JP2005346773A - 再生装置及び再生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 デジタル記録方式の記録媒体を再生する再生装置において、アナログレコードプレーヤに近い操作で音声信号を変更する再生装置を提供する。
【解決手段】 本発明の再生装置は、モータと、前記モータを所定の回転数で回転するように制御駆動するモータ駆動部と、前記モータによって回転駆動され、外部から押圧力又は回転力を与えることによって回転を加速又は減速又は停止又は逆回転可能であるターンテーブルと、前記ターンテーブルの回転速度を検出し、回転速度情報を出力する回転速度検出部と、デジタル音声信号が記録された記録媒体から前記回転速度情報に応じた再生速度で前記音声信号を再生する信号再生部と、前記回転速度に応じて前記音声信号を変更する音声信号変更部と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、音声信号を加工して再生する再生装置及び再生方法に関する。
LPレコード(Long Playing Record)等のアナログレコードは、針がアナログレコードの面に刻まれたV字溝に沿って走査し表面の凹凸を感知することによって再生音を発する。従来、ディスクジョッキー(DJ)が、アナログレコードプレーヤでアナログレコードを再生しながら、回転しているターンテーブルに手操作等により回転力又は押圧力を加えて回転速度を強制的に変化させることにより、いわゆるスクラッチ音(アナログレコードの回転速度を標準回転速度から急速に変化させた時にアナログレコードから再生される音)を出力させる演奏方法(以下「DJプレイ」と呼ぶ)が知られている。
デジタル技術の進展に伴い、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Video Disk)等のデジタル記録方式の記録媒体が普及し、アナログレコードの市場は縮小しつつある。しかし、レコードと比較してはるかにディスクが高速回転し、高精度の光ピックアップ(又は磁気ヘッド)の制御を必要とするデジタル記録媒体において操作者が手でディスクを操作することはできないこと、及び誤り訂正符号化されたデータが分散記録されたデジタル記録媒体を往復運動させて音声信号の変化音(スクラッチ音の発生等)を再生することは出来ないこと等の理由により、CDやDVD等のデジタル式記録媒体を用いて上記のDJプレイを行うことは不可能である。
音声信号が記録されたCD及びDVD等のデジタル記録方式の記録媒体を用いた再生装置において、DJプレイに近似したプレイを可能にする従来例の再生装置が、特開2002−343026号公報(特許文献1)及び特開2002−352513号公報(特許文献2)に開示されている。
従来例の再生装置は、回動自在なジョグダイヤルと、ジョグダイヤルに掛かる押圧力を検知する圧力検知部とを有し、停止した状態のジョグダイヤルを回動させ、及び、ジョグダイヤルの上面を押圧することによって、ジョグダイヤルの回動量と圧力検知部が検知した押圧力とに応じて、記録媒体からの音声信号の再生速度を変化させるものである。これにより、CD及びDVD等のデジタル記録方式の記録媒体を用いて、アナログレコードの回転速度を変化させた時のように、音声信号の再生速度を可変することができる。
特開2002−343026号公報 特開2002−352513号公報
しかしながら、従来例の再生装置は、ジョグダイヤルの上面を押圧しつつ停止中のジョグダイヤルを操作して演奏するものであり、アナログレコードプレーヤのターンテーブルを操作する時の操作感とは大きく異なり、アナログレコードプレーヤでの操作に慣れ親しんだユーザにとっては違和感を感じるものである。
また、アナログレコードプレーヤの出力信号は、多くの場合、他の1又は複数の機器からの音声信号とともにミキサに入力される。操作者(例えばDJ)は、DJプレイ時にアナログレコードプレーヤを操作すると共に、ミキサをも操作し、夫々の音声信号の音量を制御しながらミキシングすることによって、各音声信号の音量の大小やバランス等を変化させ、再生音に様々な効果を付加する。従来例の音響システムにおいては、アナログレコードプレーヤによる音声信号の変化(スクラッチ音の発生等)と、ミキサ等の他の機器の操作によるその音声信号の変化又は他の音声信号の付加は、各機器において別個独立に処理されていた。熟練したDJは、複数の機器を有機的に関連付けながら操作し、独創的な演奏(DJプレイ)を行っていた。
デジタル記録方式の記録媒体を用いた再生装置において、アナログレコードプレーヤによるDJプレイと同様又は類似の変化(スクラッチ音の発生等)を再生信号に与えることと、更にエフェクトを与えるためにその音声信号を変化させ又は他の音声信号を付加することと、を有機的に関連付けて自動的に実行すれば、熟練していないユーザも熟練者同様の演奏を楽しむことができる。熟練したDJは、再生装置及びミキサ等の機器の操作負担が軽減されるので、従来では手が回らなかった他の機器を更に操作することにより、従来では不可能であった複雑な演奏を行うことができ、創造的演奏の幅を広げることができる。
本発明は、CD及びDVD等のデジタル記録方式で記録された記録媒体を再生する再生装置及び再生方法において、自走するターンテーブルの回転速度を変更して操作することにより、アナログレコードプレーヤに近い操作感を実現する再生装置及び再生方法を提供することを目的とする。
本発明は、操作者によるアナログレコードプレーヤとほぼ同様の操作に応じて、デジタル記録方式の記録媒体から音声信号を再生し、その操作に有機的に関連させて、再生された音声信号に種々のエフェクトを自動的に施す再生装置及び再生方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明は以下の構成を有する。請求項1に記載の発明は、モータと、前記モータを所定の回転数で回転するように制御駆動するモータ駆動部と、前記モータによって回転駆動され、外部から押圧力又は回転力を与えることによって回転を加速又は減速又は停止又は逆回転可能であるターンテーブルと、前記ターンテーブルの回転速度を検出し、回転速度情報を出力する回転速度検出部と、デジタル音声信号が記録された記録媒体から前記回転速度情報に応じた再生速度で前記音声信号を再生する信号再生部と、前記回転速度に応じて前記音声信号を変更する音声信号変更部と、を有することを特徴とする再生装置である。
本発明によれば、CD(CompactDisc)やDVD(Digital Video Disc)等に記録されたデジタル音声信号を再生する場合に、記録媒体の駆動機構と別個に設けたターンテーブルの回転速度の変化に応じて、信号再生部が記録媒体から音声信号を読み出す速度を調節し、及び、読み出した音声信号に回転速度に応じた変更を施すことにより、ディスクジョッキー(DJ)があたかもアナログレコードの回転速度を手で強制的に変化させ、それに有機的に関連させてミキサ等の他の機器を操作したかのような再生音を、接続したスピーカ等から出力することが可能となる。
本発明によれば、所定の速度で回転するターンテーブルにディスクジョッキー(DJ)等のユーザが与える押圧力又は回転力に応じてその回転速度を可変できるため、ユーザはあたかもターンテーブルをアナログレコードそのものであるかのように扱うことができ、アナログレコードでの演奏に慣れ親しんだユーザを満足させるものである。
