JP2586579Y2 - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、製造ラインにおいて自
動車等の製品に、複数種類の塗料から選択して任意の一
種類の塗料を塗布する塗布装置に関し、さらに詳細に
は、塗料を変更するときに塗布装置の内部を一度洗浄し
た後、新しい種類の塗料を供給する塗布装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の車体の製造ラインに
おいて、2以上の色違いの塗料から一つ塗料を選択し
て、任意の色の塗装を行う塗布装置が使用されている。
図5に従来の塗布装置を示す。高い圧力で供給される塗
料を高速で回転させて霧化する噴霧器19と、4種類の
異なる色の塗料の供給を受け、そのうちから1色の塗料
を選択して噴霧器19に供給する塗料選択バルブ11と
がホース20により接続されている。一般に噴霧器19
はレシプロ塗装専用機のハンドに取り付けられて塗装が
行われるため、ホース20の長さは約4〜5mある。塗
料選択バルブ11は、6つの入力ポートと1つの出力ポ
ートを備えたマニホールド12、および各入力ポートに
接続する開閉弁により構成されている。6つの入力ポー
トと1つの出力ポートとは、マニホールド12内部に形
成された連通路12aにより連通している。
【0003】出力ポートは噴霧器19に接続している。
入力ポートのうち右側の4つは、色の異なる4つ種類の
塗料を供給を制御する塗料開閉弁13a,13b,13
c,13dに各々接続している。塗料開閉弁13は、各
々色違いの塗料を供給するポンプに接続している。マニ
ホールド12の左上側のポートは、マニホールド12内
部に圧縮空気を供給するための圧縮空気開閉弁18に接
続している。また、マニホールド12の左下側ポート
は、マニホールド12内部を洗浄するための有機溶剤で
あるシンナーSを供給するシンナー開閉弁17が接続し
ている。圧縮空気開閉弁18、シンナー開閉弁17、塗
料開閉弁13a,13b,13c,13dは、図示しな
い塗料切替え制御手段に接続している。
【0004】次に、上記構成を有する従来の塗布装置の
作用について説明する。図7に従来の塗布装置のタイミ
ングチャートを示す。色違いの塗料を塗布する場合塗料
を変更するときに、塗料選択バルブ11、ホース20、
噴霧器19の内部を洗浄する必要がある。例えば、塗料
開閉弁13aを開いて塗料を供給して、次に塗料開閉弁
13bに切り替える場合を説明する。塗装が終了する直
前に塗料切り替え手段が塗料開閉弁13aを閉じる。こ
れにより、噴霧器19への塗料の供給が遮断され塗料P
の噴き付け塗装が終了する。
【0005】塗装が終了した時点において、噴霧器19
やホース20の内部に塗料Pが残留していると、残留し
た塗料Pを捨てることとなる。塗料Pを捨てることは、
コストアップを発生し、また余分な時間が取られてしま
う問題があった。その問題を解決するために、塗料開閉
弁13aを遮断すると同時にシンナー開閉弁17を開い
て、シンナーSにより塗料選択バルブ11およびホース
20内に残留する塗料Pを押し出す制御が行われてい
る。この場合、シンナーSが噴霧器19に至る前に噴き
付け塗装が終了していることが必要である。次に、洗浄
を開始する。すなわち、シンナー開閉弁17を遮断した
後、圧縮空気開閉弁18とシンナー開閉弁17とを交互
に開閉する。これにより、塗料Pを溶かしたシンナーS
を圧縮空気で強制的に排除するため、塗料選択バルブ1
1およびホース20内の残留塗料Pの排除を、効率よく
行うことができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
塗布装置には、次のような問題があった。 (1)残留する塗料Pを押し出すためにシンナーSを供
給する場合、図6に示すように、塗料Pの粘度が高いた
め塗料Pがホース20の内壁面に付着し、シンナーSが
ホース20の中心線に沿って、図中S1に示すように塗
料Pの中に侵入し中抜けして流れてしまっていた。シン
ナーSが突出して噴霧器19から噴き出された場合、塗
装不良が発生する。それを防止するため、従来の塗布装
置では、シンナーSが突出した場合でもシンナーSが噴
