JPH11125618A - バイオセンサ - Google Patents
バイオセンサInfo
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- JPH11125618A JPH11125618A JP9282643A JP28264397A JPH11125618A JP H11125618 A JPH11125618 A JP H11125618A JP 9282643 A JP9282643 A JP 9282643A JP 28264397 A JP28264397 A JP 28264397A JP H11125618 A JPH11125618 A JP H11125618A
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- Japan
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- electrode
- substrate
- biosensor
- working electrode
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 作用極と対極が対面構造をとるように2枚の
基板の内側に形成させたバイオセンサにおいて特殊な構
造のコネクタを必要とはしないものを提供する。 【解決手段】 (1)接着剤層又はスペーサを介した長い
方の下部基板と短かい方の上部基板の内側に形成させた
各電極のリード部を、その端部が上部基板と重ならない
下部基板上の位置に形成させ、上部基板上の電極とそれ
のリード部を接着剤層又はスペーサを貫通、導通させた
バイオセンサ、(2)接着剤層又はスペーサを介した長い
方の上部基板と短かい方の下部基板の内側に形成させた
各電極のリード部を、上部基板の表側に形成させ、上部
基板に設けられた電極とそのリード部とを基板を貫通、
導通させ、下部基板に設けられた電極と上部基板に設け
られたそのリード部を接着剤層又はスペーサを貫通、導
通させたバイオセンサ。
基板の内側に形成させたバイオセンサにおいて特殊な構
造のコネクタを必要とはしないものを提供する。 【解決手段】 (1)接着剤層又はスペーサを介した長い
方の下部基板と短かい方の上部基板の内側に形成させた
各電極のリード部を、その端部が上部基板と重ならない
下部基板上の位置に形成させ、上部基板上の電極とそれ
のリード部を接着剤層又はスペーサを貫通、導通させた
バイオセンサ、(2)接着剤層又はスペーサを介した長い
方の上部基板と短かい方の下部基板の内側に形成させた
各電極のリード部を、上部基板の表側に形成させ、上部
基板に設けられた電極とそのリード部とを基板を貫通、
導通させ、下部基板に設けられた電極と上部基板に設け
られたそのリード部を接着剤層又はスペーサを貫通、導
通させたバイオセンサ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化還元酵素を電
極上に固定化したバイオセンサに関する。更に詳しく
は、酸化還元酵素を電極上に固定化し、作用極と対極と
を対面構造をとるように配置したバイオセンサに関す
る。
極上に固定化したバイオセンサに関する。更に詳しく
は、酸化還元酵素を電極上に固定化し、作用極と対極と
を対面構造をとるように配置したバイオセンサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】グルコースオキシダーゼを作用極上に固
定化せしめた従来のグルコースバイオセンサにあって
は、作用極以外に対極あるいは対極と参照極とが平面状
基板の同一面上に配置されている。このような電極配置
のグルコースバイオセンサにおいて、測定サンプルを電
極に接触させるには2つの方法がとられている。
定化せしめた従来のグルコースバイオセンサにあって
は、作用極以外に対極あるいは対極と参照極とが平面状
基板の同一面上に配置されている。このような電極配置
のグルコースバイオセンサにおいて、測定サンプルを電
極に接触させるには2つの方法がとられている。
【0003】その第1の方法は、直接測定サンプルを電
極上に滴下する方法であるが、この方法ではサンプリン
グから滴下迄手間と時間を要するという問題がある。そ
の第2の方法は、電極基板の上に溝を有するスペーサを
配置し、その上に更に空気孔を設けたカバーを配置した
構造のものを用いるという方法である。この方法では、
測定サンプルが直接電極上に導かれるため手間や時間が
とられないという利点がある反面、空気孔の設置を必要
とするなど、素子製作において煩雑な工程を必要とする
という欠点を有している。
極上に滴下する方法であるが、この方法ではサンプリン
グから滴下迄手間と時間を要するという問題がある。そ
の第2の方法は、電極基板の上に溝を有するスペーサを
配置し、その上に更に空気孔を設けたカバーを配置した
構造のものを用いるという方法である。この方法では、
測定サンプルが直接電極上に導かれるため手間や時間が
とられないという利点がある反面、空気孔の設置を必要
とするなど、素子製作において煩雑な工程を必要とする
という欠点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本出願人は先
に、グルコースオキシダーゼを電極上に固定化せしめた
グルコースバイオセンサであって、製作および測定が容
易であり、従って使い捨てグルコースバイオセンサとし
て好適なものとして、作用極および対極とを対面構造を
とるように配置し、より具体的には作用極を配置した基
板と対極を配置した基板との間にスペーサを介在させる
ことにより対面構造をとるように配置したものを提案し
ている(特願平8-175585号)。
に、グルコースオキシダーゼを電極上に固定化せしめた
グルコースバイオセンサであって、製作および測定が容
易であり、従って使い捨てグルコースバイオセンサとし
て好適なものとして、作用極および対極とを対面構造を
とるように配置し、より具体的には作用極を配置した基
板と対極を配置した基板との間にスペーサを介在させる
ことにより対面構造をとるように配置したものを提案し
ている(特願平8-175585号)。
【0005】かかるグルコースオキシダーゼは、微量サ
ンプルでも測定を可能とするという所期の目的は達成さ
せるものの、電気的導通を確保するためのリード部が、
内部で向き合っている構造をとるため、電極間に特殊な
