JPH11124914A - 建物ユニットの配置構造 - Google Patents

建物ユニットの配置構造

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JPH11124914A
JPH11124914A JP28956897A JP28956897A JPH11124914A JP H11124914 A JPH11124914 A JP H11124914A JP 28956897 A JP28956897 A JP 28956897A JP 28956897 A JP28956897 A JP 28956897A JP H11124914 A JPH11124914 A JP H11124914A
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JP
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building unit
ceiling beam
building
joined
unit
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JP28956897A
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Yoshihiro Nakamura
嘉宏 中村
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天井梁の局所的な荷重集中とこれによる天井
梁の変形を防止できるとともに、建物ユニットの変形を
防止できるようにすること。 【解決手段】 相接合される第1建物ユニット11を構
成する中天井梁18Aの中間部に第2建物ユニット12
を構成する柱21A上端部を対応して配置させる建物ユ
ニットの配置構造であって、第1建物ユニットにおい
て、第2建物ユニットの上記柱上端部に対応する中天井
梁の中間部に補強構造体35の副継ぎ部37の自由端が
接合され、第1建物ユニットにおいて、中天井梁の両側
の一側天井梁18B、他側天井梁18Cに主継ぎ部36
の両端部が接合され、第1及び第2建物ユニットにおけ
る枠形状の天井梁の四隅部に、水平ブレス41が対角線
状に配設されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物ユニットの配置
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特公昭61-3943 号公報に記載の如
く、各 4本の床梁、天井梁及び柱を箱形に枠組して建物
ユニットを構成し、その複数個を互いに接合して構築し
た建物がある。
【0003】この建物にあっては、相接合される建物ユ
ニットと建物ユニットとはそれらの柱が相互に対応配置
するように接合され、両建物ユニット間での荷重の伝達
を柱まわりにて行なうようにしている。これは、建物の
一面に作用する水平荷重(風圧力、地震力)を、各建物
ユニットにおいて最も強度及び剛度の高い上記柱回りを
介して建物ユニット間に伝達し、ひいては建物全体に分
散させて、建物の一部に局部的な集中荷重やこれによる
変形が生ずることを防止している。
【0004】然るに、建物の外観、機能等の多様化を推
進するに際し、相接合される建物ユニットと建物ユニッ
トとはそれらの柱が相互に対応配置するものでなく、相
接合される一方の建物ユニットを構成する天井梁の中間
部に、他方の建物ユニットを構成する柱上端部を対応配
置することにて建物を構築する要請が生じた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、一方の建
物ユニットの天井梁の中間部に他方の建物ユニットの柱
上端部が対応配置せしめられる建物において、両建物ユ
ニット間での水平荷重の伝達は、相対応する天井梁の中
間部と柱上端部との間で行なわれる。このため、強度及
び剛度の比較的低い天井梁の中間部に局部的な荷重集中
とこれによる変形を生じ妥当でない。
【0006】特に、一方の建物ユニットと他方の建物ユ
ニットとが妻側どうしで接合されて配置される場合に
は、両建物ユニットにおいて、接合された側の妻側天井
梁間に作用する水平荷重が、桁側どうし、或いは桁側と
妻側とが接合される両建物ユニットの場合に比べ甚大と
