JP2001276687A - 混合塗布装置、混合塗布方法及び表面加飾品 - Google Patents

混合塗布装置、混合塗布方法及び表面加飾品

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JP2001276687A
JP2001276687A JP2000100028A JP2000100028A JP2001276687A JP 2001276687 A JP2001276687 A JP 2001276687A JP 2000100028 A JP2000100028 A JP 2000100028A JP 2000100028 A JP2000100028 A JP 2000100028A JP 2001276687 A JP2001276687 A JP 2001276687A
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coating
mixing
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valve
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Tokuyuki Achinami
徳 幸 阿知波
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Trinity Industrial Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の塗布材を混合して塗装する場合に、色替
洗浄時間を短縮し、廃塗料及び廃シンナーを減らし、混
合比率を変化させるときのタイムラグを短縮し、各塗布
材の供給圧の影響で互いの混合比率が変化しないように
し、塗布材の供給開始/停止の応答性を向上させる。 【解決手段】塗布材選択バルブ(V11〜V32)が夫
々逆止弁(7)を介して塗布材供給路(6)に接続され
たバルブユニット(2)と、塗布材供給路(6)を介し
て送給される複数の塗布材を混合する管状のスタティッ
クミキサ(8)を内蔵した塗布機本体(3)を一体的に
形成し、スタティックミキサ(8)にその吐出口(4)
を開閉するバルブ機構(10)を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同時に供給される
複数色の塗料や、主剤と硬化剤を混合して噴霧させる混
合塗布装置と、それを用いた混合塗布方法及びその方法
により複数の塗布材を混合させて表面に塗布した表面加
飾品に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車ボディは、所定の標準色について
は製造計画に従って塗装されると共に、標準色以外の特
殊な色については発注に応じて塗装することにより、ユ
ーザの色のニーズに応えている。
【0003】しかし最近では、ユーザの個性化が進み、
自分の好みの色で単色塗装を行なうだけでは飽き足ら
ず、例えば、ボディの前方から後方へ向かって赤から青
へ徐々に変化する二色のグラデーション模様、さらには
赤橙黄緑青紫というような虹色のグラデーション模様な
ど他にはない自分だけのカラーデザインで塗装して欲し
いという要望が高まっている。
【0004】そして、例えば赤から青へ変化する二色の
グラデーション模様で塗装する場合、従来は、最初に赤
の単色塗装を行ってその塗膜を乾燥させた後、その上か
ら青のぼかし塗装を行って再び塗膜を乾燥させていた。
【0005】したがって、単色塗装の工程数と比較する
と、色数の倍数分だけ工程が増え、また、塗料自体の色
が赤から青に徐々に変化するわけではないので仕上がり
もそれ程きれいでなく、高級な塗膜品質が要求される自
動車塗装には不向きであった。
【0006】このため本発明者らは、二色の塗料をスタ
ティックミキサに供給し、これらの流量をコントロール
することにより、各色塗料の混合比率を変えて、色が刻
々と変化する混合塗料を噴霧して塗装する多色混合塗布
装置を試作した。
【0007】図4はこの多色混合塗布装置51を示すも
ので、例えば、各色塗料(塗布材)を選択供給する色替
装置52及びギアポンプ53を介装した二つの塗料供給
系Sa、Sbがスタティックミキサ54に接続されてい
る。
【0008】本例では各塗料供給系Sa、Sbから供給
される塗料が、主剤と硬化剤を混合して硬化させる二液
