JPH11126805A - 半導体集積回路の検査方法及びその検査用基板 - Google Patents

半導体集積回路の検査方法及びその検査用基板

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JPH11126805A
JPH11126805A JP28943797A JP28943797A JPH11126805A JP H11126805 A JPH11126805 A JP H11126805A JP 28943797 A JP28943797 A JP 28943797A JP 28943797 A JP28943797 A JP 28943797A JP H11126805 A JPH11126805 A JP H11126805A
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integrated circuit
semiconductor integrated
external electrode
probe card
semiconductor
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JP28943797A
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Koji Naito
康志 内藤
Toshiya Nitta
敏也 新田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プローブカードの各バンプと半導体ウェハ上
の半導体集積回路素子の各外部電極とを電気的に確実に
接触させて、半導体集積回路素子の電気特性をウェハ状
態で良好にバーンインできるようにする。 【解決手段】 プローブカード12の各バンプ17から
半導体集積回路素子の各外部電極16に所定の電圧を印
加した状態で、プローブカード12のバンプ17と半導
体集積回路素子の外部電極16とが導通していないと判
定された半導体集積回路素子の一の外部電極16Aと他
の外部電極との間の半導体回路に光を順次照射する。こ
のようにすると、光が照射された半導体回路に電流が流
れるため、プローブカード12の各バンプ17から所定
の電圧を印加しただけでは電流が流れない半導体集積回
路素子の一の外部電極16Aと他の外部電極との間に電
流が流れて、一の外部電極16A及び他の外部電極の表
面酸化膜はいずれも破れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハ上に
形成された複数の半導体集積回路素子の各外部電極にプ
ローブカードの各パッドを接続して、ウェハ状態で一括
してバーンインを行なうための半導体集積回路の検査方
法及びその検査用基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路装置は、半導体集
積回路素子とリードフレームとがボンディングワイヤに
よって電気的に接続された後、半導体集積回路素子とリ
ードフレームのリードとが樹脂又はセラミックスにより
封止された状態で供給されて、プリント基板に実装され
る。
【0003】ところが、電子機器の小型化及び低価格化
の要求から、半導体集積回路装置を半導体ウェハから切
り出したままのベアチップ状態で回路基板に実装する方
法が開発されており、品質が保証されたベアチップを低
価格で供給することが望まれている。
【0004】ベアチップに対して品質保証を行なうため
には、半導体集積回路素子の電気的特性をウェハ状態で
一括してバーンインを行なう必要がある。
【0005】そこで、例えば、NIKKEI MICRODEVICES 19
97年 7月号に記載されているように、半導体集積回路素
子が形成された半導体ウェハと対向するように設けら
れ、該半導体ウェハの半導体集積回路素子の外部端子と
接続されるバンプを有するプローブカードと、該プロー
ブカードを保持している配線基板とを備えた半導体集積
回路の検査用基板が提案されている。
【0006】以下、前記の半導体集積回路の検査用基板
について、図6及び図7を参照しながら説明する。図6
は検査用基板の断面構造を示し、図7は検査用基板の部
分拡大断面構造を示している。
【0007】図6及び図7に示すように、ウェハトレイ
11に保持された半導体ウェハ10と対向するように、
ポリイミド樹脂よりなり弾性を有するプローブカード1
2が配置されており、該プローブカード12は配線基板
13に保持されている。また、半導体ウェハ10を保持
するウェハトレイ11の周縁部に環状のシール材14が
設けられている。図7に示すように、半導体ウェハ10
