JP4950568B2 - 混合塗料の供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、混合塗料の供給装置に関するものである。
主剤と硬化剤を混合して得られた塗料を塗装ガンに供給するようにした混合塗料の供給装置として、従来、特許文献1に記載されているものがある。この種の塗装装置においては、色替えする場合、塗装ガンに至る塗料供給路内を洗浄してエアパージにより空にした後、異なる色の塗料を構成する主剤と硬化剤を交互に投入することが行われる。
特開2005−040680公報
上記のように塗料供給路内が空の状態において最初に液剤を投入したとき、その投入された液剤の下流側には、液剤の投入圧力を受け止めることのできる液体ではなく、気体(空気)が存在するだけであるため、液剤の投入量が規定量よりも多くなってしまう虞がある。もし、最初に投入される液剤の投入量が規定量を超えると、2つの液剤の投入量の比率、即ち混合比が適正にならなくなる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、塗料供給路に対して2つの液剤を交互に投入するものにおいて、塗料供給路が空の状態において最初に投入する液剤の投入量を適正な量にすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、第1液剤専用の第1供給路の下流端と第2液剤専用の第2供給路の下流端が塗料供給路に接続され、前記塗料供給路の下流端に塗装ガンが接続され、前記塗料供給路の上流端に交互に投入された第1液剤と第2液剤が混合されることで得られた混合塗料が前記塗装ガンに供給されるようになっている混合塗料の供給装置であって、空の状態とされている前記塗料供給路に対して最初に投入される第1液剤の第1供給路には、供給されるパイロットエアの圧力の増大に伴なって前記第1供給路から前記塗料供給路に投入される第1液剤の圧力を増大させる液剤調圧器が設けられ、前記液剤調圧器に至るパイロットエアのエア供給路には、パイロットエアの前記液剤調圧器への供給圧力を、前記第1液剤と前記第2液剤が所定の混合比を保ちつつ一定の流量ずつ交互に投入される定常の投入状態におけるパイロットエアの定常圧力よりも低い圧力に調整可能なエア調圧手段が設けられているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記エア調圧手段が、前記エア供給路の断面積を局部的に小さくしたオリフィスと、前記エア供給路における前記オリフィスよりも上流側の位置に設けられ、下流側へ送り出すエアの圧力をパイロットエアの定常圧力と同じ値に調整するエア調圧器とを備えて構成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記エア供給路には、前記オリフィスよりも上流側に配置され、上流側から下流側へのエアの流通のみを許容する給気状態と、下流側を大気中に連通させる排気状態との間で切り換わる排気弁と、前記オリフィスと並列するように配置され、エアの下流側から上流側に向かう流通のみを許容する逆止弁とが設けられているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2または請求項3に記載のものにおいて、前記エア供給路における前記オリフィスよりも下流側の位置には、前記エア供給路に連通する貯留室が接続されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
空の状態とされている塗料供給路に対して第1液剤を最初に投入するときには、液剤調圧器に対するパイロットエアの供給圧力を、エア調圧手段によって定常圧力よりも低い圧力に調整しておく。これにより、第1供給路から塗料供給路に投入される第1液剤の投入圧力が低くなるため、塗料供給路に投入される第1液剤の流量が低下し、塗料供給路への第1液剤の投入量を高い精度で制御することができる。
<請求項2の発明>
エア調圧器からオリフィス側へエアを供給すると、オリフィスよりも下流側のエア圧(即ち、液剤調圧器に供給されるパイロットエアの圧力)は、時間が経過するのに伴なって徐々に上昇する。そして、液剤調圧器に供給されるパイロットエアの圧力が定常圧力に達すると圧力の上昇が停止し、それ以降は、パイロットエアが定常圧力に保たれる。
