JPH11126424A - 音響信号処理装置 - Google Patents

音響信号処理装置

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Publication number
JPH11126424A
JPH11126424A JP30371497A JP30371497A JPH11126424A JP H11126424 A JPH11126424 A JP H11126424A JP 30371497 A JP30371497 A JP 30371497A JP 30371497 A JP30371497 A JP 30371497A JP H11126424 A JPH11126424 A JP H11126424A
Authority
JP
Japan
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level
digital
audio signal
unit
signal
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP30371497A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Yamauchi
慎一 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Columbia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Columbia Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11126424A publication Critical patent/JPH11126424A/ja
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 音響信号のミキシング、クロスフェード等の
編集再生を行う場合に音響信号の音量レベルをリアルタ
イムで自動的に合わせる。 【解決手段】 音響信号の編集再生等に用いる音響信号
処理装置において、入力される音響信号の信号レベルを
検出するレベル検出部と、信号レベルを合わせるように
音量制御する音量制御部を設け、2以上の音響信号間で
編集再生を行った場合に音響信号の編集箇所で聴感上の
違和感をなくすように、信号レベルを揃えて出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(Compact Dis
c)やMD(Mini Disc)等の音響信号の編集・再生等に用
いる音響信号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】音楽情報等の音響信号が記録されたディ
スク等の記録媒体では、ディスクによって、または記録
された楽曲等の記録トラックによって、各々録音されて
いる音響信号の音量レベルが異なることがある。従っ
て、あるディスクやトラックの曲から他のディスクやト
ラックの曲へ曲間の音量を揃えてつなぐように編集して
再生又は録音する場合、2曲間の音量レベルの変化に応
じて、ミキサー等の編集装置により音量調整用フェーダ
ーやアンプのボリウムつまみを手動で操作して音量レベ
ルを調整していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】あるディスクやトラッ
クの曲から他のディスクやトラックへ曲間の音量を揃え
てつなぐように編集して再生又は録音する場合、2曲間
等の音量を揃えるために、手動で調整操作をする必要が
あった。また、音量をうまく合わせるように調整するに
は、操作に慣れる必要があった。本発明の目的は、音量
レベルを自動調整することにより、手動操作を不要とし
て、編集再生の操作性の良い音響信号処理装置を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の音響信号処理装置は、デジタル音響信号入力部と、デ
ジタル音響信号入力部から入力されるデジタル音響信号
をデジタル信号処理するデジタル信号処理部と、デジタ
ル信号処理部から出力されるデジタル音響信号の信号レ
ベルを可変設定するデジタルフィルタ部と、デジタルフ
ィルタ部から出力されるデジタル音響信号をアナログ信
号に変換するDA変換部と、前記デジタル信号処理部か
ら出力されるデジタル音響信号レベルを検出するレベル
検出部と、レベル検出部で検出した信号レベルを記憶す
るレベル記憶部と、レベル記憶部に記憶した信号レベル
に応じて前記デジタルフィルタ部の信号レベル減衰量を
制御する制御部を具備したものである。
【0005】先に入力したデジタル音響信号のレベルを
レベル記憶部に記憶し、この信号レベルに応じて、デジ
タル音響信号の音量制御により、後から入力されるデジ
タル音響信号の信号レベルを制御することができる。
【0006】本発明の請求項2に記載の音響信号処理装
置は、デジタル音響信号入力部と、デジタル音響信号入
力部から入力されるデジタル音響信号をデジタル信号処
理するデジタル信号処理部と、デジタル信号処理部から
出力されるデジタル音響信号の信号レベルを可変設定す
るデジタルフィルタ部と、デジタルフィルタ部から出力
されるデジタル音響信号をアナログ信号に変換するDA
変換部と、前記デジタル信号処理部から出力される信号
レベルを検出するレベル検出部と、レベル検出部で検出
した信号レベルを記憶するレベル記憶部と、前記デジタ
ル音響信号入力部の入力信号レベルを前記レベル記憶部
に記憶した信号レベルに合わせるようにデジタルフィル
タ部のレベル減衰量を制御する制御部を具備したもので
ある。
【0007】先に入力したデジタル音響信号のレベルを
レベル記憶部に記憶し、デジタル音響信号の音量制御に
より、後から入力されるデジタル音響信号の信号レベル
を記憶した前の信号レベルに合わせることができる。
【0008】本発明の請求項3に記載の音響信号処理装
置は、請求項1乃至請求項2に記載の音響信号処理装置
において、前記レベル検出部は周波数検出するデジタル
フィルタを具備したものである。
【0009】本発明の請求項4に記載の音響信号処理装
置は、請求項3に記載の音響信号処理装置において、前
記レベル検出部のデジタルフィルタとして低周波数域通
過フィルタを具備したものである。
【0010】音源や楽曲の種類に応じてレベル検出する
周波数範囲を制限する周波数特性としたデジタルフィル
タを設けることにより、音源や楽曲の種類に応じて、よ
り良い精度で音響信号レベルを検出して音量制御を行
い、音響信号レベルを合わせることができる。また、ダ
ンス、ディスコ等のDJ(Disc Jocky)用途では低周波数
域でリズムを刻む打撃音、衝撃音等のビートが強調され
た音源、楽曲が多く用いられるので、これに対応してビ
ートの周波数範囲を中心に音量のレベル検出を行うよう
に、低周波数域通過フィルタ(L.P.F.:Low Pass Filter)
を設けて、信号レベルを制御し、曲どうしのビート(バ
スドラムの音量等)の揃った編集再生を行うことができ
る。
【0011】本発明の請求項5に記載の音響信号処理装
置は、デジタル音響信号入力部と、デジタル音響信号入
力部から入力されるデジタル音響信号をデジタル信号処
理するデジタル信号処理部と、デジタル信号処理部から
出力されるデジタル音響信号の信号レベルを可変設定す
るデジタルフィルタ部と、デジタルフィルタ部から出力
されるデジタル音響信号をアナログ信号に変換するDA
変換部と、DA変換部から出力されるアナログ音響信号
をフィルタ処理するフィルタ部と、フィルタ部から出力
される音響信号のピークレベルを保持するピークホール
ド部と、ピークホールド部から出力される信号レベルを
検出するレベル検出部と、レベル検出部で検出した信号
レベルを記憶するレベル記憶部と、レベル記憶部に記憶
した信号レベルに応じて前記デジタルフィルタ部の信号
レベル減衰量を制御する制御部を具備したものである。
【0012】先に入力した音響信号レベルをレベル記憶
部に記憶し、記憶した信号レベルに応じて、デジタル音
響信号の音量制御により、後から入力されるデジタル音
響信号の信号レベルを制御することができる。
【0013】本発明の請求項6に記載の音響信号処理装
置は、デジタル音響信号入力部と、デジタル音響信号入
力部から入力されるデジタル音響信号をデジタル信号処
理するデジタル信号処理部と、デジタル信号処理部から
出力されるデジタル音響信号の信号レベルを可変設定す
るデジタルフィルタ部と、デジタルフィルタ部から出力
されるデジタル音響信号をアナログ信号に変換するDA
変換部と、DA変換部から出力されるアナログ音響信号
をフィルタ処理するフィルタ部と、フィルタ部から出力
される音響信号のピークレベルを保持するピークホール
ド部と、ピークホールド部から出力されるアナログ音響
信号レベルを検出するレベル検出部と、レベル検出部で
検出した信号レベルを記憶するレベル記憶部と、デジタ
ル音響信号入力部の入力信号レベルを前記レベル記憶部
に記憶した信号レベルに合わせるように前記デジタルフ
ィルタ部の信号レベル減衰量を制御する制御部を具備し
たものである。
【0014】先に入力した音響信号レベルをレベル記憶
部に記憶し、デジタル音響信号の音量制御により、後か
ら入力されるデジタル音響信号の信号レベルをレベル記
憶部に記憶した先の信号レベルに合わせることができ
る。
【0015】本発明の請求項7に記載の音響信号処理装
置は、請求項5乃至請求項6に記載の音響信号処理装置
において、前記フィルタ部として低周波数域通過フィル
タを具備したものである。
【0016】音源や楽曲の種類に応じてレベル検出する
周波数範囲を制限する周波数特性としたデジタルフィル
タを設けることにより、音源や楽曲の種類に応じて、よ
り良い精度で音響信号レベルを検出して音量制御を行
い、音響信号レベルを合わせることができる。また、ダ
ンス、ディスコ等のDJ(Disc Jocky)用途では低周波数
域でリズムを刻む打撃音、衝撃音等のビートが強調され
た音源、楽曲が多く用いられるので、これに対応してビ
ートの周波数範囲を中心に音量のレベル検出を行うよう
に、低周波数域通過フィルタ(L.P.F.:Low Pass Filter)
を設けて、信号レベルを制御し、曲どうしのビート(バ
スドラムの音量等)の揃った編集再生を行うことができ
る。
【0017】本発明の請求項8に記載の音響信号処理装
置は、請求項1乃至請求項7に記載の音響信号処理装置
において、前記デジタル音響信号入力部にデジタル音響
信号を入力する光ディスク再生部を備え、前記制御部
は、前記光ディスク再生部の再生動作を制御し、光ディ
スクの再生信号レベルを検出するものである。
【0018】光ディスクを再生する場合に、光ディスク
を光ディスク再生部に装着してから再生するまでに、前
もって光ディスクの再生信号レベルを検出しておくこと
ができる。
【0019】本発明の請求項9に記載の音響信号処理装
置は、第1のデジタル音響信号入力部と、第1のデジタ
ル音響信号入力部から入力されるデジタル音響信号をデ
ジタル信号処理する第1のデジタル信号処理部と、第1
のデジタル信号処理部から出力されるデジタル音響信号
の信号レベルを可変設定する第1のデジタルフィルタ部
と、第1のデジタルフィルタ部から出力されるデジタル
音響信号をアナログ信号に変換する第1のDA変換部
と、第2のデジタル音響信号入力部と、第2のデジタル
音響信号入力部から入力されるデジタル音響信号をデジ
タル信号処理する第2のデジタル信号処理部と、第2の
デジタル信号処理部から出力されるデジタル音響信号の
信号レベルを可変設定する第2のデジタルフィルタ部
と、第2のデジタルフィルタ部から出力されるデジタル
音響信号をアナログ音響信号に変換する第2のDA変換
部と、前記第1のデジタル信号処理部から出力される第
1のデジタル音響信号レベル、及び前記第2のデジタル
信号出力部から出力される第2のデジタル音響信号レベ
ルを検出するレベル検出部と、レベル検出部で検出した
第1のデジタル音響信号レベル及び第2のデジタル音響
信号レベルに応じて前記第1のデジタルフィルタ部又は
前記第2のデジタルフィルタ部の信号レベル減衰量を制
御する制御部を具備したものである。
【0020】レベル検出部で検出したデジタル音響信号
レベルに応じて、デジタル音響信号の音量制御により、
2系統の音響信号レベルを制御することができる。
【0021】本発明の請求項10に記載の音響信号処理
装置は、第1のデジタル音響信号入力部と、第1のデジ
タル音響信号入力部から入力されるデジタル音響信号を
デジタル信号処理する第1のデジタル信号処理部と、第
1のデジタル信号処理部から出力されるデジタル音響信
号の信号レベルを可変設定する第1のデジタルフィルタ
部と、第1のデジタルフィルタ部から出力されるデジタ
ル音響信号をアナログ信号に変換する第1のDA変換部
と、第2のデジタル音響信号入力部と、第2のデジタル
音響信号入力部から入力されるデジタル音響信号をデジ
タル信号処理する第2のデジタル信号処理部と、第2の
デジタル信号処理部から出力されるデジタル音響信号の