また、ターンテーブルの回転速度の変化及び回転方向に応じて、読み出した音声信号に所定の変更処理を施すことにより、ディスクジョッキー(DJ)があたかもアナログレコードプレーヤを操作しながらミキサをも操作しているかのような、様々な効果(例えば、音量調節やバランス調節等)を自動的に付加することができ、アナログレコードプレーヤとミキサとを併用する高度なDJプレイ技法を、簡易に実現することができる。
回転速度検出部の構成は任意である。例えば、外周に沿って多数のスリットを配設した円板をターンテーブルと同軸に配設し、発光ダイオードとフォトトランジスタとからなる光カプラによってスリットを通過する光を検出し、所定時間内のパルス数をカウントすることによってターンテーブルの回転方向と回転速度とを検出する。又は例えば、外周に沿って多数の磁極を着磁した円板状の磁石をターンテーブルと同軸に配設し、磁界又は磁束を検出する磁気検出素子によって磁極の移動を検出し、所定時間内のパルス数をカウントすることによってターンテーブルの回転方向と回転速度とを検出する。
好ましくは、更に下記の構成とする。ターンテーブルの大きさはアナログレコードプレーヤのターンテーブルと同じ大きさにする。即ちターンテーブルの径を、アナログレコードの直径よりも大きな径とする。ターンテーブルの回転数をアナログレコードプレーヤのターンテーブルの回転数と同一(典型的には45rpm又は33+(1/3)rpm)にする。ターンテーブルのモータトルクをアナログレコードプレーヤのターンテーブルと同じに設定する。これにより、ユーザは更にアナログレコードプレーヤに近い操作感を得ることができる。
デジタル音声信号が記録された記録媒体は任意である。例えばCD、DVD、MO、MD等の再生専用、追記型又は書き替え可能で取り替え可能な光、光磁気又は磁気ディスク、SDカード、メモリスティック等の半導体メモリ、取り替えできないハードディスク、チューナから取り込んだ音楽等を記憶するRAM等である。
再生装置は、記録機能を有していても良い。
請求項2に記載の発明は、モータと、前記モータを所定の回転数で回転するように制御駆動するモータ駆動部と、前記モータによって回転駆動され、外部から押圧力又は回転力を与えることによって回転を加速又は減速又は停止又は逆回転可能であるターンテーブルと、前記ターンテーブルの回転速度を検出し、回転速度情報を出力する回転速度検出部と、デジタル音声信号が記録された記録媒体から前記回転速度情報に応じた再生速度で前記音声信号を再生する信号再生部と、前記回転速度に応じて前記音声信号に音を追加する音声信号変更部と、を有することを特徴とする再生装置である。
本発明によれば、CDやDVD等に記録されたデジタル音声信号を再生する場合に、記録媒体の駆動機構と別個に設けたターンテーブルの回転速度の変化に応じて、信号再生部が記録媒体から音声信号を読み出す速度を調節し、及び、読み出した音声信号に回転速度に応じた音を追加することにより、ディスクジョッキー(DJ)があたかもアナログレコードの回転速度を手で強制的に変化させ、それに有機的に関連させてミキサ等の他の機器を操作したかのような再生音を、接続したスピーカ等から出力することが可能となる。
追加する音は任意である。例えば、「プチプチ」というアナログレコードのノイズを回転速度に応じて追加する。これにより、あたかもアナログレコードプレーヤで再生したかのような音質を実現することができ、アナログレコードプレーヤの再生音に慣れ親しんだユーザを満足させるものである。
請求項3に記載の発明は、前記音声信号変更部は、複数のエフェクトタイプを記憶し、操作者により選択されたエフェクトタイプに応じて、再生された前記音声信号を変更することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の再生装置である。
本発明は、例えばアナログレコードプレーヤの種々の針(カートリッジ)の特性を再現するような、複数の予め用意されたエフェクトタイプを記憶し、その中からユーザが所望のエフェクトタイプを選択可能とする。ユーザはエフェクトタイプを選択することにより、あたかもアナログレコードプレーヤのカートリッジを取り替えたかのような効果を得ることができ、再生音にヴァリエーションを与えることができる。
エフェクトタイプは任意である。例えば上記のエフェクトタイプの他、再生された音声信号と他の所定の音声信号との音量やバランスを制御することによってミキサの操作による効果等のDJプレイ技法を擬似的に再現するもの、音声信号の周波数対ゲイン特性を変更するもの、音声信号に所定の音を追加するもの等が考えられる。
請求項4に記載の発明は、記憶媒体の固有情報から導出された記憶媒体識別情報と、エフェクトタイプと、を対応付けたテーブルを記憶する記憶部を更に有し、前記記憶媒体は取り替え可能であって、前記特性変更部は、音声信号を再生する前記記憶媒体の固有情報から記憶媒体識別情報を導出し、その記憶媒体識別情報に基づいて前記テーブルからエフェクトタイプを読み出し、そのエフェクトタイプに基づいて再生された前記音声信号を変更することを特徴とする請求項3に記載の再生装置である。
本発明によれば、記録媒体の固有情報(例えばトラック情報)を用いて所定の演算を行うことにより、記録媒体を識別するための識別IDを生成する。更に、その識別IDと対応付けて選択されたエフェクトタイプを記憶部に記憶させることにより、次回、同じ記録媒体が再生された場合に、記憶部の記憶情報から識別IDを検索し、前回と同じエフェクトタイプを読み込んで選択させることができる。本発明の再生装置においては、過去に再生した記録媒体を次に再生する場合にエフェクトタイプの設定を行う必要がない。
請求項5に記載の発明は、前記テーブルが、更に前記記録媒体識別情報に対応付けて、その記憶媒体から再生した音声信号を変更するためにテーブルに記載されたエフェクトタイプを読み出した最後の時、又は前記最後の時から現在までにその記憶媒体以外の記憶媒体から再生した音声信号を変更するためにテーブルに記載されたエフェクトタイプを読み出した回数を示すインデックス値を記憶し、前記記憶部に新たな情報を書き込むための記録領域が不足する時、前記インデックス値に基づいて、前記最後の時が最も古い記録媒体識別情報、又は前記回数が最も多い記録媒体識別情報を検索し、その記録媒体識別情報の記録領域に新たな情報を書き込む、ことを特徴とする請求項4に記載の再生装置である。
記憶部の記憶容量の限られた再生装置において、記録媒体識別情報と、その記憶媒体から音声信号を再生するときに適用したエフェクトタイプと、を新たに記憶する記憶領域がなくなってしまう場合がある。そのような場合、本発明の再生装置は、最も長い間アクセスされなかった記録媒体に関する情報を廃棄し、その情報が記憶されていた記憶領域に新たな記録媒体に関する情報を記録する。最も長い間使用されていない記録媒体を検出できるように、本発明の再生装置は、テーブルにインデックス値(その名称は任意である。)を記憶する。インデックス値を参照することによって、最もアクセスの古い記録媒体情報を上書きすることを可能とする。