<請求項3の発明>
第1液剤を塗料供給路に投入する際には、排気弁を給気状態にしておくことで、エアは、逆止弁を通らずにオリフィスだけを通過することができる。また、塗料供給路に対する第1液剤の投入が終了した後は、排気弁を排気状態に切り換えると、オリフィス及び逆止弁よりも下流側に残留しているエアは、オリフィスを通らずに逆止弁を通過して急速に大気中に放出される。本発明によれば、逆止弁を設けずにオリフィスのみを通して排気する場合に比べて、排気に要する時間が短くて済む。
<請求項4の発明>
オリフィスにおけるエアの通過総量が増大するのに伴ない、液剤調圧器に供給されるパイロットエアの圧力が上昇し、このパイロットエアの圧力の単位時間当たりの上昇率は、オリフィスの断面積によって変動するのであるが、オリフィスよりも下流側におけるエアの貯留空間の容積が大きくなるほど、パイロットエアの単位時間当たりの圧力上昇率の変動が緩和される。
本発明では、この点に着目し、エア供給路におけるオリフィスよりも下流側の位置に、エア供給路に連通する貯留室を接続することで、オリフィスよりも下流側におけるエア貯留空間の容積を増大させた。これにより、オリフィスの断面積の寸法精度が低くても、パイロットエアの急激な圧力上昇を抑えることができる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1及び図2を参照して説明する。本実施形態の混合塗料の供給装置は、主剤と硬化剤を混合して得られた混合塗料(例えば、ポリエステル二液塗料)を塗装ガン10に供給するものであって、その構成の概略を説明すると、主剤専用の主剤供給路11(本発明の構成要件である第2供給路)の下流端と硬化剤専用の硬化剤供給路21(本発明の構成要件である第1供給路)の下流端が、塗料供給路31の上流端に設けた合流器32に接続され、塗料供給路31の途中にスタティックミキサ33と塗料調圧器34(圧力制御弁)が設けられ、塗料供給路31の下流端に塗装ガン10が接続されている。
また、主剤供給路11と硬化剤供給路21には、下流側が二股に分岐した洗浄液供給路41の分岐路42の下流端が接続されている。洗浄液供給路41の上流端には洗浄液供給源43が接続され、洗浄液供給路41における分岐路42よりも上流側には、上流側から順に、洗浄液用調圧器44(圧力制御弁)と洗浄液用開閉弁45が設けられている。洗浄液用調圧器44は、洗浄液供給源43から圧送される洗浄液の圧力が設定値を保つように調整する。洗浄液用開閉弁45は、洗浄液の下流側への流通を許容する開弁状態と、下流側への流通を規制する閉弁状態とに切り換わる。
主剤供給路11の上流端には、主剤を圧送するための周知構造の主剤供給源12が設けられ、主剤供給路11の途中には、上流側から順に、主剤用調圧器13(圧力制御弁)、第2切換弁14、第2開閉弁15、第2流量計16、逆止弁17が設けられている。主剤用調圧器13は、主剤供給源12から圧送される主剤の圧力が設定値を保つように調整する。第2切換弁14には、洗浄液供給路41の一方の分岐路42の下流端が接続され、この第2切換弁14は、主剤のみを下流側へ流通させる状態と、洗浄液のみを下流側へ流通させる状態と、主剤と洗浄液の双方の下流側への流通を規制する状態のいずれかに切り換わる。第2開閉弁15は、第2流量計16からの検知信号に基づき、第2切換弁14側から合流器32(塗料供給路31)側への液剤(主剤又は洗浄液)の流通を許容する開弁状態と、その流通を規制する閉弁状態とに切り換わる。
硬化剤供給路21の上流端には、硬化剤を圧送するための周知構造の硬化剤供給源22が設けられ、硬化剤供給路21の途中には、上流側から順に、硬化剤用調圧器23(圧力制御弁)、液剤調圧器51、第1切換弁24、第1開閉弁25、第1流量計26、逆止弁27が設けられている。硬化剤用調圧器23は、硬化剤供給源22から圧送される硬化剤の圧力が設定値を保つように調整する。第1切換弁24には、洗浄液供給路41の他方の分岐路42の下流端が接続され、この第1切換弁24は、硬化剤のみを下流側へ流通させる状態と、洗浄液のみを下流側へ流通させる状態と、硬化剤と洗浄液の双方の下流側への流通を規制する状態のいずれかに切り換わる。第1開閉弁25は、第1流量計26からの検知信号に基づき、第1切換弁24側から合流器32(塗料供給路31)側への液剤(硬化剤又は洗浄液)の流通を許容する開弁状態と、その流通を規制する閉弁状態とに切り換わる。