信号レベルを可変設定する第2のデジタルフィルタ部
と、第2のデジタルフィルタ部から出力されるデジタル
音響信号をアナログ音響信号に変換する第2のDA変換
部と、第1のデジタル音響信号入力部からの入力信号と
第2のデジタル音響信号入力部からの入力信号を切り換
えて出力する入力切換部と、前記第1のデジタル信号処
理部から出力される第1のデジタル音響信号レベル、及
び前記第2のデジタル信号出力部から出力される第2の
デジタル音響信号レベルを検出するレベル検出部と、前
記入力切換部により出力しない側に切り換えた第1又は
第2のデジタル音響信号入力部の入力信号レベルを、前
記入力切換部により出力する側に切り換えた第2又は第
1のデジタル音響信号入力部の入力信号レベルに合わせ
るように前記第1のデジタルフィルタ部又は前記第2の
デジタルフィルタ部の信号レベル減衰量を制御する制御
部を具備したものである。
【0022】2系統のデジタル音響信号を切り換えて出
力する場合に、切り換え後に出力する予定のデジタル音
響信号レベルを、切り換え前に出力していたデジタル音
響信号レベルに合わせることができる。
【0023】本発明の請求項11に記載の音響信号処理
装置は、請求項9乃至請求項10に記載の音響信号処理
装置において、前記レベル検出部は周波数検出するデジ
タルフィルタを具備したものである。
【0024】本発明の請求項12に記載の音響信号処理
装置は、請求項11に記載の音響信号処理装置におい
て、前記レベル検出部のデジタルフィルタとして低周波
数域通過フィルタを具備したものである。
【0025】音源や楽曲の種類に応じてレベル検出する
周波数範囲を制限する周波数特性としたデジタルフィル
タ部を設けることにより、音源や楽曲の種類に応じて、
より良い精度で音響信号レベルを検出して音量制御を行
い、2系統の音響信号レベルを合わせることができる。
また、ダンス、ディスコ等のDJ(Disc Jocky)用途では
低周波数域でリズムを刻む打撃音、衝撃音等のビートが
強調された音源、楽曲が多く用いられるので、これに対
応してビートの周波数範囲を中心に音量レベルを検出す
るように、低周波数域通過フィルタ(L.P.F.:Low Pass F
ilter)を設けて出力音量レベルを制御し、曲どうしのビ
ート(バスドラムの音量等)の揃った編集再生を行うこと
ができる。
【0026】本発明の請求項13に記載の音響信号処理
装置は、第1のデジタル音響信号入力部と、第1のデジ
タル音響信号入力部から入力されるデジタル音響信号を
デジタル信号処理する第1のデジタル信号処理部と、第
1のデジタル信号処理部から出力されるデジタル音響信
号の信号レベルを可変設定する第1のデジタルフィルタ
部と、第1のデジタルフィルタ部から出力されるデジタ
ル音響信号をアナログ信号に変換する第1のDA変換部
と、第2のデジタル音響信号入力部と、第2のデジタル
音響信号入力部から入力されるデジタル音響信号をデジ
タル信号処理する第2のデジタル信号処理部と、第2の
デジタル信号処理部から出力されるデジタル音響信号の
信号レベルを可変設定する第2のデジタルフィルタ部
と、第2のデジタルフィルタ部から出力されるデジタル
音響信号をアナログ音響信号に変換する第2のDA変換
部と、前記第1のDA変換部から出力されるアナログ音
響信号をフィルタ処理する第1のフィルタ部と、第1の
フィルタ部から出力される音響信号のピークレベルを保
持する第1のピークホールド部と、前記第2のDA変換
部から出力されるアナログ音響信号をフィルタ処理する
第2のフィルタ部と、第2のフィルタ部から出力される
音響信号のピークレベルを保持する第2のピークホール
ド部と、前記第1のピークホールド部から出力される第
1のアナログ音響信号レベル、及び前記第2のピークホ
ールド部から出力される第2のアナログ音響信号レベル
を検出するレベル検出部と、レベル検出部で検出した第
1の信号レベル及び第2の信号レベルに応じて前記第1
のデジタルフィルタ部又は前記第2のデジタルフィルタ
部のレベル減衰量を制御する制御部を具備したものであ
る。
【0027】レベル検出部で検出したアナログ音響信号
レベルに応じて、デジタル音響信号の音量制御により、
2系統の音響信号レベルを制御することができる。
【0028】本発明の請求項14に記載の音響信号処理
装置は、第1のデジタル音響信号入力部と、第1のデジ
タル音響信号入力部から入力されるデジタル音響信号を
デジタル信号処理する第1のデジタル信号処理部と、第
1のデジタル信号処理部から出力されるデジタル音響信
号の信号レベルを可変設定する第1のデジタルフィルタ
部と、第1のデジタルフィルタ部から出力されるデジタ
ル音響信号をアナログ信号に変換する第1のDA変換部
と、第2のデジタル音響信号入力部と、第2のデジタル
音響信号入力部から入力されるデジタル音響信号をデジ
タル信号処理する第2のデジタル信号処理部と、第2の
デジタル信号処理部から出力されるデジタル音響信号の
信号レベルを可変設定する第2のデジタルフィルタ部
と、第2のデジタルフィルタ部から出力されるデジタル
音響信号をアナログ音響信号に変換する第2のDA変換
部と、前記第1のDA変換部から出力されるアナログ音
響信号をフィルタ処理する第1のフィルタ部と、第1の
フィルタ部から出力される音響信号のピークレベルを保
持する第1のピークホールド部と、前記第2のDA変換
部から出力されるアナログ音響信号をフィルタ処理する
第2のフィルタ部と、第2のフィルタ部から出力される
音響信号のピークレベルを保持する第2のピークホール
ド部と、第1のデジタル音響信号入力部からの入力信号
と第2のデジタル音響信号入力部からの入力信号を切り
換えて出力する入力切換部と、前記第1のピークホール
ド部から出力される第1のアナログ音響信号レベル、及
び前記第2のピークホールド部から出力される第2のア
ナログ音響信号レベルを検出するレベル検出部と、前記
入力切換部により出力しない側に切り換えた第1又は第
2のデジタル音響信号入力部の入力信号レベルを、前記
入力切換部により出力する側に切り換えた第2又は第1
ののデジタル音響信号入力部の入力信号レベルに合わせ
るように前記第1のデジタルフィルタ部又は前記第2の
デジタルフィルタ部の信号レベル減衰量を制御する制御
部を具備したものである。
【0029】2系統のデジタル音響信号を切り換えて出
力する場合に、切り換え後に出力する予定のデジタル音
響信号レベルを、切り換え前に出力していたデジタル音
響信号レベルに合わせることができる。
【0030】本発明の請求項15に記載の音響信号処理
装置は、請求項13乃至請求項14に記載の音響信号処
理装置において、前記第1のフィルタ部及び前記第2の
フィルタ部として低周波数域通過フィルタを具備したも
のである。
【0031】音源や楽曲の種類に応じてレベル検出する
周波数範囲を制限する周波数特性としたフィルタ部を設
けたので、音源や楽曲の種類に応じ、より良い精度で音
響信号レベルを検出して音量制御を行い、2系統の音響
信号レベルを合わせることができる。また、ダンス、デ
ィスコ等のDJ(Disc Jocky)用途では低周波数域でリズ
ムを刻む打撃音、衝撃音等のビートが強調された音源、
楽曲が多く用いられるので、これに対応してビートの周
波数範囲を中心に音量レベルを検出するように、ピーク
ホールド回路の前段に低周波数域通過フィルタ(LPF:Low
Pass Filter)を設けて出力音量レベルを制御し、曲ど
うしのビート(バスドラムの音量等)の揃った編集再生を
行うことができる。
【0032】本発明の請求項16に記載の音響信号処理
装置は、請求項9乃至請求項15に記載の音響信号処理
装置において、検出レベルを入力するレベル入力部とレ
ベル入力部から入力された検出レベルを記憶するレベル
記憶部を具備したものである。
【0033】第1又は第2のデジタル音響信号入力部か
ら入力された音響信号レベルを、レベル記憶部に記憶し
た信号レベルを基準として合わせることができる。
【0034】本発明の請求項17に記載の音響信号処理
装置は、請求項9乃至請求項16に記載の音響信号処理
装置において、前記第1のデジタル音響信号入力部にデ
ジタル音響信号を入力する第1の光ディスク再生部と、
前記第2のデジタル音響信号入力部にデジタル音響信号
を入力する第2の光ディスク再生部とを備え、前記制御
部は、前記第1の光ディスク再生部及び第2の光ディス
ク再生部の再生動作を制御し、第1の光ディスク及び第
2の光ディスクの再生信号レベルを検出するものであ
る。
【0035】光ディスクを再生する場合に、光ディスク
を光ディスク再生部に装着してから再生するまでに、前
もって光ディスクの再生信号レベルを検出しておくこと
ができる。
【0036】本発明の請求項18に記載の音響信号処理
装置は、請求項1乃至請求項17に記載の音響信号処理
装置において、前記レベル検出部の検出動作を行うか行
わないかを切り換える動作切換入力部を具備したもので
ある。
【0037】制御部によるレベル調整を行うか行わない
かを切り換えることによって、使用者の好み、編集操作
の熟練度、等に対応し、編集再生等を行う場合のレベル
調整を手動によるか、自動によるかを使用者が選択する
ことができる。
【0038】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の音響信号処理装
置の一実施例の構成をブロック図で示す。音響信号入力
を1系統の構成とした実施例である。デジタル記録媒
体、デジタル伝送手段等から、音楽、音声等のデジタル
音響信号が、入力端1に入力される。入力端1から入力
されたデジタル音響信号Sは、デジタル信号処理部(DS
P:DigitalSignal Processor)2で信号復調等、再生のた
めのデジタル信号処理される。
【0039】デジタル信号処理部2から出力されたデジ
タル音響信号は、デジタルフィルタ3を介して、DA変
換器(D/A)4でデジタル音響信号からアナログ音響信
号に変換されて、アンプ5で信号増幅されて、出力端6
へ出力される。出力端6から出力されたアナログ音響信
号は、スピーカやヘッドホン等の音響変換器に入力され
て音響出力され、利用者は再生音響を聴くことができ
る。
【0040】デジタル信号処理部2又はデジタルフィル
タ3からの音響信号をマイクロコンピュータ等で構成さ
れる制御部(CPU:Central Processing Unit)11に入力
する。制御部11に入力された音響信号は、制御部11
内のレベル検出部12で音量の信号レベルが検出され
る。
【0041】レベル検出部12で検出した信号レベルに
応じて、入力端1から入力されたデジタル音響信号Sの
信号レベルを合わせるために、制御部11は、レベル検
出部12で検出した信号レベルを用いてデジタルアッテ
ネート制御するデジタルアッテネート制御部13により
デジタルフィルタ3の信号レベル減衰量(デジタルアッ
テネートレベル)を制御して、デジタル音響信号の再生
音量を制御する。
【0042】図1に示す本発明の実施例の構成では、制
御部11内のレベル検出部12への入力信号として、デ
ジタル信号処理部2から出力される音響信号、デジタル
フィルタ3から出力される音響信号、及びDA変換器4
からフィルタ回路7及びピークホールド回路8を介して
出力される音量のピークレベル信号について信号線を記
載してあるが、どれか一つを用いて本発明の実施例の音
響信号処理装置を実施することができる。
【0043】または、レベル検出部12への入力信号と
して、レベル検出部12でデジタル信号処理部2又はデ
ジタルフィルタ3の出力と、ピークホールド回路8の出
力の両方を接続して、レベル検出部12でデジタル信号
処理部2又はデジタルフィルタ3の出力か、あるいはピ
ークホールド回路8の出力かを、入力部14から制御部
11に入力して、いずれかの信号に切り替え、選択して
レベル検出する構成として実施することができる。
【0044】音響信号Sを所望の周波数範囲に制限して
レベル検出を行う場合にはレベル検出部12にデジタル
フィルタを設けて所望の周波数範囲に制限するフィルタ
処理を行って、レベル検出を行う。レベル検出部12で
検出した信号レベルは、レベル検出部12に接続したレ
ベル記憶部12aに記憶される。
【0045】デジタル音響信号Sの音量レベルを予め設
定しておく場合には、制御部11に接続したレベル入力
部14aから、所望の音量レベルの値を入力し、レベル
検出部12に接続して設けたレベル記憶部12aに所望
の音量の信号レベルを記憶させる。
【0046】レベル検出部12は、レベル記憶部12a
から信号レベルの値を読み出す。制御部11は、デジタ
ル音響信号Sの音量の信号レベルを、レベル記憶部12
aから読み出した信号レベルに合わせるように、デジタ
ルアッテネート制御部13を介してデジタルフィルタ3
の信号レベル減衰量(デジタルアッテネートレベル)を制
御する。
【0047】制御部11に操作入力を行う入力部14に
は、本発明の音響信号処理装置による自動的なレベル制
御動作を入(ON)、切(OFF)するための切換入力部1
4bを設ける。操作者は、この切換入力部14bを操作
して、レベル制御を手動操作で行うか自動的に行うかを
