JPH0713457U - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JPH0713457U JP4639993U JP4639993U JPH0713457U JP H0713457 U JPH0713457 U JP H0713457U JP 4639993 U JP4639993 U JP 4639993U JP 4639993 U JP4639993 U JP 4639993U JP H0713457 U JPH0713457 U JP H0713457U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 色違いの塗料に塗料の切替えを行うときに、
ホース等に残留する塗料の無駄を少なくし、また、切替
え時間を短くできる塗布装置を提供すること。 【構成】 塗布装置は、塗料を噴霧状に噴出する噴霧器
19と、2以上の異なる種類の塗料の供給を受けそのう
ちから1種類の塗料を選択する塗料選択バルブ11と、
噴霧器19と塗料選択バルブ11とを接続するホース2
0と、塗料選択バルブ11にシンナーSを供給するシン
ナー開閉弁17と、塗料選択バルブ11により選択する
塗料Pを変更するときに、シンナーSを供給して塗料選
択バルブ11およびホース20内を洗浄する塗料切替え
制御手段21とを有する塗布装置であって、塗料選択バ
ルブ11に一定量の圧縮空気を供給する定量空気室16
を有すると共に、塗料切替え制御手段21が、シンナー
Sを供給する直前に、定量空気室16により一定量の圧
縮空気を塗料選択バルブ11に供給する制御を行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、製造ラインにおいて自動車等の製品に、複数種類の塗料から選択し て任意の一種類の塗料を塗布する塗布装置に関し、さらに詳細には、塗料を変更 するときに塗布装置の内部を一度洗浄した後、新しい種類の塗料を供給する塗布 装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車の車体の製造ラインにおいて、2以上の色違いの塗料から一 つ塗料を選択して、任意の色の塗装を行う塗布装置が使用されている。 図5に従来の塗布装置を示す。高い圧力で供給される塗料を高速で回転させて 霧化する噴霧器19と、4種類の異なる色の塗料の供給を受け、そのうちから1 色の塗料を選択して噴霧器19に供給する塗料選択バルブ11とがホース20に より接続されている。一般に噴霧器19はレシプロ塗装専用機のハンドに取り付 けられて塗装が行われるため、ホース20の長さは約4〜5mある。 塗料選択バルブ11は、6つの入力ポートと1つの出力ポートを備えたマニホ ールド12、および各入力ポートに接続する開閉弁により構成されている。6つ の入力ポートと1つの出力ポートとは、マニホールド12内部に形成された連通 路12aにより連通している。
【0003】 出力ポートは噴霧器19に接続している。入力ポートのうち右側の4つは、色 の異なる4つ種類の塗料を供給を制御する塗料開閉弁13a,13b,13c, 13dに各々接続している。塗料開閉弁13は、各々色違いの塗料を供給するポ ンプに接続している。 マニホールド12の左上側のポートは、マニホールド12内部に圧縮空気を供 給するための圧縮空気開閉弁18に接続している。また、マニホールド12の左 下側ポートは、マニホールド12内部を洗浄するための有機溶剤であるシンナー Sを供給するシンナー開閉弁17が接続している。 圧縮空気開閉弁18、シンナー開閉弁17、塗料開閉弁13a,13b,13 c,13dは、図示しない塗料切替え制御手段に接続している。
【0004】 次に、上記構成を有する従来の塗布装置の作用について説明する。 図7に従来の塗布装置のタイミングチャートを示す。色違いの塗料を塗布する 場合塗料を変更するときに、塗料選択バルブ11、ホース20、噴霧器19の内 部を洗浄する必要がある。 例えば、塗料開閉弁13aを開いて塗料を供給して、次に塗料開閉弁13bに 切り替える場合を説明する。塗装が終了する直前に塗料切り替え手段が塗料開閉 弁13aを閉じる。これにより、噴霧器19への塗料の供給が遮断され塗料Pの 噴き付け塗装が終了する。
