JP2005174374A - ディジタルオーディオ再生システム - Google Patents

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Abstract

【課題】
レコード盤からのアナログ信号の出力に対応付けて再生したディジタルデータ式の音声信号を出力の位置、出力の方向及び出力の速さを制御して出力させるディジタルオーディオ再生システムにおいて、レコード盤の演奏(制御)の時間長さとディジタルデータ式の音声信号の演奏の時間長さが異なることによってディジタルデータ式の音声信号の演奏が対応しない範囲でも対応付けた演奏が可能にすることを目的とするものである。
【解決手段】
レコード盤2からのアナログ信号である制御信号をディジタルデータの音声信号の任意の部分を選択して再生の頭出しの位置と設定し得る頭出し設定手段28を備えて構成したことにより、ディジタルデータ式の音声信号の演奏が対応しない範囲であってもその範囲に頭出しの位置を設定することで演奏が可能になる。
【選択図】 図1




























Description

スクラッチレコード演奏、つまり、レコードプレーヤ装置のピックアップ手段がレコード盤に摺動することで音声信号をピックアップし、演奏者がレコード盤に所望の回転の速さ、所望の回転の方向で演奏することでその速さや方向に対応して音声を出力させる演奏方法が知られている。
本発明は、例えばコンパクトディスク(以下、『CD』と称する。)といったディジタル信号で記録された記録媒体を再生演奏する場合において、スクラッチレコード演奏のように所望の回転の速さ、所望の回転の方向で演奏することが可能なディジタルオーディオ信号を再生するシステムに関する。
レコード盤をレコードプレーヤ装置のターンテーブル上に載置し、演奏者がレコード盤あるいはターンテーブルを手動で回転させることにより、その回転の速さあるいは回転の方向等を任意に変更することで本来のレコード演奏とは異なった音声出力を得るレコードの演奏方法、いわゆるスクラッチレコード演奏が知られている。
他方、今日では音源である記録媒体として再生データがアナログ式であるレコード盤に代ってCD、MD等のディジタル式の記録媒体が主流になっている。そうして、このディジタル式の記録媒体の使用に伴い、音源であるのレコード盤が新たにプレスされることは殆どなく、新しい曲のレコード盤のみならずレコード盤そのものの入手が困難になって来ている。
従って、記録媒体はディジタル式のものが主流になっているために、レコード盤そのもの若しくはそれが載置されるレコードプレーヤ装置のターンテーブルを操作して特殊な音声を出力させる所謂スクラッチ演奏を、ディジタル式の記録媒体に対しては行うことが強く求められている。
しかしながら、レコード盤とCDは同じく記録媒体であっても再生つまり音声信号のピックアップの仕方に大きな差異があり、CDを再生する場合において演奏者がCDをレコード盤と同様の操作をすることによってスクラッチ演奏を得るということはできず、結果的に、CD等のディジタル式の記録媒体の再生ではレコード盤のような操作或いは操作感覚でスクラッチ演奏を得ることができないという問題があった。
本願発明の発明者の一人は、斯かる問題を解決すべく鋭意工夫を行い、演奏者が操作慣れしているレコード盤を使用することで音源がディジタル式の記録媒体に対してスクラッチ演奏を行い得るディジタルオーディオ再生装置及びディジタルオーディオ再生システム並びにディジタルオーディオ再生システム用のレコード盤を想到した。
つまり、下記の文献に示す通りである。
特開2003−233946
同特許公開公報で開示された発明に従えば、音源としての記録媒体がアナログ式のレコード盤ではなくCD等のディジタル式のものであっても、演奏者が使用に慣れ親しんだ任意のレコードプレーヤ装置のターンテーブル上でレコード盤をスクラッチ演奏の操作を行うと、その操作によってCD等からのディジタル式の音声信号がスクラッチされた演奏として出力されるという効果が得られている。
つまり、レコード盤にスクラッチ操作すると、そのスクラッチ操作に対応してCDからの音声信号がスクラッチされて出力される構成になっている。
他方、そのスクラッチ演奏は、演奏者にとって操作性が確保されているので、レコード盤に対するスクラッチ演奏の感覚で操作が可能になっている。
同特許公開公報で開示された発明では、レコード盤から信号をピックアップするそのピックアップ部位の位置やレコード盤の回転方向を検出するための情報が、CDの再生最小単位であるフレームに対応付けて記録(カット)されている。
しかしながら、斯かる構成では、CDのフレームに対応付けてレコード盤に情報を記録すると、LP盤サイズのレコード盤であってもせいぜい演奏が可能な時間は20分程度のものしか得ることができない。
他方、ディジタル式の記録媒体、例えばCDでは演奏可能な時間は74分である。
従って、斯かる構成では、レコード盤をフルに演奏しても20分でありCDをフルに演奏すると74分であることにより、レコード盤をフルに演奏してもその時間内にCDの演奏が終了することはなく、寧ろ、CDからの音声信号では演奏されていない部分の方が多く残ることになり、記録媒体として主流になっているディジタル式のものを十分に活用できないという問題が生じる。
そこで、例えばCDの演奏時間の74分に合致させるように、レコード盤を大型化してより一層演奏時間を長くさせる構成が考えられる。
しかし、レコード盤が大きくなると、スクラッチ演奏を行なう者の操作感覚が通常使い慣れているLP盤のレコード盤と操作性や操作感覚が異なるために、通常通りのスクラッチ演奏ができないという問題が生じて来る。又、レコードプレーヤ装置のターンテーブルの大きさ、ピックアップアームの長さによっても、レコード盤の大きさは強く限定されることになる。
