JP2000164647A - ウエハカセット及び半導体集積回路の検査装置 - Google Patents

ウエハカセット及び半導体集積回路の検査装置

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JP2000164647A
JP2000164647A JP33263798A JP33263798A JP2000164647A JP 2000164647 A JP2000164647 A JP 2000164647A JP 33263798 A JP33263798 A JP 33263798A JP 33263798 A JP33263798 A JP 33263798A JP 2000164647 A JP2000164647 A JP 2000164647A
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Japan
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wafer
valve
tray
elastic sheet
semiconductor
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JP33263798A
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Inventor
Kenji Furumoto
建二 古本
Tomoyuki Nakayama
知之 中山
Tateo Sanemori
健郎 實盛
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハトレイ、弾性シート及び環状のシール
部材によって形成される密封空間を減圧する際に、弾性
シートが周囲に拡がるように延びる事態を防止する。 【解決手段】 ウエハトレイ10のウエハ保持部10a
の上には半導体ウエハ1が保持されていると共に、半導
体ウエハ1と対向するように弾性シート7が設けられて
いる。ウエハトレイ10におけるウエハ保持部10aの
外側には環状の減圧用凹状溝12が形成されていると共
に、ウエハトレイ10の一側部には減圧バルブ14が設
けられており、減圧バルブ14は減圧供給路15を介し
て真空ポンプ16に接続されている。ウエハトレイ10
におけるウエハ保持部10aの周囲には、例えば2つの
屈曲部を有する蛇腹状の弾性体からなる環状のシール部
材31が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ上に
形成された複数の半導体集積回路素子の電気的特性をウ
エハ状態で一括して検査するために用いられるウエハカ
セット及び半導体集積回路の検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路装置は、半導体集
積回路素子とリードフレームのインナーリードとがボン
ディングワイヤによって電気的に接続された後、半導体
集積回路素子及びインナーリードが樹脂又はセラミック
により封止された状態で供給され、プリント基板に実装
されていた。
【0003】ところが、電子機器の小型化及び低価格化
の要求から、半導体集積回路素子を半導体ウエハから切
り出したままのベアチップ状態で回路基板に実装する方
法が開発されており、品質が保証されたベアチップを低
価格で供給することが望まれている。
【0004】ベアチップに対して品質保証を行なうため
には、半導体集積回路素子の電気的特性をウエハ状態で
(ウエハレベルで)一括してバーインを行なうことが低
コスト化の点で望ましい。このため、半導体ウエハ上に
形成されている複数の半導体集積回路素子に対してウエ
ハ状態で一括してバーインを行なうウエハカセットが提
案されている。
【0005】以下、従来のウエハカセットについて、図
5及び図6を参照しながら説明する。尚、図6は図5に
おける要部の拡大断面図である。
【0006】図5及び図6に示すように、半導体ウエハ
1の上に形成された複数の半導体集積回路素子の表面に
は多数の検査用電極2がそれぞれ設けられており、各検
査用電極2の周縁部はパッシベーション膜3によって覆
われている。
【0007】半導体ウエハ1と対向するように検査用基
板4が設けられており、該検査用基板4は、配線層5a
を有する配線基板5と、周縁部が剛性リング6によって
配線基板5に固定された例えばポリイミドシートからな
る弾性シート7と、該弾性シート7における半導体ウエ
ハ1の検査用電極2と対応する部位に設けられた半球状
のプローブ端子8と、配線基板5と弾性シート7との間
に設けられ、配線基板5の配線層5aの一端部とプロー
ブ端子8とを電気的に接続する異方導電性ゴムシート9
とを備えている。
【0008】尚、配線基板5の配線層5aの他端部は、
電源電圧、接地電圧又は信号電圧等の検査用電圧を供給
する図示しない検査装置に接続される。
【0009】ウエハトレイ10における半導体ウエハ1
を保持するウエハ保持部10aの周囲には、リップ状の
断面を有する弾性体からなる環状のシール部材11が設
けられている。ウエハトレイ10におけるウエハ保持部
10aとシール部材11との間には環状の減圧用凹状溝
12が形成されており、該減圧用凹状溝12はウエハ保
持部10aの下側に形成されている連通路13によって
も互いに連通している。ウエハトレイ10の一側部には
減圧バルブ14が設けられており、該減圧バルブ14は
減圧供給路15を介して真空ポンプ16に接続されてい
