JPH1112799A - 連続メッキ方法および装置 - Google Patents

連続メッキ方法および装置

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JPH1112799A
JPH1112799A JP16819497A JP16819497A JPH1112799A JP H1112799 A JPH1112799 A JP H1112799A JP 16819497 A JP16819497 A JP 16819497A JP 16819497 A JP16819497 A JP 16819497A JP H1112799 A JPH1112799 A JP H1112799A
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JP
Japan
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hoop material
reel
hoop
plating
electrolytic plating
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JP16819497A
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English (en)
Inventor
Isao Kuroda
功 黒田
Hitoshi Morikawa
均 森川
Toriichi Ito
酉一 伊藤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設備の省スペース化が可能で、メッキ処理速
度の高速化にも対応でき、低コスト化が図れるようにす
る。 【解決手段】 送り出しリールに巻回された被メッキ部
材としてのフープ材を電解メッキ溶液中に走行させなが
ら、且つ直流電源装置にて電解メッキ溶液とフープ材と
の間に電流を流しながら、フープ材Aに電解メッキを連
続的に施すようにした連続メッキ方法において、送り出
しリールB1 に巻回されているフープ材の残量が残り少
なくなったとき、フープ材の走行速度を減速せしめると
ともに、電解メッキ溶液とフープ材との間に流れる電流
値をフープ材の走行速度に比例して減少せしめ、フープ
材の走行速度を遅くしておいて、フープ材の残量の終端
に次の送り出しリールに巻回された被メッキ部材として
のフープ材の先端を接続し、この接続が完了すると再び
走行速度と電流値とをもとに戻すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送り出しリールに
巻回された被メッキ部材としてのフープ材を走行駆動部
にて電解メッキ溶液中に走行させながら、連続的にメッ
キを施す連続メッキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4〜図6を用いて従来の連続メッキ装
置を説明する。図4は従来の連続メッキ方法および装置
を示す概略工程図である。図5は従来の連続メッキ方法
および装置におけるフープ材の走行速度とメッキ電流と
の関係を示す説明図であり、図5(a)はフープ材の走
行速度を示し、図5(b)はメッキ電流を示している。
図6はフープ材を示す図であり、図6(a)はフープ材
の一例を示し、図6(b)はフープ材の他の例を示して
いる。
【0003】リレー、スイッチ、コネクタなどにおい
て、導電路を形成するための接触ピンは、図6(b)に
示すような、例えば銅あるいは黄銅などの板厚0.2mm
程度の薄い帯状のフープ材を加工して製造する。これら
のフープ材は、通常、リールに巻回して保管する。ま
た、リレー、スイッチ、コネクタなどのピンは、電気的
接触信頼性を確保するための、金メッキ処理を施す。金
メッキ処理を施す場合、メッキ処理を連続的に且つ効率
的に施し易いように、図6(b)に示すようなフープ材
に対して、メッキ前工程にてピンになる部分を予め櫛歯
状に加工成形した、例えば図6(a)に示すようなフー
プ材が、リールなどに巻回されて、保管準備される。
【0004】そして、図6(a)に示すようなフープ材
に、次のようにメッキ処理を施す。すなわち、図4に示
すように、連続メッキ装置は、供給側の2個用のリール
スタンド1と、巻き取り側の2個用のリールスタンド2
と、メッキ処理槽3と、供給側のアキューム部4と、巻