他方、音溝と音溝の幅を狭めて一枚のレコード盤にピックアップ部位の位置等を示すための情報をより一層多く記録させる構成も考えられる。
しかし、ピックアップ部位の位置等を示すための情報を一枚のレコード盤により多く記録させるように、音溝と音溝の幅を狭めて前記情報を記録させる場合であっても、記録できる情報の量に限りがあって、CDの演奏時間に十分は対応できないという問題が生じて来る。
又、レコード盤に前記情報を圧縮して記録するという構成も考えられるが、その場合には、通常のレコード盤に慣れ親しんでいる演奏者にとって操作性や操作感覚が確保できず思った通りの演奏が得難いという問題が生じる。
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであって、アナログ式のレコード盤の演奏によって得られる信号に基づいてディジタルデータで記録された音声信号を対応付けて出力させるディジタルデータの音声信号を再生させるシステムにおいて、ディジタルデータで記録された記録媒体の再生時間(演奏時間)に比してレコード盤の演奏時間が十分に短い場合であっても、レコードプレーヤ装置に工夫を加える必要がなく、レコード盤の演奏時間に比してディジタルデータで記録された記録媒体の演奏時間が十分に長くても、演奏者の操作性や操作感覚が確保されて演奏が可能なディジタルオーディオ再生システムを提供するものである。
この発明は、レコード盤の演奏によって得られるアナログ信号に基づいてディジタルデータで記録された音声信号を対応付けて出力させるディジタルオーディオ再生システムにおいて、ディジタルデータで記録された記録媒体の任意に選択した再生位置を頭出しの位置としてレコード盤からの信号に相対的に対応付けて出力させるように構成したものである。
その詳細な構成は、レコードプレーヤ装置に載置され回転されるとピックアップ手段と摺動することによって演奏されると、その演奏でピックアップされる部位の位置、回転される方向及び回転される速さを示すためのアナログ信号を生成するように音溝が形成されてなるレコード盤と、ディジタル式の記録媒体を再生して音声信号を出力する再生手段を有し、前記レコード盤から入力のアナログ信号を制御信号としてアナログ信号がピックアップされる際の前記レコード盤の部位の位置、回転される方向及び回転される速さに対応付けて、前記再生手段によって再生された音声信号の出力の位置、出力の方向、出力の速さが制御される構成のディジタルオーディオ再生手段と、が備えられ、更に、レコード盤からのアナログ信号に対して、前記再生手段によって再生されたディジタル式の記録媒体からの音声信号の頭出しの位置を任意に設定可能な構成としたディジタルオーディオ再生システムである。
斯かる構成のディジタルオーディオ再生システムは、ディジタル式の記録媒体からの音声信号の頭出しの位置を任意に設定可能であるから、レコード盤からのアナログの制御信号を前記記録媒体の任意のデータ位置に相対的に対応させることで、前記記録媒体の任意のデータにレコード盤からの制御信号で出力を制御することができる。
従って、レコード盤のアナログ信号の長さに依らず、ディジタル式の記録媒体の任意の部分の音声信号を制御して出力することができる。
その詳細な構成の二は、上記内容に加えて、ディジタル式の記録媒体からの音声信号の頭出しの位置を任意に設定しレコード盤からのアナログ信号に対応して前記再生手段によって再生された記録媒体からの音声信号を出力させる際に、その記録媒体からの音声信号の出力範囲を超えてレコード盤からのアナログ信号が出力される場合には、予め設定された記録媒体からの音声信号が連続してレコード盤からのアナログ信号に対応付けられる構成のディジタルオーディオ再生システム。
斯かる構成のディジタルオーディオ再生システムは、再生手段によって再生されたディジタル式の記録媒体からの音声信号の頭出しの位置を任意に設定した場合に、レコード盤からのアナログ信号が前記記録媒体からの音声信号の出力範囲を超えて出力される際は、その出力範囲を超えた分つまり前記アナログ信号の演奏可能な時間のうちで既に演奏した時間の残り時間である余りの演奏時間については予め設定された記録媒体からの音声信号が連続してレコード盤からのアナログ信号に対応付けられて出力される。
その詳細な構成の三は、上記詳細な構成の二の内容に加えて、ディジタル式の記録媒体からの音声信号の頭出しの位置を任意に設定しレコード盤からのアナログ信号に対応して前記再生手段によって再生された記録媒体からの音声信号を出力させる際、その記録媒体からの音声信号の出力範囲を超えてレコード盤からのアナログ信号が出力される場合に、予め設定された記録媒体からの音声信号がその記録媒体のスタートの位置に係る音声信号であるディジタルオーディオ再生システムである。
斯かる構成のディジタルオーディオ再生システムは、レコード盤からのアナログ信号が前記記録媒体からの音声信号の出力範囲を超えて出力される際は、その出力範囲を超えた分つまり前記アナログ信号の演奏可能な時間のうちで既に演奏した時間の残り時間である余りの演奏時間については、記録媒体のスタートの位置に係る音声信号が連続してレコード盤からのアナログ信号に対応付けられて出力される。
その詳細な構成の四は、上記詳細な構成の二の内容に加えて、ディジタル式の記録媒体からの音声信号の頭出しの位置を、その時の演奏位置よりも前方の任意の位置に設定してレコード盤からのアナログ信号に対応して前記再生手段によって再生された記録媒体からの音声信号を出力させる際に、その記録媒体からの音声信号のスタートの位置を超えてレコード盤からのアナログ信号が出力される場合、レコード盤からのアナログ信号が記録媒体のスタートの位置を超えた時間分だけ記録媒体からの音声信号の末尾に対応付けられる構成のディジタルオーディオ再生システムである。