霧器19から噴き出されることがないように、シンナー
Sによる残留塗料Pの押し出し量を少なく設定してい
た。そのため、残留する塗料Pの量が多く、コストアッ
プを生ずる問題があった。また、残留する塗料Pを洗浄
する時間が多くかかり、塗料の切替え時間が長くなる問
題があった。
【0007】 (2)上記問題を解決するための手段として、本出願人
は、押し出し開始時に圧縮空気開閉弁18を瞬間的に開
いて、残留する塗料PとシンナーSとの境界にバブルを
発生させバリヤを形成することを考案した。すなわち、
塗料PのシンナーSとの境界にバブルを発生させること
により、バリヤを形成しシンナーSの中抜けを防止して
ホース20の内壁面に付着する残留塗料Pを全て押し出
す効果がある。しかしながら、圧縮空気開閉弁18を瞬
間的に開いた場合に供給される圧縮空気の量は、電磁弁
の開閉時間にばらつきがあり、圧縮空気の量を一定に維
持することは困難であった。バブルを形成するために必
要な空気量は、きわめて少量だからである。バブルを形
成するのに必要な空気量をきわめて少量とすべき理由
は、バブルを形成する空気量が多いと、噴霧器19にお
いて押し出される塗料の圧力が変動し、塗料の噴霧状態
が変化して塗装ムラが発生するからである。逆に、空気
量が少なすぎると、バブルがバリヤを形成できない。上
記した問題があるため、押し出し開始時に圧縮空気開閉
弁18を瞬間的に開いて、残留する塗料PとシンナーS
との境界にバブルを発生させバリヤを形成することは実
施できなかった。
【0008】本考案は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、色違いの塗料に塗料の切替えを
行うときに、ホース等に残留する塗料の無駄を少なく
し、また、切替え時間を短くできる塗布装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本考案の塗布装置は、塗料を噴霧状に噴出する噴霧器
と、2以上の異なる種類の塗料の供給を受けそのうちか
ら1種類の塗料を選択する塗料選択バルブと、噴霧器と
塗料選択バルブとを接続するホースと、塗料選択バルブ
に有機溶剤を供給する有機溶剤供給手段と、塗料選択バ
ルブにより選択される塗料を変更するときに、有機溶剤
を供給して塗料選択バルブおよびホース内を洗浄する塗
料切替え制御手段とを有する塗布装置であって、塗料選
択バルブに一定量の圧縮空気を供給する圧縮空気定量供
給手段を有すると共に、塗料切替え制御手段が、有機溶
剤を供給する直前に、圧縮空気定量供給手段により一定
量の圧縮空気を塗料選択バルブに供給する制御を行う。
【0010】上記構成を有する塗布装置において、前記
圧縮空気定量供給装置が、前記一定量の圧縮空気を蓄え
る定量空気室と、前記定量空気室と前記塗料選択バルブ
とを連通または遮断させる第一バルブと、前記定量空気
室へ供給される圧縮空気の供給を遮断する第二バルブ
と、前記定量空気室へ供給される有機溶剤の供給を遮断
する第三バルブとを有することを特徴とする。また、上
記構成を有する塗布装置において、前記圧縮空気定量供
給手段が供給する一定空気量により、前記ホース内で形
成されるバブルの長さが流れ方向で10mm以下である
ことを特徴とする。
【0011】
【作用】上記の構成を有する本考案の塗布装置の噴霧器
は、供給される塗料を噴霧状に噴き出して塗装を行う。
また、塗料選択バルブは、2以上の異なる種類の塗料の
供給を受け、塗料切替え制御手段により制御されるバル
ブの切替えにより、そのうちから1種類の塗料を選択す
る。ホースは、塗料選択バルブにより選択された塗料を
噴霧手段に搬送する。また、有機溶剤供給手段は、塗料
選択バルブに有機溶剤を供給する。また、塗料切替え制
御手段は、塗料選択バルブにより選択する塗料を変更す
るときに、圧縮空気と有機溶剤とを交互に供給して塗料
選択バルブおよびホース内を洗浄する。また、圧縮空気
定量供給手段は、塗料選択バルブに一定量の圧縮空気を
供給する。
【0012】そして、塗料切替え制御手段は、有機溶剤
を供給する直前に、圧縮空気定量供給手段により一定量
の圧縮空気を選択バルブに供給する制御を行う。その供
給された一定量の空気により、塗料と塗料を押し出す有
機溶剤との境界に、ホースの全断面に広がると共に、長