なる。このため、妻側どうしが接合される建物ユニット
が、上記甚大な水平荷重によって著しく変形してしまう
虞れがある。
【0007】本発明の課題は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、ユニット建物の外観、機能等の多様
化のために相接合される一方の建物ユニットを構成する
天井梁の中間部に、他方の建物ユニットを構成する柱上
端部を対応配置させるに際し、上記天井梁を補強してそ
の局所的な荷重集中とこれによる天井梁の変形を防止で
きるとともに、両建物ユニットの変形を防止できる建物
ユニットの配置構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、各 4本の柱、床梁及び天井梁を箱形状に枠組みして
構成される複数の建物ユニットを接合するに際し、相接
合される一方の建物ユニットを構成する天井梁の中間部
に他方の建物ユニットを構成する柱上端部を対応配置し
て接合させる建物ユニットの配置構造であって、主継ぎ
部と、この主継ぎ部の中間部に結合された副継ぎ部とか
らT字形状をなす補強構造体が構成され、この補強構造
体の上記副継ぎ部の自由端が、一方の建物ユニットにお
いて、他方の建物ユニットの上記柱上端部に対応する上
記天井梁の上記中間部に接合され、上記主継ぎ部の両端
部が、一方の建物ユニットにおいて上記天井梁の両側の
天井梁に接合され、更に、一方及び他方の建物ユニット
における枠形状の 4本の天井梁の四隅部に、天井梁補強
体が対角線状に配設されたものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、一方の建物ユニットと他方の建物ユニ
ットとは妻側どうしが接合されたものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、一方の建物ユニットと桁側どうしを接
合させ、他方の建物ユニットと妻側どうしを接合させて
なる第3の建物ユニットが配置されたものである。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明には、次の作用がある。
一方の建物ユニットにT字状の補強構造体が設置された
ことから、他方の建物ユニットからの水平荷重は、一方
の建物ユニットの天井梁の中間部から補強構造体を経て
上記天井梁の両側の天井梁へ伝達され、他の部分へ分散
されるので、上記天井梁に荷重集中が生じず、この天井
梁の変形を防止できる。更に、一方又は他方の建物ユニ
ットの枠形状の天井梁には、天井梁補強体が対角線状に
配設されたので、一方の建物ユニットと他方の建物ユニ
ットとの間で相互に水平荷重が作用しても、上記天井梁
補強体が機能して、これら一方及び他方の建物ユニット
の変形を防止できる。
【0012】請求項2に記載の発明には、次の作用があ
る。一方及び他方の建物ユニットの妻側どうしが接合さ
れた場合には、両建物ユニット間で相互に作用する水平
荷重が甚大となるが、この場合にも、両建物ユニットの
天井梁に天井梁補強体が配設され、一方の建物ユニット
の天井梁に補強構造体が配設されたので、これらの天井
梁補強体及び補強構造体が上記甚大な水平荷重に対抗し
て両建物ユニットの変形を確実に防止できる。
【0013】請求項3に記載の発明には、次の作用があ
る。一方及び第3の建物ユニットと他方の建物ユニット
とが妻側どうしで接合された場合には、例えば、第3の
建物ユニットに工場等で廊下を配設し、且つ一方の建物
ユニットに工場等で浴槽等を配設でき、また、第3の建
物ユニットに工場等で廊下を配設し、且つ一方の建物ユ
ニットに工場等で階段及び玄関を配設できるので、現場
での施行工数を低減できるとともに、建物ユニットの設
計プランを多様化でき、且つ敷地対応力も向上させるこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る建物ユニッ
トの配置構造の一つの実施の形態を示す平面図である。
図2は、図1の一部を拡大して示す平面図である。図3
は、図2のIII 部を示し、(A)が側断面図、(B)正
断面図である。図4は、図2のIV部を示し、(A)が側
断面図、(B)が正断面図である。図5は、図2の V部
を示す側断面図である。図6は、図1の建物ユニットの
設計プランを示す平面図である。図7は、図1の一つの
建物ユニットを示す斜視図である。
【0015】建物ユニット10は、図1に示すように、