液剤調圧器51は、パイロットエアの供給によって作動するものであって、パイロットエアの供給圧力が増大するのに伴なって、硬化剤の第1切換弁24(塗料供給路31)側への供給圧力を上昇させるようになっている。この液剤調圧器51へのパイロットエアの供給は、エア調圧手段52によって行われる。エア調圧手段52は、下流端が液剤調圧器51に接続されたエア供給路53と、エア供給路53の上流端に接続されたエア供給源54(コンプレッサ)と、エア供給路53の途中に設けられたエア調圧器55(圧力制御弁)と、エア供給路53の途中におけるエア調圧器55よりも下流側に設けられたオリフィス56とを備えて構成されている。
エア調圧器55は、エア供給源54から圧送される作動エアの圧力を所定の値に調整して下流側へ送り出す。このエア調圧器55において設定されるエアの圧力(オリフィス56に送り込まれるエアの圧力)は、パイロットエアの定常圧力Ps(即ち、主剤と硬化剤が所定の混合比を保ちつつ一定の流量ずつ交互に塗料供給路31に投入される定常の投入状態において液剤調圧器51に供給されるパイロットエアの圧力)と同じ値である。一方、オリフィス56は、エア供給路53の断面積を局部的に小さくしたものであって、このオリフィス56におけるエアの流量(通過量)は少量に絞られる。
また、エア供給路53の途中におけるエア調圧器55よりも下流側であってオリフィス56よりも上流側の位置には、排気弁57が設けられている。排気弁57は、上流側から下流側へのエアの流通のみを許容する給気状態と、下流側を大気中に連通させる排気状態との間で切り換わるようになっている。同じくエア供給路53には、オリフィス56よりも上流であって排気弁57よりも下流側の位置から分岐して、オリフィス56よりも下流側の位置で合流する並列路58が分岐形成され、この並列路58には、上流側から下流側への硬化剤の流通を規制し、且つ下流側から上流側への硬化剤の流通を許容する排気用逆止弁59(本発明の構成要件である逆止弁)が、オリフィス56と並列するように設けられている。
さらに、エア供給路53におけるオリフィス56及び排気用逆止弁59よりも下流側の位置には、エア供給路53に連通する貯留室60が分岐するように接続されている。この貯留室60を接続したことにより、オリフィス56と液剤調圧器51との間におけるパイロットエアの貯留空間の容積が増大している。
次に、本実施形態の作用を説明する。
主剤と硬化剤が所定の流量ずつ交互に塗料供給路31に投入される定常状態では、第1切換弁24に供給される硬化剤の圧力と第2切換弁14に供給される主剤の圧力は、夫々、定常圧力値に保たれ、第1切換弁24が硬化剤を通過させる状態に保たれ、第2切換弁14が主剤を通過させる状態に保たれる。この状態で、第1開閉弁25と第2開閉弁15の開閉状態が交互に切り換わり、主剤の合流器32(塗料供給路31)側への供給と、硬化剤の合流器32(塗料供給路31)側への供給とが交互に行われる。この両開閉弁15,25の切り換わりは、第1流量計26からの硬化剤の流量の計測値と、第2流量計16からの主剤の流量とに基づいて行われ、これにより、主剤と硬化剤が、夫々、所定の流量ずつ所定の混合比で交互に塗料供給路31に投入される。塗料供給路31に投入された主剤と硬化剤は、塗料供給路31を通過する過程で混合されるだけでなく、スタティックミキサ33を通過する過程でも撹拌されて混合され、塗装ガン10至る前に混合塗料となる。
尚、本実施形態では、主剤と硬化剤の混合比は、100:1〜200:1であって、主剤の1回当たりの投入量は、100〜200mlであり、硬化剤の1回当たりの投入量は、1mlである。また、塗装ガン10に対する混合塗料の供給圧力は、0.5MPa以上とされている。但し、この混合比、1回当たりの投入量、混合塗料の供給圧は、上記以外の設定することができる。
