JP2001203244A - 半導体集積回路の検査方法、半導体集積回路の検査装置及びアライメント装置 - Google Patents

半導体集積回路の検査方法、半導体集積回路の検査装置及びアライメント装置

Info

Publication number
JP2001203244A
JP2001203244A JP2000009660A JP2000009660A JP2001203244A JP 2001203244 A JP2001203244 A JP 2001203244A JP 2000009660 A JP2000009660 A JP 2000009660A JP 2000009660 A JP2000009660 A JP 2000009660A JP 2001203244 A JP2001203244 A JP 2001203244A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
integrated circuit
semiconductor integrated
inspection
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000009660A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Fujimoto
敬一 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000009660A priority Critical patent/JP2001203244A/ja
Publication of JP2001203244A publication Critical patent/JP2001203244A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Leads Or Probes (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウエハ上に形成されている複数の半導
体集積回路素子の外部電極に検査用基板のプローブ端子
を接続して、半導体集積回路素子の電気的特性をウエハ
レベルで一括して検査する際に、プローブ端子の数が増
加しても、プローブ端子が外部電極の表面酸化膜を確実
に破ることができるようにする。 【解決手段】 半導体ウエハ1を保持しているウエハト
レイ10と検査用基板4とを接近させて密封空間22を
形成した後、該密封空間22を減圧してプローブ端子8
を外部電極2に押し付ける。次に、半導体ウエハ1及び
検査用基板4を加熱した後、密封空間22を加圧してプ
ローブ端子8が外部電極2に押し付けられている状態を
一旦解放する。次に、密封空間22を再び減圧して、プ
ローブ端子8を外部電極2に押し付けてプローブ端子8
と外部電極2とを電気的に導通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ上に
形成されている複数の半導体集積回路素子の電気的特性
をウエハレベルで一括して検査する半導体集積回路の検
査方法、該検査方法に用いる検査装置及びアライメント
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置は、半導体チップとリ
ードフレームとがボンディングワイヤによって電気的に
接続された後、半導体チップ及びリードフレームのイン
ナーリードが樹脂又はセラミックスにより封止された状
態で供給されて、プリント基板に実装される。
【0003】ところが、電子機器の小型化及び低価格化
の要求から、半導体チップ(半導体集積回路素子)を半
導体ウエハから切り出したままのベアチップ状態で回路
基板に実装する方法が開発されており、品質が保証され
たベアチップを低価格で供給することが望まれている。
ベアチップに対して品質保証を行なうためには、1枚の
半導体ウエハ上に形成されている複数の半導体集積回路
素子に対して一括してバーンインを行なうことが低コス
ト化の点で好ましい。
【0004】このため、半導体ウエハ上に形成された複
数の半導体集積回路素子の各外部電極と対応する位置に
プローブ端子を有する検査用基板を用いて、半導体ウエ
ハ上に形成されている複数の半導体集積回路素子の電気
的特性をウエハレベルで一括して検査する半導体集積回
路の検査方法及び検査装置が提案されている。
【0005】図12は、従来の半導体集積回路の検査装
置の断面構造を示しており、半導体ウエハ1の上に形成
された複数の半導体集積回路素子の表面には多数の外部
電極2が設けられており、各外部電極2の周縁部はパッ
シベーション膜3によって覆われている。
【0006】半導体ウエハ1と対向するように検査用基
板4が設けられている。該検査用基板4は、配線層5a
を有する配線基板5と、周縁部が剛性リング6によって
配線基板5に固定された例えばポリイミド樹脂からなる
メンブレンシート7と、該メンブレンシート7における
半導体ウエハ1の外部電極2と対応する部位に設けられ
た半球状のプローブ端子8と、配線基板5とメンブレン
シート7との間に設けられ、配線基板5の配線層5aの
一端部とメンブレンシート7のプローブ端子8とを電気
的に接続する異方導電性ゴムシート9とを備えている。
尚、異方導電性ゴムシート9の内部には直鎖状に配列さ
れた導電性粒子9aが設けられており、配線層5aの一
端部とプローブ端子8とは導電性粒子9aにより電気的
に導通される。また、配線基板5の配線層5aの他端部
は、電源電圧、接地電圧又は信号電圧等の検査用電圧を
供給する図示しないバーンイン装置に接続される。
【0007】ウエハトレイ10における半導体ウエハ1
を保持するウエハ保持部10aの周囲には、リップ状の
断面を有する弾性体からなる環状のシール部材11が設
けられている。ウエハトレイ10におけるウエハ保持部
10aとシール部材11との間には環状の減圧用凹状溝
12が形成されており、該減圧用凹状溝12はウエハ保
持部10aの下側に形成されている連通路13によって
も互いに連通している。ウエハトレイ10の一側部には
流路開閉バルブ14が設けられており、該流路開閉バル
ブ14は密封空間減圧用配管15を介して真空ポンプ1
6に接続される。
【0008】以下、前述の検査装置を用いて行なう半導
体集積回路の検査方法について、図13(a)〜(c)
を参照しながら説明する。
【0009】まず、図13(a)に示すように、水平方
向及び上下方向に移動可能な可動テーブル20の上に、
半導体ウエハ1を保持しているウエハトレイ10を載置
すると共に、検査用基板4を基板ホルダー21に保持さ
せる。次に、可動ステージ20を水平方向へ移動して、
半導体ウエハ1の外部電極2と検査用基板4のプローブ
端子8とが対向するように位置合わせを行なった後、可
動ステージ20を上方へ移動して、ウエハトレイ10と
検査用基板4とを互いに接近させる。
【0010】次に、真空ポンプ16を駆動して減圧用凹
状溝12の内部を減圧すると、メンブレンシート7と環
状のシール部材11の先端部とが接触するため、図13
(b)に示すように、ウエハトレイ10、環状のシール
部材11及び検査用基板4によって密封空間22が形成
される。その後、真空ポンプ16をさらに駆動して密封
空間22を減圧すると、環状のシール部材11が弓状の
断面形状に弾性変形するので、プローブ端子8と検査用
電極2とが接触すると共に検査用基板4とウエハトレイ
10とが一体化する。
【0011】次に、図13(c)に示すように、密封空
間22の減圧状態を維持したまま、つまり検査用基板4
とウエハトレイ10との一体化状態を維持したまま、検
査用基板4及びウエハトレイ10をバーンイン装置23
に搬入する。
【0012】バーンイン装置23の内部を所定のバーン
イン温度に上昇させた後、バーンイン装置23から、プ
ローブ端子8及び外部電極2を介して、半導体ウエハ1
の各半導体集積回路素子に検査用電圧を印加して、各半
導体集積回路素子の電気特性をウエハレベルで一括して
検査する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体ウエ
ハ1上に形成されている複数の半導体集積回路素子の外
部電極2は通常アルミニウム等の酸化し易い金属膜によ
り形成されているため、外部電極2の表面はアルミナ等
の表面酸化膜によって覆われている。
【0014】このため、検査用基板4のプローブ端子8
と半導体集積回路素子の外部電極2との良好な電気的導
通を得るためには、半導体ウエハ1を保持しているウエ
ハトレイ10と検査用基板4とを、密封空間22の減圧
に伴う大気圧によって互いに接近するように押圧し、こ
の押圧力によってプローブ端子8を外部電極2に押し付
ける必要がある。このようにすると、プローブ端子8が
外部電極2に形成されている表面酸化膜を破るので、プ
ローブ端子8と外部電極2とが電気的に導通する。
【0015】ところが、半導体ウエハ1上に形成される
半導体集積回路素子の数が多くなってくると、検査用基
板4に設けられるプローブ端子8の数が増加する一方、
密封空間22の減圧に伴ってウエハトレイ10及び検査
用基板4に作用する大気圧は一定であるから、プローブ
端子1個当たりに加えられる押圧力は減少してくる。
【0016】このため、プローブ端子8が外部電極2の
表面酸化膜を確実に破ることができなくなり、これによ
って、プローブ端子8と外部電極2との間の接触抵抗に
バラツキが生じ、バーンインが正確に行なわれなくなる
という問題が発生する。
【0017】また、図12に示すように、配線基板5の
配線層5aと検査用基板4のプローブ端子8とが異方導
電性ゴムシート9の導電性粒子9aを介して電気的に接
続される構造の検査装置を用いて検査を行なう場合に
は、異方導電性ゴムシート9に温度変化及び圧力変化が
繰り返し作用するので、導電性粒子9aの配列が乱れ
て、配線基板5の配線層5aと検査用基板4のプローブ
端子8との電気的導通が不良になるという問題が発生す
る。以下、この点について、図14(a)〜(c)を参
照しながら説明する。
【0018】まず、密封空間22を減圧すると、検査用
基板4及びウエハトレイ10に大気圧が作用し、異方導