硬化型の塗料であって、各塗料供給系Sa、Sbが主剤
供給系M…と硬化剤供給系H…を備えている。
【0009】そして、前記各塗料供給系Sa、Sbから
供給されてスタティックミキサ54で混合された塗料
が、塗料供給管55を介して塗装機(塗布機)56に供
給されて、内部に形成された塗料流路57を通り、その
先端に形成された霧化ノズルや回転霧化頭などの霧化機
構58から噴霧される。
【0010】塗布装置51により、赤から青へのグラデ
ーション塗装を行う場合に、各塗料供給系Sa、Sbの
色替装置52、52で選択された赤色塗料と青色塗料の
供給流量をギアポンプ53、53により可変制御し、青
色塗料の混合比率を0%から100%まで徐々に増やし
てゆけば、スタティックミキサ54から塗装機56に供
給される混合塗料の色を、赤−赤紫−紫−青紫−青とい
うように刻々と変化させることができる。
【0011】したがって、この混合塗布装置51を用い
て塗装すれば、単色塗装と同じ工程数でグラデーション
模様を形成することができ、また、塗装機56に供給さ
れる塗料の色が変化しているので仕上がりも綺麗で、高
級な塗膜品質が得られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、グラデーシ
ョン塗装を行う場合は、異色の組み合わせで塗装する場
合はもちろんのこと、全く同色の組み合せで塗装する場
合においても塗装終了時と塗装開始時では異なる色の塗
料がスタティックミキサ54や塗装機56内に残存して
いるため、塗装終了するたびごとに各色替装置52から
塗装機56の霧化機構58に至るまでの全流路を洗浄し
なければならない。
【0013】しかしながら、各色替装置52から塗装機
56に至るまでには、各塗料供給系Sa、Sbの流路や
スタティックミキサ54、さらには混合塗料が供給され
る塗料供給管55や塗装機56内の塗料流路57がある
ので、その全長がかなり長く、洗浄時間がかかり、廃塗
料及び廃シンナーの量が多くなると言う問題を生じた。
【0014】また、流路全長が長いために、ギアポンプ
53、53により各色塗料の混合比率を変えても、その
混合塗料が霧化機構58から噴霧されるまでに所定時間
のタイムラグを生じる。
【0015】したがって、ギアポンプ53、53により
各色塗料の混合比率を変えるタイミングをタイムラグの
遅れ時間分だけ早めに設定しているが、その遅れ時間
は、塗料供給量その他の塗装条件によって変化するの
で、そのタイミングの設定が極めて困難であった。
【0016】この遅れ時間を少しでも短くするために、
流路全長を短くしようとして、色替装置52、52やス
タティックミキサ54を塗装機56の周辺に配置する
と、装置が入り組んで複雑化するという問題も生ずる。
【0017】さらに、各塗料供給系Sa、Sbにより送
給される塗料の供給圧力が異なる場合に、高圧側の塗布
材供給系から低圧側の塗布材供給系へ塗布材が逆流し、
これによって塗布材の混合比率が変化することが判明し
た。これは、ギアポンプ53よりもエアオペレートレギ
ュレータで塗料を供給する場合に顕著であるが、ギアポ
ンプ53を使用している場合も長期間の使用によりギア
がすり減ってきたときなどは、供給圧の変動に伴い設定
された混合比率で塗料を供給できない場合が生ずる。
【0018】また、主剤と硬化剤を混合させる二液硬化
型塗料を使用する場合には各色替装置52に連通してい
る高圧の主剤供給系Mから低圧の硬化剤供給系Hに逆流
すると、その混合比率が変化して硬化条件が変化し一定
の品質を維持できなくなるおそれがある。さらに、高圧
の主剤供給系Mから低圧の硬化剤供給系Hに逆流してそ
の色替バルブCV内で混合され、内部で塗料が硬化して
しまうため、色替バルブCVが故障しやすいという問題
があった。
【0019】さらにまた、塗装機56を一定のストロー
クで往復移動させながら塗装する場合に、塗料節約のた
めに、その両端側で塗装部位の幅に応じて塗料のオンオ
フを行なっているが、その塗料の供給開始/停止を塗装
機56から遠くに配されている色替装置52のバルブで
行なっているため応答性が悪く、供給停止した後も塗装
機56先端から塗料を無駄に垂れ流したり、供給開始し
てもすぐに噴霧されずに塗装不良を生ずるという問題が
あった。
【0020】そこで本発明は、第1に洗浄時間を短縮す
ると共に、廃塗料及び廃シンナーを減らすことができ、
第2に塗布材の混合比率を変化させるときのタイムラグ
を短縮し、第3に同時に供給される複数の塗布材の供給
