JP6290058B2 - 塗装装置 - Google Patents
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Description
複数種類の塗装用液剤を個別に圧送する複数の液剤圧送手段と、
前記複数の液剤圧送手段の下流端に接続され、複数種類の塗装用液剤のうち1種類の塗装用液剤を下流側へ流出させる切換弁と、
前記切換弁の下流側に接続された塗装ガンと、
洗浄液を前記切換弁に圧送する洗浄液圧送手段と、
前記切換弁に設けられ、洗浄液が前記塗装ガン側へ流出することを許容する開弁状態と、洗浄液が前記塗装ガン側へ流出することを規制する閉弁状態との間で切り替わる開閉弁と、
前記切換弁から前記塗装ガンに至る液剤流路に設けられ、洗浄液の単位時間当たりの流量を計測する流量計と、
塗装用液剤の種類に応じた洗浄条件を、洗浄条件計測手段で得られた計測値に基づいて個別に設定する洗浄条件設定手段とを備え、
前記洗浄条件計測手段においては、
塗装用液剤の種類毎に、前記流量計により洗浄液の単位時間当たりの流量が計測されるとともに、
前記開閉弁が開弁してから、前記塗装ガンから排出される洗浄液の状態変化に基づいて洗浄が完了したと判定されるまでの洗浄時間が計測され、
前記洗浄条件設定手段においては、
前記洗浄条件計測手段で計測された洗浄液の前記単位時間当たりの流量が、洗浄条件として設定され、
前記洗浄条件計測手段で計測された洗浄液の前記単位時間当たりの流量に基づいて、補正係数が設定され、
前記洗浄条件計測手段で計測された前記洗浄時間に前記補正係数を加味して算出された補正洗浄時間が、洗浄条件として設定されるところに特徴を有する。
前記洗浄条件設定手段における前記補正係数の設定要素が、洗浄液の粘度を含んでいてもよい。
本願の発明者は、実験と思考を重ねた結果、開閉弁の閉弁動作時におけるタイムラグが洗浄液の粘度によっても変動する、との知見を得た。したがって、この構成によれば、洗浄液の使用量を更に少なく抑えることが可能である。
前記液剤流路に洗浄用の加圧エアを供給するエア圧送手段を備えており、
前記洗浄条件設定手段における前記補正係数の設定要素が、加圧エアの単位時間当たりの流量を含んでいてもよい。
この構成によれば、加圧エアを用いて洗浄する場合でも、洗浄液の使用量を必要最少に抑えることができる。
洗浄工程では、前記液剤流路に、洗浄液と加圧エアが交互に供給されるようになっており、
加圧エアの供給時間が、前記洗浄液の供給時間よりも長く設定されていてもよい。
加圧エアによって塗装用液剤を塗装ガン側へ排出する力は、洗浄液よりも大きいので、上記構成によれば、洗浄液だけで洗浄を行う場合に比べて、洗浄に要する時間を短縮できる。
前記流量計によって計測される洗浄液の単位時間当たりの流量の値が所定の値を下回ったことを条件として、前記液剤流路に異常が発生したと判断する異常検出手段を備えていてもよい。
この構成によれば、異常検出手段により、塗装用液剤の堆積等が原因となって液剤流路が狭まったこと等の異常を検出することができる。
複数種類の塗装用液剤が、複数種類の主剤と複数種類の硬化剤とを含み、
前記液剤圧送手段が、複数種類の主剤を個別に圧送する複数の主剤圧送手段と、複数種類の硬化剤を個別に圧送する複数の硬化剤圧送手段とを含み、
前記切換弁が、複数種類の主剤のうち1種類の主剤を下流側へ流出させる主剤用切換弁と、複数種類の硬化剤のうち1種類の硬化剤を下流側へ流出させる硬化剤用切換弁とを含み、
前記主剤用切換弁が、前記液剤流路を構成する主剤用共用流路によって混合器に接続され、
前記硬化剤用切換弁が、前記液剤流路を構成する硬化剤用共用流路によって前記混合器に接続され、
前記混合器の下流側に前記塗装ガンが接続された塗装装置であって、
前記洗浄液圧送手段の下流端が、前記主剤用切換弁と前記硬化剤用切換弁とに接続され、
前記開閉弁が、前記主剤用切換弁と前記硬化剤用切換弁とに設けられ、
前記流量計が、前記主剤用共用流路と前記硬化剤用共用流路とに設けられていてもよい。
この構成によれば、主剤と硬化剤を混合して得られた二液塗料を塗装ガンに供給する場合でも、主剤と硬化剤の種類毎に好適な補正洗浄時間を設定することができる。また、主剤用の流量計を主剤用共用流路に設け、硬化剤用の流量計を硬化剤用共用流路に設けたので、主剤と硬化剤の種類数が多くても、流量計の数を少なくすることができる。
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図3を参照して説明する。本実施例1の塗装装置は、複数種類の主剤(請求項に記載の塗装用液剤)のうち選択した1種類の主剤と、複数種類の硬化剤(請求項に記載の塗装用液剤)のうち選択した1種類の硬化剤とを混合し、塗装ガン10から二液塗料として吐出するものである。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1では、補正係数の設定要素が、洗浄液の単位時間当たりの流量の他に、洗浄液の粘度と、加圧エアの単位時間当たりの流量とを含むようにしたが、本発明によれば、洗浄液の粘度と加圧エアの流量のうちいずか一方又は両方を設定条件から外してもよい。
(2)上記実施例1では、補正係数の設定要素が、洗浄液の単位時間当たりの流量と、洗浄液の粘度と、加圧エアの単位時間当たりの流量とであったが、本発明によれば、補正係数の設定要素として、これらの他に、加圧エアの供給圧力、液剤流路の長さ、液剤流路の断面積等、種々の条件を含めることができる。
