JP2008049294A - 二液塗装装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】主剤用色替えバルブ12と主剤供給源22A,22Bとの間に主剤用流量計28A,28Bを設け、硬化剤用色替えバルブ13と硬化剤供給源23a,23bとの間に硬化剤用流量計30a,30bを設けた。洗浄時は、主剤用色替えバルブ12と硬化剤用色替えバルブ13を切り替えて、洗浄液を塗装ガン10側へ供給し、色替えバルブ11と塗装ガン10との間に残留している主剤、硬化剤、二液塗料を洗い流す。流量計28A,28B,30a,30bを、洗浄液の流通経路の上流端(即ち、色替えバルブ11)よりも更に上流側に配置したので、洗浄液が流量計28A,28B,30a,30bを通過せずに済み、洗浄液が流量計28A,28B,30a,30bを通過することに起因する洗浄時間の長期化を防止できる。
【選択図】図1
Description
一般に、塗装用の流量計としては、液剤の性状や粘度などの影響を受けずに流量を高精度に計測できるギヤ式容積流量計が用いられ、しかも、塗装ガンからの塗料の吐出量はそれほど多くないことから、ギヤの一回転当たりの通過流量が比較的少ない小型のギヤ式容積流量計が用いられている。
ところが、ギヤ式容積流量計において液剤の通過流量アップを図るためにギヤを高速で回転させると、ギヤ同士の接触部分に過大な負荷がかかるため、ギヤの破損等を来す虞がある。そのため、通過流量の少ない小型のギヤ式容積流量計が設けられている経路に洗浄液を流す場合、洗浄液の流量を増大させることには制約があり、洗浄に時間がかかり、ひいては色替えに要する時間が長くなるという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、色替えに要する時間の短縮を図ることを目的とする。
色替え等のために洗浄する際には、主剤用色替えバルブから塗装ガンに至る流路の上流端、及び硬化剤用色替えバルブから塗装ガンに至る流路の上流端に洗浄液を供給し、色替えバルブと塗装ガンとの間に残留している主剤、硬化剤、二液塗料を洗い流す。本発明では、流量計を、洗浄液の流通経路の上流端(即ち、色替えバルブ)よりも更に上流側に配置したので、洗浄液が流量計を通過せずに済み、洗浄液が流量計を通過することに起因して洗浄時間が長くなることを防止できる。
色替えバルブより下流側の洗浄流路、即ち洗浄液の流通経路が1本となっているので、主剤用色替えバルブと混合手段との間の主剤用の送出路と硬化剤用色替えバルブと混合手段との間の硬化剤用の送出路とを独立した経路にしたものに比べると、洗浄に必要な洗浄液の量が少なくて済む。
流量検出信号出力手段においては、いずれかの主剤用流量計から入力された流量検出信号を主剤側流量検出信号として制御手段へ出力するとともに、いずれかの硬化剤用流量計から入力された流量検出信号を硬化剤側流量検出信号して制御手段へ出力する。この主剤側流量検出信号と硬化剤側流量検出信号は、主剤と硬化剤の種類を特定していない。
制御手段においては、入力された主剤側流量検出信号に基づいて主剤用制御信号を出力するとともに、入力された硬化剤側流量検出信号に基づいて硬化剤用制御信号を出力する。この主剤用制御信号と硬化剤用制御信号は、主剤と硬化剤の種類を特定していない。
そして、制御信号出力手段においては、入力された主剤用制御信号と主剤特定情報とに基づいて主剤用個別制御信号が出力されるとともに、入力された硬化剤用制御信号と硬化剤特定情報とに基づいて硬化剤用個別制御信号が出力される。そして、主剤用個別制御信号により、複数の主剤用開閉弁のうち送出すべき主剤と対応する主剤用開閉弁の開閉が制御され、所定の流量の主剤が混合手段へ送出されるとともに、硬化剤用個別制御信号により、複数の硬化剤用開閉弁のうち送出すべき硬化剤と対応する硬化剤用開閉弁の開閉が制御され、所定の流量の硬化剤が混合手段へ送出され、主剤と硬化剤が所定の混合比で混合されて二液塗料となり、塗装ガンへ供給される。
本発明によれば、制御手段に入力される主剤側流量検出信号と硬化剤側流量検出信号も、制御手段から出力される主剤用制御信号と硬化剤用制御信号も、主剤と硬化剤の種類を特定していない。したがって、制御手段として、色替えを行わない1種類の主剤と1種類の硬化剤を混合する塗装装置用の制御手段を流用することができる。
主剤用流量計の相互間で流量の計測値に個体差があっても、その個体差は流量計用補正手段の補正によって解消される。また、硬化剤用流量計の相互間で流量の計測値に個体差があっても、その個体差は流量計用補正手段の補正によって解消される。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図4を参照して説明する。本実施形態の二液塗装装置は、2種類の主剤のうちのいずれか一方の主剤と2種類の硬化剤のうちのいずれか一方の硬化剤とを混合して得られた二液塗料を、塗装ガン10に供給するようにしたものであり、主剤の切換と硬化剤の切換とを行うための色替えバルブ11と、色替えバルブ11から送出された主剤と硬化剤を混合するための混合手段32と、主剤の流量を計測するための主剤用流量計28A,28Bと、硬化剤の流量を計測するための硬化剤用流量計30a,30bとを備えている。