構造のコネクタを必要とするという難点がみられた。
ンプルでも測定を可能とするという所期の目的は達成さ
せるものの、電気的導通を確保するためのリード部が、
内部で向き合っている構造をとるため、電極間に特殊な
構造のコネクタを必要とするという難点がみられた。
【0006】本発明の目的はグルコースオキシダーゼに
よって代表される酸化還元酵素を電極に固定化したバイ
オセンサであって、作用極と対極とを対面構造をとるよ
うに接着剤層またはスペーサを介した2枚の基板の内側
に形成させたものにおいて、電気的導通を確保するリー
ド部との関係で、特殊な構造のコネクタを必要とはしな
いバイオセンサを提供することにある。
よって代表される酸化還元酵素を電極に固定化したバイ
オセンサであって、作用極と対極とを対面構造をとるよ
うに接着剤層またはスペーサを介した2枚の基板の内側
に形成させたものにおいて、電気的導通を確保するリー
ド部との関係で、特殊な構造のコネクタを必要とはしな
いバイオセンサを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
上記構造のバイオセンサにおいて、(1)接着剤層または
スペーサを介した長さの長い方の下部基板と長さの短か
い方の上部基板の内側に作用極および対極をそれぞれ形
成させ、これら各電極のリード部をその端部が上部基板
と重ならない下部基板上の位置になるように形成させる
と共に、上部基板上の電極とそれのリード部とを接着剤
層またはスペーサを貫通させて導通せしめたバイオセン
サあるいは(2)接着剤層またはスペーサを介した長さの
長い方の上部基板と長さの短かい方の下部基板の内側作
用極および対極をそれぞれ形成させ、またこれら電極の
リード部を上部基板の表側にそれぞれ形成させ、上部基
板に設けられた電極とそのリード部とを基板を貫通させ
て導通せしめると共に、下部基板に設けられた電極と上
部基板に設けられたそのリード部とを接着剤層またはス
ペーサを貫通させて導通せしめたバイオセンサによって
達成される。
上記構造のバイオセンサにおいて、(1)接着剤層または
スペーサを介した長さの長い方の下部基板と長さの短か
い方の上部基板の内側に作用極および対極をそれぞれ形
成させ、これら各電極のリード部をその端部が上部基板
と重ならない下部基板上の位置になるように形成させる
と共に、上部基板上の電極とそれのリード部とを接着剤
層またはスペーサを貫通させて導通せしめたバイオセン
サあるいは(2)接着剤層またはスペーサを介した長さの
長い方の上部基板と長さの短かい方の下部基板の内側作
用極および対極をそれぞれ形成させ、またこれら電極の
リード部を上部基板の表側にそれぞれ形成させ、上部基
板に設けられた電極とそのリード部とを基板を貫通させ
て導通せしめると共に、下部基板に設けられた電極と上
部基板に設けられたそのリード部とを接着剤層またはス
ペーサを貫通させて導通せしめたバイオセンサによって
達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】かかるバイオセンサにおいて、各
基板の一端側がそれぞれテーパー部を形成しており、各
テーパー部に作用極および対極の先端部が設けられた態
様のものは、離間された電極間がとがった形状の基板テ
ーパー部に設けられることになるので、グルコース水溶
液等の測定液が微量であってもそれを直接採取すること
ができ、従って作用極との接触も速やかに行われるので
非常に好都合である。
基板の一端側がそれぞれテーパー部を形成しており、各
テーパー部に作用極および対極の先端部が設けられた態
様のものは、離間された電極間がとがった形状の基板テ
ーパー部に設けられることになるので、グルコース水溶
液等の測定液が微量であってもそれを直接採取すること
ができ、従って作用極との接触も速やかに行われるので
非常に好都合である。
【0009】上記(1)のバイオセンサの一態様であって
テーパー部を形成させたものが、図1(斜視図)および図
2(各要素の分解状態図)に示されている。
テーパー部を形成させたものが、図1(斜視図)および図
2(各要素の分解状態図)に示されている。
【0010】2枚の基板、即ち長さの長い方の下部基板
1および短かい方の上部基板2が用意され、各基板の一
端側にはそれぞれテーパー部3,4が形成されている。各
基板1,2の内側には、テーパー部3,4にその先端部が位置
するように、作用極5および対極6がそれぞれ設けられ
ており、これらの各電極は各基板が接着剤層7またはス
ペーサ7′を介しているため、対面構造をとっている。
1および短かい方の上部基板2が用意され、各基板の一
端側にはそれぞれテーパー部3,4が形成されている。各
基板1,2の内側には、テーパー部3,4にその先端部が位置
するように、作用極5および対極6がそれぞれ設けられ
ており、これらの各電極は各基板が接着剤層7またはス
ペーサ7′を介しているため、対面構造をとっている。
【0011】これら各電極5,6のリード部8,9の形成が下
部基板1上に行われるが、その際各リード部端部を特別
な構造を必要とはしないコネクタとの接続を可能なもの
とするオープンな状態とするために、上部基板2が重な
らない位置に端部がくるように、各リード部8,9の形成
が行われる。これらの各電極およびそれらのリード部
は、布等によって研磨されていることが好ましい。
部基板1上に行われるが、その際各リード部端部を特別
な構造を必要とはしないコネクタとの接続を可能なもの
とするオープンな状態とするために、上部基板2が重な
らない位置に端部がくるように、各リード部8,9の形成
が行われる。これらの各電極およびそれらのリード部
は、布等によって研磨されていることが好ましい。
【0012】テーパー部先端に位置する作用極上には、
酸化還元酵素が固定化され、その際、酸化還元酵素は、
電子伝達体(メディエータ)との混合物層13として形成さ
せることが好ましい。また、テーパー部先端に位置する
対極上にも、やはり酸化還元酵素-電子伝達体混合物層1
4を設けることは好ましいことである。なお、これら混
合物層を設けられない作用極上および対極上には、熱硬
化性ポリエステル等のプラスチック製絶縁膜15,16が約
0.1〜0.3mmの厚さで設けられる。
酸化還元酵素が固定化され、その際、酸化還元酵素は、
電子伝達体(メディエータ)との混合物層13として形成さ
せることが好ましい。また、テーパー部先端に位置する
対極上にも、やはり酸化還元酵素-電子伝達体混合物層1
4を設けることは好ましいことである。なお、これら混