圧の影響で互いの混合比率が変化しないようにし、第4
に塗布材の供給開始/停止の応答性を向上させることを
技術的課題としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、複数の塗布材供給系から任意の塗布材を
選択する塗布材選択バルブが夫々逆止弁を介して塗布材
供給路に接続されて成るバルブユニットと、前記塗布材
供給路を通って送給される複数の塗布材を混合する管状
のスタティックミキサを内蔵した塗布機本体が一体的に
形成されると共に、前記スタティックミキサの吐出口を
開閉するバルブ機構が設けられていることを特徴とす
る。
【0022】本発明によれば、複数の塗布材供給系から
任意の塗布材を選択する塗布材選択バルブを設けたバル
ブユニットが塗布機本体に一体的に設けられると共に、
バルブユニットから供給される複数の塗布材を混合する
管状のスタティックミキサが塗布機本体に内蔵されてい
るので、バルブユニットから塗布機本体先端の霧化機構
に至るまでに無駄な流路がなく、全長が極めて短い。
【0023】したがって、色替えを行なう場合などの洗
浄時間が短縮されると共に、廃塗料及び廃シンナーの量
が減少するだけでなく、複数の塗布材の供給量をコント
ロールして各塗布材の混合比率を変えることによりグラ
デーション塗装を行う場合などに、その混合塗料が塗布
機本体先端の霧化機構から噴霧されるまでのタイムラグ
も短縮される。また、塗布機本体とバルブユニットとス
タティックミキサが一体化されたオールインワンタイプ
なので装置全体がコンパクトにまとめられ取扱い易くな
る。
【0024】さらに、バルブユニットに配された塗布材
選択バルブは、逆止弁を介して塗布材供給路に接続され
ているため、同時に供給される二種類の塗布材の供給圧
が異なる場合でも、高圧側の塗布材供給系から低圧側の
塗布材供給系へ塗布材が逆流することがなく、したがっ
て、供給圧の影響で互いの混合比率が変化することもな
い。
【0025】また、塗布機本体に内蔵された管状スタテ
ィックミキサの先端部にその吐出口を開閉するバルブ機
構が形成されているので、塗布材の供給開始/停止の応
答性に優れる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係る混合
塗布装置を示す概略説明図、図2は本発明に係る塗布方
法の一例を示す説明図、図3は本発明に係る表面加飾品
を示す説明図である。
【0027】図1に示す混合塗布装置1は、塗料供給系
(塗布材供給系)S〜Sから供給される塗料(塗布
材)をバルブユニット2で選択し、塗布機本体3の先端
に形成された霧化ノズル4によりエア霧化又はエアレス
霧化して、被塗物を塗装するものである。
【0028】本例では、各塗料供給系S〜Sを介し
て例えば赤青黄の二液硬化型塗料が個別に供給され、各
塗料供給系S〜Sは主剤供給系M〜Mと硬化剤
供給系H〜Hを備え、夫々の供給系M〜M、H
〜Hにギアポンプ5…が介装されている。
【0029】バルブユニット2は、塗布機本体3に一体
的に取り付けられると共に、各塗料供給系S〜S
給系の主剤供給系M〜M及び硬化剤供給系H 〜H
に接続された塗布材選択バルブV11〜V32を備え
ており、各選択バルブV11〜V32が、塗装機本体3
へ塗料を供給する塗料供給路(塗布材供給路)6に対し
て夫々逆止弁7…を介して接続されて成る。また、塗料
供給路6の下流側端部には、洗浄液及び洗浄エアを供給
する洗浄バルブVcが設けられている。
【0030】塗布機本体3には、同時に供給される複数
の塗布材を混合する管状のスタティックミキサ8が内蔵
されており、その後端部に形成された塗料流入口9がバ
ルブユニット2の塗料供給路6に連通されると共に、そ
の先端部に形成された吐出口となる霧化ノズル4を開閉
するニードルバルブ(バルブ機構)10が設けられてい
る。
【0031】ニードルバルブ10は、霧化ノズル4を塞
ぐニードル11がスタティックミキサ8及びバルブユニ
ット2を貫通して設けられると共に、当該ニードル11
を進退させるエアシリンダなどのドライバ12がバルブ
ユニット2の背面側に設けられている。
【0032】なお、各ギアポンプ5…は制御装置13に
よりその回転数が制御され、各色塗料の主剤及び硬化剤
の混合比率を一定に維持し、且つ、2色以上混合して塗
装する場合は各色塗料の混合比率を予め設定された混合
比率に従って一定に維持したり、連続的に又は段階的に
変化したりするように夫々の供給量がコントロールされ