選択することができる。制御部11に接続して表示部1
7を設け、表示部17は音量レベル等を表示する。
【0048】先に入力端1から入力する音響信号Sを用
いて信号レベルを検出して記憶し、この記憶した信号レ
ベルにより後に入力する信号レベルを調整することがで
きる。
【0049】例えば、ダンス、ディスコ等のDJ(Disc
Jocky)用途を想定した場合、リズム等を刻む低周波数域
の打撃音、衝撃音等のビートが強調された曲が主流とし
て多く用いられていて、DJ操作では、ビートの音量レ
ベルを基準として複数の曲のレベルを合わせて編集再生
を行うことが多いので、ビートの音量を中心にしたレベ
ル検出を行う。レベル検出部12にデジタルフィルタを
設け低周波数域通過フィルタ(LPF)として音響信号を出
力することにより、曲どうしのビート(バスドラムの音
量等)のピークレベルを揃えた編集、再生を行うことが
できる。ビートの音量レベル検出を行う場合には、例え
ば500Hz〜1kHzの周波数で、できるだけ急峻なカットオ
フ特性のフィルタ処理を行えば良い。
【0050】図2に、図1の本発明の音響信号処理装置
の動作の一実施例をフローチャート図として示す。開始
すると(SQ1)、まず、出力音量レベルを合わせる基準
レベルを選択して設定する。即ち、操作者は、入力端1
から入力される音響信号Sから音量レベルをレベル検出
部12で検出してレベル記憶部12aに記憶するか、又
は入力部14から入力して予めレベル記憶部12aに記
憶させた音量の信号レベルを用いるかを選択して、各操
作を行い、信号レベルをレベル記憶部12aに記憶させ
る(SQ2)。レベル記憶部12aでは予め記憶させた信
号レベルの初期値を用いるか、または、この入力部14
の操作キーにより入力した音量の信号レベルを用いるこ
とができる。
【0051】入力端1からデジタル音響信号Sが入力さ
れ、デジタル信号処理部(DSP)2、デジタルフィルタ
ー3、又はピークホールド回路8から音響信号が制御部
11内のレベル検出部12に入力されてレベル検出され
(SQ3)、SQ2で設定しレベル記憶部12aに記憶し
た信号レベルを基準として合わせるように、デジタルフ
ィルタ3の信号レベル減衰量を制御部11の演算処理等
により決めて、制御部11は、デジタルアッテネート制
御部13を介して、デジタルフィルタ3のデジタルアッ
テネートレベルを制御する(SQ4)。
【0052】デジタルアッテネートレベルを決定する
と、表示部17に音量調整制御の完了を表示し(SQ
5)、操作者は音量調整した音響信号Sを出力するよう
に入力部14から操作入力し(SQ6)、出力端6へ出力
する(SQ7)。
【0053】操作者は出力音量が良いかどうかを確認し
(SQ8)、音量調整する場合(SQ8でNO)には入力部
14から音量を調整操作し、制御部11は、レベル記憶
部12aに基準レベルを調整設定し、デジタルフィルタ
3のアッテネートレベルを調整制御する(SQ9)。音量
調整しない場合か(SQ8でYES)、又はSQ9の音量
調整を終えた場合、そのまま出力を続ける。
【0054】次に音量の調整を行って出力する対象とな
る音響信号の入力があれば(SQ10でYES)、SQ3
のレベル検出に戻って、SQ3からSQ8までの処理を
繰り返し行う。次の出力対象がなければ(SQ10でN
O)、処理動作を終了する(SQ11)。
【0055】自動レベル検出動作を停止させて手動で音
量調整を行う場合、切換入力部14bから入力して、制
御部11の自動レベル検出動作を停止させる。この場
合、入力部14に設けた音量調整つまみを手動で操作す
ることにより、制御部11によりデジタルフィルタ3が
制御されて、音響信号Sの音量を調整することができ
る。
【0056】本発明の実施例の音響信号処理装置によれ
ば、先に入力された音響信号によって再生音量レベルを
設定しておき、後に入力される音響信号レベルを合わせ
るように調整することができる。
【0057】図3に、本発明の音響信号処理装置の一実
施例の構成をブロック図で示す。音響信号入力を1系統
の構成とした実施例である。図1に示した実施例の入力
端1に光ディスク再生部25を接続した構成であり、光
ディスク9を図示しないスピンドルモータで矢印Cの方
向に回転駆動して、光ピックアップ10を矢印Dで示す
光ディスク9の径方向に図示しないモータで水平移動駆
動して、光ピックアップ10から光ディスク9にレーザ
光を照射し、光ディスク9からの反射光を光ピックアッ
プ10で検出して信号を再生し、光ディスク9の再生信
号をデジタル信号処理部2に入力する構成である。光デ
ィスク9としては、CD(Compact Disc)、MD(Mini Di
sc)等のデジタル音響信号を記録した光ディスク等が用
いられる。図1に示した本発明の一実施例の構成と共通
の部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0058】光ディスク9を再生する光ディスク再生部
25は、光ピックアップ10、移動制御部15、回転制
御部16により構成され、制御部11内の光ディスク再
生制御部19によって制御される。
【0059】光ディスク9の回転駆動は、制御部11内
に設けた光ディスク再生制御部19から回転制御部16
を介して図示しないスピンドルモータを回転駆動制御
し、光ディスクの種類に応じて所定の回転方向(矢印C
の方向又は矢印Cの逆方向)に所定の回転数で回転する
ように制御される。光ピックアップの水平移動駆動は、
制御部11内に設けた光ディスク再生制御部19から移
動制御部15を介して、光ディスクの径方向(矢印D方
向)に水平移動するように制御される。
【0060】光ディスク9から光ピックアップ10によ
り読み取られた音響信号Sは、デジタル信号処理部(DS
P:Digital Signal Processor)2に入力されて、信号復
調等、光ディスクの再生のためのデジタル信号処理され
る。
【0061】デジタル信号処理部2からデジタルフィル
タ3、DA変換器(D/A)4、アンプ5、出力端6を経
て出力される。出力端6から出力された音響信号は、ス
ピーカやヘッドホン等により音響変換して出力され、利
用者は再生音響を聴くことができる。
【0062】図3に示す本発明の実施例の構成では、制
御部11内のレベル検出部12への入力信号として、デ
ジタル信号処理部2から出力される音響信号、デジタル
フィルタ3から出力される音響信号、及びDA変換器4
からフィルタ回路7及びピークホールド回路8を介して
出力される音量のピークレベル信号について信号線を記
載してあるが、どれか一つを用いて本発明の実施例の音
響信号処理装置を実施することができる。
【0063】または、レベル検出部12への入力信号と
して、レベル検出部12でデジタル信号処理部2又はデ
ジタルフィルタ3の出力と、ピークホールド回路8の出
力の両方を接続して、レベル検出部12でデジタル信号
処理部2又はデジタルフィルタ3の出力か、あるいはピ
ークホールド回路8の出力かを、入力部14から制御部
11に入力して、いずれかの信号に切り替え、選択して
レベル検出する構成として実施することができる。
【0064】レベル検出部12で検出しレベル記憶部1
2aに記憶した信号レベルに応じて、光ディスク9から
入力された音響信号Sの信号レベルを調整するために、
レベル検出部12で検出したレベル量を用いてデジタル
アッテネート制御するデジタルアッテネート制御部13
によりデジタルフィルタ3の信号レベル減衰量を制御し
て、音響信号の出力音量を制御する。
【0065】音響信号Sの音量レベルを予め設定してお
く場合には、制御部11に接続した入力部14から、所
望の音量レベルを入力し、レベル検出部12に接続して
設けたレベル記憶部12aに音量の信号レベル値を記憶
する。レベル検出部12は、レベル記憶部12aから信
号レベルの値を読み出す。制御部11は、デジタル音響
信号Sの音量レベルをレベル記憶部12aから読み出し
た信号レベルを基準として合わせるように、デジタルア
ッテネート制御部13を介してデジタルフィルタ3の信
号レベル減衰量を制御する。
【0067】図4に、図3の本発明の音響処理装置の動
作の一実施例をフローチャート図で示す。開始すると
(SR1)、まず、出力音量レベルを合わせる基準レベル
を選択して設定する。即ち、操作者は、光ディスク9を
再生して入力される音響信号Sから音量レベルを検出し
てレベル記憶部12aに記憶するか、又は入力部14か
ら入力して予めレベル記憶部12aに記憶させた音量信
号レベルの値を用いるかを選択する(SR2)。この基準
レベルの設定操作は、光ディスク9の装着の有無に関係
なく行うことができる。レベル記憶部12aでは予め記
憶させた信号レベルの初期値を用いるか、または、入力
部14の操作キーにより入力した音量の信号レベルを用
いることができる。
【0068】光ディスク9を光ディスク再生部25に装
着した後(SR3でYES)、装着した光ディスク9を早
送り再生(スキャン再生)して再生音量の信号レベル検出
を行う。レベル検出のスキャン再生を行う範囲は、光デ
ィスクに録音された楽曲等の全トラック(SR4でYE
S、SR5)、又はレベル検出する範囲を入力部14か
ら制御部11へ指定入力して(SR4でNO、SR6)、
その指定入力した楽曲等のトラック(SR7)に対して、
行う。
【0069】スキャン再生の信号レベルは、デジタル信
号処理部2又はディジタルフィルタ3から出力される音
響信号、あるいはDA変換器4からフィルタ回路7及び
ピークホールド回路8を介して、ピークレベル信号が、
制御部11内のレベル検出部12に入力されて、レベル
検出される(SR8)
【0070】レベル検出するためのスキャン再生を行う
場合、ダンス、ディスコ等のDJ(Disc Jocky)用途で多
く用いられる曲を想定すると、音楽ソースは、特にクラ
シック音楽と対比してリズムを刻む打撃音、衝撃音等の
ビートがはっきりしているため、比較的ピークレベルが
明確であり、ビートの音圧範囲が変わらずに比較的一定
して単調に続く曲が多く用いられる。従って、レベル検
出を行う場合、例えば、各楽曲のトラックの曲頭(イン
トロ)部分を1分間程度スキャン再生してレベル検出す
れば、そのトラック全体の大方のピークレベルとして推
定することができるため、トラック全部を通して再生す
る必要なく、短時間でレベル検出して用いることができ
る。
【0071】信号レベルを検出する場合、光ディスク再
生部25で光ディスク9をスキャン再生して入力された
デジタル音響信号Sは、デジタル信号処理部(DSP)
2、デジタルフィルター3、又はピークホールド回路8
から音響信号が制御部11内のレベル検出部12に入力
されてレベル検出され、レベル記憶部12aに記憶した
信号レベルを基準として合わせるように、デジタルフィ
ルタ3の信号レベル減衰量を制御部11の演算処理等に
より決めて、制御部11は、デジタルアッテネート制御
部13を介して、デジタルフィルタ3のデジタルアッテ
ネートレベルを制御する(SR9)。
【0072】デジタルアッテネートレベルを決定する
と、表示部17に音量調整制御の完了を表示する(SR
10)。音量のレベル設定を終えた光ディスクの再生を
開始するため、光ディスクの第1トラックまたは操作者
が選択再生指定(選曲)した楽曲のトラックの開始位置に
光ピックアップ10をセットして再生開始する(SR1
1)。デジタルフィルタ3からは、音量制御された音響
信号がDA変換器4に出力され、設定した音量レベルに
合わせた音響信号出力を得ることができる。
【0073】操作者は出力音量が良いかどうかを確認し
(SR12)、音量調整する場合(SR12でNO)には入
力部14から音量を調整操作し、制御部11は、レベル
記憶部12aに基準レベルを調整設定し、デジタルフィ
ルタ3のアッテネートレベルを調整制御する(SR1
3)。音量調整しない場合か(SR12でYES)、又は
SQ13の音量の基準レベル調整を終えた場合、そのま
ま出力を続ける。
【0074】次に光ディスク9を交換して再生を行う対
象があるか、光ディスク9上の他の楽曲等のトラックを
再生するか、又は音量の自動調整を行う場合には(SR
14でYES)、SR4のスキャン再生に戻り、SR4
からSR14の処理を行う。光ディスクの再生を停止す
る場合には(SR14でNO)、処理動作を終了する(S
R15)。
【0075】自動レベル検出動作を停止させて手動で音
量調整を行う場合、切換入力部14bから入力して、制
御部11の自動レベル検出動作を停止する。この場合、
入力部14に設けた音量調整つまみを手動で操作するこ
とにより、制御部11によりデジタルフィルタ3が制御
されて、音響信号Sの音量を調整することができる。
【0076】基準レベルを設定する場合、光ディスクに
記録されている信号を、デジタルの最大(フルスケール)
レベルに対し、通常の音響信号の録音レベルに相当する
レベルRL(例えば、最大−10dB)に合わせてアッテ
ネートする方法がある。この場合は、例えばRL=−1
0dBをレベル記憶部12aに記憶して、制御部11に
よってこの記憶した信号レベルに調整動作する構成とし
て、実施することができる。
【0077】基準の信号レベルを設定する場合、光ディ
スクに記録されている信号を、先にスキャン再生した光