合物層を設けられない作用極上および対極上には、熱硬
化性ポリエステル等のプラスチック製絶縁膜15,16が約
0.1〜0.3mmの厚さで設けられる。
【0013】上部基板2上の電極6と下部基板1上の形
成させたそれのリード部9とを導通せしめるために、接
着剤層7またはスペーサ7′には穿孔部(スルーホール)
10が設けられ、そこに銀ペースト、カーボンペーストあ
るいは半田付けなどによって導電性物質11が充填されて
いる。
成させたそれのリード部9とを導通せしめるために、接
着剤層7またはスペーサ7′には穿孔部(スルーホール)
10が設けられ、そこに銀ペースト、カーボンペーストあ
るいは半田付けなどによって導電性物質11が充填されて
いる。
【0014】接着剤層による作用極を設けた基板および
対極を設けた基板の接着は、一般に両面接着不織布など
の両面接着テープによって行われる。形成された接着剤
層の厚さは、当然作用極および対極が接触しない間隔を
保ち得るものでなければならず、約100〜500μm(約0.1
〜0.5mm)、好ましくは約150〜350μm(約0.15〜0.35mm)
に設定される。
対極を設けた基板の接着は、一般に両面接着不織布など
の両面接着テープによって行われる。形成された接着剤
層の厚さは、当然作用極および対極が接触しない間隔を
保ち得るものでなければならず、約100〜500μm(約0.1
〜0.5mm)、好ましくは約150〜350μm(約0.15〜0.35mm)
に設定される。
【0015】両面接着テープの代りに、アクリル樹脂等
からなる接着剤を一方または両方の基板上の所定位置に
スクリーン印刷法で塗布し、これら両基板を上記間隔を
保った状態で接着させることもできる。更に、接着剤層
7の下には、その長さより長い長さで、熱硬化性ポリエ
ステル樹脂等からなる絶縁膜16を、約5〜25μmの厚さで
設けることもできる。
からなる接着剤を一方または両方の基板上の所定位置に
スクリーン印刷法で塗布し、これら両基板を上記間隔を
保った状態で接着させることもできる。更に、接着剤層
7の下には、その長さより長い長さで、熱硬化性ポリエ
ステル樹脂等からなる絶縁膜16を、約5〜25μmの厚さで
設けることもできる。
【0016】スペーサによる作用極を設けた基板および
対極を設けた基板の接着は、スペーサ両面の接着剤12,1
2′によって行われる。
対極を設けた基板の接着は、スペーサ両面の接着剤12,1
2′によって行われる。
【0017】接着剤層またはスペーサによる各基板の接
着に際しては、上部基板2に孔20を設け、そこから導電
性物質11を充填する方法が、操作上からはやり易い。ま
た、接着剤層による接着の場合には、例えば両面接着テ
ープ7に設けられる穿孔10の大きさが、上部基板2上に
設けられる孔20の面積よりも大きい方が望ましい。この
場合には、銀ペースト等の導電性物質11が下部基板1の
リード部9の露出部に廻り込むように接触し、そこに十
分なる導通を確保させる。
着に際しては、上部基板2に孔20を設け、そこから導電
性物質11を充填する方法が、操作上からはやり易い。ま
た、接着剤層による接着の場合には、例えば両面接着テ
ープ7に設けられる穿孔10の大きさが、上部基板2上に
設けられる孔20の面積よりも大きい方が望ましい。この
場合には、銀ペースト等の導電性物質11が下部基板1の
リード部9の露出部に廻り込むように接触し、そこに十
分なる導通を確保させる。
【0018】なお、参照極を設ける場合には、参照極は
参照極リード上にスクリーン印刷法、蒸着法、スパッタ
リング法などによって一旦銀電極を形成させた後、定電
流電解する方法あるいは塩化第2鉄水溶液中に浸漬する
方法、更にはスクリーン印刷法によって塩化銀を塗布、
積層させる方法などによって形成される。参照極は、作
用極側の基板上あるいは対極側の基板上のいずれにも設
置することができるが、作用極側の基板上に設置するこ
とが好ましい。実際には、同一基板上に他の電極と平行
にやはりスルーホールを介して表側にリード部を引き出
すようにして形成され、ただし参照極部は混合物層によ
って覆われていなくともよい。
参照極リード上にスクリーン印刷法、蒸着法、スパッタ
リング法などによって一旦銀電極を形成させた後、定電
流電解する方法あるいは塩化第2鉄水溶液中に浸漬する
方法、更にはスクリーン印刷法によって塩化銀を塗布、
積層させる方法などによって形成される。参照極は、作
用極側の基板上あるいは対極側の基板上のいずれにも設
置することができるが、作用極側の基板上に設置するこ
とが好ましい。実際には、同一基板上に他の電極と平行
にやはりスルーホールを介して表側にリード部を引き出
すようにして形成され、ただし参照極部は混合物層によ
って覆われていなくともよい。
【0019】また、前記(2)のバイオセンサの一態様で
あってテーパー部を形成させたものが、図4(各要素の
分解状態図)として示されている。
あってテーパー部を形成させたものが、図4(各要素の
分解状態図)として示されている。
【0020】かかるバイオセンサにおいて、作用極21と
対極22とが対面構造をとるように、接着剤層23またはス
ペーサ23′を介した長さの長い方の上部基板24と長さの
短かい方の下部基板25の内側にそれぞれ形成され、また
これら電極のリード部26,27を上部基板24の表側にそれ
ぞれ形成させることは、前記(1)の態様の場合と同様に
行われる。また、作用極21および対極22上への混合物層
34,35の形成も、実施例1と同様にして行われる。
対極22とが対面構造をとるように、接着剤層23またはス
ペーサ23′を介した長さの長い方の上部基板24と長さの
短かい方の下部基板25の内側にそれぞれ形成され、また
これら電極のリード部26,27を上部基板24の表側にそれ
ぞれ形成させることは、前記(1)の態様の場合と同様に
行われる。また、作用極21および対極22上への混合物層
34,35の形成も、実施例1と同様にして行われる。
【0021】この態様にあっては、上部基板24の内側
(裏側)に設けられた電極21と表側に設けられたリード部
26とを導通させるために、上部基板24に穿孔部(スルー
ホール)28が設けられ、そこに導電性物質29を充填せし
めると共に、下部基板25に設けられた電極22と上部電極
24に設けられたそれのリード部27とを導通させるため
に、接着剤層23またはスペーサ23′のスルーホール30に
導電性物質31を充填させることが行われる。なお、符号
32,33は、絶縁膜である。