る。すなわち,ギアポンプ5…と制御装置13により、
各主剤及び硬化剤の供給流量及び各色塗料の供給流量を
自在にコントロールする流量制御手段が構成されてい
る。
【0033】以上が本発明に係る混合塗布装置の一例で
あって、次に、それを用いた塗装方法について説明す
る。本例では、図2に示すように、被塗物Wの搬送方向
に沿って赤から青への色変化を呈するグラデーション塗
装を行なう。図2(a)は、混合塗布機1の軌跡を示
し、一定速度で搬送される被塗物Wの搬送方向に対して
直交する方向に混合塗布装置1を一定のストロークで往
復移動させながら塗装を行い、例えば、塗布装置1が第
1工程P〜第12工程P12まで12回被塗物Wを横
切った時点(6回往復した時点)で塗装が終了する。
【0034】図2(b)は、このとき制御装置13に設
定されている第1工程P 〜第12工程P12の赤色塗
料と青色塗料の混合比率の変化を示す。まず、第1工程
では塗料供給系Sの塗布材選択バルブV11、V
12を開いてギアポンプ5、5を起動させ、主剤と硬化
剤を予め設定された混合比率で混合した赤色塗料を10
0%供給すると、その主剤と硬化剤がスタティックミキ
サ8で均一に混合されて被塗物Wに塗着される。
【0035】次いで、第2工程P〜第11工程P11
では、塗料供給系Sの塗布材選択バルブV11、V
12と、塗料供給系Sの塗布材選択バルブV21、V
22を開く。
【0036】そして、赤色塗料の主剤と硬化剤の混合比
率を一定に維持し、且つ、青色塗料の主剤と硬化剤の混
合比率を一定に維持しながら、青色塗料の混合比率を段
階的に上昇させるように、制御装置13で塗料供給系S
、Sの各ギアポンプ5…の回転数をコントロールす
る。
【0037】このとき、例えば塗布装置1からの吐出量
を一定に維持するのであれば、総供給量を一定に維持し
た状態で赤色塗料の供給量を段階的に減らすと同時に、
青色塗料の供給量を段階的に増やしていけば良い。これ
により、赤色塗料の主剤と硬化剤及び青色塗料の主剤と
硬化剤がスタティックミキサ8に供給されて均一に混合
され、徐々に青味を増してゆく色変化を呈する塗装が施
される。また、赤色塗料に比して青色塗料の塗膜厚さが
薄くて足りるような場合は、赤色塗料を100%で塗装
するときの塗料供給量よりも、青色塗料を100%で塗
装するときの塗料供給量を少なく設定すれば良く、塗料
供給量は任意である。
【0038】なお、バルブユニット2の塗布材選択バル
ブ6からスタティックミキサ8を通って霧化ノズル4に
至るまでの流路長が極めて短いので、ギアポンプ5…の
回転数を変えてから色が変わるまでのタイムラグは、従
来に比して極めて短い。したがって、遅れ時間をそれ程
考慮する必要が無く、ギアポンプ5…により各色塗料の
混合比率を変化させるタイミングの設定が極めて容易に
なる。
【0039】そして最後の第12工程P12では、塗料
供給系Sのギアポンプ5、5を停止させて塗布材選択
バルブV11、V12を閉じ、塗料供給系Sにより青
色塗料を100%供給する。
【0040】これにより、図2(c)に示すように、被
塗物Wの表面に単色塗装を行う場合と全く同じ工程数
で、その搬送方向に沿って赤−赤紫−紫−青紫−青とい
う色変化を呈するグラデーション模様の塗膜を施した表
面加飾品21が得られる。
【0041】なお、混合比率を第1工程P〜第12工
程P12まで段階的に変化させる場合について説明した
が、もちろん連続的に変化させる場合であっても良い。
また、第1工程P〜第12工程P12において、赤色
塗料及び青色塗料の主剤及び硬化剤の供給圧が異なる場
合であっても、夫々の供給系M、M、H、H
は逆止弁7…が介装されているので、高圧側から低圧側
へ主剤や硬化剤が逆流することがない。
【0042】さらに、被塗物Wの幅が、塗布装置1のス
トローク幅より部分的又は全体的に狭い場合には、その
狭い幅に合せて、各工程P〜P12で塗料の供給開始
時に、ニードルバルブ10により霧化ノズル4を開くの
と略同時にギアポンプ5…を起動させ、停止時に、ギア
ポンプ5…を停止させると略同時に霧化ノズル4を閉じ
る。
【0043】すなわち、ギアポンプ5の停止と同時にニ
ードルバルブ10が閉じるので、塗料の垂れ流しを防い
で塗料を節約することができ、また、ニードルバルブ1
0を閉じることにより塗布装置1内に残存する塗料の圧
力が逃げずに略一定に維持されるので、ギアポンプ5を
起動させて塗料を供給開始する時にすぐに噴霧され、塗
装不良を生ずることもない。