ディスクの録音された楽曲等の全トラックの平均レベル
に近いトラックのレベルを選択して基準とする方法があ
る。この場合は、光ディスクの録音された全トラックを
スキャン再生して制御部11で演算処理して平均レベル
を算出し、各トラックの平均レベルを逐次メモリ回路等
のレベル記憶部12aに記憶して、全トラックの平均レ
ベルと比較し、差の最小となるトラックの平均レベルを
基準レベルとしてレベル記憶部12aに記憶して、実施
することができる。
【0078】レベル検出部12で信号レベルを検出する
場合、DSP2から出力されるデジタル音響信号により
ピークレベルを読み取る方法、DA変換器4の後のアナ
ログ音響信号をピークホールド回路8に通して、カセッ
トデッキなどで実施されているように、実効値(RMS:
Route Mean Square)レベルを検出する方法がある。
【0079】ビート音を検出することにより、DJ用途
でよく用いられるような、ビート音の強調された楽曲、
演奏について、聴感上のレベルにより合致した音量検
出、制御をすることができる。ディスコ用のミュージッ
ク等で多く用いられる音楽ソースでは、主にバスドラム
やベース等を中心とした、音域が低周波数にある楽器又
はシンセサイザー等の電子楽器による演奏が多く、いわ
ゆるビートによって曲の音量が決まってくる。即ち、曲
どうしのレベルを合わせるようにコントロールするに
は、曲どうしのビートのレベルを等しくすればよく、こ
れによって聴感上、曲どうしの音量の違和感を抑え、等
しい音量で聴こえるように調整することができる。
【0080】光ディスクの各楽曲のトラックのイントロ
(始まり部分)では、楽曲によって低い音量レベルで始ま
り、途中から曲調が変わって音量レベルが上がる場合な
どがあるため、曲頭から所定時間(例えば10秒程度)
経過した時点からレベル検出を開始する方法、又は早送
りでレベル検出を行い設定レベル以上の音量レベル、ピ
ークレベル等が現れたところから通常再生速度でレベル
検出を行う方法により、検出精度を良くするように対策
して実施することができる。
【0081】レベル検出を終了する前に音響信号を切り
換えて編集再生を行う場合には、その時点までに検出し
た音量レベル、ピークレベル等により音量レベルを決め
て音響信号を出力するように制御する。
【0082】2〜4倍速以上の光ディスク再生装置を使
用し、音量レベルを検出するためにスキャン再生を行う
場合には2〜4倍速以上で再生することにより、レベル
検出に要する時間を短縮することができる。
【0083】図5に、本発明の音響信号処理装置の一実
施例の構成をブロック図で示す。音響信号入力を2系統
の構成とした実施例である。デジタル記録媒体、デジタ
ル伝送手段等から、音楽、音声等のデジタル音響信号
が、2系統の入力端1A、1Bに入力される。入力端1
A、1Bから入力されたデジタル音響信号SA、SB
は、各々デジタル信号処理部(DSP:Digital Signal Proc
essor)2A、2Bで信号復調等、再生のためのデジタル
信号処理される。
【0084】デジタル信号処理部2A、2Bから出力さ
れたデジタル音響信号は、各々デジタルフィルタ3A、
3Bを介して、各々DA変換器(D/A)4A、4Bでデ
ジタル音響信号からアナログ音響信号に変換されて、各
々アンプ5A、5Bで信号増幅されて、各々出力端6
A、6Bへ出力される。出力端6A、6Bから出力され
たアナログ音響信号は、スピーカやヘッドホン等の音響
変換器に入力されて音響出力され、利用者は再生音響を
聴くことができる。
【0085】デジタル信号処理部2A、2B、又はデジ
タルフィルタ3A、3Bからの音響信号をマイクロコン
ピュータ等で構成される制御部(CPU:Central Processin
g Unit)11に入力する。制御部11に入力された音響
信号は、制御部11内のレベル検出部12で再生音量の
信号レベルが検出される。
【0086】レベル検出部12で検出した信号レベルに
応じて、入力端1Aから入力されたデジタル音響信号S
Aの信号レベルを入力端1Bから入力されたデジタル音
響信号SBの音量レベルに合わせるか、または入力端1
Bから入力されたデジタル音響信号SBの音量レベルを
入力端1Aから入力されたデジタル音響信号SAの再生
音量レベルに合わせるために、制御部11は、レベル検
出部12で検出した信号レベルを用いてデジタルアッテ
ネート制御するデジタルアッテネート制御部13により
デジタルフィルタ3A又は3Bの信号レベル減衰量を制
御して、各々デジタル音響信号の再生音量を制御する。
【0087】制御部11に入力する音響信号は、デジタ
ル信号処理部2A、2B、又はデジタルフィルタ3A、
3Bのどちらか一方から出力することができる。音響信
号SA、SBを所望の周波数範囲に制限してレベル検出
を行う場合にはレベル検出部12にデジタルフィルタを
設けて所望の周波数範囲に制限するフィルタ処理を行っ
て、レベル検出を行う。
【0088】デジタル音響信号SA、SBの音量レベル
を予め設定しておく場合には、制御部11に接続したレ
ベル入力部14aから、所望の音量レベルを入力し、レ
ベル検出部12に接続して設けたレベル記憶部12aに
所望の音量の信号レベルを記憶させる。レベル検出部1
2は、レベル記憶部12aから信号レベルを読み出し、
デジタル音響信号SA、SBの音量の信号レベルを、レ
ベル記憶部12aから読み出した信号レベルに合わせる
ように、デジタルアッテネート制御部13を介してデジ
タルフィルタ3A、3Bの信号レベル減衰量を制御す
る。
【0089】制御部11に接続した入力部14には、本
発明の音響信号処理装置による自動的なレベル制御動作
を入(ON)、切(OFF)する切換入力部14bを設け
る。操作者は、この切換入力部14bを操作して、レベ
ル制御を手動操作で行うか自動的に行うかを選択するこ
とができる。制御部11に接続して表示部17を設け、
表示部17は音量レベル等を表示する。
【0090】例えば、ダンス、ディスコ等のDJ(Disc
Jocky)用途を想定した場合、リズム等を刻む低周波数域
の打撃音、衝撃音等のビートが強調された曲が主流とし
て多く用いられていて、DJ操作では、ビートの音量レ
ベルを基準として複数の曲のレベルを合わせて編集再生
を行うことが多いので、ビートの音量を中心にしたレベ
ル検出を行う。レベル検出部12にデジタルフィルタを
設け低周波数域通過フィルタ(LPF)として音響信号を出
力することにより、曲どうしのビート(バスドラムの音
量等)のピークレベルを揃えた編集、再生を行うことが
できる。ビートの音量レベル検出を行う場合には、例え
ば500Hz〜1kHzの周波数で、できるだけ急峻なカットオ
フ特性のフィルタ処理を行えば良い。
【0091】2系統の入力端1A、1Bの出力を切り換
える場合、入力部14から制御部11に出力切り換えの
操作入力をして、デジタルアッテネート制御部13から
デジタルフィルタ3A、3Bを制御して切り換える方
法、出力端6A、6Bの前段に各々切り換えスイッチを
設けて切り換える方法、図5に示す音響信号処理装置の
出力6A、6Bを一般のオーディオミキサー等の編集装
置に入力し切り換えて出力する方法等がある。これらの
方法は、どれか1つの方法のみを用いるか、又は2つ以
上の方法を組み合わせて、本発明の音響信号処理装置の
実施例を実施することができる。
【0092】制御部11からデジタルアッテネート制御
部13によりデジタルフィルタ3A、3Bを制御して切
り換える場合には、デジタルフィルタ3A、3Bの信号
レベル減衰量が制御されて、一方のアッテネートレベル
を0dBから実用上音量0とするアッテネートレベルに
可変し、この可変タイミングに合わせて他方のアッテネ
ートレベルを実用上音量0のアッテネートレベルから0
dBに可変することにより、切り換える。
【0093】例えば、音響信号SAを再生中に音響信号
SBの再生に切り換える場合、デジタルフィルタ3Aの
アッテネートレベルを0dBから音量0とするアッテネ
ートレベルに可変し、この可変タイミングに合わせてデ
ジタルフィルタ3Bのアッテネートレベルを音量0のア
ッテネートレベルから0dBに可変して、再生出力を切
り換える。切り換えは、瞬時に切り換えるか、又は音量
可変を徐々に行って音量0にする方をフェードアウトし
音量を上げる方をフェードインしてクロスフェードで切
り換えることができる。瞬時切り換え、又はクロスフェ
ード切り換えは、入力部14から制御部11への入力操
作によって行う。
【0094】出力端6A、6Bの前段に各々切り換えス
イッチを設けて切り換える場合について、図6に本発明
による音響信号処理装置の一実施例の構成をブロック図
で示す。図6に示す構成は、図5に示す音響信号処理装
置の構成に対して、アンプ5Aと出力端6Aの間にスイ
ッチ20Aを設け、アンプ5Bと出力端6Bの間にスイ
ッチ20Bを設け、制御部11内にスイッチ20A、2
0Bの切り換えを制御するスイッチ制御部21を設けた
構成としたものである。その他の構成は図5に示す構成
であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
【0095】出力端6A、6Bの前段に各々切り換えス
イッチ20A、20Bを設けて切り換える場合には、制
御部11内のスイッチ制御部21からスイッチ20A、
20Bの接続が切り換え制御されて、一方のスイッチを
出力端に接続し、この切り換えタイミングに合わせて他
方のスイッチを出力端から切り離すことにより、切り換
える。
【0096】例えば、音響信号SAを再生中に音響信号
SBの再生に切り換える場合、スイッチ20Aにより出
力端6Aへの接続を切り、この切り換えタイミングに合
わせて同時にスイッチ20Bにより出力端6Bへの接続
を入れて、出力を切り換える。切り換えは、入力部14
から制御部11への入力操作によって行うことができ
る。
【0097】図7に、図5、図6の本発明の音響信号処
理装置の動作の一実施例をフローチャート図として示
す。開始すると(S1)、まず、出力音量レベルを合わせ
る基準レベルを選択して設定する。即ち、音量レベルを
入力端1A、1Bから入力される音響信号SA又はSB
に合わせるか、又は予めレベル記憶部12aに記憶した
信号レベルに合わせるかを、操作者は入力部14の操作
キーにより選択し、レベル記憶部12aに記憶する(S
2)。レベル記憶部12aでは予め記憶させた信号レベ
ルの初期値を用いるか、または、入力部14の操作キー
により入力した信号レベルを記憶して用いることができ
る。
【0098】入力端1A、1Bから各デジタル音響信号
SA、SBが入力され、各デジタル信号処理部(DSP)
2A、2B、又は各デジタルフィルタ3A、3Bから音
響信号が制御部11内のレベル検出部12に入力されて
レベル検出され(S3)、S2で選択した信号レベルを基
準として合わせるように各デジタルフィルタ3A、3B
の信号レベル減衰量が制御部11内の演算処理等により
決めて、制御部11は、デジタルアッテネート制御部1
3を介して、デジタルフィルタ3A、3Bのデジタルア
ッテネートレベルを制御する(S4)。
【0099】デジタルアッテネートレベルを決定する
と、表示部17に音量調整制御の完了を表示し(S5)、
操作者は音量調整した音響信号SA又はSBを出力する
ように入力部14から操作入力し(S6)、出力端6へ出
力する(S7)。
【0100】操作者は出力音量が良いかどうかを確認し
(S8)、音量調整する場合(SQ8でNO)には入力部1
4から音量を調整操作し、制御部11は、レベル記憶部
12aに基準レベルを調整設定し、デジタルフィルタ3
のアッテネートレベルを調整制御する(S9)。音量調整
しない場合か(S8でYES)、又はS9の音量調整を終
えた場合、そのまま出力を続ける。
【0101】次に音響信号を切り換えて出力を行う対象
となる音響信号があるか、又は音量の自動調整を行う場
合には(S10でYES)、S3のレベル検出に戻って、
S3からS10までの処理を繰り返し行う。次の出力対
象がなければ(S10でNO)、処理動作を終了する(S
11)。
【0102】自動レベル検出動作を停止させて手動で音
量調整を行う場合、切換入力部14bから入力して、制
御部11の自動レベル検出動作を停止する。この場合、
入力部14に設けた音量調整つまみを手動で操作するこ
とにより、制御部11によりデジタルフィルタ3A、3
Bが制御されて、音響信号SA又は音響信号SBの音量
を調整することができる。
【0103】図8に、図5、図6に示す本発明の音響信
号処理装置の動作の一実施例をフローチャート図として
示す。開始すると(ST1)、出力する音響信号を入力端
1A(音響信号SA)か入力端1B(音響信号SB)かを選
択する(ST2)。入力された音響信号は、各デジタル信
号処理部(DSP)2A、2B、又は各デジタルフィルタ
3A、3Bから音響信号が制御部11内のレベル検出部
12に入力され、レベル検出されレベル記憶部12aに
記憶される(ST3)。制御部11は、レベル記憶部12
aに記憶し設定した基準レベルに合わせるように各デジ
タルフィルタ3A、3Bの信号レベル減衰量を、デジタ
ルアッテネート制御部13を介して制御する(ST4)。