(裏側)に設けられた電極21と表側に設けられたリード部
26とを導通させるために、上部基板24に穿孔部(スルー
ホール)28が設けられ、そこに導電性物質29を充填せし
めると共に、下部基板25に設けられた電極22と上部電極
24に設けられたそれのリード部27とを導通させるため
に、接着剤層23またはスペーサ23′のスルーホール30に
導電性物質31を充填させることが行われる。なお、符号
32,33は、絶縁膜である。
【0022】基板としては、ポリエチレンテレフタレー
トによって代表されるプラスチック、生分解性プラスチ
ック、ガラス、セラミックス、紙等の絶縁性基板であっ
て、フィルム、シートまたは板状のものが用いられる。
作用極、対極およびこれらのリード部の形成は、穿孔部
を境とする表裏両面側に、カーボン、銀、金等のペース
トを用いるスクリーン印刷法あるいはパラジウム箔を用
いる箔付け法などによって行われる。
トによって代表されるプラスチック、生分解性プラスチ
ック、ガラス、セラミックス、紙等の絶縁性基板であっ
て、フィルム、シートまたは板状のものが用いられる。
作用極、対極およびこれらのリード部の形成は、穿孔部
を境とする表裏両面側に、カーボン、銀、金等のペース
トを用いるスクリーン印刷法あるいはパラジウム箔を用
いる箔付け法などによって行われる。
【0023】固定化せしめる酸化還元酵素としては、グ
ルコースオキシダーゼ乳酸オキシダーゼ、アルコールオ
キシダーゼ、ピルビル酸オキシダーゼ、グルコースデヒ
ドロゲナーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ、ピルビル
酸デヒドロゲナーゼ等があり、これらによってグルコー
ス、乳酸、アルコール、ピルビン酸、抗原等の有機物
質、塩素イオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、
水素イオン、溶存酸素等の電解質や無機物質の濃度測定
が可能であるが、最も一般的に用いられるグルコースオ
キシダーゼによるグルコース濃度の測定法について、以
下で説明することとする。
ルコースオキシダーゼ乳酸オキシダーゼ、アルコールオ
キシダーゼ、ピルビル酸オキシダーゼ、グルコースデヒ
ドロゲナーゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ、ピルビル
酸デヒドロゲナーゼ等があり、これらによってグルコー
ス、乳酸、アルコール、ピルビン酸、抗原等の有機物
質、塩素イオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、
水素イオン、溶存酸素等の電解質や無機物質の濃度測定
が可能であるが、最も一般的に用いられるグルコースオ
キシダーゼによるグルコース濃度の測定法について、以
下で説明することとする。
【0024】グルコースオキシダーゼは、一般には作用
極上に固定化せしめるが、グルコースオキシダーゼは測
定サンプルである水溶液中に溶解され、作用極上で反応
するようになるため、作用極周辺、対極またはその周辺
などに固定化させていてもよい。
極上に固定化せしめるが、グルコースオキシダーゼは測
定サンプルである水溶液中に溶解され、作用極上で反応
するようになるため、作用極周辺、対極またはその周辺
などに固定化させていてもよい。
【0025】グルコースオキシダーゼの電極への固定
化、好ましくは作用極上への固定化は、以下に列挙され
る如く、グルコースオキシダーゼ単体としてばかりでは
なく、電子伝達体(メディエータ)およびアルブミンの少
なくとも一種を添加した混合物層としても形成される。 (1)グルコースオキシダーゼ層 (2)グルコースオキシダーゼ-電子伝達体混合物層 (3)グルコースオキシダーゼ-アルブミン混合物層 (4)グルコースオキシダーゼ-電子伝達体-アルブミン混
合物層
化、好ましくは作用極上への固定化は、以下に列挙され
る如く、グルコースオキシダーゼ単体としてばかりでは
なく、電子伝達体(メディエータ)およびアルブミンの少
なくとも一種を添加した混合物層としても形成される。 (1)グルコースオキシダーゼ層 (2)グルコースオキシダーゼ-電子伝達体混合物層 (3)グルコースオキシダーゼ-アルブミン混合物層 (4)グルコースオキシダーゼ-電子伝達体-アルブミン混
合物層
【0026】グルコースオキシダーゼ層(1)の形成は、
グルコースオキシダーゼ(GOD)を、例えば165800単位/g
のGODの場合その約1〜50mg、好ましくは約5〜30mgを蒸
留水またはクエン酸緩衝液(約0.05〜0.2M濃度)1mlに溶
解させ、その溶液(GOD溶液)約0.5〜10μl、好ましくは
約1〜3μlを滴下法、スピンコート法などによって滴下
し、室温で乾燥させて、膜厚約0.05〜10μm、好ましく
は約0.1〜2μmの層を形成させることにより行われる。
グルコースオキシダーゼ(GOD)を、例えば165800単位/g
のGODの場合その約1〜50mg、好ましくは約5〜30mgを蒸
留水またはクエン酸緩衝液(約0.05〜0.2M濃度)1mlに溶
解させ、その溶液(GOD溶液)約0.5〜10μl、好ましくは
約1〜3μlを滴下法、スピンコート法などによって滴下
し、室温で乾燥させて、膜厚約0.05〜10μm、好ましく
は約0.1〜2μmの層を形成させることにより行われる。
【0027】混合物層(2)〜(4)の場合にも、この場合と
同様の形成方法が行われ、ただしGOD水溶液中に更に次
の各成分が添加された溶液が用いられる。 混合物層(2)の場合:フェリシアン化カリウム、パラベ
ンゾキノン等が電子伝達体として用いられ、フェリシア
ン化カリウムにあっては約1〜100mg、好ましくは約30〜
60mgを、パラベンゾキノンにあっては約1〜200mg、好ま
しくは約50〜150mgを更に添加した溶液を使用 混合物層(3)の場合:牛血清アルブミンを約1〜100mg、
好ましくは約5〜30mgを更に添加した溶液を使用 混合物層(4)の場合:混合物層(2)の形成に用いられた量
の電子伝達体および混合物層(3)の形成に用いられた量
の牛血清アルブミンを更に添加した溶液を使用
同様の形成方法が行われ、ただしGOD水溶液中に更に次
の各成分が添加された溶液が用いられる。 混合物層(2)の場合:フェリシアン化カリウム、パラベ
ンゾキノン等が電子伝達体として用いられ、フェリシア
ン化カリウムにあっては約1〜100mg、好ましくは約30〜
60mgを、パラベンゾキノンにあっては約1〜200mg、好ま