き取り側のアキューム部5とを備える。リールスタンド
1は、フープ材Aを供給しつつあるリールB1 を軸支す
るためのセット軸1aと、現在供給しつつあるリールB
1 のフープ材Aが終了した際、次のフープ材Aの供給を
途切らせることなく引き続き連続して行うための、予め
準備された次のフープ材Aを巻回したリールB2 を軸支
するためのセット軸1bとを備える。
【0005】巻き取り側の2個用のリールスタンド2
は、メッキ処理が完了してメッキ処理槽3から出てくる
フープ材Aを巻き取りつつあるリールC1 を軸支するた
めのセット軸2aと、現在巻き取りつつあるリールC1
にフープ材Aがいっぱいになった際、メッキ処理槽3か
ら出てくるフープ材Aの巻き取りを途切らせることなく
引き続き連続して行うための、予め準備された空の巻き
取りリールC2 を軸支するためのセット軸2bとを備え
る。
【0006】メッキ処理槽3は、各種の処理工程が連な
って構成されるもので、脱脂工程3aと、ニッケルメッ
キ工程3bと、金メッキ工程3cと、乾燥工程3dとを
備える。また、メッキ処理槽3にあっては、メッキ処理
槽3内を走行するフープ材Aの走行速度は、図5(a)
に示すように、常時一定の走行速度V0 で走行するよう
にされるとともに、ニッケルメッキ工程3bと金メッキ
工程3cとにあっては、フープ材Aと電解メッキ溶液と
の間に流れるメッキ電流は、図5(b)に示すように、
常時一定の電流値A0 になるようにされている。
【0007】アキューム部4は、現在供給しつつあるリ
ールB1 のフープ材Aが無くなって、次のリールB2
フープ材Aの先端をリールB1 のフープ材Aの終端に重
ねてスポット溶接などにて接続する際でも、フープ材A
の走行を停止することなくメッキ処理槽3内を走行速度
0 で走行させなければ、フープ材Aにメッキが付着し
過ぎて膜厚が厚くなり過ぎるという不良原因をつくるこ
とになるので、不良を生じさせないための時間稼ぎに用
いるものであり、2個の固定ローラ4a,4bと、必要
に応じて上下に可動する1個の可動ローラ4cとから構
成される。
【0008】アキューム部5は、現在巻き取りつつある
リールC1 にフープ材Aがいっぱいになって、メッキ処
理槽3から出てくるフープ材Aの巻き取りを、次の空の
巻き取りリールC2 に繋ぎ換えを行う際でも、フープ材
Aの走行を停止することなくメッキ処理槽3内を走行速
度V0 で走行させなければ、フープ材Aにメッキが付着
し過ぎて膜厚が厚くなり過ぎるという不良原因をつくる
ことになるので、不良を生じさせないための時間稼ぎに
用いるものであり、2個の固定ローラ5a,5bと、必
要に応じて上下に可動する1個の可動ローラ5cとから
構成される。
【0009】なお、図5(a)(b)において、時刻t
1 から時刻t2 迄の期間および時刻t5 から時刻t6
の期間は、現在供給しつつあるリールB1 のフープ材A
が無くなって、次のリールB2 のフープ材Aの先端をリ
ールB1 のフープ材Aの終端に重ねてスポット溶接を施
している期間をあらわしている。つまり、時刻t1 から
時刻t2 迄の期間および時刻t5 から時刻t6 迄の期
間、可動ローラ4cをフープ材Aの走行速度V0 に合わ
せて(走行速度V0 の1/2の速度で)下降させること
で、リールB1 のフープ材Aが無くなって、次のリール
2 のフープ材Aの先端をリールB1 のフープ材Aの終
端に重ねてスポット溶接などにて接続する際、メッキ処
理槽3内におけるフープ材Aの走行を停止させることな
く、フープ材Aの終端の走行を停止させておいて接続作
業が行えるのである。
【0010】また、図5(a)(b)において、時刻t
3 から時刻t4 迄の期間は、現在巻き取りつつあるリー
ルC1 にフープ材Aがいっぱいになって、メッキ処理槽
3から出てくるフープ材Aの巻き取りを、次の空の巻き
取りリールC2 に繋ぎ換えを行っている期間をあらわし
ている。つまり、時刻t3 から時刻t4 迄の期間、可動
ローラ5cをフープ材Aの走行速度V0 に合わせて(走
行速度V0 の1/2の速度で)上昇させることで、リー
ルC1 にフープ材Aがいっぱいになって、メッキ処理槽
3から出てくるフープ材Aの巻き取りを、次の空の巻き
取りリールC2に繋ぎ換えを行う際、メッキ処理槽3内
におけるフープ材Aの走行を停止させることなく、フー
プ材Aの先端の走行を停止させておいて次の空の巻き取