例えば、記録媒体を認識する度に、その記録媒体を表す記録媒体識別情報と対応付けられたインデックス値を初期値(例えば「0」)にリセットし、それ以外のインデックス値に所定値(例えば「1」)を加算する。これにより、インデックス値が大きいほど、対応する記憶媒体へのアクセスが古いことが示される。
本発明は、更に上記の再生装置と実質的に同一で同一の効果を生じる再生方法を実現できるという作用を有する。
本発明によれば、CDやDVD等に記録されたデジタル音声信号を再生する場合に、ディスクジョッキー(DJ)等のユーザによって自走するターンテーブルに加えられた押圧力又は回転力による回転速度の変化及び回転方向に応じて、読み出した音声信号に所定の変更処理を施すことにより、あたかもアナログレコードプレーヤを操作しているかのような操作感が得られる再生装置及び再生方法を実現できるという有利な効果が得られる。
本発明によれば、ユーザによるアナログレコードプレーヤとほぼ同様の操作に応じて、デジタル記録方式の記録媒体から音声信号を再生し、その操作に有機的に関連させて、再生された音声信号に種々のエフェクトを自動的に施す再生装置及び再生方法を実現できるという有利な効果が得られる。
本発明によれば、ターンテーブルに加えられた押圧力又は回転力による回転速度の変化及び回転方向に応じて、音声信号を変更し又は音を追加することによって、例えば、アナログレコードプレーヤを操作すると共にミキサを操作しているかのような効果等の様々な効果を付加することができる。
また更に、本発明によれば、記憶媒体から読み出したトラック情報を用いて、記憶媒体に固有の記録媒体識別情報を生成し、最後に設定されたエフェクトタイプを記録媒体識別情報に対応付けて記憶され、再生装置が次に同じ記録媒体識別情報を有する記録媒体を認識した時は、前回のエフェクトタイプを読み込む。これにより、過去に再生した記録媒体を次に再生する場合にエフェクトタイプの設定を行う必要がない、という有利な効果が得られる。
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面とともに記載する。
《実施の形態》
図1〜図15を用いて、本発明の実施の形態の再生装置及び再生方法について説明する。図1は、クラブ等で用いられる本発明の実施の形態のディスクジョッキー(DJ)用再生装置の構成の概略を示す図である。本実施の形態の再生装置は、CDプレーヤである。図1において、1は操作入力表示部、2は再生部、3はターンテーブル回転検知部、4は音声出力部(スピーカ)である。
操作入力表示部1は、操作入力部5、及び表示部6を有する。操作入力部5は、再生キー、停止キー、エフェクトの有効/無効を切り替えるためのエフェクト有効/無効切替キー、ユーザがエフェクトタイプを選択するためのエフェクトタイプ切替キー(各キーは図示しない)を有する。エフェクトが有効である場合、ターンテーブル17の回転数変化に応じて再生された音声信号を後述の特性で変更する(DJプレイ有効)。エフェクトが無効である場合、ターンテーブル17の回転数変化にかかわらず、音声信号を変更しない(DJプレイ無効)。表示部6は、記録媒体の再生状況、エフェクトの有効/無効、選択されているエフェクトタイプの数字・名称・特徴等を表示するための液晶表示パネルである。操作入力部5の各キーは、押下して入力するものでも接触により入力するものでも良く、またタッチパネル等の表示部6と一体化したものでも良い。エフェクトタイプの特徴とは、例えば周波数対ゲイン特性のグラフ、又はエフェクトを言葉で表示したもの等であり、エフェクトが無効に設定されている場合は何も表示しないか、又は無効であることを表す文字等を表示する。
音声出力部4は、再生部から入力される音声信号を出力する出力装置、スピーカである。音声出力部4は、再生装置の外部に接続されるものでも、内蔵されるものでも良い。
ターンテーブル回転検知部3は、ターンテーブル17、第1のモータ18、第1のモータ駆動部19、及び回転速度検出部20を有する。第1のモータ駆動部19は再生部2の制御部11からの指令を受け、第1のモータ18を一定回転速度で回転させ又は停止させる。
図2は、ターンテーブル17の概略的な平面図及び正面図である。ターンテーブル17は、再生装置の筐体の上部に取り付けられている。ターンテーブル17は、スリップ面25を有する。ディスクジョッキー(DJ)等のユーザは、スリップ面25に対して押圧力又は回転力を加えて操作することによって、無負荷時(ユーザがスリップ面25を操作していない時)に一定速度で回転しているターンテーブル17の回転を加速又は減速又は停止又は逆回転可能である。
本実施の形態において、ターンテーブルの大きさはアナログレコードプレーヤのターンテーブルと同じ大きさにする。即ちターンテーブルの径を、アナログレコードの直径よりもやや大きな径とする。ターンテーブルの回転数はアナログレコードプレーヤのターンテーブルの回転数と同一(典型的には45rpm又は33+(1/3)rpm)である。45rpmと33+(1/3)rpmとは、操作入力部5のスイッチ(図示しない。)で切り替える。ターンテーブル17の回転トルクをアナログレコードプレーヤのターンテーブルの回転トルクと同じに設定する。
次に、回転速度検出部20を説明する。図3に回転速度検出部20の詳細な構成のブロック図を示す。図3において、回転速度検出部20は、光センサ30及びパルスカウンタ31を有する。一方、外周に沿って多数のスリットを配設した円板が、ターンテーブル17と同軸に配設されている(図示しない。)。光センサ30は、ターンテーブル17とともに回転する円板の回転を検出可能な位置に設置され、互いに90度位相のずれた位置に配設された2組の発光ダイオードとフォトトランジスタとからなる光カプラを有する。各光カプラは、ターンテーブル17のスリット23を通過する光を検出する。光カプラのフォトトランジスタは、所定量以上の光量を検出した時にON、それ以外の場合にOFFとなる。光センサ30を構成する2組の光カプラは、2相のパルス信号を出力する。
パルスカウンタ31は、一定時間(例えば0.1秒)毎に、入力される2相のパルス信号のうちのいずれかのパルス信号の立ち上がりエッジをカウントする。また、Dフリップフロップを用いて、1相のパルス信号の立ち上がりエッジで他の1相のパルス信号をラッチすることにより、ターンテーブル17が正方向回転であるか又は負方向回転であるかを判定することができる。パルスカウンタ31は、一定時間が経過する毎にカウントしたパルス数と正方向回転か又は負方向回転かの情報(まとめて「回転速度情報」と呼ぶ。)とを再生部2の制御部11に出力する。
回転速度検出部20の構成は、本実施の形態の構成に限られず、任意である。例えば外周に沿って多数の磁極を着磁した円板状の磁石をターンテーブル17と同軸に配設し、2個の磁界又は磁束を検出する磁気検出素子によって磁極の移動を検出し、所定時間内のパルス数をカウントすることによってターンテーブルの回転方向と回転速度とを検出する構成であっても良い。
再生部2は、第2のモータ8、第2のモータ駆動部9、光ピックアップ22、信号再生部10、制御部11、特性変更部12、記憶部16、トラバースモータ駆動部23、及びトラバースモータ24を有する。
制御部11は再生装置全体を制御する。制御部11は、操作入力部5より種々の指令を入力し、ターンテーブル回転検知部3から回転速度情報を入力し、第1のモータ駆動部19のON/OFF指令を出力し、表示部6に表示指令を送り、再生部2を制御する。