電性ゴムシート9の両面に圧力が加わるため、異方導電
性ゴムシート9が弾性変形するので、異方導電性ゴムシ
ート9の内部の導電性粒子9aの配列は、図14(a)
に示す直線状から図14(b)に示すジグザグ状に変化
する。次に、半導体集積回路素子に対する検査が終了し
て、密封空間22の圧力が大気圧に戻ると、異方導電性
ゴムシート9に加わっていた圧力が解放されるため、異
方導電性ゴムシート9は元の状態に戻り、導電性粒子9
aの配列も、図14(b)に示すジグザグ状から図14
(a)に示す直線状に復元する。
【0019】ところが、異方導電性ゴムシート9に温度
変化及び圧力変化が繰り返し作用すると、異方導電性ゴ
ムシート9の弾性力が劣化するので、異方導電性ゴムシ
ート9に加わっていた圧力が解放されても、導電性粒子
9aの配列は図14(b)に示すジグザグ状のままにな
る。次に、他の半導体ウエハ1の半導体集積回路素子の
検査を行なうために、密封空間22を減圧すると、導電
性粒子9aの配列は、ジグザグ状がさらに進んで図14
(c)に示すように部分的に不連続になるので、配線基
板5の配線層5aと検査用基板4のプローブ端子8との
電気的導通が不良になってしまい、他の半導体ウエハ1
の半導体集積回路素子の検査を良好に行なうことができ
なくなってしまうという問題が発生するのである。
【0020】前記に鑑み、本発明は、検査用基板に設け
られるプローブ端子の数が増加しても、プローブ端子が
外部電極の表面酸化膜を確実に破ることができるように
することを第1の目的とし、異方導電性ゴムシートに温
度変化及び圧力変化が繰り返し作用しても、異方導電性
ゴムシートの内部に配置されている導電性粒子の配列が
乱れないようにすることを第2の目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記の第1の目的を達成
するため、本発明に係る第1の半導体集積回路の検査方
法は、それぞれが外部電極を有する複数の半導体集積回
路素子が形成されている半導体ウエハを保持するウエハ
保持部を有するウエハトレイと、複数の半導体集積回路
素子の各外部電極と対応する位置にプローブ端子を有す
る検査用基板と、ウエハトレイにおけるウエハ保持部の
外側に設けられた環状のシール部材とを備えた検査装置
を用いて行なう半導体集積回路の検査方法を対象とし、
半導体ウエハをウエハトレイのウエハ保持部に保持する
工程と、ウエハ保持部に保持されている半導体ウエハの
複数の半導体集積回路素子の各外部電極と検査用基板の
各プローブ端子とを位置合わせした後、ウエハトレイと
検査用基板とを互いに接近させることによりウエハトレ
イ、検査用基板及び環状のシール部材により密封空間を
形成する工程と、密封空間を減圧することにより、プロ
ーブ端子を外部電極に押し付ける工程と、プローブ端子
が外部電極に押し付けられている状態で半導体ウエハ及
び検査用基板を加熱する工程と、密封空間を加圧するこ
とにより、プローブ端子が外部電極に押し付けられてい
る状態を解放する工程と、半導体ウエハ及び検査用基板
が加熱されている状態で密封空間を再び減圧することに
より、プローブ端子を外部電極に押し付けてプローブ端
子と外部電極とを電気的に導通させる工程と、プローブ
端子及び外部電極を介して半導体集積回路素子に検査用
電圧を供給して、複数の半導体集積回路素子の電気的特
性をウエハレベルで一括して検査する工程とを備えてい
る。
【0022】第1の半導体集積回路の検査方法による
と、半導体ウエハ及び検査用基板が加熱されている状態
で密封空間を再び減圧するため、プローブ端子が外部電
極の表面に形成されている表面酸化膜を確実に破ること
ができるので、プローブ端子と外部電極とが電気的に確
実に導通する。従って、検査用基板に設けられるプロー
ブ端子の数が増加して、プローブ端子1個当たりに加え
られる押圧力は減少しても、プローブ端子が外部電極の
表面酸化膜を確実に破ることができるため、プローブ端
子と外部電極との接触抵抗のバラツキを低減できるの
で、バーンインを正確に行なうことができる。
【0023】第1の半導体集積回路の検査方法におい
て、半導体ウエハをウエハ保持部に保持する工程は、減
圧力により半導体ウエハをウエハ保持部に吸引する工程
を含むことが好ましい。
【0024】このようにすると、半導体ウエハをウエハ
トレイのウエハ保持部に確実に保持することができるた
め、半導体ウエハがウエハトレイに対して移動しないの
で、検査用基板と半導体ウエハとの位置ずれ、つまりプ
ローブ端子と外部電極との位置ずれが発生し難い。
【0025】第1の半導体集積回路の検査方法におい
て、半導体ウエハをウエハ保持部に保持する工程は、静
電気により半導体ウエハをウエハ保持部に吸着する工程
を含むことが好ましい。
【0026】このようにすると、半導体ウエハをウエハ
トレイのウエハ保持部に確実に保持することができるた
め、半導体ウエハがウエハトレイに対して移動しないの
で、検査用基板と半導体ウエハとの位置ずれ、つまりプ
ローブ端子と外部電極との位置ずれが発生し難い。
【0027】第1の半導体集積回路の検査方法におい
て、密封空間を加圧する工程は、ウエハ保持部に保持さ
れている半導体ウエハが検査用基板の上側に位置する状
態で行なうことが好ましい。
【0028】このようにすると、半導体ウエハはウエハ
トレイの自重によって検査用基板に押し付けられるの
で、半導体ウエハをウエハトレイに保持する機能にトラ
ブルが発生しても、プローブ端子と外部電極との位置ず
れが発生し難い。
【0029】第1の半導体集積回路の検査方法は、密封
空間を形成する工程よりも前に、半導体ウエハにおける
検査用基板と対向する面に、接着力又は粘着力を有する
樹脂を供給する工程をさらに備えていることが好まし
い。
【0030】このようにすると、密封空間を減圧、加圧
又は再減圧する工程において、検査用基板と半導体ウエ
ハとが位置ずれして、プローブ端子と外部電極とが位置
ずれする事態を確実に防止することができる。
【0031】前記の第1の目的を達成するため、本発明
に係る第2の半導体集積回路の検査方法は、それぞれが
外部電極を有する複数の半導体集積回路素子が形成され
ている半導体ウエハを保持するウエハ保持部を有するウ
エハトレイと、複数の半導体集積回路素子の各外部電極
と対応する位置にプローブ端子を有する検査用基板と、
ウエハトレイにおけるウエハ保持部の外側に設けられた
環状のシール部材とを備えた検査装置を用いて行なう半
導体集積回路の検査方法を対象とし、半導体ウエハをウ
エハトレイのウエハ保持部に保持する工程と、ウエハ保
持部に保持されている半導体ウエハ及び検査用基板を加
熱する工程と、ウエハ保持部に保持されており且つ加熱
されている半導体ウエハの複数の半導体集積回路素子の
各外部電極と、加熱されている検査用基板の各プローブ
端子とを位置合わせした後、ウエハトレイと検査用基板
とを互いに接近させることによりウエハトレイ、検査用
基板及び環状のシール部材により密封空間を形成する工
程と、半導体ウエハ及び検査用基板が加熱されている状
態で密封空間を減圧することにより、プローブ端子を外
部電極に押し付けてプローブ端子と外部電極とを電気的
に導通させる工程と、プローブ端子及び外部電極を介し
て半導体集積回路素子に検査用電圧を供給して、複数の
半導体集積回路素子の電気的特性をウエハレベルで一括
して検査する工程とを備えている。
【0032】第2の半導体集積回路の検査方法による
と、半導体ウエハ及び検査用基板が加熱されている状態
で密封空間を減圧するため、プローブ端子が外部電極の
表面に形成されている表面酸化膜を確実に破ることがで
きるので、プローブ端子と外部電極とが電気的に確実に
導通する。従って、検査用基板に設けられるプローブ端
子の数が増加して、プローブ端子1個当たりに加えられ
る押圧力は減少しても、プローブ端子が外部電極の表面
酸化膜を確実に破ることができるため、プローブ端子と
外部電極との接触抵抗のバラツキを低減できるので、バ
ーンインを正確に行なうことができる。
【0033】前記の第2の目的を達成するため、本発明
に係る第3の半導体集積回路の検査方法は、それぞれが
外部電極を有する複数の半導体集積回路素子が形成され
ている半導体ウエハを保持するウエハ保持部を有するウ
エハトレイと、配線層を有する配線基板、周縁部が配線
基板に保持されており複数の半導体集積回路素子の各外
部電極と対応する位置にプローブ端子を有するメンブレ
ンシート、及び内部に直鎖状に配列された導電性粒子を
有し該導電性粒子により配線層とプローブ端子とを電気
的に導通させる異方導電性ゴムシートを有する検査用基
板と、ウエハトレイにおけるウエハ保持部の外側に設け
られた環状のシール部材とを備えた検査装置を用いて行
なう半導体集積回路の検査方法を対象とし、半導体ウエ
ハをウエハトレイのウエハ保持部に保持する工程と、ウ
エハ保持部に保持されている半導体ウエハの複数の半導
体集積回路素子の各外部電極と検査用基板の各プローブ
端子とを位置合わせした後、ウエハトレイと検査用基板
とを互いに接近させることにより、ウエハトレイ、検査
用基板及び環状のシール部材により密封空間を形成する
工程と、密封空間を減圧することにより、外部電極とプ
ローブ端子とを互いに接触させて電気的に導通させると
共にウエハトレイと検査用基板とを一体化する工程と、
外部電極とプローブ端子とが電気的に導通している状態
で半導体ウエハ及び検査用基板をバーンイン温度に加熱
すると共に、プローブ端子及び外部電極を介して半導体
集積回路素子に検査用電圧を供給して複数の半導体集積
回路素子の電気的特性をウエハレベルで一括して検査す
る工程と、半導体ウエハ及び検査用基板が加熱されてい
る状態で密封空間を大気圧に戻し、その後、半導体ウエ
ハ及び検査用基板の温度を常温に戻す工程とを備えてい
る。
【0034】第3の半導体集積回路の検査方法による
と、検査用基板ひいては異方導電性ゴムシートが加熱さ
れている状態で密封空間を大気圧に戻すため、異方導電
性ゴムシートの温度が常温に戻ってから密封空間を大気
圧に戻す場合に比べて、導電性粒子の配列は直線状に復
元し易い。従って、異方導電性ゴムシートに温度変化及
び圧力変化が繰り返し作用しても、導電性粒子の配列が
直線状に復元し易いので、検査用基板の寿命が長くな