さが10mm以下であるバブルが形成される。ここで、
圧縮空気定量供給装置の定量空気室は、一定量の圧縮空
気を正確に蓄えることができるので、ホースの全断面に
広がると共に、長さが10mm以下であるバブルが確実
に形成できる。バブルは、塗料と有機溶剤の境界にバリ
ヤを形成し、有機溶剤が塗料を押し出すときに、ホース
内壁面に付着している残留塗料を確実に押し出すことが
できる。
【0013】
【実施例】以下、本考案を具体化した一実施例である塗
布装置について図面を用いて詳細に説明する。図1に本
考案の塗布装置の構成を示す。従来の塗布装置と同じ機
能を有する装置については、同一の符号を付している。
高い圧力で供給される塗料を高速で回転させて霧化する
噴霧器19と、4種類の異なる色の塗料の供給を受け、
そのうちから1色の塗料を選択して噴霧器19に供給す
る塗料選択バルブ11とがホース20により接続されて
いる。噴霧器19は、図示しないロボットのハンド先端
に取り付けられ、1.6分タクトで1台の車体の外側を
任意の色の塗料で塗装する。ロボットハンドは、激しい
動きをするため、塗料選択バルブ11は、ロボットの外
に付設されている。そのため、ホース20の長さは、約
4〜5mある。塗料選択バルブ11は、6つの入力ポー
トと1つの出力ポートを備えたマニホールド12、およ
び各入力ポートに接続する開閉弁により構成されてい
る。6つの入力ポートと1つの出力ポートとは、マニホ
ールド12内部に形成された連通路12aにより連通し
ている。
【0014】出力ポートは噴霧器19に接続している。
入力ポートのうち右側の4つは、色の異なる4つ種類の
塗料を供給を制御する塗料開閉弁13a,13b,13
c,13dに各々接続している。塗料開閉弁13は、各
々色違いの塗料を供給するポンプに接続している。マニ
ホールド12の左上側のポートは、マニホールド12内
部に圧縮空気およびシンナーSを供給するためのゲート
弁15に接続している。ゲート弁15には、一定量の圧
縮空気を貯蔵する定量空気室16が接続している。ま
た、定量空気室16には、圧縮空気を供給するための圧
縮空気開閉弁18、および有機溶剤であるシンナーSを
供給するシンナー開閉弁17が接続している。
【0015】ゲート弁15を駆動するゲート弁駆動手段
15A、圧縮空気開閉弁18を駆動する圧縮空気開閉弁
駆動手段18A、シンナー開閉弁17を駆動するシンナ
ー開閉弁駆動手段17Aが塗料切替え制御手段21に電
気的に接続している。また、塗料開閉弁13a,13
b,13c,13dを駆動する塗料開閉弁駆動手段13
A,13B,13C,13Dの各々が、塗料切替え制御
手段21に電気的に接続している。塗料切替え制御手段
21は、通常のマイクロコンピュータを使用し、塗料切
替え制御プログラムにより実行されるものである。
【0016】次に、上記構成を有する従来の塗布装置の
作用について説明する。図3に本考案の一実施例である
塗布装置のタイミングチャートを示す。色違いの塗料を
塗布する場合塗料を変更するときに、塗料選択バルブ1
1、ホース20、噴霧器19の内部を洗浄する必要があ
る。例えば、塗料開閉弁13aを開いて塗料を供給し
て、次に塗料開閉弁13bに切り替える場合を説明す
る。塗装が終了する直前に塗料切り替え手段21が塗料
開閉弁駆動手段13Aを介して塗料開閉弁13aを閉じ
る。これにより、噴霧器19への塗料の供給が遮断され
塗料Pの噴き付け塗装が終了する。
【0017】前回の洗浄が終了した時点において、定量
空気室16の内部には、圧縮空気が貯蔵されている。本
実施例の定量空気室16は、ゲート弁15、圧縮空気開
閉弁18およびシンナー開閉弁17の全てが閉じられた
状態で、大気圧状態で2ccとなる量の圧縮空気を蓄え
ている。従って、押し出しを開始するときにゲート弁1
5とシンナー開閉弁17とを同時に開くことにより、図
2に示すように、定量空気室16内に蓄えられた空気が
バブルBを発生し、ホース20内に残留している塗料P
とシンナーSとの境界でバリヤを形成する。本実施例の
定量空気室16に蓄えられた圧縮空気は、ホース20
(直径4mm)内において、流れ方向の長さが7〜8m
mのバブルBを形成する。
【0018】バブルBは、シンナーSの圧力を受けるこ
