JP2010243515A - バイオセンサ - Google Patents
バイオセンサ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010243515A JP2010243515A JP2010177478A JP2010177478A JP2010243515A JP 2010243515 A JP2010243515 A JP 2010243515A JP 2010177478 A JP2010177478 A JP 2010177478A JP 2010177478 A JP2010177478 A JP 2010177478A JP 2010243515 A JP2010243515 A JP 2010243515A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- electrode
- working electrode
- counter electrode
- measurement sample
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Abstract
【解決手段】 酸化還元酵素を固定化した作用極とその対極とを同一基板上の先端部に設け、これら電極形成部分より後方に設けられた接着剤層を介して他方の基板を接着させることにより、各基板の先端部間に測定サンプル保持空間を形成せしめたバイオセンサ。
【選択図】図1
Description
基板1には、作用極2およびその対極3が、その先端部であるテーパー部4に設けられており、作用極2上には酸化還元酵素5が固定化されている。これらの電極形成部分より後方、より具体的にはこれら先端部に設けられた各電極2,3およびそれらのリード部末端部6,7の間の基板部分を、他方の基板8と接着剤層9を介して接着させることにより、各基板1,8の先端部間に測定サンプル保持空間10を形成せしめている。なお接着剤層は粘着剤層であってもよい。
ン、銀、金等のペーストを用いるスクリーン印刷法あるいはカーボン箔、パラジム箔を用いる箔付け法などによって行われ、これらは不織布などによって研磨処理された上で用いられることが好ましい。更に、必要に応じて作用極および対極を設けた基板上に参照極を配置することもでき、参照極の形成は、スクリーン印刷法、蒸着法、スパッタリング法などによって一旦銀電極を形成させた後、それを塩化銀化する方法などによって行われる。
(2) グルコースオキシダーゼ- 電子伝達体混合物層
(3) グルコースオキシダーゼ- アルブミン混合物層
(4) グルコースオキシダーゼ- 電子伝達体- アルブミン混合物層
グルコースオキシダーゼ層(1) の形成は、グルコースオキシダーゼ(GOD) を、例えば165800単位/gのGOD の場合その約1 〜50mg、好ましくは約5 〜30mgを蒸留水またはクエン酸緩衝液( 約0.05〜0.2M濃度) 1mlに溶解させ、その溶液(GOD溶液) 約0.5 〜10μl 、好ましくは約1 〜3 μl を滴下法、スピンコート法などによって滴下し、室温で乾燥させて、膜厚約1 〜200 μm 、好ましくは約50〜150 μm の層を形成させることにより行われる。
混合物層(2) の場合:フェリシアン化カリウム、パラベンゾキノン等が電子伝達体として用いられ、フェリシアン化カリウムにあっては約1 〜100mg 、好ましくは約30〜60mgを、パラベンゾキノンにあっては約1 〜200mg 、好ましくは約50〜150mg を更に添加した溶液を使用
混合物層(3) の場合:牛血清アルブミンを約1 〜100mg 、好ましくは約5 〜30mgを更に添加した溶液を使用
混合物層(4) の場合:混合物層(2) の形成に用いられた量の電子伝達体および混合物層(3) の形成に用いられた量の牛血清アルブミンを更に添加した溶液を使用
添加された電子伝達体は下記の如く作用し、またアルブミンやクエン酸緩衝液の添加は、測定液( グルコース水溶液) のpH変化に対して出力誤差を抑制し、バラツキのより少ない測定結果を与える。また、ノニオン系界面活性剤を電極付近に塗布することにより、測定液の吸引、それに引続く混合層の溶解に寄与し、測定精度を向上させるという効果も得られる。
、グルコース濃度を間接的に求める方法は周知である。しかしながら、測定液が水で希釈されない原液サンプルの場合には、酸化反応が溶存酸素濃度に律速されるため、グルコース濃度が約100mg/dl程度迄しか直線検量範囲を示さない。
着剤層の厚さは、測定サンプル保持空間を形成し得るものでなければならず、約10〜1000μm 約0.01〜1mm)、好ましくは約20〜250 μm(約0.02〜0.25mm) に設定される。
の電圧を印加し、印加0.5 〜50秒後の電流値を測定するポテンシャルステップクロノアンペロメトリー法によって行われる。測定には、ポテンショガルバノスタットおよびファンクションジェネレータが用いられる。
(発明の効果)
酸化還元酵素を固定化した作用極とその対極とを設けた基板と他の基板とを接着剤層を介して接着させることにより、各基板の先端部間に測定サンプル保持空間を形成させた本発明のバイオセンサは、測定が容易であり、かつ素子製作も容易である。また、測定サンプル量の定量性も、保持空間を接着剤層( および絶縁層) で閉塞することにより確保することができ、更に測定サンプル量自体も接着剤層( および絶縁層) の厚みを変えることで容易に調節することができる。
