JPH1061020A - ユニット建物とその構築方法 - Google Patents
ユニット建物とその構築方法Info
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- JPH1061020A JPH1061020A JP22268996A JP22268996A JPH1061020A JP H1061020 A JPH1061020 A JP H1061020A JP 22268996 A JP22268996 A JP 22268996A JP 22268996 A JP22268996 A JP 22268996A JP H1061020 A JPH1061020 A JP H1061020A
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- building
- unit
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- pillar
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ユニット建物において、柱を省略した広い連
続空間や広い開口部を形成し、施工性も良好とする。 【解決手段】 ユニット建物10において、4個の建物
ユニット12それぞれに定めた1個の柱省略コーナー部
を柱省略接合部14にて互いに突き合せ配置し、柱省略
部14の一方側にて相隣る建物ユニット12の天井梁2
3、23の間から他方側にて相隣る建物ユニット12の
天井梁23、23の間にわたって、長尺板材の中央部に
補強体35を添設した補強梁30を設けたもの。
続空間や広い開口部を形成し、施工性も良好とする。 【解決手段】 ユニット建物10において、4個の建物
ユニット12それぞれに定めた1個の柱省略コーナー部
を柱省略接合部14にて互いに突き合せ配置し、柱省略
部14の一方側にて相隣る建物ユニット12の天井梁2
3、23の間から他方側にて相隣る建物ユニット12の
天井梁23、23の間にわたって、長尺板材の中央部に
補強体35を添設した補強梁30を設けたもの。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はユニット建物とその
構築方法に関する。
構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ユニット建物は、柱と床梁と天
井梁を箱形に接合した建物ユニットを隣接設置して構築
される。従って、一般のユニット建物では、各建物ユニ
ットの4個のコーナー部に必ず柱があり、結果として、
複数の建物ユニットのコーナー部を互いに突き合せ配置
したユニット建物の中央部には必ず柱(複数本の柱)が
立ち、柱に遮られることのない広く連続した部屋空間や
広い開口部を形成することができない。
井梁を箱形に接合した建物ユニットを隣接設置して構築
される。従って、一般のユニット建物では、各建物ユニ
ットの4個のコーナー部に必ず柱があり、結果として、
複数の建物ユニットのコーナー部を互いに突き合せ配置
したユニット建物の中央部には必ず柱(複数本の柱)が
立ち、柱に遮られることのない広く連続した部屋空間や
広い開口部を形成することができない。
【0003】これに対し、建物ユニットの突き合せ部で
柱を省略し得るユニット建物として、特開平4−136
341号公報(従来例1)、或いは特開平6−1851
22号公報(従来例2)に記載のものがある。
柱を省略し得るユニット建物として、特開平4−136
341号公報(従来例1)、或いは特開平6−1851
22号公報(従来例2)に記載のものがある。
【0004】従来例1は、建物ユニットに定めた1個の
柱省略コーナー部に仮柱を設けておき、2個の建物ユニ
ットの仮柱部分を互いに突き合せ配置した後、それらの
仮柱を取外す。そして、2個の建物ユニットの仮柱を取
外された突き合せ部の両側に位置する柱に、それら柱間
に架け渡されている天井梁の下方に沿って延在する補強
フレームを架設するものである。
柱省略コーナー部に仮柱を設けておき、2個の建物ユニ
ットの仮柱部分を互いに突き合せ配置した後、それらの
仮柱を取外す。そして、2個の建物ユニットの仮柱を取
外された突き合せ部の両側に位置する柱に、それら柱間
に架け渡されている天井梁の下方に沿って延在する補強
フレームを架設するものである。
【0005】従来例2は、4個の建物ユニットそれぞれ
に定めた1個の柱省略コーナー部のそれぞれに仮柱を設
けておき、それら4個の建物ユニットの仮柱部分を互い
に突き合せ配置し、その柱省略接合部で相交差する4個
の天井梁を1個の補強連結具により一体に連結し、その
後、それらの仮柱を取外すものである。
に定めた1個の柱省略コーナー部のそれぞれに仮柱を設
けておき、それら4個の建物ユニットの仮柱部分を互い
に突き合せ配置し、その柱省略接合部で相交差する4個
の天井梁を1個の補強連結具により一体に連結し、その
後、それらの仮柱を取外すものである。
【0006】しかしながら、従来例1においては、仮柱
を取外してからでないと、補強フレームを架設できな
い。このため、仮柱を取外してから補強フレームを架設
完了するまでの間、建物ユニットの強度が極端に低下
し、天井梁が仮柱を取外された柱省略コーナー部から崩
落する虞れがあるという問題点がある。即ち、施工性が
悪いものであった。
を取外してからでないと、補強フレームを架設できな
い。このため、仮柱を取外してから補強フレームを架設
完了するまでの間、建物ユニットの強度が極端に低下
し、天井梁が仮柱を取外された柱省略コーナー部から崩
落する虞れがあるという問題点がある。即ち、施工性が
悪いものであった。
【0007】また、従来例2においては、4個の建物ユ
ニットの突き合せ部で柱を省略し、その柱省略接合部で
相交差する天井梁を補強連結具により一体に連結するに
過ぎない。このため、このユニット建物の天井構造強度
は、相隣る建物ユニットの相接する2個の天井梁の断面
性能の和以上のものとすることができない。従って、柱
省略した天井スパンの拡大に限界があり、柱省略した広
い連続空間の拡張に限界があった。
ニットの突き合せ部で柱を省略し、その柱省略接合部で
相交差する天井梁を補強連結具により一体に連結するに
過ぎない。このため、このユニット建物の天井構造強度
は、相隣る建物ユニットの相接する2個の天井梁の断面
性能の和以上のものとすることができない。従って、柱
省略した天井スパンの拡大に限界があり、柱省略した広
い連続空間の拡張に限界があった。
【0008】そこで、ユニット建物として、隣接する建
物ユニットの互いに同一面内に位置する一方側の天井梁
の側面から他方側の天井梁の側面に渡る補強梁を設ける
ことにより、天井スパンの拡大し、柱省略した広い連続
空間や開口部を形成することを本出願人は提案してい
る。
物ユニットの互いに同一面内に位置する一方側の天井梁
の側面から他方側の天井梁の側面に渡る補強梁を設ける
ことにより、天井スパンの拡大し、柱省略した広い連続
空間や開口部を形成することを本出願人は提案してい
る。
【0009】ところで、補強梁は、天井梁の側面に添設
されるものであるので、長尺の板状体が適用できる。し
かし、その断面形状が単なる板状であると、面外への曲
げ力に対しては非常に弱く、板状体全断面で耐えられる
面内曲げに比して極端に小さな面外曲げ方向の力で横座
屈していまい、期待した本来の補強効果を奏しない恐れ
がある。
されるものであるので、長尺の板状体が適用できる。し
かし、その断面形状が単なる板状であると、面外への曲
げ力に対しては非常に弱く、板状体全断面で耐えられる
面内曲げに比して極端に小さな面外曲げ方向の力で横座
屈していまい、期待した本来の補強効果を奏しない恐れ
がある。
【0010】本発明は、上記の点に鑑み、建物ユニット
を隣接設置して構築されるユニット建物において、複数
の建物ユニットの天井部の梁に添設する補強梁を横座屈
に対しても耐える得るものとし、より効果的に建物ユニ
ットの天井部の梁を補強することにより、広い連続空間
や広い開口部を形成し、施工性も良好とすることにあ
る。
を隣接設置して構築されるユニット建物において、複数
の建物ユニットの天井部の梁に添設する補強梁を横座屈
に対しても耐える得るものとし、より効果的に建物ユニ
ットの天井部の梁を補強することにより、広い連続空間
や広い開口部を形成し、施工性も良好とすることにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、建物ユニットを隣接設置して構築されるユニット建
物において、建物ユニットの上部で、その建物ユニット
の天井を構成する建物ユニットの梁の側面に、中央部側
面に補強体を添設してなる補強梁を設けてなるものであ
る。
は、建物ユニットを隣接設置して構築されるユニット建
物において、建物ユニットの上部で、その建物ユニット
の天井を構成する建物ユニットの梁の側面に、中央部側
面に補強体を添設してなる補強梁を設けてなるものであ
る。
【0012】補強体は、補強梁の長手方向に沿って部分
的に設けられるものであり、長手方向の10%〜70%
にわたって設けられる。また、建物ユニットの梁に当接
するスペーサを兼ねてもよく、建物ユニットの梁と高さ
を変えて、平面視で梁と重なるようにしてもよい。
的に設けられるものであり、長手方向の10%〜70%
にわたって設けられる。また、建物ユニットの梁に当接
するスペーサを兼ねてもよく、建物ユニットの梁と高さ
を変えて、平面視で梁と重なるようにしてもよい。
【0013】本発明において、建物ユニットの上部で、
その建物ユニットの階に該当する建物の天井を構成する
建物ユニットの梁とは、柱と床梁と天井梁を箱形に接合
した建物ユニットのような天井梁を備える建物ユニット
においては、その建物ユニットの天井梁を意味するもの
である。また、柱と床梁を箱形に接合したような建物ユ
ニットような天井梁を備えない建物ユニットにおいて
は、梁とは、例えば建物ユニットの上に搭載される建物
ユニットの床梁が下階建物ユニットの天井梁としても用
いられることになるので、その上階建物の床梁を意味す
るものである。
その建物ユニットの階に該当する建物の天井を構成する
建物ユニットの梁とは、柱と床梁と天井梁を箱形に接合
した建物ユニットのような天井梁を備える建物ユニット
においては、その建物ユニットの天井梁を意味するもの
である。また、柱と床梁を箱形に接合したような建物ユ
ニットような天井梁を備えない建物ユニットにおいて
は、梁とは、例えば建物ユニットの上に搭載される建物
ユニットの床梁が下階建物ユニットの天井梁としても用
いられることになるので、その上階建物の床梁を意味す
るものである。
【0014】請求項2に記載の本発明は、複数の建物ユ
ニットを下階建物ユニットとし、この下階建物ユニット
の上に上階建物ユニットを搭載して構築して構成される
ユニット建物において、下階の天井を構成するとともに
上階の床を構成する上階床梁側に、中央部側面に補強体
を添設してなる補強梁を設けてなるものである。
ニットを下階建物ユニットとし、この下階建物ユニット
の上に上階建物ユニットを搭載して構築して構成される