る。また、ウエハトレイ10のウエハ保持部10aに
は、減圧用凹状溝12と連通路13を介して連通してい
る吸引用凹状溝17が形成されており、半導体ウエハ1
は吸引用凹状溝17からの減圧力に吸引されてウエハ保
持部10aに保持される。
【0010】以下、前述の構造を有する検査用基板4及
びウエハトレイ10からなるウエハカセットを用いて行
なう検査方法について説明する。
【0011】水平方向及び上下方向に移動可能な可動テ
ーブル20の上に、半導体ウエハ1を保持しているウエ
ハトレイ10を載置すると共に、ウエハトレイ10の上
に検査用基板4を配置した後、可動ステージ20を水平
方向へ移動してウエハトレイ10に保持されている半導
体ウエハ1と検査用基板4との位置合わせを行ない、そ
の後、可動ステージ20を上方へ移動して、ウエハトレ
イ10と配線基板5とを互いに接近させる。
【0012】次に、真空ポンプ16を駆動して減圧用凹
状溝12の内部を減圧すると、弾性シート7とシール部
材11の先端部とが接触するため、ウエハトレイ10、
シール部材11及び弾性シート7によって密封空間21
が形成される。その後、減圧用凹状溝12の内部を更に
減圧して密封空間21を減圧すると、図5及び図6に示
すようにシール部材11の断面形状が弓状になるので、
弾性シート7に設けられている各プローブ端子8と半導
体ウエハ1の各検査用電極2とが接触する。
【0013】次に、密封空間21の減圧状態を維持した
まま、つまり検査用基板4とウエハトレイ10との一体
化を維持したまま、減圧供給路15における減圧バルブ
14側の先端部に設けられているバルブ接続部15aと
減圧バルブ14との接続を解放し、その後、検査用基板
4とウエハトレイ10とからなるウエハカセットを検査
装置のカセット収納部に搬入する。
【0014】尚、図示は省略しているが、減圧供給路1
5のバルブ接続部15aの外周面には環状の凹状溝が形
成されていると共に、減圧バルブ14の内周面には内側
に付勢された複数のボールが適当な間隔をおいて保持さ
れており、減圧バルブ14のボールのバルブ接続部15
aの凹状溝に対する嵌入又は離脱によって、減圧供給路
15と減圧バルブ14との接続又は解放が行なわれる。
【0015】検査装置は、カセット収納部に所定数のウ
エハカセットが搬入されると、ウエハカセットに収納さ
れている半導体ウエハ1の各検査用電極2に検査用電圧
を印加すると共に、各検査用電極2からの出力信号を受
けて、半導体ウエハ1上に形成されている各半導体集積
回路素子の電気特性を評価する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のウエ
ハカセット及び検査装置を用いて半導体ウエハ上に形成
されている複数の半導体集積回路素子に対して電気的特
性の検査を行なったところ、以下に説明するような種々
の問題が発生した。
【0017】まず、弾性シート7に設けられているプロ
ーブ端子8と半導体ウエハ1の検査用電極2とを接触さ
せるべく密封空間21を減圧すると、シール部材11が
リップ状の断面を有しているため、シール部材11の先
端部が外側に拡がってシール部材11は弓状に屈曲する
が、この際、弾性シート7の周縁部が外側へ引っ張られ
るので、弾性シート7は周囲に拡がるように延びる。周
縁部が外側へ引っ張られるよう弾性シート7が延びる
と、弾性シート7の周縁部の近傍に設けられているプロ
ーブ端子8も外側へ移動するので、半導体ウエハ1の検
査用電極2の表面に擦り傷が発生したり、次回の検査時
において、弾性シート7の周縁部の近傍に設けられてい
るプローブ端子8が半導体ウエハ1の検査用電極2に対
して位置ずれしたりするという第1の問題が発生した。
【0018】また、半導体ウエハ1は、吸引用凹状溝1
7からの減圧力に吸引されてウエハ保持部10aに保持
されるが、この際、半導体ウエハ1における吸引用凹状
溝17と対向する部位が吸引用凹状溝17に沈み込むよ
うに延びる。このため、半導体ウエハ1における吸引用
凹状溝17と対向する部位の近傍に位置する検査用電極
2とプローブ端子8とが位置ずれを起こすので、検査用
電極2とプローブ端子8との電気的導通が低下する(電
気抵抗が大きくなる)という第2の問題が発生した。
【0019】また、半導体ウエハ1には多数の半導体集
積回路素子が形成されているため、半導体ウエハ1は大
きく波打つように変形していることがあると共に、半導
体ウエハ1に対してバーンインを行なう際に加えられる
熱によって半導体ウエハ1は面内において歪んでいるこ
とがある。このため、弾性シート7に設けられているす
べてのプローブ端子8と半導体ウエハ1におけるすべて
の検査用電極2とが確実に接触しなくなるという第3の
問題が発生した。
【0020】また、弾性シート7に設けられているプロ
ーブ端子8と半導体ウエハ1の検査用電極2とが接触す
る際には、減圧供給路15のバルブ接続部15aをウエ
ハトレイ10の減圧バルブ14に接続する必要があると
共に、プローブ端子8と検査用電極2との接触が確保さ
れたときには、減圧供給路15のバルブ接続部15aを
減圧バルブ14から脱離させて、ウエハカセットを検査
装置のカセット収納部に搬入する必要がある。バルブ接
続部15aの減圧バルブ14に対する着脱状態が不完全
であると、ウエハカセットを検査装置に搬送する際に密
封空間21の減圧度が低下して、プローブ端子8と検査
用電極2との接触が不良になってしまうという第4の問
題が発生した。
【0021】また、1枚の半導体ウエハ1に対する検査