上に形成されている各半導体集積回路素子は外部電極1
6を有している。
【0008】図6及び図7に示すように、プローブカー
ド12における、半導体ウェハ10上の半導体集積回路
素子の外部電極16と対応する部位にはバンプ17が設
けられていると共に、プローブカード12の周縁部は剛
性のリング18により保持されており、該剛性のリング
18が配線基板13に固定されることにより、プローブ
カード12は配線基板13に保持されている。
【0009】図6及び図7に示すように、配線基板13
には、一端部が電源電圧、接地電圧又は信号電圧等の検
査用電圧を供給する図示しない検査装置に接続される多
層配線20と、該多層配線20の他端側とプローブカー
ド12のバンプ17とを電気的に接続する異方導電性ゴ
ムシート21とが設けられている。
【0010】また、ウェハトレイ11の側面には、図示
しない減圧手段に接続される開閉弁22が設けられてい
ると共に、ウェハトレイ11の上面における半導体ウェ
ハ10とシール部材14との間には、開閉弁22と連通
する環状の減圧用凹状溝19が形成されている。
【0011】以上のような構造を有する検査用基板にお
いて、ウェハトレイ11と配線基板13とを接近させる
と、ウェハトレイ11、プローブカード12及びシール
部材14によって密封空間15が形成される。
【0012】図6に示す状態で、ウェハトレイ11の開
閉弁22を図示しない減圧手段に接続して密封空間15
を減圧すると、ウェハトレイ11とプローブカード12
とが一層接近して、図7に示すように、半導体ウェハ1
0上の各半導体集積回路素子の外部電極16とプローブ
カード12のバンプ17とが電気的に接続する。その
後、検査装置から検査用電圧を半導体ウェハ10上の各
半導体集積回路素子に印加したり、各半導体集積回路素
子からの出力信号を検査装置に入力したりして、検査装
置により各半導体集積回路素子の電気特性を評価する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体集積
回路素子の外部電極は、通常アルミニウム又はアルミ合
金により形成されているため、外部電極の表面は自然酸
化膜によって覆われている。このため、プローブカード
のバンプと外部電極との良好な電気的接続を得るため
に、プローブカードを半導体ウェハに対して押圧して、
プローブカードのバンプによって自然酸化膜を破る必要
がある。
【0014】ところが、半導体ウェハに形成される半導
体集積回路素子の数が多くなってくると、プローブカー
ドに形成されるバンプの数が増加し、バンプ1個当たり
に加えられる押圧力は低減せざるを得ない。このため、
バンプによって表面酸化膜を確実に破ることができなく
なり、バンプと外部電極との間の接触抵抗が大きくなる
と共に、接触抵抗にバラツキが生じるという問題があ
る。
【0015】表面酸化膜を確実に破るには、バンプ1個
当たり20〜30gの荷重を外部電極に加える必要があ
ると考えられるが、前述のように、ウェハトレイ、プロ
ーブカード及びシール部材によって形成される密封空間
を減圧して、半導体ウェハ上の各半導体集積回路素子の
外部電極とプローブカードのバンプとを電気的に接続す
る場合、バンプの数が1cm2 当たり50個以下である
場合には、バンプ1個当たり20〜30gの荷重を確保
できるが、バンプの数が1cm2 当たり50個を超える
と、バンプ1個当たりの荷重が20g以下になるので、
バンプにより外部電極の表面酸化膜を破ることができな
いという問題がある。
【0016】ところで、電源電圧又は接地電圧が印加さ
れる電源用の外部電極には抵抗が接続されていないか又
は10Ω程度の小さい抵抗が接続されているため、所定
の電圧を印加した場合にバンプと外部電極との間に電流
が流れ、電流が流れた外部電極の表面酸化膜は破れる
が、信号用電圧が印加される信号用の外部電極には10
kΩ程度の抵抗が接続されていることが多いため、所定
の電圧を印加してもバンプと外部電極との間に電流が流
れないので、信号用の外部電極の表面酸化膜は特に破れ
難いという問題がある。
【0017】前記に鑑み、本発明は、プローブカードの
各バンプを半導体ウェハ上の半導体集積回路素子の各外
部電極に同時に接触させて、半導体集積回路素子の電気
特性をウェハ状態で一括してバーンインする場合に、各
バンプと各外部電極とが電気的に確実に接続されるよう
にすることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る半導体集積回路の検査方法は、プロー
ブカードの各バンプを半導体ウェハ上に形成された複数
の半導体集積回路素子の各外部電極に接触させたときに
導通不良であると判定された半導体集積回路素子の一の