ユニット建物において、下階の天井を構成するとともに
上階の床を構成する上階床梁側に、中央部側面に補強体
を添設してなる補強梁を設けてなるものである。
【0015】本発明において上階床梁とは、下階建物ユ
ニットとその上に搭載された上階建物ユニットにおい
て、下階建物ユニットに天井梁を備えずに上階建物ユニ
ットの床梁をもって下階建物ユニットの天井梁を兼ねる
場合には、上階建物ユニットの床梁を意味し、上階建物
ユニットに床梁を備えずに下階建物ユニットの天井梁を
もって上階建物ユニットの床梁を兼ねる場合には、下階
建物ユニットの天井梁を意味し、下階建物ユニットに天
井梁を備え且つ上階建物ユニットに床梁を備えている場
合には、下階建物ユニットの天井梁と上階建物ユニット
の床梁を意味するものである。
ニットとその上に搭載された上階建物ユニットにおい
て、下階建物ユニットに天井梁を備えずに上階建物ユニ
ットの床梁をもって下階建物ユニットの天井梁を兼ねる
場合には、上階建物ユニットの床梁を意味し、上階建物
ユニットに床梁を備えずに下階建物ユニットの天井梁を
もって上階建物ユニットの床梁を兼ねる場合には、下階
建物ユニットの天井梁を意味し、下階建物ユニットに天
井梁を備え且つ上階建物ユニットに床梁を備えている場
合には、下階建物ユニットの天井梁と上階建物ユニット
の床梁を意味するものである。
【0016】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の本発明において更に、複数の建物ユニットそ
れぞれに定めた1個の柱省略コーナー部を柱省略接合部
にて互いに突き合わせ配置し、柱省略接合部の一方側の
建物ユニットの天井部側から、他方側の建物ユニットの
天井部側に渡って補強梁が設けられ、補強梁の両端部
は、柱省略接合部の一方側の建物ユニットの柱まわり
と、柱省略接合部の他方側の建物ユニットの柱まわりの
それぞれに接続されてなるものである。
2に記載の本発明において更に、複数の建物ユニットそ
れぞれに定めた1個の柱省略コーナー部を柱省略接合部
にて互いに突き合わせ配置し、柱省略接合部の一方側の
建物ユニットの天井部側から、他方側の建物ユニットの
天井部側に渡って補強梁が設けられ、補強梁の両端部
は、柱省略接合部の一方側の建物ユニットの柱まわり
と、柱省略接合部の他方側の建物ユニットの柱まわりの
それぞれに接続されてなるものである。
【0017】本発明において天井部側とは、下階建物ユ
ニットとその上に搭載された上階建物ユニットにおい
て、下階建物ユニットに天井梁を備えずに上階建物ユニ
ットの床梁をもって下階建物ユニットの天井梁を兼ねる
場合には、上階建物ユニットの床梁側を意味し、上階建
物ユニットに床梁を備えずに下階建物ユニットの天井梁
をもって上階建物ユニットの床梁を兼ねる場合には、下
階建物ユニットの天井梁側を意味し、下階建物ユニット
に天井梁を備え且つ上階建物ユニットに床梁を備えてい
る場合には、下階建物ユニットの天井梁側と上階建物ユ
ニットの床梁側を意味するものである。
ニットとその上に搭載された上階建物ユニットにおい
て、下階建物ユニットに天井梁を備えずに上階建物ユニ
ットの床梁をもって下階建物ユニットの天井梁を兼ねる
場合には、上階建物ユニットの床梁側を意味し、上階建
物ユニットに床梁を備えずに下階建物ユニットの天井梁
をもって上階建物ユニットの床梁を兼ねる場合には、下
階建物ユニットの天井梁側を意味し、下階建物ユニット
に天井梁を備え且つ上階建物ユニットに床梁を備えてい
る場合には、下階建物ユニットの天井梁側と上階建物ユ
ニットの床梁側を意味するものである。
【0018】請求項4に記載の本発明は、請求項3に記
載の本発明において更に、建物ユニットが、柱省略コー
ナー部以外のコーナー部では、相交差する天井梁又は床
梁をジョイントピースにより柱に接合し、柱省略コーナ
ー部では、相交差する天井梁又は床梁をジョイントピー
スにより短柱に接合し、短柱同士を仮柱で着脱自在に接
合して構成され、補強梁の両端部はジョイントピースと
の接合を介して柱に接続され、補強梁の中央部はジョイ
ントピースとの接合を介して短柱に接続されてなるもの
である。
載の本発明において更に、建物ユニットが、柱省略コー
ナー部以外のコーナー部では、相交差する天井梁又は床
梁をジョイントピースにより柱に接合し、柱省略コーナ
ー部では、相交差する天井梁又は床梁をジョイントピー
スにより短柱に接合し、短柱同士を仮柱で着脱自在に接
合して構成され、補強梁の両端部はジョイントピースと
の接合を介して柱に接続され、補強梁の中央部はジョイ
ントピースとの接合を介して短柱に接続されてなるもの
である。
【0019】請求項5に記載の本発明は、請求項2〜4
のいずれかに記載の本発明において更に、柱省略コーナ
ー部を有する複数の建物ユニットを下階建物ユニットと
し、この下階建物ユニットの上に複数の上階建物ユニッ
トを搭載し、隣接する上階建物ユニットの天井梁に渡っ
て上階補強梁を設け、上階補強梁が上階建物ユニットの
上記天井梁が接合されている各柱のそれぞれに接続され
てなるものである。
のいずれかに記載の本発明において更に、柱省略コーナ
ー部を有する複数の建物ユニットを下階建物ユニットと
し、この下階建物ユニットの上に複数の上階建物ユニッ
トを搭載し、隣接する上階建物ユニットの天井梁に渡っ
て上階補強梁を設け、上階補強梁が上階建物ユニットの
上記天井梁が接合されている各柱のそれぞれに接続され
てなるものである。
【0020】請求項6に記載の本発明は、請求項5に記
載の本発明において更に、複数の上階建物ユニットも柱
省略コーナー部を有し、上階補強梁の両端部は、柱省略
接合部の一方側の建物ユニットの柱と、柱省略接合部の
他方側の建物ユニットの柱のそれぞれに接続され、補強
梁の中央部には、複数の建物ユニットの各柱省略コーナ
ー部が接続されてなるものである。
載の本発明において更に、複数の上階建物ユニットも柱
省略コーナー部を有し、上階補強梁の両端部は、柱省略
接合部の一方側の建物ユニットの柱と、柱省略接合部の
他方側の建物ユニットの柱のそれぞれに接続され、補強
梁の中央部には、複数の建物ユニットの各柱省略コーナ
ー部が接続されてなるものである。
【0021】請求項7に記載の本発明は、請求項1〜6
のいずれかに記載の本発明において更に、4個の建物ユ
ニットそれぞれに定めた1個の柱省略コーナー部を柱省
略接合部にて互いに突き合せ配置し、柱省略接合部の一
方側にて相隣る2個の建物ユニットの天井部間から、他
方側にて相隣る2個の建物ユニットの天井部間に渡って
補強梁を隣接ユニット間隙に設け、補強梁の両端部は、
柱省略接合部の一方側にて相隣る2個の建物ユニットの
各柱まわりと、柱省略接合部の他方側にて相隣る2個の
建物ユニットの各柱まわりのそれぞれに接続され、補強
梁の中央部には、4個の建物ユニットの各柱省略コーナ
ー部が接続されてなるものである。
のいずれかに記載の本発明において更に、4個の建物ユ
ニットそれぞれに定めた1個の柱省略コーナー部を柱省
略接合部にて互いに突き合せ配置し、柱省略接合部の一
方側にて相隣る2個の建物ユニットの天井部間から、他
方側にて相隣る2個の建物ユニットの天井部間に渡って
補強梁を隣接ユニット間隙に設け、補強梁の両端部は、
柱省略接合部の一方側にて相隣る2個の建物ユニットの
各柱まわりと、柱省略接合部の他方側にて相隣る2個の
建物ユニットの各柱まわりのそれぞれに接続され、補強
梁の中央部には、4個の建物ユニットの各柱省略コーナ
ー部が接続されてなるものである。
【0022】請求項8に記載の本発明は、請求項1〜6
のいずれかに記載の本発明において更に、3個の建物ユ
ニットそれぞれに定めた1個の柱省略コーナー部を柱省
略接合部にて互いに突き合せ配置し、柱省略接合部の一
方側にて相隣る2個の建物ユニットの天井部間から、他
方側の建物ユニットの天井部側に渡って補強梁を設け、
補強梁の両端部は、柱省略接合部の一方側にて相隣る2
個の建物ユニットの各柱まわりと、柱省略接合部の他方
側の建物ユニットの柱まわりのそれぞれに接続され、補
強梁の中央部には、3個の建物ユニットの各柱省略コー
ナー部が接続されてなるものである。
のいずれかに記載の本発明において更に、3個の建物ユ
ニットそれぞれに定めた1個の柱省略コーナー部を柱省
略接合部にて互いに突き合せ配置し、柱省略接合部の一
方側にて相隣る2個の建物ユニットの天井部間から、他
方側の建物ユニットの天井部側に渡って補強梁を設け、
補強梁の両端部は、柱省略接合部の一方側にて相隣る2
個の建物ユニットの各柱まわりと、柱省略接合部の他方
側の建物ユニットの柱まわりのそれぞれに接続され、補
強梁の中央部には、3個の建物ユニットの各柱省略コー
ナー部が接続されてなるものである。
【0023】請求項9に記載の本発明は、請求項1〜6
のいずれかに記載の本発明において更に、2個の建物ユ
ニットそれぞれに定めた1個の柱省略コーナー部を柱省
略接合部にて互いに突き合せ配置し、他の1個の建物ユ
ニットをそれら2個の建物ユニットの柱省略接合部を含
む同一面内で該柱省略接合部の両側に渡るように隣接配
置し、柱省略接合部の一方側にて相隣る2個の建物ユニ
ットの天井部間から、他方側にて相隣る2個の建物ユニ
ットの天井部間に渡って補強梁を隣接ユニット間隙に設
け、補強梁の両端部は、柱省略接合部の一方側にて相隣
る2個の建物ユニットの各柱まわりと、柱省略接合部の
他方側にて相隣る2個の建物ユニットの各柱まわりのそ
れぞれに接続され、補強梁の中央部には、2個の建物ユ
ニットの柱省略コーナー部と1個の建物ユニットの上部
で建物の該当する階の天井を構成する天井梁中間部のそ
れぞれが接続されてなるものである。
のいずれかに記載の本発明において更に、2個の建物ユ
ニットそれぞれに定めた1個の柱省略コーナー部を柱省
略接合部にて互いに突き合せ配置し、他の1個の建物ユ
ニットをそれら2個の建物ユニットの柱省略接合部を含
む同一面内で該柱省略接合部の両側に渡るように隣接配
置し、柱省略接合部の一方側にて相隣る2個の建物ユニ
ットの天井部間から、他方側にて相隣る2個の建物ユニ
ットの天井部間に渡って補強梁を隣接ユニット間隙に設
け、補強梁の両端部は、柱省略接合部の一方側にて相隣
る2個の建物ユニットの各柱まわりと、柱省略接合部の
他方側にて相隣る2個の建物ユニットの各柱まわりのそ
れぞれに接続され、補強梁の中央部には、2個の建物ユ
ニットの柱省略コーナー部と1個の建物ユニットの上部
で建物の該当する階の天井を構成する天井梁中間部のそ
れぞれが接続されてなるものである。
【0024】請求項10に記載の本発明は、請求項1〜
6のいずれかに記載の本発明において更に、2個の建物
ユニットそれぞれに定めた1個の柱省略コーナー部を柱
省略接合部にて互いに突き合せ配置し、柱省略接合部の
一方側の建物ユニットの天井部側から、他方側の建物ユ
ニットの天井部側に渡って補強梁を設け、補強梁の両端
部は、柱省略接合部の一方側の建物ユニットの柱まわり
と、柱省略接合部の他方側の建物ユニットの柱まわりの
それぞれに接続され、補強梁の中央部には、2個の建物
ユニットの各柱省略コーナー部が接続されてなるもので
ある。
6のいずれかに記載の本発明において更に、2個の建物
ユニットそれぞれに定めた1個の柱省略コーナー部を柱