の完了毎にバルブ接続部15aの減圧バルブ14に対す
る着脱を行なう必要があるため、多数枚の半導体ウエハ
1に対して検査を行なうためには、バルブ接続部15a
の減圧バルブ14に対する着脱を多数回行なわなければ
ならないので、バルブ接続部15aの減圧バルブ14に
対する着脱作業を簡便にしたいという要望も発生した。
【0022】また、半導体ウエハ1に対する一連の検査
が完了したときには、半導体ウエハ1をウエハ保持部1
0aから取り除く作業が必要になるが、半導体ウエハ1
は厚さが薄いと共に減圧力によってウエハ保持部10a
に吸引されていたため、半導体ウエハ1はウエハ保持部
10aに沿った形状になっているので、半導体ウエハ1
をウエハ保持部10aから取り出す作業が困難であると
いう第5の問題も発生した。
【0023】前記に鑑み、本発明は、弾性シートに設け
られているプローブ端子と半導体ウエハの検査用電極と
を接触させるべく密封空間を減圧する際に弾性シートが
周囲に拡がるように延びる事態を防止することを第1の
目的とし、半導体ウエハを減圧力によってウエハトレイ
のウエハ保持部に保持する際に、半導体ウエハがウエハ
トレイ側に部分的に沈み込む事態を防止することを第2
の目的とし、半導体ウエハが波打つように変形していた
り又は熱によって歪んでいても、プローブ端子と検査用
電極とが確実に接触するようにすることを第3の目的と
し、減圧供給路のバルブ接続部とウェハトレイの減圧バ
ルブとの接合を確実にすると共に、バルブ接続部の減圧
バルブに対する着脱作業を簡便することを第4の目的と
し、半導体ウエハに対する一連の検査が完了したとき
に、半導体ウエハをウエハトレイのウエハ保持部から取
り出す作業を容易にすることを第5の目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記の第1の目的を達成
するため、本発明に係る第1のウエハカセットは、複数
の半導体集積回路素子が形成された半導体ウエハを保持
するウエハ保持部を有するウエハトレイと、ウエハ保持
部に保持されている半導体ウエハと対向するように設け
られ、周端部において保持基板に保持されていると共
に、複数の半導体集積回路素子の検査用電極と対応する
部位にプローブ端子を有する弾性シートと、ウエハトレ
イにおけるウエハ保持部の外側に設けられ、ウエハトレ
イ及び弾性シートと共に密封空間を形成する環状のシー
ル部材とを備え、シール部材は複数の屈曲部を持つ断面
形状を有している。
【0025】第1のウエハカセットによると、ウエハト
レイ及び弾性シートと共に密封空間を形成する環状のシ
ール部材は、複数の屈曲部を持つ断面形状を有している
ため、弾性シートに設けられているプローブ端子と半導
体ウエハの検査用電極とを接触させるべく、ウエハトレ
イ、弾性シート及びシール部材によって形成される密封
空間を減圧すると、シール部材は複数の屈曲部において
屈曲しながら蛇腹状に高さが低くなるので、弾性シート
の周縁部が外側へ引っ張られることなく弾性シートとウ
エハトレイとの距離ひいてはプローブ端子と検査用電極
との距離が小さくなる。
【0026】前記の第2の目的を達成するため、本発明
に係る第2のウエハカセットは、複数の半導体集積回路
素子が形成された半導体ウエハを保持するウエハ保持部
と、ウエハ保持部の外側に設けられた減圧用凹状溝と、
ウエハ保持部の下側に設けられ減圧用凹状溝と連通する
連通路とを有するウエハトレイと、ウエハ保持部に保持
されている半導体ウエハと対向するように設けられ、複
数の半導体集積回路素子の検査用電極と対応する部位に
プローブ端子を有する弾性シートと、ウエハトレイにお
ける減圧用凹状溝の外側に設けられ、ウエハトレイ及び
弾性シートと共に密封空間を形成する環状のシール部材
と、ウエハトレイにおけるウエハ保持部と連通路との間
に設けられ、多数の連続通気孔を有する多孔質部材とを
備えている。
【0027】第2のウエハカセットによると、ウエハト
レイにおけるウエハ保持部と連通路との間に設けられ多
数の連続通気孔を有する多孔質部材を備えているため、
減圧用凹状溝の内部を減圧すると、減圧力は減圧用凹状
溝及び連通路を介して多孔質部材の多数の連続通気孔に
伝わるので、ウエハトレイのウエハ保持部に載置されて
いる半導体ウエハはウエハ保持部に確実に吸引される。
【0028】前記の第3の目的を達成するため、本発明
に係る第3のウエハカセットは、複数の半導体集積回路
素子が形成された半導体ウエハを保持するウエハ保持部
を有するウエハトレイと、ウエハ保持部に保持されてい
る半導体ウエハと対向するように設けられ、複数の半導
体集積回路素子の検査用電極と対応する部位にプローブ
端子を有する弾性シートと、ウエハトレイにおけるウエ
ハ保持部の外側に設けられ、ウエハトレイ及び弾性シー
トと共に密封空間を形成する環状のシール部材と、ウエ
ハトレイにおけるウエハ保持部の反対側の面に形成さ
れ、ウエハ保持部の剛性を低減させる凹状部とを備えて
いる。
【0029】第3のウエハカセットによると、ウエハト
レイにおけるウエハ保持部の反対側の面に形成され、ウ
エハ保持部の剛性を低減させる凹状部を備えているた
め、ウエハ保持部に保持される半導体ウエハが波打つよ
うに変形していたり又は熱により歪んだりしていても、
ウエハ保持部は半導体ウエハに沿うように変形する。
【0030】前記の第4の目的を達成するため、本発明
に係る半導体集積回路の検査装置は、複数の半導体集積
回路素子が形成された半導体ウエハを保持するウエハ保
持部を有するウエハトレイと、ウエハ保持部に保持され