(実施例)次に、実施例について本発明を説明する。
一端側がテーパー状のポリエチレンテレフタレート基板上に、2 本のカーボン製電極をスクリーン印刷法によって、膜厚15μm で形成させた。その一方のカーボン製電極上に、水1ml にグルコースオキシダーゼ(165800U/g)10mg およびフェリシアン化カリウム48mgよりなる混合液( ドープ液) を2 μl 滴下して室温条件下で乾燥させ、グルコースオキシダーゼ- フェリシアン化カリウム混合物層( 厚さ約100 μm)を形成させて作用極とし、他方のカーボン製電極を対極とした。これらの各電極の測定サンプル接触面積は、いずれも2mm2である。
実施例1 において、ドープ液を作用極および対極に拡げて塗布したものが用いられた。グルコース水溶液濃度20〜600mg/dlの範囲内で直線性が得られ、100mg/dl濃度時でのCV値は4.8%(n=10)であった。
実施例1 において、対極面積を作用極の2 倍の面積で形成させた。グルコース水溶液濃度20〜600mg/dlの範囲内で直線性が得られ、100mg/dl濃度時でのCV値は4.6%(n=10)であった。
実施例1 において、作用極および対極を設けた基板上に銀塩化銀参照極をスクリーン印刷法で形成させたものが用いられ、作用極- 参照極間の電位を1.0Vとした。グルコース水溶液濃度20〜600mg/dlの範囲内で直線性が得られ、100mg/dl濃度時でのCV値は4.5%(n=10)であった。
実施例1 において、ノニオン系界面活性剤(UCC社製品トリトンX-100)の0.5 重量% 水溶液を測定サンプル保持空間周辺に塗布し、乾燥させたものが用いられた。グルコース水溶液濃度20〜600mg/dlの範囲内で直線性が得られ、100mg/dl濃度時でのCV値は4.7%(n=10)であった。
実施例1 において、アクリル樹脂接着剤を用いるスクリーン印刷法による重ね塗りを行ない、同様の厚さに調整した接着剤層を形成させたものが用いられた。グルコース水溶液濃度20〜600mg/dlの範囲内で直線性が得られ、100mg/dl濃度時でのCV値は5.1%(n=10)であった。
実施例1 において、ポリエチレンテレフタレートフィルム( 厚さ0.19mm) の両面にアクリル樹脂接着剤( 片面厚さ25μm)を塗布したスペーサが接着剤層として用いられた。このようなスペーサを用いたため、全体として剛性の高まったものが得られた。グルコース水溶液濃度20〜600mg/dlの範囲内で直線性が得られ、100mg/dl濃度時でのCV値は5.5%(n=10)であった。
実施例1 において、電極形成基板と接着剤層との間に、熱硬化性ポリエステル絶縁層をスクリーン印刷法によって形成させたものが用いられた。グルコース水溶液濃度20〜600mg/dlの範囲内で直線性が得られ、100mg/dl濃度時でのCV値は4.8%(n=10)であった。
Claims (1)
- 酸化還元酵素を有する作用極と対極とを先端部に設け、かつ前記先端部の反対側の末端部には前記作用極および対極に電気的に接続されたリード部を設けた第1の基板と、
前記第1の基板との間に測定サンプルを保持するための測定サンプル保持空間を閉塞した方式に設けるために、前記第1の基板の前記作用極および対極と前記リード部との間を覆う接着剤層によって前記第1の基板に接着された第2の基板と、
前記測定サンプル保持空間が設けられる前記第1および第2の基板の先端部は前記測定サンプル保持空間に測定サンプルを吸引し、および保持するためにテーパー状または凸部形状をなすこととからなる、バイオセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010177478A JP2010243515A (ja) | 2010-08-06 | 2010-08-06 | バイオセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010177478A JP2010243515A (ja) | 2010-08-06 | 2010-08-06 | バイオセンサ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007054413A Division JP2007178446A (ja) | 2007-03-05 | 2007-03-05 | バイオセンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010243515A true JP2010243515A (ja) | 2010-10-28 |
Family
ID=43096644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010177478A Pending JP2010243515A (ja) | 2010-08-06 | 2010-08-06 | バイオセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010243515A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04340453A (ja) * | 1991-05-17 | 1992-11-26 | Kyoto Daiichi Kagaku:Kk | バイオセンサーおよびそれを用いた分離定量方法 |