【0005】 塗装が終了した時点において、噴霧器19やホース20の内部に塗料Pが残留 していると、残留した塗料Pを捨てることとなる。塗料Pを捨てることは、コス トアップを発生し、また余分な時間が取られてしまう問題があった。 その問題を解決するために、塗料開閉弁13aを遮断すると同時にシンナー開 閉弁17を開いて、シンナーSにより塗料選択バルブ11およびホース20内に 残留する塗料Pを押し出す制御が行われている。この場合、シンナーSが噴霧器 19に至る前に噴き付け塗装が終了していることが必要である。 次に、洗浄を開始する。すなわち、シンナー開閉弁17を遮断した後、圧縮空 気開閉弁18とシンナー開閉弁17とを交互に開閉する。これにより、塗料Pを 溶かしたシンナーSを圧縮空気で強制的に排除するため、塗料選択バルブ11お よびホース20内の残留塗料Pの排除を、効率よく行うことができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の塗布装置には、次のような問題があった。 (1)残留する塗料Pを押し出すためにシンナーSを供給する場合、図6に示す ように、塗料Pの粘度が高いため塗料Pがホース20の内壁面に付着し、シンナ ーSがホース20の中心線に沿って、図中S1に示すように塗料Pの中に侵入し 中抜けして流れてしまっていた。 シンナーSが突出して噴霧器19から噴き出された場合、塗装不良が発生する 。それを防止するため、従来の塗布装置では、シンナーSが突出した場合でもシ ンナーSが噴霧器19から噴き出されることがないように、シンナーSによる残 留塗料Pの押し出し量を少なく設定していた。そのため、残留する塗料Pの量が 多く、コストアップを生ずる問題があった。 また、残留する塗料Pを洗浄する時間が多くかかり、塗料の切替え時間が長く なる問題があった。
【0007】 (2)上記問題を解決するための手段として、本出願人は、押し出し開始時に圧 縮空気開閉弁18を瞬間的に開いて、残留する塗料PとシンナーSとの境界にバ ブルを発生させバリヤを形成することを考案した。すなわち、塗料Pのシンナー Sとの境界にバブルを発生させることにより、バリヤを形成しシンナーSの中抜 けを防止してホース20の内壁面に付着する残留塗料Pを全て押し出す効果があ る。 しかしながら、圧縮空気開閉弁18を瞬間的に開いた場合に供給される圧縮空 気の量は、電磁弁の開閉時間にばらつきがあり、圧縮空気の量を一定に維持する ことは困難であった。バブルを形成するために必要な空気量は、きわめて少量だ からである。 バブルを形成するのに必要な空気量をきわめて少量とすべき理由は、バブルを 形成する空気量が多いと、噴霧器19において押し出される塗料の圧力が変動し 、塗料の噴霧状態が変化して塗装ムラが発生するからである。逆に、空気量が少 なすぎると、バブルがバリヤを形成できない。 上記した問題があるため、押し出し開始時に圧縮空気開閉弁18を瞬間的に開 いて、残留する塗料PとシンナーSとの境界にバブルを発生させバリヤを形成す ることは実施できなかった。
【0008】 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、色違いの塗 料に塗料の切替えを行うときに、ホース等に残留する塗料の無駄を少なくし、ま た、切替え時間を短くできる塗布装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本考案の塗布装置は、塗料を噴霧状に噴出する噴霧 器と、2以上の異なる種類の塗料の供給を受けそのうちから1種類の塗料を選択 する塗料選択バルブと、噴霧器と塗料選択バルブとを接続するホースと、塗料選 択バルブに有機溶剤を供給する有機溶剤供給手段と、塗料選択バルブにより選択 される塗料を変更するときに、有機溶剤を供給して塗料選択バルブおよびホース 内を洗浄する塗料切替え制御手段とを有する塗布装置であって、塗料選択バルブ に一定量の圧縮空気を供給する圧縮空気定量供給手段を有すると共に、塗料切替 え制御手段が、有機溶剤を供給する直前に、圧縮空気定量供給手段により一定量 の圧縮空気を塗料選択バルブに供給する制御を行う。
【0010】 上記構成を有する塗布装置において、前記圧縮空気定量供給装置が、前記一定 量の圧縮空気を蓄える定量空気室と、前記定量空気室と前記塗料選択バルブとを 連通または遮断させる第一バルブと、前記定量空気室へ供給される圧縮空気の供 給を遮断する第二バルブと、前記定量空気室へ供給される有機溶剤の供給を遮断 する第三バルブとを有することを特徴とする。 また、上記構成を有する塗布装置において、前記圧縮空気定量供給手段が供給 する一定空気量により、前記ホース内で形成されるバブルの長さが流れ方向で1 0mm以下であることを特徴とする。