第1建物ユニット11及び第3建物ユニット13が桁側
どうしで接合され、これらの第1建物ユニット11及び
第3建物ユニット13と第2建物ユニット12とが妻側
どうしで接合されて構成される。
【0016】各建物ユニット11、12、13は、図7
に示すように、 4本の角鋼管製柱14、21、23を4
隅に配置し、各柱14、21、23の下端部に設けた溝
形状鋼板製連結片15の内側に重ね合わされて嵌合され
る全 4本の溝形鋼製床梁16の各端部を溶接するととも
に、各柱14、21、23の上端部に設けた溝形状鋼板
製連結片17の内側に重ね合わされて嵌合される全 4本
の溝形鋼製天井梁18、22、24の各端部を溶接する
ことにて、箱形に枠組して構成される。尚、長辺側の相
対する床梁16には床小梁19が溶接され、この床小梁
19の上部に固定される不図示の床根太上に床面材が設
けられる。また、長辺側の相対する天井梁18、22、
24には天井根太20が固定され、この天井根太20に
天井材が設けられる。
【0017】さて、建物ユニット10は、図1及び図2
に示すように、相接合される第1建物ユニット11を構
成する中天井梁18Aの中間部に、第2建物ユニット1
2を構成する柱21Aの上端部を対応配置させ、第3建
物ユニット13を構成する柱23Bの上端部と第2建物
ユニット12を構成する柱21Bの上端部とを対応配置
させ、更に、第1建物ユニットを構成する柱14Bの上
端部と第3建物ユニット13を構成する柱23Aの上端
部とを、第2建物ユニット12を構成する中天井梁22
Aの中間部に対応配置させて、所望の機能及び外観を得
ることとしている。
【0018】そして、建物ユニット10は、下記(A) 、
(B) 、(C) の連結構造により連結されている。 (A) 第1建物ユニット11の中天井梁18Aの中間部
と、第2建物ユニット12の柱21A上端部に近接する
中天井梁22Aの付根部とが図1〜図3に示すように連
結される。
【0019】即ち、中天井梁18Aの中間部に、この中
天井梁18Aを補強する補強部材30が溶接される。補
強部材30は、中天井梁18Aの上下のフランジ内面に
嵌合して溶接される取着板30A、取着板30Aの裏面
に溶接されるナット30B、取着板30Aの表面中央部
に溶接される仮置き金具30C、取着板30Aの表面下
部に溶接される接続金具30Dにて構成される。
【0020】上記補強部材30の接続金具30Dは、第
1建物ユニット11と第2建物ユニット12を連結する
連結板31を接続するために機能する。即ち、連結板3
1の一端は、第2建物ユニット12の柱21A上端部に
箱形形成のために接合されている連結片17及びこの連
結片17の内面に重ね合わされて嵌合されている中天井
梁22Aの付根部にボルト32により固定され、連結板
31の他端は、上記補強部材30の接続金具30Dにボ
ルト33により固定される。接続金具30Dと連結板3
1の間には、第2建物ユニット12の側の連結片17の
厚みに相当する座金34が介装される。
【0021】(B) 第3建物ユニット13の柱23Bの上
端部に近接する中天井梁24Aの付根部と、第2建物ユ
ニット12の柱21Bの上端部に近接する中天井梁22
Aの付根部とが、図1、図2及び図5に示すように連結
される。
【0022】即ち、第2建物ユニット12の柱21B上
端部に箱形状のために接合されている連結片17及びこ
の連結片17の内側に重ね合わされている中天井梁22
Aの付根部と、第3建物ユニット13の柱23B上端部
に箱形状のために接合されている連結片17及びこの連
結片17の内側に重ね合わされている中天井梁24Aの
付根部とに、ボルト25がスペーサ28を介して貫通さ
れ、このボルト25に螺合されたナット26により、上
記中天井梁24Aの柱23B付根部と上記中天井梁22
Aの柱21B付根部とが連結される。
【0023】(C) 第1建物ユニット11の柱14Bの付
根部に近接し、中天井梁18Aの両側に位置する一側天
井梁18B及び他側天井梁18Cのうち一側天井梁18
Bの付根部と、第3建物ユニット13の柱23Aの上端
部に近接し、中天井梁24Aの両側に位置する一側天井
梁24B及び他側天井梁24Cのうち他側天井梁24C
の付根部とが、上記ボルト25と同様のボルト27によ
り同様にして連結される。
【0024】尚、この建物ユニット10においては、後
述の理由により、第1建物ユニット11の中天井梁18