ている半導体ウエハと対向するように設けられ、複数の
半導体集積回路素子の検査用電極と対応する部位にプロ
ーブ端子を有する弾性シートと、ウエハトレイにおける
ウエハ保持部の外側に設けられ、ウエハトレイ及び弾性
シートと共に密封空間を形成する環状のシール部材と、
ウエハトレイに設けられ、密封空間を減圧するための減
圧バルブと、一端部に減圧バルブに接続されるバルブ接
続部を有すると共に、他端部が真空ポンプに接続されて
いる減圧供給路と、ウエハトレイにおける減圧バルブの
外側に固定されており、ウエハトレイと対向する面に形
成されたバルブ側係止部と、減圧供給路のバルブ接続部
と対向する面に形成されたバルブ側傾斜部とを有するバ
ルブ側コネクタと、バルブ側係止部に係止される接続部
側係止部と、バルブ側傾斜部と摺接する接続部側傾斜部
とを有しており、減圧供給路におけるバルブ接続部の外
側に、内側へ向かって付勢されていると共に接続部側傾
斜部がバルブ側傾斜部と摺接するときに付勢力に抗して
外側へ移動するように保持されている減圧供給路側コネ
クタとを備えている。
【0031】本発明の半導体集積回路の検査装置による
と、ウエハトレイにおける減圧バルブの外側に固定さ
れ、ウエハトレイと対向する面に形成されたバルブ側係
止部と、減圧供給路のバルブ接続部と対向する面に形成
されたバルブ側傾斜部とを有するバルブ側コネクタを備
えていると共に、バルブ側係止部に係止される接続部側
係止部と、バルブ側傾斜部と摺接する接続部側傾斜部と
を有しており、減圧供給路におけるバルブ接続部の外側
に、内側へ向かって付勢されていると共に接続部側傾斜
部がバルブ側傾斜部と摺接するときに付勢力に抗して外
側へ移動するように保持されている減圧供給路側コネク
タを備えているため、減圧供給路側コネクタをバルブ側
コネクタと対向させた後に、減圧供給路側コネクタをバ
ルブ側コネクタに対して、接続部側傾斜部がバルブ側傾
斜部と摺接するように押圧すると、減圧供給路側コネク
タが付勢力に抗して外側へ移動し、その後、接続部側係
止部がバルブ側係止部に係止されるので、減圧供給路側
コネクタはバルブ側コネクタに固定され、また、減圧供
給路側コネクタを外側へ移動させた後にバルブ側コネク
タから引き離すと、接続部側係止部とバルブ側係止部と
の係止状態が解放されるので、減圧供給路側コネクタは
バルブ側コネクタから離脱する。
【0032】前記の第5の目的を達成するため、本発明
に係る第4のウエハカセットは、複数の半導体集積回路
素子が形成された半導体ウエハを保持するウエハ保持部
を有するウエハトレイと、ウエハ保持部に保持されてい
る半導体ウエハと対向するように設けられ、複数の半導
体集積回路素子の検査用電極と対応する部位にプローブ
端子を有する弾性シートと、ウエハトレイにおけるウエ
ハ保持部の外側に設けられ、ウエハトレイ及び弾性シー
トと共に密封空間を形成する環状のシール部材と、ウエ
ハトレイにおけるウエハ保持部と該ウエハ保持部の外側
部分とに跨る部位に形成され、半導体ウエハを把持する
治具の先端部が挿入可能な大きさの治具用凹状溝とを備
えている。
【0033】第4のウエハカセットによると、ウエハト
レイにおけるウエハ保持部と該ウエハ保持部の外側部分
とに跨る部位に形成され、半導体ウエハを把持する治具
の先端部が挿入可能な大きさの治具用凹状溝を備えてい
るため、半導体ウエハに対する一連の検査が完了したと
きには、ウエハトレイに設けられている治具用凹状溝に
治具の先端部を挿入して該治具によって半導体ウエハを
把持することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態に係るウエハカットについて図1及び
図6を参照しながら説明する。
【0035】図1は第1の実施形態に係るウエハカセッ
トの断面構造を示しており、ウエハトレイ10のウエハ
保持部10aの上には半導体ウエハ1が保持されてお
り、従来と同様、半導体ウエハ1の上に形成された複数
の半導体集積回路素子の表面には多数の検査用電極2が
設けられている(図6を参照)。
【0036】半導体ウエハ1と対向するように検査用基
板4が設けられており、従来と同様、検査用基板4は、
配線層を有する保持基板としての配線基板5と、周縁部
が剛性リング6によって配線基板5に固定された例えば
ポリイミドシートからなる弾性シート7と、該弾性シー
ト7における半導体ウエハ1の検査用電極2と対応する
部位に設けられた半球状のプローブ端子8(図6を参
照)と、配線基板5と弾性シート7との間に設けられた
異方導電性ゴムシート9とを備えている。
【0037】また、ウエハトレイ10におけるウエハ保
持部10aの外側には環状の減圧用凹状溝12が形成さ
れており、該減圧用凹状溝12はウエハ保持部10aの
下側に形成されている連通路13によっても互いに連通
している。ウエハトレイ10の一側部には減圧バルブ1
4が設けられており、該減圧バルブ14は減圧供給路1
5を介して真空ポンプ16に接続されている。
【0038】第1の実施形態の特徴として、ウエハトレ
イ10におけるウエハ保持部10aの周囲には、複数例
えば2つの屈曲部を有する蛇腹状の断面形状に形成され
た弾性体からなる環状のシール部材31が設けられてい
る。
【0039】また、ウエハトレイ10におけるウエハ保
持部10aと連通路13との間には、多数の連続通気孔
を有する多孔質部材32が設けられている。
【0040】以下、第1の実施形態に係るウエハカセッ
トを用いて行なう検査方法について説明する。
【0041】まず、半導体ウエハ1をウエハトレイ10