(4)上記実施例1では、加圧エアの供給時間を洗浄液の供給時間よりも長くしたが、本発明は、加圧エアの供給時間が洗浄液の供給時間より短い場合や、加圧エアの供給時間と洗浄液の供給時間が同じである場合にも適用できる。
(5)上記実施例1では、洗浄工程で主剤用共用流路に加圧エアを供給するようにしたが、本発明は、主剤用共用流路に加圧エアを供給せず、洗浄液だけで洗浄を行う場合にも適用できる。
(6)上記実施例1では、洗浄工程で硬化剤用共用流路に加圧エアを供給しないようにしたが、本発明は、洗浄工程で硬化剤用共通流路に加圧エアを供給する場合にも適用できる。
(7)上記実施例1では、主剤が5種類である場合について説明したが、本発明は、主剤の種類数が4種類以下、又は6種類以上の場合にも適用することができる。
(8)上記実施例1では、硬化剤が5種類である場合について説明したが、本発明は、硬化剤の種類数が4種類以下又は6種類以上の場合にも適用することができる。
(9)上記実施例1では、塗装用液剤が、混合されて二液塗料となる主剤と硬化剤である場合について説明したが、本発明は、塗装用液剤が一液タイプの塗料である場合にも適用することができる。
11…主剤圧送手段(液剤圧送手段)
14…主剤用切換弁(切換弁)
15…主剤用共用流路
16…混合器
17…主剤用流量計(流量計)
18…硬化剤圧送手段(液剤圧送手段)
21…硬化剤用切換弁(切換弁)
22…硬化剤用共用流路
23…硬化剤用流量計(流量計)
26…液剤流路
27…洗浄液圧送手段
30…主剤側開閉弁(開閉弁)
31…硬化剤側開閉弁(開閉弁)
32…エア圧送手段
36…洗浄条件計測手段
37…洗浄条件設定手段
39…異常検出手段
Claims (6)
- 複数種類の塗装用液剤を個別に圧送する複数の液剤圧送手段と、
前記複数の液剤圧送手段の下流端に接続され、複数種類の塗装用液剤のうち1種類の塗装用液剤を下流側へ流出させる切換弁と、
前記切換弁の下流側に接続された塗装ガンと、
洗浄液を前記切換弁に圧送する洗浄液圧送手段と、
前記切換弁に設けられ、洗浄液が前記塗装ガン側へ流出することを許容する開弁状態と、洗浄液が前記塗装ガン側へ流出することを規制する閉弁状態との間で切り替わる開閉弁と、
前記切換弁から前記塗装ガンに至る液剤流路に設けられ、洗浄液の単位時間当たりの流量を計測する流量計と、
塗装用液剤の種類に応じた洗浄条件を、洗浄条件計測手段で得られた計測値に基づいて個別に設定する洗浄条件設定手段とを備え、
前記洗浄条件計測手段においては、
塗装用液剤の種類毎に、前記流量計により洗浄液の単位時間当たりの流量が計測されるとともに、
前記開閉弁が開弁してから、前記塗装ガンから排出される洗浄液の状態変化に基づいて洗浄が完了したと判定されるまでの洗浄時間が計測され、
前記洗浄条件設定手段においては、
前記洗浄条件計測手段で計測された洗浄液の前記単位時間当たりの流量が、洗浄条件として設定され、
前記洗浄条件計測手段で計測された洗浄液の前記単位時間当たりの流量に基づいて、補正係数が設定され、
前記洗浄条件計測手段で計測された前記洗浄時間に前記補正係数を加味して算出された補正洗浄時間が、洗浄条件として設定されることを特徴とする塗装装置。 - 前記洗浄条件設定手段における前記補正係数の設定要素が、洗浄液の粘度を含んでいることを特徴とする請求項1記載の塗装装置。
- 前記液剤流路に洗浄用の加圧エアを供給するエア圧送手段を備えており、
前記洗浄条件設定手段における前記補正係数の設定要素が、加圧エアの単位時間当たりの流量を含んでいることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の塗装装置。 - 洗浄工程では、前記液剤流路に、洗浄液と加圧エアが交互に供給されるようになっており、
加圧エアの供給時間が、前記洗浄液の供給時間よりも長く設定されていることを特徴とする請求項3記載の塗装装置。 - 前記流量計によって計測される洗浄液の単位時間当たりの流量の値が所定の値を下回ったことを条件として、前記液剤流路に異常が発生したと判断する異常検出手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の塗装装置。
- 複数種類の塗装用液剤が、複数種類の主剤と複数種類の硬化剤とを含み、
前記液剤圧送手段が、複数種類の主剤を個別に圧送する複数の主剤圧送手段と、複数種類の硬化剤を個別に圧送する複数の硬化剤圧送手段とを含み、
前記切換弁が、複数種類の主剤のうち1種類の主剤を下流側へ流出させる主剤用切換弁と、複数種類の硬化剤のうち1種類の硬化剤を下流側へ流出させる硬化剤用切換弁とを含み、
前記主剤用切換弁が、前記液剤流路を構成する主剤用共用流路によって混合器に接続され、
前記硬化剤用切換弁が、前記液剤流路を構成する硬化剤用共用流路によって前記混合器に接続され、
前記混合器の下流側に前記塗装ガンが接続された塗装装置であって、
前記洗浄液圧送手段の下流端が、前記主剤用切換弁と前記硬化剤用切換弁とに接続され、
前記開閉弁が、前記主剤用切換弁と前記硬化剤用切換弁とに設けられ、
前記流量計が、前記主剤用共用流路と前記硬化剤用共用流路とに設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の塗装装置。
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