【0011】
【作用】
上記の構成を有する本考案の塗布装置の噴霧器は、供給される塗料を噴霧状に 噴き出して塗装を行う。また、塗料選択バルブは、2以上の異なる種類の塗料の 供給を受け、塗料切替え制御手段により制御されるバルブの切替えにより、その うちから1種類の塗料を選択する。ホースは、塗料選択バルブにより選択された 塗料を噴霧手段に搬送する。また、有機溶剤供給手段は、塗料選択バルブに有機 溶剤を供給する。また、塗料切替え制御手段は、塗料選択バルブにより選択する 塗料を変更するときに、圧縮空気と有機溶剤とを交互に供給して塗料選択バルブ およびホース内を洗浄する。 また、圧縮空気定量供給手段は、塗料選択バルブに一定量の圧縮空気を供給す る。
【0012】 そして、塗料切替え制御手段は、有機溶剤を供給する直前に、圧縮空気定量供 給手段により一定量の圧縮空気を選択バルブに供給する制御を行う。その供給さ れた一定量の空気により、塗料と塗料を押し出す有機溶剤との境界に、ホースの 全断面に広がると共に、長さが10mm以下であるバブルが形成される。 ここで、圧縮空気定量供給装置の定量空気室は、一定量の圧縮空気を正確に蓄 えることができるので、ホースの全断面に広がると共に、長さが10mm以下で あるバブルが確実に形成できる。 バブルは、塗料と有機溶剤の境界にバリヤを形成し、有機溶剤が塗料を押し出 すときに、ホース内壁面に付着している残留塗料を確実に押し出すことができる 。
【0013】
【実施例】
以下、本考案を具体化した一実施例である塗布装置について図面を用いて詳細 に説明する。図1に本考案の塗布装置の構成を示す。従来の塗布装置と同じ機能 を有する装置については、同一の符号を付している。 高い圧力で供給される塗料を高速で回転させて霧化する噴霧器19と、4種類 の異なる色の塗料の供給を受け、そのうちから1色の塗料を選択して噴霧器19 に供給する塗料選択バルブ11とがホース20により接続されている。噴霧器1 9は、図示しないロボットのハンド先端に取り付けられ、1.6分タクトで1台 の車体の外側を任意の色の塗料で塗装する。ロボットハンドは、激しい動きをす るため、塗料選択バルブ11は、ロボットの外に付設されている。そのため、ホ ース20の長さは、約4〜5mある。 塗料選択バルブ11は、6つの入力ポートと1つの出力ポートを備えたマニホ ールド12、および各入力ポートに接続する開閉弁により構成されている。6つ の入力ポートと1つの出力ポートとは、マニホールド12内部に形成された連通 路12aにより連通している。
【0014】 出力ポートは噴霧器19に接続している。入力ポートのうち右側の4つは、色 の異なる4つ種類の塗料を供給を制御する塗料開閉弁13a,13b,13c, 13dに各々接続している。塗料開閉弁13は、各々色違いの塗料を供給するポ ンプに接続している。 マニホールド12の左上側のポートは、マニホールド12内部に圧縮空気およ びシンナーSを供給するためのゲート弁15に接続している。ゲート弁15には 、一定量の圧縮空気を貯蔵する定量空気室16が接続している。また、定量空気 室16には、圧縮空気を供給するための圧縮空気開閉弁18、および有機溶剤で あるシンナーSを供給するシンナー開閉弁17が接続している。
【0015】 ゲート弁15を駆動するゲート弁駆動手段15A、圧縮空気開閉弁18を駆動 する圧縮空気開閉弁駆動手段18A、シンナー開閉弁17を駆動するシンナー開 閉弁駆動手段17Aが塗料切替え制御手段21に電気的に接続している。また、 塗料開閉弁13a,13b,13c,13dを駆動する塗料開閉弁駆動手段13 A,13B,13C,13Dの各々が、塗料切替え制御手段21に電気的に接続 している。 塗料切替え制御手段21は、通常のマイクロコンピュータを使用し、塗料切替 え制御プログラムにより実行されるものである。
【0016】 次に、上記構成を有する従来の塗布装置の作用について説明する。 図3に本考案の一実施例である塗布装置のタイミングチャートを示す。色違い の塗料を塗布する場合塗料を変更するときに、塗料選択バルブ11、ホース20 、噴霧器19の内部を洗浄する必要がある。 例えば、塗料開閉弁13aを開いて塗料を供給して、次に塗料開閉弁13bに 切り替える場合を説明する。塗装が終了する直前に塗料切り替え手段21が塗料 開閉弁駆動手段13Aを介して塗料開閉弁13aを閉じる。これにより、噴霧器 19への塗料の供給が遮断され塗料Pの噴き付け塗装が終了する。