JPH09159642A (ja) * | 1995-12-04 | 1997-06-20 | Dainippon Printing Co Ltd | バイオセンサ及びその製造方法 |
JPH09292355A (ja) * | 1996-04-25 | 1997-11-11 | Daikin Ind Ltd | バイオセンサ |
JPH102874A (ja) * | 1996-06-14 | 1998-01-06 | Nok Corp | グルコースバイオセンサ |
JPH1194790A (ja) * | 1997-09-12 | 1999-04-09 | Nok Corp | バイオセンサ |
JPH11125618A (ja) * | 1997-08-22 | 1999-05-11 | Nok Corp | バイオセンサ |
-
2010
- 2010-08-06 JP JP2010177478A patent/JP2010243515A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04340453A (ja) * | 1991-05-17 | 1992-11-26 | Kyoto Daiichi Kagaku:Kk | バイオセンサーおよびそれを用いた分離定量方法 |
JPH09159642A (ja) * | 1995-12-04 | 1997-06-20 | Dainippon Printing Co Ltd | バイオセンサ及びその製造方法 |
JPH09292355A (ja) * | 1996-04-25 | 1997-11-11 | Daikin Ind Ltd | バイオセンサ |
JPH102874A (ja) * | 1996-06-14 | 1998-01-06 | Nok Corp | グルコースバイオセンサ |
JPH11125618A (ja) * | 1997-08-22 | 1999-05-11 | Nok Corp | バイオセンサ |
JPH1194790A (ja) * | 1997-09-12 | 1999-04-09 | Nok Corp | バイオセンサ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4879459B2 (ja) | 液体サンプルの分析のための電気化学式バイオセンサストリップ | |
JP4767493B2 (ja) | 電気化学セル | |
Pan et al. | Chemical control of electrode functionalization for detection of DNA hybridization by electrochemical impedance spectroscopy | |
JP5186633B2 (ja) | バイオセンサ及びその製造方法 | |
JPWO2002057767A1 (ja) | バイオセンサ | |
JP2000065777A (ja) | バイオセンサ | |
JP2003042995A (ja) | 熱伝導性センサー | |
JP2007507711A (ja) | バイオセンサ | |
CN1463362A (zh) | 生物传感器 | |
JP2000162176A (ja) | バイオセンサを用いた測定方法及び測定装置 | |
JP3913289B2 (ja) | グルコースバイオセンサ | |
JP2018036091A (ja) | バイオセンサ、及びその製造方法 | |
Rahman | Fabrication of L-lactate biosensor based on redox species mediated lactate oxidase using micro-device | |
JP4639465B2 (ja) | バイオセンサ | |
JPH11125618A (ja) | バイオセンサ | |
JPH1194790A (ja) | バイオセンサ | |
JP3528529B2 (ja) | バイオセンサ | |
JP2007178446A (ja) | バイオセンサ | |
JP2013185991A (ja) | 濃度測定センサ及びその製造方法 | |
JP2010243515A (ja) | バイオセンサ | |
JPH1194791A (ja) | バイオセンサ | |
JPH01253648A (ja) | バイオセンサ | |
JPH10232219A (ja) | コレステロールセンサおよびその製造方法 | |
JP2502656B2 (ja) | バイオセンサの製造法 | |
JP2009216516A (ja) | バイオセンサチップおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100820 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101102 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20110202 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20110207 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110726 |