しくは約50〜150mgを更に添加した溶液を使用 混合物層(3)の場合:牛血清アルブミンを約1〜100mg、
好ましくは約5〜30mgを更に添加した溶液を使用 混合物層(4)の場合:混合物層(2)の形成に用いられた量
の電子伝達体および混合物層(3)の形成に用いられた量
の牛血清アルブミンを更に添加した溶液を使用
【0028】添加された電子伝達体は下記の如く作用
し、またアルブミンやクエン酸緩衝液の添加は、測定液
(グルコース水溶液)のpH変化に対して出力誤差を抑制
し、バラツキのより少ない測定結果を与える。また、ノ
ニオン系界面活性剤を電極付近に塗布することにより、
測定液の吸収、それに引続く混合層の溶解に寄与し、測
定精度を向上させるという効果も得られる。
し、またアルブミンやクエン酸緩衝液の添加は、測定液
(グルコース水溶液)のpH変化に対して出力誤差を抑制
し、バラツキのより少ない測定結果を与える。また、ノ
ニオン系界面活性剤を電極付近に塗布することにより、
測定液の吸収、それに引続く混合層の溶解に寄与し、測
定精度を向上させるという効果も得られる。
【0029】グルコースがGODの作用により酵素の存在
下で酸化されてグルコノラクトンを生成させ、そのとき
発生するH2O2を作用極上で酸化し、その際の酸化電流値
を測定することにより、グルコース濃度を間接的に求め
る方法は周知である。しかしながら、測定液が水で希釈
されない原液サンプルの場合には、酸化反応が溶存酸素
濃度に律速されるため、グルコース濃度が約100mg/dl程
度迄しか直線検量範囲を示さない。
下で酸化されてグルコノラクトンを生成させ、そのとき
発生するH2O2を作用極上で酸化し、その際の酸化電流値
を測定することにより、グルコース濃度を間接的に求め
る方法は周知である。しかしながら、測定液が水で希釈
されない原液サンプルの場合には、酸化反応が溶存酸素
濃度に律速されるため、グルコース濃度が約100mg/dl程
度迄しか直線検量範囲を示さない。
【0030】そこで、溶液中濃度が有限である酸素の代
わりに、電子伝達体がGODと共に用いられる。メディエ
ータがフェリシアン化カリウムK3Fe(CN)6の場合、この
反応は次のように進行する。 この際発生したフェロシアンイオンは、作用極で酸化さ
れて酸化電流を生ずる。
わりに、電子伝達体がGODと共に用いられる。メディエ
ータがフェリシアン化カリウムK3Fe(CN)6の場合、この
反応は次のように進行する。 この際発生したフェロシアンイオンは、作用極で酸化さ
れて酸化電流を生ずる。
【0031】また、メディエータとしてフェリシアン化
カリウムの代わりにパラベンゾキノンを用いた場合に
は、GOD存在下でのグルコースとパラベンゾキノンとの
反応でヒドロキノンが生成し、この際生成したヒドロキ
ノンは作用極で酸化され、酸化電流を生ずるのでその値
が測定される。
カリウムの代わりにパラベンゾキノンを用いた場合に
は、GOD存在下でのグルコースとパラベンゾキノンとの
反応でヒドロキノンが生成し、この際生成したヒドロキ
ノンは作用極で酸化され、酸化電流を生ずるのでその値
が測定される。
【0032】一方、対極上には、特に何も固定化しなく
とも使用し得るが、アルブミンおよび電子伝達体の少な
くとも一種からなる混合物層を形成させて用いてもよ
い。この場合には、作用極上のみに混合物層を設けた場
合にみられる測定液による混合物層の溶解、拡散に生じ
勝ちな傾きがみられなくなる利点があり、測定精度も上
昇する。
とも使用し得るが、アルブミンおよび電子伝達体の少な
くとも一種からなる混合物層を形成させて用いてもよ
い。この場合には、作用極上のみに混合物層を設けた場
合にみられる測定液による混合物層の溶解、拡散に生じ
勝ちな傾きがみられなくなる利点があり、測定精度も上
昇する。
【0033】なお、固定化せしめたGODへの測定サンプ
ル液の接触を円滑に行わしめるために、作用極上、対極
上、作用極周辺、対極周辺、作用極上およびその周辺、
対極上およびその周辺などに、ノニオン系界面活性剤を
塗布したり、不織布、ロ紙等の含浸促進剤をスペーサ間
隙を利用して挾着させるなどの手段を適用することも可
能である。
ル液の接触を円滑に行わしめるために、作用極上、対極
上、作用極周辺、対極周辺、作用極上およびその周辺、
対極上およびその周辺などに、ノニオン系界面活性剤を
塗布したり、不織布、ロ紙等の含浸促進剤をスペーサ間
隙を利用して挾着させるなどの手段を適用することも可
能である。
【0034】グルコース濃度の測定は、このようにして
作製されたグルコースバイオセンサに所定濃度のグルコ
ース水溶液約0.1〜10μlを接触させ、約1〜120秒間程度
反応させた後、そこに約0.05〜1.5V、好ましくは約0.4
〜1.1Vの電圧を印加し、例えば印加10秒後の電流値を測
定することによって行われる。測定には、ポテンショガ
ルバノスタットおよびファンクションジェネレータが用
いられる。
作製されたグルコースバイオセンサに所定濃度のグルコ
ース水溶液約0.1〜10μlを接触させ、約1〜120秒間程度
反応させた後、そこに約0.05〜1.5V、好ましくは約0.4
〜1.1Vの電圧を印加し、例えば印加10秒後の電流値を測
定することによって行われる。測定には、ポテンショガ
ルバノスタットおよびファンクションジェネレータが用
いられる。
【0035】
【発明の効果】作用極を配置した基板と対極を配置した
基板との間に接着剤層またはスペーサを介在させること
により対面構造をとるようにしたバイオセンサにおいて
は、電極リード部が内部で向い合う構造をとるため、特
殊な構造のコネクタを必要としたが、作用極および対極
のリード部をオープンな状態の端部とすることにより、
特殊なコネクタを必要とはしないものが得られるように
なる。
基板との間に接着剤層またはスペーサを介在させること
により対面構造をとるようにしたバイオセンサにおいて
は、電極リード部が内部で向い合う構造をとるため、特
殊な構造のコネクタを必要としたが、作用極および対極
のリード部をオープンな状態の端部とすることにより、
特殊なコネクタを必要とはしないものが得られるように
なる。
【0036】また、かかるバイオセンサにおいて、作用
極と対極とを対面構造とすることにより、容易に製作お
よび測定が可能であり、従ってこのようなバイオセンサ
は、原液サンプルが測定液とされる使い捨てバイオセン
サとして、家庭内健康診断(セルフア)、特に血糖、尿糖