外部電極と他の外部電極との間に電圧を印加すると共
に、一の外部電極と他の外部電極との間に形成されてい
る半導体回路に光を照射することにより、プローブカー
ドのバンプと導通不良であると判定された半導体集積回
路素子の一及び他の外部電極とを導通させる導通化工程
と、プローブカードの各バンプから複数の半導体集積回
路素子の各外部電極に検査用電圧を印加することによ
り、複数の半導体集積回路素子に対して一括してバーン
インを行なうバーンイン工程とを備えている。
【0019】本発明の半導体集積回路の検査方法による
と、導通不良であると判定された半導体集積回路素子の
一の外部電極と他の外部電極との間に電圧を印加すると
共に、一の外部電極と他の外部電極との間に形成されて
いる半導体回路に光を照射するため、光が照射された半
導体回路のソース・ドレイン間に電流が流れ、プローブ
カードのバンプから所定の電圧を印加しただけでは電流
が流れない半導体集積回路素子の一の外部電極と他の外
部電極との間に電流が流れるので、一の外部電極及び他
の外部電極の表面酸化膜はいずれも破れる。
【0020】本発明の半導体集積回路の検査方法におい
て、導通化工程は、プローブカードの各バンプから複数
の半導体集積回路素子の各外部電極に電圧を印加した状
態で、一の外部電極と他の外部電極との間に形成されて
いる半導体回路に光を照射する工程を含むことが好まし
い。
【0021】また、本発明の半導体集積回路の検査方法
において、導通化工程は、複数の半導体集積回路素子の
各半導体回路に光を照射した状態で、一の外部電極と他
の外部電極との間に電圧を順次印加する工程を含むこと
が好ましい。
【0022】本発明に係る第1の半導体集積回路の検査
用基板は、半導体ウェハ上に形成された複数の半導体集
積回路素子の外部電極と接続される複数のバンプを表面
側に有するプローブカードと、プローブカードの裏面側
に設けられた剛性の基板と、剛性の基板とプローブカー
ドとの間における1つ又は複数の半導体集積回路素子と
対応する部位に設けられ、複数の圧電素子が表裏方向に
積層されてなる積層体よりなり交流電圧が印加されると
表裏方向に振動する振動発生部材とを備えている。
【0023】第1の半導体集積回路の検査用基板による
と、振動発生部材に交流電圧を印加すると、振動発生部
材は表裏方向に振動するので、外部電極の表面酸化膜は
破られる。
【0024】本発明に係る第2の半導体集積回路の検査
用基板は、半導体ウェハ上に形成された複数の半導体集
積回路素子の外部電極と接続される複数のバンプを表面
側に有するプローブカードと、プローブカードの裏面側
に設けられた剛性の基板と、剛性の基板とプローブカー
ドとに間における1つ又は複数の半導体集積回路素子と
対応する部位に設けられ、直流電圧が印加されるとバン
プを外部電極に対して押圧する圧電素子よりなる押圧部
材とを備えている。
【0025】第2の半導体集積回路の検査用基板による
と、押圧部材に直流電圧を印加すると、押圧部材はバン
プを外部電極に対して押圧する。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明の第1の実施形態に係
る半導体集積回路の検査方法について図1及び図3を参
照しながら説明する。図1は第1の実施形態に係る半導
体集積回路の検査方法を示している。
【0027】まず、図1に示すように、密封空間15を
減圧して、ウェハトレイ11とプローブカード12とを
接近させることにより、半導体ウェハ10上の各半導体
集積回路素子の外部電極16とプローブカード12のバ
ンプ17とを接触させた後、配線基板13の多層配線2
0、異方導電性ゴム21及びバンプ17を介して半導体
ウェハ10上の各半導体集積回路素子の外部電極16に
所定の電圧を印加して、プローブカード12の各バンプ
17と半導体集積回路素子の各外部電極16との間が導
通しているか又は導通していないかを判定する。
【0028】次に、プローブカード12の各バンプ17
から半導体集積回路素子の各外部電極16に所定の電圧
を印加した状態で、プローブカード12のバンプ17と
半導体集積回路素子の外部電極16との間が導通してい
ない半導体集積回路素子の一の外部電極16Aと他の外
部電極との間に形成されている半導体回路に光を順次照
射する。尚、図1においては、図示の都合上、導通して
いない半導体集積回路素子の一の外部電極16Aに光が
照射された状態を示しているが、実際には、導通してい
ない半導体集積回路素子の一の外部電極16Aと該一の
外部電極16Aの向こう側(紙面の裏側)に位置する他
の外部電極との間に形成されている半導体回路に光を照
射する。
【0029】このようにすると、光が照射された半導体
回路のソース・ドレイン間に電流が流れるため、プロー