制御部11は、記録媒体7が装着された状態で、操作入力部5の再生キーが押下された場合、第2のモータ制御部9に回転を開始する指示を出力し、エフェクトが有効であれば、更に第1のモータ制御部19に回転を開始する指示を出力し、信号再生部10にテンポ信号に応じた読出速度制御信号を出力する。再生中に再度再生キーが押下された場合、制御部11は、信号再生部10に、音声信号の読み出し動作を停止する指示を出力する。
停止キーが押下された場合、制御部11は、第1のモータ制御部19及び第2のモータ制御部9に回転を停止する指示を出力する。取出しキーが押下された場合、制御部11は、記録媒体7を再生装置の外部に排出するよう装着機構駆動ユニット(図示しない)に指示する。
制御部11は、エフェクト有効/無効キーが押下された場合、エフェクトの有効/無効(DJプレイの有効/無効)を切り替える。DJプレイが有効である場合、ターンテーブル17の回転数変化に応じて記録媒体7から読み出す音声信号の再生速度を変化させ、且つ再生された音声信号を後述の特性で変更させるよう、再生部2を制御する。再生時、制御部11は、DJプレイが無効である場合、ターンテーブル17の回転数変化にかかわらず記録媒体7から一定の再生速度で音声信号を読み出し、平坦な(一定の)周波数対ゲイン特性で音声信号を増幅し、出力するよう、再生部2を制御する。
制御部11は、テンポ算出部21及び識別ID算出部15を有する。本実施の形態において制御部11はマイクロコンピュータであり、テンポ算出部21及び識別ID算出部15の機能は、プログラムによって実行される。
テンポ算出部21は、回転速度検知部20から入力した回転速度情報に基づいて、テンポ信号を生成する。テンポ信号は、入力された現在の単位時間当たりのパルス数をターンテーブルの標準回転速度(無負荷時の回転数)における単位時間当たりのパルス数で割った値に、ターンテーブルの回転方向が正回転か負回転かの情報を付した信号である。
制御部11の識別ID算出部15は、信号再生部10から記録媒体に記録されている曲(トラック)のトラック情報を入力し、各トラックの演奏時間の秒数を用いて所定の演算を実行して識別IDを生成する。相異なる2つの記録媒体で、各トラックの秒数が全て同じ値となる可能性は極めて少ない故に、識別IDを記録媒体固有のID情報とみなすことができる。
制御部11は、エフェクトタイプ切替キー(操作入力部5)が押下された場合、エフェクトタイプをタイプ1〜タイプ8の範囲で切り替える。エフェクトタイプ切替キーは1〜8に割り当てられたタイプを昇順に選択するプラスキーと、降順に選択するマイナスキーとを有する。プラスキーが押下されると一つ上の番号のタイプに切り替える。これに代えて、エフェクトタイプ切替キーが1つのキーのみを有し、サイクリックにタイプ1〜タイプ8を選択するものでも良い。
記憶部16は、過去に認識された記録媒体7を表す識別IDと、エフェクトの有効/無効と、その記録媒体7から読み出した再生信号に対して最後に設定したエフェクトタイプと、インデックス値とを対応付けたテーブルを記憶する。図9にテーブルの一例を示す。
記憶部16の記憶容量は限られており、所定量以上の記録媒体情報を記憶することができない。記憶部16に空き記録領域が無くなった場合、アクセスが最も古い記録媒体情報を廃棄し、その記録媒体情報が記録されている記録領域に新たな記録媒体情報を上書きすることが好ましい。制御部11は、装着された記憶媒体7の識別IDを認識する度に、テーブルに同一の識別IDがあるか否かを調べ、同一の識別IDがあれば、その識別IDに対応するインデックス値を「0」にし、それ以外の識別IDに対応するインデックス値に「1」を加算する。これにより、インデックス値が最大である記録媒体情報が最もアクセスが古いと判定できる。
これに代えて、記憶媒体から音声信号を再生してテーブルに記載されたエフェクトタイプを読み出した最後の日時をテーブルに書き込んでも良い。
テーブルに装着された記憶媒体7の識別IDと同一の識別IDがなければ、最もアクセスが古い記録媒体情報を廃棄し、その記録媒体情報が記録されている記録領域に新たな記録媒体情報を上書きする。
制御部11は、特性変更部12にエフェクト有効/無効信号、エフェクトタイプ信号、及びテンポ信号を出力する。
第2のモータ8は、着脱可能な記録媒体7(例えばCD等)を回転させるスピンドルモータである。第2のモータ駆動部9は、制御部11から指令に応じて、第2のモータ8の回転を開始し又は停止する。第2のモータ駆動部9は、制御部11から指令に応じて、第2のモータ8の回転速度(記録媒体7から読み出す音声信号の再生速度)を変化させることができる。
トラバースモータ24は、光ピックアップ22をCDの半径方向に移動させるリニアモータである。トラバースモータ駆動部23は、制御部11から指令に応じて、トラバースモータ24の駆動を開始し又は停止する。トラバースモータ駆動部23は、制御部11から指令に応じて、移動速度(記録媒体7から読み出す音声信号の再生速度)を変化させることができる。
光ピックアップ22は、記録媒体7から音声信号とトラック情報とを読み出す。信号再生部10は、光ピックアップ22が読み出した誤り訂正符号化され圧縮された音声信号を誤り訂正復号化し伸長して出力し、トラック情報を誤り訂正して出力する。信号再生部10は、復号化され伸長された音声信号を特性変更部12へ、トラック情報を制御部11へ各々出力する。また、制御部11からの読出速度制御信号を受けて、正方向及び逆方向に任意の速度で音声信号を読み出すことが可能であり(所謂フォワード再生とリバース再生)、また、音声信号の読み出し速度を変更又は停止可能である。周知のように、リバース再生時であっても、第2のモータ8の回転方向が逆回転になることはなく、信号再生部10は、内部のデータ処理によって、読み出した音声信号をあたかもアナログレコードを逆回転させた時のような、連続したリバース再生音を出力する。
DJプレイを有効に設定して再生した時、信号再生部10は、テンポ信号に応じた再生速度で、即ち無負荷時の回転数に対するターンテーブル17の現在の回転数の比と記録速度とを掛け合わせた再生速度で、音声信号を記録媒体7から再生する。無負荷時の回転数に対するターンテーブル17の現在の回転数の比と記録時のクロック速度とを掛け合わせたクロック速度で、音声信号が再生成される。従って、再生された音声信号は、原音(記録時の音声信号)から、無負荷時の回転数に対するターンテーブル17の現在の回転数の比だけ周波数が変化している。
DJプレイを無効に設定して再生した時、信号再生部10は、ターンテーブル17の回転数変化にかかわらず記録媒体7から一定の再生速度で音声信号を読み出して、出力する。
特性変更部12は、RIAA特性処理部13、及びエフェクト処理部14とを有する。RIAA特性処理部13は、制御部11からテンポ信号と、エフェクト有効/無効信号とを入力し、信号再生部10から音声信号を入力する。RIAA特性処理部13は、制御部11から入力された各信号に応じて、音声信号にRIAA規格に基いた特性変更処理を施し、エフェクト処理部14に出力する。エフェクト処理部14は、制御部11からテンポ信号と、エフェクト有効/無効信号と、エフェクトタイプ信号とを入力し、RIAA特性処理部13から音声信号を入力する。エフェクト処理部14は、制御部11から入力された各信号に応じて、選択されたエフェクトタイプに対応する特性変更処理を音声信号に施し、音声出力部4に出力する。