斯かる構成のディジタルオーディオ再生システムは、レコード盤からのアナログ信号が前記記録媒体からの音声信号の出力範囲を前方に超えて出力される際は、その出力範囲を超えた分つまり前記アナログ信号の演奏可能な時間のうちで既に演奏した時間の残り時間である余りの演奏時間だけ、記録媒体からの音声信号の末尾に対応付けられて記録媒体の位置からの音声信号が連続して出力される。
この発明は、レコード盤からのアナログ信号にディジタルデータで記録された音声信号の出力の位置、出力の方向及び出力の速さを対応付けるように制御して出力させる構成であって、ディジタルデータ式の記録媒体の任意に選択した位置を再生の頭出しの位置と設定し得る頭出し設定手段を更に備えて構成したことによって、レコード盤の演奏の時間長さと記録媒体の演奏の時間長さが一致せずレコード盤からのアナログ信号の出力の範囲を超えて記録媒体からの音声信号が出力される場合であっても、レコード盤からのアナログ信号の出力可能な範囲(演奏時間)をそのアナログ信号の出力を超える範囲に頭出し位置と設定することでその超えた範囲におけるディジタルデータである音声信号の演奏をレコード盤からのアナログ信号で制御が可能なディジタルオーディオ再生システムである。
以下において図面に基づき、本発明の実施の形態例を詳細に説明する。しかし、この形態例によって本発明が限定されるものではない。
ディジタルオーディオ再生システムであるオーディオ装置1は、レコード盤2と、レコードプレーヤ装置3及びディジタルオーディオ再生手段5を備えて構成されている。
レコード盤2は、レコードプレーヤ装置3に載置され回転されてピックアップ手段6と相対的に摺動することによって演奏されると(図1及び図2を参照)、その演奏でピックアップされる部位の位置、回転の方向及び回転の速さを示すためのアナログ信号が二つのチャンネルで生成するように音溝が形成されているものである。
つまり、レコード盤2には、回転されて演奏する際にその演奏の方向及び演奏の速さを検出が可能となるように、信号加工することによって結果的に左チャンネルと右チャンネルとで異なる位相のパルス状の信号が得られるための信号が記録されている(図3を参照)。
又、レコード盤2がレコードプレーヤ装置3を用いて再生演奏することで生成されるアナログ信号は、ディジタル式の記録媒体であるCDにはそれに記録されているディジタル信号が再生される際にその位置を時間で示すための時間データが記録されているが、レコード盤2には前記時間データと対応する時間データが対応付けられて記録されている(音溝のカット)。
時間データの構成についての詳細は、レコード盤2の上記音溝によって生成されるアナログ信号の二つのチャンネルのうちいずれか一方に、CDのディジタル音声信号の最小再生単位に対応させた時間的な長さにフレーム化され、ピックアップされる部位の位置を示す位置情報が配設され、且つ、その位置情報を示す信号が少なくとも再生されて波形成形された際に、各フレームに対応するデータおいて真中を中心に折り返すと実質的に合致して重なり合うように構成されている。
ここで、少なくとも再生されて波形成形された際に、各フレームに対応するデータにおいて真中を中心に折り返すと実質的に合致して重なり合う構成とは、レコード盤2をカットすることによって音溝を形成するが、得られる音溝の形状はカットの精度上必ずしも真中を中心に折り返すと合致して重なり合うように簡単に形成できるものではない。
そこで、レコード盤2からのアナログ信号が波形加工されて得られる矩形は、設定した比較レベル以上であるか否かによってそれぞれ1か0に二別する。
レコードプレーヤ装置3は、オーディオ装置1の上部に配設されている。
レコードプレーヤ装置3は、レコード盤2を載置して回転させるためのターンテーブル7と、ピックアップ手段6がレコード盤2と相対的に摺動して信号をピックアップするように保持するためのアーム8が備えられている。
尚、レコードプレーヤ装置3は通常の構成のレコード用のプレーヤ装置であって、通常のアナログレコードの演奏が可能になっている。
又、レコードプレーヤ装置3の天板に、操作パネル9が配設されている。
ディジタルオーディオ再生手段5は、アンプ10と、検出手段4と、CD再生手段18と、RFアンプ19と、デコーダ20と、ディジタルシグナルプロセッサ(以下、DSPと称する。)21と、メモリ22と、D−A変換器23及び出力端子26が備えられている。
検出手段4は、レコードプレーヤ装置3がレコード盤2を演奏してピックアップ手段6がアナログ信号を出力すると、その信号を入力してピックアップ手段6がレコード盤2からアナログ信号をピックアップした部位の位置、演奏の方向及び演奏の速さを検出するためのものである。
検出手段4は、アンプ10と、方向検出部11と、移動量検出部12と、速さ検出部13、タイムコード検出部14及びCPU15を備えて構成されている。
アンプ10は、ピックアップ6と検出手段4の間に介在され、ピックアップ手段6がレコード盤2からピックアップしたアナログ信号を、後述する方向検出部11と、移動量検出部12と、速さ検出部13及びタイムコード検出部14がそれぞれ検出し易いレベルに増幅するためのものである。
方向検出部11は、CPU15と共働して、ピックアップ手段6がレコード盤2からピックアップしたアナログ信号の左チャンネルと右チャンネルとの位相差に基づいき、そのアナログ信号をピックアップした際のレコード盤2が回転する方向を検出するためのものである。
移動量検出部12は、CPU15と共働して、ピックアップ手段6からのアナログ信号をカウントして得たパルス数に基づき、ピックアップ手段6がレコード盤2からアナログ信号をピックアップしている際のレコード盤2が回転して移動した量を検出するためのものである。
速さ検出部13は、CPU15と共働して、ピックアップ手段6がレコード盤2からピックアップしたアナログ信号のパルス数のカウント結果を微分し、アナログ信号をピックアップする際の速さ、つまり、ピックアップ手段6がレコード盤2からアナログ信号を読取っている時のレコード盤2の回転する速さを検出するためのものである。