ブカード12の各バンプ17から所定の電圧を印加した
だけでは電流が流れない一の外部電極16Aと他の外部
電極との間に電流が流れて、一の外部電極16A及び他
の外部電極の表面酸化膜はいずれも破れるので、導通不
良であった半導体集積回路素子の一の外部電極16Aと
他の外部電極との間は導通する。
【0030】図3(a)及び(b)は、外部電極の表面
酸化膜が破れて導通する状態を示している。図3(a)
に示すように、例えば、表面酸化膜が存在するときには
抵抗値が10Ωであるが、表面酸化膜が破れると抵抗値
が0.1Ωになるような外部電極に例えば10mA以上
の電流が流れるような電圧を印加すると、表面酸化膜が
破れて抵抗値が0.1Ωになる。次に、図3(b)に示
すように、表面酸化膜が破れて抵抗値が0.1Ωにあっ
た外部電極に10mA以下の電流しか流れないような電
圧を印加しても電流は流れる。
【0031】次に、プローブカード12の各バンプ17
から半導体集積回路素子の各外部電極16に所定の検査
用電極を印加して、半導体ウェハ10の上に形成されて
いる複数の半導体集積回路素子に対して一括してバーン
インを行なう。
【0032】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係る半導体集積回路の検査方法について図2
を参照しながら説明する。図2は第2の実施形態に係る
半導体集積回路の検査方法を示している。
【0033】まず、図2に示すように、密封空間15を
減圧して、ウェハトレイ11とプローブカード12とを
接近させることにより、半導体ウェハ10上の各半導体
集積回路素子の外部電極16とプローブカード12のバ
ンプ17とを接触させた後、配線基板13の多層配線2
0、異方導電性ゴム21及びバンプ17を介して半導体
ウェハ10上の各半導体集積回路素子の外部電極16に
所定の電圧を印加して、プローブカード12の各バンプ
17と半導体集積回路素子の各外部電極16との間が導
通しているか又は導通していないかを判定する。
【0034】次に、半導体ウェハ10の上の半導体集積
回路素子の各半導体回路に光を照射した状態で、プロー
ブカード12のバンプ17と半導体集積回路素子の外部
電極16との間が導通していない半導体集積回路素子の
一の外部電極と他の外部電極との間に所定の電圧を順次
印加する。
【0035】このようにすると、第1の実施形態と同
様、光が照射された半導体回路のソース・ドレイン間に
電流が流れるため、プローブカード12の各バンプ17
から所定の電圧を印加しただけでは電流が流れない一の
外部電極と他の外部電極との間に電流が流れて、一の外
部電極及び他の外部電極の表面酸化膜はいずれも破れる
ので、導通不良であった半導体集積回路素子の一の外部
電極と他の外部電極との間は導通する。
【0036】次に、プローブカード12の各バンプ17
から半導体集積回路素子の各外部電極16に所定の検査
用電極を印加して、半導体ウェハ10の上に形成されて
いる複数の半導体集積回路素子に対して一括してバーン
インを行なう。
【0037】第1又は第2の実施形態に係る半導体集積
回路の検査方法によると、導通不良であると判定された
半導体集積回路素子の一の外部電極と他の外部電極との
間に電圧を印加すると共に、これら一の外部電極と他の
外部電極との間に形成されている半導体回路に光を照射
することにより、導通不良であると判定された半導体集
積回路素子の外部電極16とプローブカード12のバン
プ17とを導通させるため、導通不良であると判定され
た半導体集積回路素子の一の外部電極と他の外部電極と
の間に大きな電圧を印加して表面酸化膜を破る必要がな
いので、導通している半導体集積回路素子に過大な電圧
が印加されて導通している半導体集積回路素子が破壊す
る事態を回避することができる。
【0038】尚、第1の実施形態においては、プローブ
カード12の各バンプ17から半導体集積回路素子の各
外部電極16に所定の電圧を印加した状態で、導通して
いない半導体集積回路素子の半導体回路に光を順次照射
し、第2の実施形態においては、半導体集積回路素子の
各半導体回路に光を照射した状態で、導通していない半
導体集積回路素子の一の外部電極と他の外部電極との間
に所定の電圧を順次印加したが、これに代えて、プロー
ブカード12の各バンプ17から半導体集積回路素子の
各外部電極16に所定の電圧を印加した状態で、半導体
集積回路素子の各半導体回路に光を同時に照射してもよ
い。
【0039】もっとも、プローブカード12の各バンプ
17から半導体集積回路素子の各外部電極16に所定の
電圧を印加した状態で、半導体集積回路素子の撹拌導体
回路に光を同時に照射すると、電圧が低下してしまい、