省略接合部にて互いに突き合せ配置し、柱省略接合部の
一方側の建物ユニットの天井部側から、他方側の建物ユ
ニットの天井部側に渡って補強梁を設け、補強梁の両端
部は、柱省略接合部の一方側の建物ユニットの柱まわり
と、柱省略接合部の他方側の建物ユニットの柱まわりの
それぞれに接続され、補強梁の中央部には、2個の建物
ユニットの各柱省略コーナー部が接続されてなるもので
ある。
【0025】請求項11に記載の本発明は、請求項1〜
10のいずれかに記載のユニット建物の構築方法におい
て、柱が省略される建物ユニットとして、柱省略コーナ
ー部に仮柱を着脱自在としてなるものを用い、建物ユニ
ットに補強梁を接続完了するまでは仮柱を設けておき、
補強梁の接続完了後に仮柱を取外すことを特徴とするも
のである。
10のいずれかに記載のユニット建物の構築方法におい
て、柱が省略される建物ユニットとして、柱省略コーナ
ー部に仮柱を着脱自在としてなるものを用い、建物ユニ
ットに補強梁を接続完了するまでは仮柱を設けておき、
補強梁の接続完了後に仮柱を取外すことを特徴とするも
のである。
【0026】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば下記の作用が
ある。天井を構成する建物ユニットの梁の側面に、中央
部側面に補強体を添設してなる補強梁を設けてなる補強
梁を設けることにより、補強梁が横座屈するのを防ぎ、
補強梁の補強性能が向上し、長スパンの補強ができ、建
物ユニットの柱間隔を大きくしたユニット建物を構築で
き、また柱省略により生ずる柱間隔を大きくしたユニッ
ト建物を構築できる。従って、広い連続空間や広い間口
のユニット建物が得られ、またユニット建物の開口位置
の選択の幅を広げることができる。
ある。天井を構成する建物ユニットの梁の側面に、中央
部側面に補強体を添設してなる補強梁を設けてなる補強
梁を設けることにより、補強梁が横座屈するのを防ぎ、
補強梁の補強性能が向上し、長スパンの補強ができ、建
物ユニットの柱間隔を大きくしたユニット建物を構築で
き、また柱省略により生ずる柱間隔を大きくしたユニッ
ト建物を構築できる。従って、広い連続空間や広い間口
のユニット建物が得られ、またユニット建物の開口位置
の選択の幅を広げることができる。
【0027】請求項2に記載の本発明によれば下記の作
用がある。上階床梁の側面に、中央部側面に補強体を添
設してなる補強梁を設けてなる補強梁を設けることによ
り、補強梁が横座屈するのを防ぎ、補強梁の補強性能が
向上し、長スパンの補強ができ、下階建物ユニットの柱
間隔を大きくしたユニット建物を構築でき、また柱省略
により生ずる柱間隔を大きくしたユニット建物を構築で
きる。従って、広い連続空間や広い間口のユニット建物
が得られ、またユニット建物の開口位置の選択の幅を広
げることができる。
用がある。上階床梁の側面に、中央部側面に補強体を添
設してなる補強梁を設けてなる補強梁を設けることによ
り、補強梁が横座屈するのを防ぎ、補強梁の補強性能が
向上し、長スパンの補強ができ、下階建物ユニットの柱
間隔を大きくしたユニット建物を構築でき、また柱省略
により生ずる柱間隔を大きくしたユニット建物を構築で
きる。従って、広い連続空間や広い間口のユニット建物
が得られ、またユニット建物の開口位置の選択の幅を広
げることができる。
【0028】請求項3に記載の本発明によれば下記の作
用がある。補強梁はその両端部が、柱省略接合部の一方
側の建物ユニットの柱まわりと、柱省略接合部の他方側
の建物ユニットの柱まわりのそれぞれに接続されている
ことにより、補強性能が補強され、広い連続空間や広い
間口のユニット建物が得られる。
用がある。補強梁はその両端部が、柱省略接合部の一方
側の建物ユニットの柱まわりと、柱省略接合部の他方側
の建物ユニットの柱まわりのそれぞれに接続されている
ことにより、補強性能が補強され、広い連続空間や広い
間口のユニット建物が得られる。
【0029】請求項4に記載の本発明によれば下記の作
用がある。補強梁は、天井梁を柱、短柱に接合するため
のジョイントピースに接合されることにて、それらの
柱、短柱に接続される。従って、補強梁を柱、短柱に接
続する構造を簡易且つ確実化できる。
用がある。補強梁は、天井梁を柱、短柱に接合するため
のジョイントピースに接合されることにて、それらの
柱、短柱に接続される。従って、補強梁を柱、短柱に接
続する構造を簡易且つ確実化できる。
【0030】請求項5に記載の本発明によれば下記の作
用がある。下階建物ユニットの補強梁を設けた天井梁と
同一面上に位置する、上階建物ユニットの天井梁に上階
補強梁を設け、上階補強梁が上階建物ユニットの天井梁
が接合されている各柱のそれぞれに接続される。従っ
て、相隣る上階建物ユニットが上階補強梁によって一体
化されて、その上階建物ユニットの中央部の柱を介して
上階床を吊る如くになり、下階建物ユニットの柱省略中
央部への上階荷重を低減するものとなる。よって、万
一、下階建物ユニットの補強梁と該下階建物ユニットと
の接続(高力ボルト等)が切れ、下階建物ユニットの柱
省略中央部の天井構造強度が低下しても、上階建物ユニ
ットの床が落ちる如くを防止できる。
用がある。下階建物ユニットの補強梁を設けた天井梁と
同一面上に位置する、上階建物ユニットの天井梁に上階
補強梁を設け、上階補強梁が上階建物ユニットの天井梁
が接合されている各柱のそれぞれに接続される。従っ
て、相隣る上階建物ユニットが上階補強梁によって一体
化されて、その上階建物ユニットの中央部の柱を介して
上階床を吊る如くになり、下階建物ユニットの柱省略中
央部への上階荷重を低減するものとなる。よって、万
一、下階建物ユニットの補強梁と該下階建物ユニットと
の接続(高力ボルト等)が切れ、下階建物ユニットの柱
省略中央部の天井構造強度が低下しても、上階建物ユニ
ットの床が落ちる如くを防止できる。
【0031】請求項6に記載の本発明によれば下記の作
用がある。前記請求項5に記載の上階補強梁の断面性能
が、上階建物ユニットの天井、床を支えることができる
ものであれば、上階建物ユニットにおいても柱を省略
し、広い連続空間を形成できる。
用がある。前記請求項5に記載の上階補強梁の断面性能
が、上階建物ユニットの天井、床を支えることができる
ものであれば、上階建物ユニットにおいても柱を省略
し、広い連続空間を形成できる。
【0032】請求項7に記載の本発明によれば下記の作
用がある。4個の建物ユニットそれぞれに定めた1個の
柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突き合せ配
置してなるユニット建物において、梁下天井高を低くす
ることなく、柱を省略した広い連続空間を形成できる。
用がある。4個の建物ユニットそれぞれに定めた1個の
柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突き合せ配
置してなるユニット建物において、梁下天井高を低くす
ることなく、柱を省略した広い連続空間を形成できる。
【0033】請求項8に記載の本発明によれば下記の作
用がある。3個の建物ユニットそれぞれに定めた1個の
柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突き合せ配
置してなるユニット建物において、柱を省略した広い連
続空間や開口部を形成できる。
用がある。3個の建物ユニットそれぞれに定めた1個の
柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突き合せ配
置してなるユニット建物において、柱を省略した広い連
続空間や開口部を形成できる。
【0034】請求項9に記載の本発明によれば下記の作
用がある。2個の建物ユニットそれぞれに定めた1個の
柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突き合わせ
配置し、他の1個の建物ユニットをそれら2個の建物ユ
ニットの柱省略接合部を含む同一面内で該柱省略接合部
の両側に渡るように隣接配置してなるユニット建物にお
いて、柱を省略した広い連続空間を形成できる。
用がある。2個の建物ユニットそれぞれに定めた1個の
柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突き合わせ
配置し、他の1個の建物ユニットをそれら2個の建物ユ
ニットの柱省略接合部を含む同一面内で該柱省略接合部
の両側に渡るように隣接配置してなるユニット建物にお
いて、柱を省略した広い連続空間を形成できる。
【0035】請求項10に記載の本発明によれば下記の
作用がある。2個の建物ユニットそれぞれに定めた1個
の柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突き合わ
せ配置してなるユニット建物において、柱を省略した広
い開口部を形成できる。
作用がある。2個の建物ユニットそれぞれに定めた1個
の柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突き合わ
せ配置してなるユニット建物において、柱を省略した広
い開口部を形成できる。
【0036】請求項11に記載の本発明によれば下記の
作用がある。建物ユニットの柱省略コーナー部に設けた
仮柱は、該建物ユニットの工場製造段階、輸送保管段階
を経た現地据付け後、補強梁の接続完了まで取外されな
い。従って、補強梁の接続時の建物ユニットの強度を低
下せしめることがなく、施工段階の建物強度も十分に確
保でき、施工性はよい。
作用がある。建物ユニットの柱省略コーナー部に設けた
仮柱は、該建物ユニットの工場製造段階、輸送保管段階
を経た現地据付け後、補強梁の接続完了まで取外されな
い。従って、補強梁の接続時の建物ユニットの強度を低
下せしめることがなく、施工段階の建物強度も十分に確
保でき、施工性はよい。
【0037】
【発明の実施の形態】図1はユニット建物と建物ユニッ
トを示す模式図、図2は第1実施形態の下階建物ユニッ
トへの補強梁接続過程を示す模式図、図3は下階補強梁
を示す模式図、図4は下階補強構造を示す模式図、図5
は下階補強梁の端部接続構造を示す模式図、図6は下階
補強梁の中央部接続構造を示す模式図、図7は上階建物
ユニットの搭載構造を示す模式図、図8は上階建物ユニ
ットへの補強梁接続過程を示す模式図、図9は上階補強
梁を示す模式図、図10は上階補強梁の作用を示す模式
図、図11は上階補強構造を示す模式図、図12は補強
梁の変形例を示す模式図である。
トを示す模式図、図2は第1実施形態の下階建物ユニッ
トへの補強梁接続過程を示す模式図、図3は下階補強梁
を示す模式図、図4は下階補強構造を示す模式図、図5
は下階補強梁の端部接続構造を示す模式図、図6は下階
補強梁の中央部接続構造を示す模式図、図7は上階建物
ユニットの搭載構造を示す模式図、図8は上階建物ユニ
ットへの補強梁接続過程を示す模式図、図9は上階補強
梁を示す模式図、図10は上階補強梁の作用を示す模式
図、図11は上階補強構造を示す模式図、図12は補強
梁の変形例を示す模式図である。