さて、1つの塗装工程が終了すると、主剤供給源12からの主剤の供給と硬化剤供給路21源からの硬化剤の供給を停止し、第1切換弁24と第2切換弁14を洗浄液が通過する状態に切り換えるとともに、第1開閉弁25と第2開閉弁15を開弁状態に保つ。この状態で、洗浄液供給源43から洗浄液を圧送すると、第1切換弁24から塗装ガン10に至る経路と、第2切換弁14から塗装ガン10に至る経路内が、洗浄液によって洗浄される。洗浄液による洗浄が完了したら、エアパージにより第1切換弁24よりも下流側の流路と第2切換弁14よりも下流側の流路が空の状態とされる。
この後、塗装を再開する際には、空になった塗料供給路31(合流器32)側に対し、投入量の少ない側の液剤である硬化剤を先に投入する。この硬化剤の投入に際しては、まず、第1切換弁24を硬化剤が通過可能な状態に保つとともに、第2切換弁14を主剤が通過可能な状態に保ち、また、第1開閉弁25を開弁状態に保って硬化剤の通過を許容するとともに、第2開閉弁15を閉弁状態に保って主剤の通過を規制する。さらに、液剤調圧器51へのパイロットエアの供給を停止し、液剤調圧器51における硬化剤の通過を規制した状態にしておく。
この状態で、硬化剤供給路21源からの硬化剤の圧送を開始するとともに、エア供給源54からのエアの圧送を開始する。圧送されたエアは、エア調圧器55において定常圧力Psに調整され、排気弁57を通過してオリフィス56に至る。オリフィス56では、流量が絞られているため、図2に示すように、エア供給路53におけるオリフィス56よりも下流側の経路の圧力P(即ち、液剤調圧器51に供給されるパイロットエアの圧力)は、一気に定常圧力Psにならず、時間の経過にともなって徐々に上昇する。そして、パイロットエアPの圧力の上昇に伴ない、液剤調圧器51では硬化剤が通過を開始し、この液剤調圧器51を通過して塗料供給路31側に投入される硬化剤の圧力も、徐々に増大する。
そして、硬化剤の投入を開始してから時間Taが経過すると、パイロットエアの圧力がPaまで上昇するとともに、塗料供給路31に対する硬化剤の投入量が1mlに達し、第1開閉弁25が閉弁状態に切り換わる。パイロットエアの圧力上昇に伴なって硬化剤の投入圧力も上昇するのであるが、投入完了時点でのパイロットエアの圧力Paは定常圧力Psよりも低い値であり、塗料供給路31に投入される硬化剤の圧力は定常状態の圧力よりも低く、流量も定常状態より少ない。したがって、第1回目の投入時点で塗料供給路31内が空であって、硬化剤の1回当たりの投入量が少ないという事情があっても、硬化剤が所定量を超えて投入される虞はない。仮に、所定量を超えたとしても、その超過量は、主剤と硬化剤の混合比に影響を与えめ虞のない少量(例えば、0.1ml程度)で済む。
そして、第1開閉弁25が閉弁状態に切り換わると同時に、第2開閉弁15が開弁状態に切り換わり、塗料供給路31に対する主剤の投入が開始される。このときの主剤の投入圧力は、定常圧力である。そして、主剤の投入を開始してから時間Tmが経過すると、主剤の投入量が所定量(100〜200ml)に達し、第2開閉弁15が開弁状態に切り換わる。主剤の投入が行われている間、パイロットエアの圧力Pは上昇を続け、第1回目の主剤の投入が完了した時点で、パイロットエアの圧力は、定常圧力Psよりも低いPbに達する。尚、主剤の1回当たりの投入量は多いので、主剤の投入量が所定量を越えたとしても、その超過量は、1回の投入量に比べると無視できる程度の少量であり、したがって、硬化剤との混合比に影響はない。
そして、第2開閉弁15が閉弁状態に切り換わると同時に、第1開閉弁25が開弁状態に切り換わり、塗料供給路31に対する硬化剤の第2回目の投入が開始される。第2回目の硬化剤の投入が開始してから時間Tbが経過すると、投入量が所定量(1ml)に達し、第1開閉弁25が閉弁状態に切り換わる。この間、パイロットエアの圧力はPbからPcに上昇するが、このPcの値も定常圧力Psより低い。そして、第2回目の投入時におけるパイロットエアの圧力は第1回目よりも高いので、塗料供給路31に対する硬化剤の投入流量も、第1回目に比べて第2回目の方が多い。したがって、第2回目の硬化剤の投入に要する時間Tbは、第1回目の投入に要する時間Taよりも短い。尚、第2回目の投入では、既に大量の主剤が塗料供給路31内に存在しているので、第2回目の硬化剤の投入量が所定量を越える虞はない。