【0017】 前回の洗浄が終了した時点において、定量空気室16の内部には、圧縮空気が 貯蔵されている。本実施例の定量空気室16は、ゲート弁15、圧縮空気開閉弁 18およびシンナー開閉弁17の全てが閉じられた状態で、大気圧状態で2cc となる量の圧縮空気を蓄えている。 従って、押し出しを開始するときにゲート弁15とシンナー開閉弁17とを同 時に開くことにより、図2に示すように、定量空気室16内に蓄えられた空気が バブルBを発生し、ホース20内に残留している塗料PとシンナーSとの境界で バリヤを形成する。 本実施例の定量空気室16に蓄えられた圧縮空気は、ホース20(直径4mm )内において、流れ方向の長さが7〜8mmのバブルBを形成する。
【0018】 バブルBは、シンナーSの圧力を受けることにより、シンナーSが塗料Pを中 抜けすることを防止する。また、バブルBは、ホース20の全断面に広がって存 在し、ホース20の内壁面に付着している塗料Pを押し出す動作をする。 一方、バブルBは、流れ方向の長さが10mm以下にしてあるので、噴霧器1 9内の塗料Pの圧力に変動を与えないため、塗装ムラが発生することがない。 バブルBを形成する空気量が少なすぎると、バブルBがホース20の全断面に 広がることができず、シンナーSが塗料Pと接触し、シンナーSが突出してしま う恐れがある。また、バブルBを形成する空気量が多すぎて、流れ方向のバブル Bの長さBHが10mm以上あると、噴霧器19内の塗料Pの圧力に変動を与え 、塗装ムラが発生する恐れがある。
【0019】 本実施例において、定量空気室16は大気圧で1〜3ccの空気量を蓄える容 量を有しているので、本実施例のホース20では、形成されたバルブBがホース 20の全断面に広がると共に、バブルBの長さBHも10mm以下となっている 。 シンナーSと塗料Pとの境界が噴霧器19の近くに来たときに、ゲート弁15 およびシンナー開閉弁17を閉じて、塗装を終了する。 ここで、シンナーSと塗料Pとの境界にバリヤを形成したバブルBが、残留し ている塗料Pを確実に押し出して行くので、設計の段階で残留する塗料Pとシン ナーSとの境界を噴霧器19に近づけることが可能であるため、残留する塗料P の量を従来の塗布装置の50%以下に減らすことができる。シンナーSのコスト は、塗料Pの1/7以下であるので、コストダウンを実現できる。
【0020】 次に、ゲート弁15を開いて洗浄を開始する。すなわち、ゲート弁15を開い た状態で、圧縮空気開閉弁18とシンナー開閉弁17とを交互に開閉する。これ により、残留する塗料PをシンナーSにより溶かして除去できると共に、塗料P を溶かしたシンナーSを圧縮空気で強制的に排除するため、塗料選択バルブ11 およびホース20内の残留塗料Pの排除を、効率よく行うことができる。 シンナーSによる溶解と圧縮空気による除去とを交互に4回繰り返した後、圧 縮空気を供給しているときに、ゲート弁15を閉じ、その後圧縮空気開閉弁18 を閉じる。これにより、定量空気室16内に所定の一定量の空気を蓄えることが できる。 次に、塗料切替え制御手段21は、塗料開閉弁駆動手段13Bを介して塗料開 閉弁13bを開き、前回と異なる色の塗料Pを噴霧器19に供給して塗装を行う 。 このとき、ゲート弁15は、マニホールド12に直接接続されているので、マ ニホールド12は塗料Pにより充填されるため、ゲート弁15とマニホールド1 2との間に空気が残留することはない。
【0021】 以上詳細に説明したように本実施例の塗布装置によれば、塗料の切替えを行う ときに、塗料Pを押し出すためのシンナーSを供給する前に一定量の圧縮空気を 供給しバブルBを発生させ、塗料PとシンナーSとの境界に長さが10mm以下 のバリヤを形成しているので、バブルBが残留している塗料Pを確実に押し出し て行き、設計の段階で残留する塗料PとシンナーSとの境界を噴霧器19に近づ けることが可能であるため、残留する塗料Pの量を従来の塗布装置の50%以下 に減らすことができる。 ここで、シンナーSのコストは、塗料Pの1/7以下であるので、コストダウ ンを実現できる。 また、塗料Pを押し出すと同時に、バブルBがホース20の内壁面に付着する 残留塗料Pを排除するため、後の洗浄の回数を減少させることが可能であり、塗 装の色替えに伴う塗料切替え時間を短縮することができ、生産効率を上げること ができる。