【0044】このようにして、塗装が終了した時点で各
塗布材選択バルブV21、V22を閉じ、洗浄バルブV
cを開いて洗浄液・洗浄エアを供給すると、塗料供給路
6及びスタティックミキサ8内に残存する塗料が洗浄除
去される。
【0045】図3はこの塗装方法により表面に加飾を施
した他の表面加飾品の例を示す。図3(a)の表面加飾
品22は、塗布材供給系S及びSにより赤色から黄
色への色変化を呈するグラデーション模様を施した後、
さらに、塗布材供給系S 及びSにより黄色から青色
への色変化を呈するグラデーション模様を施した例を示
す。
【0046】また、被塗物Wを横切っている間に連続的
に混合比率を変化させれば、図3(b)に示すように、
被塗物Wの搬送方向だけでなく、それに直交する方向に
も色変化を呈する表面加飾品23が得られる。
【0047】なお、上述の説明では、二液硬化型塗料を
用いる場合についてのみ説明したが、本発明はこれに限
らず任意の塗料その他の塗布材を供給する場合に適用す
ることができ、例えば、各塗布材供給系で塗料とこれに
添加するメタリック片などの添加材と溶剤を夫々供給
し、これらの混合比率を変化させることにより同色で外
観の異なる塗料を塗装する場合であっても良い。
【0048】また、本発明を、エア霧化又はエアレス霧
化タイプの塗布装置1に適用した場合について説明した
が、回転霧化頭が装着された回転霧化タイプの塗布装置
にも適用できる。この場合、スタティックミキサ8を、
回転霧化頭の管状回転軸内に挿入配設して、その先端吐
出口から回転霧化頭内に塗布材が供給されるようにして
おけば良い。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、バ
ルブユニットからスタティックミキサを介して塗布機本
体先端の霧化機構に至るまでの流路の全長が短いので、
洗浄時間を短縮すると共に、廃塗料及び廃シンナーを減
らすことができ、また、塗布材の混合比率を変化させる
ときのタイムラグを短縮すると同時に、装置全体を小型
化することができるという大変優れた効果を有する。
【0050】また、バルブユニットに配された塗布材選
択バルブは、逆止弁を介して塗布材供給路に接続されて
いるので、高圧側の塗布材供給系から低圧側の塗布材供
給系へ塗布材が逆流することがなく、したがって、供給
圧の影響で互いの混合比率が変化せず、設定された混合
比率に正確に維持できるいう効果がある。
【0051】さらに、塗布機本体に内蔵された管状スタ
ティックミキサの先端部にその吐出口を開閉するバルブ
機構が形成されて、塗布材の供給開始/停止の応答性に
優れるので、塗料の無駄をなくし、塗装不良を防止する
ことができるという大変優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る混合塗布装置を示す概略説明図。
【図2】本発明に係る塗布方法の一例を示す説明図。
【図3】本発明に係る表面加飾品を示す説明図。
【図4】本発明者らが試作した混合塗布装置を示す説明
図。
【符号の説明】
1………………混合塗布装置 S〜S………塗料供給系(塗布材供給系) 2………………バルブユニット 3………………塗布機本体 4………………霧化ノズル M〜M……主剤供給系 H〜H……硬化剤供給系 5………………ギアポンプ V11〜V32……塗布材選択バルブ 6………………塗料供給路(塗布材供給路) 7………………逆止弁 8………………スタティックミキサ 10………………ニードルバルブ(バルブ機構) 13………………制御装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の塗布材供給系(S〜S)から任
    意の塗布材を選択する塗布材選択バルブ(V11〜V
    32)が夫々逆止弁(7)を介して塗布材供給路(6)
    に接続されて成るバルブユニット(2)と、前記塗布材
    供給路(6)を通って送給される複数の塗布材を混合す
    る管状のスタティックミキサ(8)を内蔵した塗布機本
    体(3)が一体的に形成されると共に、前記スタティッ
    クミキサ(8)の吐出口(4)を開閉するバルブ機構
    (10)が設けられていることを特徴とする混合塗布装
    置。
  2. 【請求項2】複数の塗布材供給系(S〜S)から任
    意の塗布材を選択する塗布材選択バルブ(V11〜V
    32)が夫々逆止弁(7)を介して塗布材供給路(6)