第1開閉弁25が閉弁状態に切り換わると同時に、第2開閉弁15が開弁状態に切り換わり、第2回目の主剤の投入が開始される。この第2回目の投入に要する時間Tmは、第1回目の投入に要する時間Tmと同じである。また、第2回目の主剤の投入が行われている途中で、パイロットエアの圧力が、Pcから定常圧力Psへ上昇し、その後は、塗装が完了するまで、パイロットエアの圧力が定常圧力Psに保たれる。
第2回目の主剤の投入が完了すると、硬化剤の第3回目の投入が開始し、第1回目に要した時間Ta及び第2回目の要した時間Tbよりも短い時間Tcが経過すると、第3回目の硬化剤の投入が完了する。この後は、主剤と硬化剤の交互投入が繰り返して行われるが、パイロットエアは定常圧力Psに保たれているので、4回目以降の硬化剤の投入に要する時間は、第3回目と同じ時間Tcである。勿論、4回目以降の主剤の投入に要する時間もTmで変わらず、定常の投入状態が継続される。
尚、本実施形態では、パイロットエアが定常圧力Psに達するまでの間に、硬化剤の投入が2回行われるようにしたが、パイロットエアPsが定常圧力に達するまでの間に行われる硬化剤の投入回数は、1回でもよく、3回以上でもよい。また、本実施形態では、主剤が投入されている間にパイロットエアが定常圧力Psに達するようになっているが、硬化剤が投入されている間にパイロットエアが定常圧力Psに達するようにしてもよい。
上述のように本実施形態においては、液剤調圧器51に至るパイロットエアのエア供給路53に、パイロットエアの液剤調圧器51への供給圧力を定常圧力Psよりも低い圧力に調整可能なエア調圧手段52を設けたので、空の状態とされている塗料供給路31に対して少量の硬化剤を最初に投入するときには、液剤調圧器51に対するパイロットエアの供給圧力を、エア調圧手段52によって定常圧力よりも低い圧力に調整しておくことができる。これにより、硬化剤供給路21から塗料供給路31に投入される硬化剤の投入圧力を低く抑えて、塗料供給路31に投入される硬化剤の流量を低下させることができるので、空の塗料供給路31に対する硬化剤の第1回目の投入量を高い精度で制御することができる。
また、エア供給路53におけるオリフィス56よりも上流側に排気弁57を設けるとともに、オリフィス56と並列するように排気用逆止弁59を設けたので、硬化剤を塗料供給路31に投入する際には、排気弁57を給気状態にしておくことで、エアは、排気用逆止弁59を通らずにオリフィス56だけを通過することができる。そして、塗料供給路31に対する硬化剤の投入が終了した後は、排気弁57を排気状態に切り換えると、オリフィス56及び排気用逆止弁59よりも下流側に残留しているエアが、オリフィス56を通らずに排気用逆止弁59を通過して急速に大気中に放出される。したがって、排気用逆止弁59を設けずにオリフィス56のみを通して排気する場合に比べると、排気に要する時間が短くて済む。
また、オリフィス56におけるエアの通過総量が増大するのに伴ない、液剤調圧器51に供給されるパイロットエアの圧力が上昇し、このパイロットエアの圧力の単位時間当たりの上昇率は、オリフィス56の断面積によって変動するのであるが、オリフィス56よりも下流側(オリフィス56液剤調圧器51との間)におけるエアの貯留空間の容積が大きくなるほど、パイロットエアの単位時間当たりの圧力上昇率の変動が緩和される。
本実施形態では、この点に着目し、エア供給路53におけるオリフィス56よりも下流側の位置に、エア供給路53に連通する貯留室60を接続することで、オリフィス56よりも下流側におけるエア貯留空間の容積を増大させた。これにより、オリフィス56の断面積の寸法精度が低くても、パイロットエアの急激な圧力上昇を抑えることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、主剤と硬化剤の投入量が互いに異なる量である場合について説明したが、本発明は、主剤と硬化剤の混合比が1:1の場合にも適用できる。
(2)上記実施形態では空の塗料供給路に対して硬化剤を先に投入する場合について説明したが、本発明は、主剤を先に投入する場合にも適用できる。
(3)上記実施形態では、空の塗料供給路に対し、投入量の少ない側の液剤を先に投入する場合について説明したが、本発明は、投入量が多い側の液剤を先に投入する場合にも適用できる。この場合、投入量が多い側の液剤が、主剤であっても硬化剤であってもよい。