タイムコード検出部14は、CPU15と共働して、ピックアップ手段6からのアナログ信号に基づき、ピックアップ手段6がレコード盤2からアナログ信号をピックアップしている際のピックアップ手段6がレコード盤2からアナログ信号を読取った部位の位置に対応する絶対時間を検出するためのものである。
CDプレーヤ手段18は、CDを載置して回転駆動し回転駆動手段16、回転駆動手段16に載置して回転駆動されているCDつまり演奏中のCDからディジタルの音声信号をピックアップするピックアップ手段17等を有して構成されている。
CDプレーヤ手段18は、ピックアップ手段17がCDから上記音声信号と共に再生演奏がされている対応部分の絶対時間(CDの一曲目からの位置時間)を示す信号をピックアップする構成になっている。
RFアンプ19は、CDプレーヤ手段18から演奏中のCDからの再生信号(ディジタルの音声信号)を入力すると、後段でデコードが可能になるレベルにまで増幅して、デコーダ20に出力するものである。
デコーダ20は、RFアンプ19で適切なレベルに増幅された信号を入力し、そのエンコードされている信号を元の状態に復調し、時間データに関してはCPU15に、音声信号に関してはDSP21にそれぞれ出力するものである。
DSP21は、デコーダ20から音声信号に関する信号(ディジタルデータ)を受けて、メモリ22に送って格納させるものである。
この際、DSP21は、ディジタル音声信号に係るディジタルデータを、CPU15が入力する時間データと対応するようにメモリ22に格納するものである。
又、DSP21は、通常演奏時であるレコード盤2の回転に外力を加えない状態の演奏の際には、CPU15の制御信号に基づいて、結果的にメモリ22に格納されている音声信号を格納した順序で呼び出してD−A変換部23に送る構成になっている。
つまり、DSP21はCPU15の制御信号に基づき、レコード盤2でアナログ信号がピックアップされる部位に対応するフレーム、再生方向及び再生速さの制御がなされたディジタル音声信号を、D−A変換部23を介して結果的にアナログ音声信号として出力させるためのものである。
ここで、D−A変換部23は、メモリ22に格納されているディジタルの音声信号をアナログ信号に変換して出力するものである。
オーディオ装置1の本体の前部に、ディジタルオーディオ再生手段5の操作部24が配設されている。
操作部24の正面中央に、演奏対象のCDをスロットインさせて回転駆動手段16に載置させるため及び演奏終了後のCDをスロットアウトさせるための開口部25が開設されている。
ディジタルオーディオ再生手段5の操作部24には、演奏が行われるとつまりCD再生手段18がCDを演奏するとその演奏で出力されている音声についての情報を表示する表示パネル27が設けられている。
オーディオ装置1の本体の側部に、ディジタルオーディオ再生手段5で得られたアナログ音声信号を外部に出力するための出力端子26が配設されている。
ディジタルオーディオ再生手段5は更に、レコード盤2からのアナログ信号に対して、CD再生手段18によって再生されたディジタル式の記録媒体からの音声信号の頭出しの位置を任意に設定するための頭出し設定手段28が備えられている。
頭出し設定手段28は、演奏者がCDの頭出し位置を設定するための入力部29と、CPU15、表示パネル27及びDSP21から主に構成されている。
つまり、レコード盤2を通常に演奏すると(ノーマル対応)、CDは1曲目の音声から対応して制御されて出力される。
これに対して、頭出し設定手段28は、操作部24に配設された入力部29で演奏者がCDの頭出し位置を設定すると、その設定した位置に対応するCDの音声信号を頭出し位置として出力させるものである。
頭出し設定手段28において、入力部29は操作部24に配設されており、その時の曲に対してそれ以降の後方に位置する曲を選定するネクストの機能の出力とその時の曲に対して既に演奏の終えた前方に位置する曲を選定するプレビアスの機能の出力をCPU15に指示するためのものである。
尚、ノーマルな演奏ではレコード盤2の時間データと記録媒体の時間データは絶対時間として対応するが、ここで言うネクストの機能及びプレビアスの機能を作用させると、記録媒体の時間データはレコード盤2の時間データに対して相対時間として対応する。
オーディオ装置1の全体構成及び各部は、上述したように構成されている。
以下において、図面に基づいて、オーディオ装置1の動作を詳述する。
演奏者はまず最初にオーディオ装置1に電源を入れ、続いて、レコードプレーヤ装置3にレコード盤2を載置すると共にディジタルオーディオ再生手段5の開口部25から演奏したいCDをスロットインさせ、レコードプレーヤ装置3及びディタルオーディオ再生手段5を作動させる。
ここで、レコードプレーヤ装置3はピックアップ手段6がレコード盤2と相対的に摺動してレコード盤2にカットされたアナログ信号をピックアップし、そのアナログ信号をアンプ10に送る。
アンプ10は、ピックアップ手段6からのアナログ信号を入力すると、方向検出部11と、移動量検出部12と、速さ検出部13及びタイムコード検出部14がそれぞれ検出し易いレベルに増幅して検出手段4に送る。
検出手段4は、アンプ10からのアナログ信号を入力すると、方向検出部11がレコード盤2にカットされて記録された二つのチャンネルの信号位相差に基づいてレコード盤2の回転方向を検出する。
移動量検出部12は、前記二つのチャンネルから単位時間当りに入力される単信号のパルス数を算出する。尚、CPU15は、この情報量に基づいて、ディジタルオーディオ再生手段5が再生したフレームに割り付けて移動量を算出する。
速さ検出部13は、移動量検出部12で得られた移動量を微分することによって、移動の速さつまりレコード盤2の角速度を検出する。尚、二つのチャネルから入力されるパルスの周期を測定することによって速さを検出する方法も知られており、その方法を用いてもよい。