【0038】(ユニット建物と建物ユニット)(図1) ユニット建物10は、図1(A)に示す如く、工場生産
した複数の標準建物ユニット11、柱省略建物ユニット
12を建築現場に輸送し、予め設置してある基礎13の
上にて水平、鉛直方向に隣接設置して下階部分10A、
上階部分10Bが構築される。
した複数の標準建物ユニット11、柱省略建物ユニット
12を建築現場に輸送し、予め設置してある基礎13の
上にて水平、鉛直方向に隣接設置して下階部分10A、
上階部分10Bが構築される。
【0039】標準建物ユニット11は、図1(B)に示
す如く、4本の角鋼管製柱21と、4本の型鋼製床梁2
2と、4本の型鋼製天井梁23とを箱形に接合した骨組
構造体である。建物ユニット11は、4個のコーナー部
で、相交差する床梁22をジョイントピース22Aによ
り柱21の下端部に接続し、相交差する天井梁23をジ
ョイントピース23Aにより柱21の上端部に接合して
構成される。
す如く、4本の角鋼管製柱21と、4本の型鋼製床梁2
2と、4本の型鋼製天井梁23とを箱形に接合した骨組
構造体である。建物ユニット11は、4個のコーナー部
で、相交差する床梁22をジョイントピース22Aによ
り柱21の下端部に接続し、相交差する天井梁23をジ
ョイントピース23Aにより柱21の上端部に接合して
構成される。
【0040】柱省略建物ユニット12は、図1(C)に
示す如く、標準建物ユニット11の4本の柱21のうち
の1本の柱21を省略したものである。柱省略建物ユニ
ット12は、柱省略コーナー部以外の3個のコーナー部
では、相交差する床梁22をジョイントピース22Aに
より柱21の下端部に接合し、相交差する天井梁23を
ジョイントピース23Aにより柱21の上端部に接合す
るとともに、柱省略コーナー部では、相交差する床梁2
2をジョイントピース22Bにより短柱24に接合し、
相交差する天井梁23をジョイントピース23Bにより
短柱25に接合して構成される。そして、柱省略建物ユ
ニット12では、柱省略コーナー部に仮柱26を着脱自
在としている。仮柱26は、ボルト、ピン等の着脱手段
により、上述の短柱24と短柱25とに着脱自在に結合
される。
示す如く、標準建物ユニット11の4本の柱21のうち
の1本の柱21を省略したものである。柱省略建物ユニ
ット12は、柱省略コーナー部以外の3個のコーナー部
では、相交差する床梁22をジョイントピース22Aに
より柱21の下端部に接合し、相交差する天井梁23を
ジョイントピース23Aにより柱21の上端部に接合す
るとともに、柱省略コーナー部では、相交差する床梁2
2をジョイントピース22Bにより短柱24に接合し、
相交差する天井梁23をジョイントピース23Bにより
短柱25に接合して構成される。そして、柱省略建物ユ
ニット12では、柱省略コーナー部に仮柱26を着脱自
在としている。仮柱26は、ボルト、ピン等の着脱手段
により、上述の短柱24と短柱25とに着脱自在に結合
される。
【0041】(第1実施形態)(図2〜図11) (ユニット建物10の下階部分10A)(図2〜図6) ユニット建物10は、下階部分10Aの一部にて、図2
に示す如く、4個の柱省略建物ユニット12それぞれの
柱省略コーナー部を柱省略接合部14にて互いに突き合
せ配置し、それら4個の柱省略建物ユニット12によっ
て柱21に遮られることのない広く連続した居室空間を
形成するものとしている。以下、4個の柱省略建物ユニ
ット12の接合構造について説明する。
に示す如く、4個の柱省略建物ユニット12それぞれの
柱省略コーナー部を柱省略接合部14にて互いに突き合
せ配置し、それら4個の柱省略建物ユニット12によっ
て柱21に遮られることのない広く連続した居室空間を
形成するものとしている。以下、4個の柱省略建物ユニ
ット12の接合構造について説明する。
【0042】ユニット建物10の下階部分10Aにおい
て、4個の柱省略建物ユニット12の柱省略接合部14
は、下階補強梁30にて補強される。下階補強梁30
は、鋼製で、図3に示す如く、建物ユニット12の天井
梁23の成の高さより広い幅の長尺の板状の補強梁本体
34とその中央部2個所の側面に溶接によって添設され
た補強体35とからなる。
て、4個の柱省略建物ユニット12の柱省略接合部14
は、下階補強梁30にて補強される。下階補強梁30
は、鋼製で、図3に示す如く、建物ユニット12の天井
梁23の成の高さより広い幅の長尺の板状の補強梁本体
34とその中央部2個所の側面に溶接によって添設され
た補強体35とからなる。
【0043】補強体35は細長い板体で、下階補強梁3
0の上縁に、下階補強梁本体34の長手方向に沿って補
強梁の端から1/4から他端の1/4までの領域に設け
られている。36は補強梁本体34の両端部に穿設され
た後述する高力ボルト31を挿通するための孔であり、
37は長尺板材34の中央部に穿設された後述する高力
ボルト32を挿通するための孔である。
0の上縁に、下階補強梁本体34の長手方向に沿って補
強梁の端から1/4から他端の1/4までの領域に設け
られている。36は補強梁本体34の両端部に穿設され
た後述する高力ボルト31を挿通するための孔であり、
37は長尺板材34の中央部に穿設された後述する高力
ボルト32を挿通するための孔である。
【0044】なお、補強体35を補強梁本体34の長手
方向の中央線部を避けて中央部の2個所に部分的に添設
したのは、下階建物ユニット12の短柱25やその短柱
25に載置され、結合される上階建物ユニット11の柱
21の障害にならないようにするためである。この補強
体35、ジョイントピース23B、短柱25等により、
横座屈防止手段が補強梁中央部で連続したものとなって
いる。
方向の中央線部を避けて中央部の2個所に部分的に添設
したのは、下階建物ユニット12の短柱25やその短柱
25に載置され、結合される上階建物ユニット11の柱
21の障害にならないようにするためである。この補強
体35、ジョイントピース23B、短柱25等により、
横座屈防止手段が補強梁中央部で連続したものとなって
いる。
【0045】そして、下階補強梁30は、図2、図4に
示す如く、柱省略接合部14の左右の一方側にて相隣る
2個の建物ユニット12の天井梁23の間から、左右の
他方側にて相隣る他の2個の建物ユニット12の天井梁
23の間に渡って設けられている。なお、図4におい
て、15は下階天井板、16は上階床板である。
示す如く、柱省略接合部14の左右の一方側にて相隣る
2個の建物ユニット12の天井梁23の間から、左右の
他方側にて相隣る他の2個の建物ユニット12の天井梁
23の間に渡って設けられている。なお、図4におい
て、15は下階天井板、16は上階床板である。
【0046】下階補強梁30の両端部は、図5に示す如
く、柱省略接合部14の左右の一方側にて相隣る2個の
建物ユニット12の各柱21と、柱省略接合部14の他
方側にて相隣る2個の建物ユニット12の各柱21のそ
れぞれに接続される。このとき、下階補強梁30の両端
部は、高力ボルト31を用いた天井梁23、ジョイント
ピース23Aとの高力ボルト接合(摩擦接合)を介して
柱21に接続される。
く、柱省略接合部14の左右の一方側にて相隣る2個の
建物ユニット12の各柱21と、柱省略接合部14の他
方側にて相隣る2個の建物ユニット12の各柱21のそ
れぞれに接続される。このとき、下階補強梁30の両端
部は、高力ボルト31を用いた天井梁23、ジョイント
ピース23Aとの高力ボルト接合(摩擦接合)を介して
柱21に接続される。
【0047】下階補強梁30の中央部には、図6に示す
如く、4個の建物ユニット12の各柱省略コーナー部が
接続される。このとき、補強梁30の中央部は、高力ボ
ルト32を用いた天井梁23、ジョイントピース23B
との接合を介して短柱25に接続される。
如く、4個の建物ユニット12の各柱省略コーナー部が
接続される。このとき、補強梁30の中央部は、高力ボ
ルト32を用いた天井梁23、ジョイントピース23B
との接合を介して短柱25に接続される。
【0048】下階補強梁30が上述の如くにて柱21、
短柱25に接続されるとき、各建物ユニット12の柱省
略コーナー部には短柱25に着脱自在の仮柱26が未だ
接合されている。そして、下階補強梁30が柱21、短
柱25に接続完了した後、仮柱26は短柱25から取外
される。
短柱25に接続されるとき、各建物ユニット12の柱省
略コーナー部には短柱25に着脱自在の仮柱26が未だ
接合されている。そして、下階補強梁30が柱21、短
柱25に接続完了した後、仮柱26は短柱25から取外
される。
【0049】なお、下階補強梁30は、この下階補強梁
30を挟んで相隣る2個の建物ユニット12、12の相
接する天井梁23、23と、ジョイントピース23A、
23Bのない部分でも、ボルト等を用いて接合されてよ
い。
30を挟んで相隣る2個の建物ユニット12、12の相
接する天井梁23、23と、ジョイントピース23A、
23Bのない部分でも、ボルト等を用いて接合されてよ
い。
【0050】(ユニット建物の下階部分への上階部分の
搭載)(図7) ユニット建物は、下階部分10Aの上に上階部分10B
を搭載するに際し、下階部分10Aの一部を構成してい
る4個の下階柱省略建物ユニット12の上に4個の上階
標準建物ユニット11を搭載することができる(図7
(A))。
搭載)(図7) ユニット建物は、下階部分10Aの上に上階部分10B
を搭載するに際し、下階部分10Aの一部を構成してい
る4個の下階柱省略建物ユニット12の上に4個の上階
標準建物ユニット11を搭載することができる(図7
(A))。
【0051】このとき、4個の上階建物ユニット11
は、4個の下階建物ユニット12の柱省略コーナー部以
外の3個のコーナー部においては上階建物ユニット11
の3個の柱21の下端面を下階建物ユニット12の3個
の柱21の上端面に載置して結合し、下階建物ユニット
12の柱省略コーナー部においては上階建物ユニット1
1の1個の柱21の下端面を下階建物ユニット12の短
柱25の上端面に載置して結合する(図7(B))。
は、4個の下階建物ユニット12の柱省略コーナー部以
外の3個のコーナー部においては上階建物ユニット11
の3個の柱21の下端面を下階建物ユニット12の3個
の柱21の上端面に載置して結合し、下階建物ユニット
12の柱省略コーナー部においては上階建物ユニット1
1の1個の柱21の下端面を下階建物ユニット12の短
柱25の上端面に載置して結合する(図7(B))。
【0052】このとき、図7(C)に示す如く、4個の
下階建物ユニット12を補強している下階補強梁30の
成の高さを上階建物ユニット11の相隣る床梁22、2
2の間にまで延在し、下階補強梁30がこの延在部分で
上階建物ユニット11の床梁22、ジョイントピース2
2Aにも高力ボルト33により接続されるものとしてい
る。そして、補強体35は、図7(D)に示す如く、上
階建物ユニットの床梁22との間隙を埋めるスペーサを
兼ねている。また、下階補強梁30は、その上端を床梁
22より上方に突出させたり、下端を下階建物ユニット
12の天井梁23より下方に突出させてもよい。
下階建物ユニット12を補強している下階補強梁30の
成の高さを上階建物ユニット11の相隣る床梁22、2