エフェクト有効/無効信号は、エフェクトが有効か無効かを示す信号である。前記タイプ選択信号は、タイプ1からタイプ8までの8通りのエフェクトタイプのいずれか1タイプを示す信号である。RIAA特性処理部13、及びエフェクト処理部14についての詳細な動作は後述する。
DJプレイを有効に設定して再生する時、制御部11は、生成したテンポ信号に比例した再生速度を算出し、算出した読み出し速度を指示する読出速度制御信号を信号再生部10に出力する。一般に、第2のモータ8及びトラバースモータ24をDJプレイに合わせて駆動することはできない。信号再生部10は、バッファメモリ(RAM)を有し、あらかじめある程度バッファメモリに蓄積した音声信号を読出速度制御信号に応じて(DJプレイに合わせて)再生出力する。制御部11は、バッファメモリ(RAM)が空にならないように、第2のモータ駆動部9及びトラバースモータ駆動部23に駆動指令を送る。
次に、図4〜図13を用いて、特性変更部12のRIAA特性処理部13及びエフェクト処理部14の構成及び詳細な動作について説明する。
図4は、RIAA特性処理部13の詳細な構成を示すブロック図である。図4において、RIAA特性処理部13は、第1の係数決定部41、第1の係数設定部42、第1のデジタルフィルタ43、第2のデジタルフィルタ44、第3のデジタルフィルタ45、及び出力ゲイン調整部46を有する。
第1の係数決定部41は、制御部11からエフェクト有効/無効信号及びテンポ信号を入力し、各デジタルフィルタ43〜45の係数値及び出力ゲイン調整部46の係数値を示す係数情報を、第1の係数設定部42に出力する。第1の係数設定部42は、第1の係数決定部41から入力される係数情報が変化した時に、各デジタルフィルタ43〜45及び出力ゲイン調整部46の各係数を係数情報に従って書き替える。
第1の係数決定部41は、入力されたエフェクト有効/無効信号が無効の場合、テンポ信号に関係なく、各デジタルフィルタ43〜45及び出力ゲイン調整部46において入力信号と出力信号が同一(スルー)となるような係数情報を出力する。また、エフェクト有効/無効信号が有効の場合、入力されるテンポ信号の値が変更される毎に、テンポ信号に応じて所定の演算を行い、各係数情報を決定して出力する。この演算は、アナログレコードの回転速度を変化させた時にアナログレコードプレーヤが出力するようなスクラッチ音と同様の周波数対ゲイン特性を持つように、予めプログラムされている。
本実施の形態において第1の係数決定部41は、RIAA(Recording Industry Association of America:全米レコード協会)規格のイコライジング特性である第1の周波数対ゲイン特性と、RIAA規格のイコライジング特性の逆特性である第2の周波数対ゲイン特性とを記憶する。いずれか一方のみを記憶し、それから他方を演算により導出しても良い。
第1の周波数対ゲイン特性及び第2の周波数対ゲイン特性は、それぞれ平坦でなく且つ2つの特性を合成した周波数対ゲイン特性は平坦である。
第1の係数決定部41は、記録時に音声信号を第1の周波数対ゲイン特性でイコライジングし、更に再生時に記録時と較べて周波数が無負荷時の回転数に対するターンテーブル17の現在の回転数の比だけ変化した音声信号を、第2の周波数対ゲイン特性でイコライジングした場合に、再生された音声信号が受けた記録及び再生のイコライジングを合成した周波数対ゲイン特性と同一の特性を実現する係数情報を算出する。RIAA特性処理部13は、この周波数対ゲイン特性で音声信号の特性変更処理を施す。再生された音声信号が受けた記録及び再生のイコライジングを合成した周波数対ゲイン特性は、例えば図12及び図13に示す特性である。
テンポ信号が標準の回転速度を示す場合、各デジタルフィルタ43〜45及び出力ゲイン調整部46においてスルーとなる係数情報を出力する。
図5は、各デジタルフィルタ43〜45、及び後述の図7における各デジタルフィルタ73〜75の具体的な構成を示す図である。図5において、デジタルフィルタ43〜45及びデジタルフィルタ73〜75は、それぞれ3個の増幅器を有し、各増幅器は可変の係数を持つ。第1の係数設定部42(又は後述する第2の係数設定部72)から入力される係数情報に従って各係数を変更することにより、入力された音声信号のフィルタリング特性(周波数対ゲイン特性)が変化する。
図6は、出力ゲイン調整部46の具体的な構成を示す図である。図6において、出力ゲイン調整部46は、可変の係数(増幅率)を有する増幅器を有する。係数を変更することにより、入力された信号に対して、全周波数帯域でゲインを加減する。
アナログレコードにおいては、録音時に、ゲインが周波数帯域の低域部分では小さく高域部分では大きい周波数対ゲイン特性(図10のA)で音声信号をイコライジングして記録する。この録音時の周波数対ゲイン特性は、「RIAA特性」(図10のA参照)と呼ばれ、RIAA(Recording Industry Association of America:全米レコード協会)規格により統一されている。また再生時に、ゲインが周波数帯域の低域部分では大きく高域部分では小さい周波数対ゲイン特性(「RIAA特性の逆特性」、図10のB)で音声信号をイコライジングして再生している。記録用周波数対ゲイン特性と再生用周波数対ゲイン特性とを合成した周波数対ゲイン特性は、平坦である(周波数に対してゲインが一定)。
アナログレコードプレーヤにおいて、アナログレコードの回転速度が標準速度(記録された信号が元の周波数で再生される速度)である場合は、上記のように音源が記録用イコライジング及び再生用イコライジングによって平坦な周波数対ゲイン特性でそのまま復元されて再生される。しかし、RIAA特性は周波数によって異なるゲイン特性を有する故に、アナログレコードの回転速度が標準速度より早い又は遅い場合は、RIAA特性とRIAA特性の逆特性とを合成した周波数対ゲイン特性は平坦でなく、RIAA特性の逆特性でイコライジングした音声再生信号は、音源と異なる周波数スペクトルを有する。
ここで、各デジタルフィルタ43〜45及び出力ゲイン調整部46における動作の一例として、ターンテーブル17の回転速度が標準速度の2倍である場合を例に取って説明する。
アナログレコードの回転速度が標準速度の2倍の時について考える。アナログレコードの回転速度が2倍になると、再生速度は2倍となり、再生信号の周波数は音源の周波数に比べて1オクターブ高くなる。例えば、図10において、音源のうち50Hzの音(点P1)は、2倍の回転速度で再生された場合、100Hzとなり(点P1’)、標準速度での再生時に比べて周波数対ゲイン特性変更分のレベルが6dB低くなる。図11(a)に、再生信号の周波数(音源の周波数の2倍)を横軸とした場合の、記録時及び再生時の周波数対ゲイン特性変更のグラフC及びBを示す。なお、横軸の下の括弧付きの数字は、対応する記録時の周波数を示す。図12は、再生速度が2倍の時にアナログレコードプレーヤが出力する再生信号の周波数対ゲイン特性(図11(a)におけるCとBとの差分)を示す。図12において、2倍の速度で再生された500Hz〜4240Hzの音声信号は、100Hz〜500Hzの音声信号と比較して最大6dB強調される。なお、ターンテーブルの回転速度が標準速度の2倍である場合、出力ゲイン調整部46のゲインが6dBに設定されている故に、図12に示すゲインはRIAAの記録イコライザと再生イコライザとを合成した値より6dB高い。