る。
【0035】第3の半導体集積回路の検査方法におい
て、半導体ウエハ及び検査用基板の温度を常温に戻す工
程は、密封空間を大気圧に戻すと共にウエハトレイと検
査用基板とを分離した後に行なうことが好ましい。
【0036】このようにすると、異方導電性ゴムシート
に温度変化及び圧力変化が繰り返し作用しても、導電性
粒子の配列が直線状に一層復元し易いので、検査用基板
の寿命が一層長くなる。
【0037】前記の第1の目的を達成するため、本発明
に係る半導体集積回路の検査装置は、それぞれが外部電
極を有する複数の半導体集積回路素子が形成されている
半導体ウエハを保持するウエハ保持部を有するウエハト
レイと、複数の半導体集積回路素子の各外部電極と対応
する位置にプローブ端子を有する検査用基板と、ウエハ
トレイにおけるウエハ保持部の外側に設けられており、
ウエハトレイ及び検査用基板と共に密封空間を形成する
環状のシール部材と、密封空間と該密封空間を減圧する
ための減圧手段とを接続する密封空間減圧用配管と、密
封空間減圧用配管に設けられ、密封空間の圧力値を所望
値に制御できる密封空間圧力可変バルブとを備えてい
る。
【0038】本発明の半導体集積回路の検査装置による
と、密封空間と該密封空間を減圧するための減圧手段と
を接続する密封空間減圧用配管には、密封空間の圧力値
を所望値に制御できる密封空間圧力可変バルブが設けら
れているため、密封空間の圧力値を所望値に容易に設定
できるので、密封空間の減圧及び加圧が容易になる。こ
のため、半導体ウエハ及び検査用基板が加熱されている
状態で密封空間を減圧して、外部電極の表面に形成され
ている表面酸化膜をプローブ端子により破ることが容易
になると共に、プローブ端子が外部電極を押圧する押圧
力の設定が容易になる。
【0039】本発明の半導体集積回路の検査装置は、ウ
エハトレイに形成され、ウエハ保持部に載置されている
半導体ウエハをウエハ保持部に吸引するための空間部
と、空間部と該空間部を減圧するための減圧手段とを接
続する空間部減圧用配管と、空間部減圧用配管に設けら
れ、空間部の圧力値を所望値に制御できる空間部圧力可
変バルブとをさらに備えていることが好ましい。
【0040】このようにすると、半導体ウエハをウエハ
トレイのウエハ保持部に減圧力により吸引して保持する
工程と、密封空間を減圧したり又は加圧したりする工程
とを独立に行なうことができるので、半導体ウエハの保
持状態に影響を及ぼすことなく、密封空間の減圧又は加
圧を行なうことができる。
【0041】本発明の半導体集積回路の検査装置は、ウ
エハトレイに設けられ、電圧が印加されるとウエハ保持
部に載置されている半導体ウエハをウエハ保持部に吸着
する誘電体をさらに備えていることが好ましい。
【0042】このようにすると、半導体ウエハをウエハ
トレイのウエハ保持部に静電気により吸着して保持する
工程と、密封空間を減圧したり又は加圧したりする工程
とを独立に行なうことができるので、半導体ウエハの保
持状態に影響を及ぼすことなく、密封空間の減圧又は加
圧を行なうことができる。
【0043】前記の第1の目的を達成するため、本発明
に係るアライメント装置は、それぞれが外部電極を有す
る複数の半導体集積回路素子が形成されている半導体ウ
エハを保持するウエハトレイに保持されている半導体ウ
エハと、複数の半導体集積回路素子の各外部電極と対応
する位置にプローブ端子を有する検査用基板とを、外部
電極とプローブ端子とが互いに対向するように位置合わ
せするアライメント装置を対象とし、ウエハトレイに保
持されている半導体ウエハを加熱する加熱手段を備えて
いる。
【0044】本発明のアライメント装置によると、ウエ
ハトレイに保持されている半導体ウエハを加熱する加熱
手段を備えているため、ウエハトレイに保持されており
且つ加熱されている半導体ウエハの複数の半導体集積回
路素子の各外部電極と、検査用基板の各プローブ端子と
を位置合わせした後、プローブ端子を外部電極に押し付
けることができるので、つまり、プローブ端子を加熱さ
れている半導体ウエハの外部電極に押し付けることがで
きるので、プローブ端子により外部電極の表面に形成さ
れている表面酸化膜を確実に破ることができ、これによ
って、プローブ端子と外部電極とを電気的に確実に導通
させることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態に係る半導体集積回路の検査装置につ
いて、図1及び図2を参照しながら説明する。
【0046】図1は第1の実施形態に係る半導体集積回
路の検査装置の断面構造を示し、図2は第1の実施形態
に係る半導体集積回路の検査装置が収納されるバーンイ
ン装置の概略全体構成図を示している。
【0047】図1に示すように、半導体ウエハ1の上に
形成された複数の半導体集積回路素子の表面には多数の
外部電極2が設けられており、各外部電極2の周縁部は
パッシベーション膜3によって覆われている。
【0048】半導体ウエハ1と対向するように検査用基
板4が設けられている。該検査用基板4は、配線層5a
を有する配線基板5と、周縁部が剛性リング6によって
配線基板5に固定された例えばポリイミド樹脂からなる
メンブレンシート7と、該メンブレンシート7における
半導体ウエハ1の外部電極2と対応する部位に設けられ
た半球状のプローブ端子8と、配線基板5とメンブレン
シート7との間に設けられ、配線基板5の配線層5aの
一端部とメンブレンシート7のプローブ端子8とを電気
的に接続する異方導電性ゴムシート9とを備えている。
異方導電性ゴムシート9の内部には直鎖状に配列された
導電性粒子9aが設けられており、配線層5aの一端部
とプローブ端子8とは導電性粒子9aにより電気的に導
通される。配線基板5の配線層5aの他端部は、電源電
圧、接地電圧又は信号電圧等の検査用電圧を供給するバ
ーンイン装置23(図2を参照)に接続される。
【0049】ウエハトレイ10における半導体ウエハ1
を保持するウエハ保持部10aの周囲には、リップ状の
断面を有する弾性体からなる環状のシール部材11が設
けられており、検査用基板4、ウエハトレイ10及び環
状のシール部材11によって密封空間22が形成され
る。
【0050】ウエハトレイ10におけるウエハ保持部1
0aとシール部材11との間には環状の減圧用凹状溝1
2が形成されており、該減圧用凹状溝12は、ウエハ保
持部10aの下側に形成されている連通路13により互
いに連通していると共に、密封空間22と連通してい
る。ウエハトレイ10の一側部には、減圧用凹状溝12
及び密封空間22と連通し且つ該密封空間22を減圧す
るため密封空間減圧用配管25が接続されており、該密
封空間減圧用配管25には、密封空間22の圧力値を所
望値に制御することができる密封空間圧力可変バルブ2
6が設けられている。
【0051】また、ウエハトレイ10のウエハ保持部1
0aには、減圧用凹状溝12とは連通していない一方、
互いに連通している同心円状の複数の凹状溝からなる空
間部27が形成されている。ウエハトレイ10の一側部
には、空間部27と連通し且つ該空間部27を減圧する
ための空間部減圧用配管28が接続されており、該空間
部減圧用配管28には、空間部27の圧力値を所望値に
制御することができる空間部圧力可変バルブ29が設け
られている。尚、密封空間減圧用配管25及び空間部減
圧用配管28は共通の真空ポンプ30に接続される。
【0052】図2に示すように、バーンイン装置23
は、一体化された検査用基板4及びウエハトレイ10を
収納する収納部23aを有しており、ウエハトレイ10
に保持された半導体ウエハ1の各外部電極2には、検査
用基板4を構成する配線基板5の配線層5aを介して、
電源電圧、接地電圧又は信号電圧等の検査用電圧が供給
される。
【0053】第1の実施形態に係る検査装置によると、
密封空間22と連通する密封空間減圧用配管25と、空
間部27と連通する空間部減圧用配管28とが互いに独
立しており、また、密封空間減圧用配管25に密封空間
圧力可変バルブ26が設けられていると共に空間部減圧
用配管28に空間部圧力可変バルブ29が設けられてい
るため、密封空間22の圧力及び空間部27の圧力は互
いに独立して制御可能である。
【0054】以下、第1の実施形態に係る半導体集積回
路の検査装置を用いて行なう検査方法について、図3
(a)、(b)及び図4(a)、(b)を参照しながら
説明する。
【0055】まず、図3(a)に示すように、水平方向
及び上下方向に移動可能な可動テーブル20の上にウエ
ハトレイ10を保持すると共に、該ウエハトレイ10の
ウエハ保持部10aに半導体ウエハ1を載置する。その
後、真空ポンプ30を駆動すると共に空間部圧力可変バ
ルブ29を制御して、空間部27を所定の圧力値に減圧
する。このようにすると、半導体ウエハ1は減圧力によ
ってウエハトレイ10のウエハ保持部10aに吸引され
て保持される。
【0056】次に、基板ホルダー21に検査用基板4を
半導体ウエハ1と対向するように保持させた後、検査用
基板4のプローブ端子8の各位置を図示しない第1のC
CDカメラを用いて第1の画像データとして取り込むと
共に、半導体ウエハ1の外部電極2の各位置を図示しな
い第2のCCDカメラを用いて第2の画像データとして
取り込む。その後、第1の画像データと第2の画像デー
タとが対応するように可動ステージ20を水平方向に移
動して、検査用基板4のプローブ端子8と半導体ウエハ
1の外部電極2との位置合わせを行なう。
【0057】次に、可動ステージ20を上方に移動し
て、ウエハトレイ10と検査用基板4とを互いに接近さ
せると、メンブレンシート7と環状のシール部材11の
先端部とが接触するため(図1を参照)、図3(b)に
示すように、ウエハトレイ10、環状のシール部材11
及び検査用基板4によって密封空間22が形成される。
この状態で、真空ポンプ30を駆動すると共に密封空間
圧力可変バルブ26を制御して、密封空間22を所定の
圧力値に減圧すると、検査用基板4及びウエハトレイ1
0は各裏面側から大気圧を受けるため、環状のシール部
材11が弓状の断面形状に弾性変形し、プローブ端子8
と検査用電極2とが接触すると共に検査用基板4とウエ
ハトレイ10とが一体化する。