タイムコード検出部14は、振幅変調された正弦波をレベルコンパレータ(図示省略)によってディジタル信号に変換し、且つ、複数個の比較レベルのコンパレータを通過させるが、その際に複数個の比較レベルのコンパレータを通すことになるが、そのことにピックアップ手段6の位置を示す時間データは、結果的に時間データを意味する同期式シリアル信号に変換されてCPU15に送られることになる。
他方、この時のディジタルオーディオ再生手段5では、CDプレーヤ手段18が回転駆動手段16に回転されている前記CDからピックアップ手段17によってエンコードされて記録された前記CDのディジタルデータがRF信号としてピックアップされる。
CDプレーヤ手段18によってピックアップされた前記RF信号のディジタルデータは、デコーダ20によってエンコードする前のディジタルデータに変換され、CPU15に時間データが、DPS21に音声信号がそれぞれ送られる。
ディジタルオーディオ再生手段5は更に、CDに記録されているTOC情報を読取ってから、一曲目の曲頭をサーチし、ピックアップ手段17をその位置に対応付けるように移動させる。
CPU15は、デコーダ20から入力される時間データに基づいてピックアップ手段17の読取り位置を監視し、移動を終了した時点でDSP21に音声信号の格納をメモリ22に対して行い、検出部4で得られているレコード盤2の回転方向である演奏の方向、移動量(演奏量)、演奏の速さを算出する。
CPU15は更にその算出結果に従って、DSP21がメモリ22から前記格納の音声信号を呼び出してD−A変換部23に送るように制御信号を出力する。
CPU15は、DSP21がCPU15からの前記制御信号に基づいてピックアップ手段6の針がレコード盤2上で演奏してアナログ信号をピックアップしている部位の位置に対応するCDの部位(フレーム)の音声信号を受信したか否かを判断する。
ここで、CPU15は、DSP21がレコード盤2の演奏の部位に対応してCDの部位(フレーム)の音声信号を受け取っていないと判断すると、レコード盤2の演奏の部位とこれに対応するCDの部位(フレーム)の音声信号を一致させるように制御する。
この時、メモリ22から呼び出される音声信号は、DSP21を介してD−A変換部23に出力されることになる。
他方、CPU15が、DSP21がレコード盤2の演奏の部位に対応してCDの部位(フレーム)の音声信号を受け取っていると判断すると、DSP21はCPU15の制御信号に基づき、その時のCDの演奏部位(フレーム)をレコード盤2の演奏の部位と対応するようにアドレスを変更する。
ここで、レコード盤2の演奏の部位の位置と、メモリ22から出力される音声のフレームつまりアドレスは互いに対応することになる。
D−A変換部23は、そのディジタル信号の音声信号をアナログ信号の音声信号に変換して出力端子26に送る。
ここで、出力端子26はアナログの音声信号を後段に送るが、後段では増幅等の音声加工が行われた後に、音声信号は結果的に音声となってスピーカ(図示省略)から出力される。
この際、前記スピーカから出力される音声つまりCDの再生音声は、レコード盤2がレコードプレーヤ装置3によって演奏されている方向と速さに対応しており、つまり、CDを通常の演奏の方向で且つ通常の演奏速さの再生音声になっている。
上述した演奏では、レコードプレーヤ装置3はピックアップ手段6がレコード盤2の最外周のスタートの位置から演奏制御となる情報をピックアップし、CD再生手段18はCDを一曲目の最初から演奏を行っている(ノーマル演奏)。
然るに、レコード盤2のスクラッチ演奏を行わないノーマル演奏の時間長さは20分であるのに対してCDのノーマル演奏の時間長さは74分であるので、このまま演奏を続けていくと、レコード盤2はノーマル演奏の時間長さで20分間の演奏分だけCDの演奏の制御を行うことが可能になっている。
しかし、20分以降はレコード盤2がそれ以上の演奏を行なえない、つまり、制御のための信号を出力しないからCDにノーマル演奏の時間長さで20分以降の演奏の制御を行うことができないことになる。
このCDの20分以降の演奏を制御できないことに対して、以下の通りの対応が可能になっている。
つまり、演奏者がスタート時からレコード盤2によってCDからの音声出力を制御し、スタート時からレコード盤2を、m分目まで例えば7分間だけ演奏を行なう。この間、レコード盤2にスクラッチ演奏が行なわれても、CDからの音声出力はレコード盤2からの再生信号である制御信号に基づいて制御される。
ここで、演奏者が、ネクストの機能によってノーマル演奏では最初の曲(スタートの位置である一曲目)からn分目、例えば32分目に位置するk番目の曲のCDからの音声が演奏されるように入力部29を操作する。
CPU15は、入力部29からの制御信号を受けると、DSP21に頭出しがk番目の曲から始まるように制御信号を送る(曲の設定)。
CPU15はこれと共に、k番目の曲が演奏されることに基づいて、k番目の曲の演奏についての情報を表示パネル27に送る。
表示パネル27は、CPU15からの信号に基づいて、k番目の曲の演奏についての情報を表示する。
ここで、演奏者は、表示パネル27の表示内容から、k番目の曲が演奏されることを確認できることになる。
他方、DSP21は、CPU15からの制御信号を受けて、CDの始めからk番目の曲を頭出し位置として再生された音声信号をメモリ22から呼び出してD−A変換器23に送る。
ここで、D−A変換器23は、メモリ22からのディジタルの音声信号をアナログ信号に変換して出力端子26に送る。出力端子26は、前記アナログの音声信号をスピーカの側に送り、そのスピーカは音声信号を音声として出力する。