表面酸化膜を破ることができる電流が流れない恐れがあ
るので、第1又は第2の実施形態のように、各外部電極
16に所定の電圧を印加した状態で特定の半導体回路に
光を順次照射したり、各半導体回路に光を照射した状態
で特定の外部電極間に電圧を順次印加したりすることが
好ましい。
【0040】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態に係る半導体集積回路の検査用基板について図
4を参照しながら説明する。図4は第3の実施形態に係
る半導体集積回路の検査用基板の断面構造を示してい
る。
【0041】図4に示すように、ウェハトレイ11に保
持された半導体ウェハ10と対向するように、ポリイミ
ド樹脂よりなるプローブカード12が配置されており、
プローブカード12の表面側には、半導体ウェハ10の
上に形成された複数の半導体集積回路素子の各外部電極
16と接触する各バンプ17が設けられている。また、
プローブカード12の裏面側は異方導電性ゴム21を介
して配線基板13に保持されており、プローブカード1
2のバンプ17は配線基板13の多層配線20に電気的
に接続されている。
【0042】第3の実施形態の特徴として、配線基板1
3における異方導電性ゴム21が設けられていない方の
面には全面に亘って接地電極30が設けられている。
【0043】また、配線基板13のプローブカード12
と反対側には剛性基板31が設けられており、該剛性基
板31の配線基板13側の面における1つ又は複数の半
導体集積回路素子と対応する部位には振動発生部材32
が設けられている。振動発生部材32は、複数の圧電素
子(ピエゾ素子)が表裏方向に積層されてなる積層体よ
りなり、振動発生部材32の表面側は配線基板13の接
地電極30に電気的に接続され、振動発生部材32の裏
面側は剛性基板31の内部に形成された配線層33に電
気的に接続され、該配線層33には交流電源34が接続
されている。
【0044】尚、剛性基板31と配線基板13とは一体
に設けられていてもよいし別体に設けられていてもよ
く、別体に設けられている場合には、振動発生部材32
は剛性基板31に設けられていてもよいし配線基板13
に設けられていてもよい。
【0045】第3の実施形態に係る検査用基板におい
て、交流電源34から配線層33に交流電圧を印加する
と、振動発生部材32が複数の圧電素子の積層体よりな
るため表裏方向に振動するので、外部電極16の表面酸
化膜は破られる。
【0046】以下、本発明の第3の実施形態に係る半導
体集積回路の検査用基板を用いて行なう検査方法につい
て説明する。
【0047】まず、密封空間15を減圧して、ウェハト
レイ11とプローブカード12とを接近させることによ
り、半導体ウェハ10上の半導体集積回路素子の各外部
電極16とプローブカード12の各バンプ17とを接触
させると共に、交流電源34から配線層33に交流電圧
を印加し、各振動発生部材32を振動させて外部電極1
6の表面酸化膜を破る。
【0048】次に、プローブカード12の各バンプ17
から半導体集積回路素子の各外部電極16に所定の検査
用電圧を印加して、半導体ウェハ10上の複数の半導体
集積回路素子に対して一括してバーンインを行なう。こ
の場合、外部電極16の表面酸化膜が破られているた
め、半導体集積回路素子の各外部電極16とプローブカ
ード12の各バンプ17とが電気的に確実に接続されて
いるので、半導体ウェハ10上の複数の半導体集積回路
素子に対して良好にバーンインを行なうことができる。
【0049】尚、前記の検査方法においては、半導体集
積回路素子の各外部電極16とプローブカード12の各
バンプ17とを接触させると共に、交流電源34から配
線層33に交流電圧を印加して各振動発生部材32を振
動させたが、これに代えて、プローブカード12の各バ
ンプ17を介して半導体集積回路素子の各外部電極16
に所定の電圧を印加して、各バンプ17と各外部電極1
6とが導通しているか又は導通していないかを判定し、
導通していない外部電極16の半導体集積回路素子と対
応する振動発生部材32を振動させて、導通していない
と判定された外部電極16を導通させてから、半導体ウ
ェハ10上の複数の半導体集積回路素子に対して一括し
てバーンインを行なってもよい。
【0050】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態に係る半導体集積回路の検査用基板について図
5を参照しながら説明する。図5は第4の実施形態に係
る半導体集積回路の検査用基板の断面構造を示してい
る。
【0051】図5に示すように、ウェハトレイ11に保
持された半導体ウェハ10と対向するように、ポリイミ