【0058】次に、図4(a)に示すように、一体化さ
れた検査用基板4及びウエハトレイ10を、その上下の
位置を反転させた状態でバーンイン装置23の収納部2
3aに収納した後、密封空間減圧用配管25及び空間部
減圧用配管28をバーンイン装置23の真空ポンプ(図
示は省略している。)に接続すると共に、密封空間圧力
可変バルブ26及び空間部圧力可変バルブ29の設定値
は変更しない。その後、収納部23aの雰囲気温度をバ
ーンイン温度まで上昇させると、プローブ端子8と検査
用電極2とが接触した状態で、半導体ウエハ1及び検査
用基板4が熱膨張するので、プローブ端子8と検査用電
極2とは位置ずれしない。
【0059】尚、図2における検査用基板4の平面形状
は、図4(a)、(b)における検査用基板4の平面形
状に比べて大きいが、これは、図2における検査用基板
4は、配線基板5における異方導電性ゴムシート9の反
対側の面に剛性基板を有している場合を示しているため
であって、図2に示す検査用基板4と図4(a)、
(b)に示す検査用基板4とは本質的には同じものであ
る。
【0060】また、第1の実施形態においては、収納部
23aの雰囲気温度をバーンイン温度まで上昇させるこ
とにより、半導体ウエハ1及び検査用基板4を加熱した
が、これに代えて、ウエハトレイ10に内蔵されている
ヒーターにより、半導体ウエハ1及び検査用基板4を加
熱してもよい。
【0061】また、半導体ウエハ1及び検査用基板4を
加熱する温度は、バーンイン温度でなくても、80℃以
上であればよい。
【0062】次に、収納部23aの雰囲気温度をバーン
イン温度に保った状態で、密封空間圧力可変バルブ26
を制御して、密封空間22の圧力を大気圧に戻す。この
ようにすると、環状のシール部材11はその弾性力によ
り元の断面形状に戻ると共に、半導体ウエハ1はウエハ
トレイ10の重力を受けているので、プローブ端子8と
検査用電極2とは、接触しているものと接触していない
ものとが混在する。
【0063】この場合、密封空間圧力可変バルブ26及
び空間部圧力可変バルブ29の各圧力値をそれぞれ調整
することにより、密封空間22の圧力及び空間部27の
圧力は互いに独立に制御できるので、半導体ウエハ1を
ウエハトレイ10のウエハ保持部10aに保持した状態
で密封空間22の圧力を大気圧に解放することができ
る。
【0064】また、一体化された検査用基板4及びウエ
ハトレイ10を、その上下の位置を反転させた状態でつ
まりウエハトレイ10が検査用基板4の上側に位置する
ような状態で、バーンイン装置23の収納部23aに収
納するため、密封空間22の圧力を大気圧に解放して
も、プローブ端子8と検査用電極2とが位置ずれを起こ
すことがないと共に、トラブルが発生して空間部27又
は密封空間22の圧力が上昇しても半導体ウエハ1が落
下して破損する恐れはない。
【0065】尚、密封空間22の圧力を大気圧に解放す
る代わりに、プローブ端子8が検査用電極2に押し付け
られている状態が解放される程度に密封空間22の圧力
を上昇させてもよい。
【0066】次に、図4(b)に示すように、収納部2
3aの雰囲気温度をバーンイン温度に保った状態で、密
封空間圧力可変バルブ26を制御して、密封空間22を
再び減圧する。このようにすると、プローブ端子8と検
査用電極2とが互いに接触すると共に電気的に導通す
る。
【0067】ところで、半導体集積回路素子の外部電極
2は通常アルミニウム等のように酸化されやすい金属か
らなるので、外部電極2の表面はアルミナ等の表面酸化
膜により覆われているが、第1の実施形態においては、
半導体ウエハ1及び検査用基板4を80℃以上の温度例
えばバーンイン温度(例えば150℃)に保った状態
で、密封空間22を再び減圧するため、外部電極2の表
面に形成されている表面酸化膜はプローブ端子8により
確実に破られる。従って、プローブ端子8と外部電極2
とが電気的に確実に導通するので、プローブ端子8と外
部電極2との接触抵抗が低減する。
【0068】半導体ウエハ1及び検査用基板4を80℃
以上の温度に保った状態で密封空間22を減圧すると、
プローブ端子8が外部電極2の表面酸化膜を確実に破る
ことができる理由としては、外部電極2の表面に形成さ
れている表面酸化膜の破断強度が低下しているという理
由、及び、外部電極2が軟化しているため、プローブ端
子8が表面酸化膜を押圧したときに表面酸化膜の下側の
外部電極2が変形し易いので、表面酸化膜が変形し易い
という理由等が挙げられる。
【0069】次に、図示は省略しているが、検査用基板
4のプローブ端子8及び半導体ウエハ1の外部電極2を
介して半導体集積回路素子に検査用電圧を供給して、半
導体ウエハ1の上に形成されている複数の半導体集積回
路素子の電気的特性をウエハレベルで一括して検査す
る。
【0070】(第1の実施形態の第1変形例)以下、本
発明の第1の実施形態の第1変形例に係る半導体集積回
路の検査装置及び検査方法について、図5を参照しなが
ら説明する。
【0071】第1変形例の特徴として、空間部27、空
間部減圧用配管28及び空間部圧力可変バルブ29が設
けられていない代わりに、ウエハトレイ10には、電圧
が印加されると半導体ウエハ1をウエハ保持部10aに
静電気により吸着する誘電体31が埋め込まれている。
【0072】従って、ウエハトレイ10のウエハ保持部
10aに半導体ウエハ1を載置した後、誘電体31に電
圧を印加することにより、半導体ウエハ1をウエハトレ
イ10のウエハ保持部10aに確実に保持することがで
きる。
【0073】(第1の実施形態の第2変形例)以下、本
発明の第1の実施形態の第2変形例に係る半導体集積回
路の検査装置及び検査方法について、図6を参照しなが
ら説明する。
【0074】第2変形例においては、空間部27、空間
部減圧用配管28及び空間部圧力可変バルブ29が設け
られている場合について説明するが、これに代えて、第
1変形例のように、ウエハトレイ10に、電圧が印加さ
れると半導体ウエハ1をウエハ保持部10aに静電気に
より吸着する誘電体31が埋め込まれていてもよい。
【0075】第2変形例の特徴として、ウエハトレイ1
0と検査用基板4とを互いに接近させて、ウエハトレイ
10、環状のシール部材11及び検査用基板4によって
密封空間22を形成する前に、つまり、半導体ウエハ1
をウエハトレイ10のウエハ保持部10aに保持させた
後、又は、検査用基板4のプローブ端子8と半導体ウエ
ハ1の外部電極2との位置合わせを行なった後に、図6
に示すように、半導体ウエハ10における検査用基板4
と対向する面に、接着力又は粘着力を有する樹脂32を
少なくとも1カ所塗布しておく。尚、接着力又は粘着力
を有する樹脂32としては、シリコーン系の樹脂又はエ
ポキシ系の熱硬化型樹脂等を用いることができる。ま
た、樹脂32を塗布する代わりに、両面に接着剤又は粘
着剤を有するシートを貼着してもよい。
【0076】このようにしてから、密封空間22を減圧
してプローブ端子8と外部電極2とを接触させた後、半
導体ウエハ1及び検査用基板4を加熱し、その後、密封
空間22の圧力を大気圧に戻す。このようにすると、密
封空間22の圧力が大気圧に戻っても、検査用基板4と
半導体ウエハ1とが位置ずれを起こさないので、密封空
間22を再び減圧したときに、プローブ端子8と検査用
電極2とが確実に接触して電気的に導通する。
【0077】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係るアライメント装置について、図7を参照
しながら説明する。尚、第2の実施形態においては、第
1の実施形態と同一の部材については、同一の符号を付
すことにより、説明を省略する。
【0078】図7に示すように、第2の実施形態に係る
アライメント装置においては、水平方向及び上下方向に
移動可能な可動テーブル20におけるウエハトレイ10
を保持する部分には、ウエハトレイ10ひいては該ウエ
ハトレイ10に保持される半導体ウエハ1を加熱する第
1のヒーター33が設けられていると共に、可動テーブ
ル20の上方に配置される基板ホルダー21における検
査用基板4を保持する部分には、検査用基板4を加熱す
る第2のヒーター34が設けられている。
【0079】以下、第2の実施形態に係るアライメント
装置を用いて行なう半導体集積回路の検査方法について
図7及び図8を参照しながら説明する。
【0080】まず、図7に示すように、可動テーブル2
0の上にウエハトレイ10を保持すると共に、該ウエハ
トレイ10のウエハ保持部10aに半導体ウエハ1を保
持する。また、基板ホルダー21に検査用基板4を半導
体ウエハ1と対向するように保持する。
【0081】次に、第1のヒーター33により半導体ウ
エハ1を80℃以上の温度例えばバーンイン温度(例え
ば150℃)にまで加熱すると共に、第2のヒーター3
4により検査用基板4を80℃以上の温度例えばバーン
イン温度(例えば150℃)にまで加熱する。
【0082】次に、検査用基板4のプローブ端子8の各
位置を図示しない第1のCCDカメラを用いて第1の画
像データとして取り込むと共に、半導体ウエハ1の外部
電極2の各位置を図示しない第2のCCDカメラを用い
て第2の画像データとして取り込んだ後、第1の画像デ
ータと第2の画像データとが対応するように可動ステー
ジ20を水平方向に移動して、検査用基板4のプローブ
端子8と半導体ウエハ1の外部電極2との位置合わせを
行なう。
【0083】次に、可動ステージ20を上方に移動し
て、ウエハトレイ10と検査用基板4とを互いに接近さ
せると、図8に示すように、ウエハトレイ10、環状の
シール部材11及び検査用基板4によって密封空間22
が形成される。
【0084】次に、半導体ウエハ1及び検査用基板4を
加熱した状態で密封空間22を減圧して、プローブ端子
8と検査用電極2とを互いに接触させると共に電気的に
導通させる。
【0085】次に、図示は省略しているが、検査用基板
4のプローブ端子及び半導体ウエハ1の外部電極2を介
して半導体集積回路素子に検査用電圧を供給して、半導
体ウエハ1の上に形成されている複数の半導体集積回路
素子の電気的特性をウエハレベルで一括して検査する。
【0086】前述したように、外部電極2の表面はアル
ミナ等の表面酸化膜により覆われているが、第2の実施