流量検出信号出力手段35には、第1主剤用流量計28Aからの流量検出信号36Aと、第2主剤用流量計28Bからの流量検出信号36Bと、第1硬化剤用流量計30aからの流量検出信号36aと、第2硬化剤用流量計30bからの流量検出信号36bとが、バリアリレー37を介して入力されるようになっている。この流量検出信号出力手段35では、入力される流量検出信号3A,36B,36a,36bが主剤用流量計28A,28Bと硬化剤用流量計30a,30bのいずれの流量計から出力されたものかを識別し、第1主剤用流量計28Aと第2主剤用流量計28Bから入力されたものを主剤側流量検出信号38して出力するとともに、第1硬化剤用流量計30aと第2硬化剤用流量計30bから入力されたものを硬化剤側流量検出信号39して出力する。つまり、出力される主剤側流量検出信号38は、第1主剤用流量計28Aと第2主剤用流量計28Bのいずれの流量計からの流量検出信号3A,36Bであるかを識別する情報を含まず、出力される硬化剤側流量検出信号39は、第1硬化剤用流量計30aと第2硬化剤用流量計30bのいずれの流量計からの流量検出信号36a,36bであるかを識別する情報を含まない。
具体例としては、主剤と硬化剤毎に、夫々、1回の送出流量(交互投入量)に応じた基準パルス値No(ギヤの回転数)を決めておく。また、各流量計28A,28B,30a,30bの下流側にそれと対応する開閉弁12A,12B,13a,13bを接続した状態で、塗装時と同じ圧力で液剤(主剤又は硬化剤)を、夫々、対応する流量計28A,28B,30a,30bと開閉弁12A,12B,13a,13とに流し所定の流量の主剤又は硬化剤が流れたときに流量計28A,28B,30a,30bから出力されるパルス数N(ギヤが回転した数)を測定する。そして、各流量計28A,28B,30a,30bに関して個別にR=N/Noを算出し、この値Rを各流量計28A,28B,30a,30bに固有の補正値(補正係数)として、流量補正値記憶手段48に記憶させる。
塗装を行う際には、使用する主剤と硬化剤の情報を液剤特定情報出力手段43に記憶させるとともに、制御手段40において主剤用のカウンターと硬化剤用のカウンターに所定の数値をセットする。この後、制御手段40から硬化剤用制御信号42が制御信号出力手段46へ入力され、制御信号出力手段46からは個別硬化剤用制御信号42が出力される。これにより硬化剤用開閉弁13a,13bが開弁され、硬化剤が、硬化剤用流量計30a,30bと色替えバルブ11(硬化剤用開閉弁13a,13b)を順に通過して混合手段32側へ送出される。硬化剤の送出が開始されると同時に、硬化剤用流量計30a,30bから流量検出信号出力手段35への流量検出信号36a,36bの入力が開始され、流量検出信号出力手段35から制御手段40へ硬化剤側流量検出信号39がパルス信号として入力される。
色替えの際には、主剤用開閉弁12A,12Bと硬化剤用開閉弁13a,13bの両方を閉弁状態として、主剤と硬化剤の送出を停止し、その後、洗浄液用開閉弁20を開弁して、洗浄液を塗装ガン10側へ送出する。すると、色替えバルブ11の送出路18の内部、塗料供給路31の内部、混合手段32の内部及び塗装ガン10の内部に残留している液剤(主剤、硬化剤及び二液塗料)が洗浄液によって洗い流され、塗装ガン10の先端のノズルから排出される。
洗浄液による洗浄が終了したら、洗浄液用開閉弁20を閉弁し、その後、エア用開閉弁21を開弁して、パージエアを塗装ガン10側へ送出する。すると、色替えバルブ11の送出路18の内部、塗料供給路31の内部、混合手段32の内部及び塗装ガン10の内部に残留している洗浄液が、パージエアにより塗装ガン10の先端のノズルから排出される。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、主剤用色替えバルブと硬化剤用色替えバルブを共通の色替えバルブとしたが、主剤用色替えバルブと硬化剤用色替えバルブを別々の色替えバルブとして設け、主剤用色替えバルブと混合手段との間の主剤用送出路と、硬化剤用色替えバルブと混合手段との間の硬化剤用送出路とを、独立した経路としてもよい。
(2)上記実施形態では主剤と硬化剤の種類を2種類ずつとしたが、本発明によれば、3種類以上としてもよい。
(3)上記実施形態では主剤用開閉弁と硬化剤用開閉弁を電気信号によりソレノイド駆動して開閉させるようにしたが、主剤用開閉弁と硬化剤用開閉弁は、パイロットエアによって開閉させるものであってもよい。
12…主剤用色替えバルブ
12A,12B…主剤用開閉弁
13…硬化剤用色替えバルブ
13a,13b…硬化剤用開閉弁
16…弁口
18…送出路
20…洗浄液用開閉弁
22A,22B…主剤供給源
23a,23b…硬化剤供給源
24…洗浄液供給源
28A,28B…主剤用流量計
30a,30b…硬化剤用流量計
32…混合手段
35…流量検出信号出力手段
40…制御手段
43…液剤特定情報出力手段
46…制御信号出力手段
48…流量補正値記憶手段
49…流量計用補正手段
Claims (4)
- 主剤用色替えバルブと、
硬化剤用色替えバルブと、
前記主剤用色替えバルブに接続された複数の主剤供給源と、
前記硬化剤用色替えバルブに接続された複数の硬化剤供給源と、
前記主剤用色替えバルブから塗装ガンに至る流路の上流端、及び前記硬化剤用色替えバルブから前記塗装ガンに至る流路の上流端に洗浄液を供給する洗浄液供給源と、