Aにおける柱14B付根部と第2建物ユニット12の中
天井梁22Aとは接合されず、同様に第3建物ユニット
13の中天井梁24Aにおける柱23A付部部と第2建
物ユニット12の中天井梁22Aとも接合されていな
い。
【0025】ところで、上記第1建物ユニット11は、
第2建物ユニット12との間に作用する水平荷重を強固
に支持するに足る強度及び剛度を確保するため、図1及
び図2に示す如く、上記中天井梁18AをT字状の補強
構造体35により補強している。
【0026】補強構造体35は、角鋼管製主継ぎ部36
と、この主継ぎ部36の中間部に溶接される角鋼管製副
継ぎ部37とによりT字状をなすように構成されてい
る。主継ぎ部36の両端部には取着板36Aが溶接さ
れ、副継ぎ部37の自由端部には取着板37Aが溶接さ
れている。
【0027】他方、第1建物ユニット11の中天井梁1
8Aを挟む両側の一側天井梁18B、他側天井梁18C
の各中間部には、図4に示す如く、取着部材38が溶接
されている。取着部材38は、一側天井梁18B、他側
天井梁18Cの上下のフランジ内面に嵌合して溶接され
る取着板38A、取着板38Aの裏面に溶接されるナッ
ト38Bにて構成される。また、上記中天井梁18Aの
中間部には、前述の如く、補強部材30(図3)が溶接
されている。
【0028】然るに、補強構造体35は、図4に示すよ
うに、aその主継ぎ部36の両端部に設けた取着板36
Aが、上記両側の一側天井梁18B及び他側天井梁18
Cの各中間部に結合した取着部材38の取着板38A
に、ボルト39とナット38Bの結合により固定され、
且つ、図3に示すように、bその副継なぎ部37の自由
端部に設けた取着板37Aを、上記中天井梁18Aの中
間部に結合した補強部材30の取着板30Aに、ボルト
40とナット30Bの結合により固定される。
【0029】このとき、補強部材30は、前述の如く仮
置き金具30Cを備えており、これにより、補強構造体
35の副継ぎ部37の自由端部に設けた取着板37Aを
補強部材30へ固定する前段階(主継ぎ部36の取着板
36Aを取着部材38に固定する作業中)にて、該取着
板37Aを上記仮置き金具30Cに預けるように仮置き
できることとしている。
【0030】また、図2に示すように、第1建物ユニッ
ト11、第2建物ユニット12及び第3建物ユニット1
3においては、それぞれ、枠形状に構成された 4本の天
井梁18、22、24の四隅部に対角線状に、天井梁補
強体としての水平ブレス41が配設される。この水平ブ
レス41の両端部は、例えば柱14、21、23の上端
部に固着された連結片17に取り付けられる。また、上
記天井梁18、22、24は横断面積が増大して構成さ
れ、例えば板厚4.5mm に設けられる。
【0031】従って、建物ユニット10によれば、次の
効果〜を奏する。 第1建物ユニット11にT字形状の補強構造体35が
設置されたことから、第2建物ユニット12からの水平
荷重は、スペーサ28及びボルト25を介して第3建物
ユニット13の一側天井梁24Bへ伝達されるととも
に、連結板31及び補強部材30を介して第1建物ユニ
ット11の中天井梁18Aへ伝達され、更に、第1建物
ユニット11の中天井梁18Aの中間部から補強構造体
35を経て中天井梁18Aの両側の一側天井梁18B及
び他側天井梁18Cへ伝達され、第1建物ユニット11
及び第3建物ユニット13の他の部分へ分散される。こ
れらのことから、第1建物ユニット11の中天井梁18
Aに荷重集中が生じず、この中天井梁18Aの変形を防
止できる。更に、第1建物ユニット11、第2建物ユニ
ット12及び第3建物ユニット13の枠形状の天井梁1
8、22、24には、水平ブレス41が対角線状に配設
され、且つ各天井梁18、22及び24の断面積が増大
して設けられたので、第2建物ユニット12から第1建
物ユニット11及び第3建物ユニット13へ水平荷重が
作用しても、水平ブレス41が機能して、これらの建物
ユニット11、12及び13の変形を防止できる。
【0032】第3建物ユニット13及び第1建物ユニッ
ト11から第2建物ユニット12へ作用する水平荷重
は、ボルト25及びスペーサ28を介して第2建物ユニ
ット12の他側天井梁22Cへ伝達され、更に、補強構
造体35、補強部材30、中天井梁18A及び連結板3
1を経て第2建物ユニット12の一側天井梁22Bへ伝
達される。この場合にも、第1建物ユニット11の天井