形態においては、半導体ウエハ1及び検査用基板4を8
0℃以上の温度例えばバーンイン温度に保った状態で、
密封空間22を減圧するため、外部電極2の表面に形成
されている表面酸化膜はプローブ端子8により確実に破
られる。従って、プローブ端子8と外部電極2とが電気
的に確実に導通するので、接触抵抗が低減する。
【0087】尚、第2の実施形態においては、第1のヒ
ーター33によりウエハトレイ10を介して半導体ウエ
ハ1を加熱すると共に、第2のヒーター34により検査
用基板4を加熱したが、これらに代えて、第1のヒータ
ー33により半導体ウエハ1のみを加熱してもよいし、
オーブン又は赤外線による輻射熱により半導体ウエハ1
を加熱してもよい。
【0088】(第3の実施形態)以下、第3の実施形態
に係る半導体集積回路の検査方法について、図9
(a)、(b)及び図10を参照しながら説明する。
尚、第3の実施形態は、第1の実施形態に係る半導体集
積回路の検査装置を用いるので、第1の実施形態と同様
の部材については、同一の符号を付すことにより説明を
省略する。
【0089】第3の実施形態は、半導体ウエハ1の上に
形成されている複数の半導体集積回路素子の電気的特性
を検査した後の工程に特徴を有し、半導体集積回路素子
の電気的特性をウエハレベルで一括して検査するまでの
工程については、第1の実施形態又は従来例を用いるこ
とができる。従って、以下の説明においては、半導体集
積回路素子の電気的特性を検査した後の工程についての
み説明する。
【0090】まず、図9(a)において矢印で示すよう
に密封空間22を減圧して、プローブ端子8と検査用電
極2とを互いに接触させて電気的に導通させると共に、
検査用基板4とウエハトレイ10とを一体化させた状態
で、検査用基板4及びウエハトレイ10をバーンイン装
置23の収納部23a(図2を参照)に収納する。その
後、収納部23aの雰囲気温度をバーンイン温度に上昇
させた後、検査用基板4のプローブ端子及び半導体ウエ
ハ1の外部電極2を介して半導体集積回路素子に検査用
電圧を供給して、半導体ウエハ1の上に形成されている
複数の半導体集積回路素子の電気的特性をウエハレベル
で一括して検査する。
【0091】このように、密封空間22を減圧すると、
検査用基板4及びウエハトレイ10に大気圧が作用し
て、異方導電性ゴムシート9が弾性変形するので、異方
導電性ゴムシート9の内部の導電性粒子9aの配列は、
従来と同様、図11(a)に示す直線状から図11
(b)に示すジグザグ状に変化する。
【0092】半導体ウエハ1の上に形成されている複数
の半導体集積回路素子の電気的特性の検査が完了する
と、収納部23aの雰囲気温度をバーンイン温度に保っ
た状態で、図9(b)において矢印で示すように、密封
空間圧力可変バルブ26を制御して、密封空間22の圧
力を大気圧に戻し、その後、図10に示すように、検査
用基板4とウエハトレイ10とを分離する。
【0093】このようにすると、異方導電性ゴムシート
9に加わっていた圧力が解放されるため、異方導電性ゴ
ムシート9は元の状態に戻り、導電性粒子9aの配列
は、図11(b)に示すジグザグ状から図11(c)に
示す直線状に復元する。
【0094】次に、検査用基板4及びウエハトレイ10
をバーンイン装置23の収納部23aから外部に取り出
して、検査用基板4及びウエハトレイ10の温度を常温
に戻す。
【0095】第3の実施形態は、バーンイン温度下で異
方導電性ゴムシート9に加わっていた圧力を解放するこ
と、つまり異方導電性ゴムシート9が加熱されており柔
軟な状態にあるときに該異方導電性ゴムシート9に加わ
っていた圧力を解放してから、検査用基板4ひいては異
方導電性ゴムシート9の温度を常温に戻すことに特徴を
有する。このため、異方導電性ゴムシート9を常温に戻
してから該異方導電性ゴムシート9に加わっていた圧力
を解放する場合に比べて、導電性粒子9aの配列は直線
状に復元され易い。従って、異方導電性ゴムシート9に
温度変化及び圧力変化が繰り返し作用しても、導電性粒
子9aの配列は直線状に復元し易いので、検査用基板4
の寿命が長くなる。
【0096】尚、第3の実施形態においては、検査用基
板4とウエハトレイ10とを分離してから、検査用基板
4ひいては異方導電性ゴムシート9の温度を常温に戻す
ので、導電性粒子9aの配列はより直線状に一層復元し
易いが、密封空間22の圧力は大気圧に戻すが、検査用
基板4とウエハトレイ10とが分離されていないとき
に、検査用基板4ひいては異方導電性ゴムシート9の温
度を常温に戻してもよい。このようにしても、導電性粒
子9aの配列は直線状に復元する。また、このようにす
ると、検査用基板4及びウエハトレイ10を一体化され
た状態でバーンイン装置23から取り出すことができる
ので、検査用基板4及びウエハトレイ10の取り出し作
業が容易になる。
【0097】また、第3の実施形態においては、検査用
基板4がバーンイン温度にあるときに密封空間22の圧
力を大気圧に戻したが、検査用基板4がバーンイン温度
と常温との間にあるときに、密封空間22の圧力を大気
圧に戻してもよい。このようにすると、導電性粒子9a
の配列の復元性は若干劣るが、検査用基板4が常温にな
ってから密封空間22の圧力を大気圧に戻す場合に比べ
て、導電性粒子9aの配列は直線状に復元し易い。
【0098】
【発明の効果】本発明に係る第1又は第2の半導体集積
回路の検査方法によると、半導体ウエハ及び検査用基板
が加熱されている状態で密封空間を減圧するため、プロ
ーブ端子が外部電極の表面に形成されている表面酸化膜
を確実に破ることができ、プローブ端子と外部電極とを
電気的に確実に導通させることができるので、検査用基
板に設けられるプローブ端子の数が増加しても、プロー
ブ端子と外部電極との接触抵抗のバラツキを低減するこ
とができる。
【0099】本発明に係る第3の半導体集積回路の検査
方法によると、検査用基板ひいては異方導電性ゴムシー
トが加熱されている状態で密封空間を大気圧に戻すた
め、異方導電性ゴムシートに温度変化及び圧力変化が繰
り返し作用しても、導電性粒子の配列が直線状に復元し
易いので、検査用基板の寿命が長くなる。
【0100】本発明に係る半導体集積回路の検査装置に
よると、密封空間減圧用配管に密封空間の圧力値を所望
値に制御できる密封空間圧力可変バルブが設けられてい
るため、密封空間の減圧又は加圧が容易になるので、外
部電極の表面に形成されている表面酸化膜をプローブ端
子により確実に破ることができる。
【0101】本発明に係るアライメント装置によると、
ウエハトレイに保持されている半導体ウエハを加熱する
加熱手段を備えているため、検査用基板の各プローブ端
子を加熱されている半導体ウエハの複数の半導体集積回
路素子の各外部電極に押し付けることができ、プローブ
端子により外部電極の表面に形成されている表面酸化膜
を確実に破ることができるので、プローブ端子と外部電
極とを電気的に確実に導通させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る半導体集積回路の検査装
置の断面図である。
【図2】第1の実施形態に係る半導体集積回路の検査方
法に用いるバーンイン装置の概略斜視図である。
【図3】(a)及び(b)は第1の実施形態に係る半導
体集積回路の検査方法の各工程を示す断面図である。
【図4】(a)及び(b)は第1の実施形態に係る半導
体集積回路の検査方法の各工程を示す断面図である。
【図5】第1の実施形態の第1変形例に係る半導体集積
回路の検査装置及び検査方法を示す断面図である。
【図6】第1の実施形態の第2変形例に係る半導体集積
回路の検査方法を示す断面図である。
【図7】第2の実施形態に係る半導体集積回路の検査装
置及び検査方法を示す断面図である。
【図8】第2の実施形態に係る半導体集積回路の検査装
置及び検査方法を示す断面図である。
【図9】(a)及び(b)は第3の実施形態に係る半導
体集積回路の検査方法を示す断面図である。
【図10】第3の実施形態に係る半導体集積回路の検査
方法を示す断面図である。
【図11】(a)〜(c)は第3の実施形態に係る半導
体集積回路の検査方法の作用を示す断面図である。
【図12】従来の半導体集積回路の検査装置を示す断面
図である。
【図13】(a)〜(c)は従来の半導体集積回路の検
査方法の各工程を示す断面図である。
【図14】(a)〜(c)は従来の半導体集積回路の検
査方法の作用を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ 2 外部電極 3 パッシベーション膜 4 検査用基板 5 配線基板 5a 配線層 6 剛性リング 7 メンブレンシート 8 プローブ端子 9 異方導電性ゴムシート 9a 導電性粒子 10 ウエハトレイ 10a ウエハ保持部 11 環状のシール部材 12 減圧用凹状溝 13 連通路 20 可動ステージ 21 基板ホルダー 22 密封空間 23 バーンイン装置 23a 収納部 25 密封空間減圧用配管 26 密封空間圧力可変バルブ 27 空間部 28 空間部減圧用配管 29 空間部圧力可変バルブ 30 真空ポンプ 31 誘電体 32 接着力又は粘着力を有する樹脂 33 第1のヒーター 34 第2のヒーター

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが外部電極を有する複数の半導
    体集積回路素子が形成されている半導体ウエハを保持す
    るウエハ保持部を有するウエハトレイと、前記複数の半
    導体集積回路素子の各外部電極と対応する位置にプロー
    ブ端子を有する検査用基板と、前記ウエハトレイにおけ
    る前記ウエハ保持部の外側に設けられた環状のシール部
    材とを備えた検査装置を用いて行なう半導体集積回路の
    検査方法であって、 前記半導体ウエハを前記ウエハトレイの前記ウエハ保持
    部に保持する工程と、 前記ウエハ保持部に保持されている前記半導体ウエハの
    前記複数の半導体集積回路素子の各外部電極と前記検査
    用基板の各プローブ端子と位置合わせした後、前記ウエ
    ハトレイと前記検査用基板とを互いに接近させることに