前記主剤用色替えバルブから送出された主剤と前記硬化剤用色替えバルブから送出された硬化剤とを混合する混合手段とを備え、
前記混合手段による混合作用によって得られた二液塗料を前記塗装ガンに供給するようにした塗装装置において、
前記主剤用色替えバルブと前記主剤供給源との間に主剤用流量計を設け、
前記硬化剤用色替えバルブと前記硬化剤供給源との間に硬化剤用流量計を設けたことを特徴とする二液塗装装置。 - 前記主剤用色替えバルブを構成する複数の主剤用開閉弁の弁口と、前記硬化剤用色替えバルブを構成する複数の硬化剤用開閉弁の弁口と、洗浄液専用の流路の下流端に接続された洗浄液用開閉弁の弁口とが、共通の送出路に連通するように設けられていることを特徴とする請求項1記載の二液塗装装置。
- 入力された流量検出信号が前記主剤用流量計と前記硬化剤用流量計のいずれの流量計から出力されたものかを識別して、前記主剤用流量計から入力されたものを主剤側流量検出信号として出力するとともに、前記硬化剤用流量計から入力されたものを硬化剤側流量検出信号として出力する流量検出信号出力手段と、
入力された前記主剤側流量検出信号と前記硬化剤側流量検出信号に基づいて、主剤用制御信号と硬化剤用制御信号を出力する制御手段と、
前記複数の主剤のうち送出すべき1つの主剤を特定するための主剤特定情報を出力するとともに、前記複数の硬化剤のうち送出すべき1つの硬化剤を特定するための硬化剤特定情報を出力する液剤特定情報出力手段と、
前記制御手段から入力される前記主剤用制御信号と前記液剤特定情報出力手段から入力される前記主剤特定情報とに基づき、前記主剤用色替えバルブを構成する複数の主剤用開閉弁のうち送出すべき主剤と対応する主剤用開閉弁の開閉を制御するための主剤用個別制御信号を出力するとともに、前記制御手段から入力される前記硬化剤用制御信号と前記液剤特定情報出力手段から入力される前記硬化剤特定情報とに基づき、前記硬化剤用色替えバルブを構成する複数の硬化剤用開閉弁のうち送出すべき硬化剤と対応する硬化剤用開閉弁の開閉を制御するための硬化剤用個別制御信号を出力する制御信号出力手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の二液塗装装置。 - 前記複数の主剤用流量計の個体差に基づいて各主剤用流量計毎に設定される主剤用流量補正値と、前記複数の硬化剤用流量計の個体差に基づいて各硬化剤用流量計毎に設定される硬化剤用流量補正値とを記憶する流量補正値記憶手段と、
前記流量補正値記憶手段に記憶されている前記主剤用流量補正値と前記液剤特定情報出力手段から出力された前記主剤特定情報とに基づき、前記流量検出信号出力手段から前記制御手段に入力される主剤側流量検出信号に関する補正を行うとともに、前記流量補正値記憶手段に記憶されている前記硬化剤用流量補正値と前記液剤特定情報出力手段から出力された前記硬化剤特定情報とに基づき、前記流量検出信号出力手段から前記制御手段に入力される硬化剤側流量検出信号に関する補正を行う流量計用補正手段とを備えていることを特徴とする請求項3記載の二液塗装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006229382A JP2008049294A (ja) | 2006-08-25 | 2006-08-25 | 二液塗装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008049294A true JP2008049294A (ja) | 2008-03-06 |
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Family Applications (1)
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JP2006229382A Pending JP2008049294A (ja) | 2006-08-25 | 2006-08-25 | 二液塗装装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010082592A (ja) * | 2008-10-01 | 2010-04-15 | Asahi Sunac Corp | 塗料供給装置及びその洗浄方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS59213468A (ja) * | 1983-05-16 | 1984-12-03 | Nippon Ranzubaagu Kk | 反応硬化型塗料の塗装装置 |
JP2001276687A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-10-09 | Trinity Ind Corp | 混合塗布装置、混合塗布方法及び表面加飾品 |
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2006
- 2006-08-25 JP JP2006229382A patent/JP2008049294A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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