RIAA特性処理部13は、3つのデジタルフィルタ43〜45を例えば下記の様に設定して、図12に示す周波数対ゲイン特性を実現する。
第1のデジタルフィルタ43は、低域通過フィルタに設定される。第1のデジタルフィルタ43の周波数対ゲイン特性は、50Hz以下においてゲインが0dBで、50Hz〜100Hzにおいてゲインが−6dB/octでリニアに減少し、100Hz以上でゲインが−6dBで一定になる様に設定される。
第2のデジタルフィルタ44は、高域通過フィルタに設定される。第2のデジタルフィルタ44の周波数対ゲイン特性は、500Hz以下においてゲインが0dBで、500Hz〜1000Hzにおいてゲインが6dB/octでリニアに増大し、1000Hz以上でゲインが6dBで一定になる様に設定される。
第3のデジタルフィルタ45は、低域通過フィルタに設定される。第3のデジタルフィルタ45の周波数対ゲイン特性は、2120Hz以下においてゲインが0dBで、2120Hz〜4240Hzにおいてゲインが−6dB/octでリニアに減少し、4240Hz以上でゲインが−6dBで一定になる様に設定される。
RIAA特性処理部13は、入力された音声信号に3つのデジタルフィルタ43〜45によるフィルタリング処理を施した後、出力ゲイン調整部46に出力する。
出力ゲイン調整部46は、第3のデジタルフィルタ45から入力された音声信号の周波数帯域全体についてゲインを6dB上げるように周波数対ゲイン特性を変更して出力する。
図4の各デジタルフィルタ43〜45及び出力ゲイン調整部46の周波数対ゲイン特性を合成した特性は、図12に示されるアナログレコードプレーヤで回転速度を2倍とした時の周波数対ゲイン特性と一致する。
アナログレコードの回転速度が標準速度の1/2倍になると、再生速度は1/2倍となり、再生信号の周波数は音源の周波数に比べて1オクターブ低くなる。例えば、図10において、音源のうち500Hzの音(点P2)は、1/2倍の回転速度で再生された場合、250Hzとなり(点P2’)、標準速度での再生時に比べて周波数対ゲイン特性変更分のレベルが6dB高くなる。図11(b)に、再生信号の周波数(音源の周波数の1/2倍)を横軸とした場合の、記録時及び再生時の周波数対ゲイン特性変更のグラフD及びBを示す。なお、横軸の下の括弧付きの数字は、対応する記録時の周波数を示す。図13は、再生速度が1/2倍の時にアナログレコードプレーヤが出力する再生信号の周波数対ゲイン特性(図11(b)におけるDとBとの差分)を示す。図13において、1/2倍の速度で再生された25Hz〜500Hz及び1060Hz以上の音声信号は、500Hz〜1060Hzの音声信号と比較して最大6dB強調される。なお、ターンテーブルの回転速度が標準速度の1/2倍である場合、出力ゲイン調整部46のゲインが−6dBに設定されている故に、図13に示すゲインはRIAAの記録イコライザと再生イコライザとを合成した値より6dB低い。
各デジタルフィルタ43〜45及び出力ゲイン調整部46とに適当な係数を設定することにより、図13に示されるアナログレコードプレーヤで回転速度を1/2倍とした時の周波数対ゲイン特性と同一の周波数対ゲイン特性を実現する。なお、ターンテーブルの回転速度が標準速度の1/2倍である場合、出力ゲイン調整部46のゲインが−6dBに設定されている故に、図13に示すゲインはRIAAの記録イコライザと再生イコライザとを合成した値より6dB低い。
本発明の再生装置は、一組のデジタルフィルタの係数を変更することによってアナログレコードプレーヤでDJプレイしたのと同様の効果を実現する故に、フィルタをソフトウエアで実現する場合に処理時間が短く、フィルタをハードウエアで実現する場合に安価である。
次に、エフェクト処理部14の動作について説明する。図7は、エフェクト処理部14の詳細な構成を示すブロック図である。エフェクト処理部14は、第2の係数決定部71、第2の係数設定部72、第4のデジタルフィルタ73、第5のデジタルフィルタ74、第6のデジタルフィルタ75、係数記憶部76、効果音発生部77、第7のデジタルフィルタ78及び加算器79を有する。
エフェクト処理部14は、RIAA特性処理部13から、適切なRIAA特性処理を行った後の音声信号を入力し、制御部11から操作入力部5の入力キーによる入力に応じたエフェクトタイプ信号、エフェクト有効/無効信号、及びテンポ信号を入力する。
第2の係数決定部71は、制御部11からエフェクト有効/無効信号、エフェクトタイプ及びテンポ信号を入力し、各デジタルフィルタ73〜75、78の係数値の係数情報を第2の係数設定部72に出力し、効果音発生部77に効果音選択指令を出力する。
入力されたエフェクト有効/無効信号が無効を示す場合、エフェクト処理部14は、音声信号をそのまま出力する。第2の係数決定部71は、入力されたエフェクトタイプに関係なく、各デジタルフィルタ73〜75においてスルーとなる係数情報を第2の係数設定部72に出力する。効果音発生部77は信号を出力しない。入力されたエフェクト有効/無効信号が有効を示す場合、エフェクト処理部14は、入力されたエフェクトタイプ信号に応じて、音声信号にエフェクト処理を行って出力する。第2の係数決定部71は、入力されたエフェクトタイプに対応する係数情報を係数記憶部76から読み出して第2の係数設定部72に出力する。いずれかの効果音を音声信号に追加するエフェクトタイプが選択された場合、第2の係数決定部71は、効果音発生部77にその効果音を出力するよう指令する。
第2の係数設定部72は、第2の係数決定部71から入力される係数情報が変化する度に、デジタルフィルタ73〜75、78の係数を係数情報に従って各々書き替える。
係数記憶部76は、エフェクトタイプ1〜8を実現するための各デジタルフィルタ73〜75、78の係数を記憶する。デジタルフィルタ73〜75、78の係数が変更されると、それに応じて各々の周波数対ゲイン特性が変わる。
デジタルフィルタ73〜75は、図5の構成を有する。
効果音発生部77は、種々の効果音を発生することができる。効果音発生部77は、第2の係数決定部が入力されたエフェクトタイプ信号に応じて出力する効果音選択指令に応じて、効果音を発生する。
第7のデジタルフィルタ78は、第4〜6のデジタルフィルタ73〜75を合わせた回路と同一の回路である。第7のデジタルフィルタ78は、効果音発生部77が出力する効果音を、ターンテーブル17の回転速度に応じてフィルタリングする。
加算器79は、第4〜第6のデジタルフィルタ73〜75を通過した音声信号と、第7のデジタルフィルタ78を通過した効果音と、を加算して出力する。
図8に、エフェクト処理部14によって施されるエフェクトの一例を示す。図8において、横軸はターンテーブル17の回転速度を示し、縦軸はデジタルフィルタのゲインを示す。原点から右に遠ざかるほど、ターンテーブル17は標準速度より加速される。即ち速い正回転になる。原点から左に遠ざかるほど、ターンテーブル17は標準速度より減速される。即ち、ターンテーブル17は標準速度の正回転から停止に向い、更に高速で逆回転する方向に進む。