    より前記ウエハトレイ、前記検査用基板及び前記環状の
    シール部材により密封空間を形成する工程と、 前記密封空間を減圧することにより、前記プローブ端子
    を前記外部電極に押し付ける工程と、 前記プローブ端子が前記外部電極に押し付けられている
    状態で前記半導体ウエハ及び前記検査用基板を加熱する
    工程と、 前記密封空間を加圧することにより、前記プローブ端子
    が前記外部電極に押し付けられている状態を解放する工
    程と、 前記半導体ウエハ及び前記検査用基板が加熱されている
    状態で前記密封空間を再び減圧することにより、前記プ
    ローブ端子を前記外部電極に押し付けて前記プローブ端
    子と前記外部電極とを電気的に導通させる工程と、 前記プローブ端子及び前記外部電極を介して前記半導体
    集積回路素子に検査用電圧を供給して、前記複数の半導
    体集積回路素子の電気的特性をウエハレベルで一括して
    検査する工程とを備えていることを特徴とする半導体集
    積回路の検査方法。
  2. 【請求項2】 前記半導体ウエハを前記ウエハ保持部に
    保持する工程は、減圧力により前記半導体ウエハを前記
    ウエハ保持部に吸引する工程を含むことを特徴とする請
    求項1に記載の半導体集積回路の検査方法。
  3. 【請求項3】 前記半導体ウエハを前記ウエハ保持部に
    保持する工程は、静電気により前記半導体ウエハを前記
    ウエハ保持部に吸着する工程を含むことを特徴とする請
    求項1に記載の半導体集積回路の検査方法。
  4. 【請求項4】 前記密封空間を加圧する工程は、前記ウ
    エハ保持部に保持されている前記半導体ウエハが前記検
    査用基板の上側に位置する状態で行なうことを特徴とす
    る請求項1に記載の半導体集積回路の検査方法。
  5. 【請求項5】 前記密封空間を形成する工程よりも前
    に、前記半導体ウエハにおける前記検査用基板と対向す
    る面に、接着力又は粘着力を有する樹脂を供給する工程
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の
    半導体集積回路の検査方法。
  6. 【請求項6】 それぞれが外部電極を有する複数の半導
    体集積回路素子が形成されている半導体ウエハを保持す
    るウエハ保持部を有するウエハトレイと、前記複数の半
    導体集積回路素子の各外部電極と対応する位置にプロー
    ブ端子を有する検査用基板と、前記ウエハトレイにおけ
    る前記ウエハ保持部の外側に設けられた環状のシール部
    材とを備えた検査装置を用いて行なう半導体集積回路の
    検査方法であって、 前記半導体ウエハを前記ウエハトレイの前記ウエハ保持
    部に保持する工程と、 前記ウエハ保持部に保持されている前記半導体ウエハ、
    及び前記検査用基板を加熱する工程と、 前記ウエハ保持部に保持されており且つ加熱されている
    前記半導体ウエハの前記複数の半導体集積回路素子の各
    外部電極と、加熱されている前記検査用基板の各プロー
    ブ端子とを位置合わせした後、前記ウエハトレイと前記
    検査用基板とを互いに接近させることにより前記ウエハ
    トレイ、前記検査用基板及び前記環状のシール部材によ
    って密封空間を形成する工程と、 前記半導体ウエハ及び前記検査用基板が加熱されている
    状態で前記密封空間を減圧することにより、前記プロー
    ブ端子を前記外部電極に押し付けて前記プローブ端子と
    前記外部電極とを電気的に導通させる工程と、 前記プローブ端子及び前記外部電極を介して前記半導体
    集積回路素子に検査用電圧を供給して、前記複数の半導
    体集積回路素子の電気的特性をウエハレベルで一括して
    検査する工程とを備えていることを特徴とする半導体集
    積回路の検査方法。
  7. 【請求項7】 それぞれが外部電極を有する複数の半導
    体集積回路素子が形成されている半導体ウエハを保持す
    るウエハ保持部を有するウエハトレイと、 配線層を有する配線基板、周縁部が前記配線基板に保持
    されており前記複数の半導体集積回路素子の各外部電極
    と対応する位置にプローブ端子を有するメンブレンシー
    ト、及び内部に直鎖状に配列された導電性粒子を有し該
    導電性粒子により前記配線層と前記プローブ端子とを電
    気的に導通させる異方導電性ゴムシートを有する検査用
    基板と、 前記ウエハトレイにおける前記ウエハ保持部の外側に設
    けられた環状のシール部材とを備えた検査装置を用いて
    行なう半導体集積回路の検査方法であって、 前記半導体ウエハを前記ウエハトレイの前記ウエハ保持
    部に保持する工程と、 前記ウエハ保持部に保持されている前記半導体ウエハの
    前記複数の半導体集積回路素子の各外部電極と前記検査
    用基板の各プローブ端子とを位置合わせした後、前記ウ
    エハトレイと前記検査用基板とを互いに接近させること
    により、前記ウエハトレイ、前記検査用基板及び前記環
    状のシール部材により密封空間を形成する工程と、 前記密封空間を減圧することにより、前記外部電極と前
    記プローブ端子とを互いに接触させて電気的に導通させ
    ると共に前記ウエハトレイと前記検査用基板とを一体化
    する工程と、 前記外部電極と前記プローブ端子とが電気的に導通して
    いる状態で前記半導体ウエハ及び前記検査用基板をバー
    ンイン温度に加熱すると共に、前記プローブ端子及び前
    記外部電極を介して前記半導体集積回路素子に検査用電
    圧を供給して前記複数の半導体集積回路素子の電気的特
    性をウエハレベルで一括して検査する工程と、 前記半導体ウエハ及び前記検査用基板が加熱されている
    状態で前記密封空間を大気圧に戻し、その後、前記半導
    体ウエハ及び前記検査用基板の温度を常温に戻す工程と
    を備えていることを特徴とする半導体集積回路の検査方
    法。
  8. 【請求項8】 前記半導体ウエハ及び前記検査用基板の
    温度を常温に戻す工程は、前記密封空間を大気圧に戻す
    と共に前記ウエハトレイと前記検査用基板とを分離した
    後に行なうことを特徴とする請求項7に記載の半導体集
    積回路の検査方法。
  9. 【請求項9】 それぞれが外部電極を有する複数の半導
    体集積回路素子が形成されている半導体ウエハを保持す
    るウエハ保持部を有するウエハトレイと、 前記複数の半導体集積回路素子の各外部電極と対応する
    位置にプローブ端子を有する検査用基板と、 前記ウエハトレイにおける前記ウエハ保持部の外側に設
    けられており、前記ウエハトレイ及び前記検査用基板と
    共に密封空間を形成する環状のシール部材と、 前記密封空間と該密封空間を減圧するための減圧手段と
    を接続する密封空間減圧用配管と、 前記密封空間減圧用配管に設けられ、前記密封空間の圧
    力値を所望値に制御できる密封空間圧力可変バルブとを
    備えていることを特徴とする半導体集積回路の検査装
    置。
  10. 【請求項10】 前記ウエハトレイに形成され、前記ウ
    エハ保持部に載置されている前記半導体ウエハを前記ウ
    エハ保持部に吸引するための空間部と、 前記空間部と該空間部を減圧するための減圧手段とを接
    続する空間部減圧用配管と、 前記空間部減圧用配管に設けられ、前記空間部の圧力値
    を所望値に制御できる空間部圧力可変バルブとをさらに
    備えていることを特徴とする請求項9に記載の半導体集
    積回路の検査装置。
  11. 【請求項11】 前記ウエハトレイに設けられ、電圧が
    印加されると前記ウエハ保持部に載置されている前記半
    導体ウエハを前記ウエハ保持部に吸着する誘電体をさら
    に備えていることを特徴とする請求項9に記載の半導体
    集積回路の検査装置。
  12. 【請求項12】 それぞれが外部電極を有する複数の半
    導体集積回路素子が形成されている半導体ウエハを保持
    するウエハトレイに保持されている前記半導体ウエハ
    と、前記複数の半導体集積回路素子の各外部電極と対応
    する位置にプローブ端子を有する検査用基板とを、前記
    外部電極と前記プローブ端子とが互いに対向するように
    位置合わせするアライメント装置であって、 前記ウエハトレイに保持されている前記半導体ウエハを
    加熱する加熱手段を備えていることを特徴とするアライ
    メント装置。
JP2000009660A 2000-01-19 2000-01-19 半導体集積回路の検査方法、半導体集積回路の検査装置及びアライメント装置 Pending JP2001203244A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000009660A JP2001203244A (ja) 2000-01-19 2000-01-19 半導体集積回路の検査方法、半導体集積回路の検査装置及びアライメント装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000009660A JP2001203244A (ja) 2000-01-19 2000-01-19 半導体集積回路の検査方法、半導体集積回路の検査装置及びアライメント装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001203244A true JP2001203244A (ja) 2001-07-27

Family

ID=18537781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000009660A Pending JP2001203244A (ja) 2000-01-19 2000-01-19 半導体集積回路の検査方法、半導体集積回路の検査装置及びアライメント装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001203244A (ja)