の測定による糖尿病の自己管理、糖尿病の予防および早
期発見などに効果的に用いることができ、また食品製造
工程中のグルコース管理に用いられるなど、幅広い用途
を期待することができる。
極と対極とを対面構造とすることにより、容易に製作お
よび測定が可能であり、従ってこのようなバイオセンサ
は、原液サンプルが測定液とされる使い捨てバイオセン
サとして、家庭内健康診断(セルフア)、特に血糖、尿糖
の測定による糖尿病の自己管理、糖尿病の予防および早
期発見などに効果的に用いることができ、また食品製造
工程中のグルコース管理に用いられるなど、幅広い用途
を期待することができる。
【0037】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【0038】実施例1 図1〜2に示された態様のバイオセンサが、次のように
して作製された。長短2枚のポリエチレンテレフタレー
トフィルム(厚さ0.25mm)がそれぞれ下部基板および上部
基板として用意され、下部基板には作用極およびそのリ
ード部ならびに対極リード部が、また上部基板には対極
およびそのリード部の一部が、いずれもカーボンペース
トを用いるスクリーン印刷法によって、幅1.0mm、厚さ1
0μmで形成させた。更に、所定の絶縁膜が、作用極上お
よび対極上に熱硬化性ポリエステルを用いたスクリーン
印刷法によって設けられた。
して作製された。長短2枚のポリエチレンテレフタレー
トフィルム(厚さ0.25mm)がそれぞれ下部基板および上部
基板として用意され、下部基板には作用極およびそのリ
ード部ならびに対極リード部が、また上部基板には対極
およびそのリード部の一部が、いずれもカーボンペース
トを用いるスクリーン印刷法によって、幅1.0mm、厚さ1
0μmで形成させた。更に、所定の絶縁膜が、作用極上お
よび対極上に熱硬化性ポリエステルを用いたスクリーン
印刷法によって設けられた。
【0039】このようにして作用極を形成させた長さの
長い方のポリエチレンテレフタレートフィルムの作用極
上に、水1mlにグルコースオキシダーゼ(165800単位/g)
10mgおよびフェリシアン化カリウム48mgよりなる混合液
(ドープ液)を1.5μl滴下して、室温条件下で乾燥させ、
混合物層を形成させた。同様に、対極上にも混合物層を
形成させた。なお、混合物層の形成に先立って、作用極
部分および対極部分が不織布によって研磨されている。
長い方のポリエチレンテレフタレートフィルムの作用極
上に、水1mlにグルコースオキシダーゼ(165800単位/g)
10mgおよびフェリシアン化カリウム48mgよりなる混合液
(ドープ液)を1.5μl滴下して、室温条件下で乾燥させ、
混合物層を形成させた。同様に、対極上にも混合物層を
形成させた。なお、混合物層の形成に先立って、作用極
部分および対極部分が不織布によって研磨されている。
【0040】これらの混合物層形成電極基板同志を、両
面接着剤付きスペーサ(材質:ポリエチレンテレフタレー
ト、厚さ:0.25mm)を用いて貼り合せ、対面構造の電極を
有するグルコースバイオセンサを作製した。その際、ス
ペーサのスルーホール(直径0.8mm)には、銀ペーストを
塗布することにより銀を充填し、対極とそのリード部と
の間の導通を確保した。
面接着剤付きスペーサ(材質:ポリエチレンテレフタレー
ト、厚さ:0.25mm)を用いて貼り合せ、対面構造の電極を
有するグルコースバイオセンサを作製した。その際、ス
ペーサのスルーホール(直径0.8mm)には、銀ペーストを
塗布することにより銀を充填し、対極とそのリード部と
の間の導通を確保した。
【0041】上記グルコースバイオセンサに1μlのpH
5.0のグルコース水溶液試料(濃度250mg/dl)を吸引さ
せ、80秒間静置した後、作用極-対極間に0.9Vの電圧を
印加し、印加10秒後の電流値(単位:μA)を測定した。測
定は5回行ない、平均値およびCV値(平均値に対する標準
偏差の割合)を算出した。測定には、ポテンショガルバ
ノスタット(北斗電工製HA-501)およびファンクションジ
ェネレータ(同社製HB-104)が用いられ、この装置に上記
グルコースバイオセンサが取り付けられ、測定が行われ
た。なお、センサは1試料測定毎に使い捨てとした。
5.0のグルコース水溶液試料(濃度250mg/dl)を吸引さ
せ、80秒間静置した後、作用極-対極間に0.9Vの電圧を
印加し、印加10秒後の電流値(単位:μA)を測定した。測
定は5回行ない、平均値およびCV値(平均値に対する標準
偏差の割合)を算出した。測定には、ポテンショガルバ
ノスタット(北斗電工製HA-501)およびファンクションジ
ェネレータ(同社製HB-104)が用いられ、この装置に上記
グルコースバイオセンサが取り付けられ、測定が行われ
た。なお、センサは1試料測定毎に使い捨てとした。
【0042】実施例2 図3〜4に示された態様のバイオセンサが、次のように
して作製された。長短2枚のポリエチレンテレフタレー
トフィルムがそれぞれ上部基板および下部基板として用
意され、上部基板には作用極およびそのリード部ならび
に対極リード部が、また下部基板には対極およびそのリ
ード部の一部が、いずれもカーボンペーストを用いるス
クリーン印刷法により、幅1.0mm、厚さ10μmで形成させ
た。更に、所定の絶縁膜が、実施例1と同様にして設け
られた。また、作用極および対極上への混合物層の形成
も、実施例1と同様にして行われた。
して作製された。長短2枚のポリエチレンテレフタレー
トフィルムがそれぞれ上部基板および下部基板として用
意され、上部基板には作用極およびそのリード部ならび
に対極リード部が、また下部基板には対極およびそのリ
ード部の一部が、いずれもカーボンペーストを用いるス
クリーン印刷法により、幅1.0mm、厚さ10μmで形成させ
た。更に、所定の絶縁膜が、実施例1と同様にして設け
られた。また、作用極および対極上への混合物層の形成
も、実施例1と同様にして行われた。
【0043】これらの混合物層形成電極基板同志を、両
面接着剤付きスペーサで貼り合せ、対面構造の電極を有
するグルコースバイオセンサを作製した。その際、上部
基板およびスペーサの各スルーホールに銀ペーストを塗
布し、銀を充填することにより、作用極とそのリード部
および対極とそのリード部との間の導通を確保した。
面接着剤付きスペーサで貼り合せ、対面構造の電極を有
するグルコースバイオセンサを作製した。その際、上部
基板およびスペーサの各スルーホールに銀ペーストを塗