【0104】デジタルアッテネートレベルを決定する
と、表示部17に音量調整制御の完了を表示し(ST
5)、操作者は音量調整した音響信号SA又はSBを出
力するように、入力部14から操作入力し、出力端6へ
出力する(ST6)。操作者は、再生音量が良いかどうか
を確認し(ST7)、音量調整する場合(ST7でNO)に
は入力部14から音量の調整入力し、制御部11によ
り、レベル記憶部12aの基準レベルが調整設定され、
各デジタルフィルタ3A、3Bのアッテネートレベルを
調整制御する(ST8)。
【0105】音量調整しない場合か(ST7でYES)、
又はST8の音量調整を終えた場合、入力部14からの
操作入力により、レベル検出する音響信号を、現在出力
中の音響信号が入力端1Aからの音響信号SAであれば
入力端1Bからの音響信号SBに切り換え、現在出力中
の音響信号が入力端1Bからの音響信号SBであれば入
力端1Aからの音響信号SAに切り換える(ST9)。現
在出力中の音響出力を継続している状態で、他方の入力
音響信号のレベル検出を行う。
【0106】切り換えた音響信号の、デジタル信号処理
部(DSP)2A又は2B、又はデジタルフィルタ3A又
は3Bから音響信号が制御部11内のレベル検出部12
に入力され、レベル検出される(ST10)。レベル記憶
部12aに設定した信号レベルを基準として合わせるよ
うに、制御部11は、デジタルフィルタ3A又は3Bの
信号レベル減衰量を、デジタルアッテネート制御部13
を介して制御する(ST11)。
【0107】デジタルアッテネートレベルを決定する
と、表示部17に音量調整制御の完了を表示し(ST1
2)、現在出力中の音響信号が出力されている状態で、
他方の音響信号の音量レベルを合わせて音響出力する準
備が完了する。操作者は、所望のタイミングで入力部1
4から音響信号入力の切り換え操作して、現在出力中の
音響信号が入力端1Aからの音響信号SAであれば入力
端1Bからの音響信号SBに切り換え、現在出力中の音
響信号が入力端1Bからの音響信号SBであれば入力端
1Aからの音響信号SAに切り換える(ST13)。
【0108】次に切り換えて出力を行う音響信号があれ
ば(ST14でYES)、ST9へ戻ってレベル検出する
音響信号を切り換え、現在出力中の音響信号の他方の音
響信号のレベル検出(ST10)から音響信号の切り換え
(ST14)までの処理を繰り返し行う。入力を切り換え
て出力を行う音響信号がなければ(ST14でNO)、処
理を終了する(ST15)。
【0109】自動レベル検出動作を停止させて手動で音
量調整を行う場合、切換入力部14bから入力して、制
御部11の自動レベル検出動作を停止する。この場合、
入力部14に設けた音量調整つまみを手動で操作するこ
とにより、制御部11によりデジタルフィルタ3A、3
Bが制御されて、音響信号SA又は音響信号SBの音量
を調整することができる。
【0110】図9に、本発明の音響信号処理装置の一実
施例の構成をブロック図で示す。図9に示す構成におい
て、図5に示した本発明の一実施例の構成と異なるとこ
ろは、音量の信号レベル検出をDA変換後のアナログ音
響信号を用いて、行うようにしたところである。そのた
めに、DA変換器4A、4Bの各出力が、各々フィルタ
回路7A、7Bを介して、各々ピークホールド回路8
A、8Bに入力され、各音響信号SA、SBのピークレ
ベルが保持されて、制御部11内のレベル検出部12に
入力され音量レベル検出される。図5に示した本発明の
一実施例の構成と共通の部分には同じ符号を付して説明
を省略する。
【0111】入力端1A、1Bから入力された各デジタ
ル音響信号SA、SBは、各デジタル信号処理部(DSP)
2A、2B、各デジタルフィルタ3A、3B、各DA変
換器(D/A)4A、4B、各アンプ5A、5Bを介し
て、各出力端6A、6Bへ出力される。出力端6A、6
Bから出力されたアナログ音響信号は、スピーカやヘッ
ドホン等の音響変換器により音響出力され、利用者は再
生音響を聴くことができる。
【0112】DA変換器4A、4Bから出力された各ア
ナログ音響信号SA、SBは、各フィルタ回路7A、7
Bで周波数帯域を制限するフィルタ処理して、各ピーク
ホールド回路8A、8Bで信号のピークレベルが保持さ
れて、制御部11のレベル検出部12に入力される。
【0113】レベル検出部12で検出した信号レベルに
応じて、入力端1Aから入力された音響信号SAの音量
レベルを入力端1Bから入力された音響信号SBの音量
レベルに合わせるか、または入力端1Bから入力された
音響信号SBの音量レベルを入力端1Aから入力された
音響信号SBの音量レベルに合わせるために、レベル検
出部12で検出したレベル量を用いてデジタルアッテネ
ート制御部13によりデジタルフィルタ3Aまたは3B
の信号レベル減衰量を制御して、各々音響信号の再生音
量を制御する。
【0114】フィルタ回路7A、7Bにより、音源や楽
曲の種類に応じてレベル検出する周波数範囲を制限する
ことができる。従って、音源や楽曲の種類に応じ、より
良い精度で音響信号レベルを検出して音量制御して、2
系統の音響信号レベルを合わせることができる。
【0115】例えば、ダンス、ディスコ等のDJ(Disc
Jocky)用途を想定した場合、リズム等を刻む低周波数域
の打撃音、衝撃音等のビートが強調された曲が主流とし
て多く用いられていて、DJ操作では、ビートの音量レ
ベルを基準として複数の曲のレベルを合わせて編集再生
を行うことが多いので、ビートの音量を中心にしたレベ
ル検出を行う。
【0116】フィルタ回路7A、7Bを低周波数域通過
フィルタ(LPF)回路として音響信号を出力することによ
り、曲どうしのビート(バスドラムの音量等)のピークレ
ベルを揃えた編集、再生を行うことができる。ビートの
音量レベル検出を行う場合には、例えば500Hz〜1kHzの
周波数で、できるだけ急峻なカットオフ特性のフィルタ
処理を行えば良い。
【0117】多くの楽曲で、ビート成分の音量レベル
は、一つの楽曲又は演奏の中で変わらないので、例え
ば、所定の時間間隔でピークレベルを計数(カウント)し
ていき、カウントした結果、所定の回数続けてピークレ
ベルが等しかった場合、所定の時間内に複数回同一ピー
クレベルが存在する場合などに、そのピークレベルをそ
の曲全体のピークレベルとして推定することができる。
従って、1曲間全部にわたって信号レベルを検出しなく
ても、短時間で全体のレベルを検出することができる。
【0118】図10に、図9の本発明の音響信号処理装
置の動作の一実施例をフローチャート図として示す。開
始すると(T1)、まず、音量レベルを合わせる基準レベ
ルを選択して設定する。即ち、操作者は、音量レベルを
入力端1A、1Bから入力される音響信号SA又はSB
に合わせるか、又は予めレベル記憶部12aに記憶した
信号レベルに合わせるかを、入力部14からの操作入力
により選択して、レベル記憶部12aに記憶し設定する
(T2)。レベル記憶部12aでは予め記憶させた信号レ
ベルの初期値を用いるか、または、入力部14の操作キ
ーにより入力した信号レベルを記憶して用いることがで
きる。
【0119】入力端1A、1Bから各デジタル音響信号
SA、SBが入力され、各デジタル信号処理部(DSP)
2A、2B、各デジタルフィルタ3A、3B、各DA変
換器4A、4Bを各々介して、アナログ音響信号が各フ
ィルタ回路7A、7Bに入力され、各ピークホールド回
路8A、8Bで周波数帯域を制限した音響信号のピーク
レベルを保持して制御部11内のレベル検出部12に入
力する(T3)。
【0120】T2で選択した信号レベルを基準として合
わせるように、各デジタルフィルタ3A、3Bの信号レ
ベル減衰量を制御部11の演算処理等により決めて、制
御部11は、デジタルアッテネート制御部13を介し
て、デジタルフィルタ3A、3Bのデジタルアッテネー
トレベルを制御する(T4)。
【0121】デジタルアッテネートレベルを決定する
と、表示部17に音量調整制御の完了を表示し(T5)、
操作者は音量調整した音響信号SA又はSBを出力する
ように入力部14から操作入力し(T6)、出力端6A又
は6Bへ出力する(T7)。
【0122】操作者は出力音量が良いかどうかを確認し
(T8)、音量調整する場合(T8でNO)には入力部14
から音量を調整操作し、制御部11は、レベル記憶部1
2aに基準レベルを調整設定し、デジタルフィルタ3の
アッテネートレベルを調整制御する(T9)。音量調整し
ない場合か(T8でYES)、又はSTの音量調整を終え
た場合、そのまま出力を続ける。
【0123】次に音響信号を切り換えて出力を行う対象
となる音響信号があるか、又は音量の自動調整を行う場
合には(T10でYES)、T3のレベル検出に戻って、
T3からT10までの処理を繰り返し行う。次の出力対
象がなければ(T10でNO)、処理動作を終了する(T
11)。
【0124】自動レベル検出動作を停止させて手動で音
量調整を行う場合、切換入力部14bから入力して、制
御部11の自動レベル検出動作を停止する。この場合、
入力部14に設けた音量調整つまみを手動で操作し、制
御部11によりデジタルフィルタ3A、3Bが制御され
て、音響信号SA又は音響信号SBの音量を調整すこと
ができる。
【0125】図11に、図9に示す本発明の音響信号処
理装置の動作の一実施例をフローチャート図として示
す。開始すると(TT1)、まず、出力する音響信号を入
力端1A(音響信号SA)にするか入力端1B(音響信号
SB)にするかを選択する(TT2)。入力された音響信
号は、各フィルタ回路7A、7Bで周波数範囲の制限さ
れて、ピークホールド回路8A、8Bで音響信号のピー
クレベルを保持し制御部11内のレベル検出部12に入
力され、レベル検出される(TT3)。制御部11は、設
定した信号レベルを基準として合わせるように各デジタ
ルフィルタ3A、3Bの信号レベル減衰量を、デジタル
アッテネート制御部13を介して制御する(TT4)。
【0126】デジタルアッテネートレベルを決定する
と、表示部17に音量調整制御の完了を表示し(TT
5)、操作者は、音量調整した音響信号SA又はSBを
出力するように、入力部14から操作入力し、出力端6
A又は6Bへ出力する(TT6)。出力音量が良いかどう
かを確認し(TT7)、音量調整する場合(TT7でNO)
には入力部14から音量の調整入力し、制御部11によ
り、レベル記憶部12aに設定した基準信号レベルを調
整設定し、各デジタルフィルタ3A、3Bのアッテネー
トレベルを調整制御する(TT8)。
【0127】音量調整しない場合か(TT7でYES)、
又はTT8の音量調整を終えた場合、入力部14からの
操作入力により、レベル検出する音響信号を、現在出力
中の音響信号が入力端1Aからの音響信号SAであれば
入力端1Bからの音響信号SBに切り換え、現在出力中
の音響信号が入力端1Bからの音響信号SBであれば入
力端1Aからの音響信号SAに切り換える(TT9)。現
在出力中の音響出力が継続している状態で、他方の入力
音響信号のレベル検出を行う。
【0128】切り換えた音響信号の、各フィルタ回路7
A、7Bで周波数範囲を制限した後、ピークホールド回
路8A、8Bで音響信号のピークレベルを保持した信号
が制御部11内のレベル検出部12に入力され、レベル
検出される(TT10)。制御部11は、レベル記憶部1
2aに設定した信号レベルを基準としてデジタルフィル
タ3A又は3Bの信号レベル減衰量を、デジタルアッテ
ネート制御部13を介して制御する(TT11)。
【0129】デジタルアッテネートレベルを決定する
と、表示部17に音量調整制御の完了を表示し(TT1
2)、現在出力中の音響信号が出力されている状態で、
他方の音響信号の音量レベルを合わせて音響出力する準
備が完了する。操作者は、所望のタイミングで入力部1
4から音響信号入力の切り換え操作して、現在出力中の
音響信号が入力端1Aからの音響信号SAであれば入力
端1Bからの音響信号SBに切り換え、現在出力中の音
響信号が入力端1Bからの音響信号SBであれば入力端
1Aからの音響信号SAに切り換える(TT13)。
【0130】次に切り換えて出力を行う音響信号があれ
ば(TT14でYES)、TT9へ戻ってレベル検出する
音響信号を切り換え、現在出力中の音響信号の他方の音
響信号のレベル検出(TT10)から音響信号の切り換え
(TT14)までの処理を繰り返し行う。入力を切り換え
て出力を行う音響信号がなければ(TT14でNO)、処
理動作を終了する(TT15)。
【0131】自動レベル検出動作を停止させて手動で音
量調整を行う場合、切換入力部14bから入力して、制
御部11の自動レベル検出動作を停止する。この場合、
入力部14に設けた音量調整つまみを手動で操作し、制
御部11によりデジタルフィルタ3A、3Bが制御され
て、音響信号SA又は音響信号SBの音量を調整するこ
とができる。
【0132】図11に示した本発明の実施例において、
図6に示した実施例の構成と同様に、出力端6A、6B
の各前段にスイッチ20A、20Bを設け、制御部11
内にスイッチ制御部21を設けて、スイッチ制御部21
からスイッチ20A、20Bを切り換え制御して、入力
端1Aからの音響信号SAと入力端1Bからの音響信号