(4)上記実施形態では、空の塗料供給路に対して第1液剤を最初に投入するとき、投入を開始してから完了するまでの間、パイロットエアの圧力が徐々に上昇するようにしたが、本発明によれば、第1液剤の投入を開始してから完了するまでの間、パイロットエアの圧力を定常圧力よりも低い一定の圧力を保つようにしてもよい。
(5)上記実施形態ではエア調圧手段としてオリフィスを用いたが、本発明によれば、電空比例弁や、並列接続した複数の開閉弁によって構成してもよい。前者の場合は、電空比例弁に供給する電圧値又は電流値を変化させることによって、パイロットエアの供給圧力を調整することができる。後者の場合は、全て閉弁状態とされている複数の開閉弁を経時的に1つずつ順次に開弁状態に切り換える方法や、複数の開閉弁のうち一部の開閉弁のみを開弁状態とする方法により、パイロットエアの供給圧力を調整することができる。
(6)上記実施形態では、エア供給路に、オリフィスと並列するように配置されてエアの下流側から上流側に向かう流通のみを許容する排気用逆止弁を設け、オリフィスよりも下流側に残留するエアを逆止弁を通過させて排出させるようにしたが、本発明によれば、排気用逆止弁を設けずに、オリフィスを通して排気させるようにしてもよい。
(7)上記実施形態では、オリフィスよりも下流側のエア貯留空間の容積を増大させる手段として、エア供給路に連通する貯留室を接続したが、本発明によれば、オリフィスよりも下流側のエア供給路の長さを長くする方法や、オリフィスよりも下流側のエア供給路の断面積を大きくする方法によって、オリフィスよりも下流側のエア貯留空間の容積を増大させてもよい。
実施形態1の供給装置のブロック図 パイロットエアの経時的な圧力変化と、主剤及び硬化剤の交互投入のタイミングとの関係をあらわすグラフ
符号の説明
10…塗装ガン
11…主剤供給路(第2供給路)
21…硬化剤供給路(第1供給路)
31…塗料供給路
51…液剤調圧器
52…エア調圧手段
53…エア供給路
55…エア調圧器
56…オリフィス
57…排気弁
59…排気用逆止弁(逆止弁)
60…貯留室

Claims (4)

  1. 第1液剤専用の第1供給路の下流端と第2液剤専用の第2供給路の下流端が塗料供給路に接続され、
    前記塗料供給路の下流端に塗装ガンが接続され、
    前記塗料供給路の上流端に交互に投入された第1液剤と第2液剤が混合されることで得られた混合塗料が前記塗装ガンに供給されるようになっている混合塗料の供給装置であって、
    空の状態とされている前記塗料供給路に対して最初に投入される第1液剤の第1供給路には、供給されるパイロットエアの圧力の増大に伴なって前記第1供給路から前記塗料供給路に投入される第1液剤の圧力を増大させる液剤調圧器が設けられ、
    前記液剤調圧器に至るパイロットエアのエア供給路には、パイロットエアの前記液剤調圧器への供給圧力を、前記第1液剤と前記第2液剤が所定の混合比を保ちつつ一定の流量ずつ交互に投入される定常の投入状態におけるパイロットエアの定常圧力よりも低い圧力に調整可能なエア調圧手段が設けられていることを特徴とする混合塗料の供給装置。
  2. 前記エア調圧手段が、
    前記エア供給路の断面積を局部的に小さくしたオリフィスと、
    前記エア供給路における前記オリフィスよりも上流側の位置に設けられ、下流側へ送り出すエアの圧力をパイロットエアの定常圧力と同じ値に調整するエア調圧器とを備えて構成されていることを特徴とする請求項1記載の混合塗料の供給装置。
  3. 前記エア供給路には、
    前記オリフィスよりも上流側に配置され、上流側から下流側へのエアの流通のみを許容する給気状態と、下流側を大気中に連通させる排気状態との間で切り換わる排気弁と、
    前記オリフィスと並列するように配置され、エアの下流側から上流側に向かう流通のみを許容する逆止弁とが設けられていることを特徴とする請求項2記載の混合塗料の供給装置。
  4. 前記エア供給路における前記オリフィスよりも下流側の位置には、前記エア供給路に連通する貯留室が接続されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の混合塗料の供給装置。
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