2の間にまで延在し、下階補強梁30がこの延在部分で
上階建物ユニット11の床梁22、ジョイントピース2
2Aにも高力ボルト33により接続されるものとしてい
る。そして、補強体35は、図7(D)に示す如く、上
階建物ユニットの床梁22との間隙を埋めるスペーサを
兼ねている。また、下階補強梁30は、その上端を床梁
22より上方に突出させたり、下端を下階建物ユニット
12の天井梁23より下方に突出させてもよい。
【0053】図3に示す補強梁30は、長尺板状の補強
梁本体34が上階建物ユニット11の相隣る床梁22、
22の間にまで延在させたものであるが、下階建物ユニ
ット12の天井梁の成の高さとほぼ同じであってもよい
(図12(A)参照)。また、補強梁本体の中央部に添
設する補強体は、図12(A)に示す如く、補強体35
Aは補強梁本体下端部まで延在させてもよい。また、補
強体を中央部の2個所に添設するほか、図12(B)に
示す如く、1個の補強体35Bであってもよい。さら
に、補強梁本体の天井梁間に介在する部分には、図12
(C)に示す如く、その側面に天井梁との間隙を埋める
ためのスペーサ38を設けてもよい。このようなスペー
サ38があると、スペーサ38も横座屈防止に寄与し、
補強梁全体の重量軽減に有用である。
梁本体34が上階建物ユニット11の相隣る床梁22、
22の間にまで延在させたものであるが、下階建物ユニ
ット12の天井梁の成の高さとほぼ同じであってもよい
(図12(A)参照)。また、補強梁本体の中央部に添
設する補強体は、図12(A)に示す如く、補強体35
Aは補強梁本体下端部まで延在させてもよい。また、補
強体を中央部の2個所に添設するほか、図12(B)に
示す如く、1個の補強体35Bであってもよい。さら
に、補強梁本体の天井梁間に介在する部分には、図12
(C)に示す如く、その側面に天井梁との間隙を埋める
ためのスペーサ38を設けてもよい。このようなスペー
サ38があると、スペーサ38も横座屈防止に寄与し、
補強梁全体の重量軽減に有用である。
【0054】(下階部分の上の上階部分の補強)(図8
〜図10) 4個の下階柱省略建物ユニット12の上に4個の上階標
準建物ユニット11を上述の如くに搭載したとき、図8
に示す如く、下階建物ユニット12の補強梁30を設け
た天井梁23、23間と同一面上に位置する、上階建物
ユニット11の天井梁23、23間にも上階補強梁40
を設けることができる。
〜図10) 4個の下階柱省略建物ユニット12の上に4個の上階標
準建物ユニット11を上述の如くに搭載したとき、図8
に示す如く、下階建物ユニット12の補強梁30を設け
た天井梁23、23間と同一面上に位置する、上階建物
ユニット11の天井梁23、23間にも上階補強梁40
を設けることができる。
【0055】上階補強梁40は、図9に示す如く、断面
T字状の如くの長尺T形材からなり、図8に示す如く、
左右の一方側にて相隣る2個の建物ユニット11の天井
梁23、23の間から、左右の他方側にて相隣る2個の
建物ユニット11の天井梁23、23の間に渡って設け
られる。なお、この補強梁もその階の天井梁の下に突出
又は上階の床梁の上に突出するようにしてもよい。
T字状の如くの長尺T形材からなり、図8に示す如く、
左右の一方側にて相隣る2個の建物ユニット11の天井
梁23、23の間から、左右の他方側にて相隣る2個の
建物ユニット11の天井梁23、23の間に渡って設け
られる。なお、この補強梁もその階の天井梁の下に突出
又は上階の床梁の上に突出するようにしてもよい。
【0056】上階補強梁40の両端部、中央部のそれぞ
れは、図5に示した下階補強梁30の両端部と同様に、
相隣る2個の建物ユニット11の各柱21に、高力ボル
トを用いた天井梁23、ジョイントピース23Aとの接
合を介して接続される。
れは、図5に示した下階補強梁30の両端部と同様に、
相隣る2個の建物ユニット11の各柱21に、高力ボル
トを用いた天井梁23、ジョイントピース23Aとの接
合を介して接続される。
【0057】なお、上階補強梁40は、補強梁40を挟
んで相隣る2個の建物ユニット11、11の相接する天
井梁23、23と、ジョイントピース23Aのない部分
でも、ボルト等を用いて接合されてよい。
んで相隣る2個の建物ユニット11、11の相接する天
井梁23、23と、ジョイントピース23Aのない部分
でも、ボルト等を用いて接合されてよい。
【0058】これによれば、相隣る建物ユニット11が
上階補強梁40によって一体化され、4個の建物ユニッ
ト11の中央部の柱21を介して上階床を吊る如くにな
り(図10(C))、4個の下階建物ユニット12の柱
省略中央部への上階荷重を低減するものとなる。この上
階補強梁40がない場合には、下階建物ユニット12の
補強梁30と該下階建物ユニット12の柱21、天井梁
23との接続が高力ボルト31、32の破断等により切
れたとき(図10(A))、下階建物ユニット12の柱
省略中央部の天井構造強度が低下して、上階建物ユニッ
ト11の床が図10(B)に示す如くに落ちる虞れがあ
る。上階補強梁40を設けることにより、上述の上階建
物ユニット11の床が落ちる如くを防止できる。
上階補強梁40によって一体化され、4個の建物ユニッ
ト11の中央部の柱21を介して上階床を吊る如くにな
り(図10(C))、4個の下階建物ユニット12の柱
省略中央部への上階荷重を低減するものとなる。この上
階補強梁40がない場合には、下階建物ユニット12の
補強梁30と該下階建物ユニット12の柱21、天井梁
23との接続が高力ボルト31、32の破断等により切
れたとき(図10(A))、下階建物ユニット12の柱
省略中央部の天井構造強度が低下して、上階建物ユニッ
ト11の床が図10(B)に示す如くに落ちる虞れがあ
る。上階補強梁40を設けることにより、上述の上階建
物ユニット11の床が落ちる如くを防止できる。
【0059】(上階部分10Bの他の例)(図11) 4個の下階柱省略建物ユニット12の上に搭載される4
個の上階建物ユニットは、標準建物ユニット11でなく
柱省略建物ユニット12であってもよい。このとき、前
述の上階補強梁40の両端部は、図11に示す如く、左
右の一方側にて相隣る2個の上階建物ユニット12の各
柱21と、左右の他方側にて相隣る2個の上階建物ユニ
ット12の各柱21のそれぞれに、高力ボルトを用いた
天井梁23、ジョイントピース23Aとの接合を介して
接続される。そして、上階補強梁40の中央部は、4個
の上階建物ユニット12の各柱省略コーナー部で、高力
ボルトを用いた天井梁23、ジョイントピース23Bと
の接合を介して短柱25に接続される。なお、17は上
階天井板である。
個の上階建物ユニットは、標準建物ユニット11でなく
柱省略建物ユニット12であってもよい。このとき、前
述の上階補強梁40の両端部は、図11に示す如く、左
右の一方側にて相隣る2個の上階建物ユニット12の各
柱21と、左右の他方側にて相隣る2個の上階建物ユニ
ット12の各柱21のそれぞれに、高力ボルトを用いた
天井梁23、ジョイントピース23Aとの接合を介して
接続される。そして、上階補強梁40の中央部は、4個
の上階建物ユニット12の各柱省略コーナー部で、高力
ボルトを用いた天井梁23、ジョイントピース23Bと
の接合を介して短柱25に接続される。なお、17は上
階天井板である。
【0060】なお、上階補強梁40を挟んで相隣る2個
の建物ユニット12、12の相接する天井梁23、23
と、ジョイントピース23A、23Bのない部分でも、
ボルト等を用いて接合されてよい。また、上階の天井部
に上階補強梁を設ける場合には、補強梁の上端を天井部
梁より上方に突出させ、屋根裏空間に収めるとよい。上
述のようにこのユニット建物は、天井梁の下又は床梁の
上に突出する補強梁を収める空間を有している。
の建物ユニット12、12の相接する天井梁23、23
と、ジョイントピース23A、23Bのない部分でも、
ボルト等を用いて接合されてよい。また、上階の天井部
に上階補強梁を設ける場合には、補強梁の上端を天井部
梁より上方に突出させ、屋根裏空間に収めるとよい。上
述のようにこのユニット建物は、天井梁の下又は床梁の
上に突出する補強梁を収める空間を有している。
【0061】以下、本実施例の作用について説明する。 ユニット建物10において、下階補強梁30の両端部
は、柱省略接合部の一方側にて相隣る2個の建物ユニッ
ト12の各柱21と、柱省略接合部の他方側にて相隣る
2個の建物ユニット12の各柱21のそれぞれに接続さ
れる。そして、下階補強梁30の中央部には、4個の建
物ユニット12の各柱省略コーナー部が接続される。従
って、このユニット建物10の天井構造強度は、相隣る
建物ユニット12の相接する2個の天井梁23、23の
断面性能の和に、下階補強梁30の断面性能をも加えた
ものとなっている。そして、この下階補強梁30は中央
部側面に補強体35、35を添設するものであるので、
横座屈が生じ難く、補強梁本体34の断面性能を十分に
生かすことができる。このため、柱を省略した天井スパ
ンを大きく拡大し、柱を省略した広い連続空間を形成で
きる。
は、柱省略接合部の一方側にて相隣る2個の建物ユニッ
ト12の各柱21と、柱省略接合部の他方側にて相隣る
2個の建物ユニット12の各柱21のそれぞれに接続さ
れる。そして、下階補強梁30の中央部には、4個の建
物ユニット12の各柱省略コーナー部が接続される。従
って、このユニット建物10の天井構造強度は、相隣る
建物ユニット12の相接する2個の天井梁23、23の
断面性能の和に、下階補強梁30の断面性能をも加えた
ものとなっている。そして、この下階補強梁30は中央
部側面に補強体35、35を添設するものであるので、
横座屈が生じ難く、補強梁本体34の断面性能を十分に
生かすことができる。このため、柱を省略した天井スパ
ンを大きく拡大し、柱を省略した広い連続空間を形成で
きる。
【0062】下階補強梁30の大部分は、相隣る建物
ユニット12の相接する2個の天井梁23、23の間や
上階建物ユニット11の床梁22、22に挟まれる如く
に設置される。従って、補強梁30は天井梁23の下に
大きく突き出ず、梁下天井高を可及的に高くすることが
できる。
ユニット12の相接する2個の天井梁23、23の間や
上階建物ユニット11の床梁22、22に挟まれる如く
に設置される。従って、補強梁30は天井梁23の下に
大きく突き出ず、梁下天井高を可及的に高くすることが
できる。
【0063】下階補強梁30は、天井梁23を柱2
1、短柱25に接合するためのジョイントピース23
A、23Bに接合されることにて、それらの柱21、短
柱25に接続される。従って、補強梁30を柱21、短
柱25に接続する構造を簡易且つ確実化できる。
1、短柱25に接合するためのジョイントピース23
A、23Bに接合されることにて、それらの柱21、短
柱25に接続される。従って、補強梁30を柱21、短
柱25に接続する構造を簡易且つ確実化できる。
【0064】下階建物ユニット12の柱省略のための
下階補強梁30を、上階建物ユニット11の相隣る床梁
22間にまで延在し、その延在部分で上階建物ユニット
11にも接続する。従って、柱省略した下階建物ユニッ
ト12の天井構造強度が、補強梁30自体の断面性能に