この時、DSP21のメモリ22からの音声信号の呼び出し機能がレコードプレーヤ装置3のピックアップ手段6からの信号に基づいて行なわれているから、前記スピーカからの音声の出力の仕方、つまり、音声の速さ、方向、飛越し(針飛びを含む)等は、ピックアップ手段6がレコード盤2からの前述した演奏に係る制御信号に基づいて行われている。
又、この時、CPU15は頭出し位置としたCDの始めからk番目の曲に係る音声信号の出力開始の位置がノーマル演奏の時間長さで32分目であるが、この時点を時間データのスタートの位置つまり7分目以降としてレコード盤2の時間データに相対的に対応付けて、DSP21に制御信号を送る。
CDからの音声信号は、k番目の曲をネクストの機能を作用させた以降のスタート曲として、レコード盤の演奏時間から既に演奏を終えた時間の差であってノーマル演奏の時間長さでは20分−7分=13分だけ出力される。つまり、CDはk番目の曲であるスタートから32分目をネクストの操作以後の頭出し位置としてスタートするから、CDは最初からノーマル演奏の時間長さで32分+13分=45分目の位置までの音楽信号が出力(演奏)されることになる。
演奏者が同様に、スタート時からノーマル演奏の時間長さで3分間だけ既に演奏を行った後に、ネクストの機能によってノーマル演奏で最初の曲(スタートの位置である一曲目)から65分目に位置するk番目の曲のCDからの音声が演奏されるように入力部29を操作する。
CPU15は、入力部29からの制御信号を受けると、DSP21に頭出しがk番目の曲から始まるように制御信号を送ると共に(曲の設定)、k番目の曲が演奏されることに基づいてk番目の曲の演奏についての情報を表示パネル27に送る。表示パネル27は、CPU15からの信号に基づいて、k番目の曲の演奏についての情報を表示する。
ここで、演奏者は、表示パネル27の表示内容から、k番目の曲が演奏されることを確認できることになる。
DSP21はCPU15からの制御信号を受けて、CDの始めからk番目の曲、ノーマル演奏の時間長さでスタートから65分目を頭出し位置として、再生された音声信号をメモリ22から呼び出してD−A変換器23に送り、D−A変換器23はメモリ22からのディジタルの音声信号をアナログ信号に変換して出力端子26に送る。出力端子26は、前記アナログの音声信号をスピーカの側に送り、そのスピーカは音声信号を音声として出力する。
この時、DSP21のメモリ22からの音声信号の呼び出し機能がレコードプレーヤ装置3のピックアップ手段6からの信号に基づいて行なわれているから、前記スピーカからの音声の出力の仕方、つまり、音声の速さ、方向、飛越し等は、ピックアップ手段6がレコード盤2からの前述した演奏に係る制御信号に基づいて行われている。
又、この時、CPU15は頭出し位置としたCDの始めからk番目の曲に係る音声信号の開始の位置が65分であるが、時間データをCDのノーマル演奏の時間長さで65分目を3分目以降に置き換えてレコード盤2の時間データに相対的に対応付けて、DSP21に制御信号を送る。
CDからの音声信号は、レコード盤2からの演奏信号である制御信号に基づいてメモリ22から読み出されるが、レコード盤2はk番目の曲以前はノーマル演奏の時間長さで3分間だけ既に演奏を行なっているので、ノーマル演奏の時間長さで20分−3分=17分の時間だけ演奏が可能である。
他方、CD演奏の末尾までの時間長さが74分であることより、k番目の曲からCD演奏の末尾まではノーマル演奏の時間長さで74分−65分=9分の演奏の音声信号が残っているだけである。
つまり、レコード盤2がノーマル演奏の時間長さで17分−9分=8分だけ長く演奏可能になっている。
然るに、演奏者がネクストの機能を作用させようと入力部29を操作すると、CPU15は入力部29からの操作内容を入力すると、レコード盤2からのアナログ信号がCDからの音声信号の出力範囲である9分を超えてそれより更に8分だけ長い時間出力されると判断し、そのレコード盤2の演奏可能な8分に対してCDのスタートの位置に係る音声信号を対応して出力するようにDSP21に制御信号を送る。
従って、オーディオ装置1は、レコード盤2からのアナログ信号がCDからの音声信号の出力範囲を超えて出力される際は、その出力範囲を超えた分の時間長さつまり前記アナログ信号の演奏可能な時間のうちで既に演奏した時間の残り時間である余りの演奏時間については、CD(記録媒体)のスタートの位置に係る音声信号が連続してレコード盤2からのアナログ信号に対応付けられ出力されるから、レコード盤2の演奏信号(制御信号)が有効に使われて、長い演奏時間が確保されている。
他方、以下において、CDの音声信号のうちその演奏の時点より以前に位置する曲を読み出して出力するプレビアスの機能を説明する。
演奏者がスタート時からレコード盤2によってCDからの音声出力を制御し、スタート時からレコード盤2を、m分目まで例えば13分間だけ演奏を行なう。この間、レコード盤2にスクラッチ演奏が行なわれても、CDからの音声出力はレコード盤2からの再生信号である制御信号に基づいて制御される。
ここで、演奏者が、プレビアスの機能によってノーマル演奏では最初の曲(スタートの位置である一曲目)からn分目例えば6分目に位置するk番目の曲のCDからの音声が演奏されるように入力部29を操作する。
CPU15は、入力部29からの制御信号を受けると、DSP21に頭出しがk番目の曲から始まるように制御信号を送る(曲の設定)。
CPU15はこれと共に、k番目の曲が演奏されることに基づいて、k番目の曲の演奏についての情報を表示パネル27に送る。
表示パネル27は、CPU15からの信号に基づいて、k番目の曲の演奏についての情報を表示する。
ここで、演奏者は、表示パネル27の表示内容から、k番目の曲が演奏されることを確認できることになる。
他方、DSP21は、CPU15からの制御信号を受けて、CDの始めからk番目の曲を頭出し位置として再生された音声信号をメモリ22から呼び出してD−A変換器23に送る。