SBの出力を切り換える構成として実施することもでき
る。
【0133】図12に、本発明の音響信号処理装置の一
実施例の構成をブロック図で示す。図5、図9に示した
本発明の一実施例の入力端1A、1Bに各々光ディスク
再生部25A、25Bを接続し、各々光ディスク9A、
9Bを図示しないスピンドルモータで矢印C、矢印Eで
示す方向に回転駆動して、各々光ピックアップ10A、
10Bを各々矢印D、矢印Fで示す光ディスク9A、9
Bの径方向に図示しないモータで水平移動駆動して、各
光ピックアップ10A、10Bにより各光ディスク9
A、9Bにレーザ光を照射し、その光ディスク9A、9
Bからの反射光を各光ピックアップ10A、10Bで検
出して信号を再生し、光ディスク9A、9Bの再生信号
を各デジタル信号処理部2A、2Bに入力する構成であ
る。光ディスク9A、9Bとしては、CD(Compact Dis
c)、MD(Mini Disc)等の、デジタル音響信号を記録し
た光ディスク等が用いられる。図5及び図9に示した本
発明の一実施例の構成と共通の部分には同じ符号を付し
て説明を省略する。
【0134】光ディスク9A、9Bを再生する各光ディ
スク再生部25A、25Bは、各々、光ピックアップ1
0A、10B、移動制御部15A、15B、回転制御部
16A、16Bにより構成され、制御部11内の光ディ
スク再生制御部19によって制御される。
【0135】光ディスク9A、9Bの回転駆動は、制御
部11内に設けた光ディスク再生制御部19から各々、
回転制御部16A、16Bを介して、光ディスクの種類
に応じて所定の回転方向(矢印C,Eで示す方向、又は
矢印C,Eの逆方向)に所定の回転数で回転するように
制御される。光ピックアップの水平移動駆動は、制御部
11内に設けた光ディスク再生制御部19から各々移動
制御部15A、15Bを介して、光ディスクの径方向
(矢印D,Fで示す方向)に水平移動するように制御され
る。
【0136】光ディスク9A、9Bから各々光ピックア
ップ10A、10Bにより読み取られた各音響信号S
A、SBは、各々デジタル信号処理部(DSP:Digital Sig
nal Processor)2A、2Bに入力されて、信号復調等、
光ディスクの再生のためのデジタル信号処理される。
【0137】デジタル信号処理部2A、2Bから各々デ
ジタルフィルタ3A、3B、DA変換器(D/A)4A、
4B、アンプ5A、5B、出力端6A、6Bを経て出力
される。出力端6A、6Bから出力された各音響信号
は、スピーカやヘッドホン等により音響変換して出力さ
れ、利用者は再生音響を聴くことができる。
【0138】図12に示す本発明の実施例の構成では、
制御部11内のレベル検出部12への入力信号として、
図5にも示したデジタル信号処理部2A、2Bから出力
される音響信号、デジタルフィルタ3A、3Bから出力
される音響信号、及び図6にも示したDA変換器4A、
4Bから各々フィルタ回路7A、7B及びピークホール
ド回路8A、8Bを介して出力される音響信号のピーク
レベル信号について信号線を記載してあるが、どれか一
つを用いて本発明の実施例を実施することができる。
【0139】または、レベル検出部12への入力信号と
して、レベル検出部でデジタル信号処理部2A、2B又
はデジタルフィルタ3A、3Bの出力と、ピークホール
ド回路8A、8Bの出力の両方を接続して、レベル検出
部でデジタル信号処理部2A、2B又はデジタルフィル
タ3A、3Bの出力か、あるいはピークホールド回路8
A、8Bの出力かを、入力部14から制御部11に入力
して、いずれかの信号に切り替え、選択してレベル検出
する構成として実施することができる。
【0140】レベル検出部12で検出しレベル記憶部1
2aに記憶した信号レベルに応じて、光ディスク9Aか
ら入力された音響信号SAの音量レベルを光ディスク9
Bから入力された音響信号SBの音量レベルに合わせる
か、または光ディスク9Bから入力された音響信号SB
の音量レベルを光ディスク9Aから入力された音響信号
SBの音量レベルに合わせるために、レベル検出部12
で検出したレベル量を用いてデジタルアッテネート制御
するデジタルアッテネート制御部13によりデジタルフ
ィルタ3Aまたは3Bの信号レベル減衰量を制御して、
各々音響信号の出力音量を制御する。
【0141】音響信号SA又はSBの音量レベルを予め
設定しておく場合には、制御部11に接続した入力部1
4から、所望の音量レベルを入力し、レベル検出部12
に接続して設けたレベル記憶部12aに所望の音量の信
号レベルを記憶する。レベル検出部12は、レベル記憶
部11から信号レベルの値を読み出し、デジタル音響信
号A又はBの出力音量レベルを読み出した信号レベルを
基準として合わせるように、デジタルアッテネート制御
部13を介してデジタルフィルタ3A又は3Bのレベル
減衰量を制御する。
【0142】図13に、図12に示した本発明の音響信
号処理装置の動作の一実施例をフローチャート図で示
す。開始すると(P1)、まず、出力音量レベルを合わせ
る基準レベルを選択して設定する。即ち、操作者は音量
レベルを光ディスク9A又は9Bから入力される音響信
号SA又はSBに合わせるか、あるいはレベル記憶部1
2aに記憶した信号レベルに合わせるかを、入力部14
の操作キーにより選択し、レベル記憶部12aに記憶す
る(P2)。レベル記憶部12aでは予め記憶させた再生
レベルの初期値を用いるか、または、この操作キーによ
り入力した信号レベルを用いることができる。この基準
レベルの設定操作は、光ディスク9A、9Bの光ディス
ク再生部25A、25Bへの装着の有無に関係なく行う
ことができる。
【0143】光ディスク9A又は光ディスク9Bを各光
ディスク再生部25A又は25Bに装着した後(P3で
YES)、装着した光ディスクを早送り再生(スキャン再
生)して音量の信号レベル検出を行う。レベル検出のス
キャン再生を行う範囲は、光ディスクに録音された楽曲
等の全トラック(P4でYES、P5)か、又はレベル検
出する範囲を入力部14から制御部11へ指定入力して
(P4でNO、P6)、その指定入力した楽曲等のトラッ
ク(P7)に対して行う。
【0144】スキャン再生の信号レベルは、デジタル信
号処理部2A、2B、又はディジタルフィルタ3A、3
Bから出力される音響信号、あるいはDA変換器4A、
4Bから各々フィルタ回路7A、7B及びピークホール
ド回路8A、8Bを介して、ピークレベル信号が、制御
部11内のレベル検出部12に入力され、レベル検出さ
れる(P8)
【0145】各光ディスク9A、9Bを再生するため
の、光ピックアップ10A又は10B、移動制御部15
A又は15B、回転制御部16A又は16Bから構成さ
れる各再生部は独立して設けてあるので、スキャン再生
から信号レベル検出の処理動作は、光ディスク9A、9
Bそれぞれ独立して行うことができ、又は光ディスク9
A、9Bを並行して行うこともできる。
【0146】レベル検出するためのスキャン再生を行う
場合、ダンス、ディスコ等のDJ(Disc Jocky)用途で多
く用いられる曲を想定すると、音楽ソースは、特にクラ
シック音楽と対比してリズムを刻む打撃音、衝撃音等の
ビートがはっきりしているため、比較的ピークレベルが
明確であり、ビートの音圧範囲が変わらずに比較的一定
して単調に続く曲が多く用いられる。従って、レベル検
出を行う場合、例えば、各楽曲のトラックの曲頭(イン
トロ)部分を1分間程度スキャン再生してレベル検出す
れば、そのトラック全体の大方のピークレベルとして推
定することができるため、トラック全部を通して再生す
る必要なく、短時間でレベル検出して用いることができ
る。
【0147】スキャン再生による信号レベル検出を終了
すると、制御部11は、デジタルアッテネートレベル制
御部13を介してデジタルフィルタ3A、3Bのデジタ
ルアッテネートレベルを制御し(P9)、表示部17に音
量調整制御の完了を表示する(P10)。音量のレベル設
定を終えた光ディスク9A又は9Bの再生を開始するた
め、出力する側の光ディスクの第1トラックまたは操作
者が再生指定(選曲)した楽曲のトラックの開始位置に光
ピックアップ10A又は10Bをセットして再生開始す
る(P11)。デジタルフィルタ3A、3Bからは、アッ
テネートされた音響信号データが各DA変換器4A、4
Bに出力され、設定した音量レベルに合わせた音響信号
出力を得ることができる。
【0148】操作者は出力音量が良いかどうかを確認し
(P12)、音量調整する場合(P12でNO)には入力部
14から音量を調整操作し、制御部11は、レベル記憶
部12aに基準レベルを調整設定し、デジタルフィルタ
3のアッテネートレベルを調整制御する(P13)。音量
調整しない場合か(P12でYES)、又はP13の音量
の基準レベル調整を終えた場合、そのまま出力を続け
る。
【0149】次に光ディスク9Aと9Bを切り換えて再
生を行う対象があるか、又は音量の自動調整を行う場合
には(P14でYES)、P4のスキャン再生に戻り、P
4からP14の処理を繰り返し行う。光ディスクの再生
を停止する場合には(P14でNO)、処理動作を終了す
る(P15)。
【0150】自動レベル検出動作を停止させて手動で音
量調整を行う場合、切換入力部14bから入力して、制
御部11の自動レベル検出動作を停止する。この場合、
入力部14に設けた音量調整つまみを手動で操作するこ
とにより、制御部11によりデジタルフィルタ3A、3
Bが制御されて、音響信号SA又は音響信号SBの音量
を調整することができる。
【0151】図14に、図12に示す本発明の音響信号
処理装置の一実施例をフローチャート図で示す。開始す
ると(PT1)、まず、第1に装着された側の光ディスク
9A又は9Bを早送り再生(スキャン再生)し、音量の信
号レベルをレベル検出部12で検出する(PT2、PT
3)。設定した信号レベルを基準として合わせるよう
に、制御部11は、各デジタルフィルタ3A、3Bの信
号レベル減衰量を、デジタルアッテネート制御部13を
介して制御する(PT4)。
【0152】デジタルアッテネートレベルを決定する
と、表示部17に音量調整制御の完了を表示し(PT
5)、操作者は出力音量を調整したディスク9A又は9
Bの音響信号SA又はSBを出力するように入力部14
から操作入力し、音響出力を開始する(PT6)。操作者
は、出力した音量が良いかを確認し(PT7)、音量調整
する場合(PT7でNO)には、入力部14から音量の調
整入力し、制御部11により、レベル記憶部12aに記
憶した基準の信号レベルを調整設定し、制御部11は、
各デジタルフィルタ3A、3Bのアッテネートレベルを
調整制御する(PT8)。音量調整しない場合か(PT7
でYES)、又はPT8の音量調整を終えた場合、出力
を続ける。
【0153】このときに第2の光ディスク(第1の光デ
ィスクが9Aであれば9B、第1の光ディスクが9Bで
あれば9A)が、光ディスク再生部に装着され、出力音
量レベルの制御を完了して、ディスクの再生又は再生待
機(スタンバイ)している場合、PT14の光ディスク切
り換え再生を行うことができる。
【0154】第2の光ディスクは、第1の光ディスクを
装置に装着した後に装着され(PT9)、スキャン再生さ
れて音量の信号レベルがレベル検出部12で検出される
(PT10)。設定した信号レベルを基準として合わせる
ように、制御部11は、デジタルフィルタ3A又は3B
の信号レベル減衰量を、デジタルアッテネート制御部1
3を介して制御する(PT11)。このアッテネートレベ
ル設定では、基準レベルとしてレベル記憶部12aに記
憶した、第1の光ディスクの出力音量レベルに合わせて
設定する。
【0155】デジタルアッテネートレベルを決定する
と、表示部17に音量調整制御の完了を表示し(PT1
2)、操作者は音量を調整した第2の光ディスク9A又
は9Bの音響信号を再生出力するように入力部14から
操作入力し、音響の再生又は再生スタンバイする(PT
13)。第2の光ディスクのPT9からPT13の処理
は、第1の光ディスクの処理とは独立して行うことがで
き、操作及び処理動作を並行して進めることができる。
【0156】第1の光ディスクを再生し、第2の光ディ
スクを再生スタンバイしている状態で、操作者は、第2
の光ディスクの再生を開始し、所望のタイミングで入力
部14から、出力音響信号の切り換え操作をして、第2
の光ディスクの再生信号を音響出力するように切り換え
る(PT14)。
【0157】次に切り換えて再生を行う光ディスクがあ
れば、第2の光ディスクとして光ディスク9Bを再生出
力している状態であれば、他方の光ディスク9Aを交換
して装着する(PT15でYES)。第2の光ディスクの
再生出力中に並行して、第1の光ディスクのスキャン再
生・レベル検出(PT16)、デジタルアッテネートレベ
ルの制御(PT17)、制御完了の表示(PT18)、第1
の光ディスクの再生開始、又は再生スタンバイする(P
T19)。ここでPT14に戻って、入力部14を操作
して光ディスクの音響出力の切り換えを行い、ここで
は、第2の光ディスクから第1の光ディスクへ再生出力
を切り換える。以後、PT14からPT19の処理を繰