よって補強されるだけでなく、補強梁30を介して上階
建物ユニット11の床梁構造強度等によっても補強され
る。このため、下階建物ユニット12の柱を省略した天
井スパンをより拡大し、柱を省略したより広い連続空間
を形成できる。
下階補強梁30を、上階建物ユニット11の相隣る床梁
22間にまで延在し、その延在部分で上階建物ユニット
11にも接続する。従って、柱省略した下階建物ユニッ
ト12の天井構造強度が、補強梁30自体の断面性能に
よって補強されるだけでなく、補強梁30を介して上階
建物ユニット11の床梁構造強度等によっても補強され
る。このため、下階建物ユニット12の柱を省略した天
井スパンをより拡大し、柱を省略したより広い連続空間
を形成できる。
【0065】下階建物ユニット12の下階補強梁30
を設けた天井梁23間と同一面上に位置する、上階建物
ユニット11の天井梁23間に上階補強梁40を設け、
上階補強梁40が上階建物ユニット11の天井梁23が
接合されている各柱21のそれぞれに接続される。従っ
て、相隣る上階建物ユニット11が上階補強梁40によ
って一体化されて、その4個の上階建物ユニット11の
中央部の柱21を介して上階床を吊る如くになり、4個
の下階建物ユニット12の柱省略中央部への上階荷重を
低減するものとなる。よって、万一、下階建物ユニット
12の下階補強梁30と該下階建物ユニット12との接
続(高力ボルト等)が切れ、下階建物ユニット12の柱
省略中央部の天井構造強度が低下しても、上階建物ユニ
ット11の床が落ちる如くを防止できる。
を設けた天井梁23間と同一面上に位置する、上階建物
ユニット11の天井梁23間に上階補強梁40を設け、
上階補強梁40が上階建物ユニット11の天井梁23が
接合されている各柱21のそれぞれに接続される。従っ
て、相隣る上階建物ユニット11が上階補強梁40によ
って一体化されて、その4個の上階建物ユニット11の
中央部の柱21を介して上階床を吊る如くになり、4個
の下階建物ユニット12の柱省略中央部への上階荷重を
低減するものとなる。よって、万一、下階建物ユニット
12の下階補強梁30と該下階建物ユニット12との接
続(高力ボルト等)が切れ、下階建物ユニット12の柱
省略中央部の天井構造強度が低下しても、上階建物ユニ
ット11の床が落ちる如くを防止できる。
【0066】上記の上階補強梁40の断面性能が、上
階建物ユニット12の天井、床を支えることができるも
のであれば、上階建物ユニット12においても柱を省略
し、広い連続空間を形成できる。
階建物ユニット12の天井、床を支えることができるも
のであれば、上階建物ユニット12においても柱を省略
し、広い連続空間を形成できる。
【0067】建物ユニット12の柱省略コーナー部に
設けた仮柱26は、該建物ユニット12の工場製造段
階、輸送保管段階を経た現地据付け後、下階補強梁3
0、上階補強梁40の接続完了まで取外されない。従っ
て、下階補強梁30、上階補強梁40の接続時の建物ユ
ニット12の強度を低下せしめることがなく、施工段階
の建物強度も十分に確保でき、施工性はよい。
設けた仮柱26は、該建物ユニット12の工場製造段
階、輸送保管段階を経た現地据付け後、下階補強梁3
0、上階補強梁40の接続完了まで取外されない。従っ
て、下階補強梁30、上階補強梁40の接続時の建物ユ
ニット12の強度を低下せしめることがなく、施工段階
の建物強度も十分に確保でき、施工性はよい。
【0068】図13は第2実施形態のユニット建物を示
す模式図、図14は第3実施形態のユニット建物を示す
模式図、図15は第3実施形態のユニット建物の変形構
造を示す模式図である。
す模式図、図14は第3実施形態のユニット建物を示す
模式図、図15は第3実施形態のユニット建物の変形構
造を示す模式図である。
【0069】(第2実施形態)(図13) 第2実施形態において、ユニット建物10は、下階部分
10Aの一部にて、図13に示す如く、3個の柱省略建
物ユニット12それぞれの柱省略コーナー部を柱省略接
合部にて互いに突き合せ載置し、それら4個の柱省略建
物ユニット12によって柱21に遮られることのない広
く連続した居室空間や開口部を形成するものとしてい
る。以下、3個の柱省略建物ユニット12の接合構造に
ついて説明する。
10Aの一部にて、図13に示す如く、3個の柱省略建
物ユニット12それぞれの柱省略コーナー部を柱省略接
合部にて互いに突き合せ載置し、それら4個の柱省略建
物ユニット12によって柱21に遮られることのない広
く連続した居室空間や開口部を形成するものとしてい
る。以下、3個の柱省略建物ユニット12の接合構造に
ついて説明する。
【0070】ユニット建物10の下階部分10Aにおい
て、3個の柱省略建物ユニット12の柱省略接合部は、
下階補強梁30にて補強される。下階補強梁30は、図
13に示す如く、下階建物ユニット12の天井梁23の
成の高さと略同一幅の長尺板体の補強本体34の中央部
に2個の補強体35、35を添設したものからなり、柱
省略接合部の左右の一方側(右側)にて相隣る2個の建
物ユニット12の天井梁23、23の間から、左右の他
方側(左側)の建物ユニット12の天井梁23に渡り、
その上端が天井梁23より上方に突出して設けられる。
て、3個の柱省略建物ユニット12の柱省略接合部は、
下階補強梁30にて補強される。下階補強梁30は、図
13に示す如く、下階建物ユニット12の天井梁23の
成の高さと略同一幅の長尺板体の補強本体34の中央部
に2個の補強体35、35を添設したものからなり、柱
省略接合部の左右の一方側(右側)にて相隣る2個の建
物ユニット12の天井梁23、23の間から、左右の他
方側(左側)の建物ユニット12の天井梁23に渡り、
その上端が天井梁23より上方に突出して設けられる。
【0071】下階補強梁30の両端部は、図13(B)
に示す如く、柱省略接合部14の左右の一方側(右側)
にて相隣る2個の建物ユニット12の各柱21と、柱省
略接合部14の他方側(左側)の建物ユニット12の柱
21のそれぞれに接続される。このとき、下階補強梁3
0の両端部は、高力ボルト31を用いた天井梁23、ジ
ョイントピース23Aとの高力ボルト接合(摩擦接合)
を介して柱21に接続される。
に示す如く、柱省略接合部14の左右の一方側(右側)
にて相隣る2個の建物ユニット12の各柱21と、柱省
略接合部14の他方側(左側)の建物ユニット12の柱
21のそれぞれに接続される。このとき、下階補強梁3
0の両端部は、高力ボルト31を用いた天井梁23、ジ
ョイントピース23Aとの高力ボルト接合(摩擦接合)
を介して柱21に接続される。
【0072】補強梁30の中央部には、図13(B)に
示す如く、3個の建物ユニット12の各柱省略コーナー
部が接続される。このとき、下階補強梁30の中央部
は、高力ボルト32を用いた天井梁23、ジョイントピ
ース23Bとの接合を介して短柱25に接続される。
示す如く、3個の建物ユニット12の各柱省略コーナー
部が接続される。このとき、下階補強梁30の中央部
は、高力ボルト32を用いた天井梁23、ジョイントピ
ース23Bとの接合を介して短柱25に接続される。
【0073】下階補強梁30が上述の如くにて柱21、
短柱25に接続されるとき、各建物ユニット12の柱省
略コーナー部には短柱25に着脱自在の仮柱26が未だ
接合されている。そして、補強梁30が柱21、短柱2
5に接続完了した後、仮柱26は短柱25から取外され
る。
短柱25に接続されるとき、各建物ユニット12の柱省
略コーナー部には短柱25に着脱自在の仮柱26が未だ
接合されている。そして、補強梁30が柱21、短柱2
5に接続完了した後、仮柱26は短柱25から取外され
る。
【0074】なお、下階補強梁30は、下階補強梁30
に相接する天井梁23と、ジョイントピース23A、2
3Bのない部分でも、ボルト等を用いて接合されてよ
い。
に相接する天井梁23と、ジョイントピース23A、2
3Bのない部分でも、ボルト等を用いて接合されてよ
い。
【0075】なお、第2実施形態のユニット建物10に
おいても第1実施形態と同様に、(a)下階補強梁の成
の高さを上階部分10Bの床梁上に突出するまで延在さ
せる構造、(b)上階部分10Bの天井梁部に上階補強
梁を設ける構造、(c)上階部分10Bも柱省略し、そ
の柱省略接合部を上階補強梁により補強する構造を採用
できる。
おいても第1実施形態と同様に、(a)下階補強梁の成
の高さを上階部分10Bの床梁上に突出するまで延在さ
せる構造、(b)上階部分10Bの天井梁部に上階補強
梁を設ける構造、(c)上階部分10Bも柱省略し、そ
の柱省略接合部を上階補強梁により補強する構造を採用
できる。
【0076】(第3実施形態)(図14) 第3実施形態において、ユニット建物10は、下階部分
10Aの一部にて、図14に示す如く、2個の柱省略建
物ユニット12それぞれの柱省略コーナー部を柱省略接
合部にて互いに突き合せ載置し、他の1個の標準建物ユ
ニット11をそれら2個の柱省略建物ユニット12の柱
省略接合部を含む同一面内で該柱省略接合部の両側に渡
るように隣接配置し、それら2個の柱省略建物ユニット
12と1個の標準建物ユニット11とによって柱21に
遮られることのない広く連続した居室空間を形成するも
のとしている。以下、2個の柱省略建物ユニット12と
1個の標準建物ユニット11との接合構造について説明
する。
10Aの一部にて、図14に示す如く、2個の柱省略建
物ユニット12それぞれの柱省略コーナー部を柱省略接
合部にて互いに突き合せ載置し、他の1個の標準建物ユ
ニット11をそれら2個の柱省略建物ユニット12の柱
省略接合部を含む同一面内で該柱省略接合部の両側に渡
るように隣接配置し、それら2個の柱省略建物ユニット
12と1個の標準建物ユニット11とによって柱21に
遮られることのない広く連続した居室空間を形成するも
のとしている。以下、2個の柱省略建物ユニット12と
1個の標準建物ユニット11との接合構造について説明
する。
【0077】ユニット建物10の下階部分10Aにおい
て、2個の柱省略建物ユニット12の柱省略接合部は、
下階補強梁30にて補強される。下階補強梁30は、図
14(B)に示す如く、建物ユニット11、12の天井
梁23の成の高さよりやや幅広の長尺板体の中央部側面
2個所に補強体35、35を添設したものからなり、柱
省略接合部の左右の一方側にて相隣る2個の建物ユニッ
ト12、11の天井梁23、23の間から、左右の他方
側にて相隣る2個の建物ユニット12、11の天井梁2
3、23の間に渡って、その上端が天井梁23、23よ
り上方に突出する如く設けられる。
て、2個の柱省略建物ユニット12の柱省略接合部は、
下階補強梁30にて補強される。下階補強梁30は、図
14(B)に示す如く、建物ユニット11、12の天井
梁23の成の高さよりやや幅広の長尺板体の中央部側面
2個所に補強体35、35を添設したものからなり、柱
省略接合部の左右の一方側にて相隣る2個の建物ユニッ
ト12、11の天井梁23、23の間から、左右の他方
側にて相隣る2個の建物ユニット12、11の天井梁2
3、23の間に渡って、その上端が天井梁23、23よ
り上方に突出する如く設けられる。