梁18に補強構造体35が配設され、第1建物ユニット
11、第2建物ユニット12及び第3建物ユニット13
の各天井梁18、22、24の四隅部に水平ブレス41
が対角線状に配設され、且つ、各天井梁18、22及び
24の断面積が増大して設けられたので、他側天井梁2
2Cに伝達される水平荷重と、一側天井梁22Bに伝達
される水平荷重に大きな差(後者が前者よりも大)が生
じていても、第2建物ユニットが図1の 2点鎖線のよう
に変形することを防止できる。
【0033】第1建物ユニット11、第2建物ユニッ
ト12及び第3建物ユニット13の妻側どうしが接合さ
れた場合には、これら第1建物ユニット11及び第3建
物ユニット13と第2建物ユニット12との間で相互に
作用する水平荷重が甚大となるが、この場合にも、第1
建物ユニット11、第2建物ユニット12及び第3建物
ユニット13の各天井梁18、22、24に水平ブレス
41が配設され、第1建物ユニット11の天井梁18に
補強構造体35が配設されたので、これらの水平ブレス
41及び補強構造体35が上記甚大な水平荷重に対抗し
て、これらの建物ユニット11、12及び13の変形を
確実に防止できる。
【0034】上述の如く、第1建物ユニット11、第
2建物ユニット12及び第3建物ユニット13の各天井
梁18、22、24に水平ブレス41が配設され、第1
建物ユニット11の天井梁18に補強構造体35が配設
されて、第1建物ユニット11及び第3建物ユニット1
3と第2建物ユニット12と間に相互に作用する水平荷
重に対抗できることから、第1建物ユニット11におけ
る中天井梁18Aの柱14B付根部と第2建物ユニット
12の中天井梁22Aとの間、また第3建物ユニット1
3における中天井梁24Aの柱23A付根部と第2建物
ユニット12の中天井梁22Aとの間のそれぞれの接合
を削除できる。
【0035】連結板31の一端は、第1建物ユニット
11において補強部材30により補強されて剛性の向上
した中天井梁18Aの中間部に、該補強部材30に設け
た接続金具30Dを介して間接的に固定され、連結板3
1の他端は、第2建物ユニット12において柱21A上
端部に近接していて本来的に剛性の高い天井梁22Aの
付根部に固定されることから、両建物ユニット11、1
2をこの連結板31の仲介により強固に連結できる。
【0036】第1建物ユニット11及び第3建物ユニ
ット13と第2建物ユニット12とが妻側どうしで接合
して配置されたことから、現場での施工工数を低減でき
るとともに、第1建物ユニット11、第2建物ユニット
12及び第3建物ユニット13の設計プランを多様化で
きる。
【0037】つまり、図9(A)に示すように、建物ユ
ニット101と建物ユニット102とが妻側どうしで接
合されるが、建物ユニット103が建物ユニット102
に対して妻側で接合されていないユニット建物100の
場合には、建物ユニット101の一部に工場で通路を設
計できるものの、図9(A)の斜線部分に階段や浴槽を
配置することができず、これらは工場組立ができずに、
現場で施工しなければならない。
【0038】これに対し、建物ユニット10では、図6
(A)に示すように、例えば第1建物ユニット11に浴
槽50、洗面台51及び階段52を、第2建物ユニット
12に玄関53を、第3建物ユニット13に通路54
を、それぞれ工場で設置できるので、現場での施工工数
を低減できるとともに、第1建物ユニット11、第2建
物ユニット12及び第3建物ユニット13の設計プラ
ン、特に建物北側の設計プランを多様化できる。
【0039】第1建物ユニット11及び第3建物ユニ
ット13と第2建物ユニット12とが妻側どうしで接合
して配置されたことから、敷地対応能力を向上させるこ
とができる。
【0040】つまり、図9(B)に示すように、上述の
ユニット建物100では、建物ユニット101に玄関5
3及び階段52を工場で設置しても、建物ユニット10
3の階段52対応部分がデッドスペース55となった
り、通路54を建物ユニット101に隣接する建物ユニ
ットに設ける必要が生じ、敷地の有効利用が図れない。
【0041】これに対し、ユニット建物10では、図6
(B)に示すように、例えば、第1建物ユニット11に
玄関53及び階段52を、第3建物ユニット13に通路
54をそれぞれ設置できるので、デッドスペース55が
生ぜず、第3建物ユニット13に隣接する建物ユニット
に通路54を設ける必要もないので、敷地を有効に利用
