記載された多彩色模様塗装を施す塗装方法。
  16. 【請求項16】 上記第1の塗料の供給系統と上記第2
    の塗料の供給系統とを、適宜洗浄水で洗浄してエアパー
    ジを施すことを特徴とする、請求項9〜15のいずれか
    1つに記載された多彩色模様塗装を施す塗装方法。
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