とにより、シンナーSが塗料Pを中抜けすることを防止
する。また、バブルBは、ホース20の全断面に広がっ
て存在し、ホース20の内壁面に付着している塗料Pを
押し出す動作をする。一方、バブルBは、流れ方向の長
さが10mm以下にしてあるので、噴霧器19内の塗料
Pの圧力に変動を与えないため、塗装ムラが発生するこ
とがない。バブルBを形成する空気量が少なすぎると、
バブルBがホース20の全断面に広がることができず、
シンナーSが塗料Pと接触し、シンナーSが突出してし
まう恐れがある。また、バブルBを形成する空気量が多
すぎて、流れ方向のバブルBの長さBHが10mm以上
あると、噴霧器19内の塗料Pの圧力に変動を与え、塗
装ムラが発生する恐れがある。
【0019】本実施例において、定量空気室16は大気
圧で1〜3ccの空気量を蓄える容量を有しているの
で、本実施例のホース20では、形成されたバルブBが
ホース20の全断面に広がると共に、バブルBの長さB
Hも10mm以下となっている。シンナーSと塗料Pと
の境界が噴霧器19の近くに来たときに、ゲート弁15
およびシンナー開閉弁17を閉じて、塗装を終了する。
ここで、シンナーSと塗料Pとの境界にバリヤを形成し
たバブルBが、残留している塗料Pを確実に押し出して
行くので、設計の段階で残留する塗料PとシンナーSと
の境界を噴霧器19に近づけることが可能であるため、
残留する塗料Pの量を従来の塗布装置の50%以下に減
らすことができる。シンナーSのコストは、塗料Pの1
/7以下であるので、コストダウンを実現できる。
【0020】次に、ゲート弁15を開いて洗浄を開始す
る。すなわち、ゲート弁15を開いた状態で、圧縮空気
開閉弁18とシンナー開閉弁17とを交互に開閉する。
これにより、残留する塗料PをシンナーSにより溶かし
て除去できると共に、塗料Pを溶かしたシンナーSを圧
縮空気で強制的に排除するため、塗料選択バルブ11お
よびホース20内の残留塗料Pの排除を、効率よく行う
ことができる。シンナーSによる溶解と圧縮空気による
除去とを交互に4回繰り返した後、圧縮空気を供給して
いるときに、ゲート弁15を閉じ、その後圧縮空気開閉
弁18を閉じる。これにより、定量空気室16内に所定
の一定量の空気を蓄えることができる。次に、塗料切替
え制御手段21は、塗料開閉弁駆動手段13Bを介して
塗料開閉弁13bを開き、前回と異なる色の塗料Pを噴
霧器19に供給して塗装を行う。このとき、ゲート弁1
5は、マニホールド12に直接接続されているので、マ
ニホールド12は塗料Pにより充填されるため、ゲート
弁15とマニホールド12との間に空気が残留すること
はない。
【0021】以上詳細に説明したように本実施例の塗布
装置によれば、塗料の切替えを行うときに、塗料Pを押
し出すためのシンナーSを供給する前に一定量の圧縮空
気を供給しバブルBを発生させ、塗料PとシンナーSと
の境界に長さが10mm以下のバリヤを形成しているの
で、バブルBが残留している塗料Pを確実に押し出して
行き、設計の段階で残留する塗料PとシンナーSとの境
界を噴霧器19に近づけることが可能であるため、残留
する塗料Pの量を従来の塗布装置の50%以下に減らす
ことができる。ここで、シンナーSのコストは、塗料P
の1/7以下であるので、コストダウンを実現できる。
また、塗料Pを押し出すと同時に、バブルBがホース2
0の内壁面に付着する残留塗料Pを排除するため、後の
洗浄の回数を減少させることが可能であり、塗装の色替
えに伴う塗料切替え時間を短縮することができ、生産効
率を上げることができる。
【0022】本考案の実施例は、上記実施例に限ること
なく、色々な応用が可能である。例えば、本実施例で
は、定量空気室16として特別の部品を設けているが、
パイプ、ホース等の配管により一定量の圧縮空気を確保
してもよい。本実施例では、直径4mmのホースを使用
したため、バブルBを形成するのに大気圧で1〜3cc
の空気量を必要としたが、直径が異なれば、当然必要な
空気量は異なる。ただし、ホースにおいて、バブルの長
さBHが10mmを越えると、塗装ムラが発生する恐れ
があるので注意する必要がある。
【0023】
【考案の効果】以上説明したことから明かなように、本