でき敷地対応能力が向上する。
【0042】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
実施の形態のユニット建物10では、第2建物ユニット
12と第1建物ユニット11及び第3建物ユニット13
との妻側どうしが接合して配置されるものを述べたが、
図8に示すように、第2建物ユニット12の桁側を第1
建物ユニット11及び第3建物ユニット13の妻側に接
合させても良い。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る建物ユニッ
トの配置構造によれば、ユニット建物の外観、機能等の
多様化のために相接合される一方の建物ユニットを構成
する天井梁の中間部に、他方の建物ユニットを構成する
柱上端部を対応配置させるに際し、上記天井梁を補強し
てその局所部分に荷重集中とこれによる上記天井梁の変
形を防止できるとともに、両建物ユニットの変形を防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る建物ユニットの配置構造
の一つの実施の形態を示す平面図である。
【図2】図2は、図1の一部を拡大して示す平面図であ
る。
【図3】図3は、図2のIII 部を示し、(A)が側断面
図、(B)正断面図である。
【図4】図4は、図2のIV部を示し、(A)が側断面
図、(B)が正断面図である。
【図5】図5は、図2の V部を示す側断面図である。
【図6】図6は、図1の建物ユニットの設計プランを示
す平面図である。
【図7】図7は、図1の一つの建物ユニットを示す斜視
図である。
【図8】図8は、本発明に係る建物ユニットの配置構造
の他の実施の形態を示す平面図である。
【図9】図9は、従来の建物ユニットの設計プランを示
す平面図である。
【符号の説明】
11 第1建物ユニット(一方の建物ユニット) 12 第2建物ユニット(他方の建物ユニット) 13 第3建物ユニット 14、21、23 柱 16 床梁 18、22、24 天井梁 18A、22A、24A 中天井梁 18B、22B、24B 一側天井梁 18C、22C、24C 他側天井梁 25 ボルト 26 ナット 27 ボルト 35 補強構造体 36 主継ぎ部 37 副継ぎ部 41 水平ブレス(天井梁補強体)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各 4本の柱、床梁及び天井梁を箱形状に
    枠組みして構成される複数の建物ユニットを接合するに
    際し、 相接合される一方の建物ユニットを構成する天井梁の中
    間部に他方の建物ユニットを構成する柱上端部を対応配
    置して接合させる建物ユニットの配置構造であって、 主継ぎ部と、この主継ぎ部の中間部に結合された副継ぎ
    部とからT字形状をなす補強構造体が構成され、 この補強構造体の上記副継ぎ部の自由端が、一方の建物
    ユニットにおいて、他方の建物ユニットの上記柱上端部
    に対応する上記天井梁の上記中間部に接合され、上記主
    継ぎ部の両端部が、一方の建物ユニットにおいて上記天
    井梁の両側の天井梁に接合され、 更に、一方及び他方の建物ユニットにおける枠形状の 4
    本の天井梁の四隅部に、天井梁補強体が対角線状に配設
    されたことを特徴とする建物ユニットの配置構造。
  2. 【請求項2】 一方の建物ユニットと他方の建物ユニッ
    トとは妻側どうしが接合された請求項1に記載の建物ユ
    ニットの配置構造。
  3. 【請求項3】 一方の建物ユニットと桁側どうしを接合
    させ、他方の建物ユニットと妻側どうしを接合させてな
    る第3の建物ユニットが配置された請求項2に記載の建
    物ユニットの配置構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002227306A (ja) * 2001-01-31 2002-08-14 Sekisui Chem Co Ltd ユニット建物
JP2009281053A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Sekisui Chem Co Ltd ユニット建物の補強構造及びユニット建物

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