のウエハ保持部10aに載置した後、ウエハトレイ10
を水平方向及び上下方向に移動可能な可動テーブル20
の上に載置すると共に、検査用基板4を半導体ウエハ1
の上側に配置する。
【0042】次に、真空ポンプ16を駆動して減圧用凹
状溝12の内部を減圧すると、減圧力は、連通路13及
び多孔質部材32の多数の連続通気孔を介して、ウエハ
保持部10aに載置されている半導体ウエハ1に作用す
るので、半導体ウエハ1は減圧力に吸引されてウエハ保
持部10aに保持される。
【0043】この場合、ウエハ保持部10aには従来の
ような吸引用凹状溝が形成されていないため、半導体ウ
エハ1は部分的に沈み込まないので、弾性シート7に設
けられているプローブ端子8と半導体ウエハ1に形成さ
れている検査用電極2とは位置ずれしない。このため、
プローブ端子8と検査用電極2との間の良好な電気的導
通を確保することができる。
【0044】また、多孔質部材32は、ウエハトレイ1
0におけるウエハ保持部10aと連通路13との間に設
けられている一方、ウエハトレイ10におけるウェハ保
持部10aの外側には設けられていないので、減圧用凹
状溝12に作用する減圧力が半導体ウエハ1の外側に漏
れることはない。
【0045】尚、多孔質部材32としては、減圧用凹状
溝12及び連通路13を介して作用する減圧力を半導体
ウエハ1に伝達できる連続通気孔を有しておれば、材質
及び連続通気孔の径については限定されない。
【0046】次に、可動ステージ20を水平方向に移動
して、ウエハトレイ10に保持されている半導体ウエハ
1と検査用基板4とを位置合わせした後、可動ステージ
20を上方に移動してウエハトレイ10と検査用基板4
とを接近させる。
【0047】次に、真空ポンプ16を駆動して減圧用凹
状溝12の内部を少し減圧すると、弾性シート7とシー
ル部材31の先端部とが接触するため、ウエハトレイ1
0、シール部材31及び弾性シート7によって密封空間
21が形成される。その後、減圧用凹状溝12の内部を
更に減圧して密封空間21を減圧すると、シール部材3
2は複数の屈曲部を持つ断面形状を有しているため、シ
ール部材32は大気圧によってPに示す押圧力を矢印の
方向に受けるので、シール部材32は複数の屈曲部にお
いて屈曲しながら蛇腹状に高さが低くなる。このため、
弾性シート7の周縁部が外側へ引っ張られることなく弾
性シート7とウエハトレイ10との距離が小さくなっ
て、弾性シート7に設けられているプローブ端子8と半
導体ウエハ1の検査用電極2とが確実に接触する。つま
り、弾性シート7が周縁部側へ延びるように拡がらない
ため、弾性シート7の周縁部の近傍に設けられているプ
ローブ端子8が外側へ移動することなく、プローブ端子
8と検査用電極2とが確実に接触する。従って、検査用
電極2の表面に擦り傷が発生しないと共に、次回の検査
時において、弾性シート7の周縁部の近傍に設けられて
いるプローブ端子8と半導体ウエハ1の検査用電極2と
の位置ずれも発生しない。
【0048】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係るウエハカットについて図2及び図6を参
照しながら説明する。
【0049】図2は第2の実施形態に係るウエハカセッ
トの断面構造を示しており、ウエハトレイ10のウエハ
保持部10aの上には半導体ウエハ1が保持されてお
り、従来と同様、半導体ウエハ1の上に形成された複数
の半導体集積回路素子の表面には多数の検査用電極2が
設けられている(図6を参照)。
【0050】半導体ウエハ1と対向するように検査用基
板4が設けられており、従来と同様、検査用基板4は、
配線層を有する配線基板5と、周縁部が剛性リング6に
よって配線基板5に固定された例えばポリイミドシート
からなる弾性シート7と、該弾性シート7における半導
体ウエハ1の検査用電極2と対応する部位に設けられた
半球状のプローブ端子8(図6を参照)と、配線基板5
と弾性シート7との間に設けられた異方導電性ゴムシー
ト9とを備えている。
【0051】また、ウエハトレイ10におけるウエハ保
持部10aの外側にはリップ状の断面形状を有する弾性
体からなる環状のシール部材11が設けられていると共
に、ウエハトレイ10におけるウエハ保持部10aとシ
ール部材11との間には環状の減圧用凹状溝12が形成
されている。ウエハトレイ10の一側部には、減圧バル
ブ14が設けられており、該減圧バルブ14は図示しな
い減圧供給路を介して真空ポンプに接続されている。
【0052】第2の実施形態の特徴として、ウエハトレ
イ10におけるウエハ保持部10aの反対側の面つまり
下面には、ウエハ保持部10aよりも広い範囲に亘って
形成され、ウエハ保持部10aの剛性を低減させる凹状
部34が設けられている。尚、第2の実施形態において
は、凹状部34はウエハ保持部10aよりも広い範囲に
亘って形成されているが、凹状部34としては、ウエハ
保持部10aの剛性を低減させる大きさ及び形状を有し
ておればよい。
【0053】また、ウエハトレイ10におけるウエハ保
持部10aと該ウエハ保持部10aの外側部分とに跨る
部位には、半導体ウエハ1を把持する治具例えばピンセ
ットの先端部が挿入可能な大きさを有する治具用凹状溝
35が設けられている。
【0054】以下、第2の実施形態に係るウエハカセッ
トを用いて行なう検査方法について説明する。
【0055】まず、半導体ウエハ1をウエハトレイ10
のウエハ保持部10aに載置した後、真空ポンプ16を
駆動して減圧用凹状溝12の内部を減圧することによ
り、従来又は第1の実施形態に示す吸引方法によって、