    に接続されて成るバルブユニット(2)と、前記塗布材
    供給路(6)を通って送給される複数の塗布材を混合す
    る管状のスタティックミキサ(8)を内蔵した塗布機本
    体(3)が一体的に形成されていることを特徴とする混
    合塗布装置。
  3. 【請求項3】複数の塗布材供給系(S〜S)から任
    意の塗布材を選択する塗布材選択バルブ(V11〜V
    32)の夫々が塗布材供給路(6)に接続されて成るバ
    ルブユニット(2)と、前記塗布材供給路(6)を通っ
    て送給される複数の塗布材を混合する管状のスタティッ
    クミキサ(8)を内蔵した塗布機本体(3)が一体的に
    形成されると共に、前記スタティックミキサ(8)の吐
    出口(4)を開閉するバルブ機構(10)が設けられて
    いることを特徴とする混合塗布装置。
  4. 【請求項4】複数の塗布材供給系(S〜S)から任
    意の塗布材を選択する塗布材選択バルブ(V11〜V
    32)の夫々が塗布材供給路(6)に接続されて成るバ
    ルブユニット(2)と、前記塗布材供給路(6)を通っ
    て送給される複数の塗布材を混合する管状のスタティッ
    クミキサ(8)を内蔵した塗布機本体(3)が一体的に
    形成されていることを特徴とする混合塗布装置。
  5. 【請求項5】前記塗布材供給系(S〜S)で供給さ
    れる塗布材が主剤と硬化剤を混合する二液硬化型の塗布
    材であって、前記主剤と硬化剤の夫々の供給系(M
    、H〜H)に前記塗布材選択バルブ(V11
    32)及び前記逆止弁(7)が介装されてなる請求項
    1乃至4記載の混合塗布装置。
  6. 【請求項6】前記各塗布材供給系(S〜S)に、塗
    布材の供給量を自在にコントロ−ルする流量制御手段
    (5、13)を備えた請求項1乃至5記載の混合塗布装
    置。
  7. 【請求項7】複数の塗布材供給系(S〜S)から任
    意の塗布材を選択する塗布材選択バルブ(V11〜V
    32)の夫々が塗布材供給路(6)に接続されて成るバ
    ルブユニット(2)と、前記塗布材供給路(6)を通っ
    て送給される複数の塗布材を混合する管状のスタティッ
    クミキサ(8)を内蔵した塗布機本体(3)が一体的に
    形成された混合塗布装置(1)により、二種以上の塗布
    材を用いて塗布する場合に、夫々の塗布材を予め設定さ
    れた混合比率に従って供給することを特徴とする混合塗
    布方法。
  8. 【請求項8】前記混合比率が経時的に変化するように設
    定されてなる請求項7記載の混合塗布方法。
  9. 【請求項9】複数の塗布材供給系(S〜S)から任
    意の塗布材を選択する塗布材選択バルブ(V11〜V
    32)の夫々が塗布材供給路(6)に接続されて成るバ
    ルブユニット(2)と、前記塗布材供給路(6)を通っ
    て送給される複数の塗布材を混合する管状のスタティッ
    クミキサ(8)を内蔵した塗布機本体(3)が一体的に
    形成された混合塗布装置(1)により、前記バルブユニ
    ット(2)から選択供給される二種以上の塗布材を予め
    設定された混合比率に従って供給することにより塗布し
    た塗膜が形成されたことを特徴とする表面加飾品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004077159A1 (ja) * 2003-02-28 2004-09-10 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 濡れ性パターン形成用塗工液およびパターン形成体の製造方法
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US9844793B2 (en) 2010-03-03 2017-12-19 Durr Systems Gmbh Atomizer and method for applying one-and multi-component coating agents
US10668491B2 (en) 2015-07-03 2020-06-02 Dürr Systems Ag Coating agent valve

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