りリールC2 への繋ぎ換え作業が行えるのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような連続メッキ方法および装置にあっては、メッキ処
理中はフープ材を一定の走行速度で走行しなければなら
ないがために、リール交換作業時やフープ材の接続作業
時であってもフープ材の走行を停止できずに、フープ材
のバッファとしてのアキューム部が必要になり、アキュ
ーム部のスペースが装置全体の30%を占め、装置が大
型化するとともに設備コストのアップになる。また、メ
ッキ処理速度の高速化に対応するためには、アキューム
部の能力拡大あるいは作業者の増員が必要であるが、ス
ペースおよび人件費アップのために限界がある。更に、
昼休み時でも装置を停止できないため、作業者の休み時
間の変更などで対応しなければならず煩わしい、という
問題点があった。
【0012】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、連続メッキ
設備の省スペース化が可能でしかもメッキ処理速度の高
速化にも対応でき、低コスト化の図れる、優れた連続メ
ッキ方法および装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するため、請求項1記載の連続メッキ方法の発明に
あっては、電解メッキ溶液を入れた電解メッキ溶液槽を
有し、送り出しリールに巻回された被メッキ部材として
のフープ材を電解メッキ溶液中に走行させながら、且つ
直流電源装置にて電解メッキ溶液とフープ材との間に電
流を流しながら、フープ材に電解メッキを連続的に施す
ようにした連続メッキ方法において、送り出しリールに
巻回されているフープ材の残量が残り少なくなったと
き、フープ材の走行速度を減速せしめるとともに、電解
メッキ溶液とフープ材との間に流れる電流値をフープ材
の走行速度に比例して減少せしめ、フープ材の走行速度
を遅くしておいて、フープ材の残量の終端に次の送り出
しリールに巻回された被メッキ部材としてのフープ材の
先端を接続し、この接続が完了すると再び走行速度と電
流値とをもとに戻すようにしたことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の連続メッキ方法の発明にあ
っては、電解メッキ溶液を入れた電解メッキ溶液槽を有
し、送り出しリールに巻回された被メッキ部材としての
フープ材を電解メッキ溶液中に走行させながら、且つ直
流電源装置にて電解メッキ溶液とフープ材との間に電流
を流しながら、フープ材に電解メッキを連続的に施し、
メッキを終えたフープ材は巻き取りリールにて連続的に
巻き取るようにした連続メッキ方法において、送り出し
リールに巻回されているフープ材の残量が残り少なくな
ったとき、または巻き取りリールの巻き取り残量が残り
少なくなったとき、フープ材の走行速度を減速せしめる
とともに、電解メッキ溶液とフープ材との間に流れる電
流値をフープ材の走行速度に比例して減少せしめ、フー
プ材の走行速度を遅くしておいて、フープ材の残量の終
端に次の送り出しリールに巻回された被メッキ部材とし
てのフープ材の先端を接続したり、メッキを終えたフー
プ材を切断して形成したフープ材の巻き始めを新しい巻
き取りリールの巻き取り部に接続したりして、これらの
接続が完了すると再び走行速度と電流値とをもとに戻す
ようにしたことを特徴とする。
【0015】請求項3記載の連続メッキ装置の発明にあ
っては、電解メッキ溶液を入れた電解メッキ溶液槽を有
し、送り出しリールに巻回された被メッキ部材としての
フープ材を走行駆動部にて電解メッキ溶液中に走行させ
ながら、且つ直流電源装置にて電解メッキ溶液とフープ
材との間に電流を流しながら、フープ材に電解メッキを
連続的に施すようにした連続メッキ装置において、前記
直流電源装置は、電解メッキ溶液とフープ材との間にフ
ープ材の走行速度に略比例して電流を流すものであり、
前記走行駆動部は、操作装置を備え、該操作装置によっ
てフープ材の走行速度を可変できるものであることを特
徴とする。
【0016】請求項4記載の連続メッキ装置の発明にあ
っては、電解メッキ溶液を入れた電解メッキ溶液槽を有
し、送り出しリールに巻回された被メッキ部材としての
フープ材を走行駆動部にて電解メッキ溶液中に走行させ
ながら、且つ直流電源装置にて電解メッキ溶液とフープ
材との間に電流を流しながら、フープ材に電解メッキを
連続的に施すようにした連続メッキ装置において、前記
直流電源装置は、電解メッキ溶液とフープ材との間にフ