半導体ウエハ1をウエハ保持部10aに保持する。
【0056】この場合、ウエハトレイ10にはウエハ保
持部10aの剛性を低減させる凹状部34が設けられて
いるため、半導体ウエハ1が波打つように変形していた
り又は熱により歪んだりしていても、ウエハトレイ保持
部10aが半導体ウエハ1に沿うように変形するので、
弾性シート7に設けられている各プローブ端子8と半導
体ウエハ1に形成されている各検査用電極2とが確実に
接触する。
【0057】次に、可動ステージ20を水平方向に移動
して、ウエハトレイ10に保持されている半導体ウエハ
1と検査用基板4とを位置合わせした後、可動ステージ
20を上方に移動してウエハトレイ10と検査用基板4
とを接近させる。
【0058】次に、真空ポンプ16を駆動して減圧用凹
状溝12の内部を少し減圧することにより、弾性シート
7とシール部材11の先端部とを接触させて、ウエハト
レイ10、シール部材11及び弾性シート7によって密
封空間21を形成した後、減圧用凹状溝12の内部を更
に減圧して密封空間21を減圧することにより、弾性シ
ート7に設けられているプローブ端子8と半導体ウエハ
1の検査用電極2とを確実に接触させる。
【0059】次に、密封空間21の減圧状態を維持した
まま、ウエハカセットを検査装置のカセット収納部に搬
入した後、検査装置から、ウエハカセットに収納されて
いる半導体ウエハ1の各検査用電極2に検査用電圧を印
加すると共に、各検査用電極2からの出力信号を検査装
置に入力して、半導体ウエハ1上に形成されている各半
導体集積回路素子の電気特性を評価する。
【0060】次に、各半導体集積回路素子の電気特性の
評価が完了すると、ウエハトレイ10に設けられている
治具用凹状溝35に、ピンセット等の把持用治具の先端
部を挿入して半導体ウエハ1を把持してウエハ保持部1
0aから取り除く。この場合、把持用治具の先端部を治
具用凹状溝35に挿入して半導体ウエハ1を把持できる
ので、半導体ウエハ1がウエハ保持部10aに沿う形状
になっていても、半導体ウエハ1をウエハトレイ保持部
10aから容易に取り除くことができる。
【0061】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態に係る半導体集積回路の検査装置について、図
3及び図4を参照しながら説明する。
【0062】第3の実施形態は、図1に示した減圧供給
路15の一端部(真空ポンプ16の反対側の端部)に設
けられているバルブ接続部と減圧バルブ14との接続構
造に特徴を有しており、他の部材については第1の実施
形態又は第2の実施形態と共通であるから、以下の説明
においては、減圧供給路15のバルブ接続部と減圧バル
ブとの接続構造についてのみ説明する。
【0063】図3及び図4に示すように、ウエハトレイ
10の一側部には、前述した密封空間21(図1又は図
2を参照)を減圧するための減圧バルブ41と、減圧状
態の密封空間21を加圧して該密封空間21を大気圧に
戻すための加圧バルブ42とが設けられており、これに
伴って、減圧バルブ41に減圧力を供給する減圧供給路
43、及び加圧バルブ42に加圧力を供給するため加圧
供給路44が設けられている。尚、加圧バルブ42及び
加圧供給路44はなくてもよい。
【0064】減圧バルブ41及び加圧バルブ42におけ
るウエハトレイ10との結合部の外側にはバルブ側コネ
クタ45が固定されている。バルブ側コネクタ45にお
けるウエハトレイ10と対向する面には環状のバルブ側
係止部45aが設けられていると共に、バルブ側コネク
タ45における減圧供給路43及び加圧供給路44の各
バルブ接続部と対向する面には、ウエハトレイ10側に
向かうにつれて拡開するバルブ側傾斜部45bが設けら
れている。
【0065】減圧供給路43のバルブ接続部43a及び
加圧供給路44の各バルブ接続部44aの外側には圧力
供給路側コネクタ46が固定されている。圧力供給路側
コネクタ46の外側には複数個の係合部材47が適当な
間隔をおいて設けられ、各係合部材47は板ばね48に
よってそれぞれ内側に付勢されている。各係合部材47
にはレバー49がそれぞれ取り付けられており、該レバ
ー49の先端部(自由端)を内側に移動すると係合部材
47は板ばね48の付勢力に抗して外側に移動する。
【0066】係合部材47におけるウエハトレイ10の
反対側の面には、バルブ側係止部45aに係止される接
続部側係止部47aが設けられていると共に、係合部材
47におけるバルブ側傾斜部45bと対向する面には、
ウエハトレイ10側に向かうにつれて拡開する接続部側
傾斜部47bが設けられている。
【0067】以下、減圧供給路43及び加圧供給路44
の各バルブ接続部を減圧バルブ41及び加圧バルブ42
に対して着脱する方法について説明する。
【0068】まず、図3(a)に示すように、圧力供給
路側コネクタ46をバルブ側コネクタ45と対向させた
後、圧力供給路側コネクタ46をバルブ側コネクタ45
に対して押圧すると、図3(b)に示すように、係合部
材47の接続部側傾斜部47aがバルブ側傾斜部45a
に摺接するため、係合部材47が板ばね48の付勢力に
抗して外側へ移動する。
【0069】次に、圧力供給路側コネクタ46をバルブ
側コネクタ45に対して押圧し続けると、図4(a)に
示すように、係合部材47の接続部側係止部47bがバ
ルブ側係止部47bに係止されるので、圧力供給路側コ
ネクタ46はバルブ側コネクタ45に固定される。これ
によって、減圧供給路43のバルブ接続部43a及び加