布し、銀を充填することにより、作用極とそのリード部
および対極とそのリード部との間の導通を確保した。
【0044】このようにして作製されたグルコースバイ
オセンサを用いての測定が、実施例1と同様にして行わ
れ、次のような結果を得た。
オセンサを用いての測定が、実施例1と同様にして行わ
れ、次のような結果を得た。
【0045】実施例3 実施例1において、両面接着剤付スペーサの代りに、両
面接着テープ(日東電工製品500番、厚さ:0.16mm)が用
いられた。なお、両面接着テープに穿孔された孔の大き
さは、上部基板に設けられた孔の大きさよりは大きくし
てある。
面接着テープ(日東電工製品500番、厚さ:0.16mm)が用
いられた。なお、両面接着テープに穿孔された孔の大き
さは、上部基板に設けられた孔の大きさよりは大きくし
てある。
【0046】このようにして作製されたバイオセンサに
ついての測定が、実施例1と同様にして行われ、次のよ
うな結果を得た。
ついての測定が、実施例1と同様にして行われ、次のよ
うな結果を得た。
【0047】実施例4 実施例3において、作用極上のみに混合物層の形成が行
われ、次のような結果を得た。
われ、次のような結果を得た。
【0048】なお、上記各実施例のいずれにおいても、
グルコース水溶液濃度0〜1000mg/dlの検量範囲で直線性
が得られた。
グルコース水溶液濃度0〜1000mg/dlの検量範囲で直線性
が得られた。
【図1】本発明に係るバイオセンサの一態様の斜視図で
ある。
ある。
【図2】上記態様の各要素の分解状態図である。
【図3】本発明に係るバイオセンサの他の態様の斜視図
である。
である。
【図4】上記態様の各要素の分解状態図である。
1,25 下部基板 2,24 上部基板 3,4 テーパー部 5,21 作用極 6,22 対極 7,23 接着剤層 7′,23′ スペーサ 8,9,26,27 リード部 10,28,30 スルーホール 11,29,31 導電性物質 12 接着層 13,14,34,35 混合物層 15,16,32,33 絶縁膜
Claims (18)
- 【請求項1】 酸化還元酵素を電極上に固定化したバイ
オセンサにおいて、作用極と対極とを、対面構造をとる
ように接着剤層を介した長さの長い方の下部基板と長さ
の短かい方の上部基板の内側にそれぞれ形成させ、これ
ら各電極のリード部をその端部が上部基板と重ならない
下部基板上の位置になるように形成させると共に、上部
基板上の電極とそれのリード部とを接着剤層を貫通させ
て導通せしめてなるバイオセンサ。 - 【請求項2】 酸化還元酵素を電極上に固定化したバイ
オセンサにおいて、作用極と対極とを、対面構造をとる
ように接着剤層を介した長さの長い方の上部基板と長さ
の短かい方の下部基板の内側にそれぞれ形成させ、また
これら電極のリード部を上部基板の表側にそれぞれ形成
させ、上部基板に設けられた電極とそのリード部とを基
板を貫通させて導通せしめると共に、下部基板に設けら
れた電極と上部基板に設けられたそのリード部とを接着
剤層を貫通させて導通せしめてなるバイオセンサ。 - 【請求項3】 接着剤層を貫通させる導通が両面接着テ
ープ穿孔部に充填された導電性物質によって行われた請
求項1または2記載のバイオセンサ。 - 【請求項4】 接着剤層を貫通させる導通が一方の基板
上に塗布された接着剤層の穿孔部に充填された導電性物
質によって行われた請求項1または2記載のバイオセン
サ。 - 【請求項5】 接着剤層を貫通させる導通が両方の基板
上に塗布された接着剤層の穿孔部に充填された導電性物
質によって行われた請求項1または2記載のバイオセン
サ。 - 【請求項6】 基板を貫通させる導通が基板穿孔部に充
填された導電性物質によって行われた請求項2記載のバ
イオセンサ。 - 【請求項7】 作用極上に酸化還元酵素-電子伝達体混
合物層が形成された請求項1または2記載のバイオセン
サ。 - 【請求項8】 作用極および対極上に酸化還元酵素-電
子伝達体混合物層が形成された請求項1または2記載の
バイオセンサ。 - 【請求項9】 更に参照極が設けられた請求項1または
2記載のバイオセンサ。 - 【請求項10】 各基板の一端側がそれぞれテーパー部
を形成しており、各テーパー部に作用極および対極の先
端部が設けられている請求項1または2記載のバイオセ
ンサ。 - 【請求項11】 酸化還元酵素を電極上に固定化したバ
イオセンサにおいて、作用極と対極とを、対面構造をと
るようにスペーサを介した長さの長い方の下部基板と長
さの短かい方の上部基板の内側にそれぞれ形成させ、こ
れら各電極のリード部をその端部が上部基板と重ならな
い下部基板上の位置になるように形成させると共に、上
部基板上の電極とそれのリード部とをスペーサを貫通さ
せて導通せしめてなるバイオセンサ。 - 【請求項12】 酸化還元酵素を電極上に固定化したバ
イオセンサにおいて、作用極と対極とを、対面構造をと
るようにスペーサを介した長さの長い方の上部基板と長
さの短かい方の下部基板の内側にそれぞれ形成させ、ま
たこれら電極のリード部を上部基板の表側にそれぞれ形
成させ、上部基板に設けられた電極とそのリード部とを
基板を貫通させて導通せしめると共に、下部基板に設け
られた電極と上部基板に設けられたそのリード部とをス
ペーサを貫通させて導通せしめてなるバイオセンサ。 - 【請求項13】 スペーサを貫通させる導通がスペーサ
穿孔部に充填された導電性物質によって行われた請求項
11または12記載のバイオセンサ。 - 【請求項14】 基板を貫通させる導通が基板穿孔部に
充填された導電性物質によって行われた請求項12記載の
バイオセンサ。 - 【請求項15】 各基板の一端側がそれぞれテーパー部
を形成しており、各テーパー部に作用極および対極の先
端部が設けられている請求項11または12記載のバイオセ
ンサ。 - 【請求項16】 作用極上に酸化還元酵素-電子伝達体
混合物層が形成された請求項11または12記載のバイオセ
ンサ。 - 【請求項17】 作用極および対極上に酸化還元酵素-
電子伝達体混合物層が形成された請求項11または12記載
のバイオセンサ。 - 【請求項18】 更に参照極が設けられた請求項11また
は12記載のバイオセンサ。
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---|---|---|---|
JP9282643A JPH11125618A (ja) | 1997-08-22 | 1997-09-30 | バイオセンサ |