ここで、D−A変換器23は、メモリ22からのディジタルの音声信号をアナログ信号に変換して出力端子26に送る。出力端子26は、前記アナログの音声信号をスピーカの側に送り、そのスピーカは音声信号を音声として出力する。
この時、DSP21のメモリ22からの音声信号の呼び出し機能がレコードプレーヤ装置3のピックアップ手段6からの信号に基づいて行なわれているから、前記スピーカからの音声の出力の仕方、つまり、音声の速さ、方向、飛越し等は、ピックアップ手段6がレコード盤2からの前述した演奏に係る制御信号に基づいて行われている。
又、この時、CPU15は頭出し位置としたCDの始めからk番目の曲に係る音声信号の出力開始の位置がノーマル演奏の時間長さで6分目であるが、この時点を時間データのスタートの位置つまり13分目以降としてレコード盤2の時間データに相対的に対応付けて、DSP21に制御信号を送る。
CDからの音声信号は、k番目の曲をプレビアスの機能を作用させた以降のスタート曲として、レコード盤の演奏時間から既に演奏を終えた時間の差であってノーマル演奏の時間長さでは20分−13分=7分だけ出力される。つまり、CDはk番目の曲であるスタートから6分目をプレビアスの操作以後の頭出し位置としてスタートするから、CDは最初からノーマル演奏の時間長さで6分+7分=13分目の位置までの音声信号が出力(演奏)されることになる。
演奏者が同様に、スタート時からノーマル演奏の時間長さで4分間だけ既に演奏を行った後に、プレビアスの機能を作用させる。
この場合、プレビアスで指定するk番目の曲として1曲目以降の曲は、任意に設定が可能である。そうして、CPU15はその設定に対応してDSP21に制御信号を送って、設定に対応した曲を頭出しの曲としてメモリ22から音声信号を読み出して出力させる。
他方、レコード盤5はノーマル演奏の時間長さは20分であって且つノーマル演奏の時間長さで4分間だけ既に演奏をしているから、ノーマル演奏の時間長さで20分−4分=16分だけ演奏(CDデータの出力の制御)が可能である。
このレコード盤2の演奏時間をより多く活用したいということについては、演奏者はプレビアスの機能を作用させる際にCDの1曲目(スタートの曲)よりも更に前に位置するように入力部29を操作して設定する。
ここで、CPU15は入力部29からCDの1曲目(スタートの曲)よりも更に前に位置する曲からスタートする旨の信号を受けると、ノーマル演奏の時間長さで一曲目から現在の演奏時までが4分であって且つレコード盤2の残りのノーマル演奏の時間長さが20分−4分=16分であることより、16分−4分=12分だけ一曲目より先の音声信号を制御可能であることを演算し、その分のノーマル演奏の時間長さの12分をCDの最終から遡って対応付ける。
つまり、CDの音声信号の最終時点の74分−12分=62分以降をプレビアスの機能後の再スタートの位置として、CPU15はDSP21に頭出しが62分目の曲であるように制御信号を送ると共に(曲の設定)、62分目から始まる曲が演奏されることに基づいてその曲の演奏についての情報を表示パネル27に送る。表示パネル27は、CPU15からの信号に基づいて、その曲の演奏についての情報を表示する。
ここで、演奏者は、表示パネル27の表示内容から、62分目からの曲が演奏されることを確認できることになる。
DSP21はCPU15からの制御信号を受けて、CDの始め(スタート)からノーマル演奏の時間長さで62分目の曲を再頭出し位置として、再生された音声信号をメモリ22から呼び出してD−A変換器23に送り、D−A変換器23はメモリ22からのディジタルの音声信号をアナログ信号に変換して出力端子26に送る。
出力端子26は、前記アナログの音声信号をスピーカの側に送り、そのスピーカは音声信号を音声として出力する。
この時、DSP21のメモリ22からの音声信号の呼び出し機能がレコードプレーヤ装置3のピックアップ手段6からの信号に基づいて行なわれているから、前記スピーカからの音声の出力の仕方、つまり、音声の速さ、方向、飛越し等は、ピックアップ手段6がレコード盤2からの前述した演奏に係る制御信号に基づいて行われている。
又、この時、CPU15は頭出し位置としたCDの始めからk番目の曲に係る音声信号の開始の位置が65分であるが、時間データをCDのノーマル演奏の時間長さで62分目を4分目以降に置き換えてレコード盤2の時間データに相対的に対応付けて、DSP21に制御信号を送る。
又、この場合、CDからの音声信号はレコード盤2からの演奏信号である制御信号に基づいてメモリ22から読み出されるが、レコード盤2はプレビアスの機能を作用させる前にノーマル演奏の時間長さで4分間だけ既に演奏を行なっているので、ノーマル演奏の時間長さで20分−4分=16分の時間だけ演奏(制御)が可能である。
他方、CD演奏の末尾までの時間長さが74分であることより、62分目の曲からCD演奏の末尾まではノーマル演奏の時間長さで74分−62分=12分の演奏の音声信号が残っているだけである。
つまり、レコード盤2がノーマル演奏の時間長さで17分−12分=5分だけ長く演奏可能になっている。
然るに、演奏が進んでノーマル演奏の時間長さで12分だけ経過するとCDからの音声信号はエンドとなるが、CPU15は、斯かる状態に対してレコード盤2の演奏(制御信号の出力)を活用するように、DSP21にCDのスタートの位置に斯かる音声信号つまり一曲目からの音声信号を出力するように制御信号を出力する。
従って、オーディオ装置1は、プレビアスの機能を作用させてレコード盤2からのアナログ信号がCDからの音声信号の前方側の出力範囲及び後方側の出力範囲を超えて出力される際に、その出力範囲を超えた分の時間長さつまり前記アナログ信号の演奏可能な時間のうちで既に演奏した時間の残り時間である余りの演奏時間については、それぞれCDのエンド側から遡り部分に斯かる音声信号及び一曲目の位置に係る音声信号が連続してレコード盤2からのアナログ信号に対応付けられ出力されるから、レコード盤2の演奏信号(制御信号)が有効に使われて、長い演奏時間が確保されている。