り返し行う。PT15で、交換再生する対象の光ディス
クがない場合、又は光ディスクの再生を停止する場合に
は(PT15でNO)、処理動作を終了する(PT20)。
【0158】基準レベルを設定する場合、光ディスクに
記録されている信号を、デジタルの最大(フルスケール)
レベルに対し、通常の音響信号の録音レベルに相当する
レベルRL(例えば、最大−10dB)に合わせてアッテ
ネートする方法がある。この場合は、例えばRL=−1
0dBをレベル記憶部12aに記憶して、制御部11が
この記憶した信号レベルに調整動作する構成として、実
施することができる。
【0159】基準レベルを設定する場合、光ディスクに
記録されている信号を、先にスキャン再生した光ディス
クの録音された楽曲等の全トラックの平均レベルに近い
トラックのレベルを選択して基準とする方法がある。こ
の場合は、光ディスクの録音された全トラックをスキャ
ン再生して制御部11で演算処理して平均レベルを算出
し、各トラックの平均レベルを逐次メモリ回路等のレベ
ル記憶部12aに記憶して、全トラックの平均レベルと
比較し、差の最小となるトラックの平均レベルを基準レ
ベルとしてレベル記憶部12aに記憶して、実施するこ
とができる。
【0160】レベル検出部12で音量レベルを検出する
場合、DSP2A又は2Bから出力されるデジタル音響
信号によりピークレベルを読み取る方法、DA変換器4
A又は4Bの後のアナログ音響信号をピークホールド回
路16に通して、カセットデッキなどで実施されている
ように、実効値(RMS:Route Mean Square)レベルを検
出する方法がある。
【0161】ビート音を検出することにより、DJ用途
でよく用いられるような、ビート音の強調された楽曲、
演奏について、聴感上のレベルにより合致した音量検
出、制御をすることができる。ディスコ用のミュージッ
ク等で多く用いられる音楽ソースでは、主にバスドラム
やベース等を中心とした、音域が低周波数にある楽器又
はシンセサイザー等の電子楽器による演奏が多く、いわ
ゆるビートによって曲の音量が決まってくる。即ち、曲
どうしのレベルを合わせるようにコントロールするに
は、曲どうしのビートのレベルを等しくすればよく、こ
れによって聴感上、曲どうしの音量の違和感を抑え、等
しい音量で聴こえるように調整することができる。
【0162】光ディスクの各楽曲のトラックのイントロ
(始まり部分)では、楽曲によって低い音量レベルで始ま
り、途中から曲調が変わって音量レベルが上がる場合な
どがあるため、曲頭から所定時間(例えば10秒程度)
経過した時点からレベル検出を開始する方法、又は早送
りでレベル検出を行い設定レベル以上の音量レベル、ピ
ークレベル等が現れたところから通常再生速度でレベル
検出を行う方法により、検出精度を良くするように対策
して実施することができる。
【0163】レベル検出を終了する前に音響信号を切り
換えて編集再生を行う場合には、その時点までに検出し
た音量レベル、ピークレベル等により音量レベルを決め
て音響信号を出力するように制御する。このようにレベ
ル検出時間を短縮する方法を用いることにより、DJが
楽曲等のトラックの再生終了前に次の曲に切り換えると
いった編集再生操作のタイミングに間に合い、対応する
ことができる。
【0164】2〜4倍速以上の光ディスク再生装置を使
用し、音量レベルを検出する場合には2〜4倍速以上で
再生することにより、レベル検出に要する時間を短縮す
ることができる。
【0165】光ディスク9Aと光ディスク9Bを交互に
演奏する場合であれば、特定の楽曲等のトラックを選択
した場合には、そのトラックのみのレベル検出を行う動
作の構成として、検出時間を短縮することができる。
【0166】音響信号を出力中、次に出力するディスク
のトラックが選択されていれば、交互に次のトラックの
レベル検出を行うことにより、全トラックのレベル検出
が終了していなくても、次のトラックの再生を直ちに行
うことができる。この場合、選択されたトラックからレ
ベル検出を開始し、ディスクの各トラックをそのまま読
み込んでいく方法で実施することもできる。
【0167】音量レベル検出中の音響信号のモニター
(音声出力、音響信号波形表示、等)機能を設けることに
より、次の再生予定曲の任意に決めるキューポイント
(編集頭出し位置)からの音量レベルを検出することがで
きる。また、予め楽曲のピークレベルのおおよその位置
が判る場合にその付近までサーチしてからレベル検出を
行う方法、操作者が任意に設定した2点間の区間内でレ
ベル検出を行う先読み機能を加えて実施することもでき
る。
【0168】本発明の実施例の音響信号処理装置では、
音量レベルを合わせるための手動操作を不要として、操
作性を向上させることができる。本発明の実施例の音響
信号処理装置では、次の再生ディスクのトラックの音量
レベルを先に再生中のディスクのトラックの音量レベル
に合わせるように次の再生トラックの音量レベル設定を
行い、双方の音量レベルを合わせるので、編集するトラ
ック間の継ぎ目で聴間上の違和感をなくすことができ
る。
【0169】本発明の実施例の音響信号処理装置では、
音響信号の音量レベルを検出し、音量レベルを制御し
て、2系統の音響信号の音量レベルを合わせるように調
整することができる。本発明の実施例の音響信号処理装
置によれば、音響信号に応じて周波数特性を設定して音
量レベルを検出し、音量レベルを制御して、2系統の音
響信号の出力音量を合わせるように調整することができ
る。
【0170】本発明の実施例の音響信号処理装置によれ
ば、2系統の音響信号を切り換えて出力する場合に、切
り換え後に出力する音響信号の音量レベルを、切り換え
前に出力している音響信号の出力音量に合わせるように
調整して出力することができる。本発明の実施例の音響
信号処理装置によれば、使用者の好み、編集操作の熟練
度、等に対応し、手動による編集・再生、自動による編
集・再生を使用者が選択することができ、操作性を良く
することができる。
【0171】本発明の実施例の音響信号処理装置によれ
ば、音響信号の音量の信号レベルをレベル記憶部に記憶
し、記憶した信号レベルに応じて音量を制御して、後に
入力されるデジタル音響信号の音量を制御し、合わせる
ように調整することができる。本発明の実施例の音響信
号処理装置によれば、先に入力した音響信号の音量の信
号レベルをレベル記憶部に記憶し、記憶した信号レベル
に応じて音量を制御し、後に入力されるデジタル音響信
号の音量を、先の音響信号の出力音量に合わせることが
できる。本発明の実施例の音響信号処理装置によれば、
光ディスクを再生する場合に、光ディスクを光ディスク
再生部に装着してから再生するまでに、前もって再生音
量レベルを検出しておくことができる。本発明の実施例
の音響信号処理装置によれば、使用者の好み、編集操作
の熟練度、等に対応し、手動による編集・再生、自動に
よる編集・再生を使用者が選択することができる。
【0172】
【発明の効果】本発明の音響信号処理装置によれば、音
響信号の音量レベルを検出し、音量レベルを調整するこ
とができる。本発明の音響信号処理装置によれば、音響
信号に応じて周波数特性を設定して音量レベルを検出
し、音量レベルを調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音響信号処理装置の一実施例の構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明の音響信号処理装置の動作の一実施例を
示すフローチャート図である。
【図3】本発明の音響信号処理装置の一実施例の構成を
示すブロック図である。
【図4】本発明の音響信号処理装置の動作の一実施例を
示すフローチャート図である。
【図5】本発明の音響信号処理装置の一実施例の構成を
示すブロック図である。
【図6】本発明の音響信号処理装置の一実施例の構成を
示すブロック図である。
【図7】本発明の音響信号処理装置の動作の一実施例を
示すフローチャート図である。
【図8】本発明の音響信号処理装置の動作の一実施例を
示すフローチャート図である。
【図9】本発明の音響信号処理装置の一実施例の構成を
示すブロック図である。
【図10】本発明の音響信号処理装置の動作の一実施例
を示すフローチャート図である。
【図11】本発明の音響信号処理装置の動作の一実施例
を示すフローチャート図である。
【図12】本発明の音響信号処理装置の一実施例の構成
を示すブロック図である。
【図13】本発明の音響信号処理装置の動作の一実施例
を示すフローチャート図である。
【図14】本発明の音響信号処理装置の動作の一実施例
を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1,1A,1B ・・・ 入力端 2,2A,2B ・・・ デジタル信号処理部(DSP) 3,3A,3B ・・・ デジタルフィルタ 4,4A,4B ・・・ DA変換器(D/A) 5,5A,5B ・・・ オーディオアンプ(バッファ) 6,6A,6B ・・・ 出力端 7,7A,7B ・・・ フィルタ回路 8,8A,8B ・・・ ピークホールド回路 9,9A,9B ・・・ 光ディスク 10,10A,10B ・・・ 光ピックアップ 11 ・・・ 制御部(CPU) 12 ・・・ レベル検出部 12a ・・・ レベル記憶部 13 ・・・ デジタルアッテネート制御部 14 ・・・ 入力部 14a・・・ レベル入力部 14b・・・ 切換入力部 15,15A,15B ・・・ 移動制御部 16,16A,16B ・・・ 回転制御部 17 ・・・ 表示部 19 ・・・ 光ディスク再生制御部 20,20A,20B ・・・ スイッチ 21 ・・・ スイッチ制御部 25,25A,25B ・・・ ディスク再生部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル音響信号入力部と、該デジタル
    音響信号入力部から入力されるデジタル音響信号をデジ
    タル信号処理するデジタル信号処理部と、該デジタル信
    号処理部から出力されるデジタル音響信号の信号レベル
    を可変設定するデジタルフィルタ部と、該デジタルフィ
    ルタ部から出力されるデジタル音響信号をアナログ信号
    に変換するDA変換部と、前記デジタル信号処理部から
    出力されるデジタル音響信号レベルを検出するレベル検
    出部と、該レベル検出部で検出した信号レベルを記憶す
    るレベル記憶部と、該レベル記憶部に記憶した信号レベ
    ルに応じて前記デジタルフィルタ部の信号レベル減衰量
    を制御する制御部を具備したことを特徴とする音響信号
    処理装置。
  2. 【請求項2】 デジタル音響信号入力部と、該デジタル
    音響信号入力部から入力されるデジタル音響信号をデジ
    タル信号処理するデジタル信号処理部と、該デジタル信
    号処理部から出力されるデジタル音響信号の信号レベル
    を可変設定するデジタルフィルタ部と、該デジタルフィ
    ルタ部から出力されるデジタル音響信号をアナログ信号
    に変換するDA変換部と、前記デジタル信号処理部から
    出力される信号レベルを検出するレベル検出部と、該レ
    ベル検出部で検出した信号レベルを記憶するレベル記憶
    部と、前記デジタル音響信号入力部の入力信号レベルを
    前記レベル記憶部に記憶した信号レベルに合わせるよう
    にデジタルフィルタ部のレベル減衰量を制御する制御部
    を具備したことを特徴とする音響信号処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1乃至請求項2に記載の音響信号
    処理装置において、前記レベル検出部は周波数検出する
    デジタルフィルタを具備したことを特徴とする音響信号
    処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の音響信号処理装置にお
    いて、前記レベル検出部のデジタルフィルタとして低周
    波数域通過フィルタを具備したことを特徴とする音響信
    号処理装置。
  5. 【請求項5】 デジタル音響信号入力部と、該デジタル
    音響信号入力部から入力されるデジタル音響信号をデジ
    タル信号処理するデジタル信号処理部と、該デジタル信
    号処理部から出力されるデジタル音響信号の信号レベル
    を可変設定するデジタルフィルタ部と、該デジタルフィ
    ルタ部から出力されるデジタル音響信号をアナログ信号
    に変換するDA変換部と、該DA変換部から出力される
    アナログ音響信号をフィルタ処理するフィルタ部と、該
    フィルタ部から出力される音響信号のピークレベルを保
    持するピークホールド部と、該ピークホールド部から出
    力される信号レベルを検出するレベル検出部と、該レベ
    ル検出部で検出した信号レベルを記憶するレベル記憶部
    と、該レベル記憶部に記憶した信号レベルに応じて前記
    デジタルフィルタ部の信号レベル減衰量を制御する制御
    部を具備したことを特徴とする音響信号処理装置。
  6. 【請求項6】 デジタル音響信号入力部と、該デジタル