図8(a)は、タイプ2の「One Way」と呼ばれるエフェクトが選択された場合の第4〜第6のデジタルフィルタ73〜75を合わせたゲイン特性を示し、横軸において原点はターンテーブルの回転が停止している状態である。ターンテーブルの回転方向が正方向であるか、負方向であるかに応じて、音声の出力レベルを100%と0%とで非線形に切り替える。つまり、ターンテーブル17が順方向に操作される場合は、音声信号が出力されるが、ターンテーブル17が逆方向に操作される場合は、音声信号はミュートされ、出力されない。この場合、効果音発生部77は何も出力しない。
これにより、従来はディスクジョッキー(DJ)が、アナログレコードプレーヤを操作すると共にミキサをも同時に操作することによって得られる、順方向操作時だけの音声出力制御を容易に実現できる。
図8(b)は、タイプ3の「Panpot」と呼ばれるエフェクトが選択された場合の第4〜第6のデジタルフィルタ73〜75を合わせたゲイン特性を示し、横軸において原点はターンテーブルの回転が標準速度である状態である。図8(b)の左のグラフは、第4〜第6のデジタルフィルタ73〜75が右チャンネル音声信号を増幅するゲインを示し、図8(b)の右のグラフは、第4〜第6のデジタルフィルタ73〜75と同一の構成を有する他のデジタルフィルタ(図示しない)が左チャンネル音声信号を増幅するゲインを示す。
DJがターンテーブル17を加速し又は減速することに応じて、エフェクト処理部14は右チャンネル音声信号と左チャンネル音声信号の出力レベル比を変更する。つまり、ターンテーブル17が加速されると、エフェクト処理部14は右チャンネル音声信号のみを出力する。また、加速の度合いに応じて、音声信号の出力レベルが変化する。また、ターンテーブルが減速されると、エフェクト処理部14は右チャンネル音声信号のみを出力する。また、減速の度合いに応じて音声信号の出力レベルが変化する。これにより、ターンテーブル17を加速すると音の定位が右側に移動し、またターンテーブル17を減速すると左側に移動する、いわゆるパンポット効果が得られる。この場合、効果音発生部77は何も出力しない。
図8の(c)は、音声信号に、アナログレコードのノイズを付加するタイプ4のエフェクトであり、横軸において原点はターンテーブルの回転が標準速度である状態である。通常、アナログレコードプレーヤーでアナログレコードを再生すると、針とレコード盤面の擦れにより「プチプチ」という微小なノイズ音が発生する。このノイズを付加し、またターンテーブルの回転速度に応じて、ノイズの付加レベルを変化することによって、あたかもアナログレコードを再生しているかのような音質が得られる。効果音発生部77は、「プチプチ」という効果音を出力する。第7のデジタルフィルタ78は、ターンテーブル17の回転速度に比例したゲインを有する。
図8において示した例においては、各デジタルフィルタは平坦な周波数対ゲイン特性に設定されたが、他の所定のエフェクトタイプが選択された場合、デジタルフィルタはターンテーブル17の回転速度に応じて変化する周波数対ゲイン特性を有する。
なお、タイプ1のエフェクトが選択された場合、特性変更部12はRIAA特性処理のみを施した音声信号を出力する。この場合、エフェクト処理部14において、入力された音声信号がそのまま出力される。また、上記した音量制御、バランス制御、ノイズ付加等のエフェクトの他、エフェクトタイプ信号及びテンポ信号に応じて追加する音の種類や、パラメータ係数などを選択することによって、音声信号の周波数対ゲイン特性を変更し又はフィルタリングを行う変換アルゴリズムを実行し、周波数の広域化、歪み効果、ワウ効果、残響効果等、様々なエフェクト音加工または音追加をも実現することもできる。
以上のように、エフェクト処理部14によって、通常ミキサによって行われる音量調節やバランス調節等を、ターンテーブルの回転速度の変化及び回転方向によって実現している。次に、図14及び図15を用いて、以上のように構成された本発明の再生装置の動作について説明する。
図14は、本発明の再生装置の一連の動作を示すフローチャートである。また、図15のフローチャートは、図14に示すフローチャートの続きを示す。
まず、第2のモータの回転を開始し(S1401)、記録媒体7からトラック情報を読み出す(S1402)。識別ID算出部15は、読み出したトラック情報から識別IDを算出し(S1403)、それと同一の識別IDを、記憶部16のテーブルにおいて検索する(S1404)。
次に、算出した識別IDと同一の識別IDが記憶部16内のテーブルに見つかったか否かを調べる(S1405)。算出した識別IDと同一の識別IDが見つかった場合は、テーブルに記載された記憶情報に従って、エフェクトの有効/無効及びエフェクトタイプをエフェクト処理部14に設定し(S1406)、S1409に進む。記憶部16内のテーブルに算出した識別IDと同一の識別IDが見つからなかった場合は、エフェクトの有効/無効を無効に、エフェクトタイプをタイプ1に設定する(S1407)。記憶部16のテーブルに、新規データとして、装着されたCDの識別ID、エフェクトの有効/無効、及びエフェクトタイプを追加記憶する(S1408)。S1409に進む。
、S1408において、テーブルの記憶容量が足りない場合は、インデックス値に基づいて、テーブルの中で最もアクセスが古い記憶情報を検索してそれを放棄し、その記録領域に新たな記憶情報を上書き記録する。
次に、再生装置内に挿入された記憶媒体7の識別IDに対応するテーブルのインデックス値を「0」にし、テーブル内においてそれ以外の識別IDに対応する全てのインデックス値に「1」を加算する(S1409)。
次に、操作者がエフェクト処理部14の設定変更を指示したか否かを判断する(S1410)。操作者がエフェクト処理部14の設定変更を指示していなければ、図15のS1501に進む。操作者がエフェクト処理部14の設定変更を指示していれば、制御部11は、エフェクト処理部14の設定を変更する(S1411)。制御部11は、記憶部16内のテーブルの記憶情報を変更する(S1412)。図15のS1501に進む。
続いて図15を参照する。次に、第1のモータの回転を開始する(S1501)。この時、第1のモータ及び第2のモータの回転速度は同じである必要はない。ドライブユニット10は、記録媒体7から音声信号を読み出す(S1502)。
次に、エフェクトが無効であるか否かを調べ(S1503)、無効であれば記録媒体7から読み取った音声信号をそのまま出力する(S1504)。無効でなければ(有効であれば)、RIAA特性処理部13は、ターンテーブル17の回転速度に応じて再生音声信号に対してRIAA特性に基く周波数対ゲイン特性変更処理を実行する(S1504)。
更に、エフェクトタイプがタイプ1であるか否かを調べ(S1505)、タイプ1であれば音声信号をそのまま出力する(S1507)。タイプ1でなければ、選択されたタイプ2〜タイプ8のうちのいずれかのエフェクトタイプに基く処理を実行し(S1506)、音声信号を出力する(S1507)。
以上のように、本発明の再生装置は、自走するターンテーブル17をディスクジョッキー(DJ)等のユーザが回転力及び押圧力を与えることによって操作することを可能とし、これにより、あたかもアナログレコードプレーヤであるかのような操作感を得ることが出来、アナログレコードでの演奏に慣れ親しんだユーザを満足させるものである。