ープ材の走行速度に略比例して電流を流すものであり、
前記走行駆動部は、送り出しリールの交換時および/ま
たは巻き取りリールの交換時に減速され、リール交換が
完了すると再びもとの走行速度に戻されるものであるこ
とを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る連続メッキ方
法および装置の一実施の形態を、図1〜図3に基づい
て、それぞれ詳細に説明する。図1は連続メッキ方法お
よび装置を説明する概略工程図、図2は連続メッキ方法
および装置を説明するブロック図である。図3は連続メ
ッキ方法および装置におけるフープ材の走行速度とメッ
キ電流との関係を示す説明図であり、図3(a)はフー
プ材の走行速度を示し、図3(b)はメッキ電流を示し
ている。なお、図1において、従来の連続メッキ装置と
同等の箇所には同じ符号を付してある。
【0018】図1に示すように、連続メッキ装置は、供
給側のリールスタンド1と、巻き取り側のリールスタン
ド2と、メッキ処理槽3とを備える。また、連続メッキ
装置は、図2に示すように、速度検出器6と、直流電源
装置7と、走行駆動部8と、操作装置9とを備える。な
お、図2において、Pは電解メッキ溶液Wにプラスの電
位を与えるための電極であり、直流電源装置7のプラス
極に接続される。
【0019】リールスタンド1は、フープ材Aを供給す
るリールB1 を軸支するための、セット軸1aを備え
る。巻き取り側のリールスタンド2は、メッキ処理が完
了してメッキ処理槽3から出てくるフープ材Aを巻き取
るリールC1 を軸支するための、セット軸2aを備え
る。メッキ処理槽3は、各種の処理工程が連なって構成
されるもので、脱脂工程3aと、ニッケルメッキ工程3
bと、金メッキ工程3cと、乾燥工程3dとを備える。
【0020】速度検出器6は、メッキ処理槽3内を走行
するフープ材Aの走行速度を検出する。直流電源装置7
は、速度検出器6の検出する速度に基づいて、速度が速
くなれば電流を増加し、速度が遅くなれば電流を低減す
るもので、フープ材Aの走行速度に略比例して電流を出
力する。走行駆動部8は、フープ材Aを走行するもの
で、モータにて構成される。操作装置9は、走行駆動部
8に対して走行速度の指示を与える装置であり、自動操
作あるいは手動操作が選択可能にされている。
【0021】上述のように構成される連続メッキ方法お
よび装置にあっては、ニッケルメッキ工程3bと金メッ
キ工程3cとでは、フープ材Aと電解メッキ溶液Wとの
間に流れるメッキ電流は、図3に示すように、フープ材
Aの走行速度Vが速いときに多く流れ、フープ材Aの走
行速度Vが遅くなると減少する。つまり、メッキ処理中
であっても、フープ材Aの走行速度Vを遅くすれば、フ
ープ材Aと電解メッキ溶液Wとの間に流れるメッキ電流
は走行速度に応じて減少するので、メッキ処理の途中で
フープ材Aの走行速度Vが遅くなったり停止したりした
としても、フープ材Aに付着するメッキ膜厚が厚くなり
過ぎて不良になることはない。
【0022】従って、上述のように構成される連続メッ
キ方法および装置にあっては、操作装置9によって、リ
ールB1,1 の交換作業やフープ材Aの接続作業が行い
易いように、フープ材Aの走行速度Vを遅くしたり停止
させたりすることができるとともに、これらの作業を完
了すると再びフープ材Aの走行速度Vを速めたりして
も、殆どメッキ品質に支障を生じない。
【0023】従って、上述のように構成される連続メッ
キ方法および装置にあっては、従来のようなアキューム
部は不必要であり、連続メッキ設備の省スペース化が可
能であるとともに、メッキ処理の高速化に対しては操作
装置9からの走行駆動部8に対する速度指示のみで対応
でき、しかも、人員Mの有無に応じてメッキ処理速度を
変更可能で柔軟な生産体制を確立できる。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、送り出し
リールに巻回されているフープ材の残量が残り少なくな
ったとき、フープ材の走行速度を減速せしめるととも
に、電解メッキ溶液とフープ材との間に流れる電流値を
フープ材の走行速度に比例して減少せしめ、フープ材の
走行速度を遅くしておいて、フープ材の残量の終端に次
の送り出しリールに巻回された被メッキ部材としてのフ
ープ材の先端を接続し、この接続が完了すると再び走行
速度と電流値とをもとに戻すようにしても、フープ材に
付着するメッキ膜厚が厚くなり過ぎて不良になることは