圧供給路44のバルブ接続部44aをウエハトレイ10
の減圧バルブ41及び加圧バルブ42にそれぞれ接続す
ることができる。
【0070】次に、作業員の手動により又は適当な治具
を用いてレバー49の先端部を内側に移動すると、図4
(b)に示すように、係合部材47が外側に移動するた
め、接続部側係止部47bとバルブ側係止部47bとの
係止状態が解放されるので、圧力供給路側コネクタ46
をバルブ側コネクタ45から引き離すと、圧力供給路側
コネクタ46はバルブ側コネクタ45から離脱する。こ
れによって、減圧供給路43のバルブ接続部43a及び
加圧供給路44のバルブ接続部44aをウエハトレイ1
0の減圧バルブ41及び加圧バルブ42からそれぞれ離
脱させることができる。
【0071】このため、減圧供給路43のバルブ接続部
43a及び加圧供給路44のバルブ接続部44aのウエ
ハトレイ10の減圧バルブ41及び加圧バルブ42に対
する接続が容易且つ確実になるので、ウエハカセットを
検査装置に搬送する際における密封空間の減圧度の低下
を確実に防止することができる。
【0072】
【発明の効果】第1のウエハカセットによると、ウエハ
トレイ、弾性シート及びシール部材によって形成される
密封空間を減圧すると、複数の屈曲部を有するシール部
材は各屈曲部において屈曲しながら蛇腹状に高さが低く
なるため、弾性シートが周縁部側へ延びるように拡がら
ないので、弾性シートの周縁部の近傍に設けられている
プローブ端子が外側へ移動することなく、プローブ端子
と半導体ウエハの検査用電極とが接触する。このため、
検査用電極の表面に擦り傷が発生しないと共に、次回の
検査時において、弾性シートの周縁部の近傍に設けられ
ているプローブ端子と半導体ウエハの検査用電極との位
置ずれも発生しない。
【0073】第2のウエハカセットによると、減圧用凹
状溝の内部に供給される減圧力は連通路を介して多孔質
部材の多数の連続通気孔に伝わるため、ウエハトレイの
ウエハ保持部に載置されている半導体ウエハはウエハ保
持部に確実に吸引される。従って、半導体ウエハは、部
分的にウエハ保持部に沈み込むことなくウエハ保持部に
保持されるため、半導体ウエハの各検査用電極は弾性シ
ートに設けられているプローブ端子に確実に接触するの
で、プローブ端子と検査用電極との間の良好な電気的導
通を確保することができる。
【0074】第3のウエハカセットによると、ウエハ保
持部に保持される半導体ウエハが波打つように変形して
いたり又は熱により歪んだりしていても、ウエハ保持部
は半導体ウエハに沿うように変形するので、弾性シート
に設けられている各プローブ端子と半導体ウエハに形成
されている各検査用電極とが確実に接触する。
【0075】また、ウエハトレイに凹状部を設けたた
め、ウエハトレイの重量を大きく軽減できるので、ウエ
ハトレイひいてはウエハカセットの搬送が容易になる。
【0076】本発明の半導体集積回路の検査装置による
と、減圧供給路側コネクタを、バルブ側コネクタと対向
させた後にバルブ側コネクタに対して押圧すると、減圧
供給路側コネクタがバルブ側コネクタに固定されるた
め、減圧供給路のバルブ接続部をウエハトレイの減圧バ
ルブに接続することができると共に、減圧供給路側コネ
クタを外側へ移動させた後にバルブ側コネクタから引き
離すと、減圧供給路側コネクタがバルブ側コネクタから
離脱するため、減圧供給路のバルブ接続部をウエハトレ
イの減圧バルブから離脱させることができる。このた
め、減圧供給路のバルブ接続部のウエハトレイの減圧バ
ルブに対する接続が確実になって、ウエハカセットを検
査装置に搬送する際における密封空間の減圧度の低下を
防止できるので、弾性シートに設けられているプローブ
端子と半導体ウエハに形成されている検査用電極との間
の良好な電気的接続を確保することができる。
【0077】第4のウエハカセットによると、半導体ウ
エハに対する一連の検査が完了したときに、ウエハトレ
イに設けられている治具用凹状溝に治具の先端部を挿入
して該治具によって半導体ウエハを把持できるので、半
導体ウエハがウエハ保持部に沿う形状になっていても、
半導体ウエハをウエハトレイ保持部から取り除く作業が
容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るウエハカセット
の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るウエハカセット
の断面図である。
【図3】(a)及び(b)は本発明の第3の実施形態に
係る半導体集積回路の検査装置及びその動作を示す断面
図である。
【図4】(a)及び(b)は本発明の第3の実施形態に
係る半導体集積回路の検査装置の動作を示す断面図であ
る。
【図5】従来の半導体集積回路の検査装置の全体構成を
示す断面図である。
【図6】従来の半導体集積回路の検査装置の要部を示す
拡大断面図である。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ 4 検査用基板 5 配線基板 6 剛性リング 7 弾性シート 9 異方導電性ゴムシート 10 ウエハトレイ 10a ウエハ保持部 11 シール部材 12 減圧用凹状溝 14 減圧バルブ 15 減圧供給路 16 真空ポンプ 20 可動ステージ 21 密封空間 31 シール部材 32 多孔質部材 34 凹状部 35 凹状溝 41 減圧バルブ 42 加圧バルブ 43 減圧供給路 44 加圧供給路 45 バルブ側コネクタ 45a バルブ側係止部 45b バルブ側傾斜部 46 圧力供給路側コネクタ 47 係合部材 47a 接続部側係止部 47b 接続部側傾斜部 48 板ばね 49 レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 實盛 健郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4M106 AA01 BA01 BA14 DD09 DD10 DJ02 DJ32 5F031 CA02 DA01 DA05 MA33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の半導体集積回路素子が形成された