【0022】 本考案の実施例は、上記実施例に限ることなく、色々な応用が可能である。 例えば、本実施例では、定量空気室16として特別の部品を設けているが、パ イプ、ホース等の配管により一定量の圧縮空気を確保してもよい。 本実施例では、直径4mmのホースを使用したため、バブルBを形成するのに 大気圧で1〜3ccの空気量を必要としたが、直径が異なれば、当然必要な空気 量は異なる。ただし、ホースにおいて、バブルの長さBHが10mmを越えると 、塗装ムラが発生する恐れがあるので注意する必要がある。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したことから明かなように、本考案の塗布装置は、塗料選択バルブに 一定量の圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段を有すると共に、塗料切替え制御 手段が、有機溶剤を供給する直前に、圧縮空気供給手段により一定量の圧縮空気 を選択バルブに供給する制御を行っているので、塗料と有機溶剤との境界に形成 されるバブルがホース全断面に広がりかつ長さが10mm以下に抑えられている ため、バブルがホース内壁面に付着している塗料を確実に押し出して行き、塗料 とシンナーとの境界を噴霧器に近づけることが可能であるため、残留する塗料の 量を従来の塗布装置の50%以下に減らすことができ、コストダウンを実現でき る。 また、塗料を押し出すと同時に、バブルがホースの内壁面に付着する残留塗料 を排除するため、後の洗浄の回数を減少させることが可能であり、塗装の色替え に伴う塗料切替え時間を短縮することができ、生産効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である塗布装置の構成を示す
図面である。
【図2】塗料切替え時のバブルの作用を示す図面であ
る。
【図3】塗布装置の作用を示すタイミングチャートであ
る。
【図4】塗布装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図5】従来の塗布装置の構成を示す図面である。
【図6】従来の塗布装置における塗料切替え時のバブル
の作用を示す図面である。
【図7】従来の塗布装置の電気的構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
11 塗料選択バルブ 12 マニホールド 13 塗料開閉弁 15 ゲート弁 16 定量空気室 17 シンナー開閉弁 18 圧縮空気開閉弁 B バブル P 塗料 S シンナー

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料を噴霧状に噴出する噴霧器と、2以
    上の異なる種類の塗料の供給を受け、そのうちから1種
    類の塗料を選択する塗料選択バルブと、噴霧器と塗料選
    択バルブとを接続するホースと、塗料選択バルブに有機
    溶剤を供給する有機溶剤供給手段と、塗料選択バルブに
    より選択される塗料を変更するときに、有機溶剤を供給
    して塗料選択バルブおよびホース内を洗浄する塗料切替
    え制御手段とを有する塗布装置において、 前記塗料選択バルブに一定量の圧縮空気を供給する圧縮
    空気定量供給手段を有すると共に、 前記塗料切替え制御手段が、前記有機溶剤を供給する直
    前に、前記圧縮空気定量供給手段により前記一定量の圧
    縮空気を前記選択バルブに供給する制御を行うことを特
    徴とする塗布装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する塗布装置において、 前記圧縮空気定量供給装置が、前記一定量の圧縮空気を
    蓄える定量空気室と、前記定量空気室と前記塗料選択バ
    ルブとを連通または遮断させる第一バルブと、前記定量
    空気室へ供給される圧縮空気の供給を遮断する第二バル
    ブと、前記定量空気室へ供給される有機溶剤の供給を遮
    断する第三バルブとを有することを特徴とする塗布装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載する塗布
    装置において、 前記圧縮空気定量供給手段が供給する一定空気量によ
    り、前記ホース内で形成されるバブルの長さが流れ方向
    で10mm以下であることを特徴とする塗布装置。
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