なく、従来のようなアキューム部が無くてもリール交換
作業を行い易く、メッキ処理の高速化に対してはフープ
材の走行速度の高速化のみで対応でき、しかも、人員の
有無に応じてメッキ処理速度を変更可能で柔軟な生産体
制を確立できる、優れる連続メッキ方法を提供できると
いう効果を奏する。
【0025】請求項2記載の発明によれば、送り出しリ
ールに巻回されているフープ材の残量が残り少なくなっ
たとき、または巻き取りリールの巻き取り残量が残り少
なくなったとき、フープ材の走行速度を減速せしめると
ともに、電解メッキ溶液とフープ材との間に流れる電流
値をフープ材の走行速度に比例して減少せしめ、フープ
材の走行速度を遅くしておいて、フープ材の残量の終端
に次の送り出しリールに巻回された被メッキ部材として
のフープ材の先端を接続したり、メッキを終えたフープ
材を切断して形成したフープ材の巻き始めを新しい巻き
取りリールの巻き取り部に接続したりして、これらの接
続が完了すると再び走行速度と電流値とをもとに戻すよ
うにしても、フープ材に付着するメッキ膜厚が厚くなり
過ぎて不良になることはなく、従来のようなアキューム
部が無くてもリール交換作業を行い易く、メッキ処理の
高速化に対してはフープ材の走行速度の高速化のみで対
応でき、しかも、人員の有無に応じてメッキ処理速度を
変更可能で柔軟な生産体制を確立できる、優れる連続メ
ッキ方法を提供できるという効果を奏する。
【0026】請求項3記載の発明によれば、直流電源装
置は電解メッキ溶液とフープ材との間にフープ材の走行
速度に略比例して電流を流すとこができ、走行駆動部は
操作装置にて走行速度を可変できるので、例えば、送り
出しリールに巻回されているフープ材の残量が残り少な
くなったとき、フープ材の残量の終端に次の送り出しリ
ールに巻回された被メッキ部材としてのフープ材の先端
を接続できる程度にフープ材の走行速度を減速せしめ
て、次の送り出しリールに巻回された被メッキ部材とし
てのフープ材の先端を残りのフープ材の終端に接続し、
前記終端への前記先端の接続が完了すると再び走行速度
をもとに戻すようにしても、フープ材に付着するメッキ
膜厚が厚くなり過ぎて不良になることはなく、従来のよ
うなアキューム部が無くてもリール交換作業が行い易
く、設備の省スペース化が可能で、メッキ処理の高速化
に対してはフープ材の走行速度の高速化のみで対応で
き、しかも、人員の有無に応じてメッキ処理速度を変更
可能で柔軟な生産体制を確立できる、優れる連続メッキ
装置を提供できるという効果を奏する。
【0027】請求項4記載の発明によれば、直流電源装
置は電解メッキ溶液とフープ材との間にフープ材の走行
速度に略比例して電流を流すことができ、走行駆動部は
送り出しリールの交換時および/または巻き取りリール
の交換時に減速され、リール交換が完了すると再びもと
の走行速度に戻すことができるので、従来のようなアキ
ューム部が無くても、フープ材に付着するメッキ膜厚が
厚くなり過ぎて不良になることはなく、リール交換が簡
単に行えるとともに設備の省スペース化が可能で、メッ
キ処理の高速化に対してはフープ材の走行速度の高速化
のみで対応でき、しかも、人員の有無に応じてメッキ処
理速度を変更可能で柔軟な生産体制を確立できる、優れ
る連続メッキ装置を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態の連続メッキ方法お
よび装置を説明する概略工程図である。
【図2】上記連続メッキ方法および装置を説明するブロ
ック図である。
【図3】上記連続メッキ方法および装置におけるフープ
材の走行速度とメッキ電流との関係を示す説明図であ
る。
【図4】従来の連続メッキ方法および装置を示す概略工
程図である。
【図5】従来の連続メッキ方法および装置におけるフー
プ材の走行速度とメッキ電流との関係を示す説明図であ
る。
【図6】フープ材を示す図である。
【符号の説明】
7 直流電源装置 8 走行駆動部 9 操作装置 A フープ材 B1 送り出しリール C1 巻き取りリール W 電解メッキ溶液

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解メッキ溶液を入れた電解メッキ溶液
    槽を有し、送り出しリールに巻回された被メッキ部材と
    してのフープ材を電解メッキ溶液中に走行させながら、
    且つ直流電源装置にて電解メッキ溶液とフープ材との間
    に電流を流しながら、フープ材に電解メッキを連続的に