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003046976A1 (fr) * 2001-11-30 2003-06-05 Tokyo Electron Limited Appareil d'essai d'evaluation de la fiabilite, systeme d'essai d'evaluation de la fiabilite, contacteur et procede d'essai d'evaluation de la fiabilite
JP2005500688A (ja) * 2001-08-13 2005-01-06 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド 電子デバイスのウェハレベルバーンイン用システム
JP2009099630A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Japan Electronic Materials Corp 半導体検査装置
EP2132580A1 (en) * 2007-04-05 2009-12-16 AEHR Test Systems Electronics tester with a signal distribution board and a wafer chuck having different coefficients of thermal expansion
JP4457180B1 (ja) * 2009-08-07 2010-04-28 株式会社アドバンテスト ウエハトレイおよび試験装置
WO2010103892A1 (ja) * 2009-03-12 2010-09-16 東京エレクトロン株式会社 プローブカード
JP2011091222A (ja) * 2009-10-23 2011-05-06 Panasonic Corp ウェーハ検査装置及びそれを用いた半導体ウェーハの検査方法
JP2013516770A (ja) * 2009-12-31 2013-05-13 フォームファクター, インコーポレイテッド ウエハテストカセットシステム
JP2013219299A (ja) * 2012-04-12 2013-10-24 Advantest Corp 半導体ウェハの試験方法、半導体ウェハ試験装置、及びウェハトレイ
WO2013183740A1 (ja) * 2012-06-06 2013-12-12 東京エレクトロン株式会社 ウエハ検査用インターフェース及びウエハ検査装置
JP5528617B1 (ja) * 2013-11-29 2014-06-25 株式会社ウイング プロービングユニット、及びプロービングユニットを用いたバーンインスクリーニングシステム及びバーンインスクリーニング方法
JP5858312B1 (ja) * 2014-07-25 2016-02-10 株式会社東京精密 プロービング装置及びプローブコンタクト方法
JP2016058506A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 東京エレクトロン株式会社 ウエハ検査装置における検査用圧力設定値決定方法
CN109791895A (zh) * 2016-09-21 2019-05-21 东京毅力科创株式会社 基片检查方法和基片检查装置
WO2020111690A1 (ko) * 2018-11-28 2020-06-04 한국생산기술연구원 멀티 프로버용 척 조립체 및 채널
US11448695B2 (en) 2007-12-19 2022-09-20 Aehr Test Systems System for testing an integrated circuit of a device and its method of use
US11592465B2 (en) 2009-03-25 2023-02-28 Aehr Test Systems Pressure relief valve
US11635459B2 (en) 2017-03-03 2023-04-25 Aehr Test Systems Electronics tester
US11835575B2 (en) 2020-10-07 2023-12-05 Aehr Test Systems Electronics tester
US11860221B2 (en) 2005-04-27 2024-01-02 Aehr Test Systems Apparatus for testing electronic devices
US12007451B2 (en) 2016-01-08 2024-06-11 Aehr Test Systems Method and system for thermal control of devices in an electronics tester

Cited By (49)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005500688A (ja) * 2001-08-13 2005-01-06 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド 電子デバイスのウェハレベルバーンイン用システム
US8456186B2 (en) * 2001-11-30 2013-06-04 Tokyo Electron Limited Reliability evaluation test apparatus, reliability evaluation test system, contactor, and reliability evaluation test method
US7242206B2 (en) 2001-11-30 2007-07-10 Tokyo Electron Limited Reliability evaluation test apparatus, reliability evaluation test system, contactor, and reliability evaluation test method
US7091733B2 (en) 2001-11-30 2006-08-15 Tokyo Electron Limited Reliability evaluation test apparatus, reliability evaluation test system, contactor, and reliability evaluation test method
CN100521134C (zh) * 2001-11-30 2009-07-29 东京毅力科创株式会社 可靠性评估测试装置、系统和方法
WO2003046976A1 (fr) * 2001-11-30 2003-06-05 Tokyo Electron Limited Appareil d'essai d'evaluation de la fiabilite, systeme d'essai d'evaluation de la fiabilite, contacteur et procede d'essai d'evaluation de la fiabilite
US11860221B2 (en) 2005-04-27 2024-01-02 Aehr Test Systems Apparatus for testing electronic devices
US10151793B2 (en) 2007-04-05 2018-12-11 Aehr Test Systems Electronics tester with double-spiral thermal control passage in a thermal chuck
US10718808B2 (en) 2007-04-05 2020-07-21 Aehr Test Systems Electronics tester with current amplification
JP2014057084A (ja) * 2007-04-05 2014-03-27 Aehr Test Systems 熱膨張係数の異なる信号分配ボード及びウェハチャックをもつエレクトロニックテスター
US9291668B2 (en) 2007-04-05 2016-03-22 Aehr Test Systems Electronics tester with a valve integrally formed in a component of a portable pack
EP2132580A1 (en) * 2007-04-05 2009-12-16 AEHR Test Systems Electronics tester with a signal distribution board and a wafer chuck having different coefficients of thermal expansion
EP2132580A4 (en) * 2007-04-05 2012-12-19 Aehr Test Systems ELECTRONIC TESTER WITH SIGNAL DISTRIBUTOR AND WASHER LINING WITH VARIOUS HEAT EXTENSION COEFFICIENT
US10976362B2 (en) 2007-04-05 2021-04-13 Aehr Test Systems Electronics tester with power saving state
US9500702B2 (en) 2007-04-05 2016-11-22 Aehr Test Systems Electronics tester with hot fluid thermal control
EP2772768A1 (en) * 2007-04-05 2014-09-03 AEHR Test Systems Electronics tester with a signal distribution board and a wafer chuck having different coefficients of thermal expansion