    音響信号入力部から入力されるデジタル音響信号をデジ
    タル信号処理するデジタル信号処理部と、該デジタル信
    号処理部から出力されるデジタル音響信号の信号レベル
    を可変設定するデジタルフィルタ部と、該デジタルフィ
    ルタ部から出力されるデジタル音響信号をアナログ信号
    に変換するDA変換部と、該DA変換部から出力される
    アナログ音響信号をフィルタ処理するフィルタ部と、該
    フィルタ部から出力される音響信号のピークレベルを保
    持するピークホールド部と、該ピークホールド部から出
    力されるアナログ音響信号レベルを検出するレベル検出
    部と、該レベル検出部で検出した信号レベルを記憶する
    レベル記憶部と、デジタル音響信号入力部の入力信号レ
    ベルを前記レベル記憶部に記憶した信号レベルに合わせ
    るように前記デジタルフィルタ部の信号レベル減衰量を
    制御する制御部を具備したことを特徴とする音響信号処
    理装置。
  7. 【請求項7】 請求項5乃至請求項6に記載の音響信号
    処理装置において、前記フィルタ部として低周波数域通
    過フィルタを具備したことを特徴とする音響信号処理装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7に記載の音響信号
    処理装置において、前記デジタル音響信号入力部にデジ
    タル音響信号を入力する光ディスク再生部を備え、前記
    制御部は、前記光ディスク再生部の再生動作を制御し、
    光ディスクの再生信号レベルを検出することを特徴とす
    る音響信号処理装置。
  9. 【請求項9】 第1のデジタル音響信号入力部と、該第
    1のデジタル音響信号入力部から入力されるデジタル音
    響信号をデジタル信号処理する第1のデジタル信号処理
    部と、該第1のデジタル信号処理部から出力されるデジ
    タル音響信号の信号レベルを可変設定する第1のデジタ
    ルフィルタ部と、該第1のデジタルフィルタ部から出力
    されるデジタル音響信号をアナログ信号に変換する第1
    のDA変換部と、第2のデジタル音響信号入力部と、該
    第2のデジタル音響信号入力部から入力されるデジタル
    音響信号をデジタル信号処理する第2のデジタル信号処
    理部と、該第2のデジタル信号処理部から出力されるデ
    ジタル音響信号の信号レベルを可変設定する第2のデジ
    タルフィルタ部と、該第2のデジタルフィルタ部から出
    力されるデジタル音響信号をアナログ音響信号に変換す
    る第2のDA変換部と、前記第1のデジタル信号処理部
    から出力される第1のデジタル音響信号レベル、及び前
    記第2のデジタル信号出力部から出力される第2のデジ
    タル音響信号レベルを検出するレベル検出部と、該レベ
    ル検出部で検出した第1のデジタル音響信号レベル及び
    第2のデジタル音響信号レベルに応じて前記第1のデジ
    タルフィルタ部又は前記第2のデジタルフィルタ部の信
    号レベル減衰量を制御する制御部を具備したことを特徴
    とする音響信号処理装置。
  10. 【請求項10】 第1のデジタル音響信号入力部と、該
    第1のデジタル音響信号入力部から入力されるデジタル
    音響信号をデジタル信号処理する第1のデジタル信号処
    理部と、該第1のデジタル信号処理部から出力されるデ
    ジタル音響信号の信号レベルを可変設定する第1のデジ
    タルフィルタ部と、該第1のデジタルフィルタ部から出
    力されるデジタル音響信号をアナログ信号に変換する第
    1のDA変換部と、第2のデジタル音響信号入力部と、
    該第2のデジタル音響信号入力部から入力されるデジタ
    ル音響信号をデジタル信号処理する第2のデジタル信号
    処理部と、該第2のデジタル信号処理部から出力される
    デジタル音響信号の信号レベルを可変設定する第2のデ
    ジタルフィルタ部と、該第2のデジタルフィルタ部から
    出力されるデジタル音響信号をアナログ音響信号に変換
    する第2のDA変換部と、第1のデジタル音響信号入力
    部からの入力信号と第2のデジタル音響信号入力部から
    の入力信号を切り換えて出力する入力切換部と、前記第
    1のデジタル信号処理部から出力される第1のデジタル
    音響信号レベル、及び前記第2のデジタル信号出力部か
    ら出力される第2のデジタル音響信号レベルを検出する
    レベル検出部と、前記入力切換部により出力しない側に
    切り換えた第1又は第2のデジタル音響信号入力部の入
    力信号レベルを、前記入力切換部により出力する側に切
    り換えた第2又は第1のデジタル音響信号入力部の入力
    信号レベルに合わせるように前記第1のデジタルフィル
    タ部又は前記第2のデジタルフィルタ部の信号レベル減
    衰量を制御する制御部を具備したことを特徴とする音響
    信号処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項9乃至請求項10に記載の音響
    信号処理装置において、前記レベル検出部は周波数検出
    するデジタルフィルタを具備したことを特徴とする音響
    信号処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の音響信号処理装置
    において、前記レベル検出部のデジタルフィルタとして
    低周波数域通過フィルタを具備したことを特徴とする音
    響信号処理装置。
  13. 【請求項13】 第1のデジタル音響信号入力部と、該
    第1のデジタル音響信号入力部から入力されるデジタル
    音響信号をデジタル信号処理する第1のデジタル信号処
    理部と、該第1のデジタル信号処理部から出力されるデ
    ジタル音響信号の信号レベルを可変設定する第1のデジ
    タルフィルタ部と、該第1のデジタルフィルタ部から出
    力されるデジタル音響信号をアナログ信号に変換する第
    1のDA変換部と、第2のデジタル音響信号入力部と、
    該第2のデジタル音響信号入力部から入力されるデジタ
    ル音響信号をデジタル信号処理する第2のデジタル信号
    処理部と、該第2のデジタル信号処理部から出力される
    デジタル音響信号の信号レベルを可変設定する第2のデ
    ジタルフィルタ部と、該第2のデジタルフィルタ部から
    出力されるデジタル音響信号をアナログ音響信号に変換
    する第2のDA変換部と、前記第1のDA変換部から出
    力されるアナログ音響信号をフィルタ処理する第1のフ
    ィルタ部と、該第1のフィルタ部から出力される音響信
    号のピークレベルを保持する第1のピークホールド部
    と、前記第2のDA変換部から出力されるアナログ音響
    信号をフィルタ処理する第2のフィルタ部と、該第2の
    フィルタ部から出力される音響信号のピークレベルを保
    持する第2のピークホールド部と、前記第1のピークホ
    ールド部から出力される第1のアナログ音響信号レベ
    ル、及び前記第2のピークホールド部から出力される第
    2のアナログ音響信号レベルを検出するレベル検出部
    と、該レベル検出部で検出した第1の信号レベル及び第
    2の信号レベルに応じて前記第1のデジタルフィルタ部
    又は前記第2のデジタルフィルタ部のレベル減衰量を制
    御する制御部を具備したことを特徴とする音響信号処理
    装置。
  14. 【請求項14】 第1のデジタル音響信号入力部と、該
    第1のデジタル音響信号入力部から入力されるデジタル
    音響信号をデジタル信号処理する第1のデジタル信号処
    理部と、該第1のデジタル信号処理部から出力されるデ
    ジタル音響信号の信号レベルを可変設定する第1のデジ
    タルフィルタ部と、該第1のデジタルフィルタ部から出
    力されるデジタル音響信号をアナログ信号に変換する第
    1のDA変換部と、第2のデジタル音響信号入力部と、
    該第2のデジタル音響信号入力部から入力されるデジタ
    ル音響信号をデジタル信号処理する第2のデジタル信号
    処理部と、該第2のデジタル信号処理部から出力される
    デジタル音響信号の信号レベルを可変設定する第2のデ
    ジタルフィルタ部と、該第2のデジタルフィルタ部から
    出力されるデジタル音響信号をアナログ音響信号に変換
    する第2のDA変換部と、前記第1のDA変換部から出
    力されるアナログ音響信号をフィルタ処理する第1のフ
    ィルタ部と、該第1のフィルタ部から出力される音響信
    号のピークレベルを保持する第1のピークホールド部
    と、前記第2のDA変換部から出力されるアナログ音響
    信号をフィルタ処理する第2のフィルタ部と、該第2の
    フィルタ部から出力される音響信号のピークレベルを保
    持する第2のピークホールド部と、第1のデジタル音響
    信号入力部からの入力信号と第2のデジタル音響信号入
    力部からの入力信号を切り換えて出力する入力切換部
    と、前記第1のピークホールド部から出力される第1の
    アナログ音響信号レベル、及び前記第2のピークホール
    ド部から出力される第2のアナログ音響信号レベルを検
    出するレベル検出部と、前記入力切換部により出力しな
    い側に切り換えた第1又は第2のデジタル音響信号入力
    部の入力信号レベルを、前記入力切換部により出力する
    側に切り換えた第2又は第1のデジタル音響信号入力部
    の入力信号レベルに合わせるように前記第1のデジタル
    フィルタ部又は前記第2のデジタルフィルタ部の信号レ
    ベル減衰量を制御する制御部を具備したことを特徴とす
    る音響信号処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項13乃至請求項14に記載の音
    響信号処理装置において、前記第1のフィルタ部及び前
    記第2のフィルタ部として低周波数域通過フィルタを具
    備したことを特徴とする音響信号処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項9乃至請求項15に記載の音響
    信号処理装置において、検出レベルを入力するレベル入
    力部と該レベル入力部から入力された検出レベルを記憶
    するレベル記憶部を具備したことを特徴とする音響信号
    処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項9乃至請求項16に記載の音響
    信号処理装置において、前記第1のデジタル音響信号入
    力部にデジタル音響信号を入力する第1の光ディスク再
    生部と、前記第2のデジタル音響信号入力部にデジタル
    音響信号を入力する第2の光ディスク再生部とを備え、
    前記制御部は、前記第1の光ディスク再生部及び第2の
    光ディスク再生部の再生動作を制御し、第1の光ディス
    ク及び第2の光ディスクの再生信号レベルを検出するこ
    とを特徴とする音響信号処理装置。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至請求項17に記載の音響
    信号処理装置において、前記レベル検出部の検出動作を
    行うか行わないかを切り換える動作切換入力部を具備し
    たことを特徴とする音響信号処理装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007280436A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 D & M Holdings Inc 光ディスク再生装置
JP2009141471A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Yamaha Corp 自動音量補正装置
JP2010004237A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Alpine Electronics Inc オーディオレベル制御装置
JP2017157915A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 株式会社Hearr 携帯端末装置およびコンテンツ配信システム
JP2020067531A (ja) * 2018-10-23 2020-04-30 株式会社コーエーテクモゲームス プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置

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