    施すようにした連続メッキ方法において、送り出しリー
    ルに巻回されているフープ材の残量が残り少なくなった
    とき、フープ材の走行速度を減速せしめるとともに、電
    解メッキ溶液とフープ材との間に流れる電流値をフープ
    材の走行速度に比例して減少せしめ、フープ材の走行速
    度を遅くしておいて、フープ材の残量の終端に次の送り
    出しリールに巻回された被メッキ部材としてのフープ材
    の先端を接続し、この接続が完了すると再び走行速度と
    電流値とをもとに戻すようにしたことを特徴とする連続
    メッキ方法。
  2. 【請求項2】 電解メッキ溶液を入れた電解メッキ溶液
    槽を有し、送り出しリールに巻回された被メッキ部材と
    してのフープ材を電解メッキ溶液中に走行させながら、
    且つ直流電源装置にて電解メッキ溶液とフープ材との間
    に電流を流しながら、フープ材に電解メッキを連続的に
    施し、メッキを終えたフープ材は巻き取りリールにて連
    続的に巻き取るようにした連続メッキ方法において、送
    り出しリールに巻回されているフープ材の残量が残り少
    なくなったとき、または巻き取りリールの巻き取り残量
    が残り少なくなったとき、フープ材の走行速度を減速せ
    しめるとともに、電解メッキ溶液とフープ材との間に流
    れる電流値をフープ材の走行速度に比例して減少せし
    め、フープ材の走行速度を遅くしておいて、フープ材の
    残量の終端に次の送り出しリールに巻回された被メッキ
    部材としてのフープ材の先端を接続したり、メッキを終
    えたフープ材を切断して形成したフープ材の巻き始めを
    新しい巻き取りリールの巻き取り部に接続したりして、
    これらの接続が完了すると再び走行速度と電流値とをも
    とに戻すようにしたことを特徴とする連続メッキ方法。
  3. 【請求項3】 電解メッキ溶液を入れた電解メッキ溶液
    槽を有し、送り出しリールに巻回された被メッキ部材と
    してのフープ材を走行駆動部にて電解メッキ溶液中に走
    行させながら、且つ直流電源装置にて電解メッキ溶液と
    フープ材との間に電流を流しながら、フープ材に電解メ
    ッキを連続的に施すようにした連続メッキ装置におい
    て、前記直流電源装置は、電解メッキ溶液とフープ材と
    の間にフープ材の走行速度に略比例して電流を流すもの
    であり、前記走行駆動部は、操作装置を備え、該操作装
    置によってフープ材の走行速度を可変できるものである
    ことを特徴とする連続メッキ装置。
  4. 【請求項4】 電解メッキ溶液を入れた電解メッキ溶液
    槽を有し、送り出しリールに巻回された被メッキ部材と
    してのフープ材を走行駆動部にて電解メッキ溶液中に走
    行させながら、且つ直流電源装置にて電解メッキ溶液と
    フープ材との間に電流を流しながら、フープ材に電解メ
    ッキを連続的に施すようにした連続メッキ装置におい
    て、前記直流電源装置は、電解メッキ溶液とフープ材と
    の間にフープ材の走行速度に略比例して電流を流すもの
    であり、前記走行駆動部は、送り出しリールの交換時お
    よび/または巻き取りリールの交換時に減速され、リー
    ル交換が完了すると再びもとの走行速度に戻されるもの
    であることを特徴とする連続メッキ装置。
JP16819497A 1997-06-25 1997-06-25 連続メッキ方法および装置 Pending JPH1112799A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008231528A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Seiko Epson Corp フレキシブル基板の製造方法

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JP2008231528A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Seiko Epson Corp フレキシブル基板の製造方法

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