考案の塗布装置は、塗料選択バルブに一定量の圧縮空気
を供給する圧縮空気供給手段を有すると共に、塗料切替
え制御手段が、有機溶剤を供給する直前に、圧縮空気供
給手段により一定量の圧縮空気を選択バルブに供給する
制御を行っているので、塗料と有機溶剤との境界に形成
されるバブルがホース全断面に広がりかつ長さが10m
m以下に抑えられているため、バブルがホース内壁面に
付着している塗料を確実に押し出して行き、塗料とシン
ナーとの境界を噴霧器に近づけることが可能であるた
め、残留する塗料の量を従来の塗布装置の50%以下に
減らすことができ、コストダウンを実現できる。また、
塗料を押し出すと同時に、バブルがホースの内壁面に付
着する残留塗料を排除するため、後の洗浄の回数を減少
させることが可能であり、塗装の色替えに伴う塗料切替
え時間を短縮することができ、生産効率を上げることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である塗布装置の構成を示す
図面である。
【図2】塗料切替え時のバブルの作用を示す図面であ
る。
【図3】塗布装置の作用を示すタイミングチャートであ
る。
【図4】塗布装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図5】従来の塗布装置の構成を示す図面である。
【図6】従来の塗布装置における塗料切替え時のバブル
の作用を示す図面である。
【図7】従来の塗布装置の電気的構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
11 塗料選択バルブ 12 マニホールド 13 塗料開閉弁 15 ゲート弁 16 定量空気室 17 シンナー開閉弁 18 圧縮空気開閉弁 B バブル P 塗料 S シンナー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−22457(JP,A) 特開 昭58−177166(JP,A) 特開 昭62−132562(JP,A) 特開 平4−330962(JP,A) 実開 昭63−63144(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05B 12/14,5/16

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料を噴霧状に噴出する噴霧器と、2以
    上の異なる種類の塗料の供給を受け、そのうちから1種
    類の塗料を選択する塗料選択バルブと、噴霧器と塗料選
    択バルブとを接続するホースと、塗料選択バルブに有機
    溶剤を供給する有機溶剤供給手段と、塗料選択バルブに
    より選択される塗料を変更するときに、有機溶剤を供給
    して塗料選択バルブおよびホース内を洗浄する塗料切替
    え制御手段とを有する塗布装置において、 前記塗料選択バルブに一定量の圧縮空気を供給する圧縮
    空気定量供給手段を有すると共に、 前記塗料切替え制御手段が、前記有機溶剤を供給する直
    前に、前記圧縮空気定量供給手段により前記一定量の圧
    縮空気を前記選択バルブに供給する制御を行うことを特
    徴とする塗布装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する塗布装置において、 前記圧縮空気定量供給装置が、前記一定量の圧縮空気を
    蓄える定量空気室と、前記定量空気室と前記塗料選択バ
    ルブとを連通または遮断させる第一バルブと、前記定量
    空気室へ供給される圧縮空気の供給を遮断する第二バル
    ブと、前記定量空気室へ供給される有機溶剤の供給を遮
    断する第三バルブとを有することを特徴とする塗布装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載する塗布
    装置において、 前記圧縮空気定量供給手段が供給する一定空気量によ
    り、前記ホース内で形成されるバブルの長さが流れ方向
    で10mm以下であることを特徴とする塗布装置。
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