【0078】下階補強梁30の両端部は、図14(B)
に示す如く、柱省略接合部の左右の一方側にて相隣る2
個の建物ユニット12、11の各柱21と、柱省略接合
部の他方側にて相隣る2個の建物ユニット12、11の
各柱21のそれぞれに接続される。このとき、下階補強
梁30の両端部は、高力ボルト31を用いた天井梁2
3、ジョイントピース23Aとの高力ボルト接合(摩擦
接合)を介して柱21に接続される。
に示す如く、柱省略接合部の左右の一方側にて相隣る2
個の建物ユニット12、11の各柱21と、柱省略接合
部の他方側にて相隣る2個の建物ユニット12、11の
各柱21のそれぞれに接続される。このとき、下階補強
梁30の両端部は、高力ボルト31を用いた天井梁2
3、ジョイントピース23Aとの高力ボルト接合(摩擦
接合)を介して柱21に接続される。
【0079】下階補強梁30の中央部には、図14
(B)に示す如く、2個の建物ユニット12の各柱省略
コーナー部と1個の建物ユニット11の天井梁中間部の
それぞれが接続される。このとき、下階補強梁30の中
央部は、高力ボルト32を用いた天井梁23、ジョイン
トピース23Bとの接合を介して短柱25に接続され
る。
(B)に示す如く、2個の建物ユニット12の各柱省略
コーナー部と1個の建物ユニット11の天井梁中間部の
それぞれが接続される。このとき、下階補強梁30の中
央部は、高力ボルト32を用いた天井梁23、ジョイン
トピース23Bとの接合を介して短柱25に接続され
る。
【0080】下階補強梁30が上述の如くにて柱21、
短柱25に接続されるとき、各建物ユニット12の柱省
略コーナー部には短柱25に着脱自在の仮柱26が未だ
接合されている。そして、補強梁30が柱21、短柱2
5に接続完了した後、仮柱26は短柱25から取外され
る。
短柱25に接続されるとき、各建物ユニット12の柱省
略コーナー部には短柱25に着脱自在の仮柱26が未だ
接合されている。そして、補強梁30が柱21、短柱2
5に接続完了した後、仮柱26は短柱25から取外され
る。
【0081】なお、下階補強梁30は、補強梁30を挟
んで相隣る2個の建物ユニット12、11の相接する天
井梁23、23と、ジョイントピース23A、23Bの
ない部分でも、ボルト等を用いて接合されてよい。
んで相隣る2個の建物ユニット12、11の相接する天
井梁23、23と、ジョイントピース23A、23Bの
ない部分でも、ボルト等を用いて接合されてよい。
【0082】また、第3実施形態のユニット建物10に
おいても、第1実施形態と同様に、(a)下階補強梁の
成の高さを上階部分10Bの床梁にまで延在させる構
造、(b)上階部分10Bの天井梁に上階補強梁を設け
る構造、(c)上階部分10Bも柱省略し、その柱省略
接合部を上階補強梁により補強する構造を採用できる。
おいても、第1実施形態と同様に、(a)下階補強梁の
成の高さを上階部分10Bの床梁にまで延在させる構
造、(b)上階部分10Bの天井梁に上階補強梁を設け
る構造、(c)上階部分10Bも柱省略し、その柱省略
接合部を上階補強梁により補強する構造を採用できる。
【0083】(第4実施形態)(図15) 第4実施形態において、ユニット建物10は、下階部分
10Aの一部にて、図15に示す如く、2個の柱省略建
物ユニット12それぞれの柱省略コーナー部を柱省略接
合部にて互いに突き合せ載置し、それら2個の柱省略建
物ユニット12によって柱21に遮られることのない広
い開口部を形成するものとしている。以下、2個の柱省
略建物ユニット12の接合構造について説明する。
10Aの一部にて、図15に示す如く、2個の柱省略建
物ユニット12それぞれの柱省略コーナー部を柱省略接
合部にて互いに突き合せ載置し、それら2個の柱省略建
物ユニット12によって柱21に遮られることのない広
い開口部を形成するものとしている。以下、2個の柱省
略建物ユニット12の接合構造について説明する。
【0084】ユニット建物10の下階部分10Aにおい
て、2個の柱省略建物ユニット12の柱省略接合部は、
下階補強梁30にて補強される。下階補強梁30は、図
15(B)に示す如く、建物ユニット12の天井梁23
の成の高さよりやや幅広の長尺板体の中央部側面2個所
に補強体35、35を添設したものからなり、柱省略接
合部の左右の一方側の建物ユニット12の天井梁23の
側から、左右の他方側の建物ユニット12の天井梁23
の側に渡って上端が天井梁23より上方に突出して設け
られる。
て、2個の柱省略建物ユニット12の柱省略接合部は、
下階補強梁30にて補強される。下階補強梁30は、図
15(B)に示す如く、建物ユニット12の天井梁23
の成の高さよりやや幅広の長尺板体の中央部側面2個所
に補強体35、35を添設したものからなり、柱省略接
合部の左右の一方側の建物ユニット12の天井梁23の
側から、左右の他方側の建物ユニット12の天井梁23
の側に渡って上端が天井梁23より上方に突出して設け
られる。
【0085】下階補強梁30の両端部は、図15(B)
に示す如く、柱省略接合部の左右の一方側の建物ユニッ
ト12の柱21と、柱省略接合部の他方側の建物ユニッ
ト12の柱21のそれぞれに接続される。このとき、下
階補強梁30の両端部は、高力ボルト31を用いた天井
梁23、ジョイントピース23Aとの高力ボルト接合
(摩擦接合)を介して柱21に接続される。
に示す如く、柱省略接合部の左右の一方側の建物ユニッ
ト12の柱21と、柱省略接合部の他方側の建物ユニッ
ト12の柱21のそれぞれに接続される。このとき、下
階補強梁30の両端部は、高力ボルト31を用いた天井
梁23、ジョイントピース23Aとの高力ボルト接合
(摩擦接合)を介して柱21に接続される。
【0086】下階補強梁30の中央部には、図15
(B)に示す如く、2個の建物ユニット12の各柱省略
コーナー部が接続される。このとき、下階補強梁30の
中央部は、高力ボルト32を用いた天井梁23、ジョイ
ントピース23Bとの接合を介して短柱25に接続され
る。
(B)に示す如く、2個の建物ユニット12の各柱省略
コーナー部が接続される。このとき、下階補強梁30の
中央部は、高力ボルト32を用いた天井梁23、ジョイ
ントピース23Bとの接合を介して短柱25に接続され
る。
【0087】下階補強梁30が上述の如くにて柱21、
短柱25に接続されるとき、各建物ユニット12の柱省
略コーナー部には短柱25に着脱自在の仮柱26が未だ
接合されている。そして、下階補強梁30が柱21、短
柱25に接続完了した後、仮柱26は短柱25から取外
される。なお、下階補強梁30は、補強梁30に相接す
る天井梁23と、ジョイントピース23A、23Bのな
い部分でも、ボルト等を用いて接合されてよい。
短柱25に接続されるとき、各建物ユニット12の柱省
略コーナー部には短柱25に着脱自在の仮柱26が未だ
接合されている。そして、下階補強梁30が柱21、短
柱25に接続完了した後、仮柱26は短柱25から取外
される。なお、下階補強梁30は、補強梁30に相接す
る天井梁23と、ジョイントピース23A、23Bのな
い部分でも、ボルト等を用いて接合されてよい。
【0088】また、第4実施形態のユニット建物10に
おいても、第1実施形態と同様に、(a)下階補強梁の
成の高さを上階部分10Bの床梁にまで延在させる構
造、(b)上階部分10Bの天井梁に上階補強梁を設け
る構造、(c)上階部分10Bも柱省略し、その柱省略
接合部を上階補強梁により補強する構造を採用できる。
おいても、第1実施形態と同様に、(a)下階補強梁の
成の高さを上階部分10Bの床梁にまで延在させる構
造、(b)上階部分10Bの天井梁に上階補強梁を設け
る構造、(c)上階部分10Bも柱省略し、その柱省略
接合部を上階補強梁により補強する構造を採用できる。
【0089】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、図
16(A)に示す如く、1個の柱省略コーナー部を有す
る建物ユニットの4個と、2個の柱省略コーナー部を有
する建物ユニットの2個の合計6個の建物ユニット12
をそれぞれ柱省略接合部にて互いに突き合せ配置し、3
個の建物ユニットに渡って補強梁50を設け、6個の建
物ユニットに渡る広い連続した部屋空間を形成すること
もできるし、図16(B)に示す如く、2個の建物ユニ
ット12の妻側同士を隣接配置し、桁側の天井部側に沿
って補強梁50を設けることにより、妻側に補強梁を設
ける場合よりも広い開口部を形成するようにしてもよ
い。また、図16(C)に示す如く、相隣る下階建物ユ
ニット12の天井部梁側に補強枠50を設ければ天井梁
を補強でき、その天井梁上に柱が対応配置されるような
補助建物ユニット13を搭載でき、いわゆるセットバッ
ク式の組立が間柱を設けることなく可能となる。
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、図
16(A)に示す如く、1個の柱省略コーナー部を有す
る建物ユニットの4個と、2個の柱省略コーナー部を有
する建物ユニットの2個の合計6個の建物ユニット12
をそれぞれ柱省略接合部にて互いに突き合せ配置し、3
個の建物ユニットに渡って補強梁50を設け、6個の建
物ユニットに渡る広い連続した部屋空間を形成すること
もできるし、図16(B)に示す如く、2個の建物ユニ
ット12の妻側同士を隣接配置し、桁側の天井部側に沿
って補強梁50を設けることにより、妻側に補強梁を設
ける場合よりも広い開口部を形成するようにしてもよ
い。また、図16(C)に示す如く、相隣る下階建物ユ
ニット12の天井部梁側に補強枠50を設ければ天井梁
を補強でき、その天井梁上に柱が対応配置されるような
補助建物ユニット13を搭載でき、いわゆるセットバッ
ク式の組立が間柱を設けることなく可能となる。
【0090】また、補強梁は相隣る2個の建物ユニット
の天井梁間に貫通ボルトにて一挙に接合されるものでな
く、補強梁の一面側に1つのボルトで一方の天井梁を接
合し、補強梁の他面側に他のボルトで他方の天井梁を接
合するものであってもよい。また、補強梁は、ボルトに
より天井梁に接合するものでなく、溶接等の他の手段に
より天井梁に接合されるものであってもよい。
の天井梁間に貫通ボルトにて一挙に接合されるものでな
く、補強梁の一面側に1つのボルトで一方の天井梁を接
合し、補強梁の他面側に他のボルトで他方の天井梁を接
合するものであってもよい。また、補強梁は、ボルトに
より天井梁に接合するものでなく、溶接等の他の手段に
より天井梁に接合されるものであってもよい。
【0091】また、建物ユニットとしては、図面に示し
た実施の形態のような軸組構造のものの他、壁式構造の
ものも含まれる。壁式構造の建物ユニットの場合、パネ
ルを構成する縦材が柱に相当し、パネルを構成する横材
が梁に相当する。
た実施の形態のような軸組構造のものの他、壁式構造の
ものも含まれる。壁式構造の建物ユニットの場合、パネ
ルを構成する縦材が柱に相当し、パネルを構成する横材
が梁に相当する。
【0092】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、補強梁が
横座屈するのを防ぎ、補強梁の補強性能が向上し、長ス