US08/990,997 US6071391A (en) | 1997-09-12 | 1997-12-15 | Enzyme electrode structure |
US09/484,539 US6156173A (en) | 1997-09-12 | 2000-01-18 | Enzyme electrode structure |
US09/664,319 US6503381B1 (en) | 1997-09-12 | 2000-09-18 | Biosensor |
US10/303,084 US6893545B2 (en) | 1997-09-12 | 2002-11-25 | Biosensor |
US11/123,230 US7713406B2 (en) | 1997-09-12 | 2005-05-06 | Biosensor |
US12/068,014 US7998336B2 (en) | 1997-09-12 | 2008-01-31 | Biosensor |
US12/068,015 US7905998B2 (en) | 1997-09-12 | 2008-01-31 | Biosensor |
US12/068,016 US7901554B2 (en) | 1997-09-12 | 2008-01-31 | Biosensor |
US12/068,013 US7918988B2 (en) | 1997-09-12 | 2008-01-31 | Biosensor |
US13/181,208 US8557103B2 (en) | 1997-09-12 | 2011-07-12 | Biosensor |
US13/226,185 US8414761B2 (en) | 1997-09-12 | 2011-09-06 | Biosensor |
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---|---|---|---|
JP9-242243 | 1997-08-22 | ||
JP24224397 | 1997-08-22 | ||
JP9282643A JPH11125618A (ja) | 1997-08-22 | 1997-09-30 | バイオセンサ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=26535684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9282643A Pending JPH11125618A (ja) | 1997-08-22 | 1997-09-30 | バイオセンサ |
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---|---|
JP (1) | JPH11125618A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001084133A1 (fr) * | 2000-04-27 | 2001-11-08 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Biocapteur |
EP1211321A1 (en) * | 2000-12-04 | 2002-06-05 | Boehringer Mannheim Gmbh | Biosensor |
JP2007170912A (ja) * | 2005-12-20 | 2007-07-05 | Toyo Univ | 食品の抗酸化活性測定方法と、食品の抗酸化活性測定システム |
JP2007232379A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-13 | Sumitomo Electric Ind Ltd | バイオセンサチップ |
JP2007232378A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-13 | Sumitomo Electric Ind Ltd | バイオセンサシステム及びその測定器 |
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US7276146B2 (en) | 2001-11-16 | 2007-10-02 | Roche Diagnostics Operations, Inc. | Electrodes, methods, apparatuses comprising micro-electrode arrays |
JP2009516200A (ja) * | 2005-11-17 | 2009-04-16 | アボット ダイアベティス ケア インコーポレイテッド | センサー |
JP2010243515A (ja) * | 2010-08-06 | 2010-10-28 | Abbott Diabetes Care Inc | バイオセンサ |
JP2013530409A (ja) * | 2010-07-14 | 2013-07-25 | 紅電醫學科技股▲分▼有限公司 | 体液サンプル検出用試験ストリップ |
US9017544B2 (en) | 2002-10-04 | 2015-04-28 | Roche Diagnostics Operations, Inc. | Determining blood glucose in a small volume sample receiving cavity and in a short time period |
WO2018088241A1 (ja) * | 2016-11-09 | 2018-05-17 | 日本特殊陶業株式会社 | ガスセンサ |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP9282643A patent/JPH11125618A/ja active Pending
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EP1211321A1 (en) * | 2000-12-04 | 2002-06-05 | Boehringer Mannheim Gmbh | Biosensor |
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