更に、本発明の再生装置は、ミキサによる音声信号(及び他の効果音)の音量調節及びバランス調節や、アナログレコードのノイズ音を付加すること等の、様々な効果を、ユーザのターンテーブルの操作に対応して選択、付加することができる。また、エフェクト処理を無効にしたり、エフェクトタイプを切り替えることができるため、曲の特徴やユーザの好みに応じて柔軟に対応することが可能である。
更に、本発明の再生装置は、エフェクトの有効/無効及びエフェクトタイプは、記録媒体に固有の識別ID毎に記憶部に記憶され、再生装置が次に同じ識別IDを有する記録媒体を認識した時は、前回の設定情報を読み込む。これにより、過去に再生した記録媒体を次に再生する場合にエフェクトタイプの設定を行う必要がない。
なお、本実施の形態では、円盤状の記録媒体に記憶されているデータを再生する場合を例にとって説明したが、本発明の構成はCDやDVD等の円盤状の記録媒体に限定するものではなく、例えばSDメモリカードやハードディスクに記憶されている音声情報を再生する場合にも適用可能である。
通常、信号再生部10が記録媒体7から音声信号を読み出す速度に比例して、音声信号の周波数も変化する。これに代えて、ターンテーブルの回転速度に比例した速度で音声信号を再生しつつ、記録媒体7から読み出した音声信号を補間処理して、音声信号の周波数が原音と変わらないようにしても良い。
また、本実施の形態では、ターンテーブルは標準速度で自走するとしたが、この「標準速度」は、別の操作子などによって可変する構成としても良い。
本発明は、例えば、CDやDVD等のストレージ媒体に記録されたデジタル音声信号を再生し、かつ、アナログレコードプレーヤと同様の操作感覚で演奏可能なDJ(ディスクジョッキー)用機器に利用することができる。
本発明の実施の形態における再生装置の構成の概略を示すブロック図 本発明の実施の形態における再生装置のターンテーブルの概略的な平面図及び正面図 本発明の実施の形態における再生装置の回転速度検出部の構成の詳細を示すブロック図 本発明の実施の形態における再生装置のRIAA特性処理部の構成の詳細を示すブロック図 本発明の実施の形態における再生装置のデジタルフィルタの構成の詳細を示すブロック図 本発明の実施の形態における再生装置の出力ゲイン調整部の構成の詳細を示すブロック図 本発明の実施の形態における再生装置のエフェクト処理部の構成の詳細を示すブロック図 本発明の実施の形態における再生装置のエフェクトタイプの一例を示す表 本発明の実施の形態における、記憶部で記憶される識別ID毎のエフェクトタイプ及びインデックス値の例を示す表 再生速度が標準速度の時の記録時及び再生時の周波数対ゲイン特性変更を示す図 (a)再生速度が2倍の時の記録時及び再生時の周波数対ゲイン特性変更を示す図 (b)再生速度が1/2倍の時の記録時及び再生時の周波数対ゲイン特性変更を示す図 再生速度が2倍の時の周波数対ゲイン特性変更を示す図 再生速度が1/2倍の時の周波数対ゲイン特性変更を示す図 本発明の実施の形態の再生装置のエフェクト設定方法を説明するフローチャート 本発明の実施の形態における特性変更部による音声信号の処理方法を説明するフローチャート
符号の説明
1 操作入力表示部
2 再生部
3 ターンテーブル回転検知部
4 音声出力部
5 操作入力部
6 表示部
7 記録媒体
8 第2のモータ
9 第2のモータ制御部
10 ドライブユニット
11 制御部
12 特性変更部
13 RIAA特性処理部
14 エフェクト処理部
15 識別ID算出部
16 記憶部
17 ターンテーブル
18 第1のモータ
19 第1のモータ制御部
20 回転速度検出部
21 テンポ算出部
22 光ピックアップ
23 トラバースモータ駆動部
24 トラバースモータ
25 スリップ面
30 光センサ
31 パルスカウンタ

Claims (6)

  1. モータと、
    前記モータを所定の回転数で回転するように制御駆動するモータ駆動部と、
    前記モータによって回転駆動され、外部から押圧力又は回転力を与えることによって回転を加速又は減速又は停止又は逆回転可能であるターンテーブルと、
    前記ターンテーブルの回転速度を検出し、回転速度情報を出力する回転速度検出部と、
    デジタル音声信号が記録された記録媒体から前記回転速度情報に応じた再生速度で前記音声信号を再生する信号再生部と、
    前記回転速度に応じて前記音声信号を変更する音声信号変更部と、
    を有することを特徴とする再生装置。
  2. モータと、
    前記モータを所定の回転数で回転するように制御駆動するモータ駆動部と、
    前記モータによって回転駆動され、外部から押圧力又は回転力を与えることによって回転を加速又は減速又は停止又は逆回転可能であるターンテーブルと、
    前記ターンテーブルの回転速度を検出し、回転速度情報を出力する回転速度検出部と、
    デジタル音声信号が記録された記録媒体から前記回転速度情報に応じた再生速度で前記音声信号を再生する信号再生部と、
    前記回転速度に応じて前記音声信号に音を追加する音声信号変更部と、
    を有することを特徴とする再生装置。
  3. 前記音声信号変更部は、複数のエフェクトタイプを記憶し、操作者により選択されたエフェクトタイプに応じて、再生された前記音声信号を変更することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の再生装置。
  4. 記憶媒体の固有情報から導出された記憶媒体識別情報と、エフェクトタイプと、を対応付けたテーブルを記憶する記憶部を更に有し、
    前記記憶媒体は取り換え可能であって、
    前記特性変更部は、音声信号を再生する前記記憶媒体の固有情報から記憶媒体識別情報を導出し、その記憶媒体識別情報に基づいて前記テーブルからエフェクトタイプを読み出し、そのエフェクトタイプに基づいて再生された前記音声信号を変更することを特徴とする請求項3に記載の再生装置。
  5. 前記テーブルが、更に前記記録媒体識別情報に対応付けて、その記憶媒体から再生した音声信号を変更するためにテーブルに記載されたエフェクトタイプを読み出した最後の時、又は前記最後の時から現在までにその記憶媒体以外の記憶媒体から再生した音声信号を変更するためにテーブルに記載されたエフェクトタイプを読み出した回数を示すインデックス値を記憶し、
    前記記憶部に新たな情報を書き込むための記録領域が不足する時、前記インデックス値に基づいて、前記最後の時が最も古い記録媒体識別情報、又は前記回数が最も多い記録媒体識別情報を検索し、その記録媒体識別情報の記録領域に新たな情報を書き込む、
    ことを特徴とする請求項4に記載の再生装置。
  6. 外部から押圧力又は回転力を与えることによって回転を加速又は減速又は停止又は逆回転可能であるターンテーブルを所定の回転数で回転駆動するステップと、
    前記ターンテーブルの回転速度を検出し、回転速度情報を出力する回転速度検出ステップと、
    デジタル音声信号が記録された記録媒体から前記回転速度情報に応じた再生速度で前記音声信号を再生する信号再生ステップと、
    前記回転速度に応じて前記音声信号を変更する音声信号変更ステップと、
    を有することを特徴とする再生方法。
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