    半導体ウエハを保持するウエハ保持部を有するウエハト
    レイと、 前記ウエハ保持部に保持されている半導体ウエハと対向
    するように設けられ、周端部において保持基板に保持さ
    れていると共に、前記複数の半導体集積回路素子の検査
    用電極と対応する部位にプローブ端子を有する弾性シー
    トと、 前記ウエハトレイにおける前記ウエハ保持部の外側に設
    けられ、前記ウエハトレイ及び弾性シートと共に密封空
    間を形成する環状のシール部材とを備え、 前記シール部材は、複数の屈曲部を持つ断面形状を有し
    ていることを特徴とするウエハカセット。
  2. 【請求項2】 複数の半導体集積回路素子が形成された
    半導体ウエハを保持するウエハ保持部と、前記ウエハ保
    持部の外側に設けられた減圧用凹状溝と、前記ウエハ保
    持部の下側に設けられ前記減圧用凹状溝と連通する連通
    路とを有するウエハトレイと、 前記ウエハ保持部に保持されている半導体ウエハと対向
    するように設けられ、前記複数の半導体集積回路素子の
    検査用電極と対応する部位にプローブ端子を有する弾性
    シートと、 前記ウエハトレイにおける前記減圧用凹状溝の外側に設
    けられ、前記ウエハトレイ及び弾性シートと共に密封空
    間を形成する環状のシール部材と、 前記ウエハトレイにおける前記ウエハ保持部と前記連通
    路との間に設けられ、多数の連続通気孔を有する多孔質
    部材とを備えていることを特徴とするウエハカセット。
  3. 【請求項3】 複数の半導体集積回路素子が形成された
    半導体ウエハを保持するウエハ保持部を有するウエハト
    レイと、 前記ウエハ保持部に保持されている半導体ウエハと対向
    するように設けられ、前記複数の半導体集積回路素子の
    検査用電極と対応する部位にプローブ端子を有する弾性
    シートと、 前記ウエハトレイにおける前記ウエハ保持部の外側に設
    けられ、前記ウエハトレイ及び弾性シートと共に密封空
    間を形成する環状のシール部材と、 前記ウエハトレイにおける前記ウエハ保持部の反対側の
    面に形成され、前記ウエハ保持部の剛性を低減させる凹
    状部とを備えていることを特徴とするウエハカセット。
  4. 【請求項4】 複数の半導体集積回路素子が形成された
    半導体ウエハを保持するウエハ保持部を有するウエハト
    レイと、 前記ウエハ保持部に保持されている半導体ウエハと対向
    するように設けられ、前記複数の半導体集積回路素子の
    検査用電極と対応する部位にプローブ端子を有する弾性
    シートと、 前記ウエハトレイにおける前記ウエハ保持部の外側に設
    けられ、前記ウエハトレイ及び弾性シートと共に密封空
    間を形成する環状のシール部材と、 前記ウエハトレイに設けられ、前記密封空間を減圧する
    ための減圧バルブと、 一端部に前記減圧バルブに接続されるバルブ接続部を有
    すると共に、他端部が真空ポンプに接続されている減圧
    供給路と、 前記ウエハトレイにおける前記減圧バルブの外側に固定
    されており、前記ウエハトレイと対向する面に形成され
    たバルブ側係止部と、前記減圧供給路のバルブ接続部と
    対向する面に形成されたバルブ側傾斜部とを有するバル
    ブ側コネクタと、 前記バルブ側係止部に係止される接続部側係止部と、前
    記バルブ側傾斜部と摺接する接続部側傾斜部とを有して
    おり、前記減圧供給路における前記バルブ接続部の外側
    に、内側へ向かって付勢されていると共に前記接続部側
    傾斜部が前記バルブ側傾斜部と摺接するときに付勢力に
    抗して外側へ移動するように保持されている減圧供給路
    側コネクタとを備えていることを特徴とする半導体集積
    回路の検査装置。
  5. 【請求項5】 複数の半導体集積回路素子が形成された
    半導体ウエハを保持するウエハ保持部を有するウエハト
    レイと、 前記ウエハ保持部に保持されている半導体ウエハと対向
    するように設けられ、前記複数の半導体集積回路素子の
    検査用電極と対応する部位にプローブ端子を有する弾性
    シートと、 前記ウエハトレイにおける前記ウエハ保持部の外側に設
    けられ、前記ウエハトレイ及び弾性シートと共に密封空
    間を形成する環状のシール部材と、 前記ウエハトレイにおける前記ウエハ保持部と該ウエハ
    保持部の外側部分とに跨る部位に形成され、前記半導体
    ウエハを把持する治具の先端部が挿入可能な大きさの治
    具用凹状溝とを備えていることを特徴とするウエハカセ
    ット。
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