パンの補強ができ、ユニット建物において、建物ユニッ
トの柱間隔を大きくしたユニット建物を構築でき、また
柱省略により生ずる柱間隔を大きくしたユニット建物を
構築できる。従って、広い連続空間や広い間口のユニッ
ト建長スパンの補強ができ、建物ユニットの柱間隔を大
きくしたユニット建物を構築でき、また柱省略により生
ずる柱間隔を大きくしたユニット建物を構築できる。
横座屈するのを防ぎ、補強梁の補強性能が向上し、長ス
パンの補強ができ、ユニット建物において、建物ユニッ
トの柱間隔を大きくしたユニット建物を構築でき、また
柱省略により生ずる柱間隔を大きくしたユニット建物を
構築できる。従って、広い連続空間や広い間口のユニッ
ト建長スパンの補強ができ、建物ユニットの柱間隔を大
きくしたユニット建物を構築でき、また柱省略により生
ずる柱間隔を大きくしたユニット建物を構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ユニット建物と建物ユニットを示す模式図であ
る。
る。
【図2】下階建物ユニットへの補強梁接続過程を示す模
式図である。
式図である。
【図3】下階補強梁を示す模式図である。
【図4】下階補強構造を示す模式図である。
【図5】下階補強梁の端部接続構造を示す模式図であ
る。
る。
【図6】下階補強梁の中央部接続構造を示す模式図であ
る。
る。
【図7】上階建物ユニットの搭載構造を示す模式図であ
る。
る。
【図8】上階建物ユニットへの補強梁接続過程を示す模
式図である。
式図である。
【図9】上階補強梁を示す模式図である。
【図10】上階補強梁の作用を示す模式図である。
【図11】上階補強構造を示す模式図である。
【図12】補強梁の変形例を示す模式図である。
【図13】第2実施形態のユニット建物を示す模式図で
ある。
ある。
【図14】第3実施形態のユニット建物を示す模式図で
ある。
ある。
【図15】第4実施形態のユニット建物を示す模式図で
ある。
ある。
【図16】その他の実施形態のユニット建物を示す模式
図である。
図である。
10 ユニット建物 10A 下階建物ユニット 10B 上階建物ユニット 11 標準建物ユニット 12 柱省略建物ユニット 14 柱省略接合部 21 柱 22 床梁 23 天井梁 25 短柱 26 仮柱 23A、23B ジョイントピース 30、30A、30B、30C 補強梁(下階補強
梁) 34 補強梁本体 35、35A、35B、35C 補強体 40 上階補強梁 31、32、33 高力ボルト
梁) 34 補強梁本体 35、35A、35B、35C 補強体 40 上階補強梁 31、32、33 高力ボルト
Claims (11)
- 【請求項1】 建物ユニットを隣接設置して構築される
ユニット建物において、建物ユニットの上部で、その建
物ユニットの天井を構成する建物ユニットの梁の側面
に、中央部側面に補強体を添設してなる補強梁を設けて
なることを特徴とするユニット建物。 - 【請求項2】 複数の建物ユニットを下階建物ユニット
とし、この下階建物ユニットの上に上階建物ユニットを
搭載して構築して構成されるユニット建物において、下
階の天井を構成するとともに上階の床を構成する上階床
梁側に、中央部側面に補強体を添設してなる補強梁を設
けてなることを特徴とするユニット建物。 - 【請求項3】 複数の建物ユニットそれぞれに定めた1
個の柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突き合
わせ配置し、柱省略接合部の一方側の建物ユニットの天
井部側から、他方側の建物ユニットの天井部側に渡って
補強梁が設けられ、補強梁の両端部は、柱省略接合部の
一方側の建物ユニットの柱まわりと、柱省略接合部の他
方側の建物ユニットの柱まわりのそれぞれに接続されて
なることを特徴とする請求項1又は2に記載のユニット
建物。 - 【請求項4】 建物ユニットが、柱省略コーナー部以外
のコーナー部では、相交差する天井梁又は床梁をジョイ
ントピースにより柱に接合し、柱省略コーナー部では、
相交差する天井梁又は床梁をジョイントピースにより短
柱に接合し、短柱同士を仮柱で着脱自在に接合して構成
され、補強梁の両端部はジョイントピースとの接合を介
して柱に接続され、補強梁の中央部はジョイントピース
との接合を介して短柱に接続されてなることを特徴とす
る請求項3に記載のユニット建物。 - 【請求項5】 柱省略コーナー部を有する複数の建物ユ
ニットを下階建物ユニットとし、この下階建物ユニット
の上に複数の上階建物ユニットを搭載し、隣接する上階
建物ユニットの天井梁に渡って上階補強梁を設け、上階
補強梁が上階建物ユニットの上記天井梁が接合されてい
る各柱のそれぞれに接続されてなることを特徴とする請
求項2〜4のいずれかに記載のユニット建物。 - 【請求項6】 複数の上階建物ユニットも柱省略コーナ
ー部を有し、上階補強梁の両端部は、柱省略接合部の一
方側の建物ユニットの柱と、柱省略接合部の他方側の建
物ユニットの柱のそれぞれに接続され、補強梁の中央部
には、複数の建物ユニットの各柱省略コーナー部が接続
されてなることを特徴とする請求項5に記載のユニット
建物。 - 【請求項7】 4個の建物ユニットそれぞれに定めた1
個の柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突き合
せ配置し、柱省略接合部の一方側にて相隣る2個の建物
ユニットの天井部間から、他方側にて相隣る2個の建物
ユニットの天井部間に渡って補強梁を隣接ユニット間隙
に設け、補強梁の両端部は、柱省略接合部の一方側にて
相隣る2個の建物ユニットの各柱まわりと、柱省略接合
部の他方側にて相隣る2個の建物ユニットの各柱まわり
のそれぞれに接続され、補強梁の中央部には、4個の建
物ユニットの各柱省略コーナー部が接続されてなること
を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のユニット
建物。 - 【請求項8】 3個の建物ユニットそれぞれに定めた1
個の柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突き合
せ配置して構築したものであり、柱省略接合部の一方側
にて相隣る2個の建物ユニットの天井部間から、他方側
の建物ユニットの天井部側に渡って補強梁を設け、補強
梁の両端部は、柱省略接合部の一方側にて相隣る2個の
建物ユニットの各柱まわりと、柱省略接合部の他方側の
建物ユニットの柱まわりのそれぞれに接続され、補強梁
の中央部には、3個の建物ユニットの各柱省略コーナー
部が接続されてなることを特徴とする請求項1〜6のい
ずれかに記載のユニット建物。 - 【請求項9】 2個の建物ユニットそれぞれに定めた1
個の柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突き合
せ配置し、他の1個の建物ユニットをそれら2個の建物
ユニットの柱省略接合部を含む同一面内で該柱省略接合
部の両側に渡るように隣接配置して構築したものであ
り、柱省略接合部の一方側にて相隣る2個の建物ユニッ
トの天井部間から、他方側にて相隣る2個の建物ユニッ
トの天井部間に渡って補強梁を隣接ユニット間隙に設
け、補強梁の両端部は、柱省略接合部の一方側にて相隣
る2個の建物ユニットの各柱まわりと、柱省略接合部の
他方側にて相隣る2個の建物ユニットの各柱まわりのそ
れぞれに接続され、補強梁の中央部には、2個の建物ユ
ニットの各柱省略コーナー部と1個の建物ユニットの上
部で建物の該当する階の天井を構成する天井梁中間部の
それぞれが接続されてなることを特徴とする請求項1〜
6のいずれかに記載のユニット建物。 - 【請求項10】 2個の建物ユニットそれぞれに定めた
1個の柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突き
合せ配置して構築したものであり、柱省略接合部の一方
側の建物ユニットの天井部側から、他方側の建物ユニッ
トの天井部側に渡って補強梁を設け、補強梁の両端部
は、柱省略接合部の一方側の建物ユニットの柱まわり
と、柱省略接合部の他方側の建物ユニット各柱まわりの
それぞれに接続され、補強梁の中央部には、2個の建物
ユニットの各柱省略コーナー部が接続されてなることを
特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のユニット建
物。 - 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載のユ
ニット建物の構築方法において、柱が省略される建物ユ
ニットとして、柱省略コーナー部に仮柱を着脱自在とし
てなるものを用い、建物ユニットに補強梁を接続完了す
るまでは仮柱を設けておき、補強梁の接続完了後に仮柱
を取外すことを特徴とするユニット建物の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22268996A JPH1061020A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | ユニット建物とその構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22268996A JPH1061020A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | ユニット建物とその構築方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1061020A true JPH1061020A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16786378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22268996A Pending JPH1061020A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | ユニット建物とその構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1061020A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009228232A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Misawa Homes Co Ltd | ユニット式建物 |
-
1996
- 1996-08-23 JP JP22268996A patent/JPH1061020A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009228232A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Misawa Homes Co Ltd | ユニット式建物 |
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