ド樹脂よりなるプローブカード12が配置されており、
プローブカード12の表面側には、半導体ウェハ10の
上に形成された複数の半導体集積回路素子の各外部電極
16と接触する各バンプ17が設けられている。また、
プローブカード12の裏面側は異方導電性ゴム21を介
して配線基板13に保持されており、プローブカード1
2のバンプ17は配線基板13の多層配線20に電気的
に接続されている。
【0052】第4の実施形態の特徴として、配線基板1
3における異方導電性ゴム21が設けられていない方の
面には全面に亘って導電膜40が形成されている。
【0053】また、配線基板13のプローブカード12
と反対側には剛性基板41が設けられており、該剛性基
板41における各半導体集積回路素子と対応する部位に
は、圧電素子(ピエゾ素子)よりなる押圧部材42が設
けられている。押圧部材42の表面側は配線基板13の
導電膜40に電気的に接続され、押圧部材42の裏面側
は剛性基板41の内部に形成された配線層43に接続さ
れ、該配線層43と導電膜40との間には交流電源44
が接続されている。
【0054】尚、剛性基板41と配線基板13とは一体
に設けられていてもよいし別体に設けられていてもよ
く、別体に設けられている場合には、押圧部材42は剛
性基板41に設けられていてもよいし配線基板13に設
けられていてもよい。
【0055】第4の実施形態に係る検査用基板による
と、直流電源44により配線層43と導電膜40との間
に直流電圧を印加すると、圧電素子よりなる押圧部材4
2に力学的な歪みが生じるので、押圧部材42は対応す
る半導体集積回路素子の外部電極16と接触しているバ
ンプ17を外部電極16に対して押圧する。
【0056】以下、本発明の第4の実施形態に係る半導
体集積回路の検査用基板を用いて行なう検査方法につい
て説明する。
【0057】まず、密封空間15を減圧して、ウェハト
レイ11とプローブカード12とを接近させることによ
り、半導体ウェハ10上の半導体集積回路素子の各外部
電極16とプローブカード12の各バンプ17とを接触
させた後、プローブカード12の各バンプ17から半導
体集積回路素子の各外部電極16に所定の電圧を印加し
て、各バンプ17と各外部電極16との間が導通してい
るか又は導通していないかを判定する。
【0058】次に、バンプ17と外部電極16とが導通
していない半導体集積回路素子と対応する押圧部材42
に直流電圧を印加してバンプ17を外部電極16に対し
て押圧する。このようにすると、半導体ウェハ10に反
りが生じているためにバンプ17と外部電極16とが電
気的に接続していない場合があっても、バンプ17と外
部電極16とは電気的に確実に接続する。
【0059】
【発明の効果】本発明の半導体集積回路の検査方法によ
ると、光が照射された半導体回路に電流が流れるため、
プローブカードの各バンプから所定の電圧を印加しただ
けでは電流が流れない半導体集積回路素子の一の外部電
極と他の外部電極との間に電流が流れて、一の外部電極
及び他の外部電極の表面酸化膜が破れるので、導通不良
であった半導体集積回路素子は導通する。従って、プロ
ーブカードの各バンプから複数の半導体集積回路素子の
各外部電極に検査用電圧を印加すると、半導体ウェハ上
の複数の半導体集積回路素子に対して良好にバーンイン
を行なうことができる。
【0060】本発明の半導体集積回路の検査方法におい
て、導通化工程が、プローブカードの各バンプから複数
の半導体集積回路素子の各外部電極に電圧を印加した状
態で一の外部電極と他の外部電極との間の半導体回路に
順次光を照射する工程を含むと、各バンプから各外部電
極に印加する電圧が低下して表面酸化膜が破れなくなる
事態を回避できる。
【0061】また、本発明の半導体集積回路の検査方法
において、導通化工程が、複数の半導体集積回路素子の
各半導体回路に光を照射した状態で、一の外部電極と他
の外部電極との間に電圧を順次印加する工程を含むと、
各バンプから各外部電極に印加する電圧が低下して表面
酸化膜が破れなくなる事態を回避できる。
【0062】第1の半導体集積回路の検査用基板による
と、振動発生部材に交流電圧を印加すると、振動発生部
材が表裏方向に振動して外部電極の表面酸化膜を破るの
で、半導体ウェハ上の複数の半導体集積回路素子に対し
て良好にバーンインを行なうことができる。
【0063】第2の半導体集積回路の検査用基板による
と、押圧部材に直流電圧を印加すると、押圧部材がバン
プを外部電極に対して押圧して、バンプと外部電極とを
電気的に接続されるので、半導体ウェハに反りが生じて
いるためにバンプと外部電極とが確実に接触していなく
ても、半導体ウェハ上の複数の半導体集積回路素子に対