JP2017041640A (ja) * 2007-04-05 2017-02-23 エイアー テスト システムズ ポータブルパックのコンポーネント内に一体に形成されたバルブを有するエレクトロニックテスター
US9857418B2 (en) 2007-04-05 2018-01-02 Aehr Test Systems Electronics tester with group and individual current configurations
JP2009099630A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Japan Electronic Materials Corp 半導体検査装置
US11448695B2 (en) 2007-12-19 2022-09-20 Aehr Test Systems System for testing an integrated circuit of a device and its method of use
WO2010103892A1 (ja) * 2009-03-12 2010-09-16 東京エレクトロン株式会社 プローブカード
JP2010210600A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Tokyo Electron Ltd プローブカード
US11977098B2 (en) 2009-03-25 2024-05-07 Aehr Test Systems System for testing an integrated circuit of a device and its method of use
US11592465B2 (en) 2009-03-25 2023-02-28 Aehr Test Systems Pressure relief valve
US8513962B2 (en) 2009-08-07 2013-08-20 Advantest Corporation Wafer tray and test apparatus
WO2011016097A1 (ja) * 2009-08-07 2011-02-10 株式会社アドバンテスト ウエハトレイおよび試験装置
KR100990198B1 (ko) 2009-08-07 2010-10-29 가부시키가이샤 어드밴티스트 웨이퍼 트레이 및 시험 장치
JP4457180B1 (ja) * 2009-08-07 2010-04-28 株式会社アドバンテスト ウエハトレイおよび試験装置
JP2011091222A (ja) * 2009-10-23 2011-05-06 Panasonic Corp ウェーハ検査装置及びそれを用いた半導体ウェーハの検査方法
US8638118B2 (en) 2009-10-23 2014-01-28 Panasonic Corporation Wafer inspection device
US8872532B2 (en) 2009-12-31 2014-10-28 Formfactor, Inc. Wafer test cassette system
JP2013516770A (ja) * 2009-12-31 2013-05-13 フォームファクター, インコーポレイテッド ウエハテストカセットシステム
JP2013219299A (ja) * 2012-04-12 2013-10-24 Advantest Corp 半導体ウェハの試験方法、半導体ウェハ試験装置、及びウェハトレイ
US9689894B2 (en) 2012-06-06 2017-06-27 Tokyo Electron Limited Wafer inspection interface and wafer inspection apparatus
JP2013254812A (ja) * 2012-06-06 2013-12-19 Tokyo Electron Ltd ウエハ検査用インターフェース及びウエハ検査装置
WO2013183740A1 (ja) * 2012-06-06 2013-12-12 東京エレクトロン株式会社 ウエハ検査用インターフェース及びウエハ検査装置
JP5528617B1 (ja) * 2013-11-29 2014-06-25 株式会社ウイング プロービングユニット、及びプロービングユニットを用いたバーンインスクリーニングシステム及びバーンインスクリーニング方法
JP5858312B1 (ja) * 2014-07-25 2016-02-10 株式会社東京精密 プロービング装置及びプローブコンタクト方法
JP2016058506A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 東京エレクトロン株式会社 ウエハ検査装置における検査用圧力設定値決定方法
US12007451B2 (en) 2016-01-08 2024-06-11 Aehr Test Systems Method and system for thermal control of devices in an electronics tester
CN109791895A (zh) * 2016-09-21 2019-05-21 东京毅力科创株式会社 基片检查方法和基片检查装置
CN109791895B (zh) * 2016-09-21 2022-12-23 东京毅力科创株式会社 基片检查方法和基片检查装置
US11821940B2 (en) 2017-03-03 2023-11-21 Aehr Test Systems Electronics tester
US11635459B2 (en) 2017-03-03 2023-04-25 Aehr Test Systems Electronics tester
US11686762B2 (en) 2018-11-28 2023-06-27 Korea Institute Of Industrial Technology Multi-prober chuck assembly and channel
KR102164132B1 (ko) 2018-11-28 2020-10-12 한국생산기술연구원 멀티 프로버용 척 조립체 및 채널
KR20200063664A (ko) * 2018-11-28 2020-06-05 한국생산기술연구원 멀티 프로버용 척 조립체 및 채널
WO2020111690A1 (ko) * 2018-11-28 2020-06-04 한국생산기술연구원 멀티 프로버용 척 조립체 및 채널
US11835575B2 (en) 2020-10-07 2023-12-05 Aehr Test Systems Electronics tester

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001203244A (ja) 半導体集積回路の検査方法、半導体集積回路の検査装置及びアライメント装置
JP2925964B2 (ja) 半導体ウェハ収納器及び半導体集積回路の検査方法
JP5016892B2 (ja) 検査装置及び検査方法
US5757199A (en) Test carrier for semiconductor integrated circuit and method of testing semiconductor integrated circuit
KR950021323A (ko) 반도체 웨이퍼 수납기, 반도체 웨이퍼의 검사용 집적회로 단자와 프로브 단자와의 접속방법 및 그 장치, 반도체 집적회로의 검사방법, 프로브카드 및 그 제조방법
JP2000180469A (ja) 半導体装置用コンタクタ及び半導体装置用コンタクタを用いた試験装置及び半導体装置用コンタクタを用いた試験方法及び半導体装置用コンタクタのクリーニング方法
JPH08330372A (ja) 半導体装置の検査方法
US6410354B1 (en) Semiconductor substrate test device and method
US7304487B2 (en) Test method of semiconductor devices
TWI418800B (zh) A conductive member, a connecting member, a test apparatus, and a method of repairing the connecting member
JP2000199767A (ja) 検査用基板
JPH10319087A (ja) ダイ検査法およびその装置
JP2007294632A (ja) 検査用装置
JPH09274055A (ja) 半導体試験装置並びに半導体試験装置用プローブユニット及びその製造方法
JP2000164647A (ja) ウエハカセット及び半導体集積回路の検査装置
WO1998010298A1 (fr) Dispositif d'inspection d'un panneau d'affichage a cristaux liquides, procede d'inspection d'un panneau d'affichage a cristaux liquides et procede de fabrication d'un panneau d'affichage a cristaux liquides
JP3106102B2 (ja) 半導体装置の検査方法
JP3535728B2 (ja) 半導体集積回路の検査装置
JPH11211755A (ja) 電子装置用試験装置
JP3784148B2 (ja) ウェハカセット
JP3897498B2 (ja) 検査用基板及び検査方法
JP2006278949A (ja) 半導体集積回路の検査装置及びその検査方法
JP2000304808A (ja) 半導体装置の検査装置
JPH11126805A (ja) 半導体集積回路の検査方法及びその検査用基板
JP2000150597A (ja) 半導体集積回路の検査方法及び検査装置