オーディオ装置1は、ネクストの機能及びプレビアスの機能はそれぞれ上述した通りに作用するが、レコード盤2の演奏つまりCDからの音声信号の出力の制御が可能な状態においては、ネクストの機能及びプレビアスの機能を所望により組合わせて使用することが可能である。
オーディオ装置1は、ネクストの機能は上述した通りであるが、演奏開始の時点でネクストの機能を作用させることで、CDのスタート時の一曲目ではない途中の曲に係る音声信号から出力をさせることが可能である。
オーディオ装置1は、上述したネクストの機能及びプレビアスの機能は共に時間で切って作用させているが、曲の切れ目でネクストの機能及びプレビアスの機能を作用させる構成であってもよい。
オーディオ装置1は、レコード盤2の演奏時間に対応せずに超えた範囲に位置する音声信号を演奏(出力)させたい場合、ネクストの機能及びプレビアスの機能のいずれを作用させてもよい。
オーディオ装置1は、再生する対象のディジタル式の記録媒体としてCDを揚げているが、この他に、MDやフラッシュメモリー等であってもよい。
又、オーディオ装置1では、記録媒体のCDの演奏時間がレコード盤2より長いが、CD以外のディジタル式の記録媒体で演奏時間がレコード盤2よりも短い場合であっても、レコード盤2がその記録媒体を超えた範囲の演奏時間(制御可能な時間)であっても、ネクストの機能及びプレビアスの機能を作用させることができる。
ディジタルオーディオ再生システムであるオーディオ装置1は、レコードプレーヤ装置3とディジタルオーディオ再生手段5が一体となった構成であるが、それぞれ個別とした構成であってもよい。
オーディオ装置1は、表示パネル27にその時に出力されている音声についての情報が表示されるが、これに加えて時間データを表示する構成であってもよい。
斯かる構成によって、演奏者は出力されている音声についての情報及び時間データに基づいたスクラッチ演奏を行うことが可能になる。
本発明の実施の一形態例のディジタルオーディオ再生システムの電気的な構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す実施の形態例のディジタルオーディオ再生システムの構成を示す斜視図である。 図1に示す実施の形態例のディジタルオーディオ再生システムにおいて、レコード盤からのアナログ信号の波形の形状を示す構成説明図である。
符号の説明
1: ディジタルオーディオ再生システムとしてのオーディオ装置
2: レコード盤
3: レコードプレーヤ装置
4: 検出手段
5: ディジタルオーディオ再生装置としての再生手段
6: ピックアップ手段
15: CPU
18: CDプレーヤ手段
21: DSP
28: 頭出し設定手段
29: 入力部

Claims (4)

  1. レコードプレーヤ装置に載置され回転されるとピックアップ手段と摺動することによって演奏されると、その演奏でピックアップされる部位の位置、回転される方向及び回転される速さを示すためのアナログ信号を生成するように音溝が形成されてなるレコード盤と、ディジタル式の記録媒体を再生して音声信号を出力する再生手段を有し、前記レコード盤から入力のアナログ信号を制御信号としてアナログ信号がピックアップされる際の前記レコード盤の部位の位置、回転される方向及び回転される速さに対応付けて、前記再生手段によって再生された音声信号の出力の位置、出力の方向、出力の速さが制御される構成のディジタルオーディオ再生手段と、が備えられ、
    更に、レコード盤からのアナログ信号に対して、前記再生手段によって再生されたディジタル式の記録媒体からの音声信号の頭出しの位置を任意に設定可能な構成としたディジタルオーディオ再生システム。
  2. ディジタル式の記録媒体からの音声信号の頭出しの位置を任意に設定しレコード盤からのアナログ信号に対応して前記再生手段によって再生された記録媒体からの音声信号を出力させる際に、その記録媒体からの音声信号の出力範囲を超えてレコード盤からのアナログ信号が出力される場合には、予め設定された記録媒体からの音声信号が連続してレコード盤からのアナログ信号に対応付けられる構成とした請求項1に記載のディジタルオーディオ再生システム。
  3. ディジタル式の記録媒体からの音声信号の頭出しの位置を、その時の演奏位置よりも後方の任意の位置に設定してレコード盤からのアナログ信号に対応して前記再生手段によって再生された記録媒体からの音声信号を出力させる際に、その記録媒体からの音声信号の出力範囲を超えてレコード盤からのアナログ信号が出力される場合、予め設定された記録媒体からの音声信号がその記録媒体のスタートの位置に係る音声信号である請求項2に記載のディジタルオーディオ再生システム。
  4. ディジタル式の記録媒体からの音声信号の頭出しの位置を、その時の演奏位置よりも前方の任意の位置に設定してレコード盤からのアナログ信号に対応して前記再生手段によって再生された記録媒体からの音声信号を出力させる際に、その記録媒体からの音声信号のスタートの位置を超えてレコード盤からのアナログ信号が出力される場合、レコード盤からのアナログ信号が記録媒体のスタートの位置を超えた時間分だけ記録媒体からの音声信号の末尾に対応付けられる構成の請求項2に記載のディジタルオーディオ再生システム。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014235768A (ja) * 2013-06-04 2014-12-15 パイオニア株式会社 音声再生装置、音声再生システム、音声再生装置の制御方法、プログラム

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