して良好にバーンインを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路
の検査方法を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路
の検査方法を示す断面図である。
【図3】(a)及び(b)は、光が照射された半導体回
路に電流が流れて、プローブカードのバンプと半導体集
積回路素子の外部電極との間の接触抵抗が低下する状態
を説明する特性図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路
の検査用基板の断面図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る半導体集積回路
の検査用基板の断面図である。
【図6】従来の半導体集積回路の検査用基板の断面図で
ある。
【図7】従来の半導体集積回路の検査用基板の部分拡大
断面図である。
【符号の説明】
10 半導体ウェハ 11 ウェハトレイ 12 プローブカード 13 配線基板 14 シール部材 15 密封空間 16 外部電極 16A 一の外部電極 17 バンプ 20 多層配線 21 異方導電性ゴム 30 接地電極 31 剛性基板 32 振動発生部材 33 配線層 34 交流電源 40 導電膜 41 剛性基板 42 押圧部材 43 配線層 44 直流電源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プローブカードの各バンプを半導体ウェ
    ハ上に形成された複数の半導体集積回路素子の各外部電
    極に接触させたときに導通不良であると判定された半導
    体集積回路素子の一の外部電極と他の外部電極との間に
    電圧を印加すると共に、前記一の外部電極と前記他の外
    部電極との間に形成されている半導体回路に光を照射す
    ることにより、前記プローブカードのバンプと前記導通
    不良であると判定された半導体集積回路素子の前記一及
    び他の外部電極とを導通させる導通化工程と、 前記プローブカードの各バンプから前記複数の半導体集
    積回路素子の各外部電極に検査用電圧を印加することに
    より、前記複数の半導体集積回路素子に対して一括して
    バーンインを行なうバーンイン工程とを備えていること
    を特徴とする半導体集積回路の検査方法。
  2. 【請求項2】 前記導通化工程は、前記プローブカード
    の各バンプから前記複数の半導体集積回路素子の各外部
    電極に電圧を印加した状態で、前記一の外部電極と前記
    他の外部電極との間に形成されている半導体回路に光を
    順次照射する工程を含むことを特徴とする請求項1に記
    載の半導体集積回路の検査方法。
  3. 【請求項3】 前記導通化工程は、前記複数の半導体集
    積回路素子の各半導体回路に光を照射した状態で、前記
    一の外部電極と前記他の外部電極との間に電圧を順次印
    加する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の半
    導体集積回路の検査方法。
  4. 【請求項4】 半導体ウェハ上に形成された複数の半導
    体集積回路素子の外部電極と接続される複数のバンプを
    表面側に有するプローブカードと、 前記プローブカードの裏面側に設けられた剛性の基板
    と、 前記剛性の基板と前記プローブカードとの間における1
    つ又は複数の前記半導体集積回路素子と対応する部位に
    設けられ、複数の圧電素子が表裏方向に積層されてなる
    積層体よりなり交流電圧が印加されると表裏方向に振動
    する振動発生部材とを備えていることを特徴とする半導
    体集積回路の検査用基板。
  5. 【請求項5】 半導体ウェハ上に形成された複数の半導
    体集積回路素子の外部電極と接続される複数のバンプを
    表面側に有するプローブカードと、 前記プローブカードの裏面側に設けられた剛性の基板
    と、 前記剛性の基板と前記プローブカードとに間における1
    つ又は複数の前記半導体集積回路素子と対応する部位に
    設けられ、直流電圧が印加されると前記バンプを前記外
    部電極に対して押圧する圧電素子よりなる押圧部材とを
    備えていることを特徴とする半導体集積回路の検査用基
    板。
JP28943797A 1997-10-22 1997-10-22 半導体集積回路の検査方法及びその検査用基板 Withdrawn JPH11126805A (ja)

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